説明

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

【課題】接続された表示機器のアスペクト比に適した画像を簡単に選択して表示機器に送信できるようにする。
【解決手段】起動画面として設定されている画像データの縦横サイズの情報をデジタルカメラ2から取得する。そして、取得した縦横サイズの情報から、アスペクト比が同一である画像データをリストの前半に追加し、アスペクト比が異なる画像データについてはリストの後半に追加する。そして、デジタルカメラ2に起動画面として設定する候補としてリストをアプリケーション上のウィンドウ200に表示する。ユーザーはリストの中から起動画面として設定する画像を選択し、デジタルカメラ2にその画像データを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関し、特に、アスペクト比が同一の画像を選択するために用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビモニタ等のディスプレイデバイスでは、アスペクト比が4:3のものが多く採用されてきたが、近年、ハイビジョン対応などに伴い、現在では、16:9などのワイドなアスペクト比のものも多く採用されている。また、デジタルカメラについても、表示ディスプレイのワイド化が進んでいる。そこで、ディスプレイのアスペクト比と、ディスプレイに表示する画像のアスペクト比とが異なる場合に、テレビモニタ等のアスペクト比に合わせた表示方法などが提案されている。例えば、特許文献1に記載のインデックス表示方法では、まず、ディスプレイのアスペクト比と同じ比の画像を選別する。そして、ディスプレイのアスペクト比に応じてトリミングなどを行い、選別された画像の縮小画面をインデックス表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−237876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、テレビモニタ等のアスペクト比の情報を予め保有していることを前提としている。そのため、自身がアスペクト比の情報を保有していないような表示機器が接続された場合には、接続された表示機器に適した画像を判断することができず、表示機器に適した画像を選択して表示させるのに多くの手間がかかってしまうという問題点がある。
【0005】
本発明は前述の問題点に鑑み、接続された表示機器のアスペクト比に適した画像を簡単に選択して表示機器に送信できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、外部装置から前記外部装置の表示部に表示可能なアスペクト比の情報を取得する取得手段と、前記外部装置の表示部に表示するための画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像データの属性情報に基づいて、前記取得手段によって取得されたアスペクト比に対応する画像データを優先的に提示する提示手段と、前記提示手段によって提示された画像データの中から選択された画像データを前記外部装置へ送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、接続された機器が備える表示部のアスペクト比に適した画像を簡単に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係るPC及びデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。
【図2】表示装置に表示されるアプリケーションのウィンドウを示す図である。
【図3】アスペクト比が異なる場合の画像の調整方法を示す図である。
【図4】起動画面の画像データを取得する手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】起動画面データリストを表示する手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】JPEG形式ファイルの一般的なファイル構造を示す図である。
【図7】起動画面を変更するための処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る画像データ処理システムを構成するパーソナルコンピュータ(PC)1及びデジタルカメラ2の構成例を示すブロック図である。
本実施形態における画像データ処理システムは、外部装置として通信装置の一例であるデジタルカメラ2と、デジタルカメラ2で撮影した画像ファイルを受信する情報処理装置としてPC1とで構成されている。PC1及びデジタルカメラ2は、USB(Universal Serial Bus)等を用いて接続されている。
【0010】
図1(a)は、PC1の内部構成例を示している。図1(a)において、PC1は、CPU100、ハードディスクドライブ(HDD)101、RAM102、入力装置103、VRAM104、表示装置105、及び通信部106を備えている。CPU100は、PC1全体を制御するためのものである。HDD101には、デジタルカメラ2から受信した画像ファイルや、PC1を制御するプログラムなどの各種データが記憶されている。本実施形態における、画像データを設定、表示するアプリケーション(以下、アプリケーション)もHDD101に記憶されている。
