情報処理装置、ネットワーク制御装置、無線通信装置、通信システムおよび情報処理方法
【課題】複数の無線通信装置間においてネットワークに接続するための権利を使い易くする。
【解決手段】情報処理装置は、受付部および制御部を備える。受付部は、グループを管理するためのデータベースに格納されているグループ情報（そのグループに属する各無線通信装置に関する情報）を取得するための取得情報（そのグループを構成する無線通信装置から送信された情報）を受け付ける。そのグループは、無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成される。制御部は、その取得情報を受け付けた場合に、その取得情報を送信した無線通信装置に送信するためのグループ情報を出力する制御を行う。
【解決手段】情報処理装置は、受付部および制御部を備える。受付部は、グループを管理するためのデータベースに格納されているグループ情報（そのグループに属する各無線通信装置に関する情報）を取得するための取得情報（そのグループを構成する無線通信装置から送信された情報）を受け付ける。そのグループは、無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成される。制御部は、その取得情報を受け付けた場合に、その取得情報を送信した無線通信装置に送信するためのグループ情報を出力する制御を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本技術は、情報処理装置に関する。詳しくは、ネットワークに接続する情報処理装置、ネットワーク制御装置、無線通信装置、これらを備える通信システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
現在、公衆無線通信ネットワークの技術仕様を策定している３ＧＰＰ（3rd Generation Partnership Project）において機能拡張が検討されている（例えば、非特許文献１参照。）。
【０００３】
この機能拡張（Machine to Machine Equipmentと称される）によれば、サービス利用可能であることを示す情報について柔軟な使い方が可能になる。このサービス利用可能であることを示す情報は、ＭＣＩＭ（Machine Communication Identity Module）である。例えば、ＭＣＩＭをネットワークからダウンロードする仕組みが提案されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００４】
【非特許文献１】3GPP TR 33.812 V9.2.0（2010-06）
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述の機能拡張を利用することにより、従来とは異なるＭＣＩＭの使用方法が考えられるようになる。
【０００６】
例えば、ＵＩＣＣ（Universal Integrated Circuit Card）カードの取り外しを行わずに、その中身の情報のみをダウンロードすることが考えられる。これにより、ＵＩＣＣカードの取り外しを行う手間を省略することができる。このように、上述の機能拡張を利用して、複数の無線通信装置をユーザが使い易くすることが重要である。
【０００７】
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、複数の無線通信装置間においてネットワークに接続するための権利を使い易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第１の側面は、無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するためのデータベースに格納されている上記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための情報であって、上記グループを構成する無線通信装置から送信された取得情報を受け付ける受付部と、上記取得情報を受け付けた場合に当該取得情報を送信した無線通信装置に送信するための上記グループ情報を出力する制御を行う制御部とを具備する情報処理装置およびその処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、グループ情報を取得するための取得情報を受け付けると、その取得情報を送信した無線通信装置に送信するためのグループ情報を出力するという作用をもたらす。
【０００９】
また、この第１の側面において、上記情報処理装置は、ＲＯ（Registration Operator）と接続され、上記受付部は、上記グループを構成する無線通信装置から送信された上記取得情報を上記ＲＯを介して受け付け、上記制御部は、上記グループ情報を上記ＲＯに出力し、上記ＲＯは、上記グループ情報を上記情報処理装置から受信した場合に上記取得情報を送信した無線通信装置に当該グループ情報を送信するようにしてもよい。これにより、情報処理装置は、取得情報をＲＯを介して受け付け、グループ情報をＲＯに出力し、ＲＯは、その取得情報を送信した無線通信装置にそのグループ情報を送信するという作用をもたらす。
【００１０】
また、この第１の側面において、上記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置を識別するための識別情報を上記取得情報として上記ＲＯに送信し、上記ＲＯは、上記識別情報を受信した場合に当該識別情報を上記情報処理装置に送信し、当該識別情報に係る無線通信装置が属するグループに係る上記グループ情報を上記情報処理装置から受信した場合に当該グループ情報を当該識別情報に係る無線通信装置に送信し、上記受付部は、上記識別情報を上記ＲＯから受け付け、上記制御部は、上記識別情報を送信した無線通信装置が属するグループを当該識別情報に基づいて上記データベースから抽出して当該抽出されたグループに係る上記グループ情報を上記ＲＯに出力するようにしてもよい。これにより、ＲＯは、識別情報を受信した場合に、その識別情報を情報処理装置に送信し、その識別情報に係るグループ情報をその識別情報に係る無線通信装置に送信し、情報処理装置は、その識別情報をＲＯから受け付け、その識別情報を送信した無線通信装置が属するグループをその識別情報に基づいてデータベースから抽出し、この抽出されたグループに係るグループ情報をＲＯに出力するという作用をもたらす。
【００１１】
また、この第１の側面において、上記グループ情報は、上記グループに属する各無線通信装置を上記無線通信装置に一覧表示させるための情報であり、上記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置に係る上記識別情報を含むグループ一覧要求を上記取得情報として上記ＲＯに送信し、上記ＲＯは、上記グループ一覧要求を受け付けた場合に当該グループ一覧要求に含まれる上記識別情報を上記情報処理装置に送信するようにしてもよい。これにより、無線通信装置は、その識別情報を含むグループ一覧要求をＲＯに送信し、ＲＯは、そのグループ一覧要求を受け付けた場合にそのグループ一覧要求に含まれる識別情報を情報処理装置に送信するという作用をもたらす。
【００１２】
また、この第１の側面において、上記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯ（Selected Home Operator）に接続する権利であり、上記受付部は、有効な上記契約認証情報を有する無線通信装置から送信された上記取得情報を上記ＳＨＯおよび上記ＲＯを介して受け付け、上記ＲＯは、有効な上記契約認証情報を有する無線通信装置に上記グループ情報を送信する場合には上記ＳＨＯを介して送信するようにしてもよい。これにより、情報処理装置は、有効な契約認証情報を有する無線通信装置から送信された取得情報をＳＨＯおよびＲＯを介して受け付け、ＲＯは、有効な契約認証情報を有する無線通信装置にグループ情報を送信する場合には、ＳＨＯを介して送信するという作用をもたらす。
【００１３】
また、この第１の側面において、上記データベースは、上記複数の無線通信装置が同一グループであることを特定するための情報を上記グループ情報として格納するようにしてもよい。これにより、複数の無線通信装置が同一グループであることを特定するための情報（グループ情報）を格納するデータベースを用いるという作用をもたらす。
【００１４】
また、この第１の側面において、上記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯに接続する権利であり、上記データベースは、上記グループを構成する各無線通信装置により同一の上記契約認証情報を共有するための情報を上記グループ情報として格納するようにしてもよい。これにより、グループを構成する各無線通信装置により同一の契約認証情報を共有するための情報（グループ情報）を格納するデータベースを用いるという作用をもたらす。
【００１５】
また、この第１の側面において、上記データベースは、上記無線通信装置を識別するための識別情報と上記無線通信装置における上記接続権の有無とが上記無線通信装置毎に関連付けられている上記グループ情報を上記グループ毎に格納し、上記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置に係る上記識別情報を上記取得情報として上記情報処理装置に送信し、上記制御部は、上記識別情報を送信した無線通信装置が属するグループを当該識別情報に基づいて上記データベースから抽出して当該抽出されたグループに係る上記グループ情報を当該無線通信装置に送信するようにしてもよい。これにより、識別情報を送信した無線通信装置が属するグループをその識別情報に基づいてデータベースから抽出し、この抽出されたグループに係るグループ情報をその無線通信装置に送信するという作用をもたらす。
【００１６】
また、この第１の側面において、上記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯに接続する権利であり、上記データベースは、上記無線通信装置を識別するための識別情報と上記無線通信装置における上記接続権の有無と有効な上記契約認証情報に係る通信事業者に関する情報とが上記無線通信装置毎に関連付けられている上記グループ情報を上記グループ毎に格納するようにしてもよい。これにより、無線通信装置を識別するための識別情報と、無線通信装置における接続権の有無と、有効な契約認証情報に係る通信事業者に関する情報とが無線通信装置毎に関連付けられているグループ情報をグループ毎に格納するデータベースを用いるという作用をもたらす。
【００１７】
また、この第１の側面において、上記データベースは、上記グループを識別するためのグループ識別情報と上記無線通信装置を識別するための識別情報と上記無線通信装置に係るＭＳＩＳＤＮ（Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number）とが上記無線通信装置毎に関連付けられている上記グループ情報を上記グループ毎に格納するようにしてもよい。これにより、グループ識別情報と、無線通信装置を識別するための識別情報と、無線通信装置に係るＭＳＩＳＤＮとが前記無線通信装置毎に関連付けられているグループ情報をグループ毎に格納するデータベースを用いるという作用をもたらす。
【００１８】
また、この第１の側面において、上記データベースは、上記無線通信装置を識別するための識別情報と上記無線通信装置を視覚的に特定するための表示情報とが上記無線通信装置毎に関連付けられている上記グループ情報を上記グループ毎に格納するようにしてもよい。これにより、無線通信装置を識別するための識別情報と、無線通信装置を視覚的に特定するための表示情報とが関連付けられているグループ情報をグループ毎に格納するデータベースを用いるという作用をもたらす。
【００１９】
また、この第１の側面において、上記データベースは、上記無線通信装置に係る機種名と上記無線通信装置を表すアイコンと上記無線通信装置を表す名称とのうちの少なくとも１つを上記表示情報として格納するようにしてもよい。これにより、無線通信装置に係る機種名と、無線通信装置を表すアイコンと、無線通信装置を表す名称とのうちの少なくとも１つを表示情報として格納するデータベースを用いるという作用をもたらす。
【００２０】
また、この第１の側面において、上記データベースは、上記グループに新たな無線通信装置を追加登録する際に用いられるグループ識別情報およびパスワードを当該グループに関連付けて格納するようにしてもよい。これにより、グループ識別情報およびパスワードをグループに関連付けて格納するデータベースを用いるという作用をもたらす。
【００２１】
また、本技術の第２の側面は、無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに関する情報であって上記複数の無線通信装置に関するグループ情報を要求する取得情報を、上記グループを構成する無線通信装置から受け付けた場合に、上記グループを管理する情報処理装置に上記グループ情報を要求し、当該要求に応じて上記情報処理装置から出力された上記グループ情報を、上記取得情報を送信した無線通信装置に無線回線を介して送信する制御を行う制御部を具備するネットワーク制御装置およびその制御方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、グループ情報を要求する取得情報を受け付けた場合に、情報処理装置にそのグループ情報を要求し、この要求に応じて情報処理装置から出力されたグループ情報を、その取得情報を送信した無線通信装置に無線回線を介して送信するという作用をもたらす。
【００２２】
また、本技術の第３の側面は、無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理する情報処理装置に格納されている上記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための取得情報を上記情報処理装置に送信する制御を行う送信制御部と、上記取得情報に応じて上記情報処理装置から出力された上記グループ情報を取得して表示部に表示させる制御を行う表示制御部とを具備する無線通信装置およびその制御方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、グループ情報を取得するための取得情報を情報処理装置に送信し、その取得情報に応じて情報処理装置から出力されたグループ情報を取得して表示部に表示させるという作用をもたらす。
【００２３】
また、本技術の第４の側面は、無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理する情報処理装置に格納されている上記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための取得情報を上記情報処理装置にＲＯを介して送信し、上記取得情報に応じて上記情報処理装置から出力された上記グループ情報を上記ＲＯを介して取得して表示部に表示させる制御を行う制御部を備える無線通信装置と、上記グループを管理するためのデータベースであって上記グループ情報を格納するデータベースと、上記無線通信装置から送信された上記取得情報を上記ＲＯを介して受け付ける受付部と、上記取得情報を受け付けた場合に当該取得情報を送信した無線通信装置に上記グループ情報を上記ＲＯを介して送信する制御を行う制御部とを備える情報処理装置とを具備する通信システムおよびその処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、無線通信装置は、グループ情報を取得するための取得情報を情報処理装置にＲＯを介して送信し、その取得情報に応じて情報処理装置から出力されたグループ情報をＲＯを介して取得して表示部に表示させ、情報処理装置は、その取得情報をＲＯを介して受け付けた場合に、その取得情報を送信した無線通信装置に、そのグループ情報をＲＯを介して送信するという作用をもたらす。
【発明の効果】
【００２４】
本技術によれば、複数の無線通信装置間においてネットワークに接続するための権利を使い易くすることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【００２５】
【図１】本技術の第１の実施の形態における複数の無線通信装置の使用例を簡略化して示す図である。
【図２】本技術の第１の実施の形態における通信システム１００のシステム構成例を示すブロック図である。
【図３】本技術の第１の実施の形態における記憶部２３０に記憶されているデータベースを模式的に示す図である。
【図４】本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の内部構成例を示すブロック図である。
【図５】本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。
【図６】本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。
【図７】本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。
【図８】本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。
【図９】本技術の第１の実施の形態における通信システム１００を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図１０】本技術の第１の実施の形態における通信システム１００を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図１１】本技術の第１の実施の形態における通信システム１００を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図１２】本技術の第１の実施の形態における通信システム１００を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図１３】本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図１４】本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００によるＭＣＩＭ有効化無効化処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図１５】本技術の第１の実施の形態におけるＲＯ１３０による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図１６】本技術の第１の実施の形態におけるＲＯ１３０によるＭＣＩＭ有効化無効化指示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図１７】本技術の第１の実施の形態におけるグループ管理サーバ２００によるグループ情報送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００２６】
以下、本技術を実施するための形態（以下、実施の形態と称する）について説明する。説明は以下の順序により行う。
１．第１の実施の形態（グループ情報送信制御：ＭＣＩＭを共有するグループを構成する無線通信装置にグループ情報を送信する例）
２．変形例
【００２７】
＜１．第１の実施の形態＞
［無線通信装置の使用例］
図１は、本技術の第１の実施の形態における複数の無線通信装置の使用例を簡略化して示す図である。すなわち、図１には、複数の無線通信装置（第１の無線通信装置３００、第２の無線通信装置４００および第３の無線通信装置４１０）を１人のユーザ１０が使用する状態を示す。
【００２８】
第１の無線通信装置３００は、例えば、携帯電話装置（例えば、スマートフォン）であり、第２の無線通信装置４００は、例えば、無線通信機能を備える電子書籍表示装置である。また、第３の無線通信装置４１０は、例えば、無線通信機能を備える情報処理装置（例えば、ノート型パソコン（パーソナルコンピュータ））である。
【００２９】
ここで、上述したように、３ＧＰＰ（3rd Generation Partnership Project） ＴＲ３３．８１２では、機能拡張が検討されている（例えば、非特許文献１参照。）。そこで、今後は、その機能拡張を利用して、複数の無線通信装置をユーザが使い易くすることが重要である。
【００３０】
例えば、その機能拡張では、１つのＭＣＩＭ（Machine Communication Identity Module）は１つの端末（無線通信装置等）に限定されている。そこで、本技術の第１の実施の形態では、３ＧＰＰ ＴＲ３３．８１２のＭＣＩＭの仕組みを利用して、複数の無線通信装置により契約認証情報（例えば、ＭＣＩＭ）を共有する例を示す。また、本技術の第１の実施の形態では、ＳＨＯ（Selected Home Operator）１２０およびＲＯ（Registration Operator）１３０から構成されるネットワーク構成例を示す（例えば、非特許文献１参照。）。
【００３１】
ここで、ＳＨＯ１２０は、インターネットサービス等を提供するものであり、例えば、無線接続サービスを提供する通信事業者（例えば、携帯電話事業者）に対応する。また、ＲＯ１３０は、初期接続登録等のサービスを提供するものであり、例えば、無線接続サービスを提供する通信事業者（例えば、携帯電話事業者）に対応する。また、ＳＨＯ１２０およびＲＯ１３０は接続され、互いに通信を行うことができる。
【００３２】
なお、ＳＨＯ１２０、ＲＯ１３０は、論理的な役割を示すものであり、異なる事業者により運営されることが想定されるが、同一の事業者により運営されることも想定される。また、ＳＨＯ１２０、ＲＯ１３０は、それぞれ複数存在することも想定される。また、ＳＨＯ１２０、ＲＯ１３０のそれぞれは、情報処理装置として一体として構成されるようにしてもよく、複数の装置により構成されるようにしてもよい。ここで、ＳＨＯ１２０、ＲＯ１３０は、有効なＭＣＩＭを所有する無線通信装置を基準とする場合における相対的な役割を意味するものである。このため、１つの無線通信装置についてＲＯに相当するものが、他の無線通信装置についてはＳＨＯに相当する可能性もある。
【００３３】
ここで、ＭＣＩＭは、契約認証情報の一例であり、契約認証情報は、電話の加入者（Subscriber）情報と、認証鍵（Authentication）の情報とを含む情報である。ＭＣＩＭは、例えば、デバイス購入時には特定の通信事業者（例えば、携帯電話事業者）に限定されず、購入後に柔軟に通信事業者を設定することができる契約認証情報（いわゆる、ソフトＳＩＭ（Subscriber Identity Module））である。また、有効なＭＣＩＭを保持していない場合は、例えば、ＭＣＩＭ自体を保持していない場合、または、ＭＣＩＭの無効化処理により無効とされたＭＣＩＭのみを保持している場合を意味する。
【００３４】
すなわち、第１の無線通信装置３００、第２の無線通信装置４００および第３の無線通信装置４１０は、有効なＭＣＩＭを保持する場合にのみ、基地局１２１、１２２を介してＳＨＯ１２０と接続することが可能となる。この場合には、例えば、有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置は、ＩＭＳＩ（International Mobile Subscriber Identity）に基づいて、基地局１２１、１２２を介してＳＨＯ１２０と接続することが可能となる。これに対して、有効なＭＣＩＭを保持していない無線通信装置は、ＰＣＩＤ（Provisional Connectivity Identity）に基づいて、基地局１３１、１３２を介してＲＯ１３０と接続することが可能となる。また、有効なＭＣＩＭを保持していない無線通信装置がＲＯ１３０と接続する場合には、基地局１２１、１２２、ＳＨＯ１２０を介してＲＯ１３０と接続することも可能である。
【００３５】
ここで、ＰＣＩＤは、ＲＯに接続するための識別子（例えば、図３（ｂ）に示す端末識別情報（ネットワーク上の端末識別情報）２５２）であり、全ての無線通信装置（デバイス）に付与される。
【００３６】
例えば、有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置が携帯電話装置である場合には、その無線通信装置はＳＨＯ１２０に繋がる状態（すなわち、携帯電話として使用することができる状態）となっている。一方、有効なＭＣＩＭを保持していない無線通信装置が携帯電話装置である場合には、その無線通信装置はＲＯ１３０に繋がる状態（携帯電話として使用することができる状態ではないが、その状態に移行できる状態）となっている。
【００３７】
このように、全ての無線通信装置は、ＲＯ１３０に接続するための契約認証情報（例えば、第１の契約認証情報と称する。）を保持しているため、ＲＯ１３０に接続することができる。一方、ＳＨＯ１２０に接続するための契約認証情報（例えば、第２の契約認証情報（例えば、ＭＣＩＭ）と称する。）を保持している無線通信装置は、ＳＨＯ１２０に接続することができ、公衆回線網１１０（電話網、インターネット等の公衆回線網）に接続することが可能となる。
【００３８】
また、複数の無線通信装置によりＭＣＩＭの使用権を共有する場合には、この共有に係る複数の無線通信装置を１つのグループとして設定することができる。このグループについては、図２、図３等を参照して詳細に説明する。
【００３９】
［通信システムの構成例］
図２は、本技術の第１の実施の形態における通信システム１００のシステム構成例を示すブロック図である。なお、本技術の第１の実施の形態では、ＳＨＯ１２０を運営する通信事業者の有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置を基準とする場合におけるシステム構成例を示す。また、図２では、図１と共通する部分については、同一の符号を付して説明する。
