説明

情報処理装置及びこの装置の階層メニュー表示方法並びに階層メニュー表示プログラム

【課題】ユーザが所望するメニュー画面に短絡的に移動できるようにする。
【解決手段】階層構造のメニュー画面を表示する情報処理装置において、複数のメニュー項目毎に、最上位の階層からそのメニュー項目が属する階層に至るまでの階層構造を記憶するメニュー階層構造テーブルを設ける。言語入力手段を介して入力された言語から移動先のメニュー項目を特定する。移動先のメニュー項目が特定されると、メニュー階層構造テーブルを検索して、その移動先メニュー項目の階層構造を取得する。取得した階層構造に従い移動先メニュー項目が属するメニュー画面を表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、階層構造のメニュー画面を表示する情報処理装置、及び、この装置の階層メニュー表示方法、並びに、コンピュータ読取り可能なプログラムであって、コンピュータに、本発明の階層メニュー表示方法を実現させるための階層メニュー表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、PC(Personal Computer),PDA(Personal Digital Assistant),携帯電話、POS(Point Of Sales)端末、MFP(Multifunction Peripheral)等の情報処理装置は、多機能化に伴ない、各機能にそれぞれ対応した多数のメニュー項目を階層構造によって段階的に整理している。そして、各メニュー項目を階層毎に1画面で表示するようにしている。このような画面は、一般的にメニュー画面と呼ばれている。
【0003】
この種の情報処理装置は、最下位以外の階層のメニュー項目群からなるメニュー画面の中からいずれか1つのメニュー項目が選択入力されると、その選択入力されたメニュー項目に対して1段階下位の階層にリンクするメニュー項目群からなるメニュー画面を表示する。そして、最下位の階層のメニュー項目群からなるメニュー画面の中からいずれかのメニュー項目が選択入力されると、そのメニュー項目に関連する業務の情報処理を実行する。情報処理を終了すると、その直前に表示していたメニュー画面、つまり最下位の階層のメニュー画面に戻る。
【0004】
ところで、その後、別の上位層にリンクするメニュー項目の情報処理を行う場合には、メニュー画面を1階層ずつ上位へ戻す。そして、別の上位層と分岐する階層に達したならば、そのメニュー項目群の中から該当するメニュー項目を選択入力する。以後、最下位の階層まで進み、情報処理対象のメニュー項目を選択入力する。
【0005】
このように、メニュー項目を階層化することで、メニュー項目を整理できるものの、階層の複雑化が進むにつれ、所望のメニュー項目に達するまでに手間と時間がかかるという問題を生じていた。
【0006】
特に、消費者に商品を小売する小売業界で使用されるPOS端末の場合、設定項目として、商品に関する項目だけでなく、店舗、従業員、顧客、在庫、売上、発注等、様々な項目がある。そして、これらの項目の設定作業は、新製品の発売や特売等のイベントの開催などに合わせて頻繁に行われる。その一方で、店舗では、アルバイトやパート等の非正社員の比率が高く、また、人員の入れ替わりも激しい。このため、多くの従業員はPOS端末の操作に不慣れであるのが実情である。そこで、操作に不慣れなオペレータでも、所望のメニュー項目が表示されたメニュー画面を容易に導き出せる情報処理装置の開発が望まれている。
【0007】
従来、階層を順番に辿らなくても、所望のメニュー項目を実行できる機能として、ショートカットボタンによるメニュー画面制御方法があった(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−302522号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来のショートカットボタンによるメニュー画面制御方法においては、階層の最上位である初期メニュー画面にしかショートカットボタンが表示されなかった。このため、初期メニュー画面以外のメニュー画面が表示されている状態から所望するメニュー項目の情報処理を短絡的に実行させるためのショートカットボタンを利用するためには、階層を逆に辿って最上位の業務初期メニュー画面に戻らなければならず、やはり手間と時間を要していた。
【0009】
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、いかなる階層のメニュー画面が表示された状態であっても、煩雑な手間と時間を要することなくユーザが所望するメニュー画面に短絡的に移動することができる情報処理装置、及びこの装置の階層メニュー表示方法並びに階層メニュー表示プログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の情報処理装置は、階層構造となるように段階的に整理された複数のメニュー項目を階層毎に1画面で表示可能であり、1画面に表示されている1階層のメニュー項目群の中からいずれか1つのメニュー項目が選択入力されると、その選択入力されたメニュー項目に対して下位層にリンクするメニュー項目群からなるメニュー画面を表示するものであって、複数のメニュー項目毎に、最上位の階層からそのメニュー項目が属する階層に至るまでの階層構造を記憶するメニュー階層構造テーブルと、言語を入力する言語入力手段、例えば音声入力手段と、言語入力手段を介して入力された言語から移動先のメニュー項目を特定する移動先特定手段と、移動先特定手段により移動先のメニュー項目が特定されると、メニュー階層構造テーブルを検索して、その移動先メニュー項目の階層構造を取得する階層構造取得手段と、この階層構造取得手段により取得した階層構造に従い移動先メニュー項目が属するメニュー画面を表示させるメニュー画面切替手段とを備えたものである。