【0011】
RAM(Random Access Memory)102は、前述したアプリケーションや各種パラメータなどのデータを一時的に記憶するためのものである。入力装置103は、例えば、キーボードやマウスなどのポインティングデバイスなどである。VRAM104は、表示装置105に表示するための画像ファイルなどを記憶するためのものである。また、通信部106は、例えば、デジタルカメラ2と接続するためのインターフェースである。なお、入力装置103及び表示装置105は、PC1の構成要素として記載されているが、外部装置としてPC1に接続され、CPU100がこれらの装置を制御してもよい。また、本実施形態では、デジタルカメラ2と接続する通信経路としてUSBケーブルを用いているが、例えば、IEEE 802.11bに代表される無線LANなどの無線で通信を行ってもよい。
【0012】
図1(b)は、デジタルカメラ2の内部構成例を示している。図1(a)において、制御部150はCPUとROMとで構成されており、入力された信号やプログラムに従い、デジタルカメラ2の各部を制御する。CCD(Charge Coupled Device)152は、集光レンズ151を通って撮像された被写体像を電気信号に変換するためのものである。A/D変換器153は、CCD152で変換された電気信号をデジタル信号に変換するためのものである。RAM(Random Access Memory)154は、撮影データや各種パラメータなどのデータを一時的に記憶するためのものである。通信部155は、例えば、PC1と接続するためのインターフェースである。
【0013】
フラッシュメモリ156は、撮影された撮影データや制御プログラムなどを記憶するための記憶媒体であり、デジタルカメラ2に内蔵されていてもよいし、例えばメモリーカードのように着脱可能であってもよい。入力装置157は、主にユーザーにより操作される部材であり、撮影時に使用するレリーズボタンや画像再生時の画像送り等の指示を受け付ける。入力装置157は、例えば、ボタン、レバー、ホイール、タッチパネルなどである。VRAM158は、LCD159に表示するための画像ファイルなどを記憶するためのものである。また、LCD(Liquid Crystal Display)159は、撮影した画像を表示したり、ユーザーに通知する情報など、各種GUI(Graphical User Interface)を表示したりする表示部である。
【0014】
ここで、本実施形態におけるデジタルカメラ2は、制御部150のROMに記録された画像データを読み出し、電源投入時にLCD159にその画像を起動画面として表示することができる。本実施形態では、デジタルカメラ2とPC1とがUSBを用いて接続されると、PC1のCPU100がHDD101に記憶されたアプリケーションを起動する。このアプリケーションにより、PC1内に記録されている画像データをデジタルカメラ2へ送信する。そして、デジタルカメラ2の制御部150のROMに記録された画像データを書き換える。このように本実施形態では、任意の画像データに対して起動画面として設定することができる。
【0015】
図2は、PC1のCPU100により表示装置105に表示するアプリケーションのウィンドウ200の一例を示す図である。
図2(a)には、PC1に接続されたデジタルカメラ2のLCD159が4:3のアスペクト比である場合に表示される画面の一例を示す。ウィンドウ200には、デジタルカメラ2において起動画面として設定された画像が設定中起動画面プレビュー201として表示され、起動画面の名前202が表示される。なお、起動画面として設定された画像データをデジタルカメラ2から取得する手順については後述する。また、HDD101に記録されている起動画面として設定可能な画像の名前一覧が起動画面データリスト204に表示される。そして、選択された画像の名前の枠205が強調表示され、選択された画像の起動画面プレビュー203が表示される。
【0016】
このようにユーザーは、デジタルカメラ2において設定されている起動画面を設定中起動画面プレビュー201及び起動画面の名前202にて確認することができる。そして、起動画面データリスト204の中から任意の画像を選択して起動画面プレビュー203を表示して確認し、設定ボタン206を入力装置103の操作に応じて選択することにより、デジタルカメラ2で設定される起動画面を変更することができる。また、起動画面データリスト204には、デジタルカメラ2のLCD159のアスペクト比と一致する画像の名前が他の画像よりも優先的に表示されるように並び替えて表示される。
【0017】
図2(b)には、PC1に接続されたデジタルカメラ2のLCD159が16:9のアスペクト比である場合に表示される画面の一例を示す。ウィンドウ200には、図2(a)と同様、デジタルカメラ2において起動画面として設定された画像が設定中起動画面プレビュー211として表示され、起動画面の名前212も表示される。一方、HDD101に記録されている起動画面として設定可能な画像の名前一覧が起動画面データリスト214に表示される。また、LCD159のアスペクト比と一致するアスペクト比の画像の名前が他の画像よりも優先的に表示されるように並び替えて表示される。そして、選択された画像の名前の枠215が強調表示され、選択された画像の起動画面プレビュー213が表示される。
