情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
【課題】ネットワークに掛かる負担を軽減させつつ、設定監視を実現することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置に対して行われた操作と操作者とを記録する操作履歴情報を、画像形成装置から取得する履歴取得手段と、取得された操作履歴情報から監視対象とする少なくとも1つの設定の変更に対応する操作履歴を解析する解析手段と、操作履歴から設定の変更の有無がわからない監視対象とする少なくとも1つの設定については、監視対象とする設定の変更が行われたかを判断するために、監視対象とする設定の内容を画像形成装置から取得する設定取得手段と、解析手段により解析された操作履歴と、設定取得手段により取得された設定の内容とから、監視対象とする複数の設定について変更があったかを判断する判断手段と、判断手段により変更があったと判断された設定の変更を通知する通知手段と、を有する。
【解決手段】画像形成装置に対して行われた操作と操作者とを記録する操作履歴情報を、画像形成装置から取得する履歴取得手段と、取得された操作履歴情報から監視対象とする少なくとも1つの設定の変更に対応する操作履歴を解析する解析手段と、操作履歴から設定の変更の有無がわからない監視対象とする少なくとも1つの設定については、監視対象とする設定の変更が行われたかを判断するために、監視対象とする設定の内容を画像形成装置から取得する設定取得手段と、解析手段により解析された操作履歴と、設定取得手段により取得された設定の内容とから、監視対象とする複数の設定について変更があったかを判断する判断手段と、判断手段により変更があったと判断された設定の変更を通知する通知手段と、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンターや複合機等のネットワーク機器は、ネットワーク機器自身がどのような操作をされたかが記載された操作ログファイルを持っているものが存在する。操作ログファイルには、例えば、ネットワーク機器のコピー機能使用時の、「2in1」「両面」を設定したという操作履歴が、日付やユーザー名と共に記録される。
これらのネットワーク機器の管理を効率的に行うため、ネットワーク機器管理サーバーによりネットワーク機器を一元管理するネットワーク管理システムが知られている。
ネットワーク機器管理システムには、前述の操作ログファイル等の機器情報の収集・統計する機能を有するものがある。例えば、特許文献1では、該当するネットワーク機器より操作ログファイルを取得し、ユーザー毎に解析、統計することで、ユーザー別に利用頻度の高い機能をデフォルト設定に直すような改善提案する方法が開示されている。
【0003】
一方で、ネットワーク機器管理システムは、対象のネットワーク機器における設定(ネットワーク機器の名称や、IPアドレス、スリープに入るまでの時間等;以下、デバイス設定)の情報を設定・配信・管理するための機能を有するものも存在する。例えば、ネットワーク機器からデバイス設定情報を取得し、以前のデータと比較することでデバイス設定が変更されたかを監視することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−65289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、近年のネットワーク機器は、機能の複雑化に比例してデバイス設定の項目数も増大している。そのため、デバイス設定の変更監視において、監視の度に大容量のデバイス設定情報を取得したのでは、ネットワークに大きな負担を掛けてしまう。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、ネットワークに掛かる負担を軽減させつつ、設定監視を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明の情報処理装置は、画像形成装置における複数の設定項目の中で、監視対象とする複数の設定を管理する管理手段と、前記画像形成装置に対して行われた操作と操作者とを記録する操作履歴情報を、前記画像形成装置から取得する履歴取得手段と、前記取得された操作履歴情報から前記監視対象とする少なくとも1つの設定の変更に対応する操作履歴を解析する解析手段と、操作履歴から設定の変更の有無がわからない前記監視対象とする少なくとも1つの設定については、前記監視対象とする設定の変更が行われたかを判断するために、前記監視対象とする設定の内容を前記画像形成装置から取得する設定取得手段と、前記解析手段により解析された操作履歴と、前記設定取得手段により取得された設定の内容とから、前記監視対象とする複数の設定について変更があったかを判断する判断手段と、前記判断手段により変更があったと判断された設定の変更を通知する通知手段と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ネットワークに掛かる負担を軽減させつつ、設定監視を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】機器管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】管理装置101やクライアント装置103のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】管理装置101のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図4】被管理装置102のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図5】被管理装置102のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図6A】ログ管理モジュール503により記録された操作ログファイルの一例を示す図(その1)である。
【図6B】ログ管理モジュール503により記録された操作ログファイルの一例を示す図(その2)である。
【図7A】監視対象デバイス設定の画面700の一例を示す図である。
【図7B】画面700で設定されたデータを保持するためのテーブル701の一例を示す図である。
【図7C】監視対象項目設定の画面702の一例を示す図である。
【図7D】「監視項目」グループの設定データを保持するためのテーブルの一例を示す図である。
【図7E】「監視処理」グループの設定データを保持するためのテーブル704の一例を示す図である。
【図7F】「監視対象者」グループの設定データを保持するためのテーブル705の一例を示す図である。
【図7G】監視通知設定の画面706の一例を示す図である。
【図7H】通知方法における通知対象を保持するためのテーブル707の一例を示す図である。
【図8】設定変更の監視処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】操作ログファイルの解析処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】監視対象装置から監視項目に関する情報を直接取得する処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】メール送信による通知方法の一例を示す図である。
【図12】ユーザー権限の判断を含めた設定変更の監視処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】メール送信による通知方法の一例を示す図である。
【図14】通知量を減らすための監視処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】メール通知を1つにまとめた場合の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0011】
<実施形態1>
図1は、機器管理システムのシステム構成の一例を示す図である。図1の機器管理システムは、ネットワーク100により互いに接続されたネットワーク管理装置101(以下、管理装置)、ネットワーク機器102(以下、被管理装置)、及びクライアント装置103から構成される。
管理装置101は、被管理装置102を管理するための装置である。また、管理装置101やクライアント装置103は、一般的なパーソナルコンピュータに含まれるような構成を有している。被管理装置102は、ネットワーク100により管理装置101と接続されており、MFP(Multifunction Peripheral)やプリンター、FAX等を含む、管理装置101で管理可能な機器を指す。尚、図1において管理装置101、被管理装置102、クライアント装置103が接続されるネットワーク100は、インターネットでもイントラネットでもよい。また、管理装置101や被管理装置102、クライアント装置103は、任意の数だけネットワーク100に接続されていてよい。
管理装置101は、情報処理装置(コンピュータ)の一例である。被管理装置102は、画像形成装置の一例である。
【0012】
機器管理システムを構成する各装置のハードウェア構成及びソフトウェア構成を以下で説明する。
図2は、管理装置101やクライアント装置103のハードウェア構成の一例を示す図である。
システムバス200は、コンピュータを構成する各コンポーネント同士の共通データ交換経路である。CPU(Central Processing Unit)201は、コンピュータ全体の制御や演算処理等を行う装置である。RAM(Random Access Memory)202は、処理を行う際にプログラムやデータを記憶、実行する領域を指す。ROM(Read Only Memory)203は、システム起動プログラム等のプログラムを記憶する領域である。DKC(Disk Controller)204は、HD(Hard Disk)205等の外部記憶装置の制御を行う。HD205は、プログラムやデータを記憶しており、必要に応じてRAM202やHD205へプログラムやデータをロードする。Network I/F206は、ネットワーク100と接続しネットワーク通信を行う。入出力 I/F207は、キーボードやマウス、ディスプレイ等に接続されており、データの入出力を制御する。
管理装置101は、CPU201が基本I/Oプログラム及びOSを実行している状態で動作する。基本I/Oプログラムは、ROM203に記憶されている。OSは、HD205に記憶されている。コンピュータ部の電源が入れられた際、基本I/Oプログラム中のイニシャルプログラムがロード機能により、HD205からOSがRAM202にロードされ、OSの動作が開始される。
CPU201が、HD205等に記憶されているプログラムに基づいて処理を実行することによって、後述するソフトウェア構成、及びフローチャートの各ステップの処理が実現される。
【0013】
