情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
【課題】ユーザがより直感的にクラスタを操作する。
【解決手段】コンテンツを画面の第1の位置に表示させる表示制御部と、ユーザの操作に応じて上記コンテンツのクラスタリング条件を設定する条件設定部と、上記クラスタリング条件に従って上記コンテンツをクラスタに分類するクラスタリング部とを含み、上記表示制御部は、上記コンテンツの表示を、上記第1の位置から上記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させる情報処理装置が提供される。
【解決手段】コンテンツを画面の第1の位置に表示させる表示制御部と、ユーザの操作に応じて上記コンテンツのクラスタリング条件を設定する条件設定部と、上記クラスタリング条件に従って上記コンテンツをクラスタに分類するクラスタリング部とを含み、上記表示制御部は、上記コンテンツの表示を、上記第1の位置から上記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させる情報処理装置が提供される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツのクラスタリングは、例えば写真を撮影位置や撮影日時が近いもの同士でグルーピングすることとして広く知られている。記憶装置の大容量化などに伴って、ユーザが保持するコンテンツの量は飛躍的に増加しており、大量のコンテンツを容易に検索または閲覧するために、コンテンツのクラスタリングを自動化する技術が開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、画像コンテンツを撮影位置によって自動的にクラスタリングし、生成されたクラスタをさらに撮影日時を用いてグルーピングする技術が開示されている。また、特許文献2では、画像コンテンツを撮影日時によって自動的にクラスタリングする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−250605号公報
【特許文献2】特開2007−094762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記のような技術による自動的なクラスタリングのためのユーザインターフェース(UI:User Interface)は、例えばクラスタリングが行われていることをユーザに認識させたり、ユーザの操作に基づいてクラスタリングのパラメータを変化させたりといったような、ユーザとのインタラクションの面などにおいて、なおも向上の余地があった。
【0006】
そこで、本開示では、ユーザがより直感的にクラスタを操作することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、コンテンツを画面の第1の位置に表示させる表示制御部と、ユーザの操作に応じて上記コンテンツのクラスタリング条件を設定する条件設定部と、上記クラスタリング条件に従って上記コンテンツをクラスタに分類するクラスタリング部とを含み、上記表示制御部は、上記コンテンツの表示を、上記第1の位置から上記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させる情報処理装置が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、コンテンツを画面の第1の位置に表示させることと、ユーザの操作に応じて上記コンテンツのクラスタリング条件を設定することと、上記クラスタリング条件に従って上記コンテンツをクラスタに分類することと、上記コンテンツの表示を、上記第1の位置から上記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させることとを含む情報処理方法が提供される。
【0009】
さらに、本開示によれば、コンテンツを画面の第1の位置に表示させる機能と、ユーザの操作に応じて上記コンテンツのクラスタリング条件を設定する機能と、上記クラスタリング条件に従って上記コンテンツをクラスタに分類する機能と、上記コンテンツの表示を、上記第1の位置から上記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させる機能とをコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
【0010】
本開示によれば、クラスタリングの結果がコンテンツの移動によって表示され、ユーザがクラスタリングの結果を容易に把握することができる。この表示を見ながらクラスタの操作をすることで、例えばより直感的にクラスタを操作することができる。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように本開示によれば、ユーザがより直感的にクラスタを操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】本開示の第1の実施形態においてクラスタリング条件が新たに設定される例を示す図である。
【図3】本開示の第1の実施形態においてクラスタリング条件が変更される例を示す図である。
【図4】本開示の第1の実施形態においてクラスタリング条件が連続的に変更される例を示す図である。
【図5】本開示の第2の実施形態においてクラスタリング条件が変更される例を示す図である。
【図6】本開示の第3の実施形態においてクラスタリング条件が設定および変更される例を示す図である。
【図7】本開示の第4の実施形態においてクラスタリング条件の変更と表示のスクロールとが切り替えられる例を示す図である。
【図8】本開示の第4の実施形態における情報処理装置の処理を示すフローチャートである。
【図9】本開示の第5の実施形態において複数の属性におけるクラスタリング粒度の変更が切り替えられる例を示す図である。
【図10】本開示の第5の実施形態において複数の属性におけるクラスタリング粒度の変更が切り替えられる例を示す図である。
【図11】本開示の第5の実施形態において複数の属性におけるクラスタリング粒度の変更が切り替えられる例を示す図である。
【図12】本開示の第5の実施形態における情報処理装置の処理を示すフローチャートである。
【図13】情報処理装置のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0014】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態(撮影日時による分類の例)
2.第2の実施形態(撮影位置による分類の例)
3.第3の実施形態(分類に用いる属性が変更される例)
4.第4の実施形態(スクロール操作が切り替えられる例)
5.第5の実施形態(2種類の属性によるクラスタリングが切り替えられる例)
6.補足
【0015】
(1.第1の実施形態)
まず、図1〜図4を参照して、本開示の第1の実施形態について説明する。
【0016】
(装置構成)
図1は、本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置10の機能構成を示すブロック図である。情報処理装置10は、例えば携帯電話、PC(Personal Computer)などの装置であり、クラスタリング部12、表示制御部13、ディスプレイ14、タッチパネル15、操作取得部16、条件設定部17を有する。
【0017】
クラスタリング部12は、コンテンツをクラスタリングする。クラスタリング部12の機能は、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いて実現されうる。コンテンツは、例えば画像や楽曲などのコンテンツでありうる。コンテンツの情報は、コンテンツ情報11としてストレージ装置などに格納される。ここで、それぞれのコンテンツは、少なくとも1つの属性を有する。例えば、画像コンテンツは、“撮影日時”や“撮影場所”などの属性を有する。また、例えば、楽曲コンテンツは、“アルバム”や“アーティスト”、“ジャンル”などの属性を有する。クラスタリング部12は、コンテンツが有するこのような属性の少なくとも一部に関するクラスタリング条件に従ってコンテンツをクラスタに分類する。クラスタリング部12は、コンテンツが分類されたクラスタの情報を表示制御部13に提供する。
【0018】
表示制御部13は、コンテンツを含む画面を、表示装置であるディスプレイ14に表示させる。表示制御部13の機能は、例えばCPUを用いて実現されうる。ディスプレイ14は、本実施形態のように情報処理装置10と一体であってもよいし、また別体であってもよい。ディスプレイ14が情報処理装置10と別体である場合、表示制御部13は、接続ポートなどのインターフェースを介してディスプレイ14に画像を表示させる。表示制御部13は、クラスタリング部12から提供されたコンテンツのクラスタリングの結果に従って、画面においてコンテンツが表示される位置を移動させる。また、表示制御部13は、操作取得部16からユーザの操作の情報を取得し、この操作に応じて表示を変化させてもよい。なお、表示制御部13がディスプレイ14に表示させる画像については後述する。
【0019】
タッチパネル15は、ディスプレイ14の表示に対する接触をユーザの操作として検出し、操作信号として操作取得部16に提供する。タッチパネル15は、本実施形態のように情報処理装置10と一体であってもよいし、また別体であってもよい。タッチパネル15と情報処理装置10とが別体である場合、タッチパネル15は、接続ポートなどのインターフェースを介して操作取得部16に操作信号を提供する。
【0020】
操作取得部16は、タッチパネル15から提供された操作信号を、ユーザの操作入力として取得する。操作取得部16の機能は、例えばCPUを用いて実現されうる。操作取得部16は、タッチパネル15が検出した接触について、例えば接触位置の数、各接触位置の移動などを取得する。これによって、例えば、ディスプレイ14の表示に対するユーザのタッチ、タップ、ドラッグ、フリック、ピンチなどの操作が取得されうる。操作取得部16は、取得した操作の情報を条件設定部17に提供する。操作取得部16は、取得した操作の情報をさらに表示制御部13に提供してもよい。
【0021】
条件設定部17は、操作取得部16から提供されたユーザの操作に応じて、クラスタリング部12がコンテンツを分類するためのクラスタリング条件を変更する。条件設定部17の機能は、例えばCPUを用いて実現されうる。条件設定部17によるクラスタリング条件の設定は、クラスタリング条件に用いられるコンテンツの属性を変更するものであってもよい。また、条件設定部17は、それまで設定されていなかったクラスタリング条件を新たに設定してもよい。なお、条件設定部17によるクラスタリング条件の設定についても後述する。
【0022】
(動作例)
本実施形態では、クラスタリング部12が画像コンテンツを分類する。まず、操作取得部16が取得するピンチ操作に応じて、条件設定部17が画像コンテンツの属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件“日”を新たに設定し、クラスタリング部12がクラスタリング条件“日”で画像コンテンツをクラスタに分類する。さらに、操作取得部16が取得するピンチ操作に応じて、条件設定部17が、クラスタリング条件を、画像コンテンツの同じ属性“撮影日時”に関する他のクラスタリング条件へと変化させていく。
【0023】
ここで、本実施形態における属性“撮影日時”、つまり時刻の情報は、時間軸上の位置情報といえる。クラスタリング条件“日”によるクラスタリングでは、時間軸を所定の長さ(1日)で分割し、分割された区間のそれぞれに位置情報(時刻)が含まれるコンテンツを同じクラスタに分類する。従って、コンテンツは、クラスタリング条件“日”によって、撮影日時が属する日に対応するクラスタ(例えば、“6/2”、“6/8”、“7/1”など)に分類される。本実施形態では、時間軸を分割する長さを変化させることによって、クラスタリングの粒度を変化させる。
【0024】
(クラスタリング条件の新規設定)
図2は、本開示の第1の実施形態においてクラスタリング条件が新たに設定される例を示す図である。図示された例では、ディスプレイ14に表示された画面100において、コンテンツ110が、未分類の状態での位置から、それぞれが分類されるクラスタ120aの位置まで移動する。図では、この移動の過程が、(a)〜(d)によって示されている。
【0025】
(a)の状態において、クラスタリング部12には、クラスタリング条件が設定されていない。それゆえ、コンテンツ110が、クラスタリングされることなく、そのまま画面100に表示されている。コンテンツ110は、例えば画像を縮小したアイコンとして画面100に表示されうる。ここで、ユーザが、ディスプレイ14の表示に対するピンチ操作を開始する。図示されているように、このピンチ操作は、画面100の右下部分でのピンチアウト操作である。
【0026】
本実施形態において、属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件のうち、最も粒度が細かいクラスタリング条件は“日”である。タッチパネル15および操作取得部16を介してユーザのピンチアウト操作の情報を取得した条件設定部17は、この操作に応じて、クラスタリング条件を未設定の状態から最も粒度が細かいクラスタリング条件“日”が設定された状態に変更する。これに従って、クラスタリング部12は、コンテンツ110をクラスタ120aに分類する。
【0027】
画面100に表示されるコンテンツ110は、(a)から(b)へ、(b)から(c)へと、ピンチアウト操作に従って移動する。このような表示のために、表示制御部13は、操作取得部16からピンチアウト操作の開き量dの情報を取得し、開き量dに比例して、(a)での位置から(d)での各クラスタ120aの位置までコンテンツ110を移動させる。この移動は、クラスタリングされていないコンテンツ110が表示されていた第1の位置から、各クラスタ120aに対応する第2の位置に向かっての移動ともいえる。
【0028】
ここで、(c)の状態で、ピンチアウト操作が終了したとする。条件設定部17は、操作取得部16からピンチアウト操作の終了時の開き量dの情報を取得する。条件設定部17は、開き量dを所定の閾値と比較し、開き量dが閾値以上である場合、クラスタリング条件“日”の設定を確定する。このとき、クラスタリング部12は、コンテンツ110がクラスタリング条件“日”でクラスタ120aに分類された状態を保持する。これを受けて、表示制御部13は、画面100の表示を(d)の状態に変化させる。
【0029】
一方、(c)の状態でピンチアウト操作が終了し、ピンチアウト操作の終了時の開き量dが閾値未満である場合、条件設定部17は、クラスタリング条件“日”の設定をキャンセルする。つまり、条件設定部17は、クラスタリング条件を未設定の状態に戻す。このとき、クラスタリング部12は、コンテンツ110がクラスタリング条件“日”でクラスタ120aに分類された状態を破棄する。これを受けて、表示制御部13は、画面100の表示を(a)の状態に戻す。
【0030】
(d)の状態では、画面100にコンテンツ110が分類されたクラスタ120aが表示され、さらにポジションバー130が表示される。クラスタ120aは、コンテンツ110が分類されたクラスタを示し、“6/2”、“6/8”、“7/1”のような名称とともに表示されうる。ポジションバー130は、表示されているクラスタ120aの、時間軸における範囲を示す表示である。図示された例では、ポジションバー130が月を単位として表示されている。ポジションバー130は、必ずしもコンテンツが分布する時系列の全体に対応していなくてもよく、単にクラスタ120aのスケール感を示すものであってもよい。
【0031】
以上説明したように、本実施形態では、ユーザのピンチアウト操作によってクラスタリング条件が新たに設定される。なお、ここでは、ピンチアウト操作によってクラスタリング条件を新たに設定する場合について説明したが、これと同様に、ピンチイン操作によってクラスタリング条件を未設定の状態にすることも可能である。
【0032】
(クラスタリング条件の変更)
図3は、本開示の第1の実施形態においてクラスタリング条件が変更される例を示す図である。図示された例では、クラスタリング条件が“日”から“月”に変更される。このとき、画面100では、コンテンツ110が、それぞれがクラスタリング条件“日”で分類されるクラスタ120aの位置から、同じくクラスタリング条件“月”で分類されるクラスタ120bの位置まで移動する。図では、この移動の過程が、(a)〜(c)によって示されている。
【0033】
ここで、クラスタリング条件“日”と“月”とは、コンテンツの同じ属性“撮影日時”を用いて、時間軸を所定の長さ(1日または1月)で分割し、分割された区間のそれぞれに位置情報(時刻)が含まれるコンテンツをそれぞれのクラスタに分類するものである。この所定の長さが、属性“撮影日時”を用いたクラスタリングの粒度といえる。つまり、クラスタリング条件“日”とクラスタリング条件“月”とは、コンテンツの位置情報を時間軸における第1の粒度で分類することによってコンテンツをクラスタに分類し、クラスタリング条件“日”とクラスタリング条件“月”との間では、この第1の粒度が異なるといえる。
【0034】
(a)の状態において、クラスタリング部12には、クラスタリング条件“日”が設定されている。画面100では、クラスタ120aと、ポジションバー130とが表示されている。これらの表示は、図2の(d)の状態と同様である。ここで、ユーザが、画面100の右下部分でのピンチアウト操作を開始する。
【0035】
本実施形態において、属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件のうち、“日”よりも一段階粒度が粗いクラスタリング条件は“月”である。そこで、ユーザのピンチアウト操作の情報を取得した条件設定部17は、この操作に応じて、クラスタリング条件を“日”から“月”に変更する。これに従って、クラスタリング部12は、コンテンツ110の分類先を第1のクラスタであるクラスタ120aから、第2のクラスタであるクラスタ120bに変更する。
【0036】
画面100に表示されるコンテンツ110は、(a)から(b)へ、(b)から(c)へと、ピンチアウト操作に従って徐々に移動する。このような表示のために、表示制御部13は、操作取得部16からピンチアウト操作の開き量dの情報を取得し、開き量dに比例して、(a)でのクラスタ120aの位置から(c)でのクラスタ120bの位置まで、コンテンツ110を移動させる。この移動は、コンテンツ110の、クラスタ120aに対応する第1の位置から、クラスタ120bに対応する第2の位置に向かっての移動ともいえる。
【0037】
クラスタリングの粒度がより粗いものに変更されることによって、変更前には画面100に表示されていなかったコンテンツ110が、変更後に新たに表示される場合がある。このような場合、表示制御部13は、新たに表示されるコンテンツ110が画面100に入ってくるアニメーションを、既に表示されているコンテンツ110が移動するアニメーションとともに表示させてもよい。例えば、表示制御部13は、(c)で“8月”のクラスタ120bに分類されるコンテンツ110を、(b)に示されるように、ピンチアウト操作に応じて画面100の下端からスライドインさせる。
