説明

情報処理装置、情報処理方法、情報処理システム、プログラム、記録媒体

【課題】原始データと2次データとの関連付けを複数登録することで、「1対1」に限らない関連付けを可能とする。
【解決手段】電子ファイルと、電子ファイルと関連付ける電子ファイルを示す情報との登録要求を受け付け、受け付けた、電子ファイルと、電子ファイルと関連付ける電子ファイルを示す情報とに基づいて、関連付け情報を生成し、生成された関連付け情報と、電子ファイルを示す情報とを対応付けて管理する。クライアント端末より、電子ファイルの閲覧要求を受け付け、受け付けた電子ファイルを示す情報を用いて、管理されている関連付け情報から、電子ファイルの親として関連付けられている電子ファイルを示す情報と、電子ファイルを親として関連付けている電子ファイルを示す情報との一覧情報である関連付け一覧情報を生成し、閲覧要求を受け付けた電子ファイルと、生成された関連付け一覧情報とを、閲覧要求元のクライアント端末へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
原始データと2次データとを関連付けて管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電子帳票システムは、ホストコンピュータから取得した帳票データを電子的に閲覧・検索可能なデータ形式(電子帳票)に変換して保管するものである。
【0003】
電子帳票システムを使った帳票を取り扱う業務の中には、電子帳票を元にデータを加工し、二次帳票などを表計算ソフト等の一般的なオフィスアプリケーションで作成することが多く、従来、作成した二次帳票の共有、保管用に電子帳票システムとは別のシステムに保管していた。
【0004】
ここで、各業務担当者は、電子帳票のデータを元に、加工し、二次帳票を作成する業務を行っているが、この作業は、業務を遂行する上で共通する作業となる。
【0005】
しかし、各業務担当者がそれぞれ独立して作業を行っていることから、「作業の重複」、「加工方法の不統一」、「二次帳票共有が困難」などの問題があった。
【0006】
そのため、作成された二次帳票からオリジナルの電子帳票を探すのに手間がかかるという問題や、オリジナルの電子帳票が削除された際など、二次帳票の管理を同期するのも大変な手間がかかるという問題が生じていた。
【0007】
図14に業務の一例を示す。この例では、次の手順により業務が行われているものとする。(1)エンドユーザAが、電子帳票を参照する。(2)エンドユーザAは、電子帳票を元に、一般的なアプリケーションで帳票データを加工し、二次帳票を作成する。(3)エンドユーザAは、二次帳票を使用して分析や報告などの業務を行う。(4)エンドユーザAは、作成した二次帳票を、エビデンスのため、または、同様の業務を行う別ユーザと共有するために、ファイルサーバに二次帳票を保管する。(またはメール等により配信する)(5)エンドユーザBは、共有された二次帳票を参照し、分析や報告などの業務を行う。(6)管理者Cは、二次帳票、元となる電子帳票を参照し、内容を確認する。(7)管理者Cは、古い帳票、二次帳票を定期的にサーバから削除する。
【0008】
このような業務の場合、電子帳票を元にして、分析、報告のための二次帳票を作成する業務は複数のユーザ(エンドユーザA、B)が行っているが、二次帳票の共有の仕組みが電子帳票の参照と連動していないため、十分共有されないことがある。上記の例だと、エンドユーザA、エンドユーザBそれぞれが二次帳票を作成してしまうケースがある。この場合、二次帳票の作成の手間が余計にかかることと、作成される二次帳票が統一されないという問題がある。
【0009】
また、管理者Cは、分析、報告された二次帳票を見て、元となる電子帳票と突合せを行うが、たとえば、2009年10月度月報、というようなタイトルからのみ探す、ということになり、オリジナルとなる電子帳票を探すのに手間がかかるという問題がある。
【0010】
更に、管理者Cは電子帳票の実績を整理する際、関連する二次帳票を効率的に的確に整理することができないため、無駄なデータがどんどん増えてしまうという問題もある。
【0011】
これをより具体的な業務例を挙げて次に説明する(この業務は次の手順により行われているものとする。)。(1)経理により毎月登録された電子帳票の中から、当該月の売上データを参照し、csvデータとしてエクスポートする。(2)上記データを元に、支店ごと、製品ごとの売上グラフを作成する。(3)作成された二次帳票を元に、支店ごとの売上を分析し、上司への報告を行う。(4)作成した二次帳票をサーバに保管し、関係者間で共有する。(5)サーバに保管された二次帳票を元に、製品ごとの売上を分析し、上司への報告を行う。(6)報告されたレポートの裏づけを確認するため、電子帳票データとの突合せを行う。(7)古くなって不要な電子帳票実績を削除し、関連する二次帳票を削除する。
【0012】
この業務では、元データとの関連付けがないため、二次帳票の共有が不十分となり、二次帳票を複数のエンドユーザが作成してしまうことが考えられる。また、作成された二次帳票から、オリジナルの電子帳票を探すことが困難である。
【0013】
同様に管理者が電子帳票、二次帳票を同期させて管理することが困難で、既に電子帳票が削除されたため不要となったにも関わらず二次帳票が残ってしまうという問題がある。
【0014】
ここで、特許文献1に記載の技術を用いることで、オフィスアプリケーションで作成したオフィス文書を電子帳票システムに登録することができる。
【0015】
しかしながら、電子帳票と二次帳票とはそれぞれ独立して登録されるものであるため、二次帳票からオリジナルの電子帳票を探すのに手間がかかるという問題や、オリジナルの電子帳票が削除された際など、二次帳票の管理を同期するという問題を解決することはできない。
