説明

情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システム

【課題】ユーザにより所定の範囲外から外部機器を遠隔制御させることができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置としてのDMS200は、外部機器300を接続するための接続部212と、コントローラとしてのDMC100からネットワーク通信により外部機器300を遠隔制御するための制御要求を受信する通信部202と、通信部202が制御要求を受信した際に、外部機器300が遠隔制御不可であるとき、外部機器300に当該外部装置300を遠隔制御可とさせるための変更要求を送信する切り替え要求部216とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、外部機器を接続可能なサーバにおいては、サーバに接続された外部機器のオペレーションモードの変更を行う場合に、ユーザによるサーバの入力部の例えばキー操作によって外部機器のオペレーションモードの変更を行うようになされている。外部機器としては、例えば携帯型コンテンツ再生装置が挙げられる。また、外部機器のオペレーションモードとしては、例えば遠隔制御不可モードや遠隔制御可モードが挙げられる。サーバとしては、例えばDLNA(Digital Living Network Alliance)におけるDMS(Digital Media Server)が挙げられる。
【0003】
また、上述したサーバにおいては、サーバに接続された外部機器のオペレーションモードの変更を行う場合に、ユーザによる付属のIRリモコンの入力部の例えばキー操作によるIR通信により送信された外部機器のオペレーションモードの変更要求によって外部機器のオペレーションモードの変更を行うようになされている。例えば、IR通信に関連する技術としては下記特許文献1に記載の技術が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−010886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、IR通信では通信可能な範囲が制限されている。このため、ユーザは、IR通信可能な所定の範囲外からは上述したサーバに接続された外部機器を遠隔制御することができないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ユーザにより所定の範囲外から外部機器を遠隔制御させることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、外部機器を接続するための接続部と、コントローラからネットワーク通信により前記外部機器を遠隔制御するための制御要求を受信する制御要求受信部と、前記制御要求受信部が前記制御要求を受信した際に、前記外部機器が遠隔制御不可であるとき、前記外部機器に当該外部装置を遠隔制御可とさせるための変更要求を送信する変更要求送信部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0008】
前記制御要求受信部が前記制御要求を受信した際に、前記外部機器が遠隔制御可であるとき、または、前記変更要求送信部が前記外部機器に前記変更要求を送信した結果、前記外部機器が遠隔制御可となったときに、前記外部機器に当該外部機器のDBの情報を取得するためのDB情報要求を送信するDB情報要求送信部と、前記DB情報要求送信部が前記外部機器に前記DB情報要求を送信した結果、前記外部機器から送信された当該外部機器のDBの情報を受信するDB情報受信部と、前記DB情報受信部が受信した前記外部機器のDBの情報をネットワーク通信により前記コントローラに送信するDB情報送信部と、をさらに備えてもよい。
【0009】
前記DB情報受信部が受信した前記外部機器のDBの情報を記憶するDB情報記憶部をさらに備えてもよい。
【0010】
前記DB情報送信部は、前記DB情報受信部が受信した前記外部機器のDBの情報のうちのメタ情報をネットワーク通信により前記コントローラに送信してもよい。
【0011】
前記DB情報要求送信部は、前記制御要求受信部が前記制御要求を受信した際に、前記外部機器が遠隔制御可であるとき、または、前記変更要求送信部が前記外部機器に前記変更要求を送信した結果、前記外部機器が遠隔制御可となったときに、前記外部機器に当該外部機器のDBのメタ情報を取得するためのDB情報要求を送信し、前記DB情報受信部は、前記DB情報要求送信部が前記外部機器に前記DB情報要求を送信した結果、前記外部機器から送信された当該外部機器のDBのメタ情報を受信し、前記DB情報送信部は、前記DB情報受信部が受信した前記外部機器のDBのメタ情報をネットワーク通信により前記コントローラに送信してもよい。
【0012】
前記DB情報受信部が受信した前記外部機器のDBのメタ情報を記憶するDB情報記憶部をさらに備えてもよい。
【0013】
前記制御要求は、前記外部機器のオペレーションモードを遠隔制御可モードとさせるための制御要求であり、前記変更要求は、前記外部機器のオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるための変更要求であってもよい。
【0014】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コントローラからネットワーク通信により接続部に接続された外部機器を遠隔制御するための制御要求を受信する制御要求受信ステップと、前記制御要求受信ステップにて前記制御要求を受信した際に、前記外部機器が遠隔制御不可であるとき、前記外部機器に当該外部装置を遠隔制御可とさせるための変更要求を送信する変更要求送信ステップと、を有する、情報処理方法が提供される。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、コントローラからネットワーク通信により接続部に接続された外部機器を遠隔制御するための制御要求を受信する制御要求受信部と、前記制御要求受信部が前記制御要求を受信した際に、前記外部機器が遠隔制御不可であるとき、前記外部機器に当該外部装置を遠隔制御可とさせるための変更要求を送信する変更要求送信部と、として機能させるための、プログラムが提供される。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、ネットワーク通信により情報処理装置に当該情報処理装置に接続された外部機器を遠隔制御するための制御要求を送信する制御要求送信部を備える、コントローラと、前記外部機器を接続するための接続部と、前記コントローラからネットワーク通信により送信された前記外部機器を遠隔制御するための制御要求を受信する制御要求受信部と、前記制御要求受信部が前記制御要求を受信した際に、前記外部機器が遠隔制御不可であるとき、前記外部機器に当該外部装置を遠隔制御可とさせるための変更要求を送信する変更要求送信部と、を備える、情報処理装置と、を備える、情報処理システムが提供される。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように本発明によれば、ユーザにより所定の範囲外から外部機器を遠隔制御させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に関連する3BOXシステムを説明するための説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る情報処理システムの構成を概略的に示す説明図である。