図3は、管理装置101のソフトウェア構成の一例を示す図である。管理装置101のソフトウェアには、ネットワークモジュール300、Webサービス301、設定監視モジュール302、タスク管理モジュール303、データベース(以下、DB)304が含まれている。尚、図3のソフトウェア構成は、プログラムとしてHD205に格納されており、CPU201によって実行されるものである。
ネットワークモジュール300は、ネットワーク100を介して接続された被管理装置102やクライアント装置103との通信を行う。Webサービス301は、クライアント装置103のWebブラウザからHTTPによるGETリクエストを受け取ると、HD205に保存されたWebページデータを返信するサービスを提供する。尚、ここではHTTPによる通信で説明しているが、HTTPSやFTP等の通信プロトコルを利用してもよく、HTTPに限定されない。また、クライアント装置103からのリクエストに限定されず、Webサービス301を利用できる環境であればよい。設定監視モジュール302は、被管理装置102における設定情報の管理や監視をするためのモジュールである。例えば、設定監視モジュール302は、被管理装置102に設定されている情報を取得するために、被管理装置102に対して設定情報取得要求を出すことや、取得した設定情報をDB304へ保存及び読み出しを行うことができる。タスク管理モジュール303は、設定情報取得要求や設定情報の保存、読み出しを実行するタスクのスケジューリングや、スケジューリングした時間に従いタスクを実行するためのモジュールである。
【0014】
上記のように設定監視モジュール302、タスク管理モジュール303は、Webサービス301と共に被管理装置102を管理するためのWebアプリケーションを実現している。尚、本管理装置の実現方法はWebアプリケーションに限定されず、ネイティブアプリケーションであってもよい。DB304は、被管理装置102の情報や、設定監視モジュール302により取得した情報、タスク管理モジュール303によるタスクの情報等が記憶されている。尚、DB304は設定監視モジュール302やタスク管理モジュール303からアクセス可能であれば、管理装置101とは別の機器上にあってもよい。
【0015】
図4は、被管理装置102のハードウェア構成の一例を示す図である。被管理装置102は、制御ユニット400、操作部401、プリンター402、スキャナ403から構成される。制御ユニット400の操作部関連の構成は、CPU410、RAM411、操作部I/F412、Network I/F413、ROM414、DKC415、HD416、Image Bus I/F417、システムバス418を備える。制御ユニット400の印刷、スキャン関連の構成は、画像バス419、スキャナ画像処理部420、プリンター画像処理部421、RIP422、デバイスI/F423を備える。尚、上記構成のうちスキャナ403、及びスキャナ画像処理部420は必要に応じて備えることとなる。
【0016】
CPU410は、制御ユニット400全体を制御するためのコントローラである。RAM411は、画像データを一時記憶するための画像メモリである。操作部I/F412は、操作部401とのインターフェースであり、操作部401で表示する画像データを操作部401に対して出力する。また、ユーザーが操作部401により入力した情報をCPU410へ伝達する役割を有する。Network I/F413は、ネットワーク100と接続しており、ネットワーク100を介して、外部の装置と情報のやり取りをするインターフェースである。また、Network I/F413は、被管理装置102の各種情報を格納したMIB(Management Interface Base)を備える。MIBが有する各種情報は、IPアドレスや被管理装置の名称、状態等の情報を指す。ROM414は、ブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。DKC(Disk Controller)415は、HD(Hard Disk)416の制御を行う。HD416は、外部記憶装置であり、システムソフトウェアや画像データを格納する。Image Bus I/F417は、システムバス418と画像バス419とを接続し、データ変換を行うバスブリッジである。システムバス418は、制御ユニット400を構成する各コンポーネント同士の共通データ交換経路である。画像バス419は、PCIバス、又はIEEE1394で構成されており、画像データを高速に転送する経路である。スキャナ画像処理部420は、入力画像に対し、補正や加工、編集を行う。プリンター画像処理部421は、プリント出力画像データに対して、プリンターの性能に応じた補正、解像度の変換等を行う。RIP(Raster Image Processor)422は、ネットワーク100から送られてきたPDLコマンドをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F423は、画像入出力デバイスであるプリンター402、及びスキャナ403と制御ユニット400とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0017】
図5は、被管理装置102のソフトウェア構成の一例を示す図である。
被管理装置102のソフトウェア構成は、ネットワークモジュール500、及び機器管理モジュール501から構成される。ネットワークモジュール500は、ネットワーク100に接続された外部装置(管理装置101やクライアント装置103)とのインターフェースの役割をする。例えば管理装置101から設定情報取得要求を受け取り、機器管理モジュール501へ要求を伝える。管理装置101等との通信方法として、MIBによる通信や、SOAPメッセージによる通信等が挙げられる。また、ネットワークモジュール500は、機器管理モジュール501から各種情報を受け取り、ネットワーク100を介して管理装置101へ応答する。機器管理モジュール501は、被管理装置102の内部操作を行うためのモジュールであり、設定情報管理モジュール502、ログ管理モジュール503を含んでいる。
【0018】
設定情報管理モジュール502は、被管理装置102に設定されている情報(機器名称、IPアドレス、各種設定値等)を管理するモジュールである。より具体的には、設定情報管理モジュール502は、被管理装置102の設定情報を取得したいという要求に対して、被管理装置102に設定された情報を返答することができる。また、設定情報管理モジュール502は、管理装置101や被管理装置102のユーザーによって設定変更された項目を被管理装置102に反映することができる。尚、設定情報管理モジュール502により設定変更されると、設定変更したという情報がログ管理モジュール503に伝えられる。
ログ管理モジュール503は、被管理装置102に対して加えられた操作をログとして記録、管理するためのモジュールである。例えば、設定情報管理モジュール502から設定変更したという情報が伝えられた場合、いつ、どの設定が、どのように変更されたか、をHD416に記録しておくことができる。尚、図示されていないが、DBに被管理装置102の設定情報や操作ログファイルを記録させてもよい。
操作ログファイルは、操作履歴情報の一例である。
【0019】
図6Aは、ログ管理モジュール503により記録された操作ログファイルの一例を示す図(その1)である。図6Aでは、設定変更値の詳細まで記載された操作ログファイルのデータ構造(以下、操作ログファイル)の一例を示している。また、図6Aの操作ログファイルは、「ログID」「イベント名称」「操作日時」「操作者」「操作種別」「新キー値」「旧キー値」等のカラムを有している。「ログID」カラムは、図6Aに含まれる各レコード(行)を一意に識別するための値が格納されている。「イベント名称」は、被管理装置102における項目に対し設定が変更されたかを示すカラムである。図6Aで示された「イベント名称」カラムには設定の名称が格納されているが、設定変更するために使用されたリソース名(モジュール名)等を格納してもよい。「操作日時」カラムは、各種設定の変更がされた日時が格納されている。「操作者」カラムは、被管理装置102の設定を変更した操作者の氏名が格納されている。「操作種別」カラムは、操作者がどのような操作をしたかがわかるようなキーが格納されている。例えば、設定の変更であれば「Modify」、設定のエクスポートが行われた場合は「Export」等が格納される。「新キー値」カラムは、新たに設定された内容が格納される。また、「旧キー値」カラムは、元々設定されていた設定内容が格納される。例えば、図6AのログID:0002の場合、元々の設定がOff(旧キー値)であったものを、新たにOn(新キー値)にModify(操作種別)したと判断できる。
【0020】
図6Bは、ログ管理モジュール503により記録された操作ログファイルの一例を示す図(その2)である。図6Bでは、設定変更されたことのみが記録された操作ログファイルのデータ構造の一例を示している。また、図6Bの操作ログファイルは、「ログID」「イベント名称」「操作日時」「操作者」等が格納されている。図6Bにおける操作ログファイルでは、誰がどの項目に対して変更を加えたかの判断は可能であるが、図6Aのように、どのように変更したのかの内容までの判断はできない。
尚、図6について、各カラムに格納されている内容は文字列データとなっているが、数値データ等で格納されていてもよい。
【0021】
以降、処理の流れについて記載する。
図7Aは、監視対象デバイス設定の画面700の一例を示す図である。
画面700は、監視対象となる被管理装置102(以下、監視対象装置)を選択、及び設定する画面の一例である。本画面には、管理装置101で管理される被管理装置102の一覧が表示される。管理装置101の管理者(以下、システム管理者)は、表示された被管理装置102の一覧から監視対象装置を選択する。システム管理者は、監視対象装置の設定完了した後、次へボタンを押下し、画面702へ移行する。尚、図7Aでは被管理装置102の一覧表示を省略しているが、実際は全ての被管理装置102が並んでいても、一定数ずつタブやページ切り替えによる表示がされていてもよい。
図7Bは、画面700で設定されたデータを保持するためのテーブル701の一例を示す図である。テーブル701は、被管理装置102の一覧であり、このうち監視対象装置に該当するものは「監視」カラムに「1」が、監視対象に該当しないものは「0」が格納されている。「ID」カラムは、被管理装置102を識別するための識別子が格納されている。「デバイス名」「IPアドレス」は、各々の被管理装置102に対応する名称及びアドレスが格納されている。
【0022】
図7Cは、監視対象項目設定の画面702の一例を示す図である。