【0016】
また、別の方法として、特許文献2には、Excelを利用して原始データを加工し、サーバに格納する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】特開2008−181503号公報
【特許文献2】特開2001−67422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、原始データから2次データを作成する際に自動にリンクを生成するものであり、複数の原始データを親とした2次データを作成することができない。
【0019】
昨今では、分析の多次元化が求められ、複数の帳票を結合し、一つの2次データを作成することが多いが、特許文献2に記載の技術では、このような問題を解決することができない。
【0020】
すなわち、原始データと2次データとを「1対多」、「多対1」、「多対多」と関連付けることができない。
【0021】
本発明は、上記課題を解決するものであり、原始データと2次データとの関連付けを複数登録することで、「1対1」に限らない関連付けを可能とすることを目的とする。
【0022】
更に別の目的として、原始データが削除された場合における2次データの管理を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明は、複数の電子ファイルの関連付けを管理する情報処理装置であって、電子ファイルと、当該電子ファイルと関連付ける電子ファイルを示す情報との登録要求を受け付ける第一の受付手段と、前記第一の受付手段により受け付けた、電子ファイルと、当該電子ファイルと関連付ける電子ファイルを示す情報とに基づいて、関連付け情報を生成する関連付け情報生成手段と、前記関連付け情報生成手段により生成された関連付け情報と、前記電子ファイルを示す情報とを対応付けて管理する管理手段と、クライアント端末より、電子ファイルの閲覧要求を受け付ける第二の受付手段と、前記第二の受付手段により受け付けた電子ファイルを示す情報を用いて、前記管理手段により管理されている関連付け情報から、当該電子ファイルの親として関連付けられている電子ファイルを示す情報と、当該電子ファイルを親として関連付けている電子ファイルを示す情報との一覧情報である関連付け一覧情報を生成する関連付け一覧情報生成手段と、前記第二の受付手段により閲覧要求を受け付けた電子ファイルと、前記関連付け一覧情報生成手段により生成された関連付け一覧情報とを、前記閲覧要求元のクライアント端末へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、原始データと2次データとの関連付けを複数登録することで、「1対1」に限らない関連付けが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施形態の電子帳票システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態の各種端末のハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態の電子帳票システムの基本構成を示す図である。
【図4】ユーザが作成した二次帳票ファイルを親帳票ファイルと関連付けて帳票サーバへ登録する処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】ユーザの操作画面の流れを示す図である。
【図6】帳票世代情報と関連付け情報を示すテーブル例である。
【図7】二次帳票ファイルから親帳票ファイルを参照する処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】閲覧している帳票ファイルに関連付けられている親(子)帳票ファイルを選択する一例を示す。
【図9】閲覧している帳票ファイルに関連付けられている親(子)帳票ファイルを選択する一例を示す。
【図10】帳票ファイル一覧画面である。
【図11】関連付け一覧情報を生成する処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】関連付け一覧情報の一例を示す。
【図13】親帳票ファイルが削除されることにより、二次帳票ファイルを削除する処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】従来の電子帳票システムの基本構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態における自動帳票生成機能を持った電子帳票システム(情報処理システム)の概略構成を示す図である。
【0028】
図1において、101は、ホストコンピュータまたは、ホストプリンタであり、電子帳票システム102に登録をする帳票データを生成している。
【0029】
102は、帳票システムであり、電子帳票(=電子ファイル、以下、単に帳票とする。)の帳票データや、管理情報を記録し、ネットワーク105を介してクライアントPC・103、104に対して、帳票の閲覧や検索などのサービスを提供する。なお、電子帳票システムは、単独のサーバ(情報処理装置)によりサービスを提供することができる。本実施の形態では、帳票システムは、帳票サーバと同義であるとして説明をする。
【0030】
クライアントPC103、104は、帳票の閲覧および計算結果の取得を行う者が使用するクライアント端末であり、ネットワーク105を介して、電子帳票システム102とデータの送受信が可能である。
【0031】
ネットワーク105は、例えばLAN(Local Area Network)やインターネットなどである。
【0032】
なお、図1のネットワーク上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例がある。