【0011】
本発明の階層メニュー表示方法は、複数のメニュー項目毎に、最上位の階層からそのメニュー項目が属する階層に至るまでの階層構造を予め記憶し、言語の入力を受付け、言語が入力されると、その言語から移動先のメニュー項目を特定し、移動先のメニュー項目が特定されると、予め記憶したメニュー項目別階層構造からその移動先メニュー項目の階層構造を取得し、移動先メニュー項目の階層構造を取得すると、その階層構造に従い移動先メニュー項目が属するメニュー画面を表示させるようにして、表示中のメニュー画面から移動先メニュー項目が属するメニュー画面に切り換えるようにしたものである。
【0012】
本発明の階層メニュー表示プログラムは、階層構造となるように段階的に整理された複数のメニュー項目を階層毎に1画面で表示可能であり、最下位の階層のメニュー項目群からなるメニュー画面を表示しているときを除き、1画面に表示されている1階層のメニュー項目群の中からいずれか1つのメニュー項目が選択入力されると、その選択入力されたメニュー項目に対して下位層にリンクするメニュー項目群からなるメニュー画面を表示し、最下位の階層のメニュー項目群からなるメニュー画面からいずれかのメニュー項目が選択入力されると、そのメニュー項目の業務メニューを処理するコンピュータに、複数のメニュー項目毎に、最上位の階層からそのメニュー項目が属する階層に至るまでの階層構造を記憶する機能と、言語の入力を受付ける機能と、入力された言語から移動先のメニュー項目を特定する機能と、移動先のメニュー項目が特定されると、記憶したメニュー項目別階層構造から移動先メニュー項目の階層構造を取得する機能と、取得した階層構造に従い移動先メニュー項目が属するメニュー画面を表示させる機能とを実現させるためのものである。
【発明の効果】
【0013】
かかる手段を講じた本発明によれば、いかなる階層のメニュー画面が表示された状態であっても、煩雑な手間と時間を要することなくユーザが所望するメニュー画面に短絡的に移動できる効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、本発明の対象である情報処理装置を、周知のオーダエントリシステムが構築された飲食店向けのPOS端末とした場合である。
【0015】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態におけるPOS端末1の要部構成を示すブロック図である。POS端末1は、装置本体2と、例えば液晶を利用したオペレータ用及び客用のディスプレイ3と、キーボード,マウス等の入力デバイス4とから構成されている。また、音声入力部としてマイクロフォン5が設けられている。マイクロフォン5は、装置本体2の外部に設けられていてもよいし、装置本体2やディスプレイ3等に内蔵されていてもよい。
【0016】
装置本体2には、コンピュータの中枢部分を担うCPU(Central Processing Unit)11、前記CPU11の動作を制御するプログラム等の固定的データが予め格納されたROM(Read Only Memory)12、前記CPU11によってデータの書込みや読出しが行われるRAM(Random Access Memory)13、大容量の記憶媒体であるHDD(Hard Disk Drive)装置14、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して注文管理用コンピュータ(ステーション)やキッチンプリンタ等がデータ通信自在に接続される通信インターフェイス15、前記ディスプレイ3の画面表示を制御する表示コントローラ16、前記入力デバイス4から操作入力に応じた信号が入力される入力デバイスインターフェイス17、前記マイクロフォン5を介して入力されたアナログの音声信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータ18及びこのA/Dコンバータ18から出力されるディジタル音声信号に基づいて音声認識を行う音声認識エンジン19が搭載されている。そしてCPU11と、ROM12,RAM13,HDD装置14,通信インターフェイス15,表示コントローラ16,入力デバイスインターフェイス17及び音声認識エンジン19とは、アドレスバス,データバス等のバスライン20で電気的に接続されている。
【0017】
音声認識エンジン19は、所定の語句を発話したときの音声の特徴量を数値化した標準的な音声パターンデータが格納された音響辞書ファイルを備えている。そして、マイクロフォン5から音声が入力され、その音声信号のデジタルデータ(音声データ)が音声認識エンジン19に入力されると、音声認識エンジン19は、音響辞書ファイルを参照して、音声データに類似した音声パターンデータを検出し、その音声パターンデータに対応した語句を認識する。