画面702は、被管理装置102における設定項目の内、どの項目、どの処理、どの操作者を監視の対象とするかを選択する画面の一例である。画面702の「監視項目」グループには、「すべて」又は「選択」を選択可能であり、「選択」部分には管理装置101が被管理装置102から取得できるすべての項目が一覧表示されている。システム管理者は、この項目群から監視対象とする項目を選択することができる。画面702の「監視処理」グループでは、監視する設定項目に対して、どのような処理がされたかをフィルタリングするための選択ができる。監視処理の種類は、「変更」や「追加」、「削除」等、操作ログファイルの「操作種別」から取得可能な処理内容が表示される。画面702の「監視対象者」グループは、被管理装置102に対する処理がどの操作者によってなされたかをフィルタリングするための選択が可能である。尚、監視対象者は、図6の「操作者」に該当するものである。設定の例として画面702で示される設定は、被管理装置102に設定可能なすべての項目に対し、変更・追加・削除がされた場合、かつ、一般ユーザーによる操作の場合は変更通知を行うことを示している。システム管理者は、監視対象とする項目の設定完了した後、次へボタンを押下し、画面706の画面へ移行する。
【0023】
図7Dは、「監視項目」グループの設定データ(以下、監視項目)を保持するためのテーブル(以下、監視項目設定テーブル703)の一例を示す図である。監視項目設定テーブル703は、監視項目に関する情報(「監視有無」「ID」「項目名」)の他に、「操作ログファイル判断」カラムを持っている。「操作ログファイル判断」カラムは、該当する項目が操作ログファイルから判断できるかを確認するための情報が格納されている。「操作ログファイル判断」カラムに格納される情報の一例として、「詳細」「概要」「不可」が挙げられる。「詳細」は、図6Aで示すような、設定変更の具体的な内容まで操作ログファイルに記載されている項目に対して割り当てられる。「概要」は、図6Bで示すような、設定変更がされたことが分かり、具体的な変更内容までは分からない項目に対して割り当てられる。「不可」は、操作ログファイルが取得できないものに対して割り当てられる。
図7Eは、「監視処理」グループの設定データを保持するためのテーブル704の一例を示す図である。図7Fは、「監視対象者」グループの設定データを保持するためのテーブル705の一例を示す図である。
【0024】
図7Gは、監視通知設定の画面706の一例を示す図である。画面706は、監視通知を実施するための設定を行う画面の一例である。画面706の監視スケジュールは、どのタイミングで、監視対象装置に対してポーリングを行うかを設定する項目である。また、画面706の「通知方法」では、どのようにシステム管理者に対して通知を行うかを選択する。画面706では、選択項目としてメールのみ表示されているが、メール以外の項目を選択可能でもよい。
図7Hは、通知方法における通知対象を保持するためのテーブル707の一例を示す図である。「監視スケジュール」の詳細な設定情報が格納されたテーブルは図示されていないが、監視スケジュールの設定情報を保持するテーブルを持っていてもよい。
以上の700から706までの設定が完了した後、システム管理者が706の設定ボタンを押下することで設定変更の監視処理設定を完了される。監視処理設定は、管理装置101のタスク管理モジュール303により管理され、スケジュールされた日時や時間がくると、タスク管理モジュール303によって実行される。
【0025】
図7A、C、Dで示した画面は、前述の通り一例であるため、図7A、C、Dに表示されている項目や表示方法、設定の流れに限定されない。また、図7B、D、E、F、Hで示した各データ保持テーブルは、管理装置101のDB304や、HD205で保持されていても、RAM202等で保持していてもよい。更に各データ保持テーブルは上記で示した項目以外のデータを保持していてもよい。
【0026】
図8は、設定変更の監視処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、管理装置101の設定監視モジュール302により実施される処理である。また、本処理は、図7で設定された監視スケジュール従って開始される。
S800は、監視項目設定テーブル703の「操作ログファイル判断」の内容を判断する処理である。より具体的には、監視項目設定テーブル703の「操作ログファイル判断」に格納されたデータが、「詳細」又は「概要」であるものが存在するかを判断する処理である。S800において存在すると判断された場合は、S801へ処理を移行する。一方、S800で存在しないと判断された場合は、S808へ処理を移行する。
S801は、図7で設定された監視対象装置から、操作ログファイルを取得する処理である。取得する操作ログファイルは、例えば図6の操作ログファイルが挙げられる。また、S801は、監視対象装置から1つ、又は複数の操作ログファイルを一度に取得できる。更に、S801で取得するログは、ある期間に収まる範囲で取得されてもよい。S801の処理は、履歴取得の処理の一例である。
S802は、S801で取得した操作ログファイルを解析する処理である。尚、より具体的な処理は図9にて後述する。
【0027】
S803は、S802の操作ログファイル解析の結果から、監視項目の内、変更された項目が存在するかどうかを判断する処理である。S803において、変更された監視項目が存在すると判断された場合、S804へ処理を移行する。S803において、変更された監視項目が存在しないと判断された場合、S808へ処理を移行する。
S804は、変更された監視項目が、703の「操作ログファイル判断」に「詳細」が格納されているかどうかを判断する処理である。「詳細」が格納されている場合はS806へ処理を移行し、「詳細」が格納されていない場合は、S805へ処理を移行する。
S805は、監視対象装置から、監視項目に関する情報を直接取得する処理である。より具体的な処理は図10にて後述する。
S806は、操作ログファイル、又は監視対象装置から直接取得してきた現在の設定情報を管理装置101のDB304に登録(格納)する処理である。
S807は、システム管理者に対し、確認した監視項目に対する設定変更の内容を通知する処理である。通知方法は、図11にて後述する。
【0028】
S808は、監視項目設定テーブル703の「操作ログファイル判断」の内容が、「不可」であるものが存在するかを判断する処理である。S808の判断において、「不可」が存在する場合は、S809へ処理を移行する。S808の判断において「不可」が存在しない場合は、本監視処理を終了する。
S809は、S805と同様の処理であり、監視対象装置から、監視項目に関する情報を直接取得する処理である。
S810は、S809の解析結果から、監視項目に設定変更があるかを判断する処理である。S810において、設定項目が変更されたと判断された場合、S811へ処理を移行する。S810において、設定項目が変更されなかったと判断された場合、本監視処理を終了する。
S811は、S809にて設定変更された現在の設定情報を、管理装置101のDB304に登録(格納)する処理である。
S812は、S807と同様、システム管理者に対し、設定変更が行われた旨を通知する処理である。
【0029】
図9は、操作ログファイルの解析処理の一例を示すフローチャートである。本処理は管理装置101の設定監視モジュール302により実施される処理であり、図8のS802に該当する処理である。
S900は、S801で取得した複数の操作ログファイルの内容を全てチェックしたか否かを判断する処理である。S900において、全ての操作ログファイルのチェックが完了したと判断された場合、本操作ログファイルの解析処理を終了する。S900において、全てのチェックが完了していない場合、S901へ処理を移行する。
S901は、複数の操作ログファイルの内、チェックが完了していない操作ログファイルの1つを読み込む処理である。尚、操作ログファイルの一例は図6に示されている。
S902は、S901で読み込んだログファイルに記載された内容を全てチェックしたか否かを判断する処理である。S902において、全てのチェックを完了した場合、S900へ処理を移行する。S902において、全てのチェックを完了していない場合は、S903へ処理を移行する。
【0030】
S903は、該当するチェックする対象の操作ログファイルを読み込む処理である。より具体的には、管理装置101が、図6A、図6Bで示される操作ログファイルの1行を読み込む処理を指す。
S904は、読み込んだ項目が監視項目に該当するか否かを判断する処理である。S904において、該当すると判断された場合はS905へ処理を移行する。S904において、該当しないと判断された場合は、S902へ処理を移行する。
S905は、S903で読み込んだ操作ログファイルを一時的に保存する処理である。尚、操作ログファイルの一時保存先は、DB304でもよいし、HD205やRAM202でもよい。
以上の処理を繰り返し、設定監視モジュール302は、取得した操作ログファイルの中に監視項目があるかどうかを解析し、監視項目の情報を抽出・保存する。
【0031】
図10は、監視対象装置から監視項目に関する情報を直接取得する処理の一例を示すフローチャートである。尚、本処理はS805、S809に該当する処理である。また、本処理は、設定監視モジュール302によって実施される。
S1000は、監視対象装置から監視対象項目の設定情報を取得・解析する処理である。S1000の処理は、設定取得の処理の一例である。
S1001は、管理装置101のDB304から、過去の設定情報を取得する処理である。尚、過去の設定情報は、S806やS811によって格納された情報である。また、S806やS811が処理されていない状態(初期値)は、NULLであっても、初期値とわかるような設定が格納されていてもよい。
S1002は、S1000で取得した設定情報と、S1001で取得した設定情報と、を比較する処理である。比較した結果は、DB304やHD205に一時的に保存される。
以上の処理により、監視対象装置から監視対象項目の設定情報を取得・解析する。
【0032】
図11は、メール送信による通知方法の一例を示す図である。
図11は、大きく「Device Information」及び「Change History」の2項目に分けられる。「Device Information」には、監視対象装置の情報が記載される。例えば、図11では「Device A」という名前の監視対象装置の設定が変更されたことが読み取れる。「Change History」には、ユーザーによって変更が加えられた設定項目が記載される。図11では、「NTP−Server Set.」という監視項目が、該当の日付に、「Taro YAMADA」によって、「ntp.nict.jp」から「ntp.xx.co.jp」という値に「Modify」されたことが読み取れる。
尚、通知方法はメール送信に限定されず、管理装置101のWebサービス301で提供する画面に変更通知を表示してもよい。
本実施形態では、以上の方法により大容量の情報取得を行わず、管理者へ監視対象装置における監視項目の設定変更通知が可能となる。
【0033】
<実施形態2>
実施形態1では、監視対象装置の操作ログファイルを取得し、変更履歴の解析した結果を利用することで、管理者へ通知する方法について述べた。しかし、実施形態1の通知方法では、一般ユーザーに変更されてしまった場合(管理者が意図しない変更)と被管理装置102の管理者によって変更された場合(管理者が意図した変更)とが区別なく通知されてしまう。そこで本実施形態では、ユーザーの権限判断を加えることで、適切に通知する方法について述べる。
