説明

情報処理端末および情報提供システム

【課題】 携帯端末において二次元コードを用いてコンテンツを取得して視聴するまでの手順が簡易であり、且つ、二次元コードの再発行を行うこと無く、二次元コードに対応するコンテンツの内容を変更可能とする情報提供システムを提供する。
【解決手段】 コンテンツ管理サーバ2と、コンテンツを提供するコンテンツID情報35とコンテンツを処理する専用アプリケーション19を提供するURL情報34とを含むQRコード7を作成するサービスシステム1と、読み取ったQRコード7に含まれる情報に基づいて通信しコンテンツの提供を受ける携帯端末10とを有し、専用アプリケーション19は、QRコード7を撮影部16で読み取ると、QRコード7に含まれるコンテンツID情報35を取得し、その情報に基づいてサービスシステム1から受け取ったコンテンツを自動的に表示・再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理端末および情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークに接続されたサーバで管理されている画像(静止画、動画)や音声を含むコンテンツを携帯端末で利用する場合において、二次元コードに含まれるURL(Uniform Resource Locator)情報を読み取って、URL先のサーバにアクセスしてから必要とするコンテンツをユーザが選択して携帯端末にコンテンツをダウンロードし、携帯端末に既存のブラウザや再生アプリケーションなどによって、ダウンロードしたコンテンツを視聴している。
【0003】
また、携帯端末から二次元コードを利用してコンテンツの提供を行う情報提供サービスが知られている。このサービスは、広告主が広告に関する情報をサーバに登録することにより、その広告に固有の広告情報を含む二次元コードがサーバから発行される。広告主が広告媒体にその二次元コードを掲載し、その広告媒体を見たユーザが携帯端末のカメラで広告媒体に掲載された二次元コードを読み取ると、携帯端末内で解読されて広告情報が携帯端末の表示画面に表示される。更に、広告情報に基づいてサーバにアクセスして広告に関する詳しい情報を取り込んで、携帯端末の表示画面に表示することができる(特許文献1)。
【特許文献1】特開2002−111909号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の携帯端末において、二次元コードを用いた画像や音声を含むコンテンツ視聴する際に、まず、バーコードリーダなどのアプリケーションを用いて二次元コードを読み込み、二次元コードに記録されているURL情報を取得してネットワークを介してそのサーバにアクセスし、次に、対象コンテンツを選択して携帯端末にダウンロードし、最後に、適切な表示再生アプリケーションを用いて視聴するという手順が必要となり、携帯端末側のユーザがコンテンツの視聴を行なうまでには多くの操作を必要とした。
【0005】
また、特許文献1において、二次元コードに含まれる広告情報は、常に同じ情報が提供されるため、広告の変更を行う場合は、新しくサーバに情報を登録して新しい二次元コードの発行を行うか、もしくは、サーバ側の管理者が広告情報を表示するコンテンツ内容の変更する必要があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、二次元コードを用いてコンテンツを取得して視聴するまでの手順が簡易な情報処理端末および情報提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、音声又は映像データを含むコンテンツの識別情報を記述した二次元コードを読み取る読取手段と、コンテンツの登録と提供する処理を行うコンテンツ管理サーバと通信を行う通信手段と、前記コンテンツ管理サーバから提供されたコンテンツの再生を行う制御手段と、を備えた情報処理端末であって、前記制御手段は、前記読取手段で読み取られた二次元コードに含まれるコンテンツの識別情報を取得し、前記取得したコンテンツの識別情報に基づいて前記通信手段を介して前記コンテンツ管理サーバからコンテンツを受信し、前記受信したコンテンツを自動的に再生するコンテンツ再生処理を実行する。
【0008】
この構成によれば、情報処理端末から二次元コードの読み取り操作を行なうだけでコンテンツの視聴が可能となる。そのため、情報処理端末のユーザにコンテンツの視聴までの煩わしい手順が不要となり、積極的にコンテンツの視聴ができて、情報提供の機会を増大させることができる。また、二次元コードに対してコンテンツ情報と同等の意味を持たせることで宣伝広告などにおいて二次元コードの利用機会が増える。
【0009】
上記情報処理端末において、前記二次元コードは、前記制御手段が行う機能を実行するための専用アプリケーションプログラムを提供サーバからダウンロードするように設定された提供サーバの接続情報を含み、前記制御手段は、前記提供サーバの接続情報を読み取るアプリケーション(例えばバーコードリーダ)によって前記提供サーバにアクセスした場合には、前記提供サーバの接続情報に基づいて前記通信手段を介して前記提供サーバから前記専用アプリケーションプログラムをダウンロードして所定の記憶媒体に記憶するダウンロード処理を実行することを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、専用アプリケーションが情報処理端末に格納されていない場合には、自動的に専用アプリケーションがダウンロードされるため、専用アプリケーションが格納されていない情報処理端末を持つ利用者であっても、複雑な操作を行うことなく、情報処理端末から二次元コードの読み取り操作を行なうだけでコンテンツの視聴が可能となる。
【0011】
前記制御手段は、前記読取手段で読み取られた二次元コードに含まれる情報に基づいて、前記コンテンツ再生処理及び前記ダウンロード処理を自動的に実行することを特徴とする。本発明によれば、コンテンツ再生処理又はダウンロード処理を自動化できる。
【0012】
前記二次元コードは、前記二次元コードを読み取ることによりコンテンツが自動的に再生されることが認識可能なマークが付与されていることを特徴とする。本発明によれば、コンテンツが自動的に再生されることが認識可能なマークが付与されている二次元コードを見た利用者は、複雑な操作が必要でないことが分かるため、積極的にコンテンツを再生したいという気持ちになれる。これにより、二次元コードに対してコンテンツ情報と同等の意味を持たせることができる。
