説明

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、および、プログラム

【課題】コンテンツの一部を推薦する。
【解決手段】サーバのチェックイン情報取得部は、ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を含むチェックイン情報をクライアントから取得する。推薦部は、チェックイン情報DBに格納されているチェックイン情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する。本技術は、例えば、コンテンツ配信サービスを行うシステムに適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、および、プログラムに関し、特に、コンテンツの推薦を行う場合に用いて好適な情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの体動と楽曲のビート情報の周期の一致度、ユーザの体動と楽曲のビート情報の位相の一致度、および、ユーザの体動の大きさに基づいて、楽曲内でのユーザの嗜好度の変化を検出することが提案されている。また、楽曲の嗜好度が高い部分のみを順次再生したり、最高嗜好度が大きい順に楽曲を再生することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−86835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、楽曲の嗜好度が高い部分のみを順次再生することはできるが、楽曲の一部を推薦することはできなかった。
【0005】
本技術は、楽曲などのコンテンツの一部を推薦できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術の第1の側面の情報処理装置は、ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を含む指定情報を取得する取得部と、収集した前記指定情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する推薦部とを含む。
【0007】
前記指定情報に、ユーザが指定したセグメントに付与した情報である付与情報を含め、前記推薦部には、前記付与情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦させることができる。
【0008】
前記付与情報に、テキストデータを含め、前記推薦部には、ユーザが付与したテキストデータと類似するテキストデータが付与されているセグメントを推薦させることができる。
【0009】
前記コンテンツは楽曲であり、前記付与情報は画像を含み、セグメントの特徴量とセグメントに付与されている画像の特徴量との相関関係を分析する分析部と、前記相関関係の分析結果に基づいて、セグメントと画像の組み合わせを選択する選択部とをさらに設けることができる。
【0010】
コンテンツの再生を行う再生部と、コンテンツの再生中に、そのコンテンツのセグメントに付与されている付与情報を、そのセグメントのコンテンツ内の位置に合わせて表示するように制御する表示制御部とをさらに設けることができる。
【0011】
再生中のコンテンツに対してセグメントを指定するための操作部をさらに設けることができる。
【0012】
前記付与情報には、テキストデータ、ファイル、セグメントに対する評価、および、他のセグメントへのリンク情報のうち少なくとも1つを含めることができる。
【0013】
前記推薦部には、ユーザが指定したセグメントの特徴量に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦させることができる。
【0014】
前記推薦部には、ユーザが指定したセグメントの特徴量と類似する特徴量を有するセグメントを推薦させることができる。
【0015】
前記取得部には、複数の他の情報処理装置から前記指定情報を取得させ、前記推薦部には、複数の前記他の情報処理装置から取得した前記指定情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦させるようにすることができる。
【0016】
前記指定情報には、セグメントを指定したユーザを示す情報をさらに含め、前記推薦部には、各ユーザが指定したセグメントの履歴に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦させることができる。
【0017】
前記推薦部には、セグメントを推薦する対象となる対象ユーザが指定したセグメントと同じセグメントを指定した他のユーザにより指定された他のセグメントを前記対象ユーザに推薦させることができる。
【0018】
前記推薦部には、セグメントを推薦する対象となる対象ユーザが指定したセグメントと指定したユーザが類似する他のセグメントを前記対象ユーザに推薦させることができる。
【0019】
本技術の第1の側面の情報処理方法は、コンテンツの推薦を行う情報処理装置が、ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を含む指定情報を取得し、収集した前記指定情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦するステップを含む。
【0020】
本技術の第1の側面のプログラムは、ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を含む指定情報を取得し、収集した前記指定情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦するステップを含む処理をコンピュータに実行させる。
【0021】
本技術の第2の側面の情報処理システムは、サーバとクライアントにより構成され、前記サーバは、前記クライアントにコンテンツを配信する配信部と、前記クライアントにおいてユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を含む指定情報を受信する第1の受信部と、前記クライアントから収集した前記指定情報に基づいて、前記クライアントにセグメント単位でコンテンツを推薦する推薦部とを含み、前記クライアントは、前記サーバからコンテンツを受信する第2の受信部と、受信したコンテンツの再生を行う再生部と、ユーザにより指定されたコンテンツのセグメントを示す情報を取得する取得部と、ユーザにより指定されたセグメントを示す情報を含む前記指定情報を前記サーバに送信する送信部とを含む。
【0022】
本技術の第2の側面の情報処理方法は、サーバが、クライアントにコンテンツを配信し、前記クライアントが、サーバから受信したコンテンツの再生を行い、ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を取得し、取得した情報を含む指定情報を前記サーバに送信し、前記サーバが、前記クライアントから収集した前記指定情報に基づいて、前記クライアントにセグメント単位でコンテンツを推薦するステップを含む。
【0023】
本技術の第1の側面においては、ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を含む指定情報が取得され、収集した前記指定情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦される。
【0024】
本技術の第2の側面においては、サーバにより、クライアントにコンテンツが配信され、前記クライアントにより、サーバから受信したコンテンツの再生が行われ、ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報が取得され、取得した情報を含む指定情報が前記サーバに送信され、前記サーバにより、前記クライアントから収集した前記指定情報に基づいて、前記クライアントにセグメント単位でコンテンツが推薦される。
【発明の効果】
【0025】
本技術の第1の側面または第2の側面によれば、コンテンツの一部を推薦することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】サーバの機能の構成例を示すブロック図である。
【図3】クライアントの機能の構成例を示すブロック図である。
【図4】クライアントにより実行されるコンテンツ再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】コンテンツ再生画面の第1の例を示す図である。
【図6】コンテンツ再生画面の第2の例を示す図である。
【図7】チェックイン区間の設定を行うための操作画面の第1の例を示す図である。
【図8】チェックイン区間の設定を行うための操作画面の第2の例を示す図である。
【図9】チェックイン区間の設定を行うための操作画面の第3の例を示す図である。
【図10】セグメント付与情報の入力画面の第1の例を示す図である。
【図11】セグメント付与情報の入力画面の第2の例を示す図である。
【図12】セグメント付与情報の入力に伴い図5のコンテンツ再生画面を更新した例を示す図である。
【図13】サーバにより実行されるコンテンツ配信処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】コンテンツ再生画面の第1の変形例を示す図である。
【図15】チェックイン区間の表示例を示す図である。
【図16】他のセグメントへのリンク情報の表示例を示す図である。
【図17】コンテンツ再生画面の第2の変形例を示す図である。
【図18】サーバにより実行されるCFを用いたセグメント推薦処理を説明するためのフローチャートである。
【図19】サーバにより実行されるCFを用いたプレイリスト生成処理を説明するためのフローチャートである。
【図20】プレイリストに用いるセグメントの抽出方法を説明するための図である。
【図21】サーバにより実行されるCBFを用いたセグメント推薦処理を説明するためのフローチャートである。
【図22】サーバにより実行されるCBFを用いたプレイリスト生成処理の第1の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【図23】プレイリストの具体例について説明するための図である。
【図24】サーバにより実行されるCBFを用いたプレイリスト生成処理の第2の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【図25】プレイリストの一覧の表示例を示す図である。
【図26】サーバにより実行されるセグメントに付与されたコメントを用いたセグメント推薦処理を説明するためのフローチャートである。
【図27】サーバにより実行されるセグメントに付与されたコメントを用いたプレイリスト生成処理の第1の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【図28】サーバにより実行されるセグメントに付与されたコメントを用いたプレイリスト生成処理の第2の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【図29】コメントテーブルの例を示す図である。
【図30】図29のコメントテーブルのコメントをコメントラベルに置き換えた後の例を示す図である。
【図31】特徴量テーブルの例を示す図である。
【図32】図31の特徴量テーブルの特徴量を特徴量ラベルに置き換えた後の例を示す図である。
【図33】サーバにより実行されるランキングに基づくセグメント推薦処理を説明するためのフローチャートである。
【図34】サーバにより実行されるセグメントと画像の相関関係の学習処理を説明するためのフローチャートである。
【図35】サーバにより実行されるスライドショー生成処理の第1の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【図36】サーバにより実行されるスライドショー生成処理の第2の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
【図37】コンピュータの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.変形例
【0028】
<1.実施の形態>
[情報処理システム1の構成例]
図1は、本技術を適用した情報処理システム1の一実施の形態を示すブロック図である。
【0029】
情報処理システム1は、サーバ11、および、クライアント12−1乃至12−nを含むように構成される。サーバ11とクライアント12−1乃至12−nは、ネットワーク13を介して相互に接続されている。
【0030】
サーバ11は、ネットワーク13を介して、クライアント12−1乃至12−nに対してコンテンツの推薦や配信等を行う。なお、サーバ11は、コンテンツ全体だけでなく、コンテンツの一部の区間であるセグメント単位でコンテンツの推薦や配信等を行う。
【0031】
クライアント12−1乃至12−nは、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話機、オーディオプレイヤー等のコンテンツの利用が可能な装置により構成される。そして、ユーザは、クライアント12−1乃至12−nを用いて、サーバ11から配信されるコンテンツを利用する。
【0032】
また、クライアント12−1乃至12−nでは、ユーザがコンテンツの任意の区間(セグメント)を指定したり、指定したセグメントに対してコメント等の情報を付与することができる。なお、以下、ユーザがコンテンツの任意のセグメントを指定することを、チェックインすると称する。
【0033】
そして、クライアント12−1乃至12−nは、チェックインしたユーザおよびセグメントを示す情報、並びに、セグメントに付与された情報(以下、セグメント付与情報と称する)等を含むチェックイン情報を、ネットワーク13を介して、サーバ11に送信する。
【0034】
これに対して、サーバ11は、後述するように、クライアント12−1乃至12−nから収集したチェックイン情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツの推薦や配信等を行う。
【0035】
なお、以下、クライアント12−1乃至12−nを個々に区別する必要がない場合、単に、クライアント12と称する。
【0036】
また、以下、情報処理システム1が楽曲の配信や推薦等を行う例について説明する。従って、以下、特に断りがない限り、コンテンツの語は、楽曲またはそのデータ(楽曲データ)を指すものとする。
【0037】
[サーバ11の構成例]
図2は、サーバ11の構成例を示すブロック図である。
【0038】
