説明

情報処理装置、情報処理方法

【課題】 ユーザの刊行物購入履歴を用いて、このユーザに様々な刊行物に係る情報を提供する為の技術を提供すること。
【解決手段】 注目ユーザIDに対応する記憶領域内の刊行物情報のうち、同じ刊行物名情報を含む刊行物情報を選択刊行物情報として選択する。選択した選択刊行物情報のうち登録順において最新のものから予め設定された個数分の各選択刊行物情報中の巻情報を参照する。参照したそれぞれの巻情報が示す巻の並びが連続していない場合、選択刊行物情報中の出版社情報に対応するデータベースにアクセスし、巻の並びにおいて抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報を検索する。検索の結果、見つかった場合には、見つかった出版社用刊行物情報と、この出版社用刊行物情報とセットになっている在庫状況情報を、注目ユーザIDに対応付けて予め設定されている送信先に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刊行物のデータベースを用いて情報提供を行うための技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
世の中に出回っている雑誌などの刊行物は、出版社から出版され、中卸を介して書店に並ぶ。そして係る刊行物が書店で購入されると、購入された刊行物についての様々な情報は書店から中卸に通知される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
即ち、中卸には、様々な出版社から出版される刊行物についての情報や、様々な書店で並べられている刊行物についての情報が蓄えられることになる。本願発明者らは、係る中卸が有する情報を用いて刊行物に係る新たなサービスを行うことに着目した。
【0004】
本発明は、ユーザの刊行物購入履歴を用いて、このユーザに様々な刊行物に係る情報を提供する為の技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の情報処理装置は以下の構成を備える。
【0006】
即ち、定期的若しくは不定期的に出版される刊行物を出版する出版社に対して設けられた出版社用データベースであって、当該出版社が出版するそれぞれの刊行物について、刊行物名情報と巻情報とを含む出版社用刊行物情報と、刊行物のそれぞれの巻についての在庫状況情報と、のセットが登録されている出版社用データベースが、出版社毎に設けられたネットワークに接続されている情報処理装置であって、
刊行物を購入したユーザが有する端末装置から送信される、当該ユーザに固有の識別情報を含むユーザ情報と、当該刊行物の刊行物名情報と巻情報と当該刊行物の出版社を示す出版社情報とを含む刊行物情報と、のセットを受信する受信手段と、
データベース内に前記識別情報毎に設けられる記憶領域のうち前記受信手段が受信したセット中のユーザ情報中の識別情報で特定される記憶領域内に、当該セット中の刊行物情報を登録する処理を、前記受信手段がセットを受信する毎に行う登録手段と、
前記データベース内のそれぞれの前記記憶領域内の刊行物情報を定期的にチェックし、チェックの結果に応じた処理を行う処理手段とを備え、
前記処理手段は、
注目識別情報について設けられた記憶領域内の刊行物情報のうち、同じ刊行物名情報を含む刊行物情報を選択刊行物情報として選択し、選択した当該選択刊行物情報のうち登録順において最新のものから予め設定された個数分の各選択刊行物情報中の巻情報を参照し、参照したそれぞれの巻情報が示す巻の並びが連続しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が連続していないと判定した場合には、前記選択刊行物情報中の出版社情報に対応する出版社用データベースにアクセスし、巻の並びにおいて抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報を検索する検索手段と、
前記検索の結果、前記抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報が見つかった場合には、見つかった当該出版社用刊行物情報、及び見つかった当該出版社用刊行物情報とセットになっている在庫状況情報を、前記注目識別情報に対応付けて予め設定されている送信先に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の情報処理装置は以下の構成を備える。
【0008】
即ち、定期的若しくは不定期的に出版される刊行物を出版する出版社に対して設けられた出版社用データベースであって、当該出版社が出版するそれぞれの刊行物について、刊行物名情報と巻情報とを含む出版社用刊行物情報と、刊行物のそれぞれの巻についての在庫状況情報と、のセットが登録されている出版社用データベースが、出版社毎に設けられたネットワークに接続されている情報処理装置であって、
刊行物を購入したユーザが有する端末装置から送信される、当該ユーザに固有の識別情報を含むユーザ情報と、当該刊行物の刊行物名情報と巻情報と当該刊行物の出版社を示す出版社情報とを含む刊行物情報と、のセットを受信する受信手段と、
データベース内に前記識別情報毎に設けられる記憶領域のうち前記受信手段が受信したセット中のユーザ情報中の識別情報で特定される記憶領域内に、当該セット中の刊行物情報を登録する処理を、前記受信手段がセットを受信する毎に行う登録手段と、
前記データベース内のそれぞれの前記記憶領域内の刊行物情報を定期的にチェックし、チェックの結果に応じた処理を行う処理手段とを備え、
前記処理手段は、
注目識別情報について設けられた記憶領域内の刊行物情報のうち、同じ刊行物名情報を含む刊行物情報を選択刊行物情報として選択し、選択した当該選択刊行物情報のうち登録順において最新のものから予め設定された個数分の各選択刊行物情報中の巻情報を参照し、参照したそれぞれの巻情報が示す巻の並びが連続しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が連続していないと判定した場合には、前記選択刊行物情報中の出版社情報に対応する出版社用データベースにアクセスし、巻の並びにおいて抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報を検索する検索手段と、
