説明

情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム

【課題】再生等の処理対象とするコンテンツを、容易に分類する。
【解決手段】例えば、曲等のコンテンツを表すシンボルとなるシンボル画像としての、例えば、カバーアート(の縮小画像)を、2次元平面上に配置した画面が表示されるとともに、2次元平面の所定の一軸と直交する方向としての、例えば、x方向を幅方向とする帯状の領域であるカーペット領域が表示される。シンボル画像がカーペット領域に含まれるコンテンツは、所定の処理の処理対象とされる。本技術は、例えば、曲等のコンテンツから、プレイリストに登録する曲を分類する場合等に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラムに関し、例えば、再生等の処理対象とするコンテンツを、容易に分類することができるようにする情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、メモリやハードディスク等の記録媒体の小型化、及び、大容量化に伴い、曲等のコンテンツの再生が可能な携帯端末等の情報端末に、多数の曲(コンテンツ)を記憶させておくことができるようになっている。
【0003】
ところで、ユーザが聴きたい曲は、そのときの気分や時間帯等によって異なることがある。
【0004】
この場合、ユーザは、曲(シングルの曲と、アルバムの曲を含む)を登録したプレイリストを、曲調やジャンル(ロックやジャズ等)等ごとに分類して作成しておけば、そのときの気分等にマッチした(曲が登録された)プレイリストを選択することで、所望の曲を聴くことができる。
【0005】
しかしながら、ユーザが、情報端末に登録された多数の曲の中から、所望の曲を探し出して、プレイリストに登録することを、手作業で行うのは、面倒である。
【0006】
そこで、曲を管理するアプリケーションとして、例えば、曲調等に応じて、曲を選択し、チャンネルと呼ばれるグループに分類するチャンネルタイプのアプリケーションがある。
【0007】
チャンネルタイプのアプリケーションでは、各チャンネルを表すアイコンが表示され、ユーザが、所望のチャンネルのアイコンを選択すると、そのチャンネルに分類された曲が再生される。
【0008】
また、変化に富んだコンテンツ推薦を行うために、ユーザが選択したメタデータに応じて、曲を推薦する情報処理装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2008-165759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
チャンネルタイプのアプリケーションでは、ユーザが、あるチャンネルに分類される曲の条件を、直接的に与えることが困難であった。
【0011】
このため、ユーザが、あるチャンネルに所望の曲が分類されていると想像して、そのチャンネルのアイコンを選択しても、所望の曲が、そのチャンネルに分類されておらず、再生されないことがある。
【0012】
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、再生等の処理対象とするコンテンツを、容易に分類することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本技術の一側面の情報処理装置、又は、プログラムは、コンテンツを表すシンボルとなるシンボル画像を、2次元平面上に配置した画面を表示するとともに、前記2次元平面の所定の一軸と直交する方向を幅方向とする帯状の領域であるカーペット領域を表示する表示制御を行う表示制御部を備え、前記シンボル画像が前記カーペット領域に含まれるコンテンツは、所定の処理の処理対象とされる情報処理装置、又は、情報処理装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0014】
本技術の一側面の情報処理方法は、コンテンツを表すシンボルとなるシンボル画像を、2次元平面上に配置した画面を表示するとともに、前記2次元平面の所定の一軸と直交する方向を幅方向とする帯状の領域であるカーペット領域を表示する表示制御を行う表示制御ステップを含み、前記シンボル画像が前記カーペット領域に含まれるコンテンツは、所定の処理の処理対象とされる情報処理方法である。
【0015】
本技術の一側面においては、コンテンツを表すシンボルとなるシンボル画像を、2次元平面上に配置した画面が表示されるとともに、前記2次元平面の所定の一軸と直交する方向を幅方向とする帯状の領域であるカーペット領域が表示される。前記シンボル画像が前記カーペット領域に含まれるコンテンツは、所定の処理の処理対象とされる。
【0016】
なお、情報処理装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
【0017】
また、プログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
【発明の効果】
【0018】
本技術の一側面によれば、再生等の処理対象とするコンテンツを、容易に分類することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本技術の情報処理装置を適用したタブレット端末の一実施の形態の外観構成例を示す斜視図である。
【図2】本技術の情報処理装置を適用したタブレット端末の一実施の形態の他の外観構成例を示す斜視図である。
【図3】本技術の情報処理装置を適用したタブレット端末の一実施の形態のハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【図4】管理アプリケーションによるタッチスクリーン101の画面の表示例を示す図である。
【図5】管理アプリケーションによるタッチスクリーン101の画面の表示例を示す図である。
【図6】管理アプリケーションによるタッチスクリーン101の画面の表示例を示す図である。
【図7】管理アプリケーションによるタッチスクリーン101の画面の表示例を示す図である。
【図8】コンテンツ管理装置の機能的な構成例を示すブロック図である。
【図9】簡易モードのカバーアートビューのペイン211の表示例を示す図である。
【図10】簡易モードの処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[本技術を適用したタブレット端末の一実施の形態]
【0021】
図1は、本技術の情報処理装置を適用したタブレット端末の一実施の形態の外観構成例を示す斜視図である。
【0022】
図1において、タブレット端末は、略長方形状になっており、長方形状の一面に、タッチスクリーン101が設けられている。
【0023】
なお、図1において、タブレット端末は、厚みにテーパーがかけられており、図中、手前側の厚みが薄く、かつ、奥側の厚みが厚くなっている。
【0024】
したがって、図1のタブレット端末は、厚みが薄い方を手前にして、テーブル等の平らなところに置いたときに、テーブルに対して、タッチスクリーン101が、手前側に傾いた状態となり、タッチスクリーン101の表示が見やすくなるように構成されている。
【0025】
タッチスクリーン101には、各種の画像が表示される。また、タッチスクリーン101には、指等を近接、又は、接触(タッチ)することによって、各種の(操作)入力を与えることができる。
【0026】
図2は、本技術の情報処理装置を適用したタブレット端末の一実施の形態の他の外観構成例を示す斜視図である。
