説明

情報制御方法及び装置、並びに内視鏡システム

【課題】情報出力装置が交換されても、その出力性能に応じた出力形態で情報を出力する。
【解決手段】プロセッサ装置13の電源がオンになると、CPU27などが起動して、メインモニタ15の画面15aのアスペクト比、及びサブモニタ16の画面16aのアスペクト比といった出力性能の情報が取得される。挿入部18が患者の体腔内に挿入されると、生体内の観察ができるようになる。CPU27は、画像のアスペクト比と、メインモニタ15の画面15aのアスペクト比、あるいはサブモニタ16の画面16aのアスペクト比とに対応するテンプレートをテンプレートDB32から選択する。メインモニタ15の画面には、選択されたテンプレートを利用したレイアウトで、患者IDなどの文字情報とともに画像が表示される。一方、サブモニタ16の画面16aには、選択されたテンプレートを利用したレイアウトで画像が表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報の出力状態を制御する情報制御方法及び装置、並びに内視鏡システムに関する。
【背景技術】
【0002】
撮影画像をリアルタイムに出力するシステム、例えば内視鏡システムでは、電子内視鏡が内蔵した撮像素子から送信された撮像信号を情報制御装置で画像データに変換する。変換された画像データは、患者氏名や検査日時などの文字とともに内視鏡画像としてモニタの画面にリアルタイム表示される。医師は、モニタの画面に映し出された映像を観察して診断を行う。
【0003】
情報制御装置には、サブモニタが接続されるものがある(例えば、特許文献1参照)。サブモニタを患者用に充てることで、インフォームド・コンセントを円滑に行うことができる。特許文献1記載の発明にあっては、モニタの画面毎に異なる拡大率で画像を表示することができ、ユーザの好みや診断方法に合わせた利用が可能となっている。
【0004】
また、画像を表示する画面を備えたモニタだけでなく、プリンタなど異なる種類の情報出力装置が接続される情報制御装置もある(例えば、特許文献2参照)。特許文献2記載の発明にあっては、情報出力装置毎に患者氏名などの文字を出力するか否かの設定ができる。用途に応じて患者氏名を削除した出力とすることで、患者のプライバシーを保護することができる。
【0005】
ところで、画像を表示するモニタの画面サイズは、アスペクト比で規格化されており、この規格には、4:3の標準サイズ、16:9のワイドサイズを代表に色々とある。
【0006】
モニタの画面には、原則、画面のアスペクト比に対応するアスペクト比の画像を表示させることとなる。一方、画面のアスペクト比に対応しないアスペクト比の画像を表示させることも可能ではあるが、この場合、表示する形態を画面のアスペクト比に応じて調整する必要がある。例えば、標準サイズのモニタに映し出すための画像をワイドサイズのモニタに出力する場合には、図23に示すように画面の左右に非表示部101,102を設けたり、図24に示すように画像を左右方向に引き伸ばしたり、図25に示すように画像の一部を画面からはみ出させたりすることとなる。
【0007】
また、モニタの画面解像度が低いために出力する画像が粗くなる場合には、付帯情報として併せて表示する文字も粗くなるので、画面解像度に応じて文字サイズを調整して文字がつぶれないようにする必要もある。このように、画面のアスペクト比や解像度などの出力性能に応じた形態で、画像や文字などの情報を出力する必要がある。
【特許文献1】特開2003−024273号公報
【特許文献2】特開平11−341484号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1記載の情報制御装置には、画面のアスペクト比4:3のモニタと、16:9のモニタとがそれぞれ接続されている。各モニタには、拡大率を調整した画像が表示される。しかしながら、モニタが交換されることを想定しておらず、出力性能の異なるモニタに交換された場合に、画像などの情報の出力形態を調整できるものではない。
【0009】
また、特許文献2には、情報制御装置に接続されたモニタの出力性能についての言及は一切なく、出力形態を調整することはできない。
【0010】
このような出力形態を調整することができないという問題は、モニタの画面に表示する場合に限定されず、プリンタその他の情報出力装置に出力する場合にも同様に生じる。
【0011】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、情報出力装置が交換されても、その出力性能に応じた出力形態で画像などの情報を出力することができる情報制御方法及び装置、並びに内視鏡システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明の情報制御装置は、医療診断情報を取得する情報取得装置と、医療診断情報を出力する情報出力装置とが接続される情報制御装置であって、情報出力装置の出力性能の情報を取得する取得部と、出力性能の情報に応じて、医療診断情報の出力形態を制御する制御部とを備えている。
【0013】
請求項2記載の発明では、取得部は、出力性能の情報を自動的に受信する受信手段を有している。
【0014】
請求項3記載の発明では、受信手段は、デジタルビジュアルインターフェースである。
【0015】
