情報処理装置、および情報処理プログラム
【課題】撮影地点を示した地図を領域ごとに分割表示すること。
【解決手段】パソコン100は、撮影地点に関する情報が関連付けて記録されている画像を入力画像として入力する入力手段と、入力手段により入力された入力画像の中から複数の画像を選択画像として選択する画像選択手段と、画像選択手段によって選択された選択画像の撮影地点を含む地図上の所定領域内に含まれる選択画像の数に基づいて、地図領域を抽出する領域抽出手段と、領域抽出手段によって抽出された地図領域を選択画像の撮影地点示す撮影地指標とともに表示する表示手段とを備える。
【解決手段】パソコン100は、撮影地点に関する情報が関連付けて記録されている画像を入力画像として入力する入力手段と、入力手段により入力された入力画像の中から複数の画像を選択画像として選択する画像選択手段と、画像選択手段によって選択された選択画像の撮影地点を含む地図上の所定領域内に含まれる選択画像の数に基づいて、地図領域を抽出する領域抽出手段と、領域抽出手段によって抽出された地図領域を選択画像の撮影地点示す撮影地指標とともに表示する表示手段とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
次のような写真画像の検索装置が知られている。この装置は、撮影位置情報を記録した画像データを地図上に表示するに当たって、地図上の特定範囲で撮影された画像の枚数を表示する(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−335034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の装置では、複数の画像の撮影位置が離れている場合には、地図上で画像データの表示位置が分散してしまうため地図データの縮尺が小さくなってしまい、ユーザは、離れた撮影位置の詳細地図を同時に確認することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による情報処理装置は、撮影地点に関する情報が関連付けて記録されている画像を入力画像として入力する入力手段と、入力手段により入力された入力画像の中から複数の画像を選択画像として選択する画像選択手段と、画像選択手段によって選択された選択画像の撮影地点を含む地図上の所定領域内に含まれる選択画像の数に基づいて、地図領域を抽出する領域抽出手段と、領域抽出手段によって抽出された地図領域を選択画像の撮影地点示す撮影地指標とともに表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
本発明による情報処理プログラムは、撮影地点に関する情報が関連付けて記録されている画像を入力画像として入力する入力手順と、入力画像の中から複数の画像を選択画像として選択する画像選択手順と、画像選択手順で選択した選択画像の撮影地点を含む地図上の所定領域内に含まれる選択画像の数に基づいて、地図領域を抽出する領域抽出手順と、領域抽出手順で抽出した地図領域を選択画像の撮影地点示す撮影地指標とともに表示する表示手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、使用者は、離れた撮影位置の詳細地図を同時に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】パソコンの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】画像表示画面の具体例を示す第1の図である。
【図3】画像表示画面の具体例を示す第2の図である。
【図4】地図表示画面の具体例を示す図である。
【図5】地図上にメッシュを表示した場合の具体例を示す第1の図である。
【図6】地図上にメッシュを表示した場合の具体例を示す第2の図である。
【図7】地図の分割表示例を示した第1の図である。
【図8】地図の分割表示例を示した第2の図である。
【図9】地図上にメッシュを表示した場合の具体例を示す第3の図である。
【図10】地図の分割表示例を示した第3の図である。
【図11】パソコン100の処理を示すフローチャート図である。
【図12】地図の分割表示例を示した第4の図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施の形態におけるパソコン(パーソナルコンピューター)の一実施の形態の構成を示すブロック図である。なお、パソコン100は、後述するように、制御装置103が、使用者からの指示に基づいて、HDD104に記録されているプログラムを読み出して実行することにより、情報処理装置として動作する。
【0009】
パソコン100は、操作部材101と、接続IF(インターフェース)102と、制御装置103と、HDD(ハードディスクドライブ)104と、モニタ105と、通信装置106とを備えている。
【0010】
操作部材101は、使用者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。接続IF102は、デジタルカメラなどの外部装置を接続するためのインターフェースであって、例えばデジタルカメラやビデオカメラと有線接続を行うためのUSBインターフェースや、無線接続を行うための無線LANモジュールなどが使用される。本実施の形態では、例えば、この接続IF102を介してデジタルカメラから画像ファイルのデータが取り込まれる。
【0011】
本実施の形態では、画像ファイルの取得元のデジタルカメラはGPSユニットを搭載したカメラであって、撮影時に撮影地点を示す撮影地点情報としてGPS情報を取得して、画像ファイルのヘッダー部に記録することができる。このGPS情報には、撮影地点の緯度経度情報等の情報が含まれる。すなわち、接続IF102を介してデジタルカメラから取り込まれる画像ファイルには、そのヘッダー部に撮影地点を示すデータとして、撮影地点の緯度経度情報が記録されている。また、画像ファイルのヘッダー部には、表示用画像としてサムネイル画像のデータも記録されている。
【0012】
HDD104は、接続IF102を介して取り込まれた画像ファイルや、制御装置103で実行される種々のプログラム等を記録するための記録装置である。例えば、HDD104には、図11で後述する処理を実行するための画像表示プログラムのデータが記録される。このプログラムは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体に記録されて提供される。パソコン100においては、使用者が記憶媒体を用いてプログラムのデータをHDD104にインストールすることによって、制御装置103がプログラムを実行できるようになる。そして、上述したように、制御装置103がプログラムを実行することによって、パソコン100は、情報処理装置として機能することになる。
【0013】
モニタ105は、例えば液晶モニタであって、制御装置103から出力される表示用データの画像を表示する。通信装置106は、外部の装置、例えばサーバ等と通信を行うための装置であって、例えばパソコン100をLAN回線に接続するためのネットワークカードや、パソコン100を電話回線に接続するためのモデムなどが用いられる。本実施の形態では、パソコン100は、後述するように、通信装置106を介して、地図データが記録されている外部の地図サーバに接続して、地図データを取得する。パソコン100が接続する地図サーバとしては、例えば地図情報提供会社が有する地図サーバ等が存在する。
【0014】
制御装置103は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、パソコン100の全体を制御する。なお、制御装置103を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリとして使用されたり、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。
【0015】
本実施の形態では、制御装置103は、使用者によって操作部材101に含まれるマウスが操作されることにより、画像表示アプリケーションの実行が指示されると、HDD104に記録されている画像表示プログラムをSDRAMに読み出して起動することによって、画像表示アプリケーションを起動する。例えば、使用者は、画面上に表示されている画像表示アプリケーションのショートカットアイコンをマウスを操作してダブルクリックすることにより、画像表示アプリケーションの実行を指示することができる。
【0016】
制御装置103は、画像表示アプリケーションを起動した場合には、図2に示すような画像表示画面をモニタ105に表示する。この画像表示画面内には、フォルダ選択領域2aとサムネイル画像一覧表示領域2bとが含まれる。制御装置103は、HDD104に記録されている画像ファイルのうち、フォルダ選択領域2a内で選択されているフォルダ内に記録されている画像ファイルのヘッダー部からサムネイル画像を読み出してサムネイル画像一覧表示領域2b内に一覧表示する。
【0017】
例えば、制御装置103は、画像表示アプリケーションの起動時には、あらかじめ設定されているフォルダ、または前回のアプリケーション終了時に選択されていたフォルダを初期フォルダとしてフォルダ選択領域2aで自動的に選択する。そして、制御装置103は、その初期フォルダ内に記録されている画像ファイルのサムネイル画像をサムネイル画像一覧表示領域2b内に一覧表示する。このとき、制御装置103は、サムネイル画像を所定の表示順、例えば画像ファイルのファイル名順や撮影日時順などでソートして表示するようにしてもよく、さらに使用者によるソート順の変更を受け付けてもよい。
【0018】
使用者は、操作部材101に含まれるマウスを操作して、サムネイル画像一覧表示領域2b内に表示されている少なくとも1つのサムネイル画像を選択することができる。例えば、図3に示すように、使用者は、複数のサムネイル画像3b〜3fを選択することができる。使用者は、サムネイル画像一覧表示領域2b内に表示されている少なくとも1つのサムネイル画像を選択した後、地図表示指示のために割り当てられている地図表示ボタン3aを押下することによって、モニタ105上に、選択した画像の撮影地点を含む範囲の地図を表示するように指示することができる。
【0019】
制御装置103は、使用者から上記地図表示指示があった場合には、通信装置106を介して外部の地図サーバに接続し、接続先の地図サーバに対して、使用者によって選択された画像の撮影地点を網羅する範囲の地図データの送信を要求する。なお、地図サーバへの接続に必要な情報、例えば地図サーバのURLやIPアドレスは、あらかじめフラッシュメモリやHDD104に記録されている。
【0020】
本実施の形態では、地図サーバは、ある地点の緯度経度情報が付加された地図データの要求信号を受信した場合には、その緯度経度情報に基づいて要求された地点を特定し、その地点を含む範囲の地図データを送信するサービスを提供する。また、地図サーバは、複数地点の緯度経度情報が付加された地図データの要求信号を受信した場合には、その緯度経度情報に基づいて、要求された全ての地点を網羅する範囲の地図データを送信するサービスを提供する。