サーバ11は、記憶部31、分析部32、コメントラベル判別部33、特徴量ラベル判別部34、推薦部35、スライドショー生成部36、配信部37、送信部38、受信部39、および、チェックイン情報取得部40を含むように構成される。
【0039】
記憶部31は、コンテンツデータベース(DB)51、チェックイン情報データベース(DB)52、ユーザデータベース(DB)53、類義語辞書54、ラベルデータベース(DB)55、および、記憶装置56を含むように構成される。
【0040】
コンテンツDB51は、サーバ11が配信するコンテンツ、および、各コンテンツの特徴量等を格納するデータベースである。
【0041】
なお、格納するコンテンツの特徴量の種類や数は任意に設定することができる。例えば、波形、音量、メロディ、リズム、コード進行、楽器構成、歌詞等の特徴量を用いることができる。
【0042】
チェックイン情報DB52は、各クライアント12においてユーザがチェックインした履歴を格納するデータベースである。より具体的には、チェックイン情報DB52は、チェックインしたユーザおよびセグメントを示す情報、並びに、セグメントに付与されたセグメント付与情報等を含むチェックイン情報を格納する。すなわち、チェックイン情報DB52は、各クライアント12から送信されてくるチェックイン情報を収集する。
【0043】
ユーザDB53は、情報処理システム1を利用するユーザの個人情報等を格納するデータベースである。
【0044】
類義語辞書54は、各種の類義語のデータを格納している。
【0045】
ラベルDB55は、コンテンツやセグメントの特徴を簡潔に表すラベルを格納するデータベースである。
【0046】
記憶装置56は、例えば、コンテンツの再生用のソフトウエア等、コンテンツDB51乃至ラベルDB55に格納されない各種のデータ等を格納する。
【0047】
分析部32は、記憶部31の各部に記憶されているデータ等を利用して各種の分析処理を行う。そして、分析部32は、分析結果を、推薦部35およびスライドショー生成部36に通知したり、記憶装置56に記憶させたりする。
【0048】
分析部32は、セグメント分析部61、ユーザ分析部62、付与情報分析部63、相関分析部64、および、統計分析部65を含むように構成される。
【0049】
セグメント分析部61は、記憶部31の各部に記憶されているデータ等を利用して、セグメントに関する各種の分析を行う。例えば、セグメント分析部61は、各セグメントの特徴量や、セグメント間の類似度等の分析を行う。
【0050】
ユーザ分析部62は、記憶部31の各部に記憶されているデータ等を利用して、情報処理システム1を利用するユーザに関する各種の分析を行う。例えば、ユーザ分析部62は、各ユーザの嗜好や、ユーザ間の類似度等の分析を行う。
【0051】
付与情報分析部63は、記憶部31の各部に記憶されているデータ等を利用して、セグメント付与情報に関する各種の分析を行う。例えば、付与情報分析部63は、セグメント付与情報に含まれるコメントや画像等の特徴量や、コメント間または画像間の類似度等の分析を行う。
【0052】
相関分析部64は、セグメント分析部61、ユーザ分析部62、および、付与情報分析部63による各種の分析結果の相関関係を分析する。
【0053】
統計分析部65は、チェックインされたセグメントやユーザ等の統計を集計したり、その分析を行い、例えば、セグメントの各種のランキングの生成を行う。
【0054】
コメントラベル判別部33は、事前に学習処理を行うことにより、各セグメントに付与されるコメントに適合するラベル(以下、コメントラベルと称する)を判別する機能を備える。なお、コメントラベル判別部33の学習方法には、任意の方法を採用することができる。
【0055】
そして、コメントラベル判別部33は、チェックイン情報DB52から、コメントが付与されているセグメントを抽出し、抽出したセグメントに付与されているコメントに適合するコメントラベルを、ラベルDB55に格納されているラベルの中から選択する。コメントラベル判別部33は、抽出したセグメント、コメントを付与したユーザ、および、コメントラベルの組み合わせを示す情報を推薦部35に供給する。
【0056】
特徴量ラベル判別部34は、事前に学習処理を行うことにより、各セグメントの特徴量に基づいて、各セグメントに適合するラベル(以下、特徴量ラベルと称する)を判別する機能を備える。なお、特徴量ラベル判別部34の学習方法には、任意の方法を採用することができる。
【0057】
そして、特徴量ラベル判別部34は、コンテンツDB51およびチェックイン情報DB52を用いて、ユーザによりチェックインされた各セグメントの特徴量を求め、各セグメントの特徴量に基づいて、各セグメントに適合する特徴量ラベルを、ラベルDB55に格納されているラベルの中から選択する。特徴量ラベル判別部34は、各セグメントの特徴量ラベルを示す情報を推薦部35に供給する。
【0058】
推薦部35は、ユーザに推薦するセグメントを抽出し、推薦する処理を行う。推薦部35は、セグメント抽出部71、セグメント推薦部72、および、プレイリスト生成部73を含むように構成される。
【0059】
セグメント抽出部71は、分析部32による分析結果、コメントラベル判別部33によりセグメントに付与されたコメントラベル、特徴量ラベル判別部34によりセグメントに付与された特徴量ラベル等に基づいて、ユーザに推薦するセグメントを抽出する。
【0060】
セグメント推薦部72は、セグメント抽出部71により抽出されたセグメントに基づいて、ユーザにセグメントを推薦するためのセグメント推薦情報を生成する。より具体的には、セグメント推薦部72は、コンテンツDB51やチェックイン情報DB52等を用いて、抽出されたセグメントに関する情報および推薦理由等を含むセグメント推薦情報を生成する。そして、セグメント推薦部72は、生成したセグメント推薦情報を、送信部38およびネットワーク13を介して、クライアント12に送信する。
【0061】
また、セグメント推薦部72は、コンテンツDB51やチェックイン情報DB52等を用いて、統計分析部65により生成されたセグメントのランキングの上位のセグメントに関する情報を含む情報(以下、ランキング情報と称する)を生成する。そして、セグメント推薦部72は、生成したランキング情報を、送信部38およびネットワーク13を介して、クライアント12に送信する。
【0062】
プレイリスト生成部73は、セグメント抽出部71により抽出されたセグメントに基づいて、ユーザにセグメントを推薦するためのプレイリストを生成する。ここで、プレイリストとは、抽出されたセグメントを再生順に並べたリストである。このプレイリストを用いて、クライアント12において、プレイリスト内のセグメントを指定された再生順で自動再生することができる。
【0063】
プレイリスト生成部73は、コンテンツDB51やチェックイン情報DB52等を用いて、抽出されたセグメントを所定のルールに従って再生順に配列するとともに、各セグメントに関する情報を一覧にした情報(以下、プレイリスト情報と称する)を生成する。そして、プレイリスト生成部73は、生成したプレイリスト情報を、送信部38およびネットワーク13を介して、クライアント12に送信する。
【0064】
スライドショー生成部36は、BGM(Back Ground Music)とともに画像を切り替えながら表示するスライドショーを生成する。具体的には、スライドショー生成部36は、スライドショーに用いるコンテンツの各セグメントの特徴量の分析をセグメント分析部61に指令し、分析結果を取得する。また、スライドショー生成部36は、スライドショーに用いる画像の特徴量の分析を付与情報分析部63に指令し、分析結果を取得する。そして、スライドショー生成部36は、取得した分析結果に基づいて、各セグメントと画像の適切な組み合わせを選択し、スライドショーを生成する。
【0065】
スライドショー生成部36は、記憶部31の各部に記憶されているデータ等を用いて、生成したスライドショーを再生するためのデータ(以下、スライドショーデータと称する)を生成し、配信部37に供給する。
【0066】
配信部37は、ネットワーク13および受信部39を介して、コンテンツ(または、そのセグメント)を再生するためのデータ(以下、コンテンツ再生データと称する)の送信の要求をクライアント12から受信する。配信部37は、クライアント12から指定されたコンテンツのコンテンツデータをコンテンツDB51から読み出し、指定されたコンテンツに対応付けられているチェックイン情報をチェックイン情報DB52から読み出す。そして、配信部37は、送信部38およびネットワーク13を介して、読み出したコンテンツデータおよびチェックイン情報を含むコンテンツ再生データを要求元のクライアント12に送信する。
【0067】
また、配信部37は、ネットワーク13および受信部39を介して、スライドショーの配信の要求をクライアント12から受信する。配信部37は、その際にクライアント12から受信した情報をスライドショー生成部36に供給し、スライドショーの生成を指令する。そして、配信部37は、スライドショーデータをスライドショー生成部36から取得し、送信部38およびネットワーク13を介して、要求元のクライアント12に送信する。
【0068】
送信部38は、ネットワーク13を介して、所定の通信方式に従って、各種の情報、データ、指令等をクライアント12に送信する。
【0069】
受信部39は、ネットワーク13を介して、所定の通信方式に従って、各種の情報、データ、指令等をクライアント12から受信する。受信部39は、受信した情報、データ、指令等を、必要に応じて、推薦部35、配信部37、および、チェックイン情報取得部40に供給する。
【0070】
チェックイン情報取得部40は、ネットワーク13および受信部39を介して、クライアント12からチェックイン情報を受信し、チェックイン情報DB52に格納する。
【0071】
[クライアント12の構成例]
図3は、クライアント12の構成例を示すブロック図である。
【0072】
クライアント12は、受信部101、記憶部102、UI制御部103、再生部104、表示部105、音声出力部106、操作部107、チェックイン情報生成部108、および、送信部109を含むように構成される。
【0073】
受信部101は、ネットワーク13を介して、所定の通信方式に従って、各種の情報、データ、指令等をサーバ11から受信する。受信部101は、受信した情報、データ、指令等を、必要に応じて記憶部102に記憶させたり、UI制御部103および再生部104に供給したりする。
【0074】
記憶部102は、サーバ11から受信した情報、データ等を適宜記憶する。
【0075】
UI制御部103は、操作部107を介してユーザにより入力される指令等に従って、表示部105および音声出力部106を制御することにより、ユーザインタフェースの制御を行う。例えば、UI制御部103は、受信部101を介してサーバ11から受信した情報やデータ、記憶部102に記憶されている情報やデータ、再生部104から供給されるコンテンツに関する情報等に基づいて、コンテンツの再生画面や操作画面等を表示部105に表示させたり、それらに伴う音声を音声出力部106から出力させたりする。
【0076】
また、UI制御部103は、操作部107を介してユーザにより入力されるサーバ11への指令を、送信部109およびネットワーク13を介して、サーバ11に送信する。さらに、UI制御部103は、コンテンツの再生および再生の停止を再生部104に指令する。また、UI制御部103は、ユーザによりチェックインされたセグメントを示す情報、および、そのセグメントに付与されたセグメント付与情報をチェックイン情報生成部108に供給する。
【0077】
再生部104は、受信部101を介して受信したコンテンツデータ、または、記憶部102に記憶されているコンテンツデータの再生を行い、その結果得られる音声を音声出力部106に供給する。また、再生部104は、コンテンツデータの再生の結果得られるコンテンツに関する情報をUI制御部103に供給する。
【0078】
表示部105は、UI制御部103の制御の基に、コンテンツの再生画面や操作画面等の各種の画面の表示を行う。
【0079】
音声出力部106は、例えば、スピーカ、または、音声出力端子等により構成され、UI制御部103および再生部104から供給される音声の出力を行う。
【0080】
操作部107は、例えば、キーボード、ボタン、スイッチ、ポインティングデバイス等の各種の入力デバイスにより構成される。ユーザは、操作部107を操作することにより、クライアント12に各種の指令を与えたり、情報やデータ等の入力を行ったりする。そして、操作部107は、入力された情報、データ、指令等をUI制御部103に供給する。
【0081】
チェックイン情報生成部108は、ユーザによりコンテンツのセグメントへのチェックインが行われた場合、チェックインしたユーザおよびセグメントを示す情報、並びに、セグメントに付与されたセグメント付与情報等を含むチェックイン情報を生成する。そして、チェックイン情報生成部108は、生成したチェックイン情報を、送信部109を介してサーバ11に送信する。
【0082】
送信部109は、ネットワーク13を介して、所定の通信方式に従って、各種の情報、データ、指令等をサーバ11に送信する。
【0083】
[情報処理システム1の処理]
次に、図4乃至図36を参照して、情報処理システム1の処理について説明する。
【0084】
[コンテンツ再生処理]
まず、図4のフローチャートを参照して、クライアント12により実行されるコンテンツ再生処理について説明する。
【0085】
なお、この処理は、例えば、ユーザが、クライアント12の操作部107を操作して、コンテンツの再生の指令を入力し、その指令がUI制御部103に通知されたとき開始される。
【0086】
ステップS1において、UI制御部103は、送信部109およびネットワーク13を介して、指定されたコンテンツを再生するためのコンテンツ再生データの送信をサーバ11に要求する。
【0087】
これに対して、サーバ11は、後述する図13のステップS52において、ネットワーク13を介して、要求元のクライアント12へのコンテンツ再生データの送信を開始する。
【0088】
ステップS2において、クライアント12の受信部101は、ネットワーク13を介してサーバ11から送信されてくるコンテンツ再生データの受信を開始する。
【0089】
なお、サーバ11からクライアント12にコンテンツを配信する方式は、所定の方式に限定されるものではないが、以下、ストリーミング方式によりコンテンツを配信する例について説明する。
【0090】
ステップS3において、クライアント12は、コンテンツの再生を開始する。具体的には、受信部101は、受信したコンテンツ再生データに含まれるコンテンツデータの再生部104への供給を開始する。再生部104は、コンテンツデータの再生を開始し、その結果得られる音声(すなわち、楽曲)を音声出力部106から出力させる。また、再生部104は、コンテンツデータの再生の結果得られるコンテンツに関する情報をUI制御部103に供給する。ここで、コンテンツに関する情報には、例えば、コンテンツの曲名、並びに、コンテンツが収録されているアルバム名およびアルバムジャケットの画像等が含まれる。