【００４０】
通信システム１００は、公衆回線網１１０と、基地局１２１、１２２、１３１、１３２と、ＳＨＯ１２０と、ＲＯ１３０と、グループ管理サーバ２００と、第１の無線通信装置３００と、第２の無線通信装置４００と、第３の無線通信装置４１０とを備える。
【００４１】
公衆回線網１１０は、電話網、インターネット等の公衆回線網である。また、公衆回線網１１０とＳＨＯ１２０とは、ゲートウェイ（図示せず）を介して接続される。同様に、公衆回線網１１０とＲＯ１３０とは、ゲートウェイ（図示せず）を介して接続される。
【００４２】
ＳＨＯ１２０は、無線接続サービスを提供する通信事業者により管理される通信制御装置（ネットワーク制御装置）であり、制御部（図示せず）を備える。この制御部は、基地局１２１、１２２を介して接続される無線通信装置の認証制御を行うものである（例えば、認証制御部）。ここで、ＳＨＯ１２０の制御部は、基地局１２１、１２２を介して接続される無線通信装置のうち、特定の場合を除き、有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置を認証する。そして、ＳＨＯ１２０は、認証された無線通信装置をゲートウェイ（図示せず）を介して公衆回線網１１０に接続する。
【００４３】
また、ＳＨＯ１２０は、ＲＯ１３０と接続され、ＲＯ１３０との間で各種情報のやり取りを行う。ここで、有効なＭＣＩＭを保持していない無線通信装置は、その無線通信装置のＰＣＩＤに基づいて、ＳＨＯ１２０を介したＲＯ１３０との接続（限定接続）が可能である。
【００４４】
基地局１２１、１２２は、第１の無線通信装置３００、第２の無線通信装置４００、第３の無線通信装置４１０と、ＳＨＯ１２０とを無線回線１４１等を介して接続する移動体通信基地局（ＮｏｄｅＢ）である。
【００４５】
ＲＯ１３０は、初期接続登録等のサービスを提供する通信事業者により管理される通信制御装置（ネットワーク制御装置）であり、制御部１３５を備える。制御部１３５は、ＳＨＯ１２０の制御部に対応する。なお、ＲＯ１３０は、特許請求の範囲に記載のＲＯおよびネットワーク制御装置の一例である。
【００４６】
基地局１３１、１３２は、第１の無線通信装置３００、第２の無線通信装置４００、第３の無線通信装置４１０と、ＲＯ１３０とを無線回線１４３等を介して接続する移動体通信基地局（ＮｏｄｅＢ）である。
【００４７】
例えば、通信システム１００において、ＳＨＯ１２０を運営する通信事業者の有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置は、そのＭＣＩＭに基づいて、基地局１２１、１２２を介してＳＨＯ１２０との接続（通常接続）が可能である。また、通信システム１００において、有効なＭＣＩＭを保持していない各無線通信装置は、その無線通信装置のＰＣＩＤに基づいて、基地局１３１、１３２を介してＲＯ１３０との接続（限定接続）が可能である。なお、有効なＭＣＩＭを保持していない各無線通信装置は、ＳＨＯ１２０を介してＲＯ１３０と接続（限定接続）することも可能である。また、第１の無線通信装置３００、第２の無線通信装置４００および第３の無線通信装置４１０のそれぞれは、使用されている位置に応じて、基地局１２１、１２２、１３１、１３２の何れについても接続が可能である。
【００４８】
また、グループ管理サーバ２００は、ＭＣＩＭを共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するサーバ（情報処理装置）であり、通信部２１０と、制御部２２０と、記憶部２３０とを備える。なお、グループ管理サーバ２００は、特許請求の範囲に記載の情報処理装置の一例である。
【００４９】
通信部２１０は、制御部２２０の制御に基づいて、各種情報の送受信を行うものである。通信部２１０は、例えば、ＲＯ１３０と接続され、ＲＯ１３０を介して接続される各無線通信装置との間で各種情報の送受信を行う。
【００５０】
例えば、ＲＯ１３０の制御部１３５は、記憶部２３０に格納されているグループ情報を取得するためのグループ一覧要求（取得情報）を無線通信装置から受け付ける。このグループ情報は、グループに属する各無線通信装置に関する情報であり、例えば、図３（ｂ）に示す各情報である。また、グループ情報は、例えば、グループに属する各無線通信装置を無線通信装置に一覧表示させるための情報（例えば、図７に示すグループ一覧表示画面５２０に含まれる各情報）である。すなわち、グループ情報は、複数の無線通信装置が同一グループであることを特定するための情報であり、そのグループを構成する各無線通信装置により同一のＭＣＩＭを共有するための情報である。
【００５１】
このように、グループ一覧要求を受け付けた場合には、制御部１３５は、グループ管理サーバ２００にグループ情報を要求する。すなわち、制御部１３５は、グループ一覧要求に含まれる端末識別情報（取得情報）をグループ管理サーバ２００に送信する。
【００５２】
通信部２１０は、制御部１３５が送信した端末識別情報を受信する。このように、取得情報は、例えば、無線通信装置から送信されたグループ一覧要求に含まれる端末識別情報（例えば、図３（ｂ）に示す端末識別情報２５２）である。そして、通信部２１０は、無線通信装置等から受信した各種情報を制御部２２０に出力する。ここで、ＲＯ１３０は、有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置からのグループ一覧要求については、ＳＨＯ１２０を介して受け付ける。また、ＲＯ１３０は、有効なＭＣＩＭを保持していない無線通信装置からのグループ一覧要求については、ＳＨＯ１２０を介さずに直接受け付ける。
【００５３】
また、通信部２１０は、そのグループ一覧要求に応じて制御部２２０から出力されたグループ情報をＲＯ１３０に送信する。ＲＯ１３０の制御部１３５は、そのグループ一覧要求に応じて通信部２１０から出力されたグループ情報を、そのグループ一覧要求を送信した無線通信装置に無線回線を介して送信する制御を行う。なお、通信部２１０は、特許請求の範囲に記載の受付部の一例である。
【００５４】
制御部２２０は、グループ管理サーバ２００における各部の制御を行うものである。例えば、制御部２２０は、通信部２１０が端末識別情報（取得情報）をＲＯ１３０から受信した場合には、その端末識別情報に係るグループ情報をＲＯ１３０に送信する。具体的には、制御部２２０は、その端末識別情報を送信した無線通信装置が属するグループをその端末識別情報に基づいて記憶部２３０に格納されているデータベース（図３に示す）から抽出する。そして、制御部２２０は、その抽出されたグループに係るグループ情報をＲＯ１３０に送信する。
【００５５】
また、制御部２２０は、グループ追加要求を無線通信装置から通信部２１０を介して受信した場合には、そのグループ追加要求に基づいて、新たな無線通信装置をそのグループに追加登録する制御を行う。
【００５６】
ここで、上述したグループは、ネットワーク接続権を共有するグループとして把握することができる。このネットワーク接続権は、無線回線を介して所定のネットワーク（例えば、公衆回線網１１０）に接続するための権利であり、例えば、ＭＣＩＭの使用権に対応する。すなわち、ネットワーク接続権は、通信事業者が運営する基地局に接続するためのＭＣＩＭに基づいて、その基地局を介してＳＨＯ１２０に接続するための権利である。また、例えば、ネットワーク接続権の有無は、ＭＣＩＭの使用権の有無により決定することができる。
【００５７】
記憶部２３０は、ＭＣＩＭを共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するためのデータベースを記憶する記憶部である。なお、記憶部２３０に記憶されている各データベースについては、図３を参照して詳細に説明する。
【００５８】
ここで、通信システム１００において、ＭＣＩＭの使用権を移転する例（ネットワーク接続権の移転例）について説明する。例えば、各無線通信装置にＭＣＩＭを保持させておく。そして、ＲＯ１３０からの指示に基づいて、ＳＨＯ１２０が各無線通信装置におけるＭＣＩＭの有効化／無効化を行うことにより、ＭＣＩＭの使用権を移転することができる。
【００５９】
また、各無線通信装置にＭＣＩＭを保持させる代わりに、ＭＣＩＭそのものを転送することにより、ＭＣＩＭの使用権を移転するようにしてもよい。例えば、第１の無線通信装置３００から第２の無線通信装置４００にＭＣＩＭの使用権を移転する場合を想定する。例えば、ＭＣＩＭの移転要求が、第１の無線通信装置３００からＲＯ１３０にＳＨＯ１２０を介して送信される。この場合には、ＲＯ１３０からの指示に基づいて、第１の無線通信装置３００に保持されているＭＣＩＭがＳＨＯ１２０により無効（消去）とされる。また、ＳＨＯ１２０から第２の無線通信装置４００に移転情報（ＭＣＩＭを含む設定情報）がＲＯ１３０を介して送信される。この移転情報に含まれるＭＣＩＭを第２の無線通信装置４００に保持させることにより、第２の無線通信装置４００に有効なＭＣＩＭが設定される。
【００６０】
［記憶部の内容例］
図３は、本技術の第１の実施の形態における記憶部２３０に記憶されているデータベースを模式的に示す図である。図３（ａ）には、記憶部２３０に記憶されているグループ管理データベース２４０を示し、図３（ｂ）には、記憶部２３０に記憶されている端末管理データベース２５０を示す。
【００６１】
グループ管理データベース２４０には、グループＩＤ２４１と、グループパスワード２４２と、グループ名称２４３とがグループ単位で関連付けて記憶されている。これらの情報は、例えば、各無線通信装置からの各要求（グループ作成要求、グループ削除要求）に基づいて、制御部２２０により順次更新される。
【００６２】
グループＩＤ２４１には、グループに付与されているＩＤが格納される。また、グループパスワード２４２には、グループに付与されているパスワードが格納される。これらのグループのＩＤおよびパスワードは、グループに新たな無線通信装置を追加登録する際に用いられる。そこで、グループに属する各無線通信装置は、そのグループに付与されているＩＤおよびパスワードを記憶しておくことができる（例えば、図４に示すメモリ３４０に記憶）。また、ＩＤおよびパスワードを無線通信装置に記憶させずにユーザに毎回入力させるような態様とするようにしてもよい。
【００６３】
グループ名称２４３には、グループに付与されている名称が格納される。この名称は、例えば、グループの作成時に格納される。
【００６４】
端末管理データベース２５０には、無線通信装置（デバイス）に関する各種情報がグループ単位でグループＩＤ２５１に関連付けて記憶されている。すなわち、端末管理データベース２５０には、グループＩＤ２５１と、端末識別情報２５２と、有効無効情報２５４と、オペレータ２５５と、機種名２５６と、デバイスネーム２５７と、アイコン情報２５８とが記憶されている。また、端末管理データベース２５０には、ＭＳＩＳＤＮ（Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number）２５３が記憶されている。これらの情報は、例えば、各無線通信装置からの各要求（グループ追加要求、グループ削除要求）に基づいて、制御部２２０により順次更新される。
【００６５】
グループＩＤ２５１には、グループに付与されているＩＤが格納される。このＩＤは、図３（ａ）に示すグループＩＤ２４１に対応する。
【００６６】
端末識別情報２５２には、無線通信装置（デバイス）の端末識別番号が格納される。この端末識別情報は、無線通信装置を識別するための識別情報であり、例えば、ＰＣＩＤ、ＩＭＥＩ（International Mobile Equipment Identity）等が格納される。なお、図３（ｂ）では、説明の容易のため、６桁の数字のみを簡略化して示す。例えば、図３（ｂ）では、端末識別情報２５２の「１２４５６７」が第１の無線通信装置３００に対応するものとする。同様に、端末識別情報２５２の「３１１１１１」が第２の無線通信装置４００に対応し、端末識別情報２５２の「１２３２２２」が第３の無線通信装置４１０に対応するものとする。
【００６７】
ＭＳＩＳＤＮ２５３には、無線通信装置に設定される電話番号を示す情報が格納される。ここで、複数の無線通信装置によりＭＣＩＭを共有する場合において、これらの各無線通信装置に設定される電話番号は一般に共通となる。ただし、ＭＣＩＭを共有する複数の無線通信装置毎に異なる電話番号を設定することも可能である。なお、図３（ｂ）では、説明の容易のため、各無線通信装置に設定される電話番号が共通となる場合を示し、電話番号を示す数字（または符号）のみを簡略化して示す。
【００６８】
有効無効情報２５４には、無線通信装置におけるＭＣＩＭが有効であるか、無効（または、ＭＣＩＭを未保持）であるかを示す情報が格納される。すなわち、有効無効情報２５４には、無線通信装置におけるネットワーク接続権の有無を示す情報が格納される。なお、図３（ｂ）では、説明の容易のため、ＭＣＩＭが有効である無線通信装置には「有効」を示し、ＭＣＩＭが無効である無線通信装置には「無効」を示す。
【００６９】
オペレータ２５５には、無線通信装置に設定されるＭＣＩＭに係る通信事業者（オペレータ）に関する情報が格納される。なお、図３（ｂ）では、説明の容易のため、通信事業者を示す名称（□□通信、△△無線）のみを簡略化して示す。
【００７０】
機種名２５６には、無線通信装置（デバイス）の機種に関する情報が格納される。なお、図３（ｂ）では、説明の容易のため、無線通信装置（デバイス）の機種を示す名称（携帯電話ｘｙｚ１、電子書籍ａｂｃ等）を簡略化して示す。
【００７１】
デバイスネーム２５７には、デバイスに付与されている名称が格納される。この名称は、例えば、グループへの追加登録時に格納される。
【００７２】
アイコン情報２５８には、無線通信装置（デバイス）を表すアイコンに関する情報（例えば、画像ファイルのアドレス）が格納される。
【００７３】
このように、機種名２５６、デバイスネーム２５７、アイコン情報２５８に格納されている各情報は、ユーザが無線通信装置を視覚的に特定するために利用することができる情報（表示情報）である。
【００７４】
また、グループ管理サーバ２００は、記憶部２３０に記憶されているグループ管理データベース２４０および端末管理データベース２５０を用いて、各無線通信装置が属するグループを特定することができる。また、グループ管理サーバ２００は、同一グループに属する無線通信装置により共有される同一のＭＣＩＭを管理することができる。
【００７５】
［無線通信装置の構成例］
図４は、本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の内部構成例を示すブロック図である。なお、第２の無線通信装置４００および第３の無線通信装置４１０の内部構成については、第１の無線通信装置３００と同様であるため、ここでの説明を省略する。また、図５以降において、第２の無線通信装置４００または第３の無線通信装置４１０を用いて説明する場合には、第１の無線通信装置３００に対応する名称および符号を付して説明する。
【００７６】
第１の無線通信装置３００は、アンテナ３１１と、アンテナ共用部３１２と、変調部３２１と、復調部３２２と、制御部３３０と、メモリ３４０と、ＭＣＩＭ情報記憶部３５０とを備える。また、第１の無線通信装置３００は、操作部３６０と、表示部３７０と、位置情報取得部３８０と、マイクロフォン３９１と、スピーカ３９２とを備える。また、各部がバス３３１により接続される。第１の無線通信装置３００は、例えば、通話およびデータ通信が可能な携帯電話装置により実現される。
【００７７】
例えば、受信処理が行われる場合には、アンテナ３１１により受信された電波が、アンテナ共用部３１２を経由して復調部３２２により復調され、この復調された受信データが制御部３３０に供給される。その受信処理が受話処理である場合には、その復調された受信データ（音声データ）が制御部３３０を経由してスピーカ３９２から音声として出力される。
【００７８】
また、例えば、送信処理が行われる場合には、制御部３３０により出力された送信データが変調部３２１により変調され、変調された送信データがアンテナ共用部３１２を経由してアンテナ３１１から送信される。その送信処理が送話処理である場合には、マイクロフォン３９１から入力された音声データが制御部３３０を経由して変調部３２１により変調され、変調された送信データ（音声データ）がアンテナ共用部３１２を経由してアンテナ３１１から送信される。
【００７９】
制御部３３０は、メモリ３４０に格納されている制御プログラムに基づいて各種の制御を行うものである。制御部３３０は、例えば、マイクロプロセッサにより構成される。例えば、制御部３３０は、変調部３２１および復調部３２２と接続され、基地局１２１、１２２を介して接続されるＳＨＯ１２０との間で行われる各種データの送受信を行う。また、制御部３３０は、例えば、ＭＣＩＭを用いずにＰＣＩＤに基づく限定接続により無線回線を介してＲＯ１３０と接続する接続処理を行う。なお、制御部３３０は、特許請求の範囲に記載の送信制御部および表示制御部の一例である。
【００８０】
メモリ３４０は、制御部３３０が各種制御を行うための制御プログラム、送信データ、受信データ等を格納するメモリである。メモリ３４０は、例えば、ＲＯＭ（Read Only Memory）やＲＡＭ（Random Access Memory）により構成される。また、メモリ３４０には、第１の無線通信装置３００を特定するための各情報（例えば、端末識別情報（例えば、図３（ｂ）に示す「１２４５６７」）、デバイスネーム（例えば、図３（ｂ）に示す「私の携帯ちゃん」））等を記憶することができる。また、メモリ３４０には、第１の無線通信装置３００が属するグループ○○に付与されているＩＤおよびパスワード（例えば、図３（ａ）に示す「＃０１」、「ｐｏｉｕｙｔｒ」）を記憶することができる。なお、第１の無線通信装置３００を特定するための各情報、グループのＩＤおよびパスワードについては、メモリ３４０に記憶させずに、必要に応じてユーザが随時入力するようにしてもよい。
【００８１】
ＭＣＩＭ情報記憶部３５０は、ＭＣＩＭを保持するメモリである。ＭＣＩＭ情報記憶部３５０として、例えば、ＵＩＣＣ（Universal Integrated Circuit）カードを用いるようにしてもよく、ＭＣＩＭをセキュアに保つための専用メモリを用いるようにしてもよい。なお、ＭＣＩＭ情報記憶部３５０としてＵＩＣＣカードを用いる場合には、ＭＣＩＭが固定的に書き込まれているものではなく、ＭＣＩＭの有効化処理および無効化処理が可能なものを用いる。すなわち、アンテナ３１１から受信して復調された移転情報に基づいて制御部３３０がＭＣＩＭの有効化処理および無効化処理が可能なものを用いる。また、ＭＣＩＭの書換処理が可能なものを用いる。なお、ＭＣＩＭの有効化処理および無効化処理については、３ＧＰＰ（Third Generation Partnership Project）に規定されている有効化処理および無効化処理により行うことができる。また、メモリ３４０にセキュアな領域を確保することにより、ＭＣＩＭ情報記憶部３５０をメモリ３４０内に設けるようにしてもよい。
【００８２】
ここで、制御部３３０は、例えば、グループ一覧要求操作が操作部３６０において受け付けられた場合に、グループ一覧要求をＲＯ１３０に無線回線を介して送信する送信制御を行う。このグループ一覧要求は、例えば、グループ管理サーバ２００に格納されているグループ情報を取得することを要求するものであり、メモリ３４０に記憶されている端末識別情報を含む。
【００８３】
また、制御部３３０は、そのグループ一覧要求に応じてグループ管理サーバ２００から出力されるグループ情報を受信すると、そのグループ情報を表示部３７０に表示させる表示制御を行う。この表示例については、図７に示す。
【００８４】
操作部３６０は、ユーザにより操作された操作入力を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた操作入力に応じた信号を制御部３３０に出力する。操作部３６０は、例えば、数字キーやアルファベットキー等の各種キーを備え、グループ一覧要求を指示するユーザによる指示操作（所定操作）を受け付ける。
【００８５】
表示部３７０は、制御部３３０の制御に基づいて、各種情報（文字情報や時刻情報等）を表示する表示部である。表示部３７０は、例えば、グループに関する各情報（例えば、図５乃至図８に示す表示画面）を表示する。なお、表示部３７０として、例えば、有機ＥＬ（Electro Luminescence）パネル、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）パネル等の表示パネルを用いることができる。なお、操作部３６０および表示部３７０については、使用者がその指を表示面に接触または近接することにより操作入力を行うことが可能なタッチパネルを用いて一体で構成することができる。
【００８６】
位置情報取得部３８０は、第１の無線通信装置３００が存在する位置を示す位置情報を取得するものであり、この取得された位置情報を制御部３３０に出力する。位置情報取得部３８０は、例えば、ＧＰＳ（Global Positioning System）信号受信アンテナ（図示せず）により受信されたＧＰＳ信号に基づいて位置情報を算出するＧＰＳユニットにより実現することができる。この算出された位置情報には、ＧＰＳ信号の受信時における緯度、経度、高度等の位置に関する各データが含まれる。また、他の位置情報の取得方法により位置情報を取得する位置情報取得装置を用いるようにしてもよい。例えば、周囲に存在する無線ＬＡＮ（Local Area Network）によるアクセスポイント情報を用いて位置情報を導き出し、この位置情報を取得する位置情報取得装置を用いるようにしてもよい。
【００８７】
［グループ登録画面の表示例］
図５は、本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。図５に示すグループ登録画面５００は、グループ管理サーバ２００に登録されているグループに、新たな無線通信装置を追加登録するための追加操作を行う際に用いられる表示画面である。
【００８８】
グループ登録画面５００には、グループのＩＤ入力領域５０１と、グループのパスワード入力領域５０２と、確定ボタン５０３と、戻るボタン５０４とが設けられている。なお、図５では、第１の無線通信装置３００を「グループ○○」に追加するためのグループ登録画面５００の一例を示す。
【００８９】
グループのＩＤ入力領域５０１は、第１の無線通信装置３００を追加するグループのＩＤを入力するための領域である。すなわち、グループのＩＤ入力領域５０１には、「グループ○○」のＩＤ（図３に示すグループＩＤ２４１、２５１の「＃０１」）が入力される。
【００９０】
グループのパスワード入力領域５０２は、第１の無線通信装置３００を追加するグループのパスワードを入力するための領域である。すなわち、グループのパスワード入力領域５０２には、「グループ○○」のパスワード（図３に示すグループパスワード２４２の「ｐｏｉｕｙｔｒ」）が入力される。なお、パスワードについては、実際の画面ではセキュリティの観点から非表示となるため、図５では「＊＊＊＊＊＊＊」で示す。
【００９１】
確定ボタン５０３は、上述した各操作（入力操作、選択操作）がされた後に、その操作内容を確定する際に押下されるボタンである。
【００９２】
戻るボタン５０４は、例えば、直前に表示されていた表示画面に戻る場合に押下されるボタンである。なお、図６、図７に示す確定ボタン５１５、５２６、戻るボタン５１６、５２７についても略同様であるため、図６、図７では、これらの説明の一部を省略する。
【００９３】
図５に示すように、グループ管理サーバ２００に登録されているグループ○○（図３（ａ）に示す）に、新たな無線通信装置（第１の無線通信装置３００）を追加登録する場合には、グループのＩＤおよびパスワードを入力する。そして、これらの入力後に、確定ボタン５０３の押下操作が行われると、グループ追加要求が、第１の無線通信装置３００からグループ管理サーバ２００にＲＯ１３０を介して送信される。このグループ追加要求には、第１の無線通信装置３００に関する各情報（例えば、図３（ｂ）に示す無線通信装置に関する情報（端末識別情報２５２、…、アイコン情報２５８））が含まれる。そして、グループ追加要求に含まれる各情報が、そのグループ追加要求に係るグループ○○に関連付けて端末管理データベース２５０に格納される。
【００９４】
ここで、グループ管理サーバ２００のアドレス（例えば、ＵＲＬ（Uniform Resource Locator））については、第１の無線通信装置３００においてユーザによる手動操作により指定することができる。また、そのアドレスを第１の無線通信装置３００に予め登録しておき（例えば、メモリ３４０に記憶）、第１の無線通信装置３００からグループ管理サーバ２００にアクセスする場合には、その登録されているアドレスを用いるようにしてもよい。
【００９５】
また、端末管理データベース２５０の内容（例えば、機種名２５６、デバイスネーム２５７、アイコン情報２５８）については、各無線通信装置を用いて適宜変更することができるものとする。例えば、インターネットを介して第１の無線通信装置３００を情報処理装置（例えば、インターネットサービスを提供する事業者のサーバ）に接続して、この情報処理装置を介して端末管理データベース２５０の内容を更新することができる。また、例えば、他の機器（例えば、ユーザが所有するパソコン）を用いてインターネット等に接続し、グループの設定や、端末管理データベース２５０の内容の変更等を行うようにしてもよい。
【００９６】
［グループ一覧要求操作画面の表示例］
図６は、本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。
【００９７】
