説明

情報処理装置、プログラム、および情報処理システム

【課題】提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることが可能な、情報処理装置、プログラム、および情報処理システムを提供する。
【解決手段】嗜好情報を生成する嗜好情報生成部と、登録されたアプリケーションの選択的な実行が可能な第1の操作画面を表示する第1の状態と、ユーザを誘引する表示情報が選択的に表示される第2の操作画面を表示する第2の状態とを有する操作アプリケーションの状態の変化に基づいて操作アプリケーションの状態を判定する状態判定部と、判定結果に基づいて第1の操作画面と第2の操作画面とを表示画面に選択的に表示する表示制御部と、判定結果に基づいて表示情報を第2の操作画面に表示させる表示情報表示制御部と、第1の操作画面において選択されたアプリケーションまたは第2の操作画面において選択された表示情報に対応する処理を実行する処理部とを備える情報処理装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザの嗜好を解析し、解析結果に応じた情報をユーザに提供することによってユーザが所望する情報を提供する技術が開発されている。また、近年、ユーザが所有する情報処理装置の種類の情報(例えば機種などを示す情報)や、ユーザがいる地域を示す情報などのユーザに関する情報に基づいて、例えば広告などのユーザに提供する情報を選択し、選択された情報をユーザに提供する技術が開発されている。
【0003】
ユーザの嗜好の解析結果に基づき情報を提供する技術としては、例えば、特許文献1、特許文献2が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−15595号公報
【特許文献2】特開2007−207153号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザの嗜好の解析結果に基づき情報を提供する従来の技術(以下、「従来の技術」とよぶ場合がある。)を用いることによって、例えば、ユーザに対する情報通知(情報の提供)や、通知する情報の検索などを行う情報処理システムを実現することができる。しかしながら、従来の技術では、情報通知の対象となるアプリケーション(クライアントアプリケーション)は予め定められており、また、検索対象のコンテンツも限られている。よって、従来の技術を用いる場合には、ユーザが上記対象となるアプリケーションを使用しない限り、ユーザの嗜好をより高い確度で解析することができず、ユーザが所望する情報を提供することができるとは限らない。そのため、広告に関する情報や、音楽や画像(動画像/静止画像)などのコンテンツなどをユーザに推薦する情報を、従来の技術を用いてユーザに提供したとしても、当該情報が示すコンテンツなどにユーザを誘引させることができない可能性がある。
【0006】
また、従来の技術を用いる場合には、提供した情報に対するユーザのアクションに対して行われる処理は、“上記対象となるアプリケーション内で実現できること”に限られてしまう。よって、従来の技術を用いたとしても、提供した情報にユーザが誘引された場合において、ユーザの利便性を向上できるとは限らない。
【0007】
したがって、従来の技術を用いたとしても、ユーザの嗜好により合致するユーザを誘引することが可能な情報をユーザへ提供し、提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることは、望むべくもない。
【0008】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ユーザを誘引することが可能な情報をユーザへ提供し、提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、プログラム、および情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、ユーザ操作に基づくユーザの嗜好を解析し、上記ユーザの嗜好を示す嗜好情報を生成する嗜好情報生成部と、アプリケーションが登録され、ユーザの選択操作による登録された上記アプリケーションの選択的な実行が可能な第1の操作画面を表示する第1の状態と、上記第1の操作画面を非表示とし、上記嗜好情報に基づいて取得された、ユーザによる選択操作が可能なユーザを誘引する表示情報が選択的に表示される第2の操作画面を表示する第2の状態とを有する操作アプリケーションの状態の変化を、ユーザ操作に基づいて検出し、上記操作アプリケーションの状態を判定する状態判定部と、上記状態判定部の判定結果に基づいて、上記第1の操作画面と上記第2の操作画面とを表示画面に選択的に表示する表示制御部と、上記状態判定部の判定結果に基づいて、上記表示情報を上記第2の操作画面に表示させる表示情報表示制御部と、上記第1の操作画面においてアプリケーションが選択された場合、または、上記第2の操作画面において上記表示情報が選択された場合に、選択されたアプリケーション、または選択された表示情報に対応する処理を実行する処理部とを備える情報処理装置が提供される。
【0010】
かかる構成により、ユーザを誘引することが可能な情報をユーザへ提供し、提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0011】
また、表示制御部は、所定の形状の上記第2の操作画面を表示させ、表示画面におけるユーザの操作位置と上記第2の操作画面との距離が所定の距離以下である場合には、上記所定の形状を上記操作位置に応じた形状に変形させ、上記操作位置と上記第2の操作画面との距離が所定の距離より大きくなった場合には、変形された上記所定の形状を、弾性的に変形前の上記所定の形状に復元させてもよい。
【0012】
また、表示制御部は、登録された上記アプリケーションが画像により表され、表示画面におけるユーザの操作位置に応じて変形する表示線が上記画像の下部に表示された第1の操作画面を表示し、上記操作位置と上記画像との距離が所定の距離以下である場合には、上記表示線における上記画像の直下に位置する部分を、上記操作位置との距離がより大きくなるように変形させ、上記操作位置と上記画像との距離が所定の距離より大きくなった場合には、変形された上記表示線の形状を、弾性的に変形前の表示線の形状に復元させてもよい。
【0013】
また、上記表示制御部は、上記第1の操作画面の一部を構成する上記第2の操作画面を表示させてもよい。
【0014】
また、上記操作アプリケーションは、1または2以上のアプリケーションを選択的に実行させるためのランチャーアプリケーションであってもよい。
【0015】
また、上記嗜好情報生成部が生成した嗜好情報と、広告情報と、コンテンツデータとを記憶可能な記憶部と、上記記憶部に記憶された上記嗜好情報、上記広告情報、上記コンテンツデータに基づいて、上記嗜好情報に応じた上記表示情報を生成する表示情報取得部とをさらに備え、上記表示情報表示制御部は、上記表示情報取得部において生成された表示情報を上記第2の操作画面に表示させてもよい。
【0016】
また、上記嗜好情報に応じた表示情報を生成する情報提供サーバと通信可能な通信部をさらに備え、上記表示情報取得部は、上記嗜好情報生成部が生成した嗜好情報を上記情報提供サーバに送信させ、送信させた上記嗜好情報に応じた表示情報を上記情報提供サーバから取得し、上記表示情報表示制御部は、上記表示情報取得部において生成された表示情報、または上記表示情報取得部が上記情報提供サーバから取得した表示情報を上記第2の操作画面に表示させてもよい。
【0017】
また、上記嗜好情報に応じた表示情報を生成する情報提供サーバと通信可能な通信部と、上記嗜好情報生成部が生成した嗜好情報を上記情報提供サーバに送信させ、送信させた上記嗜好情報に応じた表示情報を上記情報提供サーバから取得する表示情報取得部とをさらに備え、上記表示情報表示制御部は、上記表示情報取得部において取得された表示情報を上記第2の操作画面に表示させてもよい。
【0018】
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、ユーザの嗜好を解析し、上記ユーザの嗜好を示す嗜好情報を生成する嗜好情報生成部と、ユーザの選択操作によるアプリケーションの選択的な実行が可能な第1の操作画面を表示する第1の状態と、上記第1の操作画面を非表示とし、上記嗜好情報に基づいて取得される推薦情報が表示される第2の操作画面を表示する第2の状態とを有する操作アプリケーションの状態を、ユーザ操作に基づいて制御する操作アプリケーション状態制御部と、上記操作アプリケーションの状態が第2の状態であるとき、上記推薦情報を選択的に上記第2の操作画面に表示させる推薦情報表示制御部と、上記第1の操作画面においてアプリケーションが選択された場合、または、上記第2の操作画面において上記推薦情報が選択された場合に、選択されたアプリケーション、または選択された推薦情報に対応する処理を実行する処理部とを備える情報処理装置が提供される。
【0019】
かかる構成により、ユーザを誘引することが可能な情報をユーザへ提供し、提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0020】
また、所定の形状の第2の操作画面を表示する表示制御部と、ユーザの操作に応じて移動するポインタを表示するポインタ表示制御部とを備え、上記表示制御部は、上記ポインタが上記第2の操作画面に近接した場合に、上記所定の形状の第2の操作画面を上記ポインタの位置に応じて変形させてもよい。
【0021】
また、上記表示制御部は、上記ポインタが上記第2の操作画面に近接した場合に、上記ポインタの移動に応じて上記第2の操作画面の表示位置を変更させてもよい。
【0022】
上記目的を達成するために、本発明の第3の観点によれば、ユーザ操作に基づくユーザの嗜好を解析し、上記ユーザの嗜好を示す嗜好情報を生成する手段、アプリケーションが登録され、ユーザの選択操作による登録された上記アプリケーションの選択的な実行が可能な第1の操作画面を表示する第1の状態と、上記第1の操作画面を非表示とし、上記嗜好情報に基づいて取得された、ユーザによる選択操作が可能なユーザを誘引する表示情報が選択的に表示される第2の操作画面を表示する第2の状態とを有する操作アプリケーションの状態の変化を、ユーザ操作に基づいて検出し、上記操作アプリケーションの状態を判定する手段、上記判定する手段における判定結果に基づいて、上記第1の操作画面と上記第2の操作画面とを表示画面に選択的に表示する手段、上記判定する手段における判定結果に基づいて、上記表示情報を上記第2の操作画面に表示させる手段、上記第1の操作画面においてアプリケーションが選択された場合、または、上記第2の操作画面において上記表示情報が選択された場合に、選択されたアプリケーション、または選択された表示情報に対応する処理を実行する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムが提供される。
【0023】
かかるプログラムを用いることにより、ユーザを誘引することが可能な情報をユーザへ提供し、提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0024】
上記目的を達成するために、本発明の第4の観点によれば、情報処理装置と、上記情報処理装置と通信可能な情報提供サーバとを有し、上記情報処理装置は、外部装置と通信可能な装置側通信部と、ユーザ操作に基づくユーザの嗜好を解析し、上記ユーザの嗜好を示す嗜好情報を生成する嗜好情報生成部と、上記嗜好情報生成部が生成した嗜好情報と、広告情報と、コンテンツデータとを記憶可能な記憶部と、アプリケーションが登録され、ユーザの選択操作による登録された上記アプリケーションの選択的な実行が可能な第1の操作画面を表示する第1の状態と、上記第1の操作画面を非表示とし、上記嗜好情報に基づいて取得された、ユーザによる選択操作が可能なユーザを誘引する表示情報が選択的に表示される第2の操作画面を表示する第2の状態とを有する操作アプリケーションの状態の変化を、ユーザ操作に基づいて検出し、上記操作アプリケーションの状態を判定する状態判定部と、上記状態判定部の判定結果に基づいて、上記第1の操作画面と上記第2の操作画面とを表示画面に選択的に表示する表示制御部と、上記記憶部に記憶された上記嗜好情報、上記広告情報、上記コンテンツデータに基づいて、上記嗜好情報に応じた上記表示情報を生成する、および/または、上記嗜好情報生成部が生成した嗜好情報を上記情報提供サーバに送信させ、送信させた上記嗜好情報に応じた表示情報を上記情報提供サーバから取得する表示情報取得部と、上記状態判定部の判定結果に基づいて、上記表示情報取得部において生成された表示情報、または上記表示情報取得部が上記情報提供サーバから取得した表示情報を上記第2の操作画面に表示させる表示情報表示制御部と、上記第1の操作画面においてアプリケーションが選択された場合、または、上記第2の操作画面において上記表示情報が選択された場合に、選択されたアプリケーション、または選択された表示情報に対応する処理を実行する処理部とを備え、上記情報提供サーバは、外部装置と通信可能なサーバ側通信部と、上記サーバ側通信部が受信した上記情報処理装置から送信された上記嗜好情報に基づいて、上記嗜好情報に応じた表示情報を生成し、上記嗜好情報を送信した情報処理装置へ生成した上記表示情報を送信させる表示情報生成部とを備える、情報処理システムが提供される。
【0025】
かかる構成により、ユーザを誘引することが可能な情報をユーザへ提供し、提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることが可能な情報処理システムが提供される。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、ユーザを誘引することが可能な情報をユーザへ提供し、提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置における表示状態を説明するための説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係る情報処理装置が実行する操作アプリケーションの最小化状態の一例を示す説明図である。
【図3A】本発明の実施形態に係る情報処理装置が表示画面に表示させる第2の操作画面の形状変化の一例を示す説明図である。
【図3B】本発明の実施形態に係る情報処理装置が表示画面に表示させる第2の操作画面の形状変化の一例を示す説明図である。
【図3C】本発明の実施形態に係る情報処理装置が表示画面に表示させる第2の操作画面の形状変化の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係る情報処理装置が実行する操作アプリケーションのランチャー表示状態の一例を示す説明図である。
【図5A】本発明の実施形態に係る情報処理装置が表示画面に表示させる第1の操作画面の挙動の第1の例を示す説明図である。
【図5B】本発明の実施形態に係る情報処理装置が表示画面に表示させる第1の操作画面の挙動の第1の例を示す説明図である。
【図5C】本発明の実施形態に係る情報処理装置が表示画面に表示させる第1の操作画面の挙動の第1の例を示す説明図である。