請求項4記載の発明では、取得部は、出力性能の情報を入力させる第一操作入力手段を有している。
【0016】
請求項5記載の発明では、制御部は、出力性能の情報とともに医療診断情報に応じて、医療診断情報の出力形態を制御している。
【0017】
請求項6記載の発明では、出力性能に対応した複数の出力形態の情報を記憶する記憶手段を備えている。また、制御部は、記憶手段から出力形態の情報を読み出すことで、制御を行っている。
【0018】
請求項7記載の発明では、複数の出力形態を表示する表示手段と、複数の出力形態の中から、使用する出力形態を選択させる第二操作入力手段とを備えている。
【0019】
請求項8記載の発明では、医療診断情報は、情報取得装置で被検体内を撮像して得られた画像、および被検体の情報などを表す文字を含んでいる。
【0020】
請求項9記載の発明では、出力形態は、情報出力装置における医用診断情報を出力する領域内で、画像が最大のサイズとなるように設定されている。
【0021】
請求項10記載の発明では、出力形態は、情報出力装置における画像を出力する領域外の空き領域に、文字が配されるように設定されている。
【0022】
請求項11記載の発明では、出力性能は、情報出力装置における医療診断情報を出力する領域の解像度である。また、出力形態は、解像度に応じて文字のサイズが変更されるように設定されている。
【0023】
請求項12記載の発明では、医療診断情報はさらに、画像を画像処理して加工した加工画像を含んでいる。
【0024】
請求項13記載の発明では、出力形態は、情報出力装置における医療診断情報を出力する領域に、画像と加工画像とを並べて出力するように設定されている。
【0025】
請求項14記載の発明では、出力性能は、情報出力装置における医療診断情報を出力する領域のアスペクト比、または解像度のうち、少なくともいずれか一つである。
【0026】
請求項15記載の発明では、情報取得装置は、被検体内を撮像する固体撮像素子を備えた内視鏡である。
【0027】
請求項16記載の発明では、情報出力装置は、モニタである。
【0028】
本発明の情報制御方法は、医療診断情報を出力する情報出力装置の出力性能の情報を取得する取得ステップと、出力性能の情報に応じた出力形態で医療診断情報を出力する出力ステップとを備えている。
【0029】
本発明の内視鏡システムは、被検体内を撮像して画像を取得する内視鏡と、画像を含む医療診断情報を出力する情報出力装置と、情報出力装置の出力性能の情報を取得する取得部と、出力性能の情報に応じて、医療診断情報の出力形態を制御する制御部とを備えている。
【発明の効果】
【0030】
本発明の情報制御方法及び装置、並びに内視鏡システムによれば、医療診断情報を出力する情報出力装置の出力性能の情報を取得し、この出力性能の情報に応じた出力形態で医療診断情報を出力するので、情報出力装置が交換されても、その出力性能に応じた出力形態で画像などの情報を出力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
図1に示す第1実施形態の内視鏡システム11は、医師が患者を診断する際に利用するシステムであり、患者の体腔内(被検体内)を撮影する電子内視鏡(内視鏡、情報取得装置)12と、内視鏡12で撮影された医用画像(画像)を取り込むプロセッサ装置(情報制御装置)13と、プロセッサ装置13を操作する操作信号を入力する操作部(操作入力手段)14と、プロセッサ装置13に取り込まれた画像や各種操作画面などを表示する画面15a,16aを備えたメインモニタ15、サブモニタ16と、照明装置24とから構成される。
【0032】
図1及び図2に示すように、内視鏡12は、患者の口腔から体腔内に挿入するケーブル状の挿入部18と、医師が把持する把持部19とから構成され、コード20を介してプロセッサ装置13及び照明装置24に接続されている。挿入部18の先端18aには、照明装置24から光を導くファイバー26の先端26aが露呈している。また、撮影レンズ22が設けられ、撮影レンズ22越しに撮像素子23が内蔵されている。撮像素子23は、撮影レンズ22が導光する被写体光を結像し、撮像信号をプロセッサ装置13に入力する。把持部19には、撮影ボタン25が設けられている。撮影ボタン25は、静止画を撮影する際に押圧される。
【0033】
図2において、プロセッサ装置13は、CPU27を有している。CPU27は、操作部14などから入力される操作信号に従ってプロセッサ装置13全体を統括的に制御する。CPU27には、操作部14の他に、データバス28を介して、入力インターフェース(入力I/F)29、RAM30、画像生成回路31、テンプレートデータベース(テンプレートDB)32、及び表示制御回路33,34が接続されている。
【0034】
入力I/F29は、例えばコネクタであり、内視鏡12が接続されて、内視鏡12から撮像信号、スペックなどのデータを取り込んでRAM30へ転送する。RAM30は、CPU27が処理を実行するための作業用メモリであり、入力I/F29から取り込まれたデータなどを一時的に記憶する。画像生成回路31は、RAM30に一時的に記憶された撮像信号を読み出してから、YC変換処理など所定の変換処理を施して、画像を生成する。生成された画像は、再度RAM30に記憶される。
【0035】
