説明

情報処理装置及び情報処理方法

【課題】オブジェクト及びグループの編集におけるユーザの編集操作の負担を低減し、操作性の向上を図ることを目的とする。
【解決手段】範囲の選択を検出する検出手段と、前記検出手段において検出された範囲が、オブジェクトで構成される第一のグループ全体を包含する範囲か、又は前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲かを判定する判定手段と、前記判定手段において、前記検出手段において検出された範囲が、前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲であると判定された場合、前記範囲に含まれる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む新たなグループを生成するグループ生成手段と、を有することによって課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ミーティングのような共同アクティビティな場面で利用されている電子黒板が知られている。この電子黒板では、ユーザは入力デバイスを用いて画面に文字、図表等を描画することができる。また、電子黒板では、描画された情報を電子文書として記録することができる。
【0003】
電子黒板は、文字や図形情報の描画、編集等を実現する文書編集システムのプログラムを搭載した情報処理装置と、デジタイザを搭載したディスプレイ装置と、ディスプレイ装置に描画する入力デバイスである専用ペンとによって構成される。また、デジタイザを搭載したディスプレイ装置は、描画した情報を表示するための表示手段及び入力手段として機能する。
【0004】
このような電子黒板が有する機能の中に、ユーザが描画した複数のオブジェクトをグループとして生成する機能がある。例えば、文書や図形を編集することができる一般的な編集装置は、ユーザインタフェースを介して複数のオブジェクトの範囲選択が行われ、グループ化の指示に応じて、入力された文字や図形等のオブジェクトをグループとして生成する。
【0005】
一方、ユーザは、オブジェクトを個別に編集したり、新しいオブジェクトをグループに加えたり、オブジェクトをグループから外したりして、グループに関する操作を行いたい場合がある。このような場合、例えば、ユーザはグループを選択して、「グループ解除」を編集装置に指示することで、オブジェクトのグループが解除され、オブジェクトをグループから外したり、所望のオブジェクトに対して編集したりすることができる。また、ユーザは、所望のオブジェクトを範囲選択して、「グループ化」を編集装置に指示することで、新しいオブジェクトをグループに加えることができる。
【0006】
しかし、ミーティングのような動的な場面では、このような操作は不便である。特に、入力デバイスが専用ペンであり、手書きペン描画を行っている場合に、ユーザがグループに関する操作を指示するのは、煩雑さが増してしまう。このように、電子黒板においては、オブジェクト及びグループに関する編集を簡単に実現することが求められている。このような要望に対して、グループ状態を保持したままグループ内の図形編集を行うことができる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】特開平06−314324号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述の従来技術では、グループ図形を構成する各々の図形を編集するには、ユーザが、入力装置のグループ図形編集選択手段であるTABキーを入力し、各々の図形を編集する部分編集モードに変更させる必要がある。また、ユーザが、グループ図形を構成する各々の図形を編集し、再度グループを構成する場合、コマンドによる指示を与える必要がある。即ち、従来技術は、グループ単位で編集したい場合と、オブジェクト単位で編集したい場合との両方に対して処理を実現するためには、煩雑な操作が必要であった。
【0009】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、オブジェクト及びグループの編集におけるユーザの編集操作の負担を低減し、操作性の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の情報処理装置は、範囲の選択を検出する検出手段と、前記検出手段において検出された範囲が、オブジェクトで構成される第一のグループ全体を包含する範囲か、又は前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲かを判定する判定手段と、前記判定手段において、前記検出手段において検出された範囲が、前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲であると判定された場合、前記範囲に含まれる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む新たなグループを生成するグループ生成手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
本発明の情報処理方法は、範囲の選択を検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて検出された範囲が、オブジェクトで構成される第一のグループ全体を包含する範囲か、又は前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて、前記検出ステップにおいて検出された範囲が、前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲であると判定された場合、前記範囲に含まれる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む新たなグループを生成するグループ生成ステップと、を有することを特徴とする。
【0012】
