説明

情報処理装置、通信端末、興味情報提供方法および興味情報提供プログラム

【課題】人が興味を示す情報をその人が作成に関与したコンテンツを基にして簡易に取得できる情報処理装置、興味情報提供装置、興味情報提供方法およびプログラムを得ること。
【解決手段】文書データから抽出した動詞が人が興味語格納手段11に格納された興味語であるとき、情報処理装置10は、セット抽出手段12の抽出したその動詞とセットされた名詞をキーワードとして情報検索手段14で情報の検索を行う。興味語としての動詞と文脈上で対となる名詞を事前に登録する必要がない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人が興味を持つ情報を提示する情報処理装置、通信端末、興味情報提供方法および興味情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
各種の商品が実店舗にあふれるように存在している。また、インターネットを利用したウェブ上の店舗が拡大しており、実店舗で入手しにくいような比較的レアな商品や規格外の商品についても、ユーザが簡単に購入できるようになっている。
【0003】
この一方で、多くの消費者は多忙な生活に追われ、商品を購入すべき時機を忘れてしまう場合がある。また、購入時期が近づいても実店舗に足を運ぶ時間的な余裕がなく、当初予定していた商品よりも簡単に手にできる商品を購入してしまう場合も多い。
【0004】
そこで本発明の第1の関連技術として、携帯電話機等の機器のユーザに好適な商品を適宜推薦する情報提供サーバが提案されている(たとえば特許文献1参照)。この第1の関連技術では、ユーザの取得した放送番組の作品情報からそのユーザの嗜好に合ったキーワードを抽出する。キーワードの抽出に際しては、コンテンツデータのテキスト部分について、文法や辞書データに基づいて、後に説明する形態素に分解する形態素解析の手法が採用されている。
【0005】
第1の関連技術では、抽出したキーワードに関連する属性情報を商品データ記憶部から検索して、その属性情報に対応する商品IDを含む商品の推薦データを出力するようにしている。このため、第1の関連技術を用いることで、その嗜好抽出部が利用者の嗜好にあった商品やサービスを検索して提示することが可能になる。しかしながら、第1の関連技術を使用した場合には、ユーザの知人に商品を薦めたりプレゼントを行う場合のようにユーザ以外の者に対する商品情報を入手対象として検索し、提示する場合への対応が困難である。
【0006】
そこで、本発明の第2の関連技術として、電子メール等の文書の中からユーザ以外の特定人の興味の対象となる単語を取得して、これを基に関連する情報を提供することが提案されている(たとえば特許文献2参照)。この第2の関連技術でも、形態素解析の手法を採用している。
【0007】
ここで形態素解析とは、文章を意味を持つ最小単位の慣用句や単語に分割する処理をいう。したがって、該当する文章が携帯端末の他の人から送られてきた注文書のようなものであれば、形態素解析によって分解された慣用句や単語が商品に関する情報を検索する上で重要なキーワードになる可能性は大きい。しかしながら、このような文章以外の文章について形態素解析を行っても、結果として得られた慣用句や単語は購入対象となる商品とは全く無関係である可能性が高く、これを基にして検索した結果は有用な情報を含まない可能性が大きい。
【0008】
そこで先に説明した第1の関連技術では、嗜好抽出部が嗜好情報データを用いることにしている。嗜好情報データとは、機器IDをキーとして、複数のキーワードと、キーワードの種類と、優先度と更新日時が関連づけられたものとなっている。たとえば、対象とする機器がテレビジョンの録画機器の場合には、放送番組のジャンルとして「ドキュメンタリ」とか「バラエティ」を嗜好情報データとして登録しておく。また、キーワードとして、たとえば「ぬいぐるみ」を嗜好情報データとして登録しておく。これにより、形態素解析により分解された慣用句や単語が登録された嗜好情報データと一致したことをもって、その嗜好情報データに関する情報(ここではテレビジョン番組)を取得することができる。
【0009】
一方、第2の関連技術では電子メールの送受信により取得した文書から、ユーザの興味に対応する単語としての興味語を抽出し、興味データのデータベースを作成するようにしている。この興味語は第2の関連技術の場合には名詞である。したがって、第2の関連技術では興味語を名詞として1つずつ興味データのデータベースへの登録を行い、これを形態素解析によって分解された慣用句や単語と比較して、興味語ベクトルを抽出して、これを基にして興味データを作成するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2009−111871号公報(第0050段落、第0061段落〜第0069段落、図11)
【特許文献2】再公表特許WO2003/083723(第14ページ第14行目〜第15行目、第15ページ第15行目〜第23行目、第16ページ第3行目〜第7行目、第24ページ第46行目〜第50行目)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、これら第1の関連技術および第2の関連技術では、形態素解析によって分解された慣用句や単語を興味を示すものとして予め登録した単語等の名詞と比較している。このため、興味を示すものとして予め登録した名詞に該当しない場合には、それに関する情報を取得することはできない。たとえば、ユーザは自分の興味を示す分野の名詞は登録可能である点が、他人の興味を示す分野を事前に予知してこれらを包含するように多くの名詞をデータベースに登録することは不可能である。
【0012】
ももちろん、あらゆる名詞を興味の対象としてデータベースに登録しておくことは可能である。しかしながら、このような用語辞典のようなデータベースを用意しておくと、形態素解析によって分解された慣用句や単語の多くがこのデータベースにヒットすることになる。したがって、あらゆる商品等の情報が提供の対象となって、ユーザは選択された情報を得るという利益を何ら有さないことになる。
【0013】
そこで本発明の目的は、人が興味を示す情報をその人が所有する端末に存在するコンテンツを基にして簡易に取得することのできる情報処理装置、興味情報提供装置、興味情報提供方法および興味情報提供プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明では、(イ)人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞を興味語として格納した興味語格納手段と、(ロ)人の興味の分析の対象となる文書データから動詞とその動詞と文脈上で対となる名詞をそれぞれセットとして抽出するセット抽出手段と、(ハ)このセット抽出手段で抽出したそれぞれのセットにおける動詞が前記した興味語格納手段に格納された興味語に該当するか否かを判別する興味語有無判別手段と、(ニ)この興味語有無判別手段によって前記したセットにおける動詞が興味語に該当すると判別されたときこれとセットになった名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索手段とを情報処理装置が具備する。
【0015】
また、本発明では、(イ)電子メールを受信する電子メール受信手段と、(ロ)電話の通信相手のうち所定の者を電子メールのアドレスと対応付けて予め登録した電話帳と、(ハ)人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞を興味語として登録した興味語辞書と、(ニ)前記した電子メール受信手段が受信した電子メールの送信元のアドレスが前記した電話帳に登録されているかを判別する電話帳登録有無判別手段と、(ホ)この電話帳登録有無判別手段が前記した電話帳に登録されている送信元の電子メールのアドレスから電子メールを受信したと判別したときその電子メールに含まれる動詞が前記した興味語辞書に登録されている興味語であるかを判別する興味語判別手段と、(へ)この興味語判別手段によってその動詞が興味語である点と判別されたときその動詞と文脈上で対となる名詞を前記した受信した電子メールから抽出する名詞抽出手段と、(ト)この名詞抽出手段によって抽出した名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索手段と、(チ)この情報検索手段の検索結果を表示するディスプレイとを通信端末が具備する。
【0016】
更に本発明では、(イ)人の興味の分析の対象となる文書データから動詞とその動詞と文脈上で対となる名詞をそれぞれセットとして抽出するセット抽出ステップと、(ロ)このセット抽出ステップで抽出したそれぞれのセットにおける動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するか否かを判別する興味語有無判別ステップと、(ハ)この興味語有無判別ステップによって前記したセットにおける動詞が興味語に該当すると判別されたときこれとセットになった名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索ステップと、(ニ)この情報検索ステップで検索した情報を表示する情報表示ステップとを興味情報提供方法が具備する。
