説明

情報処理装置

【課題】オートクリア処理や省電力動作モードへの移行処理などの所定の処理を自動的に実行するオート制御機能の有効性が,タッチペンのタッチペン収納部への収納忘れや装着ミスの放置などによって阻害されることを防止ことのできる情報処理装置を提供すること。
【解決手段】タッチペンがタッチペン収納部に収納されているか否かを検出するタッチペン検知器による検出結果を表示/操作部に表示させるように構成されている(S21〜S26)。具体的に,タッチペンがタッチペン収納部に収納されていないことが検出されている場合には(S2のNo側),タッチペンが使用中である旨の表示(S24)又はタッチペンがタッチペン収納部に収納されていない旨の表示(S22)がなされ,タッチペンがタッチペン収納部に収納されていることが検出されている場合には(S2のYes側),それらの表示がクリアされる(S26)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,タッチパネルを有する表示/操作部を備えてなる情報処理装置に関し,特に,そのタッチパネルを操作するためのタッチペンのタッチペン収納部への収納忘れや装着ミスの放置などの防止を図ることを特徴とする情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年のプリンタ装置,複写機,ファクシミリ装置,これらの複合機などの画像形成装置(情報処理装置の一例)に設けられる表示/操作部には,スタート,ストップ,リセットなどのハードキー(機械的ボタン)の他に,当該画像形成装置への各種の指示に対応するタッチキーを表示すると共に,前記タッチキーの操作に応じて当該画像形成装置へ指示を入力するタッチパネルが設けられることが主流となっている。
また,そのタッチパネルにできるだけ多くの情報を表示できるように,タッチキー各々のサイズは小さくすることが望ましいが,タッチキー各々のサイズが小さくなり,隣接するタッチキーの間隔が狭くなりすぎると,操作者の指先によるタッチキーの操作が困難になる。そこで,従来から,小さいサイズのタッチキーを容易に操作するためにタッチペンが用いられる(例えば,特許文献1参照)。タッチペンを用いれば,サイズや間隔が小さいタッチキーを操作することができるため,例えばタッチパネル上にソフトウェアキーボードが具現される場合に,その操作を簡単にすることができる。なお,タッチペンは,未使用時,タッチパネルの周囲に設けられたタッチペン収納部に収納される。
【0003】
ところで,従来から,前記画像形成装置は,表示/操作部に対して予め定められた所定時間以上継続して入力がない場合に,それまでに設定された画像形成条件などの設定内容を自動的にクリアするためのオートクリア処理などを実行するオート制御機能を有している。なお,前記オート制御機能では,前記オートクリア処理に限られず,前記画像形成装置の動作モードを省電力動作モードに移行させる移行処理が自動的に実行されることもある。
これにより,ある操作者が画像形成装置を使用した後,設定内容のクリアを忘れた場合であっても,所定時間の経過によってその設定内容が自動的にクリアされる。従って,例えば次の操作者が前の操作者による設定内容で意図しない印刷を実行してしまう可能性を低減することや,次の操作者による設定内容のクリア操作を省略することなどが可能となる。
但し,表示/操作部に対して予め定められた所定時間以上継続して入力がない場合であっても,設定内容をクリアすることが望ましくない場合もある。例えば,操作者が操作に不慣れな場合や,操作者が取扱説明書を見ながら操作をする場合には,次の操作までの間隔が長くなってしまうことがある。このような場合にも,所定時間経過ごとに設定内容がクリアされてしまうと,その度に操作者は初めから操作をやり直す必要があり,操作性が悪いという問題がある。また,前記オート制御機能が,前記画像形成装置の省電力動作モードへの移行処理を実行するものである場合には,次の操作時に,省電力動作モードから通常動作モードへの移行が必要になり,その復帰に時間を要することとなる。
そのため,操作者が表示/操作部の操作をする可能性が高い場合には,所定時間が経過してもオートクリア処理や省電力動作モードへの移行処理などを実行しないことが望ましい。
一方,特許文献2には,延長キーの操作によってオートクリア処理が実行されるまでの時間を任意に延長することのできる構成が開示されている。
【特許文献1】特開平3−156522号公報
【特許文献2】特開2005−104021号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら,前記特許文献2に開示された構成では,オートクリア処理の実行時間を延長するためには,操作者が延長キーを操作する必要があり,操作者にとって手間である。また,操作者が延長キーを押し忘れた場合には,操作者の意図しない時間でオートクリア処理が実行されるおそれもある。
ところで,タッチペンが使用される装置では,原則的にタッチペン収納部にタッチペンが収納されていなければ,操作者がタッチペンを持っていると考えられるため,操作者が表示/操作部の操作をする可能性が高いと判断することが可能である。
そこで,表示/操作部に対して予め定められた所定時間以上継続して入力がない場合にオートクリア処理や省電力動作モードへの移行処理などの所定の処理を自動的に実行するオート制御機能の有効性を,タッチペンのタッチペン収納部への収納の有無に応じて制御することが考えられる。具体的には,タッチペンがタッチペン収納部に収納されていない場合には,前記オート制御機能を無効化することや,前記所定時間を延長することが考えられる。
