説明

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム、及び情報記憶媒体

【課題】情報処理装置を使用するユーザの利便性をユーザの利き手や癖等を考慮することによって向上することを、ユーザの利き手や癖等を予め入力する手間をユーザにかけさせることなく実現することが可能な情報処理装置を提供すること。
【解決手段】オブジェクトに対応する判定領域内にユーザの指示位置が含まれると判定された場合に該指示位置の移動に応じて該オブジェクトが移動される。一のオブジェクト及び他のオブジェクトの少なくとも一方が移動した場合に、該オブジェクトの衝突判定の結果に基づいて該オブジェクトに関する処理が実行される。第2の処理実行部64は、一の指示位置が一のオブジェクトに対応する判定領域内に含まれ、他の指示位置が他のオブジェクトに対応する判定領域内に含まれると過去において判定された場合の一のオブジェクト又は一の指示位置と他のオブジェクト又は他の指示位置との間の位置関係に基づいて、所定の処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム、及び情報記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置を使用するユーザの利便性をユーザの利き手や癖等を考慮することによって向上する技術が知られている。このような技術としては、例えば、情報処理装置の表示部に表示される画面のレイアウトをユーザの利き手に応じて変更する技術が知られている。例えば特許文献1は、画面に表示されるスクロールボタンの表示位置をユーザの利き手に応じて変えることを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−66888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば特許文献1に記載の情報処理装置では、ユーザが自らの利き手を予め入力しなければならなかった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、情報処理装置を使用するユーザの利便性をユーザの利き手や癖等を考慮することによって向上することを、利き手や癖等を入力する手間をユーザにかけさせることなく実現することが可能な情報処理装置、情報処理装置の制御方法、プログラム、及び情報記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る情報処理装置は、前記複数のオブジェクトを含む画面を表示手段に表示させる表示制御手段と、ユーザによって指示された前記画面内の複数の位置を検出可能な検出手段の検出結果を取得する検出結果取得手段と、前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記ユーザの指示位置が含まれるか否かを判定する判定手段と、前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記指示位置が含まれると判定された場合に、該指示位置の移動に応じて該オブジェクトを移動させるオブジェクト移動手段と、前記ユーザの一の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定され、前記ユーザの他の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定された場合において、前記オブジェクト移動手段により前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトの少なくとも一方が移動した場合に、前記一のオブジェクトと前記他のオブジェクトとが衝突したか否かを判定する衝突判定手段と、前記衝突判定手段の判定結果に基づいて、前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトに関する処理を実行する第1の処理実行手段と、前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置と、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置と、の間の位置関係に関する位置関係情報に基づいて、所定の処理を実行する第2の処理実行手段と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、前記複数のオブジェクトを含む画面を表示手段に表示させる表示制御ステップと、ユーザによって指示された前記画面内の複数の位置を検出可能な検出手段の検出結果を取得する検出結果取得ステップと、前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記ユーザの指示位置が含まれるか否かを判定する判定ステップと、前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記指示位置が含まれると判定された場合に、該指示位置の移動に応じて該オブジェクトを移動させるオブジェクト移動ステップと、前記ユーザの一の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定され、前記ユーザの他の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定された場合において、前記オブジェクト移動ステップにより前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトの少なくとも一方が移動した場合に、前記一のオブジェクトと前記他のオブジェクトとが衝突したか否かを判定する衝突判定ステップと、前記衝突判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトに関する処理を実行する第1の処理実行ステップと、前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置と、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置と、の間の位置関係に関する位置関係情報に基づいて、所定の処理を実行する第2の処理実行ステップと、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るプログラムは、前記複数のオブジェクトを含む画面を表示手段に表示させる表示制御手段、ユーザによって指示された前記画面内の複数の位置を検出可能な検出手段の検出結果を取得する検出結果取得手段、前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記ユーザの指示位置が含まれるか否かを判定する判定手段、前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記指示位置が含まれると判定された場合に、該指示位置の移動に応じて該オブジェクトを移動させるオブジェクト移動手段、前記ユーザの一の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定され、前記ユーザの他の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定された場合において、前記オブジェクト移動手段により前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトの少なくとも一方が移動した場合に、前記一のオブジェクトと前記他のオブジェクトとが衝突したか否かを判定する衝突判定手段、前記衝突判定手段の判定結果に基づいて、前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトに関する処理を実行する第1の処理実行手段、及び、前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置と、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置と、の間の位置関係に関する位置関係情報に基づいて、所定の処理を実行する第2の処理実行手段、としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0009】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、前記複数のオブジェクトを含む画面を表示手段に表示させる表示制御手段、ユーザによって指示された前記画面内の複数の位置を検出可能な検出手段の検出結果を取得する検出結果取得手段、前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記ユーザの指示位置が含まれるか否かを判定する判定手段、前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記指示位置が含まれると判定された場合に、該指示位置の移動に応じて該オブジェクトを移動させるオブジェクト移動手段、前記ユーザの一の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定され、前記ユーザの他の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定された場合において、前記オブジェクト移動手段により前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトの少なくとも一方が移動した場合に、前記一のオブジェクトと前記他のオブジェクトとが衝突したか否かを判定する衝突判定手段、前記衝突判定手段の判定結果に基づいて、前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトに関する処理を実行する第1の処理実行手段、及び、前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置と、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置と、の間の位置関係に関する位置関係情報に基づいて、所定の処理を実行する第2の処理実行手段、としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体である。
【0010】
また、本発明の一態様では、前記位置関係は、前記一のオブジェクトと前記他のオブジェクトとが衝突したと過去において判定された際の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置と、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置と、の位置関係であってもよい。
【0011】
また、本発明の一態様では、前記第2の処理実行手段は、前記ユーザの利き手を判断するための利き手判断処理を前記位置関係情報に基づいて実行することによって前記ユーザの利き手を判断する利き手判断手段を含むようにしてもよい。
【0012】
また、本発明の一態様では、前記位置関係情報は、前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置から、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置への方向に関する方向情報を含み、前記利き手判断手段は、前記ユーザの利き手を前記方向情報に基づいて判断するようにしてもよい。
【0013】
また、本発明の一態様では、前記複数のオブジェクトの各々には属性情報が関連付けられ、前記表示制御手段は、前記複数のオブジェクトのうちの二つのオブジェクトの属性情報を比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が所定の結果である二つのオブジェクトの初期表示位置を、前記利き手判断手段の判断結果に基づいて設定する手段と、を含むようにしてもよい。
【0014】
また、本発明の一態様では、前記衝突判定手段によって衝突したと過去において判定された二つのオブジェクトの組合せに関する情報を記憶手段に記憶させる手段を含み、前記表示制御手段は、前記記憶手段の記憶内容の少なくとも一部に基づいて前記複数のオブジェクトのうちから選出される二つのオブジェクトの初期表示位置を、前記利き手判断手段の判断結果に基づいて設定する手段を含むようにしてもよい。
【0015】
また、本発明の一態様では、検索条件を満足する情報の一覧を取得する手段と、前記情報の一覧を示す検索結果画面を前記表示手段に表示させる手段と、を含み、前記検索条件は、前記利き手判断手段の判断結果に基づいて設定されるようにしてもよい。
【0016】
また、本発明の一態様では、前記第2の処理実行手段は、前記複数のオブジェクトの初期表示位置を設定するための処理を前記位置関係情報に基づいて実行することによって前記複数のオブジェクトの初期表示位置を設定する初期表示位置設定手段を含むようにしてもよい。
【0017】
また、本発明の一態様では、前記位置関係情報は、前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置から、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置への方向に関する方向情報を含み、前記複数のオブジェクトの各々には属性情報が関連付けられ、前記初期表示位置設定手段は、前記複数のオブジェクトのうちの二つのオブジェクトの属性情報を比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が所定の結果である二つのオブジェクトのうちの一方の初期表示位置から他方の初期表示位置への方向を前記方向情報に基づいて設定する手段と、を含むようにしてもよい。