【0017】
更にまた本発明では、(イ)電子メールを受信する電子メール受信ステップと、(ロ)この電子メール受信ステップで受信した電子メールの送信元のアドレスが、電話の通信相手のうち電子メールのアドレスと対応付けて電話帳に予め登録した所定の者の電子メールのアドレスに該当するかを判別する電話帳登録有無判別ステップと、(ハ)この電話帳登録有無判別ステップで前記した電話帳に登録されている送信元の電子メールのアドレスから電子メールを受信したと判別したときその電子メールに含まれる動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するかを判別する興味語判別ステップと、(ニ)この興味語判別ステップによってその動詞が興味語であると判別されたときその動詞と文脈上で対となる名詞を前記した受信した電子メールから抽出する名詞抽出ステップと、(ホ)この名詞抽出ステップによって抽出した名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索ステップと、(へ)この情報検索ステップによる検索結果を表示する情報表示ステップとを興味情報提供方法が具備する。
【0018】
また、本発明では、コンピュータに、興味情報提供プログラムとして、(イ)人の興味の分析の対象となる文書データから動詞とその動詞と文脈上で対となる名詞をそれぞれセットとして抽出するセット抽出処理と、(ロ)このセット抽出処理で抽出したそれぞれのセットにおける動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するか否かを判別する興味語有無判別処理と、(ハ)この興味語有無判別処理によって前記したセットにおける動詞が興味語に該当すると判別されたときこれとセットになった名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索処理と、(ニ)この情報検索処理で検索した情報を表示する情報表示処理とを実行させることを特徴としている。
【0019】
更に本発明では、コンピュータに、興味情報提供プログラムとして、(イ)電子メールを受信する電子メール受信処理と、(ロ)この電子メール受信処理で受信した電子メールの送信元のアドレスが、電話の通信相手のうち電子メールのアドレスと対応付けて電話帳に予め登録した所定の者の電子メールのアドレスに該当するかを判別する電話帳登録有無判別処理と、(ハ)この電話帳登録有無判別処理で前記した電話帳に登録されている送信元の電子メールのアドレスから電子メールを受信したと判別したときその電子メールに含まれる動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するかを判別する興味語判別処理と、(ニ)この興味語判別処理によってその動詞が興味語であると判別されたときその動詞と文脈上で対となる名詞を前記した受信した電子メールから抽出する名詞抽出処理と、(ホ)この名詞抽出処理によって抽出した名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索処理と、(へ)この情報検索処理による検索結果を表示する情報表示処理とを実行させることを特徴としている
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように本発明によれば、人の興味の分析の対象となる文書データから動詞とその動詞と文脈上で対となる名詞をそれぞれセットとして抽出し、動詞が予め定めた興味語である場合に、セットとなった名詞に関する情報を検索することにした。このため、興味語としての動詞と文脈上で対となる名詞は予め登録する必要がなく、比較的新しい名詞や分析の対象となる人が独自に使用する名詞も情報の検索のためのキーワードとなり得るので、検索の確度が増すという利点がある。また、動詞の種類は名詞の種類よりも少ないので、これらの登録管理が容易である。更に興味語を情報処理装置あるいは端末内に格納する際に使用するメモリ容量が少なくて済むという利点もある。
【0021】
更に本発明によれば、受信した電子メールの送信元のアドレスを電話帳によってチェックして、検索の対象となる電子メールであるかを判別することにした。これにより、情報の検索の対象とならない迷惑メール等の電子メールを排除して効率的な検索処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の情報処理装置のクレーム対応図である。
【図2】本発明の通信端末のクレーム対応図である。
【図3】本発明の興味情報提供方法のクレーム対応図である。
【図4】本発明の他の興味情報提供方法のクレーム対応図である。
【図5】本発明の興味情報提供プログラムのクレーム対応図である。
【図6】本発明の他の興味情報提供プログラムのクレーム対応図である。
【図7】本発明の実施の形態による情報処理装置としての通信端末がインターネットに接続した状態を表わした概略構成図である。
【図8】本実施の形態で特定の人が興味を持つ商品の検索処理の様子を表わした流れ図である。
【図9】本実施の形態で使用される興味辞書の一部を表わした説明図である。
【図10】本発明の第1の実施例における情報処理装置としての携帯電話機がインターネットに接続した状態を表わした概略構成図である。
【図11】携帯電話機が電子メールを受信するたびに検索要求が行われる第1の実施例での商品の検索処理の様子を表わした流れ図である。
【図12】第1の実施例で電子メール格納部に格納された電子メールのタイトルの一覧が携帯電話機のディスプレイに表示された状態を表わした平面図である。
【図13】ステップS212で商品情報が表示されたディスプレイの平面図である。
【図14】本発明の第1の実施例の変形例としての商品情報の追加検索処理の様子を表わした流れ図である。
【図15】本発明の第2の実施例における情報処理装置としての携帯電話機がインターネットに接続した状態を表わした概略構成図である。
【図16】第2の実施例で折り畳み式の携帯電話機を開いたときにおける検索前の表示状態を表わした平面図である。
【図17】第2の実施例で電話帳に登録された送信元から送られた電子メールを開いた状態での折り畳み式の携帯電話機の表示状態の一例を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の情報処理装置のクレーム対応図を示したものである。本発明の情報処理装置10は、興味語格納手段11と、セット抽出手段12と、興味語有無判別手段13と、情報検索手段14を備えている。ここで、興味語格納手段11は、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞を興味語として格納している。セット抽出手段12は、人の興味の分析の対象となる文書データから動詞とその動詞と文脈上で対となる名詞をそれぞれセットとして抽出する。興味語有無判別手段13は、セット抽出手段12で抽出したそれぞれのセットにおける動詞が興味語格納手段11に格納された興味語に該当するか否かを判別する。情報検索手段14は、興味語有無判別手段13によって前記したセットにおける動詞が興味語に該当すると判別されたときこれとセットになった名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する。
【0024】
図2は、本発明の通信端末のクレーム対応図を示したものである。本発明の通信端末20は、電子メール受信手段21と、電話帳22と、興味語辞書23と、電話帳登録有無判別手段24と、興味語判別手段25と、名詞抽出手段26と、情報検索手段27と、ディスプレイ28を備えている。ここで、電子メール受信手段21は、電子メールを受信する。電話帳22は、電話の通信相手のうち所定の者を電子メールのアドレスと対応付けて予め登録したものである。興味語辞書23は、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞を興味語として登録したものである。電話帳登録有無判別手段24は、電子メール受信手段21が受信した電子メールの送信元のアドレスが電話帳22に登録されているかを判別する。興味語判別手段25は、電話帳登録有無判別手段24が電話帳22に登録されている送信元の電子メールのアドレスから電子メールを受信したと判別したときその電子メールに含まれる動詞が興味語辞書23に登録されている興味語であるかを判別する。名詞抽出手段26は、興味語判別手段25によってその動詞が興味語である点と判別されたときその動詞と文脈上で対となる名詞を前記した受信した電子メールから抽出する。情報検索手段27は、名詞抽出手段26によって抽出した名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する。ディスプレイ28は、情報検索手段27の検索結果を表示する。