【図3】図2における情報処理システムの機能構成を示すブロック図である。
【図4】図2における情報処理システムが実行するオペレーションモード変更処理(外部機器が遠隔制御不可モード)のシーケンス図である。
【図5】図2における情報処理システムが実行するオペレーションモード変更処理(外部機器が遠隔制御可モード)のシーケンス図である。
【図6】図2における情報処理システムが実行するDB情報取得処理(外部機器が遠隔制御不可モード)のシーケンス図である。
【図7】図2における情報処理システムが実行するDB情報取得処理(外部機器が遠隔制御可モード)のシーケンス図である。
【図8】図2における情報処理システムが実行するオペレーションモード変更処理(ユーザがDMSのキーを操作)のシーケンス図である。
【図9】図2における情報処理システムが実行するオペレーションモード変更処理(ユーザがIRリモコンを操作)のシーケンス図である。
【図10】図2における情報処理システムが実行するDB情報取得処理(ユーザがDMCを操作)のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0020】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.3BOXシステム
2.情報処理システム
3.オペレーションモード変更処理(外部機器が遠隔制御不可モード)
4.オペレーションモード変更処理(外部機器が遠隔制御可モード)
5.DB情報取得処理(外部機器が遠隔制御不可モード)
6.DB情報取得処理(外部機器が遠隔制御可モード)
7.オペレーションモード変更処理(ユーザがDMSのキーを操作)
8.オペレーションモード変更処理(ユーザがIRリモコンを操作)
9.DB情報取得処理(ユーザがDMCを操作)
【0021】
[1.3BOXシステム]
まず、本発明に関連する3BOXシステムについて説明する。図1は、本発明に関連する3BOXシステムを説明するための説明図である。
【0022】
図1において、DMS(Digital Media Server)は、音楽ファイルなどのコンテンツを保存し、ネットワークに接続しているDMP(Digital Media Player)(図示しない)やDMR(Digital Media Renderer)にコンテンツを配信して、DMPやDMRでコンテンツを再生できるようにするものである。
【0023】
DMPは、DMSに保存されているコンテンツを検索し、コンテンツを再生するものである。DMRは、DMSから送信されたコンテンツをレンダリング(表示)するものである。
【0024】
DMC(Digital Media Controller)は、DMSからコンテンツのメタデータを取得して、DMSに保存されているコンテンツを検索し、検索したコンテンツをDMRに送信させて、またDMRに制御信号を送信して、DMRによりレンダリング(表示)させるものである。
【0025】
このような3BOXシステムにおいて、すべての操作はDMCで行われる。例えば、ユーザはDMCを使用してDMSからコンテンツのメタデータを取得して、DMSからコンテンツを検索し、検索したコンテンツをDMRに送信させて、またDMRに制御信号を送信して、DMRによりレンダリング(表示)させたりする。
【0026】
[2.情報処理システム]
次に、本発明の実施の形態に係る情報処理システムについて説明する。図2は、本実施の形態に係る情報処理システムの構成を概略的に示す説明図である。
【0027】
以下の説明では、ネットワークとしてDLNA(Digital Living Network Alliance)を利用したネットワークを例に挙げ、本実施の形態に係るコントローラとして、DLNAにおけるDMCを例に挙げ、本実施の形態に係る情報処理装置として、DLNAにおけるDMSを例に挙げて説明する。ただし、本実施の形態におけるネットワーク、コントローラ、情報処理装置としては、必ずしもDLNAに対応したネットワークや電子機器である必要はない。
【0028】
すなわち、本実施の形態におけるネットワークとしては、特に限定はされないが、例示すると、IEEE802.3(イーサネット(登録商標))、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)、IEEE1394、IEEE802.11(無線LAN)、ブルートゥース(登録商標)などが挙げられる。
【0029】
また、本実施の形態におけるコントローラ、情報処理装置としては、上記のように例示される任意のネットワークに接続可能な機器であれば、テレビ、レコーダ、オーディオシステム、PCなどのあらゆる機器が適用され得る。
【0030】
図2において、情報処理システム10は、DMC100と、DMS200と、外部機器300とを備える。外部機器300は、DMS200に接続されている。情報処理システム10では、DMC100とDMS200とは、アクセスポイント500を介したネットワーク通信により双方向通信が可能である。
【0031】
DMC100は、ユーザにより外部機器300のオペレーションモードを変更させるための操作が行われると、ネットワーク通信によりDMS200に外部機器300のオペレーションモードを変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する。また、DMC100は、ユーザにより外部機器300のブラウズ操作が行われると、ネットワーク通信によりDMS200に外部機器300のブラウズ要求を送信する。オペレーションモード切り替え要求、ブラウズ要求は、本発明の制御要求の一例である。
【0032】
DMS200は、外部機器300を接続可能である。DMS200は、例えばDMC100からオペレーションモード切り替え要求を受信すると、外部機器300のオペレーションモードに応じて、外部機器300にオペレーションモードを変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する。オペレーションモード切り替え要求は、本発明の変更要求の一例である。
【0033】
また、DMS200は、例えばDMC100から外部機器300のブラウズ要求を受信すると、外部機器300のオペレーションモードに応じて、外部機器300にオペレーションモードを変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する。そして、DMS200は、外部機器300のDB(データベース)の情報の読み出しを行うために、外部機器300に外部機器300のDBの情報を取得するためのDB情報要求を送信する。そして、DMS200は、外部機器300からDBの情報を受信すると、受信したDBの情報を記憶し、またネットワーク通信によりDMC100に外部機器300から受信したDBの情報を送信する。なお、DMS200は、外部機器300のDBからコンテンツデータを読み出してもよく、コンテンツのメタデータを読み出してもよい。また、DMS200は、外部機器300のDBからコンテンツデータを読み出した場合には、ネットワーク通信によりDMS100に外部機器300のDBのコンテンツデータを送信してもよく、コンテンツのメタデータを送信してもよい。
【0034】
外部機器300は、例えば携帯型コンテンツ再生装置であり、DMS200に接続可能である。外部機器300は、オペレーションモードとして例えば遠隔制御不可モードや遠隔制御可モードを有する。遠隔制御不可モードは、外部機器300のDBの情報を外部から取得不可とするモードであり、基本的に外部機器300の例えばキー操作によって外部機器300を制御するモードである。遠隔制御可モードは、外部機器300のDBの情報を外部から取得可とするモードであって、外部機器300を遠隔制御することが可能なモードである。