【0018】
また、本発明の一態様では、前記位置関係情報は、前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置と、前記他の一のオブジェクト又は前記他の指示位置と、の間の距離に関する距離情報を含み、前記複数のオブジェクトの各々には属性情報が関連付けられ、前記初期表示位置設定手段は、前記複数のオブジェクトのうちの二つのオブジェクトの属性情報を比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果が所定の結果である二つのオブジェクトの初期表示位置の間の距離を前記距離情報に基づいて設定する手段と、を含むようにしてもよい。
【0019】
また、本発明の一態様では、前記位置関係情報は、前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置から、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置への方向に関する方向情報を含み、前記情報処理装置は、前記衝突判定手段によって衝突したと過去において判定された二つのオブジェクトの組合せに関する情報を記憶手段に記憶させる手段を含み、前記初期表示位置設定手段は、前記記憶手段の記憶内容の少なくとも一部に基づいて前記複数のオブジェクトのうちから選出される二つのオブジェクトのうちの一方の初期表示位置から他方の初期表示位置への方向を前記方向情報に基づいて設定する手段を含むようにしてもよい。
【0020】
また、本発明の一態様では、前記位置関係情報は、前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置と、前記他の一のオブジェクト又は前記他の指示位置と、の間の距離に関する距離情報を含み、前記情報処理装置は、前記衝突判定手段によって衝突したと過去において判定された二つのオブジェクトの組合せに関する情報を記憶手段に記憶させる手段を含み、前記初期表示位置設定手段は、前記記憶手段の記憶内容の少なくとも一部に基づいて前記複数のオブジェクトのうちから選出される二つのオブジェクトの初期表示位置の間の距離を前記距離情報に基づいて設定する手段を含むようにしてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、情報処理装置を使用するユーザの利便性をユーザの利き手や癖等を考慮することによって向上することを、利き手や癖等を入力する手間をユーザにかけさせることなく実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】検索結果画面の一例を示す図である。
【図3】お気に入り画面の一例を示す図である。
【図4】二つの商品を比較するための操作について説明するための図である。
【図5】比較画面の一例を示す図である。
【図6】第1実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。
【図7】お気に入りテーブルの一例を示す図である。
【図8】オブジェクトテーブルの一例を示す図である。
【図9】指示位置データの一例を示す図である。
【図10】判定領域について説明するための図である。
【図11】衝突判定方法について説明するための図である。
【図12】情報処理装置で実行される処理の一例を示すフロー図である。
【図13】履歴データの一例を示す図である。
【図14】利き手が右手であるユーザが行い易いピンチ操作について説明するための図である。
【図15】利き手が左手であるユーザが行い易いピンチ操作について説明するための図である。
【図16】情報処理装置で実行される処理の一例を示すフロー図である。
【図17】情報処理装置で実行される処理について説明するための図である。
【図18】履歴データの他の一例を示す図である。
【図19】初期表示位置データについて説明するための図である。
【図20】初期表示位置データの一例を示す図である。
【図21】商品画像の初期表示位置の一例を示す図である。
【図22】第2実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。
【図23】初期表示位置データについて説明するための図である。
【図24】初期表示位置データの他の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態の例について図面に基づき詳細に説明する。
【0024】
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態に係る情報処理装置について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、例えば携帯電話機、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、又はゲーム機等によって実現される。図1は、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示している。図1に示すように、情報処理装置10は、制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、操作部14、表示部15、音声出力部16、及び光ディスクドライブ部17、及び通信インタフェース18を備えている。
【0025】
制御部11は例えば1又は複数のCPUを含み、補助記憶部13に記憶されたオペレーションシステム又はプログラムに従って情報処理を実行する。主記憶部12は例えばRAMであり、補助記憶部13は例えばハードディスク又はソリッドステートドライブである。
【0026】
操作部14はユーザが操作を行うためのものである。本実施形態の場合、表示部15に表示される画面内の位置をユーザが指示するための指示部が操作部14として備えられる。すなわち、例えば、タッチパネル、マウス、又はスティック等のポインティングデバイスが操作部14として備えられる。なお、以下では、表示部15の上に重ねて設けられるタッチパネルが情報処理装置10に備えられていることとして説明する。
【0027】
情報処理装置10に備えられるタッチパネルは一般的なタッチパネルであり、ユーザによって接触された1又は複数の位置を検出可能になっている。タッチパネルとしては、例えば静電容量方式のタッチパネルが用いられる。静電容量方式のタッチパネルでは、タッチパネルの表面がユーザによって接触された場合に生じる電荷の変化に基づいて、ユーザによって接触されている1又は複数の位置が検出される。タッチパネルは、ユーザによって接触された1又は複数の位置を示す情報を供給する。制御部11は、タッチパネルから供給される情報に基づいて、ユーザによって接触されている1又は複数の位置を取得する。
【0028】
表示部15は例えば液晶表示ディスプレイ等であり、音声出力部16は例えばスピーカ等である。光ディスクドライブ部17は、光ディスク(情報記憶媒体)に記憶されたプログラムやデータを読み取る。
【0029】
なお例えば、プログラムやデータは光ディスクを介して補助記憶部13に供給される。すなわち、プログラムやデータが記憶された光ディスクが光ディスクドライブ部17に装着され、光ディスクに記憶されたプログラムやデータが光ディスクドライブ部17によって読み出され、補助記憶部13に記憶される。なお、光ディスクドライブ部17は必須の構成要素ではない。光ディスク以外の情報記憶媒体(例えばメモリカード)に記憶されたプログラム又はデータを読み取るための構成要素が光ディスクドライブ部17の代わりに含まれるようにしてもよい。そして、光ディスク以外の情報記憶媒体を介してプログラムやデータが補助記憶部13に供給されるようにしてもよい。または、例えばインターネット等を含んで構成される通信ネットワーク2を介してプログラム及びデータが補助記憶部13に供給されるようにしてもよい。
【0030】
通信インタフェース18は情報処理装置10を通信ネットワーク2に接続するためのインタフェースである。情報処理装置10は通信ネットワーク2を介してサーバ4にアクセスできるようになっている。
【0031】
サーバ4は、情報処理装置10から受信した処理要求に基づく処理を実行する。例えば、サーバ4ではデーモンプログラムが起動されている。サーバ4は、情報処理装置10から処理要求を受信した場合、必要に応じてデータベース6にアクセスし、上記の処理要求に対応する処理結果を情報処理装置10に返信する。なお、データベース6はサーバ4とは別のサーバコンピュータ内に構築されていてもよいし、サーバ4に構築されていてもよい。
【0032】
なお以下では、ユーザが通信ネットワーク2を介して商品を購入可能な電子商取引サイトがサーバ4によって提供されており、この電子商取引サイトを利用するためのアプリケーションプログラムが情報処理装置10において実行される場合について説明する。
【0033】
まず、上記のアプリケーションプログラムについて説明する。ここでは、上記のアプリケーションプログラムが実行された場合に情報処理装置10の表示部15に表示される画面の例について説明する。
【0034】
図2は検索結果画面の一例を示している。検索結果画面は、検索画面(図示せず)におけるユーザの入力に基づいて設定された検索条件を満足する情報の一覧を示す画面である。図2に示す検索結果画面は、電子商取引サイトで購入可能な商品のうちの、検索条件を満足する商品の一覧を示す画面である。
【0035】
検索結果画面を表示するために、情報処理装置10は、検索画面におけるユーザの入力に基づいて設定された検索条件を満足する商品の一覧を取得する。例えば、情報処理装置10(上記のアプリケーションプログラム)は検索条件をサーバ4に送信する。検索条件を受信したサーバ4はデータベース6にアクセスし、検索条件を満足する商品の一覧を取得する。そして、サーバ4は取得された商品の一覧を情報処理装置10に返信する。情報処理装置10では、サーバ4から返信された商品の一覧を示す検索結果画面が表示される。
【0036】
図2に示す検索結果画面は一覧領域20を含んでいる。一覧領域20には検索条件を満足する商品の一覧が表示される。具体的には、検索条件を満足する各商品の商品画像22が一覧領域20に表示される。商品画像22は商品のサムネイル画像を含んでおり、さらに、商品の名称及び価格が商品画像22に付加されている。
【0037】
また、検索結果画面はお気に入り領域24を含んでいる。お気に入り領域24は、一覧領域20に表示される商品のうちの商品をお気に入りとして登録するためのものである。
【0038】
商品をお気に入りとして登録するための操作について説明する。ここでは、ユーザが商品「D」をお気に入りとして登録する場合を想定する。この場合、ユーザは、商品「D」の商品画像22を指し示すようにして、タッチパネル上に指を接触させる。そして、矢印26のように、ユーザはその指をタッチパネル上でお気に入り領域24までスライドさせる。このような操作が行われた場合、指の移動に応じて、商品「D」の商品画像22がお気に入り領域24まで移動し、その結果、商品「D」がお気に入りとして登録される。お気に入りの商品が新たに登録された場合、お気に入りとして登録済みの商品の一覧を示すお気に入り画面が表示される。
【0039】
図3はお気に入り画面の一例を示している。お気に入り画面には、お気に入りとして登録済み商品の商品画像22が表示される。図3は、商品「A」、「B」、「C」、及び「D」がお気に入りの商品として登録済みである場合のお気に入り画面の一例を示している。図3に示すお気に入り画面には、商品「A」、「B」、「C」、及び「D」の商品画像22A,22B,22C,22Dが表示されている。なお、お気に入り画面では、図3の商品画像22A〜22Dのように、商品画像22が散らばった状態で表示される。
【0040】
このお気に入り画面も、情報処理装置10(上記のアプリケーションプログラム)とサーバ4との間でデータの送受信が行われることによって表示される。すなわち、検索結果画面においていずれかの商品の商品画像22がお気に入り領域24まで移動された場合、上記のアプリケーションプログラムは、その商品の商品IDをユーザIDとともにサーバ4に送信される。
【0041】
データベース6には、ユーザがお気に入りとして登録した商品を示すテーブルが記憶されており、サーバ4は、情報処理装置10から受信した上記のユーザID及び商品IDに基づいてそのテーブルを更新する。また、サーバ4は、ユーザがお気に入りとして登録済みの商品の情報をデータベース6から取得し、情報処理装置10に返信する。情報処理装置10では、サーバ4から返信された情報が補助記憶部13に保存され(後述の図7参照)、この情報に基づいてお気に入り画面が表示される。
【0042】
お気に入り画面では、ユーザが二つの商品を選択し、それら二つの商品を比較できるようになっている。ここで、二つの商品を比較するための操作について説明する。図4はその操作について説明するための図である。ここでは、商品「B」及び商品「C」を比較する場合を想定する。
【0043】