【0025】
図3は、本発明の興味情報提供方法のクレーム対応図を示したものである。本発明の興味情報提供方法30は、セット抽出ステップ31と、興味語有無判別ステップ32と、情報検索ステップ33と、情報表示ステップ34を備えている。ここで、セット抽出ステップ31では、人の興味の分析の対象となる文書データから動詞とその動詞と文脈上で対となる名詞をそれぞれセットとして抽出する。興味語有無判別ステップ32では、セット抽出ステップ31で抽出したそれぞれのセットにおける動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するか否かを判別する。情報検索ステップ33では、興味語有無判別ステップ32によって前記したセットにおける動詞が興味語に該当すると判別されたときこれとセットになった名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する。情報表示ステップ34では、情報検索ステップ33で検索した情報を表示する。
【0026】
図4は、本発明の他の興味情報提供方法のクレーム対応図を示したものである。本発明の興味情報提供方法40は、電子メール受信ステップ41と、電話帳登録有無判別ステップ42と、興味語判別ステップ43と、名詞抽出ステップ44と、情報検索ステップ45と、情報表示ステップ46を備えている。ここで、電子メール受信ステップ41では、電子メールを受信する。電話帳登録有無判別ステップ42では、電子メール受信ステップ41で受信した電子メールの送信元のアドレスが、電話の通信相手のうち電子メールのアドレスと対応付けて電話帳に予め登録した所定の者の電子メールのアドレスに該当するかを判別する。興味語判別ステップ43では、電話帳登録有無判別ステップ42で前記した電話帳に登録されている送信元の電子メールのアドレスから電子メールを受信したと判別したときその電子メールに含まれる動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するかを判別する。名詞抽出ステップ44では、興味語判別ステップ43によってその動詞が興味語であると判別されたときその動詞と文脈上で対となる名詞を前記した受信した電子メールから抽出する。情報検索ステップ45では、名詞抽出ステップ44によって抽出した名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する。情報表示ステップ46では、情報検索ステップ45による検索結果を表示する。
【0027】
図5は、本発明の興味情報提供プログラムのクレーム対応図を示したものである。本発明の興味情報提供プログラム50は、コンピュータに、セット抽出処理51と、興味語有無判別処理52と、情報検索処理53と、情報表示処理54を実行させるようにしている。ここで、セット抽出処理51では、人の興味の分析の対象となる文書データから動詞とその動詞と文脈上で対となる名詞をそれぞれセットとして抽出する。興味語有無判別処理52では、セット抽出処理51で抽出したそれぞれのセットにおける動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するか否かを判別する。情報検索処理53では、興味語有無判別処理52によって前記したセットにおける動詞が興味語に該当すると判別されたときこれとセットになった名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する。情報表示処理54では、情報検索処理53で検索した情報を表示する。
【0028】
図6は、本発明の他の興味情報提供プログラムのクレーム対応図を示したものである。本発明の興味情報提供プログラム60は、コンピュータに電子メール受信処理61と、電話帳登録有無判別処理62と、興味語判別処理63と、名詞抽出処理64と、情報検索処理65と、情報表示処理66を実行させるようにしている。ここで、電子メール受信処理61では、電子メールを受信する。電話帳登録有無判別処理62では、電子メール受信処理61で受信した電子メールの送信元のアドレスが、電話の通信相手のうち電子メールのアドレスと対応付けて電話帳に予め登録した所定の者の電子メールのアドレスに該当するかを判別する。興味語判別処理63では、電話帳登録有無判別処理62で前記した電話帳に登録されている送信元の電子メールのアドレスから電子メールを受信したと判別したときその電子メールに含まれる動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するかを判別する。名詞抽出処理64では、興味語判別処理63によってその動詞が興味語であると判別されたときその動詞と文脈上で対となる名詞を前記した受信した電子メールから抽出する。情報検索処理65では、名詞抽出処理64によって抽出した名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する。情報表示処理66では、情報検索処理65による検索結果を表示する。
【0029】
<発明の実施の形態>
【0030】
次に本発明の実施の形態を説明する。
【0031】
図7は、本発明の実施の形態による情報処理装置としての通信端末がインターネットに接続した状態を表わしたものである。本実施の形態の通信端末100は、インターネット101と接続してデータの送受信を行う通信部111を備えている。また、特定人が興味を示す商品の検索を行う際の入力装置としての検索要求入力部112を備えている。検索要求入力部112は、たとえばキーボードから構成されている。
【0032】
検索要求入力部112は検索要求部113と接続されている。検索要求部113は、コンテンツ蓄積部114、興味対象抽出部115および商品検索部116と接続している。このうち検索要求部113は検索要求入力部112から入力された情報を基にして、コンテンツ蓄積部114から検索対象のコンテンツを選択する。そして、この選択したコンテンツを基にして通信端末100のユーザと関係した特定の者の興味対象となる商品を検索する要求を興味対象抽出部115に対して行う。ここでコンテンツとは、ディジタルデータとして表現される内容であり、電子メール等の文章やこれに含まれる単語も含まれる。コンテンツ蓄積部114は、具体的には電子メールや、やらなければならないことを記録したツードゥ(ToDo)、スケジュール、電話帳のようにユーザが作成または入手したコンテンツを蓄積するようになっている。
【0033】
興味対象抽出部115は検索要求部113により選択されたコンテンツを解析して、名詞と動詞のセットを抽出する。抽出した動詞に興味を示す意味が含まれている場合は、名詞に対する検索を要求する。興味対象抽出部115は興味辞書117を接続しており、抽出した動詞が興味を示す意味か否かの照合に用いる。興味辞書117には、予め興味の意味を持つ各種の動詞が登録されている。ユーザは必要に応じて手入力や図示しないメモリカードあるいはインターネット101等の通信手段を使用して興味辞書117の内容を追加したり編集することも可能である。
【0034】
商品検索部116は、通信部116および検索結果提示部118と接続されている。商品検索部116は、検索要求部113からユーザが入力したデータに応じて、商品の情報や商品の入手先を、たとえばインターネット101から検索する。検索結果提示部118は、たとえば液晶ディスプレイで構成されており、商品検索部116が検索した結果を表示する。
【0035】
図7に示した通信端末100は、図示しないがCPU(Central Processing Unit)と、このCPUが実行する制御プログラムを格納した記憶媒体を備えている。通信部111等の各部の少なくとも一部は、CPUが制御プログラムを実行することによってソフトウェア的に実現する機能部で構成することができる。
【0036】
図8は、本実施の形態で特定の人が興味を持つ商品の検索処理の様子を表わしたものである。図7と共に説明する。
【0037】
図7に示す通信端末100の検索要求入力部112は、検索要求が発生するのを待機する(ステップS201)。たとえば通信端末100の検索が行われる条件として、ユーザが電子メールの受信が行われたときと初期設定していたとする。この場合には、通信端末100が電子メールを受信するたびに検索要求が発生する(Y)。
【0038】
このような例と異なり、通信端末100のユーザはコンテンツ蓄積部114に格納された過去に受信した電子メールとその送信者との関係で検索要求が発生するように検索の初期設定を行うこともできる。ここでは、たとえばユーザがAさんの興味を持つ商品を検索するために、検索要求入力部112を用いて電子メールの検索要求を行う例を説明する。この例の場合、ステップS201の処理は、ユーザがAさんから来た電子メールをコンテンツとして指定して、Aさんの興味を持つ商品の検索を要求することになる。