【0005】
但し,このような構成では,タッチペンがタッチペン収納部に収納されていなければ,前記オート制御機能によるオートクリア処理や省電力動作モードへの移行処理などの所定の処理が実行されない状態が継続,或いは長期化する。
そのため,例えば前の操作者がタッチペンの収納を忘れると,次の操作者が,前の操作者によって設定された設定内容がクリアされていない状態で,意図しない印字出力を実行してしまうことが考えられる。また,省電力動作モードへの移行処理が長時間実行されず,省電力化を図ることができないことも考えられる。
さらに,操作者がタッチペンをタッチペン収納部に収納したにもかかわらず,そのタッチペンが正常にセットされていないために,タッチペン収納部に設けられたセンサによる検出がなされず,装置側でタッチペンが収納されていることが認識されない場合も考えられる。このような装着ミスが放置されることによって前記オート制御機能の有効性が阻害されることは好ましくない。
従って,本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,オートクリア処理や省電力動作モードへの移行処理などの所定の処理を自動的に実行するオート制御機能の有効性が,タッチペンのタッチペン収納部への収納忘れや装着ミスの放置などによって阻害されることを防止ことのできる情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために本発明は,当該情報処理装置への各種の指示に対応するタッチキーを表示すると共に,前記タッチキーの操作に応じて当該情報処理装置へ指示を入力するタッチパネルを少なくとも有する表示/操作部と,前記表示/操作部のタッチパネルを操作するためのタッチペンを収納するタッチペン収納部とを備えてなる情報処理装置に適用されるものであって,前記タッチペン収納部にタッチペンが収納されているか否かを検出するタッチペン検知手段と,少なくとも前記タッチペン検知手段による検出結果を前記表示/操作部に表示させるタッチペン状態表示手段とを備えてなることを特徴とする情報処理装置として構成される。
このように構成された前記情報処理装置では,前記タッチペンが前記タッチペン収納部に収納されていることが検出されているか否かを操作者に認識させて注意を促すことができるため,操作者のタッチペンの収納忘れや装着ミスの放置などを防止することができる。
特に,前記表示/操作部に対して予め定められた所定時間以上継続して入力がない場合に,予め定められた所定の処理を自動的に実行するオート制御手段と,前記タッチペン検知手段によって前記タッチペン収納部にタッチペンが収納されていないことが検出されている場合に,前記オート制御手段による前記所定の処理の実行機能を無効化し,或いは前記所定時間を延長するオート制御制限手段とを備える構成では,前記タッチペンの収納忘れや装着ミスの放置などにより,前記オート制御制限手段によって前記オート制御手段の所定の処理の実行機能の有効性が不要に低くなることを防止することができる。
【0007】
具体的に,前記所定の処理は,前記表示/操作部の操作によって指示された内容をクリアするオートクリア処理や,省電力動作モードへの移行処理などを含むものであることが考えられる。
例えば,前記所定の処理に前記オートクリア処理が含まれる場合には,操作者による前記表示/操作部への操作入力の間隔が長くなっても,それまでに設定した設定内容が自動的にクリアされないため,初めから設定操作をし直すという重複操作を防止することができる。
また,前記省電力動作モードへの移行処理が含まれる場合には,不要に前記省電力動作モードに移行することが防止されるため,前記省電力動作モードから通常動作モードへの復帰のための不要な時間を費やすことがない。
【0008】
さらに,当該情報処理装置における前記表示/操作部の操作可能位置に操作者が居るか否かを検出する人体検知手段を設けておけば,前記タッチペン状態表示手段が,前記タッチペン検知手段により前記タッチペンが前記タッチペン収納部に収納されていないことが検出され,且つ前記人体検知手段により操作者が前記操作可能位置に居ることが検出されている場合に,前記タッチペンが使用中である旨を表示し,前記タッチペン検知手段により前記タッチペンが前記タッチペン収納部に収納されていないことが検出され,且つ前記人体検知手段により操作者が前記操作可能位置に居ないことが検出された場合には,その後,次に前記表示/操作部に対して操作がなされるまでの間,前記タッチペンが前記タッチペン収納部に収納されていない旨を表示するように構成することが可能である。
この場合,操作者は,前の操作者がタッチペンを前記タッチペン収納部に正常にセットしていないために,そのことに起因して前記オートクリア処理や前記省電力動作モードへの移行処理などの所定の処理が実行されていないことを認識することができる。これにより,前の操作者がタッチペンを正常に前記タッチペン収納部に収納していない場合に,次の操作者が,その装着ミスに気づいてタッチペンを装着し直すことを期待することができる。
