説明

情報端末保持スタンド

【課題】様々な方法で快適に情報端末が使用できる使い勝手のよい簡素な情報端末保持スタンドを提供する。
【解決手段】転倒防止台11と一体にした縦軸12からなる支柱1と、この支柱1に連結される軸受2と、該軸受2に連結されるアーム軸31と保持枠32を有する左右水平方向に伸びる腕3によって形成し、枠本体321と枠案内322で形成された端末保持枠32はアーム軸31と可動可能に連結し、前記支柱1を支点にして前記軸受2と連結された前記腕3が可動することによって情報端末の位置設定および画面向きを自在に調整できて手を離すとその位置で保持され、端末を挟んで保持するようにした保持枠32を設けて構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報端末を様々な方法で快適に使用できるようにした情報端末保持スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報端末(一例:電子書籍端末など)が続々登場している。また、多くの情報端
末ユーザーは、この使い方において様々な場所で様々な姿勢で様々な方法で快適に使用できる多様な情報端末保持スタンドの出現を待望されており、このようなニーズに対し現状では十分な顧客満足が得られていない状況にあるものと推察される。
【0003】
以下、最近ネット販売されている情報端末保持スタンドについて説明する。情報端末は、次のような姿勢において使用されている。座位(下向き)姿勢用は、机上等で情報端末を斜め向きに立てて置けるようにしたスタンドである(例えば、非特許文献1参照。)。立位(下向き・正面向き)姿勢用は、情報端末を斜め上面向きに支柱先端部に保持する構造の床置きスタンドが提案されている(例えば、非特許文献2参照。)。臥位(上向き)姿勢用は、情報端末を下向きに保持して使用できるようにしたフレーム構造の装置で寝床周辺に設置するスタンドが販売されている(例えば、非特許文献3参照。)。
【0004】
また、様々な姿勢で利用できるようにした「小型電子機器収納手段(例えば、特許文献1)」が公開されているが、小型軽量の情報端末を保持する目的のスタンドには、このような大掛かりな装置は適さないものと考えられる。さらに、比較的に重量のあるディスプレイを安定的に保持してユーザーが横になった状態で利用できるようにした「ディスプレイ支持装置(例えば、特許文献2)」は、本発明とは機能および構成において大きく異なるものである。云うまでもなく、従来の書見台と本発明とは操作方法および構成において相違するものである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】http://tomproducts.com/pid
【非特許文献2】http://www.a-study.co.jp/2010/
【非特許文献3】http://www.krunker.com/2010/07/14
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3156234号公報
【特許文献2】特開2009−47890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上に述べた従来の情報端末保持スタンドの問題点は、従来の保持スタンドは機能装備が十分整っていないために使い方が限定されて情報端末を様々な方法で使用できない、という点である。また、従来品の臥位(上向き)姿勢用のような使い方では、專用の大掛かりな装置になり、部品構成が複雑で、さらに、身体にフレームが覆い被さる構成になっており、使用時の窮屈感が排除できない点などである。