【0033】
次に、図1の電子帳票システム102のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
【0034】
図2は本発明の実施形態の各種端末のハードウェア構成を示す図である。
【0035】
図2に示すように、帳票サーバ102は、CPU101、RAM102、ROM103、入力部104、入力コントローラ105、表示部106、表示コントローラ107、外部メモリ108、外部メモリコントローラ109、通信インタフェース(I/F)コントローラ110及びシステムバス111を有して構成されている。
【0036】
CPU101は、帳票サーバ102における動作を統括的に制御するものであり、システムバス111を介して、帳票サーバ102の各構成部(102、103、105、107、109及び110)を制御する。
【0037】
RAM102は、CPU101の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU101は、処理の実行に際して、ROM103から必要なプログラム103a等をRAM102にロードし、当該プログラム103a等を実行することで各種の動作を実現する。
【0038】
ROM103には、CPU101の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(OS)、CPU101が後述する処理を実行するために必要なプログラム等のプログラム103aが記憶されている。なお、プログラム103aは、外部メモリ108に記憶されていてもよい。
【0039】
入力コントローラ105は、キーボードやマウスなどで構成される入力部104からの入力を制御する。
【0040】
表示コントローラ107は、CRTや液晶ディスプレイなどで構成される表示部106への表示を制御する。
【0041】
外部メモリコントローラ109は、例えば、ハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)などで構成される外部メモリ108への情報の書き込み(記憶)や、外部メモリ108からの情報の読み出しを制御する。また、外部メモリ108は、オフィス文書ファイル108aや、EMF(Enhanced Metafile Format:拡張メタファイル形式)データ108b、オフィス文書ファイル108aから変換された新規フォーマットの帳票ファイル1081、及び、ホストコンピュータからの帳票印刷データから変換された従来フォーマットの帳票ファイル1082を記憶する。
【0042】
いずれの帳票ファイルも、帳票の表示用データを表すものであって、単独または複数のファイルによって構成され、単数または複数のページを含有している。電子帳票システム102の内部においては、複数の帳票ファイルのうち同一種類のものをグループ化して管理しており、それぞれの帳票ファイルはそのグループの中の世代と呼ばれる。
【0043】
なお、新規フォーマットの帳票ファイル1081としては、帳票ファイル(イメージ)108c、帳票ファイル(検索用マップデータ)108d、ダミーページ定義ファイル108e、及び、ダミーフォーム定義ファイル108fが記憶される。また、従来フォーマットの帳票ファイル1082としては、帳票テキストファイル108g、帳票マップファイル108h、ページ定義ファイル108i、及び、フォーム定義ファイル108jが記憶される。新規フォーマットの帳票ファイル1081と従来フォーマットの帳票ファイル1082とは、図2に示すように、帳票ファイル(イメージ)108cと帳票テキストファイル108gが対応し、帳票ファイル(検索用マップデータ)108dと帳票マップファイル108hが対応し、ダミーページ定義ファイル108eとページ定義ファイル108iが対応し、ダミーフォーム定義ファイル108fとフォーム定義ファイル108jが対応している。その他、外部メモリ108には、必要に応じて各種のファイルや各種のデータ等が記憶される。
【0044】
また、従来フォーマットの帳票ファイル1082は、ホストコンピュータから帳票印刷データが入力されたことが検知された場合に、当該帳票印刷データに基づいて作成される。
【0045】
通信I/Fコントローラ110は、図1に示すネットワーク300を介して、クライアントPC201及び202と通信するための制御をする。
【0046】
システムバス111は、CPU101、RAM102、ROM103、入力コントローラ105、表示コントローラ107、外部メモリコントローラ109及び通信I/Fコントローラ110を相互に通信可能に接続するためのものである。
【0047】
次に、本実施の形態における電子帳票システムへの二次帳票の登録、関連付けを行う処理の流れの概要を、図3を用いて説明する。
【0048】
業務者301は、電子帳票302を参照し、それを元に二次帳票303を作成し、分析、報告業務を行う。ここで、二次帳票は、表計算ソフトなどのオフィスアプリケーションによりオフィス文書として作成される。業務者301はその後に、作成した二次帳票303を電子帳票システム304に電子帳票302の子帳票として登録する。
【0049】
業務者305は、既に作成され、登録されている二次帳票303、元となる電子帳票301を参照し、分析、報告業務を行う。
【0050】
管理者306は、不要となった電子帳票302、二次帳票303を管理(削除)する。
【0051】
続いて、図3で示した各詳細について、図を用いて説明する。
【0052】
まず、図4、5を用いて、二次帳票を作成したユーザの操作の流れを説明する。
【0053】
図4は、ユーザが作成した二次帳票ファイルを親帳票ファイルと関連付けて帳票サーバへ登録する処理の流れを示すフローチャートである。