【0035】
外部機器300は、DMS200からオペレーションモード切り替え要求を受信すると、オペレーションモードの変更を行う。また、外部機器300は、DMS200からDB情報要求を受信すると、DMS200に外部機器300のDBの情報を送信する。
【0036】
また、図2において、IRリモコン400は、IR通信可能範囲内において、ユーザによりIRリモコン400の例えばキー操作による外部機器300のオペレーションモードを変更させるための操作が行われると、IR通信によりDMS200に外部機器300のオペレーションモードを変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する。
【0037】
また、DMS200は、例えばIRリモコン400からIR通信によりオペレーションモード切り替え要求を受信すると、外部機器300のオペレーションモードに応じて、外部機器300にオペレーションモードを変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する。
【0038】
また、DMS200は、DMS200の入力部208の例えばキー操作による外部機器300のオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え操作が行われると、外部機器300のオペレーションモードに応じて、外部機器300にオペレーションモードを変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する。
【0039】
次に、図2における情報処理システム10の機能構成について説明する。図3は、図2における情報処理システム10の機能構成を示すブロック図である。
【0040】
図3において、DMC100は、制御部102と、記憶部104と、通信部106と、入力部108と、出力部110と、それらをそれぞれ互いに通信可能とするためのバス114とを備える。
【0041】
制御部102は、演算処理装置および制御装置として機能し、例えば記憶部104に記録された各種プログラムに従ってDMC100内の動作全般またはその一部を制御する。記憶部104は、ROMやRAMなどであり、制御部102が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶し、制御部102の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。
【0042】
通信部106は、例えば、ネットワーク通信のための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。通信部106は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデム等である。この通信部106は、例えば、インターネットや他の通信機器との間でデータを送受信することができる。また、通信部106に接続される通信網は、有線または無線によって接続されたネットワーク等により構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、または衛星通信等であってもよい。
【0043】
入力部108は、例えば、タッチパネル、ボタンおよびスイッチなどユーザが操作する操作手段である。また、入力部108は、例えば、上記の操作手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、制御部102に出力する入力制御回路などから構成されている。DMC100のユーザは、この入力部108を操作することにより、DMC108に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0044】
出力部110は、例えば、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置およびランプなどの表示装置や、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置など、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。DMC100の出力部110は、例えば、DMC100で制御可能なDMS200等のサーバのリストや、DMS200に保存されているコンテンツのリストなどに係る画像信号を出力する。具体的には、表示装置は、画像データ等の各種情報をテキストまたはイメージで表示する。一方、音声出力装置は、音声データ等を音声に変換して出力する。
【0045】
また、制御部102は、要求部112を備える。要求部112は、本発明の制御要求送信部の一例であり、ユーザにより外部機器300のオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるための操作が行われると、ネットワーク通信によりDMS200に外部機器300のオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する。また、要求部112は、ユーザにより外部機器300のブラウズ操作が行われると、ネットワーク通信によりDMS200に外部機器300のブラウズ要求を送信する。
【0046】
また、記憶部104は、例えばDMS200からネットワーク通信により送信された外部機器300のDBの情報を記憶する。
【0047】
また、通信部106は、アクセスポイント500を介したネットワーク通信によりDMS200に外部機器300のオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する。また、通信部106は、アクセスポイント500を介したネットワーク通信によりDMS200に外部機器300のブラウズ要求を送信する。
【0048】
DMS200は、通信部202と、記憶部204と、制御部206と、入力部208と、出力部210と、接続部212と、それらをそれぞれ互いに通信可能とするためのバス222とを備える。
【0049】
通信部202は、例えば、ネットワーク通信のための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。通信部202は、例えば、有線または無線LAN、Bluetooth、またはWUSB用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL用のルータ、または、各種通信用のモデム等である。この通信部202は、例えば、インターネットや他の通信機器との間でデータを送受信することができる。また、通信部202に接続される通信網は、有線または無線によって接続されたネットワーク等により構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、または衛星通信等であってもよい。
【0050】
記憶部204は、ROMやRAMなどであり、制御部206が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶し、制御部206の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。制御部206は、演算処理装置および制御装置として機能し、例えば記憶部204に記録された各種プログラムに従ってDMS200内の動作全般またはその一部を制御する。
【0051】