テンプレートDB(記憶手段)32には、画像生成回路31で生成された画像のレイアウトに関するテンプレートが記憶されている。テンプレートには、画像のアスペクト比と、モニタ15,16の画面のアスペクト比との関係に基づいた複数のタイプがある。なお、画像のアスペクト比は、撮影レンズ22と撮像素子23との関係、すなわち内視鏡12の撮像性能によって導き出される既知の値である。
【0036】
図3に示すテンプレート36は、アスペクト比が4:3の画像を、アスペクト比が4:3の画面(例えば、サイズが1280×960の画面)に表示するものであり、画像を表示する画像表示領域37を中央に有している。画像表示領域37は、表示する画像の形状に対応するために、円の上部及び下部が除かれた形状となっている。この形状は、撮影レンズ22が円形で、撮像素子23が矩形であることによるが、周知であるので詳しい説明は省略する。また、画像表示領域37は、そのアスペクト比が4:3となるように、可能な限り大きく設定されている。画像表示領域37以外であって斜線で図示した領域38は、文字などの情報を表示する文字情報表示領域38となっている。なお、本明細書におけるアスペクト比は、いずれも横:縦で示している。
【0037】
同様に、図4に示すテンプレート39は、アスペクト比が4:3の画像を、アスペクト比が5:4の画面(例えば、サイズが1280×1024の画面)に表示するものであり、画像を表示する画像表示領域40を有している。画像表示領域40は、表示する画像の形状に対応するために、円の上部及び下部が除かれた形状となっており、テンプレート36の画像表示領域37(図3参照)と同一の形状を有している。また、画像表示領域40は、そのアスペクト比が4:3となるように、可能な限り大きく設定されており、テンプレート39の中央上方寄りに配されている。画像表示領域40以外であって斜線で図示した領域41は、文字などの情報を表示する文字情報表示領域41となっている。
【0038】
また、図5に示すテンプレート42は、アスペクト比が4:3の画像を、アスペクト比が16:9の画面(例えば、サイズが1920×1080の画面)に表示するものであり、画像を表示する画像表示領域43を有している。画像表示領域43は、表示する画像の形状に対応するために、円の上部及び下部が除かれた形状となっており、テンプレート36の画像表示領域37(図3参照)や、テンプレート39の画像表示領域40(図4参照)と同一の形状を有している。また、画像表示領域43は、そのアスペクト比が4:3となるように、可能な限り大きく設定されており、テンプレート42の左端に配されている。画像表示領域43以外であって斜線で図示した領域44は、文字などの情報を表示する文字情報表示領域44となっている。
【0039】
また、図6に示すテンプレート45は、アスペクト比が1:1の画像を、アスペクト比が4:3の画面(例えば、サイズが1280×960の画面)に表示するものであり、画像を表示する画像表示領域46を有している。画像表示領域46は、表示する画像の形状に対応するために、円形となっている。この形状は、撮影レンズ22が円形であることによるが、周知であるので詳しい説明は省略する。また、画像表示領域46は、そのアスペクト比が1:1となるように、可能な限り大きく設定されており、テンプレート45の中央に配されている。画像表示領域46以外であって斜線で図示した領域47は、文字などの情報を表示する文字情報表示領域47となっている。
【0040】
図2に戻って、表示制御回路(制御部)33は、デジタル通信インターフェース(デジタル通信I/F)49を介して接続されたメインモニタ15の画面15aの表示状態を制御する。デジタル通信I/F49は、DVI(Digital Visual Interface,デジタルビジュアルインターフェース)などであり、接続されたメインモニタ15とのデータの遣り取りを媒介する。
【0041】
CPU(取得部)27は、デジタル通信I/F49を介して、メインモニタ15の画面15aのアスペクト比及び解像度(単位面積あたりの画素数)を取得する。また、CPU27は、内視鏡12のスペックに係るデータをRAM30から読み出して、画像のアスペクト比を取得する。そして、CPU27は、取得した画像のアスペクト比と、画面15aのアスペクト比とに対応するテンプレートをテンプレートDB32から選択する。
【0042】
表示制御回路33は、RAM30から画像を読み出して、CPU27が選択したテンプレートに画像や文字情報を当てはめて、メインモニタ15の画面15aに画像を表示する。文字情報は、画面15aの解像度に応じたサイズでテンプレートに当てはめられ、画面15aに表示される。すなわち、文字情報は、画面15aの解像度が高いほど小さなサイズでテンプレートに当てはめられ、画面15aの解像度が低いほど大きなサイズでテンプレートに当てはめられる。
【0043】
表示制御回路34は、デジタル通信I/F50を介して接続されたサブモニタ16の画面16aの表示状態を制御する。デジタル通信I/F50は、DVIなどであり、接続されたサブモニタ16とのデータの遣り取りを媒介する。
【0044】
CPU(取得部)27は、デジタル通信I/F50を介して、サブモニタ16の画面16aのアスペクト比を取得する。また、CPU27は、内視鏡12のスペックに係るデータをRAM30から読み出して、画像のアスペクト比を取得する。そして、CPU27は、取得した画像のアスペクト比と、画面16aのアスペクト比とに対応するテンプレートをテンプレートDB32から選択する。表示制御回路34は、RAM30から画像を読み出して、CPU27が選択したテンプレートを利用して、サブモニタ16の画面16aに画像を表示する。
