説明

情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システム

【課題】専門的な知識を要することなく、ホームネットワークを容易に構築することが可能な情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、コンテンツを管理するコンテンツ管理サーバから、コンテンツに関連するコンテンツ関連情報とコンテンツデータとを取得するコンテンツ情報取得部と、取得したコンテンツ関連情報に基づいて視聴可能なコンテンツのリストを生成するコンテンツリスト生成部と、コンテンツリストの中から選択されたコンテンツを再生するコンテンツ再生処理部と、選択されたコンテンツが外部に接続された外部接続機器で実行される場合に、選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータの所在情報を外部接続機器に対して通知するとともに、外部接続機器がコンテンツを再生する際のコンテンツ再生状況情報を外部接続機器から取得する外部接続機器制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今のデータ通信ネットワークの普及に伴い、家庭内においても、家電製品やコンピュータやその他の周辺機器をネットワーク接続し、各機器間での通信を可能とする、いわゆるホームネットワークが浸透しつつある。ホームネットワークでは、ネットワーク接続機器間で通信を行うことにより、各機器のデータ処理機能を共有したり、機器間でコンテンツの送受信を行ったりなど、ユーザに利便性や快適性を提供するものであり、今後、ますますの普及が予想される。
【0003】
例えば、以下に示す特許文献1に記載のシステムでは、サーバ−クライアント機器間でコンテンツを共有した上で、クライアント機器がサーバからコンテンツを取得して再生することが行われる。
【0004】
【特許文献1】特許第3823929号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、サーバやクライアント機器など各種の装置を用いて上述のようなホームネットワークを構築するためには、専門的な知識が必要となる場合が多く、初心者にはホームネットワークの構築が困難であるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は、専門的な知識を要することなく、ホームネットワークを容易に構築することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、コンテンツを管理するコンテンツ管理サーバから、当該コンテンツ管理サーバが管理しているコンテンツに関連するコンテンツ関連情報と、前記コンテンツに対応したコンテンツデータと、を取得するコンテンツ情報取得部と、取得した前記コンテンツ関連情報に基づいて、視聴可能な前記コンテンツの一覧であるコンテンツリストを生成するコンテンツリスト生成部と、前記コンテンツリストの中から選択された前記コンテンツを再生するコンテンツ再生処理部と、前記選択されたコンテンツが外部に接続された外部接続機器で実行される場合に、前記選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータの所在情報を前記外部接続機器に対して通知するとともに、前記外部接続機器が前記選択されたコンテンツを再生する際のコンテンツの再生状態を表すコンテンツ再生状態情報を前記外部接続機器から取得する外部接続機器制御部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0008】
かかる構成によれば、コンテンツ情報取得部は、コンテンツを管理するコンテンツ管理サーバから、当該コンテンツ管理サーバが管理しているコンテンツに関連するコンテンツ関連情報と、前記コンテンツに対応したコンテンツデータと、を取得し、コンテンツリスト生成部は、取得したコンテンツ関連情報に基づいて、視聴可能なコンテンツの一覧であるコンテンツリストを生成し、コンテンツ再生処理部は、コンテンツリストの中から選択されたコンテンツを再生する。また、外部接続機器制御部は、選択されたコンテンツが外部に接続された外部接続機器で実行される場合に、選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータの所在情報を外部接続機器に対して通知するとともに、外部接続機器が選択されたコンテンツを再生する際のコンテンツの再生状態を表すコンテンツ再生状態情報を外部接続機器から取得する。
【0009】
前記情報処理装置は、前記コンテンツのサムネイルに関する情報を含むキャッシュ情報を保存する記憶部を更に備え、前記コンテンツ再生処理部は、前記選択されたコンテンツが前記外部接続機器で再生されている場合に、前記外部接続機器で再生されている前記コンテンツに対応する前記キャッシュ情報を前記記憶部から取得して再生してもよい。
【0010】
前記外部接続機器制御部は、前記外部接続機器から取得したコンテンツ再生状態情報に基づいて、前記外部接続機器で再生している前記コンテンツの切り替えを制御してもよい。
【0011】
前記コンテンツ再生処理部は、前記外部接続機器から取得したコンテンツ再生状態情報に基づいて、再生している前記キャッシュ情報の切り替えを行ってもよい。
【0012】
ビデオコンテンツには、当該ビデオコンテンツの特徴的な場面の時刻情報とフレーム画像とがメタデータとして関連付けられており、前記コンテンツ再生処理部は、前記外部接続機器から取得したコンテンツ再生状態と、前記メタデータとに基づいて、前記メタデータとして関連付けられている前記フレーム画像の表示を行ってもよい。
【0013】
時間変化を伴う前記コンテンツを前記コンテンツ再生処理部が再生しており、前記時間変化を伴うコンテンツの再生中に、再生中の前記コンテンツを前記外部接続機器で再生するように切り替えを行う場合に、前記外部接続機器制御部は、前記再生中のコンテンツの再生位置を表す情報を前記外部接続機器に送信し、前記再生位置を表す情報に基づいて前記外部接続機器に再生位置を同期させてもよい。
【0014】
前記外部接続機器制御部は、前記外部接続機器で再生されるコンテンツの再生リストを前記コンテンツの種別ごとに前記外部接続機器へ通知し、異なるコンテンツ種別の前記再生リストを連動させて前記外部接続機器で再生させてもよい。
【0015】
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンテンツを管理するコンテンツ管理サーバから、当該コンテンツ管理サーバが管理しているコンテンツに関連するコンテンツ関連情報を取得するコンテンツ情報取得ステップと、取得した前記コンテンツ関連情報に基づいて、視聴可能な前記コンテンツの一覧であるコンテンツリストを生成するコンテンツリスト生成ステップと、前記コンテンツリストの中から選択された前記コンテンツが外部に接続された外部接続機器で実行される場合に、前記選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータの所在情報を前記外部接続機器に対して通知するとともに、前記外部接続機器が前記選択されたコンテンツを再生する際のコンテンツの再生状態を表すコンテンツ再生状態情報を前記外部接続機器から取得する外部接続機器制御ステップと、を含む、情報処理方法が提供される。
【0016】
上記課題を解決するために、本発明の更に別の観点によれば、コンテンツを管理するコンテンツ管理サーバおよび外部接続機器と接続可能なコンピュータに、前記コンテンツ管理サーバから、当該コンテンツ管理サーバが管理しているコンテンツに関連するコンテンツ関連情報を取得するコンテンツ情報取得機能と、取得した前記コンテンツ関連情報に基づいて、視聴可能な前記コンテンツの一覧であるコンテンツリストを生成するコンテンツリスト生成機能と、前記コンテンツリストの中から選択された前記コンテンツを再生するコンテンツ再生処理機能と、前記選択されたコンテンツが外部に接続された外部接続機器で実行される場合に、前記選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータの所在情報を前記外部接続機器に対して通知するとともに、前記外部接続機器が前記選択されたコンテンツを再生する際のコンテンツの再生状態を表すコンテンツ再生状態情報を前記外部接続機器から取得する外部接続機器制御機能と、を実現させるためのプログラムが提供される。
【0017】
かかる構成によれば、コンピュータプログラムは、コンピュータが備える記憶部に格納され、コンピュータが備えるCPUに読み込まれて実行されることにより、そのコンピュータを上記の情報処理装置として機能させる。また、コンピュータプログラムが記録された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。
【0018】
上記課題を解決するために、本発明の更に別の観点によれば、コンテンツを管理するコンテンツ管理サーバと、前記コンテンツ管理サーバが管理しているコンテンツに関連するコンテンツ関連情報と、前記コンテンツに対応したコンテンツデータと、を取得するコンテンツ情報取得部と、取得した前記コンテンツ関連情報に基づいて、視聴可能な前記コンテンツの一覧であるコンテンツリストを生成するコンテンツリスト生成部と、前記コンテンツリストの中から選択された前記コンテンツを再生するコンテンツ再生処理部と、前記選択されたコンテンツが外部に接続された外部接続機器で実行される場合に、前記選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータの所在情報を前記外部接続機器に対して通知するとともに、前記外部接続機器が前記選択されたコンテンツを再生する際のコンテンツの再生状態を表すコンテンツ再生状態情報を前記外部接続機器から取得する外部接続機器制御部と、を備える情報処理装置と、前記情報処理装置から通知された前記コンテンツデータの所在情報に基づいて前記コンテンツ管理サーバから前記コンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と、取得した前記コンテンツデータを再生するコンテンツ再生処理部と、を備えるレンダラー装置と、を含む情報処理システムが提供される。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、専門的な知識を要することなく、ホームネットワークを構築することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0021】
<ホームネットワークに関する説明>
まず、本発明の各実施形態に係る情報処理システムおよび情報処理装置について説明するに先立ち、現在提案されているホームネットワーク上におけるコンテンツの共有方法および再生方法について、図14Aおよび図14Bを参照しながら、簡単に説明する。図14Aおよび図14Bは、ホームネットワーク上におけるコンテンツの共有方法および再生方法について説明するための説明図である。