図６に示す表示画面５１０は、第１の無線通信装置３００に実行させる機能を選択するための表示画面である。具体的には、表示画面５１０には、電話ボタン５１１と、カメラボタン５１２と、電子メールボタン５１３と、グループ一覧要求ボタン５１４と、確定ボタン５１５と、戻るボタン５１６とが設けられている。
【００９８】
電話ボタン５１１は、通話機能を使用する際に押下されるボタンであり、カメラボタン５１２は、カメラ機能を使用する際に押下されるボタンであり、電子メールボタン５１３は、電子メール機能を使用する際に押下されるボタンである。なお、他のボタン（例えば、インターネット機能を使用する際に押下されるボタン）を表示画面５１０に設けて用いるようにしてもよい。
【００９９】
グループ一覧要求ボタン５１４は、第１の無線通信装置３００が属するグループ（グループ○○）を構成する各無線通信装置に関する情報（グループ情報）の一覧要求を行う際に押下されるボタンである。
【０１００】
確定ボタン５１５は、電話ボタン５１１、カメラボタン５１２、電子メールボタン５１３およびグループ一覧要求ボタン５１４の何れかを選択する押下操作がされた後に、その選択を確定する際に押下されるボタンである。
【０１０１】
［グループ一覧表示画面の表示例］
図７は、本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。
【０１０２】
図７に示すグループ一覧表示画面５２０は、グループに属する各無線通信装置に関する情報（グループ情報）を一覧表示する表示画面であり、有効なＭＣＩＭを移転させるための表示画面である。
【０１０３】
具体的には、グループ一覧表示画面５２０には、移転先選択領域５２１と、デバイスアイコン表示領域５２２と、デバイスネーム表示領域５２３と、ＭＣＩＭ有効無効情報表示領域５２４と、オペレータ表示領域５２５とが設けられている。また、グループ一覧表示画面５２０には、確定ボタン５２６および戻るボタン５２７が設けられている。
【０１０４】
移転先選択領域５２１には、グループに属する各無線通信装置間で有効なＭＣＩＭを移転させる場合に、移転先の無線通信装置を選択するためのチェック欄が表示される。例えば、移転先の無線通信装置の選択操作が行われた場合には、その選択された無線通信装置に対応する移転先選択領域５２１に「レ」印が付される。
【０１０５】
デバイスアイコン表示領域５２２には、グループに属する各無線通信装置を表すアイコンが表示される。例えば、グループ管理サーバ２００の端末管理データベース２５０に格納されているアイコン（図３（ｂ）に示すアイコン情報２５８）が表示される。
【０１０６】
デバイスネーム表示領域５２３には、グループに属する各無線通信装置を表す名称（デバイスネーム）が表示される。例えば、グループ管理サーバ２００の端末管理データベース２５０に格納されているデバイスネーム（図３（ｂ）に示すデバイスネーム２５７）が表示される。
【０１０７】
ＭＣＩＭ有効無効情報表示領域５２４には、グループに属する各無線通信装置におけるＭＣＩＭの有効無効情報が表示される。例えば、グループ管理サーバ２００の端末管理データベース２５０に格納されている有効無効情報（図３（ｂ）に示す有効無効情報２５４）が表示される。すなわち、ＭＣＩＭ有効無効情報表示領域５２４に表示される「有効」「無効」を見ることにより、ユーザは、有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置を視覚的に容易に把握することができる。また、有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置をさらに容易に把握することができるように、有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置に関する情報を点線の矩形５２８で囲んで示すようにする。
【０１０８】
オペレータ表示領域５２５には、グループに属する無線通信装置に保持されている有効なＭＣＩＭのオペレータ（通信事業者）の名称が表示される。例えば、グループ管理サーバ２００の端末管理データベース２５０に格納されているオペレータ情報（図３（ｂ）に示すオペレータ２５５）が表示される。
【０１０９】
確定ボタン５２６は、グループ一覧表示画面５２０において、ＭＣＩＭを移転させる操作が行われた後に、その操作を確定する際に押下されるボタンである。
【０１１０】
［移転処理結果の表示画面例］
図８は、本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。図８に示す表示画面５３０、５４０は、ＭＣＩＭの移転を行った後の移転先および移転元の無線通信装置に表示される表示画面である。
【０１１１】
図８（ａ）には、ＭＣＩＭの移転を行った後の移転元の無線通信装置に表示される表示画面５３０を示す。表示画面５３０には、移転先デバイス表示領域５３１および確認ボタン５３２が表示される。
【０１１２】
移転先デバイス表示領域５３１は、有効なＭＣＩＭが移転された移転先の無線通信装置に関する情報が表示される領域である。
【０１１３】
確認ボタン５３２は、表示画面５３０の内容を確認した後に、他の表示画面（例えば、初期画面）に遷移する際に押下されるボタンである。
【０１１４】
図８（ｂ）には、ＭＣＩＭの移転を行った後の移転先の無線通信装置に表示される表示画面５４０を示す。表示画面５４０には、移転元デバイス表示領域５４１および確認ボタン５４２が表示される。
【０１１５】
移転元デバイス表示領域５４１は、有効なＭＣＩＭが移転された際におけるその移転元の無線通信装置に関する情報が表示される領域である。
【０１１６】
確認ボタン５４２は、表示画面５４０の内容を確認した後に、他の表示画面（例えば、初期画面）に遷移する際に押下されるボタンである。
【０１１７】
なお、図５乃至図８では、第１の無線通信装置３００に表示される表示画面例のみを示すが、他の無線通信装置に表示される表示画面についても略同様であるものとする。
【０１１８】
［グループ一覧要求およびＭＣＩＭの移転要求を行う場合における通信例］
図９および図１０は、本技術の第１の実施の形態における通信システム１００を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【０１１９】
図９および図１０では、３つの無線通信装置によりグループ○○が構成されている場合において、第１の無線通信装置３００が有効なＭＣＩＭを保持している場合を想定して説明する。また、図９および図１０では、第１の無線通信装置３００を操作することにより、第１の無線通信装置３００から第２の無線通信装置４００に有効なＭＣＩＭを移転させる場合における通信処理例を示す。なお、図９および図１０では、第１の無線通信装置３００がＳＨＯ１２０と接続状態（６０１）とされ、第２の無線通信装置４００および第３の無線通信装置４１０がＲＯ１３０と接続状態（６０２）とされているものとする。なお、図９および図１０では、第３の無線通信装置４１０の図示を省略する。
【０１２０】
最初に、ユーザ操作により、グループ一覧要求操作を行うための表示画面を第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示させる。例えば、第１の無線通信装置３００の表示部３７０には、図６に示す表示画面５１０が表示される。
【０１２１】
ここで、図６に示す表示画面５１０において、グループ一覧要求ボタン５１４が押下され、この押下操作が行われた後に、確定ボタン５１５が押下される（６０３）。このように、第１の無線通信装置３００においてグループ一覧要求操作が受け付けられた場合には（６０３）、グループ一覧要求が第１の無線通信装置３００からＲＯ１３０に送信される（６０４乃至６０７）。この場合に、第１の無線通信装置３００がＳＨＯ１２０と接続状態（６０１）とされているため、グループ一覧要求は、第１の無線通信装置３００からＲＯ１３０にＳＨＯ１２０を介して送信される（６０４乃至６０７）。
【０１２２】
ここで、グループ一覧要求には、グループ一覧要求を行った無線通信装置（第１の無線通信装置３００）の識別情報（メモリ３４０に記憶されている端末識別情報（例えば、図３（ｂ）に示す「１２４５６７」））が含まれる。
【０１２３】
グループ一覧要求をＲＯ１３０が受信すると（６０７）、ＲＯ１３０の制御部１３５は、受信したグループ一覧要求に含まれる端末識別情報をグループ管理サーバ２００に送信する（６０８、６０９）。
【０１２４】
端末識別情報をグループ管理サーバ２００が受信すると（６０９）、グループ管理サーバ２００の制御部２２０は、記憶部２３０の内容に基づいて、受信した端末識別情報に係る無線通信装置が属するグループを抽出する（６１０）。例えば、第１の無線通信装置３００からＲＯ１３０にグループ一覧要求が送信され、このグループ一覧要求に含まれる端末識別情報（第１の無線通信装置３００の端末識別情報）をグループ管理サーバ２００が受信した場合を想定する。この場合には、第１の無線通信装置３００が属するグループとして、「グループ○○（図３（ａ）に示す）」が抽出される（６１０）。
【０１２５】
続いて、制御部２２０は、抽出されたグループに関するグループ情報をＲＯ１３０に送信する（６１１、６１２）。ここで、グループ情報は、図３（ｂ）に示す端末管理データベース２５０に格納されている各無線通信装置に関する情報（端末識別情報２５２、…、アイコン情報２５８）である。
【０１２６】
グループ情報をＲＯ１３０が受信すると（６１２）、ＲＯ１３０の制御部１３５は、受信したグループ情報を、グループ一覧要求を送信した無線通信装置（第１の無線通信装置３００）に送信する（６１３乃至６１６）。この場合に、第１の無線通信装置３００がＳＨＯ１２０と接続状態（６０１）とされているため、グループ情報は、ＲＯ１３０から第１の無線通信装置３００にＳＨＯ１２０を介して送信される（６１３乃至６１６）。
【０１２７】
グループ情報を第１の無線通信装置３００が受信すると（６１６）、第１の無線通信装置３００の制御部３３０は、受信したグループ情報を表示部３７０に表示させる（６１７）。例えば、図７に示すグループ一覧表示画面５２０が表示部３７０に表示される。図７では、受信したグループ情報の一部のみを表示部３７０に表示させる例を示すが、受信したグループ情報の他の内容またはその全部を表示部３７０に表示させるようにしてもよい。また、ユーザ設定に基づいて、表示対象となる項目を変更可能とするようにしてもよい。
【０１２８】
このように、図７に示すグループ一覧表示画面５２０が表示部３７０に表示されている場合において、ＭＣＩＭを移転させる移転先のチェック欄（移転先選択領域５２１）に「レ」印が付される。例えば、図７に示すように、第２の無線通信装置４００を移転先とすするため、そのチェック欄（移転先選択領域５２１）に「レ」印が付される。このように、移転先のチェック欄（移転先選択領域５２１）に「レ」印が付された後に、確定ボタン５２６が押下される（６１８）。このように、第１の無線通信装置３００においてＭＣＩＭの移転指示操作が受け付けられた場合には（６１８）、ＭＣＩＭの移転要求が第１の無線通信装置３００からＲＯ１３０に送信される（６１９乃至６２２）。この場合についても、第１の無線通信装置３００がＳＨＯ１２０と接続状態（６０１）とされているため、ＭＣＩＭの移転要求は、第１の無線通信装置３００からＲＯ１３０にＳＨＯ１２０を介して送信される（６１９乃至６２２）。
【０１２９】
ＭＣＩＭの移転要求をＲＯ１３０が受信すると（６２２）、ＲＯ１３０の制御部１３５は、そのＭＣＩＭの移転要求に係る移転元の無線通信装置のＭＣＩＭを無効化するためのＭＣＩＭの無効化指示をＳＨＯ１２０に送信する（６２３、６２４）。すなわち、ＭＣＩＭの有効化／無効化については、ＳＨＯ１２０のみが行うことができる。このため、ＲＯ１３０は、移転元の無線通信装置（第１の無線通信装置３００）のＭＣＩＭを無効化するための指示をＳＨＯ１２０に対して行い、ＳＨＯ１２０がＭＣＩＭの無効化処理を行う。
【０１３０】
ＭＣＩＭの無効化指示をＳＨＯ１２０が受信すると（６２４）、ＳＨＯ１２０は、ＭＣＩＭの無効化情報を第１の無線通信装置３００に送信する（６２５、６２６）。このＭＣＩＭの無効化情報は、無線通信装置に有効なＭＣＩＭが保持されている場合に、そのＭＣＩＭを無効化するための情報である。
【０１３１】
ＭＣＩＭの無効化情報を第１の無線通信装置３００が受信すると（６２６）、第１の無線通信装置３００のＭＣＩＭ情報記憶部３５０に記憶されているＭＣＩＭの無効化処理が行われる（６２７）。これにより、第１の無線通信装置３００に保持されているＭＣＩＭが無効化されるため、第１の無線通信装置３００は、ＭＣＩＭに基づくＳＨＯ１２０との接続を行うことができなくなる。このため、第１の無線通信装置３００は、ＰＣＩＤに基づく限定接続によりＲＯ１３０と接続する接続状態となる（６２８）。
【０１３２】
このように、移転元（第１の無線通信装置３００）におけるＭＣＩＭの無効化処理が行われ（６２７）、移転元およびＳＨＯ１２０の接続が切断されると、この切断をＲＯ１３０の制御部１３５が検出する（６２９）。例えば、ＭＣＩＭの無効化処理が行われた後に、その旨を移転元（第１の無線通信装置３００）からＲＯ１３０に送信することにより、その切断を制御部１３５が検出することができる（６２９）。また、ＰＣＩＤに基づく限定接続により移転元（第１の無線通信装置３００）がＲＯ１３０と接続する状態（接続状態）となったことを制御部１３５が検出することにより、その切断を制御部１３５が検出することができる（６２９）。
【０１３３】
このように、移転元およびＳＨＯ１２０の切断を制御部１３５が検出すると（６２９）、制御部１３５は、端末管理データベース２５０（図３（ｂ）に示す）の内容を変更するための指示（変更指示）をグループ管理サーバ２００に送信する（６３０、６３１）。変更指示をグループ管理サーバ２００が受信すると（６３１）、その変更指示に基づいて、制御部２２０が、端末管理データベース２５０の内容を変更する（６３２）。例えば、図３（ｂ）に示す有効無効情報２５４について、第１の無線通信装置３００（端末識別情報２５２「１２４５６７」）が「有効」から「無効」に変更される。一方、第２の無線通信装置４００（端末識別情報２５２「３１１１１１」）が「無効」から「有効」に変更される。
【０１３４】
また、移転元およびＳＨＯ１２０の切断をＲＯ１３０の制御部１３５が検出すると（６２９）、制御部１３５は、ＭＣＩＭの有効化指示をＳＨＯ１２０に送信する（６３３、６３４）。このＭＣＩＭの有効化指示は、ＭＣＩＭの移転要求に係る移転先の無線通信装置（第２の無線通信装置４００）のＭＣＩＭを有効化するための指示である。
【０１３５】
ＭＣＩＭの有効化指示をＳＨＯ１２０が受信すると（６３４）、ＳＨＯ１２０は、ＭＣＩＭの有効化情報を第２の無線通信装置４００に送信する（６３５乃至６３８）。このＭＣＩＭの有効化情報は、無線通信装置に有効なＭＣＩＭを設定するための情報である。この場合に、第２の無線通信装置４００がＲＯ１３０と接続状態（６０２）とされているため、ＭＣＩＭの有効化情報は、ＳＨＯ１２０から第２の無線通信装置４００にＲＯ１３０を介して送信される（６３５乃至６３８）。
【０１３６】
ＭＣＩＭの有効化情報を第２の無線通信装置４００が受信すると（６３８）、第２の無線通信装置４００のＭＣＩＭ情報記憶部３５０に記憶されているＭＣＩＭの有効化処理が行われる（６３９）。これにより、第２の無線通信装置４００に有効なＭＣＩＭが設定されるため、第２の無線通信装置４００は、ＭＣＩＭに基づくＳＨＯ１２０との接続を行うことができる（６４０、６４１）。このため、第２の無線通信装置４００は、ＭＣＩＭに基づく接続によりＳＨＯ１２０と接続する接続状態となる（６４２）。
【０１３７】
なお、この例では、有効化／無効化を行うことにより、ＭＣＩＭの使用権を移転する例を示したが、ＭＣＩＭそのものを転送することにより、ＭＣＩＭの使用権を移転するようにしてもよい。この場合には、ＭＣＩＭの無効化情報が第１の無線通信装置３００に送信されると、第１の無線通信装置３００に保持されているＭＣＩＭが無効（消去）とされる。一方、ＭＣＩＭの有効化情報（ＭＣＩＭを設定するための設定情報を含む）が第２の無線通信装置４００に送信されると、その設定情報に基づいて、第２の無線通信装置４００のＭＣＩＭ情報記憶部３５０に有効なＭＣＩＭが記録される。これにより、第２の無線通信装置４００に有効なＭＣＩＭが設定される。
【０１３８】
また、この例では、１つの無線通信装置が１つのＭＣＩＭを保持して、そのＭＣＩＭの有効化／無効化を行うことにより、ＭＣＩＭの使用権を移転する例を示した。ただし、ＭＣＩＭ（例えば、第２の契約認証情報と称する。）の使用権の移転処理に係る接続にのみ使用する契約認証情報（例えば、第１の契約認証情報と称する。）を各無線通信装置に保持させ、第１の契約認証情報を用いて移転処理に係る接続を行うようにしてもよい。
【０１３９】
また、図９および図１０では、有効なＭＣＩＭを保持する第１の無線通信装置３００を用いてグループ一覧要求およびＭＣＩＭの移転要求を行う例を示したが、これらの各要求を有効なＭＣＩＭを保持しない無線通信装置から行うようにしてもよい。この例を図１１および図１２に示す。
【０１４０】
［有効なＭＣＩＭを保持しない無線通信装置から各操作を行う場合における通信例］
図１１および図１２は、本技術の第１の実施の形態における通信システム１００を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。なお、図１１および図１２に示すシーケンスチャートは、図９および図１０の変形例であるため、図９および図１０と共通する部分については、同一の符号を付して、これらの説明の一部を省略する。また、図１１および図１２では、有効なＭＣＩＭを保持していない第２の無線通信装置４００を操作することにより、第１の無線通信装置３００から第２の無線通信装置４００に有効なＭＣＩＭを移転させる場合における通信処理例を示す。
【０１４１】
図１１に示す各処理（６５１乃至６５３）は、図９に示す各処理（６０３乃至６０７）に対応する。ただし、第２の無線通信装置４００においてグループ一覧要求操作が行われ、第２の無線通信装置４００からＲＯ１３０にグループ一覧要求が直接送信される点が異なる（６５２、６５３）。また、図１１に示す各処理（６５４乃至６５８）は、図９に示す各処理（６０８乃至６１２）に対応する。
【０１４２】
また、図１１に示す各処理（６５９乃至６６１）は、図９に示す各処理（６１３乃至６１７）に対応する。ただし、ＳＨＯ１２０を介さずに、グループ情報がＲＯ１３０から第２の無線通信装置４００に直接送信される点が異なる（６５９、６６０）。
【０１４３】
また、図１２に示す各処理（６６２乃至６７０）は、図１０に示す各処理（６１８乃至６２８）に対応する。ただし、第２の無線通信装置４００においてＭＣＩＭの移転指示操作が行われ、第２の無線通信装置４００からＲＯ１３０にＭＣＩＭの移転要求が直接送信される点が異なる（６６３、６６４）。
【０１４４】
また、図１２に示す各処理（６７１乃至６８４）は、図１０に示す各処理（６２９乃至６４２）に対応する。
【０１４５】
［通信システムの動作例］
次に、本技術の第１の実施の形態における通信システム１００の動作について図面を参照して説明する。
【０１４６】
［無線通信装置の動作例］
図１３は、本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図１３では、第１の無線通信装置３００がグループ一覧要求を行う場合を例にして説明する。なお、図１３では、第１の無線通信装置３００における動作例のみを示すが、他の無線通信装置についても同様に適用することができる。
【０１４７】
最初に、制御部３３０が、グループ一覧要求操作が行われたか否かを判断し（ステップＳ９０１）、グループ一覧要求操作が行われていない場合には、監視を継続して行う。例えば、図６に示す表示画面５１０においてグループ一覧要求操作が行われる。グループ一覧要求操作が行われた場合には（ステップＳ９０１）、制御部３３０が、グループ一覧要求をＲＯ１３０に送信する（ステップＳ９０２）。この場合に、第１の無線通信装置３００が有効なＭＣＩＭを保持している場合には、グループ一覧要求をＲＯ１３０にＳＨＯ１２０を介して送信する。一方、第１の無線通信装置３００が有効なＭＣＩＭを保持していない場合には、ＳＨＯ１２０を介さずに、グループ一覧要求をＲＯ１３０に直接送信する。
【０１４８】
続いて、制御部３３０が、グループ情報を受信したか否かを判断し（ステップＳ９０３）、グループ情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。グループ情報を受信した場合には（ステップＳ９０３）、制御部３３０が、受信したグループ情報を表示部３７０に表示させる（ステップＳ９０４）。例えば、図７に示すグループ一覧表示画面５２０が表示部３７０に表示される。
【０１４９】
続いて、制御部３３０が、ＭＣＩＭの移転指示操作が行われたか否かを判断し（ステップＳ９０５）、ＭＣＩＭの移転指示操作が行われていない場合には、監視を継続して行う。例えば、図７に示すグループ一覧表示画面５２０においてＭＣＩＭの移転指示操作が行われる。ＭＣＩＭの移転指示操作が行われた場合には（ステップＳ９０５）、制御部３３０が、ＭＣＩＭの移転要求をＲＯ１３０に送信する（ステップＳ９０６）。この場合についても、ステップＳ９０２と同様に、第１の無線通信装置３００が有効なＭＣＩＭを保持しているか否かに応じて、ＳＨＯ１２０を介した送信、または、ＲＯ１３０への直接送信が行われる。
【０１５０】
図１４は、本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００によるＭＣＩＭ有効化無効化処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図１４では、第１の無線通信装置３００がＭＣＩＭの有効化／無効化処理を行う場合を例にして説明する。なお、図１４では、第１の無線通信装置３００における動作例のみを示すが、他の無線通信装置についても同様に適用することができる。
【０１５１】
最初に、制御部３３０が、ＭＣＩＭの有効化情報を受信したか否かを判断する（ステップＳ９１１）。そして、ＭＣＩＭの有効化情報を受信した場合には（ステップＳ９１１）、制御部３３０が、ＭＣＩＭ情報記憶部３５０に記憶されているＭＣＩＭの有効化処理を行う（ステップＳ９１２）。続いて、制御部３３０が、ＭＣＩＭに基づいてＳＨＯ１２０との接続処理を行う（ステップＳ９１３）。
【０１５２】
また、ＭＣＩＭの有効化情報を受信していない場合には（ステップＳ９１１）、制御部３３０が、ＭＣＩＭの無効化情報を受信したか否かを判断し（ステップＳ９１４）、ＭＣＩＭの無効化情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。一方、ＭＣＩＭの無効化情報を受信した場合には（ステップＳ９１４）、制御部３３０が、ＭＣＩＭ情報記憶部３５０に記憶されているＭＣＩＭの無効化処理を行う（ステップＳ９１５）。続いて、制御部３３０が、ＰＣＩＤに基づいてＲＯ１３０との接続処理を行う（ステップＳ９１６）。
【０１５３】
［ＲＯの動作例］
図１５は、本技術の第１の実施の形態におけるＲＯ１３０による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図１５では、無線通信装置からグループ一覧要求を受信した場合に、そのグループ一覧要求に応じたグループ情報をその無線通信装置に送信する例について説明する。
【０１５４】
最初に、制御部１３５が、グループ一覧要求を受信したか否かを判断し（ステップＳ９２１）、グループ一覧要求を受信していない場合には、監視を継続して行う。一方、グループ一覧要求を受信した場合には（ステップＳ９２１）、制御部１３５が、受信したグループ一覧要求に含まれる端末識別情報をグループ管理サーバ２００に送信する（ステップＳ９２２）。
【０１５５】
続いて、制御部１３５が、そのグループ一覧要求に応じたグループ情報をグループ管理サーバ２００から受信したか否かを判断し（ステップＳ９２３）、グループ情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。一方、そのグループ一覧要求に応じたグループ情報を受信した場合には（ステップＳ９２３）、制御部１３５が、そのグループ一覧要求を送信した無線通信装置に、その受信したグループ情報を送信する（ステップＳ９２４）。この場合に、送信先の無線通信装置が有効なＭＣＩＭを保持している場合には、グループ情報をＳＨＯ１２０を介して送信し、送信先の無線通信装置が有効なＭＣＩＭを保持していない場合には、ＳＨＯ１２０を介さずにグループ情報を直接送信する。
【０１５６】
図１６は、本技術の第１の実施の形態におけるＲＯ１３０によるＭＣＩＭ有効化無効化指示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図１６では、無線通信装置からＭＣＩＭの移転要求を受信した場合に、その移転要求に応じてＭＣＩＭの無効化／有効化指示を行う例について説明する。
【０１５７】
最初に、制御部１３５が、ＭＣＩＭの移転要求を受信したか否かを判断し（ステップＳ９３１）、ＭＣＩＭの移転要求を受信していない場合には、監視を継続して行う。一方、ＭＣＩＭの移転要求を受信した場合には（ステップＳ９３１）、制御部１３５が、そのＭＣＩＭの移転要求に係る移転元の無線通信装置のＭＣＩＭを無効化するためのＭＣＩＭの無効化指示をＳＨＯ１２０に送信する（ステップＳ９３２）。
【０１５８】
続いて、制御部１３５が、移転元およびＳＨＯ１２０の接続の切断を検出したかを判断し（ステップＳ９３３）、その切断を検出していない場合には、監視を継続して行う。一方、移転元およびＳＨＯ１２０の接続の切断を検出した場合には（ステップＳ９３３）、制御部１３５が、端末管理データベース２５０（図３（ｂ）に示す）の内容を変更するための指示（変更指示）をグループ管理サーバ２００に送信する（ステップＳ９３４）。
【０１５９】
続いて、制御部１３５が、そのＭＣＩＭの移転要求に係る移転先の無線通信装置のＭＣＩＭを有効化するためのＭＣＩＭの有効化指示をＳＨＯ１２０に送信する（ステップＳ９３５）。