前記検索の結果、前記抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報が見つかった場合には、見つかった当該出版社用刊行物情報、及び見つかった当該出版社用刊行物情報とセットになっている在庫状況情報を閲覧可能なウェブページのデータを作成する作成手段と
前記ウェブページに対して外部からアクセスを検知した場合には、前記ウェブページを提示する提示手段と
を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の情報処理方法は以下の構成を備える。
【0010】
即ち、定期的若しくは不定期的に出版される刊行物を出版する出版社に対して設けられた出版社用データベースであって、当該出版社が出版するそれぞれの刊行物について、刊行物名情報と巻情報とを含む出版社用刊行物情報と、刊行物のそれぞれの巻についての在庫状況情報と、のセットが登録されている出版社用データベースが、出版社毎に設けられたネットワークに接続されている情報処理装置が行う情報処理方法であって、
刊行物を購入したユーザが有する端末装置から送信される、当該ユーザに固有の識別情報を含むユーザ情報と、当該刊行物の刊行物名情報と巻情報と当該刊行物の出版社を示す出版社情報とを含む刊行物情報と、のセットを受信する受信工程と、
データベース内に前記識別情報毎に設けられる記憶領域のうち前記受信工程で受信したセット中のユーザ情報中の識別情報で特定される記憶領域内に、当該セット中の刊行物情報を登録する処理を、前記受信工程でセットを受信する毎に行う登録工程と、
前記データベース内のそれぞれの前記記憶領域内の刊行物情報を定期的にチェックし、チェックの結果に応じた処理を行う処理工程とを備え、
前記処理工程は、
注目識別情報について設けられた記憶領域内の刊行物情報のうち、同じ刊行物名情報を含む刊行物情報を選択刊行物情報として選択し、選択した当該選択刊行物情報のうち登録順において最新のものから予め設定された個数分の各選択刊行物情報中の巻情報を参照し、参照したそれぞれの巻情報が示す巻の並びが連続しているか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で連続していないと判定した場合には、前記選択刊行物情報中の出版社情報に対応する出版社用データベースにアクセスし、巻の並びにおいて抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報を検索する検索工程と、
前記検索の結果、前記抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報が見つかった場合には、見つかった当該出版社用刊行物情報、及び見つかった当該出版社用刊行物情報とセットになっている在庫状況情報を、前記注目識別情報に対応付けて予め設定されている送信先に送信する送信工程と
を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の情報処理方法は以下の構成を備える。
【0012】
即ち、定期的若しくは不定期的に出版される刊行物を出版する出版社に対して設けられた出版社用データベースであって、当該出版社が出版するそれぞれの刊行物について、刊行物名情報と巻情報とを含む出版社用刊行物情報と、刊行物のそれぞれの巻についての在庫状況情報と、のセットが登録されている出版社用データベースが、出版社毎に設けられたネットワークに接続されている情報処理装置が行う情報処理方法であって、
刊行物を購入したユーザが有する端末装置から送信される、当該ユーザに固有の識別情報を含むユーザ情報と、当該刊行物の刊行物名情報と巻情報と当該刊行物の出版社を示す出版社情報とを含む刊行物情報と、のセットを受信する受信工程と、
データベース内に前記識別情報毎に設けられる記憶領域のうち前記受信工程で受信したセット中のユーザ情報中の識別情報で特定される記憶領域内に、当該セット中の刊行物情報を登録する処理を、前記受信工程でセットを受信する毎に行う登録工程と、
前記データベース内のそれぞれの前記記憶領域内の刊行物情報を定期的にチェックし、チェックの結果に応じた処理を行う処理工程とを備え、
前記処理工程は、
注目識別情報について設けられた記憶領域内の刊行物情報のうち、同じ刊行物名情報を含む刊行物情報を選択刊行物情報として選択し、選択した当該選択刊行物情報のうち登録順において最新のものから予め設定された個数分の各選択刊行物情報中の巻情報を参照し、参照したそれぞれの巻情報が示す巻の並びが連続しているか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で連続していないと判定した場合には、前記選択刊行物情報中の出版社情報に対応する出版社用データベースにアクセスし、巻の並びにおいて抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報を検索する検索工程と、
前記検索の結果、前記抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報が見つかった場合には、見つかった当該出版社用刊行物情報、及び見つかった当該出版社用刊行物情報とセットになっている在庫状況情報を閲覧可能なウェブページのデータを作成する作成工程と
前記ウェブページに対して外部からアクセスを検知した場合には、前記ウェブページを提示する提示工程と
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の構成によれば、ユーザの刊行物購入履歴を用いて、このユーザに様々な刊行物に係る情報を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照し、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、係る実施形態は、特許請求の範囲に記載された発明の好適な構成の例として説明するものであり、係る発明は、以下説明する実施形態に限定されるものではない。
【0015】
また、以下の説明では特に触れない限りは、「装置上で処理が動作する」ということは、係る装置が有するCPU等の制御回路が、係る装置が有するメモリ内に記録されているプログラムやデータを用いて処理を実行することであり、係る点については当業者であれば周知の事項である。
【0016】
図1は、本実施形態に係るシステムの概略構成を示す図である。
【0017】