【0038】
さらに、表示制御部13は、開き量dに比例してポジションバー130の表示を変化させる。ポジションバー130は、(a)では月を単位として表示されているが、(b)では2ヶ月を単位として表示され、(c)では3ヶ月を単位として表示されている。
【0039】
ここで、(b)の状態で、ピンチアウト操作が終了したとする。条件設定部17は、操作取得部16からピンチアウト操作の終了時の開き量dの情報を取得する。条件設定部17は、開き量dを所定の閾値と比較し、開き量dが閾値以上である場合、クラスタリング条件“月”への変更を確定する。このとき、クラスタリング部12は、コンテンツ110がクラスタリング条件“月”でクラスタ120bに分類された状態を保持し、表示制御部13は、画面100の表示を(c)の状態にする。一方、開き量dが閾値未満である場合、条件設定部17は、クラスタリング条件“月”への変更をキャンセルする。このとき、クラスタリング部12は、コンテンツ110がクラスタリング条件“月”でクラスタ120bに分類された状態を破棄して、コンテンツ110がクラスタリング条件“日”でクラスタ120aに分類された状態を復帰させ、表示制御部13は、画面100の表示を(a)の状態に戻す。
【0040】
以上説明したように、本実施形態では、ユーザのピンチアウト操作によってクラスタリング条件が変更される。なお、ここでは、ピンチアウト操作によってクラスタリングの粒度を粗くする場合について説明したが、これと同様に、ピンチイン操作によってクラスタリングの粒度をより細かくすることも可能である。
【0041】
(クラスタリング条件の連続的な変更)
図4は、本開示の第1の実施形態においてクラスタリング条件が連続的に変更される例を示す図である。図示された例では、クラスタリング条件が“月”から“四半期”へ、さらに“年”へと変更される。このとき、画面100では、コンテンツ110が、それぞれがクラスタリング条件“月”で分類されるクラスタ120bの位置から、同じくクラスタリング条件“四半期”分類されるクラスタ120cの位置を経て、クラスタリング条件“年”で分類されるクラスタ120dの位置まで移動する。図では、この移動の過程が、(a)〜(c)によって示されている。
【0042】
本実施形態において、属性“撮影日時”に関するクラスタリングの粒度は、クラスタリング条件が“月”から“四半期”、“年”へと変化するにつれて粗くなる。つまり、ユーザのピンチアウト操作を取得した条件設定部17は、この操作に応じて、クラスタリングの粒度を、より粗いものへと連続的に変化させる。これに従って、コンテンツ110の分類先は、クラスタ120bからクラスタ120c、さらにクラスタ120dへと連続的に変更される。
【0043】
画面100に表示されるコンテンツ110は、(a)から(b)へ、(b)から(c)へと、ピンチアウト操作に従って移動する。(a)から(b)への変化、および(b)から(c)への表示の変化は、それぞれ、図3を参照して説明した変化と同様である。
【0044】
ここで、表示制御部13および条件設定部17は、それぞれ操作取得部16からピンチアウト操作の開き量dの情報を取得する。開き量dが、コンテンツ110の表示が(b)の状態になる開き量d1を超えてさらに大きくなる場合、条件設定部17は、クラスタリング条件“四半期”への変更を確定し、さらにクラスタリング条件を“年”に変更する。また、この場合、表示制御部13は、コンテンツ110の表示を、クラスタ120cの位置からさらに移動させ、コンテンツ110を(c)に示すクラスタ120dに向かって移動させる。
【0045】
また、表示制御部13は、図3の例と同様に、開き量dに応じてポジションバー130の表示を変化させる。ポジションバー130は、(a)では3ヶ月を単位として表示されているが、(b)では1年を単位として表示され、(c)では5年を単位として表示されている。
【0046】
以上説明したように、本実施形態では、ユーザのピンチアウト操作によってクラスタリング条件が連続的に変更される。なお、ここでは、ピンチアウト操作によってクラスタリングの粒度をより粗くする場合について説明したが、これと同様に、ピンチイン操作によってクラスタリングの粒度をより細かくすることも可能である。
【0047】
(本実施形態のまとめ)
以上で説明した本開示の第1の実施形態では、例えば図2〜図4に示した一連の例のように、ユーザのピンチアウトの操作によって、コンテンツが新たにクラスタリングされ、さらにクラスタリングの粒度が徐々に粗くなる。また、ユーザのピンチインの操作によって、コンテンツのクラスタリングの粒度が徐々に細かくなり、最終的にはコンテンツが未分類の状態になる。このようなクラスタリング条件の変化は、ユーザのピンチ操作に伴うコンテンツ110の移動として、画面100に表示される。
【0048】
このような操作、および表示によって、例えば表示された画像を拡大および縮小するのと同様の直感的な操作によって、簡単にクラスタリングの粒度を調整することができる。また、操作によるクラスタリングの粒度の変化を視覚的に把握することができる。
【0049】
なお、上記の説明では、“撮影日時”に関するクラスタリング条件として、“日”、“月”、“四半期”、“年”を例示したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、“撮影日時”に関するクラスタリング条件は、“30分”、“1時間”、“3日”、“10日”など、さらに細かく設定されていてもよい。クラスタリング条件を細かく設定することによって、例えば、図4に示す例のようなクラスタリング条件の連続的な変更において、ピンチ操作に応じてクラスタリングの粒度を無段階的に変化させることが可能になる。
【0050】
また、上記の説明では、操作取得部16が取得する操作として画面100の右下部分へのユーザのピンチ操作を例示したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、ユーザは、画面100の右下に限らず、画面100の任意の位置でピンチ操作をしてもよい。また、操作取得部16は所定の方向へのユーザのドラッグまたはフリックの操作を取得し、条件設定部17はこれらの操作に応じてクラスタリング条件を変更してもよい。加えて、操作取得部16は、画面100に表示された+/−ボタンやスライダーバーなどのGUIに対するユーザのポインティング操作を取得し、条件設定部17はこれらの操作に応じてクラスタリング条件を変更してもよい。
【0051】
(2.第2の実施形態)
次に、図5を参照して、本開示の第2の実施形態について説明する。
【0052】
本開示の第2の実施形態は、条件設定部17が画像コンテンツの属性として“撮影日時”に代えて“撮影位置”を用いる点で、上記の第1の実施形態とは相違する。それ以外の点については、上記の第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0053】
(動作例)
本実施形態では、クラスタリング部12が画像コンテンツを分類する。まず、操作取得部16が取得するピンチ操作に応じて、条件設定部17が画像コンテンツの属性“撮影位置”に関するクラスタリング条件“地区”を新たに設定し、クラスタリング部12がクラスタリング条件“地区”で画像コンテンツをクラスタに分類する。さらに、操作取得部16が取得するピンチ操作に応じて、条件設定部17が、クラスタリング条件を、画像コンテンツの同じ属性“撮影位置”に関する他のクラスタリング条件へと変化させていく。
【0054】
ここで、本実施形態における属性“撮影位置”、つまり地理的な位置の情報は、地理空間上の位置情報といえる。クラスタリング条件“地区”によるクラスタリングでは、地理空間を所定の階層の住所領域(地区)に分割し、分割された領域のそれぞれに位置情報が含まれるコンテンツを同じクラスタに分類する。住所領域は、地理空間を階層的に分割する、予め設定された領域である。本実施形態では、最下層として“渋谷”のような“地区”、その1つ上の階層として“東京”のような“都道府県”、そのさらに上の階層として“日本”のような“国”の領域が設定された住所領域を用い、住所領域の階層を変化させることによって、クラスタリングの粒度を変化させる。
【0055】
図5は、本開示の第2の実施形態においてクラスタリング条件が変更される例を示す図である。図示された例では、クラスタリング条件が“地区”から“都道府県”へ、さらに“国”へと変更される。このとき、画面100では、コンテンツ110が、それぞれがクラスタリング条件“地区”で分類されるクラスタ220aの位置から、同じくクラスタリング条件“都道府県”で分類されるクラスタ220bの位置を経て、クラスタリング条件“国”で分類されるクラスタ220cの位置まで移動する。図では、この移動の過程が、(a)〜(c)によって示されている。
【0056】
本実施形態において、属性“撮影位置”に関するクラスタリングの粒度は、クラスタリング条件が“地区”から“都道府県”、“国”へと変化するにつれて粗くなる。つまり、ユーザのピンチアウト操作を取得した条件設定部17は、この操作に応じて、クラスタリングの粒度を、より粗いものへと連続的に変化させる。これに従って、コンテンツ110の分類先は、クラスタ220aからクラスタ220b、さらにクラスタ220cへと連続的に変更される。
【0057】
画面100に表示されるコンテンツ110は、(a)から(b)へ、(b)から(c)へと、ピンチアウト操作に従って移動する。図示されていないが、上記の第1の実施形態と同様に、移動中のコンテンツ110も表示される。移動中にピンチアウト操作が終了した場合、ピンチアウト操作の開き量dを所定の閾値と比較することによって、クラスタリング条件の変更を確定するか破棄するかが判定される。
【0058】
以上説明したように、本実施形態では、ユーザのピンチアウト操作によって、属性“撮影位置”に関するクラスタリング条件が、上記の第1の実施形態における属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件と同様に設定および変更される。なお、ここでは、ピンチアウト操作によってクラスタリングの粒度をより粗くする場合について説明したが、これと同様に、ピンチイン操作によってクラスタリングの粒度をより細かくすることも可能である。
【0059】
(本実施形態のまとめ)
以上で説明した本開示の第2の実施形態では、例えば図5に示した例のように、ユーザのピンチ操作に応じたコンテンツのクラスタリング条件の設定および変更が、コンテンツの属性“撮影位置”を用いたクラスタリングにも適用される。地理空間上の位置情報を用いたコンテンツの分類では、クラスタリングの粒度として、所定の住所領域の階層を利用することが可能である。これによって、クラスタの範囲や名称が、ユーザが知っている地理的名称と近いものになり、クラスタリングの結果がユーザの所望と一致しやすくなる。
【0060】
なお、上記の説明では、“撮影位置”に関するクラスタリング条件として、“地区”、“都道府県”、“国”を例示したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、“撮影位置”に関するクラスタリング条件は、“建物”、“ブロック”など、さらに細かく設定されていてもよい。クラスタリング条件を細かく設定することによって、例えば、図5に示す例のようなクラスタリング条件の連続的な変更において、ピンチ操作に応じてクラスタリングの粒度を無段階的に変化させることが可能になる。
【0061】
また、クラスタリングの粒度としては、必ずしも上記の例のように住所領域の階層が利用されなくてもよい。例えば、クラスタリング部12が地理空間をグリッドに区画することによってコンテンツをクラスタリングし、条件設定部17がこのグリッドのサイズを変更することによってクラスタリングの粒度が変更されてもよい。
【0062】
(3.第3の実施形態)
次に、図6を参照して、本開示の第3の実施形態について説明する。
【0063】
本開示の第3の実施形態は、クラスタリング部12が楽曲コンテンツを分類し、条件設定部17がコンテンツの相異なる属性を用いるクラスタリング条件を設定する点で、上記の第1の実施形態とは相違する。それ以外の点については、上記の第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0064】
(動作例)
本実施形態では、クラスタリング部12が楽曲コンテンツを分類する。本実施形態において、楽曲コンテンツは、アルバムを単位として分類および表示される。まず、操作取得部16が取得するピンチ操作に応じて、条件設定部17が楽曲コンテンツの属性“アーティスト”に関するクラスタリング条件“アーティスト”を新たに設定し、クラスタリング部12がクラスタリング条件“アーティスト”で楽曲コンテンツをクラスタに分類する。さらに、操作取得部16が取得するピンチ操作に応じて、条件設定部17が、クラスタリング条件を、楽曲コンテンツの別の属性“ジャンル”に関するクラスタリング条件へと変化させる。
【0065】
ここで、本実施形態における属性“アーティスト”、および“ジャンル”は、上記の第1および第2の実施形態とは異なり、位置情報ではない。これらの属性は、アーティストまたはジャンルの名称である。従って、これらの属性によってコンテンツがクラスタリングされる場合、同じアーティストの名称、または同じジャンルの名称を属性として有するコンテンツが同じクラスタに分類される。
【0066】
図6は、本開示の第3の実施形態においてクラスタリング条件が設定および変更される例を示す図である。図示された例では、画面100において、コンテンツ310が、未分類の状態での位置から、それぞれがクラスタリング条件“アーティスト”で分類されるクラスタ320aの位置まで移動し、さらに、同じくクラスタリング条件“ジャンル”で分類されるクラスタ320bの位置まで移動する。図では、この移動の過程が、(a)〜(d)によって示されている。
【0067】
ここで、コンテンツ310は、アルバム単位で表示された楽曲コンテンツである。つまり、コンテンツ310は、属性“アルバム”で楽曲コンテンツを分類したクラスタともいえる。本実施形態では、このアルバム単位のコンテンツ310について、楽曲コンテンツの属性“アーティスト”および“ジャンル”による分類が実行される。このように、クラスタリング部12、および表示制御部13は、コンテンツをあるクラスタリング条件で分類したクラスタを、別のクラスタリング条件で分類する際にはコンテンツとしても扱いうる。コンテンツ310は、例えばアルバムのジャケット画像を縮小したアイコンとして画面100に表示されうる。
【0068】
(a)の状態において、クラスタリング部12には、アルバム単位の楽曲コンテンツについてはクラスタリング条件が設定されていない。それゆえ、コンテンツ310が、クラスタリングされることなく、そのまま画面100に表示されている。ここで、ユーザが、ディスプレイ14の表示に対するピンチ操作を開始する。図示されているように、このピンチ操作は、画面100の右下部分でのピンチアウト操作である。
【0069】
タッチパネル15および操作取得部16を介してユーザのピンチアウト操作の情報を取得した条件設定部17は、この操作に応じて、クラスタリング条件を未設定の状態から、楽曲コンテンツの属性“アーティスト”に関するクラスタリング条件“アーティスト”が設定された状態に変更する。これに従って、クラスタリング部12は、コンテンツ310を属性“アーティスト”ごとにクラスタ320aに分類する。
【0070】
画面100に表示されるコンテンツ310は、ピンチアウト操作に従って移動し、(b)のように、クラスタ320aに分類された状態になる。クラスタ320aは、“A”、“B”、“C”というアーティスト名とともに表示されうる。(b)の状態で、さらにピンチアウト操作が継続された場合、条件設定部17は、クラスタリング条件“アーティスト”への変更を確定し、さらにクラスタリング条件を“ジャンル”に変更する。また、この場合、表示制御部13は、コンテンツ110の表示を、クラスタ320aに分類された状態からさらに変化させ、コンテンツ110を(d)に示すクラスタ320bに向かって移動させる。
【0071】
ここで、属性“アーティスト”と“ジャンル”とは、ある程度の関連性はあるとはいえ、独立して設定される属性である。つまり、同じアーティストの楽曲コンテンツでも、異なるジャンルに属するといったようなことがありうる。例えば、(c)では、クラスタリング条件“アーティスト”で分類された“C”のクラスタ320aから、クラスタリング条件“ジャンル”では“Rock”のクラスタ320bに向かって移動するコンテンツ310もあれば、“Pops”のクラスタ320bに向かって移動するコンテンツ310もあり、さらに残って“Techno”のクラスタ320cを形成するコンテンツ310もある例が示されている。このようなコンテンツ310の移動を表示することによって、異なる属性間でのコンテンツの関係がわかりやすくなる。
【0072】
(本実施形態のまとめ)
以上で説明した本開示の第3の実施形態では、例えば図6に示した例のように、ユーザのピンチ操作に応じたコンテンツのクラスタリング条件の設定および変更が、楽曲コンテンツの“アーティスト”および“ジャンル”のように、コンテンツの相異なる属性を用いたクラスタリングの間にも適用される。これによって、簡単な操作でコンテンツのクラスタリングに用いる属性を変更することができる。また、属性の変更によるクラスタリング結果の変化を視覚的に把握することができる。
【0073】
なお、上記の説明では、楽曲コンテンツの属性として“アルバム”、“アーティスト”、“ジャンル”を例示したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、“作曲者”、“発表年”などの属性が分類に用いられてもよい。
【0074】
(4.第4の実施形態)
次に、図7および図8を参照して、本開示の第4の実施形態について説明する。
【0075】
本開示の第4の実施形態は、操作取得部16がユーザのピンチ操作に代えてドラッグ操作を取得し、また表示制御部13および条件設定部17が、ドラッグ操作がシングルタッチによる場合とマルチタッチによる場合とで処理を切り替える点で、上記の第1の実施形態とは相違する。それ以外の点については、上記の第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0076】
(動作例)
図7は、本開示の第4の実施形態においてクラスタリング条件の変更と表示のスクロールとが切り替えられる例を示す図である。
【0077】
本実施形態では、クラスタリング部12が、上記の第1の実施形態と同様に、属性“撮影日時”を用いて画像コンテンツを分類する。(a)の状態では、図2(d)に示される例と同様に、コンテンツ110がクラスタリング条件“日”に基づいてクラスタ120aに分類されている。
【0078】
ここから、操作取得部16が取得するユーザの操作の種類によって、画面100の表示は2通りに変化する。1つは、操作取得部16によってシングルタッチによるドラッグ操作が取得された場合で、(b)および(c)として示されている。もう1つは、操作取得部16によってマルチタッチによるドラッグ操作が取得された場合で、(d)および(e)として示されている。ここで、マルチタッチによるドラッグ操作とシングルタッチによるドラッグ操作とは、ユーザによる第1および第2の移動の操作といえる。