商品「B」及び商品「C」を比較する場合、ユーザは、例えば「ピンチ操作」を行うことによって商品「B」の商品画像22Bと商品「C」の商品画像22Cとを衝突させる。つまり、ユーザは、商品「B」の商品画像22Bを指し示すように、一方の手(例えば右手)の一の指(例えば親指)をタッチパネル上に接触させ、商品「C」の商品画像22Cを指し示すように、他の指(例えば人差し指)をタッチパネル上に接触させる。その後、ユーザはそれらの指を互いに近づけるようにタッチパネル上でスライドさせる。このような操作が行われた場合、それらの指の移動に応じて、矢印30,32のように、商品「B」の商品画像22Bと商品「C」の商品画像22Cとがお互いに近づくように移動する。
【0044】
そして、商品「B」の商品画像22Bと商品「C」の商品画像22Cとが衝突したと判定されると、商品「B」と商品「C」とを比較するための比較画面が表示される。図5はこの場合の比較画面の一例を示している。この場合の比較画面には商品「B」及び商品「C」の各種情報(属性情報)の比較表40が表示される。
【0045】
なお、電子商取引サイトでは、商品の購入者がその商品を例えば5点満点で評価できるようになっている。比較表40における「評価値」欄には、その商品の購入者によって登録された評価値の平均点が表示される。また、上述の検索結果画面で商品がお気に入りとして登録された場合、その旨がサーバ4に通知されるようになっており、商品をお気に入りとして登録したユーザの数がデータベース6に記憶されるようになっている。比較表40における「お気に入り」欄には、その商品をお気に入りとして登録したユーザの数が表示される。
【0046】
また、比較画面には、それぞれの商品を購入するための購入画面へのリンクボタン42が表示される。リンクボタン42が選択されると、商品を購入するための購入画面(図示せず)が表示される。また、比較画面には閉じるボタン44が表示されている。閉じるボタン44が選択されると、比較画面が閉じられ、お気に入り画面が再び表示される。
【0047】
上記のお気に入り画面では、二つの商品画像22を二本の指で指し示すことによって選択し、それら二本の指を移動させることによってそれら二つの商品画像22を移動させて衝突させるという直感的な操作によって、ユーザは二つの商品の比較画面を表示することを情報処理装置10に指示できるようになっている。
【0048】
ところで、二つの商品の比較画面を表示することを情報処理装置10に指示するための操作としては、ドラッグアンドドロップ操作を採用することも考えられる。すなわち、ユーザがドラッグ操作によって一の商品画像22を移動させて他の商品画像22に重ねた状態でドロップ操作を行った場合に、それら二つの商品の比較画面を表示させるようにすることも考えられる。
【0049】
しかしながら、上記のようなドラッグアンドドロップ操作を採用すると、例えば、ドラッグ操作によって一の商品画像22を移動させ、互いに密集する複数の商品画像22のうちの所望の商品画像22に重ねてドロップ操作を行おうとする場合に、ユーザが一の商品画像22を誤って所望の商品画像22以外の商品画像22に重ねてドロップ操作を行ってしまう場合がある。このような場合、ユーザが意図していない二つの商品の比較画面が表示されてしまうことになる。
【0050】
これに対し、本実施形態に係る情報処理装置10では、ユーザが、まず、比較したい2つの商品の商品画像22の両方を選択し、その後、それらの商品画像22を移動させて衝突させることによって、それらの商品の比較画面が表示されるようになっている。このため、上記のような不都合が生じ難くなる。すなわち、仮に、所望の商品画像22以外の商品画像22を選択してしまったとしても、その商品画像22をもう一方の商品画像22に衝突させなければ、それらの商品の比較画面が表示されることはない。この場合、ユーザは指をタッチパネルから離して商品画像22を選択し直せばよい。このように、本実施形態に係る情報処理装置10では、ユーザが意図していない二つの商品の比較画面が表示されてしまうことが起き難くなる。
【0051】
また、上記のようなドラッグアンドドロップ操作を採用すると、一の商品画像22を移動させる途中でドラッグ操作をやめる場合に、該一の商品画像22が他の商品画像22と重なっていると、それらの商品の比較画面が表示されてしまい、ユーザが意図していない二つの商品の比較画面が表示されてしまうことになる。このため、ユーザは、ドラッグ操作をやめる場合に、他の商品画像22と重なっていない位置まで該一の商品画像22を移動させてからドラッグ操作をやめる必要がある。
【0052】
これに対し、本実施形態に係る情報処理装置10では上記のような不都合が生じない。所望の商品画像22以外の商品画像22を選択してしまった場合に商品画像22を選択し直すべく指をタッチパネルから離す場合であっても、ユーザは、商品画像22が他の商品画像22上に位置しているか否かを特に留意する必要がない。ユーザが選択した商品画像22同士が衝突していない限り、それらの商品画像22が他の商品画像22上に位置していたとしても、商品の比較画面は表示されないからである。
【0053】
以下、上記のようなユーザインタフェース(お気に入り画面)を有する情報処理装置10において、ユーザの利き手又は癖等を考慮してユーザの利便性を向上させるための構成について説明する。以下では、特に、ユーザの利き手又は癖等を考慮してユーザの利便性を向上させることを、利き手や癖等を入力する手間をユーザにかけさせることなく実現するための構成について説明する。
【0054】
図6は、本実施形態に係る情報処理装置10において実現される機能ブロックのうち、本発明に関連する機能ブロックを示す機能ブロック図である。図6に示すように、情報処理装置10は、記憶部50、表示制御部52、検出結果取得部54、選択判定部56、オブジェクト移動部58、衝突判定部60、第1の処理実行部62、及び第2の処理実行部64を含んでいる。
【0055】
例えば、記憶部50は主記憶部12及び補助記憶部13である。表示制御部52、検出結果取得部54、選択判定部56、オブジェクト移動部58、衝突判定部60、第1の処理実行部62、及び第2の処理実行部64は制御部11によって実現される。すなわち、制御部11がプログラムに従って処理を実行することによって、制御部11がこれらの機能ブロックとしてとして機能するようになる。
【0056】
記憶部50について説明する。記憶部50は各種データを記憶する。図7〜図9は記憶部50に記憶されるデータの一例を示している。
【0057】
図7はお気に入りテーブルの一例を示している。お気に入りテーブルは、お気に入りとして登録された商品の情報を示すテーブルである。上述したように、お気に入り画面が表示される際に、ユーザがお気に入りとして登録済みの商品の情報がサーバ4(データベース6)から取得される。そして、サーバ4から取得されたこの情報がお気に入りテーブルとして登録される。
【0058】
図7に示すお気に入りテーブルは、「商品ID」、「商品名」、「価格」、「カテゴリー」、「評価点」、「お気に入り登録者数」、「画像」、及び「購入ページ」フィールドを含んでいる。「商品ID」フィールドには、商品を一意に識別するための識別情報(商品ID)が登録される。「商品名」及び「価格」フィールドには、商品の名称及び価格がそれぞれ登録される。「カテゴリー」フィールドには商品のカテゴリーが登録される。「評価点」フィールドには、商品の購入者によってつけられた評価値の平均点が登録される。「お気に入り登録者数」フィールドには、商品をお気に入りとして登録したユーザの人数が登録される。「画像」フィールドには、商品の通常画像及びサムネイル画像へのリンク情報(URL)が登録される。「購入ページ」フィールドには、商品の購入ページ(購入画面)へのリンク情報(URL)が登録される。
【0059】
図8はオブジェクトテーブルの一例を示している。オブジェクトテーブルは、お気に入り画面に表示されるオブジェクト(商品画像22)を管理するためのテーブルである。オブジェクトテーブルは「オブジェクトID」、「商品ID」、及び「位置」フィールドを含んでいる。「オブジェクトID」フィールドには、オブジェクト(商品画像22)を一意に識別するための識別情報(オブジェクトID)が登録される。「商品ID」フィールドには、オブジェクト(商品画像22)に関連づけられる商品の商品IDが登録される。例えば、商品「A」の商品画像22の場合、商品「A」の商品IDが「商品ID」フィールドに登録される。「位置」フィールドにはオブジェクト(商品画像22)の表示位置が登録される。例えば、オブジェクト(商品画像22)の代表位置(例えば中心位置)のスクリーン座標値が「位置」フィールドに登録される。なお、スクリーン座標系とは、図2に示すように、画面の左上を原点Oとし、右方向をX軸正方向とし、下方向をY軸正方向とする座標系である。
【0060】
次に、表示制御部52について説明する。表示制御部52は、複数のオブジェクトを含む画面を表示部15に表示させる。本実施形態の場合、表示制御部52はお気に入り画面を表示部15に表示させる。すなわち、本実施形態の場合、お気に入り画面が上記の「画面」に相当しており、お気に入り画面に表示される複数の商品画像22が上記の「複数のオブジェクト」に相当している。
【0061】
次に、検出結果取得部54について説明する。検出結果取得部54は、ユーザによって指示された画面内の複数の位置を検出可能な検出部の検出結果を取得する。例えば、ポインティングデバイスが「検出部」に相当する。本実施形態の場合、タッチパネルが「検出部」に相当しており、検出結果取得部54は、タッチパネルによって検出されたユーザの指示位置を取得する。例えば、ユーザが画面内の二つの位置(第1の指示位置及び第2の指示位置)を指示している場合、タッチパネルによって第1の指示位置及び第2の指示位置を検出される。そして、検出結果取得部54は、タッチパネルによって検出された第1の指示位置及び第2の指示位置を取得する。この場合、検出結果取得部54は、例えば図9に示すような指示位置データを取得する。なお、ユーザの指示位置はスクリーン座標系の座標値によって表される。
【0062】
次に、選択判定部56について説明する。選択判定部56は、複数のオブジェクトの各々の位置に対応するようにして設定される複数の判定領域のいずれかにユーザの指示位置が含まれるか否かを判定する。いずれかの判定領域内にユーザの指示位置が含まれると判定された場合、選択判定部56は該判定領域に対応するオブジェクトがユーザによって選択されたと判定する。
【0063】
例えば、検出部によってユーザの第1の指示位置(一の指示位置)が検出された場合、選択判定部56は第1の指示位置がいずれかの判定領域内に含まれるか否かを判定する。また、検出部によって第1の指示位置の他にユーザの第2の指示位置(他の指示位置)が検出された場合、選択判定部56は第2の指示位置が他の判定領域内に含まれるか否かを判定する。
【0064】
ここで、「判定領域」について説明しておく。判定領域は、ユーザがオブジェクトを指し示しているか否かを判定するために設定される領域である。判定領域はオブジェクトの表示位置に基づいて設定され、オブジェクトの移動に従って判定領域も移動する。例えば、オブジェクトが表示された領域が判定領域として設定される。なお、判定領域は、オブジェクトが表示された領域と一致していなくてもよい。例えば、オブジェクトが表示された領域のすべてを含み、かつ、オブジェクトが表示された領域よりも広い領域を判定領域として設定するようにしてもよい。また例えば、オブジェクトの形状が比較的複雑な形状を有する場合には、比較的単純な形状を有する判定領域を設定するようにしてもよい。
【0065】
図10は、図3に示すようなお気に入り画面が表示されている場合における判定領域について説明するための図である。なお、図10において符号「70A」はユーザの第1の指示位置を示しており、符号「70B」はユーザの第2の指示位置を示している。
【0066】
図3に示すお気に入り画面では商品画像22A〜22Dが表示されている。このため、図10に示す例では判定領域72A〜72Dが設定されている。なお、以下では、判定領域72A〜72Dのことを総称して「判定領域72」として記載する場合がある。
【0067】
判定領域72Aは、商品「A」の商品画像22Aに対応する判定領域であり、商品画像22Aが表示された領域が判定領域72Aとして設定されている。同様に、判定領域72Bは、商品「B」の商品画像22Bに対応する判定領域であり、商品画像22Bが表示された領域が判定領域72Bとして設定されている。また、判定領域72Cは、商品「C」の商品画像22Cに対応する判定領域であり、商品画像22Cが表示された領域が判定領域72Cとして設定されている。さらに、判定領域72Dは、商品「D」の商品画像22Dに対応する判定領域であり、商品画像22Dが表示された領域が判定領域72Dとして設定されている。
【0068】
例えば図10に示す例の場合、選択判定部56は、第1の指示位置70Aが判定領域72A〜72Dのうちのいずれかに含まれるか否かを判定する。図10に示す例の場合、第1の指示位置70Aが判定領域72Bに含まれているため、選択判定部56は第1の指示位置70Aが判定領域72Bに含まれていると判定することになる。その結果、選択判定部56は商品画像22Bがユーザによって選択されたと判定する。また、選択判定部56は、第2の指示位置70Bが判定領域72A〜72Dのうちのいずれかに含まれるか否かを判定する。図10に示す例の場合、第2の指示位置70Bが判定領域72Cに含まれているため、選択判定部56は第2の指示位置70Bが判定領域72Cに含まれていると判定することになる。その結果、選択判定部56は商品画像22Cがユーザによって選択されたと判定する。
【0069】
次に、オブジェクト移動部58について説明する。いずれかのオブジェクトに対応する判定領域内にユーザの指示位置が含まれると判定された場合(すなわち、オブジェクトがユーザによって選択されたと判定された場合)、オブジェクト移動部58は該指示位置の移動に応じて該オブジェクトを移動させる。