【0018】
ここに、マイクロフォン5、A/Dコンバータ18及び音声認識エンジン19は、音声入力手段を構成する。なお、音響辞書ファイルは、HDD装置14に記録されていてもよい。
【0019】
かかる構成のPOS端末1は、登録、点検,精算等の各種業務に係る情報処理を行う情報処理装置である。因みに、登録とは、客が注文した商品の売上データ処理と、商品代金の支払データ処理を行う業務、点検とは、登録業務で処理された各商品の売上データを集計して売上集計レポートを作成する業務、精算とは、点検業務と同様に各商品の売上データを集計して売上集計レポートを出力した後、その売上データをクリアする業務である。
【0020】
また、POS端末1は、これら登録,点検,精算等の各種業務に係る情報処理を実行する上で必要なデータ、つまりは商品データ、店舗データ、従業員データ、顧客データ、在庫管理データ、売上管理データ、発注管理データ等を予めメモリに設定する必要がある。そこで、この設定作業を支援するアプリケーション・ソフトウェアとして、POS端末1は、設定ツール21をHDD装置14に記憶している。
【0021】
本実施の形態において、設定ツール21は、設定に関する多数のメニュー項目を、図4に示すように、3階層の階層構造によって段階的に整理している。そして、各メニュー項目を階層毎に1画面(メニュー画面)で表示可能となっている。
【0022】
設定ツール21の最上位である第1階層に対応したメニュー画面(第1階層メニュー画面)31の一例を図5に示す。また、この第1階層メニュー画面31において、メニュー項目「設定データメンテナンス」のボタンB1と実行ボタンB2とが操作され、「設定データメンテナンス」業務が実行されて表示される第2階層に対応したメニュー画面(第2階層メニュー画面)32の一例を図6に示す。さらに、この第2階層メニュー画面32において、メニュー項目「メニュー関連」のボタンB3が操作され、「メニュー関連」業務が実行されて表示される第3階層に対応したメニュー画面(第3階層メニュー画面)33の一例を図7に示す。
【0023】
本実施の形態では、この第3階層メニュー画面33が最下位の階層のメニュー画面であり、この第3階層メニュー画面33において、メニュー項目「メニュー設定」のボタンB4が選択操作されると、「メニュー設定」業務に係る情報処理が可能となる。このときの画面、いわゆるメニュー設定業務画面34の一例を図8に示す。
【0024】
図5〜図7に示すように、各階層のメニュー画面31〜33には、4行×3列のマトリクス状にメニューボタンが作成されている。そして各メニューボタンには、いずれかのメニュー項目に関連したメニュー名称データが選択的に表示されている。
【0025】
そこで本実施の形態では、図4に示すように、画面左上に作成されたメニューボタンの位置座標(X,Y)を(1,1)としている。そして、その右隣に作成されたメニューボタンの位置座標(X,Y)を(1,2)とし、直下に作成されたメニューボタンの位置座標(X,Y)を(2,1)としている。すなわち、画面右下に作成されたメニューボタンの位置座標(X,Y)は(4,3)となる。
【0026】
また、これら12個のメニューボタンに対して、左上から右下に向かって順番に“01”から“12”までの番号を付している。すなわち、左上のメニューボタンに対して“01”番が付され、その右隣のメニューボタンに対して“02”番号が付され、直下のメニューボタンに対して“04”番が付されている。
【0027】
さて、本実施の形態のPOS端末1は、この設定ツール21に対して、複数のメニュー項目毎に、最上位の階層からそのメニュー項目が属する階層に至るまでの階層構造を記憶するメニュー階層構造テーブル22と、このメニュー階層構造テーブル22を参照してメニュー画面を切り換えるメニュー切替プログラム23とを、HDD装置14上に記憶している。
【0028】
メニュー階層構造テーブル22の一例を図2に示す。図示するように、メニュー階層構造テーブル22には、一意の階層構造コードに対応してメニュー項目に関連したメニュー名称データが記憶されている。
【0029】
階層構造コードは、対応するメニュー名称データで特定されるメニュー項目の業務実行時の階層構造を特定するコードである。本実施の形態では、左端の記号“T”は、トップ画面、すなわち第1階層メニュー画面31を意味する。また、この記号“T”以下のコードは3桁ずつ区切られる。そして、この3桁のコードのうちの2桁の数値“99”は、第1階層メニュー画面31上の右上のボタン(実行ボタンB2)を示しており、数値“01”〜“12”は、マトリクス状の各メニューボタンにそれぞれ付された番号を示している。また、記号“E”は、対応する数値で特定されるボタンの実行を意味している。ここに、記号“T”以下の3桁のコードを、それぞれボタンイベントコードと称する。
【0030】
すなわち、階層構造コード“T01E”は、記号“T”とボタンイベントコード“01E”とに区分され、第1階層メニュー画面31の“01”番が付されたメニューボタンを選択入力したときに実行されるメニュー項目に対応したコードとなる。このため本実施の形態では、メニュー階層構造テーブル22には、階層構造コード“T01E”に対応してメニュー名称データ「設定データメンテナンス」が設定されている。
【0031】
