説明

情報処理装置及び機能グループ化方法

【課題】関連する複数の機能のグループを容易に作成すること。
【解決手段】情報処理装置10は、互いに関連する機能について、各機能の機能情報を関連付けた関連機能テーブルを記憶する記憶部11と、機能に対するグループ化指示を受け付ける受付部12と、受付部12によって受け付けられたグループ化指示の対象である機能の機能情報に基づいて、記憶部11によって記憶された関連機能テーブルから関連する機能情報を選択する選択部13と、受付部12によって受け付けられたグループ化指示の対象である機能と、選択部13によって選択された機能情報が示す機能とをグループ化するグループ化部14と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び機能グループ化方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、グラフィカルユーザインタフェースを備えた情報処理装置において、画面に表示されたアイコンやショートカットアイコンをユーザがダブルクリックする等して、各アイコンに対応するアプリケーションを起動する情報処理装置が知られている。例えば、特許文献1では、機能設定スイッチの操作で選択指定した機能を実行し終えると、その機能の起動を指示するショートカットアイコンが待受画面に自動的に登録され、登録されたショートカットアイコンがユーザによって操作されると、当該ショートカットアイコンに割当てられた機能を起動する機能呼出し装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−173964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、関連する複数の機能について、それぞれのショートカットアイコンを作成し、それらをグループ化する場合がある。例えば、携帯電話端末において、プロフィール情報の赤外線送受信に関連する赤外線送信機能、赤外線受信機能及びプロフィール表示機能の3つの機能のショートカットアイコンを作成し、グループ化する場合が挙げられる。しかしながら、このような場合、ユーザが、関連する機能ごとにショートカットアイコンを作成し、グループ化する必要があり、手間がかかるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、関連する複数の機能のグループを容易に作成することができる情報処理装置及び機能グループ化方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、互いに関連する機能について、各機能の機能情報を関連付けた関連機能テーブルを記憶する記憶手段と、機能に対するグループ化指示を受け付ける受付手段と、受付手段によって受け付けられたグループ化指示の対象である機能の機能情報に基づいて、記憶手段によって記憶された関連機能テーブルから関連する機能情報を選択する選択手段と、受付手段によって受け付けられたグループ化指示の対象である機能と、選択手段によって選択された機能情報が示す機能とをグループ化するグループ化手段と、を備える。
【0007】
また、本発明の機能グループ化方法は、互いに関連する機能について、各機能の機能情報を関連付けた関連機能テーブルを記憶する記憶ステップと、機能に対するグループ化指示を受け付ける受付ステップと、受付ステップにおいて受け付けられたグループ化指示の対象である機能の機能情報に基づいて、記憶ステップにおいて記憶された関連機能テーブルから関連する機能情報を選択する選択ステップと、受付ステップによって受け付けられたグループ化指示の対象である機能と、選択ステップによって選択された機能情報が示す機能とをグループ化するグループ化ステップと、を含む。
【0008】
このような情報処理装置及び機能グループ化方法によれば、互いに関連する機能について、各機能の機能情報を関連付けた関連機能テーブルが記憶され、機能に対するグループ化指示が受け付けられ、受け付けられたグループ化指示の対象である機能の機能情報に基づいて、記憶された関連機能テーブルから関連する機能情報が選択され、受け付けられたグループ化指示の対象である機能と、選択された機能情報が示す機能とがグループ化される。かかる構成を採れば、ユーザが機能に対するグループ化指示を行うだけで、関連する複数の機能のグループを容易に作成することができる。
【0009】
また、本発明のグループ化手段は、受付手段によって受け付けられたグループ化指示の対象である機能と、選択手段によって選択された機能情報が示す機能とについて、それぞれのショートカットアイコンを作成し、作成したショートカットアイコンをグループ化する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、ユーザが機能に対するグループ化指示を行うだけで、関連する複数の機能のショートカットアイコンのグループを容易に作成することができる。