【0045】
図1に戻って、操作部14は、文字などの入力を指示するキーボード52と、選択操作やカーソル55(図7参照)の移動などを指示するマウス53とから構成される。例えば、図7に示すデータ入力画面に従って操作部14が操作されることで、文字情報がプロセッサ装置13に入力される。データ入力画面には、患者ID、患者氏名、連絡事項、性別、生年月日、医師、年齢などの項目が表示され、項目毎に文字情報を入力することが可能となっている。
【0046】
メインモニタ(情報出力装置)15は、DVI端子(図示せず)を有したコード57を介してプロセッサ装置13に接続されており、画面15aには、プロセッサ装置13から出力される画像や、各種操作画面が表示される。例えば、画面15aのアスペクト比が4:3で、画像のアスペクト比が4:3である場合、内視鏡12で撮影された画像は、テンプレート36(図3参照)に当てはめられて、図8に示すように画面15aに表示される。すなわち、図3における画像表示領域37には画像が表示され、文字情報表示領域38には、データ入力画面(図7参照)で入力された文字情報が表示される。文字情報は、文字情報表示領域38に表示されるので、画像に重畳する位置に表示されることはない。
【0047】
同様に、サブモニタ(情報出力装置)16は、DVI端子(図示せず)を有したコード58を介してプロセッサ装置13に接続されており、画面16aには、プロセッサ装置13から出力される画像が表示される。例えば、画面16aのアスペクト比が4:3で、画像のアスペクト比が4:3である場合、内視鏡12で撮影された画像は、テンプレート36(図3参照)に当てはめられて、図9に示すように画面16aに表示される。すなわち、図3における画像表示領域37に画像が表示される。
【0048】
次に、上記第1実施形態における内視鏡システム11(図1参照)の作用について、図10を参照しながら説明する。内視鏡システム11で患者の体腔内を観察する際には、プロセッサ装置13の電源をオンにして、メインモニタ15の画面15aにデータ入力画面(図7参照)を表示させる。データ入力画面に従って操作部14が操作されると、患者IDなどの文字情報がプロセッサ装置13に入力される。
【0049】
また、プロセッサ装置13の電源がオンになると、CPU27などが起動して、メインモニタ15の画面15aのアスペクト比及び解像度、並びにサブモニタ16の画面16aのアスペクト比といった出力性能の情報が取得される。同様に、内視鏡12のスペック(撮影画像のアスペクト比など)が取得される。
【0050】
照明装置24の電源をオンにしてから挿入部18が患者の体腔内に挿入されると、生体内の観察ができるようになる。撮像素子23が被写体光を結像して出力した撮像信号は、プロセッサ装置13に入力され、画像生成回路31でYC変換処理など所定の変換処理が施されて画像になる。
【0051】
CPU27は、画像のアスペクト比と、メインモニタ15の画面15aのアスペクト比、あるいはサブモニタ16の画面16aのアスペクト比とに対応するテンプレートをテンプレートDB32から選択する。例えば、画像のアスペクト比が4:3で、画面15a,16aのアスペクト比が4:3である場合、テンプレート36(図3参照)が選択される。
【0052】
メインモニタ15の画面15aには、テンプレート36を利用したレイアウトで、患者IDなどの文字情報とともに画像が表示される(図8参照)。一方、サブモニタ16の画面16aには、テンプレート36を利用したレイアウトで画像が表示される(図9参照)。すなわち、画像のアスペクト比と、画面15a,16aのアスペクト比とに対応したレイアウトで画像が表示される。また、メインモニタ15の画面15aにおいて、文字情報は、文字情報表示領域38(図3参照)に表示されるので、画像に重畳する位置に表示されることはない。
【0053】
なお、上記第1実施形態では、メインモニタ15の画面15aは、そのアスペクト比が4:3である場合を例に説明したが、画面のアスペクト比はこれに限定されるのではない。
【0054】
例えば、画面15aのアスペクト比が5:4である場合、図4に示すテンプレート39が選択される。そして、図11に示すように、画面15aには、テンプレート39を利用したレイアウトで、患者IDなどの文字情報とともに画像が表示される。
【0055】
また、画面15aのアスペクト比が16:9である場合、図5に示すテンプレート42が選択される。そして、図12に示すように、画面15aには、テンプレート42を利用したレイアウトで、患者IDなどの文字情報とともに画像が表示される。
【0056】
また、上記第1実施形態では、内視鏡12で撮影される画像のアスペクト比が4:3である場合を例に説明したが、これに限定されるのではない。
【0057】
例えば、内視鏡12で撮影される画像のアスペクト比が1:1である場合、画面15aのアスペクト比が4:3であれば、図6に示すテンプレート45が選択される。そして、図13に示すように、画面15aには、テンプレート45を利用したレイアウトで、患者IDなどの文字情報とともに、画像が表示される。
【0058】
