説明

情報処理装置、印刷装置検索方法、及びプログラム

【課題】印刷装置をより適切に検索することを目的とする。
【解決手段】複数の端末装置のうちの一の端末装置から、端末装置の位置情報と印刷を行う印刷装置を識別可能な識別情報とを含む印刷情報を受信し、更に複数の端末装置のうちの一の端末装置から、端末装置の位置情報を含む問合せ情報を受信し、受信した印刷情報に含まれる識別情報と位置情報とを対応付けて記憶部に記憶する記憶制御を行い、受信した問合せ情報の位置情報と一定の距離以内であることを示す位置情報に対応付けられた識別情報を記憶部から検索し、問合せ情報を送信した端末装置に検索した識別情報を送信することによって課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、印刷装置検索方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスにおける環境の効率化やエコ化により、フリーアドレスで固定席を持たない社員が増え、固定PCではなく、ノートPC、タブレット型PC等の携帯端末を使用して業務が行われるケースが増えている。
また、省電力化のため、プリンタの台数も必要最小限に絞られ、ユーザは、印刷しようとするときにいつものプリンタが使えず、近くにある別のプリンタを探し、別のプリンタで印刷するケースが多くなる。この解決方法として、プリンタの位置を管理するサーバを設け、プリンタの位置情報を事前にサーバに登録しておき、サーバ経由で近くのプリンタを問い合わせる方法が開示されている(特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1および特許文献2で開示された技術は、ネットワークに接続された多数のプリンタの位置情報と機器情報とを予め登録しておくことで、印刷しようとする者が、その位置情報から容易に機器情報を特定し、その情報に従って印刷を実行できるものである。
この印刷システムは、ネットワークを介して接続されたサーバとコンピュータとプリンタと携帯端末とを有し、携帯端末が有する位置取得機能を用いて取得した現在の位置をコンピュータ経由でサーバに問合せを行うシステムである。そして、サーバは、予め登録された機器情報から特定のプリンタを検索するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−49579号公報
【特許文献2】特開2005−84783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の技術では、プリンタの位置情報を事前に登録しておく必要がある。また、隣の部屋のプリンタであった、プリンタまでの道のりが遠い、途中に階段があるなどの理由から、ユーザは、近いプリンタではなく、本当に使いやすいプリンタを探したいが、上述の技術では対応できないという問題もある。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、印刷装置をより適切に検索することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明に係る情報処理装置は、複数の端末装置と通信可能に接続され、記憶部を有する情報処理装置であって、前記複数の端末装置のうちの一の端末装置から、前記端末装置の位置情報と印刷を行う印刷装置を識別可能な識別情報とを含む印刷情報を受信し、更に前記複数の端末装置のうちの一の端末装置から、前記端末装置の位置情報を含む問合せ情報を受信する受信手段と、前記受信手段で受信された印刷情報に含まれる識別情報と位置情報とを対応付けて前記記憶部に記憶する記憶制御を行う記憶手段と、前記受信手段で受信された問合せ情報の位置情報と一定の距離以内であることを示す位置情報に対応付けられた識別情報を前記記憶部から検索する検索手段と、前記問合せ情報を送信した端末装置に前記検索手段で検索された識別情報を送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、印刷装置検索方法、プログラム、システム、記録媒体などとしてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、印刷装置をより適切に検索することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】システムの一例を示す図である。
【図2】印刷ジョブの一例を示す図である。
【図3】プリンタ情報の一例を示す図である。
【図4】ユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図5】印刷指示処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【図6】プリンタ問合処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【図7】サーバ処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【図8】印刷指示と位置登録処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【図9】プリンタ検索処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【図10】該当プリンタ並び替え処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、実施形態は、本発明を限定するものではなく、また、実施形態で説明されている全ての構成が本発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。
【0012】