【0010】
また、本発明の記憶手段は、機能がユーザによって利用された際の、時間、位置情報及び電池残量のうち少なくとも一つを含む利用状況において互いに関連する機能について、各機能の機能情報及び当該利用状況の利用状況情報を関連付けた関連機能テーブルを記憶し、選択手段は、更に、受付手段によって受け付けられたグループ化指示がなされた際の利用状況の利用状況情報に基づいて、記憶手段によって記憶された関連機能テーブルから関連する機能情報を選択する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、ユーザが機能に対するグループ化指示を行うだけで、その際の利用状況に基づいた、関連する複数の機能のグループを容易に作成することができる。
【0011】
また、本発明の情報処理装置は、機能を外部サーバから受信する機能受信手段を更に備え、記憶手段は、機能受信手段によって受信された機能の機能情報を含む関連機能テーブルを記憶する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、例えば、世間でよく利用されている機能を受信し、関連機能テーブルに含めて記憶することで、世間でよく利用されている機能を含む、関連する複数の機能のグループを容易に作成することができる。それにより、ユーザに新たな気づきをもたらすことができる。
【0012】
また、本発明の情報処理装置は、関連機能テーブルのレコード単位の情報であるレコード情報を外部サーバから受信するレコード情報受信手段を更に備え、記憶手段は、レコード情報受信手段によって受信されたレコード情報を関連機能テーブルに追加して記憶する、ことが好ましい。かかる構成を採れば、例えば、世間でよく利用されている互いに関連する機能に関するレコード情報を受信し、関連機能テーブルに追加して記憶することで、世間でよく利用されている関連する複数の機能のグループを容易に作成することができる。それにより、ユーザに新たな気づきをもたらすことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、関連する複数の機能のグループを容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】ショートカットアイコンのグループを作成する際の例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態における関連機能テーブルの例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態における関連機能テーブルの別の例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る情報処理装置で実行される機能グループ化方法の処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係る情報処理装置で実行される受信情報に基づく関連機能テーブルの記憶の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面とともに本発明による情報処理装置及び機能グループ化方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0016】
図1は、本実施形態の情報処理システム1の概要図である。情報処理システム1は、複数の情報処理装置10と、外部サーバ20とを含む。情報処理装置10は、携帯電話端末であり、外部サーバ20はPC(Personal Computer)であるが、これらに限らず、情報処理装置10はPDA(Personal Digital Assistant)やPC等であってもよいし、外部サーバ20は携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistant)等であってもよい。情報処理装置10と外部サーバ20とは、インターネット等の通信回線網を介して接続されており、互いにデータの送受信を行うことができる。
【0017】
図1の情報処理装置10の構成を示すブロック図の通り、情報処理装置10は、記憶部11(記憶手段)、受付部12(受付手段)、選択部13(選択手段)、グループ化部14(グループ化手段)、及び受信部15(機能受信手段、レコード情報受信手段)を含んで構成されている。
【0018】
情報処理装置10は、CPU等のハードウェアから構成されているものである。図2は、情報処理装置10のハードウェア構成図である。図1に示される情報処理装置10は、物理的には、図2に示すように、CPU51、主記憶装置であるRAM52及びROM53、入出力デバイスであるタッチパネル54、データ送受信デバイスである通信モジュール55、補助記憶装置56などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