【0054】
また、図5は、ユーザの操作画面の流れを示す図である。
【0055】
なお、二次帳票ファイルの作成は、表計算ソフトなどのオフィスアプリケーションでオフィス文書として作成されているものとする。ユーザは、クライアント端末を操作するものとする。
【0056】
ステップS501において、クライアント端末は、帳票サーバに帳票ファイル一覧画面を要求する。電子帳票システムにログインしたユーザにより、メニュー画面等から要求がされることによりこの要求を行う。
【0057】
ステップS502において、帳票サーバは、要求を受け付け、ステップS503において、帳票ファイル一覧画面をクライアント端末へ送信する。
【0058】
ステップS504において、クライアント端末は、受信した帳票ファイル一覧画面を表示する。図5の40に帳票ファイル一覧画面例を示す。
【0059】
ステップS505において、クライアント端末は、世代の一覧画面要求ボタンが押下されたかを判定する。Yesの場合、S506へ進み、Noの場合、S505へ戻る。具体的には、図5の帳票ファイル一覧画面40の中の401がユーザにより選択されたかを判定する。この例では、帳票名「月報」についての世代一覧が選択されている。
【0060】
ステップS506において、クライアント端末は、帳票サーバに世代の一覧画面を要求する。
【0061】
ステップS507において、帳票サーバは、要求を受け付け、ステップS508において、世代の一覧画面をクライアント端末へ送信する。
【0062】
ステップS509において、クライアント端末は、世代の一覧画面を表示する。図5の41に世代の一覧の例を示す。この例では、作成日時「2009/07/31 20:06:53」、登録者「system」、サイズ「14KB」、コメント「月報12月」、の1世代が登録されている。
【0063】
ユーザは、表示された世代一覧画面41において、参照ボタン402を押下し、ファイルを選択するダイアログ42を表示する。ダイアログ42を介して、クライアント端末内に保存されている二次帳票ファイルを選択し、403を押下する。また、親となる帳票ファイルを設定したい場合には、関連付けを設定するかどうかのチェックボックス404にチェックを入れ、親帳票ファイル選択ボタン405を押下する。表示された帳票ファイル一覧画面43から、親帳票ファイルのリンク406を押下する。その後、削除タイミングを407で設定し、ファイル登録ボタン408を押下することで、二次帳票ファイルが電子帳票システムに登録されることとなる。
【0064】
なお、407の削除タイミングには、「親帳票がすべて削除された時に削除」、「親帳票が一つでも削除された時に削除」、「親帳票が削除されても削除しない」を選択することができる。
【0065】
ステップS510において、クライアント端末は、登録ボタン408が押下されたかを判定する。Yesの場合、ステップS511へ進み、Noの場合、ステップS510へ戻る。
【0066】
ステップS511において、クライアント端末は、帳票サーバに二次帳票ファイルの登録要求を行う。
【0067】
ステップS512において、帳票サーバは、二次帳票ファイルの登録要求を受け付ける。
【0068】
ステップS513において、帳票サーバは、二次帳票ファイルの登録処理を行う。ここでの登録方法は、例えば、特許文献1(特開2008−181503号公報)などに記載の技術を用いることにより実現可能である。
【0069】
ステップS514において、帳票サーバは、二次帳票ファイルに関連付ける親帳票ファイルの指定があるかを判定する。Yesの場合、ステップS515へ進み、Noの場合、処理を終了する。
【0070】
ステップS515において、帳票サーバは、親帳票ファイルに対する関連付けの指定を一つずつ読み込む。
【0071】
ステップS516において、帳票サーバは、登録する二次帳票ファイルの世代情報に紐付いた親帳票ファイル情報(関連付け情報)をデータベース内に作成する。ここで、図6を用いて、関連付け情報の説明をする。
【0072】
図6は、二次帳票ファイルと親帳票ファイルとの関連付けを特定するための関連付け情報を示す図である。
【0073】
帳票ファイルの世代情報は、帳票ID、格納ディレクトリID、世代の日付で一意となっている。そこで、親帳票ファイルの帳票世代情報601に含まれる「帳票ファイル世代特定項目」と、二次帳票ファイルの帳票世代情報602に含まれる「帳票ファイル世代特定項目」とを関連付けるためのデータ構造(関連付け情報)が603である。この例では、二次帳票ファイルの帳票ファイル世代特定項目(帳票ID「NIJI001」、ディレクトリID「DIR001」、世代日付「20091010101030」)と、親帳票ファイルの世代特定項目(帳票ID「BUNSYO0001」、ディレクトリID「DIR001」、世代日付「20091010101010」)とが関連付け情報に関連付けられている。
【0074】
ステップS517において、帳票サーバは、親帳票ファイルに対する関連付けの指定の残りデータがあるかを判定する。Yesの場合、ステップS514へ戻り、Noの場合、処理を終了する。
【0075】
なお、上記例では、一つの二次帳票ファイルに対して既に登録されている帳票ファイルを親帳票ファイルとして指定する例を説明したが、登録する二次帳票ファイルの親帳票ファイルとして指定するファイルが二次帳票ファイルの場合もある。例えば、二次帳票ファイルBを登録する際に、二次帳票ファイルAを親帳票ファイルとして指定した場合、二次帳票ファイルAから見ると、二次帳票ファイルBは、子帳票ファイルとなる。
【0076】
そのため関連付け情報を参照することにより、親帳票ファイルのみならず、子帳票ファイルも特定することができる。
【0077】
以上、二次帳票ファイルの登録と、親帳票ファイルの指定の方法について説明した。