【0091】
また、受信部101は、受信したコンテンツ再生データに含まれるチェックイン情報のUI制御部103への供給を開始する。UI制御部103は、受信部101から供給されるチェックイン情報、および、再生部104から供給されるコンテンツに関する情報に基づいて、コンテンツの再生に同期させて、コンテンツ再生画面を表示部105に表示させる。
【0092】
[コンテンツ再生画面の例]
図5は、コンテンツ再生画面の一例を示している。
【0093】
このコンテンツ再生画面は、領域R1、領域R2、および、領域R3に大きく分かれる。
【0094】
領域R1には、再生中のコンテンツに関する情報が表示される。例えば、再生中のコンテンツのアーティスト名、曲名、収録されているアルバム名、および、アルバムジャケット等が表示される。
【0095】
領域R2の下部には、コンテンツの再生を操作するためのボタン等が表示される。具体的には、コンテンツの再生を行うための再生ボタン151、巻き戻しを行うための巻き戻しボタン152、早送りを行うための早送りボタン153、および、コンテンツの再生位置を指定するためのプログレスバー154が表示される。
【0096】
また、領域R2には、コンテンツの再生の進行に従って、コンテンツの各セグメントにチェックインしたユーザおよび付与されているセグメント付与情報が、そのセグメントのコンテンツ内の位置(コンテンツの時間軸上の位置)に合わせて表示される。
【0097】
具体的には、領域R2の左端には、コンテンツの再生位置を示す目盛りが表示される。
【0098】
また、領域R2には、再生中のコンテンツにチェックインしたユーザを示すアイコン171a乃至171dが表示されている。アイコン171a乃至171dは、それぞれ、再生中のコンテンツの時間軸上において、各ユーザがチェックインした時間付近に表示される。また、チェックインしたセグメントにセグメント付与情報が付与されている場合、そのセグメント付与情報が各アイコンの右の吹き出し内に表示される。
【0099】
例えば、アイコン171bの右に、コメントを含む吹き出し172bが表示されている。すなわち、アイコン171bにより示されるユーザが、チェックインしたセグメントに対して「かっこいい」というコメントを付与したことが示されている。
【0100】
また、アイコン171cの右に、コメントを含む吹き出し172cが表示されている。すなわち、アイコン171cにより示されるユーザが、チェックインしたセグメントに対して「ここの歌詞聴くといつも昔の彼氏を思い出す・・・」というコメントを付与したことが示されている。
【0101】
さらに、アイコン171dの右に、画像を含む吹き出し172dが表示されている。すなわち、アイコン171dにより示されるユーザが、チェックインしたセグメントに対して吹き出し172d内の画像を付与したことが示されている。
【0102】
また、アイコン171cの左には、チェックインした区間を示すスケール173が表示されている。後述するように、ユーザは、コンテンツの任意の位置にピンポイントでチェックインすることもできるし、任意の長さの区間を指定してチェックインすることもできる。すなわち、ユーザは、ピンポイントでセグメントを指定することもできるし、任意の時間幅のセグメントを指定することもできる。
【0103】
そして、このスケール173により、アイコン171cにより示されるユーザがチェックインしたコンテンツ内のセグメント(区間)、および、吹き出し172c内のセグメント付与情報が付与されたコンテンツ内のセグメント(区間)が示される。
【0104】
また、ユーザは、各セグメントに付与されているセグメント付与情報に対して投票することができる。例えば、ユーザは、共感したり、気になったりするセグメント付与情報が表示された場合、そのセグメント付与情報が表示されている吹き出し、または、吹き出しの横のアイコンを、クリックやタッチ等により指定することにより、投票することができる。
【0105】
そして、各セグメント付与情報への投票数は、所定のマークとともに吹き出し内に表示される。例えば、この例では、吹き出し172b乃至172d内のセグメント付与情報に対して、それぞれ0、6、22の数の投票が行われている。
【0106】
領域R2内の表示は、再生ボタン151乃至プログレスバー154を除いて、コンテンツの再生の進行に従って、全体的に下方向にスクロールする。また、領域R2内の背景色が変化する境界B1が、現在のコンテンツの再生位置を示している。
【0107】
従って、アイコン171a乃至171d、および、吹き出し172b乃至dは、対応するセグメントの時間幅に関わらず、領域R2内に所定の期間表示される。すなわち、アイコン171a乃至171d、および、吹き出し172b乃至dは、それぞれ対応するセグメントの先頭が再生されるより所定の時間前に領域R2内に現れ、対応するセグメントの先頭が再生されてから所定の時間後に領域R2内から消える。
【0108】
領域R3には、コンテンツの再生以外の各種の操作を行うためのボタン155乃至158が表示されている。これらのボタンは、例えば、チェックインを行ったり、表示モードを切り替えたりしたりするための操作に用いられる。
【0109】
例えば、ユーザは、ボタン155乃至158のいずれかを操作することにより、表示モードを切り替え、図6に示されるコンテンツ再生画面を表示部105に表示させることができる。
【0110】
図6のコンテンツ再生画面は、図5のコンテンツ再生画面と比較して、領域R2内の表示が異なっている。具体的には、領域R2には、現在再生されているコンテンツの部分(時刻)に過去にチェックインしたユーザを示すアイコン、セグメント付与情報を示す吹き出し等が表示される。
【0111】
この例では、コンテンツの40秒過ぎの部分を再生しているときの画面を示している。従って、図5の領域R2に表示されているアイコン等のうち、コンテンツの40秒過ぎへのチェックインに関わるアイコン171cおよび吹き出し172c、並びに、アイコン171dおよび吹き出し172dのみが表示されている。
【0112】
なお、アイコン171cおよび吹き出し172c、並びに、アイコン171dおよび吹き出し172dは、それぞれ対応するセグメントを少なくとも含む区間のみ、図6の領域R2内に表示される。
【0113】
例えば、アイコン171cおよび吹き出し172cは、対応するセグメントの先頭が再生されるより所定の時間前(例えば、1秒前)に領域R2内に現れる。そして、アイコン171cおよび吹き出し172cは、対応するセグメントの末尾が再生されてから所定の時間後(例えば、1秒後)に領域R2内から消える。
【0114】
同様に、アイコン171dおよび吹き出し172dは、対応するピンポイントのセグメントが再生されるより所定の時間前に領域R2内に表示され、対応するセグメントが再生されてから所定の時間後に領域R2内から消える。
【0115】
このように、各吹き出し内のセグメント付与情報は、その情報が付与されているセグメントを少なくとも含む区間のみ、図6の領域R2内に表示される。従って、図6のコンテンツ再生画面では、図5のコンテンツ再生画面と比較して、コンテンツのどの部分にセグメント付与情報が付与されているかを、より直感的に、容易かつ正確に認識することができる。
【0116】
なお、図6のコンテンツ再生画面において、例えば、各アイコンおよび吹き出しを表示の開始時にフェードインさせるとともに、終了時にフェードアウトさせるようにしてもよい。
【0117】
また、例えば、クライアント12が、表示部105の画面上で2本の指を用いたピンチ操作が可能なタブレット型の端末により構成される場合、図5または図6のコンテンツ再生画面において、ピンチ操作により表示範囲を拡大または縮小できるようにしてもよい。
【0118】
これにより、例えば、アイコンや吹き出しが多すぎて、デフォルトの表示サイズでは画面が見づらい場合、アイコンや吹き出しが集中している部分を容易に拡大して、詳細を確認することができる。また、逆にアイコンや吹き出しがあまり表示されていない場合、例えば、図5のコンテンツ再生画面の表示サイズをデフォルトより縮小することにより、画面内に表示されるコンテンツの時間幅を広げることができる。
【0119】
図4に戻り、ステップS4において、UI制御部103は、操作部107に対してチェックインの操作がなされたか否かを判定する。チェックインの操作がなされたと判定された場合、処理はステップS5に進む。
【0120】
なお、このとき、チェックインする前に、チェックインする区間を設定することが可能である。
【0121】
[チェックイン区間の設定方法]
ここで、図7乃至図9を参照して、チェックイン区間の設定方法の例について説明する。
【0122】
例えば、図7に示されるように、プログレスバー201およびカーソル202を用いて、再生中のコンテンツの任意の位置に始点と終点を設定することにより、チェックイン区間を設定するようにしてもよい。
【0123】
また、例えば、図8に示されるように、再生中のコンテンツを所定の単位(例えば、小節単位)の最小セグメントに分割して提示し、カーソル211等により1つ以上の最小セグメントを選択することにより、チェックイン区間を設定するようにしてもよい。
【0124】
さらに、例えば、図9に示されるように、再生中のコンテンツを、Aメロ、Bメロ、サビ等の曲構造に基づくセグメントに分割して提示し、カーソル221等により1つ以上のセグメントを選択することにより、チェックイン区間を設定するようにしてもよい。
【0125】
これにより、ユーザは、チェックイン区間(セグメントの時間幅および位置)を所望の区間に容易に設定することができる。
【0126】
なお、携帯電話機や携帯情報端末のような小型の機器では、表示部105の画面が小さいため、図7乃至図9に示される方法では、操作が困難になる場合が考えられる。
【0127】
そこで、例えば、表示部105の画面をタップしてチェックイン区間の始点を指定し、もう一度画面をタップして終点を指定するようにしてもよい。
【0128】
あるいは、例えば、表示部105の画面をタップしてチェックイン区間の始点を指定し、始点から所定の時間後(例えば、10秒後)までの区間をチェックイン区間に設定するようにしてもよい。
【0129】
また、例えば、表示部105の画面上で2本の指を用いて、いわゆるピンチ操作により、指を画面にタッチする位置や間隔等により、チェックイン区間を設定するようにしてもよい。
【0130】
このようにして、チェックイン区間を設定することにより、ユーザはコンテンツの任意の位置および時間幅のセグメントを指定することができる。
【0131】
なお、チェックイン区間の設定が行われない場合には、例えば、チェックインの操作がなされたときのコンテンツの再生位置が始点および終点に設定される。すなわち、チェックイン区間が、コンテンツの再生位置にピンポイントで設定される。
【0132】
また、例えば、コンテンツ全体をチェックイン区間に設定することにより、コンテンツ全体を指定することも可能である。すなわち、コンテンツ全体にチェックインすることも可能である。
【0133】
そして、UI制御部103は、操作部107を介して設定されたチェックイン区間を示す情報を取得する。
【0134】
なお、図7に示される操作により、ユーザが任意にチェックイン区間を設定できるようにした場合、後述するセグメント推薦処理やプレイリスト生成処理等で、処理単位となるセグメントがユーザ間でばらついてしまい、処理が煩雑になる可能性がある。
【0135】
そこで、例えば、ユーザにより設定されたチェックイン区間を、予め設定されている最小セグメントを基準とする区間に近似し、近似された区間をユーザにより指定されたセグメント(以下、近似セグメントと称する)に設定するようにしてもよい。
【0136】
あるいは、例えば、複数のユーザが設定したチェックイン区間が重なっている場合、統計的な処理により、近似セグメントを設定するようにしてもよい。具体的には、例えば、複数のユーザのチェックイン区間が最も重なる部分を近似セグメントに設定するようにしてもよい。
【0137】
なお、セグメントの近似を行う場合、例えば、内部では近似セグメントを用いて処理を行い、外部に表示する場合には、近似する前の元のチェックイン区間を用いるようにしてもよい。
【0138】
図4に戻り、ステップS5において、クライアント12は、セグメント付与情報の入力を受け付ける。具体的には、例えば、UI制御部103は、図10に示される入力画面を表示部105に表示させる。
【0139】
図10の入力画面は、図5のコンテンツ再生画面と比較して、領域R2内にセグメント付与情報の入力画面が表示されている点が異なる。具体的には、領域R2内には、コメント入力欄231、プルダウンメニュー232、プルダウンメニュー233、セグメント付与ボタン234、ファイル付与ボタン235、評価入力欄236、および、送信ボタン237が表示されている。
【0140】
コメント入力欄231は、チェックインしたコンテンツのセグメントに対するコメント等のテキストデータを入力するための欄である。
【0141】
プルダウンメニュー232およびプルダウンメニュー233は、指定したコンテンツのセグメントに対してコメントを簡易に付与できるようにするものである。例えば、プルダウンメニュー232またはプルダウンメニュー233を、それぞれタッチまたはクリック等により指定することにより、図10の左側に示される項目が表示される。そして各メニュー内に表示された項目の中から所望のものを選択することにより、”AがB”(例えば、歌詞が過激)という表現のコメントを迅速かつ簡単に入力することができる。
【0142】
なお、上記の”AがB”のAはプルダウンメニュー232から選択された項目を示し、Bはプルダウンメニュー233から選択された項目を示す。
【0143】
なお、例えば、ユーザが付与したコメントにおいてよく使用される語句を抽出して、プルダウンメニュー232およびプルダウンメニュー233の選択項目に設定するようにしてもよい。このとき、他のユーザのコメントも含めて頻出語句を抽出し、選択項目を設定するようにしてもよいし、ユーザ別に頻出語句を抽出し、ユーザ毎に選択項目をカスタマイズするようにしてもよい。
【0144】
セグメント付与ボタン234は、チェックインしたコンテンツのセグメントに他のセグメントをリンクさせる場合に操作される。
【0145】
ここで、チェックインしたコンテンツのセグメントに他のセグメントをリンクさせる操作の具体例について説明する。
【0146】
例えば、セグメント付与ボタン234が押下されると、リンク先のコンテンツを選択するための画面が表示される。そして、コンテンツが選択されると、選択されたコンテンツの再生が開始され、図5を参照して上述したコンテンツ再生画面が表示される。そして、例えば、図7乃至図9を参照して上述した操作と同様の操作により、再生中のコンテンツの区間を指定することにより、リンク先のセグメントが指定される。