100はユーザが購入する刊行物であり、書店にて販売されているものである。係る刊行物100は定期的若しくは不定期的に出版されるものである。例えば、毎月出版される雑誌であったり、毎週出版される雑誌であったりする。また、春、夏、秋、冬の季節の適当な日時に出版される雑誌であったりもする。
【0018】
刊行物100にはバーコード101が記されている。係るバーコード101は、刊行物100の名称、巻、刊行物100を出版している出版社の名称、刊行物100の値段、を示すものである。例えば、出版社Qから毎月発行される定価525円(税込み)の「サッカーXX」という名称の雑誌の2月号が刊行物100であったとする。この場合、「刊行物100の名称」とは「サッカーXX」であり、「刊行物100の巻」とは「2月号」であり、「刊行物100を出版している出版社の名称」とは「出版社Q」であり、「刊行物100の値段」とは「525円」である。従って、この場合、バーコード101には、「サッカーXX」と「2月号」と「出版社Q」と「525円」とをコード化したものが含まれていることになる。
【0019】
係るバーコード101は、書店に設置されているバーコード読み取り機102によって読み取られ、読み取った結果を示す信号は、バーコード読み取り機102に接続されているレジの機械103に送出される。レジの機械103は係る信号に基づいて、バーコード101が示す情報、即ち、刊行物100の名称、巻、刊行物100を出版している出版社の名称、刊行物100の値段、を解読し、解読したこれらの情報を後段の書き込み機110に送出する。
【0020】
なお、バーコード読み取り機102、レジの機械103による上記処理、即ち、物品に記されているバーコードを読み取り、読み取った情報を解読する一連の処理は、周知の技術であるので、これに関する詳細な説明は省略する。
【0021】
書き込み機110は、後述する携帯電話104に情報を書き込む機械である。
【0022】
104は、刊行物100を購入したユーザが有する端末装置としての携帯電話であり、本実施形態では、携帯電話104を用いた支払いにより、刊行物100を購入するものとする。従って、ユーザは携帯電話104に備わっている通信部(不図示)を書き込み機110が有する通信部(不図示)に近づける。書き込み機110は、携帯電話104の通信部が近づいたことを検知し、携帯電話104との通信が可能であると判断した場合には、レジの機械103から受け取った情報のうち、刊行物100の名称、巻、刊行物100を出版している出版社の名称、の各情報をまとめて刊行物情報として携帯電話104に送信する。即ち刊行物情報には、刊行物100の名称(刊行物名情報)、巻(巻情報)、刊行物100を出版している出版社の名称(出版社名情報)が含まれており、係る刊行物情報は携帯電話104に送信されることで、携帯電話104内の不図示のメモリに書き込まれる。
【0023】
このように、携帯電話104の通信部を近づけるだけで、この携帯電話104の通信部を介してこの携帯電話104に情報を書き込むための技術については周知であるので、これについてのより詳細な技術説明は省略する。
【0024】
また、携帯電話104を用いた支払いの為の処理については周知の技術であるので、これについての説明も省略する。
【0025】
以上説明した処理により、携帯電話104を用いた支払いにより、刊行物100を購入することができたと共に、刊行物100の名称、巻、刊行物100を出版している出版社の名称を刊行物情報として携帯電話104に書き込むことができた。
【0026】
次に、携帯電話104は、刊行物情報が自身に書き込まれたことを検知すると、この書き込まれた刊行物情報を後述のユーザ情報と共にサーバ装置105に送信するか否かをユーザに決定させる為の画面を、携帯電話104が有する表示画面上に表示する。
【0027】
ここで「ユーザ情報」とは、携帯電話104のユーザに係る様々な情報を含むものであり、予め携帯電話104内に登録されているものである。ユーザ情報には、例えば、ユーザに固有の識別情報(ユーザID)や名前や住所などが含まれている。本実施形態では、係るユーザ情報には少なくとも、ユーザIDが含まれているものとする。
【0028】
携帯電話104のユーザは係る画面を確認後、携帯電話104に備わっているボタン群を用いて操作入力を行う。これにより携帯電話104は、予め携帯電話104内に登録されているサーバ装置105のネットワークアドレスを用いてサーバ装置105にアクセスする。そして、書き込まれた刊行物情報と、予め携帯電話104内に登録されているユーザ情報とをセットにして、サーバ装置105に送信する。
【0029】
ここで、係る操作入力の内容については特に限定するものではないし、係る操作入力は必須なものではない。即ち、携帯電話104に刊行物情報が書き込まれてからある時間が経過した後に、自動的に携帯電話104がユーザ情報と刊行物情報とをサーバ装置105に送信するようにしても良い。
【0030】
また、ユーザ情報と刊行物情報とのセットをサーバ装置105に送信するための形態についてはこれに限定するものではない。例えば、書店側に、携帯電話104内に登録されているユーザ情報をこの携帯電話104の通信部を介して読み取る機械を設置したとする。この場合、係る装置は、レジの機械103が解読した刊行物情報と、携帯電話104の通信部を介して読み取ったユーザ情報とをセットにしてサーバ装置105に送信する。このように、書店側の構成に応じて、ユーザ情報と刊行物情報とのセットをサーバ装置105に送信する形態は適宜異ならせても良い。
【0031】
サーバ装置105は、ユーザ情報と刊行物情報とのセットを受信すると、これを自身が管理するデータベース(DB)に登録する。
【0032】
図2は、サーバ装置105のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ装置105は、一般のPC(パーソナルコンピュータ)等により構成されるものであり、中卸に対して設置されるものである。サーバ装置105は、周知の回線を介して携帯電話104との通信を行うと共に、各出版社に対して設けられている後述のDB(出版者用DB)107〜109との通信をネットワーク106を介して行う。
【0033】
CPU201は、RAM202やROM203に格納されているプログラムやデータを用いてサーバ装置105全体の制御を行うと共に、サーバ装置105が行うものとして説明する各処理を実行する。
【0034】