【0008】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、様々な方法で快適に情報端末が使用できる使い勝手のよい簡素な情報端末スタンドを実現することを目的とするものである。このような問題を解決することによって、多くの情報端末ユーザーの期待に応えるものとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そして、上記目的を達成するために、本発明の情報端末保持スタンドにおいては、基台(転倒防止台)に取り付けられた支柱(縦軸)と、支柱に沿って移動自在で回動の軸受けと、軸受けによって支柱と交差する方向に支持される回動自在の棒状の腕部(アーム軸)と、腕部に支持される情報端末を保持する保持手段を備えることを特徴とする情報端末用スタンドである。また、支柱に連結される軸受と、該軸受に連結されるアーム軸と端末保持枠を有する回転および縦横方向に可動と保持を可能とした腕によって形成し、枠本体と枠案内で形成された端末保持枠はアーム軸との可動を可能に連結し、前記支柱を支点にして前記軸受と連結された前記腕が可動することによって情報端末の位置設定および画面向きを自在に調整できて手を離すとその位置で保持できるものとし、それを挟んで保持するようにした端末保持枠を設けたものである。
【0010】
また、前記軸受には支柱と挿通させる第1貫通穴(縦軸受穴)と、第1貫通穴と交差する方向で克つ第1貫通孔(縦軸受穴・段付き縦軸穴)から離れた位置に形成された、前記腕部を挿通させる第2貫通孔(アーム軸受穴・段付きアーム軸受穴)とを有し、第1貫通孔に縮径(段付き縦軸穴)が形成され、前記保守手段及び情報端末の重量によって前記腕部を介して前記軸受けに掛かる力で、前記縮径部との間に摩擦力を生じさせて前記軸受けを所望の位置に保持させるもので、第1貫通孔の中央部に弾性体溝と弾性体を設けて急激な落下防止を図るものである。また、前記支柱を中心とした回動と保持を可能とし、且つ、前記支柱に沿って上下動きと保持を可能に形成し、前記支柱および前記腕と前記軸受に連結される穴部の嵌め合いは、軸と軸穴を平行にして可動可能な適度な隙間を有し、軸受には常に端末重量による偏芯荷重が掛かるようにしている。端末機器の位置調整および画面角度調整の設定位置は、前記支柱と前記軸受間に生ずる摩擦力によって保持させる機構を用いたものである。
【0011】
また、前記軸受には第1貫通孔と略並行で第2貫通孔と第3貫通孔(アーム軸受穴・アーム軸馬鹿穴)を有し、第3貫通孔に前記腕部を挿通させて収納状態にできると同時にアーム軸縦穴溝を設けて縦方向の傾斜角度設定ができるようにしたものである。また、前記腕を中心とした回動および保持を可能とし、且つ、前記腕を左右動きと保持を可能に形成し、前記腕と前記軸受に連結される穴部の嵌め合いは適度な隙間を設け、軸と軸穴を平行にして可動を可能にし、軸受には常に偏芯荷重が掛かるようにしてアーム軸受穴部に生ずる摩擦力によって設定位置で保持させる機構を用いたものである。
【0012】
さらに、前記前記保持手段が、二つの貫通孔を有する二つの棒状部材(枠案内)を略並行に位置させ、二つの棒状部材のそれぞれに、略宇コ字状に屈曲され、端末機器を挟み込む屈曲部が先端に形成された線材(枠本体)の両端部が固定されるとともに、他方の棒状部材の二つの貫通孔(枠本体直角部穴・枠本体傾斜部穴)に前記部材の挿通穴に前記線材が挿通したものであり、前記二つの棒状部材を距接させる事によって前記屈曲部による端末機器の保持解放を行うものである。また、アーム軸に施された枠本体直角部穴と枠本体傾斜部受穴によって前記端末保持枠と連結され、該端末保持枠は枠本体と枠案内との可動を可能にさせる本体連動穴と本体傾斜部受穴を設けて形成し、前記枠本体どうしの間隔を伸縮して情報端末を着脱および保持し、前記端末保持枠と前記アーム軸の位置間隔の可変によって、端末質量のバランス調整を可能にして保持させる機構を用いたものである。
【0013】
さらに、二つの棒状部材に形成された二つの貫通孔の少なくとも一方が前記線材と前記腕部(アーム軸)の間に摩擦力を生じさせ前記情報端末を所望の位置に保持させることができるものである。前記端末保持枠の保持力は、本体保持部と本体直角部と本体傾斜部で形成し、枠案内と枠本体どうしを対向させて構成し、その間隔の可変による本体傾斜部の素線変形によって生ずる弾性力を利用して保持させるものである。
【発明の効果】
【0014】
上述したように、本発明の情報端末保持スタンドは、支柱、軸受、腕の3点の主要部品
で軸穴に軸を嵌め込んで結合した簡素な機構で構成しており、コンパクトで持ち運びが容易・着脱簡単・画面位置および画面向き合わせがユーザーの好みに合せて簡単に自在調整ができる汎用に優れた安価な情報端末保持スタンドを提供できる。