本実施形態は、端末装置から印刷装置を検索して印刷を行う技術(印刷装置検索方法等)に関するものである。図1は、プリンタを検索するシステムの一例を示す図である。本システムでは、ネットワーク101を介して、印刷ジョブを生成して印刷の指示を行う携帯端末110、印刷ジョブを生成して印刷の指示を行うクライアントPC120、プリンタを管理するサーバ130、及びプリンタ140が通信可能に接続されている。なお、図1では、それぞれ1台が接続された例を示しているが、複数台が接続されてもよい。
携帯端末110は、端末装置(コンピュータ)の一例であり、GPS部111、表示部112、通信部113、入力部114、及び印刷制御部115を含んで構成される。GPS部111は、携帯端末110の現在の位置情報を自動的に取得する。表示部112は、携帯端末110における表示を行う。通信部113は、他の機器とネットワーク通信を行う。入力部114は、ユーザがデータの入力、指定をする操作等を受け付ける。印刷制御部115は、サーバ130へのプリンタの問合せ、印刷時に印刷ジョブの生成などを行う。
【0013】
また、携帯端末110は、現在の位置情報を自動的に取得できる端末装置の一例として示しているが、現在の位置情報を自動的に取得できる他の端末装置で構成してもよい。ここで、GPS部111は、現在の位置情報として、経度、緯度、及び高度の情報を検出可能である。また、現在の位置情報を検出するものであれば他のユニットで構成してもよい。
また、図示しないが、携帯端末110には、各種の処理を行うために必要となるデバイス、例えば、CPU、メモリ、記憶装置、各種の外部インターフェースが含まれている。本実施形態では、CPUが、記憶装置に格納されたプログラムの手順に従って処理を行うことによって、携帯端末110における機能及び後述するフローチャートに係る処理が実現される。なお、携帯端末110における機能、後述するフローチャートに係る処理の一部、又は全部を専用のハードウェアを用いて構成してもよい。
【0014】
クライアントPC120は、端末装置(コンピュータ)の一例であり、位置データ保存部121、表示部122、通信部123、入力部124、及び印刷制御部125を含んで構成される。位置データ保存部121は、クライアントPC120の現在の位置情報を記憶(保存)する。表示部122は、クライアントPC120における表示を行う。通信部123は、他の機器とネットワーク通信を行う。入力部124は、ユーザがデータの入力、指定をする操作等を受け付ける。印刷制御部125は、サーバ130へのプリンタの問合せ、印刷時に印刷ジョブの生成などを行う。
また、クライアントPC120は、現在の位置情報を自動的に取得できない端末装置の一例として示しているが、現在の位置情報を自動的に取得できない他の端末装置で構成してもよい。また、図示しないが、クライアントPC120には、各種の処理を行うために必要となるデバイス、例えば、CPU、メモリ、記憶装置、各種の外部インターフェースが含まれている。
本実施形態では、CPUが、記憶装置に格納されたプログラムの手順に従って処理を行うことによって、クライアントPC120における機能及び後述するフローチャートに係る処理が実現される。なお、クライアントPC120における機能、後述するフローチャートに係る処理の一部、又は全部を専用のハードウェアを用いて構成してもよい。
【0015】
サーバ130は、情報処理装置(コンピュータ)の一例であり、通信部131、プリンタ検索部132、プリンタステータス確認部133、プリンタ情報保存部134、及び平均印刷位置算出部135を含んで構成される。
通信部131は、他の機器とネットワーク通信を行う。プリンタ検索部132は、プリンタの検索処理を行う。プリンタステータス確認部133は、プリンタの印刷状況等のステータスの確認処理を行う。プリンタ情報保存部134は、図3で後述するプリンタ情報を記憶装置等に記憶する記憶制御を行う(プリンタ情報を保存する)。平均印刷位置算出部135は、プリンタへの印刷の指示とともに当該プリンタのプリンタ情報内の平均印刷位置を算出して登録処理する。なお、詳細な処理は図8に後述する。
【0016】
また、図示しないが、サーバ130には、各種の処理を行うために必要となるデバイス、例えば、CPU、メモリ、記憶装置(記憶部の一例)、各種の外部インターフェースが含まれている。本実施形態では、CPUが、記憶装置に格納されたプログラムの手順に従って処理を行うことによって、サーバ130における機能及び後述するフローチャートに係る処理が実現される。なお、サーバ130における機能、後述するフローチャートに係る処理の一部、又は全部を専用のハードウェアを用いて構成してもよい。
本実施形態では、携帯端末110或いはクライアントPC120から印刷が指示されると、サーバ130を経由してプリンタ140に印刷ジョブの印刷データが送信されるように構成されている。
【0017】
プリンタ140は、印刷装置(コンピュータ)の一例であり、通信部141、表示部142、印刷ジョブ管理部143、印刷部144、及び入力部145を含んで構成される。通信部141は、他の機器とネットワーク通信を行う。表示部142は、プリンタ140における表示を行う。印刷ジョブ管理部143は、印刷に係るジョブを管理する。印刷部144は、印刷データの印刷処理を行う。入力部145は、ユーザがデータの入力、指定をする操作等を受け付ける。
また、図示しないが、プリンタ140には、各種の処理を行うために必要となるデバイス、例えば、CPU、メモリ、記憶装置、各種の外部インターフェースが含まれている。本実施形態では、CPUが、記憶装置に格納されたプログラムの手順に従って処理を行うことによって、プリンタ140における機能及び後述するフローチャートに係る処理が実現される。なお、プリンタ140における機能、後述するフローチャートに係る処理の一部、又は全部を専用のハードウェアを用いて構成してもよい。
