説明

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

【課題】利用者にストレスを与えない処理を行う。
【解決手段】操作部110が所定の操作を受け付けたとき、判定部130がタイマーを起動し、制御部120が当該操作に応じた処理を開始し、制御部120が処理を完了するまでに、タイマーの値があらかじめ設定された閾値を超えた場合、判定部130が、制御部120の動作クロックを、現在の動作クロックよりも高い周波数の動作クロックへ切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を処理する情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な携帯端末装置においては、カメラの高解像度化、LCD(Liquid Crystal Display)の大画面化と高解像度化など、アプリケーションソフトウェアの高機能化・大容量化が進む中で、利用者に対して使い勝手の良さ、処理の速さを提供することが装置要件として重要となってきている。
【0003】
しかしながら、装置内蔵の記憶装置や記憶媒体(SDカードなど)に保存された複数の静止画像を画面表示する場合、キーやボタン、タッチパネル等を用いた入力操作に応じた表示画像の画面単位での更新が、入力操作(速度)に追従できない場合がある。これは、画像表示の処理時間が起因となっている。例えば、画像や画面の解像度の高さ、1画面に表示する画像の数によっては、記憶装置や記憶媒体からの読み出し処理と表示処理とに時間を要してしまうことがある。このような場合、使い勝手の悪さや遅さを生じさせ、利用者にストレスを与えてしまう。
【0004】
このような処理時間を短縮するためには、例えば、画像をキャッシュするなどのメモリを装置に多く搭載することや、処理の速度を上げるために、制御部として処理の中枢を担うMPU(Micro−Processing Unit)の動作クロックの周波数を高くすることが考えられる。
【0005】
また、2つの動作モードを持ち、その2つの動作モードのうち、利用者が選択した動作モードで動作する装置が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−152493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、装置の製造コストを抑える必要があるため、RAM等のメモリを潤沢に搭載するわけにはいかず、画像をキャッシュするなどのメモリを消費する手法は安易に使用できないという問題点がある。
【0008】
また、MPUの動作クロックの周波数を一概に高くすることは、消費電力の増加および電池寿命の短縮につながってしまうという問題点がある。
【0009】
また、特許文献1に記載された装置においては、動作モードを利用者が選択するため、必ずしも処理に対して適切なモードが選択されるとは限らないという問題点がある。
【0010】
本発明の目的は、上述した課題を解決する情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の情報処理装置は、
情報を処理する情報処理装置であって、
互いに周波数の異なる複数の動作クロックで動作可能な制御部と、
当該情報処理装置の外部からの操作を受け付ける操作部と、
前記制御部から処理の開始の通知があったとき、タイマーを起動し、前記制御部から前記処理の完了の通知があったとき、該タイマーを停止させる判定部とを有し、
前記制御部は、前記操作部が受け付けた操作に基づいて処理を開始し、該処理を開始したとき、その旨を前記判定部へ通知し、該処理が完了したとき、その旨を前記判定部へ通知し、
前記判定部は、前記タイマーの値があらかじめ設定された閾値を超えた場合、前記制御部の動作クロックを、前記複数の動作クロックのうち、現在の動作クロックの周波数よりも高い周波数の動作クロックへ切り替える。
【0012】
また、本発明の情報処理方法は、
互いに周波数の異なる複数の動作クロックで動作可能なプロセッサを用いて、情報を処理する情報処理方法であって、
外部からの操作を受け付けるステップと、
所定の操作を受け付けたとき、該操作に応じた処理を開始するステップと、
前記処理を開始したとき、タイマーを起動するステップと、
前記処理が完了したとき、前記タイマーを停止させるステップと、
前記タイマーの値とあらかじめ設定された閾値とを比較するステップと、
前記比較の結果、前記タイマーの値があらかじめ設定された閾値を超えた場合、前記プロセッサの動作クロックを、前記複数の動作クロックのうち、現在の動作クロックの周波数よりも高い周波数の動作クロックへ切り替えるステップとを行う。
【0013】
また、本発明のプログラムは、
互いに周波数の異なる複数の動作クロックで動作可能なプロセッサが搭載された装置に実行させるためのプログラムであって、
当該装置の外部からの操作を受け付ける手順と、
所定の操作を受け付けたとき、該操作に応じた処理を開始する手順と、
前記処理を開始したとき、タイマーを起動する手順と、
前記処理が完了したとき、前記タイマーを停止させる手順と、