【0013】
本発明の情報提供システムは、コンテンツの登録と提供する処理を行うコンテンツ管理サーバと、専用アプリケーションプログラムを提供する提供サーバと、上記情報処理端末と、を備えた情報提供システムであって、前記コンテンツ管理サーバは、登録するコンテンツに対するコンテンツ登録要求を受け付ける受付手段と、前記受け付けたコンテンツを登録するコンテンツ登録手段と、前記コンテンツ登録手段に登録するコンテンツに対応した二次元コードを生成する二次元コード生成手段と、前記情報処理端末からの二次元コードに基づくコンテンツ要求に基づいて、前記コンテンツ登録手段に登録されたコンテンツの中から前記コンテンツ要求に対応するコンテンツを前記情報処理端末に提供するコンテンツ提供手段と、を備える。本発明によれば、広告主は二次元コードの読取操作を行うだけで再生が可能なコンテンツを利用者に提供することができる。
【0014】
前記受付手段は、前記コンテンツ登録手段に登録されたコンテンツの内容を変更するコンテンツ変更要求を受け付けた場合に、前記コンテンツ登録手段に登録されたコンテンツを前記コンテンツ変更要求により変更されるコンテンツに置き換えることを特徴とする。この構成によれば、二次元コードを変えることなく、コンテンツ内容を変更及び追加することが可能である。そのため、広告媒体に印刷済みの二次元コードを変えることなく、二次元コードに対応したコンテンツ内容を変えることで、広告媒体を無駄にすることがなくなる。また、指定されたタイミングに応じたコンテンツ内容を情報処理端末のユーザに提供することができる。
【0015】
上記構成において、前記コンテンツ登録手段は、前記受付手段が登録するコンテンツとして複数のコンテンツを受け付けた場合に、前記受け付けた複数のコンテンツを登録し、前記二次元コード生成手段は、前記受付手段が受け付けた複数のコンテンツに対して1つの二次元コードを生成し、前記コンテンツ提供手段は、予め設定されたスケジュールに従って、前記二次元コード生成手段が生成した1つの二次元コードに基づいて前記コンテンツ登録手段に登録された複数のコンテンツの中から1つのコンテンツを前記情報処理端末に提供する。
【0016】
本発明によれば、コンテンツ内容を複数設定して、スケジュール機能によって、コンテンツ内容が選択されるため、1つの二次元コードで複数のコンテンツ内容を提供することができる。そのため、ユーザは、スケジュールによって内容が変わるコンテンツにより多くの情報を享受することができ、積極的にコンテンツの視聴できて、情報提供の機会を増大させることができる。
【0017】
前記コンテンツ提供手段は、予め設定されたスケジュールに従って提供するコンテンツの提供期限を設定することを特徴とする。
【0018】
上記情報提供システムにおいて、前記受付手段は、前記コンテンツ登録要求の受付時に、広告サイトURL情報、電話番号及び電子メールアドレスの少なくとも一つを受け付け、前記コンテンツ登録手段は、前記広告サイトURL情報、前記電話番号及び前記電子メールアドレスの少なくとも一つを前記受付手段で受け付けたコンテンツに含めて登録し、前記コンテンツ提供手段は、前記情報処理端末からの二次元コードに基づくコンテンツ要求に基づいて、前記広告サイトURL、前記電話番号、前記電子メールアドレスの少なくとも一つを前記コンテンツに含めて前記情報処理端末に提供することを特徴とする。この構成によれば、音声データ、画像データなどのコンテンツに含めて、広告URL、電話番号、電子メールアドレスの情報を提供することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、携帯端末において二次元コードを用いてコンテンツを取得して視聴するまでの手順が簡易な情報処理端末および情報提供システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について、QRコードを使用した例について、添付図面を参照しつつ説明する。尚、この実施例によって本発明を限定するものではない。
【0021】
図1は、本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、広告主によるコンテンツ登録の概要を示した説明図である。コンテンツファイルには、音声データ、画像データなどが含まれ、画像データには静止画データ、動画データが含まれる。図1に示すとおり、サービスシステム1は、コンテンツ管理サーバ2に、QRコード作成部3とデータベース4が其々接続されて構成されている。サービスシステム1は、コンテンツと専用アプリケーションプログラムを提供する。サービスシステム1は、受付手段とコンテンツ登録手段とQRコード生成手段とコンテンツ提供手段として機能する。
【0022】
コンテンツ管理サーバ2は、コンテンツ情報を記憶するデータベース4の制御、コンテンツ情報に対応したQRコードを作成するQRコード作成部3の制御、及び、広告主5との情報の送受信の制御を行っている。サービスシステム1に登録されている広告主5は、パーソナルコンピュータを利用してサービスシステム1にログインして、登録するコンテンツ情報をサービスシステム1に送信する。登録するコンテンツには、音声データ、画像データ、タイトルデータ(文字データ)、広告バナー画像データ、及び広告サイトURL情報が含まれており、このコンテンツ情報をコンテンツ管理サーバ2が受信する。尚、広告バナー画像データ及び広告サイトURL情報は、無くても良いとしている。また、広告サイトURL情報に代えて電話番号、電子メールアドレスなどを登録することも可能である。
【0023】
コンテンツ管理サーバ2は、登録するコンテンツに対するコンテンツ登録要求を受け付け、受け付けたコンテンツをデータベース4に登録する。具体的には、コンテンツ管理サーバ2は、受信したコンテンツ情報を確認した後、データベース4内の広告主5用の保存領域にそのコンテンツ情報を携帯端末にて閲覧可能な形式に変換して保存する。このデータベース4内の広告主5用の保存領域には、既に広告主5用のコンテンツアドレスであるURL情報が付与されており、この保存領域にコンテンツ情報を保存することで、広告主5のコンテンツにそのコンテンツ情報が反映される。また、コンテンツ管理サーバ2は、広告主5用のコンテンツアドレスに対応するIDを付与し、このデータベース4内の広告主5用の保存領域に一緒に保存される。データベース4は、広告主5から送信された多種類の音声や静止画像、動画像の画像等のコンテンツ情報を記憶する。