また、上記第1実施形態では、メインモニタ15の画面15aが有する解像度の数値は示さなかったが、画像を表示する画面の解像度は、特定の数値に限定されるものではない。
【0059】
例えば、メインモニタ15の画面15aが有する解像度が、上記の場合と比較して低い場合、文字情報は、上記の場合と比較して大きなサイズでテンプレート36(図3参照)に当てはめられる。そして、図14に示すように、画面15aには、上記の場合(図8参照)と比較して大きなサイズの文字情報とともに、画像が表示される。
【0060】
なお、上記第1実施形態の内視鏡システム11では、各モニタ15,16の画面15a、16aには、画像が1つだけ表示される場合を説明したが、複数の画像が表示されるのでも良い。次に説明する第2実施形態の内視鏡システム61(図15参照)では、内視鏡12で撮影された画像とともに、所定の処理が施された画像を並べて表示する。
【0061】
図15に示す第2実施形態の内視鏡システム61は、内視鏡12と、内視鏡12で撮影された画像を取り込むプロセッサ装置(情報制御装置)62と、プロセッサ装置62を操作する操作信号を入力する操作部14と、プロセッサ装置62に取り込まれた画像や各種操作画面などを表示する画面63a,64aを備えたメインモニタ63、サブモニタ64と、照明装置24とから構成される。
【0062】
プロセッサ装置62は、CPU27を有している。CPU27は、プロセッサ装置62全体を統括的に制御する。CPU27には、データバス28を介して、RAM30、画像生成回路31、テンプレートDB32、強調画像生成回路65などが接続されている。
【0063】
テンプレートDB32には、図16に示すテンプレート66などが記憶されている。テンプレート66は、アスペクト比が4:3の2つの画像を、アスペクト比が16:9の画面(例えば、サイズが1920×1080の画面)に左右に並べて表示するものであり、画像を表示する画像表示領域67a,67bを有している。画像表示領域67a,67bは、それぞれ、表示する画像の形状に対応するために、円の上部及び下部が除かれた形状となっており、テンプレート36の画像表示領域37(図3参照)や、テンプレート39の画像表示領域40(図4参照)や、テンプレート42の画像表示領域43(図5参照)と同一の形状を有している。また、画像表示領域67a,67bは、互いのサイズが同一であり、それぞれのアスペクト比が4:3となるように、可能な限り大きく設定されており、テンプレート66上方寄りに左右に並ぶように配されている。画像表示領域67a,67b以外であって斜線で図示した領域68は、文字などの情報を表示する文字情報表示領域68となっている。
【0064】
強調画像生成回路65は、画像生成回路31で生成された画像をRAM30から読み出してから分光画像処理を施して、所定の色合いを強調した画像を生成する。分光画像処理は、主成分分析を用いた次元圧縮による線形近似や、ウィナー推定などに代表される分光推定で得られた画像に対し、一定の強調を付与する処理である。この分光画像処理は周知技術であるので、詳しい説明は省略する。
【0065】
メインモニタ(情報出力装置)63は、DVI端子を有したコード(図示せず)を介してプロセッサ装置62に接続されており、画面63aには、プロセッサ装置62から出力される画像や、各種操作画面が表示される。例えば、画面63aのアスペクト比が16:9で、画像のアスペクト比が4:3である場合、内視鏡12で撮影された画像は、テンプレート66(図16参照)に当てはめられて、図17に示すように画面63aに表示される。すなわち、図16における画像表示領域67aには、画像生成回路31で生成された画像が表示され、画像表示領域67bには、強調画像生成回路65で生成された画像が表示される。このように、一つの画面63a内に2つの画像が並べて表示される。また、文字情報表示領域68には、データ入力画面(図7参照)で入力された文字情報が表示される。
【0066】
同様に、サブモニタ(情報出力装置)64は、DVI端子を有したコード(図示せず)を介してプロセッサ装置62に接続されており、画面64aには、プロセッサ装置62から出力される画像が表示される。例えば、画面64aのアスペクト比が16:9で、画像のアスペクト比が4:3である場合、内視鏡12で撮影された画像は、テンプレート66(図16参照)に当てはめられて、図18に示すように画面64aに表示される。すなわち、図16における画像表示領域67aには、画像生成回路31で生成された画像が表示され、画像表示領域67bには、強調画像生成回路65で生成された画像が表示される。このように、一つの画面64a内に2つの画像が並べて表示される。なお、第1実施形態における内視鏡システム11と同じ構成については、同一の符号を付すなどして詳しい説明を省略する。
【0067】
次に、上記第2実施形態における内視鏡システム61(図15参照)の作用について、図19を参照しながら説明する。内視鏡システム61で患者の体腔内を観察する際には、プロセッサ装置62及び照明装置24の両装置の電源をオンにする。
【0068】
内視鏡12の挿入部(図示せず)が患者の体腔内に挿入されると、生体内の観察ができるようになる。画像生成回路31で生成された画像は、強調画像生成回路65に読み出され、分光画像処理が施されて所定の色合いが強調された画像になる。
【0069】