ところで,本発明に係る情報処理装置は,例えばプリンタ装置,複写機,ファクシミリ装置などの画像形成装置や,スキャナ装置などの画像読取装置であることが考えられる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば,前記タッチペンが前記タッチペン収納部に収納されていることが検出されているか否かを操作者に認識させて注意を促すことができるため,操作者のタッチペンの収納忘れや装着ミスの放置などを防止することができる。
特に,前記表示/操作部に対して予め定められた所定時間以上継続して入力がない場合に,予め定められた所定の処理を自動的に実行するオート制御手段と,前記タッチペン検知手段によって前記タッチペン収納部にタッチペンが収納されていないことが検出されている場合に,前記オート制御手段による前記所定の処理の実行機能を無効化し,或いは前記所定時間を延長するオート制御制限手段とを備える構成では,前記タッチペンの収納忘れや装着ミスの放置などにより,前記オート制御制限手段によって前記オート制御手段の所定の処理の実行機能の有効性が不要に低くなることを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置Xの概略構成を示すブロック図,図2は前記画像形成装置Xに設けられた表示/操作部1の正面図,図3は前記画像形成装置Xにおいて実行されるオート制御処理の手順の一例を説明するためのフローチャート,図4はタッチパネル15の表示例を説明するための模式図である。
まず,図1のブロック図を用いて,本発明の実施の形態に係る画像形成装置Xの概略構成について説明する。ここに,前記画像形成装置Xは,例えばプリンタ装置,複写機,ファクシミリ装置,これらの複合機などであって,本発明に係る情報処理装置の一例である。なお,本発明に係る情報処理装置の他の例としては,スキャナ装置などの画像読取装置や,ディスプレイなどの表示装置が考えられる。
【0011】
図1に示すように,前記画像形成装置Xは,当該画像形成装置Xにおいて各種の情報の表示や入力操作を行う表示/操作部1と,原稿台やADF(自動搬送装置)にセットされた原稿の画像を読み取る画像読取部2と,前記画像読取部2で読み取られた原稿の画像データや,LAN等の通信網を介して接続された図外の情報処理装置から入力された原稿の画像データに対して各種の画像処理を施す画像処理部3と,感光体ドラムや帯電器,現像装置,露光装置(LSU)などを有してなり,前記画像処理部3から入力された原稿の画像データに基づいて用紙にトナー像(現像剤像)を形成する画像形成部4と,前記画像形成部4によって用紙に形成されたトナー像をその用紙に溶融定着させる定着装置5と,当該画像形成装置Xを統括的に制御する制御部6と,後述のタッチペン収納部51(図2参照)にタッチペン50が収納されているか否かを検出するタッチペン検知器7(タッチペン検知手段の一例)と,時間を計時する計時機能を有するタイマ8と,当該画像形成装置Xにおける前記表示/操作部1の操作可能位置に操作者が居るか否かを検出する人体検知器9(人体検知手段の一例)とを備えて概略構成されている。なお,前記画像形成装置Xは,その他にも一般的な画像形成装置に設けられる構成要素を備えているが,ここではその説明を省略する。
【0012】
前記画像形成装置Xでは,操作者が前記表示/操作部1を操作することによって,該表示/操作部1から前記制御部6に各種の指令が入力される。ここで,図2を用いて,前記表示/操作部1の具体的な構成例について説明する。
図2に示すように,前記表示/操作部1は,各種のジョブを実行させるスタートキー11,ジョブの実行を中止するストップキー12,各種の設定内容をクリアするリセットキー13,数字入力に用いられるテンキー14などのハードキー(機械的ボタン)と,操作者の指先やタッチペン50で操作されるタッチパネル15とを備えている。
前記タッチパネル15は,前記画像形成装置Xへの各種の指示に対応するタッチキーを表示すると共に,前記タッチキーの操作に応じて前記画像形成装置Xの制御部6へ指示を入力するものである。例えば,図2に示す前記タッチパネル15には,画像形成条件(紙種,倍率,濃度など)を入力するための各種のタッチキーが表示されている。また,前記タッチパネル15では,数字やアルファベットなどの各タッチキーを含むソフトウェアキーボードなども具現される。
【0013】
さらに,前記表示/操作部1には,図2(a),(b)に示すように,前記タッチパネル15上のタッチキーを操作するためのタッチペン50を収納するタッチペン収納部51と,前記タッチペン収納部51にタッチペン50が収納されているか否かを検出するタッチペン検知器7とが設けられている。なお,図2(a)は前記タッチペン50を前記タッチペン収納部51に収納した状態,図2(b)は前記タッチペン50を前記タッチペン収納部51から取り外した状態を示している。
前記タッチペン収納部51には,タッチペン50を把持するためのタッチペン把持部52が設けられており,該タッチペン収納部51に収納されるタッチペン50は前記タッチペン把持部52によって所定の位置に固定される。
【0014】
前記タッチペン検知器7は,前記タッチペン収納部51にタッチペン50が収納されているときは,該タッチペン50に接触してONとなり,前記タッチペン収納部51からタッチペン50が取り外されているときはOFFとなるリミットスイッチである。なお,前記タッチペン検知器7は,リミットスイッチに限られず,前記タッチペン50の前記タッチペン収納部51への収納の有無を検出することができれば,例えば光電式センサなどであってもよい。そして,前記タッチペン検知器7による検出結果は,前記制御部6に入力される。