【0027】
図2では、タブレット端末は、略長方形状の一面にアーチ状の膨らみをもたせた2つの筐体から構成されており、その2つの筐体が、長方形状の長手方向の一辺を中心に開閉可能なように接続されている。
【0028】
図2Aは、2つの筐体が閉じた状態のタブレット端末を示しており、図2Bは、2つの筐体が開いた状態のタブレット端末を示している。
【0029】
図2のタブレット端末においては、図2Bに示すように、2つの筐体の、アーチ状の膨らみを有する面と反対側の平面それぞれに、タッチスクリーン101が設けられている。したがって、図2のタブレット端末には、2つのタッチスクリーン101(2画面のタッチスクリーン)が設けられている。
【0030】
2つの筐体が、図2Aに示すように閉じられると、2つの筐体の、タッチスクリーン101が設けられている面どうしが、対向した状態となる。
【0031】
図3は、本技術の情報処理装置を適用したタブレット端末の一実施の形態のハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【0032】
図3において、タブレット端末は、タッチスクリーン101、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104、ハードディスク105、出力部106、入力部107、通信部108、ドライブ109、入出力インタフェース110、及び、リムーバブル記録媒体111を有する。
【0033】
なお、CPU102ないしハードディスク105、及び、入出力インタフェース110は、バスを介して接続されている。CPU102ないしハードディスク105、及び、入出力インタフェース110(に接続されているデバイス)は、バスを介して、相互にデータをやりとりすることができる。
【0034】
また、図3では、入出力インタフェース110には、タッチスクリーン101、及び、出力106ないしドライブ109が接続されている。
【0035】
タッチスクリーン101は、表示部101Aと、位置検出部101Bとを有し、図1で説明したように、各種の表示と、指等を近接、又は、接触(タッチ)することによる操作入力とが可能になっている。
【0036】
すなわち、表示部101Aは、画像を表示する、液晶パネル等のデバイス(表示装置)で構成され、入出力インタフェース110を介して供給されるデータに応じて、画像を表示する。
【0037】
位置検出部101Bは、例えば、静電式等のタッチパネルや、光を照射する光源と、その光の、物体からの反射光を受光するセンサとのセット等の、外部からの入力(近接・接触)を受け付ける(検知する)機能を有するデバイスで構成される。
【0038】
位置検出部101Bは、外部からの物体、すなわち、例えば、ユーザの指や、ユーザが扱うタッチペン等が近接し、又は、接触(タッチ)すると、その近接、又は、接触がされている位置を表す位置信号を(入出力インタフェース110に)出力する。
【0039】
タッチスクリーン101は、以上のような表示部101Aと位置検出部101Bとが一体的になっており、表示部101Bにおいて画像を表示し、位置検出部101Bにおいて、表示部101Bに表示された画像に対する外部からの操作入力(タッチや近接)を受け付けることができる。
【0040】
位置検出部101Bが出力する位置信号は、入出力インタフェース110を介して、CPU102に供給され、CPU102では、位置検出部101Bからの位置信号に基づき、どのような操作入力があったかが認識され、その操作入力に応じて、各種の処理が行われる。
【0041】
なお、タッチスクリーン101(の位置検出部101B)は、例えば、2本等の複数の指でのタッチを検出することができるようになっており、これにより、ユーザは、マルチタッチ操作を行うことができる。
【0042】
マルチタッチ操作としては、例えば、2本の指を、タッチスクリーン101にタッチさせ、そのタッチを維持したまま、2本の指の間隔を広げるピンチアウト操作や、2本の指の間隔を狭めるピンチイン操作等がある。
【0043】
ピンチ操作(ピンチアウト操作、ピンチイン操作)は、画像を拡大、又は、縮小させるときや、領域を拡げる、又は、狭めるとき等に行われる。
【0044】
CPU102は、ROM103に記憶されたプログラムや、ハードディスク105等から読み出されて、RAM104に記憶(展開)されたプログラムを実行することにより、各種の処理を行う。
【0045】
ROM103は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等であり、タブレット端末の電源がオフにされたときも保持する必要があるデータやプログラムを記憶する。
【0046】
RAM104は、CPU102の動作上必要なプログラムやデータを記憶する。
【0047】
ハードディスク105には、CPU102が実行するプログラムや、曲(シングルの曲と、アルバムの曲を含む)等のコンテンツのデータ、コンテンツのメタデータ、その他のデータ(プログラムを含む)が記録される。
【0048】
出力部106は、例えば、スピーカや、イヤフォン端子等であり、音声(データ)を出力する。
【0049】
入力部107や、例えば、マイクやマイク端子と、音声認識装置等であり、外部からの音声(データ)の入力を受け付ける。
【0050】
通信部108は、例えば、LAN(Local Area Network)等の通信インタフェースであり、外部の装置との、無線や有線での通信を制御する。
【0051】
ドライブ109には、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクや、USBメモリ等の半導体メモリであるリムーバブル記録媒体111の着脱が可能になっている。
【0052】
ドライブ109は、そこに装着されたリムーバブル記録媒体111を駆動することにより、リムーバブル記録媒体111にデータを記録し、また、リムーバブル記録媒体111からデータを読み出す。
【0053】
入出力インタフェース110は、各種のデバイスを、タブレット端末に接続するためのインタフェースとして機能する。図3では、上述したように、入出力インタフェース110には、タッチスクリーン101、出力部106ないしドライブ109が接続されているが、入出力インタフェース110には、その他のデバイスを接続することが可能である。
【0054】
以上のように構成されるタブレット端末において、ハードディスク105には、コンテンツとしての曲(のデータ)とメタデータがダウンロードされている。また、ハードディスク105には、曲を管理する管理アプリケーション(のプログラム)がインストールされている。
【0055】
CPU102は、ハードディスク105にインストールされている管理アプリケーションを実行することにより、各種の処理を行う。
【0056】
なお、管理アプリケーションは、ハードディスク105にあらかじめインストールしておくことができる。
【0057】
また、管理アプリケーションは、リムーバブル記録媒体111に格納(記録)しておき、リムーバブル記録媒体111からタブレット端末にインストールすることができる。このようなリムーバブル記録媒体111は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0058】
