説明

情報処理装置、テレビ受像機、情報処理方法、プログラム、および情報処理システム

【課題】テレビ受像機のリモコン機能を有する装置の機能を向上させる。
【解決手段】情報処理装置(100)は、テレビ受像機(200)を遠隔操作する操作部(106)と、上記テレビ受像機が提供するコンテンツに関するコンテンツ情報を取得し、記憶部に記憶させるコンテンツ情報取得部(108)と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、テレビ受像機、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビ受像機を外部から操作するリモートコントローラ機能を有する装置が提供されている。例えば、特許文献1には、携帯電話を操作することによりテレビ受像機の状態を変化させるリモコンシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−320146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このようなテレビ受像機などの機器を外部から操作する装置についてさらなる機能の向上が望まれていた。そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、テレビ受像機のリモコン機能を有する装置の機能を向上させることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、テレビ受像機、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、テレビ受像機を遠隔操作する操作部と、上記テレビ受像機が提供するコンテンツに関するコンテンツ情報を取得し、記憶部に記憶させるコンテンツ情報取得部とを有する、情報処理装置が提供される。
【0006】
かかる構成によれば、テレビ受像機の提供するコンテンツに関するコンテンツ情報を他の情報処理装置において利用することができる。ここで、他の情報処理装置は、テレビ受像機を遠隔操作するリモートコントロール機能を有する。また、テレビ受像機が提供するコンテンツとは、例えばテレビ受像機が受像する放送番組であってよい。または、コンテンツは、テレビ受像機において実行されるアプリケーションであってもよい。また、提供するコンテンツは、提供することができることを意味し、必ずしもその時点において提供中である必要はない。
【0007】
また、上記コンテンツ情報取得部が取得したコンテンツ情報を含む表示画面の表示を制御する表示制御部、をさらに有してもよい。
【0008】
また、上記コンテンツ情報取得部が取得したコンテンツ情報をキーワードとして関連情報を検索する検索部、をさらに有し、上記表示制御部は、上記コンテンツ情報に加えて上記関連情報を含む上記表示画面の表示を制御してもよい。
【0009】
また、上記検索部は、ネットワークを介して接続される外部の装置に記憶された情報の中から上記関連情報を検索してもよい。
【0010】
また、上記操作部は、上記表示画面に含まれる関連情報に基づいて上記テレビ受像機を遠隔操作してもよい。
【0011】
また、上記表示制御部は、上記テレビ受像機がコンテンツを受像しない状態となった後においても、上記コンテンツ情報取得部が取得したコンテンツ情報に基づいて上記関連情報を含む表示画面を更新してもよい。
【0012】
また、上記操作部は、上記テレビ受像機が受像するチャンネルを上記関連情報により示されるコンテンツを提供するチャンネルに切替えてもよい。
【0013】
また、上記コンテンツ情報取得部は、上記テレビ受像機が提供中のコンテンツに関するコンテンツ情報を取得し、上記表示制御部は、上記テレビ受像機が提供するコンテンツを切替えると、上記表示画面の内容を更新してもよい。
【0014】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、提供するコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、上記コンテンツの表示を制御する表示制御部と、上記コンテンツに関するコンテンツ情報を取得して、取得した上記コンテンツ情報を当該テレビ受像機の動作を操作する情報処理装置に送信するコンテンツ情報取得部と、を有するテレビ受像機が提供される。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンテンツ再生装置を遠隔操作する操作部と、上記コンテンツ再生装置が再生するコンテンツに関するコンテンツ情報を取得し、記憶部に記憶させるコンテンツ情報取得部と、を有する情報処理装置が提供される。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、テレビ受像機を遠隔操作する操作部を有する情報処理装置が、上記テレビ受像機が提供するコンテンツに関するコンテンツ情報を取得するステップと、上記コンテンツ情報を記憶部に記憶させるステップと、を含む、情報処理方法が提供される。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、テレビ受像機を遠隔操作する操作部と、上記テレビ受像機が提供するコンテンツに関するコンテンツ情報を取得し、記憶部に記憶させるコンテンツ情報取得部と、を有する情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0018】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、提供するコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、上記コンテンツの表示を制御する表示制御部と、上記コンテンツに関するコンテンツ情報を取得して、取得した上記コンテンツ情報を当該テレビ受像機の動作を操作する情報処理装置に送信するコンテンツ情報取得部と、を有するテレビ受像機と、上記テレビ受像機を遠隔操作する操作部と、上記テレビ受像機が提供するコンテンツに関するコンテンツ情報を取得し、記憶部に記憶させるコンテンツ情報取得部と、を有する情報処理装置と、を有する情報処理システムが提供される。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明によれば、テレビ受像機のリモコン機能を有する装置の機能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態にかかる情報処理システムの構成図である。
【図2】同実施形態にかかる情報処理装置の機能構成図である。
【図3】同実施形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成図である。
