情報処理装置、その制御方法及びプログラム
【課題】特定の格納先から取得されたデータの閲覧を許容しつつ、当該データの印刷を禁止することを可能とする。
【解決手段】クライアント端末101は、ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付けると、情報配信サイト106における当該データの格納先を示す情報を取得する。次にクライアント端末101は、当該データの格納先を示す情報に基づいて、当該データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定し、印刷を禁止する格納先から取得されたデータである場合、当該データの印刷を抑止する。
【解決手段】クライアント端末101は、ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付けると、情報配信サイト106における当該データの格納先を示す情報を取得する。次にクライアント端末101は、当該データの格納先を示す情報に基づいて、当該データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定し、印刷を禁止する格納先から取得されたデータである場合、当該データの印刷を抑止する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラウザソフトウェアによって閲覧可能なインターネットを介して取得されるデータの印刷を制御するための技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、社内ネットワークでは、業務と関係のないインターネットサイトへのアクセスを禁止するために、インターネットの閲覧状況を管理する方法が考えられている。一般には、クライアントPC上で動作するブラウザソフトウェア(以下、ブラウザと称す)から特定のサイトへのアクセス要求を、プロキシサーバで一律に禁止することが行われている。しかし、一律に特定のURLのアクセスを禁止すると業務に支障をきたす可能性がある。
【0003】
また一方で、インターネットからの印刷を禁止するための仕組みも考えられている。その一つとして、特許文献1には、インターネットからの印刷ジョブのフィルタリングを行う技術が開示されている。特許文献1に開示される技術では、プリンタとローカル接続されたプリントサーバにおいて、インターネットからの印刷ジョブの印刷を許可するオーナ名を登録しておく。そして、インターネットから印刷ジョブをプリントサーバが受信すると、印刷ジョブのオーナ名が登録しているオーナ名と一致するか判定し、一致する場合に印刷ジョブの印刷を許可している。
【0004】
また、特許文献2には、ネットワーク対応型印刷装置において、指定されたURLにアクセスした情報が既に印刷済みのものである場合には、不要な印刷を行わないように制御する技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−035871号公報
【特許文献2】特開平10−240457号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示される技術は、印刷ジョブ自体がインターネットを介して受信される場合に印刷の可否を判断するものである。そのため、社内ネットワークのように、各クライアントPCがブラウザを用いてインターネットにアクセスし、ブラウザで閲覧している情報を印刷する場合には、印刷抑止を行うことができないという問題がある。
【0007】
また、特許文献2に開示される技術も、印刷装置自体がネットワーク(インターネット)にアクセスして印刷を行う機能を使用している。そのため、社内ネットワークのように、各クライアントPCがブラウザを用いてインターネットにアクセスし、ブラウザで閲覧している情報を印刷する場合には、印刷抑止を行うことができないという問題がある。
【0008】
このように、従来のように一律に特定のURLのアクセスを禁止すると業務に支障をきたす可能性があるため、ブラウザでの閲覧は許容するが、印刷は禁止するという要望に、特許文献1、2に開示される技術では応えることができない。
【0009】
そこで、本発明の目的は、特定の格納先から取得されたデータの閲覧を許容しつつ、当該データの印刷を禁止することを可能とすることにある。
【0010】
本発明の他の目的は、特定の格納先から取得されたデータが保存された場合であっても、そのデータの印刷を抑止することを可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の情報処理装置の第1の態様は、インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置であって、前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段により印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する第1の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された前記データの格納先を示す情報に基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段により前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する第1の抑止手段とを有することを特徴とする。
本発明の情報処理装置の第2の態様は、インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置であって、前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段により印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する第1の取得手段と、前記データの格納先を示す情報に基づいて前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定させるために、前記第1の取得手段により取得された前記データの格納先を示す情報を第2の外部装置に対して送信する第1の送信手段と、前記第2の外部装置において前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータと判定された場合、前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段により前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信した場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する第1の抑止手段とを有することを特徴とする。
本発明の情報処理装置の制御方法の第1の態様は、インターネットを介して接続される外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法であって、前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報に基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の情報処理装置の制御方法の第2の態様は、インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法であって、前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、前記データの格納先を示す情報に基づいて前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定させるために、前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報を第2の外部装置に対して送信する送信ステップと、前記第2の外部装置において前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータと判定された場合、前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信する受信ステップと、前記受信ステップにより前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信した場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムの第1の態様は、インターネットを介して接続される外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報に基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のプログラムの第2の態様は、インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、前記データの格納先を示す情報に基づいて前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定させるために、前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報を第2の外部装置に対して送信する送信ステップと、前記第2の外部装置において前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータと判定された場合、前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信する受信ステップと、前記受信ステップにより前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信した場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明においては、ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示があった場合、当該データの格納先を示す情報に基づいて当該データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する。そして、当該データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータである場合、当該データの印刷を抑止するように構成している。従って、本発明によれば、特定の格納先から取得されたデータの閲覧を許容しつつ、当該データの印刷を禁止することが可能となる。
【0013】
また本発明においては、ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータの保存指示があった場合、当該データの格納先を示す情報に基づいて当該データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する。そして、当該データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータである場合、当該データを示す情報を保存する。以降、当該データについて印刷指示があった場合には、当該データを示す情報と保存している当該データを示す情報とに基づいて当該データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する。そして、当該データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータである場合、当該データの印刷を抑止するように構成している。従って、本発明によれば、特定の格納先から取得されたデータが保存された場合であっても、そのデータの印刷を抑止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係るシステム構成を概略的に示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステムは、クライアント端末101、102、プリンタ103、管理サーバ104及びプロキシサーバ105がLAN等のネットワークを介して相互に通信可能に接続された構成となっている。本実施形態では、図1に示すシステム構成を例に挙げているが、本発明では、クライアント端末、プリンタ、管理サーバ及びプロキシサーバの台数に限定されるものではない。なお、クライアント端末101、102、管理サーバ104及びプロキシサーバ105はコンピュータで構成される。なお、クライアント端末101、102は、本発明の情報処理装置の適用例となる構成である。管理サーバ104は、本発明の第2の外部装置の適用例となる構成である。
【0016】
クライアント端末101は、ブラウザソフトウェア(以下、ブラウザと称す)を動作させることにより、インターネットにアクセスし、任意の情報配信サイト(以下、サイトと称す)106からの情報を閲覧することができる。また、クライアント端末101は、プリンタドライバを動作させることにより、プリンタ103に対して印刷データの印刷要求を出すことができる。なお、情報配信サイト106を運営するコンピュータは、本発明の第1の外部装置の適用例となる構成である。
【0017】
プリンタ103は、クライアント端末101からの印刷要求に応じて、受信した印刷データを出力データに変換して、印刷処理を行う。
【0018】
管理サーバ104は、印刷を禁止するサイト106のURLを示す禁止URL情報を管理している。この禁止URL情報は、印刷を禁止するサイト106のURLがそのまま記載されていてもよいし、URL中に所定のキーワードが含まれている場合に印刷を禁止するNGワード(例えば、「sports」等)を記載してもよい。また、禁止URL情報にURLが記載されている場合、その下位のURLは同様に印刷禁止と判断されるものとする。
【0019】
次に、クライアント端末101及びプリンタ103のハードウェア構成について説明する。図2は、クライアント端末101及びプリンタ103のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、クライアント端末102、管理サーバ104及びプロキシサーバ105のハードウェア構成もクライアント端末101と同様である。
【0020】
図2において、101は、ホストコンピュータとして動作するクライアント端末101である。ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OSと称す)が記憶されている。さらに、このROM203あるいは外部メモリ211には、各サーバ或いは各クライアント端末の実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。本実施形態で使用するOSは、例えばウィンドウズ(登録商標)XP(マイクロソフト社製)を想定するが、これに限るものではない。RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM202にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0021】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTディスプレイ210だけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものであり、本発明には直接関係があるものではない。