【0019】
図1に示す情報処理装置10の各機能ブロックの機能は、図2に示すCPU51、RAM52等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU51の制御のもとでタッチパネル54及び通信モジュール55を動作させるとともに、RAM52や補助記憶装置56におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0020】
情報処理装置10では、グラフィカルユーザインタフェースを備えるOS(Operating System)が稼動している。情報処理装置10において、ユーザは、タッチパネル54に表示されたアイコンをタップすることにより、アイコンに対応する機能を実行することができる。また、ユーザは、アイコンのショートカット先であるショートカットアイコンを作成することもできる。ショートカットアイコンとは、ショートカット元であるアイコンのアクセス先を格納するアイコンである。ユーザがショートカットアイコンをタップすることにより、ショートカットアイコンのショートカット元であるアイコンをタップすることと同様の効果を得ることができる。例えば、異なるフォルダ階層にある複数のアイコンについて、それぞれのショートカットアイコンを作成し、作成したショートカットアイコンを特定のフォルダ階層にグループ化して配置することで、ユーザの好みの機能を実行するためのショートカットアイコンを1箇所に集めることができる。それにより、例えば、ユーザの好みの複数の機能を実行する際に、ユーザは異なるフォルダ階層にある複数のアイコンにアクセスする必要が無くなり、ユーザの利便性が向上する。
【0021】
図3を参照して、情報処理装置10においてショートカットアイコンのグループを作成する手順について説明する。図3(a)は、タッチパネル54に表示された画面においてアイコンが並んでいる状態を示す図である。まず、図3(b)に示すように、ユーザが、並んでいるアイコンのうちアイコンPを画面下方向にドラッグしたとする。すると図3(b)に示すように、画面の下領域が新規グループ用の領域となり、新規グループの要素としてアイコンPのショートカットアイコンPsが登録される。続いて、図3(c)に示すように、ユーザがアイコンQを新規グループ用の領域にドラッグすることでアイコンQのショートカットアイコンQsがさらに新規グループの要素として追加される。同様にしてアイコンRのショートカットアイコンRsがさらに新規グループの要素として追加される。このようにして、ユーザはショートカットアイコンPs、Qs及びRsのグループを作成することができる。
【0022】
以下、図1に示す機能ブロックに基づいて、各機能ブロックを説明する。
【0023】
記憶部11は、互いに関連する機能について、各機能の機能情報を関連付けた関連機能テーブルを記憶する。例えば、メール機能に関連する機能としては、「メール送信機能」、「メール受信機能」、及び「メール作成機能」が挙げられる。なお、機能はアプリケーションであってもよいし、データであってもよい。例えば、ゲームに関連するアプリケーションとしては、パズルゲームアプリケーションやシューティングゲームアプリケーションが挙げられ、特定の歌手に関連するデータとしては、その歌手による様々な音楽データが挙げられる。また、機能の機能情報とは、例えば機能の名称を表す文字列や、OSにて管理されている当該機能のID番号等が挙げられる。
【0024】
記憶部11は、ユーザが最近使った機能、具体的には現時刻から過去の所定の時間以内にユーザが実行した機能について、各機能の機能情報を関連付けた関連機能テーブルを記憶してもよい。また、記憶部11は、ユーザが一度も実行されていない機能について、各機能の機能情報を関連付けた関連機能テーブルを記憶してもよい。
【0025】
図4は、記憶部11によって記憶された関連機能テーブルの例を示す図である。図4において、互いに関連する機能の機能情報は、関連機能テーブルのレコード単位(関連機能グループ)に関連付けて登録される。例えば、関連機能グループ1として、プロフィール情報の赤外線送受信機能に関連する、「赤外線受信機能」、「赤外線送信機能」、及び「プロフィール表示機能」の機能情報が登録されている。同様にして、関連機能グループ2として、省電力機能に関連する、「省電力モード機能」、「点灯時間設定機能」、及び「タスクマネージャ機能」の機能情報が登録され、関連機能グループ3として、ネットワーク機能に関連する、「WiFi機能」、「GPS機能」、及び「近距離無線通信機能」の機能情報が登録され、関連機能グループ4として、ゲームアプリケーションに関連する、「ゲームアプリケーション1」、「ゲームアプリケーション2」、及び「ゲームアプリケーション3」の機能情報が登録されている。
【0026】