同様に、階層構造コード“T04E”は、第1階層メニュー画面31の“04”番が付されたメニューボタンを選択入力したときに実行されるメニュー項目に対応したコードである。このため本実施の形態では、メニュー階層構造テーブル22には、階層構造コード“T04E”に対応してメニュー名称データ「設定データロード」が設定されている。
【0032】
また、階層構造コード“T01E99E01E”は、記号“T”とボタンイベントコード“01E”,“99E”及び“01E”とに区分され、第1階層メニュー画面31の“01”番が付されたメニューボタンと右上の実行ボタンを選択入力し、それによって表示される第2階層メニュー画面32の“01”番が付されたメニューボタンをさらに選択入力したときに実行されるメニュー項目に対応したコードとなる。このため本実施の形態では、メニュー階層構造テーブル22には、階層構造コード“T01E99E01E”に対応してメニュー名称データ「メニュー関連」が設定されている。その他の階層構造コードも同様なので、ここでの説明は省略する。
【0033】
図3は、メニュー切替プログラム23の起動に伴いCPU11が実行する制御手順の要部を示す流れ図である。メニュー切替プログラム23は、設定ツール21が稼動している設定業務において、ディスプレイ3にいずれかの階層のメニュー画面が表示されているとき起動可能なソフトウェアである。
【0034】
今、図8のメニュー設定業務画面34を利用したメニュー設定業務が終了し、図7の第3階層メニュー画面33がディスプレイ3に表示されたものとする。この状態で、メニュー切替プログラム23を起動すると、CPU11は先ず、ST1として、図9に示すように、現在のメニュー画面(この場合は第3階層メニュー画面33)上に音声入力ボタンB5を表示させる。そして、ST2としてこの音声入力ボタンB5がオン操作されるのを待機する。
【0035】
入力デバイス4の操作入力により音声入力ボタンB5がオン操作されると、CPU11は、ST3としてこの音声入力ボタンB5がオフ操作されるまで、音声認識エンジン19に対して音声データの取り込みを指令する。そして、ST4として音声入力ボタンB5がオフ操作されたことを検知したならば、CPU11は、ST5として音声認識エンジン19に対して音声入力された言語の認識処理を要求する。この要求を受けて、音声認識エンジン19では、音声入力ボタンB5がオン操作されていた間に取り込んだ音声データから、音声入力された言語が認識される。そして、認識された言語データは、CPU11に入力される(言語入力手段)。
【0036】
CPU11は、言語データが入力されると、ST6としてメニュー階層構造テーブル22を検索して、その言語データと予め設定されているメニュー名称データとを比較する。そして、ST7として言語データと一致するメニュー名称データを特定する。なお、この特定処理は、完全に一致していなくてもよく、他に類似したメニュー名称データがないレベルまで一致していたならば、そのデータを一致した名称データとして特定する。例えば認識された言語データが「設定データ」だけでは、該当するメニューデータは複数あるので特定できないが、「設定データロ」であった場合にはメニュー名称データ「設定データロード」を特定する。同様に、言語データが「設定データコ」であった場合にはメニュー名称データ「設定データコピー」を特定する(移動先特定手段)。
【0037】
ST7にて言語データと一致するメニュー名称データが特定されなかった場合には、CPU11はST2に戻り、再度、音声入力ボタンB5がオン操作されるのを待機する。このとき、音声データの再入力を促すメッセージを表示させるとよい。
【0038】
ST7にて言語データと一致するメニュー名称データが特定された場合には、CPU11は、ST8としてメニュー階層構造テーブル22を検索して、そのメニュー名称データに関連付けられて記憶されている階層構造コードを取得する(階層構造取得手段)。
【0039】
しかる後、CPU11は、ST9としてディスプレイ3の画面を設定ツール21のトップ画面(第1階層メニュー画面31)に切替える。次いで、ST10として取得した階層構造コードの先頭記号“T”に続く最初のボタンイベントコードを取得する。そして、ST11として、そのボタンイベントコードに従った処理を実行して、メニュー画面を切替える。次いで、ST12として次のボタンイベントコードがあるか否かを判断する。そして、ボタンイベントコードがある場合には、ST13としてそのボタンイベントコードを取得し、ST11に戻って、そのボタンイベントコードに従った処理を実行して、さらにメニュー画面を切替える(メニュー画面切替手段)。
【0040】
以後、次のボタンイベントコードがなくなるまで、ST11〜13の処理を繰り返す。次のボタンイベントコードが無いことを検知したならば(ST12のNO)、CPU11は、メニュー切替プログラム23を停止させる。
【0041】
今、図9に示す状態において、オペレータが音声入力ボタンB5を押しながら「ボタン設定」と発話したとする。この言語データ「ボタン設定」が音声認識エンジン19によって認識されたとすると、POS端末1においては、メニュー階層構造テーブル22が検索されて、メニュー名称データ「ボタン設定」が特定され、それに関連付けられた階層構造コード“T01E99E05E01E”が抽出される。
【0042】