なお、管理アプリケーションは、リムーバブル記録媒体111からタブレット端末にインストールする他、通信網や放送網を介して、タブレット端末にダウンロードし、内蔵するハードディスク105にインストールすることができる。すなわち、管理アプリケーションは、例えば、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、タブレット端末に無線で転送することや、LAN、インターネットといったネットワークを介して、タブレット端末に有線で転送することができる。
【0059】
曲のデータ(及びメタデータ)も、管理アプリケーションと同様にして、リムーバブル記録媒体111やダウンロードサイト等から、ハードディスク105にダウンロードすることができる。
【0060】
[管理アプリケーションによる画面の表示例]
【0061】
図4、図5、図6、及び、図7は、管理アプリケーション(を実行するCPU102)によるタッチスクリーン101(の表示部101A)の画面の表示例を示す図である。
【0062】
図4は、管理アプリケーションが起動されたときの画面である初期画面の表示例を示す図である。
【0063】
管理アプリケーションが起動されると、ウインドウ201が表示される。
【0064】
図4において、ウインドウ201は、3つのペイン211,212、及び、213を有する。
【0065】
そして、図4では、ペイン211は、ウインドウ201の下側の3/4程度の領域であり、ペイン212は、ウインドウ201の上側の1/4程度の領域である。また、ペイン213は、ウインドウ201の左端の一部の領域であり、ペイン211と重複している。
【0066】
初期画面において、ペイン211では、ハードディスク105に(曲が)記録されているアルバムとしてのCD(Compact Disc)が、無造作に、テーブルにばらまかれたような、アルバムを表すシンボルとなるシンボル画像としての、CDのカバーアート(ジャケット)(の縮小画像)を、バラバラに、2次元平面上に配置した画面が表示される。
【0067】
ハードディスク105に記録されているアルバムのカバーアートのすべてを、ペイン211に表示しきれない場合には、ペイン211は、指で軽くはらう操作であるフリック操作をすることで、縦方向であるy方向のスクロール(縦スクロール)することが可能なように表示される。ペイン211がスクロールされることで、スクロール前に表示されていなかったカバーアートが、ペイン211に表示される。
【0068】
ここで、初期画面では、カバーアートは、横幅がペイン211の横幅に等しい仮想的な2次元平面(以下、仮想平面ともいう)上に配置される。
【0069】
そして、ペイン211では、仮想平面の、ペイン211と同一サイズの領域が、表示領域として、ペイン211に表示される。ペイン211(の表示)のスクロールは、表示領域が、仮想平面の縦方向であるy方向に移動されることによって実現することができる。
【0070】
なお、ペイン211では、カバーアートのサイズを小さくすることにより、ハードディスク105に記録されているアルバムのカバーアートのすべてを、スクロールなしで表示することが可能である。但し、この場合、カバーアートが見にくくなり、また、カバーアートに対する操作もしにくくなる。
【0071】
したがって、ハードディスク105に記録されているアルバムの数が多い場合に、カバーアートを、ある程度大きな見やすいサイズで表示することができるように、ペイン211は、スクロールが可能なように表示することが望ましい。
【0072】
ペイン211に表示されたカバーアートに対しては、指で1回だけ軽く叩く操作であるタップ操作や、2回だけ軽く叩く操作であるダブルタップ操作が可能であり、管理アプリケーションでは、カバーアートに対して、タップ操作(又はダブルタップ操作)が行われると、そのタップ操作がされたカバーアートのアルバムの再生が開始される。
【0073】
なお、カバーアート(のデータ)は、アルバムのメタデータとして、ハードディスク105に記録されている。
【0074】
ペイン212では、例えば、再生中の曲(アルバム)のカバーアートや、曲名、アーティスト名が表示される。
【0075】
また、ペイン212では、例えば、再生中の曲の先頭や、次の曲の先頭にスキップするときに操作(タッチ)される操作ボタンや、曲の再生を一時停止するときに操作される操作ボタンが表示される。
【0076】
さらに、ペイン212では、シークバーが表示される。シークバーは、再生中の曲全体を表すバーと、その再生中の曲の現在の再生位置を表すスライダとから構成され、スライダは、再生位置に応じて、バー上を移動する。
【0077】
また、スライダは、ドラッグ操作によって、バー上を移動させることができ、このように、スライダをドラッグ操作することによって、再生位置を変更することができる。
【0078】
なお、シークバー(に近接する位置)には、再生中の曲の全体の再生時間と、その曲の先頭を基準(0)とする再生位置の時刻である再生時刻とが表示される。
【0079】
ペイン213では、メニューが表示される。
【0080】
管理アプリケーションでは、ペイン213については、拡大表示と縮小表示とが可能になっており、ペイン213の拡大表示と縮小表示とは、必要に応じて切り替えられる。
【0081】
図4では、ペイン213が、ペイン211でのカバーアートの表示の妨げになることを最小限に抑えるために、ペイン213は縮小表示されている。
【0082】
図5は、ペイン213が拡大表示されているときの初期画面の表示例を示す図である。
【0083】
例えば、縮小表示されているペイン213にタッチがされると、ユーザが操作しやすいように、管理アプリケーションでは、ペイン213の表示が、縮小表示から拡大表示に切り替えられる。
【0084】
拡大表示のペイン213では、メニューの項目を表すアイコンと項目名(図5の"Coverart View"等)とが表示される。
【0085】
ここで、ペイン213に表示されるメニューの項目は、階層化されている。図5において、例えば、項目(名)"Coverart View"は、最上位階層の項目であり、その下に表示されている項目"Albums"及び"Artists"は、項目"Coverart View"の下の階層の項目である。
【0086】
また、項目"Coverart View"は、ハードディスク105に記録されている曲についての表示(ビュー)として、図4及び図5に示したように、ペイン211において、カバーアートを、バラバラに、2次元平面上に配置した画面を表示するビューを選択するための項目であり、管理アプリケーションでは、起動時に、項目"Coverart View"のビューが選択される。
【0087】
したがって、図4(及び図5)の管理アプリケーションが起動されたときの画面である初期画面は、項目"Coverart View"のビュー(以下、カバーアートビューともいう)である。
【0088】
項目"Coverart View"の下の階層の項目"Albums"及び"Artists"は、カバーアートビューで表示されるカバーアートのソートを行うソートキーを選択するための項目である。
【0089】
すなわち、項目"Coverart View"の下の階層の項目"Albums"がタッチされると、管理アプリケーションでは、アルバム名をソートキーとして、そのソートキーに従って、アルバムがソートされる。
【0090】
そして、管理アプリケーションでは、アルバム名をソートキーとするソートのソート順位に対応する、仮想平面のy方向の位置に、カバーアートが配置され、これにより、ペイン211では、y方向(縦方向)については、カバーアートが、アルバム名順に表示される。
【0091】