【0039】
検索要求部113は検索要求入力部112から入力された検索要求に基づいてコンテンツ蓄積部114から検索対象のコンテンツとしてのAさんから送られてきた電子メールを取得する(ステップS202)。そして、この電子メールのタイトルや本文を文法で解析して、名詞と動詞のセットをすべて抽出する(ステップS203)。
【0040】
検索要求部113は、抽出した名詞と動詞のセットにおける動詞(verb)を1つずつ処理する際のパラメータVを「1」に初期化する(ステップS204)。そして、まず第1の動詞(V=1)は、人が興味を示す際に使用する動詞であるかを判別する(ステップS205)。たとえば「好き」、「欲しい」、「買いたい」、「買ってもらいたい」のように検索要求部113で予め登録しておいた人が興味を示す際に使用する動詞としての興味語のいずれかに一致した場合には(Y)、その動詞にセットとなった名詞に関連する商品情報を商品検索部116を用いて検索する(ステップS206)。
【0041】
たとえばコンテンツとしてAさんから送られてきた電子メールの中に「万年筆を買いたい」という文章があったとすれば、「万年筆」という名詞と「買いたい」という動詞がセットになっている。したがって、「買いたい」あるいは「買う」という動詞が興味語に該当するものとすると、名詞の「万年筆」に関連する商品情報が商品検索部116によって検索されることになる。
【0042】
このようにして該当する商品情報がインターネット101上のモールに存在するような場合(ステップS207:Y)、商品検索部116はその商品情報を前記した記憶媒体の一時記憶領域に記憶させる(ステップS208)。商品情報には、性別、年齢別等の使用者のタイプ別に分けられた商品の候補、商品の一般的な説明や該当する商品を取り扱う店舗の名称や電話番号あるいはURL(Uniform Resource Locator)等の各種の情報が含まれる。
【0043】
1つの動詞についての以上の処理が終了したら、検索要求部113は、ステップS203で抽出した名詞と動詞のセットにおける動詞の数の最大値VMAXと現在処理を行った動詞の番号Vの大小関係を比較する(ステップS209)。この結果、ステップS203で抽出した全部の動詞についての処理がまだ終了していないと判別した場合には(N)、処理する動詞の番号を「1」だけ加算して(ステップS210)、新たな第Vの動詞に関してステップS205の処理に進むことになる。
【0044】
一方、ステップS205で第Vの動詞が興味語であると判別できなかった場合(N)、興味対象抽出部115が興味辞書117を検索して、該当する動詞が登録されているかを判別する(ステップS211)。この結果、興味辞書117に該当する動詞が登録されている場合には(Y)、ステップS206の処理へ進むことになる。
【0045】
図9は、興味辞書の一部を表わしたものである。興味辞書117には、ユーザが登録した興味語(動詞)が格納されている。ユーザは、興味辞書117を検索の対象となった人物ごとに設定したり、これらの人物の年齢や性別に分けて設定することもできる。
【0046】
図8に戻って説明を続ける。ステップS203で抽出した名詞と動詞のセットにおけるすべての動詞の処理が終了したら(ステップS209:Y)、ステップS208で一時的に記憶した商品情報の一覧を検索結果提示部118で表示し(ステップS212)、一連の処理が終了する(エンド)。ユーザは、検索結果提示部118に表示された結果を見て、たとえばAさんにプレゼントする商品を選択することができる。なお、ステップS211で興味辞書117に該当する動詞が登録されていないと判別した場合には(N)、ステップS209へ処理が進む。また、ステップS207で該当する商品情報が存在しないとされた場合にも(N)、ステップS209に処理が進むことになる。
【実施例1】
【0047】
次に、以上説明した実施の形態を更に具体化した本発明の第1の実施例を説明する。
【0048】
図10は、第1の実施例における情報処理装置としての携帯電話機がインターネットに接続した状態を表わしたものである。図10で図7と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
【0049】
第1の実施例の携帯電話機100Aは、CPU301とメモリ302を備えた主制御部303を有している。CPU301はメモリ302に格納した制御プログラムを実行することによって携帯電話機100Aの各部を制御する。また、これら各部のうちの少なくも一部をソフトウェア的に実現することができる。
【0050】
通信部111Aには、公衆無線通信網と通信が可能な公衆無線通信部311が備えられている。もちろん、図示しない他の携帯電話機やPHS(Personal Handy-phone System)等の通信端末との通信のための赤外線通信部や、ブルートゥース(Bluetooth)等の他の通信を可能とする無線通信部が付加的に備えられていてもよい。
【0051】
検索要求入力部112Aは、各種データの入力にクウェルティ(QWERTY)配列のフルキーボードを使用している。クウェルティとは、英字の最上段のキー配列における左から6文字が「QWERTY」の並びとなっているもので、通常の英字のタイプライタと同様の配列のためにデータの入力が容易であるという特徴がある。もちろん、日本語の50音配列のキーボード等の他のキーボードが使用されるものであってもよい。
【0052】
コンテンツ蓄積部114Aは、電子メール格納部313と電話帳格納部314を備えている。電子メール格納部313には、インターネット101等の通信ネットワークを介して、他の携帯電話機等の電子装置とやりとりした電子メールのメッセージや、携帯電話機100Aのユーザが作成したメッセージが、通信相手の電子メールのアドレスと対応付けて格納されるようになっている。電話帳格納部314には通信相手の姓名や電話番号、電子メールのアドレスが格納されるようになっている。電話帳格納部314には、各通信相手の住所や写真が登録されるようになっていてもよい。
【0053】
検索結果提示部118Aは、液晶ディスプレイ316を備えている。液晶ディスプレイ316の代わりに、有機ELディスプレイ(organic electroluminescence display)等の他のディスプレイであってもよい。液晶ディスプレイ316は、携帯電話機100Aのユーザに各種の情報を視覚的に表示する。たとえば、検索要求の入力情報や商品の検索結果だけでなく、興味辞書117の内容も表示する。
【0054】
図11は、携帯電話機が電子メールを受信するたびに検索要求が行われる第1の実施例での商品の検索処理の様子を表わしたものである。図10と共に説明する。また、図11で図8と同一の処理を行う場合には同一のステップ番号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
【0055】
主制御部303は電子メールの受信を待機している(ステップS401)。電子メールの受信があると(Y)、主制御部303はコンテンツ蓄積部114Aにおける電子メール格納部313から直前に受信したその電子メールの送信元のアドレスを読み出して、電話帳格納部314に格納された電話帳に登録されている者の電子メールのアドレスであるかを判別する(ステップS402)。電話帳に登録されていない者の電子メール青ドレスである場合には(N)、その電子メールに対する検索要求処理を終了して、再びステップS401に処理を戻す(リターン)。
【0056】
送信元の電子メールのアドレスが電話帳に登録されていた場合には(ステップS402:Y)、電子メール格納部313から直前に受信したその電子メールのコンテンツを取得する(ステップS403)。そして、このコンテンツを文法で解析して、名詞と動詞のセットをすべて抽出する(ステップS203)。
【0057】
電子メールの送信者が電話帳に登録されているかどうかを確認することにしているのは、特定人の興味を示す商品を探す場合、その特定人は携帯電話機100Aのユーザの知人である可能性が高く、電子メールを交換する相手である可能性が高いからである。また、電子メールを検索の対象となるコンテンツとして選択しているのは、一般に電子メールがその送信者の願望や各種の商品に対する好き嫌いを伝達する重要な手段となっているからである。
【0058】
反対に、電話帳に登録していない送信元からのメールはユーザと何の関係もない者からの迷惑メールである可能性が高い。このような電子メールの送信元について、検索を行って商品についての情報を取得するメリットはない。また携帯電話機100Aの検索対象を不必要に広げ、ユーザにその結果を逐一表示することは、報告を受けるユーザにとっても煩わしい。
【0059】
