説明

情報処理装置および方法、並びにプログラム

【課題】 家計簿を容易に作成することができるようにする。
【解決手段】レシート2には、支払いに関する、商品の品名、代金(金額)、購入日時、店舗名、住所、電話番号などの情報(以下、支払情報と称する)が印字されているとともに、その支払情報を含む情報が組み込まれた2次元コード2Aが印刷されている。携帯端末3は、例えば携帯電話機やPDA等の、カメラ11を有する小型の装置である。ユーザの操作により、カメラ11でレシート2の2次元コード2Aが撮像されると、携帯端末3は、その結果得られた画像データから2次元コード2Aに組み込まれている支払情報を抽出するとともに、抽出した支払情報を利用して、家計簿情報を生成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、家計簿を容易に作成することができるようにする情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
手書きで家計簿を作成するわずらわしさを解消するために、家計簿をパーソナルコンピュータで簡単に作成することができるいわゆる家計簿ソフトウエアが開発されている。
【0003】
またサービスを受ける顧客の手間を軽減することができる領収書を提供すること(特許文献1参照)、家計メモ等を、複数月にわたり、銀行のATMによる利用明細カードとして出力すること(参照文献2)なども提案されている。
【0004】
【特許文献1】実願2004−4271号公報
【特許文献2】実願平7−5838号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、いずれの方法によっても、最終的な家計簿の取りまとめはユーザの手作業で行わなければならないので、結局、家計簿を作成するわずらわしさを解消することができなかった。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、家計簿を簡単に作成することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の情報処理装置は、支払情報が組み込まれたコードを撮像する撮像手段と、撮像手段による撮像の結果得られた画像データを解析して、支払情報を抽出する抽出手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
抽出手段により抽出された支払情報から家計簿情報を生成する生成手段をさらに設けることができる。
【0009】
情報処理装置とネットワークを介して接続される1個以上の他の情報処理装置と通信する通信手段をさらに設け、通信手段には、支払情報を、他の情報処理装置の少なくとも1個の他の情報処理装置に送信させ、支払情報が送信された他の情報処理装置は、支払情報から家計簿情報を生成することができる他の情報処理装置に送信することができるようにすることができる。
【0010】
本発明の情報処理方法は、支払情報が組み込まれたコードを撮像する撮像ステップと、撮像ステップでの撮像の結果得られた画像データを解析して、支払情報を抽出する抽出ステップとを含むことを特徴とする。
【0011】
本発明のプログラムは、支払情報が組み込まれたコードを撮像する撮像ステップと、撮像ステップでの撮像の結果得られた画像データを解析して、支払情報を抽出する抽出ステップとを含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、支払情報が組み込まれたコードが撮像され、その撮像の結果得られた画像データが解析されて、支払情報が抽出される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、家計簿を簡単に作成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0015】
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
【0016】
請求項1に記載の情報処理装置は、
支払情報が組み込まれたコードを撮像する撮像手段(例えば、図3のカメラ11)と、
前記撮像手段による撮像の結果得られた前記画像データを解析して、前記支払情報を抽出する抽出手段(例えば、図3の制御部13)と
を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項2に記載の情報処理装置は、
前記抽出手段により抽出された前記支払情報から家計簿情報(例えば、図2)を生成する生成手段(例えば、図3の制御部13)
をさらに備えることを特徴とする。
【0018】
請求項3に記載の情報処理装置は、
前記情報処理装置とネットワークを介して接続される1個以上の他の情報処理装置と通信する通信手段(例えば、図7の通信部31)をさらに備え、
前記通信手段は、前記支払情報を、前記他の情報処理装置の少なくとも1個の他の情報処理装置に送信し、