【0018】
図2は、携帯端末110の印刷制御部115、或いはクライアントPC120の印刷制御部125が生成する印刷ジョブの一例(印刷ジョブ201)を示す図である。
印刷ジョブ201は、印刷情報の一例であり、印刷形式202、緯度203、経度204、高度205、時刻206、及び印刷データ207の情報を含んで構成される。
【0019】
印刷形式202は、通常の印刷であるか留め置き印刷であるかを示す。留め置き印刷とは、プリンタが印刷データを受け取ってプリンタ内に一旦記憶し、別途ユーザがプリンタまで出向き、プリンタの入力部においてパスワードの入力やICカード認証等、予め決められた何らかの出力操作を行うことにより行われる印刷のことである。また、留め置き印刷は、プリンタが印刷データを受け取って即座に行われる印刷ではなく、本人が印刷物を受け取るように制御可能に構成された印刷であるので、親展印刷とも称されている。
緯度203、経度204、及び高度205は、印刷ジョブを生成したときの携帯端末110或いはクライアントPC120の位置を示す情報(位置情報)である。なお、位置が不明である場合、緯度203、経度204、及び高度205にはNULLが設定される。時刻206には、印刷ジョブが生成されたときの時刻(時間情報)が設定される。印刷データ207には、プリンタが画像データを形成して印刷処理を行う際に必要なデータが格納される。
【0020】
図3は、プリンタ情報の一例(プリンタ情報群307)を示す図である。プリンタ情報は、プリンタ名301、機器能力302、平均印刷位置303、印刷位置時刻304、規定外位置305、及び利用回数306の情報を含んで構成されている。より具体的には、プリンタ名301の情報に対応付けられて、機器能力302、平均印刷位置303、印刷位置時刻304、規定外位置305、及び利用回数306の情報が記憶されている。なお、プリンタ情報は、サーバ130の記憶装置に記憶されているものとして説明するが、他の装置に記憶されていてもよい。
プリンタ名301には、プリンタを識別するためのプリンタ名情報(印刷装置を識別可能な識別情報の一例)が記憶される。プリンタ名情報については、プリンタの管理者により任意に入力される。ユーザが印刷を行う際は、プリンタ名情報が指定され、印刷が指示される。
機器能力302には、プリンタの能力情報が記憶される。プリンタの能力情報は、一分当たりの印刷可能な枚数の情報、カラー印刷が可能であるか否かの情報、両面印刷が可能であるか否かの情報等である。ユーザは、どのプリンタに印刷するかを決定する際の情報として参照することができる。
【0021】
印刷位置時刻304には、携帯端末110、クライアントPC120等から印刷ジョブをサーバ130が受け取った際、印刷ジョブに含まれている緯度、経度、高度、及び時刻の情報が抽出され、抽出された情報が印刷位置時刻情報として記憶(蓄積)される。
平均印刷位置303には、印刷位置時刻304に記憶された緯度、経度、及び高度の情報が用いられて平均印刷位置算出部135により算出された値が平均印刷位置情報として記憶される。即ち、本実施形態では、携帯端末110およびクライアントPC120が印刷を指示した位置を示す位置情報を平均した平均位置情報が印刷装置毎に記憶されている。規定外位置305には、平均印刷位置303より一定の距離以上離れた位置から印刷が指示された際、その印刷が指示された位置、及び時刻の情報が規定外位置情報として記憶される。利用回数306には、プリンタ名301のプリンタが印刷に使用された回数を示す情報(利用回数情報)が記憶される。
【0022】
図4は、ユーザインタフェースの一例(位置設定ダイアログ401)を示す図である。位置設定ダイアログ401は、クライアントPC120の入力部124を介してユーザがクライアントPC120の現在の位置を入力する際に表示部122に表示される。
位置設定ダイアログ401は、緯度入力部402、経度入力部403、及び高度入力部404を含んで構成される。
【0023】
図5は、携帯端末110或いはクライアントPC120から印刷を行う際の処理(印刷指示処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。なお、本願のフローチャートは、関係するプログラムをCPUが読み出して実行することで実現される。
携帯端末110或いはクライアントPC120において印刷の指示がなされると、S501では、印刷制御部115或いは印刷制御部125(以下では、印刷制御部と称する。)は、現在位置自動取得機能があるか否かを判断する。このとき、印刷制御部は、携帯端末110のようにGPS部111がある場合は、ある(YESである)と判断してS502に処理を移し、他方、クライアントPC120のようにGPS部がない場合には、ない(NOである)と判断してS511に処理を移す。なお、GPS部は、現在位置自動取得機能を実現する方法の一例であり、無線LANの基地局からの電波の強さで現在の位置を特定するなど、他の方法を用いてもよい。
【0024】
S502では、印刷制御部は、現在位置自動取得機能を用いて現在の位置情報を取得し、S503に処理を移す。なお、現在の位置情報は、緯度、経度、及び高度の情報からなる。
S503では、印刷制御部は、ユーザから受け付けられた出力先のプリンタを選択(特定)する。続いてS504では、印刷制御部は、当該プリンタに対応した印刷データ207の生成を行う。続いてS505では、印刷制御部は、図2で説明したように、取得した位置情報(緯度、経度、及び高度の情報)を印刷データ207に付加する。この際、印刷制御部は、位置情報がないと判断した場合、位置情報としてNULLを付加する。