【0024】
QRコード作成部3は、登録するコンテンツに対応したQRコードを生成する。具体的には、QRコード作成部3は、コンテンツ管理サーバ2によって付与された広告主5用のコンテンツID情報とユーザが設定したQRコードの有効期限などの情報を基に、QRコード7を作成する。作成されたQRコード7は、コンテンツ管理サーバ2によって、広告主5に送信される。尚、このQRコード7を基となったコンテンツに対応させてデータベース4に記憶してもよい。
【0025】
広告主5は、サービスシステム1から受信した広告主5用のコンテンツIDに対応するQRコード7を広告媒体6に掲載して配布する。
【0026】
尚、コンテンツ管理サーバ2は、登録するコンテンツとして複数のコンテンツを後述する携帯端末10(図5参照)等から受け付けた場合に、受け付けた複数のコンテンツを一のQRコードに対応するようデータベース4に登録する。この場合、QRコード作成部3は、受け付けた複数のコンテンツに対して一のQRコードを生成する。
【0027】
また、コンテンツ管理サーバ2は、サービスシステム1から提供された専用アプリケーションプログラムを実行する携帯端末10からのみ、コンテンツ登録要求又はコンテンツ変更要求を受け付けるよう構成してもよい。
【0028】
コンテンツ管理サーバ2は、携帯端末10からのQRコードに基づくコンテンツ要求に基づいて、データベース4に登録されたコンテンツの中からコンテンツ要求に対応するコンテンツを携帯端末10に提供する。また、コンテンツ管理サーバ2は、予め設定されたスケジュールが記述されたテーブルに従って、QRコード作成部3が生成した一のQRコードに基づいてデータベース4に登録された複数のコンテンツの中から予め設定されたスケジュールに従って一のコンテンツを携帯端末10に提供する。コンテンツ管理サーバ2は、予め設定されたスケジュールが記述されたテーブルに従って提供するコンテンツの提供期限を設定することができる。
【0029】
図2は、本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、広告主又は管理者によるコンテンツ情報の変更や追加の概要を示した説明図である。
【0030】
サービスシステム1に登録されている広告主5又は管理者8は、パーソナルコンピュータを利用して、サービスシステム1にログインして、登録している現在のコンテンツ情報を確認する。コンテンツ管理サーバ2は、サービスシステム1にログインした広告主5や管理者8に対応した登録しているコンテンツ情報をデータベース4から抽出して表示する。コンテンツ管理サーバ2は、携帯端末10などからデータベース4に登録されたコンテンツの内容を変更するコンテンツ変更要求を受け付けた場合に、データベース4に登録されたコンテンツをコンテンツ変更要求により変更されるコンテンツに置き換える。
【0031】
広告主5及び管理者8は、登録している現在のコンテンツ情報のうち変更したいデータのみを上書きすることができる。また、コンテンツ管理サーバ2は、上書きして変更したコンテンツ情報を表示し、上書き変更が完了したことを報告する。
【0032】
これにより、サービスシステム1に登録している広告主5は、パーソナルコンピュータを利用して、発行済みのQRコードに対応するコンテンツ内容を任意のタイミングで更新することができるので、同じQRコードでもアクセスしたタイミングによって異なったコンテンツを再生できる機能が実現できるので、様々なサービスに利用することができる。
【0033】
また、サービスシステム1に登録しているコンテンツ情報の其々のデータに対して有効期限設定や切替設定を行うことができる。例えば、コンテンツで出力される画像の画像データを複数登録して、それぞれの有効期限を異なるように設定することで、季節や時期に応じた画像データを含むコンテンツを提供することができる。
【0034】
また、サービスシステム1に登録している広告主5は、パーソナルコンピュータを利用して1つのQRコード7に対して複数のコンテンツを登録できて、またそれぞれのコンテンツに対してQRコードから再生される優先順位或いは再生スケジュールを設定することができる。そのため、同じQRコード7で、季節や時期によって全く異なるコンテンツを提供することができる。
【0035】
図3は、本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、広告主によるコンテンツ登録、変更及び追加の処理を示したフローチャートである。
【0036】
ステップS1では、コンテンツ管理サーバ2は、サービスシステム1に登録している広告主5に対して、コンテンツ情報の新規登録、変更及び追加の処理を行うためのサイトを提供し、広告主5にログイン画面を表示する。この処理が終了したら、ステップS2へ移行する。
【0037】
ステップS2では、コンテンツ管理サーバ2は、ログイン画面に対してユーザが入力したユーザIDとパスワードの認証を行い、ユーザIDとパスワードが正しく入力されたか否かを判定する。つまり、サービスシステム1に登録されている広告主5、認証システムでセキュリティが保たれ、登録されている広告主5がアップロードしたコンテンツおよび広告情報は他の登録利用者からはアクセスできない仕組みとなっていている。ユーザIDとパスワードが正しく入力されたと判定する場合はステップS3へ移行し、ユーザIDとパスワードが正しく入力されたと判定しない場合はステップS1へ移行する。
【0038】
ステップS3では、コンテンツ管理サーバ2は、広告主5が視聴しているパーソナルコンピュータに接続されたディスプレイにコンテンツ管理画面を表示し、ログインしたユーザIDに対応するデータベース4にあるユーザ専用の保存領域の現在のコンテンツ情報を表示する。コンテンツ管理サーバ2は、新規登録の場合は、コンテンツ情報は空白で表示される。この処理が終了したら、ステップS4へ移行する。
【0039】