前記支払情報が送信された前記他の情報処理装置は、前記支払情報から家計簿情報を生成することができる他の情報処理装置に送信する
ことを特徴とする。
【0019】
請求項4に記載の情報処理方法および請求項5に記載のプログラムは、
支払情報が組み込まれたコードを撮像する撮像ステップ(例えば、図4のステップS1)と、
前記撮像ステップでの撮像の結果得られた前記画像データを解析して、前記支払情報を抽出する抽出ステップ(例えば、図4のステップS2)と
を含むことを特徴とする。
【0020】
図1は、本発明を適用した携帯端末3の利用例を示している。
【0021】
レシート2は、例えば、店舗にあるレジスタ1から、ユーザが購入した商品に応じて発行される領収書であり、そこには、代金を支払った商品の品名、代金(金額)、購入日時、店舗名、住所、電話番号などの情報(以下、支払情報と称する)が印字されているとともに、その支払情報を含む情報が組み込まれた2次元コード(例えば、QRコード)2Aが印刷されている。
【0022】
携帯端末3は、例えば携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の、カメラ11を有する小型の装置である。ユーザの操作により、カメラ11でレシート2の2次元コード2A部分が撮像されると、携帯端末3は、その結果得られた画像データから2次元コード2Aに組み込まれている支払情報を抽出するとともに、抽出した支払情報を利用して、図2に示すような家計簿情報を生成することができる。
【0023】
図2の家計簿情報は、店舗の店名、住所、および電話番号、購入日時、並びに購入した品名とその金額からなり、レシート2から抽出された支払情報の内容が適宜追加されて生成される。
【0024】
すなわち携帯端末3のユーザは、例えば商品を購入して受け取ったレシート2の2次元コード2A部分を携帯端末3のカメラ11で適宜撮像するだけで、購入した商品に関する支払情報から、いわゆる家計簿を付けることができる。
【0025】
図3は、携帯端末3の内部の構成例を示している。
【0026】
カメラ11は、撮像の結果得られた画像データを制御部13に供給する。
【0027】
操作部12は、シャッター、ボタン、十字キー等から構成されており、ユーザによる操作内容を制御部13に通知する。
【0028】
制御部13は、操作部12から通知されたユーザの操作内用に応じて各部を制御する。例えば制御部13は、カメラ11による撮像の結果得られたレシート2の2次元コード2Aの画像データを解析し、支払情報を抽出するとともに、支払情報の内容を、記憶部14に記憶されている家計簿情報(図2)に追加して更新する。
【0029】
表示部15は、記憶部14に記憶されている家計簿情報を適宜表示する。
【0030】
次に、家計簿情報生成処理を、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0031】
ユーザにより携帯端末3の操作部12(シャッター)が操作されてカメラ11がレシート2の2次元コード2A部分を撮像すると、ステップS1において、制御部13は、その撮像の結果得られた画像データをカメラ11から入力する。
【0032】
ステップS2において、制御部13は、入力した2次元コード2Aの画像データを解析し、支払情報を抽出する。
【0033】
ステップS3において、制御部13は、抽出した支払情報の内容を、記憶部14に記憶されている家計簿情報に追加して更新する。
【0034】
以上のようにして家計簿情報が生成される。
【0035】
なお以上においては、携帯端末3自身が家計簿情報を生成したが(更新したが)、携帯端末3は、取得した支払情報を、図5に示すように、インターネット4およびホームネットワーク5を介して、ホームネットワーク5に接続されている情報処理装置(この例の場合、2個の情報処理装置6−1または6−2)(以下、個々に区別する必要がない場合、単に、情報処理装置6と称する。他の場合においても同様である)に送信して、情報処理装置6に家計簿情報を生成させ、そこに保存させておくこともできる。
【0036】
なお図5の例では、後述するソフトウエアセルが、携帯端末3および情報処理装置6間で送受信されることにより、携帯端末3および情報処理装置6が、図6に示すように、仮想的な1台の情報処理装置7として動作するようになされている。
【0037】
図7は、図5の携帯端末3の構成例を示している。この携帯端末3には、図3の携帯端末3に、インターネット4およびホームネットワーク5との通信を制御する通信部31がさらに設けられており、制御部13に代えて、制御部32が設けられている。
【0038】
またこの携帯端末3の、図3の記憶部14に相当する記憶部は、固定ディスク(ハードディスク)、リムーバブルディスク、MO、CD±RW、若しくはDVD±RWなどの光ディスク、メモリディスク、SRAM(スタティックRAM)、ROMなどの外部記録部41−1および41−2で構成されている。
【0039】
他の部分は、図3における場合と同様である。
【0040】