図12は、電子メール格納部に格納された電子メールのタイトルの一覧が携帯電話機のディスプレイに表示された状態を表わしたものである。ディスプレイ316には、「昨日の件について」等の受信した電子メールのタイトルが各種表示される。ここで、矢印341で示した「クリスマスのプレゼント」というタイトルの電子メールが受信されて、そのコンテンツから名詞と動詞のセットが抽出されるものとする。
【0060】
一例としてこの電子メールの本文に「クリスマスにトナカイのぬいぐるみが欲しい」という内容の文章があったとする。この場合、ステップS203の処理では、まず、この文章を、「クリスマス」、「に」、「トナカイ」、「の」、「ぬいぐるみ」、「が」、「欲しい」と分解する。この場合、名詞は「クリスマス」、「トナカイ」および「ぬいぐるみ」であり、動詞が「欲しい」となる。
【0061】
文章の解析は、一例としてコーパス(Corpus)解析を用いる。コーパス解析では、大量に収集された書き言葉等のテキストデータを用いて言葉の隠れた特徴や言語の傾向を明らかにする。上に挙げた文章では、「トナカイのぬいぐるみ」と「欲しい」をそれぞれ一連の名詞と動詞の組み合わせとして抽出する。「クリスマスのプレゼント」というタイトルの電子メールに他の名詞と動詞の組み合わせがあれば、これらも同様に別の組み合わせとして抽出する。
【0062】
ステップS203からステップS212までの処理は、図8に示した通りである。すなわち、検索要求部113は、抽出した名詞と動詞のセットにおける動詞(verb)を1つずつ処理する際のパラメータVを「1」に初期化する(ステップS204)。そして、まず第1の動詞(V=1)は、人が興味を示す際に使用する動詞であるかを判別する(ステップS205)。
【0063】
「クリスマスのプレゼントはトナカイのぬいぐるみがほしい」という文章の場合、「ほしい」という動詞は興味語である(ステップS205:Y)。そこで、これとセットになった名詞に関連する商品を商品検索部116で検索することになる。興味対象抽出部115が「ほしい」という動詞について興味語であるか判別できない場合には、興味辞書117の内容を参照することになる。
【0064】
ステップS205で興味対象抽出部115が興味語についての独自の判断を行わず、各動詞についてそれが興味語であるかを興味辞書117によってすべて判別するようにしてもよい。このように興味辞書117のみが興味語の判別を行う場合、興味辞書117には典型的な興味語を予め基本辞書として格納しておくことが望ましい。ユーザは、方言等の興味語をユーザ辞書として登録することで興味辞書117を充実させることができる。
【0065】
本実施例で「ほしい」という動詞が興味語であると判別された場合、セットになった名詞である「トナカイ」および「ぬいぐるみ」についてインターネット101を用いた商品情報の検索が行われる(ステップS206)。これらの名詞について商品情報が存在した場合(ステップS207:Y)、前記した記憶媒体の一時記憶領域にこれらの商品情報が記憶される(ステップS208)。
【0066】
商品の検索にあたっては、既存のインターネット101上の一般の検索サイトや商品販売サイトを用いてもよい。また、必要に応じて、通信キャリアや携帯電話機100Aの提供元が設けた検索サイトや商品販売サイトを検索の対象としたり、これらをデフォルトの検索用サイトとして設定することも可能である。もちろん、これら携帯電話機100Aと特別な関係するサイトから商品を購入する際に、ユーザに割引やポイントの付与等の得点が与えられるものであってもよい。
【0067】
図13は、ステップS212で商品情報が表示される場合の一例を表わしたものである。この例では、図10に示した携帯電話機100Aのディスプレイ316が上下2つのウィンドウ351、352に分割されている。上側のウィンドウ351には、受信した電子メールにおける興味語を含む文章がそれらの周辺の文章と共に表示されている。
【0068】
下側のウィンドウ352には、商品情報がそれぞれの「名詞」に対して表示されている。この例では、「ぬいぐるみ」や「トナカイ」等の商品情報が項目別に表示されている。一般に携帯電話機100Aのディスプレイ316の表示面積はそれほど大きくない。そこで下側のウィンドウ352には、商品情報の概要が表示され、これらの商品情報の表示領域に、それぞれ対応するURLを埋め込んでおくようにしてもよい。これにより、ユーザは該当する項目を選択することで、ウエブ上の所望のサイトをアクセスし、たとえばディスプレイ316の全面に詳細な商品情報を表示することができる。
【0069】
図13に示した例では「名詞」を上位概念の「ぬいぐるみ」と、下位概念の「トナカイのぬいぐるみ」に分けている。これにより、ユーザが商品を選択する際に「トナカイのぬいぐるみ」に特化した商品情報を表示すると共に、「トナカイ」以外の「ぬいぐるみ」に対しても商品情報を収集できるようにして、商品の選択の幅を広げている。
【0070】
以上説明した第1の実施例によれば、電子メールを解析して、電子メールを送信してきた端末利用者が入手したいと予想される商品名を抽出することができる。したがって、商品の情報が記載されたサイトや商品の販売サイトを検索してその者に提示することで、その者にプレゼントを贈る場合だけでなく、その者に商品を薦める際にも各種の情報を基にして意に適った商品を薦めることができる。
【0071】
また、第1の実施例では送信元の電子メールのアドレスが携帯電話機等の通信端末に登録されていることを条件に商品情報の検索を行うようにしている。このため、スパムメールの発信者のように電子メールの受信者の通信端末の電話帳に登録を行っていない者から到来した電子メールを商品の検索対象から除外することができる。
【0072】
更に通信部がインターネットを利用して商品情報の検索を行ったので、ウエブサイト上の広範囲な店舗を対象として商品の購入先やサービスを利用者に提示することができる。
【0073】
なお、以上説明した第1の実施の形態では電子メールをコンテンツとして商品情報の検索を行ったが、コンテンツの対象は電子メールに限らないことは当然である。ツードゥ(ToDo)、スケジュールのような他のコンテンツを用いて特定人の興味を持つ商品に関する商品情報を検索してもよい。
【0074】
<第1の実施例の変形例>
【0075】
以上説明した第1の実施例では、受信した個々の電子メール等のコンテンツから商品情報の検索を行っている。このため、1つの商品に関する商品情報しかディスプレイ316(図10)に表示されなかったり、具体的な商品情報を解析できない場合がある。ユーザがその電子メールの送信元の人に関する過去の電子メールの受信内容も覚えている場合はよいが、そうでない場合には、その者の興味を示す商品について偏在した評価を行う可能性がある。また、受信した電子メールには興味語が含まれておらず、その者の興味を示す商品が1通の電子メールによるコンテンツだけでは特定できない場合もある。
【0076】
第1の実施例の変形例では、このような場合に、ユーザが図10に示すコンテンツ蓄積部114Aに調整された過去の同一人物のコンテンツを参照して商品情報を取得できるようにしている。ここでは、説明を簡単にするためにユーザが同一人物の過去の電子メールを併せて参照する場合を説明する。ツードゥ(ToDo)、スケジュールのような他の過去のコンテンツから同一人物の興味語と名詞のセットを抽出するものであってもよい。
【0077】
図14は、この変形例における商品情報の追加検索処理の流れを表わしたものである。図10および図11と共に説明する。また、図8と同一の処理を行う部分には同一のステップ番号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
【0078】
この変形例では、まず、図11で説明したように電話帳に登録した者から電子メールを受信したら、これによる商品情報の検索結果をディスプレイ316に表示する(ステップS212A)。このとき、ディスプレイ316には、このまま処理を終了するか(ステップS411)、あるいは同一人についての詳細な商品情報の検索を実行するか(ステップS412)の選択肢が表示される。
【0079】
ユーザがそのまま検索処理を終了することを選択したとする(ステップS411:Y)。この場合には、図11で説明したと同様に、検索処理が終了する(エンド)。
【0080】
次に、ユーザが詳細な商品情報の検索の実行を選択した場合を説明する。この場合(ステップS411:N、ステップS412:Y)、検索要求部113は電子メール格納部313から図11のステップS403で取得した電子メールの送信元についての過去の電子メールのコンテンツを取得する(ステップS413)。このとき、携帯電話機100Aのユーザは予め取得する電子メールの期間を制限する設定を行っておくことができる。
【0081】