【0147】
なお、このとき、再生中のコンテンツと異なるコンテンツのセグメントにリンクさせるだけでなく、再生中のコンテンツのセグメントをリンクさせることも可能である。
【0148】
ファイル付与ボタン235は、チェックインしたコンテンツのセグメントにファイルを付与する場合に操作される。例えば、ファイル付与ボタン235を操作することにより、付与するファイルを選択する画面が表示され、ユーザは、付与するファイルを選択することができる。
【0149】
なお、付与するファイルの種類は特に限定されるものではなく、例えば、画像、音声、文書等のファイルを付与することができる。
【0150】
評価入力欄236は、チェックインしたコンテンツのセグメントに5段階の評価を付与するためのものである。評価は星の数により表され、ユーザは、星の数を指定することにより、チェックインしたコンテンツのセグメントに対する評価を付与することができる。
【0151】
なお、例えば、5段階未満または以上の評価を付与するようにしてもよいし、好き嫌いを選択するようにしてもよい。
【0152】
送信ボタン237は、コメント入力欄231乃至評価入力欄236により入力したセグメント付与情報をサーバ11に送信するためのボタンである。
【0153】
ユーザは、図10の入力画面から、操作部107を用いて、コメント、リンク先のセグメント、ファイル、評価のうち所望の項目の入力または設定を行う。そして、UI制御部103は、入力または設定されたセグメント付与情報を取得する。
【0154】
なお、例えば、図11に示されるように、コンテンツ再生画面にプルダウンメニュー241を表示し、その中から所望のコメントを選択し、チェックインしたセグメントに簡易にコメントを付与できるようにしてもよい。
【0155】
このとき、図10のプルダウンメニュー232,233と同様に、各ユーザが付与したコメントにおける頻出語句に基づいて、プルダウンメニュー241の選択項目を設定するようにしてもよい。
【0156】
また、詳細な説明は省略するが、特にセグメントを指定せずに、コンテンツ全体に対して、上述したセグメント付与情報と同様の情報を付与することも可能である。
【0157】
図4に戻り、ステップS6において、クライアント12は、チェックイン情報を送信する。具体的には、図10の入力画面において送信ボタン237が押下された場合、操作部107は、チェックイン情報の送信が指令されたことをUI制御部103に通知する。UI制御部103は、ユーザによりチェックインされたセグメントを示す情報(例えば、コンテンツにおけるセグメントの時間等)、および、そのセグメントに付与されたセグメント付与情報をチェックイン情報生成部108に供給する。
【0158】
チェックイン情報生成部108は、チェックインされたセグメントおよびチェックインしたユーザを示す情報、並びに、付与されたセグメント付与情報を含むチェックイン情報を生成する。そして、チェックイン情報生成部108は、送信部109およびネットワーク13を介して、生成したチェックイン情報をサーバ11に送信する。
【0159】
その後、処理はステップS7に進む。
【0160】
これに対して、サーバ11は、後述する図13のステップS53において、クライアント12から送信されたチェックイン情報を受信し、ステップS54において、チェックイン情報DB52を更新する。
【0161】
このとき、チェックインされたコンテンツを再生中の各クライアント12において、チェックインしたユーザ、および、付与されたセグメント付与情報をリアルタイムに表示するようにしてもよい。
【0162】
例えば、図12は、チェックインが行われることにより、図5のコンテンツ再生画面を更新した例を示している。図12のコンテンツ再生画面では、図5のコンテンツ再生画面と比較して、アイコン171eおよび吹き出し172eが追加されている。すなわち、アイコン171eにより示されるユーザによりチェックインが行われ、チェックインされたセグメントに対して吹き出し172e内に示されるセグメント付与情報が付与されたことが示されている。
【0163】
また、吹き出し172e内には、チェックインされたセグメントにリンクされている他のコンテンツ(のセグメント)を示す画像(例えば、ジャケット等)、および、コメントが表示されている。この例では、再生中のコンテンツの40秒付近が、吹き出し172e内のジャケットのアルバムに含まれるコンテンツの一部に類似している旨を示すコメントが示されている。
【0164】
図4に戻り、一方、ステップS4において、チェックインの操作がなされていないと判定された場合、ステップS5およびS6の処理はスキップされ、処理はステップS7に進む。
【0165】
ステップS7において、UI制御部103は、コンテンツの再生の停止が指令されたか否かを判定する。コンテンツの再生の停止が指令されていないと判定された場合、処理はステップS8に進む。
【0166】
ステップS8において、UI制御部103は、コンテンツの再生が終了したか否かを判定する。コンテンツの再生が終了していないと判定された場合、処理はステップS4に戻る。
【0167】
その後、ステップS7において、コンテンツの再生の停止が指令されたと判定されるか、ステップS8において、コンテンツの再生が終了したと判定されるまで、ステップS4乃至S8の処理が繰り返し実行される。
【0168】
一方、ステップS8において、コンテンツの再生が終了したと判定された場合、処理はステップS9に進む。
【0169】
ステップS9において、UI制御部103は、次に再生するコンテンツがあるか否かを判定する。例えば、プレイリストの再生中などにおいて、再生が終了したコンテンツの次にまだ再生するコンテンツがあると判定された場合、処理はステップS1に戻り、ステップS1以降の処理が実行される。すなわち、次に再生するコンテンツのコンテンツ再生データの受信が開始され、そのコンテンツの再生が開始される。
【0170】
一方、ステップS9において、次に再生するコンテンツがないと判定された場合、処理はステップS11に進む。
【0171】
また、ステップS7において、ユーザが操作部107を介してコンテンツの再生の停止の指令を入力し、その指令がUI制御部103に通知された場合、UI制御部103は、コンテンツの再生の停止が指令されたと判定し、処理はステップS10に進む。
【0172】
ステップS10において、クライアント12は、コンテンツの再生を停止する。具体的には、UI制御部103は、再生部104にコンテンツの再生の停止を指令し、再生部104は、コンテンツの再生を停止する。また、UI制御部103は、コンテンツの再生に同期したコンテンツ再生画面の更新を停止する。
【0173】
その後、処理はステップS11に進む。
【0174】
ステップS11において、UI制御部103は、送信部109およびネットワーク13を介して、コンテンツ再生データの送信の停止を要求する。
【0175】
これに対して、サーバ11は、後述する図13のステップS56において、コンテンツ再生データの送信を停止する。
【0176】
そして、コンテンツ再生処理は終了する。
【0177】
[コンテンツ配信処理]
次に、図13のフローチャートを参照して、図4のクライアント12によるコンテンツ再生処理に対応してサーバ11により実行されるコンテンツ配信処理について説明する。
【0178】
ステップS51において、配信部37は、コンテンツ再生データの送信が要求されたか否かを判定する。そして、配信部37が、ネットワーク13および受信部39を介してクライアント12からコンテンツ再生データの送信の要求を受信したとき、処理はステップS52に進む。
【0179】
ステップS52において、サーバ11は、コンテンツ再生データの送信を開始する。具体的には、配信部37は、クライアント12から指定されたコンテンツのコンテンツデータをコンテンツDB51から読み出す。また、配信部37は、クライアント12から指定されたコンテンツに対応付けられているチェックイン情報をチェックイン情報DB52から読み出す。そして、配信部37は、送信部38およびネットワーク13を介して、読み出したコンテンツデータおよびチェックイン情報を含むコンテンツ再生データの要求元のクライアント12への送信を開始する。
【0180】
その後、処理はステップS53に進む。
【0181】
一方、ステップS51において、コンテンツ再生データの送信が要求されていないと判定された場合、ステップS52の処理はスキップされ、処理はステップS53に進む。
【0182】
ステップS53において、チェックイン情報取得部40は、チェックイン情報を受信したか否かを判定する。そして、チェックイン情報取得部40が、ネットワーク13および受信部39を介してクライアント12からチェックイン情報を受信したとき、処理はステップS54に進む。
【0183】
ステップS54において、チェックイン情報取得部40は、チェックイン情報DB52を更新する。すなわち、チェックイン情報取得部40は、受信したチェックイン情報をチェックイン情報DB52に格納することにより、チェックイン情報DB52を更新する。
【0184】
その後、処理はステップS55に進む。
【0185】
一方、ステップS53において、チェックイン情報を受信していないと判定された場合、ステップS54の処理はスキップされ、処理はステップS55に進む。
【0186】
ステップS55において、配信部37は、コンテンツ再生データの送信の停止が要求されたか否かを判定する。そして、配信部37が、ネットワーク13および受信部39を介してクライアント12からコンテンツ再生データの送信の停止の要求を受信したとき、処理はステップS56に進む。
【0187】
ステップS56において、配信部37は、要求元のクライアント12へのコンテンツ再生データの送信を停止する。
【0188】
その後、処理はステップS51に戻り、ステップS51以降の処理が実行される。
【0189】
一方、ステップS55において、コンテンツ再生データの送信の停止が要求されていないと判定された場合、処理はステップS51に戻り、ステップS51以降の処理が実行される。
【0190】
以上のようにして、クライアント12において、再生中のコンテンツの任意の区間を指定してチェックインし、チェックインした区間(セグメント)に対して、各種の情報(セグメント付与情報)を付与することができる。これにより、ユーザは、コンテンツ全体だけでなく、コンテンツ内の任意のセグメントに対して、ユーザの主観を表す表現等を付与することができる。
【0191】
また、クライアント12において、コンテンツの再生に同期して、各セグメントに付与されているセグメント付与情報を、そのセグメントのコンテンツ内の位置に合わせて表示することができる。これにより、セグメント付与情報が付与されている部分を直感的に正確に認識することが可能になる。従って、各ユーザによりコンテンツの任意の区間に付与されている情報が、より正確に各ユーザに伝わるようになる。
【0192】
[コンテンツ再生画面の変形例]
ここで、図14乃至図17を参照して、クライアント12におけるコンテンツ再生画面の変形例について説明する。
【0193】
[コンテンツ再生画面の変形例1]
例えば、図5または図6のコンテンツ再生画面を表示中に、ユーザ操作等により、図14に示されるコンテンツ画面を表示するようにしてもよい。
【0194】
図14のコンテンツ再生画面は、図5または図6のコンテンツ再生画面と比較して、領域R2内の表示が異なっている。具体的には、領域R2には、再生中のコンテンツとは無関係に、各クライアント12において各コンテンツのセグメントに付与されたコメント等が、最新のものから順に時系列に並べて表示されている。そして、クライアント12は、各クライアント12において各コンテンツのセグメントに付与されたコメント等をサーバ11から逐次受信し、領域R2内の表示を逐次更新する。すなわち、最新のコメント等が領域R2のいちばん上の欄に追加され、それに伴い、表示中のコメント等が下方向にスクロールし、古くなったものが消去される。
【0195】
各欄には、チェックインしたユーザ名、ユーザを示すアイコン、チェックインしたコンテンツのアーティスト名および曲名、付与したコメント、コメントを付与した日時等が表示される。
【0196】
なお、始点と終点(チェックイン区間)を設定したセグメントに対してコメントが付与されている場合、図15の丸で囲んだ領域R11内に示されるように、始点と終点のコンテンツの時間軸上の位置が表示される。
【0197】
また、他のセグメントにリンクされているセグメントに対してコメントが付与されている場合、図16の丸で囲んだ領域R12内に示されるように、リンク先のコンテンツの曲名およびアーティスト名、並びに、リンク先のセグメントの始点と終点のコンテンツの時間軸上の位置が表示される。
【0198】
[コンテンツ再生画面の変形例2]
また、図5、図6または図14のコンテンツ再生画面を表示中に、ユーザ操作等により、図17に示されるコンテンツ画面を表示するようにしてもよい。すなわち、領域R2内において、図5の領域R2内の画面と図14の領域R2内の画面を並べて表示するようにしてもよい。
【0199】
これにより、再生中のコンテンツのセグメントに付与されているコメント等を確認しながら、各クライアント12において各コンテンツのセグメントに付与されたコメント等をリアルタイムに確認することができる。
【0200】
なお、図17の領域R2内において、図5の領域R2内の画面の代わりに図6の領域R2内の画面を表示するようにしてもよい。
【0201】
また、表示部105が複数の画面を有する場合、図5または図6のコンテンツ再生画面と図14のコンテンツ再生画面をそれぞれ別の画面に表示するようにしてもよい。
【0202】
[情報処理システム1による推薦処理等]
次に、情報処理システム1により実行されるコンテンツの推薦処理等について説明する。
【0203】
情報処理システム1では、ユーザがチェックインしたコンテンツの各セグメント、および、各セグメントに付与したセグメント付与情報等に基づいて、セグメント単位でコンテンツの推薦等を行うことができる。以下、情報処理システム1による推薦処理等の具体例について説明する。
【0204】
[CFを用いたセグメント推薦処理]
まず、図18のフローチャートを参照して、サーバ11により実行されるCF(協調フィルタリング)を用いたセグメント推薦処理について説明する。
【0205】
なお、以下、セグメントを推薦する対象となるユーザを対象ユーザと称する。
【0206】
ステップS101において、ユーザ分析部62は、対象ユーザに類似するユーザを検索する。例えば、ユーザ分析部62は、チェックイン情報DB52を用いて、対象ユーザとチェックインしたセグメントの傾向が類似するユーザを検索する。ユーザ分析部62は、検索結果をセグメント抽出部71に通知する。