尚、システムの全体構成、及び管理装置101、被管理装置102、クライアント装置103のハードウェア構成とソフトウェア構成とについては実施形態1と同様のため、ここでの説明は省略する。また、実施形態1における操作ログファイル(図6)、監視処理設定画面及び方法(図7)、操作ログファイルの解析方法(図9)及び監視対象装置からの監視項目取得方法(図10)についても実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0034】
図12は、ユーザー権限の判断を含めた設定変更の監視処理の一例を示すフローチャートである。尚、S1201からS1207まで、S1212からS1216までの各処理は、図8の処理と同様であるため、説明を省略する。尚、図8と同様、本処理も、管理装置101の設定監視モジュール302により実施される処理である。
S1200は、不図示の認証サーバーからユーザーと、ユーザーの権限との関連付けを取得する処理である。本処理で取得する権限との関連付けは、例えば、「ユーザーAは一般ユーザー権限を持っている」や「ユーザーBは管理者権限を持っている」、「ユーザーCはメンテナンス権限を持っている」等が挙げられる。尚、ここでいうメンテナンス権限は、サービス担当者と同等の権限であり、被管理装置102の詳細な変更操作が可能である。また、本処理で取得する権限情報は、後述のS1208、S1209で利用される。
S1208は、操作ログファイルから判断される設定変更者(操作者)が、管理装置101による設定変更であるかを判断する処理である。管理装置101による設定変更とは、システム管理者が、被管理装置102の設定を変更したことを指す。つまり、設定を監視しているシステム管理者本人が意図した設定変更をした場合を指す。S1208において、管理装置101により設定変更されたと判断された場合、通知の必要はないため、S1212へ処理を移行する。S1208において、管理装置101による設定変更ではないと判断された場合、S1209へ処理を移行する。尚、本処理では管理装置101による設定変更の場合は管理者への通知をしないが、変更履歴をDB304やHD205に残しておいてもよい。
【0035】
S1209は、操作ログファイルから判断される設定変更者(操作者)が、管理者に認められた操作者による設定変更であるかを判断する処理である。管理者に認められた操作者とは、例えばサービス担当者や、被管理装置102の管理者等であり、前述の管理者権限やメンテナンス権限が与えられたユーザーを指す。S1209において、管理者に認められた操作者であると判断された場合は、S1210へ処理を移行する。S1209において、管理者に認められた操作者でない場合は、S1211へ処理を移行する。
S1210は、システム管理者に対し、監視項目の設定変更があった旨を"確認情報"として確認用に通知する処理である。この通知がされた場合、システム管理者は、例えば、監視対象装置がメンテナンス等のために設定変更されたと判断することもできる。
S1211は、システム管理者に対して、設定変更された旨を"警告"として通知する処理である。この通知がされた場合、システム管理者は、監視対象装置に対し意図しない設定変更が加えられた旨に気づくことができる。そのため、システム管理者は、通知を受けた後の処理として、設定変更された項目に対し再設定をすることもできる。
【0036】
図13は、メール送信による通知方法の一例を示す図である。
図13は、図11とほぼ同様の記載内容であるが、Subjectと本文とに"警告"として設定変更通知である「Warning」の旨が記載されている。つまり図13は、システム管理者にとって意図しない設定変更がなされたことを通知している。
本実施形態では、以上の方法によりユーザー権限に応じた適切な通知方法が実現できる。
【0037】
<実施形態3>
実施形態1及び実施形態2では、操作ログファイルの解析による通知と、被管理装置102から直接設定情報を取得する通知と、に分けて、システム管理者に対し設定変更の通知を行っていた。しかし、システム管理者への通知が多いと、管理側の情報が錯綜し易く、ネットワークにも負担を掛けてしまう。そこで本実施形態では、通知を1つにまとめること、また、タスクの履歴を参照によることにより、通知量を減らす方法について述べる。
尚、システムの全体構成、及び管理装置101、被管理装置102、クライアント装置103のハードウェア構成とソフトウェア構成とについては実施形態1、2と同様のため、ここでの説明は省略する。また、操作ログファイル(図6)、監視処理設定画面及び方法(図7)、操作ログファイルの解析方法(図9)及び監視対象装置からの監視項目取得方法(図10)、についても実施形態1、2と同様であるため、説明を省略する。
図14は、通知量を減らすための監視処理の一例を示すフローチャートである。尚、S1300からS1309まで、S1312からS1315までの各処理は、図12の処理と同様であるため、説明を省略する。尚、図8と同様、本処理も、管理装置101の設定監視モジュール302により実施される処理である。
【0038】
S1310、S1311は、メールをまとめるために、設定変更通知情報を一時保存する処理である。一時保存先は、DB304やHD205、RAM202等が挙げられる。S1310は、確認用の"確認情報"として設定変更通知情報を一時保存する。また、S1311は、"警告"として設定変更通知情報を一時保存する。
S1316は、管理装置101のタスク管理モジュール303により管理された、タスク履歴を取得する処理である。タスク履歴は、いつ、どの被管理装置102に対して、どのような処理が行われたかを記録してあるログである。尚、本処理に移行するまでに、監視対象機器から設定情報取得、及び監視項目の解析が完了している。
S1317は、S1316で取得したタスク実行履歴を参照し、監視項目に対する処理がされた履歴が存在するかを判断する処理である。S1317において、設定変更の履歴がある場合は、システム管理者による設定変更のため、通知に関する処理を行わず、S1319へ処理を移行する。タスクによる設定変更の履歴が存在しない場合、システム管理者による設定変更が行われておらず、誰が変更したかを判断することができない。このような場合、S1317において、S1318の処理へ移行する。S1318は、"警告"として設定変更通知情報を、一時保存する処理である。
S1319は、S1310、S1311、S1318にて一時保存した設定変更通知情報を取得する処理である。
S1320は、S1319で取得した設定変更通知情報を基に、メールを1通にまとめてシステム管理者に設定変更を通知する処理である。また、S1320では、最後に設定を操作したユーザーに応じて、重要度の調整が行われる。
【0039】
図15は、メール通知を1つにまとめた場合の一例を示す図である。
図15は、Subject及び本文に、"警告"として設定変更通知である「Warning」、及び重要度を下げた"情報"として設定変更通知である「Information」を1通にまとめた件数が記載されている。また、本文中の[Change History]には、「Warning」や「Information」の詳細について記載されている。ここで図15の[Change History]の内容について説明する。尚、前提条件として "Hanako TANAKA"は一般ユーザー権限の操作者、"Service Support User"はメンテナンス権限の操作者とする。[Change History]の "Use IPv4"項目では、一般ユーザー権限の操作者が最後に設定を変更しているため、「Warning」による通知となっている。一方、"Sleep Timer"項目では、メンテナンス権限の操作者が最後に設定を変更しているため、重要度が下がる「Information」による通知となっている。
本実施形態では、以上の方法により通知量を軽減することができる。
【0040】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0041】
以上、上述した各実施形態によれば、ネットワーク機器が持っている操作ログファイルを用いることで、ネットワークに掛かる負担を軽減させつつ、設定監視を実現することができる。
【0042】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンターや複合機等のネットワーク機器は、ネットワーク機器自身がどのような操作をされたかが記載された操作ログファイルを持っているものが存在する。操作ログファイルには、例えば、ネットワーク機器のコピー機能使用時の、「2in1」「両面」を設定したという操作履歴が、日付やユーザー名と共に記録される。
これらのネットワーク機器の管理を効率的に行うため、ネットワーク機器管理サーバーによりネットワーク機器を一元管理するネットワーク管理システムが知られている。
ネットワーク機器管理システムには、前述の操作ログファイル等の機器情報の収集・統計する機能を有するものがある。例えば、特許文献1では、該当するネットワーク機器より操作ログファイルを取得し、ユーザー毎に解析、統計することで、ユーザー別に利用頻度の高い機能をデフォルト設定に直すような改善提案する方法が開示されている。
【0003】
一方で、ネットワーク機器管理システムは、対象のネットワーク機器における設定(ネットワーク機器の名称や、IPアドレス、スリープに入るまでの時間等;以下、デバイス設定)の情報を設定・配信・管理するための機能を有するものも存在する。例えば、ネットワーク機器からデバイス設定情報を取得し、以前のデータと比較することでデバイス設定が変更されたかを監視することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−65289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、近年のネットワーク機器は、機能の複雑化に比例してデバイス設定の項目数も増大している。そのため、デバイス設定の変更監視において、監視の度に大容量のデバイス設定情報を取得したのでは、ネットワークに大きな負担を掛けてしまう。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、ネットワークに掛かる負担を軽減させつつ、設定監視を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明の情報処理装置は、画像形成装置における複数の設定項目の中で、監視対象とする複数の設定を管理する管理手段と、前記画像形成装置に対して行われた操作と操作者とを記録する操作履歴情報を、前記画像形成装置から取得する履歴取得手段と、前記取得された操作履歴情報から前記監視対象とする少なくとも1つの設定の変更に対応する操作履歴を解析する解析手段と、操作履歴から設定の変更の有無がわからない前記監視対象とする少なくとも1つの設定については、前記監視対象とする設定の変更が行われたかを判断するために、前記監視対象とする設定の内容を前記画像形成装置から取得する設定取得手段と、前記解析手段により解析された操作履歴と、前記設定取得手段により取得された設定の内容とから、前記監視対象とする複数の設定について変更があったかを判断する判断手段と、前記判断手段により変更があったと判断された設定の変更を通知する通知手段と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ネットワークに掛かる負担を軽減させつつ、設定監視を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】機器管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】管理装置101やクライアント装置103のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】管理装置101のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図4】被管理装置102のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図5】被管理装置102のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図6A】ログ管理モジュール503により記録された操作ログファイルの一例を示す図(その1)である。