図8は、制御部32の構成例を示している。
【0041】
制御部32は、コンピュータ機能部として情報処理コントローラ51を備えている。
【0042】
情報処理コントローラ51のメインプロセッサ61は、サブプロセッサ62−1乃至62−3によるプログラム実行(データ処理)のスケジュール管理と、情報処理コントローラ51の全般的な管理とを行う。メインプロセッサ61は、LS(ローカルストレージ)61Aを有している。
【0043】
サブプロセッサ62−1乃至62−3は、メインプロセッサ61の制御によって並列的かつ独立に、プログラムを実行しデータを処理する。サブプロセッサ62は、LS(ローカルストレージ)62Aを有している。
【0044】
DMAC(ダイナミックメモリアクセスコントローラ)63は、情報処理コントローラ51に接続されたメインメモリ71に格納されているプログラムおよびデータへのアクセスを行う。DC(ディスクコントローラ)64は、情報処理コントローラ51に接続された外部記録部41へのアクセスを行う。
【0045】
メインプロセッサ61乃至DC64は、バス65を介して接続されている。
【0046】
メインメモリ71は、DRAM(ダイナミックRAM)などから構成されている。
【0047】
なお情報処理コントローラ51には、情報処理コントローラ51を備える装置を、ネットワーク5全体を通して一意的に識別できる識別子が、装置IDとして割り当てられている。
【0048】
図5に戻り情報処理装置6は、例えばパーソナルコンピュータやAV機器であり、図8に示した情報処理コントローラ51、メインメモリ71、および外部記録部41に相当するものを含んで構成されている。なお情報処理装置6の情報処理コントローラ、メインメモリ、および外部記録部の図示は省略するが、以下の説明において、その情報処理コントローラ、メインメモリ、および外部記録部については、図8における場合と同一の符号を付すものとする。
【0049】
次に、携帯端末3および情報処理装置6間で授受されるソフトウエアセルの構成を、図9を参照して説明する。
【0050】
ソフトウエアセルは、送信元ID、送信先ID、応答先ID、セルインタフェース、および実行セクションより構成されている。なおソフトウエアセルがインターネット4上を伝送される場合は適切な暗号化処理が施される。
【0051】
送信元IDには、ソフトウエアセルの送信元である携帯端末3または情報処理装置6のネットワークアドレス、装置ID、並びにメインプロセッサ61およびサブプロセッサ62の識別子が含まれる。
【0052】
送信先IDおよび応答先IDには、それぞれ、ソフトウエアセルの送信先およびソフトウエアセルの実行結果の(応答先)送信先である携帯端末3または情報処理装置6の、ネットワークアドレス、装置ID、並びにメインプロセッサ61およびサブプロセッサ62の識別子が含まれている。
【0053】
セルインタフェースは、ソフトウエアセルの利用に必要な情報であり、図9に示すように、グローバルID、必要なサブプロセッサの情報、サンドボックスサイズ、および前回のソフトウエアセルIDから構成される。
【0054】
そのグローバルIDは、ネットワーク5全体を通じてソフトウエアセルを一意的に識別できるものであり、送信元IDおよびソフトウエアセルの作成または送信の日時に基づいて作成される。
【0055】
必要なサブプロセッサの情報は、ソフトウエアセルの実行に必要なサブプロセッサ62の数が設定される。
【0056】
サンドボックスサイズは、ソフトウエアセルの実行に必要なメインメモリ71およびサブプロセッサ62のLS62Aのメモリ量が設定される。
【0057】
前回のソフトウエアセルIDは、ストリーミングデータ等のシーケンシャルな実行を要求する1グループのソフトウエアセルの前回のソフトウエアセルの識別子である。
【0058】
ソフトウエアセルの実行セクションは、図9に示すように、DMAコマンドリスト、プログラム(サブプロセッサプログラム)、およびデータから構成される。
【0059】
そのDMAコマンドリストには、図9に示すように、ロードコマンド、キックコマンド、ステータス要求コマンド、ステータス返信コマンド、および機能プログラム実行コマンドなどの、プログラムの起動に必要な一連のDMAコマンドが含まれる。
【0060】
そのロードコマンドは、メインメモリ71内の情報をサブプロセッサ62のLS62Aにロードするコマンドの他、メインメモリアドレス、サブプロセッサID、LSアドレスを含む。
【0061】
そのメインメモリアドレスは、情報のロード元であるメインメモリ71内の所定領域のアドレスを示す。サブプロセッサIDおよびLSアドレスは、情報のロード先であるサブプロセッサ62の識別子およびLS62Aのアドレスを示す。
【0062】
キックコマンドは、プログラムの実行を開始するコマンドの他、サブプロセッサIDとプログラムカウンタを含む。サブプロセッサIDは、キック対象のサブプロセッサ62を識別し、プログラムカウンタは、プログラム実行用プログラムカウンタのためのアドレスである。
【0063】