【0015】
また、室内のいたるところ(和室・洋室・寝室)に様々な情報端末に対応可能な本スタンドを持ち込んで多様で快適な情報端末の使い方ができる、という効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態を示す腕縦向き状態の情報端末保持スタンドの斜視図
【図2】本発明の実施形態を示す腕横向き状態の情報端末保持スタンドの斜視図
【図3】本発明の実施形態を示す支柱の斜視図
【図4】本発明の実施形態を示す軸受の斜視図
【図5】本発明の実施形態を示す腕の斜視図
【図6】本発明の実施形態を示す図4の長手方向の中央断面斜視図
【図7】本発明の実施形態を示す保持枠本体の斜視図
【図8】本発明の実施形態を示す情報端末保持状態と可動方向矢印を示す正面図
【図9】本発明の第2の実施形態を示す軸受の平面図及び断面図 (A)は平面図 (B)は(A)のA−A断面図(C)は(B)のC−C断面図 (D)は(B)のD−D断面図 (E)は(A)のB−B断面図
【図10】本発明の第3の実施形態を示す情報端末保持スタンドの斜視図
【図11】本発明の第3の実施形態を示す支柱と基台の斜視図
【図12】本発明の第3の実施形態を示す支柱保持部の断面図 (A)は支柱保持部の平面図で図(B)のB-B断面図 (B)は支柱保持部の正面図で図(A)のA-A断面図
【図13】本発明の第3の実施形態を示す軸受部および腕部の斜視図
【図14】本発明の第3の実施形態を示す軸受部および腕部の断面斜視図
【図15】本発明の第3の実施形態を示す腕部および端末ホルダーの斜視図
【図16】本発明の第3の実施形態を示す端末ホルダーの斜視図
【図17】本発明の第3の実施形態を示す端末ホルダー中央部の断面斜視図
【図18】本発明の第3の実施形態を示す可動・保持部割りスリーブの断面図 (A)は割りスリーブ嵌め込み時を示す平面図で図(B)のB-B断面図 (B)は割りスリーブ嵌め込み時を示す正面図で図(A)のA-A断面図 (C)は割りスリーブ嵌め込み後を示す平面図で図(D)のB-B断面図 (D)は割りスリーブ嵌め込み後を示す正面図で図(C)のA-A断面図 (E)は軸挿入時を示す平面図で図(F)のB-B断面図 (F)は軸挿入時を示す正面図で図(E)のA-A断面図 (G)は軸保持時を示す平面図で図(H)のB-B断面図 (H)は軸保持時を示す正面図で図(G)のA-A断面図
【図19】本発明の第3の実施形態を示す可動・保持部の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。
【0018】
図においては、1は軸受2を連結する支柱で、縦軸12(支柱)が転倒しないように転倒防止台11(基台)に取り付けて構成したものである。
【0019】
2は前記軸受で、前記支柱1と連結して可動および保持を可能とした縦軸受穴21(第1貫通孔)と、腕3と連結できるようにしたアーム軸受横穴22(第2貫通孔)、縦方向のアーム軸受縦穴23(第3貫通孔)を設けており、前記縦軸12と前記縦軸受穴21は適度な隙間を有し、また、弾性体溝24に落ち止め弾性体25を嵌め込んで前記縦軸12を押し付けることで前記軸受2の急激な落下を防止する構成にしたものである。
【0020】
また、本発明の第2の解決手段による前記軸受2について作用を説明する。より強固で確実な保持効果を得るのに、前記軸受2には、前記縦軸12と連結して荷重を保持する段付き前記縦軸穴21aと、アーム軸31(棒状の腕部)と連結して荷重を保持する段付き
アーム軸横受穴22a(第2貫通孔)およびアーム軸受縦馬鹿穴23aを設けて形成し、段付き縦軸穴21a(第1貫通孔)は中央部で前記縦軸12と嵌合させるものとし、弾性体
中溝24aを設けてU形にした落ち止めバネ25aを嵌め込んで可動と保持を可能に構成したものである。
【0021】
また、嵌合部の摩擦力を高めるのに、端末質量による偏芯荷重W、支柱とアーム軸の中心間距離L、偏芯荷重による反力F、反力作用点間距離Hとすると、WL=2HFの関係より、偏芯荷重による反力Fの作用面の摩擦係数を考慮にいれて寸法諸元を決定することができ、バネ撓みδの分、広げて落ち止めバネの押し付け力Pを作用させ縦軸12を押し付けて急激な落下防止を図るものである。
