説明

情報処理装置およびリモコンコード送信制御方法

【課題】リモコンコードを受信するための受信部を複数設けることなく、複数種のオペレーティングシステムそれぞれを制御することが可能な情報処理装置を実現する。
【解決手段】受信部20には、OS#1に対応した第1のリモコンコード群に属するリモコンコードをオペレーティングシステムに送信する第1のリモコンインタフェース部201と、OS#2に対応した第2のリモコンコード群に属するリモコンコードをオペレーティングシステムに送信する第1のリモコンインタフェース部202とが接続されている。BIOSは、本コンピュータ10によって実行されているオペレーティングシステムの種類に応じて、受信部20からオペレーティングシステムにリモコンコードを送信するための経路を、第1のリモコンインタフェース部201を経由する経路と、第2のリモコンインタフェース部202を経由する経路との間で切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、リモコンユニットから送信されるリモコンコードを受信するための受信部を含む、パーソナルコンピュータのような情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ビデオテープレコーダ、TV装置、のようなオーディオ・ビデオ(AV)機器は、リモコンユニットから送信される各種リモコンコードそれぞれに対応する各種機能を実行するように構成されている。
【0003】
特許文献1には、ビデオテープレコーダに設けられた受光部によって受信されたリモコンコードと、ビデオテープレコーダに接続されたTV装置に設けられた受光部によって受信されたリモコンコードとを、ビデオテープレコーダ内のマイクロコンピュータに送信するシステムが開示されている。このシステムにおいては、ビデオテープレコーダの受光部のみならず、TV装置の受光部も、ビデオテープレコーダ内のマイクロコンピュータを制御するためのリモコンコードを受信することができる。
【0004】
ところで、近年では、パーソナルコンピュータにおいても、AV機器と同様のAV機能の実現が要求されている。このようなパーソナルコンピュータにおいては、AV機器と同様に、リモコンユニットの操作のみでパーソナルコンピュータの各種動作を制御できるようにすることが必要である。
【特許文献1】特開平11−53873号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、通常、オペレーティングシステム毎にサポート可能なリモコンコードの種類は異なっている。このため、パーソナルコンピュータが対応可能なオペレーティングシステムの数が増えると、それに伴ってパーソナルコンピュータが対応することが要求されるリモコンユニットの数も増えることになる。さらに、通常、リモコンコードを受信するために必要なインタフェースの種類も、オペレーティングシステム毎に異なっている。
【0006】
もし、複数種のオペレーティングシステムに対応するためにリモコンユニットと受光部とを一対一で対応付けるというシステム構成を採用したならば、複数個の受光部をパーソナルコンピュータに装備しなければならなくなり、これによって部品点数の増加を招くことになる。また、複数個の受光部を有するパーソナルコンピュータにおいては、リモコンユニットからのリモコンコードが複数個の受光部それぞれによって受信されてしまい、これによって同一のリモコンコードが何度もオペレーティングシステムに送出されてしまう可能性もある。
【0007】
よって、リモコンコードを受信するための受信部(受光部)を複数設けることなく、サポートするリモコンコードの種類が異なる複数種のオペレーティングシステムそれぞれを制御することが可能な新たな機能の実現が必要である。
【0008】
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、リモコンコードを受信するための受信部を複数設けることなく、サポートするリモコンコードの種類が異なる複数種のオペレーティングシステムそれぞれを制御することが可能な情報処理装置およびリモコンコード送信制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するため、本発明は、情報処理装置であって、第1のオペレーティングシステムによってサポートされている第1のリモコンコード群が割り当てられたボタン群を含む第1のリモコンユニット、または第2のオペレーティングシステムによってサポートされている第2のリモコンコード群が割り当てられたボタン群を含む第2のリモコンユニット、から送信されるリモコンコードを受信する受信部と、前記受信部に接続され、前記受信部から送信される、前記第1のリモコンコード群に属するリモコンコードを前記情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムに送信するリモコンコード処理を実行するように構成された第1のインタフェース部と、前記受信部に接続され、前記受信部から送信される、前記第2のリモコンコード群に属するリモコンコードを前記情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムに送信するリモコンコード処理を実行するように構成された第2のインタフェース部と、前記情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムが前記第1のオペレーティングシステムおよび前記第2のオペレーティングシステムのいずれであるかを判別する判別手段と、前記情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムが前記第1のオペレーティングシステムである場合、前記受信部から前記第2のインタフェース部にリモコンコードが送信されるのを禁止し且つ前記第1のインタフェース部に前記リモコンコード処理の実行を許可し、前記情報処理装置によって実行されているオペレーティングシステムが前記第2のオペレーティングシステムである場合、前記受信部から前記第2のインタフェース部へのリモコンコードの送信を許可し且つ前記第1のインタフェース部による前記リモコンコード処理の実行を禁止する制御手段とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、リモコンコードを受信するための受信部を複数設けることなく、サポートするリモコンコードの種類が異なる複数種のオペレーティングシステムそれぞれを制御することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成を説明する。この情報処理装置は、例えば、ノートブック型の携帯型パーソナルコンピュータ10として実現されている。
