情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
【課題】 情報処理装置に関する情報を必要としている通知先が情報処理装置に登録されな続けるのを防止する。
【解決手段】 情報処理装置は、登録要求の送信元が特定の範囲のネットワークに属するか否かに従って、通知先の登録が有効な時間を変更する。或いは、通知先が特定の範囲のネットワークに属するか否かに従って、通知先の登録が有効な時間を変更する。
【解決手段】 情報処理装置は、登録要求の送信元が特定の範囲のネットワークに属するか否かに従って、通知先の登録が有効な時間を変更する。或いは、通知先が特定の範囲のネットワークに属するか否かに従って、通知先の登録が有効な時間を変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する情報を所定の通知先に通知する情報処理装置に関に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置は、通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信し、情報処理装置に関する情報をその通知先に通知することができた(特許文献1及び2)。
【特許文献1】特開平11−203094号公報
【特許文献2】特開2000−137585号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通知先の登録を要求する登録要求を外部装置が送信して、通知先が情報処理装置に登録された後、情報処理装置の再起動などによってその通知先を示す情報が消えてしまう場合がある。この場合、情報処理装置が再起動後に、情報処理装置が起動した旨の情報を送信し、外部装置がその情報を受けるのに応じて登録要求を再度送信する。
【0004】
しかし、起動した旨の情報があらゆる外部装置に届くとは限らず、外部装置によっては、その情報を受けるのに応じて登録要求を送信することができない。例えば、起動した旨の情報がマルチキャスト送信された場合には、ルータにさえぎられて、ルータを超えた先のネットワークに存在する外部装置にはその情報が届かない場合がある。
【0005】
このような場合において、起動した旨の情報を受信できなかった外部装置は、登録要求を送信したつもりでいるので、登録要求を再度送信することがない。実際には、通知先を示す情報が消えてしまっているので、情報処理装置に関する情報がその外部装置には通知されない。これを回避するためには、外部装置が適切なタイミングで登録要求を再度送信できるようになるのが望ましい。
【0006】
通知先が情報処理装置に登録されている時間(通知先の登録の有効期限)が固定的に決められていれば、情報処理装置に関する情報を必要としている全ての外部装置はその有効期限の経過前に登録要求を送信するようになる。これにより、起動した旨の情報を受信できない外部装置もその有効期限の経過前に登録要求を送信するようになる。一方、起動した旨の情報を受信できる外部装置は、起動した旨の情報を受信するのに応じて登録要求を送信すればよいにもかかわらず、その有効期限に従って登録要求を送信しなければならなくなる。その結果、登録要求の送信回数が増加する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る情報処理装置は、前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信される登録要求の送信元が特定の範囲のネットワークに属する場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記送信元に通知し、前記受信手段により受信される登録要求の送信元が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする。
【0008】
本発明に係る情報処理装置は、前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記登録要求の送信元に通知し、前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記登録要求の送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする。
【0009】
本発明に係る情報処理装置は、前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信される登録要求の送信元が特定の範囲のネットワークに属しない場合には、通知先の登録が有効である特定の時間を示す時間情報を前記送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、前記時間情報通知手段は、前記受信手段により受信される登録要求の送信元が前記特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記特定な時間を示す時間情報を前記送信元に通知しないことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る情報処理装置は、前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が特定の範囲のネットワークに属しない場合には、前記通知先の登録が有効である特定の時間を示す時間情報を前記登録要求の送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、前記時間情報通知手段は、前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が前記特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記特定の時間を示す時間情報を前記登録要求の送信元に通知しないことを特徴とする。
【0011】
本発明に係る情報処理方法は、情報処理装置で行われる情報処理方法であって、前記情報処理装置に関する情報の通知先を登録する登録ステップと、前記情報処理装置に関する情報を、前記登録ステップで登録されている通知先に通知する通知ステップと、通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信される登録要求の送信元が特定の範囲のネットワークに属する場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記送信元に通知する第1の時間情報通知ステップと、前記受信ステップで受信される登録要求の送信元が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記送信元に通知する第2の時間情報通知ステップとを有し、前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る情報処理方法は、情報処理装置で行われる情報処理方法であって、前記情報処理装置に関する情報の通知先を登録する登録ステップと、前記情報処理装置に関する情報を、前記登録ステップで登録されている通知先に通知する通知ステップと、通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信ステップと、前記受信ステップ受信される登録要求によって登録されるべき通知先が特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記登録要求の送信元に通知する第1の時間情報通知ステップと、前記受信ステップで受信される登録要求によって登録されるべき通知先が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記登録要求の送信元に通知する第2の時間情報通知ステップとを有し、前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るプログラムは、上記のような情報処理方法をコンピュータに実行させるための、コンピュータにより読み取り可能なプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
情報処理装置に関する情報を必要としている通知先が情報処理装置に登録されない状態が続くのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施例1)
以下、実施例について図面を参照して説明する。
【0016】
図1はシステム構成を示す図である。ネットワーク111には、サーバ装置101、クライアント装置102〜104が接続されており、ネットワーク112には、クライアント装置105が接続されている。ルータ113はネットワーク111とネットワーク112とを接続している。
【0017】
クライアント装置102〜105はそれぞれ、サーバ装置101の状態に関する情報(以下、状態情報)を必要としており、状態情報の通知をしてほしい旨をサーバ装置101に要求する。この際、状態情報の通知先を示す情報(以下、通知先情報)がサーバ装置101の通知先管理テーブルに登録される。クライアント装置102〜105は、通知先情報の登録を要求する登録要求パケットをサーバ装置101に送信し、サーバ装置101はその登録要求パケットに従って、通知先情報を通知先管理テーブルに登録する。
【0018】
ネットワーク111に属しているクライアント装置102〜104は、サーバ装置101からのマルチキャストパケットを受信することができる。そこで、クライアント装置102〜105は、サーバ装置101の起動を示すマルチキャストパケットを受信するのに従って、そのマルチキャストパケットからサーバ装置101のIPアドレスを取得する。次に、クライアント装置102〜105は登録要求パケットをそのIPアドレスに基づいて送信する。
【0019】
マルチキャストパケットはルータ113を超えない場合があるので、クライアント装置105はサーバ装置からのマルチキャストパケットを受信することができない。従って、ユーザがサーバ装置101のIPアドレスを指定し、クライアント装置105は、ユーザから指定されたIPアドレスに基づいて登録要求パケットを送信する。
【0020】
図2はサーバ装置101及びクライアント装置102〜105などの情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。なお、サーバ装置101の一例として、プリンタ、複写機、複合機、ファクシミリ装置が挙げられる。サーバ装置101がプリンタの場合には、図2のハードウェア構成のほかに、プリンタエンジンなどを有する。
【0021】
図2において、CPU201は、サーバ装置またはクライアント装置を制御するためのプログラムに従って、装置全体の制御を行う。ROM202はリードオンリーメモリであり、装置のブートプログラム、装置を制御するための制御プログラム、装置固定のパラメータなどを記憶する。RAM203はランダムアクセスメモリであり、CPU201が装置全体を制御するに当たって利用する一時的なデータを記憶する。通知先管理テーブルはRAM203に用意され、通知先情報はRAM203に記憶される。
【0022】
HDD204はハードディスクドライブである。サーバ装置においては、サーバ装置が提供するサービスを制御するためのサービスプログラムや、そのサービスに付随するデータがHDD204に記憶される。クライアント装置においては、サーバ装置によって提供されるサービスを受けるためのクライアントプログラムや、サーバ装置から受信した状態情報がHDD204に記憶される。NVRAM205は不揮発性メモリであり、装置の各種設定値を記憶する。
【0023】
ネットワークインターフェース制御部206はネットワーク111またはネットワーク112に接続し、ネットワークを介したデータの送受信を制御する。バス200はシステムバスであり、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、NVRAM205及びネットワークインターフェース制御部206に接続し、それらの間で制御信号やデータ信号を送受信する。
【0024】
図3は、クライアント装置102〜105のソフトウェア構成を示す図である。
【0025】
起動通知制御部301は、クライアント装置の起動を示す起動通知メッセージの生成及び送信を制御し、サーバ装置101の起動を示す起動通知メッセージの取得を制御する。起動通知制御部301がSOAP制御部303を呼び出すと、SOAP制御部303は起動通知制御部301からの要求に従って、SOAP/XML形式の起動通知メッセージを生成する。さらに、SOAP制御部303がTCP/IP制御部306を呼び出すと、TCP/IP制御部306はSOAP/XML形式の起動通知メッセージをUDPパケットに変換する。
【0026】