CPU27は、画像のアスペクト比と、メインモニタ63の画面63aのアスペクト比、あるいはサブモニタ64の画面64aのアスペクト比とに対応するテンプレートをテンプレートDB32から選択する。例えば、画像のアスペクト比が4:3で、画面63a,64aのアスペクト比が16:9である場合、テンプレート66(図16参照)が選択される。
【0070】
メインモニタ63の画面63aには、テンプレート66を利用したレイアウトで、患者IDなどの文字情報とともに2つの画像が並べて表示される(図17参照)。一方、サブモニタ64の画面64aには、テンプレート66を利用したレイアウトで2つの画像が並べて表示される(図18参照)。すなわち、画像のアスペクト比と、画面63a,64aのアスペクト比とに対応したレイアウトで2つの画像が並べて表示される。なお、第1実施形態の内視鏡システム11と同じ作用については、説明を省略する。
【0071】
なお、上記第2実施形態では、内視鏡12で撮影された画像とともに、分光画像処理が施された画像を並べて表示したが、複数枚の画像が表示されるのであれば良く、例えば、その他の画像処理が施された画像や、参照用の画像が並べて表示されるのでも良い。
【0072】
また、上記第2実施形態では、2つの画像を並べて表示したが、表示を切り替える手段を設け、1つの画像を表示することを可能にしても良い。
【0073】
また、上記各実施形態の内視鏡システム11,61では、内視鏡12で撮影される画像のアスペクト比と、モニタの画面のアスペクト比とを自動的に取得し、それらに対応するテンプレートをCPU27が選択したが、それらを自動的に取得できない場合には、テンプレートをユーザに選択させても良い。次に説明する第3実施形態の内視鏡システム71(図20参照)では、操作部14からのテンプレートに係る操作信号に基づいてCPU27がテンプレートを選択する。
【0074】
図20に示す第3実施形態の内視鏡システム71は、内視鏡12と、内視鏡12で撮影された画像を取り込むプロセッサ装置(情報制御装置)72と、プロセッサ装置72を操作する操作信号を入力する操作部14と、プロセッサ装置72に取り込まれた画像や各種操作画面などを表示する画面15a,16aを備えたメインモニタ15、サブモニタ16と、照明装置24とから構成される。
【0075】
プロセッサ装置72は、CPU27を有している。CPU27は、プロセッサ装置72全体を統括的に制御する。CPU27には、データバス28を介して、表示制御回路33,34などが接続されている。
【0076】
表示制御回路33は、アナログ通信インターフェース(アナログ通信I/F)73を介して接続されたメインモニタ15の画面15aの表示状態を制御する。アナログ通信I/F73は、VGA(Video Graphics Array)などであり、接続されたメインモニタ15に対するデータの送信を媒介する。
【0077】
メインモニタ15は、VGA端子を有したコード(図示せず)を介してプロセッサ装置72に接続されており、画面15aには、プロセッサ装置72から出力される画像や、各種操作画面が表示される。
【0078】
図21に示すテンプレート選択画面では、複数のテンプレート36,39,42と、テンプレートを選択するための選択ボタン75〜77と、画面内の操作位置を示すカーソル78とが表示される。テンプレート選択画面に従って操作部14が操作されることで、テンプレートが選択される。
【0079】
内視鏡12で撮影された画像は、テンプレート選択画面で選択されたテンプレートに当てはめられて、画面15aに表示される。
【0080】
一方、表示制御回路34は、アナログ通信I/F74を介して接続されたサブモニタ16の画面16aの表示状態を制御する。アナログ通信I/F74は、VGAなどであり、接続されたサブモニタ16に対するデータの送信を媒介する。
【0081】
サブモニタ16は、VGA端子を有したコード(図示せず)を介してプロセッサ装置72に接続されており、画面16aには、プロセッサ装置72から出力される画像が表示される。
【0082】
内視鏡12で撮影された画像は、テンプレート選択画面(図21参照)で選択されたテンプレートに当てはめられて、画面16aに表示される。
【0083】
次に、上記第3実施形態における内視鏡システム71(図20参照)の作用について、図22を参照しながら説明する。内視鏡システム71で患者の体腔内を観察する際には、プロセッサ装置72及び照明装置24の両装置の電源をオンにして、メインモニタ(出力手段)15の画面15aにテンプレート選択画面(図21参照)を表示させる。テンプレート選択画面に従って操作部14が操作されると、テンプレートが選択される。
【0084】
内視鏡12の挿入部(図示せず)が患者の体腔内に挿入されると、生体内の観察ができるようになる。
【0085】
メインモニタ15の画面15aには、選択されたテンプレートを利用したレイアウトで、患者IDなどの文字情報とともに画像が表示される(例えば、図8参照)。一方、サブモニタ16の画面16aには、選択されたテンプレートを利用したレイアウトで画像が表示される(例えば、図9参照)。すなわち、ユーザが選択したテンプレートのレイアウトで画像が表示される。
【0086】
なお、上記第3実施形態では、選択するテンプレートのリストを、モニタ15の画面15aにテンプレート選択画面として表示したが、テンプレートのリストを出力する出力装置(出力手段、図示せず)を、別途プロセッサ装置72に設け、あるいは接続し、そちらに出力しても良い。
