説明

情報処理装置、商品販売データ処理装置及びポイント管理方法

【課題】商品単価やポイント還元率が変動した場合であっても、商品販売当時の商品単価及びポイント還元率に応じたポイント数を用いて、ポイント数の累計管理を行うことが可能な情報処理装置、商品販売データ処理装置及びポイント管理方法を提供する。
【解決手段】端末から商品購入の注文を受け付ける注文受付手段と、各商品に設定された単価に基づいて、前記注文により購入対象とされた商品の買上額を算出する買上額算出手段と、所定のポイント還元率に基づいて、前記買上額に応じたポイント数を算出するポイント算出手段と、前記ポイント数を表すポイントコードを生成するポイントコード生成手段と、前記ポイントコードを印字した伝票を出力するプリント手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、商品販売データ処理装置及びポイント管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ポイントサービスシステムでは、商品買い上げ時にその買上額に応じたポイントを算出し、顧客毎に付与することが行われている。また、インターネットの普及に伴い、オンライン上にて商品の販売を行う形態が増加しつつあり、所謂“ネットスーパー”といった販売形態が利用されている。このような、オンラインでの買い上げ時におけるポイント付与については、従来種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1には、オンラインショップでの購入時において、各ユーザに配布したポイント記録のための記録媒体(カード)からポイントを読み出し、インターネット上に接続されたポイント管理のためのポイント管理装置との間で、加算減算を行う技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、ネットスーパーで販売される商品は、スーパー等の実際の店舗から供給されるため、当該店舗で直接販売された商品の売上と実質同様となる。そのため、ネットスーパーでの売上は、店舗での通常の売上と同様にPOS端末にて売上処理が行われることが一般的であるが、商品配送用の伝票出力等固有の処理を要するため、ネットスーパー専用の端末にて必要な処理が行われた後、任意のタイミングで売上処理が行われている。
【0004】
しかしながら、売上処理を行うタイミングによっては、商品単価やポイント還元率が、ネットスーパーで注文を受け付けた時の値と、店頭での値とで異なる場合があるため、適正なポイント数を付与することができない可能性がある。なお、特許文献1の技術では、販売時の商品価格でポイント付与することは可能であるが、カード読み取りのための装置やポイント管理のためのシステムが必要となるため、既存のPOSシステムに容易に組み込むができず、コストが増加するという問題がある。
【0005】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、商品単価やポイント還元率が変動した場合であっても、商品販売当時の商品単価及びポイント還元率に応じたポイント数を用いてポイント管理を行うことが可能な情報処理装置、商品販売データ処理装置及びポイント管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、端末から商品購入の注文を受け付ける注文受付手段と、各商品に設定された単価に基づいて、前記注文により購入対象とされた商品の買上額を算出する買上額算出手段と、所定のポイント還元率に基づいて、前記買上額に応じたポイント数を算出するポイント算出手段と、前記ポイント数を表すポイントコードを生成するポイントコード生成手段と、前記ポイントコードを印字した伝票を出力するプリント手段と、を備える。
【0007】
また、本発明は、各商品に設定された現在の単価に基づいて、顧客が購入した商品についての売上処理を行うとともに、この買上額に応じて算出したポイント数の累計を前記顧客の夫々を識別する顧客識別情報と対応付けて記憶する商品販売データ処理装置において、伝票からコードを読み取るコード読取手段と、前記コード読取手段により前記顧客識別情報を表す顧客識別コードと前記ポイント数を表すポイントコードとの組が読み取られた場合、この顧客識別コードが表す顧客識別情報に対応付けて記憶されたポイント数に、当該ポイントコードが表すポイント数を累計する累計手段と、を備える。
【0008】
また、本発明は、注文受付手段が、端末から商品購入の注文を受け付ける注文受付工程と、顧客識別情報受付手段が、前記端末から顧客識別情報の入力を受け付ける顧客識別情報受付工程と、買上額算出手段が、各商品に設定された現在の単価に基づいて、前記注文により購入対象とされた商品の買上額を算出する買上額算出工程と、ポイント算出手段が、所定のポイント還元率に基づいて、前記買上額に応じたポイント数を算出するポイント算出工程と、ポイントコード生成手段が、前記ポイント数を表すポイントコードを生成するポイントコード生成工程と、顧客識別コード生成手段が、前記顧客識別情報を表す顧客識別コードを生成する顧客識別コード生成工程と、プリント手段が、前記ポイントコード及び前記顧客識別コードを印字した伝票を出力するプリント工程と、コード読取手段が、前記伝票に印字された前記ポイントコード及び前記顧客識別コードを読み取るコード読取工程と、累計手段が、前記コード読取工程で読み取られた前記顧客識別コードが表す顧客識別情報と対応付けて、前記ポイントコードが表すポイント数を累計する累計工程と、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、商品単価やポイント還元率が変動した場合であっても、商品販売当時の商品単価及びポイント還元率に応じたポイント数を用いてポイント管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、ポイントシステムの全体構成を概略的に示したシステム構成図である。