TCP/IP制御部306が、サーバ装置101の起動を示すUDPパケット(以下、起動通知パケット)を受信すると、TCP/IP制御部306がSOAP/XML形式の起動通知メッセージを起動通知パケットから抽出し、それをSOAP制御部303に渡す。SOAP制御部303はSOAP/XML形式の起動通知メッセージを、起動通知制御部301が解釈可能な形式の起動通知メッセージに変換し、その起動通知メッセージを起動通知制御部301に渡す。それとともに、起動通知制御部301は、サーバ装置101の起動を示す通知を受けたことを状態情報取得部302に知らせる。
【0027】
状態情報取得部302は、通知先情報の登録をサーバ装置101に要求する登録要求メッセージの生成及び送信を制御し、サーバ装置101からの登録応答メッセージの受信及び解析を制御する。さらに、サーバ装置101の状態を示す状態通知メッセージの受信及び解析を制御する。
【0028】
状態情報取得部302は、サーバ装置101の起動を示す通知があったことを起動通知制御部301から知らせると、SOAP制御部303を呼び出して、登録要求メッセージの生成をSOAP制御部303に要求する。SOAP制御部303は、その要求に従って、SOAP/XML形式の登録要求メッセージを生成し、HTTP制御部304を呼び出す。すると、HTTP制御部304はHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いて登録要求メッセージをサーバ装置101に送信する。この過程で、登録要求メッセージはTCP/IP制御部306によってTCP/IPパケットに変換され、登録要求パケットとしてサーバ装置101に送信される。
【0029】
登録要求パケットに対する応答として登録応答パケットがTCP/IP制御部306によって受信されると、SOAP/XML形式の登録応答メッセージがHTTP制御部304からSOAP制御部303に渡される。SOAP制御部303はSOAP/XML形式の登録応答メッセージを、状態情報取得部302が解釈可能な形式の登録応答メッセージに変換し、その登録応答メッセージを状態情報取得部302に渡す。状態情報取得部302はその登録応答メッセージを解析し、通知先情報が登録されている期間(以下、通知先の有効期限)が設定されているか否かを判断する。通知先の有効期限が設定されている場合には、状態情報取得部302はタイマを起動し、期限切れまでの残り時間をカウントダウンする。タイマが示す残り時間が所定時間に達すると、状態情報取得部302は登録更新メッセージの生成及び送信を制御する。登録更新メッセージは登録要求メッセージと同じように生成され、登録更新パケットとしてクライアント装置に送信される。
【0030】
サーバ装置101は自身の状態が変化すると、HTTPを使って状態通知メッセージを送信する。サーバ装置101の状態を示す状態通知パケットがTCP/IP制御部306によって受信されると、SOAP/XML形式の状態通知メッセージがHTTP制御部304からSOAP制御部303に渡される。SOAP制御部303はSOAP/XML形式の状態通知メッセージを、状態情報取得部302が解釈可能な形式の状態通知メッセージに変換し、その状態通知メッセージを状態情報取得部302に渡す。状態情報取得部302はその状態通知メッセージを解析し、サーバ装置101の状態を示す状態情報を取得する。
【0031】
SOAP制御部303は起動通知制御部301または状態情報取得部302からの要求に従って、これらからのデータをSOAP/XML形式のメッセージに変換する。また、SOAP/XML形式のメッセージを、起動通知制御部301または状態情報取得部302が解釈可能な形式のメッセージに変換する。
【0032】
メッセージの送受信では、HTTP制御部304及びTCP/IP制御部306を介して行われる、HTTPを用いた方式と、TCP/IP制御部306を介して行われる、UDPパケットのマルチキャストを用いた方式とがある。
【0033】
HTTP制御部304はHTTPを用いた通信を行う。暗号通信が必要の場合には、SSL通信制御部305を介して、HTTPにおけるSSL通信を行う。SSL通信制御部305はSSL通信を実現する。
【0034】
TCP/IP制御部306は、TCP/IPまたはUDPを用いた通信を行うべく、ネットワーク通信ドライバ307を介してTCP/IPパケットやUDPパケットを送受信する。ネットワーク通信ドライバ307はネットワークインターフェース制御部206を制御するソフトウェアである。
【0035】
図4は、サーバ装置101のソフトウェア構成を示す図である。
【0036】
起動通知制御部401は、サーバ装置101の起動を示す起動通知メッセージの生成及び送信を制御し、クライアント装置の起動を示す起動通知メッセージの取得を制御する。起動通知制御部401がSOAP制御部404を呼び出すと、SOAP制御部404は起動通知制御部401からの要求に従って、SOAP/XML形式の起動通知メッセージを生成する。さらに、SOAP制御部404がTCP/IP制御部407を呼び出すと、TCP/IP制御部407はSOAP/XML形式の起動通知メッセージをUDPパケットに変換する。
【0037】
TCP/IP制御部407が、クライアント装置の起動を示すUDPパケット(以下、起動通知パケット)を受信すると、TCP/IP制御部407がSOAP/XML形式の起動通知メッセージを起動通知パケットから抽出し、それをSOAP制御部404に渡す。SOAP制御部404はSOAP/XML形式の起動通知メッセージを、起動通知制御部401が解釈可能な形式の起動通知メッセージに変換し、その起動通知メッセージを起動通知制御部401に渡す。
【0038】
状態情報通知部402は、登録要求メッセージの受信を制御し、登録応答メッセージの生成及び送信を制御し、状態通知メッセージの生成及び送信を制御する。
【0039】
状態情報通知部402は登録要求メッセージを受信すると、その登録要求メッセージの送信元IPアドレスを通知先情報として通知先管理テーブル403に登録する。登録要求パケットがTCP/IP制御部407によって受信されると、SOAP/XML形式の登録要求メッセージがHTTP制御部405からSOAP制御部404に渡される。SOAP制御部404はSOAP/XML形式の登録要求メッセージを、状態情報通知部402が解釈可能な形式の登録要求メッセージに変換し、その登録要求メッセージを状態情報通知部402に渡す。状態情報通知部402はその登録要求メッセージを解析して、送信元IPアドレスと通知すべき状態情報の種類と判断する。そして、状態情報通知部402は、送信元IPアドレスを通知先情報として通知先管理テーブルに登録すると共に、通知すべき状態情報の種類を識別する情報(以下、状態識別情報)を通知先管理テーブルに登録する。通知先情報と状態識別情報とはそれぞれ対応づけて記憶される。
【0040】
状態情報通知部402は、登録要求メッセージに対して、登録応答メッセージを登録要求メッセージの送信元であるクライアント装置に送信する。登録応答メッセージを生成するに当たって、状態情報通知部402は通知先の有効期限を決定する。有効期限の決定方法については後述する。次に、状態情報通知部402は、SOAP制御部404を呼び出して、登録要求メッセージの生成をSOAP制御部404に要求するとともに通知先の有効期限をSOAP制御部404に知らせる。SOAP制御部404は、その要求に従って、SOAP/XML形式の登録応答メッセージを生成する。この登録応答メッセージには通知先の有効期限を示す情報(以下、有効期限情報)が含まれている。SOAP制御部404がHTTP制御部405を呼び出すと、HTTP制御部405はHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いて登録応答メッセージをクライアント装置に送信する。この過程で、登録応答メッセージはTCP/IP制御部407によってTCP/IPパケットに変換され、登録応答パケットとしてクライアント装置に送信される。
【0041】
サーバ装置101で状態の変化が発生すると、サーバ装置101は状態通知メッセージを、通知先管理テーブルに記憶されている通知先情報が示すクライアント装置に送信する。ただし、発生した状態変化の種類が状態識別情報に該当しない場合には、その状態識別情報に対応づけられた通知先情報が示すクライアント装置には状態通知メッセージは送信されない。
【0042】
状態情報通知部402は、SOAP制御部404を呼び出して、状態通知メッセージの生成をSOAP制御部404に要求するとともに状態情報と通知先情報とをSOAP制御部404に知らせる。SOAP制御部404は、その要求に従って、SOAP/XML形式の状態通知メッセージを生成する。この状態通知メッセージは状態情報を含む。SOAP制御部404はその状態通知メッセージと通知先情報とをHTTP制御部405に渡す。HTTP制御部405はHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いて状態通知メッセージを、通知先情報によって示されるクライアント装置に送信する。この過程で、状態通知メッセージはTCP/IP制御部407によってTCP/IPパケットに変換され、状態通知パケットとして、通知先情報によって示されるクライアント装置に送信される。
【0043】
SOAP制御部404は起動通知制御部401または状態情報通知部402からの要求に従って、これらからのデータをSOAP/XML形式のメッセージに変換する。また、SOAP/XML形式のメッセージを、起動通知制御部401または状態情報通知部402が解釈可能な形式のメッセージに変換する。
【0044】
メッセージの送受信では、HTTP制御部405及びTCP/IP制御部407を介して行われる、HTTPを用いた方式と、TCP/IP制御部407を介して行われる、UDPパケットのマルチキャストを用いた方式とがある。
【0045】
HTTP制御部405はHTTPを用いた通信を行う。暗号通信が必要の場合には、SSL通信制御部406を介して、HTTPにおけるSSL通信を行う。SSL通信制御部406はSSL通信を実現する。
【0046】
TCP/IP制御部407は、TCP/IPまたはUDPを用いた通信を行うべく、ネットワーク通信ドライバ408を介してTCP/IPパケットやUDPパケットを送受信する。ネットワーク通信ドライバ408はネットワークインターフェース制御部206を制御するソフトウェアである。
【0047】
図5は起動通知メッセージの一例を示す図である。501は起動通知メッセージの送信元を一意に特定するためのMAC(Media Access Control)アドレスである。502は起動通知メッセージの送信元のIPアドレスである。503は状態情報の登録を行うべきか否かを判別するために用いられるタイプ情報である。504は、起動通知メッセージの送信元が起動した日時を示す日時情報である。
【0048】
図6は登録要求メッセージの一例を示す図である。601は登録要求メッセージの送信元のMACアドレスである。602は登録要求メッセージの送信元のIPアドレスである。603はサーバ装置101が提供するサーバ機能に対応したクライアント装置であることを示すタイプ情報である。604は通知すべき状態情報の種類を識別する状態識別情報である。605は登録要求メッセージを生成した日時を示す日時情報である。
【0049】
図7は登録更新メッセージの一例を示す図である。クライアント装置102〜105は、通知先の登録を延長してほしい場合に、登録更新メッセージをサーバ装置101に送信する。サーバ装置101は、登録更新メッセージを受信すると、通知先の有効期限を延長すると共に、延長後の有効期限を示す登録応答メッセージを、登録更新メッセージの送信元であるクライアント装置に送信する。
【0050】
701は登録更新メッセージの送信元のMACアドレスである。702は登録更新メッセージの送信元のIPアドレスである。703はサーバ装置101が提供するサーバ機能に対応したクライアント装置であることを示すタイプ情報である。704は通知すべき状態情報の種類を識別する状態識別情報である。705は登録更新メッセージを生成した日時を示す日時情報である。
【0051】
図8及び図9は登録応答メッセージの一例を示す図である。図8は、登録要求メッセージに対する登録応答メッセージである。801は登録応答メッセージを送信したサーバ装置101のサービスを示すタイプ情報である。802は、通知すべき状態情報の種類を識別する状態識別情報である。803は、通知先の有効期限を示す有効期限情報である。有効期限が無い場合、有効期限の項目自体が省略されるか、あるいは有効期限情報が空になる。
【0052】
有効期限情報は、通知先の登録が無効になる日時を示していても、通知先の登録が無効になるまでの残り時間を示していても良い。
【0053】
図9は、登録更新メッセージに対する登録応答メッセージである。901は登録応答メッセージを送信したサーバ装置101のサービスを示すタイプ情報である。902は、通知すべき状態情報の種類を識別する状態識別情報である。903は、延長後の有効期限を示す有効期限情報である。有効期限が無い場合、有効期限の項目自体が省略されるか、あるいは有効期限情報が空になる。
【0054】
