説明

情報処理装置、情報処理システム及びプログラム

【課題】他の情報処理装置との間で連携してネットワークコンテンツを出力することが可能な情報処理装置、情報処理システム及びプログラムを提供すること。
【解決手段】本技術の情報処理装置は、状態同期部と、コンテンツ情報取得部と、コンテンツデータ取得部と、コンテンツ生成部と、出力部とを具備する。状態同期部は、他の情報処理装置において出力されているコンテンツのコンテンツ識別子を取得する。コンテンツ情報取得部は、コンテンツ識別子に対応するコンテンツ情報をサーバから取得する。コンテンツデータ取得部は、コンテンツ情報に基づいてコンテンツ識別子によって特定されるコンテンツデータをサーバから取得する。コンテンツ生成部は、コンテンツデータからコンテンツを生成する。出力部は、ユーザによる操作入力を受けてコンテンツ生成部から供給されたコンテンツの出力を開始する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、ネットワークコンテンツに連携したアクセスが可能な情報処理装置、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワーク接続機器の普及に伴ない、ネットワーク上に存在する動画、音楽等のコンテンツ(以下、ネットワークコンテンツ)を種々のネットワーク接続機器を用いて出力(再生、表示等)させることが一般化している。例えばホーム機器(ネットワーク接続が可能なテレビジョン受像器等)において再生されている動画コンテンツを、モバイル機器(携帯電話等)で再生させることも可能となっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、コンテンツ供給部と複数の表示再生部から構成される表示再生システムが開示されている。当該表示再生システムでは、コンテンツ供給部から表示再生部にコンテンツがストリーミング配信され、表示再生部が当該コンテンツを再生するものとされている。そして複数の表示再生部の間で、コンテンツを再生する表示再生部を切り替えることが可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−332812号公報(段落[0098]、図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、コンテンツを出力させるネットワーク接続機器を切り替えた場合、新たな機器で再生が開始されるまでには、ネットワーク上のコンテンツの取得やその演算処理が必要であり、スムーズな切替ができないという問題があった。また、ネットワーク接続機器の種類が異なる場合(例えばホーム機器とモバイル機器等)、表示画面の解像度やサポートしているフォーマット、演算処理速度等が異なり、ネットワーク接続機器間でネットワークコンテンツのデータを同様に扱うことが困難であるという問題があった。
【0006】
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、他の情報処理装置との間で連携してネットワークコンテンツを出力することが可能な情報処理装置、情報処理システム及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る情報処理装置は、状態同期部と、コンテンツ情報取得部と、コンテンツデータ取得部と、コンテンツ生成部と、出力部とを具備する。
上記状態同期部は、他の情報処理装置において出力されているコンテンツのコンテンツ識別子を取得する。
上記コンテンツ情報取得部は、上記コンテンツ識別子に対応するコンテンツ情報をサーバから取得する。
上記コンテンツデータ取得部は、上記コンテンツ情報に基づいて上記コンテンツ識別子によって特定されるコンテンツデータをサーバから取得する。
上記コンテンツ生成部は、上記コンテンツデータからコンテンツを生成する。
上記出力部は、ユーザによる操作入力を受けて上記コンテンツ生成部から供給されたコンテンツの出力を開始する。
【0008】
この構成によれば、本情報処理装置は、他の情報処理装置においてコンテンツが出力されている間に当該他の情報処理装置において出力されているコンテンツのコンテンツ識別子(URL等)を事前に取得している。したがって、ユーザによる操作入力(コンテンツ再生機器の切替指示)がなされる前に当該コンテンツのコンテンツデータを取得し、コンテンツを生成しておくことが可能である。したがって、本情報処理装置は、ユーザによる操作入力がなされると即座に出力部から当該コンテンツを出力させることが可能である。
【0009】
上記状態同期部は上記コンテンツ識別子に加えて上記他の情報処理装置におけるコンテンツの出力状態を表すカレント情報を取得し、上記コンテンツ生成部は上記カレント情報に基づいてコンテンツを生成してもよい。
【0010】
この構成によれば、本情報処理装置は他の情報処理装置において出力されているコンテンツのカレント情報(動画コンテンツ、音楽コンテンツ等の再生位置、WEBサイト等のURLのクエリーパラメータや内部状態名等)を取得する。これにより本情報処理装置は、コンテンツデータからコンテンツを生成する際に当該カレント情報を参照することによって他の情報処理装置におけるコンテンツの再生状態に一致したコンテンツを出力することが可能となる。
【0011】
上記コンテンツは動画コンテンツであり、
上記コンテンツ生成部は、上記カレント情報によって規定された再生位置まで上記コンテンツデータをデコードする
情報処理装置。
【0012】
一般に動画コンテンツは他のコンテンツに比べて容量が大きく、また、取得したコンテンツデータをデコードしてコンテンツを生成する必要がある。したがって、通常であれば再生する情報処理装置が切り替えられた際には再生が開始されるまでに時間を要する。これに対し本情報処理装置では、ユーザによる操作入力の前に予めデコードまでが終了しているため、ユーザによる操作入力を受けて即座に再生することが可能である。また、他の情報処理装置において再生されていた再生位置(再生時刻)の続きから本情報処理装置が再生することが可能であるため、ユーザ側からみても利便性が高い。