【0021】
このため、本実施の形態では、制御装置103は、使用者によって選択された画像のそれぞれの撮影地点の緯度経度情報を付加した地図データの要求信号を地図サーバへ送信する。地図サーバは、パソコン100からの要求に基づいて、受信した全ての撮影地点を網羅する範囲の地図データをパソコン100へ送信する。このとき、地図サーバは、受信した全ての撮影地点を網羅する範囲の地図データとして複数の縮尺の地図データが存在する場合には、その中で最も縮尺が大きい地図データをパソコン100へ送信する。例えば、撮影地点が日本全国に散らばっている場合には、日本地図全体を網羅した最大縮尺の地図データを選択して送信する。
【0022】
パソコン100では、制御装置103は、地図サーバから送信されてくる地図データを受信することによって、使用者によって選択された画像の撮影地点を網羅する範囲の地図データを取得することができる。なお、制御装置103は、画像表示画面上で使用者によって選択されたサムネイル画像に対応する画像ファイル内に、撮影地点に関する情報が記録されていない場合には、その画像ファイルは処理の対象から除外する。
【0023】
なお、上記説明では、地図データは外部の地図サーバに記録されているものとしたが、地図データをHDD104に格納しておき、制御装置103は、HDD104に格納されている地図データを取得するようにしてもよい。また、本発明による画像表示アプリケーションを提供する者が独自に地図サーバ有している場合には、制御装置103は、自社の地図サーバにアクセスして地図データを取得するようにしてもよい。
【0024】
制御装置103は、図4に示すような地図表示画面をモニタ105に出力する。この地図表示画面は、地図表示欄4aと操作欄4iとを含んでいる。制御装置103は、地図サーバから受信した地図データを地図表示欄4a内に出力することによって、地図表示欄4a内に使用者によって選択された画像の撮影地点を網羅する範囲の地図を表示する。そして、制御装置103は、地図上の各画像の撮影地点に相当する位置に、その地点が画像の撮影地点であることを示す指標4bを表示する。なお、図4では、指標4bとしてピンの形状をした図形を表示している。また、図4では、複数の撮影地点にそれぞれ指標が表示されているが、代表して5つの指標にのみ符号(4b)を付加してある。
【0025】
また、制御装置103は、地図表示欄4aの右下に地図表示欄4a内に表示されている地図内の地点で撮影された画像の数4cを表示する。使用者は、地図表示欄4a内に表示されている地図を拡大、縮小したり、あるいはスクロールさせて地図の表示範囲を変更することができる。使用者が拡大、縮小、スクロール等の地図操作をした場合には、地図表示欄4a内に表示されている地図内の地点で撮影された画像の数4cは変化するため、制御装置103は、使用者によって上記地図操作がされた場合には、その操作後に表示される地図に応じて画像の数4cを変更する。
【0026】
使用者は、操作欄4iに表示されている「閉じる」ボタン4hをクリックすることによって、地図表示画面を閉じることができる。また、使用者は、操作欄4iに表示されている「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fを操作して、「全体」、「分割」、「指定位置」のいずれかを選択することができる。「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「全体」が選択された場合には、地図表示欄4a内には、図4に示すように、使用者によって選択された画像の撮影地点を網羅する範囲の地図全体を表示する。「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「分割」や「指定位置」が選択された場合については、後述する。
【0027】
操作欄4iには、地図表示欄4a内に表示されている地図を所定領域ごとに分割して表示するか否かを指定するためのチェックボックス4dと、各分割領域(メッシュ領域)の大きさ(メッシュサイズ)を指定するためのテキストボックス4eが表示されている。制御装置103は、使用者によって、チェックボックス4dにチェックが入れられ、テキストボックス4cに各メッシュ領域の各辺の距離が入力された後、操作欄4iの「地図表示」ボタン4gがクリックされると、図5に示すように、地図表示欄4a内に表示されている地図をテキストボックス4cに入力された距離に応じてメッシュ表示する。例えば、図5に示す例では、各メッシュ領域が一辺を0.5kmとした正方枠となるようにメッシュ表示が行われている。
【0028】
制御装置103は、各々のメッシュ領域内に撮影地点が存在する撮影画像の数(存在画像数)に応じて、そのメッシュ領域を区別して表示する。例えば、存在画像数が多いメッシュ領域ほど赤みが強い色を付けて地図を透過表示する。また、制御装置103は、使用者によって各メッシュ領域上にマウスカーソルが合わせられた場合には、そのメッシュ領域内の存在画像数5aを吹き出し形式でポップアップ表示する。
【0029】
使用者は、メッシュ表示を行った後も地図をスクロースさせて表示範囲を変更することができる。制御装置103は、メッシュ表示中に使用者によって地図がスクロールされた場合には、表示しているメッシュの位置は動かさずに、地図のみをスクロールさせる。これにより、各メッシュ領域内に存在する画像数は変化するので、その画像数に基づいてメッシュ領域内の透過表示状態や存在画像数をリアルタイムに変化させる。
【0030】
また、使用者は、すでにメッシュ表示が行われている状態で、操作欄4iのテキストボックス4e内のメッシュサイズを変更し、「地図表示」ボタン4gをクリックすることにより、メッシュサイズを変更することができる。例えば、図6に示すように、テキストボックス4e内のメッシュサイズを0.25kmに変更して、メッシュ領域の一辺が0.25kmとなるようにメッシュサイズを変更することができる。制御装置103は、これに伴って、メッシュ領域内の透過表示状態や存在画像数も変更する。
【0031】
制御装置103は、図7に示すように、操作欄4iに表示されている「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「分割」が選択されると、その隣に分割数を選択するための「分割数」ポップアップメニュー7fを表示する。この「分割数」ポップアップメニュー7fは、地図表示欄4a内に地図を何分割して表示するかを指定するためのもので、使用者は、例えば、2、4、6などの選択肢の中から任意の分割数を選択することができる。使用者は、「分割数」ポップアップメニュー7fで分割数を指定した後、「地図表示」ボタン4gをクリックすることにより、地図表示欄4a内を指定した数で分割して地図表示を行うように指示することができる。
【0032】
図7は、「分割数」ポップアップメニュー7fで分割数として2が選択された場合の分割表示例を示しており、これによって地図表示欄4a内は左側領域7aと右側領域7bの2つに分割されている。制御装置103は、使用者によって地図表示欄4a内の分割が指示された場合には、その時点で地図表示欄4a内に表示されている地図上に設定されているメッシュ領域のうち、存在画像数が最も多いメッシュ領域から順番に、「分割数」ポップアップメニュー7fで指定された分割数だけメッシュ領域を選択し、選択したメッシュ領域内の地図を地図表示欄4a内に分割表示する。
【0033】
例えば、図7に示す例では、指定された分割数が2であることから、存在画像数が最も多いメッシュ領域(例えば図6におけるメッシュ領域6a)と存在画素数が2番目に多いメッシュ領域位置(例えば図6におけるメッシュ領域6b)を選択する。そして、制御装置103は、地図表示欄4aを分割した左側領域7a内にメッシュ領域6a内の地図を左側領域7aの大きさに合わせて縮尺を変更して表示し、右側領域7b内にメッシュ領域6b内の地図を右側領域7bの大きさに合わせて縮尺を変更して表示する。また、それぞれの領域7aおよび7b内に表示した地図上には、それぞれの範囲内に撮影地点が存在する画像の数、すなわち存在画像数7cおよび7dを表示する。図7では例示しないが、分割された地図上に、例えば存在画像のサムネイル一覧を半透明で表示するオプションを設けてもよい。また、マウスカーソルをピン上に移動したときに、対応する画像のサムネイルを表示するようにしてもよい。
【0034】
なお、制御装置103は、地図表示欄4a内を中央で等分に2分割することにより左側領域7aと右側領域7bとに分割するが、使用者は、両領域の境界線である縦方向のセパレータ7eを移動させることにより、各々の領域の大きさを変更することができる。また、左側領域7aと右側領域7bとに表示されるそれぞれの地図に対しても使用者は拡大、縮小、スクロール等の地図操作を行うことができ、制御装置103は、これらの地図操作に伴って存在画像数7cおよび7dを変更する。
【0035】
使用者は、図7に示した地図の分割表示中に「分割数」ポップアップメニュー7fで分割数を変更することができる。例えば、分割数を4に変更した場合には、図8に示すように、制御装置103は、地図表示欄4a内を領域8a〜8dの4つの領域に分割し、各領域内に画像存在数が多い上位4つのメッシュ領域内の地図を表示する。また、各領域内の地図上には、それぞれに対応する存在画像数8e〜8hを表示する。
【0036】
地図を分割表示する際には、存在画像数が最も多いメッシュ領域から順番に、「分割数」ポップアップメニュー7fで指定された分割数だけメッシュ領域を選択し、選択したメッシュ領域内の地図を地図表示欄4a内に分割表示する方法以外にも、使用者が分割表示させたいメッシュ領域を選択する方法もある。具体的には、使用者は、図7や図8に示した分割表示状態で、操作欄4iの「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「全体」を選択し、操作欄4iの「地図表示」ボタン4gをクリックすることにより、地図表示欄4a内の表示を図9に示すメッシュ表示状態に戻すことができる。
【0037】
使用者は、この図9に示す地図上で分割表示を行いたい領域をマウスでクリックすることにより選択することができる。メッシュ領域の選択は複数選択が可能であり、例えば、使用者は、キーボードのコントロールキーを押しながら、マウスクリックを繰り返すことによって複数のメッシュ領域を選択することができる。また、選択のキャンセルは、例えばコントロールキーを押しながら選択の解除を行ないたいメッシュ領域を再度マウスクリックすることにより行なうことができる。また、別のメッシュ領域を選択し直す場合は、キーボード操作を伴わずに別のメッシュ領域をマウスでクリックすればよい。制御装置103は、使用者によって選択されたメッシュ領域を青みをかけて透過表示することにより、他のメッシュ領域と識別可能に表示する。例えば、図9に示す例では、メッシュ領域9a〜9fが選択されている。
【0038】