【0022】
現在、AV機器、パーソナルコンピュータ、モバイル機器等を用いてホームネットワークを構築する際の規格として、DLNA(Digital Living Network Alliance)がある。
【0023】
このDLNAのガイドラインでは、写真・音楽・ビデオといったコンテンツを、デジタルメディアサーバ(Digital Media Server:DMS)1001と呼ばれる機器に格納し、コンテンツディレクトリ(Content Directory Service:CDS)と呼ばれる、フォルダ階層を持った構造でコンテンツ一覧を管理する。CDS内の各コンテンツには、一意に識別するためのID値とコンテンツの詳細情報であるメタデータおよびコンテンツデータの取得先を示すURLが与えられている。CDSは、ホームネットワーク1003上の他の機器に公開され、コンテンツ再生をするクライアント機器であるプレーヤー機器(Digital Media Player:DMP)1005は、DMS上のCDSを辿ってコンテンツを選択し、URLで示されるコンテンツデータをデジタルメディアサーバ1001から取得し、再生を行う。ここで、DMS1001とDMP1005との間の通信(例えば、一覧取得、コンテンツデータ取得等の相互間通信)に用いられるプロトコルには、HTTPが用いられる。DMS1001とDMP1005で構成されるコンテンツ共有・再生を実現する図13Aに示した通信のモデルは、2−Boxモデルと呼ばれる。
【0024】
また、DLNAガイドラインでは、自らは能動的にコンテンツ一覧を辿らず、他の機器から指定されたコンテンツの再生だけを専門に行うレンダラー(Digital Media Renderer:DMR)と呼ばれる機器1009を規定している。DMR1009は、再生対象となるコンテンツのURLが通知されると、そのURLで示される先のコンテンツデータをDMP1005と同様にHTTPを使って取得し、再生を行う。DMR1009に対して、コンテンツの指定や再生・停止・シークといった操作を行う機器をコントローラ(Digital Media Controller:DMC)1007と呼ぶ。DMC1007は、一般にDMS1001上のCDSを辿ってコンテンツを選択する機能を持つ。図13Bに示したような、DMS・DMC・DMRで構成されるコンテンツ共有・再生の通信モデルは、3−Boxモデルと呼ばれる。
【0025】
なお、上記のDMS・DMP・DMC・DMRといった機器は、それぞれが持つ機能に基づいて分類された概念上の機器であるため、物理的なハードウェアと一対一に対応していなくてもよい。また、機器間の通信は、IPv4をベースとし、その上に組み立てられるプロトコル(例えば、TCP・UDPやHTTP・SOAPなど)で行われるため、各機器を実装するハードウェアは、インターネットプロトコル(Internet Protocol:IP)を扱うことができる通信機能(典型的には、イーサネットや無線LANなど)を有することが前提となる。
【0026】
(第1の実施形態)
<情報処理システムについて>
まず、図1を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る情報処理システムについて、詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムを説明するための説明図である。
【0027】
本実施形態に係る情報処理システム1は、例えば図1に示したように、通信網3と、情報処理装置10と、コンテンツ管理サーバ20A〜20Cと、レンダラー装置30と、を含む。
【0028】
通信網3は、情報処理装置10、コンテンツ管理サーバ20およびレンダラー装置30をそれぞれ双方向通信又は一方向通信可能に接続する通信回線網である。この通信網は、例えば、インターネット、電話回線網、衛星通信網、同報通信路等の公衆回線網や、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)、Ethernet(登録商標)、ワイヤレスLAN等の専用回線網などで構成されており、有線/無線を問わない。
【0029】
情報処理装置10は、後述するコンテンツ管理サーバ20からビデオコンテンツ、ミュージックコンテンツ、フォトコンテンツ等のコンテンツを取得して、再生することが可能な装置である。この情報処理装置10は、パーソナルコンピュータやサーバ等のコンピュータ装置であってもよく、テレビジョン受像器、DVD/HDDレコーダ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、家庭用ゲーム機、デジタルビデオカメラ等のネットワークを介した通信機能を有する情報家電であってもよい。また、情報処理装置10は、契約者が持ち運びできるポータブルデバイス(Portabale Device)、例えば、携帯型ゲーム機、PHS、携帯型映像/音声プレーヤーなどであってもよい。なお、情報処理装置10は、DLNA(Digital Living Network Alliance)ガイドラインに準拠するデジタルメディアプレーヤー(Digital Media Player:DMP)と、デジタルメディアコントローラ(Digital Media Controller)との機能を併せ持つ。また、情報処理装置10は、更に、デジタルメディアサーバ(Digital Media Server:DMS)の機能を併せ持つ。本実施形態に係る情報処理装置10は、DMSとDMPの機能を併せ持つため、コンテンツの管理を行うことも可能であり、情報処理装置10自体がコンテンツの再生を行うことも可能となる。更に、本実施形態に係る情報処理装置10は、DMCの機能も併せ持つため、レンダラー装置30の制御を行うこともできる。その結果、本実施形態に係る情報処理装置10の使用者は、ホームネットワークに関する専門的な知識を有することなく、ホームネットワークを容易に構築することができる。
【0030】
コンテンツ管理サーバ20A〜20Cは、ビデオコンテンツ、ミュージックコンテンツ、フォトコンテンツ等のコンテンツを、当該コンテンツの所在情報やメタデータ等と関連付けて管理する。また、コンテンツ管理サーバ20A〜20Cは、通信網3を介して接続されている情報処理装置10やレンダラー装置30からの要求に応じて、コンテンツ管理サーバ20が管理しているコンテンツやコンテンツのメタデータ等を提供する。このコンテンツ管理サーバ20A〜20Cは、パーソナルコンピュータやサーバ等のコンピュータ装置であってもよく、テレビジョン受像器、DVD/HDDレコーダ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、家庭用ゲーム機、デジタルビデオカメラ等のネットワークを介した通信機能を有する情報家電であってもよい。また、コンテンツ管理サーバ20A〜20Cは、契約者が持ち運びできるポータブルデバイス(Portabale Device)、例えば、携帯型ゲーム機、PHS、携帯型映像/音声プレーヤーなどであってもよい。なお、コンテンツ管理サーバ20A〜20Cは、DLNAガイドラインに準拠するデジタルメディアサーバ(Digital Media Server:DMS)の機能を有する。
【0031】
レンダラー装置30は、情報処理装置10から指定されたコンテンツに対応するコンテンツデータをコンテンツ管理サーバ20A〜20Cから取得し、再生する装置である。このレンダラー装置30は、パーソナルコンピュータやサーバ等のコンピュータ装置であってもよく、テレビジョン受像器、DVD/HDDレコーダ、携帯電話、PDA、デジタルカメラ、家庭用ゲーム機、デジタルビデオカメラ等のネットワークを介した通信機能を有する情報家電であってもよい。また、レンダラー装置30は、契約者が持ち運びできるポータブルデバイス、例えば、携帯型ゲーム機、PHS、携帯型映像/音声プレーヤーなどであってもよい。このレンダラー装置30は、DLNAガイドラインに準拠するデジタルメディアレンダラー(Digital Media Renderer:DMR)の機能を有する。
【0032】
なお、図1に示した例では、情報処理装置10およびレンダラー装置30は、通信網3にそれぞれ1台のみ接続されているが、通信網3には複数の情報処理装置10およびレンダラー装置30が接続されていてもよい。同様に、図1に示した例では、3台のコンテンツ管理サーバ20A〜20Cが接続されているが、通信網3には1台または2台のコンテンツ管理サーバ20が接続されていてもよく、4台以上のコンテンツ管理サーバ20が接続されていてもよい。
【0033】
また、図1に示した例では、情報処理装置10、コンテンツ管理サーバ20およびレンダラー装置30は、互いに通信網3を介して接続されているが、情報処理装置10およびコンテンツ管理サーバ20は、通信網3を介さずに、互いに直接接続されていてもよい。
【0034】
なお、上記情報処理装置10については、以下で改めて詳細に説明する。
【0035】
<情報処理装置の構成について>
続いて、図2を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10の構成について、詳細に説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理装置10の構成を説明するためのブロック図である。
【0036】
本実施形態に係る情報処理装置10は、例えば図2に示したように、コンテンツ情報取得部101と、ユーザ入力処理部103と、コンテンツリスト生成部105と、コンテンツ再生処理部107と、表示制御部109と、レンダラー装置制御部111と、記憶部113と、を主に備える。
【0037】
コンテンツ情報取得部101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信装置等から構成されている。コンテンツ情報取得部101は、通信網3を介して接続可能なコンテンツ管理サーバ20から、当該コンテンツ管理サーバ20が管理しているコンテンツに関連するコンテンツ情報を取得する。ここで、コンテンツに関連するコンテンツ情報は、例えば、コンテンツに対応するコンテンツデータの所在情報や、コンテンツのメタデータや、コンテンツデータそのものを含む。
【0038】
ここで、コンテンツのメタデータは、例えば、日付、プレイリスト、チャンネル、ジャンルまたは視聴状態等のコンテンツの内容に関する属性情報であり、例えば、DLNAガイドラインに規定されているメタデータを少なくとも含むものである。また、コンテンツデータの所在情報としては、例えば、コンテンツを管理する上でのIDや、コンテンツのURI(Uniform Resource Identifier)等を挙げることができる。
【0039】