図10は、状態通知メッセージの一例を示す図である。1001はサーバ装置101のサービスの内容を示すタイプ情報である。1002は通知される状態情報の種類を示す状態識別情報である。1003はサーバ装置101の状態を示す状態情報である。1004は、サーバ装置101が状態情報が示す状態にある理由を示す理由情報である。例えば、図10の例は、サーバ装置101にログインしているメンバーが所定数を超えたためにサーバ装置101がビジー状態になったことを示している。
【0055】
図11は、状態情報の通知先の登録に係る処理の一例を示すシーケンス図である。また、図11は通知先管理テーブルの内容がどのように変化するかも示す。
【0056】
ステップS1101では、サーバ装置101が起動し、起動通知パケットを特定の範囲のネットワークにマルチキャスト送信する。図1の例では、特定の範囲のネットワークとは、マルチキャストパケットが届く範囲であるネットワーク111である。
【0057】
ステップS1102では、ネットワーク111に属するクライアント装置102〜104が、起動通知パケットの送信元のIPアドレスを確認した上で、登録要求パケットをサーバ装置101に送信する。
【0058】
ステップS1103では、サーバ装置101は、登録要求パケットの送信元のIPアドレスを確認し、その送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属するか否かを判断する。図1の例では、特定の範囲のネットワークはネットワーク111である。送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属する場合には、サーバ装置101は、通知先の有効期限を無期限と決定し、送信元のIPアドレスを示す通知先情報と無期限を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに登録する。
【0059】
ステップS1104では、サーバ装置101は、登録要求パケットの送信元であるクライアント装置に対して、登録応答パケットを送信する。この登録応答パケットは無期限を示す有効期限情報を含む。
【0060】
ステップS1105では、クライアント装置105が登録要求パケットをサーバ装置101に送信する。クライアント装置105は、起動通知パケットを受信することができないため、サーバ装置101のIPアドレスを起動通知パケットから知ることはできない。代わりに、ユーザがサーバ装置101のIPアドレスを指定するのに従って、登録要求パケットを送信する。
【0061】
ステップS1106では、サーバ装置101は、登録要求パケットの送信元のIPアドレスを確認し、その送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属するか否かを判断する。図1の例では、特定の範囲のネットワークはネットワーク111である。送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属しない場合には、サーバ装置101は、通知先の有効期限を15分と決定する。その上で、サーバ装置101は送信元のIPアドレスを示す通知先情報と15分を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに登録する。
【0062】
ステップS1107では、サーバ装置101は、登録要求パケットの送信元であるクライアント装置に対して、登録応答パケットを送信する。この登録応答パケットは15分を示す有効期限情報を含む。
【0063】
クライアント装置105は、通知先の有効期限が無期限ではない登録応答パケットを受信したことから、その期限が切れる前に、通知先の登録を更新しなければならない。そこで、ステップS1108では、クライアント装置105は登録応答パケットに含まれる有効期限情報が示す時間を確認した上で、内部タイマを起動する。
【0064】
ステップS1109でサーバ装置101の状態変化が発生すると、ステップS1110では、サーバ装置101は通知先管理テーブルに登録されている通知先のそれぞれに状態通知パケットを送信する。
【0065】
ステップS1111では、サーバ装置101は何らかの理由により再起動を行う。その結果、通知先管理テーブルに記憶されている情報は全て失われる。
【0066】
サーバ装置101は再起動をすると、ステップS1112で、あらためて起動通知パケットを特定の範囲のネットワークにマルチキャストパケット送信する。
【0067】
起動通知パケットが送信されると、あらためて登録要求パケットが送信され、通知先情報が通知先管理テーブルに登録される。ステップS1113では、クライアント装置102〜104が登録要求パケットをサーバ装置101に送信する。送信元のクライアント装置102〜104は特定の範囲のネットワークに属するため、ステップS1114では、サーバ装置101は通知先の有効期限を無期限と決定する。その上で、送信元IPアドレスを示す通知先情報と無期限を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに登録する。ステップS1115では、サーバ装置101は、クライアント装置102〜104に対して、登録応答パケットを送信する。この登録応答パケットは無期限を示す有効期限情報を含む。
【0068】
一方、ネットワーク112に属するクライアント装置105は、ステップS1112で送信された起動通知パケットを受信することがないため、サーバ装置101の再起動を検知することができない。しかし、クライアント装置105の場合には、ステップS1105で登録された通知先の有効期限が15分になっているため、有効期限が切れる前に登録更新パケットが送信される。ステップS1116では、内部タイマが15分未満の所定時間(例えば14分)を示すのに従って、クライアント装置105は登録更新パケットをサーバ装置101に送信する。
【0069】
サーバ装置101はクライアント装置105から登録更新パケットを受信するものの、クライアント装置105のIPアドレスは通知先情報として通知先管理テーブルに登録されていない。従って、ステップS1117では、サーバ装置101はエラーを示す登録応答パケットをクライアント装置105に送信する。
【0070】
クライアント装置105はエラーを示す登録応答パケットを受信すると、更新に失敗したことを検知し、通知先の登録が無効になっていることを知る。そこで、ステップS1118では、クライアント装置105ではあらためて登録要求パケットをサーバ装置101に送信する。
【0071】
すると、ステップS1119では、サーバ装置101は、登録要求パケットの送信元のIPアドレスを確認し、その送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属するか否かを判断する。クライアント装置105は特定の範囲のネットワークに属しないため、サーバ装置101は、通知先の有効期限を15分と決定する。その上で、サーバ装置101は送信元のIPアドレスを示す通知先情報と15分を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに登録する。ステップS1120では、サーバ装置101は、クライアント装置105に対して登録応答パケットを送信する。
【0072】
このように、再起動後の起動通知パケットがクライアント装置105に送信されない場合でも、クライアント装置105は通知先の再登録をサーバ装置101に要求することができる。
【0073】
図12は、状態情報通知部402で行われる通知先の登録処理の一例を示すフローチャートである。通知先の登録処理は、サーバ装置101のCPU201が図12のフローチャートに基づくプルグラムを実行することにより、行われる。
【0074】
ステップS1201では、状態情報通知部402は登録要求メッセージまたは登録更新メッセージをクライアント装置から受信する。ステップS1202では、状態情報通知部402は、登録要求メッセージ及び登録更新メッセージのうちのいずれを受信したかを判断する。登録要求メッセージを受信したと判断した場合にはステップS1203に移行し、登録更新メッセージを受信したと判断した場合にはステップS1210に移行する。
【0075】
ステップS1203では、状態情報通知部402は、登録要求メッセージの送信元であるクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属するかどうかを判断する。
【0076】
図1の例では、特定の範囲のネットワークとはネットワーク111である。登録要求メッセージの送信元が特定の範囲のネットワークに属するか同かを判断するに当たっては、送信元IPアドレスと、サーバ装置101のIPアドレスと、サブネットマスクとが用いられる。状態情報通知部402は、サブネットマスクに基づいて、送信IPアドレスが属するサブネットワークとサーバ装置101が属するサブネットワークとが同じであるかを判断する。例えば、送信元IPアドレスが「192.168.1.3」で、サーバ装置101のIPアドレスが「192.168.1.4」で、サブネットマスクが「255.255.255.0」である場合、両者が属するサブネットワークは同一である。一方、送信元IPアドレスが「192.168.2.3」である場合、送信元が属するサブネットワークのアドレスは「192.168.2.0」で、サーバ装置101が属するサブネットワークのアドレスは「192.168.1.0となる。両者が属するサブネットワークはそれぞれ異なる。
【0077】
送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属すると判断した場合にはステップS1204に移行し、送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属しないと判断した場合にはステップS1207に移行する。
【0078】
ステップS1204では、状態情報通知部402は、通知先の有効期限を無期限と決定する。無期限とすることにより、登録要求の送信回数が軽減される。ステップS1205では、状態情報通知部402は、登録要求メッセージの送信元IPアドレスを示す通知先情報と無期限を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに登録する。この他、状態識別情報なども通知先管理テーブルに登録される。
【0079】
ステップS1206では、状態情報通知部402は、無期限を示す有効期限情報を含む登録応答メッセージをクライアント装置に対して送信するよう制御する。
【0080】
ステップS1207では、状態情報通知部402は、通知先の有効期限を15分と決定する。ステップS1208では、状態情報通知部402は、登録要求メッセージの送信元IPアドレスを示す通知先情報と15分を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに登録する。この他、状態識別情報なども通知先管理テーブルに登録される。なお、15分は一例であり、無期限ではない所定時間であれば他の値でも良い。
【0081】
ステップS1209では、状態情報通知部402は、15分を示す有効期限情報を含む登録応答メッセージをクライアント装置に対して送信するよう制御する。
【0082】
ステップS1210では、状態情報通知部402は、登録更新メッセージの送信元IPアドレスが通知先情報として通知先管理テーブルに登録されているかどうかを判断する。登録更新メッセージの送信元IPアドレスが通知先管理テーブルに登録されていると判断した場合にはステップS1212に移行する。登録更新メッセージの送信元IPアドレスが通知先管理テーブルに登録されていないと判断した場合にはステップS1211に移行する。
【0083】
ステップS1211では、状態情報通知部402は、エラーを示す登録応答メッセージをクライアント装置に送信するよう制御する。
【0084】
ステップS1212では、状態情報通知部402は、登録更新メッセージの送信元であるクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属するかどうかを判断する。ここで特定の範囲のネットワークとはネットワーク111である。
【0085】
送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属すると判断した場合にはステップS1213に移行し、送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属しないと判断した場合にはステップS1216に移行する。
【0086】
ステップS1213では、状態情報通知部402は、通知先の有効期限を無期限と決定する。ステップS1214では、状態情報通知部402は、登録更新メッセージの送信元IPアドレスを示す通知先情報と無期限を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに改めて登録する。
【0087】
ステップS1215では、状態情報通知部402は、無期限を示す有効期限情報を含む登録応答メッセージをクライアント装置に対して送信するよう制御する。
【0088】