【0012】
図1は、パーソナルコンピュータ10のディスプレイユニットを開いた状態を示す斜視図である。本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。
【0013】
ディスプレイユニット12には、TFT−LCD(Thin Film Transistor Liquid Crystal Display)17から構成される表示装置が組み込まれている。ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11に対して開放位置と閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。
【0014】
コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13、本コンピュータ10を電源オン/オフするためのパワーボタン14、各種操作ボタンを含む操作パネル15、およびタッチパッド16などが配置されている。
【0015】
また、コンピュータ本体11の正面には、本コンピュータ10の機能を制御する外部のリモコンユニットから送信されるリモコン信号(リモートコントロール信号)を受信するための受信部20が設けられている。受信部20は、赤外線信号を受信するための受光部を備えている。
【0016】
図2は、本コンピュータ10のシステム構成を示すブロック図である。
【0017】
本コンピュータ10は、図2に示されているように、CPU111、主メモリ112、ノースブリッジ113、グラフィクスコントローラ114、ビデオメモリ(VRAM)115、サウスブリッジ116、ハードディスクドライブ(HDD)117、光ディスクドライブ(ODD)118、TVチューナ119、BIOS−ROM120、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)121、および電源回路122等を備えている。
【0018】
CPU111は本コンピュータ10の動作を制御するプロセッサであり、ハードディスクドライブ(HDD)118から主メモリ112にロードされる、オペレーティングシステム、および各種アプリケーションプログラムを実行する。本コンピュータ10においては、第1のオペレーティングシステム(以下、OS#1と称する)または第2のオペレーティングシステム(以下、OS#2と称する)がハードディスクドライブ(HDD)118に予めインストールされている。
【0019】
OS#1がインストールされているならば、本コンピュータ10のパワーオンに応答してOS#1がブートアップされる。一方、OS#2がインストールされているならば、本コンピュータ10のパワーオンに応答してOS#2がブートアップされる。
【0020】
OS#1は、第1のリモコンコード群をサポートするように構成されている。すなわち、OS#1は、第1のリモコンコード群に属するリモコンコードそれぞれに対応する機能を実行することができる。第1のリモコンコード群に属するリモコンコードを受信したとき、OS#1は、その受信したリモコンコードに対応する機能を実行する。
【0021】
第1のリモコンコード群は、例えば、本コンピュータ10のパワーオン/パワーオフを指示するリモコンコード、予め決められた特定のアプリケーションプログラムを起動するためのリモコンコード、カーソルを移動するためのリモコンコード等を含んでいる。
【0022】
OS#2は、第1のリモコンコード群とは異なる第2のリモコンコードをサポートするように構成されている。すなわち、OS#2は、第2のリモコンコード群に属するリモコンコードそれぞれに対応する機能を実行することができる。第2のリモコンコード群に属するリモコンコードを受信したとき、OS#2は、その受信したリモコンコードに対応する機能を実行する。
【0023】
第2のリモコンコード群は、例えば、本コンピュータ10のパワーオン/パワーオフを指示するリモコンコード、オーディオデータの再生を制御するための幾つかのリモコンコード、ビデオデータの再生を制御するための幾つかのリモコンコード、TV放送番組の受信および再生を制御するための幾つかのリモコンコード、カーソルを移動するためのリモコンコード等を含んでいる。
【0024】
本コンピュータ10のパワーオン/パワーオフを指示するリモコンコード、およびカーソルを移動するためのリモコンコードの各々は、第1のリモコンコード群と第2のリモコンコード群に共通のリモコンコードである。
【0025】
また、CPU111は、BIOS−ROM120に格納されたBIOS(Basic Input Output System)も実行する。BIOSはハードウェア制御のためのプログラムである。
【0026】
ノースブリッジ113は、CPU111のローカルバスとサウスブリッジ116との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ113は、主メモリ112をアクセス制御するメモリコントローラを備えている。また、ノースブリッジ113は、AGP(Accelerated Graphics Port)バスなどを介してグラフィクスコントローラ114との通信を実行する機能も有している。
【0027】
グラフィクスコントローラ114は本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17を制御する表示コントローラである。このグラフィクスコントローラ114は、OSまたはアプリケーションプログラムによってビデオメモリ(VRAM)115に書き込まれた表示データに対応する映像信号をLCD17に送出する。
【0028】
サウスブリッジ116は、LPC(Low Pin Count)バス上の各デバイス、およびPCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ116は、HDD117およびODD118を制御するための、IDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。
【0029】