なお、本発明は、プログラム及び記録媒体としてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、オブジェクト及びグループの編集におけるユーザによる操作の負担を低減し、操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
本実施形態では、複数のオブジェクトが描画され、複数のオブジェクトが集合したグループに対して編集を行う動作について説明する。
ここで、オブジェクトとは、後述する文字図形生成部が、図形や文字等の描画情報を基に生成したものである。また、オブジェクトは、ユーザが個別に選択や編集できる要素である。また、グループとは、複数のオブジェクトで構成される集合であり、ユーザが個別に選択や編集できる要素である。なお、1つのオブジェクトは、1つのオブジェクトからならグループとしてとらえることもできる。
【0015】
図1は、情報処理装置120を含む情報処理システム100のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、本実施形態では、情報処理システム100を電子黒板に適用した形態について説明する。
図1において、情報処理システム100は、情報処理装置120と、表示装置の一例であるディスプレイ装置110と、入力装置の一例であるデジタイザ150とを含んで構成される。ディスプレイ装置110と、情報処理装置120と、デジタイザ150とは、バスを介して接続されている。ディスプレイ装置110は、オブジェクト等の表示を行う。また、デジタイザ150は、専用ペン130と、ディスプレイ装置110に設けられ専用ペン130の位置を検出するデジタイザ本体140とを有している。ユーザは専用ペン130を用いて、文字や図形等を入力することができる。
後述する情報処理装置120のCPUは、文字や図形等のオブジェクトを描画及び編集するプログラム(以下、描画編集プログラム)に従い、専用ペン130によって入力及び編集された文字や図形等のオブジェクトをディスプレイ装置110に表示する。
【0016】
図2は、情報処理装置120のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置120は、CPU211と、RAM212と、ROM213と、HDD214と、ネットワークIF215と、入力機器IF216と、ディスプレイIF217と、システムバス218とを含んで構成される。各構成部は、システムバス218により接続されている。なお、IFは、インタフェースの略である。
【0017】
CPU211は、情報処理装置120の全体の制御を行う。RAM(Random Access Memory)212は、CPU211の動作に必要な作業メモリとして使用される。ROM(Read Only Memory)213は、CPU211に必要な命令やデータを格納する。HDD(Hard Disk Drive)214は、上述した描画編集プログラムや本実施形態に係るグループ編集に関するプログラム等が格納される。CPU211は、HDD214に格納されている上述したプログラムをRAM212等に読み出して、実行することによって、本実施形態に係る情報処理装置の機能や、後述するフローチャートの処理を実行する。
【0018】
ネットワークIF215は、情報処理装置120をネットワークに接続するための通信制御を実行する。ただし、本実施形態ではネットワークIFは必ずしも必要としない。入力機器IF216は、図1におけるデジタイザ150、マウス219、又はキーボード220を情報処理装置120に接続させる。なお、本実施形態においては、以降、入力装置をデジタイザ150(専用ペン130)として説明する。ディスプレイIF217は、ディスプレイ装置110を情報処理装置120に接続させる。
【0019】
図3は、情報処理装置120の機能構成の一例を示す図である。
図3において、情報処理装置120は、機能構成として、制御部31と、表示制御部32と、入力検出部33と、入力制御部34と、データ読み書き部35と、データ編集部36とを含んで構成される。また、入力制御部34は、描画部341と、選択指示検出部342と、重複選択指示検出部343と、を含んで構成される。更に、データ編集部36は、文字図形生成部361と、文字図形編集部362と、グループ処理部363と、を含んで構成される。なお、図3には、各機能構成が制御する対象を理解できるように、ディスプレイ装置110と、専用ペン130と、HDD214と、が示されている。各機能構成は、図2に示すCPU211が、RAM212、ROM213又はHDD214に記憶されたプログラムを実行することで実現される。
【0020】
制御部31は情報処理装置120の全体を制御する。より具体的には、制御部31は、各機能構成から受け取った情報を、各機能構成に受け渡す処理を行う。表示制御部32は、ディスプレイ装置110を介した文字や図形のオブジェクト等の表示を行う。入力検出部33は例えば、キーボード等からの入力を検出する。
【0021】
検出手段及び判定手段の一例である入力制御部34は、専用ペン130等の入力装置を介した入力を検出する。また、上述のように、入力制御部34は、描画部341と、選択指示検出部342と、重複選択指示検出部343と、を含んで構成される。描画部341は、上述した専用ペン130を介した入力により、文字や図形等の描画の情報を検出する。また、選択指示検出部342は、専用ペン130を介したグループ全体の選択された範囲の情報を検出する。また、重複選択指示検出部343は、グループ全体が選択された範囲として検出された状態で、選択指示されたグループを含むように専用ペン130を介して重複して選択された範囲の情報を検出する。
【0022】
データ読み書き部35は、HDD214に描画情報、選択情報、グループ情報等を記憶したり、HDD214から記憶されているテキストボックスや画像ファイル等のオブジェクトを読み出したりする。
【0023】