使用者は、地図表示欄4a内にメッシュ表示されている地図上で分割表示を行いたいメッシュ領域を選択した後、操作欄4iの「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「指定位置」を選択して、「地図表示」ボタン4gをクリックすることにより、選択したメッシュ領域を対象として地図の分割表示を行うように指示することができる。制御装置103は、使用者によって当該操作が行われると、図10に示すように、使用者によって選択されたメッシュ領域内の地図を、地図表示欄4a内の領域10a〜10fに応じた縮尺に自動調整して表示する。この場合も、制御装置103は、各領域内の地図上に、それぞれの存在画像数10g〜10lを表示する。
【0039】
このように使用者によって選択されたメッシュ領域内の地図を分割表示する場合には、選択されたメッシュ領域の数が多すぎると、地図の分割表示を行うと見にくくなってしまう可能性がある。このような場合には、地図表示欄4a内の分割数の上限値を内部的に持たせて、選択されたメッシュ領域の数がそれを超えた場合には警告メッセージダイアログを表示して、分割表示をキャンセルしてもよい。
【0040】
図11は、本実施の形態におけるパソコン100の処理を示すフローチャートである。図11に示す処理は、使用者によって画像表示アプリケーションの実行が指示されると起動するプログラムとして、制御装置103によって実行される。
【0041】
ステップS10において、制御装置103は、モニタ105上に図2に示した画像表示画面を表示して、ステップS20へ進む。ステップS20では、制御装置103は、図3に示したように、使用者によってサムネイル画像一覧表示領域2b内に表示した少なくとも1つのサムネイル画像が選択されて、地図表示ボタン3aが押下されることにより、地図表示画面の表示が指示されたか否かを判断する。ステップS20で否定判断した場合には、後述するステップS120へ進む。これに対して、ステップS20で肯定判断した場合には、ステップS30へ進む。
【0042】
ステップS30では、制御装置103は、通信装置106を介して外部の地図サーバに接続して、使用者によって選択された画像の撮影地点を網羅する範囲の地図データの送信を要求する。そして、制御装置103は、地図サーバから送信されてくる地図データを受信することによって、使用者によって選択された画像の撮影地点を網羅する最大縮尺の範囲の地図データを取得する。その後、ステップS40へ進み、制御装置103は、取得した地図データに基づいて地図表示欄4a内に地図を表示する。さらに、地図上への指標4b、及び地図内の地点で撮影された画像の数4cの表示を行う。その後、ステップS50へ進む。
【0043】
ステップS50では、制御装置103は、図4に示したように、使用者によって、チェックボックス4dにチェックが入れられ、テキストボックス4cに各メッシュ領域の各辺の距離が入力された後、操作欄4iの「地図表示」ボタン4gがクリックされることによって、地図上にメッシュを表示するための指示がされたか否かを判断する。ステップS50で否定判断した場合には、後述するステップS120へ進む。これに対して、ステップS50で肯定判断した場合には、ステップS60へ進み、制御装置103は、図5または図6に示したように、地図上にメッシュ表示を行って、ステップS70へ進む。
【0044】
ステップS70では、制御装置103は、使用者によってマウスが操作され、いずれかのメッシュ領域上にマウスカーソルが移動したか否かを判断する。ステップS70で肯定判断した場合には、ステップS80へ進み、制御装置103は、図5に示したように、メッシュ領域内の存在画像数5aを吹き出し形式でポップアップ表示して、ステップS90へ進む。これに対して、ステップS70で否定判断した場合には、ステップS90へ進む。
【0045】
ステップS90では、制御装置103は、図7〜図10を用いて上述したように、使用者によって地図の分割表示が指示されたか否かを判断する。ステップS90で肯定判断した場合には、ステップS100へ進み、制御装置103は、使用者による指示に基づいて、図7、図8、図10に示したように、画像表示欄4a内を分割して、各領域内に地図を表示することによって、地図の分割表示を行って、ステップS110へ進む。これに対して、ステップS90で否定判断した場合には、ステップS110へ進む。
【0046】
ステップS110では、制御装置103は、使用者によって操作部材101が操作されることにより、地図表示画面上の「閉じる」ボタン4hが押下されることにより、地図表示画面の表示の終了が指示されたか否かを判断する。ステップS110で否定判断した場合には、ステップS50へ戻って処理を繰り返す。これに対して、ステップS110で肯定判断した場合には、ステップS120へ進む。
【0047】
ステップS120では、制御装置103は、使用者によって操作部材101が操作されることにより、画像表示アプリケーションの終了が指示されたか否かを判断する。ステップS120で否定判断した場合には、ステップS10へ戻って処理を繰り返す。これに対して、ステップS120で肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0048】
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)制御装置103は、画像表示画面上で使用者によって指定された画像の撮影地点を含む地図上に、画像の撮影地点を示す指標4bを表示する。そして、使用者からの指示に基づいて地図上にメッシュを表示し、各メッシュ領域内の撮影画像数に基づいて各メッシュ領域内の地図を分割表示するようにした。これによって、使用者は、離れた撮影位置の詳細地図を同時に確認することができる。
【0049】
(2)制御装置103は、地図表示欄4a内に表示されている地図上に設定されているメッシュ領域のうち、存在画像数が最も多いメッシュ領域から順番に、「分割数」ポップアップメニュー7fで指定された分割数だけメッシュ領域を選択し、選択したメッシュ領域内の地図を地図表示欄4a内に分割表示するようにした。これによって、撮影された画像の数が多い範囲内の地図を分割表示することができる。
【0050】
(3)制御装置103は、マウスカーソルが合わせられたメッシュ領域を対象として、メッシュ領域内の存在画像数5aを吹き出し形式でポップアップ表示するようにした。これによって、使用者は、各メッシュ領域内で撮影された画像の数を把握することができる。
【0051】
(4)制御装置103は、「分割数」ポップアップメニュー7fで指定された数の地図を分割表示するようにした。これによって、使用者は、分割表示する地図の数を任意に指定することができる。
【0052】
(5)制御装置103は、テキストボックス4eで指定されたメッシュサイズで地図をメッシュ表示するようにし、このメッシュ単位に地図の分割表示を行うようにした。これによって、使用者は、分割表示を行う地図範囲の大きさを任意に指定することができる。
【0053】
(6)制御装置103は、使用者からの指示に基づいて、分割表示した地図の縮尺、及び地図上の表示範囲の少なくとも一方を変更するようにした。これによって、使用者は、分割表示後も地図操作を行うことができる。
【0054】
―変形例―
なお、上述した実施の形態のパソコンは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、制御装置103は、使用者によって各メッシュ領域上にマウスカーソルが合わせられた場合には、図5に示したように、そのメッシュ領域内の存在画像数5aを吹き出し形式でポップアップ表示する例について説明した。しかしながら、制御装置103は、各々のメッシュ領域内に存在画像数を継続表示するようにしてもよい。
【0055】
(2)上述した実施の形態では、使用者は、「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「分割」を選択し、「分割数」ポップアップメニュー7fで分割数を指定するか、あるいは、「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「指定位置」を選択し、分割表示したいメッシュを指定することにより、地図表示欄4a内に地図を分割表示するように指示できるようにした。しかしながら、以下の方法により分割表示を行うようにしてもよい。
【0056】
まず、使用者は、図12に示すように、操作欄4i内の「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「分割」を選択し、「分割数」ポップアップメニュー7fで「自動」を選択する。使用者によって該「自動」が選択されると、操作欄4i内に画像数を入力できるテキストボックス12aが表示される。使用者は、このテキストボックス12a内に、分割表示の対象とするメッシュ領域内の存在画像数の下限を入力する。これにより、使用者は、テキストボックス12a内に入力した数よりも存在画像数が多いメッシュ領域を分割対象として指定することができる。
【0057】
その後、使用者が操作欄4i内の「地図表示」ボタン4iをクリックすると、制御装置103は、テキストボックス12a内に入力されている数よりも存在画像数が多いメッシュ領域を分割対象として特定し、地図表示欄4a内を特定したメッシュ領域の数に分割して、各分割領域内に特定したメッシュ領域内の地図を表示する。なお図12に示す例では、テキストボックス12a内に10が入力されたことにより、存在画像数が10以上のメッシュ領域の地図が画像表示欄4a内に分割表示された例を示している。これによって、使用者は、分割表示の対象とするメッシュ領域を存在画像数に基づいて指定することができる。
【0058】
なお、この場合も、条件を満たすメッシュ領域の数が多すぎて、地図の分割表示を行うと見にくくなってしまう可能性があるため、地図表示欄4a内の分割数の上限値を内部的に持たせて、選択されたメッシュ領域の数がそれを超えた場合には警告メッセージダイアログを表示して、分割表示をキャンセルしてもよい。また、条件を満たすメッシュ領域の数が多い場合には、制御装置103は、分割数の上限値の数のメッシュ領域を分割対象として特定し、各分割領域内に特定したメッシュ領域内の地図を表示することとしてもよい。この場合、制御装置103は、テキストボックス12a内に入力されている数よりも存在画像数が多いメッシュ領域のうち、存在画像数が多い順に、分割数の上限値の数のメッシュ領域を特定すればよい。
【0059】
(3)上述した実施の形態では、制御装置103は、通信装置106を介して、地図データが記録されている外部の地図サーバ、例えば地図情報提供会社が有する地図サーバに接続して、地図データを取得する例について説明した。この場合、地図情報提供会社が複数の地域に地図サーバを有している場合、例えば、複数の国に地図サーバを有している場合や、複数の州や県に地図サーバを有している場合には、制御装置103は、画像が撮影された地域を特定し、特定した地域の地図サーバから地図データを取得することが好ましい。
【0060】