前記タイマーの値とあらかじめ設定された閾値とを比較する手順と、
前記比較の結果、前記タイマーの値があらかじめ設定された閾値を超えた場合、前記プロセッサの動作クロックを、前記複数の動作クロックのうち、現在の動作クロックの周波数よりも高い周波数の動作クロックへ切り替える手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明においては、利用者にストレスを与えない処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の情報処理装置の実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示した携帯端末の詳細な一形態を示す図である。
【図3】図2に示した情報処理装置における情報処理方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【図4】図2に示した情報処理装置において、操作の時間と表示処理の処理時間とに基づいて、表示処理を制御するタイミングの一例を示すタイムチャートである。
【図5】図2に示した情報処理装置において、操作の時間と表示処理の処理時間とに基づいて、表示処理を制御するタイミングの他の例を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明の情報処理装置の実施の一形態を示す図である。
【0018】
本形態における情報処理装置100には図1に示すように、操作部110と、制御部120と、判定部130とが設けられている。なお、この情報処理装置100は、携帯電話機、タブレット型やノート型のPC(Personal Computer)、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)、ゲーム機等の装置に適用することが可能である。なお、図1には、情報処理装置100が具備する構成要素のうち、本発明に関わるもののみを示した。また、図1には、操作部110と、制御部120と、判定部130とが、互いにバスを介して接続されている形態を示したが、個別線で接続されているものであっても良く、構成要素間の接続についてはここでは特に規定しない。
【0019】
操作部110は、情報処理装置100の外部からの操作を受け付ける。この操作は、情報処理装置100を操作する利用者が、情報処理装置100に具備されたボタンキーやタッチパネル等の入力デバイスを用いて行う入力操作である。
【0020】
制御部120は、互いに周波数の異なる複数の動作クロックで動作可能であり、処理の中枢を担うプロセッサ(MPU(Micro−Processing Unit))である。また、制御部120は、操作部110が所定の操作を受け付けたことを判定部130から通知されたとき、当該操作に基づいた処理を開始する。また、制御部120は、処理を開始したとき、その旨を判定部130へ通知する。また、制御部120は、行っている処理が完了したとき、その旨を判定部130へ通知する。また、制御部120は、情報処理装置100内に記憶されているコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)を実行し、そのプログラムに記載された手順に従って処理を行う。なお、制御部120がプログラムを実行する際、RAM(Random Access Memory)等のメモリが必要であるが、図1では省略する。また、複数の動作クロックは、情報処理装置100内で水晶等の発振器を用いて生成されたものであっても良いし、外部から供給されるものであっても良い。
【0021】
判定部130は、操作部110が所定の操作を受け付けたとき、その旨を制御部120へ通知する。また、判定部130は、制御部120からの処理の開始の通知があったとき、タイマー(不図示)を起動する。また、判定部130は、制御部120からの処理の完了の通知があったとき、タイマーを停止させる。また、判定部130は、タイマーの値があらかじめ設定された閾値を超えた場合、制御部120の動作クロックを、複数の動作クロックのうち、現在の動作クロックよりも高い周波数の動作クロックへ切り替える。また、判定部130は、制御部120の動作クロックを切り替えた後、制御部120からの処理の完了の通知があったとき、制御部120の動作クロックを切り替え前のものへ戻す。
【0022】
また、操作部110が所定の操作を受け付けたとき、判定部130を介さずに、操作部110から制御部120へその旨を通知するものであっても良い。
【0023】
なお、制御部120における処理が、画像の表示を行う表示処理である場合、本発明の特徴および効果が顕著にみられる。
【0024】
図2は、図1に示した情報処理装置100の詳細な一形態を示す図である。
【0025】
図1に示した情報処理装置100には図2に示すように、図1に示した構成要素に加えて、表示部140が設けられている。
【0026】
表示部140は、画像を表示するカラー液晶パネルや有機EL(Electro−Luminescence)等のディスプレイである。また、表示部140は、タッチパネル機能を具備したものであっても良い。また、表示部140は、制御部120からの指示に基づいて画像を表示する。