【図6A】本発明の実施形態に係る情報処理装置が表示画面に表示させる第1の操作画面Bの挙動の第2の例を示す第1の説明図である。
【図6B】本発明の実施形態に係る情報処理装置が表示画面に表示させる第1の操作画面Bの挙動の第2の例を示す第1の説明図である。
【図7A】本発明の実施形態に係る情報処理装置が表示画面に表示させる第1の操作画面Bの挙動の第2の例を示す第2の説明図である。
【図7B】本発明の実施形態に係る情報処理装置が表示画面に表示させる第1の操作画面Bの挙動の第2の例を示す第2の説明図である。
【図8A】本発明の実施形態に係る情報処理装置が表示画面に表示させる第1の操作画面Bの挙動の第3の例を示す第1の説明図である。
【図8B】本発明の実施形態に係る情報処理装置が表示画面に表示させる第1の操作画面Bの挙動の第3の例を示す第1の説明図である。
【図9】本発明の実施形態に係る情報処理装置が実行する操作アプリケーションの情報提示状態の一例を示す説明図である。
【図10A】本発明の実施形態に係る情報処理装置における第2の操作画面に表示される表示情報の表示例を示す説明図である。
【図10B】本発明の実施形態に係る情報処理装置における第2の操作画面に表示される表示情報の表示例を示す説明図である。
【図10C】本発明の実施形態に係る情報処理装置における第2の操作画面に表示される表示情報の表示例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係る情報処理装置における第2の操作画面への表示情報の表示に関する処理の一例を示す流れ図である。
【図12】本発明の実施形態に係る情報処理システムの概要を説明するための説明図である。
【図13】本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す説明図である。
【図14】本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施形態に係る情報提供サーバの構成の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0029】
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本発明の実施形態に係るアプローチ
2.本発明の実施形態に係る情報処理システム
3.本発明の実施形態に係るプログラム
【0030】
(本発明の実施形態に係るアプローチ)
本発明の実施形態に係る情報処理システム(以下、「情報処理システム1000」とよぶ場合がある。)を構成する各装置の構成について説明する前に、本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチについて説明する。
【0031】
[利便性向上アプローチの概要]
従来の技術のように、特定のアプリケーションに依存してユーザに対する情報提供や、提供する情報の検索などを行う場合には、ユーザが所望する情報を提供することができるとは限らない。そこで、情報処理システム1000では、本発明の実施形態に係る情報処理装置(以下、総称して「情報処理装置100」とよぶ場合がある。)が、登録されたアプリケーションを選択的に実行させるための操作アプリケーションを介して、情報処理装置100のユーザに情報を提供する。以下では、情報処理装置100のユーザを、単に「ユーザ」として示す。
【0032】
より具体的には、情報処理装置100は、登録されたアプリケーションの選択的な実行が可能な第1の操作画面を表示する第1の状態と、第1の操作画面を非表示とし、表示情報が選択的に表示される第2の操作画面を表示する第2の状態とを有する操作アプリケーションを介してユーザに情報(表示情報)を提供する。本発明の実施形態に係る操作アプリケーションを構成する第1の操作画面、および第2の操作画面については、後述する。
【0033】
本発明の実施形態に係る表示情報とは、例えば、ユーザによる選択操作が可能な表示画面に表示される情報であり、ユーザにより選択された場合において実行される処理が規定された情報である。本発明の実施形態に係る表示情報は、例えば、下記のパラメータやデータから構成される。なお、本発明の実施形態に係る表示情報が、下記のパラメータやデータから構成されることに限られないことは、言うまでもない。
【0034】
<表示情報の構成例>
・表示画面に表示されるメッセージの種類を明示する画像データ
・表示画面に表示されるメッセージの内容を示すパラメータ
・表示画面に表示されるメッセージが選択された場合に実行される処理内容を示すパラメータ
【0035】
ここで、表示情報を構成する上記実行される処理内容を示すパラメータが示す処理内容としては、例えば、ブラウザ(アプリケーションの一例)を実行させて特定のウェブサイトを表示させることや、ブラウザを実行させて特定のサーバからデータをダウンロードすることなどが挙げられるが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、音声データ再生アプリケーションを実行させて所定の音声データを再生させる表示情報や、RSS(Resource description framework Site Summary)フィードの未読ニュースを表示させる表示情報を、表示させることもできる。
【0036】
また、表示情報を構成する上記実行される処理内容を示すパラメータとしては、例えば、実行するアプリケーションを示すパラメータ、当該アプリケーションに実行させる処理を示すパラメータ、当該処理に用いられる処理パラメータなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0037】
より具体的には、本発明の実施形態に係る表示情報としては、例えば、下記の情報が挙げられる。
【0038】
<表示情報の一例>
・ユーザが購読している(すなわち、ユーザの嗜好に基づく)RSS(Resource description framework Site Summary)フィードの未読ニュース
・ユーザの嗜好を示す嗜好情報に基づいて検索(または抽出)された、情報処理装置100が記憶する音声データや画像データなどのコンテンツデータと、当該コンテンツデータを再生するためのプラットフォーム(アプリケーション)に関する情報
・嗜好情報に基づいてインターネットなどのネットワークから検索された、クラウドコンピューティングサービス上のコンテンツの情報
【0039】
ここで、上記表示情報の一例のうち、嗜好情報に基づく情報は、情報処理装置100が、ユーザの嗜好に基づいてユーザに推薦する情報(推薦情報)に相当する。以下では、本発明の実施形態に係る表示情報のうちの、例えば上記のような嗜好情報に基づいてユーザに推薦する情報を、「レコメンド情報」とよぶ場合がある。
【0040】
なお、本発明の実施形態に係る表示情報は、上記のようにユーザの嗜好に基づく情報に限られない。例えば、情報処理装置100は、下記のように、ユーザの嗜好に必ずしも基づかない情報を、表示情報として表示させることもできる。なお、下記の例に示す特定のサーバが、情報処理装置100から取得した嗜好情報を用いて、ユーザの嗜好に基づく広告メッセージを配信することができることは、言うまでもない。
【0041】
<表示情報の他の例>
・特定のサーバが、例えば、情報処理装置100を識別する識別情報(例えば機種情報など)や、情報処理装置100が位置する地域を示す地域情報などに基づいてユーザに配信するメッセージ(例えば広告メッセージ)や、当該メッセージにリンクされた情報(例えば、ネットワーク上のコンテンツデータへのリンク情報や、所定のアプリケーションを実行させる命令など)
・情報処理装置100において実行されているアプリケーションが解析した情報に関連付けられた情報
【0042】
ここで、情報処理装置100は、例えば、SKU(Stock Keeping Unit)情報や、ユーザに関する情報が記録されたユーザ管理情報、GPS(Global Positioning System)などから取得される情報を用いて、地域情報を取得することができるが、上記に限られない。
【0043】
また、上記アプリケーションが解析した情報に関連付けられた情報としては、ユーザに提示するメッセージと、当該メッセージに対応する処理の内容などが挙げられる。上記ユーザに提示するメッセージとしては、例えば、ユーザへ促したい操作を示すメッセージや、ハードウェアの異常などの警告を示すメッセージが挙げられるが、上記に限られない。また、メッセージに対応する処理の内容としては、例えば、スキャンディスク(例えば、情報処理装置100が備える記憶部(後述する)の異常が検出された場合)など、所定のアプリケーションを実行させることなどが挙げられる。以下では、情報処理装置100が、ユーザに提供する、上記アプリケーションが解析した情報に関連付けられた情報を、「アプリケーションメッセージ」とよぶ場合がある。
【0044】
情報処理装置100は、例えば、上記のような表示情報を第2の操作画面に選択的に表示する。なお、本発明の実施形態に係る表示情報が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0045】
また、情報処理装置100は、例えば、ユーザの嗜好を示す嗜好情報に基づいて表示情報を取得する。本発明の実施形態に係る表示情報の取得とは、例えば、情報処理装置100が嗜好情報に基づき生成すること、および/または、外部装置が嗜好情報に基づいて生成した表示情報を当該外部装置から取得することをいう。上記外部装置としては、情報処理システム1000を構成する情報提供サーバ(以下、「情報提供サーバ200」とよぶ場合がある。)が挙げられる。
【0046】
ここで、情報処理装置100は、例えば嗜好解析エンジンなどのソフトウェアを用いるなど、ユーザの嗜好を解析することが可能な技術を用いてユーザの嗜好解析を行うことによって、嗜好情報を生成する。
【0047】
より具体的には、情報処理装置100は、例えば、ユーザ操作に基づくユーザの行動解析や、操作アプリケーションに登録されたアプリケーションのうち実行される頻度が高いアプリケーションなどの情報を解析することによって、嗜好情報を生成することができる。また、情報処理装置100は、上記ユーザ操作に基づくユーザの行動解析を、ユーザ操作が行われた時間の情報と結びつけて行うことができる。上記の場合には、情報処理装置100は、ユーザの行動履歴に基づくより適したタイミングで、ユーザに表示情報を提供することが可能となる。
【0048】
また、情報処理装置100は、例えば、インターネットなどのネットワークを介して通信可能な外部装置と連携することにより、嗜好情報を生成することもできる。より具体的には、情報処理装置100は、例えば、ユーザの音声ファイル再生履歴から再生頻度が高い歌手名(アーティスト名)などの情報を抽出し、抽出した情報に対応するメタ情報を外部装置から取得する。そして、情報処理装置100は、抽出した情報と取得されたメタ情報とを連携させることによって、例えば、同様の嗜好を有する他のユーザとを結びつけてユーザの潜在的な嗜好を解析し、解析結果を嗜好情報とすることができる。
【0049】
さらに、情報処理装置100は、第2の操作画面に表示された表示情報が選択された場合には、当該選択の履歴をユーザの嗜好解析に用いることもできる。上記のように、第2の操作画面に表示された表示情報の選択の履歴をユーザの嗜好の解析に用いることにより、情報処理装置100は、ユーザによる表示情報の選択履歴に基づく新たな表示情報を表示させることができる。よって、情報処理装置100は、時間が経過すればするほど、よりユーザの嗜好に沿ったより精度が高い表示情報をユーザに提供することができる。つまり、情報処理装置100が、表示情報の選択履歴をユーザの嗜好解析に用いて嗜好情報を生成し、当該嗜好情報に基づく表示情報を表示することによって、情報処理装置100は、いわゆる学習機能を有しながら、表示情報をユーザに提供することが可能となる。
【0050】
また、本発明の実施形態に係る操作アプリケーションとしては、例えば、ユーザの選択操作(ユーザ操作の一例)に基づいて登録された1または2以上のアプリケーションを選択的に実行することが可能なランチャーアプリケーションが挙げられる。以下では、本発明の実施形態に係る操作アプリケーションとして、パレット型のランチャーアプリケーションを例に挙げて説明する。なお、本発明の実施形態に係る操作アプリケーションが、パレット型のランチャーアプリケーションに限られないことは、言うまでもない。
【0051】
ランチャーアプリケーションなどの操作アプリケーションは、登録されたアプリケーションを選択的に実行させるためのアプリケーションであるので、常時実行される可能性が高い。また、本発明の実施形態に係る操作アプリケーションは、複数のアプリケーションを登録することが可能であるので、従来の技術のように、特定の1のアプリケーションに限定されない。よって、情報処理装置100が、本発明の実施形態に係る操作アプリケーションを介してユーザに情報を提供することによって、従来の技術のように特定のアプリケーションへの依存を回避することができる。
【0052】
したがって、情報処理装置100は、従来の技術を用いる従来の情報処理装置よりもユーザの嗜好をより高い確度で解析することが可能となるので、従来の技術を用いて情報を提供する場合よりも、ユーザが所望する表示情報をユーザに提供することができる。
【0053】
また、情報処理装置100は、表示情報がユーザ操作(例えば、クリック操作やタッチ操作など)により選択された場合(すなわち、提供した表示情報にユーザが誘引された場合)には、表示情報に規定された処理内容に基づく処理を行う。
【0054】
ここで、本発明の実施形態に係る表示情報は、上記のように、例えば、嗜好情報に基づいて、または、アプリケーションメッセージのように嗜好情報に必ずしも基づかずに、動的に生成される情報である。よって、情報処理装置100は、提供した表示情報にユーザが誘引された場合において、従来の技術を用いる従来の情報処理装置よりも、よりフレキシブルに処理を行うことができる。
【0055】
したがって、情報処理装置100は、第2の操作画面に表示させた表示情報(提供した表示情報)にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0056】
上述したように、本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチを用いる情報処理装置100は、第1の操作画面と第2操作画面とを表示画面に表示させる操作アプリケーションを介して、表示情報をユーザに提供する。したがって、情報処理装置100は、ユーザを誘引することが可能な情報をユーザへ提供し、提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0057】
[情報処理装置100が表示させる表示画面の一例]
次に、上述した利便性向上アプローチに係る情報処理装置100が表示させる表示画面の一例について説明する。また、以下では、利便性向上アプローチに係る表示画面の一例と共に、情報処理システム1000を構成する情報処理装置100、情報提供サーバ200それぞれにおける処理について、適宜説明する。