続いてS506では、印刷制御部は、携帯端末110或いはクライアントPC120の持つ時刻情報(現在の時刻情報)を取り出し、図2で説明したように、取り出した時刻情報を印刷データ207に付加する。
【0025】
続いてS507では、印刷制御部は、受け付けられた印刷形式が留め置き印刷の指定であるか否かを判断する。このとき、印刷制御部は、留め置き印刷の指定でないと判断した場合、S508に処理を移し、他方、留め置き印刷の指定であると判断した場合、S510に処理を移す。
S508では、印刷制御部は、印刷形式202に「通常印刷」として設定を行い、S509に処理を移す。S509では、印刷制御部は、印刷ジョブ201を生成し、出力先のプリンタの情報と共に印刷ジョブ201を、通信部113或いは通信部123を介してネットワーク101経由でサーバ130へ送信し、印刷指示処理を終了する。
S510では、印刷制御部は、印刷形式202に「留め置き印刷」として設定を行い、S509に処理を移す。
【0026】
S511では、印刷制御部は、現在の位置情報が手動で入力されるか否かを判断する。より具体的には、クライアントPC120には現在位置自動取得機能が設けられていないので、表示部122が現在の位置情報を手動で入力するか否かをユーザに確認するための表示を行い、入力部124が手動で入力するか否かの操作を受け付ける。
このとき、印刷制御部は、手動で入力することが指定されたと判断した場合、S512に処理を移し、他方、手動で入力することが指定されなかったと判断した場合、S513に処理を移す。S512では、表示部122が位置設定ダイアログ401を表示し、入力部124が入力された緯度、経度、及び高度の情報を現在の位置情報として受け付ける。また、印刷制御部は、受け付けられた位置情報を、位置データ保存部121を介して記憶装置に記憶(設定)し、S503に処理を移す。
【0027】
S513では、印刷制御部は、位置データ保存部121を介して位置情報が記憶装置に記憶(設定)されているか否かを判断する。このとき、印刷制御部は、記憶されていると判断した場合、S514に処理を移し、他方、記憶されていないと判断した場合、S515に処理を移す。S514では、印刷制御部は、位置データ保存部121を介して記憶されている位置情報を取得し、S503に処理を移す。S515では、印刷制御部は、現在の位置情報を「なし」として、S503に処理を移す。
【0028】
図6は、携帯端末110或いはクライアントPC120からプリンタを問い合わせる際の処理(プリンタ問合処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。なお、本願のフローチャートは、関係するプログラムをCPUが読み出して実行することで実現される。
携帯端末110或いはクライアントPC120においてプリンタの問合せの指示が受け付けられると、S601では、印刷制御部は、現在位置自動取得機能があるか否かを判断する。このとき、印刷制御部は、携帯端末110のようにGPS部111がある場合、ある(YESである)と判断してS602に処理を移し、他方、クライアントPC120のようにGPS部がない場合、ない(NOである)と判断してS606に処理を移す。
S602では、印刷制御部は、現在位置自動取得機能を用いて現在の位置情報を取得し、S603に処理を移す。
【0029】
S603では、通信部113或いは通信部123を介して、印刷制御部は、現在の位置情報と共にプリンタの問合せデータをサーバ130に対して送信し、S604に処理を移す。続いてS604では、印刷制御部は、サーバ130からの応答を確認する。このとき、印刷制御部は、応答がないと判断した場合、S604を繰り返し、他方、応答があると判断した場合、S605に処理を移す。S605では、印刷制御部は、プリンタ情報の取得を行い、プリンタ問合処理を終了する。
ここで、S605で取得されたプリンタ情報が、現在の位置から印刷する上で最適なプリンタがどれであるかを示す情報となり、表示部112或いは表示部122で表示が行われることで、ユーザは、利用するプリンタを容易に決定することができる。
【0030】
S606では、印刷制御部は、現在の位置情報が手動で入力されるか否かを判断する。より具体的には、クライアントPC120には現在位置自動取得機能が設けられていないので、表示部122が現在の位置情報を手動で入力するか否かをユーザに確認するための表示を行い、入力部124が手動で入力するか否かの操作を受け付ける。
このとき、印刷制御部は、手動で入力することが指定されたと判断した場合、S607に処理を移し、他方、手動で入力することが指定されなかったと判断した場合、S608に処理を移す。S607では、位置設定ダイアログ401を表示部122が表示し、入力部124が入力された緯度、経度、及び高度の情報を現在の位置情報として受け付ける。また、印刷制御部は、受け付けられた情報を、位置データ保存部121を介して記憶装置に記憶し、S603に処理を移す。
S608では、印刷制御部は、位置データ保存部121を介して位置情報が記憶装置に記憶(設定)されているか否かを判断する。このとき、印刷制御部は、記憶されていると判断した場合、S609に処理を移し、他方、記憶されていないと判断した場合、S610に処理を移す。S609では、印刷制御部は、位置データ保存部121を介して記憶されている位置情報を取得し、S603に処理を移す。S610では、印刷制御部は、該当プリンタが「不明」であるとして、プリンタ問合処理を終了する。
【0031】
図7は、サーバ130で行われる処理(サーバ処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。なお、本願のフローチャートは、関係するプログラムをCPUが読み出して実行することで実現される。