ステータス要求コマンドは、送信先IDで示される携帯端末3または情報処理装置6の現在の動作状態(状況)に関する装置情報を、応答先IDで示される携帯端末3または情報処理装置6宛に送信要求するコマンドである。
【0064】
ステータス返信コマンドは、ステータス要求コマンドを受信した携帯端末3または情報処理装置6が、自身の装置情報をステータス要求コマンドに含まれる応答先IDで示される携帯端末3または情報処理装置6に応答するコマンドである。ステータス返信コマンドは、実行セクションのデータ領域に装置情報を格納する。
【0065】
機能プログラム実行コマンドは、携帯端末3または情報処理装置6が他の装置に対して、機能プログラムの実行を要求するコマンドである。機能プログラム実行コマンドを受信した携帯端末3または情報処理装置6の情報処理コントローラ51は、機能コマンドIDによって、起動すべき機能プログラムを識別する。
【0066】
実行セクションのプログラムには、サブプロセッサ62によって実行されるサブプロセッサプログラムが含まれる。データとは、このサブプロセッサプログラムを含むプログラムによって処理されるデータである。
【0067】
携帯端末3および情報処理装置6は、以上のようなソフトウエアセルを、処理する内容に応じて適宜生成し、送受信する。
【0068】
例えば、図5の例におけるネットワークシステムでは、1つの装置がマスタ装置となり、そのマスタ装置が、他の装置(スレーブ装置)の装置情報を取得しておくことで、図6に示したような、仮想的な1台の情報処理装置7として動作することが可能となるが、マスタ装置がスレーブ装置の装置情報を取得する場合、マスタ装置は、DMAコマンドがステータス要求コマンドであるソフトウエアセルを生成してスレーブ装置に送信する。そしてスレーブ装置は、そのステータス要求コマンドを受信すると、DMAコマンドがステータス返信コマンドで、かつ実行セクションのデータとして装置情報を含むソフトウエアセルを生成し、マスタ装置に送信する。マスタ装置はスレーブ装置から送信されてきたそのソフトウエアセルを受信し、その実行セクションのデータとして格納されているスレーブ装置の装置情報を読み出してそれを記憶する。
【0069】
図10は、装置情報の例を示している。
【0070】
装置情報の装置種別IDには、情報処理コントローラ51を備える装置の特徴を表す値が含まれる。装置の特徴とは、例えば、パーソナルコンピュータ、ハードディスクレコーダー、PDA、ポーダブルCDプレーヤ、携帯電話機などである。装置の特徴や機能を表す値は予め決定されているものとし、装置種別IDを読み出すことにより、その装置の特徴や機能を把握することが可能となる。
【0071】
MSステータスは、装置がマスタ装置あるいは、スレーブ装置のいずれで動作しているかを表すもので、これが0に設定されている場合には、その装置はマスタ装置として動作していることを示し、1が設定されている場合にはスレーブ装置として動作していることを示す。
【0072】
メインプロセッサ動作周波数は、メインプロセッサ61の動作周波数を表す。メインプロセッサ使用率は、その装置のメインプロセッサ61で現在動作している全てのプログラムについての、メインプロセッサ61での使用率を表す。
【0073】
サブプロセッサ数は、その装置に具備されたサブプロセッサ62の数を表す。サブプロセッサIDは、情報処理コントローラ51内の各サブプロセッサ62を識別するための識別子である。
【0074】
サブプロセッサステータスは、各サブプロセッサ62の状態を表すものであり、unused,reserved、busyなどの状態がある。Unusedは、サブプロセッサ62が現在使用されていなく、使用の予約もされていないことを示す。Reservedは、現在は使用されてないが、予約されている状態を示す。Busyは、現在使用中であることを示す。
【0075】
サブプロセッサ使用率は、サブプロセッサ62で現在実行しているまたは予約されているプログラムについての、サブプロセッサ62での使用率を表す。すなわち、サブプロセッサ使用率は、サブプロセッサステータスがBusyである場合には、現在の使用率を示し、サブプロセッサステータスがreservedである場合には、後に使用される予定の推定使用率を示す。
【0076】
サブプロセッサID、サブプロセッサステータスおよびサブプロセッサ使用率は、1つのサブプロセッサに対して一組設定され、1つの情報処理コントローラ51のサブプロセッサ62に対応する組数が設定される。
【0077】
メインメモリ総容量およびメインメモリ使用量は、それぞれ、情報処理コントローラ51に接続されているメインメモリ71の総容量および現在使用中の容量を表す。
【0078】
外部記録部数は、情報処理コントローラ51に接続されている外部記録部41の数を表す。外部記録部IDは、情報処理コントローラ51に接続されている外部記録部41を一意的に識別する情報である。外部記録部種別IDは、外部記録部41の種類(例えば、ハードディスク、メモリなど)を表す。
【0079】