【０１６０】
［グループ管理サーバの動作例］
図１７は、本技術の第１の実施の形態におけるグループ管理サーバ２００によるグループ情報送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図１７では、無線通信装置から送信されたグループ一覧要求に応じたグループ情報を抽出してＲＯ１３０に送信する例について説明する。
【０１６１】
最初に、制御部２２０が、端末識別情報をＲＯ１３０から受信したか否かを判断し（ステップＳ９４１）、端末識別情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。一方、端末識別情報をＲＯ１３０から受信した場合には（ステップＳ９４１）、制御部２２０が、記憶部２３０の内容に基づいて、受信した端末識別情報に係る無線通信装置が属するグループを抽出する抽出処理を行う（ステップＳ９４２）。なお、ステップＳ９４１、Ｓ９４２は、特許請求の範囲に記載の抽出手順の一例である。
【０１６２】
続いて、その端末識別情報に係るグループが抽出されたか否かが判断され（ステップＳ９４３）、その端末識別情報に係るグループが抽出された場合には、制御部２２０が、抽出されたグループに関するグループ情報をＲＯ１３０に送信する（ステップＳ９４４）。これにより、そのグループ情報が、グループ一覧要求を送信した無線通信装置にＲＯ１３０から送信される。なお、ステップＳ９４３、Ｓ９４４は、特許請求の範囲に記載の制御手順の一例である。
【０１６３】
一方、その端末識別情報に係るグループが抽出されない場合には（ステップＳ９４５）、制御部２２０が、その端末識別情報に係る無線通信装置が属するグループが存在しない旨をＲＯ１３０に送信する（ステップＳ９４５）。これにより、その旨が、グループ一覧要求を送信した無線通信装置にＲＯ１３０から送信される。
【０１６４】
＜２．変形例＞
本技術の第１の実施の形態では、一体として構成されるグループ管理サーバ２００を例にして説明した。ただし、グループ管理サーバ２００が備える各部（例えば、制御部２２０、記憶部２３０）を複数の装置により構成する情報処理システムについても本技術の実施の形態を適用することができる。
【０１６５】
また、本技術の第１の実施の形態では、２または３の無線通信装置により構成されるグループ（例えば、グループ○○、チーム△△）を例にして説明した。ただし、４以上の無線通信装置により構成されるグループについても本技術の第１の実施の形態を適用することができる。
【０１６６】
また、本技術の第１の実施の形態では、１人のユーザが複数の無線通信装置を所有している場合において、これらの無線通信装置間において１つのＭＣＩＭを共有する例を示した。ただし、１人のユーザが複数の無線通信装置を所有している場合において、これらの無線通信装置間において２以上のＭＣＩＭを共有するようにしてもよい。例えば、１人のユーザがＭ個（Ｍ≧３）の無線通信装置を所有している場合において、このＭ個の無線通信装置のうちのＮ個（１＜Ｎ＜Ｍ）の無線通信装置のＭＣＩＭを有効として、他の無線通信装置のＭＣＩＭを無効とすることができる。この場合には、図３（ｂ）に示す端末管理データベース２５０の有効無効情報２５４のうち、Ｎ個の欄に「有効」が格納され、他の欄には「無効」が格納される。
【０１６７】
また、本技術の第１の実施の形態では、１人のユーザが複数の無線通信装置を所有している場合において、これらの無線通信装置間においてＭＣＩＭを共有する例を示した。ただし、複数のユーザのそれぞれが所有する無線通信装置（複数の無線通信装置）について、これらの無線通信装置間においてＭＣＩＭを共有する場合についても、本技術の第１の実施の形態を適用することができる。例えば、１人のユーザが１個の無線通信装置を所有しているグループ（例えば、５人グループ）を想定する。この場合に、グループを構成する５人のうちの２人の無線通信装置のＭＣＩＭのみを有効として、他の３人の無線通信装置のＭＣＩＭを無効とすることができる。この場合には、図３（ｂ）に示す端末管理データベース２５０において、グループ登録をしておき、グループ登録がされているメンバー間において移転処理を行うことができる。このようにメンバー間において移転処理を行う場合には、そのメンバー間において移転が可能なＭＣＩＭの数だけ、通信事業者との契約を行う必要がある。
【０１６８】
また、他の携帯型の無線通信装置（例えば、データ通信専用端末装置）や、固定型の無線通信装置（例えば、自動販売機のデータ収集を目的とする無線通信装置）に本技術の第１の実施の形態を適用することができる。
【０１６９】
また、本技術の第１の実施の形態では、ネットワーク接続権として、ＭＣＩＭの使用権を例にして説明した。ただし、他の情報（例えば、ＵＳＩＭ（Universal Subscriber Identity Module））に基づいて、所定のネットワークと接続するための他のネットワーク接続権についても、本技術の第１の実施の形態を適用することができる。
【０１７０】
ここで、例えば、第１の通信事業者に係るＭＣＩＭを共有するグループを、その第１の通信事業者が管理する場合を想定する。この場合に、例えば、ユーザが、そのグループの共有対象となるＭＣＩＭを他の通信事業者（第２の通信事業者）に変更することも想定される。この場合には、グループを管理する管理者についても変更する必要があると想定される。このように、共有対象となるＭＣＩＭの通信事業者が変更される毎に、グループを管理する管理者を変更する場合には、その変更処理が煩雑となるおそれがある。
【０１７１】
これに対して、本技術の実施の形態では、ＳＨＯ、ＲＯとは異なる管理者（グループ管理サーバ２００）が、ＭＣＩＭを共有するグループを管理する。このように、グループ管理サーバ２００が、グループを構成する複数の無線通信装置のＭＣＩＭを管理することにより、そのグループの共有対象となるＭＣＩＭの通信事業者が変更された場合でも、グループを管理する管理者を変更する必要がない。
【０１７２】
また、本技術の実施の形態によれば、例えば、公衆回線網１１０に接続するための契約認証情報（ＭＣＩＭ）を、グループ内の複数の無線通信装置で容易に共有することができる。例えば、簡単なユーザ操作のみで複数の無線通信装置間における有効なＭＣＩＭの移転処理を容易に行うことができる。このため、例えば、個人で複数の無線通信装置を所有する場合でも、複数の無線接続サービスを契約しなくても、複数の無線通信装置を容易に利用することができる。すなわち、複数の無線通信装置間においてネットワークに接続するための権利（ネットワーク接続権）を容易に共有することができ、その権利を使い易くすることができる。
【０１７３】
すなわち、本技術の第１の実施の形態では、グループを構成する複数の無線通信装置と、そのグループを管理するグループ管理サーバ２００と、ＳＨＯ１２０と、ＲＯ１３０とから構成される公衆無線通信システムを実現することができる。この公衆無線通信システム（無線通信装置の契約共有システム）により、複数の無線通信装置間においてネットワークに接続するための権利（ネットワーク接続権）を使い易くすることができる。
【０１７４】
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
【０１７５】
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、ＣＤ（Compact Disc）、ＭＤ（MiniDisc）、ＤＶＤ（Digital Versatile Disk）、メモリカード、ブルーレイディスク（Blu-ray Disc（登録商標））等を用いることができる。
【０１７６】
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
（１） 無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するためのデータベースに格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための情報であって、前記グループを構成する無線通信装置から送信された取得情報を受け付ける受付部と、
前記取得情報を受け付けた場合に当該取得情報を送信した無線通信装置に送信するための前記グループ情報を出力する制御を行う制御部と
を具備する情報処理装置。
（２） 前記情報処理装置は、ＲＯ（Registration Operator）と接続され、
前記受付部は、前記グループを構成する無線通信装置から送信された前記取得情報を前記ＲＯを介して受け付け、
前記制御部は、前記グループ情報を前記ＲＯに出力し、
前記ＲＯは、前記グループ情報を前記情報処理装置から受信した場合に前記取得情報を送信した無線通信装置に当該グループ情報を送信する
上記（１）に記載の情報処理装置。
（３） 前記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置を識別するための識別情報を前記取得情報として前記ＲＯに送信し、
前記ＲＯは、前記識別情報を受信した場合に当該識別情報を前記情報処理装置に送信し、当該識別情報に係る無線通信装置が属するグループに係る前記グループ情報を前記情報処理装置から受信した場合に当該グループ情報を当該識別情報に係る無線通信装置に送信し、
前記受付部は、前記識別情報を前記ＲＯから受け付け、
前記制御部は、前記識別情報を送信した無線通信装置が属するグループを当該識別情報に基づいて前記データベースから抽出して当該抽出されたグループに係る前記グループ情報を前記ＲＯに出力する
上記（２）に記載の情報処理装置。
（４） 前記グループ情報は、前記グループに属する各無線通信装置を前記無線通信装置に一覧表示させるための情報であり、
前記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置に係る前記識別情報を含むグループ一覧要求を前記取得情報として前記ＲＯに送信し、
前記ＲＯは、前記グループ一覧要求を受け付けた場合に当該グループ一覧要求に含まれる前記識別情報を前記情報処理装置に送信する
上記（３）に記載の情報処理装置。
（５） 前記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯ（Selected Home Operator）に接続する権利であり、
前記受付部は、有効な前記契約認証情報を有する無線通信装置から送信された前記取得情報を前記ＳＨＯおよび前記ＲＯを介して受け付け、
前記ＲＯは、有効な前記契約認証情報を有する無線通信装置に前記グループ情報を送信する場合には前記ＳＨＯを介して送信する
上記（２）から（４）のいずれかに記載の情報処理装置。
（６） 前記データベースは、前記複数の無線通信装置が同一グループであることを特定するための情報を前記グループ情報として格納する上記（１）から（５）のいずれかに記載の情報処理装置。
（７） 前記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯに接続する権利であり、
前記データベースは、前記グループを構成する各無線通信装置により同一の前記契約認証情報を共有するための情報を前記グループ情報として格納する
上記（１）から（６）のいずれかに記載の情報処理装置。
（８） 前記データベースは、前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置における前記接続権の有無とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納し、
前記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置に係る前記識別情報を前記取得情報として前記情報処理装置に送信し、
前記制御部は、前記識別情報を送信した無線通信装置が属するグループを当該識別情報に基づいて前記データベースから抽出して当該抽出されたグループに係る前記グループ情報を当該無線通信装置に送信する
上記（１）から（７）のいずれかに記載の情報処理装置。
（９） 前記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯに接続する権利であり、
前記データベースは、前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置における前記接続権の有無と有効な前記契約認証情報に係る通信事業者に関する情報とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納する
上記（１）から（８）のいずれかに記載の情報処理装置。
（１０） 前記データベースは、前記グループを識別するためのグループ識別情報と前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置に係るＭＳＩＳＤＮ（Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number）とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納する上記（１）から（９）のいずれかに記載の情報処理装置。
（１１） 前記データベースは、前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置を視覚的に特定するための表示情報とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納する上記（１）から（１０）のいずれかに記載の情報処理装置。
（１２） 前記データベースは、前記無線通信装置に係る機種名と前記無線通信装置を表すアイコンと前記無線通信装置を表す名称とのうちの少なくとも１つを前記表示情報として格納する上記（１１）に記載の情報処理装置。
（１３） 前記データベースは、前記グループに新たな無線通信装置を追加登録する際に用いられるグループ識別情報およびパスワードを当該グループに関連付けて格納する上記（１）から（１２）のいずれかに記載の情報処理装置。
（１４） 無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに関する情報であって前記複数の無線通信装置に関するグループ情報を要求する取得情報を、前記グループを構成する無線通信装置から受け付けた場合に、前記グループを管理する情報処理装置に前記グループ情報を要求し、当該要求に応じて前記情報処理装置から出力された前記グループ情報を、前記取得情報を送信した無線通信装置に無線回線を介して送信する制御を行う制御部を具備するネットワーク制御装置。
（１５） 無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理する情報処理装置に格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための取得情報を前記情報処理装置に送信する制御を行う送信制御部と、
前記取得情報に応じて前記情報処理装置から出力された前記グループ情報を取得して表示部に表示させる制御を行う表示制御部と
を具備する無線通信装置。
（１６） 無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理する情報処理装置に格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための取得情報を前記情報処理装置にＲＯを介して送信し、前記取得情報に応じて前記情報処理装置から出力された前記グループ情報を前記ＲＯを介して取得して表示部に表示させる制御を行う制御部を備える無線通信装置と、
前記グループを管理するためのデータベースであって前記グループ情報を格納するデータベースと、前記無線通信装置から送信された前記取得情報を前記ＲＯを介して受け付ける受付部と、前記取得情報を受け付けた場合に当該取得情報を送信した無線通信装置に前記グループ情報を前記ＲＯを介して送信する制御を行う制御部とを備える情報処理装置と
を具備する通信システム。
（１７） 無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するためのデータベースに格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための情報であって前記グループを構成する無線通信装置から送信された取得情報を受け付けた場合に、当該取得情報を送信した無線通信装置が属するグループを前記データベースから抽出する抽出手順と、
前記抽出されたグループに係る前記グループ情報を前記取得情報を送信した無線通信装置に送信するために出力する制御を行う制御手順と
を具備する情報処理方法。
【符号の説明】
【０１７７】
１００ 通信システム
１１０ 公衆回線網
ＳＨＯ １２０
ＲＯ １３０
１２１、１２２、１３１、１３２ 基地局
１３５、２２０、３３０ 制御部
１４１〜１４３ 無線回線
２００ グループ管理サーバ
２１０ 通信部
２３０ 記憶部
２４０ グループ管理データベース
２５０ 端末管理データベース
３００ 第１の無線通信装置
３１１ アンテナ
３１２ アンテナ共用部
３２１ 変調部
３２２ 復調部
３３１ バス
３４０ メモリ
３５０ ＭＣＩＭ情報記憶部
３６０ 操作部
３７０ 表示部
３８０ 位置情報取得部
３９１ マイクロフォン
３９２ スピーカ
４００ 第２の無線通信装置
４１０ 第３の無線通信装置
【技術分野】
【０００１】
本技術は、情報処理装置に関する。詳しくは、ネットワークに接続する情報処理装置、ネットワーク制御装置、無線通信装置、これらを備える通信システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
現在、公衆無線通信ネットワークの技術仕様を策定している３ＧＰＰ（3rd Generation Partnership Project）において機能拡張が検討されている（例えば、非特許文献１参照。）。
【０００３】
この機能拡張（Machine to Machine Equipmentと称される）によれば、サービス利用可能であることを示す情報について柔軟な使い方が可能になる。このサービス利用可能であることを示す情報は、ＭＣＩＭ（Machine Communication Identity Module）である。例えば、ＭＣＩＭをネットワークからダウンロードする仕組みが提案されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００４】
【非特許文献１】3GPP TR 33.812 V9.2.0（2010-06）
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上述の機能拡張を利用することにより、従来とは異なるＭＣＩＭの使用方法が考えられるようになる。
【０００６】
例えば、ＵＩＣＣ（Universal Integrated Circuit Card）カードの取り外しを行わずに、その中身の情報のみをダウンロードすることが考えられる。これにより、ＵＩＣＣカードの取り外しを行う手間を省略することができる。このように、上述の機能拡張を利用して、複数の無線通信装置をユーザが使い易くすることが重要である。
【０００７】
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、複数の無線通信装置間においてネットワークに接続するための権利を使い易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第１の側面は、無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するためのデータベースに格納されている上記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための情報であって、上記グループを構成する無線通信装置から送信された取得情報を受け付ける受付部と、上記取得情報を受け付けた場合に当該取得情報を送信した無線通信装置に送信するための上記グループ情報を出力する制御を行う制御部とを具備する情報処理装置およびその処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、グループ情報を取得するための取得情報を受け付けると、その取得情報を送信した無線通信装置に送信するためのグループ情報を出力するという作用をもたらす。
【０００９】
また、この第１の側面において、上記情報処理装置は、ＲＯ（Registration Operator）と接続され、上記受付部は、上記グループを構成する無線通信装置から送信された上記取得情報を上記ＲＯを介して受け付け、上記制御部は、上記グループ情報を上記ＲＯに出力し、上記ＲＯは、上記グループ情報を上記情報処理装置から受信した場合に上記取得情報を送信した無線通信装置に当該グループ情報を送信するようにしてもよい。これにより、情報処理装置は、取得情報をＲＯを介して受け付け、グループ情報をＲＯに出力し、ＲＯは、その取得情報を送信した無線通信装置にそのグループ情報を送信するという作用をもたらす。
【００１０】
また、この第１の側面において、上記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置を識別するための識別情報を上記取得情報として上記ＲＯに送信し、上記ＲＯは、上記識別情報を受信した場合に当該識別情報を上記情報処理装置に送信し、当該識別情報に係る無線通信装置が属するグループに係る上記グループ情報を上記情報処理装置から受信した場合に当該グループ情報を当該識別情報に係る無線通信装置に送信し、上記受付部は、上記識別情報を上記ＲＯから受け付け、上記制御部は、上記識別情報を送信した無線通信装置が属するグループを当該識別情報に基づいて上記データベースから抽出して当該抽出されたグループに係る上記グループ情報を上記ＲＯに出力するようにしてもよい。これにより、ＲＯは、識別情報を受信した場合に、その識別情報を情報処理装置に送信し、その識別情報に係るグループ情報をその識別情報に係る無線通信装置に送信し、情報処理装置は、その識別情報をＲＯから受け付け、その識別情報を送信した無線通信装置が属するグループをその識別情報に基づいてデータベースから抽出し、この抽出されたグループに係るグループ情報をＲＯに出力するという作用をもたらす。
【００１１】
また、この第１の側面において、上記グループ情報は、上記グループに属する各無線通信装置を上記無線通信装置に一覧表示させるための情報であり、上記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置に係る上記識別情報を含むグループ一覧要求を上記取得情報として上記ＲＯに送信し、上記ＲＯは、上記グループ一覧要求を受け付けた場合に当該グループ一覧要求に含まれる上記識別情報を上記情報処理装置に送信するようにしてもよい。これにより、無線通信装置は、その識別情報を含むグループ一覧要求をＲＯに送信し、ＲＯは、そのグループ一覧要求を受け付けた場合にそのグループ一覧要求に含まれる識別情報を情報処理装置に送信するという作用をもたらす。
【００１２】
また、この第１の側面において、上記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯ（Selected Home Operator）に接続する権利であり、上記受付部は、有効な上記契約認証情報を有する無線通信装置から送信された上記取得情報を上記ＳＨＯおよび上記ＲＯを介して受け付け、上記ＲＯは、有効な上記契約認証情報を有する無線通信装置に上記グループ情報を送信する場合には上記ＳＨＯを介して送信するようにしてもよい。これにより、情報処理装置は、有効な契約認証情報を有する無線通信装置から送信された取得情報をＳＨＯおよびＲＯを介して受け付け、ＲＯは、有効な契約認証情報を有する無線通信装置にグループ情報を送信する場合には、ＳＨＯを介して送信するという作用をもたらす。
【００１３】
また、この第１の側面において、上記データベースは、上記複数の無線通信装置が同一グループであることを特定するための情報を上記グループ情報として格納するようにしてもよい。これにより、複数の無線通信装置が同一グループであることを特定するための情報（グループ情報）を格納するデータベースを用いるという作用をもたらす。
【００１４】
また、この第１の側面において、上記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯに接続する権利であり、上記データベースは、上記グループを構成する各無線通信装置により同一の上記契約認証情報を共有するための情報を上記グループ情報として格納するようにしてもよい。これにより、グループを構成する各無線通信装置により同一の契約認証情報を共有するための情報（グループ情報）を格納するデータベースを用いるという作用をもたらす。
【００１５】
また、この第１の側面において、上記データベースは、上記無線通信装置を識別するための識別情報と上記無線通信装置における上記接続権の有無とが上記無線通信装置毎に関連付けられている上記グループ情報を上記グループ毎に格納し、上記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置に係る上記識別情報を上記取得情報として上記情報処理装置に送信し、上記制御部は、上記識別情報を送信した無線通信装置が属するグループを当該識別情報に基づいて上記データベースから抽出して当該抽出されたグループに係る上記グループ情報を当該無線通信装置に送信するようにしてもよい。これにより、識別情報を送信した無線通信装置が属するグループをその識別情報に基づいてデータベースから抽出し、この抽出されたグループに係るグループ情報をその無線通信装置に送信するという作用をもたらす。
【００１６】