コンテンツ情報取得部101が取得したコンテンツ情報は、後述する記憶部113に記録される。また、コンテンツ情報取得部101は、取得したコンテンツデータを、後述するコンテンツリスト生成部105やコンテンツ再生処理部107に直接伝送してもよい。
【0040】
ここで、コンテンツ情報取得部101は、コンテンツ管理サーバ20から取得したコンテンツデータや、情報処理装置10自体に直接インストールされたコンテンツデータ等を、当該コンテンツデータに関連付けられているメタデータに応じて所定のCDSを形成した上で、後述する記憶部113に記録することが可能である。
【0041】
また、コンテンツ情報取得部101は、さらに、例えば、ミュージックコンテンツの集合体であるアルバムのジャケット写真に関するデータや、ビデオコンテンツの予告編(トレーラ:trailer)や、ビデオコンテンツやフォトコンテンツのサムネイル等を、コンテンツ管理サーバ20からコンテンツ情報として取得することが可能である。ここで、コンテンツのサムネイルは、コンテンツのタイトルやコンテンツの内容等を表した静止画を示すものである。
【0042】
コンテンツ情報取得部101は、例えば、情報処理装置10自体が起動した際や、通信網3に接続されているコンテンツ管理サーバ20が起動した際や、情報処理装置10がコンテンツ管理サーバ20に接続した際など、上記コンテンツ情報をコンテンツ管理サーバ20から任意のタイミングで予め取得し、キャッシュとして記憶部113に記録することが可能である。
【0043】
ユーザ入力処理部103は、例えば、CPU、ROM、RAM、通信装置等から構成されている。本実施形態に係る情報処理装置10が備える表示部(図示せず。)に表示された内容等が、使用者によって選択された場合に、ユーザ入力処理部103は、選択された内容に対応する処理開始信号を生成して、対応する処理部に処理の開始を依頼する。
【0044】
例えば、情報処理装置10の使用者が、情報処理装置10で視聴可能なコンテンツの一覧を生成する旨の処理を選択した場合には、ユーザ入力処理部103は、選択された処理内容に対応する処理開始信号を生成して、後述するコンテンツリスト生成部105にコンテンツリストの生成開始を要請する。
【0045】
また、情報処理装置10の使用者が、コンテンツリストの内容に基づいて、特定のコンテンツの視聴を選択した場合には、ユーザ入力処理部103は、コンテンツの視聴が選択された旨を表す処理開始信号を生成して、コンテンツ情報取得部101にコンテンツデータの取得を要請する。
【0046】
なお、ユーザ入力処理部103に入力されるユーザ入力は、使用者が情報処理装置10の表示部(図示せず。)に表示されているアイコン等のオブジェクトを、マウスポインタやカーソル等の位置特定オブジェクトで選択することでなされてもよい。また、ユーザ入力は、使用者が情報処理装置10に設けられたキーボード等の入力装置で、コマンド等を入力することでなされてもよい。さらに、ユーザ入力は、DLNAガイドラインに準拠したデジタルメディアコントローラ(Digital Media Controller:DMC)等から伝送された各種処理信号であってもよい。
【0047】
コンテンツリスト生成部105は、例えば、CPU、ROM、RAM等から構成されている。コンテンツリスト生成部105は、コンテンツ情報取得部101が取得したコンテンツ情報に基づいて、情報処理装置10において視聴可能なコンテンツの一覧であるコンテンツリストを生成する。より具体的には、コンテンツリスト生成部105は、例えば、後述する記憶部113に記録されている最新のコンテンツ情報を参照して、視聴可能なコンテンツが一覧表示されたコンテンツリストを生成する。また、コンテンツリストには、各コンテンツに対応するサムネイル等が、コンテンツのタイトル等とあわせて表示されていてもよい。
【0048】
また、コンテンツリストには、非稼動状態にあるコンテンツ管理サーバ20が管理しているコンテンツと、稼動状態にあるコンテンツ管理サーバ20が管理しているコンテンツとが、判別可能なように表示されていてもよい。例えば、非稼動状態にあるサーバ20が管理しているコンテンツのサムネイルやタイトル等を、グレーアウト表示のように通常の明るさよりも暗く表示し、稼動状態にあるサーバ20が管理しているコンテンツのサムネイルやタイトル等を通常の明るさで表示することで、コンテンツ管理サーバ20の稼動状況を区別して表示することが可能である。
【0049】
上述のようなコンテンツリストは、どのコンテンツがどのコンテンツ管理サーバ20によって管理されているかを明示せずに生成されるものである。そのため、情報処理装置10の使用者は、コンテンツリストに表示されているコンテンツが、あたかも一台のコンテンツ管理サーバによって管理されているように感じることとなる。このようなコンテンツリストが生成されることにより、情報処理装置10の使用者は、コンテンツを管理しているサーバがどれであるかを把握することなく、視聴可能なコンテンツを知ることができる。
【0050】
コンテンツ再生処理部107は、例えば、CPU、ROM、RAM等から構成されており、コンテンツ情報取得部101から伝送されたコンテンツデータや、記憶部113に記録されているコンテンツデータ等の再生処理を行う。なお、コンテンツ再生処理部107は、後述する記憶部113等に記録されているデータやデータベース等を利用することが可能である。
【0051】
より詳細には、ユーザ入力処理部103から、コンテンツが選択された旨の処理開始信号が通知されると、コンテンツ再生処理部107は、まず、再生するコンテンツのリストである再生リストを生成する。
【0052】
コンテンツ再生処理部107により生成される再生リストは、ユーザによってコンテンツリストの中から選択されたコンテンツが列記されているものであり、少なくとも、選択されたコンテンツに一意に割り当てられているデータベース上の識別番号(ID)が記載されている。図3Aは、ユーザによって3つのコンテンツが選択された場合の再生リストの一例である。図3Aに示したように、再生リストには、ユーザが選択したコンテンツに割り当てられたIDが記載されている。
【0053】
コンテンツ情報取得部101によって取得されたコンテンツ情報は、例えば図3Bに示したような形式でデータベースとして後述する記憶部113に記録されている。すなわち、記憶部113に記録されているデータベースには、少なくとも、コンテンツに一意に割り当てられたID値(コンテンツID)と、コンテンツに付与されたタイトルと、コンテンツデータの所在を表すURLと、キャッシュしたコンテンツのサムネイルの所在を表すURLと、日時情報とが、メタデータとして記録されている。
【0054】
情報処理装置10の各処理部は、このデータベースを適宜参照することで、コンテンツデータが存在する箇所(換言すれば、どのコンテンツ管理サーバ10のどの位置にコンテンツデータが存在するのか)や、情報処理装置10内に保存されているキャッシュ情報の場所等を知ることが可能である。
【0055】
図3Bに示した例では、フォトコンテンツに関するデータベースが記載されているが、ミュージックコンテンツやビデオコンテンツ等の別の種類のコンテンツに対しても、同様のデータベースが記憶部113に記録されている。また、図3Bに示したデータベースの項目は、あくまでも一例であって、図中に示した以外の項目がデータベースに存在していてもよい。
【0056】
次に、コンテンツ再生処理部107は、ユーザ入力が、選択したコンテンツを情報処理装置10で再生する旨を表すものであるのか、情報処理装置10に接続されている外部接続機器であるレンダラー装置30で再生する旨を表すものであるのかを判断する。
【0057】
ユーザ入力処理部103から伝送された信号が、情報処理装置10でコンテンツを再生する旨を示す信号である場合には、コンテンツ再生処理部107は、生成した再生リストに記載されているコンテンツデータの所在情報(すなわち、URL)に基づいて、コンテンツデータの取得をコンテンツ情報取得部101に依頼する。コンテンツデータの取得が終了すると、コンテンツ再生処理部107は、コンテンツ情報取得部101が取得したコンテンツデータを、表示制御部109に出力する。この際、取得したコンテンツデータが符号化されている場合には、コンテンツ再生処理部107は、コンテンツデータの復号を行いながら復号したコンテンツを表示制御部109に出力してもよく、復号が完了した後にコンテンツデータを表示制御部109に出力してもよい。
【0058】
例えば、コンテンツ再生処理部107は、再生リストの順にコンテンツ情報を後述する記憶部113に記録されているデータベースから取得し、コンテンツ情報取得部101は、コンテンツデータ取得先のURLにHTTPで接続してコンテンツデータを受信し、表示制御部109は、受信したデータを画面に表示する。コンテンツ再生処理部107は、時間を一定間隔(スライドショー表示切替時間)開けながら、自動的にリストの項目を処理することで、スライドショーを実現することができる。
【0059】
このように、ユーザによって選択されたコンテンツが、情報処理装置10で再生される場合には、本実施形態に係る情報処理装置10は、DLNAガイドラインにおけるDMPとして機能する。
【0060】
他方、ユーザ入力処理部103から伝送された信号が、情報処理装置10の外部に接続されている外部接続機器(例えば、レンダラー装置30)でコンテンツを再生する旨を示す信号である場合には、コンテンツ再生処理部107は、生成した再生リストを、後述するレンダラー装置制御部111に出力し、レンダラー装置制御部111を介して、コンテンツを再生させるレンダラー装置30へと通知する。この際、コンテンツ再生処理部107は、後述するレンダラー装置制御部111から通知されるレンダラー装置属性情報に基づいて、指定されたレンダラー装置30で再生可能なコンテンツの種別を判定する。レンダラー装置30に通知される再生リストの中に、当該レンダラー装置30では再生不可能なコンテンツが存在する場合には、コンテンツ再生処理部107は、再生リストの中から該当するコンテンツに対応したIDを削除した後に変更後の再生リストを送信してもよく、再生リストの送信を中止して、ユーザにコンテンツ選択の変更を促してもよい。
【0061】
また、レンダラー装置30でコンテンツの再生が開始されると、コンテンツ再生処理部107は、再生リストに記載されているID値に基づいて記憶部113に記録されているデータベースにアクセスし、データベース中に記録されているサムネイルファイルの所在情報を取得する。その後、コンテンツ再生処理部107は、取得した所在情報をコンテンツ情報取得部101に通知し、コンテンツ情報取得部101は、通知された所在情報に基づいて記憶部113の中からサムネイルのキャッシュ情報を取得する。サムネイルのキャッシュ情報の取得が終了すると、コンテンツ再生処理部107は、取得したサムネイルのキャッシュ情報を表示制御部109に出力する。
【0062】