HDD117は、各種ソフトウェア及びデータを格納するストレージデバイスである。光ディスクドライブ(ODD)118は、DVDタイトルのようなビデオコンテンツが格納されたDVDメディア、音楽データが格納されたCDメディア等を駆動するためのドライブユニットである。TVチューナ119はTV放送番組データを受信するためのデバイスであり、PCIバスに接続されている。
【0030】
エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)121は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード(KB)13およびタッチパッド16を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。本コンピュータ10がパワーオンされているかパワーオフされているかにかかわらず、EC/KBC124は、電源回路122からの電力によって常時パワーオンされている。このEC/KBC124は、電源回路122と共同して、ユーザによるパワーボタン14の操作に応答して本コンピュータ10をパワーオン/パワーオフする処理を実行する。電源回路122は、本コンピュータ10に内蔵されたバッテリ123からの電力、またはACアダプタ124を介して外部から供給される電力を用いて、本コンピュータ10内の各コンポーネントに供給すべき電力を生成する。
【0031】
さらに、本コンピュータ10は、第1のリモコンインタフェース部201と、第2のリモコンインタフェース部202とを備えている。これらリモコンインタフェース部201,202の各々は、受信部20が外部のリモコンユニットから受信したリモコンコードをオペレーティングシステムに送信するためのインタフェースである。
【0032】
第1のリモコンインタフェース部201は、主として、受信部20とOS#1との間のインタフェースために使用されるインタフェース部である。この第1のリモコンインタフェース部201は、例えばEC/KBC121内に設けられており、IC(Inter-IC)バスのような信号線路を介して受信部20に接続されている。第1のリモコンインタフェース部201は、受信部20から送信される、第1のリモコンコード群に属するリモコンコード(共通のリモコンコードも含む)を、CPU111によって現在実行されているオペレーティングシステムに送信するリモコンコード処理を実行する。この第1のリモコンインタフェース部201は、第1のリモコンコード群に属する全てのリモコンコード(共通のリモコンコードも含む)をオペレーティングシステムに送信できるように構成されている。
【0033】
具体的には、第1のリモコンインタフェース部201によって受信部20から受信されたリモコンコードが第1のリモコンコード群に属するリモコンコード(共通のリモコンコードも含む)であるならば、第1のリモコンインタフェース部201は、受信したリモコンコードを、CPU111によって現在実行されているオペレーティングシステムに送信するリモコンコード処理を実行する。一方、受信されたリモコンコードが第1のリモコンコード群(共通のリモコンコードも含む)に属さないリモコンコードであるならば、第1のリモコンインタフェース部201は、受信したリモコンコードを破棄する。
【0034】
第1のリモコンインタフェース部201からオペレーティングシステムへのリモコンコードの送信は、第1のリモコンインタフェース部201とオペレーティングシステムとの間の通信を利用して実行される。
【0035】
第2のリモコンインタフェース部202は、主として、受信部20とOS#2との間のインタフェースために使用されるインタフェース部である。第2のリモコンインタフェース部202は、例えばサウスブリッジ116内に設けられており、USB(Universal Serial Bus)のような信号線路を介して受信部20に接続されている。第2のリモコンインタフェース部202は、受信部20から送信される、第2のリモコンコード群に属するリモコンコード(共通のリモコンコードも含む)を、CPU111によって現在実行されているオペレーティングシステムに送信するリモコンコード処理を実行する。この第2のリモコンインタフェース部202は、第2のリモコンコード群に属する全てのリモコンコード(共通のリモコンコードも含む)をオペレーティングシステムに送信できるように構成されている。第2のリモコンインタフェース部202は、例えば、USBコントローラ203から構成されている。
【0036】
第2のリモコンインタフェース部202からオペレーティングシステムへのリモコンコードの送信は、第2のリモコンインタフェース部202とオペレーティングシステムとの間の通信を利用して実行される。
【0037】
本コンピュータ10は、OS#1に対応する第1のリモコンユニットの制御とOS#2に対応する第2のリモコンユニットの制御とを、一つの受信部20を用いて実行するために、リモコンコード送信制御機能を有している。第1のリモコンユニットは第1のリモコンコード群が割り当てられたボタン群を有しており、ユーザによって押されたボタンに対応するリモコンコードを赤外線信号によって出力する。第2のリモコンユニットは第2のリモコンコード群が割り当てられたボタン群を有しており、ユーザによって押されたボタンに対応するリモコンコードを赤外線信号によって出力する。
【0038】
第1のリモコンユニットおよび第2のリモコンユニットは、OS#1およびOS#2にそれぞれ一対一で対応している。したがって、本コンピュータ10にOS#1がインストールされている場合、ユーザは、本コンピュータ10の動作を制御するために第1のリモコンユニットを操作する。また、本コンピュータ10にOS#2がインストールされている場合、ユーザは、本コンピュータ10の動作を制御するために第2のリモコンユニットを操作する。
【0039】
もちろん、共通のリモコンコードに対応する機能をオペレーティングシステムに実行させる場合には、実行されているオペレーティングシステムの種類に関係なく、ユーザは第1のリモコンユニットおよび第2のリモコンユニットのどちらを使用してもよい。
【0040】
リモコンコード送信制御機能は、本コンピュータ10に内蔵された一つの受信部20によって第1および第2の2つのリモコンユニットの双方を使用できるようにするための機能である。このリモコンコード送信制御機能は、本コンピュータ10によって実行されるオペレーティングシステムの種類に応じて、受信部20からオペレーティングシステムにリモコンコードを送信するための経路を、第1のリモコンインタフェース部201を経由する経路と、第2のリモコンインタフェース部202を経由する経路との間で切り替えることによって実現される。
