情報処理装置、項目表示制御方法、項目利用制御方法およびプログラム
【課題】容易かつ安全に、画面上の任意の項目の表示・非表示を制御することのできる情報処理装置の提供。
【解決手段】情報処理装置は、項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶する設定記憶部と、前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更する制御部と、を備える。
【解決手段】情報処理装置は、項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶する設定記憶部と、前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更する制御部と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、項目表示制御方法およびプログラムに関し、特に、セキュリティや操作性等の観点から、画面上の項目を非表示にする機能を備えた情報処理装置、項目表示制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、キー入力を無効にしたキーロック状態において、パスワードの代わりに、タッチパネルから手書き入力された特定の軌跡から生成されたデータを、予めメモリ部に登録されたデータと比較して、一致した場合にキーロック状態を解除する携帯電子機器が開示されている。
【0003】
特許文献2には、タッチパネルと、操作者が前記タッチパネルによって入力した図形の形状を認識する認識手段と、前記認識手段によって認識された図形が予め登録された起動用図形と一致した場合に機器の使用を許可する制御手段とを具備する電子機器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−257140号公報
【特許文献2】特開2008−257427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
情報処理装置に記憶されている情報の中には、セキュリティ上、非表示としたい情報や個人情報など他人に見られたくない情報が含まれている。また、携帯電話端末などにおいては、この種の装置の特性上、比較的小さい表示装置を搭載しているため、一画面に表示可能な情報量も限られている。一画面に表示されている項目のうち、使用頻度の少ない項目を非表示にすることができれば、その分、残りの項目の視認性も良くなる上、項目選択時の矢印キー等の操作回数が減り、操作性も向上する。
【0006】
項目選択画面における特定の機能の利用を制限するものとして、例えば、ログインしたユーザの権限に応じて特定の機能項目の利用に制限を掛けたり、起動前に警告メッセージを出力する方法が知られている。また、携帯電話端末においては、特許文献1のキーロック機能や特定の機能の利用時に暗証番号等の入力を要求する機能などが知られている。これらも、第三者の不正使用を防止する意味合いが強く、ユーザが特定の項目を選択してロックし、あるいは、解除できるといった設計にはなっておらず、使い勝手が良くないという問題点がある。
【0007】
上記情報の非表示化や特定の機能の利用を制限する方法として、項目選択画面における一部の項目を非表示とすることが考えられる。例えば、ファイルに「隠しファイル」属性を与える方法や、携帯電話端末の電話帳などで非表示としたい相手にシークレット属性を付与するシークレット機能などが知られているが、これらの機能は、主として、第三者による不正閲覧を防ぐことを意図しており、非表示になっている項目を再度表示するための操作が煩雑であるという問題点がある。
【0008】
特許文献1の携帯電子機器では、キーロック状態の解除に手書き入力を用いるものであるが、キーロックが掛かっていない状態における手書き入力による認証については何ら記載されていない。特許文献2の電子機器では、タッチパネルに図形を描くことで、カメラの電源オンオフやレンズ駆動等を指示できるとされているが、上記項目の表示非表示については記載されていない。
【0009】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、項目選択画面上の任意の項目の表示・非表示や利用可否を簡便かつ不正のし難い態様で変更することのできる情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の視点によれば、項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶する設定記憶部と、前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更する制御部と、を備えること、を特徴とする情報処理装置が提供される。
【0011】
本発明の第2の視点によれば、項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶するステップと、前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更するステップと、を含むこと、を特徴とする項目表示制御方法が提供される。なお、本方法は、項目選択画面上の非表示とする項目と前記手書きパターンとを記憶し、これに基づいて項目選択画面上の項目の表示制御を行うという特定の機械に結びつけられている。
【0012】
本発明の第3の視点によれば、項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶する処理と、前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更する処理と、をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。なお、このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。
【0013】
本発明の第4の視点によれば、前記表示制御情報に代えて、当該項目の利用(起動)を許可するか否かを示す利用制御情報を用いて、前記項目選択画面上の項目の利用を制限するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の利用制御情報を変更する情報処理装置、項目利用制御方法およびプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、項目選択画面上の任意の項目を非表示とする操作と、当該項目の非表示状態を解除する操作とをそれぞれ簡略化し、使いやすくすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の概要を説明するための図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の設定記憶部に記憶される設定情報を説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の動作(手書きパターン登録処理)を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態の動作(手書きパターン入力受付処理)を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態の設定記憶部に記憶される設定情報を説明するための図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の動作(手書きパターン登録処理)を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施形態の動作(手書きパターン入力受付処理)を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施形態の具体的動作を説明するための画面遷移図である。