【図4】同実施形態にかかるテレビ受像機の機能構成図である。
【図5】同実施形態にかかる情報処理装置の接続機器選択画面の一例を示す説明図である。
【図6】同実施形態にかかる情報処理システムの機器探索処理を示すシーケンス図である。
【図7】同実施形態にかかる未登録機器を含む接続機器選択画面の一例を示す説明図である。
【図8】同実施形態にかかる情報処理システムの機器登録処理を示すシーケンス図である。
【図9】同実施形態にかかる情報処理装置の接続機器選択画面の一例を示す説明図である。
【図10】同実施形態にかかる情報処理装置のリモートキーボード機能操作画面の一例を示す説明図である。
【図11】同実施形態にかかる情報処理システムの状態取得処理を示すシーケンス図である。
【図12】同実施形態にかかる情報処理システムの詳細情報画面表示処理を示すシーケンス図である。
【図13】同実施形態にかかる情報処理装置のリモートキーボード機能の詳細情報表示画面の一例を示す説明図である。
【図14】同実施形態にかかる曲情報の取得方法及び曲情報の表示方法に関する処理の流れを示す説明図である。
【図15】同実施形態にかかる情報処理装置のリモートキーボード機能の詳細情報表示画面の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0022】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.概要
2.情報処理装置の機能構成
3.情報処理装置のハードウェア構成
4.テレビ受像機の機能構成
5.UNRプロトコルの概要
6.動作例
6−1.機器接続動作
6−2.リモートコントロール動作
6−3.詳細画面の表示動作
7.効果の例
【0023】
<1.概要>
まず、図1を参照して本発明の一実施形態に係る情報処理システムの概要について説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる情報処理システムの構成図である。
【0024】
本実施形態に係る情報処理システム1は、ホームネットワーク30に接続された複数の機器を有する。ホームネットワーク30に接続された機器の一例として、図1においてはPC100と、TV200と、BDP300とが示される。
【0025】
PC100は、所定のアプリケーションを用いることにより、TV200及びBDP300を操作することができる。このときPC100は、ホームネットワーク30を介してTV200及びBDP300に操作情報を送信することによりTV200及びBDP300を操作する。なお、このPC100、TV200、BDP300は、ルータ400を介して接続することができる。ルータ400は、ホームネットワーク30を構成する通信機器であり、ホームネットワーク30とインターネット50とを接続する機能を有する。また、ルータ400は、無線アクセスポイント450と接続することもできる。無線アクセスポイント450は、例えばPC100と無線で接続することができる。そして、無線アクセスポイント450と接続されたPC100は、無線アクセスポイント450、ルータ400を介してインターネット50、TV200、BDP300と接続することができる。
【0026】
本実施形態においては、コンテンツを再生する再生装置と、ホームネットワーク30を介して再生装置を遠隔操作する情報処理装置である遠隔操作装置とが示される。以下、再生装置がTV200であり、遠隔操作装置がPC100である場合について説明される。
【0027】
<2.情報処理装置の機能構成>
次に、図2を参照しながら本発明の一実施形態に係る情報処理装置の一例であるPC100の機能構成の一例について説明する。図2は、本実施形態にかかる情報処理装置の機能構成図である。
【0028】
本実施形態に係る情報処理装置の一例であるPC100は、通信部102と、機器登録部104と、リモコン機能部106と、データ取得部108と、記憶部110と、解析部112と、表示制御部114と、を主に有する。但し、記憶部110の機能は、PC100の外部に接続された記憶手段、又はインターネット50に接続された外部の記憶手段(例えば、クラウドサーバの記憶手段)で代用することも可能である。また、PC100に内蔵された記憶部110と外部の記憶手段とを併用する方法も考えられる。例えば、記憶部110を一次記憶として利用し、外部の記憶手段を主記憶として利用する方法が考えられる。このような形態についても、本実施形態に係るPC100の構成例に含まれる。
【0029】
通信部102は、例えば、インターネット50などの通信網に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。例えば、通信部102が無線通信を行う場合には、通信に係る信号を送受信するための通信アンテナと、通信に係る各種の信号処理を行う処理回路などを含むものであってよい。また、通信部102は、有線による通信を行う通信インタフェースであってよい。本実施形態においては、通信部102は、無線アクセスポイント450と接続する無線通信インタフェースである。
【0030】
機器登録部104は、PC100が遠隔操作する機器を登録する機能を有する。本実施形態においてPC100は後述するUniversal Network Remote(以下、UNRと称する)プロトコルを用いて、外部装置を遠隔操作し、情報を送受信することができる。UNRプロトコルは、望まれない外部機器からの操作を防止するために、機器登録の手順を規定している。機器登録部104は、このUNRプロトコルの規定に従って、操作対象となる機器を登録することができる。
【0031】
リモコン機能部106は、機器登録部104により操作対象の機器として登録された機器を遠隔操作するリモートコントロール機能を有する。リモコン機能部106は、例えばキーボード等のPC100に接続された又はPC100に内蔵された入力装置を用いて、操作対象の機器を遠隔操作することができる。リモコン機能部106は、例えば登録されたTV200のチャンネルを変更することができる。また、リモコン機能部106は、TV200のボリュームを変更することができる。また、リモコン機能部106は、TV200が文字を入力することのできる表示画面を提供している場合に、PC100に接続されたキーボードなどの入力装置の操作により、TV200の表示画面に対して文字入力を行うことができる。
【0032】