【0027】
また、図2に示した形態においては、制御部120は、判定部130からの通知に基づいて、表示部140に画像を表示させる表示処理を開始する。また、制御部120は、表示処理が完了したとき、その旨を判定部130へ通知する。
【0028】
以下に、図2に示した情報処理装置100における情報処理方法について説明する。
【0029】
図3は、図2に示した情報処理装置100における情報処理方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【0030】
まず、情報処理装置100において、制御部120がプログラムを実行し、利用者が操作可能な状態に起動される。その後、利用者がボタンキーやタッチパネル等の入力デバイスを操作することで、操作部110にて所定の操作が受け付けられたかどうかが判別される(ステップS1)。この操作は、利用者が閲覧したい画像を表示部140に表示させるための操作(押下や接触等)であり、この操作に基づいて、表示部140に画像を表示させたり、表示部140に表示されている表示画像を更新したりする。
【0031】
操作部110にて所定の操作が受け付けられたと判別されると、所定の操作が受け付けられた旨が、判定部130から制御部120へ通知される。この通知には、当該操作の内容を示す情報が含まれており、制御部120がこの通知に基づいて、当該操作に応じた処理を行うことができるものであれば良い。
【0032】
判定部130からの通知が制御部120にて受け取られると、当該通知に基づいて、操作に応じた処理が制御部120にて開始される(ステップS2)。
【0033】
すると、制御部120から判定部130へ、処理を開始した通知が行われる。制御部120からの処理の開始の通知を受け取った判定部130では、タイマーが起動する(ステップS3)。このとき、タイマーは、所定の初期値(例えば、「0」)から時間を測る。
【0034】
その後、判定部130にて、制御部120における処理が完了しないうちにタイマーの値があらかじめ設定された閾値を超えたかどうかが判別される(ステップS4)。タイマーの値が閾値を超えたかどうかは、タイマーの値と閾値とを比較することで判別される。また、制御部120における処理が完了したかどうかは、判定部130が、制御部120から処理が完了した通知を受け取ったかどうかで判別される。つまり、判定部130が、制御部120から処理が完了した通知を受け取ったとき、制御部120における処理が完了したと判別する。
【0035】
制御部120における処理が完了しないうちにタイマーの値があらかじめ設定された閾値を超えたと判別された場合、判定部130にて制御部120の動作クロックが現在の動作クロックの周波数よりも高い周波数のものへ切り替えられる(ステップS5)。ここで、制御部120は、通常、複数の動作クロックのうち、周波数の低い動作クロックで動作していることが前提である。
【0036】
周波数の切り替え後、制御部120における処理が完了したかどうかが、判定部130にて判別される(ステップS6)。この判別方法は、ステップS4と同じである。
【0037】
制御部120における処理が完了したと判別された場合、判定部130にて制御部120の動作クロックが元の動作クロックへ戻される(ステップS7)。つまり、制御部120へ供給される動作クロックが、判定部130にて高い周波数のものからステップS5の切り替え前のものへ変更される。
【0038】
そして、判定部130にて、タイマーが停止される(ステップS8)。
【0039】
一方、ステップS4にて、制御部120における処理が完了しないうちにタイマーの値があらかじめ設定された閾値を超えたと判別されない場合、タイマーの値が閾値を超えずに制御部120における処理が完了したかどうかが、判定部130にて判別される(ステップS9)。
【0040】
タイマーの値が閾値を超えずに制御部120における処理が完了したと判別された場合、ステップS8の処理が行われる。
【0041】
また、タイマーの値が閾値を超えずに制御部120における処理が完了したと判別されない場合は、ステップS4の処理が行われる。
【0042】
なお、上述した処理開始から処理完了までは、1画面表示を表示部140が行うための表示処理の開始から完了までのことである。また、処理開始から処理完了までの間は、判定部130は、制御部120における画像表示処理中と認識する。
【0043】
また、閾値を2つ以上のものとし、動作クロックを互いに周波数の異なる3つ以上のものとしても良い。
【0044】
また、ステップS5にて周波数の高い動作クロックへ切り替えた際、画面あたりに表示する画像数や画質処理の有無等の表示条件を、情報処理装置100内または情報処理装置100から読み出し可能な記憶媒体に記憶しておく。この場合、その後に、同一のアプリケーションで表示条件が同じであれば、1画面表示の範囲(開始から終了まで)において、ステップS5における同じ周波数への切り替えを行う。
【0045】