このように、ユーザによって選択されたコンテンツが、レンダラー装置30で再生される場合には、本実施形態に係る情報処理装置10は、DLNAガイドラインにおけるDMCとして機能する。
【0063】
また、コンテンツの再生途中で再生している装置を切り替える場合も生じうるが、本実施形態に係る情報処理装置10は、このような場合にも容易に再生機器の切り替えを行うことが可能である。例えば、情報処理装置10による再生を、レンダラー装置30による再生に切り替える場合には、コンテンツ再生処理部107は、再生に使用していた再生リストに基づいて、レンダラー装置制御部111を介してレンダラー装置30にコンテンツデータのURLを送信することで、実現することが可能である。
【0064】
なお、コンテンツの再生を、コンテンツデータを情報処理装置10に全てダウンロードしてからの再生ではなく、コンテンツ管理サーバ20からのストリーミングという形で実施している場合には、まずコンテンツ管理サーバ20との間のデータストリーミングを中断してから、レンダラー装置30へ再生要求を送信することが好ましい。
【0065】
なお、フォトコンテンツ等の静止画コンテンツであれば、コンテンツの再生途中で再生機器を切り替えたとしても問題は生じないが、ミュージックコンテンツやビデオコンテンツのように、時間変化を伴うコンテンツの場合には、あるコンテンツの途中で再生機器を切り替えると、既に視聴した部分をもう一度視聴しなくてはならなくなる可能性がある。そのため、再生していたコンテンツが時間変化を伴うコンテンツである場合には、コンテンツ再生処理部107は、再生していた位置(例えば、○分△秒まで再生していたという時間的な位置、または、既に再生したデータ量など)を表す識別情報(換言すれば、コンテンツ内における再生位置を表す識別情報)を付加して送信することが好ましい。このような識別情報を後述するレンダラー装置制御部111がレンダラー装置30へと送信することで、既に再生している部分を重複することなくコンテンツの切り替えを行うことが可能となる。
【0066】
また、コンテンツ再生処理部107は、フォトコンテンツに関する再生リストと、ミュージックコンテンツに関する再生リストのように、異なるコンテンツ種別の再生リストを同時に処理することが可能である。これにより、本実施形態に係る情報処理装置10では、ミュージックコンテンツと連動させながらフォトコンテンツの再生処理を行うといった、複合的なコンテンツの再生を実現することができる。また、本実施形態に係る情報処理装置10がDMCとして機能する場合であっても、後述するレンダラー装置制御部111がレンダラー装置30に異なるコンテンツ種別のURLをあわせて通知することで、レンダラー装置30において、複合的なコンテンツの再生を実現させることが可能である。
【0067】
表示制御部109は、例えば、CPU、ROM、RAM等から構成されており、コンテンツ再生処理部107から伝送されたコンテンツデータまたはサムネイルのキャッシュ情報等を実行して情報処理装置10の表示部(図示せず。)に表示する際の表示制御を行う。より詳細には、本実施形態に係る情報処理装置10がDMPとして機能する場合(すなわち、本実施形態に係る情報処理装置10でコンテンツを再生する場合)には、表示制御部109は、コンテンツ再生処理部107から伝送されたコンテンツデータを再生して、表示部に表示する表示制御を行う。また、本実施形態に係る情報処理装置10がDMCとして機能する場合(すなわち、コンテンツがレンダラー装置30で再生される場合)には、表示制御部109は、コンテンツ再生処理部107から伝送されたサムネイルのキャッシュ情報を再生して、表示部に表示する表示制御を行う。
【0068】
なお、上述の説明では、コンテンツデータがフォトコンテンツやビデオコンテンツのように画像を含むものである場合を主に例にとって表示制御部109の機能を説明したが、コンテンツデータがミュージックコンテンツなどの音響データのみからなるものである場合には、コンテンツ再生処理部107が音響データの再生を行う。また、ミュージックコンテンツなどの再生時において、このミュージックコンテンツの再生に同期して各種の画像コンテンツを表示部に表示させる場合には、表示制御部109は、ミュージックコンテンツの再生に同期した画像コンテンツの表示制御を行うことが可能である。
【0069】
外部接続機器制御部の一例であるレンダラー装置制御部111は、例えば、CPU、ROM、RAM等から構成されており、コンテンツリストの中から選択されたコンテンツをレンダラー装置30で再生させる場合におけるレンダラー装置の制御を行う。
【0070】
レンダラー装置制御部111は、コンテンツ再生時の制御に先立ち、本実施形態に係る情報処理装置10が接続可能なレンダラー装置30に関する属性情報(レンダラー装置属性情報)を取得する。このレンダラー装置属性情報は、レンダラー装置30に割り当てられているネットワークアドレスや、レンダラー装置30で再生可能なコンテンツの種別(例えば、フォトコンテンツ、ビデオコンテンツ、ミュージックコンテンツ等)に関する情報のみならず、レンダラー装置30に付与された名前や、レンダラー装置30に付与されたアイコン等の情報を含む。レンダラー装置制御部111は、これらのレンダラー装置属性情報を、コンテンツ情報取得部101、コンテンツリスト生成部105、コンテンツ再生処理部107等に通知して、各処理部における処理に利用させることが可能である。また、レンダラー装置制御部111は、レンダラー装置属性情報を、後述する記憶部113に例えばデータベースのような形で記録することが可能である。
【0071】
レンダラー装置制御部111は、例えば、情報処理装置10自体が起動した際や、通信網3に接続されているレンダラー装置30が起動した際や、情報処理装置10がレンダラー装置30に接続した際など、上記レンダラー装置属性情報をレンダラー装置30から任意のタイミングで予め取得し、キャッシュとして記憶部113に記録することが可能である。
【0072】
また、コンテンツをレンダラー装置30で再生させる旨が選択された場合に、レンダラー装置制御部111は、レンダラー装置30に再生リストに記載されているコンテンツの所在情報(URL)を設定する。さらに、レンダラー装置制御部111は、レンダラー装置30に対して、コンテンツ管理サーバ20から取得したコンテンツデータの再生を開始させるための再生要求を送信し、コンテンツの再生開始を命令する。
【0073】
また、レンダラー装置制御部111は、所定の間隔ごと(例えば、1秒ごと)に、レンダラー装置30におけるコンテンツの再生状態を取得するための再生状態情報取得要求を送信する。このレンダラー装置30におけるコンテンツの再生状態は、指定したURLのコンテンツデータをコンテンツ管理サーバ20から受信し、画面上への表示が完了したかどうかや、ミュージックコンテンツやビデオコンテンツ等のように時間変化を伴うコンテンツの再生時に、どこまでコンテンツを再生したかといった情報を含む。さらに、コンテンツの再生状態には、上述のものに加え、他のDMCによって別のURLの指定を受けたり、再生停止要求を受けたりしたかなど、コンテンツの再生制御に関する情報が更に含まれていてもよい。このような再生状態情報取得要求を送信することで、情報処理装置10のユーザが期待したコンテンツを表示できなかった場合などの不測の事態に速やかに対応することが可能となる。
【0074】
なお、レンダラー装置30の再生状態のうち、再生・停止・一時停止とその間の状態遷移中状態、および再生対象のURLを確認するためには、上述のようなDMCとして機能している情報処理装置10からの定期的な確認要求を行う方法だけでなく、レンダラー装置30からの通知(GENAイベンティング)によっても知ることができる。GENAによってレンダラー装置30から通知を受けるためには、情報処理装置10は、レンダラー装置30への要求を出す処理に先立って、イベントの通知要求処理(Subscribe)を行う。
【0075】
取得したコンテンツの再生状態情報を利用することで、例えば、以下のような処理を行うことが可能である。例えば、フォトコンテンツなどの時間変化を伴わないコンテンツを複数レンダラー装置30で再生させる場合(すなわち、コンテンツのスライドショー表示をさせる場合)に、ユーザが選択したコンテンツが正しくレンダラー装置30上で表示されたことを表す再生状態を取得した時点で、レンダラー装置制御部111は、スライドショー表示切り替え時間の計測を開始する。ここで、スライドショー表示切替時間が一定時間経過したら、レンダラー装置制御部111は、再生リストの次の項目の処理を命令し、コンテンツの表示切り替え制御を実現することが可能となる。
【0076】
また、ミュージックコンテンツやビデオコンテンツのように、コンテンツの再生そのものに時間の幅があるものを再生する場合には、現在再生中の位置を情報処理装置10の画面上でユーザにフィードバックできることが好ましい。そのため、レンダラー装置制御部111は、取得したコンテンツの再生状態情報を利用して現在の再生位置をレンダラー装置30から取得しておき、その位置情報を利用して、対応するキャッシュデータをDMCとして機能している情報処理装置10上で表示することができる。
【0077】
また、ビデオコンテンツをレンダラー装置30で再生させる場合、レンダラー装置30における再生位置での実際の画像に合わせて、サムネイル画像を情報処理装置10の画面上に表示することで、ユーザに対してより直感的なフィードバックを与えることができる。これを実現するために、ビデオコンテンツを予め解析して、一定の時間間隔で、または、シーンチェンジや音声が盛り上がっている部分など動画中の特徴点となる時間位置を検出しておき、その点の時刻情報とフレーム画像とを組にしたリスト(以下、フィルムロールと称する。)をコンテンツのメタデータ(属性情報)として生成しておく。レンダラー装置30におけるビデオコンテンツの再生の際、レンダラー装置30から取得した再生位置に基づいて、対応する時間位置とフレームの画像をフィルムロール上から取得し、DMCとして機能している情報処理装置10の画面上に表示するようにする。
【0078】
なお、フィルムロール生成のための解析は、ビデオコンテンツを管理しているコンテンツ管理サーバ20上で行って、得られた解析結果を属性情報としてCDSに公開しておき、情報処理装置10でコンテンツ情報を収集する際に、このフィルムロールに関する属性情報も取得するようにすればよい。また、上述のような解析機能を持たないコンテンツ管理サーバ20に対しては、情報処理装置10がコンテンツ管理サーバ20上のビデオコンテンツを一時的にダウンロードして解析し、解析結果を記憶部113に保存されているキャッシュデータベースに格納するようにしても良い。
【0079】