【図6B】ログ管理モジュール503により記録された操作ログファイルの一例を示す図(その2)である。
【図7A】監視対象デバイス設定の画面700の一例を示す図である。
【図7B】画面700で設定されたデータを保持するためのテーブル701の一例を示す図である。
【図7C】監視対象項目設定の画面702の一例を示す図である。
【図7D】「監視項目」グループの設定データを保持するためのテーブルの一例を示す図である。
【図7E】「監視処理」グループの設定データを保持するためのテーブル704の一例を示す図である。
【図7F】「監視対象者」グループの設定データを保持するためのテーブル705の一例を示す図である。
【図7G】監視通知設定の画面706の一例を示す図である。
【図7H】通知方法における通知対象を保持するためのテーブル707の一例を示す図である。
【図8】設定変更の監視処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】操作ログファイルの解析処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】監視対象装置から監視項目に関する情報を直接取得する処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】メール送信による通知方法の一例を示す図である。
【図12】ユーザー権限の判断を含めた設定変更の監視処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】メール送信による通知方法の一例を示す図である。
【図14】通知量を減らすための監視処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】メール通知を1つにまとめた場合の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0011】
<実施形態1>
図1は、機器管理システムのシステム構成の一例を示す図である。図1の機器管理システムは、ネットワーク100により互いに接続されたネットワーク管理装置101(以下、管理装置)、ネットワーク機器102(以下、被管理装置)、及びクライアント装置103から構成される。
管理装置101は、被管理装置102を管理するための装置である。また、管理装置101やクライアント装置103は、一般的なパーソナルコンピュータに含まれるような構成を有している。被管理装置102は、ネットワーク100により管理装置101と接続されており、MFP(Multifunction Peripheral)やプリンター、FAX等を含む、管理装置101で管理可能な機器を指す。尚、図1において管理装置101、被管理装置102、クライアント装置103が接続されるネットワーク100は、インターネットでもイントラネットでもよい。また、管理装置101や被管理装置102、クライアント装置103は、任意の数だけネットワーク100に接続されていてよい。
管理装置101は、情報処理装置(コンピュータ)の一例である。被管理装置102は、画像形成装置の一例である。
【0012】
機器管理システムを構成する各装置のハードウェア構成及びソフトウェア構成を以下で説明する。
図2は、管理装置101やクライアント装置103のハードウェア構成の一例を示す図である。
システムバス200は、コンピュータを構成する各コンポーネント同士の共通データ交換経路である。CPU(Central Processing Unit)201は、コンピュータ全体の制御や演算処理等を行う装置である。RAM(Random Access Memory)202は、処理を行う際にプログラムやデータを記憶、実行する領域を指す。ROM(Read Only Memory)203は、システム起動プログラム等のプログラムを記憶する領域である。DKC(Disk Controller)204は、HD(Hard Disk)205等の外部記憶装置の制御を行う。HD205は、プログラムやデータを記憶しており、必要に応じてRAM202やHD205へプログラムやデータをロードする。Network I/F206は、ネットワーク100と接続しネットワーク通信を行う。入出力 I/F207は、キーボードやマウス、ディスプレイ等に接続されており、データの入出力を制御する。
管理装置101は、CPU201が基本I/Oプログラム及びOSを実行している状態で動作する。基本I/Oプログラムは、ROM203に記憶されている。OSは、HD205に記憶されている。コンピュータ部の電源が入れられた際、基本I/Oプログラム中のイニシャルプログラムがロード機能により、HD205からOSがRAM202にロードされ、OSの動作が開始される。
CPU201が、HD205等に記憶されているプログラムに基づいて処理を実行することによって、後述するソフトウェア構成、及びフローチャートの各ステップの処理が実現される。
【0013】
図3は、管理装置101のソフトウェア構成の一例を示す図である。管理装置101のソフトウェアには、ネットワークモジュール300、Webサービス301、設定監視モジュール302、タスク管理モジュール303、データベース(以下、DB)304が含まれている。尚、図3のソフトウェア構成は、プログラムとしてHD205に格納されており、CPU201によって実行されるものである。
ネットワークモジュール300は、ネットワーク100を介して接続された被管理装置102やクライアント装置103との通信を行う。Webサービス301は、クライアント装置103のWebブラウザからHTTPによるGETリクエストを受け取ると、HD205に保存されたWebページデータを返信するサービスを提供する。尚、ここではHTTPによる通信で説明しているが、HTTPSやFTP等の通信プロトコルを利用してもよく、HTTPに限定されない。また、クライアント装置103からのリクエストに限定されず、Webサービス301を利用できる環境であればよい。設定監視モジュール302は、被管理装置102における設定情報の管理や監視をするためのモジュールである。例えば、設定監視モジュール302は、被管理装置102に設定されている情報を取得するために、被管理装置102に対して設定情報取得要求を出すことや、取得した設定情報をDB304へ保存及び読み出しを行うことができる。タスク管理モジュール303は、設定情報取得要求や設定情報の保存、読み出しを実行するタスクのスケジューリングや、スケジューリングした時間に従いタスクを実行するためのモジュールである。
【0014】
上記のように設定監視モジュール302、タスク管理モジュール303は、Webサービス301と共に被管理装置102を管理するためのWebアプリケーションを実現している。尚、本管理装置の実現方法はWebアプリケーションに限定されず、ネイティブアプリケーションであってもよい。DB304は、被管理装置102の情報や、設定監視モジュール302により取得した情報、タスク管理モジュール303によるタスクの情報等が記憶されている。尚、DB304は設定監視モジュール302やタスク管理モジュール303からアクセス可能であれば、管理装置101とは別の機器上にあってもよい。
【0015】
図4は、被管理装置102のハードウェア構成の一例を示す図である。被管理装置102は、制御ユニット400、操作部401、プリンター402、スキャナ403から構成される。制御ユニット400の操作部関連の構成は、CPU410、RAM411、操作部I/F412、Network I/F413、ROM414、DKC415、HD416、Image Bus I/F417、システムバス418を備える。制御ユニット400の印刷、スキャン関連の構成は、画像バス419、スキャナ画像処理部420、プリンター画像処理部421、RIP422、デバイスI/F423を備える。尚、上記構成のうちスキャナ403、及びスキャナ画像処理部420は必要に応じて備えることとなる。
【0016】
CPU410は、制御ユニット400全体を制御するためのコントローラである。RAM411は、画像データを一時記憶するための画像メモリである。操作部I/F412は、操作部401とのインターフェースであり、操作部401で表示する画像データを操作部401に対して出力する。また、ユーザーが操作部401により入力した情報をCPU410へ伝達する役割を有する。Network I/F413は、ネットワーク100と接続しており、ネットワーク100を介して、外部の装置と情報のやり取りをするインターフェースである。また、Network I/F413は、被管理装置102の各種情報を格納したMIB(Management Interface Base)を備える。MIBが有する各種情報は、IPアドレスや被管理装置の名称、状態等の情報を指す。ROM414は、ブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。DKC(Disk Controller)415は、HD(Hard Disk)416の制御を行う。HD416は、外部記憶装置であり、システムソフトウェアや画像データを格納する。Image Bus I/F417は、システムバス418と画像バス419とを接続し、データ変換を行うバスブリッジである。システムバス418は、制御ユニット400を構成する各コンポーネント同士の共通データ交換経路である。画像バス419は、PCIバス、又はIEEE1394で構成されており、画像データを高速に転送する経路である。スキャナ画像処理部420は、入力画像に対し、補正や加工、編集を行う。プリンター画像処理部421は、プリント出力画像データに対して、プリンターの性能に応じた補正、解像度の変換等を行う。RIP(Raster Image Processor)422は、ネットワーク100から送られてきたPDLコマンドをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F423は、画像入出力デバイスであるプリンター402、及びスキャナ403と制御ユニット400とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0017】