【図10】図9の画面遷移を説明するための図である。
【図11】図9の画面遷移を説明するための図である。
【図12】図9の画面遷移を説明するための図である。
【図13】一筆書き可能な手書きパターンの例である。
【図14】2筆(2画)以上の手書きパターンの例である。
【図15】軌跡情報を有する手書きパターンの例である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
はじめに本発明の概要について説明する。本発明に係る情報処理装置は、項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶する設定記憶部と、前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更する制御部と、を備える。
【0017】
図1は、本発明を適用した携帯電話端末における画面遷移を表した図である。例えば、図1(A)のカメラフォルダに収められているフォルダ一覧から、「友人とのパーティ」という項目(フォルダ)を選択して、認証キーとして用いる手書きパターンを登録すると、制御部は、カメラフォルダに収められているフォルダ一覧中の「友人とのパーティ」という項目(フォルダ)は、非表示にして図1(B)のように表示する。
る。
【0018】
その後、図1(B)の状態において、ユーザが、図1(C)のように所定の入力装置(ここでは、タッチパネルを用いて入力するものとする。)から、前記認証キーとして設定した手書きパターンと一致する手書きパターン(図1(C)の太線)を入力すると、制御部は、図1(A)のように、再度、「友人とのパーティ」という項目(フォルダ)が表示状態となったフォルダ一覧を表示する。
【0019】
そしてユーザが、表示された「友人とのパーティ」という項目(フォルダ)を選択した状態で決定キーを押下すると、図1(D)に示すように「友人とのパーティ」というフォルダ内のファイル(写真データ)のサムネイルリストが表示される。
【0020】
また、図1(A)の状態において、ユーザが、所定の入力装置から、前記認証キーとして設定した手書きパターンと一致する手書きパターン(図1(C)の太線)を再度入力した場合には、図1(B)のように、「友人とのパーティ」という項目を再度非表示としてもよい。
【0021】
以上のように、本発明によれば、画面上の任意の項目を非表示化し、簡単な操作で正当ユーザであることを確認した上で、当該項目の非表示状態を解除することが可能になる。
【0022】
[第1の実施形態]
続いて、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の構成を表したブロック図である。
【0023】
図2を参照すると、本実施形態に係る情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)11と、ROM(Read−Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、設定記憶部15と、キー入力部16と、表示制御部17と、表示部18と、手書き入力装置19とを備えている。
【0024】
CPU11は、バス12を介して接続された情報処理装置10の前記各部を制御する。CPU11は、ROM13に保存された認識・制御プログラムに従って、手書き入力装置19から入力された手書きパターンを解析してパラメータ化を行い、設定記憶部15に記憶された手書きパターンとの照合処理を行う。
【0025】
ROM13は、CPU11が実行するための各種の制御用プログラムなどの固定的なデータを格納する。RAM14は、CPU11がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納する。
【0026】
設定記憶部15は、ユーザから、非表示とする項目と、手書き入力装置19から入力された内容と照合する手書きパターンとを対応付けた設定情報を記憶する。設定情報については、後に図3を用いて詳説する。
【0027】
キー入力部16は、各種のキーからのキー入力を受け付ける入力回路である。
【0028】
表示制御部17は、表示部18を駆動するための回路である。表示部18は、液晶パネルや有機EL(電子蛍光)等の表示装置である。
【0029】
手書き入力装置19は、スタイラスペンや指などで表面を触れることで、その座標を取得するタッチパネルやデジタイザ等の入力装置によって構成される。なお、本実施形態では、手書き入力装置19は、表示部18と重なる形で配置されたタッチパネルであるものとして説明する。
【0030】
ここで、設定記憶部15に記憶される設定情報について説明する。図3は、設定記憶部15に記憶される設定情報の構成例である。図3の項目は、ユーザが指定した項目を示している。図3の例では、ユーザが撮影した写真データを格納したフォルダであるアルバムA、アルバムBが指定されている。
【0031】
例えば、アルバムAは、表示制御情報として「非表示」欄がONに指定されているため、アルバムAは、本来アルバムAが表示されるべき項目一覧画面において非表示となる。アルバムBは、「非表示」欄がOFFに指定されているため、アルバムBは、項目一覧画面において通常通り表示される。
【0032】
また、図3のショートカット欄には、手書きパターンが入力された際に、アルバムA、Bへのショートカットを起動させるか否かがON、OFFで指定される。例えば、本実施形態に係る情報処理装置10が携帯電話端末である場合、ショートカット機能がONになっていると、待受画面にて手書きパターンを入力することでアルバムAまたはアルバムBを開くことが可能になる。
【0033】
なお、図3の例では、アルバムA、アルバムBといったフォルダを指定した例を挙げて説明したが、例えば、インターネット接続機能やカメラ機能といった機能選択画面(機能メニュー画面)上の機能項目や、各機能の各種設定項目を指定できるようにしてもよい。このようにすれば、機能選択画面における特定の機能項目や、各機能の設定項目を非表示とすることが可能になる。
【0034】
また、図3の例に加えて、各項目のショートカット起動時に、実行する動作等を定義できるようにしてもよい。例えば、あるフォルダが選択された場合において、当該フォルダを開くのか、ユーザが別途指定したアプリケーションプログラムを起動し、当該フォルダの中のデータを読み込む、といったオプションを指定できるようにしても良い。
【0035】
続いて、本実施形態の動作について図4、図5のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0036】
[手書きパターン登録処理]
図4は、手書きパターン登録処理を説明するためのフローチャートである。情報処理装置10のユーザは、任意の項目選択画面において、非表示としたい項目を選択し(ステップS201)、設定情報として登録する手書きパターンの登録または変更を行うのか、設定情報の各種機能の設定変更を行うのかを選択する(ステップS202)。
【0037】
手書きパターンの登録または変更が選択された場合(ステップS202のYes)、情報処理装置10は、さらに、ユーザから、既存(登録済み)のパターンを用いるか、新規にパターンを登録するか否かの選択を受け付ける(ステップS203)。
【0038】