【0079】
(b)で、操作取得部16によってシングルタッチによるドラッグ操作が取得された場合、条件設定部17は、コンテンツのクラスタリング条件を変更しない。一方、表示制御部13は、ドラッグ操作に従ってコンテンツ110およびクラスタ120aの表示をスクロールさせる。この結果、(c)では、コンテンツ110のクラスタ120aへの分類は変化せずに、画面100の表示がスクロールされる。具体的には、(b)では“6/2”から“7/1”までのクラスタ120aが表示されていたのに対し、(c)では“6/8”から“8/3”までのクラスタ120aが表示されている。また、表示制御部13は、このスクロールに合わせて、ポジションバー130に表示される位置を移動させる。
【0080】
一方、(b)で、操作取得部16によってマルチタッチによるドラッグ操作が取得された場合、条件設定部17は、コンテンツのクラスタリング条件を変更する。具体的には、条件設定部17は、コンテンツのクラスタリング条件を“日”から“月”に変更する。これに従って、表示制御部13は、(d)でのクラスタ120aの位置から、(e)でのクラスタ120bの位置まで、コンテンツ110を移動させる。また、表示制御部13は、分類の変更に合わせてポジションバー130の表示を変化させる。
【0081】
なお、図では、上向きのドラッグ操作によって上方向に表示をスクロールさせる、またはクラスタリングの粒度を粗くする例が示されているが、これと同様に、下向きのドラッグ操作によって下方向に表示をスクロールさせる、またはクラスタリングの粒度を細かくすることも可能である。
【0082】
図8は、本開示の第4の実施形態における情報処理装置10の処理を示すフローチャートである。なお、説明を簡単にするために、図では、操作取得部16によって画面100に対して上下方向のドラッグ操作が取得された場合の処理を示している。図示した処理以外にも、他の種類の操作、または他の方向のドラッグ操作が取得された場合の処理が別途設定されうる。
【0083】
まず、表示制御部13および条件設定部17は、操作取得部16によって取得されたユーザのドラッグ操作が、接触位置が複数、つまりマルチタッチによるものか、それ以外、つまりシングルタッチによるものかを判定する(ステップS101)。ここで、ドラッグ操作がマルチタッチによるものであると判定された場合、ステップS103以降のクラスタリング粒度変更処理が実行される。一方、ドラッグ操作がマルチタッチによるものであると判定されなかった場合、すなわちドラッグ操作がシングルタッチによるものである場合、ステップS113以降の表示のスクロール処理が実行される。
【0084】
クラスタリング粒度変更処理では、まず、条件設定部17が、ドラッグ操作が上向きか否かを判定する(ステップS103)。ここで、ドラッグ操作が上向きであると判定された場合、条件設定部17は、クラスタリングの粒度を粗くする(ステップS105)。この場合、上記の例では、クラスタリング条件が“日”から“月”へ、または“月”から“四半期”へといったように変更される。一方、ステップS103で、ドラッグ操作が上向きであると判定されなかった場合、つまりドラッグ操作が下向きである場合、条件設定部17は、クラスタリングの粒度を細かくする(ステップS107)。この場合、上記の例では、クラスタリング条件が“四半期”から“月”へ、または“月”から“日”へ、といったように変更される。
【0085】
次に、条件設定部17は、ステップS105またはステップS107で変更されたクラスタリングの条件をクラスタリング部12に提供し、クラスタリング部12は、提供された条件でコンテンツのクラスタリングを実行する(ステップS109)。次に、クラスタリング部12は、クラスタリングの結果を表示制御部13に提供し、表示制御部13は、上記の例のように、画面100において、コンテンツ110が新たなクラスタ120に向けて移動するように表示を変化させる(ステップS111)。
【0086】
一方、表示のスクロール処理では、まず、表示制御部13が、ドラッグ操作が上向きか否かを判定する(ステップS113)。ここで、ドラッグ操作が上向きであると判定された場合、表示制御部13は、表示を上向きにスクロールさせる(ステップS115)。一方、ドラッグ操作が上向きであると判定されなかった場合、つまりドラッグ操作が下向きである場合、表示制御部13は、表示を下向きにスクロールさせる(ステップS117)。
【0087】
以上のような処理によって、本実施形態では、クラスタリング条件の変更とスクロール操作とが切り替えられる。
【0088】
(本実施形態のまとめ)
以上で説明した本開示の第4の実施形態では、例えば図7および図8で示した例のように、同じ方向への第1および第2の移動の操作について、移動の操作の種類に応じて、クラスタリング条件を変更するか表示をスクロールさせるかを切り替える。
【0089】
これによって、例えば、シングルタッチのドラッグ操作による表示のスクロールの操作を可能としつつ、同じ方向へのマルチタッチによるドラッグ操作によってクラスタリングの粒度を変更することが可能になる。別途の操作アイコンを表示しなくてもよいためGUIの表示が簡単になり、またフリック操作やピンチ操作などの他の種類の操作には他の動作を割り当てることができる。
【0090】
なお、上記の説明では、画面の上下方向へのシングルタッチによるドラッグ操作で表示がスクロールされ、マルチタッチによるドラッグ操作でクラスタリングの粒度が変更される例について説明したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、画面の上下方向へのマルチタッチによるドラッグ操作で表示がスクロールされ、シングルタッチによるドラッグ操作でクラスタリングの粒度が変更されてもよい。また、ドラッグ操作の方向は、画面100に対する上下方向に限られず、左右方向などでもよい。さらに、ドラッグ操作に代えてフリック操作などの移動の操作が用いられてもよい。
【0091】
(5.第5の実施形態)
次に、図9〜図12を参照して、本開示の第5の実施形態について説明する。
【0092】
本開示の第5の実施形態は、クラスタリング部12が、複数の属性を用いてコンテンツをクラスタリングし、条件設定部17が、ピンチ操作の方向によって処理を切り替える点で、上記の第1の実施形態とは相違する。それ以外の点については、上記の第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0093】
(動作例)
図9〜図11は、本開示の第5の実施形態において複数の属性におけるクラスタリング粒度の変更が切り替えられる例を示す図である。
【0094】
本実施形態では、クラスタリング部12が、属性“撮影日時”および属性“撮影位置”を用いて画像コンテンツを分類する。例えば、図9に示すように、クラスタリング部12は、コンテンツ110を、クラスタリング条件“日,地区”に基づいて生成されるクラスタ420aに分類する。これによって、コンテンツ110は、例えば、“6/2に渋谷で撮影されたコンテンツ”、“6/2に品川で撮影されたコンテンツ”、“8/3に渋谷で撮影されたコンテンツ”というように、同じ日に同じ地区で撮影されたコンテンツごとにクラスタリングされる。
【0095】
ここで、本実施形態における属性“撮影日時”および“撮影位置”は、それぞれ、時間軸上および地理空間上の位置情報であり、第1および第2の位置情報といえる。上記の第1の実施形態で説明したように、時間軸上の位置情報を用いたクラスタリングでは、時間軸を分割する長さを変化させることによってクラスタリングの粒度が変化する。また、上記の第2の実施形態で説明したように、地理空間上の位置情報を用いたクラスタリングでは、クラスタリングに用いる住所領域の階層を変化させることによってクラスタリングの粒度が変化する。このように、本実施形態で用いられる第1および第2の位置情報では、それぞれにクラスタリングの粒度を変化させることが可能である。本実施形態では、第1または第2の位置情報のうち、どちらのクラスタリング粒度を変化させるかが、ユーザの操作の方向に応じて切り替えられる。
【0096】
表示制御部13は、上記の2つの位置情報を用いたクラスタリングの結果をディスプレイ14に画面100として表示する。画面100では、左右方向の軸に属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件が、上下方向の軸に属性“撮影位置”に関するクラスタリング条件がそれぞれ表示され、この2つの軸の座標によってそれぞれのクラスタ420aが表現される。つまり、左右方向の軸が“6/2”、上下方向の軸が“渋谷”の位置にあるクラスタ420aは、“6/2に渋谷で撮影されたコンテンツ”である。表示制御部13は、さらに、画面100にポジションバー130を表示させてもよい。ポジションバー130は、第1の実施形態などで表示されたポジションバー130と同様のものであるが、本実施形態では、属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件が左右方向の軸に表現されているため、左右方向に表示される。
【0097】
図10は、図9の状態において、操作取得部16が画面100に対して左右方向のピンチ操作を取得した状態を示す。このとき、条件設定部17は、属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件を、“日”から“月”に変更する。これに従って、クラスタリング部12は、コンテンツ110を、クラスタリング条件“月,地区”に基づいて生成されるクラスタ420bに分類する。これによって、コンテンツ110は、例えば、“6月に渋谷で撮影されたコンテンツ”、“6月に品川で撮影されたコンテンツ”、“8月に渋谷で撮影されたコンテンツ”というように、同じ月に同じ地区で撮影されたコンテンツごとにクラスタリングされる。
【0098】
表示制御部13は、このクラスタリング結果に従って、画面100の表示を変化させる。ここで、上下方向の軸の“地区”の分類は変化せず、左右方向の軸の分類が“日”から“月”に変化するため、各クラスタ420aは、左右方向に収束してクラスタ420bを形成する。また、表示制御部13は、属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件の変化に合わせて、ポジションバー130の表示を月単位から3ヶ月単位に変化させる。
【0099】
図11は、図9の状態において、操作取得部16が上下方向のピンチ操作を取得した状態を示す。このとき、条件設定部17は、属性“撮影位置”に関するクラスタリング条件を“地区”から“都道府県”に変更する。これに従って、クラスタリング部12は、コンテンツ110を、クラスタリング条件“日,都道府県”に基づいて生成されるクラスタ420cに分類する。これによって、コンテンツ110は、例えば、“6/2に東京で撮影されたコンテンツ”、“6/2に埼玉で撮影されたコンテンツ”、“6/8に東京で撮影されたコンテンツ”というように、同じ日に同じ都道府県で撮影されたコンテンツごとにクラスタリングされる。
【0100】
表示制御部13は、このクラスタリング結果に従って、画面100の表示を変化させる。ここで、左右方向の軸の“日”の分類は変化せず、上下方向の軸の分類が“地区”から“都道府県”に変化するため、各クラスタ420aは、上下方向に収束してクラスタ420cを形成する。属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件は変化しないため、表示制御部13は、ポジションバー130の表示を変化させない。
【0101】
図12は、本開示の第5の実施形態における情報処理装置10の処理を示すフローチャートである。なお、説明を簡単にするために、図では、操作取得部16によって画面100の左右方向または上下方向のピンチ操作が取得された場合の処理を示している。図示した処理以外にも、他の種類の操作が取得された場合の処理が別途設定されうる。
【0102】
まず、条件設定部17は、操作取得部16によって取得されたユーザのピンチ操作が左右方向のピンチ操作か否かを判定する(ステップS201)。ここで、ピンチ操作が左右方向のピンチ操作であると判定された場合、ステップS203以降の属性“撮影日時”のクラスタリング粒度変更処理が実行される。一方、ピンチ操作が左右方向のピンチ操作であると判定されなかった場合、すなわちピンチ操作が上下方向のピンチ操作である場合、ステップS209以降の属性“撮影位置”のクラスタリング粒度変更処理が実行される。
【0103】
属性“撮影日時”のクラスタリング粒度変更処理では、まず、条件設定部17が、ピンチ操作がピンチアウトであるか否かを判定する(ステップS203)。ここで、ピンチ操作がピンチアウトであると判定された場合、条件設定部17は、属性“撮影日時”によるクラスタリングの粒度を粗くする(ステップS205)。この場合、上記の例では、クラスタリング条件が“日”から“月”へ、または“月”から“四半期”へといったように変更される。一方、ピンチ操作がピンチアウトであると判定されなかった場合、すなわちピンチ操作がピンチインである場合、条件設定部17は、属性“撮影日時”によるクラスタリングの粒度を細かくする(ステップS207)。この場合、上記の例では、クラスタリング条件が“四半期”から“月”へ、または“月”から“日”へ、といったように変更される。
【0104】
属性“撮影位置”のクラスタリング粒度変更処理では、まず、条件設定部17が、ピンチ操作がピンチアウトであるか否かを判定する(ステップS209)。ここで、ピンチ操作がピンチアウトであると判定された場合、条件設定部17は、属性“撮影位置”によるクラスタリングの粒度を粗くする(ステップS211)。この場合、上記の例では、クラスタリング条件が“地区”から“都道府県”へ、“都道府県”から“国”へといったように変更される。一方、ピンチ操作がピンチアウトであると判定されなかった場合、すなわちピンチ操作がピンチインである場合、条件設定部17は、属性“撮影位置”によるクラスタリングの粒度を細かくする(ステップS213)。この場合、上記の例では、クラスタリング条件が“国”から“都道府県”へ、“都道府県”から“地区”へ、といったように変更される。
【0105】
属性“撮影日時”または“撮影位置”のクラスタリング粒度変更処理の後、条件設定部17は、変更されたクラスタリング条件をクラスタリング部12に提供し、クラスタリング部12は、提供された条件でコンテンツのクラスタリングを実行する(ステップS215)。次に、クラスタリング部12は、クラスタリングの結果を表示制御部13に提供し、表示制御部13は、上記の例のように、画面100において、コンテンツ110が新たなクラスタ420に向けて移動するように表示を変化させる(ステップS217)。
【0106】
以上のような処理によって、本実施形態では、複数の属性におけるクラスタリング粒度の変更が切り替えられる。
【0107】
(本実施形態のまとめ)
以上で説明した本開示の第5の実施形態では、例えば図9〜図12で示した例のように、ユーザの操作の方向によって、複数の属性におけるクラスタリング粒度の変更が切り替えられる。
【0108】
これによって、例えば、2種類の属性を用いてコンテンツがクラスタリングされている場合に、いずれの属性についても、直感的な操作によってクラスタリングの粒度を変更することができる。このとき、2種類の属性が位置として表現される方向と、それぞれの属性によるクラスタリングの粒度を変更するためのユーザの操作の方向とを対応させれば、それぞれの属性によるクラスタリングの粒度の変更の操作がより直感的になる。
【0109】
なお、上記の説明では、ピンチ操作によってクラスタリングの粒度が変更される例について説明したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、ドラッグ操作やフリック操作などによってクラスタリングの粒度が変更されてもよい。また、例えばドラッグ操作によってクラスタリングの粒度が変更される場合、本実施形態と上記の第4の実施形態とを組み合わせてもよい。この場合、例えば、シングルタッチのドラッグ操作では上下方向または左右方向に表示がスクロールされ、マルチタッチのドラッグ操作では2種類の属性のいずれかについてクラスタリング粒度が変更される。
【0110】
(6.補足)
(ハードウェア構成)
図13を参照して、上記で説明された本開示の実施形態における情報処理装置10を実現しうる情報処理装置900のハードウェア構成について説明する。
【0111】
図13は、情報処理装置のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【0112】
情報処理装置900は、CPU901、ROM903、およびRAM905を含む。さらに、情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェース913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート923、および通信装置925を含んでもよい。
【0113】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体927に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置900内の動作全般またはその一部を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM905は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一次記憶する。CPU901、ROM903、およびRAM905は、CPUバスなどの内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。さらに、ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
【0114】
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなど、ユーザによって操作される装置である。入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話などの外部接続機器929であってもよい。入力装置915は、ユーザが入力した情報に基づいて入力信号を生成してCPU901に出力する入力制御回路を含む。ユーザは、この入力装置915を操作することによって、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
【0115】
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置917は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの表示装置、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置、ならびにプリンタ装置などでありうる。出力装置917は、情報処理装置900の処理により得られた結果を、テキストまたは画像などの映像として出力したり、音声または音響などの音声として出力したりする。
【0116】