すなわち、一般的に、地図情報提供会社は、複数の地域に地図サーバを設置している場合には、その設置地域については詳細な地図データ(縮尺が大きい地図データ)を記録する一方で、他の地域については粗い地図データ(縮尺が小さい地図データ)を記録している場合が多い。このため、地図を表示しようとした場合に、その画像が撮影された地域以外の地図サーバから地図データを取得した場合には、粗い地図を表示することになってしまう可能性がある。これに対して、地図データをその画像が撮影された地域の地図サーバから取得すれば、詳細な地図を表示することができる。
【0061】
(4)上述した実施の形態では、制御装置103は、地図上にメッシュを表示し、地図を分割表示する際には、存在画像数が最も多いメッシュ領域から順番に、「分割数」ポップアップメニュー7fで指定された分割数だけメッシュ領域を選択して分割表示する例について説明した。しかしながら、制御装置103は、地図上に所定の大きさの枠領域を設定し、地図上で枠領域を移動させながら、枠領域内で撮影された画像の数が所定の条件を満たす領域を地図内から抽出し、抽出した地図を分割表示するようにしてもよい。この場合の所定の条件としては、存在画像数が上位の5つの領域、存在画像数が所定以上の領域等が考えられる。制御装置103は、所定条件を満たす領域を抽出する際には、地図上で枠領域を走査させて、当該枠領域内に存在画像数を最も多く含む領域を抽出する構成としてもよい。また、制御装置103は、所定条件を満たす領域を抽出する際には、地図上で枠領域を走査させて、当該枠領域内に含む存在画像数が多い順番に複数の領域を抽出する構成としてもよい。なお、この枠領域の大きさは、予め所定の大きさの枠領域が複数用意されていてもよく、ユーザが任意に大きさを設定できるものであってもよい。なお、上述した実施の形態では、所定の大きさの枠領域を設定すると説明したが、制御装置103は、所定の大きさの領域内で撮影された画像の数が所定の条件を満たす領域を地図内から抽出すればよく、枠は有しなくてもよい。
【0062】
(5)上述した実施の形態では、メッシュ領域内の存在画像数に応じて分割表示するメッシュ領域を選択したが、分割表示するメッシュ領域を選択するに当たって、各画像が有している情報に基づく重要度を加味するようにしてもよい。例えば、その画像がメタデータとして有しているレーティングを点数化して、画像1枚1枚に対してその点数をかけて評価値を算出し、各メッシュ領域内で撮影された画像の評価値の合計値を存在画像数として分割表示の優先度を決定するようにしてもよい。あるいは、各画像を対象として被写体認識を行い、画像で人物が写っていると判断された画像のみを対象として存在画像数を算出することにより分割表示の優先度を決定してもよい。また、撮影位置を国別に予め指定するようにして、例えば、日本国内で撮影された画像のみを存在画像数の計算の対象にして、分割表示の優先度を決定するようにしてもよい。さらに、地図を表示する際に使用者によって選択されたサムネイル画像(図11、ステップS20)に対応する画像に対して優先度を高く設定してもよい。
【0063】
(6)上述した実施の形態では、図4に示す指標4bのように、地図上に表示する撮影地点を示す指標としてピンの形状をした図形を表示する例について説明した。しかしながら、これに限定されず、例えば指標として他の形状の図形、サムネイル画像、または文字等を表示するようにしてもよい。
【0064】
(7)上述した実施の形態では、操作欄4iのテキストボックス4eで選択可能なメッシュサイズは、地図表示欄4aに表示された地図の縮尺によって変更されることとしてもよい。例えば、制御装置103は、地図表示欄4aに表示された地図が、東京全域の地図の場合と荒川区全域の地図の場合とで選択可能なメッシュサイズを異ならせる。具体的には、例えば、地図表示欄4aに東京全域の地図が表示された場合には、選択できるメッシュサイズを「10km」、「20km」、・・・とし、地図表示欄4aに荒川区全域の地図が表示された場合には、「0.25km」、「5km」、・・・とする。
【0065】
(8)上述した実施の形態では、制御装置103は、分割対象とするメッシュ領域が重複しないように特定しているが、分割対象とするメッシュ領域の一部が重複するものであってもよい。
【0066】
(9)上述した実施の形態では、制御装置103は、地図メッシュの中に存在する撮影画像の数に応じて、複数のメッシュ領域を選択して、選択したメッシュ領域の地図を分割表示する構成とした。しかし、制御装置103は、地図メッシュの中の撮影画像の数に応じて、一つのメッシュ領域のみを選択してその領域内の拡大地図を表示することとしてもよい。
(10)上述した実施の形態において、所定の大きさの枠領域を走査させて、その領域内に最も多く画像を含むような領域を抽出した場合には、制御装置103は、抽出された領域を視認可能に地図上に表示するようにしてもよい。
【0067】
(11)上述した実施の形態では、少なくとも一枚の画像が選択された後に、制御装置103は、選択された画像全ての撮影地点を網羅する範囲の地図データをモニタ105に表示させる。そして、ユーザからの入力に応じて、制御装置103は、メッシュ領域内の存在画像数に応じて、メッシュ領域を選択した。しかしながら、画像が選択された後に、制御装置103は、選択された画像全ての撮影地点を網羅する範囲の地図データをモニタ105に表示させずに、メッシュ領域内の存在画像数に応じて、メッシュ領域を選択することとしてもよい。この場合、少なくとも一枚の画像が選択されれば、制御装置103は、図7に示すような地図の分割表示、あるいは一つのメッシュ領域の表示を行なうことができる。また、画像が選択された後に、制御装置103は、選択された画像全ての撮影地点を網羅する範囲の地図データをモニタ105に表示させずに、地図の一部のみを表示してもよい。この場合、制御装置103は、選択された画像全ての撮影地点を網羅する範囲の地図から、メッシュ領域内の存在画像数に応じて、メッシュ領域を選択することとしてもよい。
【0068】
(12)上述した実施の形態では、情報処理装置としてパソコン100を用いる例について説明した。しかしながら、本発明は、画像ファイルを記録する記憶装置または記憶媒体、画像を表示する表示装置とを備える他の装置、例えばデジタルカメラ、携帯電話等にも適用することが可能である。
【0069】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
【符号の説明】
【0070】
100 パソコン、101 操作部材、102 接続IF、103 制御装置、104 HDD、105 モニタ、106 通信装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
次のような写真画像の検索装置が知られている。この装置は、撮影位置情報を記録した画像データを地図上に表示するに当たって、地図上の特定範囲で撮影された画像の枚数を表示する(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−335034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の装置では、複数の画像の撮影位置が離れている場合には、地図上で画像データの表示位置が分散してしまうため地図データの縮尺が小さくなってしまい、ユーザは、離れた撮影位置の詳細地図を同時に確認することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による情報処理装置は、撮影地点に関する情報が関連付けて記録されている画像を入力画像として入力する入力手段と、入力手段により入力された入力画像の中から複数の画像を選択画像として選択する画像選択手段と、画像選択手段によって選択された選択画像の撮影地点を含む地図上の所定領域内に含まれる選択画像の数に基づいて、地図領域を抽出する領域抽出手段と、領域抽出手段によって抽出された地図領域を選択画像の撮影地点示す撮影地指標とともに表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
本発明による情報処理プログラムは、撮影地点に関する情報が関連付けて記録されている画像を入力画像として入力する入力手順と、入力画像の中から複数の画像を選択画像として選択する画像選択手順と、画像選択手順で選択した選択画像の撮影地点を含む地図上の所定領域内に含まれる選択画像の数に基づいて、地図領域を抽出する領域抽出手順と、領域抽出手順で抽出した地図領域を選択画像の撮影地点示す撮影地指標とともに表示する表示手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、使用者は、離れた撮影位置の詳細地図を同時に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】パソコンの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】画像表示画面の具体例を示す第1の図である。
【図3】画像表示画面の具体例を示す第2の図である。
【図4】地図表示画面の具体例を示す図である。
【図5】地図上にメッシュを表示した場合の具体例を示す第1の図である。
【図6】地図上にメッシュを表示した場合の具体例を示す第2の図である。
【図7】地図の分割表示例を示した第1の図である。
【図8】地図の分割表示例を示した第2の図である。
【図9】地図上にメッシュを表示した場合の具体例を示す第3の図である。
【図10】地図の分割表示例を示した第3の図である。
【図11】パソコン100の処理を示すフローチャート図である。
【図12】地図の分割表示例を示した第4の図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施の形態におけるパソコン(パーソナルコンピューター)の一実施の形態の構成を示すブロック図である。なお、パソコン100は、後述するように、制御装置103が、使用者からの指示に基づいて、HDD104に記録されているプログラムを読み出して実行することにより、情報処理装置として動作する。
【0009】
パソコン100は、操作部材101と、接続IF(インターフェース)102と、制御装置103と、HDD(ハードディスクドライブ)104と、モニタ105と、通信装置106とを備えている。
【0010】
操作部材101は、使用者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。接続IF102は、デジタルカメラなどの外部装置を接続するためのインターフェースであって、例えばデジタルカメラやビデオカメラと有線接続を行うためのUSBインターフェースや、無線接続を行うための無線LANモジュールなどが使用される。本実施の形態では、例えば、この接続IF102を介してデジタルカメラから画像ファイルのデータが取り込まれる。
【0011】
本実施の形態では、画像ファイルの取得元のデジタルカメラはGPSユニットを搭載したカメラであって、撮影時に撮影地点を示す撮影地点情報としてGPS情報を取得して、画像ファイルのヘッダー部に記録することができる。このGPS情報には、撮影地点の緯度経度情報等の情報が含まれる。すなわち、接続IF102を介してデジタルカメラから取り込まれる画像ファイルには、そのヘッダー部に撮影地点を示すデータとして、撮影地点の緯度経度情報が記録されている。また、画像ファイルのヘッダー部には、表示用画像としてサムネイル画像のデータも記録されている。