【図2】図2は、図1に示したPOS端末の構成を概略的に示した外観斜視図である。
【図3】図3は、図1に示したPOS端末の電装系の構成を示したブロック図である。
【図4】図4は、図1に示したストアコンピュータの電装系の構成を示したブロック図である。
【図5】図5は、図1に示したアプリケーションサーバの電装系の構成を示したブロック図である。
【図6】図6は、図1に示した会員サーバの電装系の構成を示したブロック図である。
【図7】図7は、アプリケーションサーバが実行する注文受付処理の手順を示したフローチャートである。
【図8】図8は、図7に示した伝票生成処理の手順を示したフローチャートである。
【図9】図9は、会員コードの一例を示した図である。
【図10】図10は、ポイントコードの一例を示した図である。
【図11】図11は、図8の伝票生成処理により生成された配送伝票の一例を示した図である。
【図12】図12は、POS端末で実行される売上処理の手順を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る情報処理装置、商品販売データ処理装置及びポイント管理方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0012】
本実施形態のポイントサービスシステムは、会員として契約した各顧客に対して夫々固有の会員番号を磁気テープ等の記録媒体に記録したポイントカードを発行し、例えばこのポイントカードを所有する顧客の買上額(売上額)に対して、所定のポイント還元率でサービスポイント(以下、ポイントという)を与えるようにしたポイントサービス制度を実施する店舗で利用されるものである。
【0013】
図1は、ポイントシステム1の全体構成を概略的に示したシステム構成図である。同図に示したように、ポイントシステム1は、商品販売データ処理装置としての複数台のPOS(Point Of Sales:販売時点管理)端末2と、これらのPOS端末2をLAN3によって接続して集中管理するストアコンピュータ4と、WAN5を介して接続された顧客端末10に対しネットスーパーサービスを提供する情報処理装置としてのアプリケーションサーバ6とで構成されるPOSシステム7と、専用回線8を介してストアコンピュータ4と接続されたサーバコンピュータ(以下、会員サーバという)9とにより構成されている。
【0014】
POS端末2は、精算場所に配設されてキャッシャが売上処理を行うための端末であり、図2に示すような構成とされている。ここで、図2はPOS端末2の構成を概略的に示した外観斜視図である。POS端末2には、本体201の上面側にキーボード202が設けられており、本体201の下部側にドロワ203が引出自在に設けられており、本体201の奥側に表示器204が設けられている。さらに、POS端末2には、磁気カードである会員カードの挿入を受け付けてその会員カードとの間でデータの授受を行うカードリーダ/ライタ205、商品コードや後述するポイントコードを光学的に読み取るためのコードスキャナ206等が接続されている。
【0015】
このようなPOS端末2の電装系は図3に示すように構成されている。ここで、図3はPOS端末2の電装系の構成を示したブロック図である。POS端末2は、CPU(Central Processing Unit)、当該CPUとの協働により後述する売上処理等を実行するための各種制御プラグラムを格納するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成されるコンピュータ構成の制御部21を備え、バス22を介して接続された通信インタフェース23から、LAN3を介してストアコンピュータ4との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。
【0016】
また、制御部21には、バス22及びI/O機器制御部24を介して、前述したキーボード202、表示器204、カードリーダ/ライタ205、コードスキャナ206が接続されており、さらに、レシート/ジャーナルプリンタであるプリンタ25が接続されている。このプリンタ25は、売上処理に伴いレシート用紙及びジャーナル用紙への印刷を行うプリンタであって、本体201の内部又は本体201の外部に設けられている。
【0017】
次に、ストアコンピュータ4について説明する。ストアコンピュータ4は、POSシステム7全体の制御を受け持ち、その電装系は、例えば図4に示すような構成とされている。ここで、図4はストアコンピュータ4の電装系の構成を示したブロック図である。ストアコンピュータ4は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部41と、バス42を介して接続された通信インタフェース431から、LAN3を介して複数台のPOS端末2との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。さらに、バス42を介して接続された通信インタフェース432から、専用回線8を介して会員サーバ9との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、制御部41にはバス42及びI/O機器制御部44を介して、キーボード45、表示器46、プリンタ47及びハードディスクドライブ装置(以下、HDDという)48が接続されている。