このように、利用者にストレスを与えない表示を行うために、処理を行うための動作クロックの周波数を一概に高いものとするのではなく、表示処理のうち、処理に所定の時間以上の時間がかかるものだけについて、動作クロックの周波数を上げることで、周波数の高速化に伴う消費電力の増加および電池寿命の短縮を低減させることができる。
【0046】
さらに、操作部110が受け付けた複数の操作の間の時間と、表示処理の処理時間とに基づいて、表示処理を制御して、利用者にストレスを与えない表示を行うものであっても良い。
【0047】
図4は、図2に示した情報処理装置100において、操作の時間と表示処理の処理時間とに基づいて、表示処理を制御するタイミングの一例を示すタイムチャートである。
【0048】
まず、操作部110に対して、表示処理Aを行うための操作Aが受け付けられると、その旨が判定部130から制御部120へ通知される。すると、当該通知に基づいて、制御部120にて表示処理Aが開始される。
【0049】
その後、表示処理Aの処理が完了する前に、つまり、表示処理Aが処理中であるときに、操作部110に対して、次の処理となる表示処理Bを行うための操作Bが受け付けられると、同様にその旨が判定部130から制御部120へ通知される。すると、現在行っている表示処理Aが制御部120にて取り消され、表示処理Bが開始される。そして、表示処理Bが完了したとき、表示部140に表示Bが行われる。
【0050】
表示処理Aでの表示Aは、表示処理Aが完了しないうちに取り消されているため、行われない。
【0051】
図5は、図2に示した情報処理装置100において、操作の時間と表示処理の処理時間とに基づいて、表示処理を制御するタイミングの他の例を示すタイムチャートである。
【0052】
まず、操作部110に対して、表示処理Cを行うための操作Cが受け付けられると、その旨が判定部130から制御部120へ通知される。すると、当該通知に基づいて、制御部120にて表示処理Cが開始される。
【0053】
その後、表示処理Cの処理が完了する前に、つまり、表示処理Cが処理中であるときに、操作部110に対して、次の処理となる表示処理Dを行うための操作Dが受け付けられると、同様にその旨が判定部130から制御部120へ通知される。すると、現在行っている表示処理Cが制御部120にて取り消され、表示処理Dが開始される。
【0054】
また、操作部110にて操作Dが受け付けられたとき、タイマーが起動する。このタイマーは、起動からあらかじめ設定された時間が経過すると満了するものである。
【0055】
その後、タイマーが満了するまでの間に、操作部110にて表示処理のための操作が受け付けられた回数が判定部130にてカウントされる。図5に示した例では、タイマー満了までに操作Eおよび操作Fが受け付けられているため、カウントされた回数は「2」となる。
【0056】
タイマーが満了すると、判定部130から制御部120へ、最新の表示処理を行う要求となる表示更新の要求とカウントされた回数とが通知される。
【0057】
制御部120にて判定部130からの通知が受け取られると、現在行っている表示処理が取り消され、次に表示すべき画像の表示処理がカウントされた回数分、行われず、最新の表示処理が開始される。図5に示した例では、操作Dに基づいた表示処理Dと操作Eに基づいた表示処理Eとの2つの処理が行われず、最新の操作Fに基づいた表示処理Fが行われる。
【0058】
このように、静止画系を扱うアプリケーションを使用する場合、1画面単位での画像(群)表示処理中に、利用者の操作で入力デバイスからの入力情報を認識することで、表示順を変更(読み飛ばし)して、利用者の操作に対する追従性を向上させる。その結果、利用者の操作感における使い勝手の悪さや表示処理の遅さを軽減することができる。また、押下(操作)カウント数を含む押下情報は判定部130が一元管理するため、静止画系を扱うアプリケーションごとで該当処理を実装する必要がなく、プログラム実装が容易である。
【0059】
また、従来の動作は、アプリケーションを実行している制御部120が表示更新通知を判定部130から受け取っても、現在行われている表示処理は完了させる。つまり、現在行われている表示処理が完了するまで、次の画像は表示されない。
【0060】
一方、本発明では、現在行っている表示処理を完了させることなく、取り消して次の画像の表示処理へ移行し、また、動作クロックの周波数を切替える。そのため、利用者の操作に追従した表示更新が可能となる。また、判定部130には、アプリケーションごとの表示処理の開始と終了とを通知し、動作クロックの周波数を記憶する仕組みとなっている。そのため、1画面に表示する画像のサイズあるいは画像数によらず、追従性のある表示更新が行え、任意のアプリケーションには不要な動作クロックの周波数の切り替えを行わなくて済み、電力の消費量の増加を局所的なものとすることができる。
【0061】