【0012】
HDD104は、接続IF102を介して取り込まれた画像ファイルや、制御装置103で実行される種々のプログラム等を記録するための記録装置である。例えば、HDD104には、図11で後述する処理を実行するための画像表示プログラムのデータが記録される。このプログラムは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体に記録されて提供される。パソコン100においては、使用者が記憶媒体を用いてプログラムのデータをHDD104にインストールすることによって、制御装置103がプログラムを実行できるようになる。そして、上述したように、制御装置103がプログラムを実行することによって、パソコン100は、情報処理装置として機能することになる。
【0013】
モニタ105は、例えば液晶モニタであって、制御装置103から出力される表示用データの画像を表示する。通信装置106は、外部の装置、例えばサーバ等と通信を行うための装置であって、例えばパソコン100をLAN回線に接続するためのネットワークカードや、パソコン100を電話回線に接続するためのモデムなどが用いられる。本実施の形態では、パソコン100は、後述するように、通信装置106を介して、地図データが記録されている外部の地図サーバに接続して、地図データを取得する。パソコン100が接続する地図サーバとしては、例えば地図情報提供会社が有する地図サーバ等が存在する。
【0014】
制御装置103は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、パソコン100の全体を制御する。なお、制御装置103を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリとして使用されたり、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。
【0015】
本実施の形態では、制御装置103は、使用者によって操作部材101に含まれるマウスが操作されることにより、画像表示アプリケーションの実行が指示されると、HDD104に記録されている画像表示プログラムをSDRAMに読み出して起動することによって、画像表示アプリケーションを起動する。例えば、使用者は、画面上に表示されている画像表示アプリケーションのショートカットアイコンをマウスを操作してダブルクリックすることにより、画像表示アプリケーションの実行を指示することができる。
【0016】
制御装置103は、画像表示アプリケーションを起動した場合には、図2に示すような画像表示画面をモニタ105に表示する。この画像表示画面内には、フォルダ選択領域2aとサムネイル画像一覧表示領域2bとが含まれる。制御装置103は、HDD104に記録されている画像ファイルのうち、フォルダ選択領域2a内で選択されているフォルダ内に記録されている画像ファイルのヘッダー部からサムネイル画像を読み出してサムネイル画像一覧表示領域2b内に一覧表示する。
【0017】
例えば、制御装置103は、画像表示アプリケーションの起動時には、あらかじめ設定されているフォルダ、または前回のアプリケーション終了時に選択されていたフォルダを初期フォルダとしてフォルダ選択領域2aで自動的に選択する。そして、制御装置103は、その初期フォルダ内に記録されている画像ファイルのサムネイル画像をサムネイル画像一覧表示領域2b内に一覧表示する。このとき、制御装置103は、サムネイル画像を所定の表示順、例えば画像ファイルのファイル名順や撮影日時順などでソートして表示するようにしてもよく、さらに使用者によるソート順の変更を受け付けてもよい。
【0018】
使用者は、操作部材101に含まれるマウスを操作して、サムネイル画像一覧表示領域2b内に表示されている少なくとも1つのサムネイル画像を選択することができる。例えば、図3に示すように、使用者は、複数のサムネイル画像3b〜3fを選択することができる。使用者は、サムネイル画像一覧表示領域2b内に表示されている少なくとも1つのサムネイル画像を選択した後、地図表示指示のために割り当てられている地図表示ボタン3aを押下することによって、モニタ105上に、選択した画像の撮影地点を含む範囲の地図を表示するように指示することができる。
【0019】
制御装置103は、使用者から上記地図表示指示があった場合には、通信装置106を介して外部の地図サーバに接続し、接続先の地図サーバに対して、使用者によって選択された画像の撮影地点を網羅する範囲の地図データの送信を要求する。なお、地図サーバへの接続に必要な情報、例えば地図サーバのURLやIPアドレスは、あらかじめフラッシュメモリやHDD104に記録されている。
【0020】
本実施の形態では、地図サーバは、ある地点の緯度経度情報が付加された地図データの要求信号を受信した場合には、その緯度経度情報に基づいて要求された地点を特定し、その地点を含む範囲の地図データを送信するサービスを提供する。また、地図サーバは、複数地点の緯度経度情報が付加された地図データの要求信号を受信した場合には、その緯度経度情報に基づいて、要求された全ての地点を網羅する範囲の地図データを送信するサービスを提供する。
【0021】
このため、本実施の形態では、制御装置103は、使用者によって選択された画像のそれぞれの撮影地点の緯度経度情報を付加した地図データの要求信号を地図サーバへ送信する。地図サーバは、パソコン100からの要求に基づいて、受信した全ての撮影地点を網羅する範囲の地図データをパソコン100へ送信する。このとき、地図サーバは、受信した全ての撮影地点を網羅する範囲の地図データとして複数の縮尺の地図データが存在する場合には、その中で最も縮尺が大きい地図データをパソコン100へ送信する。例えば、撮影地点が日本全国に散らばっている場合には、日本地図全体を網羅した最大縮尺の地図データを選択して送信する。
【0022】
パソコン100では、制御装置103は、地図サーバから送信されてくる地図データを受信することによって、使用者によって選択された画像の撮影地点を網羅する範囲の地図データを取得することができる。なお、制御装置103は、画像表示画面上で使用者によって選択されたサムネイル画像に対応する画像ファイル内に、撮影地点に関する情報が記録されていない場合には、その画像ファイルは処理の対象から除外する。
【0023】
なお、上記説明では、地図データは外部の地図サーバに記録されているものとしたが、地図データをHDD104に格納しておき、制御装置103は、HDD104に格納されている地図データを取得するようにしてもよい。また、本発明による画像表示アプリケーションを提供する者が独自に地図サーバ有している場合には、制御装置103は、自社の地図サーバにアクセスして地図データを取得するようにしてもよい。
【0024】
制御装置103は、図4に示すような地図表示画面をモニタ105に出力する。この地図表示画面は、地図表示欄4aと操作欄4iとを含んでいる。制御装置103は、地図サーバから受信した地図データを地図表示欄4a内に出力することによって、地図表示欄4a内に使用者によって選択された画像の撮影地点を網羅する範囲の地図を表示する。そして、制御装置103は、地図上の各画像の撮影地点に相当する位置に、その地点が画像の撮影地点であることを示す指標4bを表示する。なお、図4では、指標4bとしてピンの形状をした図形を表示している。また、図4では、複数の撮影地点にそれぞれ指標が表示されているが、代表して5つの指標にのみ符号(4b)を付加してある。
【0025】
また、制御装置103は、地図表示欄4aの右下に地図表示欄4a内に表示されている地図内の地点で撮影された画像の数4cを表示する。使用者は、地図表示欄4a内に表示されている地図を拡大、縮小したり、あるいはスクロールさせて地図の表示範囲を変更することができる。使用者が拡大、縮小、スクロール等の地図操作をした場合には、地図表示欄4a内に表示されている地図内の地点で撮影された画像の数4cは変化するため、制御装置103は、使用者によって上記地図操作がされた場合には、その操作後に表示される地図に応じて画像の数4cを変更する。
【0026】
使用者は、操作欄4iに表示されている「閉じる」ボタン4hをクリックすることによって、地図表示画面を閉じることができる。また、使用者は、操作欄4iに表示されている「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fを操作して、「全体」、「分割」、「指定位置」のいずれかを選択することができる。「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「全体」が選択された場合には、地図表示欄4a内には、図4に示すように、使用者によって選択された画像の撮影地点を網羅する範囲の地図全体を表示する。「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「分割」や「指定位置」が選択された場合については、後述する。
【0027】
操作欄4iには、地図表示欄4a内に表示されている地図を所定領域ごとに分割して表示するか否かを指定するためのチェックボックス4dと、各分割領域(メッシュ領域)の大きさ(メッシュサイズ)を指定するためのテキストボックス4eが表示されている。制御装置103は、使用者によって、チェックボックス4dにチェックが入れられ、テキストボックス4cに各メッシュ領域の各辺の距離が入力された後、操作欄4iの「地図表示」ボタン4gがクリックされると、図5に示すように、地図表示欄4a内に表示されている地図をテキストボックス4cに入力された距離に応じてメッシュ表示する。例えば、図5に示す例では、各メッシュ領域が一辺を0.5kmとした正方枠となるようにメッシュ表示が行われている。
【0028】
制御装置103は、各々のメッシュ領域内に撮影地点が存在する撮影画像の数(存在画像数)に応じて、そのメッシュ領域を区別して表示する。例えば、存在画像数が多いメッシュ領域ほど赤みが強い色を付けて地図を透過表示する。また、制御装置103は、使用者によって各メッシュ領域上にマウスカーソルが合わせられた場合には、そのメッシュ領域内の存在画像数5aを吹き出し形式でポップアップ表示する。
【0029】
使用者は、メッシュ表示を行った後も地図をスクロースさせて表示範囲を変更することができる。制御装置103は、メッシュ表示中に使用者によって地図がスクロールされた場合には、表示しているメッシュの位置は動かさずに、地図のみをスクロールさせる。これにより、各メッシュ領域内に存在する画像数は変化するので、その画像数に基づいてメッシュ領域内の透過表示状態や存在画像数をリアルタイムに変化させる。
【0030】