【0013】
上記状態同期部は、上記他の情報処理装置に上記コンテンツ識別子及び上記カレント情報を問い合わせ、上記他の情報処理装置から上記コンテンツ識別子及び上記カレント情報を取得してもよい。
【0014】
この構成によれば、本情報処理装置は、他の情報処理装置から直接にコンテンツ識別子及びカレント情報を取得することが可能となる。
【0015】
上記情報処理装置はモバイル機器であって、上記コンテンツデータはモバイル機器に最適化されたコンテンツデータであってもよい。
【0016】
上述のようにモバイル機器は一般的なネットワーク接続機器(PC、ネットワーク接続機能を有するテレビジョン受像器等)に比して表示画面が小さく、演算処理速度も小さい。したがって、本情報処理装置がモバイル機器であり、サーバにモバイル機器用コンテンツデータが用意されている場合には、そのコンテンツデータを取得することにより、コンテンツデータを容易に(高速に)処理することが可能となる。この動作は、状態同期部が他の情報処理装置において出力されているコンテンツのコンテンツ識別子を取得し、コンテンツ情報取得部がサーバから当該コンテンツ識別子に対応するコンテンツ情報を取得することにより可能となる。
【0017】
上記情報処理装置は、上記他の情報処理装置から、上記他の情報処理装置において出力されているコンテンツの簡易情報を取得する簡易情報取得部をさらに具備してもよい。
【0018】
上記のように本情報処理装置は、予め他の情報処理装置において再生されているコンテンツのコンテンツデータを取得し、コンテンツを生成しておくことによって高速なコンテンツ出力機器の切替が可能である。ここで、例えば他の情報処理装置において出力するコンテンツが切り替えられた直後にユーザによって出力を指示する操作入力がされた場合にはコンテンツデータの取得やコンテンツの生成にタイムラグが生じる可能性がある。このような場合に対し、本情報処理装置は、他の情報処理装置からコンテンツの簡易情報を取得しておくことによって、このような簡易情報をコンテンツの出力が開始されるまでの間に代替的に出力させておくことが可能である。なお、簡易情報とは、例えばコンテンツのタイトル、低解像度のイメージ、低フレームの動画等といったコンテンツの簡易的な情報を意味する。
【0019】
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る情報処理システムは、第1の情報処理装置と、第2の情報処理装置とを具備する。
上記第1の情報処理装置は、第2の情報処理装置において出力されているコンテンツのコンテンツ識別子を取得する第1の状態同期部と、上記コンテンツ識別子に対応する第1のコンテンツ情報をサーバから取得する第1のコンテンツ情報取得部と、上記第1のコンテンツ情報に基づいて上記コンテンツ識別子によって特定される第1のコンテンツデータをサーバから取得する第1のコンテンツデータ取得部と、上記第1のコンテンツデータからコンテンツを生成する第1のコンテンツ生成部と、ユーザによる操作入力を受けて上記第1のコンテンツ生成部から供給されるコンテンツの出力を開始する第1の出力部とを具備する。
上記第2の情報処理装置は、ユーザによって指定されたコンテンツのコンテンツ識別子に対応する第2のコンテンツ情報をサーバから取得する第2のコンテンツ情報取得部と、上記第2のコンテンツ情報に基づいて上記コンテンツ識別子によって特定される第2のコンテンツデータをサーバから取得する第2のコンテンツデータ取得部と、上記第2のコンテンツデータからコンテンツを生成する第2のコンテンツ生成部と、上記第2のコンテンツ生成部から供給されるコンテンツを出力する第2の出力部とを具備する。
【0020】
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係るプログラムは、状態同期部と、コンテンツ情報取得部と、コンテンツデータ取得部と、コンテンツ生成部と、出力部ととしてコンピュータを機能させる。
上記状態同期部は、他の情報処理装置において出力されているコンテンツのコンテンツ識別子を取得する。
上記コンテンツ情報取得部は、上記コンテンツ識別子に対応するコンテンツ情報をサーバから取得する。
上記コンテンツデータ取得部は、上記コンテンツ情報に基づいて上記コンテンツ識別子によって特定されるコンテンツデータをサーバから取得する。
上記コンテンツ生成部は、上記コンテンツデータからコンテンツを生成する。
上記出力部は、ユーザによる操作入力を受けて上記コンテンツ生成部から供給されたコンテンツの出力を開始する。
【発明の効果】
【0021】
以上のように本技術によれば、他の情報処理装置との間で連携してネットワークコンテンツを出力することが可能な情報処理装置、情報処理システム及びプログラムを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】第1の実施形態に係る情報処理システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図2】同情報処理システムの装置構成を示す模式図である。
【図3】同情報処理システムのコンテンツ情報取得部が取得するコンテンツ情報の例である。
【図4】同情報処理システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】同情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図6】同情報処理装置の情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態に係る情報処理システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図8】同情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(第1の実施形態)
本技術の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。
【0024】