RAM202は、外部記憶装置206からロードされたプログラムやデータ、ネットワークI/F(ネットワークインターフェース)207を介して外部から受信したデータを一時的に記憶するためのエリアを有する。更にRAM202は、CPU201が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアも有する。即ち、RAM202は各種のエリアを適宜提供することができる。
【0035】
ROM203には、サーバ装置105の設定データやブートプログラムなどが格納されている。
【0036】
操作部204は、キーボードやマウスなどにより構成されており、サーバ装置105のユーザは操作部204を用いて各種の指示をCPU201に対して入力することができる。
【0037】
表示部205は、CRTや液晶画面などにより構成されており、CPU201による処理結果を画像や文字などでもって表示する。
【0038】
外部記憶装置206は、ハードディスクドライブ装置に代表される大容量情報記憶装置であって、ここにはOS(オペレーティングシステム)や、後述するデータベースが保存されている。また、外部記憶装置206には、サーバ装置105が行うものとして説明する各種の処理をCPU201に実行させるためのプログラムやデータも保存されている。外部記憶装置206に保存されているプログラムやデータは、CPU201による制御に従って適宜RAM202にロードされる。そしてCPU201はこのロードされたプログラムやデータを用いて処理を実行することになる。
【0039】
ネットワークI/F207は、サーバ装置105を上記ネットワーク106に接続するためのものであると共に、携帯電話104とのデータ通信を行うための機器と接続するためのものである。従ってサーバ装置105はこのネットワークI/F207を介して携帯電話104や後述するDB107〜109といった外部機器とのデータ通信を行うことができる。
【0040】
208は上述の各部を繋ぐバスである。
【0041】
図1に戻って、107〜109はそれぞれ、出版社A、出版社B、出版社Cに対して設けられたDBである。DB107〜109に登録されている情報については後述する。
【0042】
図4は、ユーザID=0XAAAAであるユーザ(ユーザA)が過去に購入した刊行物についての購入履歴が登録されているテーブルの構成例を示す図である。外部記憶装置206内にはデータベースが作成され、係るデータベース内には、ユーザID毎に記憶領域が設けられる。係る記憶領域には、図4に例示するような構成を有するテーブルが登録されることになる。
【0043】
図4に示す如く、テーブルは、メールアドレスを記憶するための領域400と、ユーザIDを記憶するための領域401と、購入履歴情報を記憶するための領域402とで構成されている。
【0044】
領域400には、ユーザAが有する携帯電話のメールアドレスが格納されている。もちろん、係る領域400には、ユーザAが閲覧することのできる如何なる装置のメールアドレスを登録しておいても良い。
【0045】
領域401には、ユーザAのユーザIDが格納されている。
【0046】
領域402には、ユーザAが過去に購入した刊行物の購入履歴が格納されている。領域402は大まかには刊行物の名称毎に分割されている。領域402aは、刊行物Aについての購入履歴を登録する領域であり、領域402bは、刊行物Bについての購入履歴を登録する領域である。以下では、テーブル内において、刊行物毎に設けられたこのような領域(図4の場合、領域402a、402bのそれぞれ)を「部分領域」と呼称する。
【0047】
部分領域402a内には、刊行物の名称として「刊行物A」、係る刊行物の出版社の名称として「出版社A」、係る刊行物において購入された巻として「2月号」、「3月号」、「4月号」、「6月号」が対応付けられて登録されている。部分領域402b内には、刊行物の名称として「刊行物B」、係る刊行物の出版社の名称として「出版社B」、係る刊行物において購入された巻として「1週号」、「2週号」、「3週号」、「4週号」、「5週号」、「6週号」が対応付けられている。
【0048】
従って図4の場合、ユーザAは、出版社Aから出版されている刊行物A(例えば毎月出版される月刊誌としてのサッカー関係の雑誌)については2月号、3月号、4月号、6月号というように、2月号以降、5月号を除いて毎月購入している。但し、未だ7月号は出版されていないものとする。また、ユーザAは、出版社Bから出版されている刊行物B(例えば毎週出版される週刊誌としての漫画雑誌)については1週号、2週号、…、6週号というように、毎週購入している。但し、未だ7週号は出版されていないものとする。
【0049】
従って、サーバ装置105は、携帯電話104等から、ユーザ情報と刊行物情報とのセットを受信すると先ず、受信したユーザ情報に含まれているユーザIDを参照し、領域401内にこのユーザIDを格納しているテーブルを上記データベースから検索する。係る検索により、携帯電話104等から受信したユーザ情報に含まれているユーザIDに対応するテーブルとして図4に示したテーブルが見つかったとする。すると次にサーバ装置105は、携帯電話104等から受信した刊行物情報に含まれている刊行物の名称を参照する。ここで、参照した刊行物の名称が「刊行物B」であったとする。この場合、刊行物Bについての購入履歴を登録する部分領域402bを特定する。そして、係る部分領域402bに、携帯電話104等から受信した刊行物情報に含まれている巻情報を登録する。例えば、ユーザAが7週号を購入した場合には、携帯電話104等から受信した刊行物情報には「7週号」が巻情報として含まれているので、「6週号」の次の行にこの「7週号」を登録する。
【0050】
携帯電話104等から受信した刊行物情報に含まれている刊行物の名称がテーブル内に存在しない場合には、係る名称に対応する領域をこのテーブル内に作成する。そして作成した領域内に、この刊行物情報に含まれている刊行物の名称、出版社の名称、巻を登録する。
【0051】
このようにして、サーバ装置105は、携帯電話104等からユーザ情報、刊行物情報を受信する毎に、対応するテーブルに刊行物情報を登録する。
【0052】
ここで、サーバ装置105は、定期的(例えば、毎日13時)にデータベース内の各テーブルをチェックし、テーブル毎に次のような処理を行う。ここでは図4に例示したテーブルをチェックした場合について説明する。従って、サーバ装置105は、図4を用いて説明したチェック処理を、その他のテーブルについても行うものとする。
【0053】
