情報機器、操作対象機器、操作方法
【課題】情報機器をリモコンとして利用し、情報機器と操作対象機器のリンクを確実に行うことが可能な情報機器を提供する。
【解決手段】情報機器は、操作を行う機器の周辺画像である第1の周辺画像を取得し、予め前記機器と関連付けて記憶する第1の周辺画像取得手段を備える。また、操作を行う機器の周辺を撮像し、第2の周辺画像を取得する第2の周辺画像取得手段を備える。また、前記第1の周辺画像と前記第2の周辺画像を比較し、一致する対象物が含まれると判別される場合は前記第1の周辺画像に予め関連付けられた機器を、操作を行う対象の機器として設定する設定手段を備える。
【解決手段】情報機器は、操作を行う機器の周辺画像である第1の周辺画像を取得し、予め前記機器と関連付けて記憶する第1の周辺画像取得手段を備える。また、操作を行う機器の周辺を撮像し、第2の周辺画像を取得する第2の周辺画像取得手段を備える。また、前記第1の周辺画像と前記第2の周辺画像を比較し、一致する対象物が含まれると判別される場合は前記第1の周辺画像に予め関連付けられた機器を、操作を行う対象の機器として設定する設定手段を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、例えば、コンテンツの保存や配信を行うレコーダ等のサーバ機器や映像を表示出力する映像出力装置等の機器をその操作の対象とする情報機器に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、家庭内において、例えば1つの部屋にレコーダやTV等の複数の機器が配置されることが多くなっている。
これらの複数の機器にはそれぞれの機器を操作するリモートコントローラ(リモコン)等が構成されることが一般的である。
これら複数の機器毎に逐次リモコンを操作することはユーザにとって煩雑であり、複数の機器操作を1つのリモコンで操作したいという要求があった。
また、近年、無線で他の機器と通信可能なスマートフォンやスレート端末等の情報機器が普及し、これらの情報機器を例えば無線リモコンとして利用できる環境が整いつつある。
【0003】
しかし、情報機器を無線リモコンとして利用する際に、情報機器とこの情報機器に操作される操作対象機器を結びつける作業は煩雑であり、この作業に費やされるユーザの負担を軽減したいという要望があった。
【0004】
また、情報機器とこの情報機器に操作される操作対象機器のリンクを誤ると、例えば、所望しない他の部屋の機器を誤って操作してしまうことがあり、情報機器と操作対象機器のリンクを確実に行いたいという要望があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−116270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
情報機器をリモコンとして利用する際に、情報機器と操作対象機器を結びつける作業は煩雑であり、ユーザの負担を軽減することが課題となっていた。
また、情報機器と操作対象機器のリンクを確実に行うことが課題となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の情報機器は、操作を行う機器の周辺画像である第1の周辺画像を取得し、予め前記機器と関連付けて記憶する第1の周辺画像取得手段を備える。
また、操作を行う機器の周辺を撮像し、第2の周辺画像を取得する第2の周辺画像取得手段を備える。
また、前記第1の周辺画像と前記第2の周辺画像を比較し、一致する対象物が含まれると判別される場合は前記第1の周辺画像に予め関連付けられた機器を、操作を行う対象の機器として設定する設定手段を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態の情報機器に係わるシステムを示す図。
【図2】実施形態に係わる情報機器の構成を示すブロック図。
【図3】実施形態に係わる情報機器において、操作対象として選択可能な機器情報のテーブルを示す図。
【図4】実施形態に係わる情報機器において、操作対象として選択可能な機器を選択可能に表示する例を示す図。
【図5】実施形態に係わる情報機器を用い、リモコン操作中に操作対象機器の周辺画像を撮像するようすを示す図。
【図6】実施形態に係わる情報機器において、リモコン操作対象機器の周辺画像またはその部屋の特徴を撮像するようすを示す図。
【図7】実施形態に係わる情報機器において、周辺画像と機器情報と機器画像を関連付けた情報テーブルを示す図。
【図8】実施形態に係わる情報機器において、リモコン操作対象機器を特定するために撮像を行うようすを示す図。
【図9】実施形態に係わる情報機器において、対象機器をユーザに指定可能に表示するようすを示す図。
【図10】実施形態に係わる情報機器において、対象機器をユーザに指定可能に表示するようすの他の例を示す図。
【図11】実施形態に係わる情報機器において、撮影することにより対象機器を選択する例を示す図。
【図12】実施形態に係わる情報機器において、対象機器が単数の場合の、画像と対象機器情報を関連付けて保存するようすを説明するフローチャート。
【図13】実施形態に係わる情報機器において、対象機器が単数の場合の、ユーザのリモコン操作を説明するフローチャート。
【図14】実施形態に係わる情報機器において、対象機器が複数の場合の、画像と対象機器情報を関連付けて保存するようすを説明するフローチャート。
【図15】実施形態に係わる情報機器において、対象機器が複数の場合の、ユーザのリモコン操作を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、実施の形態を説明する。
図1は、実施形態の情報機器に係わるシステムを示す図である。
符号101はサーバ機器(レコーダ)、符号102はルータ、符号104は映像表示出力デバイス1(TV1)、符号105は映像表示出力デバイス2(TV2)、符号7000は情報機器、符号7001は撮像部(カメラ)である。
【0010】
ここでは、ルータ102を介し、サーバ機器(レコーダ)101、映像表示出力デバイス1(TV1)104、映像表示出力デバイス2(TV2)105、情報機器7000が無線接続されている。
【0011】
そして、この実施の形態においては、情報機器7000の一例として携帯端末を用いている。情報機器7000は無線リモコンとして動作し、サーバ機器(レコーダ)101、映像表示出力デバイス1(TV1)104、映像表示出力デバイス2(TV2)105を操作する。なお、情報機器7000は撮像部(カメラ)7001を内蔵している。
【0012】
例えば、サーバ機器101に記録されたコンテンツを、無線リモコン7000を使用して再生操作を行い、映像出力デバイス1(TV1)104や映像出力デバイス2105に表示し、ユーザはコンテンツを視聴する。
【0013】
ここではサーバ機器101はコンテンツの保存・配信を行う映像録画再生装置(レコーダ)、映像出力デバイス1(104)および映像出力デバイス2(105)は映像や音を出力するTVである。
【0014】
また、無線リモコン7000はリモコンアプリケーションを搭載する。無線リモコン7000の一例として、例えば、カメラを内蔵するスマートフォンやスレート端末等の携帯端末を用いることが可能である。
【0015】