<情報処理システムの構成>
図1は情報処理システム1の機能的構成を示すブロック図であり、図2は情報処理システム1の装置構成を示す模式図である。
【0025】
図2に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置10、情報処理装置20及びサーバ30から構成されている。情報処理装置10及び情報処理装置20は後述する機能的構成を有する情報処理装置であれば特に限定されず、携帯型情報端末、タブレット型PC(Personal computer)、据え置き型PC、ネットワーク接続機能を有するテレビジョン受像器、ネットワーク接続機能を有するオーディオ機器等であるものとすることができる。
【0026】
以下、情報処理装置10は携帯型情報端末(モバイル機器)、情報処理装置20はネットワーク接続機能を有するテレビジョン受像器(ホーム機器)であるものとして説明する。サーバ30は、情報処理装置10及び情報処理装置20とネットワーク接続が可能なサーバであり、典型的にはwebサーバーである。
【0027】
[情報処理システムの機能的構成]
図1に示すように情報処理装置10は、状態同期部11、コンテンツ情報取得部12、コンテンツデータ取得部13、コンテンツ生成部14及び出力部15を有する。状態同期部11はコンテンツ情報取得部12及びコンテンツ生成部14に接続されている。コンテンツ情報取得部12はコンテンツデータ取得部13に接続され、コンテンツデータ取得部13はコンテンツ生成部14に接続されている。コンテンツ生成部14は出力部15に接続されている。
【0028】
状態同期部11は、情報処理装置20において出力(再生等)されているコンテンツの「コンテンツ識別子」及び「カレント情報」を取得する。情報処理装置20において出力されているコンテンツは特に限定されず、動画、音楽、静止画、テキストデータ、アプリケーション、WEBサイト等であるものとすることができる。
【0029】
コンテンツ識別子は、ネットワーク上において当該コンテンツを特定することが可能な情報であり、典型的にはURL(Uniform Resource Locator)である。状態同期部11は、例えば数秒間隔で情報処理装置20からコンテンツ識別子を取得するものとすることができる。または、情報処理装置20が、自己が出力するコンテンツが変更された場合に新たなコンテンツのコンテンツ識別子を状態同期部11に送信し、それによって状態同期部11がコンテンツ識別子を取得するものとすることも可能である。
【0030】
カレント情報は、情報処理装置20が出力しているコンテンツの出力状態を表す状態である。具体的には、コンテンツが動画や音楽であればその再生位置(再生時刻)、WEBサイトであればURLのクエリーパラメータや内部状態名である。
【0031】
図1では、状態同期部11は、情報処理装置20(の状態同期部25)から直接にコンテンツ識別子及びカレント情報を取得するものとしているが、サーバ30を経由して取得するものとすることも可能である。状態同期部11は、コンテンツ識別子をコンテンツ情報取得部12に供給し、カレント情報をコンテンツ生成部14に供給する。
【0032】
コンテンツ情報取得部12は、サーバ30から、コンテンツ識別子に対応する「コンテンツ情報」を取得する。コンテンツ情報は、コンテンツ識別子によって特定されるコンテンツがサーバ30においてどのように格納されているかを示す情報である。具体的には、当該コンテンツのデータ(以下、コンテンツデータ)のサーバ30における格納位置、その解像度、サポートしているフォーマット等である。図3にコンテンツ情報の例を示す。
【0033】
サーバにおいて、一般的なPC用のコンテンツデータ(以下、PC用コンテンツデータ)に加え、同一のコンテンツのモバイル機器用のコンテンツデータ(以下、モバイル機器用コンテンツデータ)が用意されている場合がある。モバイル機器用コンテンツデータは具体的には、モバイル機器の小型ディスプレイや比較的低い演算処理能力に合わせた、PC用コンテンツデータより解像度が低い画像、動画データや、モバイル機器が一般的にサポートしているフォーマットのデータである。
【0034】
このようなコンテンツデータは、同一のコンテンツの異なる態様のデータであるから同一のコンテンツ識別子によって特定される。サーバ30は、一つのコンテンツに対して複数のコンテンツデータを格納している場合には、それぞれのコンテンツデータについての情報を含めたコンテンツ情報を生成する。
【0035】
コンテンツ情報取得部12は、状態同期部11から供給されたコンテンツ識別子(情報処理装置20において出力されているコンテンツのコンテンツ識別子)をサーバ30に送信し、サーバ30から当該コンテンツ識別子に対応するコンテンツ情報を受信する。コンテンツ情報取得部12は、受信したコンテンツ情報をコンテンツデータ取得部13に供給する。
【0036】
コンテンツデータ取得部13は、コンテンツ情報取得部12から供給されたコンテンツ情報に基づいて、サーバ30にコンテンツデータ取得要求を送信する。コンテンツデータ取得部13は、コンテンツデータ取得要求に応じてサーバ30から送信されたコンテンツデータを受信する。
【0037】
コンテンツ生成部14は、コンテンツデータからコンテンツを生成する。具体的には、コンテンツ生成部14は、コンテンツデータ(通信プロトコルに従って伝送されたデータ)から画像や動画、音楽等の即座に出力可能なコンテンツを生成し、メモリに保持する。コンテンツデータが動画等のデコードが必要なデータである場合には、デコードも実行する。
【0038】
ここで、コンテンツ生成部14は、状態同期部11から供給されたカレント情報に応じてコンテンテンツを生成するものとすることが可能である。具体的にはコンテンツ生成部14は、コンテンツが動画や音楽の場合には、カレント情報に規定された再生位置までコンテンツデータのデコードを実行する。また、コンテンツは、そのフォーマットによっては、再生時間に対するオフセットのテーブルを同一ファイル又は別ファイルとして持つものがある。この場合コンテンツ生成部14は、カレント情報に対するオフセットの位置を読み込むものとすることができる。