【0087】
また、上記第3実施形態では、テンプレート選択画面を表示したが、テンプレートを選択させるための補助に過ぎず、表示しなくても良い。この場合、テンプレートを選択するためには、操作部14から画像のアスペクト比と画面のアスペクト比とが入力されることが条件となる。同様に、上記第1,2実施形態において、操作部14から画像のアスペクト比と画面のアスペクト比とが入力され、テンプレートが選択されるようにしても良い。
【0088】
また、上記第1,2実施形態において、上記第3実施形態のようなテンプレート選択画面をメインモニタ15,63に表示し、テンプレート選択画面に従って操作部14が操作されることで、テンプレートが選択されるようにしても良い。
【0089】
また、上記各実施形態では、内視鏡システム11,61,71の場合を例に説明したが、プロセッサ装置に接続するモニタが交換可能であり、モニタの画面のアスペクト比に対応したレイアウトで画像が表示されれば良く、その他の医療診断システムに適用しても良い。
【0090】
また、上記各実施形態では、医用画像をモニタに表示したが、プリンタに出力しても良い。
【0091】
また、上記各実施形態では、メインモニタの他にサブモニタを設けたが、サブモニタを設けずにメインモニタのみを設けても良い。
【0092】
また、上記各実施形態では、メインモニタとサブモニタとの画面のアスペクト比が一致しているが、異なっていても良い。
【0093】
また、上記各実施形態では、メインモニタの通信手段とサブモニタの通信手段とがデジタル通信I/F、又はアナログ通信I/Fで統一されていたが、統一せずにデジタル通信I/Fとアナログ通信I/Fとを一つずつ備えていても良い。
【0094】
また、上記各実施形態では、プロセッサ装置とモニタとは、コードを介して接続されて有線通信を行ったが、無線接続されて無線通信を行うのでも良い。
【0095】
また、上記各実施形態では、表示する画像のレイアウトは、テンプレートに基づいて決定しているが、画像のアスペクト比と、モニタの画面のアスペクト比とに対応する座標データを予め設定しておくことで、その座標データに基づいて決定することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】第1実施形態の内視鏡システムの構成を示す概略図である。
【図2】第1実施形態の内視鏡システムの構成を示すブロック図である。
【図3】画像のアスペクト比4:3、画面のアスペクト比4:3のテンプレートを示す図である。
【図4】画像のアスペクト比4:3、画面のアスペクト比5:4のテンプレートを示す図である。
【図5】画像のアスペクト比4:3、画面のアスペクト比16:9のテンプレートを示す図である。
【図6】画像のアスペクト比1:1、画面のアスペクト比4:3のテンプレートを示す図である。
【図7】文字情報を入力するデータ入力画面を示す図である。
【図8】アスペクト比が4:3の画像を表示する画面のアスペクト比4:3のメインモニタの画面図である。
【図9】アスペクト比が4:3の画像を表示する画面のアスペクト比4:3のサブモニタの画面図である。
【図10】第1実施形態の内視鏡システムの作用を説明するフローチャートである。
【図11】アスペクト比が4:3の画像を表示する画面のアスペクト比5:4のメインモニタの画面図である。
【図12】アスペクト比が4:3の画像を表示する画面のアスペクト比16:9のメインモニタの画面図である。
【図13】アスペクト比が1:1の画像を表示する画面のアスペクト比4:3のメインモニタの画面図である。
【図14】アスペクト比が4:3の画像を表示する画面のアスペクト比4:3で低解像度のメインモニタの画面図である。
【図15】第2実施形態の内視鏡システムの構成を示すブロック図である。
【図16】アスペクト比が4:3の画像を2つ並べて表示する画面のアスペクト比16:9のテンプレートを示す図である。
【図17】アスペクト比が4:3の画像を2つ並べて表示する画面のアスペクト比16:9のメインモニタの画面図である。
【図18】アスペクト比が4:3の画像を2つ並べて表示する画面のアスペクト比16:9のサブモニタの画面図である。
【図19】第2実施形態の内視鏡システムの作用を説明するフローチャートである。
【図20】第3実施形態の内視鏡システムの構成を示すブロック図である。
【図21】テンプレートを選択するテンプレート選択画面を示す図である。
【図22】第3実施形態の内視鏡システムの作用を説明するフローチャートである。
【図23】標準サイズの画像を、非表示部を設けたワイドサイズのモニタに表示する従来例を示す図である。
【図24】標準サイズの画像を左右方向に引き伸ばしてワイドサイズのモニタに表示する従来例を示す図である。
【図25】標準サイズの画像の一部をはみ出させてワイドサイズのモニタに表示する従来例を示す図である。
【符号の説明】
【0097】
11,61,71 内視鏡システム
12 電子内視鏡(内視鏡)
13,62,72 プロセッサ装置(情報制御装置)
14 操作部(操作入力手段)
15,63 メインモニタ(情報出力装置)
15a,63a 画面
16,64 サブモニタ(情報出力装置)
16a,64a 画面
27 CPU(取得部)
29 入力インターフェース(入力I/F)
32 テンプレートデータベース(テンプレートDB、記憶手段)