ステップS1216では、状態情報通知部402は、通知先の有効期限を15分と決定する。ステップS1217では、状態情報通知部402は、登録更新メッセージの送信元IPアドレスを示す通知先情報と15分を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに改めて登録する。なお、15分は一例であり、無期限ではない所定時間であれば他の値でも良い。
【0089】
ステップS1218では、状態情報通知部402は、15分を示す有効期限情報を含む登録応答メッセージをクライアント装置に対して送信するよう制御する。
【0090】
(実施例2)
実施例1では、サーバ装置101は、登録要求メッセージの送信元IPアドレスを通知先情報として通知先管理テーブルに登録した。しかし、登録要求メッセージが通知先情報を含み、登録要求メッセージに含まれる通知先情報が通知先管理テーブルに登録されても良い。この場合には、状態情報通知部402は、図1202において、登録要求メッセージに含まれる通知先情報が示す通知先が特定の範囲のネットワークに属するかどうかを判断することになる。
【0091】
実施例の1では、ステップS1204及びS1213において、通知先の有効期限を無期限とした。しかし、S1207やS1216において決定される有効期限より長い時間であれば、無期限でなくても良い。
【0092】
実施例1では、特定の範囲のネットワークを、サーバ装置101が属するサブネットワークとした。しかし、ネットワーク環境によっては、マルチキャストパケットが或る程度の数のルータを超える場合があれば、サブネットワークよりも広い範囲を特定の範囲としても良い。
【0093】
実施例1では、サーバ装置およびクライアント装置のアドレスはIPアドレスであったが、他の体系のアドレスであっても良い。
【0094】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムを読み出して実行することによっても達成され得る。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
【0095】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0096】
プログラムを供給するための記録媒体としては、様々なものが使用できる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などである。
【0097】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページからハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。その場合、ダウンロードされるのは、本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルであってもよい。
【0098】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0099】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布する形態としても良い。その場合、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムが実行可能な形式でコンピュータにインストールされるようにする。
【0100】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される形態以外の形態でも実現可能である。例えば、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0101】
更に、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれるようにしてもよい。この場合、その後で、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】システム構成を示す図である。
【図2】サーバ装置101及びクライアント装置102〜105などの情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】クライアント装置102〜105のソフトウェア構成を示す図である。
【図4】サーバ装置101のソフトウェア構成を示す図である。
【図5】起動通知メッセージの一例を示す図である。
【図6】登録要求メッセージの一例を示す図である。
【図7】登録更新メッセージの一例を示す図である。
【図8】登録応答メッセージの一例を示す図である。
【図9】登録応答メッセージの一例を示す図である。
【図10】状態通知メッセージの一例を示す図である。
【図11】状態情報の通知先の登録に係る処理の一例を示すシーケンス図である。
【図12】状態情報通知部402で行われる通知先の登録処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0103】
101 サーバ装置
102 クライアント装置
103 クライアント装置
104 クライアント装置
105 クライアント装置
111 ネットワーク
112 ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する情報を所定の通知先に通知する情報処理装置に関に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置は、通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信し、情報処理装置に関する情報をその通知先に通知することができた(特許文献1及び2)。
【特許文献1】特開平11−203094号公報
【特許文献2】特開2000−137585号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通知先の登録を要求する登録要求を外部装置が送信して、通知先が情報処理装置に登録された後、情報処理装置の再起動などによってその通知先を示す情報が消えてしまう場合がある。この場合、情報処理装置が再起動後に、情報処理装置が起動した旨の情報を送信し、外部装置がその情報を受けるのに応じて登録要求を再度送信する。
【0004】
しかし、起動した旨の情報があらゆる外部装置に届くとは限らず、外部装置によっては、その情報を受けるのに応じて登録要求を送信することができない。例えば、起動した旨の情報がマルチキャスト送信された場合には、ルータにさえぎられて、ルータを超えた先のネットワークに存在する外部装置にはその情報が届かない場合がある。
【0005】
このような場合において、起動した旨の情報を受信できなかった外部装置は、登録要求を送信したつもりでいるので、登録要求を再度送信することがない。実際には、通知先を示す情報が消えてしまっているので、情報処理装置に関する情報がその外部装置には通知されない。これを回避するためには、外部装置が適切なタイミングで登録要求を再度送信できるようになるのが望ましい。
【0006】
通知先が情報処理装置に登録されている時間(通知先の登録の有効期限)が固定的に決められていれば、情報処理装置に関する情報を必要としている全ての外部装置はその有効期限の経過前に登録要求を送信するようになる。これにより、起動した旨の情報を受信できない外部装置もその有効期限の経過前に登録要求を送信するようになる。一方、起動した旨の情報を受信できる外部装置は、起動した旨の情報を受信するのに応じて登録要求を送信すればよいにもかかわらず、その有効期限に従って登録要求を送信しなければならなくなる。その結果、登録要求の送信回数が増加する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る情報処理装置は、前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信される登録要求の送信元が特定の範囲のネットワークに属する場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記送信元に通知し、前記受信手段により受信される登録要求の送信元が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする。
【0008】
本発明に係る情報処理装置は、前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記登録要求の送信元に通知し、前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記登録要求の送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする。
【0009】
本発明に係る情報処理装置は、前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信される登録要求の送信元が特定の範囲のネットワークに属しない場合には、通知先の登録が有効である特定の時間を示す時間情報を前記送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、前記時間情報通知手段は、前記受信手段により受信される登録要求の送信元が前記特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記特定な時間を示す時間情報を前記送信元に通知しないことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る情報処理装置は、前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が特定の範囲のネットワークに属しない場合には、前記通知先の登録が有効である特定の時間を示す時間情報を前記登録要求の送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、前記時間情報通知手段は、前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が前記特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記特定の時間を示す時間情報を前記登録要求の送信元に通知しないことを特徴とする。
【0011】
本発明に係る情報処理方法は、情報処理装置で行われる情報処理方法であって、前記情報処理装置に関する情報の通知先を登録する登録ステップと、前記情報処理装置に関する情報を、前記登録ステップで登録されている通知先に通知する通知ステップと、通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信される登録要求の送信元が特定の範囲のネットワークに属する場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記送信元に通知する第1の時間情報通知ステップと、前記受信ステップで受信される登録要求の送信元が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記送信元に通知する第2の時間情報通知ステップとを有し、前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る情報処理方法は、情報処理装置で行われる情報処理方法であって、前記情報処理装置に関する情報の通知先を登録する登録ステップと、前記情報処理装置に関する情報を、前記登録ステップで登録されている通知先に通知する通知ステップと、通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信ステップと、前記受信ステップ受信される登録要求によって登録されるべき通知先が特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記登録要求の送信元に通知する第1の時間情報通知ステップと、前記受信ステップで受信される登録要求によって登録されるべき通知先が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記登録要求の送信元に通知する第2の時間情報通知ステップとを有し、前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るプログラムは、上記のような情報処理方法をコンピュータに実行させるための、コンピュータにより読み取り可能なプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
情報処理装置に関する情報を必要としている通知先が情報処理装置に登録されない状態が続くのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施例1)
以下、実施例について図面を参照して説明する。
【0016】
図1はシステム構成を示す図である。ネットワーク111には、サーバ装置101、クライアント装置102〜104が接続されており、ネットワーク112には、クライアント装置105が接続されている。ルータ113はネットワーク111とネットワーク112とを接続している。
【0017】