【0058】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100における表示状態を説明するための説明図である。ここで、図1では、本発明の実施形態に係る操作アプリケーションの第1の状態(図1に示すSt2)、第2の状態(図1に示すSt1、St3)、および他のアプリケーションなどの実行状態(図1のSt4)を示している。
【0059】
情報処理装置100は、ユーザ操作に基づいて、図1に示す状態St1〜St4を切り替える。より具体的には、情報処理装置100は、操作部(後述する)から伝達されるユーザ操作に応じた操作信号や、マウスなどの外部操作デバイスから伝達される操作信号に基づいて、表示画面におけるユーザの操作位置や選択操作などのユーザ操作を検出する。そして、情報処理装置100は、ユーザ操作の検出結果に基づいて状態を切り替える。ここで、情報処理装置100におけるユーザ操作の検出結果に基づく状態の切り替えは、例えば、情報処理装置100が、ユーザ操作に基づいて操作アプリケーションの状態の変化を検出し、操作アプリケーションの状態を認識することにより実現される。
【0060】
以下、図1に示す最小化状態St1、ランチャー表示状態St2、情報提示状態St3、実行状態St4それぞれと、状態間の遷移とについて説明する。
【0061】
[1]最小化状態St1
最小化状態St1は、例えば操作アプリケーションが起動された場合の初期状態であり、操作アプリケーションの存在をユーザに知らせる役目を果たす。また、操作アプリケーションが最小化状態St1である場合、操作アプリケーションは、ユーザの注意を引きつける、いわゆるティザーとしての役目を果たす。
【0062】
図2は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が実行する操作アプリケーションの最小化状態の一例を示す説明図である。ここで、図2に示すAは、操作アプリケーションの第2の操作画面(以下、「第2の操作画面A」とよぶ場合がある。)の一例である。また、図2では、ユーザの操作位置を示す指標として、ポインタPを示している。以下では、情報処理装置100が、ユーザの操作位置をポインタPで表す場合を例に挙げて説明する。
【0063】
第2の操作画面Aは、図1に示すように、例えば、表示画面の上端においてリップ(へり)形状(所定の形状の一例)で表される。操作アプリケーションが起動されると、情報処理装置100は、第2の操作画面Aを表示画面の最上部から最終的な表示位置まで、するりと落ちるように表示させる。また、情報処理装置100は、第2の操作画面Aを、例えば慣性の効果によって何回かバウンドさせることにより、弾性的に最終的な表示位置に表示させる。
【0064】
また、図1に示す第2の操作画面Aは、例えば下記の効果を奏する。
・操作アプリケーションの存在(起動されていること)および位置をユーザに示す
・ユーザが、ポインタを用いた選択操作(例えば「クリック操作」)や、「タッチ操作」(表示画面がタッチスクリーン上に表示される場合)による操作を可能とする
【0065】
ここで、図2では示していないが、第2の操作画面Aには、画像やテキストなどで表された表示情報を表示可能な表示領域を設けることができる。第2の操作画面Aに表示領域が設けられることによって、情報処理装置100は、後述する情報提示状態St3において、表示領域に様々な表示情報を表示させることが可能となる。
【0066】
また、情報処理装置100は、最小化状態St1においても第2の操作画面Aの表示領域に情報の表示が可能である。最小化状態St1において第2の操作画面Aの表示領域に表示される情報としては、例えば、操作アプリケーションの名称などが挙げられる。上記の場合、本発明の実施形態に係る第2の操作画面は、操作アプリケーションを「ブランド」としてユーザに認知させることもできる。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が、最小化状態St1において第2の操作画面Aの表示領域に表示させる情報が、操作アプリケーションの名称に限られないことは、言うまでもない。
【0067】
また、情報処理装置100は、ユーザの操作位置と第2の操作画面Aとの距離に基づいて、第2の操作画面Aのリップ形状を変化させる。
【0068】
より具体的には、情報処理装置100は、表示画面におけるユーザの操作位置と第2の操作画面との距離が所定の距離以下である場合には、リップ形状を操作位置に応じた形状に変形させる。また、情報処理装置100は、ユーザの操作位置と第2の操作画面との距離が所定の距離より大きくなった場合には、変形されたリップ形状を、弾性的に変形前のリップ形状に復元させる。ここで、本発明の実施形態に係る所定の距離としては、例えば、第2の操作画面の外周部分からの距離が挙げられるが、上記に限られない。また、本発明の実施形態に係る所定の距離は、例えば、予め規定された距離であってもよいし、ユーザ操作に基づいて設定可能であってもよい。
【0069】
図3A〜図3Cは、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が表示画面に表示させる第2の操作画面Aの形状変化の一例を示す説明図である。ここで、図3Aは、第2の操作画面Aの初期状態のリップ形状(デフォルト形状)を示しており、図3Bは、ポインタPの位置(ユーザの操作位置)に応じて変形されたリップ形状の一例を示している。また、図3Cは、ポインタPの位置(ユーザの操作位置)に応じて弾性的に変形前のリップ形状(デフォルト形状)に復元されたリップ形状を示している。
【0070】
ポインタPが第2の操作画面の近く(所定の距離内)で動かされると、情報処理装置100は、まるで、リップ形状がポインタPの位置(ユーザの操作位置。以下同様とする。)に向かって引き寄せられているように、リップ形状の形状を変化させる(図3B)。また、このとき、操作アプリケーション名などを示すブランドラベルや、アイコン、テキストなどが第2の操作画面に表示されている場合(後述する情報提示状態St3も含まれる。)には、情報処理装置100は、これらもリップ形状の動きに合わせて動かす。ここで、情報処理装置100は、例えば、リップ形状のくぼんだ底に向かう図1に示す線L1(表示されない架空の線)に沿うように、上記ブランドラベルや、アイコン、テキストなどを動かすが、上記に限られない。
【0071】
また、ポインタPが、第2の操作画面からの所定の距離外へと離れると、情報処理装置100は、リップ形状を変形前の形状へと復元する(図3C)。ここで、情報処理装置100は、図3Bに示すように変形したリップ形状を、例えば慣性の効果によって何回かバウンドさせることにより、弾性的に元のリップ形状へと復元させる。
【0072】
情報処理装置100は、例えば、図3A〜図3Cに示すように、ユーザの操作位置と第2の操作画面Aとの距離に基づいて、第2の操作画面Aのリップ形状を変化させる。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100における第2の操作画面の形状、および当該形状の変化例が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0073】
また、情報処理装置100は、例えば、ポインタPが第2の操作画面Aに近接した場合(ポインタPが第2の操作画面Aから所定の距離の範囲内にある場合)に、ポインタPの移動に応じて第2の操作画面Aの表示位置を変更させることもできる。上記によって、情報処理装置100は、例えば、図2に示す第2の操作画面Aを表示画面の表示画面の最上部の左端や右端に移動させることができ、また、第2の操作画面Aを表示画面の垂直方向の部分など、表示画面の最上部以外の部分に移動させることもできる。
【0074】
[2]最小化状態St1とランチャー表示状態St2との間の遷移
ユーザ操作によりポインタPが第2の操作画面A内(リップ形状内)に位置することが検出されると、情報処理装置100は、最小化状態St1からランチャー表示状態St2(後述する)へと状態を遷移させる。
【0075】
また、情報処理装置100は、例えば、ランチャー表示状態St2へ遷移した後にポインタPが後述する第1の操作画面外に位置することが検出されると、ランチャー表示状態St2から最小化状態St1へと状態を遷移させる。よって、上記の場合には、例えば図2に示す第2の操作画面Aが表示画面に表示されることとなる。
【0076】
なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100における最小化状態St1とランチャー表示状態St2との間の遷移が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0077】
[3]ランチャー表示状態St2
ランチャー表示状態St2は、操作アプリケーションのメインの表示状態であり、ユーザ操作に基づいて、登録されたアプリケーションの選択的な実行を可能とする状態である。
【0078】
図4は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が実行する操作アプリケーションのランチャー表示状態St2の一例を示す説明図である。ここで、図4に示すBは、操作アプリケーションの第1の操作画面(以下、「第1の操作画面B」とよぶ場合がある。)の一例である。
【0079】
また、図4では、第2の操作画面が第1の操作画面Bの一部を構成する場合を示している。より具体的には、図4は、例えば、図4のCに示す表示線(以下、「表示線C」とよぶ場合がある。)の下部に、図2に示す第2の操作画面Aに対応する第2の操作画面A’が配置された第1の操作画面Bを示している。第1の操作画面Bでは、例えば表示線Cによって、垂直方向におけるランチャーとして機能する部分(例えば、図4における表示線Cの上方部分)が規定される。なお、本発明の実施形態に係る第1の操作画面が、図4に示す例に限られないことは、言うまでもない。
【0080】
第1の操作画面Bは、例えば、図2に示す第2の操作画面Aのリップ形状と同様に、ポインタPの動きに連動して、形状が変形する。
【0081】
第1の操作画面Bは、例えば、登録されたアプリケーションが画像で表されたパレット型のランチャーとして機能する。図4では、登録されたアプリケーションを、便宜上円形で表しているが、上記に限られない。以下では、第1の操作画面Bに登録されたアプリケーションを、図4と同様に、便宜上円形で表す。また、以下では、第1の操作画面Bに登録された画像を、「アイコン」とよぶ。ここで、本発明の実施形態に係るアイコンには、例えば、対応するアプリケーションの実行ファイルへのパスやパラメータが関連付けられる。よって、本発明の実施形態に係るアイコンは、ユーザの選択操作に基づいて、対応するアプリケーションを実行させる役目を果たすことができる。なお、本発明の実施形態に係るアイコンに関連付けられる情報が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0082】
以下、情報処理装置100が、ユーザ操作に基づいて行う、図4に示す第1の操作画面Bにおけるユーザ操作に応じた挙動について説明する。
【0083】
〔3−1〕第1の操作画面Bにおける挙動の第1の例(アイコンのスケーリング動作)
図5A〜図5Cは、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が表示画面に表示させる第1の操作画面Bの挙動の第1の例を示す説明図である。ここで、図5A〜図5Cでは、第1の操作画面Bの一部を示している。また、図5Aに示すS1と、図5Bおよび図5Cに示すS2とは、それぞれランチャーの水平方向のサイズを示している。
【0084】
第1の操作画面Bにおけるランチャーのサイズは、例えば、表示画面の解像度と、アイコンのデフォルトのサイズ(以下、「デフォルトアイコンサイズ」という。)とに依存する。ここで、本発明の実施形態に係るデフォルトアイコンサイズは、使用可能な水平解像度に基づいて導出される。より具体的には、情報処理装置100は、例えば、下記の数式1によりデフォルトアイコンサイズを導出するが、本発明の実施形態に係るデフォルトアイコンサイズの導出方法は、下記の数式1を用いることに限られない。
【0085】
デフォルトアイコンサイズ = 使用可能な水平解像度の3.33%
・・・(数式1)
【0086】
また、情報処理装置100は、例えば、下記の数式2により本発明の実施形態に係る使用可能な水平解像度を導出する。なお、本発明の実施形態に係る使用可能な水平解像度の導出方法は、下記の数式2を用いることに限られない。
【0087】
使用可能な水平解像度 = 水平解像度−サイドバーがある場合にそれが占めるスペース
・・・(数式2)
【0088】
情報処理装置100は、上記数式1、数式2により導出されたデフォルトアイコンサイズに基づいて、例えば、以下のように第1の操作画面Bに表示するアイコンの表示サイズを導出する。
【0089】
第1の操作画面Bに表示されるアイコン数が、所定の数以下(または、所定の数未満。以下同様とする。)の場合には、情報処理装置100は、アイコンの表示サイズをデフォルトアイコンサイズとする(図5A)。
【0090】
ここで、情報処理装置100は、例えば、表示画面の最上部から20ピクセルの位置であって、かつ、水平方向では中央揃えされるように、表示サイズが導出されたアイコンをそれぞれ配置するが、上記に限られない。また、情報処理装置100は、例えば、アイコン間の間隔をアイコンの表示サイズの半分とするが、上記に限られない。
【0091】
第1の操作画面には、アプリケーションをいくつでも登録することができるが、情報処理装置100は、例えば、アイコンを表示する領域をランチャーの水平方向のサイズS2により規定される領域に制限する。なお、上記は、例えば第1の操作画面の見た目をよりよくするためにかける制限であって、本発明の実施形態に係る第1の操作画面が、アイコンが表示される領域に制限をかけることに限られないことは、言うまでもない。
【0092】
情報処理装置100は、アイコンが表示される領域の制限にかからない限り、アイコンの表示サイズをデフォルトアイコンサイズとする(図5B)。
【0093】
また、例えば第1の操作画面に登録されたアプリケーションが増加することにより、デフォルトアイコンサイズで表示するとアイコンが表示される領域の制限にかかってしまう場合には、情報処理装置100は、アイコンの表示サイズを縮小させる(図5C)。
【0094】
ここで、情報処理装置100は、アイコンの表示サイズを、例えば、アイコンが表示される領域の制限にかからない最大のサイズとするが、上記に限られない。また、情報処理装置100がアイコンの表示サイズを縮小させる場合には、情報処理装置100は、例えば、表示される全てのアイコンおよびアイコン間の間隔を、同じ縮小率で縮小させる。なお、情報処理装置100は、上記のようにアイコンおよびアイコン間の間隔を縮小させた場合であっても、例えば第1の操作画面B全体のサイズは変更しない。
【0095】
情報処理装置100は、例えば、上記のようにアイコンの表示サイズを導出し、導出された表示サイズで表示されたアイコンを第1の操作画面Bに表示する(アイコンのスケーリング表示)。よって、第1の操作画面Bは、パレット型のランチャーとして機能することができる。
【0096】