関連機能テーブルは、予め記憶部11によって記憶されている。なお、関連機能テーブルに含まれる情報は、ユーザによって入力された情報で更新してもよいし、外部サーバ20から定期的に取得された情報で更新してもよい。具体的には、記憶部11は、後述の受信部15によって受信された機能の機能情報で関連機能テーブルを更新してもよい。これにより、例えば、世間的に流行している機能や、アプリケーションのダウンロード販売を行っているアプリケーションマーケットにて評価が高いアプリケーション等で関連機能グループに機能を追加更新することができる。また、記憶部11は、後述の受信部15によって受信されたレコード情報を関連機能テーブルに追加して更新してもよい。これにより、世間的によく利用されている関連機能グループを丸ごと関連機能テーブルに追加することができる。
【0027】
記憶部11は、上述の関連機能テーブルとは別形態の関連機能テーブルとして、機能がユーザによって利用された際の、時間、位置情報及び電池残量のうち少なくとも一つを含む利用状況において互いに関連する機能について、各機能の機能情報及び当該利用状況の利用状況情報を関連付けた関連機能テーブルを記憶してもよい。ここで、利用状況情報とは、例えば利用状況を示す文字列等が挙げられる。
【0028】
図5は、記憶部11によって記憶された、利用状況において互いに関連する機能に関する関連機能テーブルの例を示す図である。例えば、図5に示す関連機能テーブルの1レコード目は、ユーザが情報処理装置10を利用する時間が夜で、利用する場所が自宅である利用状況において、利用することが多い機能として、「マナー解除機能」及び「アラーム機能」等が関連機能として登録されている。利用状況の条件として、利用する際に電池残量が多い場合等の条件が含まれていてもよい。このように、図5に示す関連機能テーブルでは、特定の利用状況下においてユーザによってよく利用される機能が登録されている。なお、上述と同様に、本別形態の関連機能テーブルに含まれる情報は、ユーザによって入力された利用状況情報を含む情報で更新してもよいし、外部サーバ20から定期的に取得された利用状況情報を含む情報で更新してもよい。また、記憶部11は、ユーザが特定の利用状況にて頻繁に利用する機能、例えば所定の回数以上利用した機能の機能情報について、当該利用状況情報と関連付けて関連機能テーブルを記憶してもよい。
【0029】
受付部12は、機能に対するグループ化指示を受け付ける。例えば、機能に対応するアイコンに対するグループ化指示は、図3(b)におけるアイコンPの画面の下領域へのドラッグに該当する。なお、グループ化指示がなされる機能は一つでもよいし、複数でもよい。例えば、図3(a)に示す状態において、ユーザは、アイコンP、Q及びRの3つを同時に画面の下領域へのドラッグする、すなわちグループ化指示を出してもよい。
【0030】
選択部13は、受付部12によって受け付けられたグループ化指示の対象である機能の機能情報に基づいて、記憶部11によって記憶された関連機能テーブルから関連する機能情報を選択する。具体的には、選択部13は、グループ化指示の対象である機能の機能情報と同一の機能情報が含まれる関連機能グループを関連機能テーブルから抽出し、抽出した関連機能グループのうちグループ化指示の対象である機能の機能情報以外の機能情報を選択する。なお、受付部12によって複数の機能に対するグループ化指示が受け付けられた場合、選択部13は、グループ化指示の対象である複数の機能の機能情報と同一の機能情報が全て含まれる関連機能グループを関連機能テーブルから抽出し、抽出した関連機能グループのうちグループ化指示の対象である複数の機能の機能情報以外の機能情報を選択する。
【0031】
図4の関連機能テーブルを用いて具体例を説明する。受付部12によって受け付けられたグループ化指示の対象が「プロフィール表示機能」であった場合、選択部13は、「プロフィール表示機能」が含まれる関連機能グループ1を抽出し、関連機能グループ1に含まれる「赤外線受信機能」及び「赤外線送信機能」の機能情報を選択する。また、受付部12によって受け付けられたグループ化指示の対象が「WiFi機能」及び「近距離無線通信機能」であった場合、選択部13は、関連機能グループ3を抽出し、関連機能グループ3に含まれる「GPS機能」の機能情報を選択する。
【0032】
選択部13は、更に、受付部12によって受け付けられたグループ化指示がなされた際の利用状況の利用状況情報に基づいて、記憶部11によって記憶された関連機能テーブルから関連する機能情報を選択してもよい。具体的には、選択部13は、グループ化指示がなされた際の利用状況の利用状況情報と同一の利用状況情報が含まれるレコードを関連機能テーブルから抽出し、さらに、検索したレコードの関連機能にグループ化指示の対象である機能の機能情報と同一の機能情報が含まれるレコードを抽出し、抽出した関連機能のうちグループ化指示の対象である機能の機能情報以外の機能情報を選択する。なお、受付部12によって複数の機能に対するグループ化指示が受け付けられた場合、選択部13は、グループ化指示がなされた際の利用状況の利用状況情報と同一の利用状況情報が含まれるレコードを関連機能テーブルから抽出し、さらに、検索したレコードの関連機能にグループ化指示の対象である複数の機能の機能情報と同一の機能情報が全て含まれるレコードを抽出し、抽出した関連機能のうちグループ化指示の対象である複数の機能の機能情報以外の機能情報を選択する。