【0018】
HDD48には、制御部41のCPUを動作させる各種制御プログラムの他、商品マスタファイルF1、店舗売上ファイルF2等が格納されている。商品マスタファイルF1は商品コードに対応付けて商品名や単価、ポイント還元率等の商品情報を記憶するファイルであって、店舗売上ファイルF2は各POS端末2から送信される売上登録データを記憶するファイルである。
【0019】
なお、本実施形態では、各商品の単価に対応して所定のポイント還元率が設定されているものとするが、これに限らず、例えば金額に対して一定のポイント還元率が設定されている形態としてもよい。また、顧客毎に異なるポイント還元率が設定される形態としてもよく、この場合には、会員サーバ9が管理する後述する会員情報に、各顧客に応じたポイント還元率が記憶されるものとする。
【0020】
ここで、POSシステム7の店舗にて商品が購入された場合の、POS端末2とストアコンピュータ4とで行われる売上処理の動作について説明する。例えば、商品に付された商品コードがPOS端末2のコードスキャナ206によって読み取られると、POS端末2は読み取った商品コードをストアコンピュータ4に問い合わせを行う。一方、ストアコンピュータ4では、POS端末2からの問い合わせに応じて商品マスタファイルF1を検索し、該当する商品コードに対応した商品情報を読み出してPOS端末2へ送信する。
【0021】
また、POS端末2では、ストアコンピュータ4からの商品名や単価等を受信し、問い合わせした商品コード及び受信した用品名や単価等に基づいて部門別登録や表示器204への表示、またプリンタ25により印字処理を行い、さらに売上登録したデータをストアコンピュータ4へ送信する。そして、POS端末2から売上登録データを受け付けたストアコンピュータ4では、この売上登録データを店舗売上ファイルF2に累計する。このように、店舗売上ファイルF2に累計された売上登録データは、所定のタイミングで会員サーバ9に送信される。なお、アプリケーションサーバ6によるネットスーパーでの売上分の売上処理については後述する。
【0022】
次に、アプリケーションサーバ6について説明する。アプリケーションサーバ6は、所謂“ネットスーパー”といった販売管理システムを実現するためのサーバ装置であって、商品販売のためのWebサイトをWAN5上に公開し、顧客端末10からの商品購入の注文を受け付ける。また、アプリケーションサーバ6は、注文された商品を配送するための配送伝票を、後述するプリンタ67を用いて出力(印字)する。
【0023】
アプリケーションサーバ6の電装系は、例えば図5に示すような構成とされている。ここで、図5は、アプリケーションサーバ6の電装系の構成を示したブロック図である。アプリケーションサーバ6は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部61と、バス62を介して接続された通信インタフェース631から、LAN3を介してストアコンピュータ4との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。さらに、バス62を介して接続された通信インタフェース632から、WAN5を介して顧客端末10との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、制御部61にはバス62及びI/O機器制御部64を介して、キーボード65、表示器66、プリンタ67及びハードディスクドライブ装置(以下、HDDという)68が接続されている。
【0024】
HDD68には、制御部61のCPUとの協働により、アプリケーションサーバ6をネットスーパーの受注システムとして動作させるための各種プログラム(例えば、Webアプリケーション、データベースプログラム等)の他、後述する注文受付処理、伝票印字処理を実行するための制御プログラムが格納されている。なお、プリンタ67は、アプリケーションサーバ6に内蔵する形態としてもよいし、アプリケーションサーバ6の外部に設ける形態としてもよい。
【0025】
ここで、アプリケーションサーバ6が提供するネットスーパーサービスについて説明する。アプリケーションサーバ6(制御部61)は、POSシステム7の店舗が備える商品のうち、ネットスーパーで販売の対象となる商品の商品名や単価等の商品情報をストアコンピュータ4から取得し、これらの商品情報を掲載した商品注文のためのWebサイトをWAN5上に公開する。なお、Webサイトのレイアウトや商品注文に係る機構は特に問わないものとするが、各顧客を識別するため会員番号を入力する機構(例えば、ユーザ認証等)が予め設けられているものとする。
【0026】