また、情報処理装置100は、第1の操作画面Bにおいてランチャーとして機能する部分の高さ(垂直方向のサイズ)を、例えば、“40ピクセル+デフォルトアイコンサイズ”のように導出する。ここで、上記デフォルトアイコンサイズにより導出される高さは、例えば、表示線Cの起点および終点より上となる部分を指す。なお、第1の操作画面Bにおいてランチャーとして機能する部分の高さは、ポインタPの動きに応じて、表示線の形状と共に変化する。
【0097】
また、情報処理装置100は、例えばユーザ操作に基づいて、第1の操作画面Bに表示されたアイコンの表示順番を自由に変更させることができる。
【0098】
〔3−2〕第1の操作画面Bにおける挙動の第2の例(ロールオーバー動作)
図6A、図6Bは、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が表示画面に表示させる第1の操作画面Bの挙動の第2の例を示す第1の説明図である。ここで、図6A、図6Bでは、第1の操作画面Bの一部を示している。また、図6Aは、ポインタPが第1の操作画面B内のアイコンまたは当該アイコンの周囲に重なる(以下、「ロールオーバー」という。)前の第1の操作画面Bを示している。また、図6Bは、ロールオーバー後の第1の操作画面Bの一例を示している。
【0099】
例えばユーザがマウスを操作することによりポインタPがアイコンにロールオーバーすると、情報処理装置100は、ロールオーバーされたアイコンの表示サイズを大きくする(図6B)。また、情報処理装置100は、上記ロールオーバーされたアイコンの表示サイズを大きくした場合には、例えば他のアイコンの表示サイズを小さくすることによって、上記アイコンが表示される領域の制限にかからないようにする。
【0100】
ここで、情報処理装置100がポインタPの位置に応じて上記のようにアイコンの表示サイズを大きくさせる、ロールオーバーの領域は、例えば、アイコンの表示サイズよりも大きく設定される。例えば、情報処理装置100は、アイコン間の間隔(水平方向の間隔)の半分をロールオーバーの領域として設定するが、上記に限られない。また、情報処理装置100は、例えば、アイコンの表示サイズの上方20ピクセル、下方はランチャーとして機能する部分の端とするロールオーバーの領域として設定するが、上記に限られない。情報処理装置100が、例えば上記のようにロールオーバーの領域を設定することによって、ロールオーバーされたアイコンの表示サイズは、例えばデフォルトアイコンサイズの1.3倍の大きさとなる。
【0101】
図7A、図7Bは、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が表示画面に表示させる第1の操作画面Bの挙動の第2の例を示す第2の説明図である。ここで、図7A、図7Bでは、第1の操作画面Bの一部を示している。
【0102】
図7A、図7Bに示すように、ポインタPがユーザ操作に応じて移動することによって、ロールオーバーされるアイコンが、例えば一のアイコンから他のアイコン(例えば隣のアイコン)へと変わると、情報処理装置100は、それぞれのアイコンの表示サイズを変化させる。より具体的には、情報処理装置100は、ロールオーバーされたアイコンが一のアイコンから他のアイコンへ変化すると、当該一のアイコンの表示サイズを元の表示サイズへと戻す。そして、情報処理装置100は、上記他のアイコンについて、図6Bと同様にアイコンの表示サイズを大きくする。
【0103】
情報処理装置100は、例えば、図6A〜図7Bに示すように、ポインタPの位置に応じたロールオーバー動作を実現する。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100におけるロールオーバー動作が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0104】
〔3−3〕第1の操作画面Bにおける挙動の第3の例(ランチャー部分の変形動作)
図8A、図8Bは、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が表示画面に表示させる第1の操作画面Bの挙動の第3の例を示す第1の説明図である。ここで、図8A、図8Bでは、第1の操作画面Bの一部を示している。また、図8A、図8Bでは、ポインタPを省略している。
【0105】
第1の操作画面のランチャー部分の左右には、例えば固定のスペースが設けられ、当該スペースにはアイコンが表示されない。ここで、上記固定のスペースの設定は、例えば、図5B、図5Cに示すS2のように、ランチャーの水平方向のサイズを規定する領域を設定することに関連する。上記固定のスペースとしては、例えば、表示画面の解像度に関わらず幅150ピクセルが挙げられる。
【0106】
ポインタPが上記固定のスペース内に位置する場合には、情報処理装置100は、ランチャー部分を変形させない(図8A)。上記は、ランチャーがユーザ操作に反応しないことに相当する。
【0107】
また、例えばポインタPがアイコンにロールオーバーすると、情報処理装置100は、アイコンの表示サイズの変化(上記〔3−2〕)と連動して、当該アイコンの下によりスペースが設けられるように表示線Cの形状を変化させる(図8B)。また、情報処理装置100は、表示線Cの形状を変化させた場合には、当該変化によって生じたスペースに、例えば、アプリケーション名や、リンク名、ロールオーバーされたアイコンの追加情報などを表示することができる(図8B)。
【0108】
より具体的には、情報処理装置100は、ポインタPの位置(操作位置)とアイコンとの距離が所定の距離以下である場合(ロールオーバー領域内にある場合)には、表示線Cにおけるアイコンの直下に位置する部分を、ポインタPとの距離がより大きくなるように変形させる。ここで、情報処理装置100は、上記表示線Cの変形を、例えばベジェ曲線の制御点を変化させることによって実現するが、上記に限られない。
【0109】
また、情報処理装置100は、例えば図7A、図7Bに示すようにロールオーバーされたアイコンが変化すると、変形された表示線Cの形状を元の形状に復元する。より具体的には、情報処理装置100は、ポインタPの位置(操作位置)とアイコンとの距離が所定の距離より大きくなった場合(ロールオーバー領域外にある場合)には、変形された表示線Cの形状を、例えば慣性の効果によって何回かバウンドさせることにより、弾性的に変形前の表示線Cの形状に復元させる。そして、情報処理装置100は、新たにロールオーバーされたアイコンに対応する表示線Cの部分を変形させる。
【0110】
ここで、情報処理装置100は、例えば上記表示線Cの復元と新たな変形とを(表示上破綻が生じないように)同期して行うが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、上記表示線Cの復元に係る処理の一部を省略して新たな変形に係る処理を行うこともできる。
【0111】
情報処理装置100は、例えば、上記のように、第1の操作画面Bのランチャー部分の変形動作を実現する。なお、本発明の実施形態に係る第1の操作画面Bのランチャー部分の変形動作が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0112】
情報処理装置100は、ユーザ操作に基づいて、例えば上記〔3−1〕〜〔3−3〕に示すような第1の操作画面Bにおけるユーザ操作に応じた挙動を実現する。なお、本発明の実施形態に係る第1の操作画面Bにおけるユーザ操作に応じた挙動が、上記〔3−1〕〜〔3−3〕に示す動作に限られないことは、言うまでもない。
【0113】
[4]ランチャー表示状態St2から実行状態St4への遷移
情報処理装置100は、例えば、マウスを用いたクリック操作や表示画面へのタッチ操作などのユーザによる選択操作によって、ロールオーバーされたアイコンが選択された場合には、当該アイコンに対応するアプリケーションを実行する(実行状態St4への遷移)。このとき、情報処理装置100は、例えば、第1の操作画面Bを表示画面に表示させた状態とすることができるが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、第1の操作画面Bに替えて第2の操作画面Aを表示画面に表示させることもできる。
【0114】
[5]最小化状態St1と情報提示状態St3との間の遷移
情報処理装置100は、例えば操作アプリケーションの設定に基づいて最小化状態St1と情報提示状態St3と間の状態を遷移させる。ここで、上記設定は、例えばユーザ操作に基づいて行われるが、上記に限られない。
【0115】
より具体的には、情報処理装置100は、例えば、操作アプリケーションが第2の操作画面Bの表示領域にユーザに提供する情報の表示を行う設定である場合には、最小化状態St1を情報提示状態St3に遷移させる。また、情報処理装置100は、例えば、操作アプリケーションが第2の操作画面Bの表示領域にユーザに提供する情報の表示を行う設定ではない場合には、最小化状態St1を情報提示状態St3に遷移さない。また、情報提示状態St3のときに操作アプリケーションの設定が情報の表示を行わない設定に変更された場合には、情報処理装置100は、情報提示状態St3から最小化状態St1へと遷移させる。
【0116】
なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100における最小化状態St1と情報提示状態St3との間の遷移は、上記に限られない。例えば、アプリケーションメッセージをユーザに提供する場合には、情報処理装置100は、最小化状態St1から情報提示状態St3へと自動的に遷移させて、第2の操作画面の表示領域に当該アプリケーションメッセージを表示させることができる。上記によって、情報処理装置100は、例えば、ハードウェアの異常などの警告を示すメッセージを、可及的速やかにユーザに通知する(提供する)ことができる。
【0117】
[6]情報提示状態St3
図9は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が実行する操作アプリケーションの情報提示状態St3の一例を示す説明図である。ここで、図9は、図2と同様に、第2の操作画面Aの一例を示している。
【0118】
情報処理装置100は、図9に示すように、第2の操作画面Aの表示領域に表示情報を表示する。ここで、図9では、表示情報としてRSSフィードの未読ニュースが第2の操作画面Aに表示された例を示しているが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、広告や、レコメンド情報、アプリケーションメッセージなど、様々な表示情報を第2の操作画面Aに表示させることができる。また、第2の操作画面Aに表示させる表示情報のソースの数は、例えば時間と共に増える場合もある。また、情報処理装置100が、第2の操作画面Aに表示情報を表示させるのは、例えば、ユーザにとってより邪魔にならないように表示情報を提供(または通知)するためである。
【0119】
また、情報処理装置100は、例えば下記の数式3によって、1時間(所定の時間の一例)に表示させる表示情報の数を決定する。
【0120】
表示させる表示情報の数/時 = 3600/(表示時間+間隔)
・・・(数式3)
【0121】
例えば数式3により1時間に10の表示情報を表示すると決定され、1時間に2の広告を表す表示情報を表示する場合、情報処理装置100は、例えば、“RRRRXRRRRX”というように、均等に広告を表示させるが、上記に限られない。ここで、上記では、“R”をRSSフィード、“X”を広告メッセージとしている。なお、上記のようにスケジューリングしたときにおいて、未表示のRSSフィードが存在しない場合には、情報処理装置100は、例えば、2の広告の間に表示情報を表示させない時間を生じさせる。
【0122】
図10A〜図10Cは、本発明の実施形態に係る情報処理装置100における第2の操作画面Aに表示される表示情報の表示例を示す説明図である。ここで、図10A〜図10Cに示す間隔Dは、表示情報の表示時間を示しており、また、図10A〜図10Cに示す間隔Eは、表示情報の非表示時間を示している。また、図10A〜図10Cに示す“ユーザ1”は、表示情報のうちのレコメンド情報やRSSフィード、アプリケーションメッセージを示しており、図10A〜図10Cに示す“広告X”は、表示情報のうちの広告メッセージを示している。そして、図10A〜図10Cに示す“アプリ1”は、表示情報のうちのアプリケーションメッセージを示している。
【0123】
情報処理装置100は、例えば図10Aに示すように、設定された表示時間に表示情報を表示させることができる。また、設定された表示時間に表示する表示情報が存在しない場合には、情報処理装置100は、例えば図10Bに示すように、表示時間Dに表示情報を表示させないことができる。また、例えばハードウェアの異常などの警告を示すメッセージなど、可及的速やかにユーザに通知することが望ましいアプリケーションメッセージがある場合には、情報処理装置100は、図10Cに示すように、アプリXを他の表示情報に割り込む形で表示させることができる。なお、本発明の実施形態に係る第2の操作画面Aに表示される表示情報の表示例が、図10A〜図10Cに限られないことは、言うまでもない。
【0124】
ここで、情報処理装置100が、第2の操作画面Aに表示情報を表示させる処理について、より具体的に説明する。図11は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100における第2の操作画面Aへの表示情報の表示に関する処理の一例を示す流れ図である。ここで、図11は、例えば数式3などにより表示情報の表示スケジュールが決定され、表示情報を表示させる最初の表示時間となった場合における処理の一例を示している。
【0125】
なお、図11では、情報処理装置100が、図11に示す処理とは別処理として表示スケジュールを適宜設定するものとして説明する。また、情報処理装置100は、例えば、上述した最小化状態St1への遷移、後述する実行状態St4への遷移に応じて、図11に示す処理を終了することができる。
【0126】
情報処理装置100は、アプリケーションメッセージが利用可能であるかを判定する(S100)。ここで、情報処理装置100は、例えば、操作アプリケーションが他のアプリケーションから伝達されるアプリケーションメッセージがある旨の通知を受信した場合に、アプリケーションメッセージが利用可能であると判定するが上記に限られない。
【0127】
ステップS100においてアプリケーションメッセージが利用可能であると判定された場合には、情報処理装置100は、アプリケーションからアプリケーションメッセージを取得する(S102)。そして、情報処理装置100は、ステップS102において取得されたアプリケーションメッセージ(表示情報)を第2の操作画面Aの表示領域に表示する(S112)。
【0128】
また、ステップS100においてアプリケーションメッセージが利用可能であると判定されない場合には、情報処理装置100は、設定されたスケジュール(例えば図10A〜図10C)に基づいて、広告を表示する時間であるか否かを判定する(S104)。
【0129】
ステップS104において広告を表示する時間であると判定された場合には、情報処理装置100は、嗜好情報に基づく広告選択処理を行う(S106)。
【0130】