また、この第１の側面において、上記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯに接続する権利であり、上記データベースは、上記無線通信装置を識別するための識別情報と上記無線通信装置における上記接続権の有無と有効な上記契約認証情報に係る通信事業者に関する情報とが上記無線通信装置毎に関連付けられている上記グループ情報を上記グループ毎に格納するようにしてもよい。これにより、無線通信装置を識別するための識別情報と、無線通信装置における接続権の有無と、有効な契約認証情報に係る通信事業者に関する情報とが無線通信装置毎に関連付けられているグループ情報をグループ毎に格納するデータベースを用いるという作用をもたらす。
【００１７】
また、この第１の側面において、上記データベースは、上記グループを識別するためのグループ識別情報と上記無線通信装置を識別するための識別情報と上記無線通信装置に係るＭＳＩＳＤＮ（Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number）とが上記無線通信装置毎に関連付けられている上記グループ情報を上記グループ毎に格納するようにしてもよい。これにより、グループ識別情報と、無線通信装置を識別するための識別情報と、無線通信装置に係るＭＳＩＳＤＮとが前記無線通信装置毎に関連付けられているグループ情報をグループ毎に格納するデータベースを用いるという作用をもたらす。
【００１８】
また、この第１の側面において、上記データベースは、上記無線通信装置を識別するための識別情報と上記無線通信装置を視覚的に特定するための表示情報とが上記無線通信装置毎に関連付けられている上記グループ情報を上記グループ毎に格納するようにしてもよい。これにより、無線通信装置を識別するための識別情報と、無線通信装置を視覚的に特定するための表示情報とが関連付けられているグループ情報をグループ毎に格納するデータベースを用いるという作用をもたらす。
【００１９】
また、この第１の側面において、上記データベースは、上記無線通信装置に係る機種名と上記無線通信装置を表すアイコンと上記無線通信装置を表す名称とのうちの少なくとも１つを上記表示情報として格納するようにしてもよい。これにより、無線通信装置に係る機種名と、無線通信装置を表すアイコンと、無線通信装置を表す名称とのうちの少なくとも１つを表示情報として格納するデータベースを用いるという作用をもたらす。
【００２０】
また、この第１の側面において、上記データベースは、上記グループに新たな無線通信装置を追加登録する際に用いられるグループ識別情報およびパスワードを当該グループに関連付けて格納するようにしてもよい。これにより、グループ識別情報およびパスワードをグループに関連付けて格納するデータベースを用いるという作用をもたらす。
【００２１】
また、本技術の第２の側面は、無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに関する情報であって上記複数の無線通信装置に関するグループ情報を要求する取得情報を、上記グループを構成する無線通信装置から受け付けた場合に、上記グループを管理する情報処理装置に上記グループ情報を要求し、当該要求に応じて上記情報処理装置から出力された上記グループ情報を、上記取得情報を送信した無線通信装置に無線回線を介して送信する制御を行う制御部を具備するネットワーク制御装置およびその制御方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、グループ情報を要求する取得情報を受け付けた場合に、情報処理装置にそのグループ情報を要求し、この要求に応じて情報処理装置から出力されたグループ情報を、その取得情報を送信した無線通信装置に無線回線を介して送信するという作用をもたらす。
【００２２】
また、本技術の第３の側面は、無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理する情報処理装置に格納されている上記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための取得情報を上記情報処理装置に送信する制御を行う送信制御部と、上記取得情報に応じて上記情報処理装置から出力された上記グループ情報を取得して表示部に表示させる制御を行う表示制御部とを具備する無線通信装置およびその制御方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、グループ情報を取得するための取得情報を情報処理装置に送信し、その取得情報に応じて情報処理装置から出力されたグループ情報を取得して表示部に表示させるという作用をもたらす。
【００２３】
また、本技術の第４の側面は、無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理する情報処理装置に格納されている上記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための取得情報を上記情報処理装置にＲＯを介して送信し、上記取得情報に応じて上記情報処理装置から出力された上記グループ情報を上記ＲＯを介して取得して表示部に表示させる制御を行う制御部を備える無線通信装置と、上記グループを管理するためのデータベースであって上記グループ情報を格納するデータベースと、上記無線通信装置から送信された上記取得情報を上記ＲＯを介して受け付ける受付部と、上記取得情報を受け付けた場合に当該取得情報を送信した無線通信装置に上記グループ情報を上記ＲＯを介して送信する制御を行う制御部とを備える情報処理装置とを具備する通信システムおよびその処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、無線通信装置は、グループ情報を取得するための取得情報を情報処理装置にＲＯを介して送信し、その取得情報に応じて情報処理装置から出力されたグループ情報をＲＯを介して取得して表示部に表示させ、情報処理装置は、その取得情報をＲＯを介して受け付けた場合に、その取得情報を送信した無線通信装置に、そのグループ情報をＲＯを介して送信するという作用をもたらす。
【発明の効果】
【００２４】
本技術によれば、複数の無線通信装置間においてネットワークに接続するための権利を使い易くすることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【００２５】
【図１】本技術の第１の実施の形態における複数の無線通信装置の使用例を簡略化して示す図である。
【図２】本技術の第１の実施の形態における通信システム１００のシステム構成例を示すブロック図である。
【図３】本技術の第１の実施の形態における記憶部２３０に記憶されているデータベースを模式的に示す図である。
【図４】本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の内部構成例を示すブロック図である。
【図５】本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。
【図６】本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。
【図７】本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。
【図８】本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。
【図９】本技術の第１の実施の形態における通信システム１００を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図１０】本技術の第１の実施の形態における通信システム１００を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図１１】本技術の第１の実施の形態における通信システム１００を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図１２】本技術の第１の実施の形態における通信システム１００を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【図１３】本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図１４】本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００によるＭＣＩＭ有効化無効化処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図１５】本技術の第１の実施の形態におけるＲＯ１３０による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図１６】本技術の第１の実施の形態におけるＲＯ１３０によるＭＣＩＭ有効化無効化指示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図１７】本技術の第１の実施の形態におけるグループ管理サーバ２００によるグループ情報送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００２６】
以下、本技術を実施するための形態（以下、実施の形態と称する）について説明する。説明は以下の順序により行う。
１．第１の実施の形態（グループ情報送信制御：ＭＣＩＭを共有するグループを構成する無線通信装置にグループ情報を送信する例）
２．変形例
【００２７】
＜１．第１の実施の形態＞
［無線通信装置の使用例］
図１は、本技術の第１の実施の形態における複数の無線通信装置の使用例を簡略化して示す図である。すなわち、図１には、複数の無線通信装置（第１の無線通信装置３００、第２の無線通信装置４００および第３の無線通信装置４１０）を１人のユーザ１０が使用する状態を示す。
【００２８】
第１の無線通信装置３００は、例えば、携帯電話装置（例えば、スマートフォン）であり、第２の無線通信装置４００は、例えば、無線通信機能を備える電子書籍表示装置である。また、第３の無線通信装置４１０は、例えば、無線通信機能を備える情報処理装置（例えば、ノート型パソコン（パーソナルコンピュータ））である。
【００２９】
ここで、上述したように、３ＧＰＰ（3rd Generation Partnership Project） ＴＲ３３．８１２では、機能拡張が検討されている（例えば、非特許文献１参照。）。そこで、今後は、その機能拡張を利用して、複数の無線通信装置をユーザが使い易くすることが重要である。
【００３０】
例えば、その機能拡張では、１つのＭＣＩＭ（Machine Communication Identity Module）は１つの端末（無線通信装置等）に限定されている。そこで、本技術の第１の実施の形態では、３ＧＰＰ ＴＲ３３．８１２のＭＣＩＭの仕組みを利用して、複数の無線通信装置により契約認証情報（例えば、ＭＣＩＭ）を共有する例を示す。また、本技術の第１の実施の形態では、ＳＨＯ（Selected Home Operator）１２０およびＲＯ（Registration Operator）１３０から構成されるネットワーク構成例を示す（例えば、非特許文献１参照。）。
【００３１】
ここで、ＳＨＯ１２０は、インターネットサービス等を提供するものであり、例えば、無線接続サービスを提供する通信事業者（例えば、携帯電話事業者）に対応する。また、ＲＯ１３０は、初期接続登録等のサービスを提供するものであり、例えば、無線接続サービスを提供する通信事業者（例えば、携帯電話事業者）に対応する。また、ＳＨＯ１２０およびＲＯ１３０は接続され、互いに通信を行うことができる。
【００３２】
なお、ＳＨＯ１２０、ＲＯ１３０は、論理的な役割を示すものであり、異なる事業者により運営されることが想定されるが、同一の事業者により運営されることも想定される。また、ＳＨＯ１２０、ＲＯ１３０は、それぞれ複数存在することも想定される。また、ＳＨＯ１２０、ＲＯ１３０のそれぞれは、情報処理装置として一体として構成されるようにしてもよく、複数の装置により構成されるようにしてもよい。ここで、ＳＨＯ１２０、ＲＯ１３０は、有効なＭＣＩＭを所有する無線通信装置を基準とする場合における相対的な役割を意味するものである。このため、１つの無線通信装置についてＲＯに相当するものが、他の無線通信装置についてはＳＨＯに相当する可能性もある。
【００３３】
ここで、ＭＣＩＭは、契約認証情報の一例であり、契約認証情報は、電話の加入者（Subscriber）情報と、認証鍵（Authentication）の情報とを含む情報である。ＭＣＩＭは、例えば、デバイス購入時には特定の通信事業者（例えば、携帯電話事業者）に限定されず、購入後に柔軟に通信事業者を設定することができる契約認証情報（いわゆる、ソフトＳＩＭ（Subscriber Identity Module））である。また、有効なＭＣＩＭを保持していない場合は、例えば、ＭＣＩＭ自体を保持していない場合、または、ＭＣＩＭの無効化処理により無効とされたＭＣＩＭのみを保持している場合を意味する。
【００３４】
すなわち、第１の無線通信装置３００、第２の無線通信装置４００および第３の無線通信装置４１０は、有効なＭＣＩＭを保持する場合にのみ、基地局１２１、１２２を介してＳＨＯ１２０と接続することが可能となる。この場合には、例えば、有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置は、ＩＭＳＩ（International Mobile Subscriber Identity）に基づいて、基地局１２１、１２２を介してＳＨＯ１２０と接続することが可能となる。これに対して、有効なＭＣＩＭを保持していない無線通信装置は、ＰＣＩＤ（Provisional Connectivity Identity）に基づいて、基地局１３１、１３２を介してＲＯ１３０と接続することが可能となる。また、有効なＭＣＩＭを保持していない無線通信装置がＲＯ１３０と接続する場合には、基地局１２１、１２２、ＳＨＯ１２０を介してＲＯ１３０と接続することも可能である。
【００３５】
ここで、ＰＣＩＤは、ＲＯに接続するための識別子（例えば、図３（ｂ）に示す端末識別情報（ネットワーク上の端末識別情報）２５２）であり、全ての無線通信装置（デバイス）に付与される。
【００３６】
例えば、有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置が携帯電話装置である場合には、その無線通信装置はＳＨＯ１２０に繋がる状態（すなわち、携帯電話として使用することができる状態）となっている。一方、有効なＭＣＩＭを保持していない無線通信装置が携帯電話装置である場合には、その無線通信装置はＲＯ１３０に繋がる状態（携帯電話として使用することができる状態ではないが、その状態に移行できる状態）となっている。
【００３７】
このように、全ての無線通信装置は、ＲＯ１３０に接続するための契約認証情報（例えば、第１の契約認証情報と称する。）を保持しているため、ＲＯ１３０に接続することができる。一方、ＳＨＯ１２０に接続するための契約認証情報（例えば、第２の契約認証情報（例えば、ＭＣＩＭ）と称する。）を保持している無線通信装置は、ＳＨＯ１２０に接続することができ、公衆回線網１１０（電話網、インターネット等の公衆回線網）に接続することが可能となる。
【００３８】
また、複数の無線通信装置によりＭＣＩＭの使用権を共有する場合には、この共有に係る複数の無線通信装置を１つのグループとして設定することができる。このグループについては、図２、図３等を参照して詳細に説明する。
【００３９】
［通信システムの構成例］
図２は、本技術の第１の実施の形態における通信システム１００のシステム構成例を示すブロック図である。なお、本技術の第１の実施の形態では、ＳＨＯ１２０を運営する通信事業者の有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置を基準とする場合におけるシステム構成例を示す。また、図２では、図１と共通する部分については、同一の符号を付して説明する。
【００４０】
通信システム１００は、公衆回線網１１０と、基地局１２１、１２２、１３１、１３２と、ＳＨＯ１２０と、ＲＯ１３０と、グループ管理サーバ２００と、第１の無線通信装置３００と、第２の無線通信装置４００と、第３の無線通信装置４１０とを備える。
【００４１】
公衆回線網１１０は、電話網、インターネット等の公衆回線網である。また、公衆回線網１１０とＳＨＯ１２０とは、ゲートウェイ（図示せず）を介して接続される。同様に、公衆回線網１１０とＲＯ１３０とは、ゲートウェイ（図示せず）を介して接続される。
【００４２】
ＳＨＯ１２０は、無線接続サービスを提供する通信事業者により管理される通信制御装置（ネットワーク制御装置）であり、制御部（図示せず）を備える。この制御部は、基地局１２１、１２２を介して接続される無線通信装置の認証制御を行うものである（例えば、認証制御部）。ここで、ＳＨＯ１２０の制御部は、基地局１２１、１２２を介して接続される無線通信装置のうち、特定の場合を除き、有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置を認証する。そして、ＳＨＯ１２０は、認証された無線通信装置をゲートウェイ（図示せず）を介して公衆回線網１１０に接続する。
【００４３】
また、ＳＨＯ１２０は、ＲＯ１３０と接続され、ＲＯ１３０との間で各種情報のやり取りを行う。ここで、有効なＭＣＩＭを保持していない無線通信装置は、その無線通信装置のＰＣＩＤに基づいて、ＳＨＯ１２０を介したＲＯ１３０との接続（限定接続）が可能である。
【００４４】
基地局１２１、１２２は、第１の無線通信装置３００、第２の無線通信装置４００、第３の無線通信装置４１０と、ＳＨＯ１２０とを無線回線１４１等を介して接続する移動体通信基地局（ＮｏｄｅＢ）である。
【００４５】
ＲＯ１３０は、初期接続登録等のサービスを提供する通信事業者により管理される通信制御装置（ネットワーク制御装置）であり、制御部１３５を備える。制御部１３５は、ＳＨＯ１２０の制御部に対応する。なお、ＲＯ１３０は、特許請求の範囲に記載のＲＯおよびネットワーク制御装置の一例である。
【００４６】
基地局１３１、１３２は、第１の無線通信装置３００、第２の無線通信装置４００、第３の無線通信装置４１０と、ＲＯ１３０とを無線回線１４３等を介して接続する移動体通信基地局（ＮｏｄｅＢ）である。
【００４７】
例えば、通信システム１００において、ＳＨＯ１２０を運営する通信事業者の有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置は、そのＭＣＩＭに基づいて、基地局１２１、１２２を介してＳＨＯ１２０との接続（通常接続）が可能である。また、通信システム１００において、有効なＭＣＩＭを保持していない各無線通信装置は、その無線通信装置のＰＣＩＤに基づいて、基地局１３１、１３２を介してＲＯ１３０との接続（限定接続）が可能である。なお、有効なＭＣＩＭを保持していない各無線通信装置は、ＳＨＯ１２０を介してＲＯ１３０と接続（限定接続）することも可能である。また、第１の無線通信装置３００、第２の無線通信装置４００および第３の無線通信装置４１０のそれぞれは、使用されている位置に応じて、基地局１２１、１２２、１３１、１３２の何れについても接続が可能である。
【００４８】
また、グループ管理サーバ２００は、ＭＣＩＭを共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するサーバ（情報処理装置）であり、通信部２１０と、制御部２２０と、記憶部２３０とを備える。なお、グループ管理サーバ２００は、特許請求の範囲に記載の情報処理装置の一例である。
【００４９】
通信部２１０は、制御部２２０の制御に基づいて、各種情報の送受信を行うものである。通信部２１０は、例えば、ＲＯ１３０と接続され、ＲＯ１３０を介して接続される各無線通信装置との間で各種情報の送受信を行う。
【００５０】
例えば、ＲＯ１３０の制御部１３５は、記憶部２３０に格納されているグループ情報を取得するためのグループ一覧要求（取得情報）を無線通信装置から受け付ける。このグループ情報は、グループに属する各無線通信装置に関する情報であり、例えば、図３（ｂ）に示す各情報である。また、グループ情報は、例えば、グループに属する各無線通信装置を無線通信装置に一覧表示させるための情報（例えば、図７に示すグループ一覧表示画面５２０に含まれる各情報）である。すなわち、グループ情報は、複数の無線通信装置が同一グループであることを特定するための情報であり、そのグループを構成する各無線通信装置により同一のＭＣＩＭを共有するための情報である。
【００５１】
このように、グループ一覧要求を受け付けた場合には、制御部１３５は、グループ管理サーバ２００にグループ情報を要求する。すなわち、制御部１３５は、グループ一覧要求に含まれる端末識別情報（取得情報）をグループ管理サーバ２００に送信する。
【００５２】
通信部２１０は、制御部１３５が送信した端末識別情報を受信する。このように、取得情報は、例えば、無線通信装置から送信されたグループ一覧要求に含まれる端末識別情報（例えば、図３（ｂ）に示す端末識別情報２５２）である。そして、通信部２１０は、無線通信装置等から受信した各種情報を制御部２２０に出力する。ここで、ＲＯ１３０は、有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置からのグループ一覧要求については、ＳＨＯ１２０を介して受け付ける。また、ＲＯ１３０は、有効なＭＣＩＭを保持していない無線通信装置からのグループ一覧要求については、ＳＨＯ１２０を介さずに直接受け付ける。
【００５３】
また、通信部２１０は、そのグループ一覧要求に応じて制御部２２０から出力されたグループ情報をＲＯ１３０に送信する。ＲＯ１３０の制御部１３５は、そのグループ一覧要求に応じて通信部２１０から出力されたグループ情報を、そのグループ一覧要求を送信した無線通信装置に無線回線を介して送信する制御を行う。なお、通信部２１０は、特許請求の範囲に記載の受付部の一例である。
【００５４】
制御部２２０は、グループ管理サーバ２００における各部の制御を行うものである。例えば、制御部２２０は、通信部２１０が端末識別情報（取得情報）をＲＯ１３０から受信した場合には、その端末識別情報に係るグループ情報をＲＯ１３０に送信する。具体的には、制御部２２０は、その端末識別情報を送信した無線通信装置が属するグループをその端末識別情報に基づいて記憶部２３０に格納されているデータベース（図３に示す）から抽出する。そして、制御部２２０は、その抽出されたグループに係るグループ情報をＲＯ１３０に送信する。
【００５５】
また、制御部２２０は、グループ追加要求を無線通信装置から通信部２１０を介して受信した場合には、そのグループ追加要求に基づいて、新たな無線通信装置をそのグループに追加登録する制御を行う。
【００５６】
ここで、上述したグループは、ネットワーク接続権を共有するグループとして把握することができる。このネットワーク接続権は、無線回線を介して所定のネットワーク（例えば、公衆回線網１１０）に接続するための権利であり、例えば、ＭＣＩＭの使用権に対応する。すなわち、ネットワーク接続権は、通信事業者が運営する基地局に接続するためのＭＣＩＭに基づいて、その基地局を介してＳＨＯ１２０に接続するための権利である。また、例えば、ネットワーク接続権の有無は、ＭＣＩＭの使用権の有無により決定することができる。
【００５７】
記憶部２３０は、ＭＣＩＭを共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するためのデータベースを記憶する記憶部である。なお、記憶部２３０に記憶されている各データベースについては、図３を参照して詳細に説明する。
【００５８】
ここで、通信システム１００において、ＭＣＩＭの使用権を移転する例（ネットワーク接続権の移転例）について説明する。例えば、各無線通信装置にＭＣＩＭを保持させておく。そして、ＲＯ１３０からの指示に基づいて、ＳＨＯ１２０が各無線通信装置におけるＭＣＩＭの有効化／無効化を行うことにより、ＭＣＩＭの使用権を移転することができる。
【００５９】
また、各無線通信装置にＭＣＩＭを保持させる代わりに、ＭＣＩＭそのものを転送することにより、ＭＣＩＭの使用権を移転するようにしてもよい。例えば、第１の無線通信装置３００から第２の無線通信装置４００にＭＣＩＭの使用権を移転する場合を想定する。例えば、ＭＣＩＭの移転要求が、第１の無線通信装置３００からＲＯ１３０にＳＨＯ１２０を介して送信される。この場合には、ＲＯ１３０からの指示に基づいて、第１の無線通信装置３００に保持されているＭＣＩＭがＳＨＯ１２０により無効（消去）とされる。また、ＳＨＯ１２０から第２の無線通信装置４００に移転情報（ＭＣＩＭを含む設定情報）がＲＯ１３０を介して送信される。この移転情報に含まれるＭＣＩＭを第２の無線通信装置４００に保持させることにより、第２の無線通信装置４００に有効なＭＣＩＭが設定される。
【００６０】
［記憶部の内容例］
図３は、本技術の第１の実施の形態における記憶部２３０に記憶されているデータベースを模式的に示す図である。図３（ａ）には、記憶部２３０に記憶されているグループ管理データベース２４０を示し、図３（ｂ）には、記憶部２３０に記憶されている端末管理データベース２５０を示す。
【００６１】
グループ管理データベース２４０には、グループＩＤ２４１と、グループパスワード２４２と、グループ名称２４３とがグループ単位で関連付けて記憶されている。これらの情報は、例えば、各無線通信装置からの各要求（グループ作成要求、グループ削除要求）に基づいて、制御部２２０により順次更新される。
【００６２】