S701では、サーバ130は、携帯端末110或いはクライアントPC120から通信部131を介してデータを受信する。続いてS702では、サーバ130は、受信したデータの解析を行い、印刷ジョブであるか、プリンタの問合せデータであるか、その他のデータであるかを判断する。このとき、サーバ130は、印刷ジョブであると判断した場合、S703に処理を移し、プリンタの問合せデータであると判断した場合、S704に処理を移し、その他のデータであると判断した場合、S706に処理を移す。
【0032】
S703では、サーバ130は、図8で後述するプリンタへの印刷の指示と共に当該プリンタのプリンタ情報内の平均印刷位置を平均印刷位置算出部135により算出して登録する処理(印刷指示と位置登録処理)を行い、S701に処理を移す。
S704では、サーバ130は、プリンタ検索部132により図9で後述するプリンタを検索する処理(プリンタ検索処理)を行い、S705に処理を移す。S705では、サーバ130は、通信部131を介して検索結果を問合せ元に返信し、S701に処理を移す。S706では、サーバ130は、その他のサーバ処理を行い、S701に処理を移す。
【0033】
図8は、プリンタへの印刷の指示と共に当該プリンタのプリンタ情報内の平均印刷位置を算出して登録する処理(印刷指示と位置登録処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。なお、本願のフローチャートは、関係するプログラムをCPUが読み出して実行することで実現される。
まず、S801では、平均印刷位置算出部135は、印刷ジョブ201と共に受信されたデータから印刷対象のプリンタの情報(プリンタ名情報等)を抽出する。続いてS802では、平均印刷位置算出部135は、受信した印刷ジョブ201から印刷形式202を取り出す。続いてS803では、平均印刷位置算出部135は、印刷形式202が留め置き印刷であるか否かを判断する。このとき、平均印刷位置算出部135は、留め置き印刷でないと判断した場合、S804に処理を移し、他方、留め置き印刷であると判断した場合、S805に処理を移す。
【0034】
S804では、平均印刷位置算出部135は、通信部131を介して印刷データ207を印刷対象のプリンタへ送信し、S811に処理を移す。
S805では、平均印刷位置算出部135は、印刷ジョブ201から時刻206を取り出す。続いてS806では、平均印刷位置算出部135は、通信部131を介して印刷データ207を印刷対象のプリンタへ送信する。続いてS807では、平均印刷位置算出部135は、印刷対象のプリンタに対して送信した印刷データ207について印刷が開始されたか否かの問合せを行う。平均印刷位置算出部135は、この問合せの結果、印刷が開始していないと判断した場合、S808に処理を移し、他方、印刷が開始したと判断した場合、S809に処理を移す。
S808では、平均印刷位置算出部135は、送信した印刷データ207の印刷がキャンセルされたか否かを印刷対象のプリンタに問い合わせる。そして、平均印刷位置算出部135は、キャンセルされたと判断した場合、呼び出し元に処理を移し、キャンセルされていないと判断した場合、S807に処理を移す。
【0035】
S809では、平均印刷位置算出部135は、サーバ130の現在の時刻(サーバ130が内蔵する時刻情報)を取り出す。続いてS810では、平均印刷位置算出部135は、S805で取り出した時刻206とS809で取り出した現在の時刻との差分を算出し、差分が一定の時間以内であるか否かを判断する。例えば、平均印刷位置算出部135は、差分が1分以内であるか否かを判断する。このとき、平均印刷位置算出部135は、差分が一定の時間よりも小さいと判断した場合、S811に処理を移し、他方、差分が一定の時間よりも大きいと判断した場合、呼び出し元に処理を移す。
S811では、平均印刷位置算出部135は、印刷ジョブ201から位置情報として、緯度203、経度204、及び高度205を取得する。続いてS812では、平均印刷位置算出部135は、S801で抽出したプリンタ名情報をもとに、印刷対象のプリンタのプリンタ情報を記憶装置から検索し、検索したプリンタ情報の平均印刷位置情報を取得する。印刷対象のプリンタのプリンタ情報がないときは、プリンタ名301に印刷対象のプリンタのプリンタ名情報を新規登録し、その他の情報を初期設定する。
【0036】
続いてS813では、平均印刷位置算出部135は、印刷ジョブの位置情報が平均印刷位置情報に対し、一定の距離以内(一定の距離内であってもよい。)であるか否かを判断する。
例えば、平均印刷位置算出部135は、垂直方向である高度の距離が2メートル以内であるか否か、水平方向である経度および緯度による距離が10メートル以内であるか否かを判断する。ここで、判断する距離の値については、プリンタが設置されている密度等により、予め決定することができる。このとき、平均印刷位置算出部135は、一定の距離以内であると判断した場合、S814に処理を移し、他方、一定の距離外であると判断した場合、S822に処理を移す。
【0037】
S814では、平均印刷位置算出部135は、印刷対象のプリンタの印刷位置時刻情報に、印刷ジョブ201に記述された緯度、経度、高度、及び時刻の情報を追加して登録する。続いてS815では、平均印刷位置算出部135は、印刷対象のプリンタの規定外位置情報を削除し、S816に処理を移す。
S816では、平均印刷位置算出部135は、印刷対象のプリンタの印刷位置時刻情報に登録されている位置情報の個数が十分であるか否かを判断する。この個数が少ないと、平均印刷位置の誤差が大き過ぎてしまう可能性があるので、平均印刷位置算出部135は、一定の数(例えば10個)よりも多く存在するか否かを判断する。このとき、平均印刷位置算出部135は、位置情報の個数が十分であると判断した場合、S817に処理を移し、他方、位置情報の個数が不十分であると判断した場合、S821に処理を移す。