検索要求部113は同一人の過去の電子メールを取得したら、これらのコンテンツから名詞と動詞のセットを抽出する(ステップS203A)。そして、これ以後はステップS204〜ステップS212の処理を行って、その結果をディスプレイ316に表示して処理を終了する(エンド)。ステップS212の表示では、過去に係わる商品情報ほどディスプレイ316の表示領域の下の部分に表示するようにしてもよいし、この逆であってもよい。また、同一商品の名詞の現われる頻度を計算して、頻度順に商品情報を表示してもよい。更に、興味語に興味の程度を表わすウエイトを付けており、商品の名詞の出現頻度との関係で商品ごとに総合の興味度合いを算出し、これに応じた順序や情報量で商品情報を表示することも有効である。
【実施例2】
【0082】
次に、本発明の第2の実施例を説明する。
【0083】
図15は、本発明の第2の実施例における情報処理装置としての携帯電話機がインターネットに接続した状態を表わしたものである。図15で図7あるいは図10と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
【0084】
第2の実施例の携帯電話機100Bは、CPU301とメモリ302Bを備えた主制御部303Bを有している。CPU301はメモリ302Bに格納した制御プログラムを実行することによって携帯電話機100Bの各部を制御する。また、これら各部のうちの少なくも一部をソフトウェア的に実現することができる。
【0085】
検索要求入力部112Bは、第1のタッチパネル511と第2のタッチパネル512の2つのタッチパネルを備えている。同様に検索結果提示部118Bは、第1の液晶ディスプレイ513と第2の液晶ディスプレイ514の2つの液晶ディスプレイを備えている。実際には、第1の液晶ディスプレイ513の表面に第1のタッチパネル511が取り付けられており、第2の液晶ディスプレイ514の表面に第2のタッチパネル512が取り付けられている。第1の液晶ディスプレイ513と第2の液晶ディスプレイ514の代わりに、有機ELディスプレイ等の他のディスプレイが使用されるものであってもよい。
【0086】
検索要求部113Bは、第1のタッチパネル511と第2のタッチパネル512からそれぞれタッチした座標に対応する座標データを入力する機能を新たに備えている。それ以外は図10における検索要求部113と同じである。商品検索部116Bは、第1の液晶ディスプレイ513と第2の液晶ディスプレイ514にそれぞれ異なった表示用のデータを送出する機能を新たに備えている。それ以外は図10における商品検索部116と同じである。
【0087】
第2の実施例における携帯電話機100Bは折り畳み式の電話機である。この携帯電話機100Bは通常の折り畳み式の電話機におけるディスプレイが配置されている側の面に第1の液晶ディスプレイ513が配置されており、その表面に第1のタッチパネル511が取り付けられている。また、通常の折り畳み式の電話機における操作パネルが配置されている側の面に第2の液晶ディスプレイ514が配置されており、その表面に第2のタッチパネル512が取り付けられている。したがって、たとえば第2の液晶ディスプレイ514にアイコンやソフトウェアキーボードを表示してユーザに第2のタッチパネル512でこれらを操作させることができる。このため、多数のキースイッチを配置した従来の操作パネルは不要である。
【0088】
図16は、この第2の実施例で折り畳み式の携帯電話機を開いたときにおける検索前の表示状態を表わしたものである。図16では簡略化のために携帯電話機100B(図15)のヒンジ機構等の詳細部分の図示は省略している。図15と共に説明する。
【0089】
折り畳み式の携帯電話機100Bは、第1の筐体521と第2の筐体522が、図示しないヒンジ機構によって開閉自在に配置された構造となっている。第1の筐体521には第1の液晶ディスプレイ513が配置され、その表面に第1のタッチパネル511が取り付けられている。第2の筐体522には第2の液晶ディスプレイ514が配置され、その表面に第2のタッチパネル512が取り付けられている。ユーザは、第2の筐体522を手で持って、反対側の手の指で主として第1のタッチパネル511を操作するのが通常である。
【0090】
ユーザが携帯電話機100Bを開いて電子メールに関する情報の表示を行うモードに設定すると、第1の液晶ディスプレイ513に最近受信した電子メールの一覧が表示される。ユーザが第1のタッチパネル511を用いて矢印541で示した「クリスマスのプレゼント」というタイトルを選択したとする。すると、第2の液晶ディスプレイ514にはその電子メールがAさんから送られてきたものであることと、Aさんは電話帳格納部314に格納された電話帳に登録されていることが表示される。したがって、ユーザはこの「クリスマスのプレゼント」というタイトルの電子メールが迷惑メールでないことを知ることができる。第2の液晶ディスプレイ514にはAさんの名前と共に、その写真等の他の属性を併せて表示したり、名前の代わりとして表示することも可能である。
【0091】
図17は、電話帳に登録された送信元から送られた電子メールを開いた状態での折り畳み式の携帯電話機の表示状態の一例を示したものである。図15と共に説明する。
【0092】
ユーザが図16に示した「クリスマスのプレゼント」というタイトルの電子メールを選択すると、第1の液晶ディスプレイ513にはその本文が表示される。このとき、興味対象抽出部115が「ほしい」という動詞を興味語と判別して「トナカイ」や「ぬいぐるみ」等の名詞をセットとして抽出する。そして、商品検索部116Bがこれらの名詞の関連情報をインターネット101を用いて検索する。
【0093】
この結果として、第2の液晶ディスプレイ514には「トナカイ」や「ぬいぐるみ」等の興味語のセットとなった名詞に関連する商品情報が表示されることになる。したがって、ユーザは商品情報を参考にしてAさんにプレゼントを贈ったり、Aさんに商品のアドバイスをする電子メールを書いて返信することができる。
【0094】
また、以上の説明ではユーザが受信した電子メールを基にして商品情報を検索して表示するようにしたが、ユーザ自身が作成する電子メール等のコンテンツ自体から興味語と名詞のセットを抽出して、これを表示するようにしてもよい。この場合には、「トナカイのぬいぐるみは、B店舗に素敵なものがありますよ」という文章を作成したり、そのB店舗のURLを組み込んだ電子メール等のコンテンツを簡単に作成することができる。
【0095】
以上説明した第2の実施例によれば、折り畳み式の携帯電話機を使用して2つのディスプレイを配置し、これらに別々の情報を表示することにした。これにより、一方のディスプレイに電子メールの受信内容のような本来表示すべき情報を表示しながら、他方のディスプレイに商品の検索結果というような異なる意図の情報を同時に、かつ物理的に分離して表示することができる。
【0096】
なお、第2の実施例では検索要求入力部112Bに第1および第2のタッチパネル511、512を配置したが、これらタッチパネルの数は任意であり、1つあるいは3つ以上であってもよい。同様に第2の実施例では検索結果提示部118Bに第1および第2の液晶ディスプレイ513、514を配置したが、これらディスプレイの数は任意であり、1つあるいは3つ以上であってもよい。また、第1および第2の液晶ディスプレイ513、514に同時に電子メールや商品に関する情報を表示する必要はなく、たとえば1つのディスプレイの表示を切り替えて幾つかの情報を交互に表示することも可能である。
【0097】
また、第2の実施例では第1の実施例と同様に携帯電話機に本発明を適用したが、これに限るものではない。PHS、PDA(Personal Digital Assistant)あるいは小型で携帯可能なパーソナルコンピュータ等の他の情報処理装置に対しても本発明を同様に適用することができる。また、コンテンツは文章で表現され、書いた者の行動や思想あるいは感情が現われる各種のものを含むことは当然である。
【0098】
更に以上説明した実施の形態および各実施例ならびに変形例では、商品に対する興味を説明したが、これに限るものではない。たとえばサービスや自然界の事象についても、本発明を用いることにより簡単に情報を取得することができる。また、興味の対象となる商品等の情報はインターネット等の通信ネットワークで取得する必要は必ずしもなく、情報処理装置に接続された専用の情報データベースのようなものから検索によって取得するようになっていてもよい。
【0099】
以上説明した実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されるが、以下の記載に限定されるものではない。
【0100】
(付記1)
人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞を興味語として格納した興味語格納手段と、
人の興味の分析の対象となる文書データから動詞とその動詞と文脈上で対となる名詞をそれぞれセットとして抽出するセット抽出手段と、
このセット抽出手段で抽出したそれぞれのセットにおける動詞が前記興味語格納手段に格納された興味語に該当するか否かを判別する興味語有無判別手段と、