【0041】
もし本コンピュータ10によって実行されているオペレーティングシステムがOS#1であるならば、第1のリモコンインタフェース部201を経由する経路のみが有効化され、第2のリモコンインタフェース部202を経由する経路は無効化される。よって、第1のリモコンユニットから送信される全てのリモコンコードは、第1のリモコンインタフェース部201を介して、OS#1に送信される。第1のリモコンインタフェース部201は第1のリモコンコード群に属する全てのリモコンコードを扱うことができるので、第1のリモコンユニットから送信される全てのリモコンコードを正常にOS#1に送信することができる。第2のリモコンインタフェース部202は無効化されるので、例えば、共通リモコンコードのようなリモコンコードが、第1のリモコンインタフェース部201および第2のリモコンインタフェース部202をそれぞれ介してOS#1に誤って2重に送信されてしまうこともない。
【0042】
一方、もし本コンピュータ10によって実行されているオペレーティングシステムがOS#2であるならば、第2のリモコンインタフェース部202を経由する経路のみが有効化され、第1のリモコンインタフェース部201を経由する経路は無効化される。よって、第2のリモコンユニットから送信される全てのリモコンコードは、第2のリモコンインタフェース部201を介して、OS#2に送信される。第2のリモコンインタフェース部201は第2のリモコンコード群に属する全てのリモコンコードを扱うことができるので、第2のリモコンユニットから送信される全てのリモコンコードを正常にOS#2に送信することができる。第1のリモコンインタフェース部201は無効化されるので、例えば、共通リモコンコードのようなリモコンコードが、第1のリモコンインタフェース部201および第2のリモコンインタフェース部202をそれぞれ介してOS#2に誤って2重に送信されてしまうこともない。
【0043】
上述のリモコンコード送信制御機能は、BIOSによって実行される。
【0044】
図3は、BIOSの機能構成を示している。
【0045】
BIOSは、リモコンコード送信制御機能を実行するためのソフトウェアモジュールとして、OS判別部501、およびインタフェース制御部502を備えている。OS判別部501は、本コンピュータ10によって実行されているオペレーティングシステムがOS#1およびOS#2のいずれであるかを判別する。
【0046】
本コンピュータ10によって実行されているオペレーティングシステムがOS#1であることがOS判別部501によって判別されたならば、インタフェース制御部502は、受信部20から第2のリモコンインタフェース部202にリモコンコードが送信されるのを禁止し且つ第1のリモコンインタフェース部201にリモコンコード処理の実行を許可する。この結果、第1のリモコンインタフェース部201を経由する経路のみを有効化でき、第2のリモコンインタフェース部202を経由する経路を無効化することができる。
【0047】
一方、もし本コンピュータ10によって実行されているオペレーティングシステムがOS#2であることがOS判別部501によって判別されたならば、インタフェース制御部502は、受信部20から第2のリモコンインタフェース部202へのリモコンコードの送信を許可し且つ第1のリモコンインタフェース部201によるリモコンコード処理の実行を禁止する。この結果、第2のリモコンインタフェース部202を経由する経路のみを有効化でき、第1のリモコンインタフェース部201を経由する経路を無効化することができる。リモコンコード処理の実行が禁止されても、受信部20から第1のリモコンインタフェース部201へのリモコンコードの送信は禁止されていないので、第1のリモコンインタフェース部201は、例えば、第2のリモコンユニットから送信される、本コンピュータ10のパワーオンを指示するリモコンコードを受信することができる。EC/KBC121内に設けられている第1のリモコンインタフェース部201には常時電力が供給されている。よって、第1のリモコンインタフェース部201は、第1のリモコンユニットまたは第2のリモコンユニットから送信される、本コンピュータ10のパワーオンを指示するリモコンコードの受信に応答して、本コンピュータ10をパワーオンする処理を電源回路122と共同して実行することができる。
【0048】
次に、図4を参照して、リモコンコード送信制御機能を実現するためのハードウェア構成について説明する。
【0049】
図4は、受信部20およびその周辺のハードウェア構成を示している。
【0050】
上述したように、本実施形態においては、2種類のリモコンユニットがサボートされている。リモコンユニット301は上述の第1のリモコンユニットであり、OS#1を制御するために使用される。リモコンユニット302は上述の第2のリモコンユニットであり、OS#2を制御するために使用される。
【0051】
受信部20は、第1のリモコンユニット301または第2のリモコンユニット302から送信されるリモコンコードを受信する。この受信部20は、受光部211と、リモコンレシーバ212とを備えている。
【0052】
受光部211は、第1のリモコンユニット301または第2のリモコンユニット302から送信される赤外線信号を受信する。受光部211によって受信された赤外線信号は受光部211によって電気信号に変換される。リモコンレシーバ212は、受光部211によって受信された赤外線信号から、第1のリモコンコード群および第2のリモコンコード群の双方を抽出できるように構成されている。すなわち、リモコンレシーバ212は、受光部211によって受信された赤外線信号を復調することにより、受光部211によって受信された赤外線信号つまり受光部211から出力される電気信号から、第1のリモコンコード群に属する各リモコンコードと第2のリモコンコード群に属する各リモコンコードとを抽出することができる。リモコンレシーバ212は、抽出したリモコンコードをICバスのような信号線Aを介して第1のリモコンインタフェース部201に送信すると共に、抽出したリモコンコードをUSBのような信号線Bを介して第2のリモコンインタフェース部202に送信する。
【0053】