【0039】
このように、コンテンツ生成部14が、コンテンツデータからコンテンツを生成する際にカレント情報を利用することにより、情報処理装置20において出力されているコンテンツの状態(再生位置等)と一致したコンテンツを生成することが可能である。コンテンツ生成部14は、生成したコンテンツを出力部15に供給する。
【0040】
出力部15は、コンテンツ生成部14から供給されたコンテンツを出力する。具体的には出力部15は、コンテンツの出力が可能なデバイスであるディスプレイやスピーカ等にコンテンツの信号を供給し、これらのデバイスからコンテンツを出力させる。ここで、出力部15は、ユーザによる操作入力(コンテンツ出力機器の切り替え指示)を受けて、コンテンツの出力を開始する。即ち、出力部15は、ユーザによる操作入力がされていない間はコンテンツ生成部14から供給されたコンテンツを出力しない。ただし、出力部15は、動画コンテンツの音声や字幕等の、カレント情報に基づいてデコードされたコンテンツの一部をユーザによる操作入力前に出力するものとすることも可能である。
【0041】
ここで、コンテンツ生成部14から供給されるコンテンツは、上記のようにカレント情報に応じて生成されているものである。したがって、出力部15がコンテンツの出力を開始した時点で出力されるコンテンツは、情報処理装置20において出力されていたコンテツと連続性を有するものである。具体的には出力部15は、例えばコンテンツが動画や音楽の場合には、情報処理装置20において再生されていた再生位置の続きから再生させることができ、コンテンツがWEBサイトの場合には、情報処理装置20において表示されていた位置(スクロール位置等)から表示させることができる。
【0042】
情報処理装置10は以上のような機能的構成を有する。このような情報処理装置10の機能的構成は、後述するハードウェア構成によって実現されるものである。
【0043】
図1に示すように情報処理装置20は、コンテンツ情報取得部21、コンテンツデータ取得部22、コンテンツ生成部23、出力部24及び状態同期部25を有する。コンテンツ情報取得部21はコンテンツデータ取得部22及び状態同期部25に接続され、コンテンツデータ取得部22はコンテンツ生成部23に接続されている。コンテンツ生成部23は出力部24に接続され、出力部24は状態同期部25に接続されている。
【0044】
コンテンツ情報取得部21は、サーバ30からコンテンツ情報を取得する。コンテンツ情報取得部21は、ユーザやアプリケーションによって指定されたコンテンツのコンテンツ識別子(URL等)をサーバ30に送信し、サーバ30から当該コンテンツ識別子に対応するコンテンツ情報を受信する。コンテンツ情報取得部12は、受信したコンテンツ情報をコンテンツデータ取得部22に供給する。また、コンテンツ情報取得部21は、上記コンテンツ識別子を状態同期部25に供給する。コンテンツ情報取得部21は、例えば新たなコンテンツが指定される度に、そのコンテンツのコンテンツ識別子を状態同期部25に供給するものとすることができる。
【0045】
コンテンツデータ取得部22は、コンテンツ情報取得部21から供給されたコンテンツ情報に基づいて、サーバ30にコンテンツデータ取得要求を送信する。コンテンツデータ取得部22は、コンテンツデータ取得要求に応じてサーバ30から送信されたコンテンツデータを受信する。
【0046】
コンテンツ生成部23は、コンテンツデータ取得部22から供給されたコンテンツデータからコンテンツを生成する。具体的には、コンテンツ生成部23は、コンテンツデータ(通信プロトコルに従って伝送されたデータ)から画像や動画、音楽等の即座に出力可能なコンテンツを生成する。コンテンツ生成部23は、生成したコンテンツを出力部24に供給する。
【0047】
出力部24は、コンテンツ生成部23から供給されたコンテンツを出力する。具体的には出力部24は、コンテンツの出力が可能なデバイスであるディスプレイやスピーカ等にコンテンツの信号を供給し、これらのデバイスからコンテンツを出力させる。同時に出力部24は、出力中のコンテンツのカレント情報(動画の再生位置等)を状態同期部25に供給する。
【0048】
状態同期部25は、コンテンツ情報取得部22から供給されたコンテンツ指定子及び出力部24から供給されたカレント情報を情報処理装置10の状態同期部11に送信する。なお、状態同期部11は、サーバ30を介してコンテンツ識別子及びカレント情報を取得してもよいと説明したが、その場合には状態同期部25はコンテンツ識別子及びカレント情報をサーバ30に対して送信する。
【0049】
情報処理装置20は以上のような機能的構成を有する。このような情報処理装置20の機能的構成は、後述するハードウェア構成によって実現されるものである。
【0050】
サーバ30は、コンテンツ情報取得部12及びコンテンツ情報取得部21から送信されたコンテンツ識別子に対応するコンテンツ情報をそれぞれに送信する。また、サーバ30は、コンテンツデータ取得部13及びコンテンツデータ取得部22からのコンテンツデータ取得要求に対して当該コンテンツデータを探索し、送信する。サーバ30は、PC用コンテンツデータを格納するサーバ30aと、モバイル機器用コンテンツデータを格納するサーバ30bを含むものとすることができる。
【0051】
[情報処理システムのハードウェア構成]
図4は情報処理システム1のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、図3に示すハードウェア構成は一例であり、上記情報処理システム1の機能的構成を実現することが可能な他の構成とすることが可能である。
【0052】
図3に示すように、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)101、メモリ102、ストレージ103、入力IF(interface)104、ディスプレイ105、スピーカ106、通信IF107及びネットワークIF108有する。これらはバス109によって相互に接続されている。
【0053】