【0038】
S817では、平均印刷位置算出部135は、印刷対象のプリンタの印刷位置時刻情報内に一定の時間が経過した緯度、経度、高度、及び時刻の情報(古い情報)があるか否かを判断する。例えば、平均印刷位置算出部135は、一ヶ月に相当する時間以上前の情報であるか否かを判断する。このとき、平均印刷位置算出部135は、古い情報がないと判断した場合、S819に処理を移し、他方、古い情報があると判断した場合、S818に処理を移す。
S818では、平均印刷位置算出部135は、印刷対象のプリンタの印刷位置時刻情報から古い情報を削除し、S819に処理を移す。なお、ここでは、時間をもとに古い情報を削除する構成を示したが、この構成に限られるものではない。例えば、直近の規定の個数分の緯度、経度、高度、及び時刻の情報を残す構成を採用してもよい。
【0039】
S819では、平均印刷位置算出部135は、印刷対象のプリンタの平均印刷位置情報を更新し、S820に処理を移す。より具体的には、平均印刷位置算出部135は、印刷対象のプリンタの印刷位置時刻情報に格納されている位置情報を取り出し、取り出した位置情報の平均を算出し、算出した値で印刷対象のプリンタの平均印刷位置情報を更新する。
S820では、平均印刷位置算出部135は、印刷対象のプリンタの利用回数情報を更新し、呼び出し元に処理を移す。即ち、平均印刷位置算出部135は、印刷に利用された回数をプリンタ毎に計数している。
S821では、平均印刷位置算出部135は、印刷対象のプリンタの平均印刷位置情報をクリアし、平均印刷位置情報を「なし」と設定し、S820に処理を移す。
【0040】
S822では、平均印刷位置算出部135は、印刷対象のプリンタの規定外位置情報が記憶されているか否かを判断する。このとき、平均印刷位置算出部135は、規定外位置情報が記憶されていると判断した場合、S823に処理を移し、他方、規定外位置情報が記憶されていないと判断した場合、S825に処理を移す。
S823では、平均印刷位置算出部135は、印刷ジョブの位置情報が規定外位置情報に対し、一定の距離以内であるか否かを判断する。例えば、平均印刷位置算出部135は、垂直方向である高度の距離が2メートル以内であるか否か、水平方向である経度および緯度による距離が10メートル以内であるか否かを判断する。このとき、平均印刷位置算出部135は、一定の距離以内であると判断した場合、S824に処理を移し、他方、一定の距離外であると判断した場合、S825に処理を移す。
【0041】
S824では、平均印刷位置算出部135は、印刷対象のプリンタのプリンタ情報を初期化し、S816に処理を移す。より具体的には、平均印刷位置算出部135は、印刷位置時刻情報を削除し、規定外位置情報、及び印刷ジョブ201に記述された緯度、経度、高度、及び時刻の情報を印刷位置時刻情報として新規に登録する。また、平均印刷位置算出部135は、利用回数情報を2回に初期設定し、規定外位置情報を削除する。例えば規定外位置情報からの印刷が続いた場合、対象プリンタの位置が変更されたと予想することができる。そして、S824の処理により対象プリンタのプリンタ情報が更新されるため、サーバ130は、クライアントPCや端末装置からのプリンタの問合せに対して、適切なプリンタ情報を回答できる。
S825では、平均印刷位置算出部135は、印刷ジョブ201に記述された緯度、経度、高度、及び時刻の情報を印刷対象のプリンタの規定外位置情報に登録し、呼び出し元に処理を移す。
【0042】
図9は、プリンタ検索部132により行われるプリンタを検索する処理(プリンタ検索処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。なお、本願のフローチャートは、関係するプログラムをCPUが読み出して実行することで実現される。
まず、S901では、プリンタ検索部132は、プリンタの問合せデータと共に受信されたデータから位置情報(問合せ位置情報)を抽出する。続いてS902では、プリンタ検索部132は、記憶装置に記憶されているプリンタ情報の平均印刷位置情報を順次取り出す。続いてS903では、プリンタ検索部132は、S902で平均印刷位置情報の値を取り出せたか否かを判断する。このとき、プリンタ検索部132は、取り出せたと判断した場合、S904に処理を移し、他方、取り出せなかったと判断した場合、S906に処理を移す。
【0043】
S904では、プリンタ検索部132は、問合せ位置情報が平均印刷位置情報に対し、一定の距離以内であるか否かを判断する。例えば、プリンタ検索部132は、垂直方向である高度の距離が2メートル以内であるか否か、水平方向である経度と緯度とによる距離が10メートル以内であるか否かを判断する。このとき、プリンタ検索部132は、一定の距離より離れていると判断した場合、S906に処理を移し、一定の距離以内であると判断した場合、S905に処理を移す。S905では、プリンタ検索部132は、該当プリンタとして当該プリンタのプリンタ名情報を一時保存する。
S906では、プリンタ検索部132は、記憶装置に未確認のプリンタ情報が存在するか否かを判断する。このとき、プリンタ検索部132は、未確認のプリンタ情報が存在すると判断した場合、S902に処理を移し、他方、未確認のプリンタ情報が存在しないと判断した場合、S907に処理を移す。S907では、プリンタ検索部132は、図10で後述する該当プリンタ並び替え処理を行い、呼び出し元に処理を移す。
【0044】
図10は、プリンタ検索部132によるプリンタ検索処理で検索した該当プリンタのプリンタ情報を並び替える処理(該当プリンタ並び替え処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。なお、本願のフローチャートは、関係するプログラムをCPUが読み出して実行することで実現される。