33,34 表示制御回路(制御部)
36,39,42,45,66 テンプレート
49,50 デジタル通信インターフェース(デジタル通信I/F、デジタルビジュアルインターフェース)
65 強調画像生成回路
73,74 アナログ通信インターフェース(アナログ通信I/F)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療診断情報を取得する情報取得装置と、医療診断情報を出力する情報出力装置とが接続される情報制御装置であって、
前記情報出力装置の出力性能の情報を取得する取得部と、
前記出力性能の情報に応じて、前記医療診断情報の出力形態を制御する制御部とを備えたことを特徴とする情報制御装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記出力性能の情報を自動的に受信する受信手段を有したことを特徴とする請求項1記載の情報制御装置。
【請求項3】
前記受信手段は、デジタルビジュアルインターフェースであることを特徴とする請求項2記載の情報制御装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記出力性能の情報を入力させる第一操作入力手段を有したことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の情報制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記出力性能の情報とともに前記医療診断情報に応じて、前記医療診断情報の出力形態を制御することを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の情報制御装置。
【請求項6】
前記出力性能に対応した複数の前記出力形態の情報を記憶する記憶手段を備え、
前記制御部は、前記記憶手段から前記出力形態の情報を読み出すことで、前記制御を行うことを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の情報制御装置。
【請求項7】
複数の前記出力形態を表示する表示手段と、
複数の前記出力形態の中から、使用する出力形態を選択させる第二操作入力手段とを備えたことを特徴とする請求項6記載の情報制御装置。
【請求項8】
前記医療診断情報は、前記情報取得装置で被検体内を撮像して得られた画像、および前記被検体の情報などを表す文字を含むことを特徴とする請求項1ないし7いずれか記載の情報制御装置。
【請求項9】
前記出力形態は、前記情報出力装置における前記医用診断情報を出力する領域内で、前記画像が最大のサイズとなるように設定されていることを特徴とする請求項8記載の情報制御装置。
【請求項10】
前記出力形態は、前記情報出力装置における前記画像を出力する領域外の空き領域に、前記文字が配されるように設定されていることを特徴とする請求項8または9記載の情報制御装置。
【請求項11】
前記出力性能は、前記情報出力装置における前記医療診断情報を出力する領域の解像度であり、
前記出力形態は、前記解像度に応じて前記文字のサイズが変更されるように設定されていることを特徴とする請求項8ないし10いずれか記載の情報制御装置。
【請求項12】
前記医療診断情報はさらに、前記画像を画像処理して加工した加工画像を含むことを特徴とする請求項8ないし11いずれか記載の情報制御装置。
【請求項13】
前記出力形態は、前記情報出力装置における前記医療診断情報を出力する領域に、前記画像と前記加工画像とを並べて出力するように設定されていることを特徴とする請求項12記載の情報制御装置。
【請求項14】
前記出力性能は、前記情報出力装置における前記医療診断情報を出力する領域のアスペクト比、または解像度のうち、少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項1ないし13いずれか記載の情報制御装置。
【請求項15】
前記情報取得装置は、被検体内を撮像する固体撮像素子を備えた内視鏡であることを特徴とする請求項1ないし14いずれか記載の情報制御装置。
【請求項16】
前記情報出力装置は、モニタであることを特徴とする請求項1ないし15いずれか記載の情報制御装置。
【請求項17】
医療診断情報を出力する情報出力装置の出力性能の情報を取得する取得ステップと、
前記出力性能の情報に応じた出力形態で前記医療診断情報を出力する出力ステップとを備えたことを特徴とする情報制御方法。
【請求項18】
被検体内を撮像して画像を取得する内視鏡と、
前記画像を含む医療診断情報を出力する情報出力装置と、
前記情報出力装置の出力性能の情報を取得する取得部と、
前記出力性能の情報に応じて、前記医療診断情報の出力形態を制御する制御部とを備えたことを特徴とする内視鏡システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2009−112507(P2009−112507A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−288521(P2007−288521)
【出願日】平成19年11月6日(2007.11.6)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】