データ編集部36は、上述のように文字図形生成部361と、文字図形編集部362と、グループ処理部363と、を含んで構成される。オブジェクト生成手段の一例である文字図形生成部361は、描画情報からオブジェクトを生成する。編集手段の一例である文字図形編集部362は、ユーザの編集操作に応じて、オブジェクトやグループを移動したり、サイズを変更したりする。グループ生成手段及びグループ再構成手段の一例であるグループ処理部363は、グループを生成したり、グループを解除したり、グループを再構成したりする処理を行う。グループ処理部363は、生成したグループとグループに属するオブジェクトとをグループ情報で管理する。また、グループ処理部363は、生成したグループにグループIDを付加し、グループに属するオブジェクトにオブジェクトIDを付加して管理する。
【0024】
ここで、本実施形態に係る情報処理装置120においてオブジェクトを生成する処理及びグループを生成する処理の一例について説明する。
まず、ユーザは専用ペン130を用いて、図形や文字等の描画の入力を行う。入力制御部34は、ユーザによる描画の入力情報と、制御部31を介した表示制御部32から受け取る表示情報とに基づいて、入力情報が図形や文字等の描画情報であると判断する。すると、入力制御部34にある描画部341は、その描画情報を検出する。例えば、ユーザが文字「X」を入力したものとする。すると、描画部341は、文字「X」の描画情報を検出する。
【0025】
同時に、描画部341は、文字「X」が入力されるストローク間隔を検出する。ここで、ストローク間隔について説明する。例えば文字「X」は、一筆書きが不可能な2つの交じり合う線からなるものである。ストローク間隔とは、これら2つの交じり合う線のうち1つ目の線の入力が終了した後、2つ目の線の入力が開始されるまでの時間間隔のことをいう。
【0026】
次に、制御部31は、描画部341から受け取った描画情報及びストローク間隔情報を文字図形生成部361に受け渡す。文字図形生成部361は、受け取った描画情報及びストローク間隔情報に従ってオブジェクトを生成する。制御部31は、生成されたオブジェクトを表示制御部32に受け渡す。表示制御部32は、ディスプレイ装置110に、例えば、2つのオブジェクトからなる文字「X」を表示する。
【0027】
また、グループ処理部363は、文字図形生成部361により生成されるオブジェクトのストローク間隔が、所定の時間よりも短いか長いかを判断する。所定の時間より短い場合は、グループ処理部363は、ストローク間隔が短いオブジェクト同士をグループ化する。即ち、グループ処理部363は、ストローク間隔が短いオブジェクトで構成されるグループを生成する。
【0028】
より具体的には、n番目のオブジェクト(n)が生成された後、所定の時間内に次のオブジェクト(n+1)が生成された場合、グループ処理部363は、オブジェクト(n)とオブジェクト(n+1)とでグループを生成する。また、グループ処理部363は、オブジェクト(n)とオブジェクト(n+1)とでグループが構成されているというグループ情報を作成する。このグループ情報には、生成されたグループのグループIDと、このグループに属するオブジェクトのオブジェクトIDとが含まれる。
【0029】
上述したように、ストローク間隔を基にグループを生成するのは、ストローク間隔が短ければ、複数のオブジェクトは連続して入力されたものであり、両者には深い関連があると判断できるからである。
【0030】
次に、制御部31は、生成されたオブジェクトのオブジェクト情報とグループ情報を表示制御部32に受け渡す。表示制御部32は、ディスプレイ装置110に2つのオブジェクトから構成されるグループとしての文字「X」を表示する。
【0031】
なお、n番目のオブジェクト(n)が生成された後、所定の時間を超えて次のオブジェクト(n+1)が生成されたとする。この場合、グループ処理部363は、オブジェクト(n)とオブジェクト(n+1)とは、独立した複数のオブジェクトであるとして、グループ化を行わない。また、グループ処理部363は、制御部31より直接、ストローク間隔情報を受け取り、受け取ったストローク間隔情報に基づいて複数のオブジェクトをグループ化するようにしてもよい。
【0032】
なお、マウスによって描画を入力する場合は、ユーザがマウスをクリックした状態でカーソルを移動させながら描画することによって専用ペン130と同様に入力することができる。この場合においても、複数のオブジェクトをグループ化するか否かは、グループ処理部363が、複数のオブジェクトのストローク間隔に基づいて判断する。
【0033】
なお、複数のオブジェクトをグループ化する方法は上述したものに限られない。例えば、従来の技術で説明したように、ユーザが所望のオブジェクトを選択して、「グループ化」を情報処理装置に指示する。この指示を受け、グループ処理部363が、複数のオブジェクトをグループ化するようにしてもよい。
【0034】
また、オブジェクトを生成する方法は上述したものに限られない。例えば、ユーザが入力装置を介して、HDD214に記憶されているテキストボックス、画像ファイル、定型図形等を読み出すように指示をする。この指示を受け、データ読み書き部35は、テキストボックス、画像ファイル、定型図形等を読み出し、これらをオブジェクトとしてもよい。
【0035】
次に、本実施形態に係るグループの編集処理について図4のフローチャートを用いて説明する。図4は、グループの編集処理の一例を示すフローチャートである。ここで、グループの編集とは、グループ単位でグループの移動、グループのサイズ変更及びグループの再構成等を行うことをいう。
【0036】
以下の説明では、ディスプレイ装置110に図5のように表示された複数のオブジェクトから構成されるグループを用いて説明する。図5は、上述したオブジェクトを生成する処理及びグループを生成する処理によりグループ化されたオブジェクトの一例を示す図である。また、図5は、グループの編集処理の説明を行う図6〜図13における初期状態を示す。
【0037】