これにより、先ず、ディスプレイ3の画面が図9の第3階層メニュー画面33から、図10に示す第1階層メニュー画面31に切り替る。次いで、最初のボタンイベントコード“01E”に従い、第1階層メニュー画面31の1番目のメニューボタンB1が選択入力されたイベントが発生し、さらに、2番目のボタンイベントコード“99E”に従い、第1階層メニュー画面31の右上の実行ボタンB2が選択入力されたイベントが発生するので、ディスプレイ3の画面が図11に示す第2階層メニュー画面32に切り替る。次いで、3番目のボタンイベントコード“05E”に従い、第2階層メニュー画面32の5番目のメニューボタンB6が選択入力されたイベントが発生するので、ディスプレイ3の画面が図12に示す第3階層メニュー画面35に切り替る。次いで、4番目のボタンイベントコード“01E”に従い、第3階層メニュー画面35の1番目のメニューボタンB7が選択入力されたイベントが発生するので、ディスプレイ3の画面が図13に示すボタン設定業務画面36に切り替る。
【0043】
このように、本実施の形態においては、例えば図7の第3階層メニュー画面33がディスプレイ3に表示されている状態において、所望のメニュー項目、例えば「ボタン設定」なる言語を音声入力すると、自動的に図13のボタン設定業務画面36に切り替る。
【0044】
因みに、従来の場合は、図7の第3階層メニュー画面33において、先ず、「前メニューに戻る」ボタンB8を入力して、図6の第2階層メニュー画面32に戻す。次に、メニュー名称「POS設定」ボタンB6を入力して、図12の第3階層メニュー画面35(ただし、音声入力ボタンB5は表示されていない)に進める。さらに、メニュー名称「ボタン設定」ボタンB7を入力すると、図13のボタン設定業務画面36が表示される。
【0045】
このように従来は、図7の第3階層メニュー画面33から図13のボタン設定業務画面36に切替えるために煩雑な手間と時間を要していた。これに対して、本実施の形態では、所望するメニュー項目の名称を音声入力するだけで、即座にそのメニュー項目の業務実行画面が表示されるので、煩雑な手間が全くかからない上、切替に要する時間を短縮することができ、効果的である。
【0046】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
前記第1の実施の形態では、言語入力手段(音声入力手段)を介して入力された言語から移動先のメニュー項目を特定し、移動先のメニュー項目が特定されると、メニュー階層構造テーブル22を検索して、その移動先メニュー項目の階層構造を取得し、画面を一旦トップ画面である第1階層メニュー画面31に戻した後、取得した階層構造に従い、移動先メニュー項目が属するメニュー画面を表示させるようにした。
【0047】
以下に説明する第2の実施の形態は、現在、表示中のメニュー画面の階層構造を解析する現在地解析手段を有する。そして、この現在地の階層構造と、移動先メニュー項目の階層構造とを比較して、双方が一致する階層までメニュー画面を戻し、その後、移動先メニュー項目の階層構造に従い当該移動先メニュー項目が属するメニュー画面を表示させるようにしたものである。
【0048】
図14は、第2の実施の形態におけるPOS端末51の要部構成を示すブロック図である。POS端末51は、前記現在地解析手段の一構成要素として、現在地キーワードテーブル24をHDD装置14に記憶している。その他のハードウェア構成は、前記第1の実施の形態と相違ないので、同一部分に同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0049】
現在地キーワードテーブル24は、図15に示すように、メニュー階層構造テーブル22に設定されているデータと同様の各階層構造コード及びメニュー名称データにそれぞれ関連付けて、3種類のキーワードを記憶している。
【0050】
本実施の形態において、POS端末51は、その基本ソフトウェアとしてWindows(登録商標)を採用している。Windowsは、ディスプレイ3に対して、開かれた画面(ウィンドウ)を特定するための、一意のID(ウィンドウハンドル)を生成する。ウィンドウハンドルは16進数の数値であり、更にキャプションと呼ばれる文字列が結び付けられていることが多い(空白の場合もある)。以降、前者の16進数の数値を「英数字コード」、後者の文字列を「ハンドル名」と呼ぶ。
【0051】
ウィンドウハンドルからは、開かれた画面の構成を読み解くことが出来る。図9の画面を例に説明する。この画面は、windowsで開かれた1画面であるが、画面中には、更にボタンが配置されており、windowsでは、これらもウィンドウハンドルが割り当てられる。実際、割り当てられた例を図16に示す。1000aと表記された英数字コード(windowsのデスクトップを示す)から、設定ツールの英数字コード7a0440、更にその枝として、図9の画面上のボタンを指し示す英数字コードに繋がっていることがわかる。本実施例は、このwindowsの特徴を利用して、現在地を解析する。
【0052】
そこで本実施の形態では、このハンドル名を、現在表示中のメニュー画面の階層構造を解析するキーワードとし、3つのキーワードの組み合わせによって現在表示中のメニュー画面の階層構造を推測できるように、現在地キーワードテーブル24にキーワードを設定している。
【0053】