【0070】
例えば、第1のオブジェクトに対応する判定領域内に第1の指示位置が含まれていると判定された場合、オブジェクト移動部58は第1の指示位置の移動に応じて第1のオブジェクトを移動させる。また例えば、第2のオブジェクトに対応する判定領域内に第2の指示位置が含まれていると判定された場合、オブジェクト移動部58は第2の指示位置の移動に応じて第2のオブジェクトを移動させる。
【0071】
例えば図10に示す例の場合、第1の指示位置70Aが商品画像22Bに対応する判定領域72Bに含まれているため、オブジェクト移動部58は第1の指示位置70Aの移動に応じて商品画像22Bを移動させる。すなわち、オブジェクト移動部58は商品画像22Bを第1の指示位置70Aに従動させる。
【0072】
また図10に示す例の場合、第2の指示位置70Bが商品画像22Cに対応する判定領域72Cに含まれているため、オブジェクト移動部58は第2の指示位置70Bの移動に応じて商品画像22Cを移動させる。すなわち、オブジェクト移動部58は商品画像22Cを第2の指示位置70Bに従動させる。
【0073】
次に、衝突判定部60について説明する。第1のオブジェクトに対応する判定領域内に第1の指示位置が含まれ、第2のオブジェクトに対応する判定領域内に第2の指示位置が含まれると判定された場合において、オブジェクト移動部58によって第1のオブジェクト及び第2のオブジェクトの少なくとも一方が移動した場合、衝突判定部60は第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとが衝突したか否かを判定する。
【0074】
例えば、衝突判定部60は、第1の指示位置と第2の指示位置との間の距離が閾値以下になったか否かを判定することによって、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとが衝突したか否かを判定する。オブジェクト移動部58によって第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとの少なくとも一方が移動した場合において、第1の指示位置と第2の指示位置との間の距離が閾値以下になった場合に、衝突判定部60は第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとが衝突したと判定する。
【0075】
例えば図10に示す例の場合、第1の指示位置70Aが判定領域72Bに含まれており、かつ、第2の指示位置70Bが判定領域72Cに含まれている。この場合、上述したように、オブジェクト移動部58によって、商品画像22Bは第1の指示位置70Aの移動に応じて移動し、商品画像22Cは第2の指示位置70Bの移動に応じて移動する。この場合、図11に示すように、衝突判定部60は、第1の指示位置70Aと第2の指示位置70Bとの間の距離(d)を取得し、該距離(d)が閾値以下になったか否かを判定することによって、商品画像22Bと商品画像22Cとが衝突したか否かを判定する。
【0076】
上記の距離(d)が閾値以下であると判定された場合、衝突判定部60は商品画像22Bと商品画像22Cとが衝突したと判定する。図11に示す例では、判定領域72Bと判定領域72Cとが重なっている(すなわち、商品画像22Bと商品画像22Cとが重なっている)が、上記の距離(d)が閾値以下になっていなければ、衝突判定部60は商品画像22Bと商品画像22Cとが衝突したと判定しない。
【0077】
ところで、図11に示す例では、判定領域72Cと判定領域72Dとが重なっている(すなわち、商品画像22Cと商品画像22Dとが重なっている)が、判定領域72Dにはユーザの指示位置が含まれていないため、衝突判定部60は商品画像22Bと商品画像22Dとが衝突したと判定しない。
【0078】
なお、オブジェクト(商品画像22)の衝突判定方法は上記に説明した方法に限られない。例えば、衝突判定部60は第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとが重なったか否かを判定することによって、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとが衝突したか否かを判定するようにしてもよい。また例えば、衝突判定部60は、第1のオブジェクトに対応する判定領域と第2のオブジェクトに対応する判定領域とが重なったか否かを判定することによって、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとが衝突したか否かを判定するようにしてもよい。
【0079】
次に、第1の処理実行部62について説明する。第1の処理実行部62は、衝突判定部60の判定結果に基づいて、第1のオブジェクト及び第2のオブジェクトに関連する処理を実行する。例えば、第1の処理実行部62は、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとが衝突したと判定された場合に、第1のオブジェクトに関連づけられた属性情報と、第2のオブジェクトに関連づけられた属性情報と、を比較する比較画面を表示部15に表示させる。
【0080】
例えば、図11に示す例において商品画像22Bと商品画像22Cとが衝突したと判定された場合、第1の処理実行部62は、商品画像22B及び商品画像22Cに関連する処理を実行する。この場合、第1の処理実行部62は図5に示したような比較画面を表示部15に表示させる。すなわち、第1の処理実行部62は、商品画像22Bに関連づけられた商品「B」の情報と、商品画像22Cに関連づけられた商品「C」の情報と、を比較する比較画面を表示部15に表示させる。
【0081】
ここで、以上に説明した検出結果取得部54、選択判定部56、オブジェクト移動部58、衝突判定部60、及び第1の処理実行部62を実現するための処理について説明しておく。図12は、お気に入り画面が表示されている間に情報処理装置10で所定時間(例えば1/60秒)ごとに繰り返し実行される処理の一例を示すフロー図である。なお、お気に入り画面が表示されている間には、ユーザの指示位置の変化に応じて商品画像22を移動させるための処理も実行されるが、図12では省略している。図12では、商品画像22同士が衝突したか否かを判定するための処理について主に示している。制御部11がプログラムに従って、図12に示す処理を実行することによって、制御部11が検出結果取得部54、選択判定部56、オブジェクト移動部58、衝突判定部60、及び第1の処理実行部62として機能するようになる。
【0082】
図12に示すように、まず、制御部11(検出結果取得部54)は、検出部(タッチパネル)によって検出されているユーザの指示位置の数(N)を取得する(S101)。そして、制御部11は、取得した数(N)が2以上であるか否かを判定する(S102)。取得した数(N)が2以上でない場合、制御部11は本処理を終了する。
【0083】
取得した数(N)が2以上である場合、制御部11は変数iの値を1に初期化する(S103)。そして、制御部11(選択判定部56)は第iの指示位置がいずれかの判定領域72に含まれているか否かを判定する(S104)。なお、「第iの指示位置」とは、検出部(タッチパネル)によって検出された指示位置のうちの第i番目の指示位置のことを示している。
【0084】
第iの指示位置がいずれかの判定領域72に含まれている場合、制御部11(選択判定部56)は、変数jの値をi+1に初期化し(S105)、第jの指示位置が他の判定領域72に含まれているか否かを判定する(S106)。なお、「他の判定領域72」とは、ステップS104において、第iの指示位置が含まれると判定された判定領域72以外の判定領域72のことを意味している。
【0085】
第jの指示位置が他の判定領域72に含まれている場合、制御部11は、第iの指示位置と第jの指示位置との間の距離(d)を取得する(S107)。そして、制御部11(衝突判定部60)は距離(d)が閾値(D)以下であるか否かを判定する(S108)。距離(d)が閾値(D)以下である場合、制御部11(第1の処理実行部62)は商品画像22同士が衝突したと判定し、比較画面(図5)を表示部15に表示させる。この場合、ステップS104で第iの指示位置を含むと判定された判定領域72に対応する商品画像22の商品と、ステップS106で第jの指示位置を含むと判定された判定領域72に対応する商品画像22の商品と、の比較画面が表示される。比較画面は図7に示すお気に入りテーブルに基づいて表示される。
【0086】
なお、ステップS104において、第iの指示位置がいずれかの判定領域72に含まれていると判定されなかった場合、制御部11は変数iの値をインクリメントし(S112)、変数iが、検出されたユーザの指示位置の数(N)未満であるか否かを判定する(S113)。変数iが、検出されたユーザの指示位置の数(N)未満であると判定された場合、制御部11はステップS104の処理を実行する。一方、変数iが、検出されたユーザの指示位置の数(N)未満であると判定されなかった場合、制御部11は本処理を終了する。
【0087】
また、ステップS106において、第jの指示位置が他の判定領域72に含まれると判定されなかった場合、又は、ステップS108において、距離(d)が閾値(D)以下であると判定されなかった場合、制御部11は変数jの値をインクリメントし(S110)、変数jの値が、検出されたユーザの指示位置の数(N)以下であるか否かを判定する(S111)。変数jが、検出されたユーザの指示位置の数(N)以下であると判定された場合、制御部11はステップS106の処理を実行する。一方、変数jが、検出されたユーザの指示位置の数(N)以下であると判定されなかった場合、制御部11はステップS112の処理を実行する。以上で図12に示す処理の説明を終了する。
【0088】
次に、第2の処理実行部64について説明する。第2の処理実行部64は、ユーザの利き手又は癖等を考慮してユーザの利便性を向上させるための機能ブロックである。
【0089】
第2の処理実行部64は、ユーザの一の指示位置が複数のオブジェクトのうちの一のオブジェクトに対応する判定領域内に含まれ、ユーザの他の指示位置が複数のオブジェクトのうちの他のオブジェクトに対応する判定領域内に含まれると過去において判定された場合の「該一のオブジェクト又は該一の指示位置」と「該他のオブジェクト又は該他の指示位置と」の間の位置関係に関する位置関係情報に基づいて、所定の処理を実行する。
【0090】
ここで、上記の「位置関係情報」と「所定の処理」について説明する。
【0091】
まず、「位置関係情報」について説明する。例えば、「位置関係情報」は、一の指示位置が一のオブジェクトに対応する判定領域内に含まれ、他の指示位置が他のオブジェクトに対応する判定領域内に含まれると過去において判定された場合の「該一のオブジェクト又は該一の指示位置」から「該他のオブジェクト又は該他の指示位置」への方向に関する方向情報である。
【0092】
図13は記憶部50に記憶される履歴データの一例を示している。図13に示す履歴データは、二つのオブジェクトがユーザによって選択されたと過去に判定された時点における一方のオブジェクトから他方のオブジェクトへの方向を示す方向情報の履歴を示している。方向情報は、例えば、衝突した二つのオブジェクトのうちの、X軸座標値が小さい方のオブジェクトの代表位置(例えば中心位置)から他方のオブジェクトの代表位置(例えば中心位置)への方向を示すベクトル情報である。
【0093】
なお、方向情報は、一方の指示位置から他方の指示位置への方向を示すベクトル情報であってもよい。または、方向情報は、一方のオブジェクトの代表位置から他方のオブジェクトに対応する指示位置(すなわち、他方のオブジェクトに対応する判定領域内に含まれると判定された指示位置)への方向を示すベクトル情報であってもよいし、一方のオブジェクトに対応する指示位置から他方のオブジェクトの代表位置への方向を示すベクトル情報であってもよい。
【0094】
また、方向情報は、二つのオブジェクトがユーザによって選択されたと判定された時点以外の時点における一方のオブジェクトから他方のオブジェクトへの方向を示すベクトル情報であってもよい。例えば、方向情報は、二つのオブジェクトが衝突したと判定された時点における一方のオブジェクトから他方のオブジェクトへの方向を示すベクトル情報であってもよい。
【0095】
次に、「所定の処理」について説明する。「所定の処理」は、ユーザの利便性を向上させるための処理である。
【0096】
本実施形態の場合、「所定の処理」は、ユーザの利き手を判断するための利き手判断処理を含む。すなわち、本実施形態の場合、第2の処理実行部64は利き手判断部66を含む。利き手判断部66は上記の利き手判断処理を上記の位置関係情報に基づいて実行することによって、ユーザの利き手を判断する。例えば、利き手判断部66は上記の履歴データ(図13)に基づいてユーザの利き手を判断する。
【0097】
例えば、利き手が右手であるユーザは一般的に図14に示すようなピンチ操作を行い易いと考えられる。すなわち、利き手が右手であるユーザは、親指Faと人差し指Fbとが親指Faの右上側に人差し指Fbが位置しているような状態から親指Fa及び人差し指Fbを互いに近づけるようなピンチ操作を行い易いと考えられる。このため、利き手が右手であるユーザは、一方の商品画像22の右上側に他方の商品画像22が位置しているような位置関係を有する二つの商品画像22を衝突させる傾向があると考えられる。
【0098】