情報処理装置100は、嗜好情報と、記憶部(後述する)に記憶された広告情報に基づいて、広告選択処理を行う。より具体的には、情報処理装置100は、嗜好情報に基づいて記憶部(後述する)から抽出された広告メッセージのうちの、非表示でありかつ優先順位が高い広告メッセージを選択することにより、広告選択処理を実現する。
【0131】
より具体的には、情報処理装置100は、ステップS104において広告を表示する時間であると判定された場合、例えば、以下の広告メッセージの抽出処理を行い、抽出された情報に基づいて広告選択処理を行う。
【0132】
ここで、本発明の実施形態に係る嗜好情報に基づく広告メッセージの抽出処理について説明する。本発明の実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、記憶部(後述する)に記憶された、ポリシーファイルと、表示する広告を提供する広告主ごとの広告ファイルとを用いて抽出処理を行う。本発明の実施形態に係るポリシーファイルには、例えば、1時間ごとに表示する広告メッセージ数や、広告の優先順位(例えば表示する広告を提供する広告主の順番)、その他詳細の情報(例えば、各広告ファイルへのファイルパスなど)が記録されるが、上記に限られない。
【0133】
本発明の実施形態に係る上記ポリシーファイル、および上記広告ファイルは、本発明の実施形態に係る広告情報と捉えることができる。また、情報処理装置100は、例えば、外部装置から送信された受信した広告ファイルとポリシーファイルを受信して記憶部(後述する)に記憶し、当該ポリシーファイルを適宜更新する(例えば各広告ファイルへのファイルパスなど)が、上記に限られない。
【0134】
〔広告メッセージの抽出処理の一例〕
1.情報処理装置100は、ポリシーファイルからスケジュールシーケンスを取り出し、また、各広告主(以下、「パートナー」とよぶ場合がある。)の対応ファイルパスを取り出す。
【0135】
ここで、広告の優先順位が、パートナー1、パートナー2、パートナー3、パートナー4であり、また、対応する広告ファイルは、広告ファイル1、広告ファイル2、広告ファイル3、広告ファイル4であるものとする。また、上記広告ファイルには、例えば、広告メッセージや、イメージパス、およびリンク情報が含まれる。
【0136】
2.情報処理装置100は、広告ファイル1から、嗜好情報に合致する広告メッセージを取り出し、次の広告メッセージに対する表示ポジションを検索&マークする。
【0137】
ここで、上記嗜好情報に合致とは、例えば、全ての条件を満たすことであってもよいし、一定数以上の条件を満たすこととすることもできる(以下、同様とする。)。なお、上記では、情報処理装置100が、嗜好情報に合致する広告メッセージを取り出す例を示しているが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、嗜好情報と、識別情報および/または地域情報とに合致する広告メッセージを取り出すこともできる。
【0138】
3.情報処理装置100は、広告ファイル2から、嗜好情報に合致する広告メッセージを取り出し、次の広告メッセージに対する表示ポジションを検索&マークする。
【0139】
4.情報処理装置100は、広告ファイル4まで上記2と同様の処理を繰り返す。また、情報処理装置100は、広告ファイル4まで処理が完了すると、広告ファイル1から処理を繰り返す。ここで、例えば処理対象の広告ファイルに嗜好情報に合致する広告メッセージがない場合には、情報処理装置100は、次の広告ファイルに処理を移す。また、情報処理装置100は、処理対象の広告ファイルがなくなるまで処理を繰り返す。
【0140】
5.上記1〜4の処理により処理対象の広告ファイルがない場合には、情報処理装置100は、広告メッセージの抽出処理を終了する。
【0141】
情報処理装置100は、例えば、上記のように広告メッセージの抽出処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100における広告メッセージの抽出処理が上記に限られないことは、言うまでもない。また、情報処理装置100は、例えば非表示の広告メッセージが存在しない場合に、上記広告メッセージの抽出処理を選択的に行うことができるが、上記に限られない。
【0142】
情報処理装置100は、例えば、上記にように抽出された広告メッセージのうちの、非表示でありかつ優先順位が高い広告メッセージを選択することにより、嗜好情報と、記憶部(後述する)に記憶された広告情報に基づいて、広告選択処理を行うことができる。
【0143】
なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100における広告選択処理は、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、情報提供サーバ200に嗜好情報を送信し、情報提供サーバ200が当該嗜好情報に基づいて生成した広告情報(表示情報の一例)を受信することによって、広告選択処理を実現することもできる。
【0144】
ここで、情報提供サーバ200は、例えば、記憶部(後述する)に広告情報が記憶された広告データベース(以下、「広告DB」とよぶ場合がある。)と、受信した嗜好情報とに基づいて、当該嗜好情報が示す嗜好に合致する広告情報を生成するが、上記に限られない。そして、情報提供サーバ200は、嗜好情報を送信した情報処理装置100へ生成した広告情報を送信する。
【0145】
よって、情報処理装置100は、情報提供サーバ200が情報処理装置100が送信した嗜好情報に基づいて生成した広告情報を、受信することができる。なお、情報処理装置100が、情報提供サーバ200へ送信する情報は、嗜好情報に限られない。例えば、情報処理装置100が嗜好情報と、識別情報および/または地域情報とを送信する場合には、情報提供サーバ200は、嗜好情報に加え、さらに受信した識別情報および/または地域情報に合致する広告情報を生成することができる。上記の場合、情報処理装置100は、よりユーザを誘引できる可能性が高い広告情報を、情報提供サーバ200から取得することができる。
【0146】
ステップS106において広告選択処理が行われると、情報処理装置100は、選択された広告メッセージ(表示情報)を第2の操作画面Aの表示領域に表示する(S112)。
【0147】
ステップS104において広告を表示する時間であると判定されない場合には、情報処理装置100は、RSSアイテムは利用可能であるか否かを判定する(S108)。
【0148】
ステップS108においてRSSアイテムは利用可能であると判定された場合には、情報処理装置100は、RSSメッセージを、例えばRSSマネージャー(他のアプリケーションの一例)から取得する(S110)。
【0149】
情報処理装置100は、例えば、以下のRSSメッセージの抽出処理により抽出されたRSSメッセージのうちの1つのRSSメッセージを、例えばRSSマネージャーから取得することによって、ステップS110の処理を行う。
【0150】
ここで、本発明の実施形態に係る情報処理装置100におけるRSSメッセージの抽出処理の一例について、RSSフィードのリストにR1〜R10のRSSメッセージが登録されている場合を例に挙げて説明する。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100におけるRSSメッセージの抽出処理が下記の処理に限られないことは、言うまでもない。
【0151】
〔RSSメッセージの抽出処理の一例〕
1.情報処理装置100は、フィードリストに登録されたR1〜R5のうち、RSSメッセージを1つ取り出す。
【0152】
ここで、情報処理装置100が取り出すRSSメッセージは、ある条件を満たしている必要がある。上記条件としては、例えば、ブラウザが起動されていないことや、読まれたRSSメッセージではないこと、ローカルIDが最大であることなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0153】
2.情報処理装置100は、フィードリストに登録されたR6〜R10のうち、上記条件を満たすRSSメッセージを1つ取り出す。
【0154】
3.情報処理装置100は、全てのRSSメッセージについて表示が終わり、はじめから再開する場合には、R1〜R5からRSSメッセージを1つ取り出す。また、情報処理装置100は、RSSフィードリスト(共通フィードリスト)を一度読み出して5つのRSSメッセージを取得する。例えば、情報処理装置100は、R1〜R5から4つのRSSメッセージを取得し、R6〜R10から条件を満たすRSSメッセージを1つ取得する。
【0155】
情報処理装置100は、ステップS110において、例えば上記のようなRSSメッセージの抽出処理により抽出されたRSSメッセージを取得する。そして、情報処理装置100は、例えば、取得されたRSSメッセージのうちの1つのRSSメッセージ(表示情報)を第2の操作画面Aの表示領域に表示する(S112)。
【0156】
また、ステップS108においてRSSアイテムは利用可能であると判定されない場合には、情報処理装置100は、メッセージを第2の操作画面Aの表示領域に表示しない(S114)。上記ステップS114によって、例えば図10Bに示すように、表示時間であるにも関わらず表示情報が表示されないことが実現される。
【0157】
ステップS112においてメッセージ(表示情報)が表示される、またはステップS114においてメッセージが表示されない場合、情報処理装置100は、表示情報の表示時間が経過したか否かを判定する(S116)。
【0158】
ここで、情報処理装置100は、例えば、ステップS112、S114の処理が開始される時点からタイマなどによるカウントを開始し、当該カウントに基づいて所定の時間の経過を検出することによって、ステップS116の判定を行うが、上記に限られない。
【0159】
ステップS116において表示情報の表示時間が経過したと判定されない場合には、情報処理装置100は、ステップS100と同様に、アプリケーションメッセージが利用可能であるかを判定する(S118)。
【0160】
ステップS118においてアプリケーションメッセージが利用可能であると判定されない場合には、情報処理装置100は、ステップS102の処理を行う。上記の処理によって、例えば図10Cに示すように、アプリケーションメッセージが他の表示情報に割り込んで表示されることが実現される。
【0161】
また、ステップS118においてアプリケーションメッセージが利用可能であると判定されない場合には、情報処理装置100は、ステップS116からの処理を繰り返す。
【0162】
ステップS116において表示情報の表示時間が経過したと判定された場合には、情報処理装置100は、第2の操作画面Aの表示領域に表示されたメッセージ(表示情報)を非表示にする(S120)。
【0163】
ステップS120においてメッセージ(表示情報)が非表示にされると、情報処理装置100は、表示情報の非表示時間が経過したか否かを判定する(S122)。
【0164】
ここで、情報処理装置100は、例えば、ステップS120の処理が開始される時点からタイマなどによるカウントを開始し、当該カウントに基づいて所定の時間の経過を検出することによって、ステップS122の判定を行うが、上記に限られない。
【0165】
ステップS122において表示情報の表示時間が経過したと判定されない場合には、情報処理装置100は、ステップS100と同様に、アプリケーションメッセージが利用可能であるかを判定する(S124)。
【0166】
ステップS124においてアプリケーションメッセージが利用可能であると判定されない場合には、ステップS118におけるアプリケーションメッセージが利用可能であると判定されない場合と同様に、情報処理装置100は、ステップS102の処理を行う。
【0167】
また、ステップS124においてアプリケーションメッセージが利用可能であると判定されない場合には、情報処理装置100は、ステップS122からの処理を繰り返す。
【0168】
ステップS122において表示情報の表示時間が経過したと判定された場合には、情報処理装置100は、ステップS100からの処理を繰り返す。
【0169】
情報処理装置100は、例えば図11に示す処理によって、第2の操作画面Aへの表示情報の表示に関する処理を行う。
【0170】
なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100における第2の操作画面Aへの表示情報の表示に関する処理は、図11に示す処理に限られない。例えば、情報処理装置100は、ステップS100〜S110に係るアプリケーションメッセージ、広告メッセージ、RSSメッセージを表示情報として第2の操作画面Aに表示させることに限られず、さらにレコメンド情報を取得して表示させることもできる。
【0171】
ここで、情報処理装置100は、例えば、嗜好情報と、記憶部(後述する)に記憶されたコンテンツデータや外部装置から取得したデータ(検索により取得されたデータ)などの各種データとに基づいて、レコメンド情報を生成するが、上記に限られない。
【0172】
例えば、情報処理装置100は、情報提供サーバ200に嗜好情報を送信し、情報提供サーバ200が当該嗜好情報に基づいて生成したレコメンド情報(表示情報の一例)を受信することにより、レコメンド情報を取得することもできる。
【0173】
ここで、情報提供サーバ200は、例えば、受信した嗜好情報に基づく検索ワードでネットワークを検索することにより外部装置から取得したデータ(検索により取得されたデータ)などの各種データとに基づいて、レコメンド情報を生成するが、上記に限られない。そして、情報提供サーバ200は、嗜好情報を送信した情報処理装置100へ生成したレコメンド情報を送信する。よって、情報処理装置100は、情報提供サーバ200が情報処理装置100が送信した嗜好情報に基づいて生成したレコメンド情報を、受信することができる。
【0174】
情報処理装置100は、例えば上記のように第2の操作画面Aの表示領域に表示情報を表示させることによって、ユーザに情報を提供(通知)する。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100における表示情報の提供方法(通知方法)が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0175】
[7]情報提示状態St3からランチャー表示状態St2への遷移
ユーザ操作によりポインタPが第2の操作画面A内(リップ形状内)に位置することが検出されると、情報処理装置100は、情報提示状態St3からランチャー表示状態St2へと状態を遷移させる。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100における情報提示状態St3からランチャー表示状態St2への遷移が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0176】
[8]情報提示状態St3から実行状態St4への遷移