【0022】
3は腕(棒状の腕部)で、アーム軸31と、端末保持枠32(保持手段)で構成しており、前記軸受2に前記アーム軸31を嵌め込んで連結している。前記アーム軸31には、前記端末保持枠32と連結するための本体直角部穴33(貫通孔)と本体傾斜部受穴34(貫通孔)を設けて枠本体321(保持手段)どうしが可動および保持できるように構成したものである。
【0023】
端末保持枠32は、前記枠本体321どうしを対向させて枠案内322(棒状部材)と前記アーム軸31を介在させて構成するものであり、前記枠本体321(線材)は弾性材素線を用いて端末保持部3211(屈曲部)と本体直角部3212と端末保持部3211(屈曲部)の素線間隔を縮めて傾斜させた本体傾斜部3213によって形成し、枠案内322に設けた本体連動穴3221(貫通孔)および本体傾斜部受穴3222(貫通孔)に前記素線を嵌め入れ後アーム軸31を嵌め込むものとし、本体傾斜部3213の穴位置合せは前記素線を押し広げて嵌め込みを行い、固定ネジ3223によって枠案内322と前記素線を固定するものである。
【0024】
端末保持枠32の保持力は、前記端末保持部3211を前記枠本体直角部穴33(貫通孔)および枠本体傾斜部受穴34(貫通孔)で押し付けによって素線が撓み、その時の反力により急激な落下防止を図るものである。前記保持力は、前記端末保持部3211の間隔を狭めると大きくなり、間隔を広げると小さくなるようにしたものである。
【0025】
以下、上記構成の動作を説明する。前記縦軸12に挿入された前記軸受2は軸受の回転動き211および軸受の上下動き212を可能とし、端末質量による偏芯荷重Wによって摩擦力が連結面に作用して設定位置で保持させることができ、落ち止め弾性体25の作用によって非常時の急激な落下を防止する効果を発揮する。
【0026】
また、前記腕3は前記アーム軸受横穴22に挿入されて左右方向に360°許容できる腕の回転動き311と前記腕3の左右動き312によって自在に位置設定と角度調整が可能であり、連結部に端末質量による偏芯荷重Wが作用して設定位置に保持させるものであり、腕取付け回転動き313は、90°ピッチで向きを変えてアーム軸受横穴22とアーム軸受縦穴23にアーム軸31を嵌め込むことが可能であり、縦向きにすることによって収納性が向上し、支柱1の中央部に情報端末の上下方向の画面配置が自在にできるもので、アーム軸馬鹿穴23aとアーム軸縦穴溝23bを設けて腕3の縦方向傾斜設定と保持ができる効果が得られるものである。
【0027】
また、前記枠本体321は、前記枠本体321どうしの動き324よって情報端末の装着と取外しが可能であり、前記アーム軸31と前記端末保持枠32の中心位置を可変させる枠本体とアーム軸間動き323により回転力のバランス調整ができ、情報端末画面の向きを設定位置において保持できる効果を発揮する。以上のように、本実施形態によれば多様で快適な情報端末の使い方ができる効果が得られるものである。
【0028】
以下、本発明の第3の実施形態を図10〜図19に基づいて説明する。
【0029】
図においては、1aは軸受2aを連結する支柱で、縦軸12a(支柱)と転倒防止台11a(基台)の間に保持座13a(栓部材)と固定蓋14a(管状部材)を嵌め込んで縦軸12a(支柱)が転倒しないように保持する構成にしたものである。前記転倒防止台11a(基台)と保持座13a(栓部材)の間に前記縦軸12a(支柱)の保持部先端を保持座13a(栓部材)のテーパー部13bに押し込むと支柱12aのスリット部12bがテーパーに合せて開き嵌合部品どうしが固定されて抜けなくなる。さらに、固定蓋14a(管状部材)の上部テーパー14cで縦軸12a(支柱)と下部テーパー14cで転倒防止台11a(基台)が嵌め込まれて二重に固定され、部品間の弛み及び回転を防止するものである。
【0030】
2aは前記軸受で、前記支柱1aと連結して可動および保持を可能とした第1貫通孔21a(縦軸スリーブ穴)と、腕3aと連結できるようにした第2貫通孔22a(アーム軸スリーブ穴)を設けており、前記縦軸受穴21aおよび第2貫通孔22a(アーム軸割りスリーブ穴)には、それぞれ割りスリーブ21b・22bを嵌め込み、その割りスリーブ21b・22bに縦軸12a(支柱)およびアーム軸22aを嵌め込み、割りスリーブ21b・22bの押し込み加減によって軸受本体2aaおよびアーム軸22cの保持力を調整し、可動・保持させる構成にしたものである。