入力部208は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなどユーザが操作する操作手段である。また、入力部208は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール手段(いわゆる、リモコン)であってもよいし、DMS200の操作に対応した携帯電話やPDA等の外部接続機器であってもよい。さらに、入力部208は、例えば、上記の操作手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、制御部206に出力する入力制御回路などから構成されている。DMS200のユーザは、この入力部208を操作することにより、DMS200に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0052】
出力部210は、例えば、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置およびランプなどの表示装置や、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置など、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。DMS200の出力部210は、記憶部204に保存しているコンテンツに係る画像信号を出力する。具体的には、表示装置は、画像データ等の各種情報をテキストまたはイメージで表示する。一方、音声出力装置は、音声データ等を音声に変換して出力する。接続部212は、本発明のDB情報受信部の一例であり、外部機器300を直接接続するためのポートである。
【0053】
また、制御部206は、認証部214と、切り替え要求部216と、DB情報要求部218と、DB情報送信部220とを備える。
【0054】
認証部214は、接続部212に接続された外部機器300の認証を行い、また当該外部機器300にDMS200を認証させるための認証情報を送信する。切り替え要求部216は、本発明の変更要求送信部の一例であり、DMC100からオペレーションモード切り替え要求を受信した際に、外部機器300のオペレーションモードが遠隔制御不可モードであるとき、外部機器300にオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する。また、切り替え要求部216は、DMC100から外部機器300のブラウズ要求を受信した際に、外部機器300のオペレーションモードが遠隔制御不可モードであるとき、外部機器300にオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する。
【0055】
DB情報要求部218は、本発明のDB情報要求送信部の一例であり、DMC100から外部機器300のブラウズ要求を受信した際に、外部機器300のオペレーションモードが遠隔制御可モードであるとき、または、切り替え要求部216が外部機器300にオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信した結果、外部機器300のオペレーションモードが遠隔制御可モードとなったときに、外部機器300に当該外部機器300の記憶部306のDBの情報を取得するためのDB情報要求を送信する。
【0056】
DB情報送信部220は、外部機器300からDBの情報を受信すると、ネットワーク通信によりDMC100に外部機器300から受信したDBの情報を送信する。
【0057】
通信部202は、本発明の制御要求受信部の一例であり、DMC100からネットワーク通信により送信されたオペレーションモード切り替え要求を受信する。また、通信部202は、DMC100からネットワーク通信により送信された外部機器300のブラウズ要求を受信する。また、通信部202は、ネットワーク通信によりDMC100に外部機器300から受信したDBの情報を送信する。記憶部204は、本発明のDB情報記憶部の一例であり、外部機器300から送信されたDBの情報を記憶する。
【0058】
外部機器300は、入力部302と、出力部304と、記憶部306と、接続部308と、制御部310と、それらをそれぞれ互いに通信可能とするためのバス318とを備える。
【0059】
入力部302は、例えば、タッチパネル、ボタンおよびスイッチなどユーザが操作する操作手段である。また、入力部302は、例えば、上記の操作手段を用いてユーザにより入力された情報に基づいて入力信号を生成し、制御部310に出力する入力制御回路などから構成されている。外部機器300のユーザは、この入力部302を操作することにより、外部機器300に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0060】
出力部304は、例えば、CRTディスプレイ装置、液晶ディスプレイ装置、プラズマディスプレイ装置、ELディスプレイ装置およびランプなどの表示装置や、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置など、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。外部機器300の出力部304は、例えば、記憶部306に保存されているコンテンツのリストなどに係る画像信号を出力する。具体的には、表示装置は、画像データ等の各種情報をテキストまたはイメージで表示する。一方、音声出力装置は、音声データ等を音声に変換して出力する。
【0061】
記憶部306は、ROMやRAMなどであり、制御部310が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶し、制御部310の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。接続部308は、例えばDMS200と直接接続可能なポートである。制御部310は、演算処理装置および制御装置として機能し、例えば記憶部306に記録された各種プログラムに従って外部機器300内の動作全般またはその一部を制御する。
【0062】
また、制御部310は、認証部312と、変更部314と、DB情報送信部316とを備える。
【0063】
認証部312は、接続部308に接続されたDMS200の認証を行い、また当該DMS200に外部機器300を認証させるための認証情報を送信する。変更部314は、DMS200からオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を受信すると、オペレーションモードが遠隔制御可モードとなるように外部機器300のオペレーションモードの変更を行う。また、変更部314は、DMS200からオペレーションモードを遠隔制御不可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を受信すると、オペレーションモードが遠隔制御不可モードとなるように外部機器300のオペレーションモードの変更を行う。DB情報送信部316は、DMS200からDB情報要求を受信すると、DMS200に記憶部306のDBの情報を送信する。
【0064】
[3.オペレーションモード変更処理(外部機器が遠隔制御不可モード)]
次に、図2における情報処理システム10が実行するオペレーションモード変更処理(外部機器が遠隔制御不可モード)について説明する。図4は、図2における情報処理システム10が実行するオペレーションモード変更処理(外部機器が遠隔制御不可モード)のシーケンス図である。本処理は、前回の処理においてDMS200に接続されていた外部機器が遠隔制御不可モードで起動していた場合に実行される処理である。
【0065】