図17は、この第2の実施の形態において、メニュー切替プログラム23の起動に伴いCPU11が実行する制御手順の要部を示す流れ図である。なお、ST1〜ST8までは第1の実施の形態と同一なので、図ではST1〜ST7の処理を省略している。
【0054】
すなわち、この第2の実施の形態でも、ST7にて言語データと一致するメニュー名称データが特定されると、ST8としてメニュー階層構造テーブル22を検索して、そのメニュー名称データに関連付けられて記憶されている階層構造コードAを取得する(階層構造取得手段)。
【0055】
しかる後、CPU11は、ST21として生成されているウィンドゥハンドルのハンドル名と、現在地キーワードテーブル24に設定されているメニュー名称データ毎のキーワードとから、表示中のメニュー画面の現在地を解析する。すなわち、ハンドル名と一致するキーワードを最も多く有するメニュー名称データを検索し、そのメニュー名称データに対応するメニュー項目実行時の画面を現在地の画面として推測する。
【0056】
例えば、図16に示す内容のウィンドゥハンドルが生成されていた場合は、図14の現在地キーワードテーブル24を参照すると、ハンドル名「設定ツール」,「メニュー設定」,「一括割付」がメニュー名称データ「メニュー関連」の3つのキーワードと一致するので、現在のメニュー画面はメニュー項目「メニュー関連」のメニューボタンB4が実行されたときの画面であろうと推定できる。こうしてメニュー画面の現在地を解析したならば、CPU11は、現在地キーワードテーブル24から当該メニュー名称データに関連付けられた階層構造コードBを取得する。
【0057】
次に、CPU11は、ST22として上記階層構造コードAの先頭の記号“T”に続く最初のボタンイベントコードと、上記階層構造コードBの同じく最初のボタンイベントコードとを比較する。そして、ST23として両ボタンイベントコードが一致するか否かを判断する。一致する場合には、ST24として次のボタンイベントコードの有無を判断し、階層構造コードA,Bとも次のボタンイベントコードが有る場合には、ST22に戻って、各々の次のボタンイベントコードを比較する。そして、両ボタンイベントコードが一致する場合には、さらに次のボタンイベントコードの有無を判断し、有りの場合には同様な処理を繰り返す。
【0058】
こうして、両ボタンイベントコードが一致しないか(ST23のNO)、階層構造コードA,Bの少なくとも一方に次のボタンイベントコードがないと判断されたならば(ST24のNO)、CPU11は、ST25として上記階層構造コードBに従い、両階層構造コードA,Bが一致するボタンイベントコードのイベント実行時までメニュー画面を戻す。因みに、階層構造コードBが階層構造コードAと全て一致していた場合には、画面を戻す必要はない。
【0059】
次に、CPU11は、ST26として階層構造コードAから、階層構造コードBと一致するポイントイベントコードの次のコードを取得する。ここで、次のポイントイベントコードがない場合には(ST27のNO)、CPU11は、メニュー切替プログラム23を停止させる。
【0060】
次のポイントイベントコードを取得できた場合には(ST27のYES)、CPU11は、ST28としてそのボタンイベントコードに従った処理を実行して、メニュー画面を切替える。次いで、ST29として階層構造コードAにさらに次のボタンイベントコードがあるか否かを判断する。そして、ボタンイベントコードがある場合には、ST30としてそのボタンイベントコードを取得し、ST29に戻って、そのボタンイベントコードに従った処理を実行して、さらにメニュー画面を切替える(メニュー画面切替手段)。
【0061】
以後、階層構造コードAに次のボタンイベントコードがなくなるまで、ST29〜31の処理を繰り返す。次のボタンイベントコードが無いことを検知したならば(ST30のNO)、CPU11は、メニュー切替プログラム23を停止させる。
【0062】
例えば今、図9に示す状態、すなわちメニュー項目「メニュー関連」の業務が実行されたメニュー画面33が表示されている状態において、オペレータが音声入力ボタンB5を押しながら「ボタン設定」と発話したとする。そうすると、この第2の実施の形態においても、POS端末51においては、メニュー階層構造テーブル22が検索されて、メニュー名称データ「ボタン設定」が特定され、それに関連付けられた階層構造コードA=“T01E99E05E01E”が抽出される。
【0063】
また、この第2の実施の形態では、その時点で生成されているウィンドゥハンドルのハンドル名と、現在地キーワードテーブル24に設定されているメニュー名称データ毎のキーワードとから、表示中のメニュー画面の現在地が解析される。今、図16に示す内容のウィンドゥハンドルが生成されていた場合には、前述したように現在のメニュー画面はメニュー項目「メニュー関連」のメニューボタンB4が実行されたときの画面であろうと推定される。そして、このメニュー項目「メニュー関連」のメニュー名称データに対応した階層構造コードB=“T01E99E01E”が取得される。
【0064】
そこで次に、POS端末51では、階層構造コードAと階層構造コードBとが比較され、先頭より順番にボタンイベントコードの一致・不一致が判定される。階層構造コードA=“T01E99E05E01E”と階層構造コードB=“T01E99E01E”は、“T01E99E”まで一致するので、階層構造コードBの一致しないボタンイベントコードの数だけ、メニュー画面が戻される。この場合は、1画面だけ戻されるので、図11に示す第2階層メニュー画面32となる。