また、項目"Coverart View"の下の階層の項目"Artists"がタッチされると、管理アプリケーションでは、アーティスト名をソートキーとして、そのソートキーに従って、アルバムがソートされる。
【0092】
そして、管理アプリケーションでは、アーティスト名をソートキーとするソートのソート順位に対応する、仮想平面のy方向の位置に、カバーアートが配置され、これにより、ペイン211では、y方向については、カバーアートが、アーティスト名順に表示される。
【0093】
なお、仮想平面に配置するカバーアートのx方向の位置は、ランダムな位置や、アルバム名及びアーティスト名以外をソートキーとするソートのソート順位に対応する位置等を採用することができる。
【0094】
また、カバーアートが配置される仮想平面上の配置位置(座標)は、ソート順位に対応する位置から、微小な距離だけ、ランダムにずらすことができる。さらに、仮想平面上には、カバーアートを、ランダムな角度だけ回転して配置することができる。このようにすることで、ペイン211において、アルバムのCDが、無造作に、テーブルにばらまかれたかのような、カバーアートの表示を行うことができる。
【0095】
ペイン213(のメニュー)に対する操作がされない状態が、所定時間だけ続くと、管理アプリケーションでは、ペイン213の表示は、図5の拡大表示から、図4の縮小表示に戻される。
【0096】
そして、縮小表示のペイン213では、表示スペースの節約のため、図4に示したように、メニューの最上位階層の項目のアイコンだけが表示される。
【0097】
ペイン213に表示されるメニューの最上位階層の項目は、図5に示したように、項目"Coverart View"の他、項目"Library"等がある。
【0098】
項目"Library"は、ハードディスク105に記録されている曲(アルバム)についての表示(ビュー)として、ペイン211において、曲(アルバム)の情報を一覧形式で表示するビュー(画面)を選択するための項目である。
【0099】
図6及び図7は、ペイン213に表示された項目"Library"がタップ操作されたときに表示される、曲の情報を一覧形式で表示するビュー(以下、ライブラリビューともいう)の表示例を示す図である。
【0100】
項目"Library"がタップ操作されると、ペイン213では、その項目"Library"の項目名の下に、項目"Library"の下の階層の項目"All Songs","Albums"、及び、"Artists"(のアイコンと項目名)が表示される。
【0101】
ライブラリビューでは、ペイン211において、アルバム(の曲)に関する情報が、リスト(表)形式、又は、グリッド(格子状)形式で表示される。
【0102】
ライブラリビューにおいて、リスト形式の表示と、グリッド形式の表示とは、切り替えることができ、そのため、ペイン212では、カバーアートビュー(図4、図5)と同様の表示が行われる他、リストボタン、及び、グリッドボタンが表示される。
【0103】
図6及び図7において、リストボタン、及び、グリッドボタンは、シークバーの下側に表示されている。
【0104】
ライブラリビューでは、リストボタンがタップ操作されると、ペイン211の表示が、リスト形式に切り替えられ、グリッドボタンがタップ操作されると、ペイン211の表示が、グリッド形式に切り替えられる。
【0105】
図6は、ペイン211の表示がリスト形式のライブラリビューの表示例を示している。
【0106】
リスト形式のライブラリビューでは、ペイン211において、アルバムのカバーアート、アルバム名(Album Name)、アーティスト名(Artist Name)、及び、アルバムのトラック数(曲数)等を、1つの表示単位として、その表示単位が、リスト形式で表示される。
【0107】
図7は、ペイン211の表示がグリッド形式のライブラリビューの表示例を示している。
【0108】
グリッド形式のライブラリビューでは、ペイン211において、例えば、アルバムのカバーアートと、その下に表示されるアルバム名、及び、アーティスト名とを、1つの表示単位として、その表示単位が、グリッド形式で表示される。
【0109】
なお、ライブラリビューでは、カバーアートビューと同様に、表示単位が、タップ操作されると、管理アプリケーションにおいて、タップ操作がされた表示単位に対応するアルバムの再生が開始される。
【0110】
さらに、ライブラリビューでは、カバーアートビューと同様に、ハードディスク105に記録されているアルバムすべてについて、表示単位を、ペイン211に表示しきれない場合には、ペイン211は、フリック操作をすることで、縦スクロールすることが可能なように表示される。
【0111】
また、図6及び図7のライブラリビューでは、項目"Library"の下の階層の項目"Albums"が選択(タッチ)されており、これにより、管理アプリケーションでは、図5で説明した項目"Coverart View"の下の階層の項目"Albums"がタッチされた場合と同様に、アルバム名をソートキーとして、そのソートキーに従って、表示単位がソートされ、ペイン211において、アルバム名順に表示されている。
【0112】
[コンテンツ管理装置の構成例]
【0113】
図3のタブレット端末は、CPU102が、管理アプリケーション(のプログラム)を実行することにより、コンテンツとしてのアルバム(曲)を管理するコンテンツ管理装置として機能する。
【0114】
図8は、そのようなコンテンツ管理装置の機能的な構成例を示すブロック図である。
【0115】
なお、図8において、図3の場合と対応する部分については、同一の符号を付してある。
【0116】
コンテンツ管理装置は、タッチスクリーン101、出力部106、制御部311、コンテンツ記憶部312、表示制御部313、及び、再生制御部314を有する。
【0117】
制御部311には、タッチスクリーン101から、そのタッチスクリーン101に対する操作入力が供給される。
【0118】
制御部311は、タッチスクリーン101に対する操作入力等に応じて、コンテンツ管理装置を構成する表示制御部313や再生制御部314等の各ブロックを制御する。
【0119】
コンテンツ記憶部312は、コンテンツとしてのアルバム(の曲のデータ)や、アルバムのメタデータ等を記憶している。
【0120】
ここで、アルバムのメタデータには、アルバムのアルバム名や、アーティスト名、発売日(アルバムがリリースされた年月日)、アルバムを表すシンボルとなるシンボル画像としてのカバーアート(の縮小画像)等が含まれる。
【0121】
表示制御部313には、タッチスクリーン101から、そのタッチスクリーン101に対する操作入力が供給される。
【0122】
表示制御部313は、制御部311からの制御や、タッチスクリーン101に対する操作入力等に応じて、コンテンツ記憶部312に記憶されたアルバムの情報等を、タッチスクリーン101に表示させる表示制御を行う。
【0123】
再生制御部314は、制御部311からの制御に応じて、コンテンツ記憶部312に記憶されたアルバム(の曲)を、出力部106のスピーカ等から出力する再生制御を行う。
【0124】
以上のように構成されるコンテンツ管理装置では、表示制御部313が、タッチスクリーン101に対する操作入力に応じて、図4ないし図7で説明したカバーアートビューやライブラリビューを、タッチスクリーン101に表示する。
【0125】
ところで、図8のコンテンツ管理装置では、制御部311において、タッチスクリーン101に表示されたカバーアートビューやライブラリビューから、ユーザが選択したアルバム(やシングル)を登録したプレイリストを作成し、再生制御部314に、そのプレイリストに登録されたアルバム(の曲)を順番に再生させることができる。