この興味語有無判別手段によって前記セットにおける動詞が興味語に該当すると判別されたときこれとセットになった名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索手段
とを具備することを特徴とする情報処理装置。
【0101】
(付記2)
前記興味語格納手段に格納する興味語としての動詞を追加したり削除する編集手段を具備することを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
【0102】
(付記3)
前記文書データは、電子メール、ツードゥ(ToDo)、スケジュール、電話帳のようにそれぞれの個人の属性を表わすコンテンツであることを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
【0103】
(付記4)
前記情報検索手段の検索情報や通知情報等のイベント情報を表示する第1の表示手段と、
前記文書データ等の興味の対象となるコンテンツを表示する第2の表示手段
とを更に具備することを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
【0104】
(付記5)
電子メールを受信する電子メール受信手段と、
電話の通信相手のうち所定の者を電子メールのアドレスと対応付けて予め登録した電話帳と、
人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞を興味語として登録した興味語辞書と、
前記電子メール受信手段が受信した電子メールの送信元のアドレスが前記電話帳に登録されているかを判別する電話帳登録有無判別手段と、
この電話帳登録有無判別手段が前記電話帳に登録されている送信元の電子メールのアドレスから電子メールを受信したと判別したときその電子メールに含まれる動詞が前記興味語辞書に登録されている興味語であるかを判別する興味語判別手段と、
この興味語判別手段によってその動詞が興味語である点と判別されたときその動詞と文脈上で対となる名詞を前記受信した電子メールから抽出する名詞抽出手段と、
この名詞抽出手段によって抽出した名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索手段と、
この情報検索手段の検索結果を表示するディスプレイ
とを具備することを特徴とする通信端末。
【0105】
(付記6)
前記ディスプレイは前記電子メール受信手段の受信した電子メールのタイトルや電子メールの内容を表示する第1のディスプレイと、受信した電子メールの送信元のアドレスが前記電話帳に登録されているかの情報や前記情報検索手段による検索結果を表示する第2のディスプレイを備えていることを特徴とする付記5記載の通信端末。
【0106】
(付記7)
前記電子メール受信手段の受信した電子メールをそれらの送信元のアドレスと関連付けて格納する電子メール格納手段と、
この電子メール格納手段に電子メールが格納されるたびに前記電話帳登録有無判別手段がその電子メールの送信元のアドレスが前記電話帳に登録されているかを判別することを特徴とする付記5記載の通信端末。
【0107】
(付記8)
前記電子メール受信手段の受信した電子メールをそれらの送信元のアドレスと関連付けて格納する電子メール格納手段と、
この電子メール格納手段に格納されている電子メールのリストを表示する電子メールリスト表示手段と、
この電子メールリスト表示手段に表示されている電子メールのリストから所望の電子メールを選択する電子メール選択手段
とを備え、
この電子メール選択手段によって選択した電子メールの送信元のアドレスが前記電話帳に登録されているかを判別することを特徴とする付記5記載の通信端末。
【0108】
(付記9)
前記情報検索手段が前記電子メール格納手段に登録されている電子メールの名詞に関する情報を検索したとき、その結果を基にしてこの電子メール格納手段に格納されている同一の送信元のアドレスの電子メールに関しても興味語の抽出と抽出した興味語とセットになる名詞に関する情報の検索を行いその結果を表示することを特徴とする付記7記載の通信端末。
【0109】
(付記10)
人の興味の分析の対象となる文書データから動詞とその動詞と文脈上で対となる名詞をそれぞれセットとして抽出するセット抽出ステップと、
このセット抽出ステップで抽出したそれぞれのセットにおける動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するか否かを判別する興味語有無判別ステップと、
この興味語有無判別ステップによって前記セットにおける動詞が興味語に該当すると判別されたときこれとセットになった名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索ステップと、
この情報検索ステップで検索した情報を表示する情報表示ステップ
とを具備することを特徴とする興味情報提供方法。
【0110】
(付記11)
前記文書データは、電子メール、ツードゥ(ToDo)、スケジュール、電話帳のようにそれぞれの個人の属性を表わすコンテンツであることを特徴とする付記10記載の興味情報提供方法。
【0111】
(付記12)
電子メールを受信する電子メール受信ステップと、
この電子メール受信ステップで受信した電子メールの送信元のアドレスが、電話の通信相手のうち電子メールのアドレスと対応付けて電話帳に予め登録した所定の者の電子メールのアドレスに該当するかを判別する電話帳登録有無判別ステップと、
この電話帳登録有無判別ステップで前記電話帳に登録されている送信元の電子メールのアドレスから電子メールを受信したと判別したときその電子メールに含まれる動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するかを判別する興味語判別ステップと、
この興味語判別ステップによってその動詞が興味語であると判別されたときその動詞と文脈上で対となる名詞を前記受信した電子メールから抽出する名詞抽出ステップと、
この名詞抽出ステップによって抽出した名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索ステップと、
この情報検索ステップによる検索結果を表示する情報表示ステップ
とを具備することを特徴とする興味情報提供方法。
【0112】
(付記13)
コンピュータに、
人の興味の分析の対象となる文書データから動詞とその動詞と文脈上で対となる名詞をそれぞれセットとして抽出するセット抽出処理と、
このセット抽出処理で抽出したそれぞれのセットにおける動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するか否かを判別する興味語有無判別処理と、
この興味語有無判別処理によって前記セットにおける動詞が興味語に該当すると判別されたときこれとセットになった名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索処理と、
この情報検索処理で検索した情報を表示する情報表示処理
とを実行させることを特徴とする興味情報提供プログラム。
【0113】
(付記14)
前記文書データは、電子メール、ツードゥ(ToDo)、スケジュール、電話帳のようにそれぞれの個人の属性を表わすコンテンツであることを特徴とする付記13記載の興味情報提供プログラム。
【0114】
(付記15)
コンピュータに、
電子メールを受信する電子メール受信処理と、
この電子メール受信処理で受信した電子メールの送信元のアドレスが、電話の通信相手のうち電子メールのアドレスと対応付けて電話帳に予め登録した所定の者の電子メールのアドレスに該当するかを判別する電話帳登録有無判別処理と、
この電話帳登録有無判別処理で前記電話帳に登録されている送信元の電子メールのアドレスから電子メールを受信したと判別したときその電子メールに含まれる動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するかを判別する興味語判別処理と、
この興味語判別処理によってその動詞が興味語であると判別されたときその動詞と文脈上で対となる名詞を前記受信した電子メールから抽出する名詞抽出処理と、
この名詞抽出処理によって抽出した名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索処理と、
この情報検索処理による検索結果を表示する情報表示処理
とを実行させることを特徴とする興味情報提供プログラム。
【符号の説明】
【0115】
10 情報処理装置
11 興味語格納手段
12 セット抽出手段
13 興味語有無判別手段
14、27 情報検索手段
20、100 通信端末
21 電子メール受信手段
22 電話帳
23 興味語辞書
24 電話帳登録有無判別手段
25 興味語判別手段
26 名詞抽出手段
28 ディスプレイ
30、40 興味情報提供方法
31 セット抽出ステップ
32 興味語有無判別ステップ
33、45 情報検索ステップ