図5において、グループ1「AAABBBCCC」は、複数のオブジェクトから構成されるグループである。また、同様に、グループ2「DDD」も、複数のオブジェクトから構成されるグループである。グループ処理部363は、それぞれのグループに対してグループIDを付加し、グループを構成する各オブジェクトに対してオブジェクトIDを付加している。グループ処理部363は、例えば、グループ1が、複数のオブジェクト「A」と、複数のオブジェクト「B」と、複数のオブジェクト「C」と、から構成されているというグループ情報を有している。また、グループ処理部363は、例えば、グループ2が複数のオブジェクト「D」から構成されているというグループ情報を有している。ここでは、図5に示されるオブジェクト「A」、オブジェクト「B」、オブジェクト「C」、オブジェクト「D」は、それぞれ、1回のストロークで描画された1つオブジェクトであるものとして説明する。
【0038】
なお、以下のステップにおいて、ユーザが専用ペン130を介して一連の入力や編集操作を行うと、制御部31は、描画情報、ストローク間隔情報及びグループ情報等をデータ読み書き部35に受け渡す。データ読み書き部35は、受け取った情報を逐次、HDD214に記録するものとする。
【0039】
まず、図4のステップS41において、ユーザはディスプレイ装置110に表示されたグループに対して専用ペン130を用いて範囲を選択する。入力制御部34は、ユーザによる入力(入力情報)を検出する。次に、入力制御部34は、ユーザによる入力情報と、制御部31を介して表示制御部32から受け取る表示情報とに基づいて、ユーザによる入力情報がグループに対する範囲の選択であると判断する。すると、入力制御部34は、その範囲を検出する。
【0040】
ここで、入力制御部34が、入力情報からグループに対する範囲の選択を判断する一例について図6を用いて説明する。図6の61は、表示制御部32が認識するグループ1の範囲である。ユーザは、グループ1全体を選択する場合には、62で示すようにグループ1の範囲61全体を包含するように範囲を選択する。このように選択することにより、入力制御部34はグループ1全体を包含するように範囲の選択がされたと判断する。なお、ユーザが専用ペン130でグループ1の範囲61内の任意の位置をクリックすることにより、入力制御部34は、グループ1全体を包含するように範囲の選択がされたと判断してもよい。
【0041】
グループ1全体に対する範囲の選択が検出されると、入力制御部34にある選択指示検出部342は、選択された範囲にあるグループ1を検出し、グループ1が選択された範囲にあるという情報(選択情報)を制御部31に受け渡す。制御部31は、受け取った選択情報をグループ処理部363、表示制御部32及びデータ読み出し部35に受け渡す。グループ処理部363は、受け取った選択情報からグループ情報で管理しているグループ1が選択された旨のフラグを立て、グループ情報を更新する。また、表示制御部32は、グループ1が選択されていることが識別できるように、例えばグループ1を色分けした矩形で囲むように表示する。また、データ読み書き部35は、HDD214に選択情報を記録する処理を行う。
【0042】
更に、本実施形態では、ユーザはグループ全体に対する範囲の選択がされている状態で、重複して、選択されたグループを構成するオブジェクトを含むように専用ペン130を用いて範囲を選択することができる。入力制御部34は、その範囲を検出する。
【0043】
ここで、入力制御部34が、重複して、選択されたグループを構成するオブジェクトを含むように選択された範囲を検出する場合の一例について図8を用いて説明する。図8は、ユーザが、グループ1全体(第一のグループ全体)を包含するように範囲の選択をしている。この状態からユーザは、重複して、グループ1(第一のグループ)を構成する一部の複数のオブジェクト「B」と、グループ2「DDD」(第二のグループ)とを囲むように範囲を選択することができる。このように選択することにより、入力制御部34はグループ1を構成する一部のオブジェクトを含む範囲が選択されたと判断し、その範囲を検出する。
【0044】
再び図4の説明に戻り、ステップS42において、入力制御部34は、検出した選択の範囲が、グループ全体を包含する範囲か、グループ全体を包含して選択された状態で重複してグループを構成する一部のオブジェクトを含むように選択された範囲かを判定する。重複して範囲が選択されたと判断した場合、入力制御部34は、ステップS45に処理を進める。重複して範囲が選択されていないと判断した場合、入力制御部34は、ステップS43に処理を進める。
【0045】
ステップS43では、入力制御部34は、ステップS41で選択された範囲であるグループ全体が編集の対象となっていると判断する。
次に、ステップS44において、ユーザはグループの編集操作を入力する。ここでは、グループの編集操作としてグループの移動を例にして説明する。ユーザは、グループの移動をするために、専用ペン130で選択されたグループ1をクリックした状態のまま移動させたい位置まで移動させることで編集操作を行う。
【0046】
すると、入力制御部34は、制御部31を介して表示制御部32から受け取る表示情報と入力情報とから、入力情報がグループの編集操作に係る編集情報であると判断する。入力制御部34は、編集情報を検出し、編集情報を制御部31に受け渡す。制御部31は、編集情報を文字図形編集部362に受け渡す。文字図形編集部362は、グループ処理部363で管理されているグループ情報において選択された旨のフラグが立てられたグループ1に対して、編集情報に従ってグループを移動する編集を行う。
【0047】
次に、文字図形編集部362は、編集処理された後の編集情報を制御部31に受け渡す。制御部31は、編集情報を表示制御部32及びデータ読み書き部35に受け渡す。表示制御部32は、編集情報に従って、移動されたグループ1をディスプレイ装置110に表示する。そして、データ読み書き部35は、HDD214に編集処理された後の編集情報を記録する処理を行う。
【0048】
図7は、上述した処理によって編集処理されたグループ1をディスプレイ装置110に表示した一例を示す図である。図7(A)は、ユーザが専用ペン130を介してグループ1を範囲として選択した状態を示す図である。図7(B)は、ステップS44において、ユーザが選択したグループ1を移動させる編集操作により、グループ1が移動した後の状態を示す図である。
【0049】