ストレージ装置919は、情報処理装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどにより構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種のデータなどを格納する。
【0117】
ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体927のためのリーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体927に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体927に記録を書き込む。
【0118】
接続ポート923は、機器を情報処理装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート923は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポートなどでありうる。また、接続ポート923は、RS−232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート923に外部接続機器929を接続することで、情報処理装置900と外部接続機器929との間で各種のデータが交換されうる。
【0119】
通信装置925は、例えば、通信ネットワーク931に接続するための通信デバイスなどで構成された通信インターフェースである。通信装置925は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カードなどでありうる。また、通信装置925は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。通信装置925は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて信号などを送受信する。また、通信装置925に接続される通信ネットワーク931は、有線または無線によって接続されたネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信などである。
【0120】
以上、情報処理装置900のハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。かかる構成は、実施する時々の技術レベルに応じて適宜変更されうる。
【0121】
(変形例)
上記の実施形態では、タッチパネルを用いてユーザの操作を取得する情報処理装置について説明したが、本開示はこれに限定されるものではない。情報処理装置は、例えばマウスなどのポインティングデバイスや、ユーザのアクション認識など、さまざまな手法によってユーザの操作を取得しうる。上記の実施形態で示されたユーザの操作の種類、または方向は、それぞれの手法において、上記の実施形態の例にならって適宜定義されうる。
【0122】
(付言)
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0123】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)コンテンツを画面の第1の位置に表示させる表示制御部と、
ユーザの操作に応じて前記コンテンツのクラスタリング条件を設定する条件設定部と、
前記クラスタリング条件に従って前記コンテンツをクラスタに分類するクラスタリング部と
を備え、
前記表示制御部は、前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させる情報処理装置。
(2)前記表示制御部は、第1のクラスタリング条件に従って第1のクラスタに分類された前記コンテンツを、前記第1のクラスタに対応する前記第1の位置に表示させ、
前記条件設定部は、前記ユーザの操作に応じて前記コンテンツの第2のクラスタリング条件を設定し、
前記クラスタリング部は、前記第2のクラスタリング条件に従って前記コンテンツを第2のクラスタに分類し、
前記表示制御部は、前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記第2のクラスタに対応する前記第2の位置に向かって移動させる、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)前記コンテンツは、位置情報を属性として有し、
前記クラスタリング部は、前記クラスタリング条件に従って前記位置情報を第1の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なる、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)前記条件設定部は、前記ユーザの操作が前記画面の第1の方向の操作である第1の場合と、前記ユーザの操作が前記第1の方向とは異なる前記画面の第2の方向の操作である第2の場合とで異なる前記第2のクラスタリング条件を設定する、前記(2)または(3)に記載の情報処理装置。
(5)前記コンテンツは、第1および第2の位置情報を属性として有し、
前記クラスタリング部は、前記クラスタリング条件に従って、前記第1の位置情報を第1の粒度で分類し前記第2の位置情報を第2の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なり、
前記第2の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第2の粒度が異なる、前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)前記第1の位置情報は、前記画面において前記第1の方向の位置によって表現され、
前記第2の位置情報は、前記画面において前記第2の方向の位置によって表現される、前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)前記第1の位置情報は、時間軸における時刻の情報であり、
前記第1の粒度は、前記時間軸が分割される長さであり、
前記第2の位置情報は、地理空間における位置情報であり、
前記第2の粒度は、前記地理空間の分割に用いられる所定の住所領域の階層である、前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)前記コンテンツは、複数の属性を有し、
前記クラスタリング部は、前記クラスタリング条件に従って前記複数の属性のうちの少なくとも1つの属性を用いて前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記少なくとも1つの属性が異なる、前記(2)に記載の情報処理装置。
(9)前記ユーザの操作は、第1の方向への第1および第2の移動の操作を含み、
前記条件設定部は、前記第1の移動の操作に応じて前記クラスタリング条件を設定し、
前記表示制御部は、前記第2の移動の操作に応じて前記画面の表示を前記第1の方向にスクロールさせる、前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(10)コンテンツを画面の第1の位置に表示させることと、
ユーザの操作に応じて前記コンテンツのクラスタリング条件を設定することと、
前記クラスタリング条件に従って前記コンテンツをクラスタに分類することと、
前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させることと
を含む情報処理方法。
(11)(a)コンテンツを画面の第1の位置に表示させる機能と、
(b)ユーザの操作に応じて前記コンテンツのクラスタリング条件を設定する機能と、
(c)前記クラスタリング条件に従って前記コンテンツをクラスタに分類する機能と、
(d)前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させる機能と
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
(12)前記(a)機能は、第1のクラスタリング条件に従って第1のクラスタに分類された前記コンテンツを、前記第1のクラスタに対応する前記第1の位置に表示させ、
前記(b)機能は、前記ユーザの操作に応じて前記コンテンツの第2のクラスタリング条件を設定し、
前記(c)機能は、前記第2のクラスタリング条件に従って前記コンテンツを第2のクラスタに分類し、
前記(d)機能は、前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記第2のクラスタに対応する前記第2の位置に向かって移動させる、前記(11)に記載のプログラム。
(13)前記コンテンツは、位置情報を属性として有し、
前記(c)機能は、前記クラスタリング条件に従って前記位置情報を第1の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なる、前記(12)に記載のプログラム。
(14)前記(b)機能は、前記ユーザの操作が前記画面の第1の方向の操作である第1の場合と、前記ユーザの操作が前記第1の方向とは異なる前記画面の第2の方向の操作である第2の場合とで異なる前記第2のクラスタリング条件を設定する、前記(12)または(13)に記載のプログラム。
(15)前記コンテンツは、第1および第2の位置情報を属性として有し、
前記(c)機能は、前記クラスタリング条件に従って、前記第1の位置情報を第1の粒度で分類し前記第2の位置情報を第2の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なり、
前記第2の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第2の粒度が異なる、前記(14)に記載のプログラム。
(16)前記第1の位置情報は、前記画面において前記第1の方向の位置によって表現され、
前記第2の位置情報は、前記画面において前記第2の方向の位置によって表現される、前記(15)に記載のプログラム。
(17)前記第1の位置情報は、時間軸における時刻の情報であり、
前記第1の粒度は、前記時間軸が分割される長さであり、
前記第2の位置情報は、地理空間における位置情報であり、
前記第2の粒度は、前記地理空間の分割に用いられる所定の住所領域の階層である、前記(16)に記載のプログラム。
(18)前記コンテンツは、複数の属性を有し、
前記(c)機能は、前記クラスタリング条件に従って前記複数の属性のうちの少なくとも1つの属性を用いて前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記少なくとも1つの属性が異なる、前記(12)に記載のプログラム。
(19)前記ユーザの操作は、第1の方向への第1および第2の移動の操作を含み、
前記(b)機能は、前記第1の移動の操作に応じて前記クラスタリング条件を設定し、
(e)前記第2の移動の操作に応じて前記画面の表示を前記第1の方向にスクロールさせる機能をさらにコンピュータに実現させるための、前記(11)〜(18)のいずれか1項に記載のプログラム。
【符号の説明】
【0124】
10 情報処理装置
12 クラスタリング部
13 表示制御部
14 ディスプレイ
15 タッチパネル
16 操作取得部
17 条件設定部
100 画面
110,310 コンテンツ
120,220,320,420 クラスタ
130 ポジションバー
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツのクラスタリングは、例えば写真を撮影位置や撮影日時が近いもの同士でグルーピングすることとして広く知られている。記憶装置の大容量化などに伴って、ユーザが保持するコンテンツの量は飛躍的に増加しており、大量のコンテンツを容易に検索または閲覧するために、コンテンツのクラスタリングを自動化する技術が開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、画像コンテンツを撮影位置によって自動的にクラスタリングし、生成されたクラスタをさらに撮影日時を用いてグルーピングする技術が開示されている。また、特許文献2では、画像コンテンツを撮影日時によって自動的にクラスタリングする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−250605号公報
【特許文献2】特開2007−094762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記のような技術による自動的なクラスタリングのためのユーザインターフェース(UI:User Interface)は、例えばクラスタリングが行われていることをユーザに認識させたり、ユーザの操作に基づいてクラスタリングのパラメータを変化させたりといったような、ユーザとのインタラクションの面などにおいて、なおも向上の余地があった。
【0006】
そこで、本開示では、ユーザがより直感的にクラスタを操作することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、コンテンツを画面の第1の位置に表示させる表示制御部と、ユーザの操作に応じて上記コンテンツのクラスタリング条件を設定する条件設定部と、上記クラスタリング条件に従って上記コンテンツをクラスタに分類するクラスタリング部とを含み、上記表示制御部は、上記コンテンツの表示を、上記第1の位置から上記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させる情報処理装置が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、コンテンツを画面の第1の位置に表示させることと、ユーザの操作に応じて上記コンテンツのクラスタリング条件を設定することと、上記クラスタリング条件に従って上記コンテンツをクラスタに分類することと、上記コンテンツの表示を、上記第1の位置から上記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させることとを含む情報処理方法が提供される。
【0009】
さらに、本開示によれば、コンテンツを画面の第1の位置に表示させる機能と、ユーザの操作に応じて上記コンテンツのクラスタリング条件を設定する機能と、上記クラスタリング条件に従って上記コンテンツをクラスタに分類する機能と、上記コンテンツの表示を、上記第1の位置から上記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させる機能とをコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
【0010】
本開示によれば、クラスタリングの結果がコンテンツの移動によって表示され、ユーザがクラスタリングの結果を容易に把握することができる。この表示を見ながらクラスタの操作をすることで、例えばより直感的にクラスタを操作することができる。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように本開示によれば、ユーザがより直感的にクラスタを操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】本開示の第1の実施形態においてクラスタリング条件が新たに設定される例を示す図である。
【図3】本開示の第1の実施形態においてクラスタリング条件が変更される例を示す図である。
【図4】本開示の第1の実施形態においてクラスタリング条件が連続的に変更される例を示す図である。
【図5】本開示の第2の実施形態においてクラスタリング条件が変更される例を示す図である。
【図6】本開示の第3の実施形態においてクラスタリング条件が設定および変更される例を示す図である。
【図7】本開示の第4の実施形態においてクラスタリング条件の変更と表示のスクロールとが切り替えられる例を示す図である。
【図8】本開示の第4の実施形態における情報処理装置の処理を示すフローチャートである。
【図9】本開示の第5の実施形態において複数の属性におけるクラスタリング粒度の変更が切り替えられる例を示す図である。
【図10】本開示の第5の実施形態において複数の属性におけるクラスタリング粒度の変更が切り替えられる例を示す図である。
【図11】本開示の第5の実施形態において複数の属性におけるクラスタリング粒度の変更が切り替えられる例を示す図である。
【図12】本開示の第5の実施形態における情報処理装置の処理を示すフローチャートである。
【図13】情報処理装置のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0014】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態(撮影日時による分類の例)
2.第2の実施形態(撮影位置による分類の例)
3.第3の実施形態(分類に用いる属性が変更される例)
4.第4の実施形態(スクロール操作が切り替えられる例)
5.第5の実施形態(2種類の属性によるクラスタリングが切り替えられる例)
6.補足
【0015】
(1.第1の実施形態)
まず、図1〜図4を参照して、本開示の第1の実施形態について説明する。
【0016】
(装置構成)
図1は、本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置10の機能構成を示すブロック図である。情報処理装置10は、例えば携帯電話、PC(Personal Computer)などの装置であり、クラスタリング部12、表示制御部13、ディスプレイ14、タッチパネル15、操作取得部16、条件設定部17を有する。
【0017】
クラスタリング部12は、コンテンツをクラスタリングする。クラスタリング部12の機能は、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いて実現されうる。コンテンツは、例えば画像や楽曲などのコンテンツでありうる。コンテンツの情報は、コンテンツ情報11としてストレージ装置などに格納される。ここで、それぞれのコンテンツは、少なくとも1つの属性を有する。例えば、画像コンテンツは、“撮影日時”や“撮影場所”などの属性を有する。また、例えば、楽曲コンテンツは、“アルバム”や“アーティスト”、“ジャンル”などの属性を有する。クラスタリング部12は、コンテンツが有するこのような属性の少なくとも一部に関するクラスタリング条件に従ってコンテンツをクラスタに分類する。クラスタリング部12は、コンテンツが分類されたクラスタの情報を表示制御部13に提供する。
【0018】
表示制御部13は、コンテンツを含む画面を、表示装置であるディスプレイ14に表示させる。表示制御部13の機能は、例えばCPUを用いて実現されうる。ディスプレイ14は、本実施形態のように情報処理装置10と一体であってもよいし、また別体であってもよい。ディスプレイ14が情報処理装置10と別体である場合、表示制御部13は、接続ポートなどのインターフェースを介してディスプレイ14に画像を表示させる。表示制御部13は、クラスタリング部12から提供されたコンテンツのクラスタリングの結果に従って、画面においてコンテンツが表示される位置を移動させる。また、表示制御部13は、操作取得部16からユーザの操作の情報を取得し、この操作に応じて表示を変化させてもよい。なお、表示制御部13がディスプレイ14に表示させる画像については後述する。