先ず、最初の部分領域である部分領域402a内を参照し、巻情報の並びをチェックする。ここで、最後に巻情報が登録された(最新の巻情報が登録された)行から予め設定された範囲(=θ)に含まれる複数行(θ行)を参照した場合に、参照した各行に登録されている巻の並びが連続しているか否かをチェックする。係る処理は一般的には、次のような処理である。即ち、ユーザ情報について設けられた記憶領域内の刊行物情報のうち、同じ刊行物名情報を含む刊行物情報を選択刊行物情報として選択する。そして、選択した1以上の選択刊行物情報のうち登録順において最新のものから予め設定された個数分の各選択刊行物情報中の巻情報を参照し、参照したそれぞれの巻情報が示す巻の並びが連続しているか否かを判定する。
【0054】
例えば、最後に巻情報が登録された行から3(=θ)行分の範囲に含まれる複数行を参照したとする。この場合、参照した各行に登録されている巻情報の並びは「3月号」、「4月号」、「6月号」となっており、「5月号」が抜けていることが分かる。この場合、サーバ装置105は、現在参照している部分領域内に記されている出版社名情報が「出版社A」であるので、出版社Aと関連付けられているネットワークアドレスを外部記憶装置206から読み出す。係るネットワークアドレスは、出版社Aに対して設けられているDB107のネットワークアドレスである。そしてサーバ装置105は、係るネットワークアドレスを用いてDB107に対してアクセスする。
【0055】
図3は、DB107に登録されている情報の構成例を示す図である。なお、その他のDB108,109に登録されている情報についてはDB107とは異なるものの、登録されている情報の種別、情報の管理形態については同じであるものとする。
【0056】
DB107には、出版社Aが出版した各刊行物が販売されている各書店の所在情報、各書店における在庫数情報が登録されている。係る情報は一般には、各書店から中卸を介して収集されたものである。しかし、DB107が保持する情報の収集方法については特に限定するものではない。
【0057】
図3に示す如く、301は、刊行物Aの各巻がどの書店でどの程度の在庫を抱えているのかを登録している領域である。領域302は、刊行物Aの2月号を販売している各書店の所在情報、及び各書店における在庫を登録している領域である。例えば、同図では、「東京都世田谷区…」に位置する「○×書店」では、刊行物Aの2月号は、5冊余っている。また、「東京都大田区…」に位置する「○○堂」では、刊行物Aの2月号は、2冊余っている。領域303は、刊行物Aの3月号を販売している各書店の所在情報、及び各書店における在庫を登録している領域である。例えば、同図では、「東京都世田谷区…」に位置する「○×書店」では、刊行物Aの3月号は、2冊余っている。また、「東京都大田区…」に位置する「○○堂」では、刊行物Aの3月号は、余っていない。
【0058】
このように、DB107内を参照することで、出版社Aが出版した各刊行物の各巻がどの書店でどの程度余っているのかを把握することができる。
【0059】
従って、サーバ装置105は係るDB107にアクセスすると、部分領域402a内で巻の並びにおいて抜けている巻を販売している書店の所在情報、及び在庫数情報を検索する。
【0060】
例えば、刊行物Aの「5月号」が抜けているとサーバ装置105が判定した場合には、刊行物Aの「5月号」を販売している書店の所在情報、係る書店における刊行物Aの「5月号」の在庫数情報をDB107内で検索する。なお、検索する主体については特に限定するものではなく、サーバ装置105がDB107内にアクセスすることで、サーバ装置105が検索しても良いし、DB107を管理している管理装置に対してサーバ装置105が検索の依頼を行うようにしても良い。後者の場合、検索のために必要な刊行物名情報、巻情報をサーバ装置105から管理装置に送信する必要がある。
【0061】
係る検索の結果、刊行物Aの「5月号」を販売している書店の所在情報、係る書店における刊行物Aの「5月号」の在庫数情報のセットが1以上見つかった場合には、見つけたセットを全てDB107からRAM202や外部記憶装置206にダウンロードする。
【0062】
そしてダウンロードした各セットを、「刊行物A」、「5月号」を示す情報と共に、領域400内に記されているメールアドレスで特定される送信先(例えば、携帯電話104)に対して送信する。
【0063】
これにより、携帯電話104の画面上には、ユーザが毎週、若しくは毎月購入している刊行物のうち、何らかの理由で購入できなかった(購入しなかった)巻を販売している書店の所在、及び在庫数が表示される。これによりユーザは、この購入していない巻を購入する為に必要な情報、即ち、販売している書店の所在を知ることができる。また、係る画面では在庫数も分かるので、仮にこの在庫数が少ない場合には、早めに購入するよう、心がけることができる。
【0064】
また、上記システムは、書店側にもメリットがある。即ち、本実施形態に係るシステムでは、書店側で在庫として残っている刊行物を、この刊行物を欲しているユーザに通知するので、従来では書店側で在庫として残っていた刊行物の在庫数を軽減させる可能性が高くなる。
【0065】
また、係るシステムは、ユーザが購入していない刊行物の巻が古ければ古いほど効果がある。例えば、毎月出版される雑誌については現在7月号が販売されており、ユーザが2月号を購入していないとする。この場合、5ヶ月前の巻を販売している書店を探すのは至難である。また一方で、係る巻を在庫として保持している書店があった場合、この書店もまたこの刊行物の処分に困る。このように、ユーザが購入していない刊行物の巻が古ければ古いほど、この刊行物をユーザが手に入れる可能性は低くなる。しかし、本実施形態では、如何なる過去の巻であっても、各出版社が出版している全ての刊行物の全ての巻について、販売している書店の所在情報、在庫数情報を管理しているDBを参照することで、ユーザが購入していない巻を検索することができる。この場合、上記θの値を大きくすればするほど、より過去の巻の連続性をチェックすることができる。
【0066】
なお、本実施形態に係るシステムを用いて、以上説明したような、ユーザが購入していない巻を販売している書店の所在情報、在庫数情報をこのユーザに通知する一連のサービスをこのユーザが受ける為には、事前に手続が必要となる。即ち、事前にユーザに対するユーザIDをサーバ装置105に発行させ、発行させたこのユーザIDを、携帯電話104等のメールアドレスと共にサーバ装置105側に登録させておく必要がある。
【0067】