CPU101は、メモリ102からプログラムを読み出し、演算処理を実行する。即ち、情報処理装置10はCPU101が動作主体となって機能する。メモリ102は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の主記憶装置である。
【0054】
ストレージ103は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。入力IF104は、タッチパネル、キーボードやマウス等の入力デバイスとすることができる。ディスプレイ105は液晶ディスプレイ等の表示デバイスとすることができる。スピーカ106は一般的なスピーカとすることができる。
【0055】
通信IF107は情報処理装置20と通信が可能なデバイスであり、例えば赤外線通信デバイスや近距離無線通信デバイスであるものとすることができる。通信IF107は、機能的構成における状態同期部11と状態同期部25の通信にに使用されるものとすることができる。
【0056】
ネットワークIF108はネットワーク接続が可能なデバイスであり、例えば有線あるいは無線のLAN(Local Area Network)ポートであるものとすることができる。ネットワークIF108は機能的構成におけるコンテンツ情報取得部12及びコンテンツデータ取得部13とサーバ30の通信に使用されるものとすることができる。
【0057】
図3に示すように、情報処理装置20は、CPU201、メモリ202、ディスプレイ203、スピーカ204、通信IF205及びネットワークIF206を有する。これらはバス207によって相互に接続されている。
【0058】
CPU201は、メモリ202からプログラムを読み出し、演算処理を実行する。即ち、情報処理装置20はCPU201が動作主体となって機能する。メモリ202は、DRAM等の主記憶装置である。ディスプレイ203は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスとすることができる。スピーカ204は一般的なスピーカとすることができる。
【0059】
通信IF205は情報処理装置10と通信が可能なデバイスであり、例えば赤外線通信デバイスや近距離無線通信デバイスであるものとすることができる。通信IF205は、機能的構成における状態同期部25と状態同期部11の通信に使用されるものとすることができる。
【0060】
ネットワークIF206はネットワーク接続が可能なデバイスであり、例えば有線あるいは無線のLANポートであるものとすることができる。ネットワークIF206は機能的構成におけるコンテンツ情報取得部21及びコンテンツデータ取得部22とサーバ30の通信
【0061】
<情報処理システムの動作>
図5は情報処理システム1の動作を示すシーケンス図であり、図6は情報処理システム1における情報処理装置10の動作を示すフローチャートである。以下の説明において、情報処理装置10、情報処理装置20及びサーバ30の間で授受される命令又は情報の一例を括弧内に示す。また、情報処理装置10及び情報処理装置20から出力されるコンテンツとして動画コンテンツを例にとって説明する。
【0062】
まずユーザが、情報処理装置20に対して、コンテンツを指定し、再生を開始させる操作入力を行う。この操作入力は、ユーザが情報処理装置20に直接行ってもよく、情報処理装置10を介して(リモートコントローラとして用いて)情報処理装置20に送信されてもよい。
【0063】
コンテンツ情報取得部21は、上記操作入力を受けて指定されたコンテンツのコンテンツ識別子(Content ID)をサーバ30に送信し、当該コンテンツのコンテンツ情報(ContentInfo)を取得する。コンテンツ情報取得部21はコンテンツ情報をコンテンツデータ取得部22に供給する。また、コンテンツ情報取得部21は、コンテンツ識別子を状態同期部25に供給する。
【0064】
コンテンツデータ取得部22は、コンテンツ情報からコンテンツデータ取得要求((Get(ContentData))を生成してサーバ30aに送信し、サーバ30aからPC用コンテンツデータ(ContentData)を取得する。
【0065】
コンテンツデータ取得部22は、取得したコンテンツデータをコンテンツ生成部23に供給する。続いてコンテンツ生成部23がコンテンツデータをデコードしてコンテンツを生成し、出力部24に供給する。出力部24はコンテンツを再生する。同時に出力部24は、コンテンツのカレント情報、例えば動画コンテンツの再生位置を随時状態同期部25に供給する。
【0066】
情報処理装置20は、コンテンツを再生している間、以上の動作を繰り返す。即ち、再生中のコンテンツのコンテンツ識別子とカレント情報を状態同期部25に保持しておく。
【0067】
一方、情報処理装置10は次のような動作を行う。図5に示す情報処理装置10の動作を各ステップ(St)毎に説明する。
【0068】
状態同期部11が、状態同期部25から送信されたコンテンツ識別子及びカレント情報を取得する。(St1)。具体的には、状態同期部11は、状態同期部25にコンテンツ識別子を問い合わせ(Get(Content ID))、またカレント情報を問い合わせる(Get(CurrentInfo))。状態同期部11は、コンテンツ識別子をコンテンツ情報取得部12に供給し、カレント情報をコンテンツ生成部14に供給する。
【0069】
コンテンツ情報取得部12は、状態同期部11から供給されたコンテンツ識別子を従前のコンテンツ識別子と比較する(St2)。コンテンツ識別子が従前の識別子から変化している場合(コンテンツ識別子を初めて取得した場合も含む)(St2:Yes)には、コンテンツ情報取得部12はコンテンツデータ取得部13にコンテンツデータを取得させる(St3)。一方、コンテンツ識別子が従前に取得したものと同一である場合には、カレント情報の比較(St6)に進む。
【0070】
具体的には、コンテンツ情報取得部12は、コンテンツ識別子が従前の識別子から変化している場合(St2:Yes)、新たなコンテンツのコンテンツ識別子(Content ID)をサーバ30に送信し、コンテンツ情報(ContentInfo)を取得する。コンテンツ情報取得部12は、取得したコンテンツ情報をコンテンツデータ取得部13に供給する。