図4において、まず、外部機器300がDMS200に接続されると、DMS200が外部機器300にDMS200を外部機器300に認証させるための認証情報を送信し(ステップS100)、また外部機器300がDMS200に外部機器300をDMS200に認証させるための認証情報を送信して(ステップS102)、DMS200および外部機器300は相互認証を行う。
【0066】
次いで、DMS200は、記憶部204に記憶しておいた、前回の処理においてDMS200に接続されていた外部機器のオペレーションモードの情報を読み出して、今回の処理において接続された外部機器300のオペレーションモードを前回の処理における外部機器のオペレーションモードと同じモード、すなわち遠隔制御不可モードとなるように、オペレーションモード切り替え要求を外部機器300に送信する。そして、オペレーションモード切り替え要求を受信した外部機器300は、オペレーションモードが遠隔制御不可モードとなるようにオペレーションモードの変更などを行う。
【0067】
次いで、DMC100は、ユーザにより外部機器300のオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるための操作が行われると、ネットワーク通信によりDMS200に外部機器300のオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する(ステップS104)。
【0068】
次いで、DMS200は、DMC100からネットワーク通信によりオペレーションモード切り替え要求を受信すると、外部機器300のオペレーションモードが遠隔制御不可モードであるため、外部機器300にオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する(ステップS106)。
【0069】
次いで、外部機器300は、DMS200からオペレーションモード切り替え要求を受信すると、オペレーションモードが遠隔制御可モードとなるようにオペレーションモードの変更を行う(ステップS108)。
【0070】
次いで、外部機器300は、DMS200にDMS200から受信したオペレーションモード切り替え要求に対する、オペレーションモードを遠隔制御可モードに変更した旨の応答を送信する(ステップS110)。
【0071】
次いで、DMS200は、外部機器300からオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更した旨の応答を受信すると、ネットワーク通信によりDMC100にDMC100から受信したオペレーションモード切り替え要求に対する、オペレーションモードを遠隔制御可モードに変更した旨の応答を送信して(ステップS112)、本処理を終了する。
【0072】
図4のオペレーションモード変更処理(外部機器が遠隔制御不可モード)によれば、DMS200はネットワーク通信によりDMC100からオペレーションモード切り替え要求を受信して、外部機器300にオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する。ネットワーク通信では通信可能な範囲が制限されないため、DMC100のユーザはDMS200に接続された外部機器300をIR通信可能な所定の範囲外から遠隔制御することができるようになる。例えば、DLNAを利用したネットワーク通信により、ある部屋に設置されたDMS200に接続された外部機器300を別の部屋に居るユーザがDMC100を使用して遠隔制御することができるようになる。
【0073】
[4.オペレーションモード変更処理(外部機器が遠隔制御可モード)]
次に、図2における情報処理システム10が実行するオペレーションモード変更処理(外部機器が遠隔制御可モード)について説明する。図5は、図2における情報処理システム10が実行するオペレーションモード変更処理(外部機器が遠隔制御可モード)のシーケンス図である。本処理は、前回の処理においてDMS200に接続されていた外部機器が遠隔制御可モードで起動していた場合に実行される処理である。
【0074】
図5において、まず、外部機器300がDMS200に接続されると、DMS200が外部機器300にDMS200を外部機器300に認証させるための認証情報を送信し(ステップS200)、また外部機器300がDMS200に外部機器300をDMS200に認証させるための認証情報を送信して(ステップS202)、DMS200および外部機器300は相互認証を行う。
【0075】
次いで、DMS200は、記憶部204に記憶しておいた、前回の処理においてDMS200に接続されていた外部機器のオペレーションモードの情報を読み出して、今回の処理において接続された外部機器300のオペレーションモードを前回の処理における外部機器のオペレーションモードと同じモード、すなわち遠隔制御可モードとなるように、オペレーションモード切り替え要求を外部機器300に送信する。そして、オペレーションモード切り替え要求を受信した外部機器300は、オペレーションモードが遠隔制御可モードとなるようにオペレーションモードの変更などを行う。
【0076】
次いで、DMS200は、外部機器300のオペレーションモードが遠隔制御可モードであるため、外部機器300の記憶部306のDBの情報の先読みを行うために、外部機器300に外部機器300の記憶部306のDBの情報を取得するためのDB情報要求を送信する(ステップS204)。
【0077】
次いで、外部機器300は、DMS200からDB情報要求を受信すると、DMS200に記憶部306のDBの情報を送信する(ステップS206)。
【0078】
次いで、DMS200は、外部機器300からDBの情報を受信すると、受信したDBの情報を記憶部204に記憶させる。
【0079】
次いで、DMC100は、ユーザにより外部機器300のオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるための操作が行われると、ネットワーク通信によりDMS200に外部機器300のオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する(ステップS208)。
【0080】
次いで、DMS200は、DMC100からネットワーク通信によりオペレーションモード切り替え要求を受信すると、外部機器300のオペレーションモードが既に遠隔制御可モードであるため、DMC100にDMC100から受信したオペレーションモード切り替え要求に対する、外部機器300のオペレーションモードが既に遠隔制御可モードである旨の応答を送信して(ステップS210)、本処理を終了する。
【0081】
図5のオペレーションモード変更処理(外部機器が遠隔制御可モード)によれば、上述したようにDMC100のユーザは外部機器300をIR通信可能な所定の範囲外から遠隔制御することができるようになる。
【0082】
[5.DB情報取得処理(外部機器が遠隔制御不可モード)]
次に、図2における情報処理システム10が実行するDB情報取得処理(外部機器が遠隔制御不可モード)について説明する。図6は、図2における情報処理システム10が実行するDB情報取得処理(外部機器が遠隔制御不可モード)のシーケンス図である。本処理は、前回の処理においてDMS200に接続されていた外部機器が遠隔制御不可モードで起動していた場合に実行される処理である。
【0083】
図6において、まず、外部機器300がDMS200に接続されると、DMS200が外部機器300にDMS200を外部機器300に認証させるための認証情報を送信し(ステップS300)、また外部機器300がDMS200に外部機器300をDMS200に認証させるための認証情報を送信して(ステップS302)、DMS200および外部機器300は相互認証を行う。