新規にパターンを登録するとの選択がなされた場合、情報処理装置10は、手書き入力装置19から手書きパターンの入力を受け付け(ステップS204)、入力された手書きパターンを解析、パラメータ化する(ステップS205)。なお、手書き入力装置19上の操作は、タッチパネル上をなぞることで行い、タッチなど既存の処理と競合しないよう設計しておくことが望ましい。また、上記パラメータの導出アルゴリズムは、特許文献1、2に記載された方法のほか、自由に選択することができる。
【0039】
なお、ステップS205で得られたパラメータが既に登録されているパラメータと酷似している場合は、エラーを返す仕様とすることが望ましい。その際に、表示部18の上記酷似すると判定した手書きパターンを表示するなどしてもよい。
【0040】
一方、上記ステップS203で、既存(登録済み)のパターンを用いるとの選択がなされた場合、情報処理装置10は、概要ユーザがすでに登録した手書きパターンやテンプレートとして予め用意した手書きパターンを一覧表示してユーザに選択させる(ステップS206)。
【0041】
以上のようにして、手書きパターンの入力または選択が完了すると、情報処理装置10は、ユーザから、所定のパターン確定操作を要求し、受け付ける(ステップS207)。
【0042】
上記パターン確定操作が行われると、情報処理装置10は、ユーザから、図3に例示した非表示機能のON/OFFやショートカット機能のON/OFFの設定を受け付ける(ステップS208、S209)。
【0043】
最後に、情報処理装置10は、これら入力・設定変更された内容を設定情報として保存する(ステップS210)。
【0044】
[手書きパターンの入力受付処理]
図5は、上記のようにして登録された手書きパターンの入力受付処理を説明するためのフローチャートである。ユーザが手書き入力装置19を介して、手書きパターンを入力すると、情報処理装置10は、入力された手書きパターンを読み出し(ステップS301)、上記図4のステップS205と同様に、解析、パラメータ化を行う(ステップS302)。
【0045】
続いて、情報処理装置10は、入力されたパターンから生成したパラメータと、設定記憶部15に保存された手書きパターン(登録パターン)のパラメータとを照合する(ステップS303)。ここで、入力されたパターンが、設定記憶部15に保存されたいずれの手書きパターンとも一致しない場合、情報処理装置10は、処理を終了する(ステップS306)。
【0046】
一方、入力されたパターンが設定記憶部15に保存された手書きパターンと一致する場合、情報処理装置10は、当該一致するパターンに対応する項目のショートカット機能がONに設定されているか否かを確認する(ステップS304)。
【0047】
前記確認の結果、入力された手書きパターンに一致する項目のショートカット機能がONに設定されていない場合、情報処理装置10は、当該項目の非表示機能欄(図3)をONからOFF、あるいは、OFFからONに更新する(ステップS305)。これにより、ユーザが入力した手書きパターンに対応する項目が表示あるいは非表示に切り替えられる。
【0048】
一方、入力された手書きパターンに一致する項目のショートカット機能がONに設定されている場合、情報処理装置10は、当該項目のリンク先欄(図3)を参照して、該当する項目のショートカット起動を行う(ステップS307)。これにより、ユーザが入力した手書きパターンに対応する項目がショートカット起動される。例えば、ユーザが入力した手書きパターンに対応する項目がフォルダである場合、待受け画面やデスクトップ画面から、直接、該当するフォルダの内容が表示される。また例えば、ユーザが入力した手書きパターンに対応する項目が、特定の機能項目である場合、当該機能項目に対応するプログラムが実行され、ユーザが望んだ機能を直ちに利用可能な状態になる。
【0049】
以上のように、本実施形態によれば、手書きパターンを入力することで、任意の項目の表示状態を制御することが可能になる。
【0050】
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態は、上記した第1の実施形態における項目の表示・非表示に代えて、利用制御情報を用いて項目の利用可否を制御するものである。構成および手書きパターンの登録処理は上記第1の実施形態と同様であるので、以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0051】
図6は、本実施形態の情報処理装置10の設定記憶部15に記憶される設定情報の構成例である。図3の設定情報との相違点は、表示制御情報に代えて利用制御情報が設定されている点である。
【0052】
例えば、アルバムAは、「ロック」欄がOFFとなっているため、項目一覧画面において選択し、その内容を閲覧する際に認証操作は不要である。一方、アルバムBは、「ロック」欄がONに指定されているため、項目一覧画面において選択しその内容を閲覧する際に認証操作が必要となる。本実施形態では、この認証時に入力するデータは、手書きパターン欄にて指定された手書きデータを要求することとする。その他暗証番号や各種のバイオメトリクスデータを用いることとしても良い。
【0053】
図7は、本実施形態における手書きパターン登録処理を説明するためのフローチャートである。図4のフローチャートとの相違点は、ステップS208aで、ロック機能ON・OFF設定を受け付ける点である。その他の動作は、上記した第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0054】
以上のように本実施形態によれば、非表示とするのではなく表示された項目にロックを掛け、以後、手書きパターンの入力により、当該手書きパターンに対応する項目の利用ロックあるいはロック解除を行うことが可能になる。
【0055】
[第3の実施形態]
続いて、本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態は、上記した第1、第2の実施形態における設定情報として登録された手書きパターンとの照合処理の前に、所定の入力モード切替操作を要求するものである。その他構成および手書きパターンの登録処理は上記第1、第2の実施形態と同様であるので、以下、第1、第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0056】
図8は、本実施形態における手書きパターン入力受付処理を説明するためのフローチャートである。図5のフローチャートとの最も大きな相違点は、ステップS401〜S403を経て、入力された手書きパターンが、予め設定された入力モード切替パターンと一致しているか否かを判定し、予め設定された入力モード切替パターンが入力された場合に、図4のステップS301〜S307に相当するステップS301以下の処理を実行するようにしている点である。
【0057】
以上のように、本実施形態によれば、入力モード切替パターンの入力を待つ動作モードでは、簡便な解析処理を行い、手書きパターンの入力モードでは、より精度の高い解析処理を行う等、手書きパターンの解析処理を複数段階に切り分けることが可能になる。これにより、例えば、パターンの入力の際の速度やリズムや、一筆ではない手書きパターンの書き順、パターン描画時に使用された指等の判別を行うことより、複雑なパターン入力に対応することが可能になる。
【0058】
[具体例]
続いて、上記第1の実施形態の構成を採った場合における画面遷移の具体例について図9〜図12を参照して詳細に説明する。
【0059】
図9は、本発明の第1の実施形態の具体的動作を説明するための画面遷移図である。図9(a)は、ユーザがカメラフォルダの中のフォルダ一覧を表示させている状態を示す図である。