【0078】
次に、関連付け登録されている二次帳票ファイルから親帳票ファイルを読み出す処理の流れを図7〜9を用いて説明する。
【0079】
図7は、二次帳票ファイルから親帳票ファイルを参照する処理の流れを示すフローチャートである。
【0080】
ユーザは、クライアント端末を操作する。
【0081】
ステップS701において、クライアント端末は、帳票サーバにログインするために認証情報を送信する。
【0082】
ステップS702において、帳票サーバは、認証を行い、ステップS703において、認証が成功したユーザが参照可能な、帳票ファイルの一覧情報を送信する。
【0083】
ステップS704において、クライアント端末は、帳票ファイル一覧情報を受信し表示する。
【0084】
ステップS705において、クライアント端末は、一覧の中からユーザにより選択された帳票ファイルの取得要求をする。
【0085】
ステップS706において、帳票サーバは、帳票ファイル取得要求を受け付ける。
【0086】
ステップS707において、帳票サーバは、帳票ファイル特定する
ステップS708において、特定した帳票ファイルに関連情報が存在するかを判定する。Yesの場合、ステップS709へ進み、Noの場合、ステップS710へ進む。具体的には、特定した帳票ファイルの帳票ファイル世代特定項目(図6参照)を用いて、関連付け情報を抽出することで存在を判定する。ここでは、当該帳票ファイルが親帳票ファイルとして指定している関連付け情報だけでなく、当該帳票ファイルを親帳票ファイルと指定している子帳票ファイルの関連付け情報も抽出する。
【0087】
ステップS709において、関連付け情報から親(子)帳票ファイルの関連付け一覧情報を生成する。
【0088】
ステップS710において、帳票サーバは、特定した帳票ファイルと共に、関連付け情報を抽出することができた場合は、関連付け一覧情報も併せて送信する。
【0089】
ステップS711において、クライアント端末は、帳票ファイル(関連付け一覧情報を含む)を取得する。
【0090】
ステップS712において、クライアント端末は、帳票ファイルを表示する。また、関連付け一覧情報がある場合、ユーザが選択可能な形式で表示する。
【0091】
図8と図9に閲覧している帳票ファイルに関連付けられている親(子)帳票ファイルを選択する一例を示す。
【0092】
図8では、閲覧している帳票ファイルには、親帳票ファイルと、子帳票ファイルとが、参照可能であることを示している。ここで、ユーザは、801をクリックすると、図9に示すように親帳票ファイル選択ダイアログ901が表示される。ユーザは、このダイアログから呼び出したい親帳票ファイルを選択することで、親帳票ファイルを閲覧可能となる。なお、801、901のように帳票ファイル上でダイアログを表示させる仕組みは既存のWeb技術を用いることで動的に表示させることができる。これにより帳票ファイルに浮かんでいるように表示することができ、また、帳票ファイルをスクロールさせても所定の位置に表示させることができる。「+」にマウスを合わせると展開され、詳細情報が表示され、「−」にマウスを合わせると折りたたまれる。
【0093】
ステップS713において、クライアント端末は、親(子)帳票ファイルの呼び出し要求がされたかを判定する。Yesの場合、ステップS714へ進み、Noの場合、S713へ戻る。具体的には、801及び901のダイアログで親(子)帳票ファイルが選択されたかを判定している。
【0094】
ステップS714において、クライアント端末は、ユーザにより選択された親(子)帳票ファイルの取得を、帳票サーバに要求する。
【0095】
ステップS715において、帳票サーバは、親(子)帳票ファイル取得要求を受け付ける。
【0096】
ステップS716において、帳票サーバは、選択された親(子)帳票ファイルを特定して、ステップS717において、特定した親(子)帳票ファイルを、クライアント端末に送信する。ここでは、帳票世代特定項目を用いることで、帳票ファイルを特定することができる。
【0097】
ステップS718において、クライアント端末は、親(子)帳票ファイルを取得する。
【0098】
ステップS719において、クライアント端末は、取得した親(子)帳票ファイルを表示する。
【0099】
ステップS720において、クライアント端末は、帳票ファイルの閲覧操作を終了するかを判定する。Yesの場合、処理を終了し、Noの場合、S712へ戻る。
【0100】
以上、関連付け登録されている二次帳票ファイルから親帳票ファイルを読み出す処理の流れを説明した。
【0101】
なお、関連付けされている親帳票ファイルを読み出す他の実施の形態を、図10を用いて説明する。
【0102】
図10は、帳票ファイル一覧画面である。
【0103】
他の実施の形態は、この画面から親帳票ファイルを読み出す方法である。これを実現するためには、帳票サーバは、ログインユーザに帳票ファイル一覧画面を送信する際に、当該画面に含まれる帳票ファイルすべてに対して、関連付け情報の有無を判定し、関連付け情報がる場合は、それぞれ関連付け情報一覧を生成して、帳票ファイル一覧画面と共に、クライアント端末へ送信する(帳票サーバ側では、図7に示すS707〜S709が繰り返されることになる。)。クライアント端末では、帳票ファイル一覧の画面に「関連帳票の呼び出し」項目が設けられ、関連付け情報一覧がある場合、選択可能な「◆」マークなどが表示される。ユーザが、このマークを選択すると、関連付け情報一覧1002が表示される。ユーザは、この一覧から関連付けられている親(子)帳票ファイルを選択して参照することができる。
【0104】