【0071】
これを受けてコンテンツデータ取得部13は、サーバ30bにコンテンツデータの取得要求(Get(ContentData))を送信し、サーバ30bからモバイル機器向けのコンテンツデータ(ContentData)を取得する。
【0072】
コンテンツ生成部14はコンテンツデータをデコードする(St4)。この際、コンテンツ生成部14は、カレント情報(CurrentInfo)に規定された再生位置までデコードを実行する。
【0073】
続いて、コンテンツ生成部14は、状態同期部11から供給されたカレント情報を従前のカレント情報と比較する(St5)。カレント情報が従前のカレント情報から変化している場合(カレント情報を初めて取得した場合も含む)(St5:Yes)には、新たなカレント情報によって規定された再生位置までコンテンツデータをデコードする(St6)。コンテンツ生成部14はデコードの後、再びコンテンツ識別子及びカレント情報の取得を実施する(St1)。一方、カレント情報が従前に取得したものと同一である場合(St5:No)には、再びコンテンツ識別子及びカレント情報の取得を実施する(St1)。
【0074】
ここまでの状態でコンテンツ生成部14は、コンテンツ識別子及びカレント情報に基づいて、情報処理装置20において再生されているコンテンツの再生位置と同一の再生位置までデコードを実行していることとなる。情報処理装置20において再生されているコンテンツの再生位置が変更された場合(例えば、早送り等)には、コンテンツ生成部14はカレント情報に基づいて当該新たな再生位置までデコードを実行する。また、情報処理装置20において再生されているコンテンツが変更された場合には、コンテンツ生成部14は新たなコンテンツを当該コンテンツのカレント情報に規定された位置までデコードしている。
【0075】
コンテンツ生成部14は、デコードによって生成されたコンテンツを出力部15に供給している。ただし、出力部15は供給されたコンテンツを再生していない。
【0076】
ユーザによって情報処理装置10に再生開始の操作入力がされると、出力部15が供給されているコンテンツの再生を開始する。上述のように、コンテンツ生成部14から供給されているコンテンツは情報処理装置20において再生されているコンテンツの再生位置と同一の再生位置までデコードが実行されているため、出力部15が再生するコンテンツは情報処理装置20が再生しているコンテンツと連続するものである。
【0077】
以上の情報処理システム1の動作をユーザの側からみると、情報処理装置20にコンテンツを再生させている状態で情報処理装置10に再生開始の操作入力を行うと、情報処理装置20において再生されていたコンテンツの続きが情報処理装置10において再生されることとなる。即ちユーザは、情報処理装置10において、情報処理装置20で再生されていたコンテンツの続きを探す必要がなくなり、コンテンツを再生させる機器を情報処理装置20から情報処理装置10へスムーズに切り替えることが可能となる。さらに、情報処理装置10においては、情報処理装置20で再生されていたコンテンツの位置まで既にデコードがなされているから、ユーザが操作入力すると即座にコンテンツの再生が開始されることとなり、好適である。
【0078】
さらに、情報処理装置10が取得するコンテンツデータは、モバイル機器に最適化されたコンテンツデータであり、情報処理装置10が高速に処理することが可能である。したがって、ユーザは指定したコンテンツを高速に、かつ情報処理装置10のハードウェア構成に適した解像度で閲覧することが可能となる。
【0079】
(第2の実施形態)
本技術の第2の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態においては、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
【0080】
<情報処理システムの構成>
図7及は情報処理システム2の機能的構成を示すブロック図である。図7に示すように情報処理システム2は、第1の実施形態に係る情報処理システム1と同様に情報処理装置10、情報処理装置20及びサーバ30から構成されている。
【0081】
本実施形態に係る情報処理装置10は、状態同期部11、コンテンツ情報取得部12、コンテンツデータ取得部13、コンテンツ生成部14及び出力部15に加え、簡易情報取得部16を有する。簡易情報取得部16は出力部15に接続されている。
【0082】
簡易情報取得部16は、情報処理装置20から「簡易情報」を取得する。簡易情報とは、情報処理装置20において出力されているコンテンツのタイトル、低解像度のイメージ、低フレームの動画等、当該コンテンツの簡易的な情報であり、情報処理装置20において作成されるものである。簡易情報取得部16は、情報処理装置20から取得した簡易情報を出力部15に供給する。
【0083】
出力部15は、第1の実施形態と同様にコンテンツ生成部14から供給されたコンテンツを、ユーザからの操作入力を受けて出力するのであるが、コンテンツ生成部15におけるコンテンツ生成が間に合わない場合に上記簡易情報を出力する。コンテンツ生成が間に合わない場合とは、例えばコンテンツがデコードを要する動画コンテンツであり、情報処理装置20において出力されるコンテンツが変更された直後に、情報処理装置10においてコンテンツ出力開始の操作入力がされた場合等が考えられる。
【0084】
情報処理装置10のその他の構成は第1の実施形態において説明したものと同様である。情報処理装置10のこのような機能的構成は、図4において例示したハードウェア構成によって実現される
【0085】
本実施形態に係る情報処理装置20は、コンテンツ情報取得部21、コンテンツデータ取得部22、コンテンツ生成部23、出力部24及び状態同期部25に加え、簡易情報生成部26及び簡易情報送信部27を有する。出力部24が簡易情報生成部26に接続され、簡易情報生成部26は簡易情報送信部27に接続されている。
【0086】