次に、ステップS45において、入力制御部34にある重複選択指示検出部343は、選択したグループの一部を含むように重複して選択された範囲の情報を検出する。重複選択指示検出部343は、制御部31を介して表示制御部32から受け取る表示情報と、検出した選択された範囲と、から図8に示すようにグループ1を構成する複数のオブジェクト「B」と、グループ2「DDD」と、が重複して選択されたという重複選択情報を検出する。重複選択指示検出部343は、重複選択情報を制御部31に受け渡す。制御部31は、受け取った重複選択情報をグループ処理部363、表示制御部32及びデータ読み出し部35に受け渡す。グループ処理部363は、受け取った重複選択情報からグループ情報で管理しているグループ1に属する複数のオブジェクト「B」及びグループ2が重複して選択された旨のフラグを立て、グループ情報を更新する。グループ処理部363は、更新したグループ情報を制御部31に受け渡す。制御部31は、グループ情報を表示制御部32及びデータ読み書き部35に受け渡す。表示制御部32は、重複して選択された範囲が識別できるように、図8に示すように、例えば重複して選択された範囲を色分けした矩形で囲むように表示する。また、データ読み書き部35は、HDD214にグループ情報を記録する処理を行う。なお、上述した重複して選択された範囲は、ユーザが専用ペン130を介して選択したグループの一部を含むように選択する。
【0050】
次に、ステップS46において、入力制御部34は、ユーザが図形や文字等の描画の入力(追加)を行ったか否かの判断をする。入力制御部34は、制御部31を介して受け取る表示情報と入力情報とから、入力情報が図形や文字等の描画情報であるか否かを判断する。描画の入力を行ったと判断した場合、入力制御部34は、ステップS48に処理を進める。描画の入力を行っていないと判断した場合は、入力制御部34は、ステップS47に処理を進める。
【0051】
次に、ステップS47において、ユーザは重複して選択された範囲に対する編集操作を入力する。重複して選択された範囲に対する編集操作として範囲の移動を例として図9を用いて説明する。図9は、編集操作が行われた状態の一例を示す図である。図9(A)は、グループ1を選択した状態から、ユーザが専用ペン130を用いてグループ1を構成する複数のオブジェクト「B」と、グループ2と、を含むように重複して選択された状態を示す図である。
【0052】
ユーザは、図9(A)に示す状態から、重複した範囲を移動するために、専用ペン130で重複して選択された範囲をクリックした状態のまま移動させたい位置まで移動させることで編集操作を行う。
【0053】
すると、入力制御部34は、制御部31を介して表示制御部32から受け取った表示情報及び入力情報から、入力情報が重複して選択された範囲に対する編集情報であると判断する。入力制御部34は、編集情報を検出し、編集情報を制御部31に受け渡す。制御部31は、編集情報を文字図形編集部362に受け渡す。文字図形編集部362は、編集情報に従って重複して選択された範囲に対して編集を行う。
【0054】
次に、文字図形編集部362は、編集処理された後の編集情報を制御部31に受け渡す。制御部31は、編集情報を表示制御部32及びデータ読み書き部35に受け渡す。表示制御部32は、編集情報に従って編集された範囲をディスプレイ装置110に表示する。そして、データ読み書き部35は、HDD214に編集処理された後の編集情報を記録する処理を行う。図9(B)は、ユーザが重複して選択した範囲を移動させる編集操作により重複して選択された範囲が移動された状態を示す図である。
【0055】
次に、図4のステップS49において、グループ処理部363は、ステップS45で更新されたグループ情報から重複して選択された旨のフラグが立てられている複数のオブジェクト「B」及びグループ2を新たなグループ3として生成する。グループ処理部363は、生成したグループ3を識別するグループIDを生成し、グループ3には複数のオブジェクト「B」及びグループ2が属することを示すようグループ情報に更新する。なお、新たなグループが生成される場合、グループ処理部363は、重複して選択されたオブジェクトを新たなグループを構成するオブジェクトと共に複製するか否かを決定する。即ち、グループ処理部363は、元からあるグループに対して、重複して選択されたオブジェクトを残すか否かを決定する。なお、重複して選択されたオブジェクトを残すか否かは、ユーザが選択することができる。ここで、重複して選択されたオブジェクトを複製しないように選択されているものとする。
【0056】
グループ処理部363は、重複して選択された複数のオブジェクト「B」が属するグループ1から、移動した複数のオブジェクト「B」を削除するようにグループ1を再構成して例えば、図9(B)に示すようにグループ1´としてグループ情報を更新する。グループ処理部363は、更新したグループ情報を制御部31に受け渡す。制御部31は、グループ情報を表示制御部32及びデータ読み書き部35に受け渡す。表示制御部32は、グループ情報に従って選択された範囲をグループとして識別できるように、例えばグループを色分けした矩形で囲むように表示する。またデータ読み書き部35は、HDD214にグループ情報を記録する処理を行う。
【0057】
次に、ユーザの選択により、重複して選択されたオブジェクトを新たなグループを構成するオブジェクトと共に複製する場合について図10を用いて説明する。図10は、編集操作が行われた状態の一例を示す図である。図10(A)は、グループ1を選択した状態から、ユーザが専用ペン130を用いてグループ1を構成する複数のオブジェクト「B」と、グループ2とを含むように重複して選択された状態を示す図である。図4のステップS49において、グループ処理部363は、重複して選択された複数のオブジェクト「B」が属するグループ1において、移動する複数のオブジェクト「B」を複製して残すようにグループ情報を更新する。
【0058】
グループ処理部363は、更新したグループ情報を制御部31に受け渡す。制御部31は、グループ情報を表示制御部32及びデータ読み書き部35に受け渡す。表示制御部32は、グループ情報に従って重複して選択された範囲をグループとして識別できるように、例えばグループ3を色分けした矩形で囲むように表示する。またデータ読み書き部35は、HDD214にグループ情報を記録する処理を行う。図10(B)は、上述したユーザが重複して選択した範囲を移動させる編集操作により重複して選択された範囲が移動された状態を示す図である。図10(B)では、グループ1は、図10(A)のグループ1のまま表示されている。