外部記録部総容量と外部記録部使用量は、各々、外部記録部IDと外部記録部種別IDで識別された外部記録部41における総容量と、現在使用中の量を表す。
【0080】
外部記録部ID、外部記録部種別ID、外部記録部総容量、および外部記録部使用量は、1つの外部記録部41に対して一組設定されるものであり、情報処理コントローラ51に接続された外部記録部41の数だけ設定される。すなわち1つの情報処理コントローラ51に複数の外部記録部41が接続されている場合、それぞれの外部記録部41には異なる外部記録部IDが割り当てられ、外部記録部種別ID、外部記録部容量および外部記録部使用量が別々に管理される。
【0081】
装置情報は、以上のように構成されているが、この装置情報は、ネットワーク5において装置を一意に識別するための装置IDが付加されて、ソフトウエアセルに格納され、マスタ装置に提供される。マスタ装置は、このスレーブ装置の装置情報を、メインメモリ71に記憶する。
【0082】
次に、図5の例における家計簿情報生成処理を説明する。
【0083】
例えばスレーブ装置としての携帯端末3は、カメラ11による撮像の結果得られた2次元コード2A(図1)の画像データから支払情報を抽出すると、DMAコマンド(図9)が、家計簿情報生成プログラム(機能プログラム)の実行を要求する機能プログラム実行コマンドで、かつデータ(実行セクション)として支払情報を含むソフトウエアセルを生成し、例えばマスタ装置としての情報処理装置6−1に送信する。
【0084】
DMAコマンドが家計簿情報生成プログラムの実行を要求する機能プログラム実行コマンドであるソフトウエアセルを受信した情報処理装置6−1の情報処理コントローラ51のメインプロセッサ61は、そのコマンドを読み出すとともに、メインメモリ71内の装置情報を参照して、そのコマンドを実行可能な情報処理装置6(家計簿情報生成プログラムを実行できる情報処理装置6)を検出する。
【0085】
具体的には、情報処理装置6−1のメインプロセッサ61は、装置情報を参照して、情報処理装置6−1および6−2のメインプロセッサ61またはサブプロセッサ62の処理能力、メインメモリ71に関する情報などを読み出し、装置が家計簿情報生成プログラムの実行に必要な要求スペックを満たすか否かを判断する。
【0086】
その結果、情報処理装置6−1は、例えば情報処理装置6−2を実行要求先スレーブ装置として選択し、情報処理装置6−1の情報処理コントローラ51のメインプロセッサ61は、携帯端末3から送信されてきた支払情報を含むコマンドを情報処理装置6−2に送信し、その実行を要求する。
【0087】
そして情報処理装置6−2の情報処理コントローラ51に含まれるメインプロセッサ61は、受信したコマンドを解析して、家計簿情報生成に必要な機能プログラムを外部記録部41からメインメモリ71にロードし、支払情報に従って家計簿情報を生成する処理を実行し、その結果得られた家計簿情報を記憶する(図2)。
【0088】
このようにして、図5に示すネットワークシステムにおいて家計簿生成処理が実行される。
【0089】
なお図5の例では、携帯端末3により抽出された支払情報がホームネットワーク5に接続されている情報処理装置6に送信されたが、インターネット4に接続された、例えばブログサーバ(図示せず)に送信し、自己のブログで管理するようにすることもできる。
【0090】
また図1の例において、レシート2に印刷された2次元コード2A部分を撮像して支払情報を抽出するようにしたが、図11に示すように、レジスタ1の表示部1Aに、レシート2の発行時に2次元コード1Bを表示させ、それを撮像するようにすることもできる。
【0091】
また図1および図5の例では、携帯端末3がレシート2の2次元コード2Aから支払情報を抽出したが、携帯型ではなく据置型の装置が支払情報を抽出するようにすることもできる。
【0092】
上述した一連の処理は、専用のハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアによって行う場合、例えば、その一連の処理は、図12に示されるような(パーソナル)コンピュータにプログラムを実行させることにより実現することができる。
【0093】
図12において、CPU(Central Processing Unit)111は、ROM(Read Only Memory)112に記憶されているプログラム、またはハードディスク114からRAM(Random Access Memory)113にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM113にはまた、CPU111が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0094】
CPU111、ROM112、およびRAM113は、バス115を介して相互に接続されている。このバス115にはまた、入出力インタフェース116も接続されている。
【0095】