【0033】
図5の関連機能テーブルを用いて具体例を説明する。受付部12によって受け付けられたグループ化指示がなされた際の利用状況が「時間:夜、場所:自宅」であり、グループ化指示の対象が「マナー解除機能」であった場合、選択部13は、1列目のレコードを抽出し、「アラーム機能」の機能情報を選択する。なお、受付部12によって受け付けられたグループ化指示がなされた際の利用状況が「時間:夜、場所:自宅」であり、グループ化指示の対象が「ローミング設定機能」であった場合、選択部13は、一致するレコードを抽出できないため、機能情報は選択しない。また、受付部12によって受け付けられたグループ化指示がなされた際の利用状況が「時間:常時、場所:空港」であり、グループ化指示の対象が「ローミング設定機能」「プレフィックス設定機能」及び「ネットワーク海外設定機能」であった場合、選択部13は、4列目のレコードを抽出し、「地図アプリ(海外)機能」及び「世界時計機能」の機能情報を選択する。
【0034】
グループ化部14は、受付部12によって受け付けられたグループ化指示の対象である機能と、選択部13によって選択された機能情報が示す機能とをグループ化する。具体的には、グループ化部14は、受付部12によって受け付けられたグループ化指示の対象である機能と、選択部13によって選択された機能情報が示す機能とについて、それぞれのショートカットアイコンを作成し、作成したショートカットアイコンをグループ化する。例えば、上述の図4の関連機能テーブルを用いて具体例において説明したように、受付部12によって受け付けられたグループ化指示の対象が「プロフィール表示機能」であり、選択部13によって選択された機能情報が「赤外線受信機能」及び「赤外線送信機能」であった場合、グループ化部14は、「プロフィール表示機能」、「赤外線受信」及び「赤外線送信」のそれぞれのショートカットアイコンを作成し、作成したショートカットアイコンをグループ化する。
【0035】
グループ化部14は、グループ化指示の対象であるアイコンに基づいたショートカットアイコンのグループを作成するとしたが、これに限るものではない。例えば、グループ化部14は、グループ化指示の対象であるアイコンに基づいたアイコンのグループを作成してもよい。この場合、グループ化指示の対象であるアイコン自体は削除され、実質的には、グループ化指示の対象であるアイコンがグループ化されたアイコンが配置されるフォルダに移動することになる。また、例えば、グループ化部14は、グループ化指示の対象であるショートカットアイコンに基づいたショートカットアイコンのグループを作成してもよい。この場合、グループ化指示の対象であるショートカットアイコンのショートカット元であるアイコンに対応する機能に基づいて、選択部13により関連する機能が選択され、選択された機能に対応するアイコンのショートカットアイコンが作成され、グループ化される。
【0036】
受信部15は、定期的に、あるいはユーザから受信指示があった際に、機能を外部サーバ20から受信する。外部サーバ20は、例えば、世間的に流行している機能や、アプリケーションのダウンロード販売を行っているアプリケーションマーケットにて評価が高いアプリケーション等を保持し、受信部15は、外部サーバ20に保持されている機能を受信する。また、記憶部11によって記憶されている関連機能テーブルに、機能情報だけ登録しておき、実際の機能本体は情報処理装置10には保持せず、外部サーバ20にて機能本体を保持してもよい。その場合、情報処理装置10において機能本体を保持していない機能情報に基づいて対応する機能を実行する際に、受信部15によって対応する機能本体を外部サーバ20から受信し、受信した機能本体を実行する。
【0037】
また、受信部15は、定期的に、あるいはユーザから受信指示があった際に、関連機能テーブルのレコード単位の情報であるレコード情報(関連機能グループ)を外部サーバ20から受信する。外部サーバ20は、例えば、世間的によく利用されている関連機能グループを保持し、受信部15は、外部サーバ20に保持されている関連機能グループを受信する。外部サーバ20は、世間的によく利用されている関連機能グループを収集するために、外部サーバ20に接続された各情報処理装置10から、各情報処理装置10の記憶部11によって記憶された関連機能テーブルの情報を取得する。受信部15が各情報処理装置10から取得する情報には、機能情報、機能利用時の時間、位置情報、及び電池残量などが含まれる。そして、受信部15は、所定の数の情報処理装置10で利用されている関連機能グループを、世間的によく利用されている関連機能グループとして保持する。