【0060】
例えば、図10のように、フォルダ「友人とのパーティ」が非表示OFFと設定されている場合、図9(a)のようにフォルダ「友人とのパーティ」にカーソルを合わせた状態で、決定キーを押下すると、図9(c)のように、当該フォルダに収納された撮影画像を閲覧することが可能である。
【0061】
一方、図11のように、フォルダ「友人とのパーティ」が非表示ONと設定されている場合、図9(b)のようにフォルダ「友人とのパーティ」は非表示になる。図9(d)のように、ユーザがフォルダ「友人とのパーティ」を開くための手書きパターン(ジェスチャ)を入力すると、図9(c)のように、当該フォルダに収納された撮影画像を閲覧することが可能になる。
【0062】
また、図12のように、ショートカット機能ONと設定されている場合、ユーザは、待受け画面等の任意の画面から(図9(e)参照)、フォルダ「友人とのパーティ」を開くための手書きパターン(ジェスチャ)を入力すると、図9(c)のように当該フォルダに収納された撮影画像を閲覧することが可能になる。
【0063】
以上のように、本実施形態によれば、手書きパターンを登録することで、1ステップで目的の機能を起動することが可能となる。
【0064】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で、更なる変形・置換・調整を加えることができる。例えば、本発明は、携帯電話端末、PDA、PC(パーソナルコンピュータ)、各種組み込み機器や車載端末等の手書き入力装置を搭載または接続可能な情報処理装置一般に適用することが可能である。このとき、手書き入力装置は、装置本体に配設または優先接続されている必要はなく、例えば、リモートコントローラにて手書きパターンを入力するものとしてもよい。
【0065】
また、上記した実施形態では、手書きパターンの入力により、表示・非表示と、ロック・アンロックとを切り替え可能であるものとして説明したが、例えば、非表示となっている項目を表示状態に戻す場合と、表示されている項目を非表示状態とする場合とで、要求する操作内容を変えるようにしてもよい。例えば、手書きパターンの入力に加えて、暗証番号や各種バイオメトリクスデータの入力を要求するものとしてもよい。
【0066】
また、上記した実施形態では、項目の種類は問わないものとして説明したが、例えば、項目の種別等に応じて、要求する操作内容を変えるようにしてもよい。例えば、フォルダの表示・非表示の変更には、一筆書きの手書きパターンを用いるものとし、特定の機能項目の表示・非表示の変更には、第3の実施形態で説明したような、より複雑な手書きパターンを用いるものとしてもよい。
【0067】
また、上記した実施形態では、情報処理装置10のフォルダや機能を選択する例を挙げて説明したが、その他、階層構成を持つ多数の項目群の中から、任意の項目の選択を受け付ける場合にも適用することが可能である。
【0068】
また、例えば、各項目毎に、表示・非表示と、ロック・アンロックを重畳的に設定できるようにしてもよい。このようにすれば、ある項目を利用する際に、非表示OFF、ロック解除といった2段階の操作を要求することになり、より安全に運用することが可能になる。
【0069】
また、手書きパターンついても、上記した実施形態で例示した手書きされたパターンそのものに限らず、入力された手書きパターンに基づいて、図13に示すようなパターンの中から類似するパターンを選択して設定情報に登録し、照合・判定を行うものとしてもよい。また、図13に示した一筆書き可能なパターンのみならず、図14に示すような2画以上となるパターンを用いるものとしてもよい。
【0070】
さらに、手書きされたパターンと、登録されたパターンとを照合する際に、単に形状の一致不一致を判定するのではなく。図15に示すように当該手書きパターンが入力された際の軌跡(書き順)まで一致するか否かにより、判定を行うこととしてもよい。
【符号の説明】
【0071】
10 情報処理装置
11 CPU
12 バス
13 ROM
14 RAM
15 設定記憶部
16 キー入力部
17 表示制御部
18 表示部
19 手書き入力装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、項目表示制御方法およびプログラムに関し、特に、セキュリティや操作性等の観点から、画面上の項目を非表示にする機能を備えた情報処理装置、項目表示制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、キー入力を無効にしたキーロック状態において、パスワードの代わりに、タッチパネルから手書き入力された特定の軌跡から生成されたデータを、予めメモリ部に登録されたデータと比較して、一致した場合にキーロック状態を解除する携帯電子機器が開示されている。
【0003】
特許文献2には、タッチパネルと、操作者が前記タッチパネルによって入力した図形の形状を認識する認識手段と、前記認識手段によって認識された図形が予め登録された起動用図形と一致した場合に機器の使用を許可する制御手段とを具備する電子機器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−257140号公報
【特許文献2】特開2008−257427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
情報処理装置に記憶されている情報の中には、セキュリティ上、非表示としたい情報や個人情報など他人に見られたくない情報が含まれている。また、携帯電話端末などにおいては、この種の装置の特性上、比較的小さい表示装置を搭載しているため、一画面に表示可能な情報量も限られている。一画面に表示されている項目のうち、使用頻度の少ない項目を非表示にすることができれば、その分、残りの項目の視認性も良くなる上、項目選択時の矢印キー等の操作回数が減り、操作性も向上する。
【0006】
項目選択画面における特定の機能の利用を制限するものとして、例えば、ログインしたユーザの権限に応じて特定の機能項目の利用に制限を掛けたり、起動前に警告メッセージを出力する方法が知られている。また、携帯電話端末においては、特許文献1のキーロック機能や特定の機能の利用時に暗証番号等の入力を要求する機能などが知られている。これらも、第三者の不正使用を防止する意味合いが強く、ユーザが特定の項目を選択してロックし、あるいは、解除できるといった設計にはなっておらず、使い勝手が良くないという問題点がある。
【0007】
上記情報の非表示化や特定の機能の利用を制限する方法として、項目選択画面における一部の項目を非表示とすることが考えられる。例えば、ファイルに「隠しファイル」属性を与える方法や、携帯電話端末の電話帳などで非表示としたい相手にシークレット属性を付与するシークレット機能などが知られているが、これらの機能は、主として、第三者による不正閲覧を防ぐことを意図しており、非表示になっている項目を再度表示するための操作が煩雑であるという問題点がある。
【0008】
特許文献1の携帯電子機器では、キーロック状態の解除に手書き入力を用いるものであるが、キーロックが掛かっていない状態における手書き入力による認証については何ら記載されていない。特許文献2の電子機器では、タッチパネルに図形を描くことで、カメラの電源オンオフやレンズ駆動等を指示できるとされているが、上記項目の表示非表示については記載されていない。