クライアント装置102〜105はそれぞれ、サーバ装置101の状態に関する情報(以下、状態情報)を必要としており、状態情報の通知をしてほしい旨をサーバ装置101に要求する。この際、状態情報の通知先を示す情報(以下、通知先情報)がサーバ装置101の通知先管理テーブルに登録される。クライアント装置102〜105は、通知先情報の登録を要求する登録要求パケットをサーバ装置101に送信し、サーバ装置101はその登録要求パケットに従って、通知先情報を通知先管理テーブルに登録する。
【0018】
ネットワーク111に属しているクライアント装置102〜104は、サーバ装置101からのマルチキャストパケットを受信することができる。そこで、クライアント装置102〜105は、サーバ装置101の起動を示すマルチキャストパケットを受信するのに従って、そのマルチキャストパケットからサーバ装置101のIPアドレスを取得する。次に、クライアント装置102〜105は登録要求パケットをそのIPアドレスに基づいて送信する。
【0019】
マルチキャストパケットはルータ113を超えない場合があるので、クライアント装置105はサーバ装置からのマルチキャストパケットを受信することができない。従って、ユーザがサーバ装置101のIPアドレスを指定し、クライアント装置105は、ユーザから指定されたIPアドレスに基づいて登録要求パケットを送信する。
【0020】
図2はサーバ装置101及びクライアント装置102〜105などの情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。なお、サーバ装置101の一例として、プリンタ、複写機、複合機、ファクシミリ装置が挙げられる。サーバ装置101がプリンタの場合には、図2のハードウェア構成のほかに、プリンタエンジンなどを有する。
【0021】
図2において、CPU201は、サーバ装置またはクライアント装置を制御するためのプログラムに従って、装置全体の制御を行う。ROM202はリードオンリーメモリであり、装置のブートプログラム、装置を制御するための制御プログラム、装置固定のパラメータなどを記憶する。RAM203はランダムアクセスメモリであり、CPU201が装置全体を制御するに当たって利用する一時的なデータを記憶する。通知先管理テーブルはRAM203に用意され、通知先情報はRAM203に記憶される。
【0022】
HDD204はハードディスクドライブである。サーバ装置においては、サーバ装置が提供するサービスを制御するためのサービスプログラムや、そのサービスに付随するデータがHDD204に記憶される。クライアント装置においては、サーバ装置によって提供されるサービスを受けるためのクライアントプログラムや、サーバ装置から受信した状態情報がHDD204に記憶される。NVRAM205は不揮発性メモリであり、装置の各種設定値を記憶する。
【0023】
ネットワークインターフェース制御部206はネットワーク111またはネットワーク112に接続し、ネットワークを介したデータの送受信を制御する。バス200はシステムバスであり、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、NVRAM205及びネットワークインターフェース制御部206に接続し、それらの間で制御信号やデータ信号を送受信する。
【0024】
図3は、クライアント装置102〜105のソフトウェア構成を示す図である。
【0025】
起動通知制御部301は、クライアント装置の起動を示す起動通知メッセージの生成及び送信を制御し、サーバ装置101の起動を示す起動通知メッセージの取得を制御する。起動通知制御部301がSOAP制御部303を呼び出すと、SOAP制御部303は起動通知制御部301からの要求に従って、SOAP/XML形式の起動通知メッセージを生成する。さらに、SOAP制御部303がTCP/IP制御部306を呼び出すと、TCP/IP制御部306はSOAP/XML形式の起動通知メッセージをUDPパケットに変換する。
【0026】
TCP/IP制御部306が、サーバ装置101の起動を示すUDPパケット(以下、起動通知パケット)を受信すると、TCP/IP制御部306がSOAP/XML形式の起動通知メッセージを起動通知パケットから抽出し、それをSOAP制御部303に渡す。SOAP制御部303はSOAP/XML形式の起動通知メッセージを、起動通知制御部301が解釈可能な形式の起動通知メッセージに変換し、その起動通知メッセージを起動通知制御部301に渡す。それとともに、起動通知制御部301は、サーバ装置101の起動を示す通知を受けたことを状態情報取得部302に知らせる。
【0027】
状態情報取得部302は、通知先情報の登録をサーバ装置101に要求する登録要求メッセージの生成及び送信を制御し、サーバ装置101からの登録応答メッセージの受信及び解析を制御する。さらに、サーバ装置101の状態を示す状態通知メッセージの受信及び解析を制御する。
【0028】
状態情報取得部302は、サーバ装置101の起動を示す通知があったことを起動通知制御部301から知らせると、SOAP制御部303を呼び出して、登録要求メッセージの生成をSOAP制御部303に要求する。SOAP制御部303は、その要求に従って、SOAP/XML形式の登録要求メッセージを生成し、HTTP制御部304を呼び出す。すると、HTTP制御部304はHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いて登録要求メッセージをサーバ装置101に送信する。この過程で、登録要求メッセージはTCP/IP制御部306によってTCP/IPパケットに変換され、登録要求パケットとしてサーバ装置101に送信される。
【0029】
登録要求パケットに対する応答として登録応答パケットがTCP/IP制御部306によって受信されると、SOAP/XML形式の登録応答メッセージがHTTP制御部304からSOAP制御部303に渡される。SOAP制御部303はSOAP/XML形式の登録応答メッセージを、状態情報取得部302が解釈可能な形式の登録応答メッセージに変換し、その登録応答メッセージを状態情報取得部302に渡す。状態情報取得部302はその登録応答メッセージを解析し、通知先情報が登録されている期間(以下、通知先の有効期限)が設定されているか否かを判断する。通知先の有効期限が設定されている場合には、状態情報取得部302はタイマを起動し、期限切れまでの残り時間をカウントダウンする。タイマが示す残り時間が所定時間に達すると、状態情報取得部302は登録更新メッセージの生成及び送信を制御する。登録更新メッセージは登録要求メッセージと同じように生成され、登録更新パケットとしてクライアント装置に送信される。
【0030】
サーバ装置101は自身の状態が変化すると、HTTPを使って状態通知メッセージを送信する。サーバ装置101の状態を示す状態通知パケットがTCP/IP制御部306によって受信されると、SOAP/XML形式の状態通知メッセージがHTTP制御部304からSOAP制御部303に渡される。SOAP制御部303はSOAP/XML形式の状態通知メッセージを、状態情報取得部302が解釈可能な形式の状態通知メッセージに変換し、その状態通知メッセージを状態情報取得部302に渡す。状態情報取得部302はその状態通知メッセージを解析し、サーバ装置101の状態を示す状態情報を取得する。
【0031】
SOAP制御部303は起動通知制御部301または状態情報取得部302からの要求に従って、これらからのデータをSOAP/XML形式のメッセージに変換する。また、SOAP/XML形式のメッセージを、起動通知制御部301または状態情報取得部302が解釈可能な形式のメッセージに変換する。
【0032】
メッセージの送受信では、HTTP制御部304及びTCP/IP制御部306を介して行われる、HTTPを用いた方式と、TCP/IP制御部306を介して行われる、UDPパケットのマルチキャストを用いた方式とがある。
【0033】
HTTP制御部304はHTTPを用いた通信を行う。暗号通信が必要の場合には、SSL通信制御部305を介して、HTTPにおけるSSL通信を行う。SSL通信制御部305はSSL通信を実現する。
【0034】
TCP/IP制御部306は、TCP/IPまたはUDPを用いた通信を行うべく、ネットワーク通信ドライバ307を介してTCP/IPパケットやUDPパケットを送受信する。ネットワーク通信ドライバ307はネットワークインターフェース制御部206を制御するソフトウェアである。
【0035】
図4は、サーバ装置101のソフトウェア構成を示す図である。
【0036】
起動通知制御部401は、サーバ装置101の起動を示す起動通知メッセージの生成及び送信を制御し、クライアント装置の起動を示す起動通知メッセージの取得を制御する。起動通知制御部401がSOAP制御部404を呼び出すと、SOAP制御部404は起動通知制御部401からの要求に従って、SOAP/XML形式の起動通知メッセージを生成する。さらに、SOAP制御部404がTCP/IP制御部407を呼び出すと、TCP/IP制御部407はSOAP/XML形式の起動通知メッセージをUDPパケットに変換する。
【0037】
TCP/IP制御部407が、クライアント装置の起動を示すUDPパケット(以下、起動通知パケット)を受信すると、TCP/IP制御部407がSOAP/XML形式の起動通知メッセージを起動通知パケットから抽出し、それをSOAP制御部404に渡す。SOAP制御部404はSOAP/XML形式の起動通知メッセージを、起動通知制御部401が解釈可能な形式の起動通知メッセージに変換し、その起動通知メッセージを起動通知制御部401に渡す。
【0038】
状態情報通知部402は、登録要求メッセージの受信を制御し、登録応答メッセージの生成及び送信を制御し、状態通知メッセージの生成及び送信を制御する。
【0039】
状態情報通知部402は登録要求メッセージを受信すると、その登録要求メッセージの送信元IPアドレスを通知先情報として通知先管理テーブル403に登録する。登録要求パケットがTCP/IP制御部407によって受信されると、SOAP/XML形式の登録要求メッセージがHTTP制御部405からSOAP制御部404に渡される。SOAP制御部404はSOAP/XML形式の登録要求メッセージを、状態情報通知部402が解釈可能な形式の登録要求メッセージに変換し、その登録要求メッセージを状態情報通知部402に渡す。状態情報通知部402はその登録要求メッセージを解析して、送信元IPアドレスと通知すべき状態情報の種類と判断する。そして、状態情報通知部402は、送信元IPアドレスを通知先情報として通知先管理テーブルに登録すると共に、通知すべき状態情報の種類を識別する情報(以下、状態識別情報)を通知先管理テーブルに登録する。通知先情報と状態識別情報とはそれぞれ対応づけて記憶される。
【0040】
状態情報通知部402は、登録要求メッセージに対して、登録応答メッセージを登録要求メッセージの送信元であるクライアント装置に送信する。登録応答メッセージを生成するに当たって、状態情報通知部402は通知先の有効期限を決定する。有効期限の決定方法については後述する。次に、状態情報通知部402は、SOAP制御部404を呼び出して、登録要求メッセージの生成をSOAP制御部404に要求するとともに通知先の有効期限をSOAP制御部404に知らせる。SOAP制御部404は、その要求に従って、SOAP/XML形式の登録応答メッセージを生成する。この登録応答メッセージには通知先の有効期限を示す情報(以下、有効期限情報)が含まれている。SOAP制御部404がHTTP制御部405を呼び出すと、HTTP制御部405はHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いて登録応答メッセージをクライアント装置に送信する。この過程で、登録応答メッセージはTCP/IP制御部407によってTCP/IPパケットに変換され、登録応答パケットとしてクライアント装置に送信される。
【0041】
サーバ装置101で状態の変化が発生すると、サーバ装置101は状態通知メッセージを、通知先管理テーブルに記憶されている通知先情報が示すクライアント装置に送信する。ただし、発生した状態変化の種類が状態識別情報に該当しない場合には、その状態識別情報に対応づけられた通知先情報が示すクライアント装置には状態通知メッセージは送信されない。
【0042】
状態情報通知部402は、SOAP制御部404を呼び出して、状態通知メッセージの生成をSOAP制御部404に要求するとともに状態情報と通知先情報とをSOAP制御部404に知らせる。SOAP制御部404は、その要求に従って、SOAP/XML形式の状態通知メッセージを生成する。この状態通知メッセージは状態情報を含む。SOAP制御部404はその状態通知メッセージと通知先情報とをHTTP制御部405に渡す。HTTP制御部405はHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いて状態通知メッセージを、通知先情報によって示されるクライアント装置に送信する。この過程で、状態通知メッセージはTCP/IP制御部407によってTCP/IPパケットに変換され、状態通知パケットとして、通知先情報によって示されるクライアント装置に送信される。