【0019】
タッチパネル15は、ディスプレイ14の表示に対する接触をユーザの操作として検出し、操作信号として操作取得部16に提供する。タッチパネル15は、本実施形態のように情報処理装置10と一体であってもよいし、また別体であってもよい。タッチパネル15と情報処理装置10とが別体である場合、タッチパネル15は、接続ポートなどのインターフェースを介して操作取得部16に操作信号を提供する。
【0020】
操作取得部16は、タッチパネル15から提供された操作信号を、ユーザの操作入力として取得する。操作取得部16の機能は、例えばCPUを用いて実現されうる。操作取得部16は、タッチパネル15が検出した接触について、例えば接触位置の数、各接触位置の移動などを取得する。これによって、例えば、ディスプレイ14の表示に対するユーザのタッチ、タップ、ドラッグ、フリック、ピンチなどの操作が取得されうる。操作取得部16は、取得した操作の情報を条件設定部17に提供する。操作取得部16は、取得した操作の情報をさらに表示制御部13に提供してもよい。
【0021】
条件設定部17は、操作取得部16から提供されたユーザの操作に応じて、クラスタリング部12がコンテンツを分類するためのクラスタリング条件を変更する。条件設定部17の機能は、例えばCPUを用いて実現されうる。条件設定部17によるクラスタリング条件の設定は、クラスタリング条件に用いられるコンテンツの属性を変更するものであってもよい。また、条件設定部17は、それまで設定されていなかったクラスタリング条件を新たに設定してもよい。なお、条件設定部17によるクラスタリング条件の設定についても後述する。
【0022】
(動作例)
本実施形態では、クラスタリング部12が画像コンテンツを分類する。まず、操作取得部16が取得するピンチ操作に応じて、条件設定部17が画像コンテンツの属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件“日”を新たに設定し、クラスタリング部12がクラスタリング条件“日”で画像コンテンツをクラスタに分類する。さらに、操作取得部16が取得するピンチ操作に応じて、条件設定部17が、クラスタリング条件を、画像コンテンツの同じ属性“撮影日時”に関する他のクラスタリング条件へと変化させていく。
【0023】
ここで、本実施形態における属性“撮影日時”、つまり時刻の情報は、時間軸上の位置情報といえる。クラスタリング条件“日”によるクラスタリングでは、時間軸を所定の長さ(1日)で分割し、分割された区間のそれぞれに位置情報(時刻)が含まれるコンテンツを同じクラスタに分類する。従って、コンテンツは、クラスタリング条件“日”によって、撮影日時が属する日に対応するクラスタ(例えば、“6/2”、“6/8”、“7/1”など)に分類される。本実施形態では、時間軸を分割する長さを変化させることによって、クラスタリングの粒度を変化させる。
【0024】
(クラスタリング条件の新規設定)
図2は、本開示の第1の実施形態においてクラスタリング条件が新たに設定される例を示す図である。図示された例では、ディスプレイ14に表示された画面100において、コンテンツ110が、未分類の状態での位置から、それぞれが分類されるクラスタ120aの位置まで移動する。図では、この移動の過程が、(a)〜(d)によって示されている。
【0025】
(a)の状態において、クラスタリング部12には、クラスタリング条件が設定されていない。それゆえ、コンテンツ110が、クラスタリングされることなく、そのまま画面100に表示されている。コンテンツ110は、例えば画像を縮小したアイコンとして画面100に表示されうる。ここで、ユーザが、ディスプレイ14の表示に対するピンチ操作を開始する。図示されているように、このピンチ操作は、画面100の右下部分でのピンチアウト操作である。
【0026】
本実施形態において、属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件のうち、最も粒度が細かいクラスタリング条件は“日”である。タッチパネル15および操作取得部16を介してユーザのピンチアウト操作の情報を取得した条件設定部17は、この操作に応じて、クラスタリング条件を未設定の状態から最も粒度が細かいクラスタリング条件“日”が設定された状態に変更する。これに従って、クラスタリング部12は、コンテンツ110をクラスタ120aに分類する。
【0027】
画面100に表示されるコンテンツ110は、(a)から(b)へ、(b)から(c)へと、ピンチアウト操作に従って移動する。このような表示のために、表示制御部13は、操作取得部16からピンチアウト操作の開き量dの情報を取得し、開き量dに比例して、(a)での位置から(d)での各クラスタ120aの位置までコンテンツ110を移動させる。この移動は、クラスタリングされていないコンテンツ110が表示されていた第1の位置から、各クラスタ120aに対応する第2の位置に向かっての移動ともいえる。
【0028】
ここで、(c)の状態で、ピンチアウト操作が終了したとする。条件設定部17は、操作取得部16からピンチアウト操作の終了時の開き量dの情報を取得する。条件設定部17は、開き量dを所定の閾値と比較し、開き量dが閾値以上である場合、クラスタリング条件“日”の設定を確定する。このとき、クラスタリング部12は、コンテンツ110がクラスタリング条件“日”でクラスタ120aに分類された状態を保持する。これを受けて、表示制御部13は、画面100の表示を(d)の状態に変化させる。
【0029】
一方、(c)の状態でピンチアウト操作が終了し、ピンチアウト操作の終了時の開き量dが閾値未満である場合、条件設定部17は、クラスタリング条件“日”の設定をキャンセルする。つまり、条件設定部17は、クラスタリング条件を未設定の状態に戻す。このとき、クラスタリング部12は、コンテンツ110がクラスタリング条件“日”でクラスタ120aに分類された状態を破棄する。これを受けて、表示制御部13は、画面100の表示を(a)の状態に戻す。
【0030】
(d)の状態では、画面100にコンテンツ110が分類されたクラスタ120aが表示され、さらにポジションバー130が表示される。クラスタ120aは、コンテンツ110が分類されたクラスタを示し、“6/2”、“6/8”、“7/1”のような名称とともに表示されうる。ポジションバー130は、表示されているクラスタ120aの、時間軸における範囲を示す表示である。図示された例では、ポジションバー130が月を単位として表示されている。ポジションバー130は、必ずしもコンテンツが分布する時系列の全体に対応していなくてもよく、単にクラスタ120aのスケール感を示すものであってもよい。
【0031】
以上説明したように、本実施形態では、ユーザのピンチアウト操作によってクラスタリング条件が新たに設定される。なお、ここでは、ピンチアウト操作によってクラスタリング条件を新たに設定する場合について説明したが、これと同様に、ピンチイン操作によってクラスタリング条件を未設定の状態にすることも可能である。
【0032】
(クラスタリング条件の変更)
図3は、本開示の第1の実施形態においてクラスタリング条件が変更される例を示す図である。図示された例では、クラスタリング条件が“日”から“月”に変更される。このとき、画面100では、コンテンツ110が、それぞれがクラスタリング条件“日”で分類されるクラスタ120aの位置から、同じくクラスタリング条件“月”で分類されるクラスタ120bの位置まで移動する。図では、この移動の過程が、(a)〜(c)によって示されている。
【0033】
ここで、クラスタリング条件“日”と“月”とは、コンテンツの同じ属性“撮影日時”を用いて、時間軸を所定の長さ(1日または1月)で分割し、分割された区間のそれぞれに位置情報(時刻)が含まれるコンテンツをそれぞれのクラスタに分類するものである。この所定の長さが、属性“撮影日時”を用いたクラスタリングの粒度といえる。つまり、クラスタリング条件“日”とクラスタリング条件“月”とは、コンテンツの位置情報を時間軸における第1の粒度で分類することによってコンテンツをクラスタに分類し、クラスタリング条件“日”とクラスタリング条件“月”との間では、この第1の粒度が異なるといえる。
【0034】
(a)の状態において、クラスタリング部12には、クラスタリング条件“日”が設定されている。画面100では、クラスタ120aと、ポジションバー130とが表示されている。これらの表示は、図2の(d)の状態と同様である。ここで、ユーザが、画面100の右下部分でのピンチアウト操作を開始する。
【0035】
本実施形態において、属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件のうち、“日”よりも一段階粒度が粗いクラスタリング条件は“月”である。そこで、ユーザのピンチアウト操作の情報を取得した条件設定部17は、この操作に応じて、クラスタリング条件を“日”から“月”に変更する。これに従って、クラスタリング部12は、コンテンツ110の分類先を第1のクラスタであるクラスタ120aから、第2のクラスタであるクラスタ120bに変更する。
【0036】
画面100に表示されるコンテンツ110は、(a)から(b)へ、(b)から(c)へと、ピンチアウト操作に従って徐々に移動する。このような表示のために、表示制御部13は、操作取得部16からピンチアウト操作の開き量dの情報を取得し、開き量dに比例して、(a)でのクラスタ120aの位置から(c)でのクラスタ120bの位置まで、コンテンツ110を移動させる。この移動は、コンテンツ110の、クラスタ120aに対応する第1の位置から、クラスタ120bに対応する第2の位置に向かっての移動ともいえる。
【0037】
クラスタリングの粒度がより粗いものに変更されることによって、変更前には画面100に表示されていなかったコンテンツ110が、変更後に新たに表示される場合がある。このような場合、表示制御部13は、新たに表示されるコンテンツ110が画面100に入ってくるアニメーションを、既に表示されているコンテンツ110が移動するアニメーションとともに表示させてもよい。例えば、表示制御部13は、(c)で“8月”のクラスタ120bに分類されるコンテンツ110を、(b)に示されるように、ピンチアウト操作に応じて画面100の下端からスライドインさせる。
【0038】
さらに、表示制御部13は、開き量dに比例してポジションバー130の表示を変化させる。ポジションバー130は、(a)では月を単位として表示されているが、(b)では2ヶ月を単位として表示され、(c)では3ヶ月を単位として表示されている。
【0039】
ここで、(b)の状態で、ピンチアウト操作が終了したとする。条件設定部17は、操作取得部16からピンチアウト操作の終了時の開き量dの情報を取得する。条件設定部17は、開き量dを所定の閾値と比較し、開き量dが閾値以上である場合、クラスタリング条件“月”への変更を確定する。このとき、クラスタリング部12は、コンテンツ110がクラスタリング条件“月”でクラスタ120bに分類された状態を保持し、表示制御部13は、画面100の表示を(c)の状態にする。一方、開き量dが閾値未満である場合、条件設定部17は、クラスタリング条件“月”への変更をキャンセルする。このとき、クラスタリング部12は、コンテンツ110がクラスタリング条件“月”でクラスタ120bに分類された状態を破棄して、コンテンツ110がクラスタリング条件“日”でクラスタ120aに分類された状態を復帰させ、表示制御部13は、画面100の表示を(a)の状態に戻す。
【0040】
以上説明したように、本実施形態では、ユーザのピンチアウト操作によってクラスタリング条件が変更される。なお、ここでは、ピンチアウト操作によってクラスタリングの粒度を粗くする場合について説明したが、これと同様に、ピンチイン操作によってクラスタリングの粒度をより細かくすることも可能である。
【0041】
(クラスタリング条件の連続的な変更)
図4は、本開示の第1の実施形態においてクラスタリング条件が連続的に変更される例を示す図である。図示された例では、クラスタリング条件が“月”から“四半期”へ、さらに“年”へと変更される。このとき、画面100では、コンテンツ110が、それぞれがクラスタリング条件“月”で分類されるクラスタ120bの位置から、同じくクラスタリング条件“四半期”分類されるクラスタ120cの位置を経て、クラスタリング条件“年”で分類されるクラスタ120dの位置まで移動する。図では、この移動の過程が、(a)〜(c)によって示されている。
【0042】
本実施形態において、属性“撮影日時”に関するクラスタリングの粒度は、クラスタリング条件が“月”から“四半期”、“年”へと変化するにつれて粗くなる。つまり、ユーザのピンチアウト操作を取得した条件設定部17は、この操作に応じて、クラスタリングの粒度を、より粗いものへと連続的に変化させる。これに従って、コンテンツ110の分類先は、クラスタ120bからクラスタ120c、さらにクラスタ120dへと連続的に変更される。
【0043】
画面100に表示されるコンテンツ110は、(a)から(b)へ、(b)から(c)へと、ピンチアウト操作に従って移動する。(a)から(b)への変化、および(b)から(c)への表示の変化は、それぞれ、図3を参照して説明した変化と同様である。
【0044】
ここで、表示制御部13および条件設定部17は、それぞれ操作取得部16からピンチアウト操作の開き量dの情報を取得する。開き量dが、コンテンツ110の表示が(b)の状態になる開き量d1を超えてさらに大きくなる場合、条件設定部17は、クラスタリング条件“四半期”への変更を確定し、さらにクラスタリング条件を“年”に変更する。また、この場合、表示制御部13は、コンテンツ110の表示を、クラスタ120cの位置からさらに移動させ、コンテンツ110を(c)に示すクラスタ120dに向かって移動させる。
【0045】
また、表示制御部13は、図3の例と同様に、開き量dに応じてポジションバー130の表示を変化させる。ポジションバー130は、(a)では3ヶ月を単位として表示されているが、(b)では1年を単位として表示され、(c)では5年を単位として表示されている。
【0046】
以上説明したように、本実施形態では、ユーザのピンチアウト操作によってクラスタリング条件が連続的に変更される。なお、ここでは、ピンチアウト操作によってクラスタリングの粒度をより粗くする場合について説明したが、これと同様に、ピンチイン操作によってクラスタリングの粒度をより細かくすることも可能である。
【0047】
(本実施形態のまとめ)
以上で説明した本開示の第1の実施形態では、例えば図2〜図4に示した一連の例のように、ユーザのピンチアウトの操作によって、コンテンツが新たにクラスタリングされ、さらにクラスタリングの粒度が徐々に粗くなる。また、ユーザのピンチインの操作によって、コンテンツのクラスタリングの粒度が徐々に細かくなり、最終的にはコンテンツが未分類の状態になる。このようなクラスタリング条件の変化は、ユーザのピンチ操作に伴うコンテンツ110の移動として、画面100に表示される。
【0048】
このような操作、および表示によって、例えば表示された画像を拡大および縮小するのと同様の直感的な操作によって、簡単にクラスタリングの粒度を調整することができる。また、操作によるクラスタリングの粒度の変化を視覚的に把握することができる。
【0049】
なお、上記の説明では、“撮影日時”に関するクラスタリング条件として、“日”、“月”、“四半期”、“年”を例示したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、“撮影日時”に関するクラスタリング条件は、“30分”、“1時間”、“3日”、“10日”など、さらに細かく設定されていてもよい。クラスタリング条件を細かく設定することによって、例えば、図4に示す例のようなクラスタリング条件の連続的な変更において、ピンチ操作に応じてクラスタリングの粒度を無段階的に変化させることが可能になる。
【0050】
また、上記の説明では、操作取得部16が取得する操作として画面100の右下部分へのユーザのピンチ操作を例示したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、ユーザは、画面100の右下に限らず、画面100の任意の位置でピンチ操作をしてもよい。また、操作取得部16は所定の方向へのユーザのドラッグまたはフリックの操作を取得し、条件設定部17はこれらの操作に応じてクラスタリング条件を変更してもよい。加えて、操作取得部16は、画面100に表示された+/−ボタンやスライダーバーなどのGUIに対するユーザのポインティング操作を取得し、条件設定部17はこれらの操作に応じてクラスタリング条件を変更してもよい。
【0051】
(2.第2の実施形態)
次に、図5を参照して、本開示の第2の実施形態について説明する。
【0052】
本開示の第2の実施形態は、条件設定部17が画像コンテンツの属性として“撮影日時”に代えて“撮影位置”を用いる点で、上記の第1の実施形態とは相違する。それ以外の点については、上記の第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0053】
(動作例)
本実施形態では、クラスタリング部12が画像コンテンツを分類する。まず、操作取得部16が取得するピンチ操作に応じて、条件設定部17が画像コンテンツの属性“撮影位置”に関するクラスタリング条件“地区”を新たに設定し、クラスタリング部12がクラスタリング条件“地区”で画像コンテンツをクラスタに分類する。さらに、操作取得部16が取得するピンチ操作に応じて、条件設定部17が、クラスタリング条件を、画像コンテンツの同じ属性“撮影位置”に関する他のクラスタリング条件へと変化させていく。
【0054】
ここで、本実施形態における属性“撮影位置”、つまり地理的な位置の情報は、地理空間上の位置情報といえる。クラスタリング条件“地区”によるクラスタリングでは、地理空間を所定の階層の住所領域(地区)に分割し、分割された領域のそれぞれに位置情報が含まれるコンテンツを同じクラスタに分類する。住所領域は、地理空間を階層的に分割する、予め設定された領域である。本実施形態では、最下層として“渋谷”のような“地区”、その1つ上の階層として“東京”のような“都道府県”、そのさらに上の階層として“日本”のような“国”の領域が設定された住所領域を用い、住所領域の階層を変化させることによって、クラスタリングの粒度を変化させる。
【0055】
図5は、本開示の第2の実施形態においてクラスタリング条件が変更される例を示す図である。図示された例では、クラスタリング条件が“地区”から“都道府県”へ、さらに“国”へと変更される。このとき、画面100では、コンテンツ110が、それぞれがクラスタリング条件“地区”で分類されるクラスタ220aの位置から、同じくクラスタリング条件“都道府県”で分類されるクラスタ220bの位置を経て、クラスタリング条件“国”で分類されるクラスタ220cの位置まで移動する。図では、この移動の過程が、(a)〜(c)によって示されている。
【0056】
本実施形態において、属性“撮影位置”に関するクラスタリングの粒度は、クラスタリング条件が“地区”から“都道府県”、“国”へと変化するにつれて粗くなる。つまり、ユーザのピンチアウト操作を取得した条件設定部17は、この操作に応じて、クラスタリングの粒度を、より粗いものへと連続的に変化させる。これに従って、コンテンツ110の分類先は、クラスタ220aからクラスタ220b、さらにクラスタ220cへと連続的に変更される。