受信部20内のリモコンレシーバ212と第2のリモコンインタフェース部202との間には、スイッチ回路401が接続されている。スイッチ回路401は、例えば、転送ゲートなどから構成されている。BIOSは、スイッチ回路401をオン/オフすることにより、受信部20から第2のリモコンインタフェース部202へのリモコンコードの送信を許可または禁止することができる。スイッチ回路401をオン/オフするためのスイッチ制御信号は、例えば、EC/KBC121から出力される。BIOSは、EC/KBC121内のレジスタにスイッチ回路401のオンまたはオフを指示するデータを書き込むことにより、スイッチ回路401をオン/オフするためのスイッチ制御信号をEC/KBC121に出力させることができる。
【0054】
本コンピュータ10によって実行されているオペレーティングシステムがOS#1であるならば、基本的には、ユーザによって操作されるリモコンユニットはリモコンユニット301である。したがって、OS#1が起動された場合においては、リモコンユニット301からのリモコンコードは受信部206および信号線Aを介して第1のリモコンインタフェース部201に送られる。信号線Bはスイッチ回路401によって切断されているので、リモコンコードは第2のリモコンインタフェース部202には送出されない。よって、共通リモコンコードのようなリモコンコードが、OS#1に誤って2重に送信されてしまうこともない。
【0055】
第1のリモコンインタフェース部201は、受信したリモコンコードを実行中のオペレーティングシステムに送信するリモコンコード処理を実行する。第1のリモコンインタフェース部201からオペレーティングシステムへのリモコンコードの送信は、例えば、BIOS、および第1のリモコンドライバ(リモコンドライバ#1)を介して実行される。第1のリモコンドライバ(リモコンドライバ#1)は、例えばOS#1に対応したドライバプログラムとして実現されており、第1のリモコンインタフェース部201から受け取ったリモコンコードをOS#1に送信する。この場合、もし第1のリモコンインタフェース部201から受け取ったリモコンコードが特定のアプリケーションの起動を指示するリモコンコードであるならば、第1のリモコンドライバ(リモコンドライバ#1)は、そのリモコンコードを特定のアプリケーションの起動を指示するコマンドに変換し、そのコマンドをOS#1に送信する。
【0056】
本コンピュータ10によって実行されているオペレーティングシステムがOS#2であるならば、基本的には、ユーザによって操作されるリモコンユニットはリモコンユニット302である。スイッチ回路401はBIOSによってオンされる。したがって、OS#2が起動された場合においては、リモコンユニット302からのリモコンコードは、信号線Aを介して第1のリモコンインタフェース部201に送られると共に、信号線Bを介して第2のリモコンインタフェース部201に送られる。第1のリモコンインタフェース部201によるリモコン処理の実行はBIOSによって禁止されているので、第1のリモコンインタフェース部201からOSへのリモコンコードの送信は実行されない。共通リモコンコードのようなリモコンコードが、OS#2に誤って2重に送信されてしまうこともない。
【0057】
第2のリモコンインタフェース部202は、リモコンユニット302からのリモコンコードを、現在実行されているオペレーティングシステム(OS#2)に送信する。第2のリモコンインタフェース部202からオペレーティングシステム(OS#2)へのリモコンコードの送信は、例えば、第2のリモコンドライバ(リモコンドライバ#2)を介して実行される。第2のリモコンドライバ(リモコンドライバ#2)はOS#2に対応したドライバプログラムであり、例えば、HID(human interface device)と称されるUSBデバイスをUSBコントローラ203を介してアクセスするためのドライバプログラムとして実現されている。
【0058】
次に、図5のフローチャートを参照して、BIOSによって実行されるリモコンコード送信制御処理の手順を説明する。
【0059】
本コンピュータ10がパワーオンされたことに応答して、BIOSは、HDD117に格納されているオペレーティングシステム(OS#1またはOS#2)をブートする処理を開始する(ステップS101)。そして、BIOSは、例えば、オペレーティングシステムのブートローダ等に記述されているOS識別情報をリードすることにより、ブートしたオペレーティングシステムの種別を判別する(ステップS102)。このステップS102においては、ブートしたオペレーティングシステムがOS#1およびOS#2のいずれであるかが判別される。
【0060】
ブートしたオペレーティングシステムがOS#1であるならば(ステップS102のYES)、BIOSは、受信部20から第2のリモコンインタフェース部202へのリモコンコードの送信を禁止するためにスイッチ回路401をオフする(ステップS104)。次いで、BIOSは、EC/KBC121にコマンドを送信して、第1のリモコンインタフェース部201によるリモコンコード処理の実行を許可する(ステップS105)。
【0061】
もし、ブートしたオペレーティングシステムがOS#2であるならば(ステップS102のNO)、BIOSは、受信部20から第2のリモコンインタフェース部202へのリモコンコードの送信を許可するためにスイッチ回路401をオンする(ステップS106)。次いで、BIOSは、EC/KBC121にコマンドを送信して、第1のリモコンインタフェース部201によるリモコンコード処理の実行を禁止する(ステップS107)。
【0062】
図6は、実行されるオペレーティングシステムの種類と、2つのリモコンインタフェース部201,202との関係を示している。
【0063】
実行されるオペレーティングシステムがOS#1であれば、第1のリモコンインタフェース部201を介したリモコンコードの送信経路が有効となり、第2のリモコンインタフェース部202を介したリモコンコードの送信経路は無効となる。実行されるオペレーティングシステムがOS#2であれば、第1のリモコンインタフェース部201を介したリモコンコードの送信経路が無効となり、第2のリモコンインタフェース部202を介したリモコンコードの送信経路は有効となる。
【0064】
次に、図7を参照して、リモコンコード送信制御機能を実現するための具体的なハードウェア構成の他の例について説明する。
【0065】
受信部20は、受光部211と、2つのリモコンレシーバ212A,212Bとを備えている。受光部211によって受信された赤外線信号は、リモコンレシーバ212A,212Bにそれぞれ供給される。