データ取得部108は、表示制御部114が提供する表示画面に表示する各種のデータを取得する機能を有する。データ取得部108は、例えば、TV200が提供するコンテンツに関するコンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得部として機能する。このとき取得されるコンテンツ情報は、例えばTV200で視聴中の番組に関する情報、TV200で視聴することができる番組に関する情報、TV200でアクセスしたサイトに関する情報、TV200で実行されたアプリケーションに関する情報などを含むことができる。或いは、データ取得部108は、内部の記憶部110に記憶された情報又はインターネットを介して取得することのできる情報の中から検索した関連情報を取得する検索部として機能する。コンテンツ情報取得部として機能するデータ取得部108は、TV200から取得したコンテンツ情報を記憶部110に記憶する。検索部として機能するデータ取得部108は、取得したコンテンツ情報に基づいて、関連情報を検索することができる。このときデータ取得部108は、例えばTV200が受像している(すなわちTV200のユーザが視聴中である)放送番組コンテンツに関連する関連情報を取得することができる。
【0033】
記憶部110は、PC100において用いられる様々なデータを格納する機能を有する。記憶部110は、記憶媒体と、記憶媒体にデータを記録する記録装置と、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置と、記憶媒体に記憶されたデータを削除する削除装置などを含むことができる。ここで用いられる記憶媒体としては、フラッシュメモリ、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)などの不揮発性メモリ、及び、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録媒体などが挙げられる。本実施形態においては、記憶部110は、データ取得部108が取得したコンテンツ情報や、PC100が実行する各種のアプリケーションにおける履歴情報などを記憶する。また、記憶部110は、解析部112の解析結果をさらに記憶することができる。
【0034】
なお、データ取得部108により取得されるコンテンツ情報には、記憶部110に記憶すべきではないデータ種別や、記憶部110に記憶できないデータ種別も存在する。このようなデータ種別のコンテンツ情報は、記憶部110に記憶せずともよい。そして、このようなデータ種別のコンテンツ情報は、アプリケーションにおいて利用する際に、その都度、データ取得部108により取得されるようにする。このように、コンテンツ情報の取得方法や記憶方法は、データ種別に応じて切り替えることが好ましい。
【0035】
解析部112は、データ取得部110が取得したコンテンツ情報や、PC100における履歴情報などPC100またはPC100が遠隔操作する装置のユーザに関連する情報を解析する機能を有する。解析部112は、例えばユーザの嗜好情報を生成することができる。本実施形態に係るPC100の構成によれば、PC100の内部におけるユーザの行動履歴のみならず、データ取得部108が取得したコンテンツ情報のような外部装置におけるユーザの行動履歴に基づいて嗜好情報等を生成することができる。
【0036】
表示制御部114は、表示装置に表示される表示画面の表示を制御する機能を有する。表示制御部114は、例えば機器登録部104が外部装置を操作対象の機器として登録するための表示画面の表示を制御することができる。或いは、表示制御部114は、リモコン機能部106がTV200を操作するための表示画面の表示を制御することができる。また、表示制御部114は、データ取得部108が取得したコンテンツ情報及び関連情報の少なくともいずれかが含まれる表示画面の表示を制御することができる。表示制御部114が制御する表示画面の一例については、後述される。
【0037】
以上、本実施形態に係るPC100の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体から制御プログラムを読出し、そのプログラムを解釈して実行することにより行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。
【0038】
なお、上述のような本実施形態に係るPC100の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。
【0039】
<3.情報処理装置のハードウェア構成>
次に、図3を参照しながら本発明の一実施形態に係る情報処理装置の一例であるPC100のハードウェア構成の一例について説明する。図3は、本実施形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成図である。
【0040】
PC100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)103と、RAM(Random Access Memory)105と、ホストバス107と、ブリッジ109と、外部バス111と、インタフェース113と、入力装置115と、出力装置117と、ストレージ装置119と、ドライブ121と、通信装置123とを有する。
【0041】
CPU101は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってPC100内の動作全般を制御する。また、CPU101は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM103は、CPU101が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM105は、CPU101の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス107により相互に接続されている。
【0042】
ホストバス107は、ブリッジ109を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス111に接続されている。なお、必ずしもホストバス107、ブリッジ109および外部バス111を分離構成する必要はなく、一のバスにこれらの機能を実装してもよい。
【0043】
入力装置115は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイク、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU101に出力する入力制御回路などから構成されている。PC100のユーザは、該入力装置115を操作することにより、表示画面に対する所望の操作情報を入力することができる。
【0044】
出力装置117は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、およびランプなどの表示装置と、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置で構成される。出力装置117は、例えば、再生されたコンテンツを出力する。具体的には、表示装置は再生された映像データ等の各種情報をテキストまたはイメージで表示する。一方、音声出力装置は、再生された音声データ等を音声に変換して出力する。