アプリケーションサーバ6(制御部61)は、WAN5上に公開したWebサイトを介して顧客(顧客端末10)から商品購入の注文を受け付けると、これら商品の購入金額に応じたポイント数、商品情報及び数量等を記録した配送伝票を、プリンタ67を用いて発行する。そして、POSシステム7の店舗では、この配送伝票に記録された商品名及び数量に従い、注文を受け付けた商品を店舗から顧客宅へと図示しない配送機関を用いて配送する。このように、ネットスーパーで販売される商品は、その商品の供給元となる実際の店舗から顧客宅へと配送されることになる。そのため、本実施形態では、アプリケーションサーバ6が出力する配送伝票に注文受付時、即ち商品販売当時の販売価格と、この売上学に応じたポイント数とを記録することで、後述する売上処理時において、店舗での販売実績と同様に取り扱えるよう取り計らう。
【0027】
次に、会員サーバ9について説明する。会員サーバ9の電装系は、例えば、図6に示すような構成とされている。ここで、図6は会員サーバ9の電装系の構成を示したブロック図である。会員サーバ9は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部91を備え、バス92を介して接続された通信インタフェース93から、専用回線8を介してストアコンピュータ4との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、制御部91にはバス92及びI/O機器制御部94を介して、キーボード95、表示器96、プリンタ97及びハードディスクドライブ装置(以下、HDDという)98が接続されている。
【0028】
HDD98には、制御部91のCPUを動作させる制御プログラムの他、チェーン売上ファイルF3、会員マスタファイルF4、会員実績ファイルF5等が格納されている。
【0029】
チェーン売上ファイルF3は、各店舗のストアコンピュータから送信される売上登録データを記憶するファイルである。会員マスタファイルF4は、会員情報(顧客名称、性別、誕生部、住所、電話番号等)を会員顧客毎に記憶するファイルである。会員実績ファイルF5は、買上実績情報を会員顧客毎に記憶するファイルである。買上実績情報は、チェーン売上ファイルF3等に基づいて所定のタイミングで累積更新される。
【0030】
以下、図7〜図12を参照して、POSシステム7の店舗のネットスーパーにおいて、商品が販売された際の動作について説明する。
【0031】
まず、図7を参照して、アプリケーションサーバ6がWAN5に公開するWebサイトを介して、顧客(顧客端末10)から商品購入の注文を受けた際の動作について説明する。ここで、図7は、商品購入の注文を受けた際に実行される注文受付処理の手順を示したフローチャートである。なお、本処理の前提として、ネットスーパーでの販売対象となる商品の商品情報(例えば、商品名称や単価、ポイント還元率等)を掲載したWebサイトが、WAN5上に予め公開されているものとする。
【0032】
制御部61は、WAN5上に公開したWebサイトに顧客端末10からアクセスが行われるまで待機する(ステップS11;No)。ここで、制御部61は、Webサイトへのアクセスを顧客端末10から受け付けると(ステップS11;Yes)、会員番号の入力を促す画面を表示し、会員番号の入力が行われるまで待機する(ステップS12;No)。
【0033】
ステップS12において、顧客端末10から会員番号の入力を受け付けると(ステップS12;Yes)、制御部61は、この会員番号に対応する会員情報を、ストアコンピュータ4を介して会員サーバ9の会員マスタファイルF4から取得する(ステップS13)。
【0034】
また、制御部61は、Webサイトを介して顧客端末10から購入の対象となる商品の選択を受け付け、その後会計を行う旨の指示を受け付けると(ステップS14;Yes)、購入対象とされた商品の商品情報に基づき、当該商品の買上額(売上額)を算出するとともに、この買入額に応じたポイント数を算出する(ステップS15)。そして、制御部61は、ステップS15で算出した売上額及びポイント数と、購入対象となった商品の一覧とを表したWebページを顧客端末10に提供することで、購入手続きの完了を顧客に通知する(ステップS16)。
【0035】
さらに、制御部61は、顧客端末10から注文を受け付けた商品の配送に係る配送伝票生成のための伝票生成処理を実行する(ステップS17)。以下、図8を参照して、ステップS17の伝票生成処理について説明する。
【0036】
図8は、伝票生成処理の手順を示したフローチャートである。まず、制御部61は、ステップS12で受け付けた会員番号を表すコード(以下、「会員コード」という)を生成するとともに(ステップS171)、ステップS15で算出したポイント数を表すコード(以下、「ポイントコード」という)を生成する(ステップS172)。
【0037】
図9は、会員コードの一例を示した図である、また、図10は、ポイントコードの一例を示した図である。なお、図9及び図10では、そのコード体系を18桁のバーコードとした例を示している。
【0038】
図9に示したように、会員コードは、13桁の第1コード領域C11と、5桁の第2コード領域C12とから構成されており、これら第1コード領域C11及び第2コード領域C12の計18桁のコード領域を用いて一の顧客の会員番号が表される。また、第1コード領域と第2コード領域との間に存在するコード(F)は、フラグ情報であって、このバーコードが会員コードであること、即ちネットスーパーによる販売時に入力された会員番号であることを示す値が入力される。なお、本実施形態では、会員コードに設けられるフラグ情報を“5”とするが、この値に限定されないものとする。また、第1エリアと第2エリアとを構成するコード数の割合は、これに限定されないものとする。