【0066】
リモコンレシーバ212Aは、OS#1に対応するリモコンコードを出力するためのレシーバであり、受光部211によって受信された赤外線信号から、第1のリモコンコード群(共通のリモコンコードも含む)を抽出するように構成されている。すなわち、リモコンレシーバ212Aは、受光部211によって受信された赤外線信号を復調することにより、受光部211によって受信された赤外線信号つまりリモコンレシーバ212から出力される電気信号から、第1のリモコンコード群(共通のリモコンコードも含む)に属するリモコンコードを抽出し、抽出したリモコンコードを信号線Aを介して第1のリモコンインタフェース部201に送信する。
【0067】
リモコンレシーバ212Bは、OS#2に対応するリモコンコードを出力するためのレシーバであり、受光部211によって受信された赤外線信号から、第2のリモコンコード群(共通のリモコンコードも含む)を抽出するように構成されている。すなわち、リモコンレシーバ212Bは、受光部211によって受信された赤外線信号を復調することにより、受光部211によって受信された赤外線信号つまり受光部211から出力される電気信号から、第2のリモコンコード群(共通のリモコンコードも含む)に属するリモコンコードを抽出し、抽出したリモコンコードを信号線Bを介して第2のリモコンインタフェース部202に送信する。
【0068】
このように、OS#1およびOS#2にそれぞれ対応する2つのリモコンレシーバ212A,212Bを設けることにより、OS#1およびOS#2それぞれがサポートするコード体系に合ったリモコンコードをOS#1およびOS#2にそれぞれ出力することができる。例えば、リモコンレシーバ212Aは、第1のリモコンコード群(共通のリモコンコードも含む)に属する各リモコンコードをOS#1用のコードに変換して出力することができ、またリモコンレシーバ212Bは、第2のリモコンコード群(共通のリモコンコードも含む)に属する各リモコンコードをOS#2用のコードに変換して出力することができる。よって、たとえ、ある共通の機能に対応するリモコンコードがOS#1とOS#2との間で異なる場合でも、当該機能に対応する正しいリモコンコードをOS#1およびOS#2にそれぞれ送信することが可能となる。
【0069】
信号線Bには、上述のスイッチ回路401は挿入されていない。リモコンレシーバ212Bは、EC/KBC121からの制御信号によってアクティブ状態(例えば電源オン状態)またはインアクティブ状態(例えば電源オフ状態)に設定される。BIOSは、受信部20から第2のリモコンインタフェース部202へのリモコンコードの送信を許可または禁止するために、EC/KBC121から出力される制御信号を制御することによってリモコンレシーバ212Bの動作を許可または禁止する。
【0070】
すなわち、本コンピュータ10によって実行されているオペレーティングシステムがOS#1であれば、リモコンレシーバ212BはBIOSによってインアクティブ状態に設定される。リモコンレシーバ212Bは動作しないので、受信部20によって受信されたリモコンコードは第2のリモコンインタフェース部202には送信されず、第1のリモコンインタフェース部201にのみ送信される。
【0071】
一方、本コンピュータ10によって実行されているオペレーティングシステムがOS#2であれば、リモコンレシーバ212BはBIOSによってアクティブ状態に設定される。この場合、受信部20によって受信されたリモコンコードは、第1のリモコンインタフェース部202および第2のリモコンインタフェース部202にそれぞれ送信される。第2のリモコンインタフェース部202によるコマンド処理の実行はBIOSによって禁止されるので、第2のリモコンインタフェース部202からOS#2へのリモコンコードの送信は実行されない。
【0072】
次に、図8のフローチャートを参照して、BIOSによって実行されるリモコンコード送信制御処理の手順の他の例を説明する。この図8の手順は、図7の構成に対応するものである。
【0073】
本コンピュータ10がパワーオンされたことに応答して、BIOSは、HDD117に格納されているオペレーティングシステム(OS#1またはOS#2)をブートする処理を開始する(ステップS201)。そして、BIOSは、例えば、オペレーティングシステムのブートローダ等に記述されているOS識別情報をリードすることにより、ブートしたオペレーティングシステムの種別を判別する(ステップS202)。このステップS202においては、ブートしたオペレーティングシステムがOS#1およびOS#2のいずれであるかが判別される。
【0074】
ブートしたオペレーティングシステムがOS#1であるならば(ステップS202のYES)、BIOSは、受信部20から第2のリモコンインタフェース部202へのリモコンコードの送信を禁止するために、リモコンレシーバ212Bをインアクティブ状態(例えば電源オフ状態)に設定してリモコンレシーバ212Bの動作を禁止する(ステップS204)。次いで、BIOSは、EC/KBC121にコマンドを送信して、第1のリモコンインタフェース部201によるリモコンコード処理の実行を許可する(ステップS205)。
【0075】
もし、ブートしたオペレーティングシステムがOS#2であるならば(ステップS202のNO)、BIOSは、受信部20から第2のリモコンインタフェース部202へのリモコンコードの送信を許可するために、リモコンレシーバ212Bをアクティブ状態(例えば電源オン状態)に設定してリモコンレシーバ212Bの動作を許可する(ステップS206)。次いで、BIOSは、EC/KBC121にコマンドを送信して、第1のリモコンインタフェース部201によるリモコンコード処理の実行を禁止する(ステップS207)。
【0076】
以上のように、本実施形態においては、本コンピュータ10によって実行されるオペレーティングシステムの種類に応じて、受信部20からオペレーティングシステムにリモコンコードを送信するための経路が、第1のリモコンインタフェース部201を経由する経路と、第2のリモコンインタフェース部202を経由する経路との間で切り替えられる。このリモコンコード送信制御機能により、本コンピュータ10に内蔵された一つの受信部20によって、換言すれば、本コンピュータ10に内蔵された一つの受光部211によって、2つのOSそれぞれをリモコンユニットから制御することが可能となる。
【0077】