ステップS4では、コンテンツ管理サーバ2は、ユーザからの操作により、データベース4にあるユーザ専用の保存領域のコンテンツ情報をアップロードする。この処理において、ユーザは、操作するパーソナルコンピュータにより所望の画像データ及び音声データをサービスシステム1に送信して、データベース4にあるユーザ専用の保存領域のコンテンツ情報を上書きすることができる。又、コンテンツ管理サーバ2は、コンテンツ登録要求の受付時に、画像データ又は音声データの他に、広告サイトURL情報、電話番号又は電子メールアドレスを受け付けた場合には、広告サイトURL情報、電話番号、電子メールアドレスを音声データ又は画像データなどのコンテンツに含めて登録する。この処理が終了したら、ステップS5へ移行する。
【0040】
ステップS5では、コンテンツ管理サーバ2は、ユーザが入力したコンテンツで表示されるタイトル文字情報をデータベース4にあるユーザ専用の保存領域のコンテンツ情報に上書きする。この処理が終了したら、ステップS6へ移行する。
【0041】
ステップS6では、コンテンツ管理サーバ2は、ユーザからの操作により、データベース4にあるユーザ専用の保存領域に広告バナーをアップロードする。この処理において、ユーザは、パーソナルコンピュータにより所望の広告バナーと広告バナーのリンク先URL情報をサービスシステム1に送信して、データベース4にあるユーザ専用の保存領域のコンテンツ情報を上書きすることができる。この処理が終了したら、ステップS7へ移行する。
【0042】
ステップS7では、コンテンツ管理サーバ2は、ユーザの操作に基づいて、QRコードを作成するか否かを判定する。ユーザが新規登録やQRコードの有効期限が切れたためにQRコードを発行する操作が、コンテンツ管理サーバ2によって受信されたか否かを判定する。ユーザの操作に基づいてQRコードを作成すると判定する場合はステップS8へ移行し、ユーザの操作に基づいてQRコードを作成すると判定しない場合はステップS010へ移行する。
【0043】
ステップS8では、コンテンツ管理サーバ2は、広告主5用のコンテンツに対応するIDをQRコード作成部3へ送信し、QRコードを作成する。この処理において、コンテンツ管理サーバ2は、ユーザの端末により入力されたQRコードのタイトル、パスワード、及び有効期限と、ユーザのコンテンツアドレスとに基づいて、QRコードを作成する。この処理が終了したら、ステップS9へ移行する。
【0044】
ステップS9では、ユーザは、QRコード作成部3で作成したQRコードをコンテンツ管理サーバ2からダウンロードする。この処理が終了したら、ステップS010へ移行する。
【0045】
ステップS010では、コンテンツ管理サーバ2は、ログイン画面に対してユーザが入力したログアウト処理に応じて、コンテンツ管理画面を終了する。この処理が終了したら、本フローを終了する。
【0046】
つまり、サービスシステム1に登録されている広告主5は、専用のWebサイトからコンテンツ情報と広告情報をアップロードしてQRコード7を作成することができる。
【0047】
図4には、本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、QRコード作成部で作成したQRコードのデザインの例と、データフォーマットを示す説明図である。図4において、参照符号31はQRコード部、32は認識マーク、33はデータ取得情報、34はURL情報、35はID情報をそれぞれ示している。
【0048】
サービスシステム1で生成されたQRコード7から取得されるデータ取得情報33は、制御部12が行う機能を実行するための専用アプリケーションを提供するサーバの接続情報となるURL情報34とコンテンツの識別情報となるID情報35とで構成されている。上位のURL情報34は専用アプリケーション19のダウンロードページのURL情報を示し、下位のID情報35は専用アプリケーション19が使用するコンテンツID情報を示す。コンテンツID情報は、専用アプリケーション19にて指定されるサービスシステム1から提供されるコンテンツアドレス情報である。
【0049】
2つの情報を有するQRコード7は、従来のQRコードと区別するために、QRコード部31の他に、視認性が高く利用者が一目でコンテンツID情報が含まれたQRコードだと認識できるようにマーク32を設けている。このマーク32は、QRコードを読み取ることによりコンテンツが自動的に再生されることが認識可能なマークである。
【0050】
図5は、本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、ユーザによるコンテンツ取得の概要を示した説明図である。図5に示すとおり、ユーザは、携帯端末10に記憶されたサービスシステム1に対応した専用アプリケーションを起動する。専用アプリケーションに従って、広告主5が広告媒体6に掲載したサービスシステム1で作成したQRコード7を携帯端末10の撮影機能によって撮影すると、携帯端末10は、QRコード7を読み取り、QRコード7に含まれるコンテンツID情報を取得する。
【0051】
次に、専用アプリケーションは、携帯端末10の通信機能を利用して、サービスシステム1に自動的にアクセスを行って、QRコード7の情報に含まれたコンテンツID情報を送信する。サービスシステム1は、携帯端末10が指定したコンテンツID情報をコンテンツ管理サーバ2が受信して、コンテンツID情報に対応したコンテンツ情報をデータベース4から取得して、携帯端末10に送信する。
【0052】
携帯端末10は、サービスシステム1から送信されたコンテンツを取得し、専用アプリケーションにて、そのコンテンツ情報を処理する。よって、コンテンツ情報に含まれる音声データが音声として自動再生し、また、携帯端末10の表示部では、画像データ、タイトルデータ、及び広告バナー画像データが所定の配置で自動的に表示される。
【0053】
図6は、本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、携帯端末の内部構成を示したブロック図である。図6に示すように、携帯端末10は、主に、通信部11、制御部12、表示部13、操作部14、音声入力部15、撮影部16及び音声出力部17を含んで構成されている。
【0054】