また、関連付け情報の有無を表示するための関連付け情報一覧は、クライアント端末が、帳票ファイル一覧画面を取得するタイミングである必要はなく、例えば、メニューに呼び出しボタンを用意しておくことで、このボタンが押下されたタイミングで、帳票サーバに関連付け一覧情報を要求し、この情報を取得した後、画面を更新して表示してもよい。
【0105】
なお、上記他の実施の形態の説明では、ログインユーザが閲覧している帳票ファイルに関連付けられているすべての親(子)帳票ファイルが選択可能な一覧に表示される例を説明した。しかしながら、ログインユーザが閲覧している帳票ファイルに関連付けられている帳票ファイルの中には、ログインユーザが閲覧することができない帳票ファイルも存在する。そこで、次にログインユーザのアクセス権限に応じて、関連付け一覧情報を生成する処理の説明をする。
【0106】
図11は、関連付け一覧情報を生成する処理の流れを示すフローチャートである。
【0107】
ステップS1101において、帳票サーバは、ログインユーザが参照できる帳票ファイルを1レコードずつ読みだす。
【0108】
ステップS1102において、帳票サーバは、帳票ファイルの「帳票ファイル世代特定項目」をデータベースから取得する。
【0109】
ステップS1103において、帳票サーバは、「帳票ファイル世代特定項目」を用いて、関連付け情報から親帳票ファイルとして関連付けられている帳票ファイルを1レコードずつ特定する。
【0110】
ステップS1104において、帳票サーバは、特定した親帳票ファイルをログインユーザが閲覧可能であるかを判定する。Yesの場合、ステップS1105へ進み、Noの場合、ステップS1106へ進む。このアクセス権の判定は、既存のアクセス制御情報を用いることにより実現することができる。
【0111】
ステップS1105において、帳票サーバは、関連付け一覧情報に親帳票として追加する。
【0112】
ステップS1106において、帳票サーバは、親帳票ファイルとして関連付けられている全ての親帳票ファイルの確認が終了したかを判定する。Yesの場合、ステップS1107へ進み、Noの場合、ステップS1103へ戻る。
【0113】
ステップS1107において、帳票サーバは、「帳票ファイル世代特定項目」を用いて、関連付け情報から該帳票ファイルを親帳票ファイルとして関連付けている子帳票ファイルを1レコードずつ特定する。
【0114】
ステップS1108において、帳票サーバは、特定した子帳票ファイルをログインユーザが閲覧可能であるかを判定する。Yesの場合、ステップS1109へ進み、Noの場合、ステップS1110へ進む。このアクセス権の判定は、既存のアクセス制御情報を用いることにより実現することができる。
【0115】
ステップS1109において、帳票サーバは、関連付け一覧情報に親帳票として追加する。
【0116】
ステップS1110において、帳票サーバは、該帳票ファイルを親帳票ファイルとして関連付けている全ての子帳票ファイルの確認が終了したかを判定する。Yesの場合、ステップS1111へ進み、Noの場合、ステップS1107へ戻る。
【0117】
ステップS1111において、帳票サーバは、参照できる帳票ファイル全ての確認が終了したかを判定する。Yesの場合、処理を終了し、No場合、ステップS1101へ戻る。
【0118】
ステップS1112において、帳票サーバは、関連付け一覧情報を生成する。図12に関連付け一覧情報の一例を示す。
【0119】
なお、ここでは、ログインユーザが閲覧することができる一覧情報を生成する例を説明したが、その他、ログインユーザが閲覧することができる一覧情報と共に、ログインユーザは閲覧することはできないが、閲覧を所望する帳票ファイルに関連付けられている他の帳票ファイルの一覧情報を生成して、併せてクライアント端末へ送信してもよい。
【0120】
この場合、クライアント端末では、閲覧することができる帳票ファイルと、閲覧することができない帳票ファイルを識別できる状態で表示する。例えば、閲覧することができる帳票ファイルについては選択可能な状態で表示し、閲覧することができない帳票ファイルについては名称のみ表示する。
【0121】
このようにすることで、ユーザは、自分は閲覧することはできないが、どのような帳票ファイルが関連付けられているかを知ることができる。
【0122】
次に、親帳票ファイルが削除されることにより、二次帳票ファイルを削除する処理の流れを、図13を用いて説明する。
【0123】
図13は、親帳票ファイルが削除されることにより、二次帳票ファイルを削除する処理の流れを示すフローチャートである。
【0124】
まず、前提として、帳票ファイルAを親帳票ファイルとして登録したすべての二次帳票ファイル(子帳票ファイル)は、登録時に図4の407に示す削除タイミングで「親帳票がすべて削除された時に削除」が選択されているものとする。
【0125】
帳票ファイルの削除は、管理者がクライアント端末を操作して、管理者メニューから削除対象の帳票ファイルを帳票サーバに指定することで行われる。
【0126】
ステップS1301において、クライアント端末は、管理者画面を介して指定された帳票ファイルAの削除要求を、帳票サーバに行う。
【0127】
ステップS1302において、帳票サーバは、削除要求をうけつける。
【0128】
ステップS1303において、帳票サーバは、削除要求があった帳票ファイルA読み出す。
【0129】
ステップS1304において、帳票サーバは、帳票ファイルAの「帳票ファイル世代特定項目」を取得する。
【0130】
ステップS1305において、帳票サーバは、「帳票ファイル世代特定項目」を用いて、関連付け情報から帳票ファイルAを親帳票ファイルとして関連付けているレコードがあるかを判定する。Yesの場合、S1306へ進み、Noの場合、S1313へ進む。
【0131】