記憶部113は、コンテンツ情報取得部101が取得したコンテンツ情報等が記載されたデータベースが、データベースの生成時刻とともに記録される。また、記憶部113には、コンテンツデータ自体が記録されていてもよい。また、記憶部113には、本実施形態に係る情報処理装置10が、何らかの処理を行う際に保存する必要が生じた様々なパラメータや処理の途中経過等、または、各種のデータベース等が、適宜記録されてもよい。この記憶部113は、コンテンツ情報取得部101、ユーザ入力処理部103、コンテンツリスト生成部105、コンテンツ再生処理部107、表示制御部109、レンダラー装置制御部111等が、自由に読み書きを行うことが可能である。
【0080】
このように、本実施形態に係る情報処理装置10は、DLNAガイドラインにおけるDMPおよびDMCの機能を持っており、DMS上のコンテンツを自ら再生すること、および、DMRに再生指示を出すことができる。また、ホームネットワーク内に存在する複数のDMSに格納されているコンテンツのURL、メタデータ、サムネイル画像等をデータベースに取り入れてキャッシュし、ローカルに格納する収集機能を有している。本実施形態に係る情報処理装置10では、記憶部113に記録されているキャッシュデータベースに基づいてコンテンツ一覧(コンテンツリスト)を構成することで、コンテンツの格納されている各々のDMSを意識する必要のない表示をすることができる。
【0081】
生成されるコンテンツリストは、特定の切り口(例えば、日付、プレイリスト、チャンネル、ジャンル、視聴状態、おまかせチャンネル等)で分類され、所定の順序でコンテンツのアイコン表示等を行うことが可能である。ユーザによりアイコンやサムネイル等のオブジェクトが選択されると、対応するコンテンツをコンテンツ管理サーバ20から取得して、画面上に表示を行うことができる。また、情報処理装置10自体がDMSの機能も有しており、コンテンツデータそのものを管理している場合には、自身が管理しているコンテンツデータを再生することも可能である。
【0082】
また、ユーザによって選択された1または複数のコンテンツをDMR上で再生するように指示されると、本実施形態に係る情報処理装置10はDMCとして機能し、DMR側で選択されたコンテンツが再生される。
【0083】
本実施形態に係る情報処理装置10では、コンテンツを選択して再生する際に、図3Aに示したような仮想的な再生リストが作成され、リスト中のコンテンツが順番に再生される。例えば、フォトコンテンツが複数選択され再生が開始されると、いわゆるスライドショー再生が開始される。本実施形態に係る情報処理装置10では、再生リスト中のコンテンツの情報として、DMPおよびDMR双方でコンテンツを再生するために必要な情報(例えば、コンテンツのURL、メタデータ、サムネイル画像等)を含めることで、DMPでの再生時であっても、DMRでの再生時であっても、同じリストに基づいて再生制御を行うことができる。従って、本実施形態に係る情報処理装置10がDMPとしてコンテンツを再生している場合に、途中からDMRでのコンテンツの再生に切り換えることが可能になる。
【0084】
また、本実施形態に係る情報処理装置10は、DMCとして振る舞うように機能の切り替えが行われた際、DMRに再生指示をしたコンテンツのメタデータやサムネイル画像を、情報処理装置10の表示部に表示する。これによって、情報処理装置10のユーザは、DMRでの再生状況を、DMCとして機能している情報処理装置10の画面上で確認することができる。
【0085】
以上、本実施形態に係る情報処理装置10の機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、CPU等が全て行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。
【0086】
<情報処理方法について>
続いて、図4〜図6を参照しながら、本実施形態に係る情報処理方法について詳細に説明する。図4は、本実施形態に係る情報処理装置10が実施する情報処理方法について説明するための流れ図である。図5は、本実施形態に係る情報処理装置10がDMCとして機能する場合の情報処理方法を説明するための説明図である。図6は、スライドショー再生を行う場合の情報処理方法を説明するための流れ図である。
【0087】
まず、図4を参照しながら、本実施形態に係る情報処理方法の流れについて、詳細に説明する。本実施形態に係る情報処理方法では、まず、コンテンツ情報取得部101が、各コンテンツ管理サーバ20から、それぞれのコンテンツ管理サーバ20が管理しているコンテンツに関連するコンテンツ情報(例えば、所在情報およびメタデータ)を取得する(ステップS101)。このコンテンツ情報の取得は、情報処理装置10自体が起動した際や、通信網3に接続されているコンテンツ管理サーバ20が起動した際や、情報処理装置10がコンテンツ管理サーバ20に接続した際など、任意のタイミングで行われる。少なくとも所在情報およびメタデータを含むコンテンツ情報を取得すると、コンテンツ情報取得部101は、取得した日時と関連付けて、記憶部113に記録する。
【0088】
また、コンテンツ情報の取得とあわせて、情報処理装置10のレンダラー装置制御部111は、情報処理装置10が接続可能なレンダラー装置30のレンダラー装置属性情報を取得してもよい。取得したレンダラー装置属性情報は、取得した日時と関連付けて、記憶部113に記録されることが好ましい。
【0089】
また、コンテンツ情報の取得とあわせて、情報処理装置10のコンテンツ情報取得部101は、情報処理装置10に接続されているコンテンツ管理サーバ20の稼動状態を判定してもよい。稼動状態の判定を行った場合には、その判定結果を、判定した日時と関連付けて、記憶部113に記録する。
【0090】
あるタイミングで情報処理装置10のユーザがコンテンツリストの生成命令を選択すると、情報処理装置10のユーザ入力処理部103は、コンテンツリスト生成部105に、コンテンツリストの生成命令がユーザによって選択された旨を伝送する。コンテンツリスト生成部105は、ユーザ入力処理部103からの伝送を受けて、コンテンツリストの生成を開始する(ステップS103)。
【0091】
より詳細には、コンテンツリスト生成部105は、記憶部113を参照して、最新のコンテンツ情報を取得し、これらに基づいてコンテンツリストの生成を行う。また、記憶部113に、コンテンツ管理サーバ20の稼動状態に関する判定結果や、レンダラー装置30に関するレンダラー装置属性情報が存在する場合には、コンテンツリスト生成部105は、生成するコンテンツリストにこれらの情報を追加してもよい。例えば、コンテンツ管理サーバの判定結果が非稼動状態を表すデータになっているサーバに格納されているコンテンツを、グレーアウト表示するように設定したり、コンテンツリストのプルダウンメニューやポップアップメニュー等に、選択可能なレンダラー装置30の情報を付加したりすることが可能である。コンテンツリスト生成部105は、生成したコンテンツリストを表示制御部109に伝送し、情報処理装置10の表示部(図示せず。)に表示させる(ステップS105)。
【0092】
ある時点で、情報処理装置10のユーザがあるコンテンツを選択すると(ステップS107)、ユーザ入力処理部103は、ユーザ入力を所定の信号に変換して、コンテンツ再生処理部107に通知する。ユーザ入力処理部103からの通知を受けて、コンテンツ再生処理部107は、記憶部113に記録されているデータベースを参照しながら、ユーザによって選択されたコンテンツから構成される再生リストを生成する。
【0093】
続いて、コンテンツ再生処理部107は、選択されたコンテンツが、情報処理装置10で再生されるのか、それとも、レンダラー装置30で再生されるのかを判定する(ステップS109)。より具体的には、ユーザ入力処理部103から、レンダラー装置30でコンテンツを再生する旨を表す信号が通知された場合には、コンテンツ再生処理部107は、後述するステップS117以降の処理を実施する。また、レンダラー装置30でコンテンツを再生する旨を表す信号が通知されない場合、または、情報処理装置10でコンテンツを再生する旨を表す信号が通知された場合には、コンテンツ情報取得部101は、生成した再生リストに基づいて、コンテンツ管理サーバ20からコンテンツデータを取得し(ステップS111)、コンテンツ再生処理部107に伝送する。コンテンツ再生処理部107では、取得したコンテンツデータの再生処理を実施し、表示部(図示せず。)に画像データを表示する必要がある場合には、表示制御部109により表示部に画像を表示させる。
【0094】
ここで、情報処理装置10においてコンテンツの再生を行っており、ユーザ入力処理部103から、再生装置をレンダラー装置へと切り替える旨の通知が送信された場合には(ステップS115)、コンテンツ再生処理部107は、後述するステップS117を実施する。また、そのような通知が無かった場合には、コンテンツ再生処理部107は、再生リストに基づいてコンテンツの再生を行い、再生が終了するとコンテンツの再生処理を終了する。
【0095】
また、レンダラー装置30でのコンテンツの再生が選択された場合には、情報処理装置10は、レンダラー装置30の制御を開始する(ステップS117)。まず、コンテンツ再生処理部107は、レンダラー装置制御部111を介して、再生リストに記載されているURLを指定されたレンダラー装置30へと通知する。続いて、レンダラー装置30においてコンテンツデータの取得が終了すると、レンダラー装置制御部111は、再生開始要求をレンダラー装置30に送信する。コンテンツの再生が開始すると、レンダラー装置制御部111は、所定の時間間隔(例えば、1秒ごと)に、コンテンツの再生状態情報取得要求をレンダラー装置30に通知する。
【0096】
また、レンダラー装置30においてコンテンツの再生が開始すると、情報処理装置10のコンテンツ再生処理部107は、記憶部113に記録されているサムネイル等のキャッシュデータを用いて、表示部に再生状況を表示する(ステップS119)。
【0097】
続いて、図5を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10がDMCとして機能している場合の情報処理方法を説明する。
【0098】
前述のように、本実施形態に係る情報処理方法では、情報処理装置10のコンテンツ情報取得部101が、各コンテンツ管理サーバ20からコンテンツ情報を取得し(ステップS201)、コンテンツリストを生成する。また、ユーザが、コンテンツリストの中から再生を希望するコンテンツを選択し、かつ、情報処理装置10に接続されたレンダラー装置30でコンテンツの再生を選択した場合には、情報処理装置10のレンダラー装置制御部111は、コンテンツ再生処理部107が生成した再生リストに記載されているURLをレンダラー装置30に送信し、コンテンツのURLを設定する(ステップS203)。また、情報処理装置10のレンダラー装置制御部111は、コンテンツの再生要求を送信して(ステップS205)、コンテンツの再生を命令する。
【0099】