図5は、サーバ装置105が行う処理のフローチャートである。なお、同図の処理をCPU201に実行させるためのプログラムやデータは外部記憶装置206に保存されている。係るプログラムやデータは、CPU201による制御に従って適宜RAM202にロードされる。そしてCPU201がこのロードされたプログラムやデータを用いて処理を実行することで、サーバ装置105は、図5に示したフローチャートに従った処理を実行することになる。
【0068】
先ずステップS501では、刊行物情報と、予め携帯電話104内に登録されているユーザ情報とをセットにして、携帯電話104から受信した否かを判定する。係る受信を検知した場合には処理をステップS502に進める。なお、受信したセット中の各情報は一旦RAM202に書き込まれる。
【0069】
次にステップS502では、ステップS501で受信したユーザ情報中のユーザIDを参照し、係るユーザIDが領域401内に記されているテーブルを、外部記憶装置206内のデータベースから検索する。
【0070】
次にステップS503では、ステップS502における検索で見つけたテーブルにおいて、ステップS501で受信した刊行物情報に含まれている刊行物の名称が登録されている領域を検索する。係る領域は、例えば、図4における402aや402bに相当する。そして係る検索の結果、見つかった場合には処理をステップS504に進め、見つからなかった場合には処理をステップS505に進める。
【0071】
ステップS504では、ステップS501で受信した刊行物情報中の巻情報を、ステップS503における検索で見つけた領域に追加登録する。係る登録については上述の通りであるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0072】
一方、ステップS505では、ステップS501で受信した刊行物情報に含まれている刊行物の名称、出版社の名称、巻を登録するための領域を、ステップS502における検索で見つけたテーブル内に作成する。そして作成した領域内に、この刊行物情報に含まれている刊行物の名称、出版社の名称、巻を登録する。
【0073】
次に、ステップS506では、現在日時が、外部記憶装置206内のデータベース中に登録している各テーブルをチェックする日時(タイミング)に一致するか否かをチェックする。例えば、毎日13時にチェックするものと予め設定している場合には、本ステップでは、現在日時が13時であるのか否かをチェックする。
【0074】
係るチェックの結果、一致する場合には処理をステップS507に進め、一致していない場合には、処理をステップS501に戻す。
【0075】
ステップS507では先ず、データベース中のテーブルを1つ選択し、選択したテーブル(選択テーブル)内を部分領域毎に参照し、部分領域内で巻情報の並びをチェックする。そして、それぞれの巻情報が示す巻の並びが連続しているか否かを判定する。係る判定の結果、連続している場合には処理をステップS510に進め、連続していない場合には処理をステップS508に進める。
【0076】
ステップS508では、上記選択テーブル中に登録されている巻情報のうち抜けている巻情報に対応する巻を販売している書店の所在情報、及び在庫数情報を検索すべく、現在参照している部分領域内に記されている出版社名情報に関連付けて予め外部記憶装置206に登録されているネットワークアドレスを用いて、DB107〜109のうち対応するDBにアクセスする。
【0077】
そして、係る検索の結果、上記選択テーブル中に登録されている巻情報のうち抜けている巻情報に対応する巻を販売している書店の所在情報、係る書店における係る巻の在庫数情報のセットが1以上見つかった場合には、見つけたセットを全てDB107からRAM202や外部記憶装置206にダウンロードする。なお、在庫数情報が「0」を指し示している場合には、係る在庫数情報とこれに対応する所在情報のダウンロードは行わない。そして処理をステップS509に進める。一方、ダウンロードすべきセットがない場合には処理をステップS510に進める。
【0078】
ステップS509では、ダウンロードした各セットを、選択テーブルの領域400内に記されているメールアドレスで特定される送信先に対して送信する。なお、セットを送信する際には、抜けている巻情報も同時に送信する。これにより、携帯電話104に対して、どの巻がどこの書店にどれだけ余っているのかを通知することができる。
【0079】
ステップS510では、全てのユーザIDに対応するテーブルのチェックを終えたのか否かをチェックし、終えている場合には本処理を終了する。一方、終えていないのであれば、ステップS507に戻して、未チェックのテーブルを1つ選択テーブルとして選択し、この選択テーブルについて以降の処理を行う。
【0080】
<変形例1>
上記説明において刊行物Aの「5月号」を販売している書店の所在情報、係る書店における刊行物Aの「5月号」の在庫数情報のセットが1以上見つかった場合には、見つけたセットを全てDB107からRAM202や外部記憶装置206にダウンロードした。そしてダウンロードした各セットを、領域400内に記されているメールアドレスで特定される送信先、即ち、ユーザAの携帯電話104に対して送信した。
【0081】
しかし、ダウンロードした全てのセットを携帯電話104に送信することに限定するものではない。即ち、ダウンロードしたセット中の所在情報によっては、ユーザAの住所から遠く離れすぎている所在を示すものもある。そこで、サーバ装置105は全てのセットをダウンロードすると、ダウンロードした各セット中の所在情報をチェックし、事前にユーザAから取得したユーザAの住所と都道府県が一致した所在情報を含むセットのみを携帯電話104に送信するようにしても良い。もちろん、ダウンロードした各セット中の所在情報が示す所在が、どの程度ユーザAの住所と一致していれば良いのかという指標については特に限定するものではない。
【0082】
<変形例2>
また、セットを携帯電話104に送信する際には、単にセットだけを送信するのではなく、セット中の所在情報、在庫数情報を例えば表形式で表示させるためのHTMLプログラムと共に携帯電話104に送信するようにしても良い。
【0083】
<変形例3>
また、携帯電話104にセット、若しくはHTMLプログラムとセット、を送信する際には、これに加えて、刊行物に係る広告情報を送信するようにしても良い。例えば、サッカー関係の雑誌の「5月号」を販売している書店の所在情報、係る書店における「5月号」の在庫数情報のセットを、携帯電話104に対して送信する際には、サッカー関係の広告を示す画像やテキストといった付加データを更にこの携帯電話104に送信しても良い。この場合、刊行物名情報には更に、刊行物のジャンルを示すジャンル情報を含めておき、セットを携帯電話104に送信する際には、係るジャンル情報を参照し、外部記憶装置206に予め登録している付加データのうち、ジャンル情報が示すジャンルに含まれている付加データの幾つかを読み出して携帯電話104に送信する。