情報処理装置100は、例えば、マウスを用いたクリック操作や表示画面へのタッチ操作などのユーザによる選択操作によって、第2の操作画面Aの表示領域に表示された表示情報が選択された場合には、表示情報に対応する処理を実行する(実行状態St4への遷移)。上述したように、本発明の実施形態に係る表示情報は、例えば実行される処理内容を示すパラメータを有する。よって、情報処理装置100は、選択された表示情報に対応する上記実行される処理内容を示すパラメータに応じた処理を実行することができる。
【0177】
なお、情報処理装置100は、実行状態St4へ遷移させて処理を実行しているときにも、本発明の実施形態に係る第2の操作画面Aを表示画面に表示させたままとすることができる。つまり、本発明の実施形態に係る情報提示状態St3から実行状態St4への遷移とは、本発明の実施形態に係る操作アプリケーションの状態の遷移ではなく、情報処理装置100が、当該操作アプリケーションとは独立した他の処理を行うことをいう。よって、情報処理装置100は、たとえ実行状態St4への遷移した場合であっても、ユーザ操作に基づいて、最小化状態St1やランチャー表示状態St2へと遷移させることが可能である。
【0178】
情報処理装置100は、例えば上記[1]〜[8]によって、第1の操作画面Bと第2操作画面Aとを表示画面に表示させる操作アプリケーションを介して、表示情報をユーザに提供する。本発明の実施形態に係る操作アプリケーションは、アプリケーションのランチャー機能と、情報通知機能とを有するので、ユーザの嗜好に基づく表示情報の提供と、ユーザ操作に応じた処理の実行とを実現することができる。よって、情報処理装置100は、ユーザの嗜好により合致するユーザを誘引することが可能な情報をユーザへ提供し、提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0179】
また、情報処理装置100は、例えば警告を示すメッセージ(アプリケーションメッセージの一例)など、ユーザの嗜好に必ずしもよらないがユーザに通知することが望ましい表示情報(ユーザにとって重要な情報)をユーザに通知することが可能である。ここで、上記のような表示情報は、たとえユーザの嗜好によらないものであっても、ユーザを誘引できる可能性が高い。そして、上記の場合にも、情報処理装置100は、例えばユーザの選択操作により表示情報が選択されると、ユーザ操作に応じた処理を実行する。よって、情報処理装置100は、ユーザの嗜好に必ずしもよらないユーザを誘引することが可能な情報をユーザへ提供し、提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0180】
さらに、情報処理装置100は、例えば第1の操作画面Bにおけるユーザの選択操作や、第2の操作画面Aにおける表示情報の選択操作などのユーザ操作の履歴をユーザの嗜好解析に用いることができる。よって、情報処理装置100は、時間が経過すればするほど、よりユーザの嗜好に沿ったより精度が高い表示情報をユーザに提供することができるので、よりユーザを誘引することが可能な表示情報をユーザに提供することが可能となる。
【0181】
したがって、情報処理装置100は、本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチを用いることによって、ユーザを誘引することが可能な情報をユーザへ提供し、提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0182】
(本発明の実施形態に係る情報処理システム)
次に、上述した本発明の実施形態に係る利便性向上アプローチを実現することが可能な、情報処理システム1000の構成例について説明する。図12は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000の概要を説明するための説明図である。
【0183】
図12を参照すると、情報処理システム1000は、情報処理装置100と、情報提供サーバ200とを有する。なお、図12では、1つの情報処理装置100しか図示していないが、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000は、情報処理装置100と同様の機能、構成をそれぞれ有する複数の情報処理装置を有していてもよい。また、情報処理システム1000は、クラウドサービスを提供するサーバや、コンテンツに係るデータを記憶するサーバなど、様々なサーバを有することもできる。
【0184】
ここで、図12では、情報処理装置100として、ノート型のPC(Personal Computer)を示しているが、本発明の実施形態に係る情報処理装置100は、上記に限られない。また、図12では、情報提供サーバ200として、サーバ(Server)を示しているが、本発明の実施形態に係る情報提供サーバ200は、上記に限られない。
【0185】
また、情報処理装置100と情報提供サーバ200とは、ネットワーク300で接続される。ここで、本発明の実施形態に係る接続とは、例えば、通信可能な状態にある(または、通信可能な状態にさせる)ことをいう。
【0186】
ネットワーク300としては、例えば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの有線ネットワーク、基地局を介した無線WAN(WWAN;Wireless Wide Area Network)や無線MAN(WMAN;Wireless Metropolitan Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0187】
以下、情報処理システム1000を構成する情報処理装置100、情報提供サーバ200の構成例について説明する。
【0188】
[情報処理装置100]
図13は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を示す説明図である。情報処理装置100は、通信部102(装置側通信部)と、記憶部104と、制御部106と、操作部108と、表示部110とを備える。
【0189】
また、情報処理装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory;図示せず)や、RAM(Random Access Memory;図示せず)などを備えてもよい。情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により各構成要素間を接続する。
【0190】
ここで、ROM(図示せず)は、制御部106が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部106により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
【0191】
〔情報処理装置100のハードウェア構成例〕
図14は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図14を参照すると、情報処理装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、入出力インタフェース158と、操作入力デバイス160と、表示デバイス162と、通信インタフェース164とを備える。また、情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス166で各構成要素間を接続する。
【0192】
MPU150は、MPU(Micro Processing Unit)や、制御機能を実現するための複数の回路が集積された集積回路などで構成され、情報処理装置100全体を制御する制御部106として機能する。また、MPU150は、情報処理装置100において、後述する嗜好情報生成部112、状態判定部114、表示制御部116、表示情報表示制御部118、表示情報取得部120、および処理部122としての役目を果たすこともできる。
【0193】
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶し、また、RAM154は、例えば、MPU150により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
【0194】
記録媒体156は、記憶部104として機能し、例えば、嗜好情報や、広告情報、表示情報、コンテンツデータ、操作アプリケーションや当該操作アプリケーションに登録されているアプリケーションなど、様々なデータを記憶する。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)が挙げられるが、上記に限られない。また、情報処理装置100は、情報処理装置100から着脱可能な記録媒体156を備えることもできる。
【0195】
入出力インタフェース158は、例えば、操作入力デバイス160や、表示デバイス162を接続する。操作入力デバイス160は、操作部108として機能し、また、表示デバイス162は、表示部110として機能する。ここで、入出力インタフェース158としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子、各種処理回路などが挙げられるが、上記に限られない。また、操作入力デバイス160は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。操作入力デバイス160としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。また、表示デバイス162は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。表示デバイス162としては、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)や有機ELディスプレイ(organic ElectroLuminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)ともよばれる。)などが挙げられるが、上記に限られない。なお、入出力インタフェース158が、情報処理装置100の外部装置としての操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や、表示デバイス(例えば、外部ディスプレイなど)と接続することもできることは、言うまでもない。
【0196】
通信インタフェース164は、情報処理装置100が備える通信手段であり、ネットワーク300を介して(あるいは、直接的に)、情報提供サーバ200などの外部装置と無線/有線で通信を行うための通信部102として機能する。ここで、通信インタフェース164としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11bポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられるが、上記に限られない。
【0197】
情報処理装置100は、例えば図14に示す構成によって、利便性向上アプローチに係る処理を行うことができる。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成は、図14に示す構成に限られない。例えば、情報処理装置100がGPS機能を有する場合には、情報処理装置100は、例えばGPS信号を受信するアンテナ(通信インタフェース164と共用であってもよい。)や受信回路などを備える。
【0198】
再度図13を参照して、情報処理装置100の構成要素について説明する。通信部102は、情報処理装置100が備える通信手段であり、ネットワーク300を介して(あるいは、直接的に)、情報提供サーバ200などの外部装置と無線/有線で通信を行う。また、通信部102は、例えば、制御部106により通信が制御される。
【0199】
ここで、通信部102としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、上記に限られない。例えば、通信部102は、ネットワーク300を介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。
【0200】
記憶部104は、情報処理装置100が備える記憶手段である。ここで、記憶部104としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0201】
また、記憶部104は、例えば、嗜好情報や、広告情報、表示情報、コンテンツデータ、操作アプリケーションや当該操作アプリケーションに登録されているアプリケーションなど、様々なデータを記憶する。ここで、図13では、1の嗜好情報130、1の広告情報132、コンテンツデータA134、コンテンツデータB136、…、操作アプリケーション138、アプリケーションA140、アプリケーションB142、…、が記憶部104に記憶されている例を示しているが、上記に限られない。
【0202】
制御部106は、例えば、MPUや、各種処理回路が集積された集積回路などで構成され、情報処理装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部106は、嗜好情報生成部112と、状態判定部114と、表示制御部116と、表示情報表示制御部118と、表示情報取得部120と、処理部122とを備え、上述した利便性向上アプローチに係る処理を主導的に行う役目を果たす。
【0203】
嗜好情報生成部112は、ユーザ操作に基づくユーザの嗜好を解析し、嗜好情報を生成する。そして、嗜好情報生成部112は、例えば、生成した嗜好情報を記憶部104に記録する。ここで、嗜好情報生成部112は、ユーザ操作が行われるごとにユーザの嗜好の解析を行うことができるが、上記に限られない。例えば、嗜好情報生成部112は、ユーザ操作が行われるごとに履歴を記録し、ユーザの嗜好の解析を定期的/非定期的に行うこともできる。
【0204】
状態判定部114は、ユーザ操作に基づいて、操作アプリケーションの状態(第1の状態/第2の状態)の変化を検出し、操作アプリケーションの状態を判定する。そして、状態判定部114は、表示制御部116と表示情報表示制御部118とに、判定結果を伝達する。より具体的には、状態判定部114は、例えば、図1に示す状態St1〜St4の遷移を検出し、現在の状態を判定結果として表示制御部116と表示情報表示制御部118とに伝達する。
【0205】
表示制御部116は、表示画面における様々な表示を制御する役目を果たす。より具体的には、表示制御部116は、状態判定部114から伝達される判定結果に基づいて、第1の操作画面Bと第2の操作画面Aとを表示画面に選択的に表示する。つまり、状態判定部114と表示制御部116とは、情報処理装置100において、本発明の実施形態に係る操作アプリケーションの状態をユーザ操作に基づいて制御する、操作アプリケーション状態制御部としての役目を果たすことができる。なお、本発明の実施形態に係る制御部106は、操作アプリケーション状態制御部(図示せず)をさらに備えることもできる。
【0206】
また、表示制御部116は、例えば、操作部108や外部操作デバイスなどを用いたユーザ操作に応じて移動するポインタ(例えば、図2などに示すポインタP)を表示画面に表示する。つまり、表示制御部116は、ユーザ操作に応じて移動するポインタ(例えば、図2などに示すポインタP)を表示するポインタ表示制御部としての役目を果たすことができる。なお、本発明の実施形態に係る制御部106は、ポインタ表示制御部(図示せず)をさらに備えることもできる。