また,前記人体検知器9は,前記画像形成装置Xの表示/操作部1の近傍や筐体などに設けられ,該表示/操作部1の前に操作者が存在するか否か,即ち前記表示/操作部1の操作可能位置に操作者が存在するか否かを検出するものである。前記人体検知器9は,例えば赤外線,超音波,可視光などを用いたセンサを有して構成される。そして,前記人体検知器9による検出結果は,前記制御部6に入力される。
【0015】
前記制御部6は,演算手段であるCPUや,ROM,RAMなどを備えてなり,前記CPUが前記ROMに格納された所定の制御プログラムに従って各種の処理を実行する。なお,前記制御部6で実行される各種の処理は,電気回路などのハード構成によって実現されるものであってもよい。
具体的に,前記制御部6は,後述するオート制御処理(図3のフローチャート参照)を実行することにより,前記表示/操作部1に対して予め定められた所定時間以上継続して入力がない場合に,予め定められた所定の処理を自動的に実行するオート制御機能を実現する。係るオート制御機能を実現するときの前記制御部6がオート制御手段に相当する。
本実施の形態では,前記オート制御機能によって実行される前記所定の処理が,前記表示/操作部1の操作によって指示された画像形成条件(例えば紙種,倍率,濃度)などの設定内容をオールクリアするオートクリア処理である場合を例に挙げて説明する。
なお,前記オート制御機能によって前記所定の処理が実行されるまでの前記所定時間は,原則的には予め設定された一定時間であるが,この時間を記憶するメモリの値を,操作者が任意に設定できるようにして,操作者の熟練度に合わせられるようにすることも可能である。具体的には,前記制御部6が,操作者による前記表示/操作部1への操作入力に応じて設定する。
【0016】
以下,図3のフローチャートに従って,図4を参照しつつ前記画像形成装置Xにおいて前記制御部6によって実行されるオート制御処理の手順の一例について説明する。なお,図中のS1,S2,…は処理手順(ステップ)の番号を表している。
当該オート制御処理の開始時,前記タッチパネル15の表示は,図4(a)に示すように,当該画像形成装置Xのステータス情報を表示するための表示領域Dに何も表示されていない状態である。なお,当該表示領域Dは,前記画像形成装置Xにおけるジャム(紙詰まり)やトナー切れなどのエラーなどを表示するためにも用いられる。
まず,当該オート制御処理が開始されると,前記制御部6は,前記タイマ8による計時時間が100msec(0.1秒)経過するごとに(S1のYes側),処理をステップS2に移行させる(S1)。
次に,ステップS2では,前記制御部6によって,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されているか否かが判断される。具体的に,前記制御部6は,前記タッチペン検知器7からの検出結果(検出信号の有無)を参照してタッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されているか否かを判断する。
【0017】
ここで,前記ステップS2において,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されていないと判断されると(S2のNo側),処理は後述のステップS21に移行し,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されていると判断されると(S2のYes側),処理は後述のステップS26に移行する。
まず,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されていないと判断され(S2のNo側),処理がステップS21に移行した場合について説明する。
この場合,ステップS21では,前記制御部6によって,前記人体検知器9によって操作者が検出されているか否か,即ち前記表示・操作部1の操作可能位置に操作者が居るか否かが判断される。ここで,前記人体検知器9によって操作者が検出されていないと判断された場合(S21のNo側),即ちタッチペン50が前記タッチペン収納部51に正常に収納されていない状態で操作者が前記画像形成装置Xから離れた場合には,処理はステップS22に移行する。
【0018】
ステップS22では,前記制御部6によって,前記表示/操作部1のタッチパネル15にタッチペン50が収納されていない旨の表示がなされる。ここに,図4(b)は,前記表示領域Dにタッチペン50が収納されていない旨の表示がなされている状態を示している。
これにより,次の操作者が前記画像形成装置Xを使用するとき,その操作者に対して,前の操作者がタッチペン50を前記タッチペン収納部51に正常に装着しなかったことを認識させることができる。これにより,次の操作者によって,タッチペン50が前記タッチペン収納部51に正常に装着し直されることが期待される。なお,その後,処理は後述のステップS9に移行する。
【0019】
一方,前記人体検知器9によって操作者が検出されていると判断された場合(S21のYes側),即ち操作者がタッチペン50を用いて操作を行っていると考えられる場合には,処理はステップS23に移行する。
ステップS23では,前記制御部6によって,前記表示/操作部1に前記ステップS22における表示がなされているか否かが判断される。ここで,前記ステップS22における表示,即ち前記表示/操作部1のタッチパネル15にタッチペン50が収納されていない旨の表示がなされていないと判断された場合には(S23のNo側),処理はステップS24に移行し,表示されていると判断された場合には(S23のYes側),処理はステップS25に移行する。