【0009】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、項目選択画面上の任意の項目の表示・非表示や利用可否を簡便かつ不正のし難い態様で変更することのできる情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の視点によれば、項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶する設定記憶部と、前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更する制御部と、を備えること、を特徴とする情報処理装置が提供される。
【0011】
本発明の第2の視点によれば、項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶するステップと、前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更するステップと、を含むこと、を特徴とする項目表示制御方法が提供される。なお、本方法は、項目選択画面上の非表示とする項目と前記手書きパターンとを記憶し、これに基づいて項目選択画面上の項目の表示制御を行うという特定の機械に結びつけられている。
【0012】
本発明の第3の視点によれば、項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶する処理と、前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更する処理と、をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。なお、このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。
【0013】
本発明の第4の視点によれば、前記表示制御情報に代えて、当該項目の利用(起動)を許可するか否かを示す利用制御情報を用いて、前記項目選択画面上の項目の利用を制限するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の利用制御情報を変更する情報処理装置、項目利用制御方法およびプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、項目選択画面上の任意の項目を非表示とする操作と、当該項目の非表示状態を解除する操作とをそれぞれ簡略化し、使いやすくすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の概要を説明するための図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の設定記憶部に記憶される設定情報を説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の動作(手書きパターン登録処理)を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態の動作(手書きパターン入力受付処理)を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態の設定記憶部に記憶される設定情報を説明するための図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の動作(手書きパターン登録処理)を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施形態の動作(手書きパターン入力受付処理)を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施形態の具体的動作を説明するための画面遷移図である。
【図10】図9の画面遷移を説明するための図である。
【図11】図9の画面遷移を説明するための図である。
【図12】図9の画面遷移を説明するための図である。
【図13】一筆書き可能な手書きパターンの例である。
【図14】2筆(2画)以上の手書きパターンの例である。
【図15】軌跡情報を有する手書きパターンの例である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
はじめに本発明の概要について説明する。本発明に係る情報処理装置は、項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶する設定記憶部と、前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更する制御部と、を備える。
【0017】
図1は、本発明を適用した携帯電話端末における画面遷移を表した図である。例えば、図1(A)のカメラフォルダに収められているフォルダ一覧から、「友人とのパーティ」という項目(フォルダ)を選択して、認証キーとして用いる手書きパターンを登録すると、制御部は、カメラフォルダに収められているフォルダ一覧中の「友人とのパーティ」という項目(フォルダ)は、非表示にして図1(B)のように表示する。
る。
【0018】
その後、図1(B)の状態において、ユーザが、図1(C)のように所定の入力装置(ここでは、タッチパネルを用いて入力するものとする。)から、前記認証キーとして設定した手書きパターンと一致する手書きパターン(図1(C)の太線)を入力すると、制御部は、図1(A)のように、再度、「友人とのパーティ」という項目(フォルダ)が表示状態となったフォルダ一覧を表示する。
【0019】
そしてユーザが、表示された「友人とのパーティ」という項目(フォルダ)を選択した状態で決定キーを押下すると、図1(D)に示すように「友人とのパーティ」というフォルダ内のファイル(写真データ)のサムネイルリストが表示される。
【0020】
また、図1(A)の状態において、ユーザが、所定の入力装置から、前記認証キーとして設定した手書きパターンと一致する手書きパターン(図1(C)の太線)を再度入力した場合には、図1(B)のように、「友人とのパーティ」という項目を再度非表示としてもよい。
【0021】
以上のように、本発明によれば、画面上の任意の項目を非表示化し、簡単な操作で正当ユーザであることを確認した上で、当該項目の非表示状態を解除することが可能になる。
【0022】
[第1の実施形態]
続いて、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の構成を表したブロック図である。
【0023】
図2を参照すると、本実施形態に係る情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)11と、ROM(Read−Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、設定記憶部15と、キー入力部16と、表示制御部17と、表示部18と、手書き入力装置19とを備えている。
【0024】
CPU11は、バス12を介して接続された情報処理装置10の前記各部を制御する。CPU11は、ROM13に保存された認識・制御プログラムに従って、手書き入力装置19から入力された手書きパターンを解析してパラメータ化を行い、設定記憶部15に記憶された手書きパターンとの照合処理を行う。
【0025】
ROM13は、CPU11が実行するための各種の制御用プログラムなどの固定的なデータを格納する。RAM14は、CPU11がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納する。
【0026】
設定記憶部15は、ユーザから、非表示とする項目と、手書き入力装置19から入力された内容と照合する手書きパターンとを対応付けた設定情報を記憶する。設定情報については、後に図3を用いて詳説する。
【0027】
キー入力部16は、各種のキーからのキー入力を受け付ける入力回路である。