【0018】
また、本実施形態では、図3に示すように、デジタルカメラ2のLCD159のアスペクト比と一致していない画像であっても、画像を伸縮して余白を追加するようにしている。このように、LCD159のアスペクト比と一致した設定用起動画面を作成して、デジタルカメラ2において設定する。
【0019】
図3(a)は、アスペクト比が4:3のLCD159を有するデジタルカメラ2に、アスペクト比が16:9の画像を起動画面として設定する場合の画像の作成方法を示す図である。図3(a)に示すように、アスペクト比が16:9の画像を切り取らずに、上下に余白を追加することによりアスペクト比が4:3の画像に変換する。図3(b)には逆の例を示すが、同様にアスペクト比が16:9のLCD159を有するデジタルカメラ2に、アスペクト比が4:3の画像を起動画面として設定する場合も、左右に余白を追加する。
【0020】
このようにアスペクト比が異なる場合でも対応可能としているため、本実施形態では、図2に示すように、起動画面データリスト204、214には、LCD159と異なるアスペクト比の画像が含まれている。なお、アスペクト比の変換を行わないシステムの場合には、フィルタリングを行い、起動画面データリスト204、214には、LCD159のアスペクト比と一致しない画像を含まないようにしてもよい。
【0021】
次に、アプリケーションによりデジタルカメラ2に設定された起動画面の画像をウィンドウ200に表示するための処理について説明する。図4(a)は、PC1による、デジタルカメラ2から起動画面として設定されている画像データを取得する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図4(a)に示す各処理は、CPU100により行われる。
図4(a)において、アプリケーションが起動されると処理を開始する。そして、ステップS401において、通信部106を介して、デジタルカメラ2において起動画面として設定可能(表示可能)な縦横サイズ情報の取得要求をデジタルカメラ2に送信する。次に、ステップS402において、起動画面における縦横サイズの情報を受信するまで待機する。そして、通信部106を介してデジタルカメラ2から起動画面における縦横サイズの情報を受信した場合は、ステップS403において、その情報をRAM102に記憶する。
【0022】
次に、ステップS404において、通信部106を介して、デジタルカメラ2で設定されている起動画面の画像データの取得要求をデジタルカメラ2に送信する。次に、ステップS405において、設定中の起動画面の画像データを受信するまで待機する。そして、通信部106を介してデジタルカメラ2から設定中の起動画面の画像データを受信した場合は、ステップS406において、HDD101の一時フォルダに、起動画面の画像データを画像ファイルとして記録する。次に、ステップS407において、一時フォルダに記録した画像ファイルを、デジタルカメラ2に設定されている起動画面として、アプリケーションのウィンドウ200に表示し、処理を終了する。
【0023】
図4(b)は、デジタルカメラ2による、起動画面として設定されている画像データをPC1に送信する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図4(b)に示す各処理は、制御部150により行われる。
まず、ステップS451において、起動画面として設定可能な縦横サイズ情報の取得要求をPC1から受信するまで待機する。そして、通信部155を介して起動画面として設定可能な縦横サイズ情報の取得要求をPC1から受信した場合は、ステップS452において、通信部155を介して起動画面における縦横サイズの情報をPC1へ送信する。ここで、送信する起動画面における縦横サイズの情報としては、LCD159の縦横サイズと一致したサイズである。
【0024】
次に、ステップS453において、設定中の起動画面の画像データの取得要求をPC1から受信するまで待機する。そして、通信部155を介して設定中の起動画面の画像データの取得要求をPC1から受信した場合は、ステップS454において、制御部150のROMに記録されている起動画面の画像データをRAM154に読み出す。次に、ステップS455において、通信部155を介して読み出した起動画面の画像データをPC1へ送信し、処理を終了する。
【0025】
次に、図5を参照しながら、アプリケーションのウィンドウ200上にPC1のHDD101に記録された起動画面として設定可能な画像データの起動画面データリスト204を表示する処理について説明する。図5は、PC1による起動画面データリスト204を表示する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図5に示す各処理は、CPU100により行われ、図4(a)に示した手順によりデジタルカメラ2から起動画面の縦横サイズの情報を取得した後に行われる。
まず、ステップS501において、HDD101内の保存用フォルダに起動画面用として記録されている画像ファイルをリストアップする。そして、ステップS502において、リストアップした画像ファイルに対して、ファイル名順に並び替えを行う。
【0026】