【0207】
ここで、表示制御部116は、例えば図2〜図9に示す画面が表示画面に表示されるように表示を制御するが、表示制御部116が表示画面に表示させる画面は、上記に限られない。例えば、実行状態St4である旨の判定結果が伝達された場合には、表示制御部116は、処理部122と連携して、実行状態St4に対応する処理に係る画面(例えばブラウザ画面や他のアプリケーションの実行画面など)を表示する。
【0208】
表示情報表示制御部118は、状態判定部114から伝達される判定結果に基づいて、第2の操作画面Aの表示領域へ表示情報を表示させる処理を選択的に行い、表示情報を第2の操作画面Aに表示させる。より具体的には、表示情報表示制御部118は、状態判定部114から情報提示状態St3である旨の判定結果が伝達された場合に処理を行う。また、状態判定部114から最小化状態St1、ランチャー表示状態St2である旨の判定結果が伝達された場合には、表示情報表示制御部118は、処理を行わない。
【0209】
また、表示情報表示制御部118は、表示情報取得部120と連携して例えば図11に示す処理を行うことによって、表示情報取得部120が取得した表示情報を第2の操作画面Aの表示領域へ表示させる。ここで、表示情報取得部120が第2の操作画面Aの表示領域へ表示させる表示情報の中には、ユーザに推薦する情報であるレコメンド情報(推薦情報)が含まれる。つまり、レコメンド情報を第2の操作画面Aに表示させる場合、表示情報表示制御部118は、推薦情報表示制御部としての役目を果たしていると捉えることができる。なお、表示情報表示制御部118と表示情報取得部120とが連携して行う処理が、図11に示す処理に限られないことは、言うまでもない。また、本発明の実施形態に係る制御部106は、推薦情報表示制御部(図示せず)をさらに備えることもできる。
【0210】
表示情報取得部120は、表示情報の取得に係る処理を行い、表示情報を取得する。より具体的には、表示情報取得部120は、表示情報を生成する処理を行う、および/または、情報提供サーバ200などの外部装置において生成された表示情報を取得するための処理を行うことによって、表示情報を取得する。
【0211】
表示情報を生成する処理を行う場合、表示情報取得部120は、例えば、嗜好情報生成部112が生成した嗜好情報と、記憶部104に記憶された広告情報132や各コンテンツデータなどの各種データとに基づいて、表示情報を生成する。
【0212】
なお、表示情報を生成する処理を行う場合における表示情報取得部120の処理は、上記に限られない。例えば、表示情報取得部120は、ネットワーク300を介して通信可能な外部装置から情報(例えば、ユーザの音声ファイル再生履歴から抽出された情報に対応するメタ情報など)を取得し、取得した当該情報に基づいて嗜好情報を生成することもできる。
【0213】
また、外部装置から表示情報を取得するための処理を行う場合、表示情報取得部120は、例えば、嗜好情報生成部112が生成した嗜好情報と、表示情報の生成要求とを、情報提供サーバ200へと送信させる(通信部102が送信を行う。)。そして、表示情報取得部120は、通信部102が受信した情報提供サーバ200から送信された表示情報を、通信部102から受け取ることによって、表示情報を取得することができる。
【0214】
なお、表示情報取得部120が、情報提供サーバ200へ送信させる情報は、嗜好情報と表示情報の生成要求とに限られない。例えば、表示情報取得部120は、嗜好情報と表示情報の生成要求と加え、さらに識別情報および/または地域情報を情報提供サーバ200へ送信させることができる。上記の場合には、表示情報取得部120は、よりユーザを誘引できる可能性が高い表示情報を、情報提供サーバ200から取得することが可能となる。また、表示情報取得部120は、例えば、嗜好情報を送信させず、表示情報の生成要求と、識別情報および/または地域情報とを情報提供サーバ200へ送信させることもできる。
【0215】
ここで、表示情報取得部120が、表示情報の取得に係る処理として、表示情報を生成する処理を行うか、外部装置から表示情報を取得するための処理を行うか、または、双方の処理を行うかについては、例えば予め規定されるが、上記に限られない。例えば、表示情報取得部120は、ユーザ操作などに基づいて、表示情報の取得に係る処理の方法を切り替えることができる。また、表示情報取得部120は、双方の処理を行う場合、例えば、表示情報を生成する処理にて表示情報が生成できなかったときに、外部装置から表示情報を取得するための処理を行うなど、所定の規則に基づいて処理を行うこともできる。
【0216】
処理部122は、表示制御部116と連携して、実行状態St4に係る処理を行う。より具体的には、処理部122は、第1の操作画面Bにおいてアプリケーションが選択された場合、または、第2の操作画面Aにおいて表示情報が選択された場合に、選択されたアプリケーション、または選択された表示情報に対応する処理を実行する。
【0217】
また、処理部122は、例えば、情報処理装置100の制御に関する処理や、操作アプリケーションに依存しない他のアプリケーションに係る処理など、制御部106における様々な処理を行う役目を果たす。
【0218】
制御部106は、例えば、嗜好情報生成部112、状態判定部114、表示制御部116、表示情報表示制御部118、表示情報取得部120、および処理部122を備えることによって、上述した利便性向上アプローチに係る処理を主導的に行う役目を果たすことができる。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が備える制御部の構成が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0219】
操作部108は、ユーザによる操作を可能とする情報処理装置100が備える操作手段である。情報処理装置100は、操作部108を備えることによって、ユーザ操作を可能とし、ユーザ操作に応じてユーザが所望する処理を行うことができる。ここで、操作部108としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクタ、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0220】
表示部110は、情報処理装置100が備える表示手段であり、表示画面に様々な情報を表示する。表示部110の表示画面に表示される画面としては、例えば、図2、図4、図9に示すような操作アプリケーションの実行画面や、他のアプリケーションの実行画面、所望する動作を情報処理装置100に対して行わせるための他の操作画面などが挙げられる。ここで、表示部110としては、例えば、LCDや有機ELディスプレイなどが挙げられるが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、表示部110を、タッチスクリーンで構成することもできる。上記の場合には、表示部110は、ユーザ操作および表示の双方が可能な操作表示部として機能することとなる。
【0221】
情報処理装置100は、例えば、図13に示す構成によって、利便性向上アプローチに係る処理を実現することができる。
【0222】
なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成が、図13に示す構成に限られないことは、言うまでもない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、図13に示す表示部110を備えず、外部装置としての表示装置の表示画面に、各種画面を表示させることもできる。また、本発明の実施形態に係る情報処理装置が、図13に示す表示部110を備える場合であっても、外部装置としての表示装置の表示画面に、各種画面を表示させることができることは、言うまでもない。
【0223】
[情報提供サーバ200]
次に、情報処理システム1000を構成する情報提供サーバ200の構成例について説明する。図15は、本発明の実施形態に係る情報提供サーバ200の構成の一例を示す説明図である。情報提供サーバ200は、通信部202(サーバ側通信部)と、記憶部204と、制御部206とを備える。
【0224】
また、情報提供サーバ200は、例えば、ROM(図示せず)や、RAM(図示せず)、情報提供サーバ200の管理者が操作可能な操作部(図示せず)、各種画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えてもよい。情報提供サーバ200は、例えば、データの伝送路としてのバスにより各構成要素間を接続する。
【0225】
ここで、ROM(図示せず)は、制御部206が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部206により実行されるプログラムなどを一次記憶する。操作部(図示せず)としては、例えば、上述した情報処理装置100に係る操作入力デバイス160と同様のデバイスが挙げられる。表示部(図示せず)としては、例えば、上述した情報処理装置100に係る表示デバイス162と同様のデバイスが挙げられる。
【0226】
〔情報提供サーバ200のハードウェア構成例〕
情報提供サーバ200は、例えば、図14に示す情報処理装置100と同様のハードウェア構成を有する。上記構成をとる場合、情報提供サーバ200では、MPUが制御部206としての役目を果たし、記録媒体が記憶部204としての役目を果たす。また、上記構成をとる場合、情報提供サーバ200では、通信インタフェースが通信部202としての役目を果たす。なお、本発明の実施形態に係る情報提供サーバ200の構成が、図14に示す情報処理装置100と同様の構成に限られないことは、言うまでもない。
【0227】
通信部202は、情報提供サーバ200が備える通信手段であり、ネットワーク300を介して(あるいは、直接的に)、情報処理システム1000を構成する各情報処理装置などの外部装置と無線/有線で通信を行う。また、通信部202は、例えば、制御部206により通信が制御される。
【0228】
ここで、通信部202としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、上記に限られない。例えば、通信部202は、ネットワーク300を介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。
【0229】
記憶部204は、情報提供サーバ200が備える記憶手段である。ここで、記憶部204としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0230】
また、記憶部204は、例えば、広告情報DBや、アプリケーションなど、様々なデータを記憶する。ここで、図15では、広告情報DB220が記憶部204に記憶されている例を示しているが、上記に限られない。
【0231】
制御部206は、例えば、MPUや、各種処理回路が集積された集積回路などで構成され、情報提供サーバ200全体を制御する役目を果たす。また、制御部206は、表示情報生成部210と情報取得部212とを備え、通信部202が受信した嗜好情報に応じた表示情報を生成して、生成した表示情報を嗜好情報を送信した情報処理装置へ送信させる役目を果たす。
【0232】
表示情報生成部210は、通信部202が受信した嗜好情報と表示情報の生成要求とに基づいて、嗜好情報に応じた表示情報を生成する。
【0233】
ここで、表示情報生成部210は、受信された嗜好情報と、記憶部204に記憶された広告情報DB220などの各種データとに基づいて、表示情報を生成するが、上記に限られない。例えば、表示情報生成部210は、情報取得部212と連携して、嗜好情報に合致する情報を外部装置から取得し、取得された情報に基づく表示情報を生成することもできる。また、例えば、通信部202が受信した情報に識別情報および/または地域情報が含まれる場合には、表示情報生成部210は、受信した識別情報および/または地域情報に応じた表示情報(識別情報および/または地域情報に合致する表示情報)を生成する。
【0234】
そして、表示情報生成部210は、生成した表示情報を、嗜好情報を送信した情報処理装置へと送信する。ここで、表示情報生成部210は、例えば、嗜好情報と共に情報処理装置から送信される表示情報の生成要求に含まれる情報処理装置を特定する情報(例えばIPアドレス(Internet Protocol address)やMACアドレス(Media Access Control address)など)に基づいて、一意に嗜好情報を送信した情報処理装置を特定するが、上記に限られない。
【0235】
情報取得部212は、表示情報生成部210から伝達される、嗜好情報に応じた情報の取得を要求する情報取得要求に基づいて、通信部202を介して外部装置から嗜好情報に対応する情報を取得する。そして、情報取得部212は、取得された情報を表示情報生成部210へ伝達する。ここで、情報取得部212が取得する情報としては、例えば、嗜好情報に基づいて検索された、クラウドコンピューティングサービス上のコンテンツの情報などが挙げられるが、上記に限られない。
【0236】
制御部206は、例えば、表示情報生成部210および情報取得部212を備えることによって、通信部202が受信した嗜好情報に応じた表示情報を生成して、生成した表示情報を嗜好情報を送信した情報処理装置へ送信させる役目を果たすことができる。
【0237】
情報提供サーバ200は、例えば図15に示す構成によって、情報処理システム1000を構成する各情報処理装置100から送信された嗜好情報に基づく表示情報を生成し、送信元の情報処理装置へ当該表示情報を送信することができる。なお、本発明の実施形態に係る情報提供サーバの構成が、図15に示す構成に限られないことは、言うまでもない。
【0238】
以上のように、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000は、情報処理装置100と、情報提供サーバ200とを有する。情報処理装置100は、第1の操作画面Bと第2操作画面Aとを表示画面に表示させる操作アプリケーションを介して、表示情報をユーザに提供する。ここで、本発明の実施形態に係る操作アプリケーションは、アプリケーションのランチャー機能と、情報通知機能とを有するので、表示情報の提供と、ユーザ操作に応じた処理の実行とを実現することができる。
【0239】
ここで、本発明の実施形態に係る表示情報は、例えば嗜好情報に基づいて、情報処理装置100および/または情報提供サーバ200において生成される。つまり、上記のように生成された表示情報はユーザの嗜好に基づくので、ユーザの嗜好により合致するユーザを誘引することが可能な情報となる。また、情報処理装置100は、例えば警告を示すメッセージ(アプリケーションメッセージの一例)など、ユーザの嗜好に必ずしもよらないがユーザに通知することが望ましい表示情報(ユーザにとって重要な情報)をユーザに通知することが可能である。上記のような表示情報は、たとえユーザの嗜好によらないものであっても、ユーザを誘引できる可能性が高い。さらに、情報処理装置100は、例えば第1の操作画面Bにおけるユーザの選択操作や、第2の操作画面Aにおける表示情報の選択操作などのユーザ操作の履歴をユーザの嗜好解析に用いることができる。よって、情報処理装置100は、時間が経過すればするほど、よりユーザの嗜好に沿ったより精度が高い表示情報をユーザに提供することができるので、よりユーザを誘引することが可能な表示情報をユーザに提供することが可能となる。