【0045】
ストレージ装置119は、本実施形態にかかるPC100の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置であり、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含むことができる。
【0046】
ここで用いられる記憶媒体としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録媒体や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)などの不揮発性メモリが挙げられる。
【0047】
ドライブ121は、記憶媒体用リーダライタであり、PC100に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ121は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体60に記録されている情報を読み出して、RAM105に出力する。
【0048】
通信装置123は、例えば、インターネット50に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置123は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、ワイヤレスUSB対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
【0049】
<4.テレビ受像機の機能構成>
次に、図4を参照しながら本実施形態に係るテレビ受像機の機能構成の一例について説明する。図4は、本実施形態にかかるテレビ受像機の機能構成図である。
【0050】
TV200は、通信部202と、メタデータ取得部204と、コンテンツ取得部206と、表示制御部208と、記憶部210と、解析部212とを主に有する。また、TV200は、通信部202を介してホームネットワーク30に接続し、このホームネットワーク30経由で入力される操作情報に従って動作することができる。
【0051】
なお、記憶部210の機能は、TV200の外部に接続された記憶手段、又はインターネット50に接続された外部の記憶手段(例えば、クラウドサーバの記憶手段)で代用することも可能である。また、TV200に内蔵された記憶部210と外部の記憶手段とを併用する方法も考えられる。例えば、記憶部210を一次記憶として利用し、外部の記憶手段を主記憶として利用する方法が考えられる。このような形態についても、本実施形態に係るTV200の構成例に含まれる。
【0052】
通信部202は、例えば、ホームネットワーク30及びインターネット50などの通信網に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。例えば、通信部202が無線通信を行う場合には、通信に係る信号を送受信するための通信アンテナと、通信に係る各種の信号処理を行う処理回路などを含むものであってよい。また、通信部202は、有線による通信を行う通信インタフェースであってよい。本実施形態においては、通信部202は、有線による通信を行う通信インタフェースである。
【0053】
メタデータ取得部204は、コンテンツ取得部206が取得するコンテンツに関するコンテンツ情報を取得する機能を有する。メタデータ取得部204は、例えばコンテンツ取得部206が取得するコンテンツに含まれるメタデータをそのままコンテンツ情報として取得してもよい。或いは、メタデータ取得部204は、コンテンツ取得部206が取得したコンテンツに基づいて解析部212が実行する解析により生成されたコンテンツ情報を取得してもよい。メタデータ取得部204は、取得したコンテンツ情報を、通信部202を介してPC100に送信する。
【0054】
コンテンツ取得部206は、TV200が提供するコンテンツを取得する機能を有する。例えばコンテンツ取得部206は、放送局から提供される放送波を受信することによりテレビ番組コンテンツを取得する受像部として機能してもよい。或いは、コンテンツ取得部206は、通信部202を介してインターネット50に接続することにより提供するコンテンツを取得してもよい。ここで取得されるコンテンツは、例えば映像コンテンツ、アプリケーションコンテンツ、音楽、講演およびラジオ番組などの音楽データなどを含むものであってよい。
【0055】
表示制御部208は、表示画面を表示する表示装置と、表示装置の動作を制御する制御部とを含んでよい。表示制御部208は、コンテンツ取得部206の取得する放送番組を提供することができる。或いは表示制御部208は、提供する放送番組に付随する各種の情報(例えばデータ放送などの情報)を提供することができる。或いは、コンテンツ取得部206がネットワークを介してアプリケーションなどのプログラムコンテンツを取得する場合には、表示制御部208はこのプログラムを実行して提供するように表示画面を制御することができる。
【0056】
記憶部210は、TV200において用いられる様々なデータを格納する機能を有する。記憶部210は、記憶媒体と、記憶媒体にデータを記録する記録装置と、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置と、記憶媒体に記憶されたデータを削除する削除装置などを含むことができる。ここで用いられる記憶媒体としては、フラッシュメモリ、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)などの不揮発性メモリ、及び、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録媒体などが挙げられる。記憶部210は、例えば解析部212における解析結果などを記憶することができる。
【0057】
解析部212は、コンテンツ取得部206の取得するコンテンツを解析することによりコンテンツ情報を生成することができる。また、解析部212は、このコンテンツ情報及び記憶部210に記憶されたユーザ履歴情報に基づいて、ユーザの嗜好を解析することもできる。解析部212は、解析結果を記憶部210に記憶してもよい。
【0058】
以上、本実施形態に係るTV200の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体から制御プログラムを読出し、そのプログラムを解釈して実行することにより行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。