【0059】
なお、グループ処理部363は、重複して選択されたオブジェクトを、新たなグループを構成するオブジェクトと共に複製するか否かは、ユーザ操作による要求に応じて決定する。例えば、情報処理装置120においてユーザが選択可能なインタフェースを準備しておけばよい。
また、図9及び図10では、重複して選択されている状態であるが、ユーザは、選択された範囲以外の位置をクリックすることで範囲の選択及び重複した範囲の選択を解除することができる。
【0060】
次に、図4のステップS48以降は、図11を用いて説明する。図11は、ユーザによりグループ1全体を範囲として選択した後、重複して、複数のオブジェクト「C」を範囲として選択した状態の一例を示す図である。なお、図11の状態では、グループ処理部363は、グループ1全体に範囲として選択されている旨のフラグが立てられ、複数のオブジェクト「C」に重複して選択されている旨のフラグが立てられているグループ情報を有している。
【0061】
図4のステップS48では、描画部341は、描画情報及びストローク間隔情報を検出する。次に、制御部31は、描画部341から受け取った描画情報及びストローク間隔情報を文字図形生成部361に受け渡す。文字図形生成部361は、受け取った描画情報及びストローク間隔情報に従ってオブジェクトを生成する。文字図形生成部361は、オブジェクト情報を制御部31に受け渡す。制御部31は、生成されたオブジェクトを表示制御部32に受け渡す。表示制御部32は、ディスプレイ装置110に、生成されたオブジェクトを表示する。
【0062】
図12は、ユーザが文字を入力した後、新たに生成されたグループに対して編集操作をした状態の一例を示す図である。例えば、ユーザが文字「DEF」を入力した場合、上述した処理により表示制御部32は、図12の(A)に示すように、オブジェクト「D」、オブジェクト「E」及びオブジェクト「F」を表示する。
【0063】
ステップS49においてグループ処理部363は、グループ情報に重複して選択された旨のフラグが立てられた複数のオブジェクト「C」と、新たに生成されたオブジェクト「D」と、オブジェクト「E」と、オブジェクト「F」とで新たなグループ4を生成する。グループ処理部363は、生成したグループ4を識別するグループIDを生成し、グループ4には複数のオブジェクト「C」と、オブジェクト「D」と、オブジェクト「E」と、オブジェクト「F」と、が属することを示すようグループ情報に更新する。ここで、ユーザの選択により、重複して選択されたオブジェクトを新たなグループを構成するオブジェクトと共に複製しない場合が選択されているとする。すると、グループ処理部363は、重複して選択された複数のオブジェクト「C」が属するグループ1から、移動した複数のオブジェクト「C」を削除するようにグループ1を再構成してグループ情報を更新する。一方、ユーザの選択により、重複して選択されたオブジェクトを新たなグループを構成するオブジェクトと共に複製する場合が選択されているとする。すると、グループ処理部363は、重複して選択された複数のオブジェクト「C」が属するグループ1において、移動した複数のオブジェクト「C」をグループ1に複製して残すようにグループ情報を更新する。
【0064】
グループ処理部363は、更新したグループ情報を制御部31に受け渡す。制御部31は、グループ情報を表示制御部32及びデータ読み書き部35に受け渡す。表示制御部32は、グループ情報に従って重複して選択された範囲をグループとして識別できるように、例えばグループを色分けした矩形で囲むように表示する。また、データ読み書き部35は、HDD214にグループ情報を記録する処理を行う。
【0065】
オブジェクトの追加が終了した時点でグループ処理部363によってグループ4が生成され、その時点でグループ4は通常の選択された範囲の状態となり、自由に編集が可能となる。図12(B)は、上述した処理により複数のオブジェクト「C」と、オブジェクト「D」と、オブジェクト「E」と、オブジェクト「F」とでグループ4が生成され、更に編集操作によりグループ4が移動された状態を示す図である。図12(B)では、グループ1は、複数のオブジェクト「A」と、複数のオブジェクト「B」と、からなるグループ1´として再構成されて表示されている。
【0066】
なお、ユーザの選択により、重複して選択されたオブジェクトを新たなグループを構成するオブジェクトと共に複製した状態を図13に示す。
図13は、上述した処理によって、オブジェクトの入力により新たにグループが生成され、グループ4を編集操作した状態の一例を示す図である。図13(A)は、オブジェクト「D」、オブジェクト「E」及びオブジェクト「F」を表示した状態を示す図である。図13(B)は、上述した処理により複数のオブジェクト「C」と、オブジェクト「D」と、オブジェクト「E」と、オブジェクト「F」とでグループ4が生成され、更に編集操作によりグループ4が移動された状態を示す図である。そして、図13(B)では、グループ1は、図13(A)のグループ1のまま表示されている。
【0067】
なお、重複して選択された範囲と、追加したオブジェクトと、でグループを生成する処理において、グループに追加するオブジェクトの範囲は、ストローク間隔情報から所定の時間よりも短い連続入力の範囲とする。なお、ユーザが専用ペン130によって明示的にオブジェクトの追加の終了のコマンドを送るようにしてもよい。
【0068】
なお、本実施形態では、重複選択指示検出部343が、専用ペン130を介したグループの一部が重複して選択される範囲を検出する場合について説明した。しかしながら、重複して選択されていなくともよく、例えば、グループ全体が範囲として選択されていない状態から、グループの一部を含むように範囲を選択し、その範囲を重複選択指示検出部343が検出するようにしてもよい。
【0069】