図5は、被管理装置102のソフトウェア構成の一例を示す図である。
被管理装置102のソフトウェア構成は、ネットワークモジュール500、及び機器管理モジュール501から構成される。ネットワークモジュール500は、ネットワーク100に接続された外部装置(管理装置101やクライアント装置103)とのインターフェースの役割をする。例えば管理装置101から設定情報取得要求を受け取り、機器管理モジュール501へ要求を伝える。管理装置101等との通信方法として、MIBによる通信や、SOAPメッセージによる通信等が挙げられる。また、ネットワークモジュール500は、機器管理モジュール501から各種情報を受け取り、ネットワーク100を介して管理装置101へ応答する。機器管理モジュール501は、被管理装置102の内部操作を行うためのモジュールであり、設定情報管理モジュール502、ログ管理モジュール503を含んでいる。
【0018】
設定情報管理モジュール502は、被管理装置102に設定されている情報(機器名称、IPアドレス、各種設定値等)を管理するモジュールである。より具体的には、設定情報管理モジュール502は、被管理装置102の設定情報を取得したいという要求に対して、被管理装置102に設定された情報を返答することができる。また、設定情報管理モジュール502は、管理装置101や被管理装置102のユーザーによって設定変更された項目を被管理装置102に反映することができる。尚、設定情報管理モジュール502により設定変更されると、設定変更したという情報がログ管理モジュール503に伝えられる。
ログ管理モジュール503は、被管理装置102に対して加えられた操作をログとして記録、管理するためのモジュールである。例えば、設定情報管理モジュール502から設定変更したという情報が伝えられた場合、いつ、どの設定が、どのように変更されたか、をHD416に記録しておくことができる。尚、図示されていないが、DBに被管理装置102の設定情報や操作ログファイルを記録させてもよい。
操作ログファイルは、操作履歴情報の一例である。
【0019】
図6Aは、ログ管理モジュール503により記録された操作ログファイルの一例を示す図(その1)である。図6Aでは、設定変更値の詳細まで記載された操作ログファイルのデータ構造(以下、操作ログファイル)の一例を示している。また、図6Aの操作ログファイルは、「ログID」「イベント名称」「操作日時」「操作者」「操作種別」「新キー値」「旧キー値」等のカラムを有している。「ログID」カラムは、図6Aに含まれる各レコード(行)を一意に識別するための値が格納されている。「イベント名称」は、被管理装置102における項目に対し設定が変更されたかを示すカラムである。図6Aで示された「イベント名称」カラムには設定の名称が格納されているが、設定変更するために使用されたリソース名(モジュール名)等を格納してもよい。「操作日時」カラムは、各種設定の変更がされた日時が格納されている。「操作者」カラムは、被管理装置102の設定を変更した操作者の氏名が格納されている。「操作種別」カラムは、操作者がどのような操作をしたかがわかるようなキーが格納されている。例えば、設定の変更であれば「Modify」、設定のエクスポートが行われた場合は「Export」等が格納される。「新キー値」カラムは、新たに設定された内容が格納される。また、「旧キー値」カラムは、元々設定されていた設定内容が格納される。例えば、図6AのログID:0002の場合、元々の設定がOff(旧キー値)であったものを、新たにOn(新キー値)にModify(操作種別)したと判断できる。
【0020】
図6Bは、ログ管理モジュール503により記録された操作ログファイルの一例を示す図(その2)である。図6Bでは、設定変更されたことのみが記録された操作ログファイルのデータ構造の一例を示している。また、図6Bの操作ログファイルは、「ログID」「イベント名称」「操作日時」「操作者」等が格納されている。図6Bにおける操作ログファイルでは、誰がどの項目に対して変更を加えたかの判断は可能であるが、図6Aのように、どのように変更したのかの内容までの判断はできない。
尚、図6について、各カラムに格納されている内容は文字列データとなっているが、数値データ等で格納されていてもよい。
【0021】
以降、処理の流れについて記載する。
図7Aは、監視対象デバイス設定の画面700の一例を示す図である。
画面700は、監視対象となる被管理装置102(以下、監視対象装置)を選択、及び設定する画面の一例である。本画面には、管理装置101で管理される被管理装置102の一覧が表示される。管理装置101の管理者(以下、システム管理者)は、表示された被管理装置102の一覧から監視対象装置を選択する。システム管理者は、監視対象装置の設定完了した後、次へボタンを押下し、画面702へ移行する。尚、図7Aでは被管理装置102の一覧表示を省略しているが、実際は全ての被管理装置102が並んでいても、一定数ずつタブやページ切り替えによる表示がされていてもよい。
図7Bは、画面700で設定されたデータを保持するためのテーブル701の一例を示す図である。テーブル701は、被管理装置102の一覧であり、このうち監視対象装置に該当するものは「監視」カラムに「1」が、監視対象に該当しないものは「0」が格納されている。「ID」カラムは、被管理装置102を識別するための識別子が格納されている。「デバイス名」「IPアドレス」は、各々の被管理装置102に対応する名称及びアドレスが格納されている。
【0022】
図7Cは、監視対象項目設定の画面702の一例を示す図である。
画面702は、被管理装置102における設定項目の内、どの項目、どの処理、どの操作者を監視の対象とするかを選択する画面の一例である。画面702の「監視項目」グループには、「すべて」又は「選択」を選択可能であり、「選択」部分には管理装置101が被管理装置102から取得できるすべての項目が一覧表示されている。システム管理者は、この項目群から監視対象とする項目を選択することができる。画面702の「監視処理」グループでは、監視する設定項目に対して、どのような処理がされたかをフィルタリングするための選択ができる。監視処理の種類は、「変更」や「追加」、「削除」等、操作ログファイルの「操作種別」から取得可能な処理内容が表示される。画面702の「監視対象者」グループは、被管理装置102に対する処理がどの操作者によってなされたかをフィルタリングするための選択が可能である。尚、監視対象者は、図6の「操作者」に該当するものである。設定の例として画面702で示される設定は、被管理装置102に設定可能なすべての項目に対し、変更・追加・削除がされた場合、かつ、一般ユーザーによる操作の場合は変更通知を行うことを示している。システム管理者は、監視対象とする項目の設定完了した後、次へボタンを押下し、画面706の画面へ移行する。
【0023】
図7Dは、「監視項目」グループの設定データ(以下、監視項目)を保持するためのテーブル(以下、監視項目設定テーブル703)の一例を示す図である。監視項目設定テーブル703は、監視項目に関する情報(「監視有無」「ID」「項目名」)の他に、「操作ログファイル判断」カラムを持っている。「操作ログファイル判断」カラムは、該当する項目が操作ログファイルから判断できるかを確認するための情報が格納されている。「操作ログファイル判断」カラムに格納される情報の一例として、「詳細」「概要」「不可」が挙げられる。「詳細」は、図6Aで示すような、設定変更の具体的な内容まで操作ログファイルに記載されている項目に対して割り当てられる。「概要」は、図6Bで示すような、設定変更がされたことが分かり、具体的な変更内容までは分からない項目に対して割り当てられる。「不可」は、操作ログファイルが取得できないものに対して割り当てられる。
図7Eは、「監視処理」グループの設定データを保持するためのテーブル704の一例を示す図である。図7Fは、「監視対象者」グループの設定データを保持するためのテーブル705の一例を示す図である。
【0024】
図7Gは、監視通知設定の画面706の一例を示す図である。画面706は、監視通知を実施するための設定を行う画面の一例である。画面706の監視スケジュールは、どのタイミングで、監視対象装置に対してポーリングを行うかを設定する項目である。また、画面706の「通知方法」では、どのようにシステム管理者に対して通知を行うかを選択する。画面706では、選択項目としてメールのみ表示されているが、メール以外の項目を選択可能でもよい。
図7Hは、通知方法における通知対象を保持するためのテーブル707の一例を示す図である。「監視スケジュール」の詳細な設定情報が格納されたテーブルは図示されていないが、監視スケジュールの設定情報を保持するテーブルを持っていてもよい。
以上の700から706までの設定が完了した後、システム管理者が706の設定ボタンを押下することで設定変更の監視処理設定を完了される。監視処理設定は、管理装置101のタスク管理モジュール303により管理され、スケジュールされた日時や時間がくると、タスク管理モジュール303によって実行される。
【0025】
図7A、C、Dで示した画面は、前述の通り一例であるため、図7A、C、Dに表示されている項目や表示方法、設定の流れに限定されない。また、図7B、D、E、F、Hで示した各データ保持テーブルは、管理装置101のDB304や、HD205で保持されていても、RAM202等で保持していてもよい。更に各データ保持テーブルは上記で示した項目以外のデータを保持していてもよい。
【0026】
図8は、設定変更の監視処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、管理装置101の設定監視モジュール302により実施される処理である。また、本処理は、図7で設定された監視スケジュール従って開始される。
S800は、監視項目設定テーブル703の「操作ログファイル判断」の内容を判断する処理である。より具体的には、監視項目設定テーブル703の「操作ログファイル判断」に格納されたデータが、「詳細」又は「概要」であるものが存在するかを判断する処理である。S800において存在すると判断された場合は、S801へ処理を移行する。一方、S800で存在しないと判断された場合は、S808へ処理を移行する。
S801は、図7で設定された監視対象装置から、操作ログファイルを取得する処理である。取得する操作ログファイルは、例えば図6の操作ログファイルが挙げられる。また、S801は、監視対象装置から1つ、又は複数の操作ログファイルを一度に取得できる。更に、S801で取得するログは、ある期間に収まる範囲で取得されてもよい。S801の処理は、履歴取得の処理の一例である。