【0059】
<5.UNRプロトコルの概要>
上記にて、PC100によりTV200の動作を操作する情報処理システムについて説明された。この情報処理システムは、ネットワークを介して接続される複数の機器間で、例えば一方の機器から他方の機器を操作し、情報を送受信し、状態を監視する処理手順を規定したプロトコル(本明細書中においてこのプロトコルをUNRプロトコルと称する。)を用いて実現される。
【0060】
UNRプロトコルは、IP(Internet Protocol)ネットワーク対応機器間で、機器を操作し、機器の情報、文字列情報、コンテンツの情報などを受け渡すことができるように規定されたプロトコルである。また、UNRプロトコルは、クライアント機能を有する機器とサーバ機能を有する機器との間で用いられる。上述の例においては、PC100がクライアント機能を有し、TV200はサーバ機能を有する。かかる機能を有することにより、PC100及びTV200は、上述の各機能を実現することができる。以下、UNRプロトコルにおけるサーバ機能を有する機器をUNRサーバ、UNRプロトコルにおけるクライアント機能を有する機器をUNRクライアントと称する。
【0061】
ここで、UNRサーバとUNRクライアントとは、例えばホームネットワーク内のLAN、WirelessLANを介して1:1で対応づけられてよい。また、UNRサーバとUNRクライアントとは、1台のUNRサーバに対して複数台のUNRクライアントが対応付けられてもよい。或いは、UNRサーバとUNRクライアントとは、1台のUNRクライアントに対して、複数のUNRサーバが対応付けられてもよい。
【0062】
UNRサーバ及びUNRクライアントは、UPnP(Universal Plug and Play)と赤外線リモコン制御コードをIPネットワーク化したIRCC−IP(Infrared Compatible Control Over Internet Protocol)を主に利用することにより、接続する機器を検出することができると共に、赤外線リモコン制御と同等の機器制御機能を実現することができる。また、UNRサーバ及びUNRクライアントは、CERS−API(Consumer Electronics Remote Service−API)を利用することにより、IRCC−IPでは実現できない機器制御や情報の受渡しを実現する。CERS−APIは、HTTPリクエストを利用したAPIである。
【0063】
以上説明したUNRサーバ及びUNRクライアントの機能を利用することにより実現される、本実施形態に係る情報処理システムの動作例について次に説明される。
【0064】
<6.動作例>
(6−1.機器接続動作)
まず、機器接続動作について図5〜図8を参照しながら説明する。図5は、本実施形態にかかる情報処理装置の接続機器選択画面の一例を示す説明図である。図6は、本実施形態にかかる情報処理システムの機器探索処理を示すシーケンス図である。図7は、本実施形態にかかる未登録機器を含む接続機器選択画面の一例を示す説明図である。図8は、本実施形態にかかる情報処理システムの機器登録処理を示すシーケンス図である。
【0065】
まず、ユーザMは、UNRクライアントとして機能するPC100を操作して、UNRサーバを検索したり、登録したり、そのUNRサーバとの間の接続を確立するためのアプリケーションを立ち上げる。以下、このアプリケーションにより提供される機能をリモートキーボード機能と称することにする。このアプリケーションを立ち上げると、図5に示す接続機器選択画面が表示される。ここで接続機器選択画面には、既にPC100から接続することのできる機器として登録された機器が表示される。表示された機器以外の機器を新たに登録したい場合には、ユーザMは、「新しく機器を登録する」ボタン602を押下する。
【0066】
ユーザMが、「新しく機器を登録する」ボタン602を押下すると、図6に示される機器探索処理が実行される。図6を参照すると、まずユーザMが「新しく機器を登録する」ボタン602を押下すると(S101)、PC100は、例えばTV200など、ホームネットワーク30を介して接続することのできる機器に対してUPnPの探索メッセージを送信する(S103)。PC100は、TV200などのホームネットワーク30を介して接続することのできる機器からそれぞれレスポンスを受信する(S105)。そして、PC100は、機器探索メッセージにレスポンスを返した機器に対して、DeviceDescriptionの取得要求を送信する(S107)。TV200などの機器は、ステップS107の要求に応じてDeviceDescriptionを返す(S109)。
【0067】
PC100は、取得したDeviceDescription内の情報に基づいて、それぞれの機器がUNRデバイスであるか否かを判断する。そして、UNRデバイスを対象としてPC100への登録/未登録を判断する。ここで、UNRデバイスであるか否かは、DeviceDescription内のX_UNR_DeviceInfoタグが存在するか否かに基づいて判断される。即ち、DeviceDescription内にX_UNR_DeviceInfoタグが存在すれば当該機器はUNRデバイスであると判断され、DeviceDescription内にX_UNR_DeviceInfoタグが存在しなければ、当該機器はUNRデバイスでないと判断される。また、PC100への登録/未登録は、PC100内に保持される登録リスト内に当該装置が含まれているか否かに基づいて判断される。
【0068】
また、PC100は、未登録UNRデバイスに対しては、CERS_ActionListの取得要求を送信する(S111)。ステップS111の取得要求を受けた機器は、CERS_ActionListを返す(S113)。応答のあったデバイスについて上記の処理が繰り返されると、PC100は、未登録機器画面を生成してユーザMに提供する(S115)。
【0069】
ここで図7に未登録機器画面が示される。この画面では、既に登録された機器と並んで、図6の機器探索処理により認識された未登録機器が示される。この画面において未登録機器を選択すると、図8に示される機器登録処理が実行される。ここでは、BDP300が未登録の状態を想定し、BDP300を登録する操作の流れについて説明する。
【0070】
機器登録に当たって、まずユーザMは登録対象の機器であるBDP300を操作して機器登録開始を指示する(S201)。すると、BDP300は、機器登録待ち状態となる。この状態で、ユーザMが図7の未登録機器画面においてBDPのアイコン603を選択することにより機器登録実行を指示すると(S203)、PC100は、BDP300に対してCERS_APIの登録コマンドを送信する(S205)。registrationTypeの値initialは、新規登録であることを示す。ステップS205のコマンドに応じてBDP300はUNRの規定に従った登録処理を実行する。そしてBDP300における登録処理が終わったことをPC100に知らせると(S207)、PC100は登録が終わった旨を知らせる画面を生成してユーザMに提供する(S209)。