ステップS1306において、帳票サーバは、「帳票ファイル世代特定項目」を用いて、関連付け情報から帳票ファイルAを親帳票ファイルとして関連付けているレコードを1レコードずつ特定する。
【0132】
ステップS1307において、帳票サーバは、帳票ファイルAを親帳票ファイルとして関連付けている帳票ファイルの「帳票ファイル世代特定項目」取得する。
【0133】
ステップS1308において、帳票サーバは、「帳票ファイル世代特定項目」を用いて、関連付け情報から帳票ファイルA以外を親帳票ファイルとして関連付けているレコードがあるかを判定する。Yesの場合、ステップS1309へ進み、Noの場合、ステップS1310へ進む。
【0134】
ステップS1309において、帳票サーバは、ステップS1306で特定したレコードを関連付け情報から削除する。
【0135】
ステップS1310において、帳票サーバは、ステップS1306で特定したレコードを関連付け情報から削除し、帳票ファイルAを親帳票ファイルとして関連付けている帳票ファイルの世代情報の削除を要求する。
【0136】
ステップS1311において、帳票サーバは、削除要求がされた帳票ファイルの子帳票ファイル削除する処理を行う。この処理は、ステップS1302〜ステップS1312の処理を再帰的に実行することで実現することができる。これにより、帳票ファイルAの孫帳票ファイルの削除を行うことができる。
【0137】
ステップS1312において、帳票サーバは、帳票ファイルAを親帳票ファイルとして関連付けている全レコードの確認が終了したかを判定する。YESの場合、ステップS1313へ進み、Noの場合、ステップS1306へ戻る。
【0138】
ステップS1313において、帳票サーバは、「帳票ファイル世代特定項目」を用いて、関連付け情報から帳票ファイルAを子帳票ファイルとして関連付けているレコードがあるかを判定する。Yesの場合、ステップS1314へ進み、Noの場合、ステップS1316へ進む。
【0139】
ステップS1314において、帳票サーバは、「帳票ファイル世代特定項目」を用いて、関連付け情報から帳票ファイルAを子帳票ファイルとして関連付けているレコードを1レコードずつ特定する。
【0140】
ステップS1315において、帳票サーバは、ステップS1314で特定したレコードを関連付け情報から削除する。
【0141】
ステップS1316において、帳票サーバは、帳票ファイルAを子帳票ファイルとして関連付けている全レコードの確認が終了したかを判定する。Yesの場合、処理を終了し、Noの場合、ステップS1314へ戻る。
【0142】
ステップS1317において、帳票サーバは、帳票ファイルAの世代情報を削除する。
【0143】
以上、親帳票ファイルが削除されることにより、二次帳票ファイルを削除する処理の流れを説明した。
【0144】
これにより、二次帳票ファイルの親帳票ファイルがすべて削除されるタイミングで二次帳票ファイル自体を電子帳票システムから削除することができるため、不要となる二次帳票ファイルの削除を容易に実現することができる。また、システムリソースの負荷を軽減することにも役立つ。
【0145】
なお、登録時に図4の407に示す削除タイミングで「親帳票が一つでも削除された場合に削除する」が選択されている場合、ステップS116の直後に、ステップS1109を行うことで実現することができる。
【0146】
従って、二次帳票の登録時に削除タイミングを使い分けることで、より柔軟な管理が可能となる。
【0147】
上述した通り、本発明によれば、原始データと2次データとの関連付けを複数登録することで、「1対1」に限らない関連付けが可能となる。
【0148】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0149】
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置の中央演算処理手段(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0150】
また、システム或いは装置の前記中央演算処理手段が読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、システム或いは装置上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0151】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、前記システム或いは装置に挿入された機能拡張カードや、接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0152】
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【符号の説明】
【0153】
101 ホスト
102 電子帳票システム
103 クライアントPC
104 クライアントPC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電子ファイルの関連付けを管理する情報処理装置であって、
電子ファイルと、当該電子ファイルと関連付ける電子ファイルを示す情報との登録要求を受け付ける第一の受付手段と、
前記第一の受付手段により受け付けた、電子ファイルと、当該電子ファイルと関連付ける電子ファイルを示す情報とに基づいて、関連付け情報を生成する関連付け情報生成手段と、
前記関連付け情報生成手段により生成された関連付け情報と、前記電子ファイルを示す情報とを対応付けて管理する管理手段と、
クライアント端末より、電子ファイルの閲覧要求を受け付ける第二の受付手段と、