【0022】
メモリコントローラ(MC)207は、ハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標:FD)ディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。外部メモリ211には、ブートプログラム、ブラウザソフトウェア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等が記憶される。通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信やプリンタ103との間でデータ送受信等が可能である。なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRTディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRTディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0023】
プリンタ103において、CPU212は、プログラムROM213b内の制御プログラム或いは外部メモリ214内の制御プログラムに基づいてシステムバス215に接続される印刷部(プリンタエンジン)217に出力情報としての画像信号を出力する。また、プログラムROM213bには、CPU212の制御プログラム等が記憶される。フォントROM213aには、上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等を記憶し、データROM213cには、ハードディスク等の外部メモリ214がないプリンタの場合には、クライアント端末101上で利用される情報等も記憶される。
【0024】
CPU212は、入力部218を介してクライアント端末101との通信処理が可能となっており、プリンタ103内の情報等をクライアント端末101に通知可能に構成されている。RAM219はCPU212の主メモリであり、ワークエリア等として機能する。RAM219は、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。
【0025】
なお、RAM219は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等にも用いられる。前述したハードディスク(HD)、ICカード等の外部メモリ214は、メモリコントローラ(MC)220によりアクセスを制御される。外部メモリ214は、オプションとして接続され、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。また、入力部218は、操作パネルで操作のためのスイッチおよびLED表示器等が配されている。
【0026】
また、前述した外部メモリ214は1個に限らず、少なくとも1個以上備え、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード、言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成されていてもよい。さらに、図示しないNVRAMを有し、操作部1501からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしてもよい。
【0027】
また、本実施形態では、プリンタ103がサポートするページ記述言語(以
下、PDLと称す)が例えば、LBP Image Processing System(キヤノン社製、以下LIPS)といった比較的に高度なPDLであると想定しているが、これに限るものではない。
【0028】
本実施形態における処理を実現するためのプログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、プログラムが用いるファイル及び各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。
【0029】
次に、クライアント端末101、管理サーバ104及びプロキシサーバ105のモジュール構成について説明する。図3は、クライアント端末101、管理サーバ104及びプロキシサーバ105の主要モジュール構成を示す図である。なお、クライアント端末102のモジュール構成は、クライアント端末101と同様である。
【0030】
クライアント端末101におけるアプリケーションプログラム(ブラウザ)301、プラグイン302、グラフィックエンジン303、プリンタドライバ304及びプリントサブシステム305は、図2に示した外部メモリ211に保存されたファイルとして存在する。これらが実行される際には、OSやそのモジュールを利用するモジュールによってRAM202にロードされ、CPU201によって実行される。以下では、アプリケーションプログラムを単にアプリケーションと称す。
【0031】
なお、アプリケーション(ブラウザ)301及びプリンタドライバ304は、外部メモリ211のFDや不図示のCD−ROMあるいは後述するネットワークを経由して外部メモリ211のハードディスク(HD)に追加可能になっている。
【0032】
外部メモリ211に保存されているアプリケーション301は、CPU201によってRAM202にロードされて実行される。このアプリケーション301からプリンタ103に対して印刷を行わせる際には、同様にCPU201によってRAM202にロードされて実行されるグラフィックエンジン303を利用して出力(描画)を行う。
【0033】
プラグイン302は、設定された印刷禁止サイトの閲覧を検知し、その印刷禁止サイトのコンテンツのHTMLファイルの印刷を制御する。尚、プラグイン302は、アプリケーション(ブラウザ)301に機能を追加するためのアプリケーションであって、アプリケーション(ブラウザ)301をインストールした後に、プラグインをインストールされることで、プラグインの機能を利用することが可能である。
【0034】
グラフィックエンジン303は、プリンタ103毎に用意されたプリンタドライバ304を起動する。これにより、プリンタドライバ304は、CPU201によって外部メモリ211からRAM202にロードされて実行される。グラフィックエンジン303は、プリンタドライバ304を用いて、アプリケーション301の出力をPDLによるプリンタ制御命令に変換する。
【0035】
プリンタドライバ304により変換されたプリンタ制御命令は、プリントサブシステム305を経て通信インタフェース221経由でプリンタ103に出力される仕組みとなっている。
【0036】
なお、このプリントサブシステム305は、OSによって起動されて、CPU201によって外部メモリ211からRAM202にロードされて実行されるものである。プリントサブシステム305は、印刷ジョブのスケジューリング、プリンタ103との接続制御、プリンタ103のステータスの管理等を行っている。
【0037】
プリンタドライバ304は、前述したアプリケーション201から指示された印字や描画命令の出力に対してプリンタ制御命令を生成し、プリント出力に反映されるようプリンタ103に指示する。それだけでなく、プリンタドライバ304は、プリンタドライバ304やプリンタ103本体が持つ機能を制御するための設定を行う機能(以下、ユーザインタフェースと称す)と、その設定を記憶する機能、プリンタドライバ304やプリンタ103本体が持つ能力をアプリケーションやOSに情報提供する機能、上記ユーザインタフェースで設定された機能がプリンタ103の有する機能である場合にプリンタ制御命令を生成する機能、また、ユーザインタフェースで設定された機能がプリンタドライバ304独自で行う機能の場合にその機能を実現する機能等を有する。
【0038】
図4は、クライアント端末101、管理サーバ104及びプロキシサーバ105の機能構成を概略的に示すブロック図である。なお、クライアント端末102の機能構成は、クライアント端末101と同様である。
【0039】
管理サーバ104において、410はクライアントデータ収集部であり、ユーザのインターネットの閲覧頻度の情報を収集する。
【0040】
411はクライアントデータ登録部であり、ユーザ単位で印刷禁止サイトの情報を登録し、データテーブルをハードディスク(外部メモリ211)に保存する。
【0041】
412はデータ送信制御部であり、クライアントデータ登録部411で登録したユーザの印刷禁止サイトの情報をクライアント端末101に送信する。
【0042】
413は表示制御部であり、ユーザ情報の設定内容をCRTディスプレイ210に表示する。
【0043】
416は印刷許可判定部であり、印刷要求されたサイトがクライアントデータ登録部411で登録した印刷禁止サイトかを判断し、印刷可・不可を決定する。
【0044】
クライアント端末101において、401はデータ受信制御部であり、データ送信制御部412によって送信されたデータを受信し、ハードディスク(外部メモリ211)に保存する。
【0045】
402は閲覧要求送信部であり、プロキシサーバ105に対してインターネットの閲覧要求を送信する。
【0046】
403は印刷データ記憶制御部であり、実行された印刷ジョブの履歴を保存する。
【0047】
405は印刷ポート制御部であり、印刷要求があった場合に印刷ポートを「FILE」ポートに変更する。
【0048】
406は印刷データ検索部であり、新規で発生した印刷ジョブの印刷データ等が印刷データ記憶制御部403で保存された印刷ジョブの履歴における印刷データ等と一致していないかを検索する。
【0049】
407は印刷要求送受信部であり、ブラウザからの印刷要求を受信し、印刷要求をプリンタドライバ304へ送信する。
【0050】
408は印刷許可判定部であり、印刷データ検索部406の処理において、印刷データの重複があった場合は印刷不可とし、後述する印刷ジョブ制御部417において印刷データの削除を行う。
【0051】
印刷ジョブ制御部417は、外部メモリ211からの印刷データの削除処理を行う。
【0052】
409は表示制御部であり、データ受信制御部401で受信した印刷禁止サイトの情報閲覧や、印刷禁止された場合の通知を行う。
【0053】
404は、コンテンツ受信部であり、プロキシサーバ105からコンテンツを受信する。受信したコンテンツのHTMLファイルのヘッダ部分にHTMLファイルの格納先を示すURLのタグを追加する。
【0054】
プロキシサーバ105において、414は閲覧要求受信部であり、閲覧要求送信部402からの要求を受信する。
【0055】
415はコンテンツ配信部であり、クライアント端末101に対して閲覧を要求されたコンテンツのHTMLファイルを送信する。
【0056】
以下、図5乃至図12に示すフローチャートを参照して、本実施形態に係るシステムの動作について説明する。以下では、クライアント端末101を例に挙げて説明するが、クライアント端末102であっても同様の動作を行うことは勿論である。
【0057】
図5は、印刷抑止のための設定処理の流れを示すフローチャートである。図5において、管理サーバ104のクライアントデータ登録部411は、ユーザのインターネットの閲覧状況からユーザ毎の印刷禁止サイトを登録する(ステップS503)。ここでは、ユーザ名と印刷禁止サイトのURLとを対応付けて登録しており、ユーザ毎に、過去に印刷を禁止された印刷禁止サイトのURLと現在印刷を禁止されている印刷禁止サイトのURLとを併せて保持する。
【0058】
続いて、管理サーバ104のデータ送信制御部412は、ステップS503で登録された印刷禁止サイトのURLをクライアント端末101に送信する(ステップS504)。但し、ここで送信する情報は、管理サーバ104で保持される情報よりも限定的なものであり、現在印刷を禁止されている印刷禁止サイトのURLのみを送信する。これは、クライアント端末101側の処理の負荷を軽減させるためである。
【0059】
クライアント端末101のデータ受信制御部401は、ステップS504で送信されたユーザ毎の印刷禁止サイトのURLを受信する(ステップS501)。ステップS501は、本発明の第3の受信手段の一処理例である。
【0060】
続いて、クライアント端末101のデータ受信制御部401は、受信した情報をハードディスク(外部メモリ211)に保存する(ステップS502)。ここで保持する情報は、印刷禁止サイトのURLである。例えば、ステップS503で登録された情報がユーザAの禁止サイトのURL( HYPERLINK "http://abc.jp/" http://abc.jp)であれば、クライアント端末101は上記URLをテキスト形式でハードディスク(外部メモリ211)に保存する。
【0061】
図13は、図5のステップS503及びステップS502における印刷禁止サイトのURLの保存構成を模式的に示す図である。図13(a)は、図5のステップS503における管理サーバ104側での印刷禁止サイトのURLの保存構成を示す図であり、ユーザと印刷禁止サイトのURLとが対応付けて保存される。図13(b)は、図5のステップS502におけるクライアント端末101側での印刷禁止サイトのURLの保存構成を示す図であり、印刷禁止サイトのURLが保存される。
【0062】
図6は、図5に示す印刷禁止サイトのURL設定処理の後、クライアント端末101側からインターネットの閲覧要求が送信された場合の処理を示すフローチャートである。ここで、クライアント端末101には、ステップS503でURLを保存した印刷禁止サイトの閲覧を検知し、印刷処理を制御するアプリケーション(プラグイン302)がインストールされている。
【0063】
クライアント端末110の閲覧要求送信部402は、プロキシサーバ105へインターネットでの閲覧を要求する(ステップS510)。尚、この閲覧要求はブラウザに追加されたアプリケーション(プラグイン302)を介し要求がなされる。
【0064】
プロキシサーバ105の閲覧要求受信部414は閲覧要求を受信する(ステップS513)。
【0065】
続いて、プロキシサーバ105のコンテンツ配信部415は、閲覧要求に該当するコンテンツのHTMLファイルを情報配信サイト106から取得し(ステップS514)、クライアント端末101へ当該HTMLファイルを送信する(ステップS515)。
【0066】
クライアント端末101のコンテンツ受信部404は、プロキシサーバ105から当該HTMLファイルを受信する(ステップS511)。尚、このHTMLファイルはブラウザに追加されたアプリケーション(プラグイン302)を介し受信される。
【0067】
続いて、クライアント端末101のコンテンツ受信部404は、ステップS511で受信したHTMLファイルのヘッダ部分にURLのタグを追加する(ステップS516)。ここで、HTMLファイルのヘッダ部分にタグを追加する理由を以下に説明する。HTMLファイルの構造はヘッダ部とボディ部に分かれている。このヘッダ部にはWEBページのタイトルや文字コード等の付加的な情報を記述する場所である。このように、ヘッダ部にURLのタグを付加することで、後述する処理により印刷禁止サイトのHTMLファイルであるか否かの判断を行うことを可能にする。なお、ステップS516は、本発明の追加手段の一処理例である。また、この追加はブラウザに追加されたアプリケーション(プラグイン302)によって実行される。