【0071】
(6−2.リモートコントロール動作)
次に、接続機器のリモートコントロール動作について図9〜図11を参照しながら説明する。図9は、本実施形態にかかる情報処理装置の接続機器選択画面の一例を示す説明図である。図10は、本実施形態にかかる情報処理装置のリモートキーボード機能操作画面の一例を示す説明図である。図11は、本実施形態にかかる情報処理システムの状態取得処理を示すシーケンス図である。
【0072】
BDP300の登録処理が終わると、例えば図9に示す接続機器選択画面が提供される。ここで、ユーザMは、操作対象の機器を選択することができる。ここでは、TV200の操作を行う場合について説明する。そこで、ユーザMは、図9の接続機器選択画面において、TV200を示すアイコン604を選択する。すると、例えば図10に示すリモートキーボード機能画面が表示される。
【0073】
このリモートキーボード機能画面において示されるキーボード割り当て606に従ってキーボードを操作することによって、PC100は、TV200を操作することができる。例えばユーザMがこのキーボード割り当て606に従ってキーボードを使ったリモコン操作を行うと(S301)、PC100は、入力されたキーを送信し(S303)、TV200は送信されたキーに従って動作する。またTV200はPC100にレスポンスを返す(S305)。
【0074】
また、PC100はgetStatusアクションを利用することによって定期的にTV200の状態をポーリングする。例えば、PC100は、1秒毎に2回のポーリングを行うことができる。例えば図11の例においては、PC100からの状態取得アクション(S307)に応じて、TV200は文字列入力状態であることを示すTextInputを返している(S309)。TV200の状態としては、文字列入力状態の他に、例えば視聴中状態などが考えられる。また、BDP300であれば、Disc挿入状態などが考えられる。TV200は、1つの状態を返してもよいし、複数の状態を返してもよい。或いは、TV200は0個の状態を返す場合もある。
【0075】
例えばTV200が文字列入力状態を返した場合には、TV200が文字列の送受信を行うことが可能な状態である。また、TV200は、視聴中状態を返す場合において、視聴中コンテンツのクラス情報(映像、音楽、URLなど)、視聴中コンテンツのソース情報(CD、DVD、BD、Broadcast、ExtInput、Net、など)、視聴中コンテンツの再生時間に関する情報、視聴中コンテンツの再生速度の情報を含んでもよい。
【0076】
また、BDP300はDisc挿入状態を返す場合に挿入されているDiscの種類の情報を含めてPC100に送信してもよい。
【0077】
(6−3.詳細画面の表示動作)
次に、詳細画面の表示動作について図10、図12、及び図13を参照しながら説明する。図12は、本実施形態にかかる情報処理システムの詳細情報画面表示処理を示すシーケンス図である。図13は、本実施形態にかかる情報処理装置のリモートキーボード機能の詳細情報表示画面の一例を示す説明図である。
【0078】
また、図10のリモートキーボード機能画面において、ユーザMが「詳細情報を出す」ボタン608を押下すると、図12に示されるコンテンツ情報取得処理が実行される。なお、ユーザMが「詳細情報を出す」ボタン608を押下するか否かに関わらず任意のタイミングでコンテンツ情報の取得処理を実行しておき、ユーザMが「詳細情報を出す」ボタン608を押下したタイミングで詳細情報画面を表示するようにしてもよい。但し、ここでは、ユーザMが「詳細情報を出す」ボタン608を押下したタイミングで図12に示す処理が実行されるものとして説明を進める。
【0079】
ユーザMが図10の「詳細情報を出す」ボタン608を押下すると(S401)、PC100はTV200に対してCERS_APIのgetContentInformationアクションを実行する(S403)。ステップS403のアクションに応じて、TV200は、レスポンスとしてコンテンツ情報を送信する(S405)。PC100は、取得したコンテンツ情報を記憶部110に記憶すると共に、コンテンツ情報に基づいて詳細情報画面を生成してユーザMに提供する(S407)。
【0080】
詳細画面の一例が、図13に示される。例えば、詳細画面は、視聴中の放送番組コンテンツについての情報が含まれる視聴情報欄610と、取得したコンテンツ情報に基づいて、PC100内外の情報から検索された関連情報が含まれる関連情報欄612と、TV200が提供したコンテンツに関する履歴情報を含む履歴欄614とを含むことができる。履歴欄614には、例えばTV200がアクセスしたインターネットアプリケーションの履歴情報などが含まれる。この詳細画面は、TV200において提供されるコンテンツが切替えられると、この切り替えに応じて更新されてもよい。
【0081】
PC100は、この詳細画面を表示している状態で、別途のウインドウにてブラウザを起動することができる。また、PC100にはキーボードが接続又は内蔵されている。このため、例えばユーザMは、詳細画面に表示された文字列をコピーし、ブラウザの検索欄に貼り付けることができる。これにより、詳細画面に表示された情報の利用の利便性が格段に向上する。例えばTV200の表示装置に表示された詳細情報を利用しようとするとき、TV200の画面を参照しながらPC100に打ち込まずに済むようになる。
【0082】
また、関連情報欄612には、コンテンツ情報に基づいたお勧め番組などの情報が含まれてもよい。この場合、関連情報欄612に表示された情報は、インターネット上のコンテンツにリンクされていてもよい。かかる構成により、ユーザMは、関連情報欄612に表示された文字列をクリックするだけで、他の興味あるコンテンツの視聴を行うことができる。また、関連情報欄612に表示された情報をクリックすることにより、リモコン機能部106が動作してTV200のチャンネルが変更されてもよい。
【0083】
また、TV200で流れる音楽コンテンツに関し、次のような構成も考えられる。例えば、TV200で流れた音楽コンテンツのコンテンツ情報が関連情報欄612に時系列に表示されるようにしてもよい。また、TV200で一部分が流れた音楽コンテンツのコンテンツ情報に基づき、その音楽コンテンツに一致する曲又はその曲に関連する曲(アーティストやジャンルが同じ曲など)がホームネットワーク30に接続された機器内に存在することを関連情報欄612でユーザMに通知するようにしてもよい。
【0084】