つまり、通常は、前述したように、複数種のOSそれぞれをリモコンユニットからの操作で制御できるようにするためにはOS毎に専用の受光部を設けることが必要となるが、本実施形態では、本コンピュータ10に内蔵された一つの受光部211によって、複数種のOSそれぞれをリモコンユニットからの操作で制御することが可能となる。
【0078】
なお、第2のリモコンインタフェース部202は必ずしもUSBコントローラによって実現する必要はなく、例えば、各種OSからアクセス可能な汎用I/Oコントローラによって実現してもよい。
【0079】
また、上述の実施形態では、OS#1およびOS#2のいずれか一方のみがハードディスクドライブ(HDD)118にインストールされている場合を説明したが、OS#1およびOS#2の双方をハードディスクドライブ(HDD)118に予めインストールしておき、OS#1およびOS#2のいずれか一方を選択的にブートして本コンピュータ10によって実行するようにしてもよい。
【0080】
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の概観を示す斜視図。
【図2】図1に示されている情報処理装置のシステム構成例を示すブロック図。
【図3】図1に示されている情報処理装置で用いられるBIOSの機能構成を示すブロック図。
【図4】図1に示されている情報処理装置に設けられた受信部およびその周辺のハードウェア構成を示すブロック図。
【図5】図1に示されている情報処理装置によって実行されるリモコンコード送信制御処理の手順を示すフローチャート。
【図6】図1に示されている情報処理装置において使用される、オペレーティングシステムの種類と使用されるリモコンインタフェース部との関係を説明するための図。
【図7】図1に示されている情報処理装置に設けられた受信部およびその周辺のハードウェア構成の他の例を示すブロック図。
【図8】図1に示されている情報処理装置によって実行されるリモコンコード送信制御処理の他の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0082】
10…コンピュータ、20…受信部、111…CPU、201…第1のリモコンインタフェース部、202…第1のリモコンインタフェース部、211…受光部、212,212A,212B…リモコンレシーバ、301,302…リモコンユニット、401…スイッチ回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
第1のオペレーティングシステムによってサポートされている第1のリモコンコード群が割り当てられたボタン群を含む第1のリモコンユニット、または第2のオペレーティングシステムによってサポートされている第2のリモコンコード群が割り当てられたボタン群を含む第2のリモコンユニット、から送信されるリモコンコードを受信する受信部と、
前記受信部に接続され、前記受信部から送信される、前記第1のリモコンコード群に属するリモコンコードを前記情報処理装置によって実行されているオペレーティングシステムに送信するリモコンコード処理を実行するように構成された第1のインタフェース部と、
前記受信部に接続され、前記受信部から送信される、前記第2のリモコンコード群に属するリモコンコードを前記情報処理装置によって実行されているオペレーティングシステムに送信するリモコンコード処理を実行するように構成された第2のインタフェース部と、
前記情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムが前記第1のオペレーティングシステムおよび前記第2のオペレーティングシステムのいずれであるかを判別する判別手段と、
前記情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムが前記第1のオペレーティングシステムである場合、前記受信部から前記第2のインタフェース部にリモコンコードが送信されるのを禁止し且つ前記第1のインタフェース部に前記リモコンコード処理の実行を許可し、前記情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムが前記第2のオペレーティングシステムである場合、前記受信部から前記第2のインタフェース部へのリモコンコードの送信を許可し且つ前記第1のインタフェース部による前記リモコンコード処理の実行を禁止する制御手段とを具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1のリモコンコード群および第2のリモコンコード群の各々は、前記第1のリモコンコード群と前記第2のリモコンコード群とに共通のリモコンコードを含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1のインタフェース部は、前記第1のリモコンユニットまたは前記第2のリモコンユニットから送信される、前記情報処理装置のパワーオンを指示するリモコンコードを前記受信部を介して受信した場合、前記情報処理装置をパワーオンするための処理を実行することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受信部は、前記第1のリモコンユニットまたは前記第2のリモコンユニットから送信される赤外線信号を受信する受光部と、前記受光部によって受信された赤外線信号から、前記第1のリモコンコード群に属するリモコンコードおよび前記第2のリモコンコード群に属するリモコンコードを抽出し、抽出したリモコンコードを前記第1のインタフェース部および前記第2のインタフェース部にそれぞれ送信するリモコンレシーバとを含み、前記リモコンレシーバはスイッチ回路を介して前記第2のインタフェース部に接続されており、
前記制御手段は、前記情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムが前記第1のオペレーティングシステムである場合、前記受信部から前記第2のインタフェース部にリモコンコードが送信されるのを禁止するために前記スイッチ回路をオフし、前記情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムが前記第2のオペレーティングシステムである場合、前記受信部から前記第2のインタフェース部へのリモコンコードの送信を許可するために前記スイッチ回路をオンすることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受信部は、前記第1のリモコンユニットまたは前記第2のリモコンユニットから送信される赤外線信号を受信する受光部と、前記受光部によって受信された赤外線信号から前記第1のリモコンコード群に属するリモコンコードを抽出し、前記抽出したリモコンコードを前記第1のインタフェース部に送信する第1のリモコンレシーバと、前記受光部によって受信された赤外線信号から前記第2のリモコンコード群に属するリモコンコードを抽出し、前記抽出したリモコンコードを前記第2のインタフェース部に送信する第2のリモコンレシーバとを含み、