【0020】
ステップS24では,前記制御部6によって,前記表示/操作部1のタッチパネル15にタッチペン50が使用中である旨の表示がなされる。即ち,前記タッチペン検知器7により前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されていないことが検出され,且つ前記人体検知器9により操作者が前記表示/操作部1の操作可能位置に居ることが検出されている場合には,前記タッチペン50が使用中である旨が表示される。ここに,図4(c)は,前記表示領域Dにタッチペン50が使用中である旨の表示がなされている状態を示している。
この表示によって,前記画像形成装置Xにおける前記タッチペン検知器7による検出結果を操作者に認識させることができる。従って,操作者は,タッチペン50を前記タッチペン収納部51に収納してもその表示がクリアされない場合に,該タッチペン50の装着が正常でない旨を認識して装着ミスを修正することができるため,装着ミスがそのまま放置されて後述のステップS8の実行機能が無効化されることが防止される。
【0021】
一方,ステップS25では,前記制御部6によって,前記表示/操作部1の操作が行われたか否かが判断される。ここで,前記表示/操作部1の操作が行われたと判断されると(S25のYes側),処理は前記ステップS24に移行するが,操作が行われていないと判断された場合には(S25のNo側),前記ステップS22における表示が維持された状態で後述のステップS9に移行する。
即ち,前記タッチペン検知器7により前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されていないことが検出され,且つ前記人体検知器9により操作者が前記表示/操作部1の操作可能位置に居ないことが検出された場合には,その後,次に前記表示/操作部1に対して操作がなされるまでの間は,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されていない旨が表示される。
【0022】
なお,本実施の形態では,操作者が当該画像形成装置Xを操作しているときに前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に正常に収納されていない状態と,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に正常に収納されていない状態で前記操作者が当該画像形成装置Xから離れた後の状態とで,前記表示/操作部1の表示内容を変更する場合を例に挙げて説明したが,操作者にタッチペン50が前記タッチペン収納部51に正常に収納されていないことを認識させるという観点からは,両方の場合で同様の表示を行うものであってもよい。
また,前述したように前記タッチパネル15の表示領域Dには,タッチペン50の収納状態の表示以外に,当該画像形成装置Xにおけるエラー等のステータス表示も行われるが,これらの表示タイミングが重なる場合がある。このとき,前記タッチペン50の収納状態は,前記画像形成装置Xにおけるエラー等に比べて重要度が低いため,そのエラー等のステータス表示を優先させることが望ましい。もちろん,これらの表示を順次切り換えて表示させてもよい。
【0023】
一方,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されていると判断され(S2のYes側),処理がステップS26に移行した場合,該ステップS26では,前記制御部6によって,前記表示/操作部1におけるタッチペン50の状態表示がクリアされる。
具体的に,前記ステップS22でタッチペン50が収納されていない旨が表示されていた場合や,前記ステップS24でタッチペン50が使用中である旨が表示されていた場合は,その表示が消去される。なお,前記表示/操作部1にタッチペン50の状態表示が表示されていなければその状態が維持される。
【0024】
その後,ステップS3では,前記制御部6によって,前記表示/操作部1に対する操作の有無が判断される。具体的に,前記制御部6は,前記表示/操作部1に設けられたスタートキー11,ストップキー12,リセットキー13,テンキー14,タッチパネル15などからの操作信号の入力の有無を判断する。なお,前記表示/操作部1に対して操作がなされた場合には,その操作に対応する処理が当該オート制御処理とは別に実行される。
ここで,前記表示/操作部1に対する操作がなされたと判断されると(S3のYes側),処理は後述のステップS9に移行するが,前記表示/操作部1に対する操作がなされていないと判断された場合には(S3のNo側),処理はステップS4に移行する。
【0025】
ステップS4では,前記制御部6によって,前記画像形成装置Xで印刷処理が実行中であるか否かが判断される。具体的に,前記制御部6は,前記画像読取部2や前記画像処理部3,前記画像形成部4,前記定着装置5の動作の有無を判断する。
ここで,印刷処理が実行中であると判断されると(S4のYes側),処理は後述のステップS9に移行するが,印刷処理が実行中ではないと判断された場合には(S4のNo側),処理はステップS5に移行する。