S802は、S801で取得した操作ログファイルを解析する処理である。尚、より具体的な処理は図9にて後述する。
【0027】
S803は、S802の操作ログファイル解析の結果から、監視項目の内、変更された項目が存在するかどうかを判断する処理である。S803において、変更された監視項目が存在すると判断された場合、S804へ処理を移行する。S803において、変更された監視項目が存在しないと判断された場合、S808へ処理を移行する。
S804は、変更された監視項目が、703の「操作ログファイル判断」に「詳細」が格納されているかどうかを判断する処理である。「詳細」が格納されている場合はS806へ処理を移行し、「詳細」が格納されていない場合は、S805へ処理を移行する。
S805は、監視対象装置から、監視項目に関する情報を直接取得する処理である。より具体的な処理は図10にて後述する。
S806は、操作ログファイル、又は監視対象装置から直接取得してきた現在の設定情報を管理装置101のDB304に登録(格納)する処理である。
S807は、システム管理者に対し、確認した監視項目に対する設定変更の内容を通知する処理である。通知方法は、図11にて後述する。
【0028】
S808は、監視項目設定テーブル703の「操作ログファイル判断」の内容が、「不可」であるものが存在するかを判断する処理である。S808の判断において、「不可」が存在する場合は、S809へ処理を移行する。S808の判断において「不可」が存在しない場合は、本監視処理を終了する。
S809は、S805と同様の処理であり、監視対象装置から、監視項目に関する情報を直接取得する処理である。
S810は、S809の解析結果から、監視項目に設定変更があるかを判断する処理である。S810において、設定項目が変更されたと判断された場合、S811へ処理を移行する。S810において、設定項目が変更されなかったと判断された場合、本監視処理を終了する。
S811は、S809にて設定変更された現在の設定情報を、管理装置101のDB304に登録(格納)する処理である。
S812は、S807と同様、システム管理者に対し、設定変更が行われた旨を通知する処理である。
【0029】
図9は、操作ログファイルの解析処理の一例を示すフローチャートである。本処理は管理装置101の設定監視モジュール302により実施される処理であり、図8のS802に該当する処理である。
S900は、S801で取得した複数の操作ログファイルの内容を全てチェックしたか否かを判断する処理である。S900において、全ての操作ログファイルのチェックが完了したと判断された場合、本操作ログファイルの解析処理を終了する。S900において、全てのチェックが完了していない場合、S901へ処理を移行する。
S901は、複数の操作ログファイルの内、チェックが完了していない操作ログファイルの1つを読み込む処理である。尚、操作ログファイルの一例は図6に示されている。
S902は、S901で読み込んだログファイルに記載された内容を全てチェックしたか否かを判断する処理である。S902において、全てのチェックを完了した場合、S900へ処理を移行する。S902において、全てのチェックを完了していない場合は、S903へ処理を移行する。
【0030】
S903は、該当するチェックする対象の操作ログファイルを読み込む処理である。より具体的には、管理装置101が、図6A、図6Bで示される操作ログファイルの1行を読み込む処理を指す。
S904は、読み込んだ項目が監視項目に該当するか否かを判断する処理である。S904において、該当すると判断された場合はS905へ処理を移行する。S904において、該当しないと判断された場合は、S902へ処理を移行する。
S905は、S903で読み込んだ操作ログファイルを一時的に保存する処理である。尚、操作ログファイルの一時保存先は、DB304でもよいし、HD205やRAM202でもよい。
以上の処理を繰り返し、設定監視モジュール302は、取得した操作ログファイルの中に監視項目があるかどうかを解析し、監視項目の情報を抽出・保存する。
【0031】
図10は、監視対象装置から監視項目に関する情報を直接取得する処理の一例を示すフローチャートである。尚、本処理はS805、S809に該当する処理である。また、本処理は、設定監視モジュール302によって実施される。
S1000は、監視対象装置から監視対象項目の設定情報を取得・解析する処理である。S1000の処理は、設定取得の処理の一例である。
S1001は、管理装置101のDB304から、過去の設定情報を取得する処理である。尚、過去の設定情報は、S806やS811によって格納された情報である。また、S806やS811が処理されていない状態(初期値)は、NULLであっても、初期値とわかるような設定が格納されていてもよい。
S1002は、S1000で取得した設定情報と、S1001で取得した設定情報と、を比較する処理である。比較した結果は、DB304やHD205に一時的に保存される。
以上の処理により、監視対象装置から監視対象項目の設定情報を取得・解析する。
【0032】
図11は、メール送信による通知方法の一例を示す図である。
図11は、大きく「Device Information」及び「Change History」の2項目に分けられる。「Device Information」には、監視対象装置の情報が記載される。例えば、図11では「Device A」という名前の監視対象装置の設定が変更されたことが読み取れる。「Change History」には、ユーザーによって変更が加えられた設定項目が記載される。図11では、「NTP−Server Set.」という監視項目が、該当の日付に、「Taro YAMADA」によって、「ntp.nict.jp」から「ntp.xx.co.jp」という値に「Modify」されたことが読み取れる。
尚、通知方法はメール送信に限定されず、管理装置101のWebサービス301で提供する画面に変更通知を表示してもよい。
本実施形態では、以上の方法により大容量の情報取得を行わず、管理者へ監視対象装置における監視項目の設定変更通知が可能となる。
【0033】
<実施形態2>
実施形態1では、監視対象装置の操作ログファイルを取得し、変更履歴の解析した結果を利用することで、管理者へ通知する方法について述べた。しかし、実施形態1の通知方法では、一般ユーザーに変更されてしまった場合(管理者が意図しない変更)と被管理装置102の管理者によって変更された場合(管理者が意図した変更)とが区別なく通知されてしまう。そこで本実施形態では、ユーザーの権限判断を加えることで、適切に通知する方法について述べる。
尚、システムの全体構成、及び管理装置101、被管理装置102、クライアント装置103のハードウェア構成とソフトウェア構成とについては実施形態1と同様のため、ここでの説明は省略する。また、実施形態1における操作ログファイル(図6)、監視処理設定画面及び方法(図7)、操作ログファイルの解析方法(図9)及び監視対象装置からの監視項目取得方法(図10)についても実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0034】
図12は、ユーザー権限の判断を含めた設定変更の監視処理の一例を示すフローチャートである。尚、S1201からS1207まで、S1212からS1216までの各処理は、図8の処理と同様であるため、説明を省略する。尚、図8と同様、本処理も、管理装置101の設定監視モジュール302により実施される処理である。
S1200は、不図示の認証サーバーからユーザーと、ユーザーの権限との関連付けを取得する処理である。本処理で取得する権限との関連付けは、例えば、「ユーザーAは一般ユーザー権限を持っている」や「ユーザーBは管理者権限を持っている」、「ユーザーCはメンテナンス権限を持っている」等が挙げられる。尚、ここでいうメンテナンス権限は、サービス担当者と同等の権限であり、被管理装置102の詳細な変更操作が可能である。また、本処理で取得する権限情報は、後述のS1208、S1209で利用される。
S1208は、操作ログファイルから判断される設定変更者(操作者)が、管理装置101による設定変更であるかを判断する処理である。管理装置101による設定変更とは、システム管理者が、被管理装置102の設定を変更したことを指す。つまり、設定を監視しているシステム管理者本人が意図した設定変更をした場合を指す。S1208において、管理装置101により設定変更されたと判断された場合、通知の必要はないため、S1212へ処理を移行する。S1208において、管理装置101による設定変更ではないと判断された場合、S1209へ処理を移行する。尚、本処理では管理装置101による設定変更の場合は管理者への通知をしないが、変更履歴をDB304やHD205に残しておいてもよい。
【0035】
S1209は、操作ログファイルから判断される設定変更者(操作者)が、管理者に認められた操作者による設定変更であるかを判断する処理である。管理者に認められた操作者とは、例えばサービス担当者や、被管理装置102の管理者等であり、前述の管理者権限やメンテナンス権限が与えられたユーザーを指す。S1209において、管理者に認められた操作者であると判断された場合は、S1210へ処理を移行する。S1209において、管理者に認められた操作者でない場合は、S1211へ処理を移行する。
S1210は、システム管理者に対し、監視項目の設定変更があった旨を"確認情報"として確認用に通知する処理である。この通知がされた場合、システム管理者は、例えば、監視対象装置がメンテナンス等のために設定変更されたと判断することもできる。
S1211は、システム管理者に対して、設定変更された旨を"警告"として通知する処理である。この通知がされた場合、システム管理者は、監視対象装置に対し意図しない設定変更が加えられた旨に気づくことができる。そのため、システム管理者は、通知を受けた後の処理として、設定変更された項目に対し再設定をすることもできる。
【0036】
図13は、メール送信による通知方法の一例を示す図である。
図13は、図11とほぼ同様の記載内容であるが、Subjectと本文とに"警告"として設定変更通知である「Warning」の旨が記載されている。つまり図13は、システム管理者にとって意図しない設定変更がなされたことを通知している。
本実施形態では、以上の方法によりユーザー権限に応じた適切な通知方法が実現できる。
【0037】
<実施形態3>
実施形態1及び実施形態2では、操作ログファイルの解析による通知と、被管理装置102から直接設定情報を取得する通知と、に分けて、システム管理者に対し設定変更の通知を行っていた。しかし、システム管理者への通知が多いと、管理側の情報が錯綜し易く、ネットワークにも負担を掛けてしまう。そこで本実施形態では、通知を1つにまとめること、また、タスクの履歴を参照によることにより、通知量を減らす方法について述べる。