【0031】
3aは腕(棒状の腕部)で、ホルダー腕31aと、端末ホルダー32a(情報端末保持手段)で構成されており、前記ホルダー腕31aは縦棒案内受31bと一体に構成されており、前記縦棒案内受31bの縮径貫通孔31c(縦棒割りスリーブ穴)に挿入された割りスリーブ31d(外縮径筒穴弾性体)に前記縦案内棒受31bを嵌め込んで前記端末ホルダー32a(情報端末保持手段)が可動・保持を可能に連結されている。
【0032】
前記端末ホルダー32a(情報端末保持手段)は、縦案内受棒321a(棒状部材)と横案内受棒323a(棒状部材)どうしを交差させてホルダー芯322aの縮径貫通孔322b(縦棒割りスリーブ穴)・322d(横棒割りスリーブ穴)に挿入した割りスリーブ322c(外縮径筒穴弾性体)・貫通孔322d(横棒割りスリーブ穴)に縦案内受棒321a(棒状部材)及び横案内受棒323a(棒状部材)を嵌め込み、さらに、それぞれのホルダー縦横受321b(当接部材)・324a(当接部材)の縮径貫通孔321c(縦棒割りスリーブ穴)・324b(横棒割りスリーブ穴)に挿入した割りスリーブ321d(外縮径筒穴弾性体)・324c(外縮径筒穴弾性体)を縦横案内受棒321a(棒状部材)・323a(棒状部材)の両端に嵌め込み可動・保持を可能に構成したものである。
【0033】
前記割りスリーブ21b(外縮径筒穴弾性体)・22b(外縮径筒穴弾性体)・22e(外縮径筒穴弾性体)・31d(外縮径筒穴弾性体)・321d(外縮径筒穴弾性体)・322c(外縮径筒穴弾性体)・322d(外縮径筒穴弾性体)・324c(外縮径筒穴弾性体)は、前記棒状部材321a(縦案内受棒)・323a(横案内受棒)に沿って移動自在および回動自在で所望の位置に前記軸受2aを保持できる手段として前記軸受に設けた第1貫通孔21aa(縦軸割りスリーブ穴)・第2貫通孔22aa(アーム軸割りスリーブ穴)・縮径貫通孔22d(腕割りスリーブ穴)・31c(縦棒割りスリーブ穴)・321c(縦棒割りスリーブ穴)・322b(縦棒割りスリーブ穴)・322d(横棒割りスリーブ穴)・324b(横棒割りスリーブ穴)に嵌め込んで用いるもので、前記軸受の前記縮径貫通孔に前記割りスリーブ(外縮径筒穴弾性体)を縮めて(図18、小スキマ)挿入し、挿入後前記割スリーブは復元(図18、中スキマ)し、前記割りスリーブ(外縮径筒穴弾性体)と前記棒状部材の間では圧入により嵌合し(図18、大スキマ)、常に与圧を与えて圧入力以下の力では前記棒状部材の抜け出しを防止するものである。前記縮径貫通孔側と前記棒状部材側の縮径部はテーパー状に形成して中央部に隙間(図18、スキマ)を設けて嵌合されて移動および回動を自在にしており、所望の位置でテーパー部どうしを片側に圧入して所望の位置で保持力を発揮させるものである。と同時に、テーパー部の接触面(図18、接触)で前記軸受の偏芯荷重Wを負担する事によって確実な保持を可能にするものである。
【0034】
以下、上記構成の動作を説明する。図19で示すように、本発明の第3の実施形態において情報端末保持スタンドを構成している軸受部は、移動・回転・保持する3通りの動作ができて、動作部位は軸受部(1)〜(10)の10部位であり、それを組み合わせると59049通りの動作組合せができる。前記支柱1aにおいては軸受部(1)はY軸(上下方向)、軸受部(2)はX軸(左右方向)、軸受部(3)はZ軸(前後方向)の各軸受の移動・回動・保持する事によって端末ホルダーの位置調整を行うものである。また、前記腕3aは軸受部(4)(5)(6)が移動・回動・保持させる事によって端末ホルダーの位置および角度調整が出来るようにしたものである。また、軸受部(7)〜(10)は情報端末の大きさに合せて可動させ、その厚みに合せて回動させて所望の位置で保持させることができる。更に、偏芯荷重Wの負担による保持力が付加される効果が得られるものである。
【0035】