ステップS5では,前記制御部6によって,前記画像形成装置Xでジャム(紙詰まり)などのエラーが発生中であるか否かが判断される。ここで,エラー発生中であると判断されると(S5のYes側),処理は後述のステップS9に移行するが,エラー発生中ではないと判断された場合には(S5のNo側),処理はステップS6に移行する。
【0026】
そして,ステップS6では,前記制御部6は,オートクリア処理の実行タイミングを判断するためのカウント値CNTを1つ加算する。前記カウント値CNTは,前記制御部6のRAM等に設けられた記憶領域に記憶されるものであって,その初期値は0である。
続いて,ステップS7では,前記制御部6によって,前記カウント値CNTが,オートクリア処理を実行するべきタイミングであることを判断するために予め設定された上限値T以上に達したか否かが判断される。前記上限値Tは,前記オートクリア処理が実行されるまでの前記所定時間に対応して設定されるものであって,例えば前記所定時間が10分に設定されている場合,前記上限値Tは10(分)×60/0.1(秒)=6000となる。なお,ここでは,前記カウント値CNTのカウントによって前記所定時間の経過を判断する場合を例に挙げて説明するが,前記タイマ8によって計時される時間を用いて前記所定時間の経過を判断してもよい。
ここで,前記カウント値CNTが前記上限値T未満である場合には(S7のNo側),処理はステップS1に戻されるが,前記カウント値CNTが前記上限値T以上であると判断された場合には(S7のYes側),前記所定時間が経過したものと判断され,処理はステップS8に移行する。
【0027】
そして,ステップS8では,前記制御部6によって,それまでに前記表示/操作部1への操作入力によって設定された画像形成条件などの設定内容を全てクリアするオートクリア処理が実行される。これにより,前記画像形成装置Xは初期設定状態に戻される。例えば,印刷部数が「10」である場合には「1」に戻され,倍率が「200%」である場合には「100%」に戻されるという具合である。
その後,ステップS9では,前記制御部6によって,前記カウント値CNTがリセット(CNT=0)され,処理は前記ステップS1に戻される。
【0028】
以上説明したように,前記画像形成装置Xでは,前記制御部6によって前記オート制御処理が実行されることにより,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されていることが検出されているときは,前記表示/操作部1に対して予め定められた所定時間以上継続して入力がなければ,前記オートクリア処理(S8)が実行されるが,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されていないことが検出されているときには,前記カウント値CNTが常に0となり,前記オートクリア処理(S8)の実行機能が無効化されることになる。ここに,係る処理によって前記オートクリア処理の実行を制限(禁止)するオート制御制限機能を具現するときの前記制御部6がオート制御制限手段の一例である。なお,前記オート制御制限機能を実現するための処理内容は,ここで説明したものに限られず,前記オートクリア処理の実行機能を制限することができるものであればよい。
【0029】
これにより,前記画像形成装置Xでは,前記タッチペン50が取り外されており,操作者が前記表示/操作部1のタッチパネル15への操作入力を行う可能性が高い場合には,前記オートクリア処理の実行が制限されるため,操作者による前記表示/操作部1への操作入力の間隔が長くなっても,それまでに設定した設定内容が自動的にクリアされないため,初めから設定操作をし直すという重複操作を防止することができる。
しかも,前記画像形成装置Xでは,前記制御部6によって,前記タッチペン検知器7による検出結果,即ち前記タッチペン50の前記タッチペン収納部51への収納の有無などの状態が前記表示/操作部1のタッチパネル15に表示されるため,該タッチペン50の前記タッチペン収納部51への収納忘れや装着ミスの放置などを防止することができる。従って,不要に前記オート制御処理におけるオートクリア処理の実行機能の有効性が下げられることを防止することができる。ここに,係る表示処理を実行するときの前記制御部6がタッチペン状態表示手段に相当する。
なお,前記オート制御制限機能は,前記画像形成装置Xの操作者の熟練度や使用環境などによって不要な場合も考えられるため,該オート制御制限機能の有効/無効を任意に設定することのできる構成が望ましい。具体的には,前記制御部6が,操作者による前記表示/操作部1への操作入力に応じて前記オート制御制限機能の有効/無効を設定する。
【0030】
また,前記オート制御処理(図3のフローチャート参照)では,前記タッチペン50が,前記タッチペン収納部51に収納されているか否かの判断処理(ステップS2)を初めに行っているため,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されていない場合には,その後のステップS3〜S8の処理が省略されるため,前記制御部6の処理負担などを軽減することができる。
但し,これに限られず,例えば,前記ステップS2の判断処理を,前記ステップS3よりも後(例えばステップS6の前段など)に実行することも他の実施例として考えられる。
【0031】
ところで,本実施の形態では,前記オート制御処理におけるステップS8において,前記オートクリア処理が実行される場合について説明したが,当該ステップS8では,前記オートクリア処理に換えて,或いは前記オートクリア処理に加えて,他の処理が実行されてもよい。