【0039】
一方、図10に示したように、ポイントコードは、会員コードと同様に13桁の第1コード領域C21と、5桁の第2コード領域C22とから構成されている。ここで、第1コード領域C21は固定部分となっており、第2コード領域C22を用いてポイント数が表される。また、第1コード領域C21と第2コード領域C22との間に存在するコード(F)は、フラグ情報であって、このバーコードがポイントコードであること、即ちネットスーパーでの販売により付与されたポイントであることを示す値が入力される。なお、本実施形態では、ポイントコードに設けられるフラグ情報を“6”とするが、他のコードのフラグ情報と異なる値であれば、この値に限定されないものとする。また、第1エリアと第2エリアとを構成するコード数の割合は、これに限定されないものとする。
【0040】
図8に戻り、制御部61は、ステップS14で購入対象とされた各商品について、その商品コード(国コード、メーカーコード、商品アイテムコード)と、購入時点での商品単価を表す単価コードとを含んだコード(以下、「購入時コード」という)を生成する(ステップS173)。ここで、商品コードとは、POSシステムで一般に用いられるJANコードに含まれる国コード、メーカーコード及び商品アイテムコードの組を意味する。
【0041】
本実施形態では、購入時コードも上記した会員コード及びポイントコードと同様に、第1コード領域と第2コード領域とから構成される18桁のバーコードを用いて表すものとする。具体的には、13桁の第1コード領域を用いて商品コードを表し、第2コード領域を用いて単価コードを表す。購入時コードに含まれるフラグ情報は、他のコードとは異なる値とするが、本実施形態では例えば“4”を用いるものとする。なお、購入時コードに設けられるフラグ情報は、後述する売上処理時において、当該購入時コードに含まれる商品コードが表す商品の単価として、単価コードが表す単価を用いることを指示する指示情報として機能する。
【0042】
続いて、制御部61は、ステップS13で取得した会員情報、ステップS14で受け付けた購入対象の各商品の商品情報、ステップS171〜S173で生成した各コード等を所定のフォーマットに入力し、配送伝票を生成すると(ステップS174)、ステップS18の処理に移行する。
【0043】
図11は、ステップS174の処理で生成された配送伝票の一例を示した図である。ここで、領域A1は、配送先となる顧客の会員情報が入力される領域である。図11の例では、ステップS13で取得された会員情報のうち、領域A11に顧客の氏名が、領域A12に顧客の電話番号が、領域A13に配送先となる顧客の住所が入力されている。なお、商品注文時において、顧客から配送先の住所や電話番号が別途指定された場合には、これら指定された情報が対応する領域に入力されるものとする。
【0044】
領域A2は、顧客の会員番号と、今回の注文で付与されたポイント数とが入力される領域である。ここで、領域A21には会員番号とポイント数とが平文で入力されており、領域A22には会員番号及びポイント数の各コード、即ちステップS171、S172で生成された会員コードとポイントコードとが入力されている。なお、図11の例では、会員コード及びポイントコードを紙面横方向に並べて配置した形態としているが、これに限らず、紙面縦方向に2段組に配置する形態としてもよい。
【0045】
領域A3は、配送時に必要な配送情報が入力される。図11の例では、配送情報として、配送日を指定する情報、配送時間を指定する情報、決済方法を指定する情報が、領域A31〜A33の夫々に入力されている。これらの配送情報は商品注文時に顧客(顧客端末10)から別途指示されたものである。領域A34には、購入対象となった商品の総額が領収金額として入力される。また、領域A35は配送担当のサインや捺印用に設けられた空欄領域であり、領域A36は顧客の受領サイン又は捺印用に設けられた空欄領域である。
【0046】
領域A4には、購入対象となった各商品の商品名や購入時の単価、数量、小計、合計金額等の明細が入力される。ここで、領域A41には、購入対象とされた各商品の購入時コードが商品毎に入力されている。
【0047】
図7に戻り、制御部61は、ステップS17の伝票生成処理で生成した配送伝票を、プリンタ67を用いて出力し(ステップS18)、本処理を終了する。なお、本処理では、アクセス直後に会員番号の入力を受け付ける形態としたが、これに限らず、ステップS17の処理の前であれば、会計時等に会員番号の入力を受け付ける形態としてもよい。
【0048】
上記処理により出力された配送伝票は、店舗内でピックアップされた購入対象の各商品とともに配送担当員へと引き渡され、配送先の顧客宅へと配送される。配送完了後、顧客の受領サイン又は捺印された配送伝票は、POSシステム7の店舗へと返送され、任意のタイミングでPOS端末2による売上処理にかけられることになる。
【0049】
以下、図12を参照して、POS端末2で行われる売上処理について説明する。ここで、図12は、POS端末2で実行される売上処理の手順を示したフローチャートである。
【0050】
まず、制御部21は、商品に付された商品コード又は配送伝票に記録された何れかのコードが、コードスキャナ206により読み取られるまで待機する(ステップS21;No)。ここで、制御部21は、何れかのコードが読み取られたことを検出すると(ステップS21;Yes)、当該コードに“4”、“5”又は“6”を示すフラグ情報が含まれるか否かを判定する(ステップS22)。