【0084】
<変形例4>
また、上記バーコード101が示す情報については上記に限定するものではなく、適宜様々な情報を含めるようにしても良いし、係るバーコード101から読み取った情報のうち、どの程度の情報をサーバ装置105に送信するのかについては、上記説明の処理が実行可能な範囲であれば、如何なるものを送信しても良い。
【0085】
<変形例5>
また、上記説明では、「刊行物の名称」、「出版社の名称」というように「名称」を用いているが、係る名称の変わりに、識別コードを用いても良い。
【0086】
<変形例6>
上記説明において刊行物Aの「5月号」を販売している書店の所在情報、係る書店における刊行物Aの「5月号」の在庫数情報のセットが1以上見つかった場合には、見つけたセットを全て若しくはその一部を携帯電話104に対して送信した。しかし、係るセットをユーザに公開する方法はこれ以外にも考えられる。
【0087】
例えば、刊行物Aの「5月号」を販売している書店の所在情報、係る書店における刊行物Aの「5月号」の在庫数情報を閲覧可能なウェブページでもってこれらの情報を公開する為に、係るウェブページのデータを生成する。係るデータは、HTMLプログラムの形態でもって作成される。そして生成したウェブページのURL等のアドレスを携帯電話104に電子メールの形態でもって通知する。そして携帯電話104等から係るウェブページに対してアクセスがあった場合には、これを公開(提示)する。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の実施形態に係るシステムの概略構成を示す図である。
【図2】サーバ装置105のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】DB107に登録されている情報の構成例を示す図である。
【図4】ユーザID=0XAAAAであるユーザ(ユーザA)が過去に購入した刊行物についての購入履歴が登録されているテーブルの構成例を示す図である。
【図5】サーバ装置105が行う処理のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
定期的若しくは不定期的に出版される刊行物を出版する出版社に対して設けられた出版社用データベースであって、当該出版社が出版するそれぞれの刊行物について、刊行物名情報と巻情報とを含む出版社用刊行物情報と、刊行物のそれぞれの巻についての在庫状況情報と、のセットが登録されている出版社用データベースが、出版社毎に設けられたネットワークに接続されている情報処理装置であって、
刊行物を購入したユーザが有する端末装置から送信される、当該ユーザに固有の識別情報を含むユーザ情報と、当該刊行物の刊行物名情報と巻情報と当該刊行物の出版社を示す出版社情報とを含む刊行物情報と、のセットを受信する受信手段と、
データベース内に前記識別情報毎に設けられる記憶領域のうち前記受信手段が受信したセット中のユーザ情報中の識別情報で特定される記憶領域内に、当該セット中の刊行物情報を登録する処理を、前記受信手段がセットを受信する毎に行う登録手段と、
前記データベース内のそれぞれの前記記憶領域内の刊行物情報を定期的にチェックし、チェックの結果に応じた処理を行う処理手段とを備え、
前記処理手段は、
注目識別情報について設けられた記憶領域内の刊行物情報のうち、同じ刊行物名情報を含む刊行物情報を選択刊行物情報として選択し、選択した当該選択刊行物情報のうち登録順において最新のものから予め設定された個数分の各選択刊行物情報中の巻情報を参照し、参照したそれぞれの巻情報が示す巻の並びが連続しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が連続していないと判定した場合には、前記選択刊行物情報中の出版社情報に対応する出版社用データベースにアクセスし、巻の並びにおいて抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報を検索する検索手段と、
前記検索の結果、前記抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報が見つかった場合には、見つかった当該出版社用刊行物情報、及び見つかった当該出版社用刊行物情報とセットになっている在庫状況情報を、前記注目識別情報に対応付けて予め設定されている送信先に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記在庫状況情報には、刊行物を販売している書店の所在情報、当該書店における刊行物の在庫数情報が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記送信手段は、見つかった出版社用刊行物情報とセットになっている在庫状況情報のうち、当該在庫状況情報に含まれている所在情報が、事前に登録されている前記ユーザの住所情報と、予め定められた条件内で一致している在庫状況情報のみを前記送信先に送信することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
定期的若しくは不定期的に出版される刊行物を出版する出版社に対して設けられた出版社用データベースであって、当該出版社が出版するそれぞれの刊行物について、刊行物名情報と巻情報とを含む出版社用刊行物情報と、刊行物のそれぞれの巻についての在庫状況情報と、のセットが登録されている出版社用データベースが、出版社毎に設けられたネットワークに接続されている情報処理装置であって、
刊行物を購入したユーザが有する端末装置から送信される、当該ユーザに固有の識別情報を含むユーザ情報と、当該刊行物の刊行物名情報と巻情報と当該刊行物の出版社を示す出版社情報とを含む刊行物情報と、のセットを受信する受信手段と、
データベース内に前記識別情報毎に設けられる記憶領域のうち前記受信手段が受信したセット中のユーザ情報中の識別情報で特定される記憶領域内に、当該セット中の刊行物情報を登録する処理を、前記受信手段がセットを受信する毎に行う登録手段と、