URLを受信したレンダラー装置30のコンテンツデータ取得部301は、通知されたURLを参照して、HTTP接続によりコンテンツデータの取得要求をコンテンツ管理サーバ20に対して通知し(ステップS207)、レンダラー装置30のコンテンツデータ取得部301は、コンテンツ管理サーバ20からコンテンツデータを取得する(ステップS209)。取得したコンテンツデータは、レンダラー装置30のコンテンツ再生処理部303により再生され、必要に応じて表示制御部305が表示制御を行う。また、コンテンツデータの取得やコンテンツの再生等に関して、レンダラー装置30の各処理部は、記憶部307に記録されている各種のデータベース等を参照することが可能である。
【0100】
また、情報処理装置10のレンダラー装置制御部111は、所定の時間間隔で、レンダラー装置30におけるコンテンツの再生状態情報取得要求を送信し(ステップS211)、レンダラー装置30のコンテンツ再生処理部303は、レンダラー装置30における再生状態を情報処理装置10へと送信する(ステップS213)。情報処理装置10は、受信したコンテンツの再生状態に基づいて、各種の処理を行うことが可能である。
【0101】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理方法によれば、情報処理装置10がDMCとして機能している場合に、情報処理装置10の表示画面には、サムネイル画像を表示する。これにより、情報処理装置10のユーザは、レンダラー装置30で再生されているコンテンツを、情報処理装置10上で直感的に確認することができる。
【0102】
また、コンテンツ管理サーバ20の種別によっては、クライアント機器である情報処理装置10やレンダラー装置30に対してコンテンツを配信するためのHTTPの接続要求を、同時に複数受け付けることができない場合がある。しかしながら、本実施形態に係る情報処理装置10および情報処理方法では、情報処理装置10がDMCとして機能している場合には、前もってキャッシュしているサムネイル画像を表示部に表示させることで、レンダラー装置30の再生状況を確認することができる。これにより、DMCとして機能している情報処理装置10からコンテンツ管理サーバ20への接続要求を送信する必要がなくなり、本来コンテンツが再生されるべきレンダラー装置30からコンテンツ管理サーバ20への接続が妨げられることを防ぐことができる。
【0103】
さらに、本実施形態に係る情報処理方法では、コンテンツ情報からキャッシュしたデータベースをもとにレンダラー装置30で再生する対象を選択できるため、複数のコンテンツ管理サーバ20上にあるコンテンツを、連続してレンダラー装置30上で再生させることができる。
【0104】
次に、図6を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10が、コンテンツのスライドショー再生を行う場合を例にとって、情報処理方法の流れを詳細に説明する。
【0105】
情報処理装置10のコンテンツ再生処理部107は、生成した再生リストの中から、次に再生するコンテンツを選択する(ステップS301)。この際に、次に再生するコンテンツが存在しないかどうかの判定を行う(ステップS303)。次に再生するコンテンツが存在しない場合には、コンテンツ再生処理部107は、スライドショー再生を終了する。また、次に再生するコンテンツが存在する場合には、情報処理装置10のコンテンツ再生処理部107は、コンテンツ情報取得部101にコンテンツデータの取得を依頼し、コンテンツ情報取得部101は、コンテンツ管理サーバ20からコンテンツデータの取得を行う。その後、コンテンツ再生処理部107および表示制御部109は、取得したコンテンツデータを画面上に表示し(ステップS305)、スライドショー間隔を制御するために、時間の計測を開始する。
【0106】
ここで、コンテンツ再生処理部107は、外部接続機器であるレンダラー装置30での再生が指定されたか否かを判定する(ステップS307)。レンダラー装置30での再生が指定された場合には、コンテンツ再生処理部107は、後述するステップS311以降の処理を実施する。また、レンダラー装置30での再生が選択されなかった場合には、所定の時間間隔が経過したか否か(換言すれば、予め設定されたスライドショー間隔を経過したか否か)を判定する(ステップS309)。所定の時間間隔が経過していない場合には、現在再生中のコンテンツを表示し続けながら、レンダラー装置30での再生が指定されたか否かの待ち受けを行う。また、所定の時間間隔が経過した場合には、コンテンツの表示を切り替えるタイミングが到来したと判定し、ステップS301の処理を行う。
【0107】
他方、ステップS307において、レンダラー装置30での再生が指定された場合には、コンテンツ再生処理部107は、記憶部113に記録されているデータベースから、現在再生中のコンテンツに対応するサムネイル画像とメタデータとを取得する(ステップS311)。続いて、DMCとして機能し始めた情報処理装置10のコンテンツ再生処理部107および表示制御部109は、取得したサムネイル画像とメタデータとを、表示部に表示する(ステップS313)。
【0108】
次に、情報処理装置10のレンダラー装置制御部111は、レンダラー装置30にコンテンツのURLを設定し、コンテンツの再生を開始させる(ステップS315)。
【0109】
情報処理装置10のレンダラー装置制御部111は、所定の時間間隔(例えば1秒)が経過するごとに、レンダラー装置30の再生状態を確認し(ステップS317)、取得したレンダラー装置30の再生状態情報に基づいて、判定を行う(ステップS319)。レンダラー装置30から送信された再生状態が、異なるURLを再生していることを表すものであったり、コンテンツの再生を停止していることを表すものであったりした場合には、レンダラー装置制御部111は、レンダラー装置30への操作が割り込まれたものとみなし、メッセージを表示して、スライドショー再生を終了する。レンダラー装置30から受信した再生状態情報が上述のようなものでなかった場合には、続いて、レンダラー装置制御部111は、レンダラー装置30が再生状態にあるか否かを判定する(ステップS321)。レンダラー装置30が再生状態にない場合には、レンダラー装置制御部111は、ステップS317に戻って、レンダラー装置30の再生状態を確認する。また、レンダラー装置30が再生状態にある場合には、レンダラー装置制御部111は、所定の時間間隔が経過したか否か(換言すれば、予め設定されたスライドショー間隔を経過したか否か)を判定する(ステップS323)。所定の時間間隔が経過していない場合には、ステップS317に戻って、レンダラー装置30の再生状態を確認する。また、所定の時間間隔が経過した場合には、コンテンツの表示を切り替えるタイミングが到来したと判定し、後述するステップS325を実施する。
【0110】
コンテンツの表示切替タイミングが到来したと判定した場合には、再生リストの中から、次に再生するコンテンツを選択する(ステップS325)。この際に、次に再生するコンテンツが存在しないかどうかの判定を行う(ステップS327)。次に再生するコンテンツが存在しない場合には、コンテンツ再生処理部107は、スライドショー再生を終了する。また、次に再生するコンテンツが存在する場合には、コンテンツ再生処理部107は、ステップS311以降の処理を行う。
【0111】
このような処理を行うことにより、本実施形態に係る情報処理装置は、DMPとして機能する場合や、DMCとして機能する場合であっても、コンテンツのスライドショー再生を実行することが可能となる。
【0112】
<情報処理方法の具体例について>
続いて、図7〜図12を参照しながら、本実施形態に係る情報処理方法の具体例について、詳細に説明する。図7〜図12は、本実施形態に係る情報処理方法の具体例について説明するための説明図である。
【0113】
[ユーザインターフェースの一例について]
以下では、本実施形態に係る情報処理装置10が実行する情報処理方法について、ユーザインターフェースの一例を挙げながら、詳細に説明する。
【0114】
本実施形態に係る情報処理装置10は、表示部(図示せず。)に、例えば図7に示したようなユーザインターフェース(UI)が表示される。このユーザインターフェースでは、コンテンツ表示領域501の中に、コンテンツの種別を表したコンテンツ種別表示オブジェクト503と、各コンテンツ種別に関連した階層コンテナ表示オブジェクト505とが、互いに直交するように表示される。
【0115】
また、コンテンツ表示領域501には、表示されているオブジェクトを選択するための選択オブジェクト507と、コマンド選択オブジェクト509と、が表示されている。
【0116】
コンテンツ種別表示オブジェクト503は、コンテンツの種別を表したアイコン等のオブジェクトであり、図7では、左から順に、「オプション」オブジェクト、「フォト」オブジェクト、「ミュージック」オブジェクト、「ビデオ」オブジェクト、「ビデオ(テレビ録画)」オブジェクトが表示されている。
【0117】
本実施形態に係るユーザインターフェースでは、各コンテンツ種別において、階層的にコンテンツデータが格納されている。例えば、図7に示した例では、「フォト」オブジェクトに属するコンテンツは、「プレイリスト」コンテナおよび「日付」コンテナという、2つのコンテナに分類されている。
【0118】
以下に示す表1に、各コンテンツ種別に設定されている階層コンテナの一例を示す。
【0119】
【表1】

【0120】
表1に示したように、各オブジェクト種別では、第1階層から第3階層まで3段階の階層構造となっており、第3階層に、コンテンツデータの集合がアイテムとして格納されている。
【0121】
なお、第2階層オブジェクトおよび第3階層オブジェクトとして表示される内容は、情報処理装置10に格納されているコンテンツのみならず、情報処理装置10が接続可能なコンテンツ管理サーバ20に格納されているコンテンツの全てが、表示される。また、コンテンツの表示に際しては、どのコンテンツがどの機器に属しているのか、という表示は、行われない。従って、ユーザは、どのコンテンツがどの機器に属しているのかを意識することなく、あたかも一つの機器に格納されているコンテンツを選択しているかのように、操作を実行することが可能である。
【0122】
図8に示した例は、コンテンツ種別オブジェクト503として「フォト」コンテンツが選択され、さらに、階層コンテナ表示オブジェクト505として、第1階層に属する「年月」コンテナが選択された場合を示している。
【0123】
情報処理装置10のユーザが、例えば「2008/01」というコンテナを選択した場合には、図8に示したように、2008年1月に撮影されたフォトコンテンツが撮影日ごとに分類されて表示される。この際に、稼動状態にあるコンテンツ管理サーバ20や情報処理装置10自体に格納されているコンテンツ517は、通常の明るさでサムネイルが表示され、非稼動状態にあるコンテンツ管理サーバ20に格納されているコンテンツ519は、サムネイルがグレーアウト表示される。なお、図8においてサムネイルの外枠が点線で表示されているものは、グレーアウト表示されていることを示す。また、サムネイルデータが存在しない場合には、図8に示したように、サムネイルに代えてデフォルトのオブジェクトが表示される。