まず、S1001では、プリンタ検索部132は、該当プリンタのプリンタ名情報をもとにプリンタ情報を取り出す。続いてS1002では、プリンタ検索部132は、問合せ位置情報に対する該当プリンタの平均印刷位置情報の近い順に取り出したプリンタ情報(該当プリンタ情報)を並び替える。続いてS1003では、プリンタ検索部132は、問合せ位置情報に対する平均印刷位置情報との距離が同じものがあるか否かを判断する。このとき、プリンタ検索部132は、同じものがないと判断した場合、S1005に処理を移し、他方、同じものがあると判断した場合、S1004に処理を移す。
【0045】
S1004では、プリンタ検索部132は、利用回数情報に従って印刷に利用された回数の多い順に当該プリンタ情報を並び替え、S1005に処理を移す。
S1005では、プリンタステータス確認部133は、該当プリンタに対して、印刷データに係るジョブの残り数を問合せて取得する。このサーバ130からの問合せに対し、プリンタ140は、ジョブの残り数を、印刷ジョブ管理部143および通信部141を介して返信する。続いてS1006では、プリンタ検索部132は、残りのジョブ数の少ない順に該当プリンタ情報を並び替え、呼び出し元に処理を移す。
【0046】
このように、本システムでは、携帯端末110、クライアントPC120等の端末装置において印刷ジョブに当該端末装置の位置情報が含められてサーバ130経由で印刷が行われる。サーバ130は、当該端末装置の位置情報をプリンタごとに保持することで、どの位置からどのプリンタが使われているかを管理する。
そして、プリンタを検索したい端末装置からサーバ130に対してプリンタの検索要求が行われると、サーバ130は、現在の端末装置の位置情報から実際に印刷が行われた最適なプリンタを検索して当該プリンタのプリンタ情報を当該端末装置に返信する。
【0047】
以上の構成によれば、プリンタを検索する際、位置が近いプリンタでなく、その場所においてよく使われるプリンタが検索されるので、実は不便な場所にあるプリンタに誤って印刷してしまう事態を回避できるようになる。
また、初めての場所で印刷を行う場合であっても、近くの人にどのプリンタがよいかを尋ねなくても、最適なプリンタを選択することが可能となる。また、事前にプリンタの位置情報を登録する必要がなく、プリンタを設置する場所が変わった場合でも、プリンタの位置情報を設定し直す必要もないため、プリンタの管理が容易であるといった効果が得られる。
また、よく使われるプリンタの中で利用された回数の多いプリンタの優先度を高くし、ビジー状態であれば優先度を下げることにより、利用実績が高く空いているプリンタを容易に選択可能になる。また、例外的な形態での印刷実績や古い利用実績を排除してプリンタを検索するため、より最適なプリンタを選択することが可能となる。
【0048】
<その他の実施形態>
上述した構成については、適宜に組み合わせて採用できる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0049】
上述した実施形態の構成によれば、印刷装置をより適切に検索することができる。
【0050】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末装置と通信可能に接続され、記憶部を有する情報処理装置であって、
前記複数の端末装置のうちの一の端末装置から、前記端末装置の位置情報と印刷を行う印刷装置を識別可能な識別情報とを含む印刷情報を受信し、更に前記複数の端末装置のうちの一の端末装置から、前記端末装置の位置情報を含む問合せ情報を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された印刷情報に含まれる識別情報と位置情報とを対応付けて前記記憶部に記憶する記憶制御を行う記憶手段と、
前記受信手段で受信された問合せ情報の位置情報と一定の距離以内であることを示す位置情報に対応付けられた識別情報を前記記憶部から検索する検索手段と、
前記問合せ情報を送信した端末装置に前記検索手段で検索された識別情報を送信する送信手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記複数の端末装置のうちの一の端末装置から、前記端末装置の位置情報と前記印刷装置の識別情報とを含む印刷情報が前記受信手段で更に受信されると、前記印刷装置の識別情報に前記位置情報を更に対応付けて前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記記憶部に記憶されている位置情報を平均した平均位置情報を印刷装置毎に算出して前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記記憶部に記憶されている位置情報が一定の数よりも多く存在するか否かを印刷装置毎に判断し、存在すると判断した印刷装置について前記平均位置情報を算出して前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記受信手段で印刷情報が受信され、前記印刷情報に含まれる端末装置の位置情報と前記印刷情報に含まれる識別情報により識別される印刷装置の平均位置情報との距離が一定の距離以内であると判断した場合、前記記憶制御を行うことを特徴とする請求項3又は4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記記憶手段は、前記受信手段で印刷情報が受信され、前記印刷情報に含まれる端末装置の位置情報と前記印刷情報に含まれる識別情報により識別される印刷装置の平均位置情報との距離が一定の距離外であると判断した場合、前記位置情報を規定外位置情報として前