【0057】
画面100に表示されるコンテンツ110は、(a)から(b)へ、(b)から(c)へと、ピンチアウト操作に従って移動する。図示されていないが、上記の第1の実施形態と同様に、移動中のコンテンツ110も表示される。移動中にピンチアウト操作が終了した場合、ピンチアウト操作の開き量dを所定の閾値と比較することによって、クラスタリング条件の変更を確定するか破棄するかが判定される。
【0058】
以上説明したように、本実施形態では、ユーザのピンチアウト操作によって、属性“撮影位置”に関するクラスタリング条件が、上記の第1の実施形態における属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件と同様に設定および変更される。なお、ここでは、ピンチアウト操作によってクラスタリングの粒度をより粗くする場合について説明したが、これと同様に、ピンチイン操作によってクラスタリングの粒度をより細かくすることも可能である。
【0059】
(本実施形態のまとめ)
以上で説明した本開示の第2の実施形態では、例えば図5に示した例のように、ユーザのピンチ操作に応じたコンテンツのクラスタリング条件の設定および変更が、コンテンツの属性“撮影位置”を用いたクラスタリングにも適用される。地理空間上の位置情報を用いたコンテンツの分類では、クラスタリングの粒度として、所定の住所領域の階層を利用することが可能である。これによって、クラスタの範囲や名称が、ユーザが知っている地理的名称と近いものになり、クラスタリングの結果がユーザの所望と一致しやすくなる。
【0060】
なお、上記の説明では、“撮影位置”に関するクラスタリング条件として、“地区”、“都道府県”、“国”を例示したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、“撮影位置”に関するクラスタリング条件は、“建物”、“ブロック”など、さらに細かく設定されていてもよい。クラスタリング条件を細かく設定することによって、例えば、図5に示す例のようなクラスタリング条件の連続的な変更において、ピンチ操作に応じてクラスタリングの粒度を無段階的に変化させることが可能になる。
【0061】
また、クラスタリングの粒度としては、必ずしも上記の例のように住所領域の階層が利用されなくてもよい。例えば、クラスタリング部12が地理空間をグリッドに区画することによってコンテンツをクラスタリングし、条件設定部17がこのグリッドのサイズを変更することによってクラスタリングの粒度が変更されてもよい。
【0062】
(3.第3の実施形態)
次に、図6を参照して、本開示の第3の実施形態について説明する。
【0063】
本開示の第3の実施形態は、クラスタリング部12が楽曲コンテンツを分類し、条件設定部17がコンテンツの相異なる属性を用いるクラスタリング条件を設定する点で、上記の第1の実施形態とは相違する。それ以外の点については、上記の第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0064】
(動作例)
本実施形態では、クラスタリング部12が楽曲コンテンツを分類する。本実施形態において、楽曲コンテンツは、アルバムを単位として分類および表示される。まず、操作取得部16が取得するピンチ操作に応じて、条件設定部17が楽曲コンテンツの属性“アーティスト”に関するクラスタリング条件“アーティスト”を新たに設定し、クラスタリング部12がクラスタリング条件“アーティスト”で楽曲コンテンツをクラスタに分類する。さらに、操作取得部16が取得するピンチ操作に応じて、条件設定部17が、クラスタリング条件を、楽曲コンテンツの別の属性“ジャンル”に関するクラスタリング条件へと変化させる。
【0065】
ここで、本実施形態における属性“アーティスト”、および“ジャンル”は、上記の第1および第2の実施形態とは異なり、位置情報ではない。これらの属性は、アーティストまたはジャンルの名称である。従って、これらの属性によってコンテンツがクラスタリングされる場合、同じアーティストの名称、または同じジャンルの名称を属性として有するコンテンツが同じクラスタに分類される。
【0066】
図6は、本開示の第3の実施形態においてクラスタリング条件が設定および変更される例を示す図である。図示された例では、画面100において、コンテンツ310が、未分類の状態での位置から、それぞれがクラスタリング条件“アーティスト”で分類されるクラスタ320aの位置まで移動し、さらに、同じくクラスタリング条件“ジャンル”で分類されるクラスタ320bの位置まで移動する。図では、この移動の過程が、(a)〜(d)によって示されている。
【0067】
ここで、コンテンツ310は、アルバム単位で表示された楽曲コンテンツである。つまり、コンテンツ310は、属性“アルバム”で楽曲コンテンツを分類したクラスタともいえる。本実施形態では、このアルバム単位のコンテンツ310について、楽曲コンテンツの属性“アーティスト”および“ジャンル”による分類が実行される。このように、クラスタリング部12、および表示制御部13は、コンテンツをあるクラスタリング条件で分類したクラスタを、別のクラスタリング条件で分類する際にはコンテンツとしても扱いうる。コンテンツ310は、例えばアルバムのジャケット画像を縮小したアイコンとして画面100に表示されうる。
【0068】
(a)の状態において、クラスタリング部12には、アルバム単位の楽曲コンテンツについてはクラスタリング条件が設定されていない。それゆえ、コンテンツ310が、クラスタリングされることなく、そのまま画面100に表示されている。ここで、ユーザが、ディスプレイ14の表示に対するピンチ操作を開始する。図示されているように、このピンチ操作は、画面100の右下部分でのピンチアウト操作である。
【0069】
タッチパネル15および操作取得部16を介してユーザのピンチアウト操作の情報を取得した条件設定部17は、この操作に応じて、クラスタリング条件を未設定の状態から、楽曲コンテンツの属性“アーティスト”に関するクラスタリング条件“アーティスト”が設定された状態に変更する。これに従って、クラスタリング部12は、コンテンツ310を属性“アーティスト”ごとにクラスタ320aに分類する。
【0070】
画面100に表示されるコンテンツ310は、ピンチアウト操作に従って移動し、(b)のように、クラスタ320aに分類された状態になる。クラスタ320aは、“A”、“B”、“C”というアーティスト名とともに表示されうる。(b)の状態で、さらにピンチアウト操作が継続された場合、条件設定部17は、クラスタリング条件“アーティスト”への変更を確定し、さらにクラスタリング条件を“ジャンル”に変更する。また、この場合、表示制御部13は、コンテンツ110の表示を、クラスタ320aに分類された状態からさらに変化させ、コンテンツ110を(d)に示すクラスタ320bに向かって移動させる。
【0071】
ここで、属性“アーティスト”と“ジャンル”とは、ある程度の関連性はあるとはいえ、独立して設定される属性である。つまり、同じアーティストの楽曲コンテンツでも、異なるジャンルに属するといったようなことがありうる。例えば、(c)では、クラスタリング条件“アーティスト”で分類された“C”のクラスタ320aから、クラスタリング条件“ジャンル”では“Rock”のクラスタ320bに向かって移動するコンテンツ310もあれば、“Pops”のクラスタ320bに向かって移動するコンテンツ310もあり、さらに残って“Techno”のクラスタ320cを形成するコンテンツ310もある例が示されている。このようなコンテンツ310の移動を表示することによって、異なる属性間でのコンテンツの関係がわかりやすくなる。
【0072】
(本実施形態のまとめ)
以上で説明した本開示の第3の実施形態では、例えば図6に示した例のように、ユーザのピンチ操作に応じたコンテンツのクラスタリング条件の設定および変更が、楽曲コンテンツの“アーティスト”および“ジャンル”のように、コンテンツの相異なる属性を用いたクラスタリングの間にも適用される。これによって、簡単な操作でコンテンツのクラスタリングに用いる属性を変更することができる。また、属性の変更によるクラスタリング結果の変化を視覚的に把握することができる。
【0073】
なお、上記の説明では、楽曲コンテンツの属性として“アルバム”、“アーティスト”、“ジャンル”を例示したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、“作曲者”、“発表年”などの属性が分類に用いられてもよい。
【0074】
(4.第4の実施形態)
次に、図7および図8を参照して、本開示の第4の実施形態について説明する。
【0075】
本開示の第4の実施形態は、操作取得部16がユーザのピンチ操作に代えてドラッグ操作を取得し、また表示制御部13および条件設定部17が、ドラッグ操作がシングルタッチによる場合とマルチタッチによる場合とで処理を切り替える点で、上記の第1の実施形態とは相違する。それ以外の点については、上記の第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0076】
(動作例)
図7は、本開示の第4の実施形態においてクラスタリング条件の変更と表示のスクロールとが切り替えられる例を示す図である。
【0077】
本実施形態では、クラスタリング部12が、上記の第1の実施形態と同様に、属性“撮影日時”を用いて画像コンテンツを分類する。(a)の状態では、図2(d)に示される例と同様に、コンテンツ110がクラスタリング条件“日”に基づいてクラスタ120aに分類されている。
【0078】
ここから、操作取得部16が取得するユーザの操作の種類によって、画面100の表示は2通りに変化する。1つは、操作取得部16によってシングルタッチによるドラッグ操作が取得された場合で、(b)および(c)として示されている。もう1つは、操作取得部16によってマルチタッチによるドラッグ操作が取得された場合で、(d)および(e)として示されている。ここで、マルチタッチによるドラッグ操作とシングルタッチによるドラッグ操作とは、ユーザによる第1および第2の移動の操作といえる。
【0079】
(b)で、操作取得部16によってシングルタッチによるドラッグ操作が取得された場合、条件設定部17は、コンテンツのクラスタリング条件を変更しない。一方、表示制御部13は、ドラッグ操作に従ってコンテンツ110およびクラスタ120aの表示をスクロールさせる。この結果、(c)では、コンテンツ110のクラスタ120aへの分類は変化せずに、画面100の表示がスクロールされる。具体的には、(b)では“6/2”から“7/1”までのクラスタ120aが表示されていたのに対し、(c)では“6/8”から“8/3”までのクラスタ120aが表示されている。また、表示制御部13は、このスクロールに合わせて、ポジションバー130に表示される位置を移動させる。
【0080】
一方、(b)で、操作取得部16によってマルチタッチによるドラッグ操作が取得された場合、条件設定部17は、コンテンツのクラスタリング条件を変更する。具体的には、条件設定部17は、コンテンツのクラスタリング条件を“日”から“月”に変更する。これに従って、表示制御部13は、(d)でのクラスタ120aの位置から、(e)でのクラスタ120bの位置まで、コンテンツ110を移動させる。また、表示制御部13は、分類の変更に合わせてポジションバー130の表示を変化させる。
【0081】
なお、図では、上向きのドラッグ操作によって上方向に表示をスクロールさせる、またはクラスタリングの粒度を粗くする例が示されているが、これと同様に、下向きのドラッグ操作によって下方向に表示をスクロールさせる、またはクラスタリングの粒度を細かくすることも可能である。
【0082】
図8は、本開示の第4の実施形態における情報処理装置10の処理を示すフローチャートである。なお、説明を簡単にするために、図では、操作取得部16によって画面100に対して上下方向のドラッグ操作が取得された場合の処理を示している。図示した処理以外にも、他の種類の操作、または他の方向のドラッグ操作が取得された場合の処理が別途設定されうる。
【0083】
まず、表示制御部13および条件設定部17は、操作取得部16によって取得されたユーザのドラッグ操作が、接触位置が複数、つまりマルチタッチによるものか、それ以外、つまりシングルタッチによるものかを判定する(ステップS101)。ここで、ドラッグ操作がマルチタッチによるものであると判定された場合、ステップS103以降のクラスタリング粒度変更処理が実行される。一方、ドラッグ操作がマルチタッチによるものであると判定されなかった場合、すなわちドラッグ操作がシングルタッチによるものである場合、ステップS113以降の表示のスクロール処理が実行される。
【0084】
クラスタリング粒度変更処理では、まず、条件設定部17が、ドラッグ操作が上向きか否かを判定する(ステップS103)。ここで、ドラッグ操作が上向きであると判定された場合、条件設定部17は、クラスタリングの粒度を粗くする(ステップS105)。この場合、上記の例では、クラスタリング条件が“日”から“月”へ、または“月”から“四半期”へといったように変更される。一方、ステップS103で、ドラッグ操作が上向きであると判定されなかった場合、つまりドラッグ操作が下向きである場合、条件設定部17は、クラスタリングの粒度を細かくする(ステップS107)。この場合、上記の例では、クラスタリング条件が“四半期”から“月”へ、または“月”から“日”へ、といったように変更される。
【0085】
次に、条件設定部17は、ステップS105またはステップS107で変更されたクラスタリングの条件をクラスタリング部12に提供し、クラスタリング部12は、提供された条件でコンテンツのクラスタリングを実行する(ステップS109)。次に、クラスタリング部12は、クラスタリングの結果を表示制御部13に提供し、表示制御部13は、上記の例のように、画面100において、コンテンツ110が新たなクラスタ120に向けて移動するように表示を変化させる(ステップS111)。
【0086】
一方、表示のスクロール処理では、まず、表示制御部13が、ドラッグ操作が上向きか否かを判定する(ステップS113)。ここで、ドラッグ操作が上向きであると判定された場合、表示制御部13は、表示を上向きにスクロールさせる(ステップS115)。一方、ドラッグ操作が上向きであると判定されなかった場合、つまりドラッグ操作が下向きである場合、表示制御部13は、表示を下向きにスクロールさせる(ステップS117)。
【0087】
以上のような処理によって、本実施形態では、クラスタリング条件の変更とスクロール操作とが切り替えられる。
【0088】
(本実施形態のまとめ)
以上で説明した本開示の第4の実施形態では、例えば図7および図8で示した例のように、同じ方向への第1および第2の移動の操作について、移動の操作の種類に応じて、クラスタリング条件を変更するか表示をスクロールさせるかを切り替える。
【0089】
これによって、例えば、シングルタッチのドラッグ操作による表示のスクロールの操作を可能としつつ、同じ方向へのマルチタッチによるドラッグ操作によってクラスタリングの粒度を変更することが可能になる。別途の操作アイコンを表示しなくてもよいためGUIの表示が簡単になり、またフリック操作やピンチ操作などの他の種類の操作には他の動作を割り当てることができる。
【0090】
なお、上記の説明では、画面の上下方向へのシングルタッチによるドラッグ操作で表示がスクロールされ、マルチタッチによるドラッグ操作でクラスタリングの粒度が変更される例について説明したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、画面の上下方向へのマルチタッチによるドラッグ操作で表示がスクロールされ、シングルタッチによるドラッグ操作でクラスタリングの粒度が変更されてもよい。また、ドラッグ操作の方向は、画面100に対する上下方向に限られず、左右方向などでもよい。さらに、ドラッグ操作に代えてフリック操作などの移動の操作が用いられてもよい。
【0091】
(5.第5の実施形態)
次に、図9〜図12を参照して、本開示の第5の実施形態について説明する。
【0092】
本開示の第5の実施形態は、クラスタリング部12が、複数の属性を用いてコンテンツをクラスタリングし、条件設定部17が、ピンチ操作の方向によって処理を切り替える点で、上記の第1の実施形態とは相違する。それ以外の点については、上記の第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0093】
(動作例)
図9〜図11は、本開示の第5の実施形態において複数の属性におけるクラスタリング粒度の変更が切り替えられる例を示す図である。
【0094】
本実施形態では、クラスタリング部12が、属性“撮影日時”および属性“撮影位置”を用いて画像コンテンツを分類する。例えば、図9に示すように、クラスタリング部12は、コンテンツ110を、クラスタリング条件“日,地区”に基づいて生成されるクラスタ420aに分類する。これによって、コンテンツ110は、例えば、“6/2に渋谷で撮影されたコンテンツ”、“6/2に品川で撮影されたコンテンツ”、“8/3に渋谷で撮影されたコンテンツ”というように、同じ日に同じ地区で撮影されたコンテンツごとにクラスタリングされる。
【0095】
ここで、本実施形態における属性“撮影日時”および“撮影位置”は、それぞれ、時間軸上および地理空間上の位置情報であり、第1および第2の位置情報といえる。上記の第1の実施形態で説明したように、時間軸上の位置情報を用いたクラスタリングでは、時間軸を分割する長さを変化させることによってクラスタリングの粒度が変化する。また、上記の第2の実施形態で説明したように、地理空間上の位置情報を用いたクラスタリングでは、クラスタリングに用いる住所領域の階層を変化させることによってクラスタリングの粒度が変化する。このように、本実施形態で用いられる第1および第2の位置情報では、それぞれにクラスタリングの粒度を変化させることが可能である。本実施形態では、第1または第2の位置情報のうち、どちらのクラスタリング粒度を変化させるかが、ユーザの操作の方向に応じて切り替えられる。
【0096】
表示制御部13は、上記の2つの位置情報を用いたクラスタリングの結果をディスプレイ14に画面100として表示する。画面100では、左右方向の軸に属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件が、上下方向の軸に属性“撮影位置”に関するクラスタリング条件がそれぞれ表示され、この2つの軸の座標によってそれぞれのクラスタ420aが表現される。つまり、左右方向の軸が“6/2”、上下方向の軸が“渋谷”の位置にあるクラスタ420aは、“6/2に渋谷で撮影されたコンテンツ”である。表示制御部13は、さらに、画面100にポジションバー130を表示させてもよい。ポジションバー130は、第1の実施形態などで表示されたポジションバー130と同様のものであるが、本実施形態では、属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件が左右方向の軸に表現されているため、左右方向に表示される。