また、前記アーム軸22cに連結されたホルダー腕31aは、着脱不要であり、縦向きにすると収納幅が小さくなって上下方向に可動することができる利点がある。更に、ホルダー腕31aを横向きにして回転させると高さ位置調整が容易にできて便利である。また、縦棒案内受31bに連結された縦案内受棒321aの可動させると情報端末の自重による荷重バランスの調整が可能になり、その回動によって情報端末の反転が可能になり、ホルダー腕31aを適度に回動させると画面の向き調整が容易にできる効果が得られるものである。
【符号の説明】
【0036】
1 支柱(縦軸)
11 基台(転倒防止台)
12 縦軸
2 軸受(軸受け)
21 第1貫通孔(縦軸受穴)
21a 第1貫通孔(段付き縦軸穴)
211 軸受の回転動き
212 軸受の上下動き
22 第2貫通孔(アーム軸受横穴)
22a 第2貫通孔( 段付きアーム軸横受穴)
23 第3貫通孔(アーム軸受縦穴)
23a 第3貫通孔(アーム軸縦馬鹿穴)
23b アーム軸縦穴溝
24 弾性体溝
24a 弾性体中溝
25 落ち止め弾性体
25a 落ち止めバネ
3 腕
31 棒状の腕部(アーム軸)
311 腕の回転動き
312 腕の左右動き
313 腕取付け回転動き
314 端末取付け回転動き
32 端末保持枠
321 線材(枠本体・保持手段)
3211 屈曲部(端末保持部)
3212 本体直角部
3213 本体傾斜部
322 棒状の部材(枠案内)
3221 貫通孔(本体連動穴)
3222 貫通孔(本体傾斜部受穴)
3223 固定ネジ
323 枠本体とアーム軸間動き
324 枠本体どうしの動き
33 貫通孔(枠本体直角部穴)
34 貫通孔(枠本体傾斜部受穴)
W 端末質量による偏芯荷重
L 支柱とアーム軸の中心間距離
F 摩擦力(偏芯荷重による反力)
H 反力作用点間距離
P 落ち止めバネの押し付け力
δ バネ撓み

1a 支柱
11a 基台
11b テーパー円筒部(筒状突起)
12a 縦軸
12b スリット部
12c テーパー部
13a 保持座(栓部材)
13b テーパー部
14a 固定蓋(管状部材)
14b 上部テーパー部
14c 下部テーパー部
2a 軸受(軸受け)
2aa 軸受本体
21aa 第1貫通孔(縦軸割りスリーブ穴)
21b 外縮径筒穴弾性体(割りスリーブ)
22aa 第2貫通孔(アーム軸割りスリーブ穴)
22b 外縮径筒穴弾性体(割りスリーブ)
22c アーム軸
22d 縮径貫通孔(腕割りスリーブ穴)
22e 外縮径筒穴弾性体(割りスリーブ)
3a 腕
31a ホルダー腕
31b 縦案内棒受
31c 縮径貫通孔(縦棒割りスリーブ穴)
31d 外縮径筒穴弾性体(割りスリーブ)
32a 端末ホルダー(情報端末保持手段)
321a 縦案内受棒(棒状部材)
321b ホルダー縦受(当接部材)
321c 縮径貫通孔(縦棒割りスリーブ穴)
321d 外縮径筒穴弾性体(割りスリーブ)
322a ホルダー芯
322b 縮径貫通孔(縦棒割りスリーブ穴)
322c 外縮径筒穴弾性体(割りスリーブ)
322d 縮径貫通孔(横棒割りスリーブ穴)
322e 外縮径筒穴弾性体(割りスリーブ)
323a 横案内受棒(棒状部材)
324a ホルダー横受(当接部材)
324b 縮径貫通孔(横棒割りスリーブ穴)
324c 外縮径筒穴弾性体(割りスリーブ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報端末を保持するスタンドであって、基台と、基台に取り付けた支柱と、支柱に沿って移動自在で支柱を中心として回動自在の軸受と、軸受によって支柱と交差する方向に支持される回動自在の棒状の腕部と、腕部に支持され情報端末を保持する保持手段とを備えることを特徴とする情報端末保持スタンド。
【請求項2】
前記軸受が、前記支柱を挿通させる第1貫通孔と、第1貫通孔と交差する方向で且つ第1貫通孔から離れた位置に形成された、前記腕部を挿通させる第2貫通孔とを有するものである請求項1記載の情報端末保持スタンド。
【請求項3】
前記軸受が、第1貫通孔と略平行な第3貫通孔をさらに有し、第3貫通孔に前記腕部を挿通させて収納状態にできる請求項2記載の情報端末保持スタンド。
【請求項4】
第1貫通孔に縮径部を形成し、前記保持手段及び情報端末の重量によって前記腕部を介して前期軸受に掛かる力で、前期縮径部と前記支柱との間に摩擦力を生じさせ、前期支柱の所望の位置に前記軸受を固定する第1貫通孔には中央部に弾性体溝と弾性体を備える請求項2又は3記載の情報端末保持スタンド。