【0065】
次いで、階層構造コードAの一致しないボタンイベントコードが実行されて、メニュー画面が切り替る。この場合は、階層構造コードAの3番目のボタンイベントコード“05E”に従い、第2階層メニュー画面32の5番目のメニューボタンB6が選択入力されたイベントが発生するので、ディスプレイ3の画面が図12に示す第3階層メニュー画面35に切り替る。次いで、4番目のボタンイベントコード“01E”に従い、第3階層メニュー画面35の1番目のメニューボタンB7が選択入力されたイベントが発生するので、ディスプレイ3の画面が図13に示すボタン設定業務画面36に切り替る。
【0066】
このように第2の実施の形態においても、所望するメニュー項目の名称を音声入力するだけで、即座にそのメニュー項目の業務実行画面が表示されるので、煩雑な手間が全くかからない上、切替に要する時間を短縮することができる。しかも、現在地のメニュー画面から所望するメニュー画面に至る経路を、現在地のメニュー画面を1画面ずつ戻し、所望するメニュー画面への分岐画面から、その所望するメニュー画面へ向けて自動的に画面を切り換えるようにしたので、実際の操作に即した状態で画面を切り換えることができる上、第1の実施の形態と比較して画面切替回数を少なくできる場合も有り得、効率がよい。
【0067】
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、言語入力手段は、音声入力手段に限定されるものではなく、例えばキーボードのキー操作によって移動先のメニュー項目に相当する言語を入力してもよい。
【0068】
また、前記第2の実施の形態では、表示中のメニュー画面の階層構造を解析するためにウィンドゥハンドル名を用いたが、解析手段はこれに限定されるものではない。また、この第2の実施の形態においては、メニュー階層構造テーブル22と現在地キーワードテーブル24とを一つのテーブルで構成することも可能である。
【0069】
また、本実施の形態ではメニュー階層構造テーブル22及びメニュー切替プログラム23を装置内部のHDD装置14に記憶する場合で説明をしたが、これに限らず同様のテーブル22及びプログラム23をネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様のテーブル22及びプログラム23を記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0070】
また本発明は、POS端末に限定されるものではなく、階層構造のメニュー画面を表示するPC,PDA,携帯電話,MFP等の情報処理装置全般に適用できるものである。
【0071】
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるPOS端末の要部構成を示すブロック図。
【図2】同第1の実施の形態のPOS端末が有するメニュー階層構造テーブルの一データ例を示す模式図。
【図3】同第1の実施の形態において、メニュー切替プログラム起動時にPOS端末のCPUが実行する処理手順の要部を示す流れ図。
【図4】同第1の実施の形態のPOS端末に実装された設定ツールのメニュー階層構造の一例を説明するための模式図。
【図5】同第1の実施の形態において、メニュー切替プログラム非起動時の第1階層メニュー画面の一例を示す平面図。
【図6】同第1の実施の形態において、メニュー切替プログラム非起動時の第2階層メニュー画面の一例を示す平面図。
【図7】同第1の実施の形態において、メニュー切替プログラム非起動時の第3階層メニュー画面の一例を示す平面図。
【図8】同第1の実施の形態におけるメニュー設定業務画面の一例を示す平面図。
【図9】同第1の実施の形態において、メニュー切替プログラム起動時の第3階層メニュー画面の一例を示す平面図。
【図10】同第1の実施の形態において、メニュー切替プログラム起動時の第1階層メニュー画面の一例を示す平面図。
【図11】同第1の実施の形態において、メニュー切替プログラム起動時の第2階層メニュー画面の一例を示す平面図。
【図12】同第1の実施の形態において、メニュー切替プログラム起動時の第3階層メニュー画面の一例を示す平面図。
【図13】同第1の実施の形態におけるボタン設定業務画面の一例を示す平面図。
【図14】本発明の第2の実施の形態であるPOS端末の要部構成を示すブロック図。
【図15】同第2の実施の形態のPOS端末が有する現在地キーワードテーブルの一データ例を示す模式図。
【図16】同第2の実施の形態において説明されるウィンドゥハンドルの蓄積状態を示す模式図。
【図17】同第2の実施の形態において、メニュー切替プログラム起動時にPOS端末のCPUが実行する処理手順の要部を示す流れ図。
【符号の説明】
【0073】
1…CPU、3…ディスプレイ、4…入力デバイス、5…マイクロフォン、14…HDD装置、19…音声認識エンジン、21…設定ツール、22…メニュー階層構造テーブル、23…メニュー切替プログラム、24…現在地キーワードテーブル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