次に、ステップS503以降では、リストアップされた画像ファイルの数だけ、画像のアスペクト比で区分けしたリストを作成する。そこで、リストを作成するために、ステップS503において、画像ファイルから縦横サイズの情報を取得する。なお、ステップS503の詳細については後述する。そして、ステップS504において、画像ファイルの縦横サイズの情報からアスペクト比を算出する。この算出の結果、アスペクト比が16:9である場合は、ステップS505において、「16:9」のリストにその画像ファイルを追加する。一方、アスペクト比が4:3である場合は、ステップS506において、「4:3」のリストにその画像ファイルを追加する。
【0027】
次に、ステップS507において、リストアップされた全ての画像ファイルに対して何れかのリストに振り分けたか否かを判断する。この判断の結果、まだ、何れかのリストに振り分けていない画像ファイルがある場合は、ステップS503に戻る。一方、ステップS507の判断の結果、全ての画像ファイルに対して振り分けた場合は、ステップS508において、図4(a)のステップS403にてデジタルカメラ2から取得した縦横サイズの情報からアスペクト比を算出する。この処理により、「4:3」と「16:9」とに分割したリストを連結する順番を決定する。
【0028】
この算出の結果、設定可能な起動画面のアスペクト比が16:9である場合は、このようにすることで、アスペクト比が16:9の画像が、4:3の画像よりもリストの上位として優先的に表示されることとなる。ステップS509において、「16:9」のリストの後に「4:3」のリストを結合する。一方、設定可能な起動画面のアスペクト比が4:3である場合は、ステップS510において、「4:3」のリストの後に「16:9」のリストを結合する。このようにすることで、アスペクト比が4:3の画像が、16:9の画像よりもリストの上位として優先的に表示されることとなる。そして、ステップS511において、結合したリスト(起動画面データリスト)を表示装置105におけるアプリケーション上のウィンドウ200に表示し、処理を終了する。
【0029】
ここで、ステップS503における、画像ファイルから縦横サイズの情報を取得する処理の詳細について説明する。
図6は、JPEG形式ファイルの一般的なファイル構造を示す図である。属性情報として画像の縦横サイズの情報を取得する際には、CPU100は属性情報取得手段として機能し、図6に示すように、SOFマーカーを参照する。そして、SOFマーカー内において、画像の縦サイズはImage Lengthの値から取得し、画像の横サイズはImage Widthの値から取得する。なお、他のExif−JPEGなどのJEPG形式のファイルの場合には、他のマーカー内に含まれる画像の縦横サイズの情報を取得してもよく、JPEG以外の形式のファイルを使用する場合には、別の方法で縦横サイズの情報を取得してもよい。
【0030】
以上の処理により、PC1に接続されたデジタルカメラ2のLCD159のアスペクト比と一致した画像の名前を起動画面データリスト204に優先的に表示して、ユーザーに設定候補となる画像の一覧を提示することができる。次に、PC1に記録されている起動画面用の画像データをデジタルカメラ2に送信して起動画面に設定する処理の流れについて説明する。
【0031】
図7(a)は、デジタルカメラ2の起動画面を変更するためのPC1による処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図7(a)に示す各処理は、CPU100により行われる。
アプリケーション上のウィンドウ200上に配置された設定ボタン206に対して、ユーザーの操作により入力装置103から押下の指示を受けると処理を開始する。そして、ステップS701において、起動画面データリスト204の中から選択されている起動画面プレビュー203の画像の縦横サイズを確認する。
【0032】
次に、ステップS702において、選択された起動画面(画像)がデジタルカメラ2において設定可能なアスペクト比であるか否かを判断する。この判断は、図4(a)のステップS403でRAM102に記憶された、設定可能な起動画面における縦横サイズの情報に基づいて行われる。この判断の結果、設定可能なアスペクト比でない場合は、ステップS703において、選択された画像データに対してアスペクト比の変換処理を行う。そして、ステップS704に進む。ここで、アスペクト比の変換処理は、図3に示したように、画像を切り取らずに余白を付加する処理である。
【0033】
一方、ステップS702の判断の結果、設定可能なアスペクト比である場合は、ステップS704において、選択された起動画面がデジタルカメラ2において設定が可能な縦横サイズであるか否かを判断する。なお、この判断も、ステップS403でRAM102に記憶された、設定可能な起動画面における縦横サイズの情報に基づいて行われる。この判断の結果、設定可能な縦横サイズでない場合は、ステップS705において、選択された画像のリサイズを行い、設定可能な縦横サイズにする。そして、ステップS706に進む。
【0034】