【0068】
続いて、クライアント端末101の表示制御部409は、HTMLファイルをCRTディスプレイ210に表示する(ステップS512)。
【0069】
図7は、図6で説明したインターネットの閲覧後に印刷要求が発生した場合の処理の流れを示すフローチャートである。ここで、管理サーバ104には、クライアント端末101側の印刷要求が上記ステップS503で登録した印刷禁止サイトのHTMLファイルであるかを判断するアプリケーション(プラグイン307)がインストールされている。尚、ステップS540〜S547は、クライアント端末101に備えるブラウザに追加されたアプリケーション(プラグイン302)を介して実行される。また、ステップS548〜S551は、管理サーバ104に備えるクライアント端末101のプラグインと通信可能なアプリケーションによって実行される。
【0070】
クライアント端末101の印刷要求受信部407は、ブラウザからHTMLファイルの印刷要求を検知する(ステップS540)。ステップS540は、本発明の受付手段の一処理例である。
【0071】
続いて、クライアント端末101の印刷データ検索部406は、HTMLファイルからURLを取得する(ステップS541)。この処理の詳細は後述する。ステップS541は、本発明の第1の取得手段の一処理例である。
【0072】
続いて、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、印刷要求されたHTMLファイルが印刷禁止サイトのHTMLファイルであるか否かをクライアント端末101側で判断するか、管理サーバ104側で判断するかを設定情報により判定する(ステップS542)。上記の判定をクライアント端末101側で行うか、管理サーバ104側で行うかの設定は、管理サーバ104で行われる。管理サーバ104はこの設定を行うと、設定情報をクライアント端末101に送信し、クライアント端末110は設定情報を保存しておく。本処理は、図5のステップS503、S504及びステップS501において行われる。
【0073】
印刷禁止サイトのHTMLファイルであるか否かの判定をクライアント端末101側で行うとステップS542において判定された場合、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、ステップS502で保存された印刷禁止サイトのURLと、印刷要求されたHTMLファイルのURLとを比較する(ステップS543)。
【0074】
続いて、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、ステップS502で保存された印刷禁止サイトのURLと、印刷要求されたHTMLファイルのURLとが一致するか否かを判定する(ステップS544)。ステップS543及びS544は、本発明の第1の判定手段の一処理例である。
【0075】
ステップS544にて一致していると判定された場合、クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、印刷中止処理を行う(ステップS545)。この処理の詳細は後述する。一方、ステップS544にて一致していないと判定された場合は処理を終了する。なお、ステップS545は、本発明の第1の抑止手段の一処理例である。
【0076】
一方、ステップS542において印刷禁止サイトのHTMLファイルであるか否かの判断を管理サーバ104側で行うと判定された場合、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、ステップS541で取得されたHTMLファイルのURLを管理サーバ104に送信する(ステップS546)。ステップS546は、本発明の第1の送信手段の一処理例である。
【0077】
続いて、クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、管理サーバ104から印刷中止要求を受信したか否かを判定する(ステップS547)。ここで印刷中止要求を受信する処理は、本発明の第1の受信手段の一処理例である。
【0078】
管理サーバ104から印刷中止要求を受信したと判定された場合、クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、印刷中止処理を行う(ステップS545)。一方、ステップS547にて管理サーバ104から印刷中止要求を受信していないと判定された場合、処理を終了する。
【0079】
管理サーバ104の印刷許可判定部416は、ステップS546でクライアント端末101が送信したHTMLファイルのURLを受信する(ステップS548)。
【0080】
続いて、管理サーバ104の印刷許可判定部416は、印刷禁止サイトのURLと、ステップS548で受信したHTMLファイルのURLとを比較する(ステップS549)。
【0081】
続いて、管理サーバ104の印刷許可判定部416は、印刷禁止サイトのURLと、ステップS548で受信したHTMLファイルのURLとが一致しているか否かを判定する(ステップS550)。
【0082】
ステップS550で一致していると判定された場合、管理サーバ104の印刷許可判定部416は、クライアント端末101に印刷中止要求を送信する(ステップS551)。一方、ステップS550にて一致していないと判定された場合には処理を終了する。
【0083】
図8は、図6で説明したインターネットの閲覧後にHTMLファイルの保存要求が発生した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0084】
クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、ブラウザからのHTMLファイルへの保存要求を検知する(ステップS560)。ステップS560は、本発明の検知手段の一処理例である。尚、ステップS560〜S566、S571は、クライアント端末101に備えるブラウザに追加されたアプリケーション(プラグイン302)を介して実行される。また、ステップS567〜S570は、管理サーバ104に備えるクライアント端末101のプラグインと通信可能なアプリケーションによって実行される。
【0085】
続いて、クライアント端末101の印刷データ検索部406は、HTMLファイルからURLを取得する(ステップS561)。この処理の詳細は後述する。ステップS561は、本発明の第2の取得手段の一処理例である。
【0086】
続いて、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、印刷禁止サイトのHTMLファイルであるか否かの判断をクライアント端末101側で判断するか、管理サーバ104側で判断するかを設定情報により判定する(ステップS562)。上記の判定をクライアント端末101側で行うか、管理サーバ104側で行うかの設定は、管理サーバ104で行われる。管理サーバ104はこの設定を行うと、設定情報をクライアント端末101に送信し、クライアント端末110は設定情報を保存しておく。本処理は、図5のステップS503、S504及びステップS501において行われる。
【0087】
印刷禁止サイトのHTMLファイルであるか否かの判定をクライアント端末101側で行うと判定された場合、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、ステップS502で保存された印刷禁止サイトのURLと、印刷要求されたHTMLファイルのURLとを比較する(ステップS563)。
【0088】
続いて、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、ステップS502で保存された印刷禁止サイトのURLと、印刷要求されたHTMLファイルのURLとが一致するか否かを判定する(ステップS564)。ステップS563及びS564は、本発明の第2の判定手段の一処理例である。
【0089】
ステップS564にて一致していると判定された場合、クライアント端末の101の印刷要求送受信部407は、HTMLファイルのファイル名の保存処理を行う(ステップS565)。この処理の詳細は後述する。一方、ステップS564にて一致していないと判定された場合は処理を終了する。なお、ステップS565は、本発明の保存手段の一処理例である。
【0090】
一方、ステップS562で印刷禁止サイトのHTMLファイルであるか否かの判断を管理サーバ104側で行うと決定された場合、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、ステップS561で取得されたHTMLファイルのURLを管理サーバ104に送信する(ステップS566)。ステップS566は、本発明の第2の送信手段の一処理例である。
【0091】
続いて、クライアント端末の印刷要求送受信部407は、管理サーバ104からHTMLファイルのファイル名の保存要求を受信したか否かを判定する(ステップS571)。管理サーバ104からファイル名の保存要求を受信していないと判定された場合、処理を終了する。ここでファイル名の保存要求を受信する処理は、本発明の第2の受信手段の一処理例である。
【0092】
管理サーバ104の印刷許可判定部416は、ステップS566でクライアント端末101が送信したHTMLファイルのURLを受信する(ステップS567)。
【0093】
続いて、管理サーバ104の印刷許可判定部416は、印刷禁止サイトのURLと、ステップS567で受信したHTMLファイルのURLとを比較する(ステップS568)。
【0094】
続いて、管理サーバ104の印刷許可判定部416は、印刷禁止サイトのURLと、ステップS567で受信したHTMLファイルのURLとを比較する(ステップS569)。
【0095】
ステップS569で一致していると判定された場合、管理サーバ104の印刷許可判定部416は、クライアント端末101に当該HTMLファイルのファイル名の保存要求を送信する(ステップS570)。
【0096】
図9は、図8のステップS561と図7のステップS541の詳細を示すフローチャートである。
【0097】
図9において、クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、ステップS560で保存が要求された、又はステップS540で印刷が要求されたHTMLファイルのヘッダ部を解析する(ステップS582)。
【0098】
続いて、クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、HTMLファイルのヘッダ部からURLを取得する(ステップS583)。
【0099】
図10は、図8で説明した処理の後、保存されているHTMLファイルの印刷要求が発生した場合に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【0100】
図10において、クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、保存されているHTMLファイルの印刷要求をブラウザから受信する(ステップS590)。
【0101】
続いて、クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、ステップS590で印刷要求を受信したHTMLファイルのファイル名と、図8のステップS565で保存されたファイル名とが一致するか否かを判定する(ステップS591)。ステップS591は、本発明の第2の判定手段の一処理例である。
【0102】
ステップS591でファイル名が一致したと判定された場合、クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、印刷中止処理を行う(ステップS592)。この処理の詳細は後述する。一方、ステップS591でファイル名が一致していないと判定された場合、処理は終了する。なお、ステップS592は、本発明の第2の抑止手段の一処理例である。
【0103】
図11は、図7のステップS545と図10のステップS592との印刷中止処理の詳細を示すフローチャートである。
【0104】
クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、プリンタドライバ304に該当するHTMLファイルの印刷中止要求を送信する(ステップS593)。
【0105】
プリンタドライバ304は、当該HTMLファイルの印刷中止要求を受信する(ステップS594)。続いて、プリンタドライバ304は、当該HTMLファイルの印刷処理を中止する(ステップS595)。
【0106】
図12は、HTMLファイルからURLを取得できない場合に印刷中止処理を実現するための処理を示すフローチャートである。本処理は、図5に示す印刷禁止サイトのURLの設定後、印刷禁止サイトの閲覧を設定されたURLで検知した場合に実行される処理である。尚、ステップS520〜S527、S530〜531は、クライアント端末101に備えるブラウザに追加されたアプリケーション(プラグイン302)を介して実行される。
【0107】
クライアント端末101の印刷ポート制御部405は、プリンタのポートを「FILE」へ切り替える(ステップS520)。この処理によって、印刷禁止サイトのHTMLファイルの印刷を要求しても、当該HTMLファイルに対応する画像データはプリンタ103で用紙に出力されるのではなく、クライアント端末環境に印刷データとしてファイル形式で出力される。
【0108】
続いて、クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、印刷要求をプリンタドライバ304へ送信する(ステップS521)。なお、このステップでの印刷要求はユーザオペレーションによるものではなく、自動的に行われるものである。
【0109】
プリンタドライバ304は、印刷要求を受信する(ステップS528)。続いて、プリンタドライバ304は、印刷要求に応じた印刷処理を実行する(ステップS529)。これにより、プリンタドライバ304においてファイル形式の印刷データが作成され、クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、印刷禁止サイトのHTMLファイルに対応する印刷データ及びそのファイル名をハードディスク(外部メモリ211)に保存する(ステップS522)。なお、ステップS521の印刷要求に応じてステップS529で印刷データを生成する処理は、本発明の第1の生成手段の一処理例である。
【0110】
クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、ユーザから印刷要求があったか否かを判定する(ステップS523)。ユーザからの印刷要求がない場合には処理を終了する。一方、ユーザからの印刷要求があった場合、クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、プリンタドライバ304に印刷要求を行う(ステップS524)。本処理における印刷要求は、ステップS521と同様である。