一方、利き手が左手であるユーザは一般的に図15に示すようなピンチ操作を行い易いと考えられる。すなわち、利き手が左手であるユーザは、親指Faと人差し指Fbとが人差し指Fbの右下側に親指Faが位置しているような状態から親指Fa及び人差し指Fbを互いに近づけるようなピンチ操作を行い易いと考えられる。このため、利き手が左手であるユーザは、一方の商品画像22の右下側に他方の商品画像22が位置しているような位置関係を有する二つの商品画像22を衝突させる傾向があると考えられる。
【0099】
ユーザの利き手の判断は上記の傾向を踏まえて行うようにすればよい。以下、ユーザの利き手の判断処理の一例について説明する。ただし、ユーザの利き手の判断処理は下記に説明する方法に限定されるわけではない。
【0100】
図16はユーザの利き手の判断処理の一例を示すフロー図である。制御部11が図16に示す処理をプログラムに従って実行することによって、制御部11が利き手判断部66(第2の処理実行部64)として機能するようになる。
【0101】
図17は、図16に示す処理について説明するための図である。図16のステップS201における「基準方向A」は、図17に示す基準方向80Aのことを示している。基準方向80Aは、利き手が右手であるユーザが行い易いピンチ操作(図14)に対応する基準方向であり、例えば、画面の左下頂点から右上頂点への方向である。また、図16のステップS202における「基準方向B」は、図17に示す基準方向80Bのことを示している。基準方向80Bは、利き手が左手であるユーザが行い易いピンチ操作(図15)に対応する基準方向であり、例えば、画面の左上頂点から右下頂点への方向である。
【0102】
図16に示すように、まず、制御部11(利き手判断部66)は、履歴データ(図13)に含まれる複数の方向情報のうち、基準方向80Aに対応する方向情報の数(m1)を取得する(S201)。ここで、「基準方向80Aに対応する方向情報」とは、例えば、基準方向80Aと平行又は略平行な方向を示す方向情報である。「基準方向80Aに対応する方向情報」とは、例えば、方向情報が示す方向と基準方向80Aとがなす角度が基準角度以下であるような方向情報である。
【0103】
また、制御部11(利き手判断部66)は、履歴データ(図13)に含まれる複数の方向情報のうち、基準方向80Bに対応する方向情報の数(m2)を取得する(S202)。ここで、「基準方向80Bに対応する方向情報」とは、例えば、基準方向80Bと平行又は略平行な方向を示す方向情報である。例えば、「基準方向80Bに対応する方向情報」とは、方向情報が示す方向と基準方向80Bとがなす角度が基準角度以下であるような方向情報である。
【0104】
そして、制御部11(利き手判断部66)は上記の数(m1)及び上記の数(m2)を比較し、その比較結果に基づいてユーザの利き手を判断する(S203〜S208)。
【0105】
つまり、制御部11は上記の数(m1)が上記の数(m2)よりも大きいか否かを判定する(S203)。また、上記の数(m1)が上記の数(m2)よりも大きい場合、制御部11は、上記の数(m1)と上記の数(m2)との差が基準値(M)よりも大きいか否かを判定する(S204)。そして、上記の数(m1)と上記の数(m2)との差が基準値(M)よりも大きい場合、制御部11はユーザの利き手が右手であると判断する(S205)。
【0106】
なお、ステップS204の処理は省略するようにしてもよい。このようにして、上記の数(m1)が上記の数(m2)よりも大きいと判定された場合にユーザの利き手が右手であると判断するようにしてもよい。
【0107】
ステップS203において上記の数(m1)が上記の数(m2)よりも大きいと判定されなかった場合、又は、ステップS204において上記の数(m1)と上記の数(m2)との差が基準値(M)よりも大きいと判定されなかった場合、制御部11は上記の数(m2)が上記の数(m1)よりも大きいか否かを判定する(S206)。
【0108】
上記の数(m2)が上記の数(m1)よりも大きい場合、制御部11は、上記の数(m2)と上記の数(m1)との差が基準値(M)よりも大きいか否かを判定する(S207)。そして、上記の数(m2)と上記の数(m1)との差が基準値(M)よりも大きい場合、制御部11(利き手判断部66)はユーザの利き手が左手であると判断する(S208)。
【0109】
なお、ステップS207の処理は省略するようにしてもよい。このようにして、上記の数(m2)が上記の数(m1)よりも多いと判定された場合にユーザの利き手が左手であると判定するようにしてもよい。
【0110】
また、ステップS206において上記の数(m2)が上記の数(m1)よりも大きいと判定されなかった場合、又は、ステップS207において上記の数(m2)と上記の数(m1)との差が基準値(M)よりも大きいと判定されなかった場合、制御部11はユーザの利き手を判断することなく、本処理を終了する。以上で図16に示す処理の説明を終了する。
【0111】
以上に説明したように、本実施形態に係る情報処理装置10によれば、二つの商品画像22がユーザによって選択されたと過去に判定された時点の一方の商品画像22から他方の商品画像22への方向に関する方向情報に基づいて、ユーザの利き手が判断されるようになる。すなわち、利き手を入力する手間をユーザにかけさせることなく、ユーザの利き手を判断できるようになる。
【0112】
ところで、ユーザの利き手の判断においては、二つの商品画像22がユーザによって選択されたと過去に判定された時点におけるそれら二つの商品画像22の間の距離に関する距離情報(位置関係情報)を考慮するようにしてもよい。なお、この距離情報は、一方の指示位置と他方の指示位置との間の距離に関する情報であってもよい。または、距離情報は、一方のオブジェクトの代表位置と他方のオブジェクトに対応する指示位置(すなわち、他方のオブジェクトに対応する判定領域内に含まれると判定された指示位置)との間の距離に関する情報であってもよいし、一方のオブジェクトに対応する指示位置と他方のオブジェクトの代表位置との間の距離に関する情報であってもよい。
【0113】
例えば、二つの商品画像22がユーザによって選択されたと過去に判定された時点におけるそれら二つの商品画像22の間の距離が大きい場合には、ユーザが右手の指で一方の商品画像22を選択し、左手の指で他方の商品画像22を選択している可能性が高い。このような場合における上記方向情報(すなわち、一方の商品画像22から他方の商品画像22への方向に関する方向情報)をユーザの利き手の判断に用いることは望ましくない。このため、利き手判断部66は、このような場合における上記方向情報をユーザの利き手の判断に用いないようにしてもよい。
【0114】
上記のような場合における上記方向情報をユーザの利き手の判断に用いないようにするためには、例えば、上記のような場合における上記方向情報を履歴データ(図13)に含めないようにすればよい。あるいは、図13に示す履歴データの代わりに、例えば図18に示すような履歴データが記憶されるようにしてもよい。図18に示す履歴データは上記方向情報と上記距離情報とを対応づけてなるデータになっている。そして、図16のステップS201やS202では、基準距離よりも大きい距離を示す距離情報に対応づけられた方向情報を無視するようにしてもよい。このようにすれば、ユーザの利き手の判断の精度を向上できるようになる。
【0115】
利き手判断部66によってユーザの利き手が判断された場合、その判断結果を示すデータが記憶部50に保存される。以下、このデータのことを「利き手データ」と呼ぶ。この利き手データは各種処理に用いられる。
【0116】
例えば、お気に入り画面を表示する際に利き手データは用いられる。例えば、表示制御部52は、お気に入り画面に表示される複数の商品画像22の初期表示位置を利き手データに基づいて設定する。以下、商品画像22の初期表示位置の設定処理の一例について説明する。
【0117】
まず、表示制御部52は、ユーザが衝突させる可能性が高い二つの商品画像22の組合せを取得する。すなわち、表示制御部52は、ユーザが比較対象として選択する可能性が高い二つの商品の組合せを取得する。
【0118】
ユーザが比較対象として選択する可能性が高い二つの商品の組合せは、例えば、商品の属性情報に基づいて取得することが可能である。例えば、属性情報の類似度が高い二つの商品を比較対象としてユーザは選択する可能性が高いと一般的に考えられる。具体的には、同種類の二つの商品を比較対象としてユーザは選択する可能性が高いと一般的に考えられる。また、同じ価格帯の二つの商品を比較対象としてユーザは選択する可能性が高いと一般的に考えられる。
【0119】
したがって、ユーザが衝突させる可能性が高い二つの商品画像22の組合せを取得するために、表示制御部52(比較手段)は、お気に入り画面に表示される複数の商品画像22の各々について、該商品画像22に関連づけられた商品の属性情報と、他の商品画像22に関連づけられた商品の属性情報と、を比較する。そして、表示制御部52は、比較結果が所定の結果である二つの商品画像22を、ユーザが衝突させる可能性が高い二つの商品画像22の組合せとして判断する。ここで、「所定の結果」とは、例えば、カテゴリーが同一又は類似であるとの比較結果や、価格が同一又は類似である(言い換えれば、価格の差が基準値以下である)との比較結果等である。
【0120】
なお、ユーザが比較対象として選択する可能性が高い二つの商品の組合せは、例えば、ユーザが過去に比較対象として選択した二つ商品の組合せに基づいて取得することも可能である。例えば、過去に比較対象として選択された回数が多い商品の組合せに関しては、ユーザが比較対象として選択する可能性が高いと一般的に考えることができる。
【0121】
このため、ユーザが過去に衝突させた商品画像22の組合せ(すなわち、ユーザが過去に比較対象として選択した商品の組合せ)に関する情報を記憶部50に記憶させておくようにして、その情報に基づいて、表示制御部52は、ユーザが衝突させる可能性が高い二つの商品画像22の組合せを取得するようにしてもよい。例えば、表示制御部52は、過去における衝突回数が基準回数よりも多い商品画像22の組合せを、ユーザが衝突させる可能性が高い二つの商品画像22の組合せを取得するようにしてもよい。
【0122】
ユーザが衝突させる可能性が高い二つの商品画像22の組合せが取得された場合、表示制御部52はそれら二つの商品画像22の初期表示位置を利き手データに基づいて設定する。
【0123】
商品画像22の初期表示位置を利き手データに基づいて設定するためには、利き手データ(ユーザの利き手)と商品画像22の初期表示位置とを対応づけてなるデータが必要となる。以下では、このデータのことを「初期表示位置データ」と呼ぶ。図19及び図20は初期表示位置データについて説明するための図である。
【0124】
本実施形態の場合、例えば図19に示すような複数の領域90A,90B,90C,90Dがお気に入り画面に仮想的に設定される。図19に示す例では、お気に入り画面を縦及び横方向にそれぞれ2分割することによって、四つの領域90A,90B,90C,90Dがお気に入り画面に仮想的に設定されている。
【0125】
領域90Aはお気に入り画面内の左上領域であり、領域90Bはお気に入り画面内の左下領域である。領域90Cはお気に入り画面内の右上領域であり、領域90Dはお気に入り画面内の右下領域である。領域90Aと領域90Dとは、領域90Aの右下側に領域90Dが位置しているという位置関係を有しており、領域90Bと領域90Cとは、領域90Bの右上側に領域90Cが位置しているという位置関係を有している。
【0126】
なお、図19において、符号「92A」は領域90Aと領域90Bとの間の境界線を示しており、符号「92B」は領域90Bと領域90Dとの間の境界線を示している。また、符号「92C」は領域90Aと領域90Cとの間の境界線を示しており、符号「92D」は領域90Cと領域90Dとの間の境界線を示している。
【0127】
図20は初期表示位置データの一例を示している。図20に示す初期表示位置データでは、ユーザの利き手と、商品画像22の初期表示位置と、が対応づけられている。なお、図20に記載されている領域A,B,C,Dは、それぞれ、図19に示した領域90A,90B,90C,90Dにそれぞれ対応している。図20に示す初期表示位置データでは、商品画像22の初期表示位置として領域90B,90Cが利き手「右手」に対応づけられている。また、商品画像22の初期表示位置として領域90A,90Dが利き手「左手」に対応づけられている。
【0128】
例えば、ユーザの利き手が右手であることを利き手データが示している場合、表示制御部52は初期表示位置データを参照し、利き手「右手」に対応づけられた初期表示位置(領域90B,90C)を取得する。この場合、表示制御部52は、ユーザが比較対象として選択する可能性が高い二つの商品画像22の一方の初期表示位置を領域90B内に設定し、他方の初期表示位置を領域90C内に設定する。
【0129】
一方、ユーザの利き手が左手であることを利き手データが示している場合、表示制御部52は初期表示位置データを参照し、利き手「左手」に対応づけられた初期表示位置(領域90A,90D)を取得する。この場合、表示制御部52は、ユーザが比較対象として選択する可能性が高い二つの商品画像22の一方の初期表示位置を領域90A内に設定し、他方の初期表示位置を領域90D内に設定する。
【0130】
ここで、図3に示す商品画像22A〜22Dをお気に入り画面に表示する場合を想定する。この場合、商品画像22B,22Cは商品のカテゴリー(靴下)が同じであり、かつ、価格も類似している。このため、商品画像22B,22Cは、ユーザが衝突させる可能性が高い二つの商品画像22と判断される。
【0131】