【0084】
次いで、DMS200は、記憶部204に記憶しておいた、前回の処理においてDMS200に接続されていた外部機器のオペレーションモードの情報を読み出して、今回の処理において接続された外部機器300のオペレーションモードを前回の処理における外部機器のオペレーションモードと同じモード、すなわち遠隔制御不可モードとなるように、オペレーションモード切り替え要求を外部機器300に送信する。そして、オペレーションモード切り替え要求を受信した外部機器300は、オペレーションモードが遠隔制御不可モードとなるようにオペレーションモードの変更などを行う。
【0085】
次いで、DMC100は、ユーザにより外部機器300のブラウズ操作が行われると、ネットワーク通信によりDMS200に外部機器300のブラウズ要求を送信する(ステップS304)。
【0086】
次いで、DMS200は、DMC100からネットワーク通信により外部機器300のブラウズ要求を受信すると、外部機器300のオペレーションモードが遠隔制御不可モードであるため、外部機器300にオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する(ステップS306)。
【0087】
次いで、外部機器300は、DMS200からオペレーションモード切り替え要求を受信すると、オペレーションモードが遠隔制御可モードとなるようにオペレーションモードの変更を行う(ステップS308)。
【0088】
次いで、外部機器300は、DMS200にDMS200から受信したオペレーションモード切り替え要求に対する、オペレーションモードを遠隔制御可モードに変更した旨の応答を送信する(ステップS310)。
【0089】
次いで、DMS200は、外部機器300からオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更した旨の応答を受信すると、外部機器300のオペレーションモードが遠隔制御可モードであるため、外部機器300の記憶部306のDBの情報の読み出しを行うために、外部機器300に外部機器300の記憶部306のDBの情報を取得するためのDB情報要求を送信する(ステップS312)。
【0090】
次いで、外部機器300は、DMS200からDB情報要求を受信すると、DMS200に記憶部306のDBの情報を送信する(ステップS314)。
【0091】
次いで、DMS200は、外部機器300からDBの情報を受信すると、受信したDBの情報を記憶部204に記憶させる。
【0092】
次いで、DMS200は、ネットワーク通信によりDMC100に外部機器300から受信したDBの情報を送信して(ステップS316)、本処理を終了する。
【0093】
図6のDB情報取得処理(外部機器が遠隔制御不可モード)によれば、上述したようにDMC100のユーザは外部機器300をIR通信可能な所定の範囲外から遠隔制御することができるようになる。また、DMC100はネットワーク通信によりDMS200から外部機器300のDBの情報を受信する。DMC100は、出力部110において受信したDBの情報(メタ情報)をテキストまたはイメージで表示することにより、DMC100のユーザによる外部機器300の遠隔制御において利便性を向上させることができるようになる。例えば、DMC100のユーザによる外部機器300の遠隔再生制御において、ユーザはDMC100の出力部110に表示されたテキストまたはイメージからコンテンツを指定することができ、所望のコンテンツを容易に再生させることができるようになる。
【0094】
[6.DB情報取得処理(外部機器が遠隔制御可モード)]
次に、図2における情報処理システム10が実行するDB情報取得処理(外部機器が遠隔制御可モード)について説明する。図7は、図2における情報処理システム10が実行するDB情報取得処理(外部機器が遠隔制御可モード)のシーケンス図である。本処理は、前回の処理においてDMS200に接続されていた外部機器が遠隔制御可モードで起動していた場合に実行される処理である。
【0095】
図7において、まず、外部機器300がDMS200に接続されると、DMS200が外部機器300にDMS200を外部機器300に認証させるための認証情報を送信し(ステップS400)、また外部機器300がDMS200に外部機器300をDMS200に認証させるための認証情報を送信して(ステップS402)、DMS200および外部機器300は相互認証を行う。
【0096】
次いで、DMS200は、記憶部204に記憶しておいた、前回の処理においてDMS200に接続されていた外部機器のオペレーションモードの情報を読み出して、今回の処理において接続された外部機器300のオペレーションモードを前回の処理における外部機器のオペレーションモードと同じモード、すなわち遠隔制御可モードとなるように、オペレーションモード切り替え要求を外部機器300に送信する。そして、オペレーションモード切り替え要求を受信した外部機器300は、オペレーションモードが遠隔制御可モードとなるようにオペレーションモードの変更などを行う。
【0097】
次いで、DMS200は、外部機器300のオペレーションモードが遠隔制御可モードであるため、外部機器300の記憶部306のDBの情報の先読みを行うために、外部機器300に外部機器300の記憶部306のDBの情報を取得するためのDB情報要求を送信する(ステップS404)。
【0098】
次いで、外部機器300は、DMS200からDB情報要求を受信すると、DMS200に記憶部306のDBの情報を送信する(ステップS406)。
【0099】
次いで、DMS200は、外部機器300からDBの情報を受信すると、受信したDBの情報を記憶部204に記憶させる。
【0100】
次いで、DMC100は、ユーザにより外部機器300のブラウズ操作が行われると、ネットワーク通信によりDMS200に外部機器300のブラウズ要求を送信する(ステップS408)。
【0101】
次いで、DMS200は、DMC100からネットワーク通信により外部機器300のブラウズ要求を受信すると、外部機器300のオペレーションモードが遠隔制御可モードであるため、外部機器300の記憶部306のDBの情報の読み出しを行うために、外部機器300に外部機器300の記憶部306のDBの情報を取得するためのDB情報要求を送信する(ステップS410)。
【0102】
次いで、外部機器300は、DMS200からDB情報要求を受信すると、DMS200に記憶部306のDBの情報を送信する(ステップS412)。
【0103】
次いで、DMS200は、外部機器300からDBの情報を受信すると、受信したDBの情報を記憶部204に記憶させる。
【0104】
次いで、DMS200は、ネットワーク通信によりDMC100に外部機器300から受信したDBの情報を送信して(ステップS414)、本処理を終了する。
【0105】
図7のDB情報取得処理(外部機器が遠隔制御可モード)によれば、上述したようにDMC100のユーザは外部機器300をIR通信可能な所定の範囲外から遠隔制御することができるようになる。また、上述したようにDMC100は、出力部110において受信したDBの情報(メタ情報)をテキストまたはイメージで表示することにより、DMC100のユーザによる外部機器300の遠隔制御において利便性を向上させることができるようになる。
【0106】
[7.オペレーションモード変更処理(ユーザがDMSのキーを操作)]