前記制御手段は、前記情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムが前記第1のオペレーティングシステムである場合、前記受信部から前記第2のインタフェース部にリモコンコードが送信されるのを禁止するために前記第2のリモコンレシーバの動作を禁止し、前記情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムが前記第2のオペレーティングシステムである場合、前記受信部から前記第2のインタフェース部へのリモコンコードの送信を許可するために前記第2のリモコンレシーバの動作を許可することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムに対して第1のオペレーティングシステムによってサポートされている第1のリモコンコード群を送信するリモコンコード処理を実行するための第1のインタフェース部と、前記情報処理装置によって実行されているオペレーティングシステムに第2のオペレーティングシステムによってサポートされている第2のリモコンコード群を送信するリモコンコード処理を実行するための第2のインタフェース部とを選択的に使用することによって、前記情報処理装置によって実行されているオペレーティングシステムへのリモコンコードの送信を制御するリモコンコード送信制御方法であって、
前記情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムが前記第1のオペレーティングシステムおよび前記第2のオペレーティングシステムのいずれであるかを判別するステップと、
前記情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムが前記第1のオペレーティングシステムである場合、前記情報処理装置に設けられた受信部によって受信される、前記第1のリモコンコード群が割り当てられたボタン群を含む第1のリモコンユニットまたは前記第2のリモコンコード群が割り当てられたボタン群を含む第2のリモコンユニットから送信されるリモコンコードが、第2のインタフェース部に送信されるのを禁止する処理と、前記第1のインタフェース部に前記リモコンコード処理の実行を許可する処理とを実行するステップと、
前記情報処理装置によって実行されるオペレーティングシステムが前記第2のオペレーティングシステムである場合、前記受信部によって受信されるリモコンコードが前記第2のインタフェース部へ送信されるのを許可する処理と、前記第1のインタフェース部による前記リモコンコード処理の実行を禁止する処理とを実行するステップとを具備することを特徴とするリモコンコード送信制御方法。
【請求項7】
前記第1のリモコンコード群および第2のリモコンコード群の各々は、前記第1のリモコンコード群と前記第2のリモコンコード群とに共通のリモコンコードを含むことを特徴とする請求項6記載のリモコンコード送信制御方法。
【請求項8】
前記第1のインタフェース部が前記第1のリモコンユニットまたは前記第2のリモコンユニットから送信される、前記情報処理装置のパワーオンを指示するリモコンコードを前記受信部を介して受信した場合、前記情報処理装置をパワーオンするための処理を実行するステップをさらに具備することを特徴とする請求項6記載のリモコンコード送信制御方法。
【請求項9】
前記受信部は、前記第1のリモコンユニットまたは前記第2のリモコンユニットから送信される赤外線信号を受信する受光部と、前記受光部によって受信された赤外線信号から、前記第1のリモコンコード群に属するリモコンコードおよび前記第2のリモコンコード群に属するリモコンコードを抽出し、抽出したリモコンコードを前記第1のインタフェース部および前記第2のインタフェース部にそれぞれ送信するリモコンレシーバとを含み、前記リモコンレシーバはスイッチ回路を介して前記第2のインタフェース部に接続されており、
前記受信部によって受信されるリモコンコードが前記第2のインタフェース部へ送信されるのを禁止する処理は、前記スイッチ回路をオフする処理を含み、
前記受信部によって受信されるリモコンコードが前記第2のインタフェース部へ送信されるのを許可する処理は、前記スイッチ回路をオンする処理を含むことを特徴とする請求項6記載のリモコンコード送信制御方法。
【請求項10】
前記受信部は、前記第1のリモコンユニットまたは前記第2のリモコンユニットから送信される赤外線信号を受信する受光部と、前記受光部によって受信された赤外線信号から前記第1のリモコンコード群に属するリモコンコードを抽出し、前記抽出したリモコンコードを前記第1のインタフェース部に送信する第1のリモコンレシーバと、前記受光部によって受信された赤外線信号から前記第2のリモコンコード群に属するリモコンコードを抽出し、前記抽出したリモコンコードを前記第2のインタフェース部に送信する第2のリモコンレシーバとを含み、
前記受信部によって受信されるリモコンコードが前記第2のインタフェース部へ送信されるのを禁止する処理は、前記第2のリモコンレシーバの動作を禁止する処理を含み、
前記受信部によって受信されるリモコンコードが前記第2のインタフェース部へ送信されるのを許可する処理は、前記第2のリモコンレシーバの動作を許可する処理を含むことを特徴とする請求項6記載のリモコンコード送信制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−71074(P2008−71074A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−248479(P2006−248479)
【出願日】平成18年9月13日(2006.9.13)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】