出力部24は、コンテンツ生成部23から供給されたコンテンツをディスプレイ等に出力させると同時に、当該コンテンツを簡易情報生成部26に出力する。
【0087】
簡易情報生成部26は、出力部24から供給されたコンテンツから上記簡易情報を生成する。また、簡易情報生成部26はコンテンツ生成部23に接続され、コンテンツ生成部23において生成されたコンテンツから簡易情報を生成してもよい。
【0088】
簡易情報送信部27は、簡易情報生成部26において生成された簡易情報を簡易情報取得部16に送信する。簡易情報送信部27は、簡易情報取得部16から簡易情報取得要求があったときに簡易情報を送信するものとすることができる。
【0089】
情報処理装置20のその他の構成は第1の実施形態において説明したものと同様である。情報処理装置20のこのような機能的構成は、図4において例示したハードウェア構成によって実現される
【0090】
サーバ30の構成は第1の実施形態において説明したものと同一とすることができる。
【0091】
<情報処理システムの動作>
図8は情報処理システム2の動作を示すシーケンス図である。なお、このシーケンス図において情報処理装置20の動作は第1の実施形態に示したもの(図5)と同一であるので省略した。
【0092】
情報処理装置10の動作は、コンテンツ生成部14が、コンテンツ識別子及びカレント情報に基づいて、情報処理装置20において再生されているコンテンツの再生位置と同一の再生位置までデコードを実行しているところまでは第1の実施形態と同一である。なお、情報処理装置20においては、出力部24からコンテンツの供給を受けた簡易情報生成部26がコンテンツの簡易情報を生成し、簡易情報送信部27に供給している。
【0093】
ユーザによって情報処理装置10に再生開始の操作入力がされると、簡易情報取得部16が簡易情報送信部27に簡易情報取得要求を送信する。簡易情報送信部27は、簡易情報取得要求を受けて簡易情報を簡易情報取得部16に送信する。
【0094】
簡易情報取得部16は、簡易情報を出力部15に供給する。出力部15は、コンテンツ生成部14からコンテンツが供給されていない場合、即ちコンテンツ生成部14におけるコンテンツ生成が遅延している場合には、簡易情報を再生する。
【0095】
出力部15は、コンテンツ生成部14からコンテンツが供給されると、簡易情報の再生を停止し、コンテンツの再生を開始する。
【0096】
以上のように本実施形態に係る情報処理システム2においては、情報処理装置20から情報処理装置10にコンテンツの出力が切り替えられた際に、情報処理装置10におけるコンテンツの生成が遅延している場合であっても、情報処理装置10において簡易情報が代替的に出力される。したがってユーザは、コンテンツが表示されるまでに簡易情報を参照することが可能となる。
【0097】
本技術は上記各実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において変更することが可能である。
【0098】
上記各実施形態において情報処理装置10がモバイル機器、情報処理装置20がホーム機器であるものとして説明したが、情報処理装置10がホーム機器であり、情報処理装置20がモバイル機器であってもよい。また、両者ともモバイル機器、あるいは両者ともホーム機器であってもよい。
【0099】
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
【0100】
(1)
他の情報処理装置において出力されているコンテンツのコンテンツ識別子を取得する状態同期部と、
前記コンテンツ識別子に対応するコンテンツ情報をサーバから取得するコンテンツ情報取得部と、
前記コンテンツ情報に基づいて前記コンテンツ識別子によって特定されるコンテンツデータをサーバから取得するコンテンツデータ取得部と、
前記コンテンツデータからコンテンツを生成するコンテンツ生成部と、
ユーザによる操作入力を受けて前記コンテンツ生成部から供給されたコンテンツの出力を開始する出力部と
を具備する情報処理装置。
【0101】
(2)
上記(1)に記載の情報処理装置であって、
前記状態同期部は、前記コンテンツ識別子に加えて前記他の情報処理装置におけるコンテンツの出力状態を表すカレント情報を取得し、
前記コンテンツ生成部は、前記カレント情報に基づいてコンテンツを生成する
情報処理装置。
【0102】
(3)
上記(1)又は(2)に記載の情報処理装置であって、
前記コンテンツは動画コンテンツであり、
前記コンテンツ生成部は、前記カレント情報によって規定された再生位置まで前記コンテンツデータをデコードする
情報処理装置。
【0103】
(4)
上記(1)から(3)のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記状態同期部は、前記他の情報処理装置に前記コンテンツ識別子及び前記カレント情報を問い合わせ、前記他の情報処理装置から前記コンテンツ識別子及び前記カレント情報を取得する
情報処理装置。
【0104】
(5)
上記(1)から(4)のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記情報処理装置はモバイル機器であって、
前記コンテンツデータはモバイル機器に最適化されたコンテンツデータである
情報処理装置。
【0105】
(6)
上記(1)から(5)のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、前記他の情報処理装置から、前記他の情報処理装置において出力されているコンテンツの簡易情報を取得する簡易情報取得部をさらに具備する
情報処理装置。
【0106】
(7)
第2の情報処理装置において出力されているコンテンツのコンテンツ識別子を取得する第1の状態同期部と、前記コンテンツ識別子に対応する第1のコンテンツ情報をサーバから取得する第1のコンテンツ情報取得部と、前記第1のコンテンツ情報に基づいて前記コンテンツ識別子によって特定される第1のコンテンツデータをサーバから取得する第1のコンテンツデータ取得部と、前記第1のコンテンツデータからコンテンツを生成する第1のコンテンツ生成部と、ユーザによる操作入力を受けて前記第1のコンテンツ生成部から供給されるコンテンツの出力を開始する第1の出力部とを具備する第1の情報処理装置と、