【0124】
ここで、図8に示したように、該当するコンテナを一画面では表示しきれない場合には、コンテンツ表示領域501内に、スクロールバー513が表示される。
【0125】
ここで、ユーザが選択オブジェクト507を操作して、1または複数のコンテンツを選択すると、図9に示したようなコマンド選択ウィンドウ521が表示される。このコマンド選択ウィンドウ521中に存在する「表示」コマンドを選択すると、選択したコンテンツを情報処理装置10で再生することができる。また、このコマンド選択ウィンドウ521中に存在する「他の装置で表示」コマンドを選択すると、本実施形態に係る情報処理装置10がDMCとして機能し、指定したレンダラー装置30でコンテンツを再生させることができる。
【0126】
例えば、コマンド選択ウィンドウ521で「表示」コマンドを選択した場合には、図10に示したようにコンテンツ表示領域501の表示内容が切り替わり、選択したコンテンツの再生が行われる。このコンテンツの実行画面では、図10に示したように、コンテンツ実行制御ボタン523が表示される。この際、本実施形態に係る情報処理装置10はDMPとして機能することとなるため、コンテンツ情報取得部101が選択したコンテンツを管理しているコンテンツ管理サーバ20からコンテンツデータを取得し、取得したコンテンツデータに基づいてコンテンツの再生が行われる。
【0127】
また、コンテンツの再生中に、例えばマウスを右クリックしたり所定のキーを押したりすることで、図11に示したように、コマンド選択ウィンドウ521を表示させることが可能である。この場合に、「他の装置で表示」コマンドを選択すると、コンテンツを再生させることが可能なレンダラー装置30の一覧が、レンダラー装置表示ウィンドウ525として表示される。レンダラー装置表示ウィンドウ525には、ネットワーク上に接続されている複数のレンダラー装置30が表示され、情報処理装置10のユーザは、表示された複数のレンダラー装置30の中から、選択したコンテンツの再生先を指定することが可能である。レンダラー装置表示ウィンドウ525には、図11に示したように、レンダラー装置に付与されたアイコン等のオブジェクトと、このレンダラー装置に付与された名前とが表示される。レンダラー装置の表示順は、所定の規則に則ったものであってもよく、検出された順に表示されてもよい。また、再生先として指定できないレンダラー装置(例えば、電源が入っていない、スリープ状態にある、ネットワークから切断等されており応答がない等)については、図11に示したように、グレーアウト表示され、再生先のレンダラー装置として選択することができない。なお、図11においてレンダラー装置の外枠が点線で表示されているものは、グレーアウト表示されていることを示す。なお、レンダラー装置表示ウィンドウ525には、上述のようにネットワークに接続されている全てのレンダラー装置30が指定可能か否かによらず表示されてもよく、ネットワークに接続されており、かつ、再生先として指定可能なレンダラー装置30のみが表示されてもよい。
【0128】
レンダラー装置表示ウィンドウ525に表示されているレンダラー装置の中から、再生させたい装置が選択されると、選択したレンダラー装置30においてコンテンツの再生が開始される。さらに、情報処理装置10の表示画面には、例えば図12に示したように、レンダラー装置30で再生中のコンテンツに対応したサムネイル527が、情報処理装置10の記憶部113から取得されて、表示される。また、情報処理装置10の表示画面には、コンテンツを再生しているレンダラー装置30の情報が、再生機器情報表示ウィンドウ529として表示される。この再生機器情報表示ウィンドウ529には、例えば図12に示したように、サムネイルが表示されているコンテンツを再生しているレンダラー装置30のアイコンと名前とが表示される。
【0129】
このように、本実施形態に係る情報処理方法では、情報処理装置10がDMCとして機能する場合に、情報処理装置10は予めキャッシュしていたサムネイルデータを表示し、レンダラー装置30は、コンテンツ管理サーバ20からコンテンツデータを取得して、コンテンツの再生を行う。本実施形態に係る情報処理システムが着目しているDLNAガイドラインでは、コンテンツ管理サーバ20は、コンテンツを配信するためのHTTPの接続要求を、同時に複数受け付けることができない場合がある。しかしながら、本実施形態に係る情報処理装置10は、DMCとして機能する場合には、キャッシュデータに基づく表示を行うため、レンダラー装置30はコンテンツ管理サーバ20とHTTPによる接続を確立することが可能となり、コンテンツ管理サーバ20の負担を軽減させることができる。
【0130】
以上、本実施形態に係る情報処理装置10が実行する情報処理方法について、ユーザインターフェースの一例を挙げながら、詳細に説明したが、上述の例はあくまでも一例であって、本発明に係る情報処理装置10のユーザインターフェースが上述のものに限定されるわけではない。
【0131】
<ハードウェア構成について>
次に、図13を参照しながら、本発明の各実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成について、詳細に説明する。図13は、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【0132】
情報処理装置10は、主に、CPU901と、ROM903と、RAM905と、ホストバス907と、ブリッジ909と、外部バス911と、インターフェース913と、入力装置915と、出力装置917と、ストレージ装置919と、ドライブ921と、接続ポート923と、通信装置925とを備える。
【0133】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体927に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置10内の動作全般またはその一部を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM905は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。これらはCPUバス等の内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。
【0134】
ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
【0135】
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなどユーザが操作する操作手段である。また、入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール手段(いわゆる、リモコン)であってもよいし、情報処理装置10の操作に対応した携帯電話やPDA等の外部接続機器929であってもよい。さらに、入力装置915は、例えば、上記の操作手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路などから構成されている。情報処理装置10のユーザは、この入力装置915を操作することにより、情報処理装置10に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0136】
出力装置917は、例えば、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置およびランプなどの表示装置や、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置や、プリンタ装置、携帯電話、ファクシミリなど、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置917は、例えば、情報処理装置10が行った各種処理により得られた結果を出力する。具体的には、表示装置は、情報処理装置10が行った各種処理により得られた結果を、テキストまたはイメージで表示する。他方、音声出力装置は、再生された音声データや音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して出力する。
【0137】
ストレージ装置919は、情報処理装置10の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイス等により構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した音響信号データや画像信号データなどを格納する。
【0138】
ドライブ921は、記録媒体用リーダライタであり、情報処理装置10に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体927に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ921は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体927に記録を書き込むことも可能である。リムーバブル記録媒体927は、例えば、DVDメディア、HD−DVDメディア、Blu−rayメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)(CompactFlash:CF)、メモリースティック、または、SDメモリカード(Secure Digital memory card)等である。また、リムーバブル記録媒体927は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード(Integrated Circuit card)または電子機器等であってもよい。
【0139】
接続ポート923は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、i.Link等のIEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポート、RS−232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)ポート等の、機器を情報処理装置10に直接接続するためのポートである。この接続ポート923に外部接続機器929を接続することで、情報処理装置10は、外部接続機器929から直接音響信号データや画像信号データ等の各種データを取得したり、外部接続機器929に音響信号データや画像信号データ等の各種データを提供したりする。
【0140】