【0111】
クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、印刷要求のあったHTMLファイルに対応する印刷データをプリンタドライバ304から取得する。そして、クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、当該印刷データ及びそのファイル名をハードディスク(外部メモリ211)に保存する(ステップS525)。この処理は上述したステップS522と同じ処理である。なお、ステップS524の印刷要求に応じてステップS529で印刷データを生成する処理は、本発明の第2の生成手段の一処理例である。
【0112】
このように、ステップS522と同様の処理を行うことによって、以下の2つのパターンの印刷履歴を作成することができる。
(1)ステップS522において、印刷禁止サイトを閲覧した状態での当該印刷禁止サイトのHTMLファイルに対応する印刷データ及びそのファイル名を保持した第1の印刷履歴
(2)ステップS525において、ユーザによって印刷が要求された際における当該印刷禁止サイトのHTMLファイルに対応する印刷データ及びそのファイル名を保持した第2の印刷履歴
【0113】
これらの印刷履歴を用いて、後述するステップS530及びS531における判断処理を行うことが可能となる。概要的には、印刷禁止サイトを閲覧した状態で印刷データ及びそのファイル名を保持した第1の印刷履歴を作成する。これにより、当該印刷禁止サイトの印刷要求時における印刷データ及びそのファイル名が第1の印刷履歴と一致し、印刷禁止サイトのHTMLファイルの印刷要求を判断することが可能となる。
【0114】
クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、ステップS525で保持したファイル名と同じファイル名がハードディスク(外部メモリ211)内に存在するか否かを判定する(ステップS530)。
【0115】
ハードディスク(外部メモリ211)内に同じファイル名が存在しない場合、クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、ステップS525で保持した印刷データと同じ印刷データが存在するか否かを判定する(ステップS531)。即ち、本処理では、ステップS524におけるユーザからの印刷要求によって作成された印刷データと、ステップS522にて既に保存されている印刷データとが一致するかを判定している。ここでは、ステップS524における印刷要求によって作成された印刷データと同じ印刷データが既に作成、保存されているので、必ず一致する印刷データが存在することになる。
【0116】
ステップS530で同じファイル名が存在すると判定された場合、又は、ステップS531で同じ印刷データが存在すると判定された場合、クライアント端末101の印刷ジョブ制御部417は、当該印刷データをハードディスク(外部メモリ211)から削除する(ステップS526)。なお、ステップS531で同じ印刷データが存在しないと判定された場合は処理を終了する。
【0117】
クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、当該印刷データの印刷処理をキャンセルする(ステップS527)。ステップS527は、本発明の第3の抑止手段の一処理例である。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】本発明の実施形態に係るシステム構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】クライアント端末及びプリンタのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】クライアント端末、管理サーバ及びプロキシサーバの主要モジュール構成を示す図である。
【図4】クライアント端末、管理サーバ及びプロキシサーバの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図5】印刷抑止のための設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図5に示す印刷禁止サイトのURL設定処理の後、クライアント端末側からインターネットの閲覧要求が送信された場合の処理を示すフローチャートである。
【図7】図6で説明したインターネットの閲覧後に印刷要求が発生した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図6で説明したインターネットの閲覧後にHTMLファイルの保存要求が発生した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図8のステップS561と図7のステップS541の詳細を示すフローチャートである。
【図10】図8で説明した処理の後、保存されているHTMLファイルの印刷要求が発生した場合に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】図7のステップS545と図10のステップS592との印刷中止処理の詳細を示すフローチャートである。
【図12】HTMLファイルからURLを取得できない場合に印刷中止処理を実現するための処理を示すフローチャートである。
【図13】図5のステップS503及びステップS502における印刷禁止サイトのURLの保存構成を模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0119】
101、102:クライアント端末
103:プリンタ
104:管理サーバ
105:プロキシサーバ
106:情報配信サイト
401:データ受信制御部
402:閲覧要求送信部
403:印刷データ記憶制御部
404:コンテンツ受信部
405:印刷ポート制御部
406:印刷データ検索部
407:印刷要求送受信部
408:印刷許可判定部
409:表示制御部
410:クライアントデータ収集部
411:クライアントデータ登録部
412:データ送信制御部
413:表示制御部
414:閲覧要求受信部
415:コンテンツ配信部
416:印刷許可判定部
417:印刷ジョブ制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラウザソフトウェアによって閲覧可能なインターネットを介して取得されるデータの印刷を制御するための技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、社内ネットワークでは、業務と関係のないインターネットサイトへのアクセスを禁止するために、インターネットの閲覧状況を管理する方法が考えられている。一般には、クライアントPC上で動作するブラウザソフトウェア(以下、ブラウザと称す)から特定のサイトへのアクセス要求を、プロキシサーバで一律に禁止することが行われている。しかし、一律に特定のURLのアクセスを禁止すると業務に支障をきたす可能性がある。
【0003】
また一方で、インターネットからの印刷を禁止するための仕組みも考えられている。その一つとして、特許文献1には、インターネットからの印刷ジョブのフィルタリングを行う技術が開示されている。特許文献1に開示される技術では、プリンタとローカル接続されたプリントサーバにおいて、インターネットからの印刷ジョブの印刷を許可するオーナ名を登録しておく。そして、インターネットから印刷ジョブをプリントサーバが受信すると、印刷ジョブのオーナ名が登録しているオーナ名と一致するか判定し、一致する場合に印刷ジョブの印刷を許可している。
【0004】
また、特許文献2には、ネットワーク対応型印刷装置において、指定されたURLにアクセスした情報が既に印刷済みのものである場合には、不要な印刷を行わないように制御する技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−035871号公報
【特許文献2】特開平10−240457号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示される技術は、印刷ジョブ自体がインターネットを介して受信される場合に印刷の可否を判断するものである。そのため、社内ネットワークのように、各クライアントPCがブラウザを用いてインターネットにアクセスし、ブラウザで閲覧している情報を印刷する場合には、印刷抑止を行うことができないという問題がある。
【0007】
また、特許文献2に開示される技術も、印刷装置自体がネットワーク(インターネット)にアクセスして印刷を行う機能を使用している。そのため、社内ネットワークのように、各クライアントPCがブラウザを用いてインターネットにアクセスし、ブラウザで閲覧している情報を印刷する場合には、印刷抑止を行うことができないという問題がある。
【0008】
このように、従来のように一律に特定のURLのアクセスを禁止すると業務に支障をきたす可能性があるため、ブラウザでの閲覧は許容するが、印刷は禁止するという要望に、特許文献1、2に開示される技術では応えることができない。
【0009】
そこで、本発明の目的は、特定の格納先から取得されたデータの閲覧を許容しつつ、当該データの印刷を禁止することを可能とすることにある。
【0010】
本発明の他の目的は、特定の格納先から取得されたデータが保存された場合であっても、そのデータの印刷を抑止することを可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の情報処理装置の第1の態様は、インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置であって、前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段により印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する第1の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された前記データの格納先を示す情報に基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段により前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する第1の抑止手段とを有することを特徴とする。
本発明の情報処理装置の第2の態様は、インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置であって、前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段により印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する第1の取得手段と、前記データの格納先を示す情報に基づいて前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定させるために、前記第1の取得手段により取得された前記データの格納先を示す情報を第2の外部装置に対して送信する第1の送信手段と、前記第2の外部装置において前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータと判定された場合、前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段により前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信した場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する第1の抑止手段とを有することを特徴とする。
本発明の情報処理装置の制御方法の第1の態様は、インターネットを介して接続される外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法であって、前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報に基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の情報処理装置の制御方法の第2の態様は、インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法であって、前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、前記データの格納先を示す情報に基づいて前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定させるために、前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報を第2の外部装置に対して送信する送信ステップと、前記第2の外部装置において前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータと判定された場合、前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信する受信ステップと、前記受信ステップにより前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信した場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムの第1の態様は、インターネットを介して接続される外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報に基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のプログラムの第2の態様は、インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、前記データの格納先を示す情報に基づいて前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定させるために、前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報を第2の外部装置に対して送信する送信ステップと、前記第2の外部装置において前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータと判定された場合、前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信する受信ステップと、前記受信ステップにより前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信した場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明においては、ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示があった場合、当該データの格納先を示す情報に基づいて当該データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する。そして、当該データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータである場合、当該データの印刷を抑止するように構成している。従って、本発明によれば、特定の格納先から取得されたデータの閲覧を許容しつつ、当該データの印刷を禁止することが可能となる。