【0240】
したがって、情報処理装置100は、ユーザを誘引することが可能な情報をユーザへ提供し、提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0241】
以上、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する構成要素として情報処理装置100を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、PCやPDA(Personal Digital Assistant)などのコンピュータ、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などの携帯型通信装置、映像/音楽再生装置、映像/音楽記録再生装置、携帯型ゲーム機など、様々な機器に適用することができる。
【0242】
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する構成要素として情報提供サーバ200を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、サーバやPCなどのコンピュータなど、様々な機器に適用することができる。
【0243】
(本発明の実施形態に係るプログラム)
コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラムによって、ユーザを誘引することが可能な情報をユーザへ提供し、提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0244】
また、コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報提供サーバとして機能させるためのプログラムによって、受信した嗜好情報に応じた表示情報を生成し、生成した表示情報を嗜好情報の送信元の装置へ送信させることができる。よって、コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報提供サーバとして機能させるためのプログラムにより、ユーザを誘引することが可能な情報をユーザへ提供し、提供した情報にユーザが誘引された場合におけるユーザの利便性の向上を図ることが可能な情報処理システムを実現することができる。
【0245】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0246】
例えば、図13に示す情報処理装置100では、制御部106が、嗜好情報生成部112、状態判定部114、表示制御部116、表示情報表示制御部118、表示情報取得部120、および処理部122を備える構成を示したが、本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成は、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、図13に示す好情報生成部112、状態判定部114、表示制御部116、表示情報表示制御部118、表示情報取得部120、および処理部122の任意の構成要素を個別に備える(例えば、それぞれを個別の処理回路で実現する)こともできる。
【0247】
また、例えば、図15に示す情報提供サーバ200では、制御部206が、表示情報生成部210および情報取得部212を備える構成を示したが、本発明の実施形態に係る情報提供サーバの構成は、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る情報提供サーバは、図15に示す表示情報生成部210および情報取得部212を個別に備える(例えば、それぞれを個別の処理回路で実現する)こともできる。
【0248】
また、上記では、コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報処理装置、情報提供サーバそれぞれとして機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本発明の実施形態は、さらに、上記プログラムを記憶させた記憶媒体も併せて提供することができる。
【0249】
上述した構成は、本発明の実施形態の一例を示すものであり、当然に、本発明の技術的範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0250】
100 情報処理装置
102、202 通信部
104、204 記憶部
106、206 制御部
108 操作部
110 表示部
112 嗜好情報生成部
114 状態判定部
116 表示制御部
118 表示情報表示制御部
120 表示情報取得部
122 処理部
200 情報提供サーバ
210 表示情報生成部
212 情報取得部




【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ操作に基づくユーザの嗜好を解析し、前記ユーザの嗜好を示す嗜好情報を生成する嗜好情報生成部と;
アプリケーションが登録され、ユーザの選択操作による登録された前記アプリケーションの選択的な実行が可能な第1の操作画面を表示する第1の状態と、前記第1の操作画面を非表示とし、前記嗜好情報に基づいて取得された、ユーザによる選択操作が可能なユーザを誘引する表示情報が選択的に表示される第2の操作画面を表示する第2の状態とを有する操作アプリケーションの状態の変化を、ユーザ操作に基づいて検出し、前記操作アプリケーションの状態を判定する状態判定部と;
前記状態判定部の判定結果に基づいて、前記第1の操作画面と前記第2の操作画面とを表示画面に選択的に表示する表示制御部と;
前記状態判定部の判定結果に基づいて、前記表示情報を前記第2の操作画面に表示させる表示情報表示制御部と;
前記第1の操作画面においてアプリケーションが選択された場合、または、前記第2の操作画面において前記表示情報が選択された場合に、選択されたアプリケーション、または選択された表示情報に対応する処理を実行する処理部と;
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
表示制御部は、
所定の形状の前記第2の操作画面を表示させ、
表示画面におけるユーザの操作位置と前記第2の操作画面との距離が所定の距離以下である場合には、前記所定の形状を前記操作位置に応じた形状に変形させ、
前記操作位置と前記第2の操作画面との距離が所定の距離より大きくなった場合には、変形された前記所定の形状を、弾性的に変形前の前記所定の形状に復元させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
表示制御部は、
登録された前記アプリケーションが画像により表され、表示画面におけるユーザの操作位置に応じて変形する表示線が前記画像の下部に表示された第1の操作画面を表示し、
前記操作位置と前記画像との距離が所定の距離以下である場合には、前記表示線における前記画像の直下に位置する部分を、前記操作位置との距離がより大きくなるように変形させ、
前記操作位置と前記画像との距離が所定の距離より大きくなった場合には、変形された前記表示線の形状を、弾性的に変形前の表示線の形状に復元させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記第1の操作画面の一部を構成する前記第2の操作画面を表示させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記操作アプリケーションは、1または2以上のアプリケーションを選択的に実行させるためのランチャーアプリケーションである、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記嗜好情報生成部が生成した嗜好情報と、広告情報と、コンテンツデータとを記憶可能な記憶部と;
前記記憶部に記憶された前記嗜好情報、前記広告情報、前記コンテンツデータに基づいて、前記嗜好情報に応じた前記表示情報を生成する表示情報取得部と;
をさらに備え、
前記表示情報表示制御部は、前記表示情報取得部において生成された表示情報を前記第2の操作画面に表示させる、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記嗜好情報に応じた表示情報を生成する情報提供サーバと通信可能な通信部をさらに備え、
前記表示情報取得部は、前記嗜好情報生成部が生成した嗜好情報を前記情報提供サーバに送信させ、送信させた前記嗜好情報に応じた表示情報を前記情報提供サーバから取得し、
前記表示情報表示制御部は、前記表示情報取得部において生成された表示情報、または前記表示情報取得部が前記情報提供サーバから取得した表示情報を前記第2の操作画面に表示させる、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記嗜好情報に応じた表示情報を生成する情報提供サーバと通信可能な通信部と;
前記嗜好情報生成部が生成した嗜好情報を前記情報提供サーバに送信させ、送信させた前記嗜好情報に応じた表示情報を前記情報提供サーバから取得する表示情報取得部と;
をさらに備え、
前記表示情報表示制御部は、前記表示情報取得部において取得された表示情報を前記第2の操作画面に表示させる、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
ユーザの嗜好を解析し、前記ユーザの嗜好を示す嗜好情報を生成する嗜好情報生成部と;
ユーザの選択操作によるアプリケーションの選択的な実行が可能な第1の操作画面を表示する第1の状態と、前記第1の操作画面を非表示とし、前記嗜好情報に基づいて取得される推薦情報が表示される第2の操作画面を表示する第2の状態とを有する操作アプリケーションの状態を、ユーザ操作に基づいて制御する操作アプリケーション状態制御部と;
前記操作アプリケーションの状態が第2の状態であるとき、前記推薦情報を選択的に前記第2の操作画面に表示させる推薦情報表示制御部と;
前記第1の操作画面においてアプリケーションが選択された場合、または、前記第2の操作画面において前記推薦情報が選択された場合に、選択されたアプリケーション、または選択された推薦情報に対応する処理を実行する処理部と;
を備える、情報処理装置。
【請求項10】
所定の形状の第2の操作画面を表示する表示制御部と;
ユーザの操作に応じて移動するポインタを表示するポインタ表示制御部と;
を備え、
前記表示制御部は、前記ポインタが前記第2の操作画面に近接した場合に、前記所定の形状の第2の操作画面を前記ポインタの位置に応じて変形させる、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記ポインタが前記第2の操作画面に近接した場合に、前記ポインタの移動に応じて前記第2の操作画面の表示位置を変更させる、請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
ユーザ操作に基づくユーザの嗜好を解析し、前記ユーザの嗜好を示す嗜好情報を生成する手段;
アプリケーションが登録され、ユーザの選択操作による登録された前記アプリケーションの選択的な実行が可能な第1の操作画面を表示する第1の状態と、前記第1の操作画面を非表示とし、前記嗜好情報に基づいて取得された、ユーザによる選択操作が可能なユーザを誘引する表示情報が選択的に表示される第2の操作画面を表示する第2の状態とを有する操作アプリケーションの状態の変化を、ユーザ操作に基づいて検出し、前記操作アプリケーションの状態を判定する手段;
前記判定する手段における判定結果に基づいて、前記第1の操作画面と前記第2の操作画面とを表示画面に選択的に表示する手段;
前記判定する手段における判定結果に基づいて、前記表示情報を前記第2の操作画面に表示させる手段;
前記第1の操作画面においてアプリケーションが選択された場合、または、前記第2の操作画面において前記表示情報が選択された場合に、選択されたアプリケーション、または選択された表示情報に対応する処理を実行する手段;
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項13】
情報処理装置と;
前記情報処理装置と通信可能な情報提供サーバと;
を有し、
前記情報処理装置は、
外部装置と通信可能な装置側通信部と;
ユーザ操作に基づくユーザの嗜好を解析し、前記ユーザの嗜好を示す嗜好情報を生成する嗜好情報生成部と;
前記嗜好情報生成部が生成した嗜好情報と、広告情報と、コンテンツデータとを記憶可能な記憶部と;
アプリケーションが登録され、ユーザの選択操作による登録された前記アプリケーションの選択的な実行が可能な第1の操作画面を表示する第1の状態と、前記第1の操作画面を非表示とし、前記嗜好情報に基づいて取得された、ユーザによる選択操作が可能なユーザを誘引する表示情報が選択的に表示される第2の操作画面を表示する第2の状態とを有する操作アプリケーションの状態の変化を、ユーザ操作に基づいて検出し、前記操作アプリケーションの状態を判定する状態判定部と;
前記状態判定部の判定結果に基づいて、前記第1の操作画面と前記第2の操作画面とを表示画面に選択的に表示する表示制御部と;
前記記憶部に記憶された前記嗜好情報、前記広告情報、前記コンテンツデータに基づいて、前記嗜好情報に応じた前記表示情報を生成する、および/または、前記嗜好情報生成部が生成した嗜好情報を前記情報提供サーバに送信させ、送信させた前記嗜好情報に応じた表示情報を前記情報提供サーバから取得する表示情報取得部と;
前記状態判定部の判定結果に基づいて、前記表示情報取得部において生成された表示情報、または前記表示情報取得部が前記情報提供サーバから取得した表示情報を前記第2の操作画面に表示させる表示情報表示制御部と;
前記第1の操作画面においてアプリケーションが選択された場合、または、前記第2の操作画面において前記表示情報が選択された場合に、選択されたアプリケーション、または選択された表示情報に対応する処理を実行する処理部と;
を備え、
前記情報提供サーバは、
外部装置と通信可能なサーバ側通信部と;
前記サーバ側通信部が受信した前記情報処理装置から送信された前記嗜好情報に基づいて、前記嗜好情報に応じた表示情報を生成し、前記嗜好情報を送信した情報処理装置へ生成した前記表示情報を送信させる表示情報生成部と;
を備える、情報処理システム。



【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−53820(P2011−53820A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−200757(P2009−200757)
【出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】