【0207】
なお、対象ユーザとチェックインしたセグメントが類似するユーザを検索する手法は、特定のものに限定されず、任意の手法を採用することが可能である。
【0208】
ステップS102において、セグメント抽出部71は、類似ユーザのチェックイン履歴に基づいて、推薦するセグメントを抽出する。具体的には、セグメント抽出部71は、チェックイン情報DB52から、類似ユーザが過去にチェックインしたセグメントの履歴を抽出する。そして、セグメント抽出部71は、例えば、類似ユーザが過去にチェックインしたセグメントのうち、対象ユーザがチェックインしてないセグメントを、推薦するセグメントとして抽出する。
【0209】
ステップS103において、セグメント推薦部72は、抽出したセグメントを推薦する。具体的には、セグメント推薦部72は、コンテンツDB51やチェックイン情報DB52等を用いて、セグメント抽出部71により抽出されたセグメントに関する情報および推薦理由等を含むセグメント推薦情報を生成する。セグメント推薦部72は、生成したセグメント推薦情報を、送信部38およびネットワーク13を介して、対象ユーザのクライアント12に送信する。
【0210】
対象ユーザのクライアント12のUI制御部103は、受信部101を介して、セグメント推薦情報を受信する。そして、UI制御部103は、セグメント推薦情報に基づいて、対象ユーザにセグメントを推薦する画面を表示部105に表示させる。例えば、推薦するセグメントが属するコンテンツのコンテンツ名、アーティスト名、アルバム名、アルバムジャケット等とともに、コンテンツ内でのセグメントの位置や推薦理由等が示される。
【0211】
なお、コンテンツ内でのセグメントの位置を示す方法は、その位置がユーザに正確に伝わるのであれば、特定の方法に限定されるものではない。例えば、セグメントのコンテンツの時間軸上での時間、セグメントに該当する曲構造(例えば、Aメロ、Bメロ等)、セグメントに含まれる歌詞等を用いて、コンテンツ内でのセグメントの位置を示すことができる。
【0212】
また、推薦理由として、例えば、「この部分にチェックインしているユーザは、この部分にもチェックしています。」、「あなたに似たユーザは、こんな曲のこの部分にもチェックインしています。」というような文章を表示することが考えられる。
【0213】
そして、対象ユーザは、例えば、推薦されたセグメントを指定することにより、指定したセグメントを再生させることができる。
【0214】
このようにして、ユーザにセグメント単位でコンテンツを推薦することができる。すなわち、CFを用いて、個々のユーザの嗜好に応じた個人化されたセグメント群を推薦することができる。従って、より精緻かつ適切にユーザの嗜好に応じたコンテンツ(のセグメント)の推薦を行うことができる。例えば、コンテンツ全体としてはユーザの嗜好と合致しないが、そのコンテンツ内のユーザの嗜好と合致する部分のみを抽出して推薦することができる。また、ユーザは、コンテンツ内の自分の嗜好と合致する部分のみを容易に楽しむことができる。
【0215】
[CFを用いたプレイリスト生成処理]
次に、図19のフローチャートを参照して、サーバ11により実行されるCF(協調フィルタリング)を用いたプレイリスト生成処理について説明する。
【0216】
ステップS121において、セグメント分析部61は、チェックイン情報DB52を用いて、チェックインしたユーザに基づいて、セグメント間の類似度を算出する。
【0217】
具体的には、セグメント分析部61は、例えば図20に示されるように、各コンテンツの各セグメントにチェックインしたユーザの統計をとる。この例では、例えば、コンテンツ1のセグメント1には、ユーザ2およびユーザ3がチェックインしており、セグメント2には、ユーザ1がチェックインしていることが示されている。
【0218】
そして、セグメント分析部61は、各セグメントにチェックインしたユーザに基づいて、セグメント間の類似度を算出する。
【0219】
例えば、図20の例において、ユーザ2が対象ユーザであり、ユーザ2がチェックインしたコンテンツ1のセグメント1に基づいて、セグメントを抽出する場合について説明する。
【0220】
この場合、コンテンツ1のセグメント1にチェックインしたユーザと、他のセグメントにチェックインしたユーザとを比較することにより、セグメント間の類似度が算出される。この例では、コンテンツ1のセグメント1にチェックインしたユーザと、コンテンツ2のセグメント1にチェックインしたユーザが一致するため、当該セグメント間の類似度が高くなる。
【0221】
そして、セグメント分析部61は、各セグメント間の類似度を推薦部35に通知する。
【0222】
ステップS122において、セグメント抽出部71は、チェックインしたユーザが類似するセグメントを抽出する。すなわち、セグメント抽出部71は、基準となるセグメント(例えば、図20のコンテンツ1のセグメント1)との類似度が所定の閾値以上となるセグメントを抽出する。
【0223】
ステップS123において、プレイリスト生成部73は、抽出したセグメントに基づいてプレイリストを生成する。例えば、プレイリスト生成部73は、コンテンツDB51やチェックイン情報DB52等を用いて、抽出したセグメントを所定の順番に配列するとともに、各セグメントに関する情報を一覧にしたプレイリスト情報を生成する。なお、各セグメントに関する情報には、例えば、各セグメントが属するコンテンツのコンテンツ名、アーティスト名、アルバム名、並びに、各セグメントのコンテンツ内での位置を示す情報などが含まれる。
【0224】
ステップS124において、プレイリスト生成部73は、プレイリストを配信する。具体的には、プレイリスト生成部73は、送信部38およびネットワーク13を介して、生成したプレイリスト情報を対象ユーザのクライアント12に送信する。
【0225】
対象ユーザのクライアント12のUI制御部103は、受信部101を介して、プレイリスト情報を受信する。そして、UI制御部103は、プレイリスト情報に基づいて、例えば、プレイリストに含まれるセグメントの一覧を表示部105に表示させる。
【0226】
そして、対象ユーザは、提示されたプレイリストの再生を指令することにより、プレイリストに登録されているセグメントを順番に再生させることができる。
【0227】
このようにして、CFを用いて、個々のユーザの嗜好に応じた個人化されたセグメント群からなるプレイリストを生成し、配信することができる。
【0228】
なお、例えば、対象ユーザを限定せずに、単にチェックインしたユーザが類似するセグメントを集めてプレイリストを生成し、配信するようにしてもよい。
【0229】
また、例えば、対象ユーザがチェックインしたセグメントのみからなるプレイリストを生成し、配信するようにしてもよい。これにより、対象ユーザがチェックインしたコンテンツの部分(例えば、サビの部分)のみのダイジェスト再生を容易に行うことができる。
【0230】
[CBFを用いたセグメント推薦処理]
次に、図21のフローチャートを参照して、サーバ11により実行されるCBF(Content Based Filtering)を用いたセグメント推薦処理について説明する。
【0231】
ステップS141において、セグメント分析部61は、対象ユーザがチェックインしたセグメントの特徴量を分析する。具体的には、セグメント分析部61は、チェックイン情報DB52から、対象ユーザの過去のチェックイン履歴を抽出する。また、セグメント分析部61は、抽出した対象ユーザのチェックイン履歴に基づいて、対象ユーザがチェックインした各セグメントの特徴量を、コンテンツDB51から抽出する。
【0232】
さらに、セグメント分析部61は、対象ユーザがチェックインした各セグメントの特徴量の中から、特に顕著な特徴量、例えば、出現頻度が高いコード進行や歌詞などを抽出する。そして、セグメント分析部61は、抽出した特徴量を推薦部35に通知する。
【0233】
ステップS142において、セグメント抽出部71は、対象ユーザがチェックインしたセグメントと特徴が似たセグメントを抽出する。例えば、セグメント抽出部71は、セグメント分析部61により抽出された特徴量との類似度が所定の閾値以上の特徴量を有するセグメントを、コンテンツDB51から抽出する。
【0234】
ステップS143において、図18のステップS101の処理と同様に、抽出したセグメントが推薦される。
【0235】
このようにして、CBFを用いて、個々のユーザの嗜好に応じた個人化されたセグメント群を推薦することができる。
【0236】
[CBFを用いたプレイリスト生成処理1]
次に、図22のフローチャートを参照して、サーバ11により実行されるCBFを用いたプレイリスト生成処理の第1の実施の形態について説明する。
【0237】
ステップS161において、図21のステップS141の処理と同様に、対象ユーザがチェックインしたセグメントの特徴量が分析される。
【0238】
ステップS162において、図21のステップS142の処理と同様に、対象ユーザがチェックインしたセグメントと特徴が類似するセグメントが抽出される。
【0239】
ステップS163において、図19のステップS123の処理と同様に、抽出したセグメントに基づいてプレイリストが生成される。
【0240】
ステップS164において、図19のステップS124の処理と同様に、プレイリストが配信される。
【0241】
ここで、図23を参照して、図22の処理で生成されるプレイリストの具体例について説明する。
【0242】
例えば、対象ユーザが過去にチェックインしたコンテンツA乃至CのセグメントSa乃至Scの特徴量の分析が行われる。その結果、セグメントSa乃至Scが、全て高音部でコード進行がG7からCに変化している一方、曲の速度については共通する特徴がないことが検出されたものとする。
【0243】
この場合、他のコンテンツを対象に、高音部でコード進行がG7からCに変化しているセグメントの抽出が行われ、抽出したセグメントからなるプレイリストが生成される。
【0244】
そして、例えば、対象ユーザのクライアント12では、高音部でコード進行がG7からCに変化しているセグメントからなるプレイリスト(チャンネル)を示すボタン301が表示される。対象ユーザは、このボタン301を押下することにより、プレイリストに含まれるセグメントを順次再生させることができる。
【0245】
このようにして、CBFを用いて、個々のユーザの嗜好に応じた個人化されたセグメント群からなるプレイリストを生成し、配信することができる。
【0246】
なお、通常、同じユーザでも、リズム感のある元気な楽曲やゆったりしたバラード調の楽曲など、異なるタイプのコンテンツを好むため、チェックインするセグメントの特徴量は多種多様にわたる。
【0247】
そこで、ステップS161でセグメント分析部61により抽出された特徴量を、特徴量間の類似度等に基づいてクラスタリングし、得られた特徴量のグループ毎に、プレイリストを生成し、配信するようにしてもよい。これにより、互いに特徴が異なる複数のプレイリストを生成し、配信することができる。
【0248】
[CBFを用いたプレイリスト生成処理2]
次に、図24のフローチャートを参照して、サーバ11により実行されるCBFを用いたプレイリスト生成処理の第2の実施の形態について説明する。
【0249】
ステップS181において、セグメント分析部61は、各ユーザがチェックインしたセグメントの特徴量のうち特徴的なものを抽出する。具体的には、セグメント分析部61は、チェックイン情報DB52から、各ユーザの過去のチェックイン履歴を抽出する。また、セグメント分析部61は、抽出した各ユーザのチェックイン履歴に基づいて、各ユーザがチェックインした各セグメントの特徴量をコンテンツDB51から抽出する。
【0250】
さらに、セグメント分析部61は、抽出した全てのセグメントの特徴量の集合において特徴的なもの、例えば、出現頻度が高い特徴量を所定の数だけ抽出する。セグメント分析部61は、抽出した特徴量を推薦部35に通知する。
【0251】
ステップS182において、セグメント抽出部71は、コンテンツDB51から、セグメント分析部61が抽出した特徴量を有するセグメントを抽出する。
【0252】
なお、このとき、過去に1人以上のユーザがチェックインしたセグメントのみを抽出対象にするようにしてもよいし、まだ1人のユーザもチェックインしていないセグメントも抽出対象に含めるようにしてもよい。後者の場合、例えば、リリース直後のコンテンツのセグメントを抽出対象に含めることができる。
【0253】
ステップS183において、プレイリスト生成部73は、抽出したセグメントに基づいてプレイリストを生成する。具体的には、プレイリスト生成部73は、セグメント抽出部71が抽出したセグメントを、抽出条件となった特徴量毎に分類する。そして、プレイリスト生成部73は、コンテンツDB51やチェックイン情報DB52等を用いて、分類したグループ毎に、セグメントを所定の順番に配列するとともに、各セグメントに関する情報を一覧にしたプレイリスト情報を生成する。また、プレイリスト生成部73は、各プレイリストに対応する特徴量に基づいて、プレイリストに名称を付与する。
【0254】
ステップS184において、図19のステップS124の処理と同様に、プレイリストが配信される。
【0255】
配信先のクライアント12のUI制御部103は、受信部101を介して、プレイリスト情報を受信する。そして、UI制御部103は、受信したプレイリスト情報に基づいて、プレイリストの一覧を表示部105に表示させる。
【0256】
図25は、このとき表示されるプレイリストの一覧の例を示している。この例では、ボタン321乃至325が、それぞれ異なるプレイリストに対応付けられ、各ボタンに対応するプレイリストの名称が表示されている。
【0257】
例えば、ボタン321に対応するプレイリストは、転調Channelの名称が付けられており、コンテンツの転調部分を含むセグメント群からなる。
【0258】
ボタン322に対応するプレイリストは、クレッシェンドCh.の名称が付けられており、コンテンツの音がだんだん強くなる部分を含むセグメント群からなる。
【0259】
ボタン323に対応するプレイリストは、打楽器大解放Ch.の名称が付けられており、コンテンツの打楽器の大解放が行われている部分を含むセグメント群からなる。
【0260】
ボタン324に対応するプレイリストは、メロディ上昇Ch.の名称が付けられており、コンテンツのメロディが上昇する部分を含むセグメント群からなる。
【0261】
ボタン325に対応するプレイリストは、(歌詞)「二度と会えない」Ch.の名称が付けられており、コンテンツの「二度と会えない」という歌詞を含むセグメント群からなる。
【0262】
例えば、ユーザは、ボタン321乃至325のいずれかを選択することにより、選択したボタンに対応するプレイリストを再生させることができる。
【0263】