【0013】
また本発明においては、ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータの保存指示があった場合、当該データの格納先を示す情報に基づいて当該データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する。そして、当該データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータである場合、当該データを示す情報を保存する。以降、当該データについて印刷指示があった場合には、当該データを示す情報と保存している当該データを示す情報とに基づいて当該データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する。そして、当該データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータである場合、当該データの印刷を抑止するように構成している。従って、本発明によれば、特定の格納先から取得されたデータが保存された場合であっても、そのデータの印刷を抑止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係るシステム構成を概略的に示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステムは、クライアント端末101、102、プリンタ103、管理サーバ104及びプロキシサーバ105がLAN等のネットワークを介して相互に通信可能に接続された構成となっている。本実施形態では、図1に示すシステム構成を例に挙げているが、本発明では、クライアント端末、プリンタ、管理サーバ及びプロキシサーバの台数に限定されるものではない。なお、クライアント端末101、102、管理サーバ104及びプロキシサーバ105はコンピュータで構成される。なお、クライアント端末101、102は、本発明の情報処理装置の適用例となる構成である。管理サーバ104は、本発明の第2の外部装置の適用例となる構成である。
【0016】
クライアント端末101は、ブラウザソフトウェア(以下、ブラウザと称す)を動作させることにより、インターネットにアクセスし、任意の情報配信サイト(以下、サイトと称す)106からの情報を閲覧することができる。また、クライアント端末101は、プリンタドライバを動作させることにより、プリンタ103に対して印刷データの印刷要求を出すことができる。なお、情報配信サイト106を運営するコンピュータは、本発明の第1の外部装置の適用例となる構成である。
【0017】
プリンタ103は、クライアント端末101からの印刷要求に応じて、受信した印刷データを出力データに変換して、印刷処理を行う。
【0018】
管理サーバ104は、印刷を禁止するサイト106のURLを示す禁止URL情報を管理している。この禁止URL情報は、印刷を禁止するサイト106のURLがそのまま記載されていてもよいし、URL中に所定のキーワードが含まれている場合に印刷を禁止するNGワード(例えば、「sports」等)を記載してもよい。また、禁止URL情報にURLが記載されている場合、その下位のURLは同様に印刷禁止と判断されるものとする。
【0019】
次に、クライアント端末101及びプリンタ103のハードウェア構成について説明する。図2は、クライアント端末101及びプリンタ103のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、クライアント端末102、管理サーバ104及びプロキシサーバ105のハードウェア構成もクライアント端末101と同様である。
【0020】
図2において、101は、ホストコンピュータとして動作するクライアント端末101である。ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OSと称す)が記憶されている。さらに、このROM203あるいは外部メモリ211には、各サーバ或いは各クライアント端末の実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。本実施形態で使用するOSは、例えばウィンドウズ(登録商標)XP(マイクロソフト社製)を想定するが、これに限るものではない。RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM202にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0021】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTディスプレイ210だけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものであり、本発明には直接関係があるものではない。
【0022】
メモリコントローラ(MC)207は、ハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標:FD)ディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。外部メモリ211には、ブートプログラム、ブラウザソフトウェア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等が記憶される。通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信やプリンタ103との間でデータ送受信等が可能である。なお、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRTディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRTディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0023】
プリンタ103において、CPU212は、プログラムROM213b内の制御プログラム或いは外部メモリ214内の制御プログラムに基づいてシステムバス215に接続される印刷部(プリンタエンジン)217に出力情報としての画像信号を出力する。また、プログラムROM213bには、CPU212の制御プログラム等が記憶される。フォントROM213aには、上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等を記憶し、データROM213cには、ハードディスク等の外部メモリ214がないプリンタの場合には、クライアント端末101上で利用される情報等も記憶される。
【0024】
CPU212は、入力部218を介してクライアント端末101との通信処理が可能となっており、プリンタ103内の情報等をクライアント端末101に通知可能に構成されている。RAM219はCPU212の主メモリであり、ワークエリア等として機能する。RAM219は、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。
【0025】
なお、RAM219は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等にも用いられる。前述したハードディスク(HD)、ICカード等の外部メモリ214は、メモリコントローラ(MC)220によりアクセスを制御される。外部メモリ214は、オプションとして接続され、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。また、入力部218は、操作パネルで操作のためのスイッチおよびLED表示器等が配されている。
【0026】
また、前述した外部メモリ214は1個に限らず、少なくとも1個以上備え、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード、言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成されていてもよい。さらに、図示しないNVRAMを有し、操作部1501からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしてもよい。
【0027】
また、本実施形態では、プリンタ103がサポートするページ記述言語(以
下、PDLと称す)が例えば、LBP Image Processing System(キヤノン社製、以下LIPS)といった比較的に高度なPDLであると想定しているが、これに限るものではない。
【0028】
本実施形態における処理を実現するためのプログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、プログラムが用いるファイル及び各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。
【0029】
次に、クライアント端末101、管理サーバ104及びプロキシサーバ105のモジュール構成について説明する。図3は、クライアント端末101、管理サーバ104及びプロキシサーバ105の主要モジュール構成を示す図である。なお、クライアント端末102のモジュール構成は、クライアント端末101と同様である。
【0030】
クライアント端末101におけるアプリケーションプログラム(ブラウザ)301、プラグイン302、グラフィックエンジン303、プリンタドライバ304及びプリントサブシステム305は、図2に示した外部メモリ211に保存されたファイルとして存在する。これらが実行される際には、OSやそのモジュールを利用するモジュールによってRAM202にロードされ、CPU201によって実行される。以下では、アプリケーションプログラムを単にアプリケーションと称す。
【0031】
なお、アプリケーション(ブラウザ)301及びプリンタドライバ304は、外部メモリ211のFDや不図示のCD−ROMあるいは後述するネットワークを経由して外部メモリ211のハードディスク(HD)に追加可能になっている。
【0032】
外部メモリ211に保存されているアプリケーション301は、CPU201によってRAM202にロードされて実行される。このアプリケーション301からプリンタ103に対して印刷を行わせる際には、同様にCPU201によってRAM202にロードされて実行されるグラフィックエンジン303を利用して出力(描画)を行う。
【0033】
プラグイン302は、設定された印刷禁止サイトの閲覧を検知し、その印刷禁止サイトのコンテンツのHTMLファイルの印刷を制御する。尚、プラグイン302は、アプリケーション(ブラウザ)301に機能を追加するためのアプリケーションであって、アプリケーション(ブラウザ)301をインストールした後に、プラグインをインストールされることで、プラグインの機能を利用することが可能である。
【0034】
グラフィックエンジン303は、プリンタ103毎に用意されたプリンタドライバ304を起動する。これにより、プリンタドライバ304は、CPU201によって外部メモリ211からRAM202にロードされて実行される。グラフィックエンジン303は、プリンタドライバ304を用いて、アプリケーション301の出力をPDLによるプリンタ制御命令に変換する。
【0035】
プリンタドライバ304により変換されたプリンタ制御命令は、プリントサブシステム305を経て通信インタフェース221経由でプリンタ103に出力される仕組みとなっている。
【0036】
なお、このプリントサブシステム305は、OSによって起動されて、CPU201によって外部メモリ211からRAM202にロードされて実行されるものである。プリントサブシステム305は、印刷ジョブのスケジューリング、プリンタ103との接続制御、プリンタ103のステータスの管理等を行っている。
【0037】
プリンタドライバ304は、前述したアプリケーション201から指示された印字や描画命令の出力に対してプリンタ制御命令を生成し、プリント出力に反映されるようプリンタ103に指示する。それだけでなく、プリンタドライバ304は、プリンタドライバ304やプリンタ103本体が持つ機能を制御するための設定を行う機能(以下、ユーザインタフェースと称す)と、その設定を記憶する機能、プリンタドライバ304やプリンタ103本体が持つ能力をアプリケーションやOSに情報提供する機能、上記ユーザインタフェースで設定された機能がプリンタ103の有する機能である場合にプリンタ制御命令を生成する機能、また、ユーザインタフェースで設定された機能がプリンタドライバ304独自で行う機能の場合にその機能を実現する機能等を有する。
【0038】
図4は、クライアント端末101、管理サーバ104及びプロキシサーバ105の機能構成を概略的に示すブロック図である。なお、クライアント端末102の機能構成は、クライアント端末101と同様である。
【0039】
管理サーバ104において、410はクライアントデータ収集部であり、ユーザのインターネットの閲覧頻度の情報を収集する。
【0040】
411はクライアントデータ登録部であり、ユーザ単位で印刷禁止サイトの情報を登録し、データテーブルをハードディスク(外部メモリ211)に保存する。
【0041】
412はデータ送信制御部であり、クライアントデータ登録部411で登録したユーザの印刷禁止サイトの情報をクライアント端末101に送信する。
【0042】
413は表示制御部であり、ユーザ情報の設定内容をCRTディスプレイ210に表示する。
【0043】
416は印刷許可判定部であり、印刷要求されたサイトがクライアントデータ登録部411で登録した印刷禁止サイトかを判断し、印刷可・不可を決定する。
【0044】
クライアント端末101において、401はデータ受信制御部であり、データ送信制御部412によって送信されたデータを受信し、ハードディスク(外部メモリ211)に保存する。
【0045】
402は閲覧要求送信部であり、プロキシサーバ105に対してインターネットの閲覧要求を送信する。
【0046】
403は印刷データ記憶制御部であり、実行された印刷ジョブの履歴を保存する。
【0047】
405は印刷ポート制御部であり、印刷要求があった場合に印刷ポートを「FILE」ポートに変更する。
【0048】
406は印刷データ検索部であり、新規で発生した印刷ジョブの印刷データ等が印刷データ記憶制御部403で保存された印刷ジョブの履歴における印刷データ等と一致していないかを検索する。
【0049】
407は印刷要求送受信部であり、ブラウザからの印刷要求を受信し、印刷要求をプリンタドライバ304へ送信する。
【0050】
408は印刷許可判定部であり、印刷データ検索部406の処理において、印刷データの重複があった場合は印刷不可とし、後述する印刷ジョブ制御部417において印刷データの削除を行う。
【0051】
印刷ジョブ制御部417は、外部メモリ211からの印刷データの削除処理を行う。
【0052】