次に、図2における情報処理システム10が実行するオペレーションモード変更処理(ユーザがDMSのキーを操作)について説明する。図8は、図2における情報処理システム10が実行するオペレーションモード変更処理(ユーザがDMSのキーを操作)のシーケンス図である。本処理は、前回の処理においてDMS200に接続されていた外部機器が遠隔制御不可モードで起動していた場合に実行される処理であり、前回の処理においてDMS200に接続されていた外部機器が遠隔制御可モードで起動していた場合に実行される処理については説明を省略する。
【0107】
図8において、まず、ユーザによりDMS200の入力部208の例えばキー操作による外部機器300のオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え操作が行われると(ステップS500)、DMS200は、外部機器300のオペレーションモードが遠隔制御不可モードであるため、外部機器300にオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する(ステップS502)。
【0108】
次いで、外部機器300は、DMS200からオペレーションモード切り替え要求を受信すると、オペレーションモードが遠隔制御可モードとなるようにオペレーションモードの変更を行う(ステップS504)。
【0109】
次いで、外部機器300は、DMS200にDMS200から受信したオペレーションモード切り替え要求に対する、オペレーションモードを遠隔制御可モードに変更した旨の応答を送信して(ステップS506)、本処理を終了する。
【0110】
図8のオペレーションモード変更処理(ユーザがDMSのキーを操作)によれば、DMS200の入力部208の例えばキー操作によって外部機器300のオペレーションモードを変更することができるようになる。
【0111】
[8.オペレーションモード変更処理(ユーザがIRリモコンを操作)]
次に、図2における情報処理システム10が実行するオペレーションモード変更処理(ユーザがIRリモコンを操作)について説明する。図9は、図2における情報処理システム10が実行するオペレーションモード変更処理(ユーザがIRリモコンを操作)のシーケンス図である。本処理は、前回の処理においてDMS200に接続されていた外部機器が遠隔制御不可モードで起動していた場合に実行される処理であり、前回の処理においてDMS200に接続されていた外部機器が遠隔制御可モードで起動していた場合に実行される処理については説明を省略する。
【0112】
図9において、まず、ユーザによりIRリモコン400の入力部(図示しない)の例えばキー操作による外部機器ファンクションの選択操作が行われると(ステップS600)、IRリモコン400は、IR通信によりDMS200に外部機器300のオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する(ステップS602)。
【0113】
次いで、DMS200は、IRリモコン400からIR通信によりオペレーションモード切り替え要求を受信すると、外部機器300のオペレーションモードが遠隔制御不可モードであるため、外部機器300にオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する(ステップS604)。
【0114】
次いで、外部機器300は、DMS200からオペレーションモード切り替え要求を受信すると、オペレーションモードが遠隔制御可モードとなるようにオペレーションモードの変更を行う(ステップS606)。
【0115】
次いで、外部機器300は、DMS200にDMS200から受信したオペレーションモード切り替え要求に対する、オペレーションモードを遠隔制御可モードに変更した旨の応答を送信して(ステップS608)、本処理を終了する。
【0116】
図9のオペレーションモード変更処理(ユーザがIRリモコンを操作)によれば、IRリモコン400からのIR通信によるオペレーションモード切り替え要求によって外部機器300のオペレーションモードを変更することができるようになる。
【0117】
[9.DB情報取得処理(ユーザがDMCを操作)]
次に、図2における情報処理システム10が実行するDB情報取得処理(ユーザがDMCを操作)について説明する。図10は、図2における情報処理システム10が実行するDB情報取得処理(ユーザがDMCを操作)のシーケンス図である。本処理は、前回の処理においてDMS200に接続されていた外部機器が遠隔制御不可モードで起動していた場合に実行される処理であり、前回の処理においてDMS200に接続されていた外部機器が遠隔制御可モードで起動していた場合に実行される処理については説明を省略する。
【0118】
図10において、まず、ユーザによりDMC100において外部機器ファンクションの選択操作が行われると(ステップS700)、ネットワーク通信によりDMS200に外部機器300のオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する(ステップS702)。
【0119】
次いで、DMS200は、DMC100からネットワーク通信によりオペレーションモード切り替え要求を受信すると、外部機器300のオペレーションモードが遠隔制御不可モードであるため、外部機器300にオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるためのオペレーションモード切り替え要求を送信する(ステップS704)。
【0120】
次いで、外部機器300は、DMS200からオペレーションモード切り替え要求を受信すると、オペレーションモードが遠隔制御可モードとなるようにオペレーションモードの変更を行う(ステップS706)。
【0121】
次いで、外部機器300は、DMS200にDMS200から受信したオペレーションモード切り替え要求に対する、オペレーションモードを遠隔制御可モードに変更した旨の応答を送信する(ステップS708)。
【0122】
次いで、DMS200は、外部機器300からオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更した旨の応答を受信すると、ネットワーク通信によりDMC100にDMC100から受信したオペレーションモード切り替え要求に対する、オペレーションモードを遠隔制御可モードに変更した旨の応答を送信する(ステップS710)。
【0123】
次いで、ユーザによりDMC100において外部機器300のブラウズ操作が行われると(ステップS712)、DMC100は、ネットワーク通信によりDMS200に外部機器300のブラウズ要求を送信する(ステップS714)。
【0124】
次いで、DMS200は、DMC100からネットワーク通信により外部機器300のブラウズ要求を受信すると、外部機器300のオペレーションモードが遠隔制御可モードであるため、外部機器300の記憶部306のDBの情報の読み出しを行うために、外部機器300に外部機器300の記憶部306のDBの情報を取得するためのDB情報要求を送信する(ステップS716)。
【0125】
次いで、外部機器300は、DMS200からDB情報要求を受信すると、DMS200に記憶部306のDBの情報を送信する(ステップS718)。
【0126】
次いで、DMS200は、外部機器300からDBの情報を受信すると、受信したDBの情報を記憶部204に記憶させる。
【0127】
次いで、DMS200は、ネットワーク通信によりDMC100に外部機器300から受信したDBの情報を送信して(ステップS720)、本処理を終了する。
【0128】