【0028】
表示制御部17は、表示部18を駆動するための回路である。表示部18は、液晶パネルや有機EL(電子蛍光)等の表示装置である。
【0029】
手書き入力装置19は、スタイラスペンや指などで表面を触れることで、その座標を取得するタッチパネルやデジタイザ等の入力装置によって構成される。なお、本実施形態では、手書き入力装置19は、表示部18と重なる形で配置されたタッチパネルであるものとして説明する。
【0030】
ここで、設定記憶部15に記憶される設定情報について説明する。図3は、設定記憶部15に記憶される設定情報の構成例である。図3の項目は、ユーザが指定した項目を示している。図3の例では、ユーザが撮影した写真データを格納したフォルダであるアルバムA、アルバムBが指定されている。
【0031】
例えば、アルバムAは、表示制御情報として「非表示」欄がONに指定されているため、アルバムAは、本来アルバムAが表示されるべき項目一覧画面において非表示となる。アルバムBは、「非表示」欄がOFFに指定されているため、アルバムBは、項目一覧画面において通常通り表示される。
【0032】
また、図3のショートカット欄には、手書きパターンが入力された際に、アルバムA、Bへのショートカットを起動させるか否かがON、OFFで指定される。例えば、本実施形態に係る情報処理装置10が携帯電話端末である場合、ショートカット機能がONになっていると、待受画面にて手書きパターンを入力することでアルバムAまたはアルバムBを開くことが可能になる。
【0033】
なお、図3の例では、アルバムA、アルバムBといったフォルダを指定した例を挙げて説明したが、例えば、インターネット接続機能やカメラ機能といった機能選択画面(機能メニュー画面)上の機能項目や、各機能の各種設定項目を指定できるようにしてもよい。このようにすれば、機能選択画面における特定の機能項目や、各機能の設定項目を非表示とすることが可能になる。
【0034】
また、図3の例に加えて、各項目のショートカット起動時に、実行する動作等を定義できるようにしてもよい。例えば、あるフォルダが選択された場合において、当該フォルダを開くのか、ユーザが別途指定したアプリケーションプログラムを起動し、当該フォルダの中のデータを読み込む、といったオプションを指定できるようにしても良い。
【0035】
続いて、本実施形態の動作について図4、図5のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0036】
[手書きパターン登録処理]
図4は、手書きパターン登録処理を説明するためのフローチャートである。情報処理装置10のユーザは、任意の項目選択画面において、非表示としたい項目を選択し(ステップS201)、設定情報として登録する手書きパターンの登録または変更を行うのか、設定情報の各種機能の設定変更を行うのかを選択する(ステップS202)。
【0037】
手書きパターンの登録または変更が選択された場合(ステップS202のYes)、情報処理装置10は、さらに、ユーザから、既存(登録済み)のパターンを用いるか、新規にパターンを登録するか否かの選択を受け付ける(ステップS203)。
【0038】
新規にパターンを登録するとの選択がなされた場合、情報処理装置10は、手書き入力装置19から手書きパターンの入力を受け付け(ステップS204)、入力された手書きパターンを解析、パラメータ化する(ステップS205)。なお、手書き入力装置19上の操作は、タッチパネル上をなぞることで行い、タッチなど既存の処理と競合しないよう設計しておくことが望ましい。また、上記パラメータの導出アルゴリズムは、特許文献1、2に記載された方法のほか、自由に選択することができる。
【0039】
なお、ステップS205で得られたパラメータが既に登録されているパラメータと酷似している場合は、エラーを返す仕様とすることが望ましい。その際に、表示部18の上記酷似すると判定した手書きパターンを表示するなどしてもよい。
【0040】
一方、上記ステップS203で、既存(登録済み)のパターンを用いるとの選択がなされた場合、情報処理装置10は、概要ユーザがすでに登録した手書きパターンやテンプレートとして予め用意した手書きパターンを一覧表示してユーザに選択させる(ステップS206)。
【0041】
以上のようにして、手書きパターンの入力または選択が完了すると、情報処理装置10は、ユーザから、所定のパターン確定操作を要求し、受け付ける(ステップS207)。
【0042】
上記パターン確定操作が行われると、情報処理装置10は、ユーザから、図3に例示した非表示機能のON/OFFやショートカット機能のON/OFFの設定を受け付ける(ステップS208、S209)。
【0043】
最後に、情報処理装置10は、これら入力・設定変更された内容を設定情報として保存する(ステップS210)。
【0044】
[手書きパターンの入力受付処理]
図5は、上記のようにして登録された手書きパターンの入力受付処理を説明するためのフローチャートである。ユーザが手書き入力装置19を介して、手書きパターンを入力すると、情報処理装置10は、入力された手書きパターンを読み出し(ステップS301)、上記図4のステップS205と同様に、解析、パラメータ化を行う(ステップS302)。
【0045】
続いて、情報処理装置10は、入力されたパターンから生成したパラメータと、設定記憶部15に保存された手書きパターン(登録パターン)のパラメータとを照合する(ステップS303)。ここで、入力されたパターンが、設定記憶部15に保存されたいずれの手書きパターンとも一致しない場合、情報処理装置10は、処理を終了する(ステップS306)。
【0046】
一方、入力されたパターンが設定記憶部15に保存された手書きパターンと一致する場合、情報処理装置10は、当該一致するパターンに対応する項目のショートカット機能がONに設定されているか否かを確認する(ステップS304)。
【0047】
前記確認の結果、入力された手書きパターンに一致する項目のショートカット機能がONに設定されていない場合、情報処理装置10は、当該項目の非表示機能欄(図3)をONからOFF、あるいは、OFFからONに更新する(ステップS305)。これにより、ユーザが入力した手書きパターンに対応する項目が表示あるいは非表示に切り替えられる。
【0048】
一方、入力された手書きパターンに一致する項目のショートカット機能がONに設定されている場合、情報処理装置10は、当該項目のリンク先欄(図3)を参照して、該当する項目のショートカット起動を行う(ステップS307)。これにより、ユーザが入力した手書きパターンに対応する項目がショートカット起動される。例えば、ユーザが入力した手書きパターンに対応する項目がフォルダである場合、待受け画面やデスクトップ画面から、直接、該当するフォルダの内容が表示される。また例えば、ユーザが入力した手書きパターンに対応する項目が、特定の機能項目である場合、当該機能項目に対応するプログラムが実行され、ユーザが望んだ機能を直ちに利用可能な状態になる。
【0049】
以上のように、本実施形態によれば、手書きパターンを入力することで、任意の項目の表示状態を制御することが可能になる。
【0050】
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態は、上記した第1の実施形態における項目の表示・非表示に代えて、利用制御情報を用いて項目の利用可否を制御するものである。構成および手書きパターンの登録処理は上記第1の実施形態と同様であるので、以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0051】