前記第2の情報処理装置であって、ユーザによって指定されたコンテンツのコンテンツ識別子に対応する第2のコンテンツ情報をサーバから取得する第2のコンテンツ情報取得部と、前記第2のコンテンツ情報に基づいて前記コンテンツ識別子によって特定される第2のコンテンツデータをサーバから取得する第2のコンテンツデータ取得部と、前記第2のコンテンツデータからコンテンツを生成する第2のコンテンツ生成部と、前記第2のコンテンツ生成部から供給されるコンテンツを出力する第2の出力部とを具備する第2の情報処理装置と
を具備する情報処理システム。
【0107】
(8)
他の情報処理装置において出力されているコンテンツのコンテンツ識別子を取得する状態同期部と、
前記コンテンツ識別子に対応するコンテンツ情報をサーバから取得するコンテンツ情報取得部と、
前記コンテンツ情報に基づいて前記コンテンツ識別子によって特定されるコンテンツデータをサーバから取得するコンテンツデータ取得部と、
前記コンテンツデータからコンテンツを生成するコンテンツ生成部と、
ユーザによる操作入力を受けて前記コンテンツ生成部から供給されたコンテンツの出力を開始する出力部と
としてコンピュータを機能させるプログラム。
【符号の説明】
【0108】
1、2…情報処理システム
10、20…情報処理装置
11、25…状態同期部
12、21…コンテンツ情報取得部
13、22…コンテンツデータ取得部
14、23…コンテンツ生成部
15、24…出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の情報処理装置において出力されているコンテンツのコンテンツ識別子を取得する状態同期部と、
前記コンテンツ識別子に対応するコンテンツ情報をサーバから取得するコンテンツ情報取得部と、
前記コンテンツ情報に基づいて前記コンテンツ識別子によって特定されるコンテンツデータをサーバから取得するコンテンツデータ取得部と、
前記コンテンツデータからコンテンツを生成するコンテンツ生成部と、
ユーザによる操作入力を受けて前記コンテンツ生成部から供給されたコンテンツの出力を開始する出力部と
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記状態同期部は、前記コンテンツ識別子に加えて前記他の情報処理装置におけるコンテンツの出力状態を表すカレント情報を取得し、
前記コンテンツ生成部は、前記カレント情報に基づいてコンテンツを生成する
情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記コンテンツは動画コンテンツであり、
前記コンテンツ生成部は、前記カレント情報によって規定された再生位置まで前記コンテンツデータをデコードする
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記状態同期部は、前記他の情報処理装置に前記コンテンツ識別子及び前記カレント情報を問い合わせ、前記他の情報処理装置から前記コンテンツ識別子及び前記カレント情報を取得する
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記情報処理装置はモバイル機器であって、
前記コンテンツデータはモバイル機器に最適化されたコンテンツデータである
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、前記他の情報処理装置から、前記他の情報処理装置において出力されているコンテンツの簡易情報を取得する簡易情報取得部をさらに具備する
情報処理装置。
【請求項7】
第2の情報処理装置において出力されているコンテンツのコンテンツ識別子を取得する第1の状態同期部と、前記コンテンツ識別子に対応する第1のコンテンツ情報をサーバから取得する第1のコンテンツ情報取得部と、前記第1のコンテンツ情報に基づいて前記コンテンツ識別子によって特定される第1のコンテンツデータをサーバから取得する第1のコンテンツデータ取得部と、前記第1のコンテンツデータからコンテンツを生成する第1のコンテンツ生成部と、ユーザによる操作入力を受けて前記第1のコンテンツ生成部から供給されるコンテンツの出力を開始する第1の出力部とを具備する第1の情報処理装置と、
前記第2の情報処理装置であって、ユーザによって指定されたコンテンツのコンテンツ識別子に対応する第2のコンテンツ情報をサーバから取得する第2のコンテンツ情報取得部と、前記第2のコンテンツ情報に基づいて前記コンテンツ識別子によって特定される第2のコンテンツデータをサーバから取得する第2のコンテンツデータ取得部と、前記第2のコンテンツデータからコンテンツを生成する第2のコンテンツ生成部と、前記第2のコンテンツ生成部から供給されるコンテンツを出力する第2の出力部とを具備する第2の情報処理装置と
を具備する情報処理システム。
【請求項8】
他の情報処理装置において出力されているコンテンツのコンテンツ識別子を取得する状態同期部と、
前記コンテンツ識別子に対応するコンテンツ情報をサーバから取得するコンテンツ情報取得部と、
前記コンテンツ情報に基づいて前記コンテンツ識別子によって特定されるコンテンツデータをサーバから取得するコンテンツデータ取得部と、
前記コンテンツデータからコンテンツを生成するコンテンツ生成部と、
ユーザによる操作入力を受けて前記コンテンツ生成部から供給されたコンテンツの出力を開始する出力部と
としてコンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−5383(P2013−5383A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137437(P2011−137437)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】