グループＩＤ２４１には、グループに付与されているＩＤが格納される。また、グループパスワード２４２には、グループに付与されているパスワードが格納される。これらのグループのＩＤおよびパスワードは、グループに新たな無線通信装置を追加登録する際に用いられる。そこで、グループに属する各無線通信装置は、そのグループに付与されているＩＤおよびパスワードを記憶しておくことができる（例えば、図４に示すメモリ３４０に記憶）。また、ＩＤおよびパスワードを無線通信装置に記憶させずにユーザに毎回入力させるような態様とするようにしてもよい。
【００６３】
グループ名称２４３には、グループに付与されている名称が格納される。この名称は、例えば、グループの作成時に格納される。
【００６４】
端末管理データベース２５０には、無線通信装置（デバイス）に関する各種情報がグループ単位でグループＩＤ２５１に関連付けて記憶されている。すなわち、端末管理データベース２５０には、グループＩＤ２５１と、端末識別情報２５２と、有効無効情報２５４と、オペレータ２５５と、機種名２５６と、デバイスネーム２５７と、アイコン情報２５８とが記憶されている。また、端末管理データベース２５０には、ＭＳＩＳＤＮ（Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number）２５３が記憶されている。これらの情報は、例えば、各無線通信装置からの各要求（グループ追加要求、グループ削除要求）に基づいて、制御部２２０により順次更新される。
【００６５】
グループＩＤ２５１には、グループに付与されているＩＤが格納される。このＩＤは、図３（ａ）に示すグループＩＤ２４１に対応する。
【００６６】
端末識別情報２５２には、無線通信装置（デバイス）の端末識別番号が格納される。この端末識別情報は、無線通信装置を識別するための識別情報であり、例えば、ＰＣＩＤ、ＩＭＥＩ（International Mobile Equipment Identity）等が格納される。なお、図３（ｂ）では、説明の容易のため、６桁の数字のみを簡略化して示す。例えば、図３（ｂ）では、端末識別情報２５２の「１２４５６７」が第１の無線通信装置３００に対応するものとする。同様に、端末識別情報２５２の「３１１１１１」が第２の無線通信装置４００に対応し、端末識別情報２５２の「１２３２２２」が第３の無線通信装置４１０に対応するものとする。
【００６７】
ＭＳＩＳＤＮ２５３には、無線通信装置に設定される電話番号を示す情報が格納される。ここで、複数の無線通信装置によりＭＣＩＭを共有する場合において、これらの各無線通信装置に設定される電話番号は一般に共通となる。ただし、ＭＣＩＭを共有する複数の無線通信装置毎に異なる電話番号を設定することも可能である。なお、図３（ｂ）では、説明の容易のため、各無線通信装置に設定される電話番号が共通となる場合を示し、電話番号を示す数字（または符号）のみを簡略化して示す。
【００６８】
有効無効情報２５４には、無線通信装置におけるＭＣＩＭが有効であるか、無効（または、ＭＣＩＭを未保持）であるかを示す情報が格納される。すなわち、有効無効情報２５４には、無線通信装置におけるネットワーク接続権の有無を示す情報が格納される。なお、図３（ｂ）では、説明の容易のため、ＭＣＩＭが有効である無線通信装置には「有効」を示し、ＭＣＩＭが無効である無線通信装置には「無効」を示す。
【００６９】
オペレータ２５５には、無線通信装置に設定されるＭＣＩＭに係る通信事業者（オペレータ）に関する情報が格納される。なお、図３（ｂ）では、説明の容易のため、通信事業者を示す名称（□□通信、△△無線）のみを簡略化して示す。
【００７０】
機種名２５６には、無線通信装置（デバイス）の機種に関する情報が格納される。なお、図３（ｂ）では、説明の容易のため、無線通信装置（デバイス）の機種を示す名称（携帯電話ｘｙｚ１、電子書籍ａｂｃ等）を簡略化して示す。
【００７１】
デバイスネーム２５７には、デバイスに付与されている名称が格納される。この名称は、例えば、グループへの追加登録時に格納される。
【００７２】
アイコン情報２５８には、無線通信装置（デバイス）を表すアイコンに関する情報（例えば、画像ファイルのアドレス）が格納される。
【００７３】
このように、機種名２５６、デバイスネーム２５７、アイコン情報２５８に格納されている各情報は、ユーザが無線通信装置を視覚的に特定するために利用することができる情報（表示情報）である。
【００７４】
また、グループ管理サーバ２００は、記憶部２３０に記憶されているグループ管理データベース２４０および端末管理データベース２５０を用いて、各無線通信装置が属するグループを特定することができる。また、グループ管理サーバ２００は、同一グループに属する無線通信装置により共有される同一のＭＣＩＭを管理することができる。
【００７５】
［無線通信装置の構成例］
図４は、本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の内部構成例を示すブロック図である。なお、第２の無線通信装置４００および第３の無線通信装置４１０の内部構成については、第１の無線通信装置３００と同様であるため、ここでの説明を省略する。また、図５以降において、第２の無線通信装置４００または第３の無線通信装置４１０を用いて説明する場合には、第１の無線通信装置３００に対応する名称および符号を付して説明する。
【００７６】
第１の無線通信装置３００は、アンテナ３１１と、アンテナ共用部３１２と、変調部３２１と、復調部３２２と、制御部３３０と、メモリ３４０と、ＭＣＩＭ情報記憶部３５０とを備える。また、第１の無線通信装置３００は、操作部３６０と、表示部３７０と、位置情報取得部３８０と、マイクロフォン３９１と、スピーカ３９２とを備える。また、各部がバス３３１により接続される。第１の無線通信装置３００は、例えば、通話およびデータ通信が可能な携帯電話装置により実現される。
【００７７】
例えば、受信処理が行われる場合には、アンテナ３１１により受信された電波が、アンテナ共用部３１２を経由して復調部３２２により復調され、この復調された受信データが制御部３３０に供給される。その受信処理が受話処理である場合には、その復調された受信データ（音声データ）が制御部３３０を経由してスピーカ３９２から音声として出力される。
【００７８】
また、例えば、送信処理が行われる場合には、制御部３３０により出力された送信データが変調部３２１により変調され、変調された送信データがアンテナ共用部３１２を経由してアンテナ３１１から送信される。その送信処理が送話処理である場合には、マイクロフォン３９１から入力された音声データが制御部３３０を経由して変調部３２１により変調され、変調された送信データ（音声データ）がアンテナ共用部３１２を経由してアンテナ３１１から送信される。
【００７９】
制御部３３０は、メモリ３４０に格納されている制御プログラムに基づいて各種の制御を行うものである。制御部３３０は、例えば、マイクロプロセッサにより構成される。例えば、制御部３３０は、変調部３２１および復調部３２２と接続され、基地局１２１、１２２を介して接続されるＳＨＯ１２０との間で行われる各種データの送受信を行う。また、制御部３３０は、例えば、ＭＣＩＭを用いずにＰＣＩＤに基づく限定接続により無線回線を介してＲＯ１３０と接続する接続処理を行う。なお、制御部３３０は、特許請求の範囲に記載の送信制御部および表示制御部の一例である。
【００８０】
メモリ３４０は、制御部３３０が各種制御を行うための制御プログラム、送信データ、受信データ等を格納するメモリである。メモリ３４０は、例えば、ＲＯＭ（Read Only Memory）やＲＡＭ（Random Access Memory）により構成される。また、メモリ３４０には、第１の無線通信装置３００を特定するための各情報（例えば、端末識別情報（例えば、図３（ｂ）に示す「１２４５６７」）、デバイスネーム（例えば、図３（ｂ）に示す「私の携帯ちゃん」））等を記憶することができる。また、メモリ３４０には、第１の無線通信装置３００が属するグループ○○に付与されているＩＤおよびパスワード（例えば、図３（ａ）に示す「＃０１」、「ｐｏｉｕｙｔｒ」）を記憶することができる。なお、第１の無線通信装置３００を特定するための各情報、グループのＩＤおよびパスワードについては、メモリ３４０に記憶させずに、必要に応じてユーザが随時入力するようにしてもよい。
【００８１】
ＭＣＩＭ情報記憶部３５０は、ＭＣＩＭを保持するメモリである。ＭＣＩＭ情報記憶部３５０として、例えば、ＵＩＣＣ（Universal Integrated Circuit）カードを用いるようにしてもよく、ＭＣＩＭをセキュアに保つための専用メモリを用いるようにしてもよい。なお、ＭＣＩＭ情報記憶部３５０としてＵＩＣＣカードを用いる場合には、ＭＣＩＭが固定的に書き込まれているものではなく、ＭＣＩＭの有効化処理および無効化処理が可能なものを用いる。すなわち、アンテナ３１１から受信して復調された移転情報に基づいて制御部３３０がＭＣＩＭの有効化処理および無効化処理が可能なものを用いる。また、ＭＣＩＭの書換処理が可能なものを用いる。なお、ＭＣＩＭの有効化処理および無効化処理については、３ＧＰＰ（Third Generation Partnership Project）に規定されている有効化処理および無効化処理により行うことができる。また、メモリ３４０にセキュアな領域を確保することにより、ＭＣＩＭ情報記憶部３５０をメモリ３４０内に設けるようにしてもよい。
【００８２】
ここで、制御部３３０は、例えば、グループ一覧要求操作が操作部３６０において受け付けられた場合に、グループ一覧要求をＲＯ１３０に無線回線を介して送信する送信制御を行う。このグループ一覧要求は、例えば、グループ管理サーバ２００に格納されているグループ情報を取得することを要求するものであり、メモリ３４０に記憶されている端末識別情報を含む。
【００８３】
また、制御部３３０は、そのグループ一覧要求に応じてグループ管理サーバ２００から出力されるグループ情報を受信すると、そのグループ情報を表示部３７０に表示させる表示制御を行う。この表示例については、図７に示す。
【００８４】
操作部３６０は、ユーザにより操作された操作入力を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた操作入力に応じた信号を制御部３３０に出力する。操作部３６０は、例えば、数字キーやアルファベットキー等の各種キーを備え、グループ一覧要求を指示するユーザによる指示操作（所定操作）を受け付ける。
【００８５】
表示部３７０は、制御部３３０の制御に基づいて、各種情報（文字情報や時刻情報等）を表示する表示部である。表示部３７０は、例えば、グループに関する各情報（例えば、図５乃至図８に示す表示画面）を表示する。なお、表示部３７０として、例えば、有機ＥＬ（Electro Luminescence）パネル、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display）パネル等の表示パネルを用いることができる。なお、操作部３６０および表示部３７０については、使用者がその指を表示面に接触または近接することにより操作入力を行うことが可能なタッチパネルを用いて一体で構成することができる。
【００８６】
位置情報取得部３８０は、第１の無線通信装置３００が存在する位置を示す位置情報を取得するものであり、この取得された位置情報を制御部３３０に出力する。位置情報取得部３８０は、例えば、ＧＰＳ（Global Positioning System）信号受信アンテナ（図示せず）により受信されたＧＰＳ信号に基づいて位置情報を算出するＧＰＳユニットにより実現することができる。この算出された位置情報には、ＧＰＳ信号の受信時における緯度、経度、高度等の位置に関する各データが含まれる。また、他の位置情報の取得方法により位置情報を取得する位置情報取得装置を用いるようにしてもよい。例えば、周囲に存在する無線ＬＡＮ（Local Area Network）によるアクセスポイント情報を用いて位置情報を導き出し、この位置情報を取得する位置情報取得装置を用いるようにしてもよい。
【００８７】
［グループ登録画面の表示例］
図５は、本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。図５に示すグループ登録画面５００は、グループ管理サーバ２００に登録されているグループに、新たな無線通信装置を追加登録するための追加操作を行う際に用いられる表示画面である。
【００８８】
グループ登録画面５００には、グループのＩＤ入力領域５０１と、グループのパスワード入力領域５０２と、確定ボタン５０３と、戻るボタン５０４とが設けられている。なお、図５では、第１の無線通信装置３００を「グループ○○」に追加するためのグループ登録画面５００の一例を示す。
【００８９】
グループのＩＤ入力領域５０１は、第１の無線通信装置３００を追加するグループのＩＤを入力するための領域である。すなわち、グループのＩＤ入力領域５０１には、「グループ○○」のＩＤ（図３に示すグループＩＤ２４１、２５１の「＃０１」）が入力される。
【００９０】
グループのパスワード入力領域５０２は、第１の無線通信装置３００を追加するグループのパスワードを入力するための領域である。すなわち、グループのパスワード入力領域５０２には、「グループ○○」のパスワード（図３に示すグループパスワード２４２の「ｐｏｉｕｙｔｒ」）が入力される。なお、パスワードについては、実際の画面ではセキュリティの観点から非表示となるため、図５では「＊＊＊＊＊＊＊」で示す。
【００９１】
確定ボタン５０３は、上述した各操作（入力操作、選択操作）がされた後に、その操作内容を確定する際に押下されるボタンである。
【００９２】
戻るボタン５０４は、例えば、直前に表示されていた表示画面に戻る場合に押下されるボタンである。なお、図６、図７に示す確定ボタン５１５、５２６、戻るボタン５１６、５２７についても略同様であるため、図６、図７では、これらの説明の一部を省略する。
【００９３】
図５に示すように、グループ管理サーバ２００に登録されているグループ○○（図３（ａ）に示す）に、新たな無線通信装置（第１の無線通信装置３００）を追加登録する場合には、グループのＩＤおよびパスワードを入力する。そして、これらの入力後に、確定ボタン５０３の押下操作が行われると、グループ追加要求が、第１の無線通信装置３００からグループ管理サーバ２００にＲＯ１３０を介して送信される。このグループ追加要求には、第１の無線通信装置３００に関する各情報（例えば、図３（ｂ）に示す無線通信装置に関する情報（端末識別情報２５２、…、アイコン情報２５８））が含まれる。そして、グループ追加要求に含まれる各情報が、そのグループ追加要求に係るグループ○○に関連付けて端末管理データベース２５０に格納される。
【００９４】
ここで、グループ管理サーバ２００のアドレス（例えば、ＵＲＬ（Uniform Resource Locator））については、第１の無線通信装置３００においてユーザによる手動操作により指定することができる。また、そのアドレスを第１の無線通信装置３００に予め登録しておき（例えば、メモリ３４０に記憶）、第１の無線通信装置３００からグループ管理サーバ２００にアクセスする場合には、その登録されているアドレスを用いるようにしてもよい。
【００９５】
また、端末管理データベース２５０の内容（例えば、機種名２５６、デバイスネーム２５７、アイコン情報２５８）については、各無線通信装置を用いて適宜変更することができるものとする。例えば、インターネットを介して第１の無線通信装置３００を情報処理装置（例えば、インターネットサービスを提供する事業者のサーバ）に接続して、この情報処理装置を介して端末管理データベース２５０の内容を更新することができる。また、例えば、他の機器（例えば、ユーザが所有するパソコン）を用いてインターネット等に接続し、グループの設定や、端末管理データベース２５０の内容の変更等を行うようにしてもよい。
【００９６】
［グループ一覧要求操作画面の表示例］
図６は、本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。
【００９７】
図６に示す表示画面５１０は、第１の無線通信装置３００に実行させる機能を選択するための表示画面である。具体的には、表示画面５１０には、電話ボタン５１１と、カメラボタン５１２と、電子メールボタン５１３と、グループ一覧要求ボタン５１４と、確定ボタン５１５と、戻るボタン５１６とが設けられている。
【００９８】
電話ボタン５１１は、通話機能を使用する際に押下されるボタンであり、カメラボタン５１２は、カメラ機能を使用する際に押下されるボタンであり、電子メールボタン５１３は、電子メール機能を使用する際に押下されるボタンである。なお、他のボタン（例えば、インターネット機能を使用する際に押下されるボタン）を表示画面５１０に設けて用いるようにしてもよい。
【００９９】
グループ一覧要求ボタン５１４は、第１の無線通信装置３００が属するグループ（グループ○○）を構成する各無線通信装置に関する情報（グループ情報）の一覧要求を行う際に押下されるボタンである。
【０１００】
確定ボタン５１５は、電話ボタン５１１、カメラボタン５１２、電子メールボタン５１３およびグループ一覧要求ボタン５１４の何れかを選択する押下操作がされた後に、その選択を確定する際に押下されるボタンである。
【０１０１】
［グループ一覧表示画面の表示例］
図７は、本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。
【０１０２】
図７に示すグループ一覧表示画面５２０は、グループに属する各無線通信装置に関する情報（グループ情報）を一覧表示する表示画面であり、有効なＭＣＩＭを移転させるための表示画面である。
【０１０３】
具体的には、グループ一覧表示画面５２０には、移転先選択領域５２１と、デバイスアイコン表示領域５２２と、デバイスネーム表示領域５２３と、ＭＣＩＭ有効無効情報表示領域５２４と、オペレータ表示領域５２５とが設けられている。また、グループ一覧表示画面５２０には、確定ボタン５２６および戻るボタン５２７が設けられている。
【０１０４】
移転先選択領域５２１には、グループに属する各無線通信装置間で有効なＭＣＩＭを移転させる場合に、移転先の無線通信装置を選択するためのチェック欄が表示される。例えば、移転先の無線通信装置の選択操作が行われた場合には、その選択された無線通信装置に対応する移転先選択領域５２１に「レ」印が付される。
【０１０５】
デバイスアイコン表示領域５２２には、グループに属する各無線通信装置を表すアイコンが表示される。例えば、グループ管理サーバ２００の端末管理データベース２５０に格納されているアイコン（図３（ｂ）に示すアイコン情報２５８）が表示される。
【０１０６】
デバイスネーム表示領域５２３には、グループに属する各無線通信装置を表す名称（デバイスネーム）が表示される。例えば、グループ管理サーバ２００の端末管理データベース２５０に格納されているデバイスネーム（図３（ｂ）に示すデバイスネーム２５７）が表示される。
【０１０７】
ＭＣＩＭ有効無効情報表示領域５２４には、グループに属する各無線通信装置におけるＭＣＩＭの有効無効情報が表示される。例えば、グループ管理サーバ２００の端末管理データベース２５０に格納されている有効無効情報（図３（ｂ）に示す有効無効情報２５４）が表示される。すなわち、ＭＣＩＭ有効無効情報表示領域５２４に表示される「有効」「無効」を見ることにより、ユーザは、有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置を視覚的に容易に把握することができる。また、有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置をさらに容易に把握することができるように、有効なＭＣＩＭを保持する無線通信装置に関する情報を点線の矩形５２８で囲んで示すようにする。
【０１０８】
オペレータ表示領域５２５には、グループに属する無線通信装置に保持されている有効なＭＣＩＭのオペレータ（通信事業者）の名称が表示される。例えば、グループ管理サーバ２００の端末管理データベース２５０に格納されているオペレータ情報（図３（ｂ）に示すオペレータ２５５）が表示される。
【０１０９】
確定ボタン５２６は、グループ一覧表示画面５２０において、ＭＣＩＭを移転させる操作が行われた後に、その操作を確定する際に押下されるボタンである。
【０１１０】
［移転処理結果の表示画面例］
図８は、本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示される表示画面例を示す図である。図８に示す表示画面５３０、５４０は、ＭＣＩＭの移転を行った後の移転先および移転元の無線通信装置に表示される表示画面である。
【０１１１】
図８（ａ）には、ＭＣＩＭの移転を行った後の移転元の無線通信装置に表示される表示画面５３０を示す。表示画面５３０には、移転先デバイス表示領域５３１および確認ボタン５３２が表示される。
【０１１２】
移転先デバイス表示領域５３１は、有効なＭＣＩＭが移転された移転先の無線通信装置に関する情報が表示される領域である。
【０１１３】
確認ボタン５３２は、表示画面５３０の内容を確認した後に、他の表示画面（例えば、初期画面）に遷移する際に押下されるボタンである。
【０１１４】
図８（ｂ）には、ＭＣＩＭの移転を行った後の移転先の無線通信装置に表示される表示画面５４０を示す。表示画面５４０には、移転元デバイス表示領域５４１および確認ボタン５４２が表示される。
【０１１５】
移転元デバイス表示領域５４１は、有効なＭＣＩＭが移転された際におけるその移転元の無線通信装置に関する情報が表示される領域である。
【０１１６】
確認ボタン５４２は、表示画面５４０の内容を確認した後に、他の表示画面（例えば、初期画面）に遷移する際に押下されるボタンである。
【０１１７】
なお、図５乃至図８では、第１の無線通信装置３００に表示される表示画面例のみを示すが、他の無線通信装置に表示される表示画面についても略同様であるものとする。
【０１１８】
［グループ一覧要求およびＭＣＩＭの移転要求を行う場合における通信例］
図９および図１０は、本技術の第１の実施の形態における通信システム１００を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。
【０１１９】
図９および図１０では、３つの無線通信装置によりグループ○○が構成されている場合において、第１の無線通信装置３００が有効なＭＣＩＭを保持している場合を想定して説明する。また、図９および図１０では、第１の無線通信装置３００を操作することにより、第１の無線通信装置３００から第２の無線通信装置４００に有効なＭＣＩＭを移転させる場合における通信処理例を示す。なお、図９および図１０では、第１の無線通信装置３００がＳＨＯ１２０と接続状態（６０１）とされ、第２の無線通信装置４００および第３の無線通信装置４１０がＲＯ１３０と接続状態（６０２）とされているものとする。なお、図９および図１０では、第３の無線通信装置４１０の図示を省略する。
【０１２０】
最初に、ユーザ操作により、グループ一覧要求操作を行うための表示画面を第１の無線通信装置３００の表示部３７０に表示させる。例えば、第１の無線通信装置３００の表示部３７０には、図６に示す表示画面５１０が表示される。
【０１２１】
ここで、図６に示す表示画面５１０において、グループ一覧要求ボタン５１４が押下され、この押下操作が行われた後に、確定ボタン５１５が押下される（６０３）。このように、第１の無線通信装置３００においてグループ一覧要求操作が受け付けられた場合には（６０３）、グループ一覧要求が第１の無線通信装置３００からＲＯ１３０に送信される（６０４乃至６０７）。この場合に、第１の無線通信装置３００がＳＨＯ１２０と接続状態（６０１）とされているため、グループ一覧要求は、第１の無線通信装置３００からＲＯ１３０にＳＨＯ１２０を介して送信される（６０４乃至６０７）。
【０１２２】
ここで、グループ一覧要求には、グループ一覧要求を行った無線通信装置（第１の無線通信装置３００）の識別情報（メモリ３４０に記憶されている端末識別情報（例えば、図３（ｂ）に示す「１２４５６７」））が含まれる。
【０１２３】
グループ一覧要求をＲＯ１３０が受信すると（６０７）、ＲＯ１３０の制御部１３５は、受信したグループ一覧要求に含まれる端末識別情報をグループ管理サーバ２００に送信する（６０８、６０９）。
【０１２４】
端末識別情報をグループ管理サーバ２００が受信すると（６０９）、グループ管理サーバ２００の制御部２２０は、記憶部２３０の内容に基づいて、受信した端末識別情報に係る無線通信装置が属するグループを抽出する（６１０）。例えば、第１の無線通信装置３００からＲＯ１３０にグループ一覧要求が送信され、このグループ一覧要求に含まれる端末識別情報（第１の無線通信装置３００の端末識別情報）をグループ管理サーバ２００が受信した場合を想定する。この場合には、第１の無線通信装置３００が属するグループとして、「グループ○○（図３（ａ）に示す）」が抽出される（６１０）。
【０１２５】
続いて、制御部２２０は、抽出されたグループに関するグループ情報をＲＯ１３０に送信する（６１１、６１２）。ここで、グループ情報は、図３（ｂ）に示す端末管理データベース２５０に格納されている各無線通信装置に関する情報（端末識別情報２５２、…、アイコン情報２５８）である。
【０１２６】
グループ情報をＲＯ１３０が受信すると（６１２）、ＲＯ１３０の制御部１３５は、受信したグループ情報を、グループ一覧要求を送信した無線通信装置（第１の無線通信装置３００）に送信する（６１３乃至６１６）。この場合に、第１の無線通信装置３００がＳＨＯ１２０と接続状態（６０１）とされているため、グループ情報は、ＲＯ１３０から第１の無線通信装置３００にＳＨＯ１２０を介して送信される（６１３乃至６１６）。
【０１２７】
グループ情報を第１の無線通信装置３００が受信すると（６１６）、第１の無線通信装置３００の制御部３３０は、受信したグループ情報を表示部３７０に表示させる（６１７）。例えば、図７に示すグループ一覧表示画面５２０が表示部３７０に表示される。図７では、受信したグループ情報の一部のみを表示部３７０に表示させる例を示すが、受信したグループ情報の他の内容またはその全部を表示部３７０に表示させるようにしてもよい。また、ユーザ設定に基づいて、表示対象となる項目を変更可能とするようにしてもよい。