【0097】
図10は、図9の状態において、操作取得部16が画面100に対して左右方向のピンチ操作を取得した状態を示す。このとき、条件設定部17は、属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件を、“日”から“月”に変更する。これに従って、クラスタリング部12は、コンテンツ110を、クラスタリング条件“月,地区”に基づいて生成されるクラスタ420bに分類する。これによって、コンテンツ110は、例えば、“6月に渋谷で撮影されたコンテンツ”、“6月に品川で撮影されたコンテンツ”、“8月に渋谷で撮影されたコンテンツ”というように、同じ月に同じ地区で撮影されたコンテンツごとにクラスタリングされる。
【0098】
表示制御部13は、このクラスタリング結果に従って、画面100の表示を変化させる。ここで、上下方向の軸の“地区”の分類は変化せず、左右方向の軸の分類が“日”から“月”に変化するため、各クラスタ420aは、左右方向に収束してクラスタ420bを形成する。また、表示制御部13は、属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件の変化に合わせて、ポジションバー130の表示を月単位から3ヶ月単位に変化させる。
【0099】
図11は、図9の状態において、操作取得部16が上下方向のピンチ操作を取得した状態を示す。このとき、条件設定部17は、属性“撮影位置”に関するクラスタリング条件を“地区”から“都道府県”に変更する。これに従って、クラスタリング部12は、コンテンツ110を、クラスタリング条件“日,都道府県”に基づいて生成されるクラスタ420cに分類する。これによって、コンテンツ110は、例えば、“6/2に東京で撮影されたコンテンツ”、“6/2に埼玉で撮影されたコンテンツ”、“6/8に東京で撮影されたコンテンツ”というように、同じ日に同じ都道府県で撮影されたコンテンツごとにクラスタリングされる。
【0100】
表示制御部13は、このクラスタリング結果に従って、画面100の表示を変化させる。ここで、左右方向の軸の“日”の分類は変化せず、上下方向の軸の分類が“地区”から“都道府県”に変化するため、各クラスタ420aは、上下方向に収束してクラスタ420cを形成する。属性“撮影日時”に関するクラスタリング条件は変化しないため、表示制御部13は、ポジションバー130の表示を変化させない。
【0101】
図12は、本開示の第5の実施形態における情報処理装置10の処理を示すフローチャートである。なお、説明を簡単にするために、図では、操作取得部16によって画面100の左右方向または上下方向のピンチ操作が取得された場合の処理を示している。図示した処理以外にも、他の種類の操作が取得された場合の処理が別途設定されうる。
【0102】
まず、条件設定部17は、操作取得部16によって取得されたユーザのピンチ操作が左右方向のピンチ操作か否かを判定する(ステップS201)。ここで、ピンチ操作が左右方向のピンチ操作であると判定された場合、ステップS203以降の属性“撮影日時”のクラスタリング粒度変更処理が実行される。一方、ピンチ操作が左右方向のピンチ操作であると判定されなかった場合、すなわちピンチ操作が上下方向のピンチ操作である場合、ステップS209以降の属性“撮影位置”のクラスタリング粒度変更処理が実行される。
【0103】
属性“撮影日時”のクラスタリング粒度変更処理では、まず、条件設定部17が、ピンチ操作がピンチアウトであるか否かを判定する(ステップS203)。ここで、ピンチ操作がピンチアウトであると判定された場合、条件設定部17は、属性“撮影日時”によるクラスタリングの粒度を粗くする(ステップS205)。この場合、上記の例では、クラスタリング条件が“日”から“月”へ、または“月”から“四半期”へといったように変更される。一方、ピンチ操作がピンチアウトであると判定されなかった場合、すなわちピンチ操作がピンチインである場合、条件設定部17は、属性“撮影日時”によるクラスタリングの粒度を細かくする(ステップS207)。この場合、上記の例では、クラスタリング条件が“四半期”から“月”へ、または“月”から“日”へ、といったように変更される。
【0104】
属性“撮影位置”のクラスタリング粒度変更処理では、まず、条件設定部17が、ピンチ操作がピンチアウトであるか否かを判定する(ステップS209)。ここで、ピンチ操作がピンチアウトであると判定された場合、条件設定部17は、属性“撮影位置”によるクラスタリングの粒度を粗くする(ステップS211)。この場合、上記の例では、クラスタリング条件が“地区”から“都道府県”へ、“都道府県”から“国”へといったように変更される。一方、ピンチ操作がピンチアウトであると判定されなかった場合、すなわちピンチ操作がピンチインである場合、条件設定部17は、属性“撮影位置”によるクラスタリングの粒度を細かくする(ステップS213)。この場合、上記の例では、クラスタリング条件が“国”から“都道府県”へ、“都道府県”から“地区”へ、といったように変更される。
【0105】
属性“撮影日時”または“撮影位置”のクラスタリング粒度変更処理の後、条件設定部17は、変更されたクラスタリング条件をクラスタリング部12に提供し、クラスタリング部12は、提供された条件でコンテンツのクラスタリングを実行する(ステップS215)。次に、クラスタリング部12は、クラスタリングの結果を表示制御部13に提供し、表示制御部13は、上記の例のように、画面100において、コンテンツ110が新たなクラスタ420に向けて移動するように表示を変化させる(ステップS217)。
【0106】
以上のような処理によって、本実施形態では、複数の属性におけるクラスタリング粒度の変更が切り替えられる。
【0107】
(本実施形態のまとめ)
以上で説明した本開示の第5の実施形態では、例えば図9〜図12で示した例のように、ユーザの操作の方向によって、複数の属性におけるクラスタリング粒度の変更が切り替えられる。
【0108】
これによって、例えば、2種類の属性を用いてコンテンツがクラスタリングされている場合に、いずれの属性についても、直感的な操作によってクラスタリングの粒度を変更することができる。このとき、2種類の属性が位置として表現される方向と、それぞれの属性によるクラスタリングの粒度を変更するためのユーザの操作の方向とを対応させれば、それぞれの属性によるクラスタリングの粒度の変更の操作がより直感的になる。
【0109】
なお、上記の説明では、ピンチ操作によってクラスタリングの粒度が変更される例について説明したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、ドラッグ操作やフリック操作などによってクラスタリングの粒度が変更されてもよい。また、例えばドラッグ操作によってクラスタリングの粒度が変更される場合、本実施形態と上記の第4の実施形態とを組み合わせてもよい。この場合、例えば、シングルタッチのドラッグ操作では上下方向または左右方向に表示がスクロールされ、マルチタッチのドラッグ操作では2種類の属性のいずれかについてクラスタリング粒度が変更される。
【0110】
(6.補足)
(ハードウェア構成)
図13を参照して、上記で説明された本開示の実施形態における情報処理装置10を実現しうる情報処理装置900のハードウェア構成について説明する。
【0111】
図13は、情報処理装置のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【0112】
情報処理装置900は、CPU901、ROM903、およびRAM905を含む。さらに、情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェース913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート923、および通信装置925を含んでもよい。
【0113】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体927に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置900内の動作全般またはその一部を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM905は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一次記憶する。CPU901、ROM903、およびRAM905は、CPUバスなどの内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。さらに、ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
【0114】
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなど、ユーザによって操作される装置である。入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話などの外部接続機器929であってもよい。入力装置915は、ユーザが入力した情報に基づいて入力信号を生成してCPU901に出力する入力制御回路を含む。ユーザは、この入力装置915を操作することによって、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
【0115】
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置917は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの表示装置、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置、ならびにプリンタ装置などでありうる。出力装置917は、情報処理装置900の処理により得られた結果を、テキストまたは画像などの映像として出力したり、音声または音響などの音声として出力したりする。
【0116】
ストレージ装置919は、情報処理装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどにより構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種のデータなどを格納する。
【0117】
ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体927のためのリーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体927に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体927に記録を書き込む。
【0118】
接続ポート923は、機器を情報処理装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート923は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポートなどでありうる。また、接続ポート923は、RS−232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート923に外部接続機器929を接続することで、情報処理装置900と外部接続機器929との間で各種のデータが交換されうる。
【0119】
通信装置925は、例えば、通信ネットワーク931に接続するための通信デバイスなどで構成された通信インターフェースである。通信装置925は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カードなどでありうる。また、通信装置925は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。通信装置925は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて信号などを送受信する。また、通信装置925に接続される通信ネットワーク931は、有線または無線によって接続されたネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信などである。
【0120】
以上、情報処理装置900のハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。かかる構成は、実施する時々の技術レベルに応じて適宜変更されうる。
【0121】
(変形例)
上記の実施形態では、タッチパネルを用いてユーザの操作を取得する情報処理装置について説明したが、本開示はこれに限定されるものではない。情報処理装置は、例えばマウスなどのポインティングデバイスや、ユーザのアクション認識など、さまざまな手法によってユーザの操作を取得しうる。上記の実施形態で示されたユーザの操作の種類、または方向は、それぞれの手法において、上記の実施形態の例にならって適宜定義されうる。
【0122】
(付言)
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0123】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)コンテンツを画面の第1の位置に表示させる表示制御部と、
ユーザの操作に応じて前記コンテンツのクラスタリング条件を設定する条件設定部と、
前記クラスタリング条件に従って前記コンテンツをクラスタに分類するクラスタリング部と
を備え、
前記表示制御部は、前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させる情報処理装置。
(2)前記表示制御部は、第1のクラスタリング条件に従って第1のクラスタに分類された前記コンテンツを、前記第1のクラスタに対応する前記第1の位置に表示させ、
前記条件設定部は、前記ユーザの操作に応じて前記コンテンツの第2のクラスタリング条件を設定し、
前記クラスタリング部は、前記第2のクラスタリング条件に従って前記コンテンツを第2のクラスタに分類し、
前記表示制御部は、前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記第2のクラスタに対応する前記第2の位置に向かって移動させる、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)前記コンテンツは、位置情報を属性として有し、
前記クラスタリング部は、前記クラスタリング条件に従って前記位置情報を第1の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なる、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)前記条件設定部は、前記ユーザの操作が前記画面の第1の方向の操作である第1の場合と、前記ユーザの操作が前記第1の方向とは異なる前記画面の第2の方向の操作である第2の場合とで異なる前記第2のクラスタリング条件を設定する、前記(2)または(3)に記載の情報処理装置。
(5)前記コンテンツは、第1および第2の位置情報を属性として有し、
前記クラスタリング部は、前記クラスタリング条件に従って、前記第1の位置情報を第1の粒度で分類し前記第2の位置情報を第2の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なり、
前記第2の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第2の粒度が異なる、前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)前記第1の位置情報は、前記画面において前記第1の方向の位置によって表現され、
前記第2の位置情報は、前記画面において前記第2の方向の位置によって表現される、前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)前記第1の位置情報は、時間軸における時刻の情報であり、
前記第1の粒度は、前記時間軸が分割される長さであり、
前記第2の位置情報は、地理空間における位置情報であり、
前記第2の粒度は、前記地理空間の分割に用いられる所定の住所領域の階層である、前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)前記コンテンツは、複数の属性を有し、
前記クラスタリング部は、前記クラスタリング条件に従って前記複数の属性のうちの少なくとも1つの属性を用いて前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記少なくとも1つの属性が異なる、前記(2)に記載の情報処理装置。
(9)前記ユーザの操作は、第1の方向への第1および第2の移動の操作を含み、
前記条件設定部は、前記第1の移動の操作に応じて前記クラスタリング条件を設定し、
前記表示制御部は、前記第2の移動の操作に応じて前記画面の表示を前記第1の方向にスクロールさせる、前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(10)コンテンツを画面の第1の位置に表示させることと、
ユーザの操作に応じて前記コンテンツのクラスタリング条件を設定することと、
前記クラスタリング条件に従って前記コンテンツをクラスタに分類することと、
前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させることと
を含む情報処理方法。
(11)(a)コンテンツを画面の第1の位置に表示させる機能と、
(b)ユーザの操作に応じて前記コンテンツのクラスタリング条件を設定する機能と、
(c)前記クラスタリング条件に従って前記コンテンツをクラスタに分類する機能と、
(d)前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させる機能と
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
(12)前記(a)機能は、第1のクラスタリング条件に従って第1のクラスタに分類された前記コンテンツを、前記第1のクラスタに対応する前記第1の位置に表示させ、
前記(b)機能は、前記ユーザの操作に応じて前記コンテンツの第2のクラスタリング条件を設定し、
前記(c)機能は、前記第2のクラスタリング条件に従って前記コンテンツを第2のクラスタに分類し、
前記(d)機能は、前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記第2のクラスタに対応する前記第2の位置に向かって移動させる、前記(11)に記載のプログラム。
(13)前記コンテンツは、位置情報を属性として有し、
前記(c)機能は、前記クラスタリング条件に従って前記位置情報を第1の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なる、前記(12)に記載のプログラム。
(14)前記(b)機能は、前記ユーザの操作が前記画面の第1の方向の操作である第1の場合と、前記ユーザの操作が前記第1の方向とは異なる前記画面の第2の方向の操作である第2の場合とで異なる前記第2のクラスタリング条件を設定する、前記(12)または(13)に記載のプログラム。