無線リモコンを用いて再生操作を行う場合は、操作対象となるサーバ機器と出力デバイスを選択し、設定する必要がある。また、操作対象機器であるサーバ機器101、出力デバイス1、出力デバイス2は複数構成することも可能である。
【0016】
図2は、実施形態に係わる情報機器の構成を示すブロック図である。
ここでは、情報機器7000の一例として携帯端末を用いて説明する。
携帯端末7000は、データ送受信部700を備える。またユーザ操作処理部701を備える。
携帯端末7000は表示画面に表示された操作ボタンに連動したタッチセンサー(図示せず)を備えており、例えばユーザがこの操作ボタンを操作することにより、携帯端末7000が操作される。ユーザ操作により発生した操作信号は、ユーザ操作処理部701で把握される。
【0017】
操作のために画面が必要な場合、この携帯端末7000は、液晶或いはLEDのタッチパネル式の表示部を有し、操作画面を起動することができる。また操作画面の各種の画像内容、画像提供(画像拡大、縮小等)、画像切り替え等は、操作入力に応じて端末画面表示処理部702により制御される。
【0018】
また、電話に関する信号は、電話信号処理部703により処理される。
携帯端末7000は、映像編集処理部711、時間情報処理部712を備えている。
例えば、映像編集処理部711を用いることにより、ユーザは映像出力デバイス1(TV1)104を見ながら、この携帯端末7000を用い、サーバ機器101から所望のタイトルの映像情報を読出し、編集処理を行うことができる。このように、映像編集処理部711は、サーバ機器101に対し、映像編集用のコマンドを送信するアプリケーションを構成する。これにより携帯端末7000は、無線リモコンとして利用可能になる。
【0019】
また、携帯端末7000内の各ブロックは、統括制御ブロック730によって、統括的に制御される。例えば、ブロック間の相互の入出力データが衝突しないように、統括制御ブロック703は、各ブロック動作シーケンスの調停を行っている。
【0020】
また、携帯端末7000は、特に図示しないが、携帯端末7000の前面及び背面にカメラを内蔵しており、例えば、携帯端末7000が天井等を自動的に撮影する場合は前面のカメラを利用し、ユーザが手動で撮像する場合は背面のカメラを利用するように構成することが可能である。
【0021】
図3は、実施形態に係わる情報機器において、操作対象として選択可能な機器情報のテーブルを示す図である。
この実施の形態においては、情報機器7000は無線リモコンとして利用する場合に、例えば、情報機器7000がリモコン操作の対象機器として利用可能な機器を、ネットワークを介して取得することが可能である。
【0022】
そして、取得された機器情報を、例えば、図3に示すようにユーザが選択可能な機器として情報テーブルを作成することが可能である。
符号21は周辺画像、符号22は情報機器、符号23は機器画像である。
上記のようにユーザが選択可能な機器の情報が取得され、情報機器22の項に記載される。ここでは、情報機器7000を無線リモコンとして利用する場合にユーザが選択可能な機器として取得された機器情報は、TV1情報、TV2情報、TV3情報、レコーダ1情報、レコーダ2情報、レコーダ3情報である。
【0023】
この時点では、周辺画像21と機器画像23の項には、情報は取得されていない。周辺画像21と機器画像23については、後述する。
この情報テーブルは、例えば、情報機器7000内部のメモリ742に記憶される。
図4は、実施形態に係わる情報機器において、操作対象として選択可能な機器を選択可能に表示する例を示す図である。
ここでは、情報機器7000の表示画面7002に、上記ネットワークを介して取得された操作対象として選択可能な機器がユーザに選択可能にリスト表示される。
ここでは、選択可能機器リストが表示されている。上記のように、TV1、TV2、TV3、レコーダ1、レコーダ2、レコーダ3が表示される。
また、これらの選択可能機器リストの隣に、それぞれタッチセンサーに連動した選択部が表示される。
TV1の隣にはタッチ選択7000a、TV2の隣にはタッチ選択7000b、TV3の隣にはタッチ選択7000c、レコーダ1の隣にはタッチ選択7000d、レコーダ2の隣にはタッチ選択7000e、レコーダ3の隣にはタッチ選択7000fがそれぞれ表示され、ユーザはこれらに触れることで、機器を選択することが可能である。
【0024】
ここでは、ユーザがタッチ選択7000aおよびタッチ選択7000dに触れ、TV1およびレコーダ1がリモコン操作機器として選択されている。
後述するように、この選択結果は、情報テーブルとして情報機器7000内部のメモリ742に機器情報22として記憶される。
図5は、実施形態に係わる情報機器を用い、リモコン操作中に操作対象機器の周辺画像を撮像するようすを示す図である。
ここで周辺画像について説明する。周辺画像はリモコン操作を行う対象機器の周辺の画像である。例えば、操作対象機器の背景や天井、あるいは操作対象機器が置かれている場所の特徴的なもの等である。
【0025】
この実施の形態においては、例えば、リモコン操作対象機器がある場所(例えば部屋)の天井を、操作対象機器の周辺画像として、例えばリモコン操作中に自動的に撮像し、予め操作機器と関連付けて登録する。
【0026】
また、この周辺画像は、ユーザが手動で撮像することも可能である。このとき、例えば、ユーザによって花11a、および花11bがこの部屋の特徴として撮像され、予め操作機器と関連付けて登録する。
【0027】
後述するように、この情報は、情報テーブルとして例えば、情報機器7000内部のメモリ742に周辺画像21として記憶される。
この実施の形態においては、ユーザが無線リモコン7000を操作した場合に、図に示すように、撮像部(カメラ)7001は上向きとなる。
したがって、ここでは、操作対象機器の周辺画像として天井が撮像され、模様10a、10b、10c、10d、10e等が撮像され、登録される。
また、ここでの撮像は、例えば一定時間の動画または複数の静止画が撮像される。
図6は、実施形態に係わる情報機器において、リモコン操作対象機器の周辺画像またはその部屋の特徴を撮像するようすを示す図である。
例えば、ユーザが手動でリモコン操作対象機器の周辺画像またはその部屋の特徴を撮像する。
ここでは、リモコン操作対象機器であるTV1(104)やレコーダ1(101)等のリモコン操作対象機器、あるいはTV1(104)やレコーダ1(101)等のリモコン操作対象機器の背景を含む画像がユーザによって撮像され、登録される。
【0028】
後述するように、この情報は、情報テーブルとして情報機器7000内部のメモリ742に機器画像23として記憶される。
図7は、実施形態に係わる情報機器において、周辺画像と機器情報と機器画像を関連付けた情報テーブルを示す図である。
上記のように、機器情報22、周辺画像21、機器画像23が取得され、図7に示すように、情報テーブルが作成され、情報機器7000内部のメモリ742に予め記憶される。
【0029】
ここでは、機器情報22はTV1とレコーダ1、周辺画像21は上記天井画像データ、機器画像23は上記TV1とレコーダ1の機器画像データである。
図8は、実施形態に係わる情報機器において、リモコン操作対象機器を特定するために撮像を行うようすを示す図である。
この実施の形態においては、無線リモコンとして用いる情報機器7000は、リモコン操作対象機器を特定するため、リモコン操作対象機器が存在する場所で撮像を行う。