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記記憶手段は、前記受信手段で印刷情報が受信され、前記印刷情報に含まれる端末装置の位置情報と前記印刷情報に含まれる識別情報により識別される印刷装置の平均位置情報との距離が一定の距離外であると判断し、前記印刷情報に含まれる端末装置の位置情報と前記規定外位置情報との距離が一定の距離以内であると判断した場合、前記印刷情報に含まれる識別情報に対応付けられている位置情報を前記端末装置の位置情報および前記規定外位置情報に変更することを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記記憶手段は、前記複数の印刷装置が印刷に利用された回数を印刷装置毎に計数して前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項3乃至7の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記記憶手段は、前記受信手段で受信された印刷情報の印刷がキャンセルされたと判断した場合、前記記憶制御を行わないことを特徴とする請求項3乃至8の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記受信手段で受信される印刷情報には、前記印刷情報が生成された際の時間情報が更に含まれ、
前記記憶手段は、前記受信手段で受信された印刷情報に含まれる識別情報と位置情報と時間情報とを対応付けて前記記憶部に記憶する記憶制御を行うことを特徴とする請求項3乃至9の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記記憶手段は、前記受信手段で受信された印刷情報の印刷が留め置き印刷であるか否かを判断し、留め置き印刷であると判断したとき、一定の時間以内に印刷が行われたか否かを更に判断し、行われたと判断した場合、前記記憶制御を行うことを特徴とする請求項10記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記記憶手段は、前記記憶部に記憶されている情報のうち、一定の時間が経過した情報を削除することを特徴とする請求項10又は11記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記検索手段は、前記受信手段で受信された印刷情報に含まれる端末装置の位置情報と前記印刷情報に含まれる識別情報により識別される印刷装置の平均位置情報との距離が一定の距離以内であると判断した識別情報を前記記憶部から検索することを特徴とすることを特徴とする請求項3乃至12の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記検索手段は、検索した識別情報を距離が近い順に並び替えることを特徴とする請求項13記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記検索手段は、検索した識別情報を利用された回数が多い順に並び替えることを特徴とする請求項13又は14記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記検索手段で検索された識別情報により識別される印刷装置における印刷のジョブ数を取得する取得手段を更に有し、
前記検索手段は、検索した識別情報を、前記取得手段で取得されたジョブ数が少ない順に並び替えることを特徴とする請求項13乃至15の何れか1項記載の情報処理装置。
【請求項17】
複数の端末装置と通信可能に接続され、記憶部を有する情報処理装置における印刷装置検索方法であって、
受信手段が、前記複数の端末装置のうちの一の端末装置から、前記端末装置の位置情報と印刷を行う印刷装置を識別可能な識別情報とを含む印刷情報を受信する受信工程と、
前記受信手段が、前記複数の端末装置のうちの一の端末装置から、前記端末装置の位置情報を含む問合せ情報を受信する他の受信工程と、
記憶手段が、前記受信工程で受信された印刷情報に含まれる識別情報と位置情報とを対応付けて前記記憶部に記憶する記憶制御を行う記憶工程と、
検索手段が、前記他の受信工程で受信された問合せ情報の位置情報と一定の距離以内であることを示す位置情報に対応付けられた識別情報を前記記憶部から検索する検索工程と、
送信手段が、前記問合せ情報を送信した端末装置に前記検索工程で検索された識別情報を送信する送信工程と、を有することを特徴とする印刷装置検索方法。
【請求項18】
複数の端末装置と通信可能に接続され、記憶部を有するコンピュータに、
前記複数の端末装置のうちの一の端末装置から、前記端末装置の位置情報と印刷を行う印刷装置を識別可能な識別情報とを含む印刷情報を受信する受信工程と、
前記複数の端末装置のうちの一の端末装置から、前記端末装置の位置情報を含む問合せ情報を受信する他の受信工程と、
前記受信工程で受信された印刷情報に含まれる識別情報と位置情報とを対応付けて前記記憶部に記憶する記憶制御を行う記憶工程と、
前記他の受信工程で受信された問合せ情報の位置情報と一定の距離以内であることを示す位置情報に対応付けられた識別情報を前記記憶部から検索する検索工程と、
前記問合せ情報を送信した端末装置に前記検索工程で検索された識別情報を送信する送信工程と、を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−109733(P2013−109733A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256576(P2011−256576)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】