【0051】
ステップS22において、制御部21は、フラグ情報が“4”、“5”又は“6”の何れかであると判定すると(ステップS22;Yes)、この売上処理に係る対象がネットスーパーでの販売分と判断し、各コードに応じた処理を実行する。
【0052】
コードに含まれたフラグ情報が“4”である場合(ステップS23;Yes)、制御部21は、このコードが購入時コードであると判断し、当該購入時コードに含まれた商品コードをキーとして、ストアコンピュータ4からの商品名等の商品情報を取得する(ステップS24)。また、制御部21は、売上額算出のため購入時コードに含まれた商品単価を取得する(ステップS25)。なお、このとき商品名とその商品単価とを表示器204に表示する形態としてもよい。
【0053】
また、コードに含まれたフラグ情報が“5”である場合(ステップS23;No→ステップS26;Yes)、制御部21は、このコードが会員コードであると判断し、当該会員コードに含まれた会員番号を取得する(ステップS27)。
【0054】
また、コードに含まれたフラグ情報が“6”である場合(ステップS23;No→ステップS26;No→ステップS28;Yes)、制御部21は、このコードがポイントコードであると判断し、当該ポイントコードに含まれたポイント数を取得する(ステップS29)。
【0055】
続いて、制御部21は、コードスキャナ206により次のコードが読み取られたか否かを判定する(ステップS30)。ここで、新たなコードの入力を検出した場合には(ステップS30;Yes)、ステップS23に再び戻り各コードに応じた処理を実行する。また、ステップS30において、次のコードの入力を検出できない場合(ステップS30;No)、制御部21は、キーボード202を介してコード入力の終了を意味する“締めキー”が入力されたか否かを判定する(ステップS31)。
【0056】
ステップS31において、“締めキー”の入力が検出できない場合には(ステップS31;No)、ステップS30に再び戻る。また、“締めキー”の入力を検出した場合(ステップS31;Yes)、制御部21は、ステップS25で取得した各商品についての商品単価から売上額を算出し登録データとしてストアコンピュータ4に送信することで、当該ストアコンピュータ4の店舗売上ファイルF2に売上登録データを累計する(ステップS32)。
【0057】
このように、制御部21は、ネットスーパー分の売上処理については、購入時コードに含まれた商品単価を基に売上額の算出を行うため、ストアコンピュータ4が管理する商品価格が変更されていたとしても、ネットスーパーで注文が行われた時の価格で売上計算を行うことが可能となる。この場合、ストアコンピュータ4が管理する商品価格は売上額の算出に用いないため、ステップS24においてストアコンピュータ4から商品価格の取得を行わない形態としてもよい。
【0058】
続いて、制御部21は、ステップS27で取得した会員番号と、ステップS29で取得したポイント数との組を、ストアコンピュータ4を介して会員サーバ9に送信することで、会員実績ファイルF5に記憶された該会員番号の買上実績情報にポイント数を累計し(ステップS33)、ステップS34の処理に移行する。なお、買上実績情報として買上累計金額が会員実績ファイルF5に管理されている場合には、会員番号及びポイント数とあわせて、売上額を会員サーバ9に送信するものとする。
【0059】
このように、制御部21は、ネットスーパー分の売上処理については、ポイントコードに含まれたポイント数を買上実績情報に累計するため、ストアコンピュータ4が管理する商品価格やポイント還元率が変更されていたとしても、ネットスーパーで注文が行われた時の売上額に応じたポイント数を各顧客に反映することが可能となる。なお、この場合、ストアコンピュータ4が管理するポイント還元率は用いないため、ステップS24においてストアコンピュータ4からポイント還元率の取得を行わない形態としてもよい。
【0060】
続くステップS34では、制御部21が、各商品の商品名とその価格、売上額等に基づいて、本売上処理の明細(レシート)をプリンタ25から出力し、本処理を終了する。
【0061】
一方、ステップS22において、フラグ情報が“4”、“5”及び“6”の何れでもないと判定すると(ステップS22;No)、制御部21は、この売上処理に係る対象が店舗での販売分と判断する。ここで、商品コードのコード体系は、一般に用いられるJANコードに限らず、上述した会員コード等と同様のバーコードとしてもよい。なお、会員コード等と同様のバーコードを用いる場合、当該バーコードのフラグ情報には、他のコードのフラグ情報とは異なる値が付与されているものとする。
【0062】
店舗での販売分と判断すると、制御部21は、コードスキャナ206で読み取られた商品コードをキーとして、ストアコンピュータ4から商品名や商品単価等の商品情報を取得する(ステップS35)。このとき、商品名とその商品単価等を表示器204に表示する形態としてもよい。
【0063】
続いて、制御部21は、コードスキャナ206により次のコード(商品コード)が読み取られたか否かを判定する(ステップS36)。ここで、新たなコードの入力を検出した場合には(ステップS36;Yes)、ステップS35に再び戻る。また、ステップS36において、次のコードの入力を検出できない場合(ステップS36;No)、制御部21は、“締めキー”の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS37)。