409は表示制御部であり、データ受信制御部401で受信した印刷禁止サイトの情報閲覧や、印刷禁止された場合の通知を行う。
【0053】
404は、コンテンツ受信部であり、プロキシサーバ105からコンテンツを受信する。受信したコンテンツのHTMLファイルのヘッダ部分にHTMLファイルの格納先を示すURLのタグを追加する。
【0054】
プロキシサーバ105において、414は閲覧要求受信部であり、閲覧要求送信部402からの要求を受信する。
【0055】
415はコンテンツ配信部であり、クライアント端末101に対して閲覧を要求されたコンテンツのHTMLファイルを送信する。
【0056】
以下、図5乃至図12に示すフローチャートを参照して、本実施形態に係るシステムの動作について説明する。以下では、クライアント端末101を例に挙げて説明するが、クライアント端末102であっても同様の動作を行うことは勿論である。
【0057】
図5は、印刷抑止のための設定処理の流れを示すフローチャートである。図5において、管理サーバ104のクライアントデータ登録部411は、ユーザのインターネットの閲覧状況からユーザ毎の印刷禁止サイトを登録する(ステップS503)。ここでは、ユーザ名と印刷禁止サイトのURLとを対応付けて登録しており、ユーザ毎に、過去に印刷を禁止された印刷禁止サイトのURLと現在印刷を禁止されている印刷禁止サイトのURLとを併せて保持する。
【0058】
続いて、管理サーバ104のデータ送信制御部412は、ステップS503で登録された印刷禁止サイトのURLをクライアント端末101に送信する(ステップS504)。但し、ここで送信する情報は、管理サーバ104で保持される情報よりも限定的なものであり、現在印刷を禁止されている印刷禁止サイトのURLのみを送信する。これは、クライアント端末101側の処理の負荷を軽減させるためである。
【0059】
クライアント端末101のデータ受信制御部401は、ステップS504で送信されたユーザ毎の印刷禁止サイトのURLを受信する(ステップS501)。ステップS501は、本発明の第3の受信手段の一処理例である。
【0060】
続いて、クライアント端末101のデータ受信制御部401は、受信した情報をハードディスク(外部メモリ211)に保存する(ステップS502)。ここで保持する情報は、印刷禁止サイトのURLである。例えば、ステップS503で登録された情報がユーザAの禁止サイトのURL( HYPERLINK "http://abc.jp/" http://abc.jp)であれば、クライアント端末101は上記URLをテキスト形式でハードディスク(外部メモリ211)に保存する。
【0061】
図13は、図5のステップS503及びステップS502における印刷禁止サイトのURLの保存構成を模式的に示す図である。図13(a)は、図5のステップS503における管理サーバ104側での印刷禁止サイトのURLの保存構成を示す図であり、ユーザと印刷禁止サイトのURLとが対応付けて保存される。図13(b)は、図5のステップS502におけるクライアント端末101側での印刷禁止サイトのURLの保存構成を示す図であり、印刷禁止サイトのURLが保存される。
【0062】
図6は、図5に示す印刷禁止サイトのURL設定処理の後、クライアント端末101側からインターネットの閲覧要求が送信された場合の処理を示すフローチャートである。ここで、クライアント端末101には、ステップS503でURLを保存した印刷禁止サイトの閲覧を検知し、印刷処理を制御するアプリケーション(プラグイン302)がインストールされている。
【0063】
クライアント端末110の閲覧要求送信部402は、プロキシサーバ105へインターネットでの閲覧を要求する(ステップS510)。尚、この閲覧要求はブラウザに追加されたアプリケーション(プラグイン302)を介し要求がなされる。
【0064】
プロキシサーバ105の閲覧要求受信部414は閲覧要求を受信する(ステップS513)。
【0065】
続いて、プロキシサーバ105のコンテンツ配信部415は、閲覧要求に該当するコンテンツのHTMLファイルを情報配信サイト106から取得し(ステップS514)、クライアント端末101へ当該HTMLファイルを送信する(ステップS515)。
【0066】
クライアント端末101のコンテンツ受信部404は、プロキシサーバ105から当該HTMLファイルを受信する(ステップS511)。尚、このHTMLファイルはブラウザに追加されたアプリケーション(プラグイン302)を介し受信される。
【0067】
続いて、クライアント端末101のコンテンツ受信部404は、ステップS511で受信したHTMLファイルのヘッダ部分にURLのタグを追加する(ステップS516)。ここで、HTMLファイルのヘッダ部分にタグを追加する理由を以下に説明する。HTMLファイルの構造はヘッダ部とボディ部に分かれている。このヘッダ部にはWEBページのタイトルや文字コード等の付加的な情報を記述する場所である。このように、ヘッダ部にURLのタグを付加することで、後述する処理により印刷禁止サイトのHTMLファイルであるか否かの判断を行うことを可能にする。なお、ステップS516は、本発明の追加手段の一処理例である。また、この追加はブラウザに追加されたアプリケーション(プラグイン302)によって実行される。
【0068】
続いて、クライアント端末101の表示制御部409は、HTMLファイルをCRTディスプレイ210に表示する(ステップS512)。
【0069】
図7は、図6で説明したインターネットの閲覧後に印刷要求が発生した場合の処理の流れを示すフローチャートである。ここで、管理サーバ104には、クライアント端末101側の印刷要求が上記ステップS503で登録した印刷禁止サイトのHTMLファイルであるかを判断するアプリケーション(プラグイン307)がインストールされている。尚、ステップS540〜S547は、クライアント端末101に備えるブラウザに追加されたアプリケーション(プラグイン302)を介して実行される。また、ステップS548〜S551は、管理サーバ104に備えるクライアント端末101のプラグインと通信可能なアプリケーションによって実行される。
【0070】
クライアント端末101の印刷要求受信部407は、ブラウザからHTMLファイルの印刷要求を検知する(ステップS540)。ステップS540は、本発明の受付手段の一処理例である。
【0071】
続いて、クライアント端末101の印刷データ検索部406は、HTMLファイルからURLを取得する(ステップS541)。この処理の詳細は後述する。ステップS541は、本発明の第1の取得手段の一処理例である。
【0072】
続いて、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、印刷要求されたHTMLファイルが印刷禁止サイトのHTMLファイルであるか否かをクライアント端末101側で判断するか、管理サーバ104側で判断するかを設定情報により判定する(ステップS542)。上記の判定をクライアント端末101側で行うか、管理サーバ104側で行うかの設定は、管理サーバ104で行われる。管理サーバ104はこの設定を行うと、設定情報をクライアント端末101に送信し、クライアント端末110は設定情報を保存しておく。本処理は、図5のステップS503、S504及びステップS501において行われる。
【0073】
印刷禁止サイトのHTMLファイルであるか否かの判定をクライアント端末101側で行うとステップS542において判定された場合、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、ステップS502で保存された印刷禁止サイトのURLと、印刷要求されたHTMLファイルのURLとを比較する(ステップS543)。
【0074】
続いて、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、ステップS502で保存された印刷禁止サイトのURLと、印刷要求されたHTMLファイルのURLとが一致するか否かを判定する(ステップS544)。ステップS543及びS544は、本発明の第1の判定手段の一処理例である。
【0075】
ステップS544にて一致していると判定された場合、クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、印刷中止処理を行う(ステップS545)。この処理の詳細は後述する。一方、ステップS544にて一致していないと判定された場合は処理を終了する。なお、ステップS545は、本発明の第1の抑止手段の一処理例である。
【0076】
一方、ステップS542において印刷禁止サイトのHTMLファイルであるか否かの判断を管理サーバ104側で行うと判定された場合、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、ステップS541で取得されたHTMLファイルのURLを管理サーバ104に送信する(ステップS546)。ステップS546は、本発明の第1の送信手段の一処理例である。
【0077】
続いて、クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、管理サーバ104から印刷中止要求を受信したか否かを判定する(ステップS547)。ここで印刷中止要求を受信する処理は、本発明の第1の受信手段の一処理例である。
【0078】
管理サーバ104から印刷中止要求を受信したと判定された場合、クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、印刷中止処理を行う(ステップS545)。一方、ステップS547にて管理サーバ104から印刷中止要求を受信していないと判定された場合、処理を終了する。
【0079】
管理サーバ104の印刷許可判定部416は、ステップS546でクライアント端末101が送信したHTMLファイルのURLを受信する(ステップS548)。
【0080】
続いて、管理サーバ104の印刷許可判定部416は、印刷禁止サイトのURLと、ステップS548で受信したHTMLファイルのURLとを比較する(ステップS549)。
【0081】
続いて、管理サーバ104の印刷許可判定部416は、印刷禁止サイトのURLと、ステップS548で受信したHTMLファイルのURLとが一致しているか否かを判定する(ステップS550)。
【0082】
ステップS550で一致していると判定された場合、管理サーバ104の印刷許可判定部416は、クライアント端末101に印刷中止要求を送信する(ステップS551)。一方、ステップS550にて一致していないと判定された場合には処理を終了する。
【0083】
図8は、図6で説明したインターネットの閲覧後にHTMLファイルの保存要求が発生した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【0084】
クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、ブラウザからのHTMLファイルへの保存要求を検知する(ステップS560)。ステップS560は、本発明の検知手段の一処理例である。尚、ステップS560〜S566、S571は、クライアント端末101に備えるブラウザに追加されたアプリケーション(プラグイン302)を介して実行される。また、ステップS567〜S570は、管理サーバ104に備えるクライアント端末101のプラグインと通信可能なアプリケーションによって実行される。
【0085】
続いて、クライアント端末101の印刷データ検索部406は、HTMLファイルからURLを取得する(ステップS561)。この処理の詳細は後述する。ステップS561は、本発明の第2の取得手段の一処理例である。
【0086】
続いて、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、印刷禁止サイトのHTMLファイルであるか否かの判断をクライアント端末101側で判断するか、管理サーバ104側で判断するかを設定情報により判定する(ステップS562)。上記の判定をクライアント端末101側で行うか、管理サーバ104側で行うかの設定は、管理サーバ104で行われる。管理サーバ104はこの設定を行うと、設定情報をクライアント端末101に送信し、クライアント端末110は設定情報を保存しておく。本処理は、図5のステップS503、S504及びステップS501において行われる。
【0087】
印刷禁止サイトのHTMLファイルであるか否かの判定をクライアント端末101側で行うと判定された場合、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、ステップS502で保存された印刷禁止サイトのURLと、印刷要求されたHTMLファイルのURLとを比較する(ステップS563)。
【0088】
続いて、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、ステップS502で保存された印刷禁止サイトのURLと、印刷要求されたHTMLファイルのURLとが一致するか否かを判定する(ステップS564)。ステップS563及びS564は、本発明の第2の判定手段の一処理例である。
【0089】
ステップS564にて一致していると判定された場合、クライアント端末の101の印刷要求送受信部407は、HTMLファイルのファイル名の保存処理を行う(ステップS565)。この処理の詳細は後述する。一方、ステップS564にて一致していないと判定された場合は処理を終了する。なお、ステップS565は、本発明の保存手段の一処理例である。
【0090】
一方、ステップS562で印刷禁止サイトのHTMLファイルであるか否かの判断を管理サーバ104側で行うと決定された場合、クライアント端末101の印刷許可判定部408は、ステップS561で取得されたHTMLファイルのURLを管理サーバ104に送信する(ステップS566)。ステップS566は、本発明の第2の送信手段の一処理例である。
【0091】
続いて、クライアント端末の印刷要求送受信部407は、管理サーバ104からHTMLファイルのファイル名の保存要求を受信したか否かを判定する(ステップS571)。管理サーバ104からファイル名の保存要求を受信していないと判定された場合、処理を終了する。ここでファイル名の保存要求を受信する処理は、本発明の第2の受信手段の一処理例である。
【0092】
管理サーバ104の印刷許可判定部416は、ステップS566でクライアント端末101が送信したHTMLファイルのURLを受信する(ステップS567)。
【0093】
続いて、管理サーバ104の印刷許可判定部416は、印刷禁止サイトのURLと、ステップS567で受信したHTMLファイルのURLとを比較する(ステップS568)。
【0094】
続いて、管理サーバ104の印刷許可判定部416は、印刷禁止サイトのURLと、ステップS567で受信したHTMLファイルのURLとを比較する(ステップS569)。
【0095】
ステップS569で一致していると判定された場合、管理サーバ104の印刷許可判定部416は、クライアント端末101に当該HTMLファイルのファイル名の保存要求を送信する(ステップS570)。
【0096】
図9は、図8のステップS561と図7のステップS541の詳細を示すフローチャートである。
【0097】