また、本実施形態では、オブジェクトの生成及び選択の操作を専用ペンによって行われた場合について説明をした。しかしながら、オブジェクトの生成及び選択の操作はマウスやキーボード若しくはその他、同等の機能を有する入力デバイスを用いて行われてもよいし、多種類の入力デバイスを組み合わせて行われてもよい。
【0070】
また、本実施形態では、選択指示検出部342及び重複選択指示検出部343が検出する選択された範囲は矩形の場合について説明した。しかしながら、矩形以外の円形、投げ縄、自由曲線等であってもよい。
【0071】
また、本実施形態では、重複して選択された範囲に含まれるオブジェクトと、重複して選択された範囲に含まれるグループと、を新たなグループとして生成する場合についてのみ説明した。しかしながら、重複して選択された範囲にグループが含まれていなくてもよく、例えば、グループ処理部363は、重複して選択された範囲に含まれる1つ又は、複数のオブジェクトのみから構成される新たなグループを生成するようにしてもよい。
【0072】
このように、本実施形態によれば、重複選択指示検出部343が検出したグループの一部を構成するオブジェクトに対し、ユーザの編集操作に応じてグループの編集を行うことができる。したがって、オブジェクト及びグループの編集におけるユーザによる操作の負担を低減し、操作性を向上させることができる。
【0073】
また、本実施形態によれば、グループ処理部363は、重複して選択された旨のフラグが立てられているオブジェクトと、重複して選択された範囲にあるグループを新たなグループとして生成する。したがって、ユーザがオブジェクトを選択してグループ化を指示する必要がなく、ユーザによる操作の負担を低減し、操作性を向上させることができる。
【0074】
上述した本発明の実施形態における情報処理装置を構成する各手段、並びに情報処理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROM等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0075】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0076】
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムまたは装置に直接、または遠隔から供給する。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0077】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0078】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。更に、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0079】
更に、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】情報処理装置を含む情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【図2】情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。
【図4】情報処理装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】動作処理の説明を行うための表示例の一例を示す図である。
【図6】グループに対する範囲の選択について説明するための一例を示す図である。
【図7】グループが編集処理された表示例の一例を示す図である。
【図8】重複して範囲が選択された状態の表示例の一例を示す図である。
【図9】編集操作が行われた状態の表示例の一例を示す図である。
【図10】編集操作が行われた状態の表示例の一例を示す図である。
【図11】重複して範囲が選択された状態の表示例の一例を示す図である。
【図12】重複して範囲が選択された状態でオブジェクトが追加された表示例の一例を示す図である。
【図13】重複して範囲が選択された状態でオブジェクトが追加された表示例の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0081】
31 制御部
32 表示制御部
33 入力検出部
34 入力制御部
35 データ読み書き部
36 データ編集部
341 描画部
342 選択指示検出部
343 重複選択指示検出部
361 文字図形生成部
362 文字図形編集部
363 グループ処理部
100 情報処理システム
110 ディスプレイ装置
120 情報処理装置
130 専用ペン
140 デジタイザ本体
150 デジタイザ
211 CPU
212 RAM
213 ROM
214 HDD
215 ネットワークIF
216 入力機器IF
217 ディスプレイIF

【特許請求の範囲】
【請求項1】
範囲の選択を検出する検出手段と、
前記検出手段において検出された範囲が、オブジェクトで構成される第一のグループ全体を包含する範囲か、又は前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲かを判定する判定手段と、
前記判定手段において、前記検出手段において検出された範囲が、前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲であると判定された場合、前記範囲に含まれる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む新たなグループを生成するグループ生成手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記判定手段において、前記検出手段において検出された範囲が、前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲であると判定され、前記範囲に前記第一のグループとは異なる第二のグループが含まれていた場合、