【0064】
ステップS37において、“締めキー”の入力が検出できない場合(ステップS37;No)、ステップS36の処理に再び戻る。また、“締めキー”の入力を検出した場合(ステップS37;Yes)、制御部21は、ステップS35で取得した各商品についての商品単価から売上額を算出し登録データとしてストアコンピュータ4に送信することで、当該ストアコンピュータ4の店舗売上ファイルF2に売上登録データを累計する(ステップS32)。
【0065】
また、カードリーダ/ライタ205により顧客が携帯する会員カードから会員番号が読み取られていた場合には、制御部21が売上額に応じたポイント数を算出し、会員番号とともにストアコンピュータ4を介して会員サーバ9に送信することで、会員実績ファイルF5に記憶された該会員番号の買上実績情報にポイント数を累計する(ステップS33)。
【0066】
このように、店舗での販売分については、上述したようにストアコンピュータ4が管理する最新の商品単価及びポイント還元率に基づいて、売上額の算出及びポイント数の算出が行われる。
【0067】
続くステップS34では、制御部21が、各商品の商品名とその価格、総売上額等に基づいて、本売上処理の明細(レシート)をプリンタ25から出力し、本処理を終了する。
【0068】
以上のように、本実施形態によれば、商品単価やポイント還元率が変動した場合であっても、配送伝票に記録(印字)されたポイントコードが示すポイント数を用いることで、商品販売当時の商品単価及びポイント還元率に応じたポイント数で累計管理を行うことができる。また、配送伝票に記録(印字)された販売時コードに含まれる単価コードが示す単価を用いることで、商品販売当時の商品単価で売上処理を行うことができる。また、商品販売時に算出したポイント数や販売当時の商品単価を、POS端末2のリーダ/ライタ205で読み取り可能なコードにコード化し配送伝票に記録(印字)するという簡易な構成のため、既存のPOSシステム7に容易に導入することが可能である。
【0069】
以上、発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での種々の変更、置換、追加等が可能である。
【0070】
例えば、上記実施形態では、顧客により受領サイン又は捺印がなされた後の配送伝票を売上処理の対象としたが、これに限らず、アプリケーションサーバ6により出力された直後の配送伝票を処理の対象としてもよい。
【0071】
また、上記実施形態では、会員コード、ポイントコード及び購入時コードをバーコードとしたが、これに限らず、例えば、POS端末2のリーダ/ライタ205で読み取り可能な他のバーコードやQRコード(登録商標)等の2次元コードとする形態としてもよい。
【0072】
また、上記実施形態では、ストアコンピュータ4が商品マスタファイルF1及び店舗売上ファイルF2を統括的に管理する形態としたが、これに限らず、例えば、各POS端末2が個別に商品マスタファイルF1及び店舗売上ファイルF2を保持し、所定のタイミングで、ストアコンピュータ4が管理する商品マスタファイルF1及び店舗売上ファイルF2にデータの統合を行う形態としてもよい。
【0073】
また、上記実施形態では、配送伝票に書くコードを記録(印字)する形態としたが、これに限らず、購入対象となった商品の明細伝票や、他の伝票等に印字する形態としてもよい。
【0074】
また、上記実施形態では、売上処理における売上額算出を同一の“締めキー”の入力により行うこととしたが、例えば、ネットスーパーでの売上分と、店舗での売上分とで異なる“締めキー”を用意し、ネットスーパーでの売上分か、店舗での売上分かに応じて“締めキー”を使い分ける形態としてもよい。この場合、各“締めキー”の入力に基づき、ネットスーパーでの売上分か、実際の店舗での売上分かを判別可能な状態で売上額を算出することで、販売方法毎の売上額を管理することができる。
【0075】
なお、上記実施形態のPOS端末2、アプリケーションサーバ6で実行されるプログラムは、各装置が備える記録媒体に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記録媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記録媒体も含まれる。
【0076】
また、上記実施形態のPOS端末2、アプリケーションサーバ6で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよく、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0077】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置、商品販売データ処理装置及びポイント管理方法は、買上額に応じたポイントを付与するポイントサービスシステムに有用であり、特に、ネットスーパーでの買上額に応じたポイントを付与する場合に適している。
【符号の説明】
【0078】
1 ポイントシステム
2 POS端末
21 制御部
22 バス
23 通信インタフェース
24 I/O機器制御部
25 プリンタ
201 本体
202 キーボード
203 ドロワ
204 表示器