【0043】
SOAP制御部404は起動通知制御部401または状態情報通知部402からの要求に従って、これらからのデータをSOAP/XML形式のメッセージに変換する。また、SOAP/XML形式のメッセージを、起動通知制御部401または状態情報通知部402が解釈可能な形式のメッセージに変換する。
【0044】
メッセージの送受信では、HTTP制御部405及びTCP/IP制御部407を介して行われる、HTTPを用いた方式と、TCP/IP制御部407を介して行われる、UDPパケットのマルチキャストを用いた方式とがある。
【0045】
HTTP制御部405はHTTPを用いた通信を行う。暗号通信が必要の場合には、SSL通信制御部406を介して、HTTPにおけるSSL通信を行う。SSL通信制御部406はSSL通信を実現する。
【0046】
TCP/IP制御部407は、TCP/IPまたはUDPを用いた通信を行うべく、ネットワーク通信ドライバ408を介してTCP/IPパケットやUDPパケットを送受信する。ネットワーク通信ドライバ408はネットワークインターフェース制御部206を制御するソフトウェアである。
【0047】
図5は起動通知メッセージの一例を示す図である。501は起動通知メッセージの送信元を一意に特定するためのMAC(Media Access Control)アドレスである。502は起動通知メッセージの送信元のIPアドレスである。503は状態情報の登録を行うべきか否かを判別するために用いられるタイプ情報である。504は、起動通知メッセージの送信元が起動した日時を示す日時情報である。
【0048】
図6は登録要求メッセージの一例を示す図である。601は登録要求メッセージの送信元のMACアドレスである。602は登録要求メッセージの送信元のIPアドレスである。603はサーバ装置101が提供するサーバ機能に対応したクライアント装置であることを示すタイプ情報である。604は通知すべき状態情報の種類を識別する状態識別情報である。605は登録要求メッセージを生成した日時を示す日時情報である。
【0049】
図7は登録更新メッセージの一例を示す図である。クライアント装置102〜105は、通知先の登録を延長してほしい場合に、登録更新メッセージをサーバ装置101に送信する。サーバ装置101は、登録更新メッセージを受信すると、通知先の有効期限を延長すると共に、延長後の有効期限を示す登録応答メッセージを、登録更新メッセージの送信元であるクライアント装置に送信する。
【0050】
701は登録更新メッセージの送信元のMACアドレスである。702は登録更新メッセージの送信元のIPアドレスである。703はサーバ装置101が提供するサーバ機能に対応したクライアント装置であることを示すタイプ情報である。704は通知すべき状態情報の種類を識別する状態識別情報である。705は登録更新メッセージを生成した日時を示す日時情報である。
【0051】
図8及び図9は登録応答メッセージの一例を示す図である。図8は、登録要求メッセージに対する登録応答メッセージである。801は登録応答メッセージを送信したサーバ装置101のサービスを示すタイプ情報である。802は、通知すべき状態情報の種類を識別する状態識別情報である。803は、通知先の有効期限を示す有効期限情報である。有効期限が無い場合、有効期限の項目自体が省略されるか、あるいは有効期限情報が空になる。
【0052】
有効期限情報は、通知先の登録が無効になる日時を示していても、通知先の登録が無効になるまでの残り時間を示していても良い。
【0053】
図9は、登録更新メッセージに対する登録応答メッセージである。901は登録応答メッセージを送信したサーバ装置101のサービスを示すタイプ情報である。902は、通知すべき状態情報の種類を識別する状態識別情報である。903は、延長後の有効期限を示す有効期限情報である。有効期限が無い場合、有効期限の項目自体が省略されるか、あるいは有効期限情報が空になる。
【0054】
図10は、状態通知メッセージの一例を示す図である。1001はサーバ装置101のサービスの内容を示すタイプ情報である。1002は通知される状態情報の種類を示す状態識別情報である。1003はサーバ装置101の状態を示す状態情報である。1004は、サーバ装置101が状態情報が示す状態にある理由を示す理由情報である。例えば、図10の例は、サーバ装置101にログインしているメンバーが所定数を超えたためにサーバ装置101がビジー状態になったことを示している。
【0055】
図11は、状態情報の通知先の登録に係る処理の一例を示すシーケンス図である。また、図11は通知先管理テーブルの内容がどのように変化するかも示す。
【0056】
ステップS1101では、サーバ装置101が起動し、起動通知パケットを特定の範囲のネットワークにマルチキャスト送信する。図1の例では、特定の範囲のネットワークとは、マルチキャストパケットが届く範囲であるネットワーク111である。
【0057】
ステップS1102では、ネットワーク111に属するクライアント装置102〜104が、起動通知パケットの送信元のIPアドレスを確認した上で、登録要求パケットをサーバ装置101に送信する。
【0058】
ステップS1103では、サーバ装置101は、登録要求パケットの送信元のIPアドレスを確認し、その送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属するか否かを判断する。図1の例では、特定の範囲のネットワークはネットワーク111である。送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属する場合には、サーバ装置101は、通知先の有効期限を無期限と決定し、送信元のIPアドレスを示す通知先情報と無期限を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに登録する。
【0059】
ステップS1104では、サーバ装置101は、登録要求パケットの送信元であるクライアント装置に対して、登録応答パケットを送信する。この登録応答パケットは無期限を示す有効期限情報を含む。
【0060】
ステップS1105では、クライアント装置105が登録要求パケットをサーバ装置101に送信する。クライアント装置105は、起動通知パケットを受信することができないため、サーバ装置101のIPアドレスを起動通知パケットから知ることはできない。代わりに、ユーザがサーバ装置101のIPアドレスを指定するのに従って、登録要求パケットを送信する。
【0061】
ステップS1106では、サーバ装置101は、登録要求パケットの送信元のIPアドレスを確認し、その送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属するか否かを判断する。図1の例では、特定の範囲のネットワークはネットワーク111である。送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属しない場合には、サーバ装置101は、通知先の有効期限を15分と決定する。その上で、サーバ装置101は送信元のIPアドレスを示す通知先情報と15分を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに登録する。
【0062】
ステップS1107では、サーバ装置101は、登録要求パケットの送信元であるクライアント装置に対して、登録応答パケットを送信する。この登録応答パケットは15分を示す有効期限情報を含む。
【0063】
クライアント装置105は、通知先の有効期限が無期限ではない登録応答パケットを受信したことから、その期限が切れる前に、通知先の登録を更新しなければならない。そこで、ステップS1108では、クライアント装置105は登録応答パケットに含まれる有効期限情報が示す時間を確認した上で、内部タイマを起動する。
【0064】
ステップS1109でサーバ装置101の状態変化が発生すると、ステップS1110では、サーバ装置101は通知先管理テーブルに登録されている通知先のそれぞれに状態通知パケットを送信する。
【0065】
ステップS1111では、サーバ装置101は何らかの理由により再起動を行う。その結果、通知先管理テーブルに記憶されている情報は全て失われる。
【0066】
サーバ装置101は再起動をすると、ステップS1112で、あらためて起動通知パケットを特定の範囲のネットワークにマルチキャストパケット送信する。
【0067】
起動通知パケットが送信されると、あらためて登録要求パケットが送信され、通知先情報が通知先管理テーブルに登録される。ステップS1113では、クライアント装置102〜104が登録要求パケットをサーバ装置101に送信する。送信元のクライアント装置102〜104は特定の範囲のネットワークに属するため、ステップS1114では、サーバ装置101は通知先の有効期限を無期限と決定する。その上で、送信元IPアドレスを示す通知先情報と無期限を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに登録する。ステップS1115では、サーバ装置101は、クライアント装置102〜104に対して、登録応答パケットを送信する。この登録応答パケットは無期限を示す有効期限情報を含む。
【0068】
一方、ネットワーク112に属するクライアント装置105は、ステップS1112で送信された起動通知パケットを受信することがないため、サーバ装置101の再起動を検知することができない。しかし、クライアント装置105の場合には、ステップS1105で登録された通知先の有効期限が15分になっているため、有効期限が切れる前に登録更新パケットが送信される。ステップS1116では、内部タイマが15分未満の所定時間(例えば14分)を示すのに従って、クライアント装置105は登録更新パケットをサーバ装置101に送信する。
【0069】
サーバ装置101はクライアント装置105から登録更新パケットを受信するものの、クライアント装置105のIPアドレスは通知先情報として通知先管理テーブルに登録されていない。従って、ステップS1117では、サーバ装置101はエラーを示す登録応答パケットをクライアント装置105に送信する。
【0070】
クライアント装置105はエラーを示す登録応答パケットを受信すると、更新に失敗したことを検知し、通知先の登録が無効になっていることを知る。そこで、ステップS1118では、クライアント装置105ではあらためて登録要求パケットをサーバ装置101に送信する。
【0071】
すると、ステップS1119では、サーバ装置101は、登録要求パケットの送信元のIPアドレスを確認し、その送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属するか否かを判断する。クライアント装置105は特定の範囲のネットワークに属しないため、サーバ装置101は、通知先の有効期限を15分と決定する。その上で、サーバ装置101は送信元のIPアドレスを示す通知先情報と15分を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに登録する。ステップS1120では、サーバ装置101は、クライアント装置105に対して登録応答パケットを送信する。
【0072】
このように、再起動後の起動通知パケットがクライアント装置105に送信されない場合でも、クライアント装置105は通知先の再登録をサーバ装置101に要求することができる。
【0073】
図12は、状態情報通知部402で行われる通知先の登録処理の一例を示すフローチャートである。通知先の登録処理は、サーバ装置101のCPU201が図12のフローチャートに基づくプルグラムを実行することにより、行われる。
【0074】
ステップS1201では、状態情報通知部402は登録要求メッセージまたは登録更新メッセージをクライアント装置から受信する。ステップS1202では、状態情報通知部402は、登録要求メッセージ及び登録更新メッセージのうちのいずれを受信したかを判断する。登録要求メッセージを受信したと判断した場合にはステップS1203に移行し、登録更新メッセージを受信したと判断した場合にはステップS1210に移行する。
【0075】
ステップS1203では、状態情報通知部402は、登録要求メッセージの送信元であるクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属するかどうかを判断する。
【0076】
図1の例では、特定の範囲のネットワークとはネットワーク111である。登録要求メッセージの送信元が特定の範囲のネットワークに属するか同かを判断するに当たっては、送信元IPアドレスと、サーバ装置101のIPアドレスと、サブネットマスクとが用いられる。状態情報通知部402は、サブネットマスクに基づいて、送信IPアドレスが属するサブネットワークとサーバ装置101が属するサブネットワークとが同じであるかを判断する。例えば、送信元IPアドレスが「192.168.1.3」で、サーバ装置101のIPアドレスが「192.168.1.4」で、サブネットマスクが「255.255.255.0」である場合、両者が属するサブネットワークは同一である。一方、送信元IPアドレスが「192.168.2.3」である場合、送信元が属するサブネットワークのアドレスは「192.168.2.0」で、サーバ装置101が属するサブネットワークのアドレスは「192.168.1.0となる。両者が属するサブネットワークはそれぞれ異なる。