通信部11は、サービスシステム1と通信を行う通信手段として機能し、基地局を介して他の携帯電話との通話や、ネットワークに接続して電子メールサーバやサイトを提供するサーバに通信に用いられる他に、サービスシステム1に接続して、コンテンツを取得する通信にも用いられている。表示部13は、撮影した画像表示、電子メールの表示、及び各種の操作画面の表示に用いられる他に、コンテンツ情報の1つである画像データ、タイトルデータ、及び広告バナー画像データを表示している。操作部14は、電話番号の入力、電子メールのテキスト入力、及び各種機能の操作に用いられる他に、表示されたコンテンツの選択操作に用いられる。音声入力部15は、通話時においてユーザの音声入力に用いられる。撮影部16は、被写体の撮影に用いられる他に、QRコード7を読み取る読取手段としても機能する。音声出力部17は、通話時において通話相手からの音声出力に用いられる他に、コンテンツ情報の1つである音声データを音声に変換して出力している。
【0055】
制御部12は、プログラムを実行して、パラレルで接続している通信部11、表示部13、操作部14、音声入力部15、撮影部16及び音声出力部17を制御している。また、制御部12の内部には、不揮発性メモリ部18が設けられている。不揮発性メモリ部18には、携帯端末の機能に伴うアプリケーションやユーザが登録したアドレス帳などの情報を多数記憶している。不揮発性メモリ部18のアプリケーションを保存する領域に、サービスシステムに係る情報処理を行う専用アプリケーション19が保存されている。
【0056】
制御部12は、撮影部16で読み取られたQRコードに含まれるコンテンツIDを取得し、取得したコンテンツIDに基づいて通信部11を介してサービスシステム1からコンテンツを受信し、受信したコンテンツを自動的に再生するコンテンツ再生処理を実行する。制御部12は、不揮発性メモリ部18に専用アプリケーション19が保存されておらず、サービスシステム1から専用アプリケーションをダウンロードしていない場合に、撮影部16で読み取られたQRコードに含まれる専用アプリケーションのダウンロード先であるURLに基づいて通信部11を介してサービスシステム1から専用アプリケーションプログラムをダウンロードして不揮発性メモリ部18に記憶するダウンロード処理を実行する。制御部12は、撮影部16で読み取られたQRコードに含まれる情報に基づいて、コンテンツ再生処理及びダウンロード処理を自動的に実行する。
【0057】
通信部11により取得されたコンテンツは、制御部12の不揮発性メモリ18に保存される。不揮発性メモリ18に保存されたコンテンツは、専用アプリケーション19の処理により、音声データは音声出力部17に送られ音声として出力される。また、画像データ、タイトルデータ、及び広告バナー画像データは、表示部13に送られ所定に配置で表示される。
【0058】
不揮発性メモリ部18に専用アプリケーション19が保存されていない場合は、取得した専用アプリケーション19のダウンロード先であるURL情報を通信部11に送信し、通信部11は、インターネット接続して指定されたURLへ通信を行い、専用アプリケーション19のダウンロードするホームページを表示する情報を取得する。取得した情報は、制御部12により表示部13で表示され、表示部13によりユーザは、専用アプリケーション19のダウンロードするホームページを閲覧できる。
【0059】
図7は、本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、コンテンツを取得した携帯端末の表示画面を示した説明図である。
【0060】
図7(a)の左図は、専用アプリケーション19によってコンテンツを取得した携帯端末10の表示画面を示している。携帯端末10の表示部13では、コンテンツ画像20が表示されている。コンテンツ画像20には、コンテンツのタイトルを示すタイトル部21と、コンテンツに含まれる音声26の再生を行う音声再生ボタン22と、広告の内容を指し示す広告バナー23と、専用アプリケーションの操作メニューを表示するメニューボタン24と、専用アプリケーション19を終了する終了ボタン25が設けられている。図7(a)の左図では、携帯端末10の表示部13に表示したコンテンツ画像20において、音声再生ボタン22がユーザによって選択されている状態を示している。
【0061】
図7(a)の右図は、コンテンツに含まれる音声が再生中の携帯端末10の表示画面を示している。図7(a)左図で示したコンテンツ画像20のコンテンツに含まれる音声26の再生を行う音声再生ボタン22が、音声26が再生中には音声一時停止ボタン27に変更する。音声一時停止ボタン27がユーザにより選択して決定されると、音声26は一時停止する。
【0062】
専用アプリケーション19によってコンテンツを取得すると、図7(a)の左図から自動的に図7(a)の右図へ移行して、自動的に音声26が音声出力部17から出力される。音声の出力は、携帯端末10に既存の音声出力アプリケーションを起動して、音声データを専用アプリケーションから既存の音声出力アプリケーションへ受け渡して出力を行う。音声の音声26の出力が終了、又は音声一時停止ボタン27により音声26が一時停止となると、図7(a)の左図で示す表示画面に戻る。再度、音声26を出力する場合は、音声再生ボタン22を選択して決定すると、図7(a)の右図で示す表示画面となり、音声26が音声出力部17から出力される。
【0063】
図7(b)の左図は、専用アプリケーション19によってコンテンツを取得した携帯端末10の表示画面を示している。携帯端末10の表示部13に表示したコンテンツ画像20において、広告バナー23がユーザによって選択されている状態を示している。ここで、ユーザの操作により広告バナー23が押下されると、携帯端末10に既存のWebブラウザが起動して、図7(b)の右図のように、広告バナー23によって指定されたリンク先の広告ページ28を表示する。戻るボタン29を操作することにより図7(b)の左図の画面に戻すことができる。
【0064】
図8は、本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、携帯端末において専用アプリケーションにてコンテンツを取得して再生及び表示を行う処理を示したフローチャートである。
【0065】
ステップS10では、専用アプリケーション19が不揮発性メモリ部18にインストール済みであるか否かを判定する。専用アプリケーション19がインストール済みであると判定された場合はステップS100へ移行し、専用アプリケーション19がインストール済みであると判定されない場合はステップS20へ移行する。
【0066】
ステップS20では、ユーザは、QRコード7を読み込むために、携帯端末に既存の通常のバーコードリーダアプリケーションを起動する。この処理が終了したら、ステップS30へ移行する。