図9において、クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、ステップS560で保存が要求された、又はステップS540で印刷が要求されたHTMLファイルのヘッダ部を解析する(ステップS582)。
【0098】
続いて、クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、HTMLファイルのヘッダ部からURLを取得する(ステップS583)。
【0099】
図10は、図8で説明した処理の後、保存されているHTMLファイルの印刷要求が発生した場合に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【0100】
図10において、クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、保存されているHTMLファイルの印刷要求をブラウザから受信する(ステップS590)。
【0101】
続いて、クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、ステップS590で印刷要求を受信したHTMLファイルのファイル名と、図8のステップS565で保存されたファイル名とが一致するか否かを判定する(ステップS591)。ステップS591は、本発明の第2の判定手段の一処理例である。
【0102】
ステップS591でファイル名が一致したと判定された場合、クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、印刷中止処理を行う(ステップS592)。この処理の詳細は後述する。一方、ステップS591でファイル名が一致していないと判定された場合、処理は終了する。なお、ステップS592は、本発明の第2の抑止手段の一処理例である。
【0103】
図11は、図7のステップS545と図10のステップS592との印刷中止処理の詳細を示すフローチャートである。
【0104】
クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、プリンタドライバ304に該当するHTMLファイルの印刷中止要求を送信する(ステップS593)。
【0105】
プリンタドライバ304は、当該HTMLファイルの印刷中止要求を受信する(ステップS594)。続いて、プリンタドライバ304は、当該HTMLファイルの印刷処理を中止する(ステップS595)。
【0106】
図12は、HTMLファイルからURLを取得できない場合に印刷中止処理を実現するための処理を示すフローチャートである。本処理は、図5に示す印刷禁止サイトのURLの設定後、印刷禁止サイトの閲覧を設定されたURLで検知した場合に実行される処理である。尚、ステップS520〜S527、S530〜531は、クライアント端末101に備えるブラウザに追加されたアプリケーション(プラグイン302)を介して実行される。
【0107】
クライアント端末101の印刷ポート制御部405は、プリンタのポートを「FILE」へ切り替える(ステップS520)。この処理によって、印刷禁止サイトのHTMLファイルの印刷を要求しても、当該HTMLファイルに対応する画像データはプリンタ103で用紙に出力されるのではなく、クライアント端末環境に印刷データとしてファイル形式で出力される。
【0108】
続いて、クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、印刷要求をプリンタドライバ304へ送信する(ステップS521)。なお、このステップでの印刷要求はユーザオペレーションによるものではなく、自動的に行われるものである。
【0109】
プリンタドライバ304は、印刷要求を受信する(ステップS528)。続いて、プリンタドライバ304は、印刷要求に応じた印刷処理を実行する(ステップS529)。これにより、プリンタドライバ304においてファイル形式の印刷データが作成され、クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、印刷禁止サイトのHTMLファイルに対応する印刷データ及びそのファイル名をハードディスク(外部メモリ211)に保存する(ステップS522)。なお、ステップS521の印刷要求に応じてステップS529で印刷データを生成する処理は、本発明の第1の生成手段の一処理例である。
【0110】
クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、ユーザから印刷要求があったか否かを判定する(ステップS523)。ユーザからの印刷要求がない場合には処理を終了する。一方、ユーザからの印刷要求があった場合、クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、プリンタドライバ304に印刷要求を行う(ステップS524)。本処理における印刷要求は、ステップS521と同様である。
【0111】
クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、印刷要求のあったHTMLファイルに対応する印刷データをプリンタドライバ304から取得する。そして、クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、当該印刷データ及びそのファイル名をハードディスク(外部メモリ211)に保存する(ステップS525)。この処理は上述したステップS522と同じ処理である。なお、ステップS524の印刷要求に応じてステップS529で印刷データを生成する処理は、本発明の第2の生成手段の一処理例である。
【0112】
このように、ステップS522と同様の処理を行うことによって、以下の2つのパターンの印刷履歴を作成することができる。
(1)ステップS522において、印刷禁止サイトを閲覧した状態での当該印刷禁止サイトのHTMLファイルに対応する印刷データ及びそのファイル名を保持した第1の印刷履歴
(2)ステップS525において、ユーザによって印刷が要求された際における当該印刷禁止サイトのHTMLファイルに対応する印刷データ及びそのファイル名を保持した第2の印刷履歴
【0113】
これらの印刷履歴を用いて、後述するステップS530及びS531における判断処理を行うことが可能となる。概要的には、印刷禁止サイトを閲覧した状態で印刷データ及びそのファイル名を保持した第1の印刷履歴を作成する。これにより、当該印刷禁止サイトの印刷要求時における印刷データ及びそのファイル名が第1の印刷履歴と一致し、印刷禁止サイトのHTMLファイルの印刷要求を判断することが可能となる。
【0114】
クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、ステップS525で保持したファイル名と同じファイル名がハードディスク(外部メモリ211)内に存在するか否かを判定する(ステップS530)。
【0115】
ハードディスク(外部メモリ211)内に同じファイル名が存在しない場合、クライアント端末101の印刷データ記憶制御部403は、ステップS525で保持した印刷データと同じ印刷データが存在するか否かを判定する(ステップS531)。即ち、本処理では、ステップS524におけるユーザからの印刷要求によって作成された印刷データと、ステップS522にて既に保存されている印刷データとが一致するかを判定している。ここでは、ステップS524における印刷要求によって作成された印刷データと同じ印刷データが既に作成、保存されているので、必ず一致する印刷データが存在することになる。
【0116】
ステップS530で同じファイル名が存在すると判定された場合、又は、ステップS531で同じ印刷データが存在すると判定された場合、クライアント端末101の印刷ジョブ制御部417は、当該印刷データをハードディスク(外部メモリ211)から削除する(ステップS526)。なお、ステップS531で同じ印刷データが存在しないと判定された場合は処理を終了する。
【0117】
クライアント端末101の印刷要求送受信部407は、当該印刷データの印刷処理をキャンセルする(ステップS527)。ステップS527は、本発明の第3の抑止手段の一処理例である。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】本発明の実施形態に係るシステム構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】クライアント端末及びプリンタのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】クライアント端末、管理サーバ及びプロキシサーバの主要モジュール構成を示す図である。
【図4】クライアント端末、管理サーバ及びプロキシサーバの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図5】印刷抑止のための設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図5に示す印刷禁止サイトのURL設定処理の後、クライアント端末側からインターネットの閲覧要求が送信された場合の処理を示すフローチャートである。
【図7】図6で説明したインターネットの閲覧後に印刷要求が発生した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図6で説明したインターネットの閲覧後にHTMLファイルの保存要求が発生した場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図8のステップS561と図7のステップS541の詳細を示すフローチャートである。
【図10】図8で説明した処理の後、保存されているHTMLファイルの印刷要求が発生した場合に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】図7のステップS545と図10のステップS592との印刷中止処理の詳細を示すフローチャートである。
【図12】HTMLファイルからURLを取得できない場合に印刷中止処理を実現するための処理を示すフローチャートである。
【図13】図5のステップS503及びステップS502における印刷禁止サイトのURLの保存構成を模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0119】
101、102:クライアント端末
103:プリンタ
104:管理サーバ
105:プロキシサーバ
106:情報配信サイト
401:データ受信制御部
402:閲覧要求送信部
403:印刷データ記憶制御部
404:コンテンツ受信部
405:印刷ポート制御部
406:印刷データ検索部
407:印刷要求送受信部
408:印刷許可判定部
409:表示制御部
410:クライアントデータ収集部
411:クライアントデータ登録部
412:データ送信制御部
413:表示制御部
414:閲覧要求受信部
415:コンテンツ配信部
416:印刷許可判定部
417:印刷ジョブ制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置であって、
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された前記データの格納先を示す情報に基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段により前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する第1の抑止手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置であって、
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する第1の取得手段と、
前記データの格納先を示す情報に基づいて前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定させるために、前記第1の取得手段により取得された前記データの格納先を示す情報を第2の外部装置に対して送信する第1の送信手段と、
前記第2の外部装置において前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータと判定された場合、前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信した場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する第1の抑止手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されている前記データの保存指示を検知する検知手段と、
前記検知手段により前記データの保存指示を検知した場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する第2の取得手段と、
前記第2の取得手段により取得された前記データの格納先を示す情報に基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段により前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記データを示す情報を保存する保存手段と、
前記受付手段により前記データの印刷指示を受け付けた場合、前記受付手段により印刷指示を受け付けた前記データを示す情報と、前記保存手段により保存された前記データを示す情報とに基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段により前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記データの印刷を抑止する第2の抑止手段とを更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されている前記データの保存指示を検知する検知手段と、
前記検知手段により前記データの保存指示を検知した場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する第2の取得手段と、
前記データの格納先を示す情報に基づいて前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定させるために、前記第2の取得手段により取得される前記データの格納先を示す情報を前記第2の外部装置に対して送信する第2の送信手段と、
前記第2の外部装置において前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータと判定された場合、前記データを示す情報を保存する要求情報を前記第2の外部装置から受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段により前記データを示す情報を保存する要求情報を受信した場合、前記データを示す情報を保存する保存手段と、