【0077】
送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属すると判断した場合にはステップS1204に移行し、送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属しないと判断した場合にはステップS1207に移行する。
【0078】
ステップS1204では、状態情報通知部402は、通知先の有効期限を無期限と決定する。無期限とすることにより、登録要求の送信回数が軽減される。ステップS1205では、状態情報通知部402は、登録要求メッセージの送信元IPアドレスを示す通知先情報と無期限を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに登録する。この他、状態識別情報なども通知先管理テーブルに登録される。
【0079】
ステップS1206では、状態情報通知部402は、無期限を示す有効期限情報を含む登録応答メッセージをクライアント装置に対して送信するよう制御する。
【0080】
ステップS1207では、状態情報通知部402は、通知先の有効期限を15分と決定する。ステップS1208では、状態情報通知部402は、登録要求メッセージの送信元IPアドレスを示す通知先情報と15分を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに登録する。この他、状態識別情報なども通知先管理テーブルに登録される。なお、15分は一例であり、無期限ではない所定時間であれば他の値でも良い。
【0081】
ステップS1209では、状態情報通知部402は、15分を示す有効期限情報を含む登録応答メッセージをクライアント装置に対して送信するよう制御する。
【0082】
ステップS1210では、状態情報通知部402は、登録更新メッセージの送信元IPアドレスが通知先情報として通知先管理テーブルに登録されているかどうかを判断する。登録更新メッセージの送信元IPアドレスが通知先管理テーブルに登録されていると判断した場合にはステップS1212に移行する。登録更新メッセージの送信元IPアドレスが通知先管理テーブルに登録されていないと判断した場合にはステップS1211に移行する。
【0083】
ステップS1211では、状態情報通知部402は、エラーを示す登録応答メッセージをクライアント装置に送信するよう制御する。
【0084】
ステップS1212では、状態情報通知部402は、登録更新メッセージの送信元であるクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属するかどうかを判断する。ここで特定の範囲のネットワークとはネットワーク111である。
【0085】
送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属すると判断した場合にはステップS1213に移行し、送信元のクライアント装置が特定の範囲のネットワークに属しないと判断した場合にはステップS1216に移行する。
【0086】
ステップS1213では、状態情報通知部402は、通知先の有効期限を無期限と決定する。ステップS1214では、状態情報通知部402は、登録更新メッセージの送信元IPアドレスを示す通知先情報と無期限を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに改めて登録する。
【0087】
ステップS1215では、状態情報通知部402は、無期限を示す有効期限情報を含む登録応答メッセージをクライアント装置に対して送信するよう制御する。
【0088】
ステップS1216では、状態情報通知部402は、通知先の有効期限を15分と決定する。ステップS1217では、状態情報通知部402は、登録更新メッセージの送信元IPアドレスを示す通知先情報と15分を示す有効期限情報とを通知先管理テーブルに改めて登録する。なお、15分は一例であり、無期限ではない所定時間であれば他の値でも良い。
【0089】
ステップS1218では、状態情報通知部402は、15分を示す有効期限情報を含む登録応答メッセージをクライアント装置に対して送信するよう制御する。
【0090】
(実施例2)
実施例1では、サーバ装置101は、登録要求メッセージの送信元IPアドレスを通知先情報として通知先管理テーブルに登録した。しかし、登録要求メッセージが通知先情報を含み、登録要求メッセージに含まれる通知先情報が通知先管理テーブルに登録されても良い。この場合には、状態情報通知部402は、図1202において、登録要求メッセージに含まれる通知先情報が示す通知先が特定の範囲のネットワークに属するかどうかを判断することになる。
【0091】
実施例の1では、ステップS1204及びS1213において、通知先の有効期限を無期限とした。しかし、S1207やS1216において決定される有効期限より長い時間であれば、無期限でなくても良い。
【0092】
実施例1では、特定の範囲のネットワークを、サーバ装置101が属するサブネットワークとした。しかし、ネットワーク環境によっては、マルチキャストパケットが或る程度の数のルータを超える場合があれば、サブネットワークよりも広い範囲を特定の範囲としても良い。
【0093】
実施例1では、サーバ装置およびクライアント装置のアドレスはIPアドレスであったが、他の体系のアドレスであっても良い。
【0094】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムを読み出して実行することによっても達成され得る。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
【0095】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0096】
プログラムを供給するための記録媒体としては、様々なものが使用できる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などである。
【0097】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページからハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。その場合、ダウンロードされるのは、本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルであってもよい。
【0098】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0099】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布する形態としても良い。その場合、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムが実行可能な形式でコンピュータにインストールされるようにする。
【0100】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される形態以外の形態でも実現可能である。例えば、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0101】
更に、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれるようにしてもよい。この場合、その後で、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】システム構成を示す図である。
【図2】サーバ装置101及びクライアント装置102〜105などの情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】クライアント装置102〜105のソフトウェア構成を示す図である。
【図4】サーバ装置101のソフトウェア構成を示す図である。
【図5】起動通知メッセージの一例を示す図である。
【図6】登録要求メッセージの一例を示す図である。
【図7】登録更新メッセージの一例を示す図である。
【図8】登録応答メッセージの一例を示す図である。
【図9】登録応答メッセージの一例を示す図である。
【図10】状態通知メッセージの一例を示す図である。
【図11】状態情報の通知先の登録に係る処理の一例を示すシーケンス図である。
【図12】状態情報通知部402で行われる通知先の登録処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0103】
101 サーバ装置
102 クライアント装置
103 クライアント装置
104 クライアント装置
105 クライアント装置
111 ネットワーク
112 ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、
前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信される登録要求の送信元が特定の範囲のネットワークに属する場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記送信元に通知し、前記受信手段により受信される登録要求の送信元が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、
前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の時間情報は、通知先の登録が有効な時間が無期限であることを示し、前記第2の時間情報は、通知先の登録が有効な時間が特定の時間であること示すことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受信手段により受信される登録要求の送信元が前記特定の範囲のネットワークに属するか否かを判断する判断手段を有することを特徴とする請求項1或いは2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判断手段は、前記受信手段により受信される登録要求の送信元のIPアドレス、前記情報処理装置のIPアドレス、及びサブネットマスクとに基づいて、前記受信手段により受信される登録要求の送信元が属するサブネットワークが、前記情報処理装置が属するサブネットワークと同じであるかを判断することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定の範囲のネットワークとは、前記情報処理装置の起動を示す情報が送信されて届く範囲のネットワークであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置であって、
前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、
前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記登録要求の送信元に通知し、前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記登録要求の送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、
前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
前記第1の時間情報は、通知先の登録が有効な時間が無期限であることを示し、前記第2の時間情報は、通知先の登録が有効な時間が特定の時間であること示すことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記受信手段により受信される登録要求によって登録されるべき通知先が前記特定の範囲のネットワークに属するか否かを判断する判断手段を有することを特徴とする請求項6或いは7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記判断手段は、前記受信手段により受信される登録要求によって登録されるべき通知先のIPアドレス、前記情報処理装置のIPアドレス、及びサブネットマスクとに基づいて、前記受信手段により受信される登録要求によって登録されるべき通知先が属するサブネットワークが、前記情報処理装置が属するサブネットワークと同じであるかを判断することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記特定の範囲のネットワークとは、前記情報処理装置の起動を示す情報が送信されて届く範囲のネットワークであることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