かかる構成によると、PC100の記憶部110やDLNAなどの管理下に対象の曲が存在することをユーザMに気づかせ、その曲をフル再生できることをユーザMが認識できるようになる。もちろん、フル再生できる曲がホームネットワーク30内に存在することを直接、関連情報欄612に表示するようにしてもよい。このような表示を見たユーザMは、その曲を後で再生して楽しむことができる。なお、曲の所在(PC100内にあるのか、その他の機器内にあるのかなど)を関連情報欄612に表示するようにしてもよい。
【0085】
ここで、関連情報欄612に音楽コンテンツのコンテンツ情報を表示する機能について、より詳細に説明する。
【0086】
TV200で一部分が流れた曲や、その曲に関連する曲を検索するサービスが考えられている。TV200を視聴していると、番組中、CM中、BD映画の再生中、或いは、ゲーム中にBGMなどの曲が流れていることに気づく。このような曲は聞き流すことも多いが、時々、「懐かしい」「好き」「もっと聴きたい」などと感じる機会もあるだろう。しかし、BGMのような曲は数秒で終了してしまうことが多いため、その曲を聴いたユーザMが、断片的に聴いた曲をヒントに、その曲を探し出すことは難しいかもしれない。そのため、TV200で流れた曲の情報が時々刻々とユーザMに通知されることは、ユーザMにとって有益である。
【0087】
また、多くのユーザMは、曲のデータをPC100などで管理している。場合によっては、DLNAサーバなど、ホームネットワーク30内の機器で曲のデータを管理しているユーザMも存在するであろう。また、インターネット50を介して曲のデータを購入する機会も増えている。こうした理由から、TV200で流れた曲の情報として、その曲がユーザMの管理下に存在するか、その曲がインターネット50を介して購入できる状態にあるかなどの情報をユーザMが知りたいと思うであろう。さらに、TV200で流れた曲の中から気に入った曲をユーザMがブックマークしておくことができれば、より利便性が向上すると考えられる。
【0088】
例えば、曲の情報は、図14に示すような仕組みで関連情報欄612に表示される。まず、TV200により曲の検索が実行される(S1)。このとき、TV200は、例えば、インターネット50を介して音楽情報提供サービスにアクセスし、流れた曲の情報を音楽情報提供サービスにより検索する。所望の曲が検出されると、音楽情報提供サービスは、TV200に対して検出された曲の曲IDを提供する(S2)。次いで、TV200は、音楽情報提供サービスから取得した曲IDをPC100に渡す(S3)。次いで、PC100は、TV200から取得した曲IDを記憶部110又は外部の記憶手段に格納する(S4)。
【0089】
次いで、PC100は、TV200から取得した曲IDを音楽情報提供サービスに提供し(S5)、その曲IDに対応する曲情報を取得する(S6)。そして、PC100は、音楽情報提供サービスから取得した曲情報を関連情報欄612に表示する(S7)。なお、TV200から新たな曲IDを取得した場合や、音楽情報提供サービスにおいて曲情報が更新された場合、PC100は、その曲IDを音楽情報提供サービスに提供して再び曲情報を取得し、取得した曲情報にゆおり関連情報欄612の表示内容を更新する。このような仕組みにより、TV200で流れた曲の曲情報を関連情報欄612に表示することが可能になる。
【0090】
例えば、図15に示すように、関連情報欄612には、曲情報及び曲の所在などが表示される。なお、PC100又はTV200は、曲IDを利用してPC100の記憶部110又は外部の記憶手段に格納された曲の存在を検索することができる。そのため、PC100は、図15に示すように、検出された曲の所在を関連情報欄612に表示することができる。また、PC100は、曲IDを利用して、その曲IDに対応する曲がインターネット50を介して購入可能か否かを検索することもできる。例えば、PC100は、インターネット50上にある曲販売サイトにアクセスし、曲IDを検索キーにして曲を検索することにより、その曲が購入可能な状態にあるか否かを検出することができる。
【0091】
このような構成を適用することにより、ユーザMは、TV200で流れた曲をフル再生したいと思った際に、その曲の存在を素早く認識したり、その曲を速やかに購入したりすることができるようになる。また、図14に示した関連情報欄612にあるBookMarkボタンを押下することにより、その曲を容易にブックマークしておくことが可能になる。その結果、ユーザMは、TV200で流れた曲をいつでも好きなときにフル再生して楽しむことができるようになる。
【0092】
<7.効果の例>
以上説明してきたように、本発明の一実施形態に係る情報処理システムによれば、TV200側で視聴される放送番組についての情報、TV200がアクセスしたインターネットアプリケーションの履歴情報などTV200の操作に基づいた情報をPC100において利用することができる。
【0093】
例えば、PC100は、取得したコンテンツ情報をPC100内部の記憶部110に記憶することにより、ユーザの嗜好解析にTV200における番組視聴履歴、インターネットアプリケーション実行履歴などの情報を反映することができるようになる。
【0094】
また、PC100は、取得したコンテンツ情報とコンテンツ情報に基づいて検索された関連情報とをPC100の表示画面に表示することができる。これにより、ユーザは、TV200においてはフル画面で番組等の視聴を継続しながら、付属する情報を参照することができる。
【0095】
また、PC100は、コンテンツ情報に基づいた詳細画面と並行して例えばブラウザ等の他のアプリケーションを起動することができる。このため、ユーザMは、コンテンツ情報から任意の文字列をコピー&ペーストすることにより、インターネット検索や関連動画再生を容易に行うことができる。また、詳細画面を操作することにより、表示された関連情報に基づいてTV200を操作することができる。具体的には、関連情報欄612に表示された文字列をクリックすることにより、TV200のチャンネルをクリックした文字列が示す番組に変更することができる。かかる構成により、詳細画面を参照しながら興味を持ったコンテンツへの表示の切り替えを容易に行うことができる。
【0096】
また、PC100は、TV200がスタンバイ状態或いはパワーダウン状態となりTV200とPC100との接続が切れた後においても、それまでに取得したコンテンツ情報に基づいて詳細画面の関連情報欄を更新して表示することができる。例えば、視聴していたチャンネル情報から、現在時刻に基づいて視聴することのできる番組のコンテンツ情報を取得して表示してもよい。或いは、それまでに視聴していた番組のタイトルに基づいてキーワード検索した結果を表示するようにしてもよい。かかる構成によれば、例えばスポーツ中継を視聴していた場合には、その試合後評などが自動的に検索表示される。