【0067】
ステップS30では、サービスシステム1で生成されたQRコード7を通常のバーコードリーダアプリケーションで読み込む。この処理において、サービスシステム1で生成されたQRコード7を撮影部16にて撮影し、その情報を制御部12へ送信する。この処理が終了したら、ステップS40へ移行する。
【0068】
ステップS40では、読み込んだQRコード7から専用アプリケーションのダウンロード先であるURL情報を取得する。この処理において、制御部12は、撮影部16で撮影したQRコード7から専用アプリケーション19のダウンロード先であるURL情報を取得する。このとき、QRコード7に付与されているコンテンツID情報は取得しない。この処理が終了したら、ステップS50へ移行する。
【0069】
ステップS50では、取得したURL情報を表示させるために制御部12の不揮発性メモリ部18に既存しているWebブラウザを起動させる。この処理が終了したら、ステップS60へ移行する。
【0070】
ステップS60では、専用アプリケーション19のダウンロードサイトに接続して、Webブラウザにて表示部13で表示させる。この処理において、制御部12は、通信部11によって専用アプリケーション19のダウンロードサイトに接続し、ダウンロードサイトの情報を取得して表示部13で表示する。この処理が終了したら、ステップS70へ移行する。
【0071】
ステップS70では、専用アプリケーション19をダウンロードして携帯端末10にインストール処理を行う。この処理において、制御部12は、ユーザによるダウンロード許可の操作を受けて、通信部11を介して専用アプリケーション19のダウンロードし、制御部12内の不揮発性メモリ部18に保存する。この処理が終了したら、ステップS80へ移行する。
【0072】
ステップS80では、Webブラウザを終了する処理を行う。この処理において、制御部12は、ユーザによるWebブラウザを終了の操作を受けて、制御部12の不揮発性メモリ部18に既存しているWebブラウザを終了させる。この処理が終了したら、ステップS90へ移行する。
【0073】
ステップS90では、通常のバーコードリーダアプリケーションを終了する処理を行う。この処理において、制御部12は、ユーザによる通常のバーコードリーダアプリケーションを終了の操作を受けて、制御部12の不揮発性メモリ部18に既存している通常のバーコードリーダアプリケーションを終了させる。この処理が終了したら、ステップS10へ移行する。
【0074】
ステップS100では、サービスシステム1で生成されたQRコード7を読み込むために、制御部12の不揮発性メモリ部18に保存された専用アプリケーション19を起動する。この処理が終了したら、ステップS110へ移行する。
【0075】
ステップS110では、専用アプリケーション9にて、サービスシステム1で生成されたQRコード7を読みとり、QRコード7に付与されているコンテンツID情報を取得して、所定のコンテンツを取得する処理が行われる。詳細は後述する。この処理が終了したら、本ルーチンを終了する。
【0076】
図9は、本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、図8のステップS110において処理される、携帯端末において専用アプリケーションにてコンテンツを取得して再生及び表示を行う処理を示したフローチャートである。
【0077】
ステップS210では、専用アプリケーション19によりバーコードリーダを起動させる。この処理において、専用アプリケーション19により携帯端末に既存の通常のバーコードリーダアプリケーションを起動する。この処理が終了したら、ステップS220へ移行する。
【0078】
ステップS220では、サービスシステム1で生成されたQRコード7をバーコードリーダアプリケーションで読み込む。この処理において、サービスシステム1で生成されたQRコード7を撮影部16にて撮影し、その情報を制御部12へ送信する。この処理が終了したら、ステップS230へ移行する。
【0079】
ステップS230では、読み込んだQRコード7からコンテンツIDを取得する。この処理において、制御部12は、バーコードリーダアプリケーションで撮影したQRコードの情報からQRコード7に付与されているコンテンツID情報を取得し、専用アプリケーション19へコンテンツID情報を受け渡す。このとき、QRコード7に付与されている専用アプリケーション19のダウンロード先であるURL情報は使用しない。この処理が終了したら、ステップS240へ移行する。
【0080】
ステップS240では、コンテンツID情報にあるコンテンツアドレスに接続する処理を行う。この処理において、制御部12は、専用アプリケーション19の処理に従って、通信部11からコンテンツID情報をサービスシステム1に送信して、該当するコンテンツがあるコンテンツアドレスに接続させる。この処理が終了したら、ステップS250へ移行する。
【0081】
ステップS250では、コンテンツID情報によって指定されたコンテンツを携帯端末にダウンロードする処理を行う。又、コンテンツ管理サーバ2は、携帯端末10からのQRコードに基づくコンテンツ要求に基づいて、コンテンツ情報内に、広告サイトURL、電話番号、電子メールアドレスをコンテンツに含めて携帯端末10に提供する。この処理において、制御部12は、通信部11によって、コンテンツID情報によって指定されたコンテンツをダウンロードして、制御部12の不揮発性メモリ部18の所定の領域に保存する。ダウンロードしたコンテンツファイルは、外部記憶装置などに記憶させないことで、著作権保護も可能となる。取得するコンテンツ情報には、バージョン、コンテンツファイル名、広告URL、タイトル、パスワードの情報などが含まれている。広告URLが有効な場合は広告ファイル名から広告バナーのリソース情報を取得する。この処理が終了したら、ステップS260へ移行する。
【0082】
ステップS260では、コンテンツの画像データ、タイトルデータ、及び広告画像データを表示部13で表示する処理を行う。この処理において、制御部12によって、コンテンツの画像データが表示部13へ送られ、専用アプリケーション19上でコンテンツの画像、タイトル、広告バナーを所定の配置を表示する。この処理が終了したら、ステップS270へ移行する。
【0083】