【0126】
コンテンツ管理装置において、プレイリストの作成にあたっては、プレイリストに登録するアルバムを、1つずつ、ユーザに選択してもらうことができるが、プレイリストに登録するアルバムを、ユーザが1つずつ選択するのは、面倒である。
【0127】
そこで、コンテンツ管理装置では、プレイリストを作成する作成モードとして、プレイリストに登録するアルバムを、1つずつ選択するモードの他に、簡易な操作で、プレイリストを作成する簡易モードが設けられている。
【0128】
簡易モードでは、カバーアートビュー(図4、図5)が表示される。
【0129】
図9は、簡易モードのカバーアートビューのペイン211の表示例を示す図である。
【0130】
カバーアートビューでは、図4及び図5で説明したように、カバーアートが、仮想平面(2次元平面)に、バラバラに配置され、その仮想平面のうちの、ペイン211と同一サイズの表示領域が、ペイン211に表示される。
【0131】
ここで、カバーアートが、2次元平面としての仮想平面に、バラバラに配置された状態の、その仮想平面のうちの、ペイン211に表示される表示領域を、ファジービュー画面ともいう。
【0132】
簡易モードでは、ファジービュー画面が、ペイン211に表示される他、ファジービュー画面(ひいては、2次元平面としての仮想平面)の所定の一軸としての、例えば、y軸に直交する方向であるx方向を、幅方向とする帯状の領域であるカーペット領域が、ファジービュー画面上に表示される。
【0133】
そして、簡易モードでは、カバーアート(の全部、又は、一部)がカーペット領域に含まれるアルバム(の曲)が、所定の処理としての再生処理の処理対象として、プレイリストに登録される。
【0134】
プレイリストへのアルバムの登録は、例えば、ファジービュー画面のy方向である上から下方向を再生順として行われる。
【0135】
したがって、この場合、簡易モードで作成されたプレイリストによれば、カーペット領域に含まれるカバーアートが、より上にあるアルバム(の曲)から順に再生される。
【0136】
なお、ファジービュー画面において、カーペット領域に含まれるカバーアートは、再生対象であることをユーザが認識しやすいように、輝度を明るくする等の、カーペット領域に含まれないカバーアートと異なる表示形式で表示することができる。
【0137】
また、カーペット領域に含まれるカバーアートのうちの、再生中のアルバムのカバーアートは、再生中であることをユーザが認識しやすいように、点滅させる等の、他のカバーアートと異なる表示形式で表示することができる。
【0138】
仮想画面(ひいては、ファジービュー画面)上のカバーアート(の配置位置)は、所定のソートキーに従ってソートすることができる。
【0139】
また、仮想画面上のカバーアートのソートは、x方向とy方向とのそれぞれについて行うことができる。
【0140】
ここで、x方向についてのソートを、横ソートともいい、横ソートを行うときのソートキーを、横ソートキー(第1のソートキー)ともいう。また、y方向についてのソートを、縦ソートともいい、縦ソートを行うときのソートキーを、縦ソートキー(第2のソートキー)ともいう。
【0141】
縦ソートキーとしては、例えば、図5で説明したように、アルバム名やアーティスト名等の、ユーザが所望のアルバムを探すのに便利な項目等を採用することができる。
【0142】
横ソートキーとしては、例えば、ユーザがアルバム(の曲)を聴いた回数(再生の回数)や、ユーザがアルバムを最後に聴いた日時(アルバムが最後に再生された日時)、アルバムの発売日、サイト上で公開されているアルバムの評価等の、範囲で絞り込むことができる項目等を採用することができる。
【0143】
但し、縦ソートキーや横ソートキーは、上述した項目に限定されるものではない。すなわち、縦ソートキーや横ソートキーとしては、その他、曲のテンポその他の曲調等を解析して採用することができる。
【0144】
簡易モードでは、例えば、ユーザの操作に応じて、あらかじめ設定された縦ソートキー及び横ソートキーにそれぞれしたがって、アルバムのソートが行われ、縦ソートキーによるソートのソート順位と、横ソートキーによるソートのソート順位との組み合わせに対応する仮想平面上の位置に、カバーアートが配置される。
【0145】
すなわち、カバーアートは、縦ソートキーによるソートのソート順位に対応する値のy座標と、横ソートキーによるソートのソート順位に対応する値のx座標とで定まる仮想平面上の位置に配置される。
【0146】
なお、図5で説明したように、カバーアートが配置される仮想平面上の配置位置は、ソート順位に対応する位置から、微小な距離だけ、ランダムにずらすことができる。さらに、仮想平面上には、カバーアートを、ランダムな角度だけ回転して配置することができる。このようにすることで、ファジービュー画面を、アルバムのCDが、無造作に、テーブルにばらまかれたかのような画像とすることができる。
【0147】
カーペット領域を含むファジービュー画面は、タッチスクリーン101に表示され、タッチスクリーン101に表示されたカーペット領域については、そのカーペット領域に対する操作であるカーペット操作の操作入力を、タッチスクリーン101に与えることによって、カーペット領域の幅や、y軸と直交するx方向の位置を変更することができる。
【0148】
すなわち、タッチスクリーン101に表示されたカーペット領域については、例えば、ピンチ操作を行うことにより、カーペット領域の幅(x方向の長さ)を変更することができる。
【0149】
さらに、タッチスクリーン101に表示されたカーペット領域については、例えば、ドラッグ操作を行うことにより、カーペット領域のx方向の位置をずらす(変更する)ことができる。
【0150】
カーペット領域の幅や、x方向の位置が変更されることにより、カーペット領域に含まれるカバーアートが変化すると、その、カーペット領域に含まれるカバーアートの変化に伴い、プレイリストが作成し直される。
【0151】
すなわち、カーペット領域の幅や、x方向の位置が変更されることにより、カーペット領域に新たに含まれることとなったカバーアートのアルバムが、プレイリストに新たに追加されるとともに、カーペット領域に含まれない(カーペット領域から外れる)こととなったカバーアートのアルバムが、プレイリストから削除される。
【0152】
また、ファジービュー画面に表示されたカバーアートについては、カバーアートに対する操作であるカバーアート操作(シンボル画像操作)の操作入力を、タッチスクリーン101に与えることによって、カバーアート(の配置位置)を移動させることができる。
【0153】
すなわち、タッチスクリーン101に表示されたカバーアートは、例えば、フリック操作やドラッグ操作を行うことにより、移動することができる。
【0154】
カバーアートが移動されることにより、カーペット領域に含まれるカバーアートが変化すると、その、カーペット領域に含まれるカバーアートの変化に伴い、プレイリストが作成し直される。
【0155】
すなわち、カバーアートが移動されることにより、移動前は、カーペット領域に含まれていなかったカバーアートが、移動後に、カーペット領域に新たに含まれることとなった場合には、そのカバーアートのアルバムが、プレイリストに新たに追加される。
【0156】