また、使用者は、すでにメッシュ表示が行われている状態で、操作欄4iのテキストボックス4e内のメッシュサイズを変更し、「地図表示」ボタン4gをクリックすることにより、メッシュサイズを変更することができる。例えば、図6に示すように、テキストボックス4e内のメッシュサイズを0.25kmに変更して、メッシュ領域の一辺が0.25kmとなるようにメッシュサイズを変更することができる。制御装置103は、これに伴って、メッシュ領域内の透過表示状態や存在画像数も変更する。
【0031】
制御装置103は、図7に示すように、操作欄4iに表示されている「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「分割」が選択されると、その隣に分割数を選択するための「分割数」ポップアップメニュー7fを表示する。この「分割数」ポップアップメニュー7fは、地図表示欄4a内に地図を何分割して表示するかを指定するためのもので、使用者は、例えば、2、4、6などの選択肢の中から任意の分割数を選択することができる。使用者は、「分割数」ポップアップメニュー7fで分割数を指定した後、「地図表示」ボタン4gをクリックすることにより、地図表示欄4a内を指定した数で分割して地図表示を行うように指示することができる。
【0032】
図7は、「分割数」ポップアップメニュー7fで分割数として2が選択された場合の分割表示例を示しており、これによって地図表示欄4a内は左側領域7aと右側領域7bの2つに分割されている。制御装置103は、使用者によって地図表示欄4a内の分割が指示された場合には、その時点で地図表示欄4a内に表示されている地図上に設定されているメッシュ領域のうち、存在画像数が最も多いメッシュ領域から順番に、「分割数」ポップアップメニュー7fで指定された分割数だけメッシュ領域を選択し、選択したメッシュ領域内の地図を地図表示欄4a内に分割表示する。
【0033】
例えば、図7に示す例では、指定された分割数が2であることから、存在画像数が最も多いメッシュ領域(例えば図6におけるメッシュ領域6a)と存在画素数が2番目に多いメッシュ領域位置(例えば図6におけるメッシュ領域6b)を選択する。そして、制御装置103は、地図表示欄4aを分割した左側領域7a内にメッシュ領域6a内の地図を左側領域7aの大きさに合わせて縮尺を変更して表示し、右側領域7b内にメッシュ領域6b内の地図を右側領域7bの大きさに合わせて縮尺を変更して表示する。また、それぞれの領域7aおよび7b内に表示した地図上には、それぞれの範囲内に撮影地点が存在する画像の数、すなわち存在画像数7cおよび7dを表示する。図7では例示しないが、分割された地図上に、例えば存在画像のサムネイル一覧を半透明で表示するオプションを設けてもよい。また、マウスカーソルをピン上に移動したときに、対応する画像のサムネイルを表示するようにしてもよい。
【0034】
なお、制御装置103は、地図表示欄4a内を中央で等分に2分割することにより左側領域7aと右側領域7bとに分割するが、使用者は、両領域の境界線である縦方向のセパレータ7eを移動させることにより、各々の領域の大きさを変更することができる。また、左側領域7aと右側領域7bとに表示されるそれぞれの地図に対しても使用者は拡大、縮小、スクロール等の地図操作を行うことができ、制御装置103は、これらの地図操作に伴って存在画像数7cおよび7dを変更する。
【0035】
使用者は、図7に示した地図の分割表示中に「分割数」ポップアップメニュー7fで分割数を変更することができる。例えば、分割数を4に変更した場合には、図8に示すように、制御装置103は、地図表示欄4a内を領域8a〜8dの4つの領域に分割し、各領域内に画像存在数が多い上位4つのメッシュ領域内の地図を表示する。また、各領域内の地図上には、それぞれに対応する存在画像数8e〜8hを表示する。
【0036】
地図を分割表示する際には、存在画像数が最も多いメッシュ領域から順番に、「分割数」ポップアップメニュー7fで指定された分割数だけメッシュ領域を選択し、選択したメッシュ領域内の地図を地図表示欄4a内に分割表示する方法以外にも、使用者が分割表示させたいメッシュ領域を選択する方法もある。具体的には、使用者は、図7や図8に示した分割表示状態で、操作欄4iの「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「全体」を選択し、操作欄4iの「地図表示」ボタン4gをクリックすることにより、地図表示欄4a内の表示を図9に示すメッシュ表示状態に戻すことができる。
【0037】
使用者は、この図9に示す地図上で分割表示を行いたい領域をマウスでクリックすることにより選択することができる。メッシュ領域の選択は複数選択が可能であり、例えば、使用者は、キーボードのコントロールキーを押しながら、マウスクリックを繰り返すことによって複数のメッシュ領域を選択することができる。また、選択のキャンセルは、例えばコントロールキーを押しながら選択の解除を行ないたいメッシュ領域を再度マウスクリックすることにより行なうことができる。また、別のメッシュ領域を選択し直す場合は、キーボード操作を伴わずに別のメッシュ領域をマウスでクリックすればよい。制御装置103は、使用者によって選択されたメッシュ領域を青みをかけて透過表示することにより、他のメッシュ領域と識別可能に表示する。例えば、図9に示す例では、メッシュ領域9a〜9fが選択されている。
【0038】
使用者は、地図表示欄4a内にメッシュ表示されている地図上で分割表示を行いたいメッシュ領域を選択した後、操作欄4iの「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「指定位置」を選択して、「地図表示」ボタン4gをクリックすることにより、選択したメッシュ領域を対象として地図の分割表示を行うように指示することができる。制御装置103は、使用者によって当該操作が行われると、図10に示すように、使用者によって選択されたメッシュ領域内の地図を、地図表示欄4a内の領域10a〜10fに応じた縮尺に自動調整して表示する。この場合も、制御装置103は、各領域内の地図上に、それぞれの存在画像数10g〜10lを表示する。
【0039】
このように使用者によって選択されたメッシュ領域内の地図を分割表示する場合には、選択されたメッシュ領域の数が多すぎると、地図の分割表示を行うと見にくくなってしまう可能性がある。このような場合には、地図表示欄4a内の分割数の上限値を内部的に持たせて、選択されたメッシュ領域の数がそれを超えた場合には警告メッセージダイアログを表示して、分割表示をキャンセルしてもよい。
【0040】
図11は、本実施の形態におけるパソコン100の処理を示すフローチャートである。図11に示す処理は、使用者によって画像表示アプリケーションの実行が指示されると起動するプログラムとして、制御装置103によって実行される。
【0041】
ステップS10において、制御装置103は、モニタ105上に図2に示した画像表示画面を表示して、ステップS20へ進む。ステップS20では、制御装置103は、図3に示したように、使用者によってサムネイル画像一覧表示領域2b内に表示した少なくとも1つのサムネイル画像が選択されて、地図表示ボタン3aが押下されることにより、地図表示画面の表示が指示されたか否かを判断する。ステップS20で否定判断した場合には、後述するステップS120へ進む。これに対して、ステップS20で肯定判断した場合には、ステップS30へ進む。
【0042】
ステップS30では、制御装置103は、通信装置106を介して外部の地図サーバに接続して、使用者によって選択された画像の撮影地点を網羅する範囲の地図データの送信を要求する。そして、制御装置103は、地図サーバから送信されてくる地図データを受信することによって、使用者によって選択された画像の撮影地点を網羅する最大縮尺の範囲の地図データを取得する。その後、ステップS40へ進み、制御装置103は、取得した地図データに基づいて地図表示欄4a内に地図を表示する。さらに、地図上への指標4b、及び地図内の地点で撮影された画像の数4cの表示を行う。その後、ステップS50へ進む。
【0043】
ステップS50では、制御装置103は、図4に示したように、使用者によって、チェックボックス4dにチェックが入れられ、テキストボックス4cに各メッシュ領域の各辺の距離が入力された後、操作欄4iの「地図表示」ボタン4gがクリックされることによって、地図上にメッシュを表示するための指示がされたか否かを判断する。ステップS50で否定判断した場合には、後述するステップS120へ進む。これに対して、ステップS50で肯定判断した場合には、ステップS60へ進み、制御装置103は、図5または図6に示したように、地図上にメッシュ表示を行って、ステップS70へ進む。
【0044】
ステップS70では、制御装置103は、使用者によってマウスが操作され、いずれかのメッシュ領域上にマウスカーソルが移動したか否かを判断する。ステップS70で肯定判断した場合には、ステップS80へ進み、制御装置103は、図5に示したように、メッシュ領域内の存在画像数5aを吹き出し形式でポップアップ表示して、ステップS90へ進む。これに対して、ステップS70で否定判断した場合には、ステップS90へ進む。
【0045】
ステップS90では、制御装置103は、図7〜図10を用いて上述したように、使用者によって地図の分割表示が指示されたか否かを判断する。ステップS90で肯定判断した場合には、ステップS100へ進み、制御装置103は、使用者による指示に基づいて、図7、図8、図10に示したように、画像表示欄4a内を分割して、各領域内に地図を表示することによって、地図の分割表示を行って、ステップS110へ進む。これに対して、ステップS90で否定判断した場合には、ステップS110へ進む。
【0046】
ステップS110では、制御装置103は、使用者によって操作部材101が操作されることにより、地図表示画面上の「閉じる」ボタン4hが押下されることにより、地図表示画面の表示の終了が指示されたか否かを判断する。ステップS110で否定判断した場合には、ステップS50へ戻って処理を繰り返す。これに対して、ステップS110で肯定判断した場合には、ステップS120へ進む。
【0047】
ステップS120では、制御装置103は、使用者によって操作部材101が操作されることにより、画像表示アプリケーションの終了が指示されたか否かを判断する。ステップS120で否定判断した場合には、ステップS10へ戻って処理を繰り返す。これに対して、ステップS120で肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0048】
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)制御装置103は、画像表示画面上で使用者によって指定された画像の撮影地点を含む地図上に、画像の撮影地点を示す指標4bを表示する。そして、使用者からの指示に基づいて地図上にメッシュを表示し、各メッシュ領域内の撮影画像数に基づいて各メッシュ領域内の地図を分割表示するようにした。これによって、使用者は、離れた撮影位置の詳細地図を同時に確認することができる。
【0049】