【0030】
この撮像は、ユーザが情報機器7000を操作する際に、このユーザ操作に連動して、自動的に行われても良いし、ユーザが手動で撮像を行っても良い。また、この撮像は、上記と同様に、例えば一定時間の動画または複数の静止画が撮像される。
【0031】
ここでは、ユーザが情報機器7000を操作する。このとき、撮像部7001は図に示すように上向きである。すると、このユーザ操作に連動し、上向きの撮像部7001は天井を撮像し、TV1(104)やレコーダ1(101)の周辺画像を取得する。
【0032】
そして、この実施の形態においては、上記のように予め、TV1(104)やレコーダ1(101)等の操作を行う機器の周辺画像である第1の周辺画像を取得し、予め操作を行う機器と関連付けて記憶する。
【0033】
また、上記のように、操作を行う機器の周辺を撮像し、第2の周辺画像を取得する。
そして、第1の周辺画像と第2の周辺画像を比較し、第1の周辺画像と第2の周辺画像に一致する対象物(例えば上記模様10a、10b、10c、10d、10e等)が含まれるか否かを判別する。
【0034】
そして、第1の周辺画像と第2の周辺画像に一致する対象物が含まれると判別される場合は、上記のように第1の周辺画像に予め関連付けられた機器を、操作を行う対象の機器として設定する。 また、この実施の形態においては、上記のように自動的に周辺画像を取得して登録する場合、例えば、一定時間の動画または複数の静止画を取得するように構成することが望ましい。
【0035】
このように構成することにより、取得された周辺画像を自動的に認識する際に、上記と同様に、動画または静止画の1枚でも同じものがあって場合に、一致する対象物が含まれると見なすことができる。
【0036】
図9は、実施形態に係わる情報機器において、対象機器をユーザに指定可能に表示するようすを示す図である。
例えば、操作を行う対象の機器としてTV1(104)とレコーダ1(101)の2つの機器が設定された場合、ユーザはどちらの操作を行うかを指定する必要がある。
【0037】
ここでは、ユーザが指定しやすいように、情報機器7000の表示画面7002に操作対象機器を選択するための操作対象機器選択リストを表示する。
そしてここでは、タッチセンサーにより、例えば、ユーザがタッチ選択7000gにタッチする(触れる)ことにより、TV1を選択することができる。また、ユーザがタッチ選択7000hにタッチする(触れる)ことにより、レコーダ1を選択することができる。
【0038】
図10は、実施形態に係わる情報機器において、対象機器をユーザに指定可能に表示するようすの他の例を示す図である。
ここでは、図7に示す周辺画像と機器情報と機器画像を関連付けた情報テーブルを用い、機器画像23を表示する。
機器画像23は、図に示すように、情報機器7000の表示画面7002に機器の画像が表示される。ユーザは、表示されたこの機器画像にタッチする(触れる)ことで、操作対象機器を選択することができる。
【0039】
例えば、ユーザがタッチ選択7000iにタッチする(触れる)ことにより、TV1(104)を選択することができる。また、ユーザがタッチ選択7000jにタッチする(触れる)ことにより、レコーダ1(101)を選択することができる。
【0040】
図11は、実施形態に係わる情報機器において、撮影することにより対象機器を選択する例を示す図である。
上記と同様に、図7に示す周辺画像と機器情報と機器画像を関連付けた情報テーブルを用い、機器画像23を表示する。
機器画像23には、図に示すように、情報機器7000の表示画面7002に機器の画像が表示される。
符号7000kは、選択する機器を撮影する範囲を示す撮影選択である。
ユーザは、表示されたこの機器画像の撮影選択7000kによって表示された範囲の機器を撮像することで、この撮像された機器が操作対象機器として選択される。ここでは、TV1(104)が選択される。
【0041】
図12は、実施形態に係わる情報機器において、対象機器が単数の場合の、画像と対象機器情報を関連付けて保存するようすを説明するフローチャートである。
符号S100は、ここでの開始ステップである。続いて、符合S101を付したステップへ進む。
ステップS101は、リモコン操作を行う対象機器(TV、レコーダ等)を抽出し、選択登録するステップである。続いて、ステップS102へ進む。
ステップS102は、周辺画像を自動的に記録するかを判別するステップである。周辺画像を自動的に記録する場合はステップS103へ進む(ステップS102のYes)。周辺画像を自動的に記録しない場合はステップS104へ進む(ステップS102のNo)。
【0042】
ステップS103は、自動で、機器周辺の画像である周辺画像を記録するステップである。続いて、ステップS105へ進む。
ステップS104は、手動で、周辺画像を記録するステップである。続いて、ステップS105へ進む。
ステップS105は、周辺画像と操作を行う機器を関連付けて保存するステップである。続いて、ステップS106へ進む。
ステップS106は、機器(TV等)に向け、発光コマンドを出力するステップである。続いて、ステップS107へ進む。
ステップS107は、コマンドを受信した機器(TV等)は発光するステップである。続いて、ステップS108へ進む。
ステップS108は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
図13は、実施形態に係わる情報機器において、対象機器が単数の場合の、ユーザのリモコン操作を説明するフローチャートである。
符号S200は、ここでの開始ステップである。続いて、符合S201を付したステップへ進む。
ステップS201は、情報機器(リモコン)7000のアプリケーションを起動するステップである。続いて、ステップS202へ進む。
ステップS202は、情報機器(リモコン)7000はリモコン操作対象機器の周辺を撮像し、リモコン操作対象機器の周辺画像を取得するステップである。続いて、ステップS203へ進む。
【0043】
ステップS203は、上記取得された周辺画像は、予め登録された周辺画像と一致する対象物が含まれるかを判別するステップである。取得された周辺画像が、予め登録された周辺画像と一致する対象物が含まれると判別される場合はステップS204へ進む(S203のYes)。取得された周辺画像が、予め登録された周辺画像と一致対象物が含まれると判別されない場合はステップS205へ進む(S203のNo)。
【0044】
ステップS204は、情報機器(リモコン)7000が自動的に、登録済みの機器(予め取得された周辺画像に関連付けられた機器)を操作機器として設定するステップである。続いて、ステップS206へ進む。
【0045】
ステップS205は、ユーザが情報機器(リモコン)7000を操作し、上記のように手動で、リモコン操作対象機器を選択、設定するステップである。続いて、ステップS206へ進む。
【0046】
ステップS206は、情報機器(リモコン)7000が機器(TV等)に向け、発光コマンドを出力するステップである。続いて、ステップS207へ進む。
ステップS207は、情報機器(リモコン)7000から出力されたコマンドを受信したリモコン操作対象機器(TV等)が発光するステップである。これにより、リモコン操作対象機器(TV等)が情報機器(リモコン)7000によって操作可能な状態になったことがわかる。