前記受付手段により前記データの印刷指示を受け付けた場合、前記受付手段により印刷指示を受け付けた前記データを示す情報と、前記保存手段により保存された前記データを示す情報とに基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段により前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記データの印刷を抑止する第2の抑止手段とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
印刷を禁止するデータの格納先を示す情報を前記第2の外部装置から受信する第3の受信手段を更に有し、
前記第1の判定手段は、前記第1の取得手段により取得される前記データの格納先を示す情報と、前記第3の受信手段により受信した印刷を禁止するデータの格納先を示す情報とを比較することにより、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ブラウザソフトウェアにより前記データが閲覧される場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を前記データに追加する追加手段を更に有し、
前記第1の取得手段は、前記データの格納先を示す情報を前記データから取得することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されている前記データが、前記第3の受信手段により受信した印刷を禁止するデータの格納先を示す情報により示される格納先から取得されたデータである場合、前記データに対応する印刷データを生成する第1の生成手段と、
前記データの印刷指示を前記受付手段により受け付けた場合、前記データに対応する印刷データを生成する第2の生成手段と、
前記第1の生成手段により生成される印刷データと前記第2の生成手段により生成される印刷データとを比較する比較手段と、
前記第1の生成手段により生成される印刷データと前記第2の生成手段により生成される印刷データとが一致する場合、前記データの印刷を抑止する第3の抑止手段とを更に有することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
インターネットを介して接続される外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法であって、
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報に基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとを含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項9】
インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法であって、
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、
前記データの格納先を示す情報に基づいて前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定させるために、前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報を第2の外部装置に対して送信する送信ステップと、
前記第2の外部装置において前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータと判定された場合、前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信した場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとを含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項10】
インターネットを介して接続される外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報に基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項11】
インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、
前記データの格納先を示す情報に基づいて前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定させるために、前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報を第2の外部装置に対して送信する送信ステップと、
前記第2の外部装置において前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータと判定された場合、前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信した場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置であって、
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された前記データの格納先を示す情報に基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段により前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する第1の抑止手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置であって、
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する第1の取得手段と、
前記データの格納先を示す情報に基づいて前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定させるために、前記第1の取得手段により取得された前記データの格納先を示す情報を第2の外部装置に対して送信する第1の送信手段と、
前記第2の外部装置において前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータと判定された場合、前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信した場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する第1の抑止手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されている前記データの保存指示を検知する検知手段と、
前記検知手段により前記データの保存指示を検知した場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する第2の取得手段と、
前記第2の取得手段により取得された前記データの格納先を示す情報に基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段により前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記データを示す情報を保存する保存手段と、
前記受付手段により前記データの印刷指示を受け付けた場合、前記受付手段により印刷指示を受け付けた前記データを示す情報と、前記保存手段により保存された前記データを示す情報とに基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段により前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記データの印刷を抑止する第2の抑止手段とを更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されている前記データの保存指示を検知する検知手段と、
前記検知手段により前記データの保存指示を検知した場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する第2の取得手段と、
前記データの格納先を示す情報に基づいて前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定させるために、前記第2の取得手段により取得される前記データの格納先を示す情報を前記第2の外部装置に対して送信する第2の送信手段と、
前記第2の外部装置において前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータと判定された場合、前記データを示す情報を保存する要求情報を前記第2の外部装置から受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段により前記データを示す情報を保存する要求情報を受信した場合、前記データを示す情報を保存する保存手段と、
前記受付手段により前記データの印刷指示を受け付けた場合、前記受付手段により印刷指示を受け付けた前記データを示す情報と、前記保存手段により保存された前記データを示す情報とに基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段により前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記データの印刷を抑止する第2の抑止手段とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
印刷を禁止するデータの格納先を示す情報を前記第2の外部装置から受信する第3の受信手段を更に有し、
前記第1の判定手段は、前記第1の取得手段により取得される前記データの格納先を示す情報と、前記第3の受信手段により受信した印刷を禁止するデータの格納先を示す情報とを比較することにより、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ブラウザソフトウェアにより前記データが閲覧される場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を前記データに追加する追加手段を更に有し、
前記第1の取得手段は、前記データの格納先を示す情報を前記データから取得することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されている前記データが、前記第3の受信手段により受信した印刷を禁止するデータの格納先を示す情報により示される格納先から取得されたデータである場合、前記データに対応する印刷データを生成する第1の生成手段と、
前記データの印刷指示を前記受付手段により受け付けた場合、前記データに対応する印刷データを生成する第2の生成手段と、
前記第1の生成手段により生成される印刷データと前記第2の生成手段により生成される印刷データとを比較する比較手段と、
前記第1の生成手段により生成される印刷データと前記第2の生成手段により生成される印刷データとが一致する場合、前記データの印刷を抑止する第3の抑止手段とを更に有することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
インターネットを介して接続される外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法であって、
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報に基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとを含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項9】
インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法であって、
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、
前記データの格納先を示す情報に基づいて前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定させるために、前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報を第2の外部装置に対して送信する送信ステップと、
前記第2の外部装置において前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータと判定された場合、前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信した場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとを含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項10】
インターネットを介して接続される外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報に基づいて、前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであると判定された場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項11】
インターネットを介して接続される第1の外部装置からデータを取得して閲覧するブラウザソフトウェアが動作する情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記ブラウザソフトウェアにより閲覧されているデータに対する印刷指示を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより印刷指示を受け付けた場合、前記第1の外部装置における前記データの格納先を示す情報を取得する取得ステップと、
前記データの格納先を示す情報に基づいて前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータであるか否かを判定させるために、前記取得ステップにより取得された前記データの格納先を示す情報を第2の外部装置に対して送信する送信ステップと、
前記第2の外部装置において前記データが印刷を禁止する格納先から取得されたデータと判定された場合、前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより前記データの印刷を抑止する要求情報を前記第2の外部装置から受信した場合、前記ブラウザソフトウェアからの前記データの印刷を抑止する抑止ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−181343(P2009−181343A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−19783(P2008−19783)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】
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