前記データベース内のそれぞれの前記記憶領域内の刊行物情報を定期的にチェックし、チェックの結果に応じた処理を行う処理手段とを備え、
前記処理手段は、
注目識別情報について設けられた記憶領域内の刊行物情報のうち、同じ刊行物名情報を含む刊行物情報を選択刊行物情報として選択し、選択した当該選択刊行物情報のうち登録順において最新のものから予め設定された個数分の各選択刊行物情報中の巻情報を参照し、参照したそれぞれの巻情報が示す巻の並びが連続しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が連続していないと判定した場合には、前記選択刊行物情報中の出版社情報に対応する出版社用データベースにアクセスし、巻の並びにおいて抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報を検索する検索手段と、
前記検索の結果、前記抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報が見つかった場合には、見つかった当該出版社用刊行物情報、及び見つかった当該出版社用刊行物情報とセットになっている在庫状況情報を閲覧可能なウェブページのデータを作成する作成手段と
前記ウェブページに対して外部からアクセスを検知した場合には、前記ウェブページを提示する提示手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
定期的若しくは不定期的に出版される刊行物を出版する出版社に対して設けられた出版社用データベースであって、当該出版社が出版するそれぞれの刊行物について、刊行物名情報と巻情報とを含む出版社用刊行物情報と、刊行物のそれぞれの巻についての在庫状況情報と、のセットが登録されている出版社用データベースが、出版社毎に設けられたネットワークに接続されている情報処理装置が行う情報処理方法であって、
刊行物を購入したユーザが有する端末装置から送信される、当該ユーザに固有の識別情報を含むユーザ情報と、当該刊行物の刊行物名情報と巻情報と当該刊行物の出版社を示す出版社情報とを含む刊行物情報と、のセットを受信する受信工程と、
データベース内に前記識別情報毎に設けられる記憶領域のうち前記受信工程で受信したセット中のユーザ情報中の識別情報で特定される記憶領域内に、当該セット中の刊行物情報を登録する処理を、前記受信工程でセットを受信する毎に行う登録工程と、
前記データベース内のそれぞれの前記記憶領域内の刊行物情報を定期的にチェックし、チェックの結果に応じた処理を行う処理工程とを備え、
前記処理工程は、
注目識別情報について設けられた記憶領域内の刊行物情報のうち、同じ刊行物名情報を含む刊行物情報を選択刊行物情報として選択し、選択した当該選択刊行物情報のうち登録順において最新のものから予め設定された個数分の各選択刊行物情報中の巻情報を参照し、参照したそれぞれの巻情報が示す巻の並びが連続しているか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で連続していないと判定した場合には、前記選択刊行物情報中の出版社情報に対応する出版社用データベースにアクセスし、巻の並びにおいて抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報を検索する検索工程と、
前記検索の結果、前記抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報が見つかった場合には、見つかった当該出版社用刊行物情報、及び見つかった当該出版社用刊行物情報とセットになっている在庫状況情報を、前記注目識別情報に対応付けて予め設定されている送信先に送信する送信工程と
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
定期的若しくは不定期的に出版される刊行物を出版する出版社に対して設けられた出版社用データベースであって、当該出版社が出版するそれぞれの刊行物について、刊行物名情報と巻情報とを含む出版社用刊行物情報と、刊行物のそれぞれの巻についての在庫状況情報と、のセットが登録されている出版社用データベースが、出版社毎に設けられたネットワークに接続されている情報処理装置が行う情報処理方法であって、
刊行物を購入したユーザが有する端末装置から送信される、当該ユーザに固有の識別情報を含むユーザ情報と、当該刊行物の刊行物名情報と巻情報と当該刊行物の出版社を示す出版社情報とを含む刊行物情報と、のセットを受信する受信工程と、
データベース内に前記識別情報毎に設けられる記憶領域のうち前記受信工程で受信したセット中のユーザ情報中の識別情報で特定される記憶領域内に、当該セット中の刊行物情報を登録する処理を、前記受信工程でセットを受信する毎に行う登録工程と、
前記データベース内のそれぞれの前記記憶領域内の刊行物情報を定期的にチェックし、チェックの結果に応じた処理を行う処理工程とを備え、
前記処理工程は、
注目識別情報について設けられた記憶領域内の刊行物情報のうち、同じ刊行物名情報を含む刊行物情報を選択刊行物情報として選択し、選択した当該選択刊行物情報のうち登録順において最新のものから予め設定された個数分の各選択刊行物情報中の巻情報を参照し、参照したそれぞれの巻情報が示す巻の並びが連続しているか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で連続していないと判定した場合には、前記選択刊行物情報中の出版社情報に対応する出版社用データベースにアクセスし、巻の並びにおいて抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報を検索する検索工程と、
前記検索の結果、前記抜けている巻を示す巻情報を含む出版社用刊行物情報が見つかった場合には、見つかった当該出版社用刊行物情報、及び見つかった当該出版社用刊行物情報とセットになっている在庫状況情報を閲覧可能なウェブページのデータを作成する作成工程と
前記ウェブページに対して外部からアクセスを検知した場合には、前記ウェブページを提示する提示工程と
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータに請求項5又は6に記載の情報処理方法を実行させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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