通信装置925は、例えば、通信網931に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。通信装置925は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデム等である。この通信装置925は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、例えばTCP/IP等の所定のプロトコルに則して信号等を送受信することができる。また、通信装置925に接続される通信網931は、有線または無線によって接続されたネットワーク等により構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信等であってもよい。
【0141】
以上、本発明の各実施形態に係る情報処理装置10の機能を実現可能なハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用するハードウェア構成を変更することが可能である。
【0142】
なお、コンテンツ管理サーバ20およびレンダラー装置30のハードウェア構成は、情報処理装置10のハードウェア構成と実質的に同一であるので、説明を省略する。
【0143】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る情報処理システムを説明するための説明図である。
【図2】同実施形態に係る情報処理装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図3A】同実施形態に係る情報処理装置が生成する再生リストについて説明するための説明図である。
【図3B】同実施形態に係る情報処理装置が保持しているデータベースの一例を説明するための説明図である。
【図4】同実施形態に係る情報処理方法について説明するための流れ図である。
【図5】同実施形態に係る情報処理方法の一例について説明するための説明図である。
【図6】同実施形態に係る情報処理方法の一例について説明するための流れ図である。
【図7】同実施形態に係る情報処理方法の具体例について説明するための説明図である。
【図8】同実施形態に係る情報処理方法の具体例について説明するための説明図である。
【図9】同実施形態に係る情報処理方法の具体例について説明するための説明図である。
【図10】同実施形態に係る情報処理方法の具体例について説明するための説明図である。
【図11】同実施形態に係る情報処理方法の具体例について説明するための説明図である。
【図12】同実施形態に係る情報処理方法の具体例について説明するための説明図である。
【図13】同実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【図14A】ホームネットワーク上におけるコンテンツの共有方法および再生方法について説明するための説明図である。
【図14B】ホームネットワーク上におけるコンテンツの共有方法および再生方法について説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0145】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
20 コンテンツ管理システム
30 レンダラー装置
101 コンテンツ情報取得部
103 ユーザ入力処理部
105 コンテンツリスト生成部
107 コンテンツ再生処理部
109 表示制御部
111 レンダラー装置制御部
113 記憶部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを管理するコンテンツ管理サーバから、当該コンテンツ管理サーバが管理しているコンテンツに関連するコンテンツ関連情報と、前記コンテンツに対応したコンテンツデータと、を取得するコンテンツ情報取得部と、
取得した前記コンテンツ関連情報に基づいて、視聴可能な前記コンテンツの一覧であるコンテンツリストを生成するコンテンツリスト生成部と、
前記コンテンツリストの中から選択された前記コンテンツを再生するコンテンツ再生処理部と、
前記選択されたコンテンツが外部に接続された外部接続機器で実行される場合に、前記選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータの所在情報を前記外部接続機器に対して通知するとともに、前記外部接続機器が前記選択されたコンテンツを再生する際のコンテンツの再生状態を表す再生状態情報を前記外部接続機器から取得する外部接続機器制御部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記情報処理装置は、前記コンテンツのサムネイルに関する情報を含むキャッシュ情報を保存する記憶部を更に備え、
前記コンテンツ再生処理部は、前記選択されたコンテンツが前記外部接続機器で再生されている場合に、前記外部接続機器で再生されている前記コンテンツに対応する前記キャッシュ情報を前記記憶部から取得して再生する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記外部接続機器制御部は、前記外部接続機器から取得したコンテンツ再生状態情報に基づいて、前記外部接続機器で再生している前記コンテンツの切り替えを制御する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記コンテンツ再生処理部は、前記外部接続機器から取得したコンテンツ再生状態情報に基づいて、再生している前記キャッシュ情報の切り替えを行う、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
ビデオコンテンツには、当該ビデオコンテンツの特徴的な場面の時刻情報とフレーム画像とがメタデータとして関連付けられており、
前記コンテンツ再生処理部は、前記外部接続機器から取得したコンテンツ再生状態情報と、前記メタデータとに基づいて、前記メタデータとして関連付けられている前記フレーム画像の表示を行う、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
時間変化を伴う前記コンテンツを前記コンテンツ再生処理部が再生しており、前記時間変化を伴うコンテンツの再生中に、再生中の前記コンテンツを前記外部接続機器で再生するように切り替えを行う場合に、前記外部接続機器制御部は、前記再生中のコンテンツの再生位置を表す情報を前記外部接続機器に送信し、前記再生位置を表す情報に基づいて前記外部接続機器に再生位置を同期させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記外部接続機器制御部は、前記外部接続機器で再生されるコンテンツの再生リストを前記コンテンツの種別ごとに前記外部接続機器へ通知し、異なるコンテンツ種別の前記再生リストを連動させて前記外部接続機器で再生させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンテンツを管理するコンテンツ管理サーバから、当該コンテンツ管理サーバが管理しているコンテンツに関連するコンテンツ関連情報を取得するコンテンツ情報取得ステップと、
取得した前記コンテンツ関連情報に基づいて、視聴可能な前記コンテンツの一覧であるコンテンツリストを生成するコンテンツリスト生成ステップと、
前記コンテンツリストの中から選択された前記コンテンツが外部に接続された外部接続機器で実行される場合に、前記選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータの所在情報を前記外部接続機器に対して通知するとともに、前記外部接続機器が前記選択されたコンテンツを再生する際のコンテンツの再生状態を表すコンテンツ再生状態情報を前記外部接続機器から取得する外部接続機器制御ステップと、
を含む、情報処理方法。
【請求項9】
コンテンツを管理するコンテンツ管理サーバおよび外部接続機器と接続可能なコンピュータに、
前記コンテンツ管理サーバから、当該コンテンツ管理サーバが管理しているコンテンツに関連するコンテンツ関連情報と、前記コンテンツに対応したコンテンツデータと、を取得するコンテンツ情報取得機能と、
取得した前記コンテンツ関連情報に基づいて、視聴可能な前記コンテンツの一覧であるコンテンツリストを生成するコンテンツリスト生成機能と、
前記コンテンツリストの中から選択された前記コンテンツを再生するコンテンツ再生処理機能と、
前記選択されたコンテンツが外部に接続された外部接続機器で実行される場合に、前記選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータの所在情報を前記外部接続機器に対して通知するとともに、前記外部接続機器が前記選択されたコンテンツを再生する際のコンテンツの再生状態を表すコンテンツ再生状態情報を前記外部接続機器から取得する外部接続機器制御機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項10】
コンテンツを管理するコンテンツ管理サーバと、
前記コンテンツ管理サーバが管理しているコンテンツに関連するコンテンツ関連情報と、前記コンテンツに対応したコンテンツデータと、を取得するコンテンツ情報取得部と、
取得した前記コンテンツ関連情報に基づいて、視聴可能な前記コンテンツの一覧であるコンテンツリストを生成するコンテンツリスト生成部と、
前記コンテンツリストの中から選択された前記コンテンツを再生するコンテンツ再生処理部と、
前記選択されたコンテンツが外部に接続された外部接続機器で実行される場合に、前記選択されたコンテンツに対応するコンテンツデータの所在情報を前記外部接続機器に対して通知するとともに、前記外部接続機器が前記選択されたコンテンツを再生する際のコンテンツの再生状態を表すコンテンツ再生状態情報を前記外部接続機器から取得する外部接続機器制御部と、
を備える情報処理装置と、
前記情報処理装置から通知された前記コンテンツデータの所在情報に基づいて前記コンテンツ管理サーバから前記コンテンツデータを取得するコンテンツデータ取得部と、
取得した前記コンテンツデータを再生するコンテンツ再生処理部と、
を備えるレンダラー装置と、
を含む、情報処理システム。


【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−290557(P2009−290557A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−140994(P2008−140994)
【出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
2.Bluetooth
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】