一方、カバーアートが移動されることにより、移動前は、カーペット領域に含まれていたカバーアートが、移動後に、カーペット領域に含まれないこととなった場合には、そのカバーアートのアルバムが、プレイリストから削除される。
【0157】
カーペット領域に対するカーペット操作や、カバーアートに対するカバーアート操作は、プレイリストに登録された曲の再生中であっても行うことができ、再生中のアルバムのカバーアートが、カーペット操作やカバーアート操作によって、カーペット領域に含まれないこととなった場合には、カバーアートがカーペット領域に含まれないこととなったアルバムの再生が中止され、例えば、プレイリストにおいて、次の再生順のアルバムの再生が開始される。
【0158】
したがって、ユーザは、アルバム(の曲)を聴きながら、そのアルバムを、プレイリストに登録するかどうかのアルバムの分類を行うことができる。
【0159】
なお、カーペット領域に含まれるカバーアートは、その他、ペイン211の縦スクロールによっても変化させることができる。
【0160】
以上のように、簡易モードでは、カバーアートがカーペット領域に含まれるアルバムは、プレイリストに登録され、プレイリストに登録されたアルバムは、ファジービュー画面において、カバーアートがy軸の方向に並ぶ順に、再生処理の処理対象(再生対象)に選択される。
【0161】
したがって、ユーザは、ファジービュー画面において、カバーアートがカーペット領域に含まれているかどうかの見た目によって、容易に、多数のアルバムの中から、再生対象とする所望のアルバムを分類することができ、さらに、そのような所望のアルバムが登録されたプレイリストを、容易に作成することができる。
【0162】
また、ファジービュー画面では、カバーアートが表示されるので、ユーザは、そのカバーアートを見ることによって、アルバム(の曲)が、所望の曲(作成しようとしているプレイリストのイメージにマッチした曲)であるのかどうかを、容易に判断することができる。
【0163】
さらに、プレイリストへのアルバムの追加や、プレイリストからのアルバムの削除を、カーペット領域に対するカーペット操作としてのピンチ操作やドラッグ操作、あるいは、カバーアートに対するカバーアート操作としてのフリック操作やドラッグ操作等の1ステップの直感的な操作によって、容易に行うことができる。
【0164】
その結果、ユーザが作成しようとしているプレイリストのイメージにマッチするアルバムを、プレイリストに追加し、あるいは、イメージにマッチしないアルバムを、プレイリストから削除するといった、プレイリストに登録するアルバムの微調整を、容易に行うことができる。
【0165】
なお、カバーアートがカーペット領域に含まれるアルバムの再生順としては、カバーアートがy軸の方向に並ぶ順(y座標の小さい順)を採用する他、ランダムな順番等を採用することができる。
【0166】
[簡易モードの処理]
【0167】
図10は、図8のコンテンツ管理装置が行う簡易モードの処理を説明するフローチャートである。
【0168】
ステップS11において、表示制御部313は、カバーアートを、仮想平面(2次元平面)に配置することによって得られるファジービュー画面を生成し、そのファジービュー画面がペイン211に表示されたカバーアートビュー(図4、図5)を、タッチスクリーン101に表示して、処理は、ステップS12に進む。
【0169】
ここで、コンテンツ管理装置において、過去に、ファジービュー画面が表示されたことがある場合には、ステップS11では、直前に表示されていたファジービュー画面が生成される。
【0170】
したがって、ユーザが、過去に、カバーアート操作によって、カバーアートを移動した場合には、ファジービュー画面において、カバーアートは、移動後の位置に表示される。
【0171】
一方、コンテンツ管理装置において、過去に、ファジービュー画面が表示されたことがない場合、又は、デフォルトのファジービュー画面を表示するように、タッチスクリーン101に対する操作入力があった場合、ステップS11では、あらかじめ設定されたデフォルトの縦ソートキー及び横ソートキーにそれぞれしたがって、コンテンツ記憶部312に記憶されたアルバムのソートが行われ、縦ソートキーによるソートのソート順位と、横ソートキーによるソートのソート順位との組み合わせに対応する仮想平面上の位置に、カバーアートが配置されたファジービュー画面が生成される。
【0172】
ステップS12では、表示制御部313が、タッチスクリーン101上のファジービュー画面上に、y軸に直交するx方向を幅方向とするカーペット領域を表示して、処理は、ステップS13に進む。
【0173】
ここで、コンテンツ管理装置において、過去に、カーペット領域が表示されたことがある場合には、ステップS12では、直前に表示されていたカーペット領域が、幅と位置を変えずに表示される。
【0174】
したがって、ユーザが、過去に、カーペット操作によって、カーペット領域の幅や位置を変更した場合には、その変更後のカーペット領域が表示される。
【0175】
一方、コンテンツ管理装置において、過去に、カーペット領域が表示されたことがない場合、又は、カーペット領域をリセットするように、タッチスクリーン101に対する操作入力があった場合、ステップS12では、あらかじめ設定されたデフォルトの位置(例えば、ファジービュー画面の中央)に、デフォルトの幅のカーペット領域が表示される。
【0176】
ステップS13では、制御部311は、コンテンツ記憶部312に記憶されたアルバムのうちの、カバーアートがカーペット領域に含まれるアルバムを、再生対象として選択し、その再生対象のアルバムのカバーアートがy方向に並ぶ順番が、アルバムの再生順となるように、プレイリストに登録する。
【0177】
その後、処理は、ステップS13からステップS14に進み、制御部311は、タッチスクリーン101に対して、プレイリストの再生を要求する再生操作がユーザによって行われたかどうかを判定する。
【0178】
ステップS14において、再生操作が行われていないと判定された場合、処理は、ステップS15をスキップして、ステップS16に進む。
【0179】
また、ステップS14において、再生操作が行われたと判定された場合、処理は、ステップS15に進み、制御部311は、プレイリストに従ったアルバムの再生を行うように、再生制御部314を制御する。
【0180】
これにより、ステップS15では、再生制御部314は、プレイリストに従って、コンテンツ記憶部312に記憶されたアルバム(の曲)の再生を開始する。
【0181】
ここで、いま、プレイリストにおいて、アルバムが、再生順に登録されていることとすると、再生制御部314は、例えば、プレイリストの先頭に登録されているアルバム、又は、ユーザによって、カーペット領域に含まれているカバーアートがタップされた場合には、そのタップされたカバーアートのアルバム等から、再生を開始し、以下、プレイリストに登録されている順番で、アルバムの再生を行う。
【0182】
なお、プレイリストに従ったアルバムの再生は、ユーザによる再生操作を待たずに開始することができる。
【0183】
また、プレイリストに従ったアルバムの再生は、アルバムの全曲の再生を行った後、次のアルバム(の全曲)の再生を開始してもよいし、アルバムの任意の一曲以上だけの再生を行った後、次のアルバムの再生を開始してもよい。
【0184】
ステップS16では、制御部311は、タッチスクリーン101に対するカーペット操作、又は、カバーアート操作がユーザによって行われたかどうかを判定する。
【0185】
ステップS16において、カーペット操作、及び、カバーアート操作のいずれも行われていないと判定された場合、処理は、ステップS17をスキップして、ステップS18に進む。