階層構造となるように段階的に整理された複数のメニュー項目を階層毎に1画面で表示可能であり、1画面に表示されている1階層のメニュー項目群の中からいずれか1つのメニュー項目が選択入力されると、その選択入力されたメニュー項目に対して下位層にリンクするメニュー項目群からなるメニュー画面を表示する情報処理装置において、
前記複数のメニュー項目毎に、最上位の階層からそのメニュー項目が属する階層に至るまでの階層構造を記憶するメニュー階層構造テーブルと、
言語を入力する言語入力手段と、
前記言語入力手段を介して入力された言語から移動先のメニュー項目を特定する移動先特定手段と、
前記移動先特定手段により移動先のメニュー項目が特定されると、前記メニュー階層構造テーブルを検索して、その移動先メニュー項目の階層構造を取得する階層構造取得手段と、
この階層構造取得手段により取得した階層構造に従い前記移動先メニュー項目が属するメニュー画面を表示させるメニュー画面切替手段と、
を具備したことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
表示中のメニュー画面の階層構造を解析する現在地解析手段、をさらに備え、
前記メニュー画面切替手段は、前記現在地解析手段により解析された階層構造と前記階層構造取得手段により得られた階層構造とを比較して双方が一致する階層まで前記メニュー画面を戻し、その後、前記階層構造取得手段により得られた階層構造に従い前記移動先メニュー項目が属するメニュー画面を表示させることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記メニュー画面切替手段は、前記階層構造取得手段により得られた階層構造に従い、メニュー画面を1階層ずつ順次切替表示して、前記移動先メニュー項目が属するメニュー画面を表示させることを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記言語入力手段は、音声入力手段であることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1記載の情報処理装置。
【請求項5】
階層構造となるように段階的に整理された複数のメニュー項目を階層毎に1画面で表示可能であり、1画面に表示されている1階層のメニュー項目群の中からいずれか1つのメニュー項目が選択入力されると、その選択入力されたメニュー項目に対して下位層にリンクするメニュー項目群からなるメニュー画面を表示する情報処理装置の階層メニュー表示方法であって、
前記複数のメニュー項目毎に、最上位の階層からそのメニュー項目が属する階層に至るまでの階層構造を予め記憶し、
言語の入力を受付けるステップと、
言語が入力されると、その言語から移動先のメニュー項目を特定するステップと、
移動先のメニュー項目が特定されると、予め記憶したメニュー項目別階層構造からその移動先メニュー項目の階層構造を取得するステップと、
移動先メニュー項目の階層構造を取得すると、その階層構造に従い前記移動先メニュー項目が属するメニュー画面を表示させるステップとを実行して、
表示中のメニュー画面から前記移動先メニュー項目が属するメニュー画面に切り換えることを特徴とする情報処理装置の階層メニュー表示方法。
【請求項6】
表示中のメニュー画面の階層構造を解析するステップ、をさらに実行し、
表示中のメニュー画面の階層構造と移動先メニュー項目の階層構造とを比較して双方が一致する階層まで前記表示中のメニュー画面を戻し、その後、前記移動先メニュー項目の階層構造に従い前記移動先メニュー項目が属するメニュー画面を表示させることを特徴とする請求項5記載の情報処理装置の階層メニュー表示方法。
【請求項7】
階層構造となるように段階的に整理された複数のメニュー項目を階層毎に1画面で表示可能であり、1画面に表示されている1階層のメニュー項目群の中からいずれか1つのメニュー項目が選択入力されると、その選択入力されたメニュー項目に対して下位層にリンクするメニュー項目群からなるメニュー画面を表示するコンピュータに、
前記複数のメニュー項目毎に、最上位の階層からそのメニュー項目が属する階層に至るまでの階層構造を記憶する機能と、
言語の入力を受付ける機能と、
入力された言語から移動先のメニュー項目を特定する機能と、
移動先のメニュー項目が特定されると、記憶したメニュー項目別階層構造から移動先メニュー項目の階層構造を取得する機能と、
取得した階層構造に従い前記移動先メニュー項目が属するメニュー画面を表示させる機能と、
を実現させるための階層メニュー表示プログラム。
【請求項8】
前記コンピュータに、表示中のメニュー画面の階層構造を解析する機能、をさらに実現させ、
表示中のメニュー画面の階層構造と移動先メニュー項目の階層構造とを比較して双方が一致する階層まで前記表示中のメニュー画面を戻し、その後、前記移動先メニュー項目の階層構造に従い前記移動先メニュー項目が属するメニュー画面を表示させることを特徴とする請求項7記載の階層メニュー表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−225774(P2008−225774A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−62295(P2007−62295)
【出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】