【０１２８】
このように、図７に示すグループ一覧表示画面５２０が表示部３７０に表示されている場合において、ＭＣＩＭを移転させる移転先のチェック欄（移転先選択領域５２１）に「レ」印が付される。例えば、図７に示すように、第２の無線通信装置４００を移転先とすするため、そのチェック欄（移転先選択領域５２１）に「レ」印が付される。このように、移転先のチェック欄（移転先選択領域５２１）に「レ」印が付された後に、確定ボタン５２６が押下される（６１８）。このように、第１の無線通信装置３００においてＭＣＩＭの移転指示操作が受け付けられた場合には（６１８）、ＭＣＩＭの移転要求が第１の無線通信装置３００からＲＯ１３０に送信される（６１９乃至６２２）。この場合についても、第１の無線通信装置３００がＳＨＯ１２０と接続状態（６０１）とされているため、ＭＣＩＭの移転要求は、第１の無線通信装置３００からＲＯ１３０にＳＨＯ１２０を介して送信される（６１９乃至６２２）。
【０１２９】
ＭＣＩＭの移転要求をＲＯ１３０が受信すると（６２２）、ＲＯ１３０の制御部１３５は、そのＭＣＩＭの移転要求に係る移転元の無線通信装置のＭＣＩＭを無効化するためのＭＣＩＭの無効化指示をＳＨＯ１２０に送信する（６２３、６２４）。すなわち、ＭＣＩＭの有効化／無効化については、ＳＨＯ１２０のみが行うことができる。このため、ＲＯ１３０は、移転元の無線通信装置（第１の無線通信装置３００）のＭＣＩＭを無効化するための指示をＳＨＯ１２０に対して行い、ＳＨＯ１２０がＭＣＩＭの無効化処理を行う。
【０１３０】
ＭＣＩＭの無効化指示をＳＨＯ１２０が受信すると（６２４）、ＳＨＯ１２０は、ＭＣＩＭの無効化情報を第１の無線通信装置３００に送信する（６２５、６２６）。このＭＣＩＭの無効化情報は、無線通信装置に有効なＭＣＩＭが保持されている場合に、そのＭＣＩＭを無効化するための情報である。
【０１３１】
ＭＣＩＭの無効化情報を第１の無線通信装置３００が受信すると（６２６）、第１の無線通信装置３００のＭＣＩＭ情報記憶部３５０に記憶されているＭＣＩＭの無効化処理が行われる（６２７）。これにより、第１の無線通信装置３００に保持されているＭＣＩＭが無効化されるため、第１の無線通信装置３００は、ＭＣＩＭに基づくＳＨＯ１２０との接続を行うことができなくなる。このため、第１の無線通信装置３００は、ＰＣＩＤに基づく限定接続によりＲＯ１３０と接続する接続状態となる（６２８）。
【０１３２】
このように、移転元（第１の無線通信装置３００）におけるＭＣＩＭの無効化処理が行われ（６２７）、移転元およびＳＨＯ１２０の接続が切断されると、この切断をＲＯ１３０の制御部１３５が検出する（６２９）。例えば、ＭＣＩＭの無効化処理が行われた後に、その旨を移転元（第１の無線通信装置３００）からＲＯ１３０に送信することにより、その切断を制御部１３５が検出することができる（６２９）。また、ＰＣＩＤに基づく限定接続により移転元（第１の無線通信装置３００）がＲＯ１３０と接続する状態（接続状態）となったことを制御部１３５が検出することにより、その切断を制御部１３５が検出することができる（６２９）。
【０１３３】
このように、移転元およびＳＨＯ１２０の切断を制御部１３５が検出すると（６２９）、制御部１３５は、端末管理データベース２５０（図３（ｂ）に示す）の内容を変更するための指示（変更指示）をグループ管理サーバ２００に送信する（６３０、６３１）。変更指示をグループ管理サーバ２００が受信すると（６３１）、その変更指示に基づいて、制御部２２０が、端末管理データベース２５０の内容を変更する（６３２）。例えば、図３（ｂ）に示す有効無効情報２５４について、第１の無線通信装置３００（端末識別情報２５２「１２４５６７」）が「有効」から「無効」に変更される。一方、第２の無線通信装置４００（端末識別情報２５２「３１１１１１」）が「無効」から「有効」に変更される。
【０１３４】
また、移転元およびＳＨＯ１２０の切断をＲＯ１３０の制御部１３５が検出すると（６２９）、制御部１３５は、ＭＣＩＭの有効化指示をＳＨＯ１２０に送信する（６３３、６３４）。このＭＣＩＭの有効化指示は、ＭＣＩＭの移転要求に係る移転先の無線通信装置（第２の無線通信装置４００）のＭＣＩＭを有効化するための指示である。
【０１３５】
ＭＣＩＭの有効化指示をＳＨＯ１２０が受信すると（６３４）、ＳＨＯ１２０は、ＭＣＩＭの有効化情報を第２の無線通信装置４００に送信する（６３５乃至６３８）。このＭＣＩＭの有効化情報は、無線通信装置に有効なＭＣＩＭを設定するための情報である。この場合に、第２の無線通信装置４００がＲＯ１３０と接続状態（６０２）とされているため、ＭＣＩＭの有効化情報は、ＳＨＯ１２０から第２の無線通信装置４００にＲＯ１３０を介して送信される（６３５乃至６３８）。
【０１３６】
ＭＣＩＭの有効化情報を第２の無線通信装置４００が受信すると（６３８）、第２の無線通信装置４００のＭＣＩＭ情報記憶部３５０に記憶されているＭＣＩＭの有効化処理が行われる（６３９）。これにより、第２の無線通信装置４００に有効なＭＣＩＭが設定されるため、第２の無線通信装置４００は、ＭＣＩＭに基づくＳＨＯ１２０との接続を行うことができる（６４０、６４１）。このため、第２の無線通信装置４００は、ＭＣＩＭに基づく接続によりＳＨＯ１２０と接続する接続状態となる（６４２）。
【０１３７】
なお、この例では、有効化／無効化を行うことにより、ＭＣＩＭの使用権を移転する例を示したが、ＭＣＩＭそのものを転送することにより、ＭＣＩＭの使用権を移転するようにしてもよい。この場合には、ＭＣＩＭの無効化情報が第１の無線通信装置３００に送信されると、第１の無線通信装置３００に保持されているＭＣＩＭが無効（消去）とされる。一方、ＭＣＩＭの有効化情報（ＭＣＩＭを設定するための設定情報を含む）が第２の無線通信装置４００に送信されると、その設定情報に基づいて、第２の無線通信装置４００のＭＣＩＭ情報記憶部３５０に有効なＭＣＩＭが記録される。これにより、第２の無線通信装置４００に有効なＭＣＩＭが設定される。
【０１３８】
また、この例では、１つの無線通信装置が１つのＭＣＩＭを保持して、そのＭＣＩＭの有効化／無効化を行うことにより、ＭＣＩＭの使用権を移転する例を示した。ただし、ＭＣＩＭ（例えば、第２の契約認証情報と称する。）の使用権の移転処理に係る接続にのみ使用する契約認証情報（例えば、第１の契約認証情報と称する。）を各無線通信装置に保持させ、第１の契約認証情報を用いて移転処理に係る接続を行うようにしてもよい。
【０１３９】
また、図９および図１０では、有効なＭＣＩＭを保持する第１の無線通信装置３００を用いてグループ一覧要求およびＭＣＩＭの移転要求を行う例を示したが、これらの各要求を有効なＭＣＩＭを保持しない無線通信装置から行うようにしてもよい。この例を図１１および図１２に示す。
【０１４０】
［有効なＭＣＩＭを保持しない無線通信装置から各操作を行う場合における通信例］
図１１および図１２は、本技術の第１の実施の形態における通信システム１００を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。なお、図１１および図１２に示すシーケンスチャートは、図９および図１０の変形例であるため、図９および図１０と共通する部分については、同一の符号を付して、これらの説明の一部を省略する。また、図１１および図１２では、有効なＭＣＩＭを保持していない第２の無線通信装置４００を操作することにより、第１の無線通信装置３００から第２の無線通信装置４００に有効なＭＣＩＭを移転させる場合における通信処理例を示す。
【０１４１】
図１１に示す各処理（６５１乃至６５３）は、図９に示す各処理（６０３乃至６０７）に対応する。ただし、第２の無線通信装置４００においてグループ一覧要求操作が行われ、第２の無線通信装置４００からＲＯ１３０にグループ一覧要求が直接送信される点が異なる（６５２、６５３）。また、図１１に示す各処理（６５４乃至６５８）は、図９に示す各処理（６０８乃至６１２）に対応する。
【０１４２】
また、図１１に示す各処理（６５９乃至６６１）は、図９に示す各処理（６１３乃至６１７）に対応する。ただし、ＳＨＯ１２０を介さずに、グループ情報がＲＯ１３０から第２の無線通信装置４００に直接送信される点が異なる（６５９、６６０）。
【０１４３】
また、図１２に示す各処理（６６２乃至６７０）は、図１０に示す各処理（６１８乃至６２８）に対応する。ただし、第２の無線通信装置４００においてＭＣＩＭの移転指示操作が行われ、第２の無線通信装置４００からＲＯ１３０にＭＣＩＭの移転要求が直接送信される点が異なる（６６３、６６４）。
【０１４４】
また、図１２に示す各処理（６７１乃至６８４）は、図１０に示す各処理（６２９乃至６４２）に対応する。
【０１４５】
［通信システムの動作例］
次に、本技術の第１の実施の形態における通信システム１００の動作について図面を参照して説明する。
【０１４６】
［無線通信装置の動作例］
図１３は、本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図１３では、第１の無線通信装置３００がグループ一覧要求を行う場合を例にして説明する。なお、図１３では、第１の無線通信装置３００における動作例のみを示すが、他の無線通信装置についても同様に適用することができる。
【０１４７】
最初に、制御部３３０が、グループ一覧要求操作が行われたか否かを判断し（ステップＳ９０１）、グループ一覧要求操作が行われていない場合には、監視を継続して行う。例えば、図６に示す表示画面５１０においてグループ一覧要求操作が行われる。グループ一覧要求操作が行われた場合には（ステップＳ９０１）、制御部３３０が、グループ一覧要求をＲＯ１３０に送信する（ステップＳ９０２）。この場合に、第１の無線通信装置３００が有効なＭＣＩＭを保持している場合には、グループ一覧要求をＲＯ１３０にＳＨＯ１２０を介して送信する。一方、第１の無線通信装置３００が有効なＭＣＩＭを保持していない場合には、ＳＨＯ１２０を介さずに、グループ一覧要求をＲＯ１３０に直接送信する。
【０１４８】
続いて、制御部３３０が、グループ情報を受信したか否かを判断し（ステップＳ９０３）、グループ情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。グループ情報を受信した場合には（ステップＳ９０３）、制御部３３０が、受信したグループ情報を表示部３７０に表示させる（ステップＳ９０４）。例えば、図７に示すグループ一覧表示画面５２０が表示部３７０に表示される。
【０１４９】
続いて、制御部３３０が、ＭＣＩＭの移転指示操作が行われたか否かを判断し（ステップＳ９０５）、ＭＣＩＭの移転指示操作が行われていない場合には、監視を継続して行う。例えば、図７に示すグループ一覧表示画面５２０においてＭＣＩＭの移転指示操作が行われる。ＭＣＩＭの移転指示操作が行われた場合には（ステップＳ９０５）、制御部３３０が、ＭＣＩＭの移転要求をＲＯ１３０に送信する（ステップＳ９０６）。この場合についても、ステップＳ９０２と同様に、第１の無線通信装置３００が有効なＭＣＩＭを保持しているか否かに応じて、ＳＨＯ１２０を介した送信、または、ＲＯ１３０への直接送信が行われる。
【０１５０】
図１４は、本技術の第１の実施の形態における第１の無線通信装置３００によるＭＣＩＭ有効化無効化処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図１４では、第１の無線通信装置３００がＭＣＩＭの有効化／無効化処理を行う場合を例にして説明する。なお、図１４では、第１の無線通信装置３００における動作例のみを示すが、他の無線通信装置についても同様に適用することができる。
【０１５１】
最初に、制御部３３０が、ＭＣＩＭの有効化情報を受信したか否かを判断する（ステップＳ９１１）。そして、ＭＣＩＭの有効化情報を受信した場合には（ステップＳ９１１）、制御部３３０が、ＭＣＩＭ情報記憶部３５０に記憶されているＭＣＩＭの有効化処理を行う（ステップＳ９１２）。続いて、制御部３３０が、ＭＣＩＭに基づいてＳＨＯ１２０との接続処理を行う（ステップＳ９１３）。
【０１５２】
また、ＭＣＩＭの有効化情報を受信していない場合には（ステップＳ９１１）、制御部３３０が、ＭＣＩＭの無効化情報を受信したか否かを判断し（ステップＳ９１４）、ＭＣＩＭの無効化情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。一方、ＭＣＩＭの無効化情報を受信した場合には（ステップＳ９１４）、制御部３３０が、ＭＣＩＭ情報記憶部３５０に記憶されているＭＣＩＭの無効化処理を行う（ステップＳ９１５）。続いて、制御部３３０が、ＰＣＩＤに基づいてＲＯ１３０との接続処理を行う（ステップＳ９１６）。
【０１５３】
［ＲＯの動作例］
図１５は、本技術の第１の実施の形態におけるＲＯ１３０による通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図１５では、無線通信装置からグループ一覧要求を受信した場合に、そのグループ一覧要求に応じたグループ情報をその無線通信装置に送信する例について説明する。
【０１５４】
最初に、制御部１３５が、グループ一覧要求を受信したか否かを判断し（ステップＳ９２１）、グループ一覧要求を受信していない場合には、監視を継続して行う。一方、グループ一覧要求を受信した場合には（ステップＳ９２１）、制御部１３５が、受信したグループ一覧要求に含まれる端末識別情報をグループ管理サーバ２００に送信する（ステップＳ９２２）。
【０１５５】
続いて、制御部１３５が、そのグループ一覧要求に応じたグループ情報をグループ管理サーバ２００から受信したか否かを判断し（ステップＳ９２３）、グループ情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。一方、そのグループ一覧要求に応じたグループ情報を受信した場合には（ステップＳ９２３）、制御部１３５が、そのグループ一覧要求を送信した無線通信装置に、その受信したグループ情報を送信する（ステップＳ９２４）。この場合に、送信先の無線通信装置が有効なＭＣＩＭを保持している場合には、グループ情報をＳＨＯ１２０を介して送信し、送信先の無線通信装置が有効なＭＣＩＭを保持していない場合には、ＳＨＯ１２０を介さずにグループ情報を直接送信する。
【０１５６】
図１６は、本技術の第１の実施の形態におけるＲＯ１３０によるＭＣＩＭ有効化無効化指示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図１６では、無線通信装置からＭＣＩＭの移転要求を受信した場合に、その移転要求に応じてＭＣＩＭの無効化／有効化指示を行う例について説明する。
【０１５７】
最初に、制御部１３５が、ＭＣＩＭの移転要求を受信したか否かを判断し（ステップＳ９３１）、ＭＣＩＭの移転要求を受信していない場合には、監視を継続して行う。一方、ＭＣＩＭの移転要求を受信した場合には（ステップＳ９３１）、制御部１３５が、そのＭＣＩＭの移転要求に係る移転元の無線通信装置のＭＣＩＭを無効化するためのＭＣＩＭの無効化指示をＳＨＯ１２０に送信する（ステップＳ９３２）。
【０１５８】
続いて、制御部１３５が、移転元およびＳＨＯ１２０の接続の切断を検出したかを判断し（ステップＳ９３３）、その切断を検出していない場合には、監視を継続して行う。一方、移転元およびＳＨＯ１２０の接続の切断を検出した場合には（ステップＳ９３３）、制御部１３５が、端末管理データベース２５０（図３（ｂ）に示す）の内容を変更するための指示（変更指示）をグループ管理サーバ２００に送信する（ステップＳ９３４）。
【０１５９】
続いて、制御部１３５が、そのＭＣＩＭの移転要求に係る移転先の無線通信装置のＭＣＩＭを有効化するためのＭＣＩＭの有効化指示をＳＨＯ１２０に送信する（ステップＳ９３５）。
【０１６０】
［グループ管理サーバの動作例］
図１７は、本技術の第１の実施の形態におけるグループ管理サーバ２００によるグループ情報送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図１７では、無線通信装置から送信されたグループ一覧要求に応じたグループ情報を抽出してＲＯ１３０に送信する例について説明する。
【０１６１】
最初に、制御部２２０が、端末識別情報をＲＯ１３０から受信したか否かを判断し（ステップＳ９４１）、端末識別情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。一方、端末識別情報をＲＯ１３０から受信した場合には（ステップＳ９４１）、制御部２２０が、記憶部２３０の内容に基づいて、受信した端末識別情報に係る無線通信装置が属するグループを抽出する抽出処理を行う（ステップＳ９４２）。なお、ステップＳ９４１、Ｓ９４２は、特許請求の範囲に記載の抽出手順の一例である。
【０１６２】
続いて、その端末識別情報に係るグループが抽出されたか否かが判断され（ステップＳ９４３）、その端末識別情報に係るグループが抽出された場合には、制御部２２０が、抽出されたグループに関するグループ情報をＲＯ１３０に送信する（ステップＳ９４４）。これにより、そのグループ情報が、グループ一覧要求を送信した無線通信装置にＲＯ１３０から送信される。なお、ステップＳ９４３、Ｓ９４４は、特許請求の範囲に記載の制御手順の一例である。
【０１６３】
一方、その端末識別情報に係るグループが抽出されない場合には（ステップＳ９４５）、制御部２２０が、その端末識別情報に係る無線通信装置が属するグループが存在しない旨をＲＯ１３０に送信する（ステップＳ９４５）。これにより、その旨が、グループ一覧要求を送信した無線通信装置にＲＯ１３０から送信される。
【０１６４】
＜２．変形例＞
本技術の第１の実施の形態では、一体として構成されるグループ管理サーバ２００を例にして説明した。ただし、グループ管理サーバ２００が備える各部（例えば、制御部２２０、記憶部２３０）を複数の装置により構成する情報処理システムについても本技術の実施の形態を適用することができる。
【０１６５】
また、本技術の第１の実施の形態では、２または３の無線通信装置により構成されるグループ（例えば、グループ○○、チーム△△）を例にして説明した。ただし、４以上の無線通信装置により構成されるグループについても本技術の第１の実施の形態を適用することができる。
【０１６６】
また、本技術の第１の実施の形態では、１人のユーザが複数の無線通信装置を所有している場合において、これらの無線通信装置間において１つのＭＣＩＭを共有する例を示した。ただし、１人のユーザが複数の無線通信装置を所有している場合において、これらの無線通信装置間において２以上のＭＣＩＭを共有するようにしてもよい。例えば、１人のユーザがＭ個（Ｍ≧３）の無線通信装置を所有している場合において、このＭ個の無線通信装置のうちのＮ個（１＜Ｎ＜Ｍ）の無線通信装置のＭＣＩＭを有効として、他の無線通信装置のＭＣＩＭを無効とすることができる。この場合には、図３（ｂ）に示す端末管理データベース２５０の有効無効情報２５４のうち、Ｎ個の欄に「有効」が格納され、他の欄には「無効」が格納される。
【０１６７】
また、本技術の第１の実施の形態では、１人のユーザが複数の無線通信装置を所有している場合において、これらの無線通信装置間においてＭＣＩＭを共有する例を示した。ただし、複数のユーザのそれぞれが所有する無線通信装置（複数の無線通信装置）について、これらの無線通信装置間においてＭＣＩＭを共有する場合についても、本技術の第１の実施の形態を適用することができる。例えば、１人のユーザが１個の無線通信装置を所有しているグループ（例えば、５人グループ）を想定する。この場合に、グループを構成する５人のうちの２人の無線通信装置のＭＣＩＭのみを有効として、他の３人の無線通信装置のＭＣＩＭを無効とすることができる。この場合には、図３（ｂ）に示す端末管理データベース２５０において、グループ登録をしておき、グループ登録がされているメンバー間において移転処理を行うことができる。このようにメンバー間において移転処理を行う場合には、そのメンバー間において移転が可能なＭＣＩＭの数だけ、通信事業者との契約を行う必要がある。
【０１６８】
また、他の携帯型の無線通信装置（例えば、データ通信専用端末装置）や、固定型の無線通信装置（例えば、自動販売機のデータ収集を目的とする無線通信装置）に本技術の第１の実施の形態を適用することができる。
【０１６９】
また、本技術の第１の実施の形態では、ネットワーク接続権として、ＭＣＩＭの使用権を例にして説明した。ただし、他の情報（例えば、ＵＳＩＭ（Universal Subscriber Identity Module））に基づいて、所定のネットワークと接続するための他のネットワーク接続権についても、本技術の第１の実施の形態を適用することができる。
【０１７０】
ここで、例えば、第１の通信事業者に係るＭＣＩＭを共有するグループを、その第１の通信事業者が管理する場合を想定する。この場合に、例えば、ユーザが、そのグループの共有対象となるＭＣＩＭを他の通信事業者（第２の通信事業者）に変更することも想定される。この場合には、グループを管理する管理者についても変更する必要があると想定される。このように、共有対象となるＭＣＩＭの通信事業者が変更される毎に、グループを管理する管理者を変更する場合には、その変更処理が煩雑となるおそれがある。
【０１７１】
これに対して、本技術の実施の形態では、ＳＨＯ、ＲＯとは異なる管理者（グループ管理サーバ２００）が、ＭＣＩＭを共有するグループを管理する。このように、グループ管理サーバ２００が、グループを構成する複数の無線通信装置のＭＣＩＭを管理することにより、そのグループの共有対象となるＭＣＩＭの通信事業者が変更された場合でも、グループを管理する管理者を変更する必要がない。
【０１７２】
また、本技術の実施の形態によれば、例えば、公衆回線網１１０に接続するための契約認証情報（ＭＣＩＭ）を、グループ内の複数の無線通信装置で容易に共有することができる。例えば、簡単なユーザ操作のみで複数の無線通信装置間における有効なＭＣＩＭの移転処理を容易に行うことができる。このため、例えば、個人で複数の無線通信装置を所有する場合でも、複数の無線接続サービスを契約しなくても、複数の無線通信装置を容易に利用することができる。すなわち、複数の無線通信装置間においてネットワークに接続するための権利（ネットワーク接続権）を容易に共有することができ、その権利を使い易くすることができる。
【０１７３】
すなわち、本技術の第１の実施の形態では、グループを構成する複数の無線通信装置と、そのグループを管理するグループ管理サーバ２００と、ＳＨＯ１２０と、ＲＯ１３０とから構成される公衆無線通信システムを実現することができる。この公衆無線通信システム（無線通信装置の契約共有システム）により、複数の無線通信装置間においてネットワークに接続するための権利（ネットワーク接続権）を使い易くすることができる。
【０１７４】
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
【０１７５】
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、ＣＤ（Compact Disc）、ＭＤ（MiniDisc）、ＤＶＤ（Digital Versatile Disk）、メモリカード、ブルーレイディスク（Blu-ray Disc（登録商標））等を用いることができる。
【０１７６】
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
（１） 無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するためのデータベースに格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための情報であって、前記グループを構成する無線通信装置から送信された取得情報を受け付ける受付部と、
前記取得情報を受け付けた場合に当該取得情報を送信した無線通信装置に送信するための前記グループ情報を出力する制御を行う制御部と
を具備する情報処理装置。
（２） 前記情報処理装置は、ＲＯ（Registration Operator）と接続され、
前記受付部は、前記グループを構成する無線通信装置から送信された前記取得情報を前記ＲＯを介して受け付け、
前記制御部は、前記グループ情報を前記ＲＯに出力し、
前記ＲＯは、前記グループ情報を前記情報処理装置から受信した場合に前記取得情報を送信した無線通信装置に当該グループ情報を送信する
上記（１）に記載の情報処理装置。
（３） 前記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置を識別するための識別情報を前記取得情報として前記ＲＯに送信し、
前記ＲＯは、前記識別情報を受信した場合に当該識別情報を前記情報処理装置に送信し、当該識別情報に係る無線通信装置が属するグループに係る前記グループ情報を前記情報処理装置から受信した場合に当該グループ情報を当該識別情報に係る無線通信装置に送信し、
前記受付部は、前記識別情報を前記ＲＯから受け付け、
前記制御部は、前記識別情報を送信した無線通信装置が属するグループを当該識別情報に基づいて前記データベースから抽出して当該抽出されたグループに係る前記グループ情報を前記ＲＯに出力する
上記（２）に記載の情報処理装置。
（４） 前記グループ情報は、前記グループに属する各無線通信装置を前記無線通信装置に一覧表示させるための情報であり、
前記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置に係る前記識別情報を含むグループ一覧要求を前記取得情報として前記ＲＯに送信し、
前記ＲＯは、前記グループ一覧要求を受け付けた場合に当該グループ一覧要求に含まれる前記識別情報を前記情報処理装置に送信する
上記（３）に記載の情報処理装置。