なお、このとき、特徴量の出現頻度等に基づいて、各プレイリストのランキング付けを行うようにしてもよい。例えば、最も出現頻度の多い特徴量に基づいて生成されたプレイリストを1位とし、以下、対応する特徴量の出現頻度の多い順にプレイリストを並べて、ユーザに提示するようにしてもよい。
【0264】
このようにして、CBFを用いて、多くのユーザが嗜好する特徴量を有するセグメント群からなるプレイリストを生成し、配信することができる。
【0265】
[セグメントに付与したコメントを用いたセグメント推薦処理]
次に、図26のフローチャートを参照して、サーバ11により実行される、セグメントに付与されたコメント(すなわち、テキストデータ)を用いたセグメント推薦処理について説明する。
【0266】
ステップS201において、付与情報分析部63は、対象ユーザが付与したコメントを分析する。そして、付与情報分析部63は、分析結果を推薦部35に通知する。
【0267】
例えば、付与情報分析部63は、対象ユーザが再生中のコンテンツのセグメントにチェックインし、コメントを付与したとき、そのコメントを分析し、特徴的な語句(例えば、セグメントの特徴を端的に表す語句など)を抽出する。付与情報分析部63は、抽出した語句を推薦部35に通知する。
【0268】
あるいは、例えば、付与情報分析部63は、チェックイン情報DB52から、対象ユーザが過去にセグメントに付与したコメントを抽出する。そして、付与情報分析部63は、抽出したコメントを分析し、特徴的な語句(例えば、出現頻度が最も多い語句など)を抽出する。付与情報分析部63は、抽出した語句を推薦部35に通知する。
【0269】
ステップS202において、セグメント抽出部71は、付与情報分析部63による分析結果に基づいて、対象ユーザが付与したコメントと類似するコメントが付与されているセグメントを抽出する。
【0270】
例えば、セグメント抽出部71は、チェックイン情報DB52から、分析部32により抽出された語句を含むコメントが付与されているセグメントを抽出する。このとき、例えば、類義語辞書54を用いて、抽出された語句と類似する語句を含むコメントが付与されているセグメントまで抽出範囲を広げるようにしてもよい。
【0271】
ステップS203において、図18のステップS103の処理と同様に、抽出したセグメントが推薦される。
【0272】
このようにして、対象ユーザが付与したコメントと類似するコメントが他のユーザから付与されているセグメントを、対象ユーザに推薦することができる。これにより、例えば、対象ユーザがあるセグメントに与えた評価や感想と同様の評価や感想が与えられている他のセグメントを、対象ユーザに推薦することができる。
【0273】
[セグメントに付与されたコメントを用いたプレイリスト生成処理1]
次に、図27のフローチャートを参照して、サーバ11により実行される、セグメントに付与されたコメントを用いたプレイリスト生成処理の第1の実施の形態について説明する。
【0274】
ステップS221において、図26のステップS201の処理と同様に、対象ユーザが付与したコメントが分析される。
【0275】
ステップS222において、図26のステップS202の処理と同様に、対象ユーザが付与したコメントと類似するコメントが付与されているセグメントが抽出される。
【0276】
ステップS223において、図19のステップS123の処理と同様に、抽出したセグメントに基づいてプレイリストが生成される。
【0277】
ステップS224において、図19のステップS124の処理と同様に、プレイリストが配信される。
【0278】
なお、このとき対象ユーザのコメントから抽出された語句を用いて、プレイリストの名称を付けるようにしてもよい。例えば、「さわやか」という語句が抽出されている場合、「さわやかチャンネル」といったようなプレイリスト名を付与するようにしてもよい。
【0279】
また、例えば、ステップS222の処理で抽出されたセグメントを、さらにセグメントの特徴量に基づいて分類し、特徴量が類似するセグメント毎に複数のプレイリストを生成するようにしてもよい。さらに、この場合、例えば、対象ユーザのコメントから抽出された語句と特徴量とを組み合わせて、プレイリストの名称を付けるようにしてもよい。例えば、「さわやか」という語句を用いて抽出されたセグメントを楽曲のスピードに基づいて分類してプレイリストを生成した場合、「さわやか&遅いチャンネル」「さわやか&速いチャンネル」等のプレイリスト名を付与するようにしてもよい。
【0280】
このようにして、対象ユーザが付与したコメントと類似するコメントが他のユーザから付与されているセグメント群からなるプレイリストを生成し、提示することができる。
【0281】
[セグメントに付与されたコメントを用いたプレイリスト生成処理2]
次に、図28のフローチャートを参照して、サーバ11により実行される、セグメントに付与されたコメントを用いたプレイリスト生成処理の第2の実施の形態について説明する。
【0282】
ステップS241において、コメントラベル判別部33は、付与されているコメントに基づいて、各セグメントにコメントラベルを付与する。具体的には、コメントラベル判別部33は、チェックイン情報DB52から、コメントが付与されているセグメントを抽出する。そして、コメントラベル判別部33は、抽出したセグメント、コメントを付与したユーザ、および、付与されているコメントの関係を示すテーブル(以下、コメントテーブルと称する)を生成する。
【0283】
図29は、コメントテーブルの例を示している。この例では、セグメントS1乃至S3に対して、ユーザU1乃至U3からコメントが付与されていることが示されている。例えば、セグメントS1に対して、ユーザU1により「この曲かっこいい!」というコメントが付与されていることが示されている。
【0284】
次に、コメントラベル判別部33は、ラベルDB55に格納されているラベルの中から、各セグメントに付与されているコメントに最も適合するラベルを選択する。そして、コメントラベル判別部33は、コメントテーブルの各コメントを、選択したラベル(コメントラベル)に置き換える。
【0285】
図30は、図29のコメントテーブルのコメントをコメントラベルに置き換えた後の例を示している。例えば、ユーザU1がセグメントS1に付与した「この曲かっこいい!」というコメントが、”かっこいい”というコメントラベルに置き換えられている。また、例えば、ユーザU3がセグメントS3に付与した「coolだ・・・」というコメントも同様に、”かっこいい”というコメントラベルに置き換えられている。
【0286】
コメントを自由に入力できる場合、各ユーザが同じような主観をセグメントに持ったとしても、付与するコメントの表現はそれぞれ異なる。そこで、コメントラベル判別器33によりコメントをコメントラベルに置き換えることにより、コメントの表現は異なるが、互いに類似するユーザの主観を集約することができる。
【0287】
なお、同じセグメントに対して各ユーザが自由に異なるコメントを付与することができるため、図30のセグメントS1のように、同じセグメントに対して異なるコメントラベルが付与される場合がある。
【0288】
そして、コメントラベル判別部33は、コメントをコメントラベルに置き換えた後のコメントテーブルを推薦部35に供給する。
【0289】
ステップS242において、特徴量ラベル判別部34は、特徴量に基づいて、各セグメントに特徴量ラベルを付与する。具体的には、特徴量ラベル判別部34は、コンテンツDB51およびチェックイン情報DB52を用いて、各セグメントと特徴量の関係を示すテーブル(以下、特徴量テーブルと称する)を生成する。
【0290】
図31は、特徴量テーブルの例を示している。なお、図31では、セグメントS1乃至S5から特徴量1乃至3が抽出されている例を示している。
【0291】
次に、特徴量ラベル判別部34は、ラベルDB55に格納されているラベルの中から、各セグメントの特徴量に最も適合するラベルを選択する。そして、特徴量ラベル判別部34は、特徴量テーブルの特徴量を、選択したラベル(特徴量ラベル)に置き換える。
【0292】
図32は、図31の特徴量テーブルの特徴量を特徴量ラベルに置き換えた後の例を示している。例えば、セグメントS1の特徴量が、”かっこいい”という特徴量ラベルに置き換えられている。
【0293】
このように、特徴量ラベルは、コメントラベルと同様にラベルDB55を用いて、同じ種類のラベルの候補の中から選択され、各セグメントに付与される。ただし、同じセグメントに付与されるコメントラベルと特徴量ラベルとが、必ずしも一致するとは限らない。
【0294】
そして、特徴量ラベル判別部34は、特徴量を特徴量ラベルに置き換えた後の特徴量テーブルを推薦部35に供給する。
【0295】
ステップS243において、セグメント抽出部71は、対象ユーザが付与したコメントに対応するコメントラベルに基づいて、セグメントを抽出する。
【0296】
ここで、図29乃至図32の例を用いて、ユーザU1がセグメントS1に対して付与した「この曲かっこいい!」というコメントに対応するコメントラベル”かっこいい”に基づいて、セグメントを抽出する場合について説明する。
【0297】
まず、セグメント抽出部71は、コメントテーブルおよび特徴量テーブルの中から、”かっこいい”というコメントラベルまたは特徴量ラベルが付与されているセグメントを抽出する。その結果、コメントテーブルからセグメントS3が抽出され、特徴量テーブルからセグメントS4,S5が抽出される。
【0298】
さらに、セグメント抽出部71は、抽出したセグメントの中からセグメントS1と類似するセグメント(例えば、セグメントS1との特徴量の類似度が所定の値以上のセグメント)を抽出する。
【0299】
ステップS244において、図19のステップS123の処理と同様に、抽出したセグメントに基づいてプレイリストが生成される。
【0300】
ステップS245において、図19のステップS124の処理と同様に、プレイリストが配信される。
【0301】
このようにして、対象ユーザが付与したコメントに基づいて、付与したコメントと類似するコメントが付与されているセグメント、および、付与したコメントにより表される特徴を有するセグメント群からなるプレイリストを生成し、配信することができる。
【0302】
なお、クライアント12においてプレイリストを提示する際に、コメントラベルに基づいて抽出されたセグメントについては、例えば、元のコメントとコメントを付与したユーザの情報もあわせて提示するようにしてもよい。
【0303】
また、例えば、コメントラベルに基づいてセグメントを抽出する際に、対象ユーザと類似するユーザが付与したコメントに対応するコメントラベルのみを用いるようにしてもよい。ここで、類似するユーザとは、例えば、セグメントの評価傾向、コメントの付与傾向、セグメントの再生履歴等が対象ユーザと類似するユーザのことである。
【0304】
[ランキングによるセグメント推薦処理]
次に、図33のフローチャートを参照して、サーバ11により実行される、ランキングに基づくセグメント推薦処理について説明する。
【0305】
ステップS261において、統計分析部65は、チェックイン情報DB52を用いて、チェックインされたセグメントの統計をとる。
【0306】
ステップS262において、統計分析部65は、統計結果に基づいて、セグメントのランキングを生成する。すなわち、統計分析部65は、チェックインしたユーザが多い順にセグメントを並べることにより、セグメントのランキング付けを行う。
【0307】
このとき、例えば、セグメントが属するコンテンツのジャンル別にランキング付けを行うようにしてもよい。
【0308】
あるいは、例えば、コンテクスト別にランキング付けを行うようにしてもよい。例えば、チェックインが行われた場所や地域別にランキング付けを行ったり、チェックインが行われた時間帯別にランキング付けを行うようにしてもよい。
【0309】
また、例えば、チェックインしたユーザの地域別、年代別、または、国籍別にランキング付けを行うようにしてもよい。
【0310】
そして、統計分析部65は、生成したランキングを示す情報を推薦部35に供給する。
【0311】
ステップS263において、セグメント推薦部72は、ランキングを配信する。具体的には、セグメント推薦部72は、コンテンツDB51やチェックイン情報DB52等を用いて、統計分析部65により生成されたランキングの上位のセグメントに関する情報を含むランキング情報を生成する。セグメント推薦部72は、生成したランキング情報を、送信部38およびネットワーク13を介して、クライアント12に送信する。
【0312】
配信先のクライアント12のUI制御部103は、受信部101を介して、ランキング情報を受信する。そして、UI制御部103は、ランキング情報を表示部105に表示させる。
【0313】
このようにして、チェックインしたユーザが多い人気のセグメントをユーザに推薦することができる。
【0314】
[スライドショーに関する処理]
次に、図34乃至図36を参照して、サーバ11により実行されるスライドショーに関する処理について説明する。
【0315】
[セグメントと画像の相関関係の学習処理]
まず、図34のフローチャートを参照して、セグメントと画像の相関関係の学習処理について説明する。
【0316】
ステップS281において、セグメント分析部61は、画像が付与されているセグメントの特徴量を分析する。具体的には、セグメント分析部61は、チェックイン情報DB52から、画像が付与されているセグメントを抽出する。そして、セグメント分析部61は、コンテンツDB51を用いて、抽出した各セグメントの特徴量を分析する。
【0317】
ここで、分析する特徴量の種類や数は、任意に設定することができる。
【0318】
ステップS282において、付与情報分析部63は、セグメントに付与されている画像の特徴量を分析する。具体的には、付与情報分析部63は、チェックイン情報DB52から、ステップS281において抽出されたセグメントに付与されている画像を抽出し、抽出した各画像の特徴量を分析する。
【0319】
ここで、分析する特徴量の種類や数は、任意に設定することができる。例えば、画像の色、テクスチャーなどの低レベルの特徴量を分析したり、物体認識などを用いて、画像内の物体やその特徴量などの高レベルの特徴量を分析したりすることが可能である。
【0320】
ステップS283において、相関分析部64は、セグメントと付与されている画像の特徴量の相関関係を分析する。すなわち、相関分析部64は、セグメント分析部61および付与情報分析部63の分析結果に基づいて、画像が付与されているセグメントの特徴量と付与されている画像の特徴量との相関関係を分析する。そして、相関分析部64は、得られた分析結果を記憶装置56に記憶させる。
【0321】
[スライドショー生成処理の第1の実施の形態]