【請求項5】
第1貫通孔の内径を、軸方向中央部が最も小径で中央部から両端に向かって連続して拡径したものとし、円筒形状で、軸方向中央部が最も小径で中央部から両端に向かって連続して拡径した外径を有し、両端外径は第1貫通孔の最小内径よりも大きく、最小外径は第1貫通孔の最小内径以下である止着部材を第1貫通孔内に装着し、第1貫通孔に装着した前記止着部材に前記支柱を挿通し、前記支柱の所望の固定位置で前記止着部材を軸方向に移動させることによって、第1貫通孔の最小内径部分で前記止着部材に対して半径方向内方に力を加え、前記支柱に前記軸受を固定する請求項2又は3記載の情報端末保持スタンド。
【請求項6】
第2貫通孔の内径を、軸方向中央部が最も小径で中央部から両端に向かって連続して拡径したものとし、円筒形状で、軸方向中央部が最も小径で中央部から両端に向かって連続して拡径した外径を有し、両端外径は第2貫通孔の最小内径よりも大きく、最小外径は第2貫通孔の最小内径以下である止着部材を第2貫通孔内に装着し、第2貫通孔に装着した前記止着部材に前記腕部を挿通し、前記腕部の所望の固定位置で前記止着部材を軸方向に移動させることによって、第2貫通孔の最小内径部分で前記止着部材に対して半径方向内方に力を加え、前記腕部を前記軸受で固定する請求項2又は3記載の情報端末保持スタンド。
【請求項7】
前記保持手段が、2つの貫通孔を有する2つの棒状部材を略平行に位置させ、2つの棒状部材のそれぞれに、略コ字状に屈曲され、情報端末を挟み込む屈曲部が先端に形成された線材の料端部が固定されると共に、それぞれの棒状部材の2つの貫通孔には他方の棒状部材の前記線材が挿通されたものであり、前記2つの棒状部材を隣接させることによって前記屈曲部による情報端末の保持及び解放を行う請求項1〜6のいずれかに記載の情報端末保持スタンド。
【請求項8】
前記2つの棒状部材のそれぞれに形成された2つの貫通孔の少なくとも一方の貫通孔と前記線材との間で摩擦力を生じさせ、情報端末を所望の位置に保持させる請求項7記載の情報端末保持スタンド。
【請求項9】
前記保持部材が、交差した2つの棒状部材の4つの端部に、棒状部材に沿って移動自在に4つの当接部材を設け、この4つの当接部材を情報端末に当接するように棒状部材の所望位置で固定して情報端末を保持するものである請求項1〜6のいずれかに記載の情報端末保持スタンド。
【請求項10】
前記当接部材が、貫通孔を有する本体部材と、前記貫通孔に装着された止着部材とを有し、前記貫通孔は、その内径が軸方向中央部が最も小径で中央部から両端に向かって連続して拡径したものであり、前記止着部材は、円筒形状で、軸方向中央部が最も小径で中央部から両端に向かって連続して拡径した外径を有し、両端外径は前記貫通孔の最小内径よりも大きく、最小外径は前記貫通孔の最小内径以下であり、前記貫通孔に装着した前記止着部材に前記棒状部材を挿通し、所望の固定位置で前記止着部材を軸方向に移動させることによって、前記貫通孔の最小内径部分で前記止着部材に対して半径方向内方に力を加え、前記棒状部材に前記当接部材を固定する請求項9記載の情報端末保持スタンド。
【請求項11】
前記支柱の少なくとも一方端を中空円柱状とし、前記一方端に軸方向にスリットを形成し、前記基台に形成された筒状突起の筒内に前記支柱の一方端を嵌め入れ、前期支柱の端部開口に弾性を有する柱状の栓部材を嵌着すると共に、弾性を有する管状部材を前記筒状突起に外嵌し、前記栓部材と前記管状部材とで前記筒状突起と前記支柱とを圧着し固定する請求項1〜10のいずれかに記載の情報端末保持スタンド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−122607(P2012−122607A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−120484(P2011−120484)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【出願人】(300036741)有限会社デザインサポートオフィス (5)
【Fターム(参考)】