上述した情報処理装置100に設けられた各構成要素が行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したプログラムを情報処理装置100にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを情報処理装置100に読み込ませ、実行するものであっても良い。情報処理装置100にて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、情報処理装置100に内蔵されたROM、RAM等のメモリやHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、情報処理装置100に設けられた制御部120にて読み込まれ、制御部120の制御にて、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、制御部120は、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【符号の説明】
【0062】
100 情報処理装置
110 操作部
120 制御部
130 判定部
140 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を処理する情報処理装置であって、
互いに周波数の異なる複数の動作クロックで動作可能な制御部と、
当該情報処理装置の外部からの操作を受け付ける操作部と、
前記制御部から処理の開始の通知があったとき、タイマーを起動し、前記制御部から前記処理の完了の通知があったとき、該タイマーを停止させる判定部とを有し、
前記制御部は、前記操作部が受け付けた操作に基づいて処理を開始し、該処理を開始したとき、その旨を前記判定部へ通知し、該処理が完了したとき、その旨を前記判定部へ通知し、
前記判定部は、前記タイマーの値があらかじめ設定された閾値を超えた場合、前記制御部の動作クロックを、前記複数の動作クロックのうち、現在の動作クロックの周波数よりも高い周波数の動作クロックへ切り替える情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記判定部は、前記動作クロックを切り替えた後、前記制御部からの前記処理の完了の通知があったとき、前記動作クロックを切り替え前のものへ戻すことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置において、
画像を表示する表示部を有し、
前記制御部は、前記処理として、前記表示部に前記画像を表示させる表示処理を行うことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記判定部からの通知に基づいて行っている前記表示処理が完了する前に、前記判定部から次の通知を受け取った場合、現在行っている前記表示処理を取り消して、該次の通知に基づいた表示処理を開始することを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の情報処理装置において、
前記判定部は、前記操作部が前記表示処理のための操作を受け付けてから所定の時間内に前記操作部が前記表示処理のための操作を受け付けた回数をカウントし、前記所定の時間が経過したとき、前記回数と、最新の表示処理を行う要求とを前記制御部へ通知し、
前記制御部は、現在行っている前記表示処理を取り消して、前記判定部から通知された回数分の表示処理を行わずに、前記最新の表示処理を行うことを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
互いに周波数の異なる複数の動作クロックで動作可能なプロセッサを用いて、情報を処理する情報処理方法であって、
外部からの操作を受け付けるステップと、
所定の操作を受け付けたとき、該操作に応じた処理を開始するステップと、
前記処理を開始したとき、タイマーを起動するステップと、
前記処理が完了したとき、前記タイマーを停止させるステップと、
前記タイマーの値とあらかじめ設定された閾値とを比較するステップと、
前記比較の結果、前記タイマーの値があらかじめ設定された閾値を超えた場合、前記プロセッサの動作クロックを、前記複数の動作クロックのうち、現在の動作クロックの周波数よりも高い周波数の動作クロックへ切り替えるステップとを行う情報処理方法。
【請求項7】
互いに周波数の異なる複数の動作クロックで動作可能なプロセッサが搭載された装置に、
当該装置の外部からの操作を受け付ける手順と、
所定の操作を受け付けたとき、該操作に応じた処理を開始する手順と、
前記処理を開始したとき、タイマーを起動する手順と、
前記処理が完了したとき、前記タイマーを停止させる手順と、
前記タイマーの値とあらかじめ設定された閾値とを比較する手順と、
前記比較の結果、前記タイマーの値があらかじめ設定された閾値を超えた場合、前記プロセッサの動作クロックを、前記複数の動作クロックのうち、現在の動作クロックの周波数よりも高い周波数の動作クロックへ切り替える手順とを実行させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−221406(P2012−221406A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−89199(P2011−89199)
【出願日】平成23年4月13日(2011.4.13)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】