（５） 前記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯ（Selected Home Operator）に接続する権利であり、
前記受付部は、有効な前記契約認証情報を有する無線通信装置から送信された前記取得情報を前記ＳＨＯおよび前記ＲＯを介して受け付け、
前記ＲＯは、有効な前記契約認証情報を有する無線通信装置に前記グループ情報を送信する場合には前記ＳＨＯを介して送信する
上記（２）から（４）のいずれかに記載の情報処理装置。
（６） 前記データベースは、前記複数の無線通信装置が同一グループであることを特定するための情報を前記グループ情報として格納する上記（１）から（５）のいずれかに記載の情報処理装置。
（７） 前記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯに接続する権利であり、
前記データベースは、前記グループを構成する各無線通信装置により同一の前記契約認証情報を共有するための情報を前記グループ情報として格納する
上記（１）から（６）のいずれかに記載の情報処理装置。
（８） 前記データベースは、前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置における前記接続権の有無とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納し、
前記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置に係る前記識別情報を前記取得情報として前記情報処理装置に送信し、
前記制御部は、前記識別情報を送信した無線通信装置が属するグループを当該識別情報に基づいて前記データベースから抽出して当該抽出されたグループに係る前記グループ情報を当該無線通信装置に送信する
上記（１）から（７）のいずれかに記載の情報処理装置。
（９） 前記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯに接続する権利であり、
前記データベースは、前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置における前記接続権の有無と有効な前記契約認証情報に係る通信事業者に関する情報とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納する
上記（１）から（８）のいずれかに記載の情報処理装置。
（１０） 前記データベースは、前記グループを識別するためのグループ識別情報と前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置に係るＭＳＩＳＤＮ（Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number）とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納する上記（１）から（９）のいずれかに記載の情報処理装置。
（１１） 前記データベースは、前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置を視覚的に特定するための表示情報とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納する上記（１）から（１０）のいずれかに記載の情報処理装置。
（１２） 前記データベースは、前記無線通信装置に係る機種名と前記無線通信装置を表すアイコンと前記無線通信装置を表す名称とのうちの少なくとも１つを前記表示情報として格納する上記（１１）に記載の情報処理装置。
（１３） 前記データベースは、前記グループに新たな無線通信装置を追加登録する際に用いられるグループ識別情報およびパスワードを当該グループに関連付けて格納する上記（１）から（１２）のいずれかに記載の情報処理装置。
（１４） 無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに関する情報であって前記複数の無線通信装置に関するグループ情報を要求する取得情報を、前記グループを構成する無線通信装置から受け付けた場合に、前記グループを管理する情報処理装置に前記グループ情報を要求し、当該要求に応じて前記情報処理装置から出力された前記グループ情報を、前記取得情報を送信した無線通信装置に無線回線を介して送信する制御を行う制御部を具備するネットワーク制御装置。
（１５） 無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理する情報処理装置に格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための取得情報を前記情報処理装置に送信する制御を行う送信制御部と、
前記取得情報に応じて前記情報処理装置から出力された前記グループ情報を取得して表示部に表示させる制御を行う表示制御部と
を具備する無線通信装置。
（１６） 無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理する情報処理装置に格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための取得情報を前記情報処理装置にＲＯを介して送信し、前記取得情報に応じて前記情報処理装置から出力された前記グループ情報を前記ＲＯを介して取得して表示部に表示させる制御を行う制御部を備える無線通信装置と、
前記グループを管理するためのデータベースであって前記グループ情報を格納するデータベースと、前記無線通信装置から送信された前記取得情報を前記ＲＯを介して受け付ける受付部と、前記取得情報を受け付けた場合に当該取得情報を送信した無線通信装置に前記グループ情報を前記ＲＯを介して送信する制御を行う制御部とを備える情報処理装置と
を具備する通信システム。
（１７） 無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するためのデータベースに格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための情報であって前記グループを構成する無線通信装置から送信された取得情報を受け付けた場合に、当該取得情報を送信した無線通信装置が属するグループを前記データベースから抽出する抽出手順と、
前記抽出されたグループに係る前記グループ情報を前記取得情報を送信した無線通信装置に送信するために出力する制御を行う制御手順と
を具備する情報処理方法。
【符号の説明】
【０１７７】
１００ 通信システム
１１０ 公衆回線網
ＳＨＯ １２０
ＲＯ １３０
１２１、１２２、１３１、１３２ 基地局
１３５、２２０、３３０ 制御部
１４１〜１４３ 無線回線
２００ グループ管理サーバ
２１０ 通信部
２３０ 記憶部
２４０ グループ管理データベース
２５０ 端末管理データベース
３００ 第１の無線通信装置
３１１ アンテナ
３１２ アンテナ共用部
３２１ 変調部
３２２ 復調部
３３１ バス
３４０ メモリ
３５０ ＭＣＩＭ情報記憶部
３６０ 操作部
３７０ 表示部
３８０ 位置情報取得部
３９１ マイクロフォン
３９２ スピーカ
４００ 第２の無線通信装置
４１０ 第３の無線通信装置
【特許請求の範囲】
【請求項１】
無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するためのデータベースに格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための情報であって、前記グループを構成する無線通信装置から送信された取得情報を受け付ける受付部と、
前記取得情報を受け付けた場合に当該取得情報を送信した無線通信装置に送信するための前記グループ情報を出力する制御を行う制御部と
を具備する情報処理装置。
【請求項２】
前記情報処理装置は、ＲＯ（Registration Operator）と接続され、
前記受付部は、前記グループを構成する無線通信装置から送信された前記取得情報を前記ＲＯを介して受け付け、
前記制御部は、前記グループ情報を前記ＲＯに出力し、
前記ＲＯは、前記グループ情報を前記情報処理装置から受信した場合に前記取得情報を送信した無線通信装置に当該グループ情報を送信する
請求項１記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置を識別するための識別情報を前記取得情報として前記ＲＯに送信し、
前記ＲＯは、前記識別情報を受信した場合に当該識別情報を前記情報処理装置に送信し、当該識別情報に係る無線通信装置が属するグループに係る前記グループ情報を前記情報処理装置から受信した場合に当該グループ情報を当該識別情報に係る無線通信装置に送信し、
前記受付部は、前記識別情報を前記ＲＯから受け付け、
前記制御部は、前記識別情報を送信した無線通信装置が属するグループを当該識別情報に基づいて前記データベースから抽出して当該抽出されたグループに係る前記グループ情報を前記ＲＯに出力する
請求項２記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記グループ情報は、前記グループに属する各無線通信装置を前記無線通信装置に一覧表示させるための情報であり、
前記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置に係る前記識別情報を含むグループ一覧要求を前記取得情報として前記ＲＯに送信し、
前記ＲＯは、前記グループ一覧要求を受け付けた場合に当該グループ一覧要求に含まれる前記識別情報を前記情報処理装置に送信する
請求項３記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯ（Selected Home Operator）に接続する権利であり、
前記受付部は、有効な前記契約認証情報を有する無線通信装置から送信された前記取得情報を前記ＳＨＯおよび前記ＲＯを介して受け付け、
前記ＲＯは、有効な前記契約認証情報を有する無線通信装置に前記グループ情報を送信する場合には前記ＳＨＯを介して送信する
請求項２記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記データベースは、前記複数の無線通信装置が同一グループであることを特定するための情報を前記グループ情報として格納する請求項１記載の情報処理装置。
【請求項７】
前記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯに接続する権利であり、
前記データベースは、前記グループを構成する各無線通信装置により同一の前記契約認証情報を共有するための情報を前記グループ情報として格納する
請求項１記載の情報処理装置。
【請求項８】
前記データベースは、前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置における前記接続権の有無とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納し、
前記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置に係る前記識別情報を前記取得情報として前記情報処理装置に送信し、
前記制御部は、前記識別情報を送信した無線通信装置が属するグループを当該識別情報に基づいて前記データベースから抽出して当該抽出されたグループに係る前記グループ情報を当該無線通信装置に送信する
請求項１記載の情報処理装置。
【請求項９】
前記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯに接続する権利であり、
前記データベースは、前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置における前記接続権の有無と有効な前記契約認証情報に係る通信事業者に関する情報とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納する
請求項１記載の情報処理装置。
【請求項１０】
前記データベースは、前記グループを識別するためのグループ識別情報と前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置に係るＭＳＩＳＤＮ（Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number）とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納する請求項１記載の情報処理装置。
【請求項１１】
前記データベースは、前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置を視覚的に特定するための表示情報とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納する請求項１記載の情報処理装置。
【請求項１２】
前記データベースは、前記無線通信装置に係る機種名と前記無線通信装置を表すアイコンと前記無線通信装置を表す名称とのうちの少なくとも１つを前記表示情報として格納する請求項１１記載の情報処理装置。
【請求項１３】
前記データベースは、前記グループに新たな無線通信装置を追加登録する際に用いられるグループ識別情報およびパスワードを当該グループに関連付けて格納する請求項１記載の情報処理装置。
【請求項１４】
無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに関する情報であって前記複数の無線通信装置に関するグループ情報を要求する取得情報を、前記グループを構成する無線通信装置から受け付けた場合に、前記グループを管理する情報処理装置に前記グループ情報を要求し、当該要求に応じて前記情報処理装置から出力された前記グループ情報を、前記取得情報を送信した無線通信装置に無線回線を介して送信する制御を行う制御部を具備するネットワーク制御装置。
【請求項１５】
無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理する情報処理装置に格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための取得情報を前記情報処理装置に送信する制御を行う送信制御部と、
前記取得情報に応じて前記情報処理装置から出力された前記グループ情報を取得して表示部に表示させる制御を行う表示制御部と
を具備する無線通信装置。
【請求項１６】
無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理する情報処理装置に格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための取得情報を前記情報処理装置にＲＯを介して送信し、前記取得情報に応じて前記情報処理装置から出力された前記グループ情報を前記ＲＯを介して取得して表示部に表示させる制御を行う制御部を備える無線通信装置と、
前記グループを管理するためのデータベースであって前記グループ情報を格納するデータベースと、前記無線通信装置から送信された前記取得情報を前記ＲＯを介して受け付ける受付部と、前記取得情報を受け付けた場合に当該取得情報を送信した無線通信装置に前記グループ情報を前記ＲＯを介して送信する制御を行う制御部とを備える情報処理装置と
を具備する通信システム。
【請求項１７】
無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するためのデータベースに格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための情報であって前記グループを構成する無線通信装置から送信された取得情報を受け付けた場合に、当該取得情報を送信した無線通信装置が属するグループを前記データベースから抽出する抽出手順と、
前記抽出されたグループに係る前記グループ情報を前記取得情報を送信した無線通信装置に送信するために出力する制御を行う制御手順と
を具備する情報処理方法。
【請求項１】
無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するためのデータベースに格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための情報であって、前記グループを構成する無線通信装置から送信された取得情報を受け付ける受付部と、
前記取得情報を受け付けた場合に当該取得情報を送信した無線通信装置に送信するための前記グループ情報を出力する制御を行う制御部と
を具備する情報処理装置。
【請求項２】
前記情報処理装置は、ＲＯ（Registration Operator）と接続され、
前記受付部は、前記グループを構成する無線通信装置から送信された前記取得情報を前記ＲＯを介して受け付け、
前記制御部は、前記グループ情報を前記ＲＯに出力し、
前記ＲＯは、前記グループ情報を前記情報処理装置から受信した場合に前記取得情報を送信した無線通信装置に当該グループ情報を送信する
請求項１記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置を識別するための識別情報を前記取得情報として前記ＲＯに送信し、
前記ＲＯは、前記識別情報を受信した場合に当該識別情報を前記情報処理装置に送信し、当該識別情報に係る無線通信装置が属するグループに係る前記グループ情報を前記情報処理装置から受信した場合に当該グループ情報を当該識別情報に係る無線通信装置に送信し、
前記受付部は、前記識別情報を前記ＲＯから受け付け、
前記制御部は、前記識別情報を送信した無線通信装置が属するグループを当該識別情報に基づいて前記データベースから抽出して当該抽出されたグループに係る前記グループ情報を前記ＲＯに出力する
請求項２記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記グループ情報は、前記グループに属する各無線通信装置を前記無線通信装置に一覧表示させるための情報であり、
前記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置に係る前記識別情報を含むグループ一覧要求を前記取得情報として前記ＲＯに送信し、
前記ＲＯは、前記グループ一覧要求を受け付けた場合に当該グループ一覧要求に含まれる前記識別情報を前記情報処理装置に送信する
請求項３記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯ（Selected Home Operator）に接続する権利であり、
前記受付部は、有効な前記契約認証情報を有する無線通信装置から送信された前記取得情報を前記ＳＨＯおよび前記ＲＯを介して受け付け、
前記ＲＯは、有効な前記契約認証情報を有する無線通信装置に前記グループ情報を送信する場合には前記ＳＨＯを介して送信する
請求項２記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記データベースは、前記複数の無線通信装置が同一グループであることを特定するための情報を前記グループ情報として格納する請求項１記載の情報処理装置。
【請求項７】
前記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯに接続する権利であり、
前記データベースは、前記グループを構成する各無線通信装置により同一の前記契約認証情報を共有するための情報を前記グループ情報として格納する
請求項１記載の情報処理装置。
【請求項８】
前記データベースは、前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置における前記接続権の有無とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納し、
前記グループを構成する無線通信装置は、当該無線通信装置に係る前記識別情報を前記取得情報として前記情報処理装置に送信し、
前記制御部は、前記識別情報を送信した無線通信装置が属するグループを当該識別情報に基づいて前記データベースから抽出して当該抽出されたグループに係る前記グループ情報を当該無線通信装置に送信する
請求項１記載の情報処理装置。
【請求項９】
前記接続権は、契約認証情報に基づいて基地局を介してＳＨＯに接続する権利であり、
前記データベースは、前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置における前記接続権の有無と有効な前記契約認証情報に係る通信事業者に関する情報とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納する
請求項１記載の情報処理装置。
【請求項１０】
前記データベースは、前記グループを識別するためのグループ識別情報と前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置に係るＭＳＩＳＤＮ（Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number）とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納する請求項１記載の情報処理装置。
【請求項１１】
前記データベースは、前記無線通信装置を識別するための識別情報と前記無線通信装置を視覚的に特定するための表示情報とが前記無線通信装置毎に関連付けられている前記グループ情報を前記グループ毎に格納する請求項１記載の情報処理装置。
【請求項１２】
前記データベースは、前記無線通信装置に係る機種名と前記無線通信装置を表すアイコンと前記無線通信装置を表す名称とのうちの少なくとも１つを前記表示情報として格納する請求項１１記載の情報処理装置。
【請求項１３】
前記データベースは、前記グループに新たな無線通信装置を追加登録する際に用いられるグループ識別情報およびパスワードを当該グループに関連付けて格納する請求項１記載の情報処理装置。
【請求項１４】
無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループに関する情報であって前記複数の無線通信装置に関するグループ情報を要求する取得情報を、前記グループを構成する無線通信装置から受け付けた場合に、前記グループを管理する情報処理装置に前記グループ情報を要求し、当該要求に応じて前記情報処理装置から出力された前記グループ情報を、前記取得情報を送信した無線通信装置に無線回線を介して送信する制御を行う制御部を具備するネットワーク制御装置。
【請求項１５】
無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理する情報処理装置に格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための取得情報を前記情報処理装置に送信する制御を行う送信制御部と、
前記取得情報に応じて前記情報処理装置から出力された前記グループ情報を取得して表示部に表示させる制御を行う表示制御部と
を具備する無線通信装置。
【請求項１６】
無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理する情報処理装置に格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための取得情報を前記情報処理装置にＲＯを介して送信し、前記取得情報に応じて前記情報処理装置から出力された前記グループ情報を前記ＲＯを介して取得して表示部に表示させる制御を行う制御部を備える無線通信装置と、
前記グループを管理するためのデータベースであって前記グループ情報を格納するデータベースと、前記無線通信装置から送信された前記取得情報を前記ＲＯを介して受け付ける受付部と、前記取得情報を受け付けた場合に当該取得情報を送信した無線通信装置に前記グループ情報を前記ＲＯを介して送信する制御を行う制御部とを備える情報処理装置と
を具備する通信システム。
【請求項１７】
無線回線を介して所定のネットワークに接続するための接続権を共有する複数の無線通信装置により構成されるグループを管理するためのデータベースに格納されている前記グループに属する各無線通信装置に関するグループ情報を取得するための情報であって前記グループを構成する無線通信装置から送信された取得情報を受け付けた場合に、当該取得情報を送信した無線通信装置が属するグループを前記データベースから抽出する抽出手順と、
前記抽出されたグループに係る前記グループ情報を前記取得情報を送信した無線通信装置に送信するために出力する制御を行う制御手順と
を具備する情報処理方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【公開番号】特開２０１２−２３１３５２（Ｐ２０１２−２３１３５２Ａ）
【公開日】平成２４年１１月２２日（２０１２．１１．２２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−９８９７９（Ｐ２０１１−９８９７９）
【出願日】平成２３年４月２７日（２０１１．４．２７）
【出願人】（０００００２１８５）ソニー株式会社 (34,172)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１１月２２日（２０１２．１１．２２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年４月２７日（２０１１．４．２７）
【出願人】（０００００２１８５）ソニー株式会社 (34,172)
【Ｆターム（参考）】
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