【0047】
続いて、ステップS208へ進む。
ステップS208は、ユーザが情報機器(リモコン)7000を操作し、設定された機器のリモコン操作を開始するステップである。続いて、ステップS209へ進む。
【0048】
ステップS209は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
図14は、実施形態に係わる情報機器において、対象機器が複数の場合の、画像と対象機器情報を関連付けて保存するようすを説明するフローチャートである。
符号S300は、ここでの開始ステップである。続いて、符合S301を付したステップへ進む。
ステップS301は、リモコン操作対象機器(TV、レコーダ等)を例えばネットワークを介して抽出し、選択登録を行うステップである。続いて、ステップS302へ進む。
【0049】
ステップS302は、周辺画像を自動的に記録するかを判別するステップである。周辺画像を自動的に記録すると判別される場合はステップS303へ進む(S302のYes)。周辺画像を自動的に記録しないと判別される場合はステップS304へ進む(S302のNo)。
【0050】
ステップS303は、情報機器(リモコン)7000が自動的に周辺画像を記録するステップである。続いて、ステップS307へ進む。
ステップS304は、記録は周辺画像だけかを判別するステップである。記録は周辺画像だけと判別される場合はステップS305へ進む(S304のYes)。記録は周辺画像だけと判別されない場合はステップS306へ進む(S304のNo)。
【0051】
ステップS306は、ユーザが情報機器(リモコン)7000を操作し、手動で、周辺画像と機器画像を記録するステップである。続いて、ステップS307へ進む。
【0052】
ステップS307は、図7に示すように、周辺画像および機器画像と機器を関連付けてメモリ742へ保存するステップである。続いて、ステップS308へ進む。
ステップS308は、TV等の操作される機器に向け、発光コマンドを出力するステップである。続いて、ステップS309へ進む。
ステップS309は、コマンドを受信した機器(TV等)が発光するステップである。続いて、ステップS310へ進む。
ステップS310は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する
図15は、実施形態に係わる情報機器において、対象機器が複数の場合の、ユーザのリモコン操作を説明するフローチャートである。
符号S400は、ここでの開始ステップである。続いて、符合S401を付したステップへ進む。
ステップS401は、情報機器(リモコン)7000のアプリケーションを起動するステップである。続いて、ステップS402へ進む。
ステップS402は、情報機器(リモコン)7000が機器の周辺を撮像し、機器の周辺画像を取得するステップである。続いて、ステップS403へ進む。
ステップS403は、周辺画像は予め機器と関連付けられ登録された周辺画像と一致する対象物が含まれかを判別するステップである。周辺画像は予め機器と関連付けられ登録された周辺画像と一致する対象物が含まれると判別される場合はステップS404へ進む(S403のYes)。周辺画像は予め機器と関連付けられ登録された周辺画像と一致しないと判別される場合はステップS405へ進む(S403のNo)。
【0053】
ステップS404は、画像は周辺画像だけかを判別するステップである。画像は周辺画像だけだと判別される場合はステップS406へ進む(S404のYes)。画像は周辺画像だけだと判別されない場合はステップS407へ進む(S404のNo)。
【0054】
ステップS405は、ユーザが情報機器(リモコン)7000を操作し、リモコン操作対象機器を選択、設定するステップである。続いて、ステップS408へ進む。
【0055】
ステップS406は、情報機器(リモコン)7000が、自動的に登録リストから機器を選択、設定するステップである。続いて、ステップS408へ進む。
ステップS407は、ユーザが情報機器(リモコン)7000を操作し、手動で、周辺画像に対応する機器を選択、設定するステップである。続いて、ステップS408へ進む。
【0056】
ステップS408は、情報機器(リモコン)7000が機器(TV等)に向け、発光コマンドを出力するステップである。続いて、ステップS409へ進む。
ステップS409は、情報機器(リモコン)7000から出力されたコマンドを受信した機器(TV等)が発光するステップである。これにより、この機器は情報機器(リモコン)7000に操作可能になったことがわかる。続いて、ステップS410へ進む。
【0057】
ステップS410は、ユーザが情報機器(リモコン)7000を操作し、設定された機器のリモコン操作を開始するステップである。続いて、ステップS411へ進む。
【0058】
ステップS411は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
上記のように構成することによって、この発明の実施の形態においては、情報機器をリモコンとして利用する際の、ユーザの負担を軽減することが可能になる。
また、情報機器と操作対象機器のリンクを確実に行うことが可能になる。
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
【符号の説明】
【0059】
21…周辺画像、22…情報機器、23…機器画像、101…サーバ機器(レコーダ)、102…ルータ、104…映像表示出力デバイス1(TV1)、105…映像表示出力デバイス2(TV2)、700…データ送受信部、701…ユーザ処理装置、703…電話信号処理部、711…映像編集処理部、712…時間情報処理部、741…データセーブ処理部、742…メモリ、730…統括ブロック、7000…情報機器(無線リモコン)、7001…撮像部(カメラ)、7002…表示画面。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、例えば、コンテンツの保存や配信を行うレコーダ等のサーバ機器や映像を表示出力する映像出力装置等の機器をその操作の対象とする情報機器に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、家庭内において、例えば1つの部屋にレコーダやTV等の複数の機器が配置されることが多くなっている。
これらの複数の機器にはそれぞれの機器を操作するリモートコントローラ(リモコン)等が構成されることが一般的である。
これら複数の機器毎に逐次リモコンを操作することはユーザにとって煩雑であり、複数の機器操作を1つのリモコンで操作したいという要求があった。
また、近年、無線で他の機器と通信可能なスマートフォンやスレート端末等の情報機器が普及し、これらの情報機器を例えば無線リモコンとして利用できる環境が整いつつある。
【0003】
しかし、情報機器を無線リモコンとして利用する際に、情報機器とこの情報機器に操作される操作対象機器を結びつける作業は煩雑であり、この作業に費やされるユーザの負担を軽減したいという要望があった。
【0004】