34、46 情報表示ステップ
41 電子メール受信ステップ
42 電話帳登録有無判別ステップ
43 興味語判別ステップ
44 名詞抽出ステップ
50、60 興味情報提供プログラム
51 セット抽出処理
52 興味語有無判別処理
53、65 情報検索処理
54、66 情報表示処理
61 電子メール受信処理
62 電話帳登録有無判別処理
63 興味語判別処理
64 名詞抽出処理
100A、100B 携帯電話機
101 インターネット
111、111A 通信部
112、112A、112B 検索要求入力部
113、113B 検索要求部
114、114A コンテンツ蓄積部
115 興味対象抽出部
116、116B 商品検索部
117 興味辞書
118、118A、118B 検索結果提示部
301 CPU
302、302B メモリ
303、303B 主制御部
313 電子メール格納部
314 電話帳格納部
316 液晶ディスプレイ
351、352 ウィンドウ
511 第1のタッチパネル
512 第2のタッチパネル
513 第1の液晶ディスプレイ
514 第2の液晶ディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞を興味語として格納した興味語格納手段と、
人の興味の分析の対象となる文書データから動詞とその動詞と文脈上で対となる名詞をそれぞれセットとして抽出するセット抽出手段と、
このセット抽出手段で抽出したそれぞれのセットにおける動詞が前記興味語格納手段に格納された興味語に該当するか否かを判別する興味語有無判別手段と、
この興味語有無判別手段によって前記セットにおける動詞が興味語に該当すると判別されたときこれとセットになった名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索手段
とを具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記文書データは、電子メール、ツードゥ(ToDo)、スケジュール、電話帳のようにそれぞれの個人の属性を表わすコンテンツであることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
電子メールを受信する電子メール受信手段と、
電話の通信相手のうち所定の者を電子メールのアドレスと対応付けて予め登録した電話帳と、
人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞を興味語として登録した興味語辞書と、
前記電子メール受信手段が受信した電子メールの送信元のアドレスが前記電話帳に登録されているかを判別する電話帳登録有無判別手段と、
この電話帳登録有無判別手段が前記電話帳に登録されている送信元の電子メールのアドレスから電子メールを受信したと判別したときその電子メールに含まれる動詞が前記興味語辞書に登録されている興味語であるかを判別する興味語判別手段と、
この興味語判別手段によってその動詞が興味語である点と判別されたときその動詞と文脈上で対となる名詞を前記受信した電子メールから抽出する名詞抽出手段と、
この名詞抽出手段によって抽出した名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索手段と、
この情報検索手段の検索結果を表示するディスプレイ
とを具備することを特徴とする通信端末。
【請求項4】
前記ディスプレイは前記電子メール受信手段の受信した電子メールのタイトルや電子メールの内容を表示する第1のディスプレイと、受信した電子メールの送信元のアドレスが前記電話帳に登録されているかの情報や前記情報検索手段による検索結果を表示する第2のディスプレイを備えていることを特徴とする請求項3記載の通信端末。
【請求項5】
前記電子メール受信手段の受信した電子メールをそれらの送信元のアドレスと関連付けて格納する電子メール格納手段と、
この電子メール格納手段に電子メールが格納されるたびに前記電話帳登録有無判別手段がその電子メールの送信元のアドレスが前記電話帳に登録されているかを判別することを特徴とする請求項3記載の通信端末。
【請求項6】
前記電子メール受信手段の受信した電子メールをそれらの送信元のアドレスと関連付けて格納する電子メール格納手段と、
この電子メール格納手段に格納されている電子メールのリストを表示する電子メールリスト表示手段と、
この電子メールリスト表示手段に表示されている電子メールのリストから所望の電子メールを選択する電子メール選択手段
とを備え、
この電子メール選択手段によって選択した電子メールの送信元のアドレスが前記電話帳に登録されているかを判別することを特徴とする請求項3記載の通信端末。
【請求項7】
人の興味の分析の対象となる文書データから動詞とその動詞と文脈上で対となる名詞をそれぞれセットとして抽出するセット抽出ステップと、
このセット抽出ステップで抽出したそれぞれのセットにおける動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するか否かを判別する興味語有無判別ステップと、
この興味語有無判別ステップによって前記セットにおける動詞が興味語に該当すると判別されたときこれとセットになった名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索ステップと、
この情報検索ステップで検索した情報を表示する情報表示ステップ
とを具備することを特徴とする興味情報提供方法。
【請求項8】
電子メールを受信する電子メール受信ステップと、
この電子メール受信ステップで受信した電子メールの送信元のアドレスが、電話の通信相手のうち電子メールのアドレスと対応付けて電話帳に予め登録した所定の者の電子メールのアドレスに該当するかを判別する電話帳登録有無判別ステップと、
この電話帳登録有無判別ステップで前記電話帳に登録されている送信元の電子メールのアドレスから電子メールを受信したと判別したときその電子メールに含まれる動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するかを判別する興味語判別ステップと、
この興味語判別ステップによってその動詞が興味語であると判別されたときその動詞と文脈上で対となる名詞を前記受信した電子メールから抽出する名詞抽出ステップと、
この名詞抽出ステップによって抽出した名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索ステップと、
この情報検索ステップによる検索結果を表示する情報表示ステップ
とを具備することを特徴とする興味情報提供方法。
【請求項9】
コンピュータに、
人の興味の分析の対象となる文書データから動詞とその動詞と文脈上で対となる名詞をそれぞれセットとして抽出するセット抽出処理と、
このセット抽出処理で抽出したそれぞれのセットにおける動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するか否かを判別する興味語有無判別処理と、
この興味語有無判別処理によって前記セットにおける動詞が興味語に該当すると判別されたときこれとセットになった名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索処理と、
この情報検索処理で検索した情報を表示する情報表示処理
とを実行させることを特徴とする興味情報提供プログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
電子メールを受信する電子メール受信処理と、
この電子メール受信処理で受信した電子メールの送信元のアドレスが、電話の通信相手のうち電子メールのアドレスと対応付けて電話帳に予め登録した所定の者の電子メールのアドレスに該当するかを判別する電話帳登録有無判別処理と、
この電話帳登録有無判別処理で前記電話帳に登録されている送信元の電子メールのアドレスから電子メールを受信したと判別したときその電子メールに含まれる動詞が、人が興味を示す際に使用する可能性のある予め定めた動詞としての興味語に該当するかを判別する興味語判別処理と、
この興味語判別処理によってその動詞が興味語であると判別されたときその動詞と文脈上で対となる名詞を前記受信した電子メールから抽出する名詞抽出処理と、
この名詞抽出処理によって抽出した名詞をキーワードとしてその名詞に関する情報を検索する情報検索処理と、
この情報検索処理による検索結果を表示する情報表示処理
とを実行させることを特徴とする興味情報提供プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−180646(P2011−180646A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−41678(P2010−41678)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】