【0186】
また、ステップS16において、カーペット操作、又は、カバーアート操作が行われたと判定された場合、制御部311は、そのカーペット操作、又は、カバーアート操作に応じて、タッチスクリーン101の表示を変更するように、表示制御部313を制御して、処理は、ステップS17に進む。
【0187】
表示制御部313は、制御部311の制御に従い、ユーザによるカーペット操作、又は、カバーアート操作に応じて、カーペット領域の幅、若しくは、位置を変更し、又は、カバーアートを移動させる。
【0188】
ステップS17では、制御部311は、カーペット領域の幅、若しくは、位置の変更、又は、カバーアートの移動によって、カーペット領域に、新たに含まれることとなったカバーアートがある場合には、そのカバーアートのアルバムを、プレイリストに登録(追加)する。
【0189】
さらに、ステップS17では、制御部311は、カーペット領域の幅、若しくは、位置の変更、又は、カバーアートの移動によって、カーペット領域に含まれない(カーペット領域から外れる)こととなったカバーアートがある場合には、そのカバーアートのアルバムを、プレイリストから削除し、処理は、ステップS18に進む。
【0190】
ここで、ステップS17において、プレイリストから削除されたアルバムが、再生中のアルバムである場合には、制御部311は、そのアルバムの再生を停止し、プレイリストの次のアルバム(再生が停止されたアルバムの次に再生される再生順のアルバム)の再生を開始するように、再生制御部314を制御する。
【0191】
また、ステップS17において、プレイリストへのアルバムの追加は、そのアルバムの再生順が、そのアルバムのカバーアートのy方向の位置に対応した順番になるように行われる。
【0192】
ステップS18では、制御部311は、タッチスクリーン101に対して、縦ソートキーや横ソートキーを指定するソート操作がユーザによって行われたかどうかを判定する。
【0193】
ステップS18において、ソート操作が行われていないと判定された場合、処理は、ステップS14に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0194】
また、ステップS18において、ソート操作が行われたと判定された場合、処理は、ステップS19に進み、表示制御部313は、ソート操作によって指定された縦ソートキーや横ソートキーにしたがって、コンテンツ記憶部312に記憶されたアルバムのソートを行い、縦ソートキーによるソートのソート順位と、横ソートキーによるソートのソート順位との組み合わせに対応する仮想平面上の位置に、カバーアートが配置されたファジービュー画面を生成する。
【0195】
そして、表示制御部313は、そのファジービュー画面を、カバーアートビュー(図4、図5)のペイン211に表示して、処理は、ステップS12に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0196】
以上のように、コンテンツ管理装置では、縦ソートキーや横ソートキーにしたがって、コンテンツ記憶部312に記憶されたアルバムのソートを行い、縦ソートキーによるソートのソート順位と、横ソートキーによるソートのソート順位との組み合わせに対応する仮想平面上の位置に、カバーアートが配置されたファジービュー画面が生成されて表示される。
【0197】
さらに、ファジービュー画面上に、x方向を幅方向とする帯状のカーペット領域が表示され、そのカーペット領域にカバーアートが含まれるアルバムが、プレイリストに登録される。
【0198】
また、ユーザの操作に応じて、カーペット領域の幅や位置を変更することや、カバーアートを移動することができる。
【0199】
したがって、コンテンツ管理装置では、縦ソートキーや横ソートキーによるソートによって、コンテンツ記憶部312に記憶されたアルバムが、所望のアルバムを探しやすいように、ある程度分類されるので、ユーザは、その後は、カーペット領域の幅や位置の変更や、カバーアートの移動等の簡単な操作を行うだけで、コンテンツ記憶部312に記憶されたアルバムの中から、プレイリストに登録するコンテンツを分類することを、容易に行うことができる。
【0200】
また、縦ソートキーや横ソートキーは、ユーザが指定することができ、したがって、ユーザは、適切な縦ソートキーや横ソートキーを指定することで、例えば、実際のアルバムとしてのCDの中から、所望のアルバムを探し出す場合よりも、迅速に、所望のアルバムを探し出すことができる。
【0201】
以上のようなコンテンツ管理装置は、例えば、ユーザが、気分や時間帯によって流すBGM(Back Ground Music)を変更したい場合に、そのBGMのプレイリストを、手軽に作成したいとき等に有用である。
【0202】
なお、前述した従来のチャンネルタイプのアプリケーション(曲を管理するアプリケーション)では、例えば、ユーザは、2次元のグラフ上で、曲調等のパラメータを指定することができ、そのパラメータに応じて、曲が、チャンネルと呼ばれるグループに分類される。
【0203】
そして、チャンネルタイプのアプリケーションでは、各チャンネルを表すアイコンが表示されるが、アイコンを見ただけでは、ユーザがパラメータを指定するときにイメージした通りの曲が、そのアイコンが表すチャンネルに分類されているかどうかを確認することが困難である。
【0204】
これに対して、本技術では、カバーアートが、カーペット領域に含まれているかどうかによって、そのカバーアートが表すアルバムが、プレイリストに登録されている(再生対象に選択されている)かどうかを、容易に、確認することができる。
【0205】
以上、本技術を、コンテンツとして、アルバム(曲)を採用した場合について説明したが、コンテンツとしては、その他、動画や、静止画、電子ブック等を採用することができる。
【0206】
コンテンツとして、動画を採用する場合、動画を表すシンボルとなるシンボル画像としては、その動画の1シーンの静止画の縮小画像や、その動画が記録されたブルーレイディスク等の記録媒体のパッケージの画像の縮小画像等を採用することができる。
【0207】
コンテンツとして、静止画を採用する場合、静止画を表すシンボルとなるシンボル画像としては、その静止画の縮小画像等を採用することができる。また、静止画については、ソートキーとして、例えば、静止画の撮影日時や、静止画に写っている被写体の笑っている度合い(笑顔度)等を採用することができる。さらに、静止画については、シンボル画像がカーペット領域に含まれる静止画を、例えば、スライドショーの対象とすることができる。また、静止画については、タブレット端末が、例えば、図2に示したように、2つのタッチスクリーン101を有する場合には、その2つのタッチスクリーン101のうちの一方に、図9に示したようなファジービュー画面(を含むカバーアートビュー)を表示し、他方に、シンボル画像がカーペット領域に含まれる静止画のスライドショーを表示することができる。
【0208】
コンテンツとして、電子ブックを採用する場合、電子ブックを表すシンボルとなるシンボル画像としては、その電子ブックの表紙の縮小画像等を採用することができる。また、電子ブックについては、シンボル画像がカーペット領域に含まれる電子ブックを、例えば、合成音による読み上げの対象とすることができる。
【0209】
ここで、本明細書において、コンピュータ(CPU102)がプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。