また、情報機器とこの情報機器に操作される操作対象機器のリンクを誤ると、例えば、所望しない他の部屋の機器を誤って操作してしまうことがあり、情報機器と操作対象機器のリンクを確実に行いたいという要望があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−116270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
情報機器をリモコンとして利用する際に、情報機器と操作対象機器を結びつける作業は煩雑であり、ユーザの負担を軽減することが課題となっていた。
また、情報機器と操作対象機器のリンクを確実に行うことが課題となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の情報機器は、操作を行う機器の周辺画像である第1の周辺画像を取得し、予め前記機器と関連付けて記憶する第1の周辺画像取得手段を備える。
また、操作を行う機器の周辺を撮像し、第2の周辺画像を取得する第2の周辺画像取得手段を備える。
また、前記第1の周辺画像と前記第2の周辺画像を比較し、一致する対象物が含まれると判別される場合は前記第1の周辺画像に予め関連付けられた機器を、操作を行う対象の機器として設定する設定手段を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態の情報機器に係わるシステムを示す図。
【図2】実施形態に係わる情報機器の構成を示すブロック図。
【図3】実施形態に係わる情報機器において、操作対象として選択可能な機器情報のテーブルを示す図。
【図4】実施形態に係わる情報機器において、操作対象として選択可能な機器を選択可能に表示する例を示す図。
【図5】実施形態に係わる情報機器を用い、リモコン操作中に操作対象機器の周辺画像を撮像するようすを示す図。
【図6】実施形態に係わる情報機器において、リモコン操作対象機器の周辺画像またはその部屋の特徴を撮像するようすを示す図。
【図7】実施形態に係わる情報機器において、周辺画像と機器情報と機器画像を関連付けた情報テーブルを示す図。
【図8】実施形態に係わる情報機器において、リモコン操作対象機器を特定するために撮像を行うようすを示す図。
【図9】実施形態に係わる情報機器において、対象機器をユーザに指定可能に表示するようすを示す図。
【図10】実施形態に係わる情報機器において、対象機器をユーザに指定可能に表示するようすの他の例を示す図。
【図11】実施形態に係わる情報機器において、撮影することにより対象機器を選択する例を示す図。
【図12】実施形態に係わる情報機器において、対象機器が単数の場合の、画像と対象機器情報を関連付けて保存するようすを説明するフローチャート。
【図13】実施形態に係わる情報機器において、対象機器が単数の場合の、ユーザのリモコン操作を説明するフローチャート。
【図14】実施形態に係わる情報機器において、対象機器が複数の場合の、画像と対象機器情報を関連付けて保存するようすを説明するフローチャート。
【図15】実施形態に係わる情報機器において、対象機器が複数の場合の、ユーザのリモコン操作を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、実施の形態を説明する。
図1は、実施形態の情報機器に係わるシステムを示す図である。
符号101はサーバ機器(レコーダ)、符号102はルータ、符号104は映像表示出力デバイス1(TV1)、符号105は映像表示出力デバイス2(TV2)、符号7000は情報機器、符号7001は撮像部(カメラ)である。
【0010】
ここでは、ルータ102を介し、サーバ機器(レコーダ)101、映像表示出力デバイス1(TV1)104、映像表示出力デバイス2(TV2)105、情報機器7000が無線接続されている。
【0011】
そして、この実施の形態においては、情報機器7000の一例として携帯端末を用いている。情報機器7000は無線リモコンとして動作し、サーバ機器(レコーダ)101、映像表示出力デバイス1(TV1)104、映像表示出力デバイス2(TV2)105を操作する。なお、情報機器7000は撮像部(カメラ)7001を内蔵している。
【0012】
例えば、サーバ機器101に記録されたコンテンツを、無線リモコン7000を使用して再生操作を行い、映像出力デバイス1(TV1)104や映像出力デバイス2105に表示し、ユーザはコンテンツを視聴する。
【0013】
ここではサーバ機器101はコンテンツの保存・配信を行う映像録画再生装置(レコーダ)、映像出力デバイス1(104)および映像出力デバイス2(105)は映像や音を出力するTVである。
【0014】
また、無線リモコン7000はリモコンアプリケーションを搭載する。無線リモコン7000の一例として、例えば、カメラを内蔵するスマートフォンやスレート端末等の携帯端末を用いることが可能である。
【0015】
無線リモコンを用いて再生操作を行う場合は、操作対象となるサーバ機器と出力デバイスを選択し、設定する必要がある。また、操作対象機器であるサーバ機器101、出力デバイス1、出力デバイス2は複数構成することも可能である。
【0016】
図2は、実施形態に係わる情報機器の構成を示すブロック図である。
ここでは、情報機器7000の一例として携帯端末を用いて説明する。
携帯端末7000は、データ送受信部700を備える。またユーザ操作処理部701を備える。
携帯端末7000は表示画面に表示された操作ボタンに連動したタッチセンサー(図示せず)を備えており、例えばユーザがこの操作ボタンを操作することにより、携帯端末7000が操作される。ユーザ操作により発生した操作信号は、ユーザ操作処理部701で把握される。
【0017】
操作のために画面が必要な場合、この携帯端末7000は、液晶或いはLEDのタッチパネル式の表示部を有し、操作画面を起動することができる。また操作画面の各種の画像内容、画像提供(画像拡大、縮小等)、画像切り替え等は、操作入力に応じて端末画面表示処理部702により制御される。
【0018】
また、電話に関する信号は、電話信号処理部703により処理される。
携帯端末7000は、映像編集処理部711、時間情報処理部712を備えている。
例えば、映像編集処理部711を用いることにより、ユーザは映像出力デバイス1(TV1)104を見ながら、この携帯端末7000を用い、サーバ機器101から所望のタイトルの映像情報を読出し、編集処理を行うことができる。このように、映像編集処理部711は、サーバ機器101に対し、映像編集用のコマンドを送信するアプリケーションを構成する。これにより携帯端末7000は、無線リモコンとして利用可能になる。
【0019】
また、携帯端末7000内の各ブロックは、統括制御ブロック730によって、統括的に制御される。例えば、ブロック間の相互の入出力データが衝突しないように、統括制御ブロック703は、各ブロック動作シーケンスの調停を行っている。
【0020】
また、携帯端末7000は、特に図示しないが、携帯端末7000の前面及び背面にカメラを内蔵しており、例えば、携帯端末7000が天井等を自動的に撮影する場合は前面のカメラを利用し、ユーザが手動で撮像する場合は背面のカメラを利用するように構成することが可能である。
【0021】
図3は、実施形態に係わる情報機器において、操作対象として選択可能な機器情報のテーブルを示す図である。
この実施の形態においては、情報機器7000は無線リモコンとして利用する場合に、例えば、情報機器7000がリモコン操作の対象機器として利用可能な機器を、ネットワークを介して取得することが可能である。