(2)制御装置103は、地図表示欄4a内に表示されている地図上に設定されているメッシュ領域のうち、存在画像数が最も多いメッシュ領域から順番に、「分割数」ポップアップメニュー7fで指定された分割数だけメッシュ領域を選択し、選択したメッシュ領域内の地図を地図表示欄4a内に分割表示するようにした。これによって、撮影された画像の数が多い範囲内の地図を分割表示することができる。
【0050】
(3)制御装置103は、マウスカーソルが合わせられたメッシュ領域を対象として、メッシュ領域内の存在画像数5aを吹き出し形式でポップアップ表示するようにした。これによって、使用者は、各メッシュ領域内で撮影された画像の数を把握することができる。
【0051】
(4)制御装置103は、「分割数」ポップアップメニュー7fで指定された数の地図を分割表示するようにした。これによって、使用者は、分割表示する地図の数を任意に指定することができる。
【0052】
(5)制御装置103は、テキストボックス4eで指定されたメッシュサイズで地図をメッシュ表示するようにし、このメッシュ単位に地図の分割表示を行うようにした。これによって、使用者は、分割表示を行う地図範囲の大きさを任意に指定することができる。
【0053】
(6)制御装置103は、使用者からの指示に基づいて、分割表示した地図の縮尺、及び地図上の表示範囲の少なくとも一方を変更するようにした。これによって、使用者は、分割表示後も地図操作を行うことができる。
【0054】
―変形例―
なお、上述した実施の形態のパソコンは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、制御装置103は、使用者によって各メッシュ領域上にマウスカーソルが合わせられた場合には、図5に示したように、そのメッシュ領域内の存在画像数5aを吹き出し形式でポップアップ表示する例について説明した。しかしながら、制御装置103は、各々のメッシュ領域内に存在画像数を継続表示するようにしてもよい。
【0055】
(2)上述した実施の形態では、使用者は、「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「分割」を選択し、「分割数」ポップアップメニュー7fで分割数を指定するか、あるいは、「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「指定位置」を選択し、分割表示したいメッシュを指定することにより、地図表示欄4a内に地図を分割表示するように指示できるようにした。しかしながら、以下の方法により分割表示を行うようにしてもよい。
【0056】
まず、使用者は、図12に示すように、操作欄4i内の「地図表示方法選択」ポップアップメニュー4fで「分割」を選択し、「分割数」ポップアップメニュー7fで「自動」を選択する。使用者によって該「自動」が選択されると、操作欄4i内に画像数を入力できるテキストボックス12aが表示される。使用者は、このテキストボックス12a内に、分割表示の対象とするメッシュ領域内の存在画像数の下限を入力する。これにより、使用者は、テキストボックス12a内に入力した数よりも存在画像数が多いメッシュ領域を分割対象として指定することができる。
【0057】
その後、使用者が操作欄4i内の「地図表示」ボタン4iをクリックすると、制御装置103は、テキストボックス12a内に入力されている数よりも存在画像数が多いメッシュ領域を分割対象として特定し、地図表示欄4a内を特定したメッシュ領域の数に分割して、各分割領域内に特定したメッシュ領域内の地図を表示する。なお図12に示す例では、テキストボックス12a内に10が入力されたことにより、存在画像数が10以上のメッシュ領域の地図が画像表示欄4a内に分割表示された例を示している。これによって、使用者は、分割表示の対象とするメッシュ領域を存在画像数に基づいて指定することができる。
【0058】
なお、この場合も、条件を満たすメッシュ領域の数が多すぎて、地図の分割表示を行うと見にくくなってしまう可能性があるため、地図表示欄4a内の分割数の上限値を内部的に持たせて、選択されたメッシュ領域の数がそれを超えた場合には警告メッセージダイアログを表示して、分割表示をキャンセルしてもよい。また、条件を満たすメッシュ領域の数が多い場合には、制御装置103は、分割数の上限値の数のメッシュ領域を分割対象として特定し、各分割領域内に特定したメッシュ領域内の地図を表示することとしてもよい。この場合、制御装置103は、テキストボックス12a内に入力されている数よりも存在画像数が多いメッシュ領域のうち、存在画像数が多い順に、分割数の上限値の数のメッシュ領域を特定すればよい。
【0059】
(3)上述した実施の形態では、制御装置103は、通信装置106を介して、地図データが記録されている外部の地図サーバ、例えば地図情報提供会社が有する地図サーバに接続して、地図データを取得する例について説明した。この場合、地図情報提供会社が複数の地域に地図サーバを有している場合、例えば、複数の国に地図サーバを有している場合や、複数の州や県に地図サーバを有している場合には、制御装置103は、画像が撮影された地域を特定し、特定した地域の地図サーバから地図データを取得することが好ましい。
【0060】
すなわち、一般的に、地図情報提供会社は、複数の地域に地図サーバを設置している場合には、その設置地域については詳細な地図データ(縮尺が大きい地図データ)を記録する一方で、他の地域については粗い地図データ(縮尺が小さい地図データ)を記録している場合が多い。このため、地図を表示しようとした場合に、その画像が撮影された地域以外の地図サーバから地図データを取得した場合には、粗い地図を表示することになってしまう可能性がある。これに対して、地図データをその画像が撮影された地域の地図サーバから取得すれば、詳細な地図を表示することができる。
【0061】
(4)上述した実施の形態では、制御装置103は、地図上にメッシュを表示し、地図を分割表示する際には、存在画像数が最も多いメッシュ領域から順番に、「分割数」ポップアップメニュー7fで指定された分割数だけメッシュ領域を選択して分割表示する例について説明した。しかしながら、制御装置103は、地図上に所定の大きさの枠領域を設定し、地図上で枠領域を移動させながら、枠領域内で撮影された画像の数が所定の条件を満たす領域を地図内から抽出し、抽出した地図を分割表示するようにしてもよい。この場合の所定の条件としては、存在画像数が上位の5つの領域、存在画像数が所定以上の領域等が考えられる。制御装置103は、所定条件を満たす領域を抽出する際には、地図上で枠領域を走査させて、当該枠領域内に存在画像数を最も多く含む領域を抽出する構成としてもよい。また、制御装置103は、所定条件を満たす領域を抽出する際には、地図上で枠領域を走査させて、当該枠領域内に含む存在画像数が多い順番に複数の領域を抽出する構成としてもよい。なお、この枠領域の大きさは、予め所定の大きさの枠領域が複数用意されていてもよく、ユーザが任意に大きさを設定できるものであってもよい。なお、上述した実施の形態では、所定の大きさの枠領域を設定すると説明したが、制御装置103は、所定の大きさの領域内で撮影された画像の数が所定の条件を満たす領域を地図内から抽出すればよく、枠は有しなくてもよい。
【0062】
(5)上述した実施の形態では、メッシュ領域内の存在画像数に応じて分割表示するメッシュ領域を選択したが、分割表示するメッシュ領域を選択するに当たって、各画像が有している情報に基づく重要度を加味するようにしてもよい。例えば、その画像がメタデータとして有しているレーティングを点数化して、画像1枚1枚に対してその点数をかけて評価値を算出し、各メッシュ領域内で撮影された画像の評価値の合計値を存在画像数として分割表示の優先度を決定するようにしてもよい。あるいは、各画像を対象として被写体認識を行い、画像で人物が写っていると判断された画像のみを対象として存在画像数を算出することにより分割表示の優先度を決定してもよい。また、撮影位置を国別に予め指定するようにして、例えば、日本国内で撮影された画像のみを存在画像数の計算の対象にして、分割表示の優先度を決定するようにしてもよい。さらに、地図を表示する際に使用者によって選択されたサムネイル画像(図11、ステップS20)に対応する画像に対して優先度を高く設定してもよい。
【0063】
(6)上述した実施の形態では、図4に示す指標4bのように、地図上に表示する撮影地点を示す指標としてピンの形状をした図形を表示する例について説明した。しかしながら、これに限定されず、例えば指標として他の形状の図形、サムネイル画像、または文字等を表示するようにしてもよい。
【0064】
(7)上述した実施の形態では、操作欄4iのテキストボックス4eで選択可能なメッシュサイズは、地図表示欄4aに表示された地図の縮尺によって変更されることとしてもよい。例えば、制御装置103は、地図表示欄4aに表示された地図が、東京全域の地図の場合と荒川区全域の地図の場合とで選択可能なメッシュサイズを異ならせる。具体的には、例えば、地図表示欄4aに東京全域の地図が表示された場合には、選択できるメッシュサイズを「10km」、「20km」、・・・とし、地図表示欄4aに荒川区全域の地図が表示された場合には、「0.25km」、「5km」、・・・とする。
【0065】
(8)上述した実施の形態では、制御装置103は、分割対象とするメッシュ領域が重複しないように特定しているが、分割対象とするメッシュ領域の一部が重複するものであってもよい。
【0066】
(9)上述した実施の形態では、制御装置103は、地図メッシュの中に存在する撮影画像の数に応じて、複数のメッシュ領域を選択して、選択したメッシュ領域の地図を分割表示する構成とした。しかし、制御装置103は、地図メッシュの中の撮影画像の数に応じて、一つのメッシュ領域のみを選択してその領域内の拡大地図を表示することとしてもよい。
(10)上述した実施の形態において、所定の大きさの枠領域を走査させて、その領域内に最も多く画像を含むような領域を抽出した場合には、制御装置103は、抽出された領域を視認可能に地図上に表示するようにしてもよい。
【0067】
(11)上述した実施の形態では、少なくとも一枚の画像が選択された後に、制御装置103は、選択された画像全ての撮影地点を網羅する範囲の地図データをモニタ105に表示させる。そして、ユーザからの入力に応じて、制御装置103は、メッシュ領域内の存在画像数に応じて、メッシュ領域を選択した。しかしながら、画像が選択された後に、制御装置103は、選択された画像全ての撮影地点を網羅する範囲の地図データをモニタ105に表示させずに、メッシュ領域内の存在画像数に応じて、メッシュ領域を選択することとしてもよい。この場合、少なくとも一枚の画像が選択されれば、制御装置103は、図7に示すような地図の分割表示、あるいは一つのメッシュ領域の表示を行なうことができる。また、画像が選択された後に、制御装置103は、選択された画像全ての撮影地点を網羅する範囲の地図データをモニタ105に表示させずに、地図の一部のみを表示してもよい。この場合、制御装置103は、選択された画像全ての撮影地点を網羅する範囲の地図から、メッシュ領域内の存在画像数に応じて、メッシュ領域を選択することとしてもよい。