尚、システムの全体構成、及び管理装置101、被管理装置102、クライアント装置103のハードウェア構成とソフトウェア構成とについては実施形態1、2と同様のため、ここでの説明は省略する。また、操作ログファイル(図6)、監視処理設定画面及び方法(図7)、操作ログファイルの解析方法(図9)及び監視対象装置からの監視項目取得方法(図10)、についても実施形態1、2と同様であるため、説明を省略する。
図14は、通知量を減らすための監視処理の一例を示すフローチャートである。尚、S1300からS1309まで、S1312からS1315までの各処理は、図12の処理と同様であるため、説明を省略する。尚、図8と同様、本処理も、管理装置101の設定監視モジュール302により実施される処理である。
【0038】
S1310、S1311は、メールをまとめるために、設定変更通知情報を一時保存する処理である。一時保存先は、DB304やHD205、RAM202等が挙げられる。S1310は、確認用の"確認情報"として設定変更通知情報を一時保存する。また、S1311は、"警告"として設定変更通知情報を一時保存する。
S1316は、管理装置101のタスク管理モジュール303により管理された、タスク履歴を取得する処理である。タスク履歴は、いつ、どの被管理装置102に対して、どのような処理が行われたかを記録してあるログである。尚、本処理に移行するまでに、監視対象機器から設定情報取得、及び監視項目の解析が完了している。
S1317は、S1316で取得したタスク実行履歴を参照し、監視項目に対する処理がされた履歴が存在するかを判断する処理である。S1317において、設定変更の履歴がある場合は、システム管理者による設定変更のため、通知に関する処理を行わず、S1319へ処理を移行する。タスクによる設定変更の履歴が存在しない場合、システム管理者による設定変更が行われておらず、誰が変更したかを判断することができない。このような場合、S1317において、S1318の処理へ移行する。S1318は、"警告"として設定変更通知情報を、一時保存する処理である。
S1319は、S1310、S1311、S1318にて一時保存した設定変更通知情報を取得する処理である。
S1320は、S1319で取得した設定変更通知情報を基に、メールを1通にまとめてシステム管理者に設定変更を通知する処理である。また、S1320では、最後に設定を操作したユーザーに応じて、重要度の調整が行われる。
【0039】
図15は、メール通知を1つにまとめた場合の一例を示す図である。
図15は、Subject及び本文に、"警告"として設定変更通知である「Warning」、及び重要度を下げた"情報"として設定変更通知である「Information」を1通にまとめた件数が記載されている。また、本文中の[Change History]には、「Warning」や「Information」の詳細について記載されている。ここで図15の[Change History]の内容について説明する。尚、前提条件として "Hanako TANAKA"は一般ユーザー権限の操作者、"Service Support User"はメンテナンス権限の操作者とする。[Change History]の "Use IPv4"項目では、一般ユーザー権限の操作者が最後に設定を変更しているため、「Warning」による通知となっている。一方、"Sleep Timer"項目では、メンテナンス権限の操作者が最後に設定を変更しているため、重要度が下がる「Information」による通知となっている。
本実施形態では、以上の方法により通知量を軽減することができる。
【0040】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0041】
以上、上述した各実施形態によれば、ネットワーク機器が持っている操作ログファイルを用いることで、ネットワークに掛かる負担を軽減させつつ、設定監視を実現することができる。
【0042】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置における複数の設定項目の中で、監視対象とする複数の設定を管理する管理手段と、
前記画像形成装置に対して行われた操作と操作者とを記録する操作履歴情報を、前記画像形成装置から取得する履歴取得手段と、
前記取得された操作履歴情報から前記監視対象とする少なくとも1つの設定の変更に対応する操作履歴を解析する解析手段と、
操作履歴から設定の変更の有無がわからない前記監視対象とする少なくとも1つの設定については、前記監視対象とする設定の変更が行われたかを判断するために、前記監視対象とする設定の内容を前記画像形成装置から取得する設定取得手段と、
前記解析手段により解析された操作履歴と、前記設定取得手段により取得された設定の内容とから、前記監視対象とする複数の設定について変更があったかを判断する判断手段と、
前記判断手段により変更があったと判断された設定の変更を通知する通知手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記履歴取得手段は、前記監視対象とする複数の設定のすべてが、操作履歴から設定の変更の有無がわからない場合、操作履歴情報を取得しないことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記通知手段は、前記操作履歴に含まれる操作者に応じて、前記設定の変更の通知の方法を変更することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通知手段は、前記操作履歴に含まれる操作者が管理者に認められた操作者である場合、前記管理者に前記設定が変更されたことを確認情報として通知し、前記操作履歴に含まれる操作者が管理者に認められていない操作者であった場合、前記管理者に前記設定が変更されたことを警告として通知することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置における情報処理方法であって、
画像形成装置における複数の設定項目の中で、監視対象とする複数の設定を管理する管理工程と、
前記画像形成装置に対して行われた操作と操作者とを記録する操作履歴情報を、前記画像形成装置から取得する履歴取得工程と、
前記取得された操作履歴情報から前記監視対象とする少なくとも1つの設定の変更に対応する操作履歴を解析する解析工程と、
操作履歴から設定の変更の有無がわからない前記監視対象とする少なくとも1つの設定については、前記監視対象とする設定の変更が行われたかを判断するために、前記監視対象とする設定の内容を前記画像形成装置から取得する設定取得工程と、
前記解析工程により解析された操作履歴と、前記設定取得工程で取得された設定の内容とから、前記監視対象とする複数の設定について変更があったかを判断する判断工程と、
前記判断工程で変更があったと判断された設定の変更を通知する通知工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
請求項1乃至4の何れか1項記載の手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
画像形成装置における複数の設定項目の中で、監視対象とする複数の設定を管理する管理手段と、
前記画像形成装置に対して行われた操作と操作者とを記録する操作履歴情報を、前記画像形成装置から取得する履歴取得手段と、
前記取得された操作履歴情報から前記監視対象とする少なくとも1つの設定の変更に対応する操作履歴を解析する解析手段と、
操作履歴から設定の変更の有無がわからない前記監視対象とする少なくとも1つの設定については、前記監視対象とする設定の変更が行われたかを判断するために、前記監視対象とする設定の内容を前記画像形成装置から取得する設定取得手段と、
前記解析手段により解析された操作履歴と、前記設定取得手段により取得された設定の内容とから、前記監視対象とする複数の設定について変更があったかを判断する判断手段と、
前記判断手段により変更があったと判断された設定の変更を通知する通知手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記履歴取得手段は、前記監視対象とする複数の設定のすべてが、操作履歴から設定の変更の有無がわからない場合、操作履歴情報を取得しないことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記通知手段は、前記操作履歴に含まれる操作者に応じて、前記設定の変更の通知の方法を変更することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通知手段は、前記操作履歴に含まれる操作者が管理者に認められた操作者である場合、前記管理者に前記設定が変更されたことを確認情報として通知し、前記操作履歴に含まれる操作者が管理者に認められていない操作者であった場合、前記管理者に前記設定が変更されたことを警告として通知することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置における情報処理方法であって、
画像形成装置における複数の設定項目の中で、監視対象とする複数の設定を管理する管理工程と、
前記画像形成装置に対して行われた操作と操作者とを記録する操作履歴情報を、前記画像形成装置から取得する履歴取得工程と、
前記取得された操作履歴情報から前記監視対象とする少なくとも1つの設定の変更に対応する操作履歴を解析する解析工程と、
操作履歴から設定の変更の有無がわからない前記監視対象とする少なくとも1つの設定については、前記監視対象とする設定の変更が行われたかを判断するために、前記監視対象とする設定の内容を前記画像形成装置から取得する設定取得工程と、
前記解析工程により解析された操作履歴と、前記設定取得工程で取得された設定の内容とから、前記監視対象とする複数の設定について変更があったかを判断する判断工程と、
前記判断工程で変更があったと判断された設定の変更を通知する通知工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
請求項1乃至4の何れか1項記載の手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図7G】
【図7H】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図7E】
【図7F】
【図7G】
【図7H】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−80387(P2013−80387A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−220182(P2011−220182)
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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