情報処理装置であって、
前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、
前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信される登録要求の送信元が特定の範囲のネットワークに属しない場合には、通知先の登録が有効である特定の時間を示す時間情報を前記送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、
前記時間情報通知手段は、前記受信手段により受信される登録要求の送信元が前記特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記特定な時間を示す時間情報を前記送信元に通知しないことを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
情報処理装置であって、
前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、
前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が特定の範囲のネットワークに属しない場合には、前記通知先の登録が有効である特定の時間を示す時間情報を前記登録要求の送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、
前記時間情報通知手段は、前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が前記特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記特定の時間を示す時間情報を前記登録要求の送信元に通知しないことを特徴とする情報処理装置。
【請求項13】
情報処理装置で行われる情報処理方法であって、
前記情報処理装置に関する情報の通知先を登録する登録ステップと、
前記情報処理装置に関する情報を、前記登録ステップで登録されている通知先に通知する通知ステップと、
通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信される登録要求の送信元が特定の範囲のネットワークに属する場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記送信元に通知する第1の時間情報通知ステップと、
前記受信ステップで受信される登録要求の送信元が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記送信元に通知する第2の時間情報通知ステップとを有し、
前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
情報処理装置で行われる情報処理方法であって、
前記情報処理装置に関する情報の通知先を登録する登録ステップと、
前記情報処理装置に関する情報を、前記登録ステップで登録されている通知先に通知する通知ステップと、
通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップ受信される登録要求によって登録されるべき通知先が特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記登録要求の送信元に通知する第1の時間情報通知ステップと、
前記受信ステップで受信される登録要求によって登録されるべき通知先が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記登録要求の送信元に通知する第2の時間情報通知ステップとを有し、
前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする情報処理方法。
【請求項15】
請求項13或いは14に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるための、コンピュータにより読み取り可能なプログラム。
【請求項1】
情報処理装置であって、
前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、
前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信される登録要求の送信元が特定の範囲のネットワークに属する場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記送信元に通知し、前記受信手段により受信される登録要求の送信元が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、
前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の時間情報は、通知先の登録が有効な時間が無期限であることを示し、前記第2の時間情報は、通知先の登録が有効な時間が特定の時間であること示すことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受信手段により受信される登録要求の送信元が前記特定の範囲のネットワークに属するか否かを判断する判断手段を有することを特徴とする請求項1或いは2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判断手段は、前記受信手段により受信される登録要求の送信元のIPアドレス、前記情報処理装置のIPアドレス、及びサブネットマスクとに基づいて、前記受信手段により受信される登録要求の送信元が属するサブネットワークが、前記情報処理装置が属するサブネットワークと同じであるかを判断することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定の範囲のネットワークとは、前記情報処理装置の起動を示す情報が送信されて届く範囲のネットワークであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置であって、
前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、
前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記登録要求の送信元に通知し、前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記登録要求の送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、
前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
前記第1の時間情報は、通知先の登録が有効な時間が無期限であることを示し、前記第2の時間情報は、通知先の登録が有効な時間が特定の時間であること示すことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記受信手段により受信される登録要求によって登録されるべき通知先が前記特定の範囲のネットワークに属するか否かを判断する判断手段を有することを特徴とする請求項6或いは7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記判断手段は、前記受信手段により受信される登録要求によって登録されるべき通知先のIPアドレス、前記情報処理装置のIPアドレス、及びサブネットマスクとに基づいて、前記受信手段により受信される登録要求によって登録されるべき通知先が属するサブネットワークが、前記情報処理装置が属するサブネットワークと同じであるかを判断することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記特定の範囲のネットワークとは、前記情報処理装置の起動を示す情報が送信されて届く範囲のネットワークであることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
情報処理装置であって、
前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、
前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信される登録要求の送信元が特定の範囲のネットワークに属しない場合には、通知先の登録が有効である特定の時間を示す時間情報を前記送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、
前記時間情報通知手段は、前記受信手段により受信される登録要求の送信元が前記特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記特定な時間を示す時間情報を前記送信元に通知しないことを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
情報処理装置であって、
前記情報処理装置に関する情報の通知先を記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置に関する情報を、前記記憶手段に記憶されている通知先に通知する通知手段と、
前記記憶手段への通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が特定の範囲のネットワークに属しない場合には、前記通知先の登録が有効である特定の時間を示す時間情報を前記登録要求の送信元に通知する時間情報通知手段とを有し、
前記時間情報通知手段は、前記受信手段によって受信される登録要求によって登録されるべき通知先が前記特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記特定の時間を示す時間情報を前記登録要求の送信元に通知しないことを特徴とする情報処理装置。
【請求項13】
情報処理装置で行われる情報処理方法であって、
前記情報処理装置に関する情報の通知先を登録する登録ステップと、
前記情報処理装置に関する情報を、前記登録ステップで登録されている通知先に通知する通知ステップと、
通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信される登録要求の送信元が特定の範囲のネットワークに属する場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記送信元に通知する第1の時間情報通知ステップと、
前記受信ステップで受信される登録要求の送信元が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記送信元に通知する第2の時間情報通知ステップとを有し、
前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
情報処理装置で行われる情報処理方法であって、
前記情報処理装置に関する情報の通知先を登録する登録ステップと、
前記情報処理装置に関する情報を、前記登録ステップで登録されている通知先に通知する通知ステップと、
通知先の登録を要求する登録要求を外部装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップ受信される登録要求によって登録されるべき通知先が特定の範囲のネットワークに属する場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第1の時間情報を前記登録要求の送信元に通知する第1の時間情報通知ステップと、
前記受信ステップで受信される登録要求によって登録されるべき通知先が前記特定の範囲のネットワークに属しない場合には、前記通知先の登録が有効な時間を示す第2の時間情報を前記登録要求の送信元に通知する第2の時間情報通知ステップとを有し、
前記第2の時間情報が示す時間は前記第1の時間情報が示す時間よりも短いことを特徴とする情報処理方法。
【請求項15】
請求項13或いは14に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるための、コンピュータにより読み取り可能なプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−146578(P2008−146578A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−336006(P2006−336006)
【出願日】平成18年12月13日(2006.12.13)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月13日(2006.12.13)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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