【0038】
次に、図6及び7を用いて、本実施形態の情報処理装置10の処理について説明する。図6は、情報処理装置10で実行される機能グループ化方法の処理を示すフローチャートである。図7は、情報処理装置10で実行される受信情報に基づく関連機能テーブルの記憶の処理を示すフローチャートである。
【0039】
最初に図6のフローチャートについて説明する。まず、記憶部11により、互いに関連する機能について、各機能の機能情報を関連付けた関連機能テーブルが記憶される(S01、記憶ステップ)。次に、受付部12により、機能に対するグループ化指示が受け付けられる(S02、受付ステップ)。次に、選択部13により、S02において受け付けられたグループ化指示の対象である機能の機能情報に基づいて、S01において記憶された関連機能テーブルから関連する機能情報が選択される(S03、選択ステップ)。次に、グループ化部14により、S02によって受け付けられたグループ化指示の対象である機能と、S03によって選択された機能情報が示す機能とがグループ化される(S04、グループ化ステップ)
【0040】
次に、図7のフローチャートについて説明する。まず、受信部15により、外部サーバ20から情報が受信される(S11)。次に、情報処理装置10により、S11にて受信された情報の種類が判定される(S12)。S12において、受信された情報が機能情報であると判定された場合、記憶部11により、受信された機能情報で関連機能テーブルが更新される(S13)。S12において、受信された情報がレコード情報であると判定された場合、記憶部11により、受信されたレコード情報で関連機能テーブルが更新される(S14)。S12において、受信された情報が機能情報及びレコード情報以外であると判定された場合、処理を終了する。
【0041】
次に、このように構成された情報処理装置10の作用効果について説明する。
【0042】
本実施形態の情報処理装置10によれば、記憶部11により、互いに関連する機能について、各機能の機能情報を関連付けた関連機能テーブルが記憶され、受付部12により、機能に対するグループ化指示が受け付けられ、選択部13により、受け付けられたグループ化指示の対象である機能の機能情報に基づいて、記憶された関連機能テーブルから関連する機能情報が選択され、グループ化部14により、受け付けられたグループ化指示の対象である機能と、選択された機能情報が示す機能とがグループ化される。これにより、ユーザが機能に対するグループ化指示を行うだけで、関連する複数の機能のグループを容易に作成することができる。
【0043】
本実施形態の情報処理装置10によれば、グループ化部14により、受け付けられたグループ化指示の対象である機能と、選択された機能情報が示す機能とについて、それぞれのショートカットアイコンが作成され、作成されたショートカットアイコンがグループ化される。これにより、ユーザが機能に対するグループ化指示を行うだけで、関連する複数の機能のショートカットアイコンのグループを容易に作成することができる。なお、グループ化部14は、関連する複数の機能のショートカットアイコンの替わりに、関連する複数の機能のアイコンを作成してもよい。この場合、グループ化指示の対象であるアイコンは、新しく作成されたグループ内に統合(移動)される。
【0044】
本実施形態の情報処理装置10によれば、記憶部11により、機能がユーザによって利用された際の、時間、位置情報及び電池残量のうち少なくとも一つを含む利用状況において互いに関連する機能について、各機能の機能情報及び当該利用状況の利用状況情報を関連付けた関連機能テーブルが記憶され、選択部13により、更に、受け付けられたグループ化指示がなされた際の利用状況の利用状況情報に基づいて、記憶された関連機能テーブルから関連する機能情報が選択される。これにより、ユーザが機能に対するグループ化指示を行うだけで、その際の利用状況に基づいた、関連する複数の機能のグループを容易に作成することができる。
【0045】
本実施形態の情報処理装置10によれば、受信部15により、機能が外部サーバ20から受信され、記憶部11により、受信された機能の機能情報を含む関連機能テーブルが記憶される。これにより、例えば、世間でよく利用されている機能を受信し、関連機能テーブルに含めて記憶することで、世間でよく利用されている機能を含む、関連する複数の機能のグループを容易に作成することができる。それにより、ユーザに新たな気づきをもたらすことができる。
【0046】