【0022】
そして、取得された機器情報を、例えば、図3に示すようにユーザが選択可能な機器として情報テーブルを作成することが可能である。
符号21は周辺画像、符号22は情報機器、符号23は機器画像である。
上記のようにユーザが選択可能な機器の情報が取得され、情報機器22の項に記載される。ここでは、情報機器7000を無線リモコンとして利用する場合にユーザが選択可能な機器として取得された機器情報は、TV1情報、TV2情報、TV3情報、レコーダ1情報、レコーダ2情報、レコーダ3情報である。
【0023】
この時点では、周辺画像21と機器画像23の項には、情報は取得されていない。周辺画像21と機器画像23については、後述する。
この情報テーブルは、例えば、情報機器7000内部のメモリ742に記憶される。
図4は、実施形態に係わる情報機器において、操作対象として選択可能な機器を選択可能に表示する例を示す図である。
ここでは、情報機器7000の表示画面7002に、上記ネットワークを介して取得された操作対象として選択可能な機器がユーザに選択可能にリスト表示される。
ここでは、選択可能機器リストが表示されている。上記のように、TV1、TV2、TV3、レコーダ1、レコーダ2、レコーダ3が表示される。
また、これらの選択可能機器リストの隣に、それぞれタッチセンサーに連動した選択部が表示される。
TV1の隣にはタッチ選択7000a、TV2の隣にはタッチ選択7000b、TV3の隣にはタッチ選択7000c、レコーダ1の隣にはタッチ選択7000d、レコーダ2の隣にはタッチ選択7000e、レコーダ3の隣にはタッチ選択7000fがそれぞれ表示され、ユーザはこれらに触れることで、機器を選択することが可能である。
【0024】
ここでは、ユーザがタッチ選択7000aおよびタッチ選択7000dに触れ、TV1およびレコーダ1がリモコン操作機器として選択されている。
後述するように、この選択結果は、情報テーブルとして情報機器7000内部のメモリ742に機器情報22として記憶される。
図5は、実施形態に係わる情報機器を用い、リモコン操作中に操作対象機器の周辺画像を撮像するようすを示す図である。
ここで周辺画像について説明する。周辺画像はリモコン操作を行う対象機器の周辺の画像である。例えば、操作対象機器の背景や天井、あるいは操作対象機器が置かれている場所の特徴的なもの等である。
【0025】
この実施の形態においては、例えば、リモコン操作対象機器がある場所(例えば部屋)の天井を、操作対象機器の周辺画像として、例えばリモコン操作中に自動的に撮像し、予め操作機器と関連付けて登録する。
【0026】
また、この周辺画像は、ユーザが手動で撮像することも可能である。このとき、例えば、ユーザによって花11a、および花11bがこの部屋の特徴として撮像され、予め操作機器と関連付けて登録する。
【0027】
後述するように、この情報は、情報テーブルとして例えば、情報機器7000内部のメモリ742に周辺画像21として記憶される。
この実施の形態においては、ユーザが無線リモコン7000を操作した場合に、図に示すように、撮像部(カメラ)7001は上向きとなる。
したがって、ここでは、操作対象機器の周辺画像として天井が撮像され、模様10a、10b、10c、10d、10e等が撮像され、登録される。
また、ここでの撮像は、例えば一定時間の動画または複数の静止画が撮像される。
図6は、実施形態に係わる情報機器において、リモコン操作対象機器の周辺画像またはその部屋の特徴を撮像するようすを示す図である。
例えば、ユーザが手動でリモコン操作対象機器の周辺画像またはその部屋の特徴を撮像する。
ここでは、リモコン操作対象機器であるTV1(104)やレコーダ1(101)等のリモコン操作対象機器、あるいはTV1(104)やレコーダ1(101)等のリモコン操作対象機器の背景を含む画像がユーザによって撮像され、登録される。
【0028】
後述するように、この情報は、情報テーブルとして情報機器7000内部のメモリ742に機器画像23として記憶される。
図7は、実施形態に係わる情報機器において、周辺画像と機器情報と機器画像を関連付けた情報テーブルを示す図である。
上記のように、機器情報22、周辺画像21、機器画像23が取得され、図7に示すように、情報テーブルが作成され、情報機器7000内部のメモリ742に予め記憶される。
【0029】
ここでは、機器情報22はTV1とレコーダ1、周辺画像21は上記天井画像データ、機器画像23は上記TV1とレコーダ1の機器画像データである。
図8は、実施形態に係わる情報機器において、リモコン操作対象機器を特定するために撮像を行うようすを示す図である。
この実施の形態においては、無線リモコンとして用いる情報機器7000は、リモコン操作対象機器を特定するため、リモコン操作対象機器が存在する場所で撮像を行う。
【0030】
この撮像は、ユーザが情報機器7000を操作する際に、このユーザ操作に連動して、自動的に行われても良いし、ユーザが手動で撮像を行っても良い。また、この撮像は、上記と同様に、例えば一定時間の動画または複数の静止画が撮像される。
【0031】
ここでは、ユーザが情報機器7000を操作する。このとき、撮像部7001は図に示すように上向きである。すると、このユーザ操作に連動し、上向きの撮像部7001は天井を撮像し、TV1(104)やレコーダ1(101)の周辺画像を取得する。
【0032】
そして、この実施の形態においては、上記のように予め、TV1(104)やレコーダ1(101)等の操作を行う機器の周辺画像である第1の周辺画像を取得し、予め操作を行う機器と関連付けて記憶する。
【0033】
また、上記のように、操作を行う機器の周辺を撮像し、第2の周辺画像を取得する。
そして、第1の周辺画像と第2の周辺画像を比較し、第1の周辺画像と第2の周辺画像に一致する対象物(例えば上記模様10a、10b、10c、10d、10e等)が含まれるか否かを判別する。
【0034】
そして、第1の周辺画像と第2の周辺画像に一致する対象物が含まれると判別される場合は、上記のように第1の周辺画像に予め関連付けられた機器を、操作を行う対象の機器として設定する。 また、この実施の形態においては、上記のように自動的に周辺画像を取得して登録する場合、例えば、一定時間の動画または複数の静止画を取得するように構成することが望ましい。
【0035】
このように構成することにより、取得された周辺画像を自動的に認識する際に、上記と同様に、動画または静止画の1枚でも同じものがあって場合に、一致する対象物が含まれると見なすことができる。
【0036】
図9は、実施形態に係わる情報機器において、対象機器をユーザに指定可能に表示するようすを示す図である。
例えば、操作を行う対象の機器としてTV1(104)とレコーダ1(101)の2つの機器が設定された場合、ユーザはどちらの操作を行うかを指定する必要がある。
【0037】
ここでは、ユーザが指定しやすいように、情報機器7000の表示画面7002に操作対象機器を選択するための操作対象機器選択リストを表示する。
そしてここでは、タッチセンサーにより、例えば、ユーザがタッチ選択7000gにタッチする(触れる)ことにより、TV1を選択することができる。また、ユーザがタッチ選択7000hにタッチする(触れる)ことにより、レコーダ1を選択することができる。