一方、ステップS704の判断の結果、設定可能な縦横サイズである場合は、ステップS706において、選択された起動画面の画像データをデジタルカメラ2に通信部106を介して送信する。そして、ステップS707において、通信部106を介してデジタルカメラ2から起動画面の設定変更が完了した通知を受信するまで待機する。そして、通信部106を介して起動画面の設定変更が完了した通知を受信した場合は、ステップS708において、ステップS406でHDD101の一時フォルダに記録された画像ファイルに対し、送信した画像データで画像ファイルとして上書きする。次に、ステップS709において、上書きした画像ファイルをデジタルカメラ2において設定されている起動画面としてアプリケーション上のウィンドウ200に表示し、処理を終了する。
【0035】
図7(b)は、PC1から送信された起動画面データを起動画面として設定するデジタルカメラ2による処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図7(b)に示す各処理は、制御部150により行われる。
まず、ステップS751において、通信部155を介してPC1において選択された起動画面の画像データをPC1から受信するまで待機する。そして、通信部155を介してPC1において選択された起動画面の画像データをPC1から受信した場合は、ステップS752において、制御部150のROMに記録されている起動画面の画像データを、受信した起動画面の画像データで上書きする。上書きが完了したら、ステップS753において、通信部155を介して処理が完了したことをPC1へ通知し、処理を終了する。
【0036】
以上のように本実施形態によれば、起動画面として設定されている画像データの縦横サイズの情報をデジタルカメラ2から取得し、アスペクト比が同一である画像データを優先したリストを表示するようにした。これにより、デジタルカメラ2が備えるLCD159のアスペクト比に適した画像を簡単に選択して、デジタルカメラ2に送信することができる。以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【0037】
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0038】
100 CPU、101 HDD、102 RAM、105 表示装置、106 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置から前記外部装置の表示部に表示可能なアスペクト比の情報を取得する取得手段と、
前記外部装置の表示部に表示するための画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された画像データの属性情報に基づいて、前記取得手段によって取得されたアスペクト比に対応する画像データを優先的に提示する提示手段と、
前記提示手段によって提示された画像データの中から選択された画像データを前記外部装置へ送信する送信手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記画像データの属性情報を、ファイルの属性情報を参照することによって取得する属性情報取得手段をさらに有し、
前記提示手段は、前記属性情報取得手段によって取得された前記画像データの属性情報に基づいて、前記アスペクト比に対応する画像データを優先的に提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提示手段は、前記アスペクト比に対応する画像データを含むリストを表示装置に表示することにより提示することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記選択された画像データが、前記外部装置の表示部に表示可能なサイズでない場合に、前記送信手段は、前記選択された画像データを前記表示可能なサイズに変換して送信することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
外部装置の表示部に表示するための画像データを記憶する記憶手段を有する情報処理装置の情報処理方法であって、
前記外部装置から前記外部装置の表示部に表示可能なアスペクト比の情報を取得する取得工程と、
前記記憶手段に記憶された画像データの属性情報に基づいて、前記取得工程において取得されたアスペクト比に対応する画像データを優先的に提示する提示工程と、
前記提示工程において提示された画像データの中から選択された画像データを前記外部装置へ送信する送信工程とを有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
外部装置の表示部に表示するための画像データを記憶する記憶手段を有する情報処理装置を制御するためのプログラムであって、
前記外部装置から前記外部装置の表示部に表示可能なアスペクト比の情報を取得する取得工程と、
前記記憶手段に記憶された画像データの属性情報に基づいて、前記取得工程において取得されたアスペクト比に対応する画像データを優先的に提示する提示工程と、
前記提示工程において提示された画像データの中から選択された画像データを前記外部装置へ送信する送信工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−29923(P2011−29923A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−173593(P2009−173593)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】