具体的には,前記画像形成装置Xの動作モードを通常動作モードから省電力動作モードに移行するための移行処理を実行することが考えられる。ここに,前記省電力動作モードでは,例えば,前記定着装置5の定着ローラが定着温度よりも低い温度で維持され,或いは該定着装置5の定着ローラの加熱が停止される。なお,前記省電力動作モードは,前記定着装置5の制御の他,前記表示/操作部1を非表示とすることや,前記制御部6の処理速度を低下させる(動作クロックの周波数を低下させる)ことなどが考えられ,またこれらに限られない。
この場合,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されているときには,前記表示/操作部1に対して予め定められた所定時間以上継続して入力がなければ前記画像形成装置Xの動作モードが省電力動作モードへ自動的に移行されるため省電力化を図ることができる。
一方,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されていないときには,前記表示/操作部1に対して予め定められた所定時間以上継続した場合であっても,前記省電力モードへの移行処理は実行されない。即ち,操作者が前記表示/操作部1の操作を行う可能性が高い場合には,前記省電力モードへの移行が制限される。
このように,前記画像形成装置Xでは,操作者によって何らかの処理が前記画像形成装置Xに要求される可能性が高い場合,前記省電力動作モードへの不要な移行処理を制限(禁止)することで,該省電力動作モードから通常動作モードへの復帰に要する時間を排除し,次の動作開始までに要する時間の遅延を防止することができる。
【実施例】
【0032】
前記実施の形態で説明したオート制御処理(図3のフローチャート参照)では,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されていない場合に,前記オートクリア処理の実行機能を無効化(制限)する処理例を説明した。
本実施例では,前記オート制御処理の他の例について説明する。ここに,図5は本実施例に係るオート制御処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。なお,前記実施の形態で説明したオート制御処理と同様の処理内容については同じステップ番号を付してその説明を省略する。
本実施例に係るオート制御処理では,前記制御部6によって,図5(a)に示すように前記実施の形態で説明したオート制御処理(図3参照)とほぼ同様の処理が実行され,これと並行して,図5(b)に示すように前記上限値Tを変更するための処理が実行される。但し,図5(a)に示す処理では,図3に示したオート制御処理と異なり,前記ステップS22,S24,S25の後,処理はステップS3に移行する。
以下,図5(b)に示す処理について説明する。
【0033】
まず,前記制御部6は,ステップS31において,前記タッチペン50の前記タッチペン収納部51への収納状態に変化があったか否かを判断する。具体的に,前記制御部6は,前記タッチペン検知器7からの検出結果(検出信号の有無)が変化したか否かを参照することにより,前記タッチペン50が取り外された,或いは前記タッチペン50が収納されたことを判断する。
ここで,前記タッチペン50の前記タッチペン収納部51への収納状態に変化があったと判断されると(S31のYes側),処理はステップS32に移行するが,前記タッチペン50の前記タッチペン収納部51への収納状態に変化がないと判断されている間は前記ステップS1に戻って当該判断処理が随時繰り返し実行される。このように,前記タッチペン50の収納状態に変化があった場合にのみ,後述のステップS32〜S34を実行することで,前記タッチペン50の収納状態に変化がない場合における前記制御部6の処理負担を軽減している。
【0034】
次に,ステップS32では,前記制御部6によって,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されているか否かが判断される。ここで,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されている場合には,前記ステップS31における収納状態の変化が前記タッチペン50の収納であったと判断することができる。即ち,前記ステップS32では,前記ステップS31における収納状態の変化が,前記タッチペン50の収納(S32のYes側)であるか,取り外し(S32のNo側)であるかを判断している。
そして,前記タッチペン50が収納されたと判断された場合には(S32のYes側),処理はステップS33に移行して,前記制御部6によって前記上限値Tが6,000に設定され,前記タッチペン50が取り外されたと判断された場合には(S32のNo側),処理はステップS34に移行して,前記制御部6によって前記上限値Tが12,000に設定される。なお,前記上限値Tの初期値は例えば6,000に設定しておけばよい。
【0035】
以上説明したように,本実施例に係るオート制御処理では,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されているか否かによって前記上限値Tが変更され,即ち前記オートクリア処理(S8)が実行されるまでの待ち時間が変更される。具体的には,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されていない場合には,前記タッチペン50が前記タッチペン収納部51に収納されている場合に比べ,前記オートクリア処理を実行するまでの前記所定時間(前記上限値T)が延長される。ここに,図5(a),(b)に示した処理を実行するときの前記制御部6もオート制御制限手段の一例である。