図6は、本実施形態の情報処理装置10の設定記憶部15に記憶される設定情報の構成例である。図3の設定情報との相違点は、表示制御情報に代えて利用制御情報が設定されている点である。
【0052】
例えば、アルバムAは、「ロック」欄がOFFとなっているため、項目一覧画面において選択し、その内容を閲覧する際に認証操作は不要である。一方、アルバムBは、「ロック」欄がONに指定されているため、項目一覧画面において選択しその内容を閲覧する際に認証操作が必要となる。本実施形態では、この認証時に入力するデータは、手書きパターン欄にて指定された手書きデータを要求することとする。その他暗証番号や各種のバイオメトリクスデータを用いることとしても良い。
【0053】
図7は、本実施形態における手書きパターン登録処理を説明するためのフローチャートである。図4のフローチャートとの相違点は、ステップS208aで、ロック機能ON・OFF設定を受け付ける点である。その他の動作は、上記した第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0054】
以上のように本実施形態によれば、非表示とするのではなく表示された項目にロックを掛け、以後、手書きパターンの入力により、当該手書きパターンに対応する項目の利用ロックあるいはロック解除を行うことが可能になる。
【0055】
[第3の実施形態]
続いて、本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態は、上記した第1、第2の実施形態における設定情報として登録された手書きパターンとの照合処理の前に、所定の入力モード切替操作を要求するものである。その他構成および手書きパターンの登録処理は上記第1、第2の実施形態と同様であるので、以下、第1、第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0056】
図8は、本実施形態における手書きパターン入力受付処理を説明するためのフローチャートである。図5のフローチャートとの最も大きな相違点は、ステップS401〜S403を経て、入力された手書きパターンが、予め設定された入力モード切替パターンと一致しているか否かを判定し、予め設定された入力モード切替パターンが入力された場合に、図4のステップS301〜S307に相当するステップS301以下の処理を実行するようにしている点である。
【0057】
以上のように、本実施形態によれば、入力モード切替パターンの入力を待つ動作モードでは、簡便な解析処理を行い、手書きパターンの入力モードでは、より精度の高い解析処理を行う等、手書きパターンの解析処理を複数段階に切り分けることが可能になる。これにより、例えば、パターンの入力の際の速度やリズムや、一筆ではない手書きパターンの書き順、パターン描画時に使用された指等の判別を行うことより、複雑なパターン入力に対応することが可能になる。
【0058】
[具体例]
続いて、上記第1の実施形態の構成を採った場合における画面遷移の具体例について図9〜図12を参照して詳細に説明する。
【0059】
図9は、本発明の第1の実施形態の具体的動作を説明するための画面遷移図である。図9(a)は、ユーザがカメラフォルダの中のフォルダ一覧を表示させている状態を示す図である。
【0060】
例えば、図10のように、フォルダ「友人とのパーティ」が非表示OFFと設定されている場合、図9(a)のようにフォルダ「友人とのパーティ」にカーソルを合わせた状態で、決定キーを押下すると、図9(c)のように、当該フォルダに収納された撮影画像を閲覧することが可能である。
【0061】
一方、図11のように、フォルダ「友人とのパーティ」が非表示ONと設定されている場合、図9(b)のようにフォルダ「友人とのパーティ」は非表示になる。図9(d)のように、ユーザがフォルダ「友人とのパーティ」を開くための手書きパターン(ジェスチャ)を入力すると、図9(c)のように、当該フォルダに収納された撮影画像を閲覧することが可能になる。
【0062】
また、図12のように、ショートカット機能ONと設定されている場合、ユーザは、待受け画面等の任意の画面から(図9(e)参照)、フォルダ「友人とのパーティ」を開くための手書きパターン(ジェスチャ)を入力すると、図9(c)のように当該フォルダに収納された撮影画像を閲覧することが可能になる。
【0063】
以上のように、本実施形態によれば、手書きパターンを登録することで、1ステップで目的の機能を起動することが可能となる。
【0064】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で、更なる変形・置換・調整を加えることができる。例えば、本発明は、携帯電話端末、PDA、PC(パーソナルコンピュータ)、各種組み込み機器や車載端末等の手書き入力装置を搭載または接続可能な情報処理装置一般に適用することが可能である。このとき、手書き入力装置は、装置本体に配設または優先接続されている必要はなく、例えば、リモートコントローラにて手書きパターンを入力するものとしてもよい。
【0065】
また、上記した実施形態では、手書きパターンの入力により、表示・非表示と、ロック・アンロックとを切り替え可能であるものとして説明したが、例えば、非表示となっている項目を表示状態に戻す場合と、表示されている項目を非表示状態とする場合とで、要求する操作内容を変えるようにしてもよい。例えば、手書きパターンの入力に加えて、暗証番号や各種バイオメトリクスデータの入力を要求するものとしてもよい。
【0066】
また、上記した実施形態では、項目の種類は問わないものとして説明したが、例えば、項目の種別等に応じて、要求する操作内容を変えるようにしてもよい。例えば、フォルダの表示・非表示の変更には、一筆書きの手書きパターンを用いるものとし、特定の機能項目の表示・非表示の変更には、第3の実施形態で説明したような、より複雑な手書きパターンを用いるものとしてもよい。
【0067】
また、上記した実施形態では、情報処理装置10のフォルダや機能を選択する例を挙げて説明したが、その他、階層構成を持つ多数の項目群の中から、任意の項目の選択を受け付ける場合にも適用することが可能である。
【0068】
また、例えば、各項目毎に、表示・非表示と、ロック・アンロックを重畳的に設定できるようにしてもよい。このようにすれば、ある項目を利用する際に、非表示OFF、ロック解除といった2段階の操作を要求することになり、より安全に運用することが可能になる。
【0069】
また、手書きパターンついても、上記した実施形態で例示した手書きされたパターンそのものに限らず、入力された手書きパターンに基づいて、図13に示すようなパターンの中から類似するパターンを選択して設定情報に登録し、照合・判定を行うものとしてもよい。また、図13に示した一筆書き可能なパターンのみならず、図14に示すような2画以上となるパターンを用いるものとしてもよい。
【0070】
さらに、手書きされたパターンと、登録されたパターンとを照合する際に、単に形状の一致不一致を判定するのではなく。図15に示すように当該手書きパターンが入力された際の軌跡(書き順)まで一致するか否かにより、判定を行うこととしてもよい。
【符号の説明】
【0071】
10 情報処理装置
11 CPU
12 バス
13 ROM
14 RAM
15 設定記憶部
16 キー入力部
17 表示制御部
18 表示部
19 手書き入力装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶する設定記憶部と、