本実施形態の情報処理装置10によれば、受信部15により、関連機能テーブルのレコード単位の情報であるレコード情報が外部サーバ20から受信され、記憶部11により、受信されたレコード情報が関連機能テーブルに追加して記憶される。これにより、例えば、世間でよく利用されている互いに関連する機能に関するレコード情報を受信し、関連機能テーブルに追加して記憶することで、世間でよく利用されている関連する複数の機能のグループを容易に作成することができる。それにより、ユーザに新たな気づきをもたらすことができる。
【0047】
なお、本実施形態の情報処理装置10において、一例として、機能に対応するアイコンに対するグループ化指示は、タッチパネル54に表示されたアイコンの画面の下領域へのドラッグに該当すると説明したが、これに限るものではない。例えば、入力デバイスとして上下左右方向の指示を出すことができる十字キーと決定キーとを備えた情報処理装置10であって、決定キーの押下によりアイコンを選択した後に、十字キーの押下により指示した方向にアイコンを移動することができる情報処理装置10において、機能に対応するアイコンに対するグループ化指示は、アイコンの画面の下領域への決定キー及び十字キー入力による移動に該当してもよい。
【符号の説明】
【0048】
1…情報処理システム、10…情報処理装置、11…記憶部、12…受付部、13…選択部、14…グループ化部、15…受信部、20…外部サーバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに関連する機能について、各機能の機能情報を関連付けた関連機能テーブルを記憶する記憶手段と、
機能に対するグループ化指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けられたグループ化指示の対象である機能の機能情報に基づいて、前記記憶手段によって記憶された関連機能テーブルから関連する機能情報を選択する選択手段と、
前記受付手段によって受け付けられたグループ化指示の対象である機能と、前記選択手段によって選択された機能情報が示す機能とをグループ化するグループ化手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記グループ化手段は、前記受付手段によって受け付けられたグループ化指示の対象である機能と、前記選択手段によって選択された機能情報が示す機能とについて、それぞれのショートカットアイコンを作成し、作成したショートカットアイコンをグループ化する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、機能がユーザによって利用された際の、時間、位置情報及び電池残量のうち少なくとも一つを含む利用状況において互いに関連する機能について、各機能の機能情報及び当該利用状況の利用状況情報を関連付けた関連機能テーブルを記憶し、
前記選択手段は、更に、前記受付手段によって受け付けられたグループ化指示がなされた際の前記利用状況の利用状況情報に基づいて、前記記憶手段によって記憶された関連機能テーブルから関連する機能情報を選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
機能を外部サーバから受信する機能受信手段を更に備え、
前記記憶手段は、前記機能受信手段によって受信された機能の機能情報を含む関連機能テーブルを記憶する、
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
関連機能テーブルのレコード単位の情報であるレコード情報を外部サーバから受信するレコード情報受信手段を更に備え、
前記記憶手段は、前記レコード情報受信手段によって受信されたレコード情報を関連機能テーブルに追加して記憶する、
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
互いに関連する機能について、各機能の機能情報を関連付けた関連機能テーブルを記憶する記憶ステップと、
機能に対するグループ化指示を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにおいて受け付けられたグループ化指示の対象である機能の機能情報に基づいて、前記記憶ステップにおいて記憶された関連機能テーブルから関連する機能情報を選択する選択ステップと、
前記受付ステップによって受け付けられたグループ化指示の対象である機能と、前記選択ステップによって選択された機能情報が示す機能とをグループ化するグループ化ステップと、
を含むことを特徴とする機能グループ化方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−226440(P2012−226440A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−91267(P2011−91267)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】