ステップS270では、コンテンツの音声または音声および映像データを音声出力部17で出力する処理を行う。この処理において、制御部12によって、コンテンツの音声データが音声出力部17へ送られ、携帯端末10に既存の音声出力アプリケーションを起動して、音声データを専用アプリケーションから既存の音声出力アプリケーションへ受け渡して出力を行う。この処理が終了したら、ステップS280へ移行する。
【0084】
ステップS280では、専用アプリケーション19上で表示された広告バナーがユーザにより選択されたか否かを判定する。ユーザにより広告バナーが選択されたと判定する場合はステップS290へ移行し、ユーザにより広告バナーが選択されたと判定しない場合はステップS320へ移行する。
【0085】
ステップS290では、広告バナーのURL情報を表示させるために制御部12の不揮発性メモリ部18に既存しているWebブラウザを起動させる。この処理が終了したら、ステップS300へ移行する。
【0086】
ステップS300では、Webブラウザにて広告バナーが指定したホームページを表示部13で表示させる。この処理において、制御部12は、広告バナーによって指定された広告URLに接続して、Webブラウザにてその広告のホームページを表示部13で表示させる。この処理が終了したら、ステップS310へ移行する。
【0087】
ステップS310では、Webブラウザを終了する処理を行う。この処理において、制御部12は、ユーザによるWebブラウザを終了の操作を受けて、制御部12の不揮発性メモリ部18に既存しているWebブラウザを終了させる。この処理が終了したら、ステップS280へ移行する。
【0088】
ステップS320では、専用アプリケーション19上で表示された音声再生ボタン22がユーザによって選択されたか否かを判定する。音声再生ボタン22がユーザによって選択されたと判定する場合はステップS270へ移行し、音声再生ボタン22がユーザによって選択されたと判定しない場合はステップS330へ移行する。
【0089】
ステップS330では、専用アプリケーション19上で表示された終了ボタンがユーザにより選択されたか否かを判定する。ユーザにより終了ボタンが選択されたと判定する場合はステップS340へ移行し、ユーザにより終了ボタンが選択されたと判定しない場合はステップS280へ移行する。
【0090】
ステップS340では、専用アプリケーション19を終了する処理を行う。この処理において、制御部12は、ユーザによる専用アプリケーション19を終了の操作を受けて、制御部12の不揮発性メモリ部18に既存している専用アプリケーション19を終了させる。この処理が終了したら、本ルーチンを終了する。
【0091】
図10は、本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、広告主に提供されるQRコードの配布例を示した説明図である。
【0092】
図10で示すように、広告主5は、サービスシステム1からダウンロードしたQRコード7を様々な広告媒体6に掲載して、ユーザに配布する。例えば、広告主5は、本や雑誌などの印刷物6aにQRコード7aを掲載してユーザに配布し、この印刷物6aに関する内容のコンテンツ情報をサービスシステム1に登録する。例えば、印刷物6aに関する音声や特典の情報をサービスシステム1に登録することで、印刷物6aの販売促進を行うことができる。
【0093】
また、広告主5は、商品6bの外枠にQRコード7bを掲載してユーザに配布し、この商品6bに関する内容のコンテンツ情報をサービスシステム1に登録する。例えば、商品6bに関する音声や特典の情報をサービスシステム1に登録することで、商品6bの販売促進を行うことができる。
【0094】
また、広告主5は、コンサートチケット6cにQRコード7cを掲載してユーザに配布し、このコンサートに関する内容のコンテンツ情報をサービスシステム1に登録する。例えば、音声データにコンサートで演奏される曲のデータを登録することで、ユーザは、その曲を試聴することができるので、コンサートに対して興趣を高めることができる。
【0095】
また、広告主5は、名刺6dにQRコード7dを掲載してユーザに配布し、この名刺に関する内容のコンテンツ情報をサービスシステム1に登録する。例えば、音声データに人物の音声で挨拶する内容や連絡事項を登録することで、ユーザは、専用アプリケーションでその音声を確認することができて、ユーザに対して信頼を高めることができる。
【0096】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、広告主によるコンテンツ登録の概要を示した説明図である。
【図2】本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、広告主又は管理者によるコンテンツ情報の変更や追加の概要を示した説明図である。
【図3】本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、広告主によるコンテンツ登録、変更及び追加の処理を示したフローチャートである。
【図4】本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、QRコード作成部で作成したQRコードのデザインの例と、データフォーマットを示す説明図である。
【図5】本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、ユーザによるコンテンツ取得の概要を示した説明図である。
【図6】本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、携帯端末の内部構成を示したブロック図である。
【図7】本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、コンテンツを取得した携帯端末の表示画面を示した説明図である。
【図8】本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、携帯端末において専用アプリケーションにてコンテンツを取得して再生及び表示を行う処理を示したフローチャートである。
【図9】本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、図8のステップS110において処理される、携帯端末において専用アプリケーションにてコンテンツを取得して再生及び表示を行う処理を示したフローチャートである。