前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更する制御部と、を備えること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記設定記憶部は、さらに、項目毎に、当該項目の利用を許可するか否かを示す利用制御情報の設定を受け付けて記憶可能であり、
前記利用制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の利用を制限するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた利用制御情報を変更する制御部と、を備える請求項1の情報処理装置。
【請求項3】
前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目が特定の機能の実行を要求する項目である場合、当該機能に対応するアプリケーションプログラムを実行する請求項1または2の情報処理装置。
【請求項4】
前記手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致するか否かの判定の開始前に、所定の入力モード切替パターンの手書き入力を要求する請求項1から3いずれか一の情報処理装置。
【請求項5】
項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶するステップと、
前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更するステップと、を含むこと、
を特徴とする項目表示制御方法。
【請求項6】
項目選択画面上の項目と、当該項目の利用を許可するか否かを示す利用制御情報と、前記利用制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶するステップと、
前記利用制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の利用を制限するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の利用制御情報を変更するステップと、を含むこと、
を特徴とする項目利用制御方法。
【請求項7】
項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶する処理と、
前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更する処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項8】
項目選択画面上の項目と、当該項目の利用を許可するか否かを示す利用制御情報と、前記利用制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶する処理と、
前記利用制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の利用を制限するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の利用制御情報を変更する処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項1】
項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶する設定記憶部と、
前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更する制御部と、を備えること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記設定記憶部は、さらに、項目毎に、当該項目の利用を許可するか否かを示す利用制御情報の設定を受け付けて記憶可能であり、
前記利用制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の利用を制限するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた利用制御情報を変更する制御部と、を備える請求項1の情報処理装置。
【請求項3】
前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目が特定の機能の実行を要求する項目である場合、当該機能に対応するアプリケーションプログラムを実行する請求項1または2の情報処理装置。
【請求項4】
前記手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致するか否かの判定の開始前に、所定の入力モード切替パターンの手書き入力を要求する請求項1から3いずれか一の情報処理装置。
【請求項5】
項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶するステップと、
前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更するステップと、を含むこと、
を特徴とする項目表示制御方法。
【請求項6】
項目選択画面上の項目と、当該項目の利用を許可するか否かを示す利用制御情報と、前記利用制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶するステップと、
前記利用制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の利用を制限するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の利用制御情報を変更するステップと、を含むこと、
を特徴とする項目利用制御方法。
【請求項7】
項目選択画面上の項目と、当該項目を表示するか否かを示す表示制御情報と、前記表示制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶する処理と、
前記表示制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の表示・非表示を制御するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の表示制御情報を変更する処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項8】
項目選択画面上の項目と、当該項目の利用を許可するか否かを示す利用制御情報と、前記利用制御情報を更新するためのキーとして用いる手書きパターンとを対応付けた設定情報を、ユーザから受け付けて記憶する処理と、
前記利用制御情報に従って前記項目選択画面上の項目の利用を制限するとともに、所定の入力装置から手書き入力された内容が前記予め登録された手書きパターンと一致する場合に、前記一致する手書きパターンと対応付けられた項目の利用制御情報を変更する処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−8697(P2011−8697A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−153965(P2009−153965)
【出願日】平成21年6月29日(2009.6.29)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月29日(2009.6.29)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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