入出力インタフェース116には、キーボード、マウス、入力端子などよりなる入力部118、CRT(Cathode Ray Tube),LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、出力端子、並びにスピーカなどよりなる出力部117、ターミナルアダプタ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデムや、LAN (Local Area Network)カード等より構成される通信部119が接続されている。通信部119は、インターネットなどの各種のネットワークを介しての通信処理を行う。
【0096】
入出力インタフェース116にはまた、ドライブ120が接続され、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)131、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory) DVD Digital Versatile Disk)を含む)132、光磁気ディスク(MD(Mini Disk)を含む)133、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア(記録媒体)134が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じてハードディスク114にインストールされる。
【0097】
なお、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0098】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明を適用した携帯端末3の利用例を示す図である。
【図2】家計簿情報の例を示す図である。
【図3】図1の携帯端末3の構成例を示すブロック図である。
【図4】家計簿情報生成処理を説明するフローチャートである。
【図5】本発明を適用した携帯端末3の他の利用例を示す図である。
【図6】仮想的な情報処理装置7の構成例を示すブロック図である。
【図7】図5の携帯端末3の構成例を示すブロック図である。
【図8】図7の制御部32の構成例を示すブロック図である。
【図9】ソフトウエアセルの例を示す図である。
【図10】装置情報の例を示す図である。
【図11】本発明を適用した携帯端末3の他の利用例を示す図である。
【図12】パーソナルコンピュータ101の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0100】
2 レシート, 3 携帯端末, 5 ホームネットワーク, 6 情報処理装置, 11 カメラ, 13 制御部, 31 通信部, 32 制御部, 41 外部記録部, 51 情報処理コントローラ, 61 メインプロセッサ, 62 サブプロセッサ, 63 DMAC, 64 DC, 71 メインメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支払情報が組み込まれたコードを撮像する撮像手段と、
前記撮像手段による撮像の結果得られた前記画像データを解析して、前記支払情報を抽出する抽出手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記抽出手段により抽出された前記支払情報から家計簿情報を生成する生成手段
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置とネットワークを介して接続される1個以上の他の情報処理装置と通信する通信手段をさらに備え、
前記通信手段は、前記支払情報を、前記他の情報処理装置の少なくとも1個の他の情報処理装置に送信し、
前記支払情報が送信された前記他の情報処理装置は、前記支払情報から家計簿情報を生成することができる他の情報処理装置に送信する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
支払情報が組み込まれたコードを撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップでの撮像の結果得られた前記画像データを解析して、前記支払情報を抽出する抽出ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項5】
画像処理を行う情報処理装置を制御するプロセッサに実行させるプログラムにおいて、
支払情報が組み込まれたコードを撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップでの撮像の結果得られた前記画像データを解析して、前記支払情報を抽出する抽出ステップと
を含むことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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