(15)前記コンテンツは、第1および第2の位置情報を属性として有し、
前記(c)機能は、前記クラスタリング条件に従って、前記第1の位置情報を第1の粒度で分類し前記第2の位置情報を第2の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なり、
前記第2の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第2の粒度が異なる、前記(14)に記載のプログラム。
(16)前記第1の位置情報は、前記画面において前記第1の方向の位置によって表現され、
前記第2の位置情報は、前記画面において前記第2の方向の位置によって表現される、前記(15)に記載のプログラム。
(17)前記第1の位置情報は、時間軸における時刻の情報であり、
前記第1の粒度は、前記時間軸が分割される長さであり、
前記第2の位置情報は、地理空間における位置情報であり、
前記第2の粒度は、前記地理空間の分割に用いられる所定の住所領域の階層である、前記(16)に記載のプログラム。
(18)前記コンテンツは、複数の属性を有し、
前記(c)機能は、前記クラスタリング条件に従って前記複数の属性のうちの少なくとも1つの属性を用いて前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記少なくとも1つの属性が異なる、前記(12)に記載のプログラム。
(19)前記ユーザの操作は、第1の方向への第1および第2の移動の操作を含み、
前記(b)機能は、前記第1の移動の操作に応じて前記クラスタリング条件を設定し、
(e)前記第2の移動の操作に応じて前記画面の表示を前記第1の方向にスクロールさせる機能をさらにコンピュータに実現させるための、前記(11)〜(18)のいずれか1項に記載のプログラム。
【符号の説明】
【0124】
10 情報処理装置
12 クラスタリング部
13 表示制御部
14 ディスプレイ
15 タッチパネル
16 操作取得部
17 条件設定部
100 画面
110,310 コンテンツ
120,220,320,420 クラスタ
130 ポジションバー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを画面の第1の位置に表示させる表示制御部と、
ユーザの操作に応じて前記コンテンツのクラスタリング条件を設定する条件設定部と、
前記クラスタリング条件に従って前記コンテンツをクラスタに分類するクラスタリング部と
を備え、
前記表示制御部は、前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させる情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、第1のクラスタリング条件に従って第1のクラスタに分類された前記コンテンツを、前記第1のクラスタに対応する前記第1の位置に表示させ、
前記条件設定部は、前記ユーザの操作に応じて前記コンテンツの第2のクラスタリング条件を設定し、
前記クラスタリング部は、前記第2のクラスタリング条件に従って前記コンテンツを第2のクラスタに分類し、
前記表示制御部は、前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記第2のクラスタに対応する前記第2の位置に向かって移動させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記コンテンツは、位置情報を属性として有し、
前記クラスタリング部は、前記クラスタリング条件に従って前記位置情報を第1の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記条件設定部は、前記ユーザの操作が前記画面の第1の方向の操作である第1の場合と、前記ユーザの操作が前記第1の方向とは異なる前記画面の第2の方向の操作である第2の場合とで異なる前記第2のクラスタリング条件を設定する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記コンテンツは、第1および第2の位置情報を属性として有し、
前記クラスタリング部は、前記クラスタリング条件に従って、前記第1の位置情報を第1の粒度で分類し前記第2の位置情報を第2の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なり、
前記第2の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第2の粒度が異なる、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1の位置情報は、前記画面において前記第1の方向の位置によって表現され、
前記第2の位置情報は、前記画面において前記第2の方向の位置によって表現される、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1の位置情報は、時間軸における時刻の情報であり、
前記第1の粒度は、前記時間軸が分割される長さであり、
前記第2の位置情報は、地理空間における位置情報であり、
前記第2の粒度は、前記地理空間の分割に用いられる所定の住所領域の階層である、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記コンテンツは、複数の属性を有し、
前記クラスタリング部は、前記クラスタリング条件に従って前記複数の属性のうちの少なくとも1つの属性を用いて前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記少なくとも1つの属性が異なる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記ユーザの操作は、第1の方向への第1および第2の移動の操作を含み、
前記条件設定部は、前記第1の移動の操作に応じて前記クラスタリング条件を設定し、
前記表示制御部は、前記第2の移動の操作に応じて前記画面の表示を前記第1の方向にスクロールさせる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンテンツを画面の第1の位置に表示させることと、
ユーザの操作に応じて前記コンテンツのクラスタリング条件を設定することと、
前記クラスタリング条件に従って前記コンテンツをクラスタに分類することと、
前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させることと
を含む情報処理方法。
【請求項11】
(a)コンテンツを画面の第1の位置に表示させる機能と、
(b)ユーザの操作に応じて前記コンテンツのクラスタリング条件を設定する機能と、
(c)前記クラスタリング条件に従って前記コンテンツをクラスタに分類する機能と、
(d)前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させる機能と
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項12】
前記(a)機能は、第1のクラスタリング条件に従って第1のクラスタに分類された前記コンテンツを、前記第1のクラスタに対応する前記第1の位置に表示させ、
前記(b)機能は、前記ユーザの操作に応じて前記コンテンツの第2のクラスタリング条件を設定し、
前記(c)機能は、前記第2のクラスタリング条件に従って前記コンテンツを第2のクラスタに分類し、
前記(d)機能は、前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記第2のクラスタに対応する前記第2の位置に向かって移動させる、請求項11に記載のプログラム。
【請求項13】
前記コンテンツは、位置情報を属性として有し、
前記(c)機能は、前記クラスタリング条件に従って前記位置情報を第1の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なる、請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記(b)機能は、前記ユーザの操作が前記画面の第1の方向の操作である第1の場合と、前記ユーザの操作が前記第1の方向とは異なる前記画面の第2の方向の操作である第2の場合とで異なる前記第2のクラスタリング条件を設定する、請求項12に記載のプログラム。
【請求項15】
前記コンテンツは、第1および第2の位置情報を属性として有し、
前記(c)機能は、前記クラスタリング条件に従って、前記第1の位置情報を第1の粒度で分類し前記第2の位置情報を第2の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なり、
前記第2の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第2の粒度が異なる、請求項14に記載のプログラム。
【請求項16】
前記第1の位置情報は、前記画面において前記第1の方向の位置によって表現され、
前記第2の位置情報は、前記画面において前記第2の方向の位置によって表現される、請求項15に記載のプログラム。
【請求項17】
前記第1の位置情報は、時間軸における時刻の情報であり、
前記第1の粒度は、前記時間軸が分割される長さであり、
前記第2の位置情報は、地理空間における位置情報であり、
前記第2の粒度は、前記地理空間の分割に用いられる所定の住所領域の階層である、請求項16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記コンテンツは、複数の属性を有し、
前記(c)機能は、前記クラスタリング条件に従って前記複数の属性のうちの少なくとも1つの属性を用いて前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記少なくとも1つの属性が異なる、請求項12に記載のプログラム。
【請求項19】
前記ユーザの操作は、第1の方向への第1および第2の移動の操作を含み、
前記(b)機能は、前記第1の移動の操作に応じて前記クラスタリング条件を設定し、
(e)前記第2の移動の操作に応じて前記画面の表示を前記第1の方向にスクロールさせる機能をさらにコンピュータに実現させるための、請求項11に記載のプログラム。
【請求項1】
コンテンツを画面の第1の位置に表示させる表示制御部と、
ユーザの操作に応じて前記コンテンツのクラスタリング条件を設定する条件設定部と、
前記クラスタリング条件に従って前記コンテンツをクラスタに分類するクラスタリング部と
を備え、
前記表示制御部は、前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させる情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、第1のクラスタリング条件に従って第1のクラスタに分類された前記コンテンツを、前記第1のクラスタに対応する前記第1の位置に表示させ、
前記条件設定部は、前記ユーザの操作に応じて前記コンテンツの第2のクラスタリング条件を設定し、
前記クラスタリング部は、前記第2のクラスタリング条件に従って前記コンテンツを第2のクラスタに分類し、
前記表示制御部は、前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記第2のクラスタに対応する前記第2の位置に向かって移動させる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記コンテンツは、位置情報を属性として有し、
前記クラスタリング部は、前記クラスタリング条件に従って前記位置情報を第1の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記条件設定部は、前記ユーザの操作が前記画面の第1の方向の操作である第1の場合と、前記ユーザの操作が前記第1の方向とは異なる前記画面の第2の方向の操作である第2の場合とで異なる前記第2のクラスタリング条件を設定する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記コンテンツは、第1および第2の位置情報を属性として有し、
前記クラスタリング部は、前記クラスタリング条件に従って、前記第1の位置情報を第1の粒度で分類し前記第2の位置情報を第2の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なり、
前記第2の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第2の粒度が異なる、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1の位置情報は、前記画面において前記第1の方向の位置によって表現され、
前記第2の位置情報は、前記画面において前記第2の方向の位置によって表現される、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1の位置情報は、時間軸における時刻の情報であり、
前記第1の粒度は、前記時間軸が分割される長さであり、
前記第2の位置情報は、地理空間における位置情報であり、
前記第2の粒度は、前記地理空間の分割に用いられる所定の住所領域の階層である、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記コンテンツは、複数の属性を有し、
前記クラスタリング部は、前記クラスタリング条件に従って前記複数の属性のうちの少なくとも1つの属性を用いて前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記少なくとも1つの属性が異なる、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記ユーザの操作は、第1の方向への第1および第2の移動の操作を含み、
前記条件設定部は、前記第1の移動の操作に応じて前記クラスタリング条件を設定し、
前記表示制御部は、前記第2の移動の操作に応じて前記画面の表示を前記第1の方向にスクロールさせる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
コンテンツを画面の第1の位置に表示させることと、
ユーザの操作に応じて前記コンテンツのクラスタリング条件を設定することと、
前記クラスタリング条件に従って前記コンテンツをクラスタに分類することと、
前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させることと
を含む情報処理方法。
【請求項11】
(a)コンテンツを画面の第1の位置に表示させる機能と、
(b)ユーザの操作に応じて前記コンテンツのクラスタリング条件を設定する機能と、
(c)前記クラスタリング条件に従って前記コンテンツをクラスタに分類する機能と、
(d)前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記クラスタに対応する第2の位置に向かって移動させる機能と
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項12】
前記(a)機能は、第1のクラスタリング条件に従って第1のクラスタに分類された前記コンテンツを、前記第1のクラスタに対応する前記第1の位置に表示させ、
前記(b)機能は、前記ユーザの操作に応じて前記コンテンツの第2のクラスタリング条件を設定し、
前記(c)機能は、前記第2のクラスタリング条件に従って前記コンテンツを第2のクラスタに分類し、
前記(d)機能は、前記コンテンツの表示を、前記第1の位置から前記第2のクラスタに対応する前記第2の位置に向かって移動させる、請求項11に記載のプログラム。
【請求項13】
前記コンテンツは、位置情報を属性として有し、
前記(c)機能は、前記クラスタリング条件に従って前記位置情報を第1の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なる、請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記(b)機能は、前記ユーザの操作が前記画面の第1の方向の操作である第1の場合と、前記ユーザの操作が前記第1の方向とは異なる前記画面の第2の方向の操作である第2の場合とで異なる前記第2のクラスタリング条件を設定する、請求項12に記載のプログラム。
【請求項15】
前記コンテンツは、第1および第2の位置情報を属性として有し、
前記(c)機能は、前記クラスタリング条件に従って、前記第1の位置情報を第1の粒度で分類し前記第2の位置情報を第2の粒度で分類することによって前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第1の粒度が異なり、
前記第2の場合、前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記第2の粒度が異なる、請求項14に記載のプログラム。
【請求項16】
前記第1の位置情報は、前記画面において前記第1の方向の位置によって表現され、
前記第2の位置情報は、前記画面において前記第2の方向の位置によって表現される、請求項15に記載のプログラム。
【請求項17】
前記第1の位置情報は、時間軸における時刻の情報であり、
前記第1の粒度は、前記時間軸が分割される長さであり、
前記第2の位置情報は、地理空間における位置情報であり、
前記第2の粒度は、前記地理空間の分割に用いられる所定の住所領域の階層である、請求項16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記コンテンツは、複数の属性を有し、
前記(c)機能は、前記クラスタリング条件に従って前記複数の属性のうちの少なくとも1つの属性を用いて前記コンテンツを前記クラスタに分類し、
前記第1のクラスタリング条件と前記第2のクラスタリング条件との間では、前記少なくとも1つの属性が異なる、請求項12に記載のプログラム。
【請求項19】
前記ユーザの操作は、第1の方向への第1および第2の移動の操作を含み、
前記(b)機能は、前記第1の移動の操作に応じて前記クラスタリング条件を設定し、
(e)前記第2の移動の操作に応じて前記画面の表示を前記第1の方向にスクロールさせる機能をさらにコンピュータに実現させるための、請求項11に記載のプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−3899(P2013−3899A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−135229(P2011−135229)
【出願日】平成23年6月17日(2011.6.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月17日(2011.6.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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