前記第二の受付手段により受け付けた電子ファイルを示す情報を用いて、前記管理手段により管理されている関連付け情報から、当該電子ファイルの親として関連付けられている電子ファイルを示す情報と、当該電子ファイルを親として関連付けている電子ファイルを示す情報との一覧情報である関連付け一覧情報を生成する関連付け一覧情報生成手段と、
前記第二の受付手段により閲覧要求を受け付けた電子ファイルと、前記関連付け一覧情報生成手段により生成された関連付け一覧情報とを、前記閲覧要求元のクライアント端末へ送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記クライアント端末を操作するユーザ認証を行う認証手段を更に備え、
前記関連付け一覧情報生成手段は、前記認証手段により認証されたユーザのアクセス権限に応じて、当該ユーザが閲覧できる電子ファイルを示す情報の一覧情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
電子ファイルの削除要求を受け付ける第三の受付手段と、
前記第三の受付手段により削除要求を受け付けた電子ファイルを示す情報を用いて、前記管理手段により管理されている関連付け情報から、当該電子ファイルに関連付けられている関連付け情報を削除する削除手段とを更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記削除手段は、前記電子ファイルとは別の電子ファイルを親として関連付けていない場合、当該関連付け情報と共に、当該電子ファイルを親として関連付けている電子ファイルを削除することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
クライアント端末と、複数の電子ファイルの関連付けを管理する情報処理装置とが通信可能な情報処理システムであって、
電子ファイルと、当該電子ファイルと関連付ける電子ファイルを示す情報との登録要求を受け付ける第一の受付手段と、
前記第一の受付手段により受け付けた、電子ファイルと、当該電子ファイルと関連付ける電子ファイルを示す情報とに基づいて、関連付け情報を生成する関連付け情報生成手段と、
前記関連付け情報生成手段により生成された関連付け情報と、前記電子ファイルを示す情報とを対応付けて管理する管理手段と、
クライアント端末より、電子ファイルの閲覧要求を受け付ける第二の受付手段と、
前記第二の受付手段により受け付けた電子ファイルを示す情報を用いて、前記管理手段により管理されている関連付け情報から、当該電子ファイルの親として関連付けられている電子ファイルを示す情報と、当該電子ファイルを親として関連付けている電子ファイルを示す情報との一覧情報である関連付け一覧情報を生成する関連付け一覧情報生成手段と、
前記第二の受付手段により閲覧要求を受け付けた電子ファイルと、前記関連付け一覧情報生成手段により生成された関連付け一覧情報とを、前記閲覧要求元のクライアント端末へ送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
複数の電子ファイルの関連付けを管理する情報処理装置における情報処理方法であって、
電子ファイルと、当該電子ファイルと関連付ける電子ファイルを示す情報との登録要求を受け付ける第一の受付ステップと、
前記第一の受付ステップにより受け付けた、電子ファイルと、当該電子ファイルと関連付ける電子ファイルを示す情報とに基づいて、関連付け情報を生成する関連付け情報生成ステップと、
前記関連付け情報生成ステップにより生成された関連付け情報と、前記電子ファイルを示す情報とを対応付けて管理する管理ステップと、
クライアント端末より、電子ファイルの閲覧要求を受け付ける第二の受付ステップと、
前記第二の受付ステップにより受け付けた電子ファイルを示す情報を用いて、前記管理ステップにより管理されている関連付け情報から、当該電子ファイルの親として関連付けられている電子ファイルを示す情報と、当該電子ファイルを親として関連付けている電子ファイルを示す情報との一覧情報である関連付け一覧情報を生成する関連付け一覧情報生成ステップと、
前記第二の受付ステップにより閲覧要求を受け付けた電子ファイルと、前記関連付け一覧情報生成ステップにより生成された関連付け一覧情報とを、前記閲覧要求元のクライアント端末へ送信する送信ステップと
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
複数の電子ファイルの関連付けを管理する情報処理装置において実行可能なプログラムであって、
電子ファイルと、当該電子ファイルと関連付ける電子ファイルを示す情報との登録要求を受け付ける第一の受付手段、
前記第一の受付手段により受け付けた、電子ファイルと、当該電子ファイルと関連付ける電子ファイルを示す情報とに基づいて、関連付け情報を生成する関連付け情報生成手段、
前記関連付け情報生成手段により生成された関連付け情報と、前記電子ファイルを示す情報とを対応付けて管理する管理手段、
クライアント端末より、電子ファイルの閲覧要求を受け付ける第二の受付手段、
前記第二の受付手段により受け付けた電子ファイルを示す情報を用いて、前記管理手段により管理されている関連付け情報から、当該電子ファイルの親として関連付けられている電子ファイルを示す情報と、当該電子ファイルを親として関連付けている電子ファイルを示す情報との一覧情報である関連付け一覧情報を生成する関連付け一覧情報生成手段、
前記第二の受付手段により閲覧要求を受け付けた電子ファイルと、前記関連付け一覧情報生成手段により生成された関連付け一覧情報とを、前記閲覧要求元のクライアント端末へ送信する送信手段と
して前記情報処理装置を機能させるプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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