205 カードリーダ/ライタ
206 コードスキャナ
3 LAN
4 ストアコンピュータ
41 制御部
42 バス
431 通信インタフェース
432 通信インタフェース
44 I/O機器制御部
45 キーボード
46 表示器
47 プリンタ
48 ハードディスクドライブ装置(HDD)
5 WAN
6 アプリケーションサーバ
61 制御部
62 バス
631 通信インタフェース
632 通信インタフェース
64 I/O機器制御部
65 キーボード
66 表示器
67 プリンタ
68 ハードディスクドライブ装置(HDD)
7 POSシステム
8 専用回線
9 会員サーバ
91 制御部
92 バス
93 通信インタフェース
94 I/O機器制御部
95 キーボード
96 表示器
97 プリンタ
98 ハードディスクドライブ装置(HDD)
10 顧客端末
F1 商品マスタファイル
F2 店舗売上ファイル
F3 チェーン売上ファイル
F4 会員マスタファイル
F5 会員実績ファイル
【先行技術文献】
【特許文献】
【0079】
【特許文献1】特許第3854461号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末から商品購入の注文を受け付ける注文受付手段と、
各商品に設定された単価に基づいて、前記注文により購入対象とされた商品の買上額を算出する買上額算出手段と、
所定のポイント還元率に基づいて、前記買上額に応じたポイント数を算出するポイント算出手段と、
前記ポイント数を表すポイントコードを生成するポイントコード生成手段と、
前記ポイントコードを印字した伝票を出力するプリント手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記端末から顧客識別情報の入力を受け付ける顧客識別情報受付手段と、
前記顧客識別情報を表す顧客識別コードを生成する顧客識別コード生成手段と、
を更に備え、
前記プリント手段は、前記伝票の所定の領域に前記顧客識別コードを印字することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記注文により購入対象とされた各商品について、当該商品に関する商品コードと、前記注文の受け付け時の単価を表す単価コードとを含んだ購入時コードを生成する購入時コード生成手段と、
を更に備え、
前記プリント手段は、前記伝票の所定の領域に前記購入時コードを印字することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
各商品に設定された現在の単価に基づいて、顧客が購入した商品についての売上処理を行うとともに、この買上額に応じて算出したポイント数の累計を前記顧客の夫々を識別する顧客識別情報と対応付けて記憶する商品販売データ処理装置において、
伝票からコードを読み取るコード読取手段と、
前記コード読取手段により前記顧客識別情報を表す顧客識別コードと前記ポイント数を表すポイントコードとの組が読み取られた場合、この顧客識別コードが表す顧客識別情報に対応付けて記憶されたポイント数に、当該ポイントコードが表すポイント数を累計する累計手段と、
を備えたことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項5】
前記コード読取手段により特定の商品に関する商品コードとその単価を表す単価コードとを含んだ購入時コードが読み取られた場合、この購入時コードに含まれた単価コードが表す単価を用いて、前記売上処理を行う売上処理手段を、更に備えたことを特徴とする請求項4に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項6】
注文受付手段が、端末から商品購入の注文を受け付ける注文受付工程と、
顧客識別情報受付手段が、前記端末から顧客識別情報の入力を受け付ける顧客識別情報受付工程と、
買上額算出手段が、各商品に設定された現在の単価に基づいて、前記注文により購入対象とされた商品の買上額を算出する買上額算出工程と、
ポイント算出手段が、所定のポイント還元率に基づいて、前記買上額に応じたポイント数を算出するポイント算出工程と、
ポイントコード生成手段が、前記ポイント数を表すポイントコードを生成するポイントコード生成工程と、
顧客識別コード生成手段が、前記顧客識別情報を表す顧客識別コードを生成する顧客識別コード生成工程と、
プリント手段が、前記ポイントコード及び前記顧客識別コードを印字した伝票を出力するプリント工程と、
コード読取手段が、前記伝票に印字された前記ポイントコード及び前記顧客識別コードを読み取るコード読取工程と、
累計手段が、前記コード読取工程で読み取られた前記顧客識別コードが表す顧客識別情報と対応付けて、前記ポイントコードが表すポイント数を累計する累計工程と、
を含むことを特徴とするポイント管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−138101(P2012−138101A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−34371(P2012−34371)
【出願日】平成24年2月20日(2012.2.20)
【分割の表示】特願2009−17098(P2009−17098)の分割
【原出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】