【0038】
図10は、実施形態に係わる情報機器において、対象機器をユーザに指定可能に表示するようすの他の例を示す図である。
ここでは、図7に示す周辺画像と機器情報と機器画像を関連付けた情報テーブルを用い、機器画像23を表示する。
機器画像23は、図に示すように、情報機器7000の表示画面7002に機器の画像が表示される。ユーザは、表示されたこの機器画像にタッチする(触れる)ことで、操作対象機器を選択することができる。
【0039】
例えば、ユーザがタッチ選択7000iにタッチする(触れる)ことにより、TV1(104)を選択することができる。また、ユーザがタッチ選択7000jにタッチする(触れる)ことにより、レコーダ1(101)を選択することができる。
【0040】
図11は、実施形態に係わる情報機器において、撮影することにより対象機器を選択する例を示す図である。
上記と同様に、図7に示す周辺画像と機器情報と機器画像を関連付けた情報テーブルを用い、機器画像23を表示する。
機器画像23には、図に示すように、情報機器7000の表示画面7002に機器の画像が表示される。
符号7000kは、選択する機器を撮影する範囲を示す撮影選択である。
ユーザは、表示されたこの機器画像の撮影選択7000kによって表示された範囲の機器を撮像することで、この撮像された機器が操作対象機器として選択される。ここでは、TV1(104)が選択される。
【0041】
図12は、実施形態に係わる情報機器において、対象機器が単数の場合の、画像と対象機器情報を関連付けて保存するようすを説明するフローチャートである。
符号S100は、ここでの開始ステップである。続いて、符合S101を付したステップへ進む。
ステップS101は、リモコン操作を行う対象機器(TV、レコーダ等)を抽出し、選択登録するステップである。続いて、ステップS102へ進む。
ステップS102は、周辺画像を自動的に記録するかを判別するステップである。周辺画像を自動的に記録する場合はステップS103へ進む(ステップS102のYes)。周辺画像を自動的に記録しない場合はステップS104へ進む(ステップS102のNo)。
【0042】
ステップS103は、自動で、機器周辺の画像である周辺画像を記録するステップである。続いて、ステップS105へ進む。
ステップS104は、手動で、周辺画像を記録するステップである。続いて、ステップS105へ進む。
ステップS105は、周辺画像と操作を行う機器を関連付けて保存するステップである。続いて、ステップS106へ進む。
ステップS106は、機器(TV等)に向け、発光コマンドを出力するステップである。続いて、ステップS107へ進む。
ステップS107は、コマンドを受信した機器(TV等)は発光するステップである。続いて、ステップS108へ進む。
ステップS108は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
図13は、実施形態に係わる情報機器において、対象機器が単数の場合の、ユーザのリモコン操作を説明するフローチャートである。
符号S200は、ここでの開始ステップである。続いて、符合S201を付したステップへ進む。
ステップS201は、情報機器(リモコン)7000のアプリケーションを起動するステップである。続いて、ステップS202へ進む。
ステップS202は、情報機器(リモコン)7000はリモコン操作対象機器の周辺を撮像し、リモコン操作対象機器の周辺画像を取得するステップである。続いて、ステップS203へ進む。
【0043】
ステップS203は、上記取得された周辺画像は、予め登録された周辺画像と一致する対象物が含まれるかを判別するステップである。取得された周辺画像が、予め登録された周辺画像と一致する対象物が含まれると判別される場合はステップS204へ進む(S203のYes)。取得された周辺画像が、予め登録された周辺画像と一致対象物が含まれると判別されない場合はステップS205へ進む(S203のNo)。
【0044】
ステップS204は、情報機器(リモコン)7000が自動的に、登録済みの機器(予め取得された周辺画像に関連付けられた機器)を操作機器として設定するステップである。続いて、ステップS206へ進む。
【0045】
ステップS205は、ユーザが情報機器(リモコン)7000を操作し、上記のように手動で、リモコン操作対象機器を選択、設定するステップである。続いて、ステップS206へ進む。
【0046】
ステップS206は、情報機器(リモコン)7000が機器(TV等)に向け、発光コマンドを出力するステップである。続いて、ステップS207へ進む。
ステップS207は、情報機器(リモコン)7000から出力されたコマンドを受信したリモコン操作対象機器(TV等)が発光するステップである。これにより、リモコン操作対象機器(TV等)が情報機器(リモコン)7000によって操作可能な状態になったことがわかる。
【0047】
続いて、ステップS208へ進む。
ステップS208は、ユーザが情報機器(リモコン)7000を操作し、設定された機器のリモコン操作を開始するステップである。続いて、ステップS209へ進む。
【0048】
ステップS209は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
図14は、実施形態に係わる情報機器において、対象機器が複数の場合の、画像と対象機器情報を関連付けて保存するようすを説明するフローチャートである。
符号S300は、ここでの開始ステップである。続いて、符合S301を付したステップへ進む。
ステップS301は、リモコン操作対象機器(TV、レコーダ等)を例えばネットワークを介して抽出し、選択登録を行うステップである。続いて、ステップS302へ進む。
【0049】
ステップS302は、周辺画像を自動的に記録するかを判別するステップである。周辺画像を自動的に記録すると判別される場合はステップS303へ進む(S302のYes)。周辺画像を自動的に記録しないと判別される場合はステップS304へ進む(S302のNo)。
【0050】
ステップS303は、情報機器(リモコン)7000が自動的に周辺画像を記録するステップである。続いて、ステップS307へ進む。
ステップS304は、記録は周辺画像だけかを判別するステップである。記録は周辺画像だけと判別される場合はステップS305へ進む(S304のYes)。記録は周辺画像だけと判別されない場合はステップS306へ進む(S304のNo)。
【0051】
ステップS306は、ユーザが情報機器(リモコン)7000を操作し、手動で、周辺画像と機器画像を記録するステップである。続いて、ステップS307へ進む。
【0052】
ステップS307は、図7に示すように、周辺画像および機器画像と機器を関連付けてメモリ742へ保存するステップである。続いて、ステップS308へ進む。
ステップS308は、TV等の操作される機器に向け、発光コマンドを出力するステップである。続いて、ステップS309へ進む。
ステップS309は、コマンドを受信した機器(TV等)が発光するステップである。続いて、ステップS310へ進む。
ステップS310は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する
図15は、実施形態に係わる情報機器において、対象機器が複数の場合の、ユーザのリモコン操作を説明するフローチャートである。