【図10】本発明における携帯端末に係るアプリケーションのサービスシステムにおいて、広告主に提供されるQRコードの配布例を示した説明図である。
【符号の説明】
【0098】
1 サービスシステム
2 コンテンツ管理サーバ
3 QRコード作成部
4 データベース
5 広告主
6 広告媒体
7 QRコード
8 管理者
10 携帯端末
11 通信部
12 制御部
13 表示部
14 操作部
15 音声入力部
16 バーコードリーダ部
17 音声出力部
18 不揮発性メモリ部
19 専用アプリケーション
20 コンテンツ画像
21 コンテンツタイトル
22 音声再生ボタン
23 広告バナー
24 メニューボタン
25 終了ボタン
26 音声
27 音声一時停止ボタン
28 広告ホームページ表示
29 戻るボタン
31 QRコード部
32 認識マーク
33 データ取得情報
34 URL情報
35 ID情報


【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声又は映像データを含むコンテンツの識別情報を記述した二次元コードを読み取る読取手段と、
コンテンツの登録と提供する処理を行うコンテンツ管理サーバと通信を行う通信手段と、
前記コンテンツ管理サーバから提供されたコンテンツの再生を行う制御手段と、を備えた情報処理端末であって、
前記制御手段は、前記読取手段で読み取られた二次元コードに含まれるコンテンツの識別情報を取得し、前記取得したコンテンツの識別情報に基づいて前記通信手段を介して前記コンテンツ管理サーバからコンテンツを受信し、前記受信したコンテンツを自動的に再生するコンテンツ再生処理を実行することを特徴とする情報処理端末。
【請求項2】
前記二次元コードは、前記制御手段が行う機能を実行するための専用アプリケーションプログラムを提供サーバからダウンロードするように設定された提供サーバの接続情報を含み、
前記制御手段は、前記提供サーバの接続情報を読み取るアプリケーションによって前記提供サーバにアクセスした場合には、前記提供サーバの接続情報に基づいて前記通信手段を介して前記提供サーバから前記専用アプリケーションプログラムをダウンロードして所定の記憶媒体に記憶するダウンロード処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理端末。
【請求項3】
前記二次元コードは、前記二次元コードを読み取ることによりコンテンツが自動的に再生されることが認識可能なマークが付与されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理端末。
【請求項4】
コンテンツの登録と提供する処理を行うコンテンツ管理サーバと、
専用アプリケーションプログラムを提供する提供サーバと、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報処理端末と、を備えた情報提供システムであって、
前記コンテンツ管理サーバは、
登録するコンテンツに対するコンテンツ登録要求を受け付ける受付手段と、
前記受け付けたコンテンツを登録するコンテンツ登録手段と、
前記コンテンツ登録手段に登録するコンテンツに対応した二次元コードを生成する二次元コード生成手段と、
前記情報処理端末からの二次元コードに基づくコンテンツ要求に基づいて、前記コンテンツ登録手段に登録されたコンテンツの中から前記コンテンツ要求に対応するコンテンツを前記情報処理端末に提供するコンテンツ提供手段と、を備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項5】
前記受付手段は、前記コンテンツ登録手段に登録されたコンテンツの内容を変更するコンテンツ変更要求を受け付けた場合に、前記コンテンツ登録手段に登録されたコンテンツを前記コンテンツ変更要求により変更されるコンテンツに置き換えることを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記コンテンツ登録手段は、前記受付手段が登録するコンテンツとして複数のコンテンツを受け付けた場合に、前記受け付けた複数のコンテンツを登録し、
前記二次元コード生成手段は、前記受付手段が受け付けた複数のコンテンツに対して一の二次元コードを生成し、
前記コンテンツ提供手段は、予め設定されたスケジュールに従って、前記二次元コード生成手段が生成した一の二次元コードに基づいて前記コンテンツ登録手段に登録された複数のコンテンツの中から一のコンテンツを前記情報処理端末に提供することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の情報提供システム。
【請求項7】
前記コンテンツ提供手段は、予め設定されたスケジュールに従って提供するコンテンツの提供期限を設定することを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の情報提供システム。
【請求項8】
前記受付手段は、前記コンテンツ登録要求の受付時に、広告サイトURL情報、電話番号及び電子メールアドレスの少なくとも一つを受け付け、
前記コンテンツ登録手段は、前記広告サイトURL情報、前記電話番号及び前記電子メールアドレスの少なくとも一つを前記受付手段で受け付けたコンテンツに含めて登録し、
前記コンテンツ提供手段は、前記情報処理端末からの二次元コードに基づくコンテンツ要求に基づいて、前記広告サイトURL、前記電話番号、前記電子メールアドレスの少なくとも一つを前記コンテンツに含めて前記情報処理端末に提供することを特徴とする請求項4から請求項7のいずれかに記載の情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−282896(P2009−282896A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−136496(P2008−136496)
【出願日】平成20年5月26日(2008.5.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(308012956)
【出願人】(308012945)
【出願人】(308012967)
【Fターム(参考)】