【0068】
(12)上述した実施の形態では、情報処理装置としてパソコン100を用いる例について説明した。しかしながら、本発明は、画像ファイルを記録する記憶装置または記憶媒体、画像を表示する表示装置とを備える他の装置、例えばデジタルカメラ、携帯電話等にも適用することが可能である。
【0069】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
【符号の説明】
【0070】
100 パソコン、101 操作部材、102 接続IF、103 制御装置、104 HDD、105 モニタ、106 通信装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影地点に関する情報が関連付けて記録されている画像を入力画像として入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された前記入力画像の中から複数の画像を選択画像として選択する画像選択手段と、
前記画像選択手段によって選択された前記選択画像の撮影地点を含む地図上の所定領域内に含まれる前記選択画像の数に基づいて、地図領域を抽出する領域抽出手段と、
前記領域抽出手段によって抽出された前記地図領域を前記選択画像の撮影地点示す撮影地指標とともに表示する表示手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、前記地図を所定間隔で分割した分割領域を前記所定領域として設定し、前記分割領域内に含まれる前記選択画像の数に基づいて、地図内から複数の前記地図領域を抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記分割領域ごとに、前記分割領域内に表示された前記撮影地指標の数を表示する撮影地指標数表示手段をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、前記地図上に所定の大きさの領域を前記所定領域として設定し、前記領域内に含まれる前記選択画像の数が所定の条件を満たす領域を前記地図領域として地図内から抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記表示手段によって表示される前記地図領域は、使用者が任意に設定可能であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段が地図内から抽出する前記地図領域の大きさは、使用者が任意に設定可能であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、使用者によって指定された数以上の前記選択画像が含まれる領域を前記地図領域として抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、前記地図上の所定領域内に含まれる前記選択画像のそれぞれに付加されている優先度も加味して、地図内から複数の前記地図領域を抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
使用者からの指示に基づいて、前記表示手段が表示した前記地図領域の縮尺、及び前記地図領域の表示範囲の少なくとも一方を変更する変更手段をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記画像選択手段によって選択された前記選択画像が撮影された国を特定し、特定した国の地図サーバから地図データを取得する地図データ取得手段をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、複数の前記地図領域のそれぞれが重複しないように、抽出を行なうことを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
請求項4に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、前記領域内に含まれる前記選択画像の数が最も多い領域を地図内から前記地図領域として抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項13】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、表示されている地図の縮尺の度合いに応じて、前記分割領域の大きさを変えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、前記地図を所定間隔で分割した分割領域を前記所定領域として設定し、前記分割領域内に含まれる選択画像の数に基づいて、地図内から前記地図領域を抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項15】
請求項14に記載の情報処理装置において、
前記分割領域ごとに、前記分割領域内に表示された前記撮影地指標の数を表示する画像枚数表示手段をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項16】
撮影地点に関する情報が関連付けて記録されている画像を入力画像として入力する入力手順と、
前記入力画像の中から複数の画像を選択画像として選択する画像選択手順と、
前記画像選択手順で選択した前記選択画像の撮影地点を含む前記地図上の所定領域内に含まれる選択画像の数に基づいて、地図領域を抽出する領域抽出手順と、
前記領域抽出手順で抽出した前記地図領域を前記選択画像の撮影地点示す撮影地指標とともに表示する表示手順とをコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【請求項1】
撮影地点に関する情報が関連付けて記録されている画像を入力画像として入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された前記入力画像の中から複数の画像を選択画像として選択する画像選択手段と、
前記画像選択手段によって選択された前記選択画像の撮影地点を含む地図上の所定領域内に含まれる前記選択画像の数に基づいて、地図領域を抽出する領域抽出手段と、
前記領域抽出手段によって抽出された前記地図領域を前記選択画像の撮影地点示す撮影地指標とともに表示する表示手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、前記地図を所定間隔で分割した分割領域を前記所定領域として設定し、前記分割領域内に含まれる前記選択画像の数に基づいて、地図内から複数の前記地図領域を抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記分割領域ごとに、前記分割領域内に表示された前記撮影地指標の数を表示する撮影地指標数表示手段をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、前記地図上に所定の大きさの領域を前記所定領域として設定し、前記領域内に含まれる前記選択画像の数が所定の条件を満たす領域を前記地図領域として地図内から抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記表示手段によって表示される前記地図領域は、使用者が任意に設定可能であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段が地図内から抽出する前記地図領域の大きさは、使用者が任意に設定可能であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、使用者によって指定された数以上の前記選択画像が含まれる領域を前記地図領域として抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、前記地図上の所定領域内に含まれる前記選択画像のそれぞれに付加されている優先度も加味して、地図内から複数の前記地図領域を抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
使用者からの指示に基づいて、前記表示手段が表示した前記地図領域の縮尺、及び前記地図領域の表示範囲の少なくとも一方を変更する変更手段をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記画像選択手段によって選択された前記選択画像が撮影された国を特定し、特定した国の地図サーバから地図データを取得する地図データ取得手段をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、複数の前記地図領域のそれぞれが重複しないように、抽出を行なうことを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
請求項4に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、前記領域内に含まれる前記選択画像の数が最も多い領域を地図内から前記地図領域として抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項13】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、表示されている地図の縮尺の度合いに応じて、前記分割領域の大きさを変えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記領域抽出手段は、前記地図を所定間隔で分割した分割領域を前記所定領域として設定し、前記分割領域内に含まれる選択画像の数に基づいて、地図内から前記地図領域を抽出することを特徴とする情報処理装置。
【請求項15】
請求項14に記載の情報処理装置において、
前記分割領域ごとに、前記分割領域内に表示された前記撮影地指標の数を表示する画像枚数表示手段をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項16】
撮影地点に関する情報が関連付けて記録されている画像を入力画像として入力する入力手順と、
前記入力画像の中から複数の画像を選択画像として選択する画像選択手順と、
前記画像選択手順で選択した前記選択画像の撮影地点を含む前記地図上の所定領域内に含まれる選択画像の数に基づいて、地図領域を抽出する領域抽出手順と、
前記領域抽出手順で抽出した前記地図領域を前記選択画像の撮影地点示す撮影地指標とともに表示する表示手順とをコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−154678(P2011−154678A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−284710(P2010−284710)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】
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