次に、図35のフローチャートを参照して、サーバ11により実行されるスライドショー生成処理の第1の実施の形態について説明する。なお、この処理では、指定されたコンテンツ(楽曲)に画像を割り当てることによりスライドショーが生成される。すなわち、指定されたコンテンツの再生に合わせて画像を順次切り替えるスライドショーが生成される。
【0322】
ステップS301において、サーバ11は、スライドショーに用いるコンテンツの特徴量をセグメント単位で分析する。
【0323】
例えば、クライアント12は、スライドショーの生成対象となるコンテンツ、および、スライドショーに用いる画像の候補を示す情報を、ネットワーク13を介してサーバ11に送信し、スライドショーの配信を要求する。
【0324】
配信部37は、受信部39を介してクライアント12から送信された情報を受信し、受信した情報をスライドショー生成部36に供給し、スライドショーの生成を指令する。スライドショー生成部36は、スライドショーに用いるコンテンツの特徴量の分析をセグメント分析部61に指令する。
【0325】
セグメント分析部61は、スライドショーに用いるコンテンツデータをコンテンツDB51から取得し、所定の単位(例えば、小節単位、楽曲構造単位等)のセグメントに分解する。そして、セグメント分析部61は、各セグメントの特徴量を分析し、分析結果をスライドショー生成部36に通知する。
【0326】
ステップS302において、サーバ11は、スライドショーに用いる画像の候補の特徴量を分析する。具体的には、スライドショー生成部36は、スライドショーに用いる画像の候補の特徴量の分析を付与情報分析部63に指令する。付与情報分析部63は、スライドショーに用いる画像の候補を、チェックイン情報DB52や記憶装置56から読み出し、各画像の特徴量を分析する。そして、付与情報分析部63は、分析結果をスライドショー生成部36に通知する。
【0327】
ステップS303において、スライドショー生成部36は、各セグメントに組み合わせる画像を選択する。具体的には、スライドショー生成部36は、セグメントと画像の特徴量の相関関係の分析結果を記憶装置56から読み出す。
【0328】
スライドショー生成部36は、取得した分析結果に基づいて、スライドショー用の画像の候補の中から、スライドショーに使用するコンテンツの各セグメントの再生中に表示する画像を選択する。例えば、スライドショー生成部36は、スライドショーに使用するコンテンツの各セグメントに対して、スライドショー用の画像の候補の中から最も相関が高い画像を選択する。
【0329】
ステップS304において、スライドショー生成部36は、スライドショーを生成する。具体的には、スライドショー生成部36は、各セグメントの順番および再生時間に基づいて、各セグメントと組み合わせる画像の再生順および再生時間を設定する。そして、スライドショー生成部36は、スライドショーに用いるコンテンツデータおよび画像、並びに、各画像の再生順と再生時間を示す情報を含むスライドショーデータを生成する。スライドショー生成部36は、生成したスライドショーデータを配信部37に供給する。
【0330】
ステップS305において、配信部37は、スライドショーを配信する。すなわち、配信部37は、送信部38およびネットワーク13を介して、スライドショーデータを要求元のクライアント12に送信する。
【0331】
要求元のクライアント12の受信部101は、スライドショーデータを受信し、受信したスライドショーデータに含まれるコンテンツデータを再生部104に供給し、残りをUI制御部103に供給する。
【0332】
再生部104は、コンテンツデータの再生を開始し、その結果得られる音声を音声出力部106から出力させる。また、UI制御部103は、コンテンツ内の各セグメントの再生に同期して、スライドショーデータに含まれる各画像を表示部105に表示させる。
【0333】
なお、スライドショーの再生をすぐに行わずに、受信したスライドショーデータを記憶部102に記憶させるようにしてもよい。
【0334】
このようにして、コンテンツの再生に合わせて、コンテンツ内の各セグメントに適した画像を順次表示することができる。これにより、例えば、ユーザは、コンテンツ(楽曲)を聴きながら、コンテンツの各セグメントに合った風景写真等を見て楽しむことができる。
【0335】
なお、各セグメントの時間が短い場合、画像が頻繁に切り替わり、ユーザに違和感や不快感を与えることが想定される。これを防止するために、例えば、隣接するセグメント間の特徴量の類似度を計算し、類似度が所定の閾値を超えるセグメントを1つにまとめるようにしてもよい。
【0336】
また、例えば、スライドショーに使用するコンテンツや画像の候補が予め決まっているとき、それらの特徴量を先に分析しておき、ステップS301およびS302の処理を省略するようにすることも可能である。あるいは、図34のステップS281およびS282の分析結果を用いるようにすることも可能である。これにより、スライドショーをより迅速に配信することができ、ユーザの利便性が向上する。
【0337】
[スライドショー生成処理の第2の実施の形態]
次に、図36のフローチャートを参照して、サーバ11により実行されるスライドショー生成処理の第2の実施の形態について説明する。なお、この処理では、複数の画像からなるグループの各画像にコンテンツのセグメントを割り当てることによりスライドショーが生成される。すなわち、複数の画像をBGMとともに順次再生するスライドショーが生成される。
【0338】
ステップS321において、サーバ11は、スライドショーに用いる各画像の特徴量を分析する。
【0339】
例えば、クライアント12は、スライドショーの生成対象となる複数の画像および表示順、並びに、スライドショーに用いるコンテンツの候補を示す情報を、ネットワーク13を介してサーバ11に送信し、スライドショーの配信を要求する。このとき、クライアント12は、各画像の表示時間を指定することも可能である。
【0340】
配信部37は、受信部39を介してクライアント12から送信された情報を受信し、受信した情報をスライドショー生成部36に供給する。そして、スライドショー生成部36は、スライドショーに用いる各画像の特徴量の分析を付与情報分析部63に指令する。
【0341】
付与情報分析部63は、スライドショーに用いる各画像の特徴量を分析し、分析結果をスライドショー生成部36に通知する。
【0342】
ステップS322において、図35のステップS301の処理と同様にして、スライドショーに用いるコンテンツの候補の特徴量がセグメント単位で分析される。そして、分析結果が、セグメント分析部61からスライドショー生成部36に通知される。
【0343】
ステップS323において、スライドショー生成部36は、各画像に組み合わせるセグメントを選択する。具体的には、スライドショー生成部36は、セグメントと画像の特徴量の相関関係の分析結果を記憶装置56から読み出す。
【0344】
スライドショー生成部36は、取得した分析結果に基づいて、スライドショー用のコンテンツの候補の各セグメントの中から、スライドショーに使用する各画像の表示中に再生するセグメントを選択する。例えば、スライドショー生成部36は、スライドショーに使用する各画像に対して、スライドショー用のコンテンツの候補の各セグメントの中から最も相関が高いセグメントを選択する。
【0345】
なお、画像の切り替わり時にコンテンツの雰囲気が大きく変化し、ユーザに違和感や不快感を与えることを防止するために、例えば、対象となる画像だけでなく隣接する画像とも相関が高いセグメントを選択するようにしてもよい。
【0346】
また、BGMの雰囲気を一貫させたい場合、例えば、セグメント単位ではなく、全ての画像と相関が高いコンテンツを1つ選択するようにしてもよい。
【0347】
さらに、例えば、各画像の表示時間が指定されており、表示時間が長いため1つの画像に対して複数のセグメントが割り当てられる場合、途中でBGMの雰囲気が変わらないように、特徴量が類似する複数のセグメントを選択して、割り当てるようにしてもよい。
【0348】
ステップS324において、スライドショー生成部36は、スライドショーを生成する。具体的には、スライドショー生成部36は、各画像の表示時間が指定されていない場合、各画像に割り当てられているセグメントの再生時間を各画像の表示時間に設定する。
【0349】
そして、スライドショー生成部36は、スライドショーに用いる画像およびセグメント、各画像の再生順と表示時間、並びに、各セグメントの再生順を示す情報を含むスライドショーデータを生成する。スライドショー生成部36は、生成したスライドショーデータを配信部37に供給する。
【0350】
ステップS325において、図35のステップS305の処理と同様に、スライドショーが配信される。そして、要求元のクライアント12は、例えば、スライドショーを再生したり、スライドショーデータを記憶したりする。
【0351】
なお、スライドショーの再生時に、各セグメントが自然につながって聞こえるように、セグメントの切り替え時にフェードイン、フェードアウト、クロスフェード等を行うようにしてもよい。
【0352】
このようにして、画像の表示に合わせて、各画像に適したセグメントを順次再生することができる。これにより、例えば、旅行等で撮影した写真を用いてスライドショーを作成したり、撮りためた写真をデジタルフォトフレームなどで順次再生したりする場合に、簡単に各々の写真の雰囲気にあったBGMをつけることができる。
【0353】
なお、同様の処理により、動画にBGMをつけることができる。例えば、いくつかの動画のシーン毎の特徴量とコンテンツのセグメントの特徴量との相関関係を分析しておく。そして、BGMを付与する動画のシーンの切り替わりを手動または自動で設定し、上述した処理と同様にして、シーン毎にセグメントを割り当てることが可能である。
【0354】
以上のようにして、ユーザは、コンテンツの任意のセグメントにチェックインし、チェックインしたセグメントに対して、コメント、ファイル等の情報を付与することができる。
【0355】
また、ユーザの各セグメントに対する嗜好に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦したり、プレイリストやスライドショーを配信したりすることができる。従って、ユーザは、例えば、未知のタイプのコンテンツや嫌いなタイプのコンテンツの中から、好みのセグメントを発見することできる。また、ユーザは、例えば、同じコンテンツ内の異なるセグメント間の印象の違いや、同一ジャンルのコンテンツのセグメント間の特徴の差などを楽しむことができる。
【0356】
<2.変形例>
以下、本技術の実施の形態の変形例について説明する。
【0357】
[変形例1]
本技術は、上述した楽曲以外にも、例えば、動画(映画やTV番組など)や電子書籍など、複数のセグメントに分解できるコンテンツの推薦等を行う場合にも適用することが可能である。例えば、動画の場合、ユーザの好みのシーンを推薦したり、電子書籍の場合、ユーザの好みの文章やセクション等を推薦したりすることが可能である。
【0358】
[変形例2]
また、セグメント単位の推薦とコンテンツ単位の推薦を切り替えたり、同時に行うようにしてもよい。また、セグメント単位とコンテンツ単位が混在するプレイリストを生成できるようにしてもよい。
【0359】
さらに、ユーザの嗜好等により抽出されたセグメントを含むコンテンツからなるプレイリストを生成して、配信するようにしてもよい。この場合、例えば、抽出されたセグメントのコンテンツ内における位置をマーキング等によりユーザに提示して、プレイリスト内のコンテンツが選択された理由等を示すようにしてもよい。
【0360】
[変形例3]
また、図1では、サーバ11を1台とする例を示したが、2台以上設けるようにすることも可能である。例えば、コンテンツを推薦するサーバと、実際にコンテンツデータを送信するサーバを分けるようにしてもよい。
【0361】
[変形例4]
さらに、本技術は、上述した配信型のサービスだけでなく、ユーザが保有する装置や家庭内のネットワーク等においてユーザが保有するコンテンツを利用する場合にも適用することができる。
【0362】
例えば、サーバ11の機能をクライアント12に持たせて、ユーザが、クライアント12が保有するコンテンツのセグメントにチェックインしたり、セグメント付与情報を付与したりするようにすることが可能である。また、チェックインしたセグメントや、付与したセグメント付与情報に基づいて、クライアント12が保有するコンテンツを用いて、セグメントの推薦を行ったり、プレイリストやスライドショーの生成を行ったりすることが可能である。
【0363】
これにより、ユーザは、自らが保有するコンテンツを、コンテンツ単位だけでなく、セグメント単位で楽しむことができる。
【0364】
[変形例5]
また、上述したコンテンツ再生画面はその一例であり、他の形態にすることも可能である。例えば、セグメント付与情報が付与されているセグメントのコンテンツ内での位置が容易に認識できるのであれば、セグメント付与情報の表示方法は、上述した方法に限定されるものではない。
【0365】
[変形例6]
さらに、上述したセグメント付与情報の種類は、その一例であり、セグメントに付与する情報の種類や数は任意に設定することができる。また、上述したセグメント付与情報の入力方法も、その一例であり、他の方法や他の入力画面を用いて入力するようにしてもよい。
【0366】
[コンピュータの構成例]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
【0367】
図37は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
【0368】
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)501,ROM(Read Only Memory)502,RAM(Random Access Memory)503は、バス504により相互に接続されている。
【0369】
バス504には、さらに、入出力インタフェース505が接続されている。入出力インタフェース505には、入力部506、出力部507、記憶部508、通信部509、及びドライブ510が接続されている。
【0370】
入力部506は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部507は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部508は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部509は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ510は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア511を駆動する。