そして、例えば、ユーザの利き手が左手であることを利き手データが示している場合には、例えば図21に示すように、商品画像22B,22Cの一方の初期表示位置が領域90A内に設定され、他方の初期表示位置が領域90D内に設定される。この場合、例えば、領域90A内に初期表示する商品画像22として商品画像22B,22Cのいずれかがランダムに選択される。そして、領域90A内に初期表示する商品画像22として選択されなかった商品画像22が、領域90D内に初期表示する商品画像22として選択される。
【0132】
図21に示す例では、領域90A内に初期表示する商品画像22として商品画像22Bが選択されており、領域90D内に初期表示する商品画像22として商品画像22Cが選択されている。なお、この場合、商品画像22Bを領域90A内のどの位置に初期表示するのかはランダムに決定される。同様に、商品画像22Cを領域90D内のどの位置に初期表示するのかもランダムに決定される。また、商品画像22B,22Cの向きもランダムに決定される。
【0133】
なお、ユーザが衝突させる可能性が高い商品画像22と判断されなかった商品画像22A,22Dの初期表示位置は領域90A,90D以外の領域90B,90C内に設定される。この場合、商品画像22A,22Dの初期表示位置として、領域90B,90C内の位置がランダムに決定される。また、商品画像22A,22Dの向きもランダムに決定される。
【0134】
一方、例えば、ユーザの利き手が右手であることを利き手データが示している場合には、商品画像22B,22Cの一方の初期表示位置が領域90B内に設定され、他方の初期表示位置が領域90C内に設定される。また、この場合、ユーザが衝突させる可能性が高い商品画像22と判断されなかった商品画像22A,22Dの初期表示位置は領域90A,90D以外の領域90B,90C内に設定される。
【0135】
このようにすれば、ユーザの利き手を考慮してユーザが商品画像22を衝突させ易くなるように補助することが可能になる。すなわち、ユーザが比較対象とする二つの商品を選択し易くなるように補助することが可能になる。
【0136】
ところで、利き手判断部66による判断が完了する前の時点(すなわち、ユーザの利き手が右手又は左手であることを示す利き手データが記憶部50に記憶されていない時点)では、例えば図21に示すお気に入り画面において、ユーザが衝突させる可能性が高い商品画像22B,22Cのうちの一方を領域90A,90Bの両方にそれぞれ表示し、他方を領域90C,90Dの両方にそれぞれ表示するようにしてもよい。このようにすれば、利き手判断部66によってユーザの利き手が判断される前においても、ユーザが商品画像22を衝突させ易くなるように補助することが可能になる。すなわち、ユーザが比較対象とする二つの商品を選択し易くなるように補助することが可能になる。
【0137】
なお、以上では、お気に入り画面を表示する際に利き手データを用いる場合について説明したが、利き手データを用いることができるのはお気に入り画面を表示する際に限られない。例えば、商品の検索(情報の検索)を行う際にも利き手データを用いることができる。
【0138】
例えば、商品の種類によっては右利き用の商品と左利き用の商品とが存在する場合がある。例えば、文房具には右利き用の文房具と左利き用の文房具とが存在する場合がある。具体的には、はさみには右利き用のはさみと左利き用のはさみとが存在する。このため、例えば、検索画面においてユーザが特定の商品カテゴリー(例えば文房具)を検索条件として指定した場合には、利き手データに基づいて、ユーザの利き手が検索条件の一部として自動的に追加されるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザの利き手を考慮した検索が行われるようになる。
【0139】
以上に説明した第1実施形態に係る情報処理装置10によれば、ユーザの利き手を考慮することによってユーザの利便性を向上することを、ユーザの利き手を予め入力する手間をユーザにかけさせることなく実現することが可能になる。
【0140】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る情報処理装置について説明する。第2実施形態に係る情報処理装置10は第1実施形態に係る情報処理装置10と同様のハードウェア構成を備えている(図1参照)。
【0141】
第2実施形態においても、電子商取引サイトがサーバ4によって提供されており、上記の電子商取引サイトを利用するためのアプリケーションプログラムが情報処理装置10で実行されることとする。すなわち、第2実施形態においても、図2に示す検索結果画面、図3に示すお気に入り画面、及び図5に示す比較画面が表示部15に表示されることとする。
【0142】
第1実施形態に係る情報処理装置10は、ユーザの利き手を判断し、お気に入り画面に表示される商品画像22の初期表示位置をユーザの利き手に基づいて設定するようになっていたが、第2実施形態に係る情報処理装置10は、ユーザの利き手を判断することなく、お気に入り画面に表示される商品画像22の初期表示位置を設定する点で第1実施形態とは異なる。
【0143】
図22は、第2実施形態に係る情報処理装置10において実現される機能ブロックのうち、本発明に関連する機能ブロックを示す機能ブロック図である。図22に示すように、第2実施形態に係る情報処理装置10は、記憶部50、表示制御部52、検出結果取得部54、選択判定部56、オブジェクト移動部58、衝突判定部60、第1の処理実行部62、及び第2の処理実行部64を含んでいる。
【0144】
第2実施形態に係る情報処理装置10は、初期表示位置設定部68が利き手判断部66の代わりに第2の処理実行部64に含まれる点で第1実施形態と異なっている。このため、以下では、第2の処理実行部64及び初期表示位置設定部68について主に説明する。なお、他の機能ブロックの機能は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0145】
第1実施形態と同様、第2実施形態においても、第2の処理実行部64は、ユーザの一の指示位置が複数のオブジェクトのうちの一のオブジェクトに対応する判定領域内に含まれ、ユーザの他の指示位置が複数のオブジェクトのうちの一のオブジェクトに対応する判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、該一のオブジェクト又は該一の指示位置と、該他のオブジェクト又は該他の指示位置と、の間の位置関係に関する位置関係情報に基づいて、所定の処理を実行する。
【0146】
ここで、「位置関係情報」は、第1実施形態と同様、一の指示位置が一のオブジェクトに対応する判定領域内に含まれ、他の指示位置が他のオブジェクトに対応する判定領域内に含まれると過去において判定された場合の「該一のオブジェクト又は該一の指示位置」から「該他のオブジェクト又は該他の指示位置」への方向に関する方向情報である。第2実施形態においても、例えば図13に示した履歴データが記憶部50に記憶される。
【0147】
一方、「所定処理」は、例えば、画面における複数のオブジェクトの初期表示位置を設定する処理である。すなわち、第2の処理実行部64は初期表示位置設定部68を含む。初期表示位置設定部68は、画面における複数のオブジェクトの初期表示位置を設定する処理を上記の位置関係情報に基づいて実行することによって、画面における複数のオブジェクトの初期表示位置を設定する。第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、お気に入り画面が上記の「画面」に相当し、複数の商品画像22が「複数のオブジェクト」に相当しているため、初期表示位置設定部68は、お気に入り画面に表示される複数の商品画像22の初期表示位置を履歴データ(図13)に基づいて設定する。
【0148】
商品画像22の初期表示位置を履歴データ(図13)に基づいて設定するためには、履歴データと商品画像22の初期表示位置とを関連づけてなるデータが必要となる。以下では、このデータのことを「初期表示位置データ」と呼ぶ。図23及び図24は初期表示位置データについて説明するための図である。
【0149】
本実施形態では、例えば図23に示すような複数の基準方向80A,80B,80C,80Dがお気に入り画面に仮想的に設定される。基準方向80Aはお気に入り画面の左下頂点から右上頂点への方向である。基準方向80Bはお気に入り画面の左上頂点から右下頂点への方向である。基準方向80Cはお気に入り画面の左側から右側への方向(すなわち、X軸正方向)である。基準方向80Dはお気に入り画面の上下方向(すなわち、Y軸正方向又はY軸負方向)である。なお、ここでは4つの基準方向80A〜80Dが設定されることとして説明するが、5つ以上の基準方向が設定されるようにしてもよい。
【0150】
図24は初期位置データの一例を示している。図24に示す初期位置データでは、基準方向80A〜80Dと、商品画像22の初期表示位置と、が対応づけられている。なお、図24に記載されている基準方向A,B,C,Dは、それぞれ、図23に示した基準方向80A,80B,80C,80Dに対応している。また、図24に記載されている領域A,B,C,Dは、それぞれ、図19に示した領域90A,90B,90C,90Dに対応している。さらに、図24に記載されている境界線A,B,C,Dは、それぞれ、図19に示した境界線92A,92B,92C,92Dに対応している。
【0151】
まず、初期表示位置設定部68は、ユーザが衝突させる可能性が高い二つの商品画像22の組合せを取得する。すなわち、初期表示位置設定部68は、ユーザが比較対象として選択する可能性が高い二つの商品の組合せを取得する。ユーザが衝突させる可能性が高い二つの商品画像22の組合せを取得する方法は第1実施形態の場合と同様である。
【0152】
ユーザが衝突させる可能性が高い二つの商品画像22が取得された場合、初期表示位置設定部68はそれらの二つの商品画像22の初期表示位置を履歴データ(図13)に基づいて設定する。すなわち、初期表示位置設定部68は、それらの二つの商品画像22の一方の初期表示位置から他方の初期表示位置への方向を、履歴データ(図13)に含まれる方向情報に基づいて設定する。具体的には、初期表示位置設定部68は、それらの二つの商品画像22の一方の初期表示位置から他方の初期表示位置への方向が、履歴データ(図13)に含まれる方向情報に基づく方向となるようにして、それらの二つの商品画像22の初期表示位置を設定する。
【0153】
例えば、初期表示位置設定部68は、履歴データ(図13)に含まれる複数の方向情報の各々について、該方向情報が基準方向80A〜80Dのうちのいずれかに対応しているか否かを判定する。初期表示位置設定部68は、方向情報が示す方向と基準方向とがなす角度が基準角度以下であるか否かを判定することによって、該方向情報が該基準方向に対応しているか否かを判定する。例えば、方向情報が示す方向と基準方向80Aとがなす角度が基準角度以下である場合、初期表示位置設定部68は該方向情報が基準方向80Aに対応していると判定する。なお、方向情報が示す方向と、基準方向80A〜80Dの各々と、のなす角度がいずれも基準角度以下でない場合、初期表示位置設定部68は、該方向情報が基準方向80A〜80Dのうちのいずれにも対応していないと判定する。
【0154】
初期表示位置設定部68は、基準方向80A〜80Dの各々について、該基準方向に対応する方向情報の数を取得する。すなわち、初期表示位置設定部68は、履歴データ(図13)に含まれる複数の方向情報のうちで、基準方向80Aに対応する方向情報の数を取得する。また、初期表示位置設定部68は、履歴データ(図13)に含まれる複数の方向情報のうちで、基準方向80Bに対応する方向情報の数を取得する。同様に、初期表示位置設定部68は、履歴データ(図13)に含まれる複数の方向情報のうちで、基準方向80Cに対応する方向情報の数を取得する。さらに、初期表示位置設定部68は、履歴データ(図13)に含まれる複数の方向情報のうちで、基準方向80Dに対応する方向情報の数を取得する。そして、初期表示位置設定部68は、基準方向80A〜80Dのうちで、上記の方向情報の数が最も多い基準方向を取得する。
【0155】
そして、初期表示位置設定部68は初期表示位置データ(図24)を参照し、上記の方向情報の数が最も多い基準方向に対応づけられた初期表示位置を取得する。例えば、上記の方向情報の数が最も多い基準方向が基準方向80Bであった場合、初期表示位置設定部68は初期表示位置として領域90A,90Dを取得する。この場合、初期表示位置設定部68は、ユーザが衝突させる可能性が高い二つの商品画像22の一方を領域90A内に表示し、他方を領域90D内に表示する。
【0156】
ここで、図3に示す商品画像22A〜22Dをお気に入り画面に表示する場合を想定する。この場合、商品画像22B,22Cは商品のカテゴリー(靴下)が同じであり、かつ、価格も類似している。このため、商品画像22B,22Cは、ユーザが衝突させる可能性が高い二つの商品画像22と判断される。
【0157】
そして、例えば、上記の方向情報の数が最も多い基準方向が基準方向80Bであった場合、例えば図21に示すように、商品画像22B,22Cの一方の初期表示位置が領域90A内に設定され、他方の初期表示位置が領域90D内に設定される。この場合、例えば、領域90A内に初期表示する商品画像22として商品画像22B,22Cのいずれかがランダムに選択される。そして、領域90A内に初期表示する商品画像22として選択されなかった商品画像22が、領域90D内に初期表示する商品画像22として選択される。
【0158】