前記グループ生成手段は、前記範囲に含まれる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトと、前記第二のグループを構成するオブジェクトと、を含む新たなグループを生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定手段において、前記検出手段において検出された範囲が、前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲であると判定された場合、前記第一のグループを再構成するグループ再構成手段を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判定手段において、前記検出手段において検出された範囲が、オブジェクトで構成される第一のグループ全体を包含する範囲であると判定された場合、前記第一のグループを編集する編集手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
オブジェクトを生成するオブジェクト生成手段を更に有し、
前記判定手段において、前記検出手段において検出された範囲が、前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲であると判定され、
前記オブジェクト生成手段において、オブジェクトが新たに生成された場合、
前記グループ生成手段は、前記範囲に含まれる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトと、前記オブジェクト生成手段において新たに生成されたオブジェクトと、を含む新たなグループを生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
範囲の選択を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおいて検出された範囲が、オブジェクトで構成される第一のグループ全体を包含する範囲か、又は前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて、前記検出ステップにおいて検出された範囲が、前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲であると判定された場合、前記範囲に含まれる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む新たなグループを生成するグループ生成ステップと、
を有することを特徴とする情報処理装置における情報処理方法。
【請求項7】
前記判定ステップにおいて、前記検出ステップにおいて検出された範囲が、前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲であると判定され、前記範囲に前記第一のグループとは異なる第二のグループが含まれていた場合、
前記グループ生成ステップでは、前記範囲に含まれる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトと、前記第二のグループを構成するオブジェクトと、を含む新たなグループを生成することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置における情報処理方法。
【請求項8】
前記判定ステップにおいて、前記検出ステップにおいて検出された範囲が、前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲であると判定された場合、前記第一のグループを再構成するグループ再構成ステップを更に有することを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理装置における情報処理方法。
【請求項9】
前記判定ステップにおいて、前記検出ステップにおいて検出された範囲が、オブジェクトで構成される第一のグループ全体を包含する範囲であると判定された場合、前記第一のグループを編集する編集ステップを更に有することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置における情報処理方法。
【請求項10】
オブジェクトを生成するオブジェクト生成ステップを更に有し、
前記判定ステップにおいて、前記検出ステップにおいて検出された範囲が、前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲であると判定され、
前記オブジェクト生成ステップにおいて、オブジェクトが新たに生成された場合、
前記グループ生成ステップでは、前記範囲に含まれる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトと、前記オブジェクト生成ステップにおいて新たに生成されたオブジェクトと、を含む新たなグループを生成することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置における情報処理方法。
【請求項11】
範囲の選択を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおいて検出された範囲が、オブジェクトで構成される第一のグループ全体を包含する範囲か、又は前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて、前記検出ステップにおいて検出された範囲が、前記第一のグループ全体を包含する範囲とは異なる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む範囲であると判定された場合、前記範囲に含まれる、前記第一のグループを構成する一部のオブジェクトを含む新たなグループを生成するグループ生成ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項12】
請求項11に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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