【0371】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU501が、例えば、記憶部508に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース505及びバス504を介して、RAM503にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0372】
コンピュータ(CPU501)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア511に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
【0373】
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア511をドライブ510に装着することにより、入出力インタフェース505を介して、記憶部508にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部509で受信し、記憶部508にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM502や記憶部508に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0374】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0375】
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置、手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0376】
さらに、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0377】
また、例えば、本技術は以下のような構成も取ることができる。
【0378】
(1)
ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を含む指定情報を取得する取得部と、
収集した前記指定情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する推薦部と
を含む情報処理装置。
(2)
前記指定情報は、ユーザが指定したセグメントに付与した情報である付与情報を含み、
前記推薦部は、前記付与情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記付与情報は、テキストデータを含み、
前記推薦部は、ユーザが付与したテキストデータと類似するテキストデータが付与されているセグメントを推薦する
前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記コンテンツは楽曲であり、
前記付与情報は画像を含み、
セグメントの特徴量とセグメントに付与されている画像の特徴量との相関関係を分析する分析部と、
前記相関関係の分析結果に基づいて、セグメントと画像の組み合わせを選択する選択部と
をさらに含む前記(2)または(3)に記載の情報処理装置。
(5)
コンテンツの再生を行う再生部と、
コンテンツの再生中に、そのコンテンツのセグメントに付与されている付与情報を、そのセグメントのコンテンツ内の位置に合わせて表示するように制御する表示制御部と
をさらに含む前記(2)乃至(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
再生中のコンテンツに対してセグメントを指定するための操作部を
さらに含む前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記付与情報は、テキストデータ、ファイル、セグメントに対する評価、および、他のセグメントへのリンク情報のうち少なくとも1つを含む
前記(2)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8)
前記推薦部は、ユーザが指定したセグメントの特徴量に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する
前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)
前記推薦部は、ユーザが指定したセグメントの特徴量と類似する特徴量を有するセグメントを推薦する
前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)
前記取得部は、複数の他の情報処理装置から前記指定情報を取得し、
前記推薦部は、複数の前記他の情報処理装置から取得した前記指定情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する
前記(1)乃至(4)および(7)乃至(9)のいずれかに記載の情報処理装置。
(11)
前記指定情報は、セグメントを指定したユーザを示す情報をさらに含み、
前記推薦部は、各ユーザが指定したセグメントの履歴に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する
前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記推薦部は、セグメントを推薦する対象となる対象ユーザが指定したセグメントと同じセグメントを指定した他のユーザにより指定された他のセグメントを前記対象ユーザに推薦する
前記(11)に記載の情報処理装置。
(13)
前記推薦部は、セグメントを推薦する対象となる対象ユーザが指定したセグメントと指定したユーザが類似する他のセグメントを前記対象ユーザに推薦する
前記(11)または(12)に記載の情報処理装置。
(14)
コンテンツの推薦を行う情報処理装置が、
ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を含む指定情報を取得し、
収集した前記指定情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する
ステップを含む情報処理方法。
(15)
ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を含む指定情報を取得し、
収集した前記指定情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(16)
サーバとクライアントにより構成され、
前記サーバは、
前記クライアントにコンテンツを配信する配信部と、
前記クライアントにおいてユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を含む指定情報を受信する第1の受信部と、
前記クライアントから収集した前記指定情報に基づいて、前記クライアントにセグメント単位でコンテンツを推薦する推薦部と
を含み、
前記クライアントは、
前記サーバからコンテンツを受信する第2の受信部と、
受信したコンテンツの再生を行う再生部と、
ユーザにより指定されたコンテンツのセグメントを示す情報を取得する取得部と、
ユーザにより指定されたセグメントを示す情報を含む前記指定情報を前記サーバに送信する送信部と
を含む情報処理システム。
(17)
サーバが、クライアントにコンテンツを配信し、
前記クライアントが、サーバから受信したコンテンツの再生を行い、ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を取得し、取得した情報を含む指定情報を前記サーバに送信し、
前記サーバが、前記クライアントから収集した前記指定情報に基づいて、前記クライアントにセグメント単位でコンテンツを推薦する
ステップを含む情報処理方法。
【符号の説明】
【0379】
1 情報処理システム, 11 サーバ, 12 クライアント, 31 記憶部, 32 分析部, 33 コメントラベル判別部, 34 特徴量ラベル判別部, 35 推薦部, 36 スライドショー生成部, 37 配信部, 38 送信部, 39 受信部, 40 チェックイン情報取得部, 51 コンテンツDB, 52 チェックイン情報DB, 53 ユーザDB, 54 類義語辞書, 55 ラベルDB, 61 セグメント分析部, 62 ユーザ分析部, 63 付与情報分析部, 64 相関分析部, 65 統計分析部, 71 セグメント抽出部, 72 セグメント推薦部, 73 プレイリスト生成部, 101 受信部, 103 UI制御部, 104 再生部, 105 表示部, 106 音声出力部, 107 操作部, 108 チェックイン情報生成部, 109 送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を含む指定情報を取得する取得部と、
収集した前記指定情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する推薦部と
を含む情報処理装置。
【請求項2】
前記指定情報は、ユーザが指定したセグメントに付与した情報である付与情報を含み、
前記推薦部は、前記付与情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記付与情報は、テキストデータを含み、
前記推薦部は、ユーザが付与したテキストデータと類似するテキストデータが付与されているセグメントを推薦する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記コンテンツは楽曲であり、
前記付与情報は画像を含み、
セグメントの特徴量とセグメントに付与されている画像の特徴量との相関関係を分析する分析部と、
前記相関関係の分析結果に基づいて、セグメントと画像の組み合わせを選択する選択部と
をさらに含む請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
コンテンツの再生を行う再生部と、
コンテンツの再生中に、そのコンテンツのセグメントに付与されている付与情報を、そのセグメントのコンテンツ内の位置に合わせて表示するように制御する表示制御部と
をさらに含む請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
再生中のコンテンツに対してセグメントを指定するための操作部を
さらに含む請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記付与情報は、テキストデータ、ファイル、セグメントに対する評価、および、他のセグメントへのリンク情報のうち少なくとも1つを含む
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記推薦部は、ユーザが指定したセグメントの特徴量に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記推薦部は、ユーザが指定したセグメントの特徴量と類似する特徴量を有するセグメントを推薦する
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記取得部は、複数の他の情報処理装置から前記指定情報を取得し、
前記推薦部は、複数の前記他の情報処理装置から取得した前記指定情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記指定情報は、セグメントを指定したユーザを示す情報をさらに含み、
前記推薦部は、各ユーザが指定したセグメントの履歴に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記推薦部は、セグメントを推薦する対象となる対象ユーザが指定したセグメントと同じセグメントを指定した他のユーザにより指定された他のセグメントを前記対象ユーザに推薦する
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記推薦部は、セグメントを推薦する対象となる対象ユーザが指定したセグメントと指定したユーザが類似する他のセグメントを前記対象ユーザに推薦する
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項14】
コンテンツの推薦を行う情報処理装置が、
ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を含む指定情報を取得し、
収集した前記指定情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する
ステップを含む情報処理方法。
【請求項15】
ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を含む指定情報を取得し、
収集した前記指定情報に基づいて、セグメント単位でコンテンツを推薦する
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項16】
サーバとクライアントにより構成され、
前記サーバは、
前記クライアントにコンテンツを配信する配信部と、
前記クライアントにおいてユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を含む指定情報を受信する第1の受信部と、
前記クライアントから収集した前記指定情報に基づいて、前記クライアントにセグメント単位でコンテンツを推薦する推薦部と
を含み、
前記クライアントは、
前記サーバからコンテンツを受信する第2の受信部と、
受信したコンテンツの再生を行う再生部と、
ユーザにより指定されたコンテンツのセグメントを示す情報を取得する取得部と、
ユーザにより指定されたセグメントを示す情報を含む前記指定情報を前記サーバに送信する送信部と
を含む情報処理システム。
【請求項17】
サーバが、クライアントにコンテンツを配信し、
前記クライアントが、サーバから受信したコンテンツの再生を行い、ユーザにより指定されたコンテンツの一部のセグメントを示す情報を取得し、取得した情報を含む指定情報を前記サーバに送信し、
前記サーバが、前記クライアントから収集した前記指定情報に基づいて、前記クライアントにセグメント単位でコンテンツを推薦する
ステップを含む情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公開番号】特開2013−3684(P2013−3684A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−131671(P2011−131671)
【出願日】平成23年6月13日(2011.6.13)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】