図21に示す例では、領域90A内に初期表示する商品画像22として商品画像22Bが選択されており、領域90D内に初期表示する商品画像22として商品画像22Cが選択されている。なお、この場合、商品画像22Bを領域90A内のどの位置に初期表示するのかはランダムに決定される。同様に、商品画像22Cを領域90D内のどの位置に初期表示するのかもランダムに決定される。また、商品画像22B,22Cの向きもランダムに決定される。
【0159】
なお、ユーザが衝突させる可能性が高い商品画像22と判断されなかった商品画像22A,22Dの初期表示位置は領域90A,90D以外の領域90B,90C内に設定される。この場合、商品画像22A,22Dの初期表示位置として、領域90B,90C内の位置がランダムに決定される。また、商品画像22A,22Dの向きもランダムに決定される。
【0160】
なお、例えば、上記の方向情報の数が最も多い基準方向が基準方向80Cであった場合、初期表示位置設定部68は初期表示位置として境界線92A,92Dを取得する。この場合、初期表示位置設定部68は、ユーザが衝突させる可能性が高い二つの商品画像22の一方を境界線92A上に表示し、他方を領域92D上に表示する。
【0161】
このようにすれば、ユーザの癖を考慮してユーザが商品画像22を衝突させ易くなるように補助することが可能になる。すなわち、ユーザが比較対象とする二つの商品を選択し易くなるように補助することが可能になる。
【0162】
以上に説明した第2実施形態に係る情報処理装置10によれば、ユーザの癖を考慮することによってユーザの利便性を向上することを、ユーザの癖を予め入力する手間をユーザにかけさせることなく実現することが可能になる。
【0163】
ところで、商品画像22の初期表示位置を設定する場合には、二つの商品画像22がユーザによって選択されたと過去に判定された時点におけるそれら二つの商品画像22の間の距離に関する距離情報(位置関係情報)を考慮するようにしてもよい。なお、この距離情報は、一方の指示位置と他方の指示位置との間の距離に関する情報であってもよい。または、距離情報は、一方のオブジェクトの代表位置と他方のオブジェクトに対応する指示位置(すなわち、他方のオブジェクトに対応する判定領域内に含まれると判定された指示位置)との間の距離に関する情報であってもよいし、一方のオブジェクトに対応する指示位置と他方のオブジェクトの代表位置との間の距離に関する情報であってもよい。
【0164】
以下、上記の距離情報を考慮して商品画像22の初期表示位置を設定する例について説明する。以下では二つの例について説明する。
【0165】
まず、一つ目の例について説明する。例えば、二つの商品画像22がユーザによって選択されたと過去に判定された時点におけるそれら二つの商品画像22の間の距離が大きい場合には、ユーザが右手の指で一の商品画像22を選択し、左手の指で他の商品画像22を選択している可能性が高い。初期表示位置設定部68は、ユーザが一方の手の二本の指を用いたピンチ操作によって二つの商品画像22を衝突させ易くなるように商品画像22の初期表示位置を設定するための機能ブロックであるため、上記のような場合における上記方向情報を商品画像22の初期表示位置の設定に用いるのは望ましくない。このため、初期表示位置設定部68は、上記のような場合における上記方向情報を商品画像22の初期表示位置の設定に用いないようにしてもよい。
【0166】
上記のような場合における上記方向情報を商品画像22の初期表示位置の設定に用いないようにするためには、例えば、上記のような場合における上記方向情報を履歴データ(図13)に含めないようにすればよい。あるいは、図13に示す履歴データの代わりに、図18に示す履歴データが記憶されるようにしてもよい。この場合、商品画像22の初期表示位置を設定する際には、基準距離よりも大きい距離を示す距離情報に対応づけられた方向情報を無視するようにしてもよい。
【0167】
二つ目の例について説明する。初期表示位置設定部68は、商品画像22の初期表示位置を設定する場合に上記方向情報と上記距離情報とを用いるようにしてもよい。例えば、ユーザによって衝突される可能性が高い二つの商品画像22の初期表示位置を設定する場合、初期表示位置設定部68は、それら二つの商品画像22の初期表示位置の間の距離を上記距離情報に基づいて設定するようにしてもよい。具体的には、初期表示位置設定部68は、それら二つの商品画像22の初期表示位置の間の距離が上記距離情報に基づく距離になるようにして、それら二つの商品画像22の初期表示位置を設定するようにしてもよい。
【0168】
このような初期表示位置設定部68の動作を実現するためには、例えば図18に示したような履歴データが記憶部50に記憶されている必要がある。なお、この場合、方向情報と距離情報とは対応づけて記憶されている必要はなく、方向情報の履歴を示すデータと距離情報の履歴を示すデータとが別体のデータとして記憶されるようにしてもよい。
【0169】
そして、初期表示位置設定部68は、履歴データ(図18)に含まれる複数の距離情報が示す距離の統計値(例えば平均値又は中間値等)を算出するようにしてもよい。また、初期表示位置設定部68は、ユーザによって衝突される可能性が高い二つの商品画像22の初期表示位置の間の距離を上記統計値に基づいて設定するようにしてもよい。例えば、初期表示位置設定部68は、ユーザによって衝突される可能性が高い二つの商品画像22の初期表示位置の間の距離が上記統計値となるようにして、それら二つの商品画像22の初期表示位置を設定するようにしてもよい。
【0170】
なお、本発明は以上に説明した第1実施形態及び第2実施形態に限定されるものではない。
【0171】
[1]例えば、以上では、商品を検索するためのアプリケーションプログラムが情報処理装置10で実行される場合について説明したが、商品以外の情報を検索するためのアプリケーションプログラムが情報処理装置10で実行されるようにしてもよい。
【0172】
また、以上では、検索対象となる情報がデータベース6に記憶されている場合について説明したが、検索対象となる情報は情報処理装置10の補助記憶部13に記憶されていてもよい。この場合、情報処理装置10は検索条件を満足する情報の一覧を補助記憶部13から取得することになる。
【0173】
[2]また例えば、以上では、複数の商品画像22が画面(お気に入り画面)に表示されるような情報処理装置10に本発明を適用した場合の例について説明した。しかしながら、商品画像22以外のオブジェクトが画面に表示されるような情報処理装置にも本発明は適用することができる。
【0174】
[2−1]例えば、ファイル又はフォルダが関連づけられた複数のアイコン(オブジェクト)が画面に表示されるような情報処理装置にも本発明は適用することができる。
【0175】
なお、この場合の情報処理装置では、ユーザがアイコン同士を衝突させた場合に、それら二つのアイコンに関連づけられたファイル(フォルダ)を統合するようにしてもよい。または、それら二つのアイコンに関連づけられたファイル(フォルダ)の差分を表示するようにしてもよい。あるいは、一方のアイコンに関連づけられたファイル(フォルダ)を他方のアイコンに関連づけられたファイル(フォルダ)で上書きするようにしてもよい。または、それら二つのアイコンに関連づけられたファイル(フォルダ)を消去するようにしてもよい。また、アイコンに画像データが関連づけられているような場合には、衝突した二つのアイコンに関連づけられた画像データを合成した画像データを表示するようにしてもよい。
【0176】
[2ー2]また例えば、複数のゲームキャラクタ(オブジェクト)がゲーム画面に表示されるような情報処理装置(ゲーム装置)にも本発明を適用することができる。
【0177】
なお、この場合の情報処理装置(ゲーム装置)では、ゲーム画面においてユーザがゲームキャラクタ同士を衝突させた場合、それらのゲームキャラクタのパラメータ情報(属性情報)を比較するための比較画面が表示されるようにしてもよい。または、それらのゲームキャラクタが会話するようにしてもよい。あるいは、それらのゲームキャラクタが戦うようにしてもよい。なお、ユーザがゲームキャラクタ同士を衝突させた場合にそれらのゲームキャラクタ同士が戦うようにする場合、それらのゲームキャラクタのパラメータ情報(属性情報)を比較することによって勝敗を決定するようにしてもよい。そして、勝者であるゲームキャラクタをゲーム画面に残し、敗者であるゲームキャラクタをゲーム画面から消去するようにしてもよい。なお、敗者であるゲームキャラクタをゲーム画面の端まで移動させるようにしてもよい。
【0178】
[2−3]また例えば、素材(材料)が関連づけられたアイコン(オブジェクト)が画面(レシピ検索画面)に複数表示されるような情報処理装置にも本発明は適用することができる。
【0179】
なお、このレシピ検索画面においてユーザがアイコン同士を衝突させた場合、それらのアイコンに関連づけられた素材を使って作ることができる料理が検索されるようにすればよい。そして、その料理のレシピが表示されるようにすればよい。
【0180】
[3]また例えば、以上では、ユーザが二本の指で二つのオブジェクトを指し示している状態においてそれら二つのオブジェクトが移動可能になることとして説明した。すなわち、一方の指の移動に応じて一方のオブジェクトが移動し、他方の指の移動に応じて他方のオブジェクトが移動することとして説明した。
【0181】
しかしながら、ユーザが二本の指で二つのオブジェクトを指し示している状態で一方のオブジェクトのみが移動可能になるようにしてもよい。この場合、例えば、ユーザが先に指し示したオブジェクトのみが移動可能になるようにしてもよいし。ユーザが後で指し示したオブジェクトのみが移動可能になるようにしてもよい。
【0182】
ここで、例えば図4,10,11に示す例の場合を想定する。また、ユーザが先に指し示した商品画像22のみが移動可能になる場合を想定する。この場合、ユーザが商品画像22Cを商品画像22Bよりも先に指し示したのであれば、ユーザは、商品画像22Cのみを移動させることができる。この場合、ユーザは、商品画像22Cを指し示している指を、商品画像22Bを指し示している指に向けて移動させることによって、商品画像22Cを商品画像22Bに衝突させることになる。
【0183】
[4]また例えば、表示部15に表示される画面は3次元コンピュータグラフィックス技術を用いて生成されたものであってもよい。例えば、複数のオブジェクトが配置された3次元空間を仮想カメラから見た様子を示す画面が表示部15に表示されるようにしてもよい。
【0184】
[5]また例えば、表示部15に表示される画面内の位置をユーザが指示するために用いられる指示部(操作部14)は、表示部15の上に重ねて設けられていなくてもよい。指示部(操作部14)は表示部15とは離れた位置に設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0185】
2 通信ネットワーク、4 サーバ、6 データベース、10 情報処理装置、11 制御部、12 主記憶部、13 補助記憶部、14 操作部、15 表示部、16 音声出力部、17 光ディスクドライブ部、18 通信インタフェース、20 一覧領域、22,22A,22B,22C,22D 商品画像、24 お気に入り領域、40 一覧表、42 リンクボタン、44 閉じるボタン、50 記憶部、52 表示制御部、54 検出結果取得部、56 選択判定部、58 オブジェクト移動部、60 衝突判定部、62 第1の処理実行部、64 第2の処理実行部、66 利き手判断部、68 初期表示位置設定部、70A 第1の指示位置、70B 第2の指示位置、72A,72B,72C,72D 判定領域、80A,80B,80C,80D 基準方向、90A,90B,90C,90D 領域、92A,92B,92C,92D 境界線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前記複数のオブジェクトを含む画面を表示手段に表示させる表示制御手段と、
ユーザによって指示された前記画面内の複数の位置を検出可能な検出手段の検出結果を取得する検出結果取得手段と、
前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記ユーザの指示位置が含まれるか否かを判定する判定手段と、
前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記指示位置が含まれると判定された場合に、該指示位置の移動に応じて該オブジェクトを移動させるオブジェクト移動手段と、
前記ユーザの一の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定され、前記ユーザの他の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定された場合において、前記オブジェクト移動手段により前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトの少なくとも一方が移動した場合に、前記一のオブジェクトと前記他のオブジェクトとが衝突したか否かを判定する衝突判定手段と、
前記衝突判定手段の判定結果に基づいて、前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトに関する処理を実行する第1の処理実行手段と、
前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置と、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置と、の間の位置関係に関する位置関係情報に基づいて、所定の処理を実行する第2の処理実行手段と、