【0210】
また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
【0211】
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0212】
すなわち、本技術は、タブレット端末、つまり、タッチスクリーンを有する端末への適用に限定されるものではない。本技術は、タブレット端末の他、タッチスクリーンを有しない携帯端末や、デスクトップ型のPC(Personal Computer)、ノートPC、TV(テレビジョン受像機)その他の、画像の表示制御が可能な装置に適用可能である。
【0213】
また、本技術は、以下のような構成をとることができる。
【0214】
[1]
コンテンツを表すシンボルとなるシンボル画像を、2次元平面上に配置した画面を表示するとともに、前記2次元平面の所定の一軸と直交する方向を幅方向とする帯状の領域であるカーペット領域を表示する表示制御を行う表示制御部を備え、
前記シンボル画像が前記カーペット領域に含まれるコンテンツは、所定の処理の処理対象とされる
情報処理装置。
[2]
前記表示制御部は、
前記コンテンツを、第1のソートキーに従ってソートするとともに、第2のソートキーに従ってソートし、
前記コンテンツの、前記第1のソートキーによるソートのソート順位と、前記第2のソートキーによるソートのソート順位との組み合わせに対応する前記2次元平面上の位置に、前記コンテンツのシンボル画像を配置する
[1]に記載の情報処理装置。
[3]
前記シンボル画像が前記カーペット領域に含まれるコンテンツは、前記シンボル画像が前記所定の一軸の方向に並ぶ順に、再生対象とされる
[1]又は[2]に記載の情報処理装置。
[4]
前記シンボル画像が前記カーペット領域に含まれるコンテンツを、再生対象として選択する制御部をさらに備える
[1]ないし[3]のいずれかに記載の情報処理装置。
[5]
前記表示制御部は、前記カーペット領域に対する操作であるカーペット操作に従って、前記カーペット領域の幅、又は、前記所定の一軸と直交する方向の位置を変更する
[1]ないし[4]のいずれかに記載の情報処理装置。
[6]
前記表示制御部は、前記シンボル画像を移動させる操作であるシンボル画像操作に従って、前記シンボル画像を移動させる
[1]ないし[5]のいずれかに記載の情報処理装置。
[7]
前記表示制御部は、前記シンボル画像、及び、前記カーペット領域を、タッチスクリーンに表示する
[1]ないし[6]のいずれかに記載の情報処理装置。
[8]
コンテンツを表すシンボルとなるシンボル画像を、2次元平面上に配置した画面を表示するとともに、前記2次元平面の所定の一軸と直交する方向を幅方向とする帯状の領域であるカーペット領域を表示する表示制御を行う表示制御ステップを含み、
前記シンボル画像が前記カーペット領域に含まれるコンテンツは、所定の処理の処理対象とされる
情報処理方法。
[9]
コンテンツを表すシンボルとなるシンボル画像を、2次元平面上に配置した画面を表示するとともに、前記2次元平面の所定の一軸と直交する方向を幅方向とする帯状の領域であるカーペット領域を表示する表示制御を行う表示制御部を備え、
前記シンボル画像が前記カーペット領域に含まれるコンテンツは、所定の処理の処理対象とされる
情報処理装置として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0215】
101 タッチスクリーン, 101A 表示部, 101B 位置検出部, 102 CPU, 103 ROM, 104 RAM, 105 ハードディスク, 106 出力部, 107 入力部, 108 通信部, 109 ドライブ, 110 入出力インタフェース, 111 リムーバブル記録媒体, 201 ウインドウ, 211ないし213 ペイン, 311 制御部, 312 コンテンツ記憶部, 313 表示制御部, 314 再生制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを表すシンボルとなるシンボル画像を、2次元平面上に配置した画面を表示するとともに、前記2次元平面の所定の一軸と直交する方向を幅方向とする帯状の領域であるカーペット領域を表示する表示制御を行う表示制御部を備え、
前記シンボル画像が前記カーペット領域に含まれるコンテンツは、所定の処理の処理対象とされる
情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、
前記コンテンツを、第1のソートキーに従ってソートするとともに、第2のソートキーに従ってソートし、
前記コンテンツの、前記第1のソートキーによるソートのソート順位と、前記第2のソートキーによるソートのソート順位との組み合わせに対応する前記2次元平面上の位置に、前記コンテンツのシンボル画像を配置する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記シンボル画像が前記カーペット領域に含まれるコンテンツは、前記シンボル画像が前記所定の一軸の方向に並ぶ順に、再生対象とされる
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記シンボル画像が前記カーペット領域に含まれるコンテンツを、再生対象として選択する制御部をさらに備える
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記カーペット領域に対する操作であるカーペット操作に従って、前記カーペット領域の幅、又は、前記所定の一軸と直交する方向の位置を変更する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記シンボル画像を移動させる操作であるシンボル画像操作に従って、前記シンボル画像を移動させる
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記シンボル画像、及び、前記カーペット領域を、タッチスクリーンに表示する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンテンツを表すシンボルとなるシンボル画像を、2次元平面上に配置した画面を表示するとともに、前記2次元平面の所定の一軸と直交する方向を幅方向とする帯状の領域であるカーペット領域を表示する表示制御を行う表示制御ステップを含み、
前記シンボル画像が前記カーペット領域に含まれるコンテンツは、所定の処理の処理対象とされる
情報処理方法。
【請求項9】
コンテンツを表すシンボルとなるシンボル画像を、2次元平面上に配置した画面を表示するとともに、前記2次元平面の所定の一軸と直交する方向を幅方向とする帯状の領域であるカーペット領域を表示する表示制御を行う表示制御部を備え、
前記シンボル画像が前記カーペット領域に含まれるコンテンツは、所定の処理の処理対象とされる
情報処理装置として、コンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−226617(P2012−226617A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94457(P2011−94457)
【出願日】平成23年4月20日(2011.4.20)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】