図10のDB情報取得処理(ユーザがDMCを操作)によれば、上述したようにDMC100のユーザは外部機器300をIR通信可能な所定の範囲外から遠隔制御することができるようになる。また、上述したようにDMC100は、出力部110において受信したDBの情報(メタ情報)をテキストまたはイメージで表示することにより、DMC100のユーザによる外部機器300の遠隔制御において利便性を向上させることができるようになる。
【0129】
また、本発明の目的は、上述した本実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
【0130】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した本実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードおよび該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0131】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0132】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した本実施の形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した本実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0133】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した本実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0134】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0135】
例えば、本実施の形態では、DMC100は、外部機器300のオペレーションモードの変更要求をDMS200に送信したが、外部機器300の再生モードの変更要求などをDMS200に送信して、同様に外部機器300の再生モードなどを変更させるようにすることもできる。
【符号の説明】
【0136】
10 情報処理システム
100 DMC
200 DMS
202 通信部
204 記憶部
206 制御部
208 入力部
210 出力部
212 接続部
214 認証部
216 切り替え要求部
218 DB情報要求部
220 DB情報送信部
222 バス
300 外部機器
400 IRリモコン
500 アクセスポイント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器を接続するための接続部と、
コントローラからネットワーク通信により前記外部機器を遠隔制御するための制御要求を受信する制御要求受信部と、
前記制御要求受信部が前記制御要求を受信した際に、前記外部機器が遠隔制御不可であるとき、前記外部機器に当該外部装置を遠隔制御可とさせるための変更要求を送信する変更要求送信部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記制御要求受信部が前記制御要求を受信した際に、前記外部機器が遠隔制御可であるとき、または、前記変更要求送信部が前記外部機器に前記変更要求を送信した結果、前記外部機器が遠隔制御可となったときに、前記外部機器に当該外部機器のDBの情報を取得するためのDB情報要求を送信するDB情報要求送信部と、
前記DB情報要求送信部が前記外部機器に前記DB情報要求を送信した結果、前記外部機器から送信された当該外部機器のDBの情報を受信するDB情報受信部と、
前記DB情報受信部が受信した前記外部機器のDBの情報をネットワーク通信により前記コントローラに送信するDB情報送信部と、
をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記DB情報受信部が受信した前記外部機器のDBの情報を記憶するDB情報記憶部をさらに備える、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記DB情報送信部は、前記DB情報受信部が受信した前記外部機器のDBの情報のうちのメタ情報をネットワーク通信により前記コントローラに送信する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記DB情報要求送信部は、前記制御要求受信部が前記制御要求を受信した際に、前記外部機器が遠隔制御可であるとき、または、前記変更要求送信部が前記外部機器に前記変更要求を送信した結果、前記外部機器が遠隔制御可となったときに、前記外部機器に当該外部機器のDBのメタ情報を取得するためのDB情報要求を送信し、
前記DB情報受信部は、前記DB情報要求送信部が前記外部機器に前記DB情報要求を送信した結果、前記外部機器から送信された当該外部機器のDBのメタ情報を受信し、
前記DB情報送信部は、前記DB情報受信部が受信した前記外部機器のDBのメタ情報をネットワーク通信により前記コントローラに送信する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記DB情報受信部が受信した前記外部機器のDBのメタ情報を記憶するDB情報記憶部をさらに備える、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御要求は、前記外部機器のオペレーションモードを遠隔制御可モードとさせるための制御要求であり、
前記変更要求は、前記外部機器のオペレーションモードを遠隔制御可モードに変更させるための変更要求である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コントローラからネットワーク通信により接続部に接続された外部機器を遠隔制御するための制御要求を受信する制御要求受信ステップと、
前記制御要求受信ステップにて前記制御要求を受信した際に、前記外部機器が遠隔制御不可であるとき、前記外部機器に当該外部装置を遠隔制御可とさせるための変更要求を送信する変更要求送信ステップと、
を有する、情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
コントローラからネットワーク通信により接続部に接続された外部機器を遠隔制御するための制御要求を受信する制御要求受信部と、
前記制御要求受信部が前記制御要求を受信した際に、前記外部機器が遠隔制御不可であるとき、前記外部機器に当該外部装置を遠隔制御可とさせるための変更要求を送信する変更要求送信部と、
として機能させるための、プログラム。
【請求項10】
ネットワーク通信により情報処理装置に当該情報処理装置に接続された外部機器を遠隔制御するための制御要求を送信する制御要求送信部を備える、コントローラと、
前記外部機器を接続するための接続部と、
前記コントローラからネットワーク通信により送信された前記外部機器を遠隔制御するための制御要求を受信する制御要求受信部と、
前記制御要求受信部が前記制御要求を受信した際に、前記外部機器が遠隔制御不可であるとき、前記外部機器に当該外部装置を遠隔制御可とさせるための変更要求を送信する変更要求送信部と、
を備える、情報処理装置と、
を備える、情報処理システム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−60605(P2012−60605A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−204701(P2010−204701)
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】