を含むことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記位置関係は、前記一のオブジェクトと前記他のオブジェクトとが衝突したと過去において判定された際の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置と、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置と、の位置関係であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理装置において、
前記第2の処理実行手段は、前記ユーザの利き手を判断するための利き手判断処理を前記位置関係情報に基づいて実行することによって前記ユーザの利き手を判断する利き手判断手段を含むことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置において、
前記位置関係情報は、前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置から、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置への方向に関する方向情報を含み、
前記利き手判断手段は、前記ユーザの利き手を前記方向情報に基づいて判断する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の情報処理装置において、
前記複数のオブジェクトの各々には属性情報が関連付けられ、
前記表示制御手段は、
前記複数のオブジェクトのうちの二つのオブジェクトの属性情報を比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果が所定の結果である二つのオブジェクトの初期表示位置を、前記利き手判断手段の判断結果に基づいて設定する手段と、を含む、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項3乃至5のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記衝突判定手段によって衝突したと過去において判定された二つのオブジェクトの組合せに関する情報を記憶手段に記憶させる手段を含み、
前記表示制御手段は、前記記憶手段の記憶内容の少なくとも一部に基づいて前記複数のオブジェクトのうちから選出される二つのオブジェクトの初期表示位置を、前記利き手判断手段の判断結果に基づいて設定する手段を含む、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項3乃至6のいずれかに記載の情報処理装置において、
検索条件を満足する情報の一覧を取得する手段と、
前記情報の一覧を示す検索結果画面を前記表示手段に表示させる手段と、を含み、
前記検索条件は、前記利き手判断手段の判断結果に基づいて設定される、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の情報処理装置において、
前記第2の処理実行手段は、前記複数のオブジェクトの初期表示位置を設定するための処理を前記位置関係情報に基づいて実行することによって前記複数のオブジェクトの初期表示位置を設定する初期表示位置設定手段を含むことを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理装置において、
前記位置関係情報は、前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置から、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置への方向に関する方向情報を含み、
前記複数のオブジェクトの各々には属性情報が関連付けられ、
前記初期表示位置設定手段は、
前記複数のオブジェクトのうちの二つのオブジェクトの属性情報を比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果が所定の結果である二つのオブジェクトのうちの一方の初期表示位置から他方の初期表示位置への方向を前記方向情報に基づいて設定する手段と、を含む、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の情報処理装置において、
前記位置関係情報は、前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置と、前記他の一のオブジェクト又は前記他の指示位置と、の間の距離に関する距離情報を含み、
前記複数のオブジェクトの各々には属性情報が関連付けられ、
前記初期表示位置設定手段は、
前記複数のオブジェクトのうちの二つのオブジェクトの属性情報を比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果が所定の結果である二つのオブジェクトの初期表示位置の間の距離を前記距離情報に基づいて設定する手段と、を含む、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
請求項8に記載の情報処理装置において、
前記位置関係情報は、前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置から、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置への方向に関する方向情報を含み、
前記情報処理装置は、前記衝突判定手段によって衝突したと過去において判定された二つのオブジェクトの組合せに関する情報を記憶手段に記憶させる手段を含み、
前記初期表示位置設定手段は、前記記憶手段の記憶内容の少なくとも一部に基づいて前記複数のオブジェクトのうちから選出される二つのオブジェクトのうちの一方の初期表示位置から他方の初期表示位置への方向を前記方向情報に基づいて設定する手段を含む、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
請求項8又は11に記載の情報処理装置において、
前記位置関係情報は、前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置と、前記他の一のオブジェクト又は前記他の指示位置と、の間の距離に関する距離情報を含み、
前記情報処理装置は、前記衝突判定手段によって衝突したと過去において判定された二つのオブジェクトの組合せに関する情報を記憶手段に記憶させる手段を含み、
前記初期表示位置設定手段は、前記記憶手段の記憶内容の少なくとも一部に基づいて前記複数のオブジェクトのうちから選出される二つのオブジェクトの初期表示位置の間の距離を前記距離情報に基づいて設定する手段を含む、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項13】
前記複数のオブジェクトを含む画面を表示手段に表示させる表示制御ステップと、
ユーザによって指示された前記画面内の複数の位置を検出可能な検出手段の検出結果を取得する検出結果取得ステップと、
前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記ユーザの指示位置が含まれるか否かを判定する判定ステップと、
前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記指示位置が含まれると判定された場合に、該指示位置の移動に応じて該オブジェクトを移動させるオブジェクト移動ステップと、
前記ユーザの一の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定され、前記ユーザの他の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定された場合において、前記オブジェクト移動ステップにより前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトの少なくとも一方が移動した場合に、前記一のオブジェクトと前記他のオブジェクトとが衝突したか否かを判定する衝突判定ステップと、
前記衝突判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトに関する処理を実行する第1の処理実行ステップと、
前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置と、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置と、の間の位置関係に関する位置関係情報に基づいて、所定の処理を実行する第2の処理実行ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項14】
前記複数のオブジェクトを含む画面を表示手段に表示させる表示制御手段、
ユーザによって指示された前記画面内の複数の位置を検出可能な検出手段の検出結果を取得する検出結果取得手段、
前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記ユーザの指示位置が含まれるか否かを判定する判定手段、
前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記指示位置が含まれると判定された場合に、該指示位置の移動に応じて該オブジェクトを移動させるオブジェクト移動手段、
前記ユーザの一の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定され、前記ユーザの他の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定された場合において、前記オブジェクト移動手段により前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトの少なくとも一方が移動した場合に、前記一のオブジェクトと前記他のオブジェクトとが衝突したか否かを判定する衝突判定手段、
前記衝突判定手段の判定結果に基づいて、前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトに関する処理を実行する第1の処理実行手段、及び、
前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置と、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置と、の間の位置関係に関する位置関係情報に基づいて、所定の処理を実行する第2の処理実行手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項15】
前記複数のオブジェクトを含む画面を表示手段に表示させる表示制御手段、
ユーザによって指示された前記画面内の複数の位置を検出可能な検出手段の検出結果を取得する検出結果取得手段、
前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記ユーザの指示位置が含まれるか否かを判定する判定手段、
前記複数のオブジェクトのうちのいずれかのオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に前記指示位置が含まれると判定された場合に、該指示位置の移動に応じて該オブジェクトを移動させるオブジェクト移動手段、
前記ユーザの一の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定され、前記ユーザの他の指示位置が前記複数のオブジェクトのうちの他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると判定された場合において、前記オブジェクト移動手段により前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトの少なくとも一方が移動した場合に、前記一のオブジェクトと前記他のオブジェクトとが衝突したか否かを判定する衝突判定手段、
前記衝突判定手段の判定結果に基づいて、前記一のオブジェクト及び前記他のオブジェクトに関する処理を実行する第1の処理実行手段、及び、
前記一の指示位置が前記一のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれ、前記他の指示位置が前記他のオブジェクトの位置に基づいて設定される判定領域内に含まれると過去において判定された場合の、前記一のオブジェクト又は前記一の指示位置と、前記他のオブジェクト又は前記他の指示位置と、の間の位置関係に関する位置関係情報に基づいて、所定の処理を実行する第2の処理実行手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2013−54405(P2013−54405A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−190121(P2011−190121)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【特許番号】特許第4929414号(P4929414)
【特許公報発行日】平成24年5月9日(2012.5.9)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
【Fターム(参考)】