【0097】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0098】
例えば、上記実施形態では、情報処理装置はPCであることとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、情報処理装置は、家庭用ゲーム機器、家電機器、携帯電話、携帯情報端末、携帯用映像処理装置などの機器であってもよい。主に表示部を有する、或いは表示装置と接続される機器であればよい。
【0099】
また、上記実施形態では、UNRサーバとして機能する装置はテレビ受像機であることとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、家庭用映像処理装置などの機器であってもよい。また、上記の説明では、機器の検索、機器の登録、機器間の接続に関する処理をUNRプロトコルに基づいて行う方法について説明してきた。しかし、UNRプロトコルを用いる場合と同様に機器の検索、機器の登録、機器間の接続を実現できる方法があれば、その方法を適用して本実施形態に係る技術を変形することができる。また、機器間の通信手段についても、図1などで例示した通信手段に限定されない。こうした変形についても、当然に本実施形態の技術的範囲に属する。
【0100】
尚、本明細書において、シーケンス図に記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0101】
100 PC(情報処理装置)
102 通信部
104 機器登録部
106 リモコン機能部
108 データ取得部
110 記憶部
112 解析部
114 表示制御部
200 TV(テレビ受像機)
202 通信部
204 メタデータ取得部
206 コンテンツ取得部
208 表示制御部
210 記憶部
212 解析部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビ受像機を遠隔操作する操作部と、
前記テレビ受像機が提供するコンテンツに関するコンテンツ情報を取得し、記憶部に記憶させるコンテンツ情報取得部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記コンテンツ情報取得部が取得したコンテンツ情報を含む表示画面の表示を制御する表示制御部、
をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記コンテンツ情報取得部が取得したコンテンツ情報をキーワードとして関連情報を検索する検索部、
をさらに備え、
前記表示制御部は、前記コンテンツ情報に加えて前記関連情報を含む前記表示画面の表示を制御する、請求項1または2のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記検索部は、ネットワークを介して接続される外部の装置に記憶された情報の中から前記関連情報を検索する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記操作部は、前記表示画面に含まれる関連情報に基づいて前記テレビ受像機を遠隔操作する、請求項3または4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記テレビ受像機がコンテンツを提供しない状態となった後においても、前記コンテンツ情報取得部が取得したコンテンツ情報に基づいて前記関連情報を含む表示画面を更新する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記操作部は、前記テレビ受像機が受像するチャンネルを前記関連情報により示されるコンテンツを提供するチャンネルに切替える、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記コンテンツ情報取得部は、前記テレビ受像機が提供中のコンテンツに関するコンテンツ情報を取得し、
前記表示制御部は、前記テレビ受像機が提供するコンテンツを切替えると、前記表示画面の内容を更新する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
提供するコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記コンテンツの表示を制御する表示制御部と、
前記コンテンツに関するコンテンツ情報を取得して、取得した前記コンテンツ情報を当該テレビ受像機の動作を操作する情報処理装置に送信するコンテンツ情報取得部と、
を備える、テレビ受像機。
【請求項10】
コンテンツ再生装置を遠隔操作する操作部と、
前記コンテンツ再生装置が再生するコンテンツに関するコンテンツ情報を取得し、記憶部に記憶させるコンテンツ情報取得部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項11】
テレビ受像機を遠隔操作する操作部を有する情報処理装置が、
前記テレビ受像機が提供するコンテンツに関するコンテンツ情報を取得するステップと、
前記コンテンツ情報を記憶部に記憶させるステップと、
を含む、情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータを、
テレビ受像機を遠隔操作する操作部と、
前記テレビ受像機が提供するコンテンツに関するコンテンツ情報を取得し、記憶部に記憶させるコンテンツ情報取得部と、
を備える、情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項13】
提供するコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記コンテンツの表示を制御する表示制御部と、
前記コンテンツに関するコンテンツ情報を取得して、取得した前記コンテンツ情報を当該テレビ受像機の動作を操作する情報処理装置に送信するコンテンツ情報取得部と、
を有する、テレビ受像機と、
前記テレビ受像機を遠隔操作する操作部と、
前記テレビ受像機が提供するコンテンツに関するコンテンツ情報を取得し、記憶部に記憶させるコンテンツ情報取得部と、
を有する、情報処理装置と、
を備える、情報処理システム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−156603(P2012−156603A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−11414(P2011−11414)
【出願日】平成23年1月21日(2011.1.21)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】