なお,このとき延長される延長時間は,操作者が任意に設定できるようにして,操作者の熟練度に合わせられるようにすることも可能である。具体的には,前記制御部6が,操作者による前記表示/操作部1への操作入力に応じて設定する。
このように,前記タッチペン50が取り外されており,操作者による前記表示/操作部1への操作がなされる可能性が高い場合には,前記所定時間を延長させることで,操作者による前記表示/操作部1への操作入力の間隔が長くなっても,それまでに設定した設定内容が自動的にクリア(オートクリア)されにくくなり,初めから設定操作をし直すという重複操作を防止することができる。
しかも,その延長した時間が経過しても依然として前記表示/操作部1への操作入力がない場合には,前記オートクリア処理(S8)が実行されるため,いつまでもオートクリア処理が実行されない状態が継続することがない。特に,前記オートクリア処理に換えて,又は前記オートクリア処理と共に省電力動作モードへの移行処理が実行される構成では,前記画像形成装置Xを長時間無駄に通常動作モードにとどめることなく省電力動作モードに移行させることができるため省電力の観点から好適である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成装置に設けられた表示/操作部の正面図。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像形成装置において実行されるオート制御処理の手順の一例を説明するためのフローチャート。
【図4】タッチパネルの表示例を説明するための模式図。
【図5】オート制御処理の他の例を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
【0037】
1:表示/操作部
11:スタートキー
12:ストップキー
13:リセットキー
14:テンキー
15:タッチパネル
2:画像読取部
3:画像処理部
4:画像形成部
5:定着装置
6:制御部
7:タッチペン検知器
8:タイマ
9:人体検知器
50:タッチペン
51:タッチペン収納部
52:タッチペン把持部
S1,S2,…:処理手順(ステップ)番号
X…画像形成装置(情報処理装置の一例)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
当該情報処理装置への各種の指示に対応するタッチキーを表示すると共に,前記タッチキーの操作に応じて当該情報処理装置へ指示を入力するタッチパネルを少なくとも有する表示/操作部と,
前記表示/操作部のタッチパネルを操作するためのタッチペンを収納するタッチペン収納部と,
を備えてなる情報処理装置であって,
前記タッチペン収納部にタッチペンが収納されているか否かを検出するタッチペン検知手段と,
少なくとも前記タッチペン検知手段による検出結果を前記表示/操作部に表示するタッチペン状態表示手段と,
を備えてなることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示/操作部に対して予め定められた所定時間以上継続して入力がない場合に,予め定められた所定の処理を自動的に実行するオート制御手段と,
前記タッチペン検知手段によって前記タッチペン収納部にタッチペンが収納されていないことが検出されている場合に,前記オート制御手段による前記所定の処理の実行機能を無効化し,或いは前記所定時間を延長するオート制御制限手段と,
を更に備えてなる請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記所定の処理が,前記表示/操作部の操作によって指示された内容をクリアするオートクリア処理,及び/又は省電力動作モードへの移行処理を含むものである請求項1又は2のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項4】
当該情報処理装置における前記表示/操作部の操作可能位置に操作者が居るか否かを検出する人体検知手段を更に備えてなり,
前記タッチペン状態表示手段が,
前記タッチペン検知手段により前記タッチペンが前記タッチペン収納部に収納されていないことが検出され,且つ前記人体検知手段により操作者が前記操作可能位置に居ることが検出されている場合に,前記タッチペンが使用中である旨を表示し,
前記タッチペン検知手段により前記タッチペンが前記タッチペン収納部に収納されていないことが検出され,且つ前記人体検知手段により操作者が前記操作可能位置に居ないことが検出された場合には,その後,次に前記表示/操作部に対して操作がなされるまでの間は,前記タッチペンが前記タッチペン収納部に収納されていない旨を表示するものである請求項1〜3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
当該情報処理装置が,画像形成装置又は画像読取装置である請求項1〜4のいずれかに記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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