符号S400は、ここでの開始ステップである。続いて、符合S401を付したステップへ進む。
ステップS401は、情報機器(リモコン)7000のアプリケーションを起動するステップである。続いて、ステップS402へ進む。
ステップS402は、情報機器(リモコン)7000が機器の周辺を撮像し、機器の周辺画像を取得するステップである。続いて、ステップS403へ進む。
ステップS403は、周辺画像は予め機器と関連付けられ登録された周辺画像と一致する対象物が含まれかを判別するステップである。周辺画像は予め機器と関連付けられ登録された周辺画像と一致する対象物が含まれると判別される場合はステップS404へ進む(S403のYes)。周辺画像は予め機器と関連付けられ登録された周辺画像と一致しないと判別される場合はステップS405へ進む(S403のNo)。
【0053】
ステップS404は、画像は周辺画像だけかを判別するステップである。画像は周辺画像だけだと判別される場合はステップS406へ進む(S404のYes)。画像は周辺画像だけだと判別されない場合はステップS407へ進む(S404のNo)。
【0054】
ステップS405は、ユーザが情報機器(リモコン)7000を操作し、リモコン操作対象機器を選択、設定するステップである。続いて、ステップS408へ進む。
【0055】
ステップS406は、情報機器(リモコン)7000が、自動的に登録リストから機器を選択、設定するステップである。続いて、ステップS408へ進む。
ステップS407は、ユーザが情報機器(リモコン)7000を操作し、手動で、周辺画像に対応する機器を選択、設定するステップである。続いて、ステップS408へ進む。
【0056】
ステップS408は、情報機器(リモコン)7000が機器(TV等)に向け、発光コマンドを出力するステップである。続いて、ステップS409へ進む。
ステップS409は、情報機器(リモコン)7000から出力されたコマンドを受信した機器(TV等)が発光するステップである。これにより、この機器は情報機器(リモコン)7000に操作可能になったことがわかる。続いて、ステップS410へ進む。
【0057】
ステップS410は、ユーザが情報機器(リモコン)7000を操作し、設定された機器のリモコン操作を開始するステップである。続いて、ステップS411へ進む。
【0058】
ステップS411は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
上記のように構成することによって、この発明の実施の形態においては、情報機器をリモコンとして利用する際の、ユーザの負担を軽減することが可能になる。
また、情報機器と操作対象機器のリンクを確実に行うことが可能になる。
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
【符号の説明】
【0059】
21…周辺画像、22…情報機器、23…機器画像、101…サーバ機器(レコーダ)、102…ルータ、104…映像表示出力デバイス1(TV1)、105…映像表示出力デバイス2(TV2)、700…データ送受信部、701…ユーザ処理装置、703…電話信号処理部、711…映像編集処理部、712…時間情報処理部、741…データセーブ処理部、742…メモリ、730…統括ブロック、7000…情報機器(無線リモコン)、7001…撮像部(カメラ)、7002…表示画面。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作を行う機器の周辺画像である第1の周辺画像を取得し、予め前記機器と関連付けて記憶する第1の周辺画像取得手段と、
操作を行う機器の周辺を撮像し、第2の周辺画像を取得する第2の周辺画像取得手段と、
前記第1の周辺画像と前記第2の周辺画像を比較し、一致する対象物が含まれると判別される場合は前記第1の周辺画像に予め関連付けられた機器を、操作を行う対象の機器として設定する設定手段を備える情報機器。
【請求項2】
前記第2の周辺画像は、動画または複数の静止画を撮像することにより取得される請求項1に記載の情報機器。
【請求項3】
前記第1の周辺画像と前記第2の周辺画像が一致しない場合は、前記設定手段とは異なる第2の設定手段によって操作対象機器を設定する請求項1に記載の情報機器。
【請求項4】
前記第1の周辺画像と前記機器との関連を登録する登録手段をさらに備える請求項1に記載の情報機器。
【請求項5】
前記対象機器の設定に連動し、前記設定された操作対象機器に対して信号を出力する信号出力手段をさらに備える請求項1に記載の情報機器。
【請求項6】
前記請求項5に記載の情報機器から出力された信号を受信し、この信号受信に応じた出力を行う操作対象機器。
【請求項7】
操作を行う機器の周辺画像である第1の周辺画像を取得し、予め前記機器と関連付けて記憶するステップと、
操作を行う機器の周辺を撮像し、第2の周辺画像を取得するステップと、
前記第1の周辺画像と前記第2の周辺画像を比較し、一致する対象物が含まれると判別される場合は前記第1の周辺画像に予め関連付けられた機器を、操作を行う対象の機器として設定するステップを備える操作方法。
【請求項1】
操作を行う機器の周辺画像である第1の周辺画像を取得し、予め前記機器と関連付けて記憶する第1の周辺画像取得手段と、
操作を行う機器の周辺を撮像し、第2の周辺画像を取得する第2の周辺画像取得手段と、
前記第1の周辺画像と前記第2の周辺画像を比較し、一致する対象物が含まれると判別される場合は前記第1の周辺画像に予め関連付けられた機器を、操作を行う対象の機器として設定する設定手段を備える情報機器。
【請求項2】
前記第2の周辺画像は、動画または複数の静止画を撮像することにより取得される請求項1に記載の情報機器。
【請求項3】
前記第1の周辺画像と前記第2の周辺画像が一致しない場合は、前記設定手段とは異なる第2の設定手段によって操作対象機器を設定する請求項1に記載の情報機器。
【請求項4】
前記第1の周辺画像と前記機器との関連を登録する登録手段をさらに備える請求項1に記載の情報機器。
【請求項5】
前記対象機器の設定に連動し、前記設定された操作対象機器に対して信号を出力する信号出力手段をさらに備える請求項1に記載の情報機器。
【請求項6】
前記請求項5に記載の情報機器から出力された信号を受信し、この信号受信に応じた出力を行う操作対象機器。
【請求項7】
操作を行う機器の周辺画像である第1の周辺画像を取得し、予め前記機器と関連付けて記憶するステップと、
操作を行う機器の周辺を撮像し、第2の周辺画像を取得するステップと、
前記第1の周辺画像と前記第2の周辺画像を比較し、一致する対象物が含まれると判別される場合は前記第1の周辺画像に予め関連付けられた機器を、操作を行う対象の機器として設定するステップを備える操作方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−119935(P2012−119935A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−267831(P2010−267831)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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