説明

情報表示カード、表示板、及び情報表示システム

【課題】磁力で貼り付けられる情報表示カードに搭載された無線タグを確実に読み取ることができ、かつ、利用目的に応じて柔軟な運用が可能な表示板と、その表示板を用いた情報表示システムとを提供する。
【解決手段】磁石を備える情報表示カードが貼付される表示パネルの裏面に、無線タグと通信するための所定形状のアンテナパターンと1以上の磁石もしくは磁性体とを有し、かつ、取付け位置を調整可能な1以上のアンテナパネルを備え、前記情報表示タグにの磁石と前記アンテナパネルの磁石もしくは磁性体とが互いに吸引して前記情報表示カードが表示パネルに貼付されたとき、前記情報表示カードに搭載された無線タグのタグアンテナと前記アンテナパネルのアンテナパターンとが正対位置となるものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示板に種々の情報表示カードを貼り付けることによって各種情報の管理を行う情報表示システムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、職場において個々の社員の所在を明らかとするために、ホワイトボードなどの行先表示板に、行先や帰着時間等を手書きしたり、在席と離席に対応して氏名掲示板の氏名札を裏返したりする方法が広く利用されている。又、これらの情報を電子データとして入力して管理するための情報表示システムの技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、氏名や行先や帰着時刻が記入され非接触で情報の読取りが可能な無線タグを内蔵した情報表示カードを、鉄等の磁性体からなる行先表示板に磁力で貼り付け、それらのカードが貼り付けられた位置と読み取られた無線タグの情報とから、各人の予定を電子データとして入力して端末に表示する技術が開示されている。又、特許文献2には、情報表示部材の表面と裏面とのそれぞれに記入された情報を記録する2つの無線タグを搭載し、表示ボードに載置されたときに表向きになっている面に対応する無線タグの情報だけを読み取る技術が開示されている。
【0004】
この特許文献2に開示された両面型の情報表示部材を、特許文献1に開示された行先表示板に適用することによって、情報表示カードの数を増やすことなしに入力可能な情報量をほぼ倍増することができ、各人が在席中か離席中かの区別を色分けして表示することなども可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−119168号公報
【特許文献2】特開2007−257538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されている行先表示板では、情報表示カードに内蔵される無線タグと通信するためのリーダエリアを生成するリーダアンテナを、鉄等の金属の表面に配置することとなるため、金属の表面に発生する渦電流の影響によって、無線タグが読み取れなくなるという問題があるが、その解決策が提示されていない。又、行先表示板のリーダエリアは行数と列数とに依存した固定的な配置となるため、情報表示カードの大きさを変えたり行数や列数を変更したりするには、その都度表示板を作り直さなければならないという問題もある。
【0007】
本発明は、前記の問題を解決するためになされたものであり、磁力で貼り付けられる情報表示カードに搭載された無線タグを確実に読み取ることができ、かつ、利用目的などに応じて柔軟な運用が可能な表示板と、その表示板を用いた情報表示システムとを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するために、本発明では、可視情報を保持する表示シートと、ICチップにタグアンテナが接続された無線タグと、磁石とを備える情報表示カードを、磁力によって複数吸着可能な表示板であって、前記情報表示カードが貼付される表示パネルと、前記表示パネルの裏面に、前記無線タグと通信するための所定形状のアンテナパターンとともに1以上の磁石及び/又は磁性体を有する1以上のアンテナパネルを備え、前記情報表示カードの前記磁石と前記アンテナパネルの前記磁石及び/又は磁性体とが互いに吸引して前記情報表示カードが前記表示パネルに貼付されたとき、前記情報表示カードの前記タグアンテナと前記アンテナパネルの前記アンテナパターンとが正対位置となることを特徴とする表示板を創作した。
【0009】
又、前記表示パネルへの前記アンテナパネルの取付け位置を調整する調整手段を設けるとともに、前記アンテナパネル上への前記情報表示カードの貼付け順序や位置に関係なく、それぞれの前記アンテナパネルの単位で、貼り付けられているすべての前記情報表示カードを一括して読み取るようにした。
その他の解決手段については後記する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、磁力で貼り付けられる情報表示カードに搭載された無線タグを確実に読み取ることができ、かつ、利用目的などに応じて柔軟な運用が可能な表示板と、その表示板を用いた情報表示システムとを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る表示板の典型例を示す模式図である。
【図2】アンテナパネルの構造とその取付け位置調整機構の模式図である。
【図3】両面式の表示カードの構造例を示す模式図である。
【図4】両面式の表示カードの内部構造例を示す模式図である。
【図5】近傍型無線タグインレットの一般的な構造を示す模式図である。
【図6】両面式の表示カードの断面構造についての説明図である。
【図7】アンテナパネルと表示カードとの磁石の配置についての説明図である。
【図8】アンテナパネルの前面に磁性体パネルを設置するときの構造の説明図である。
【図9】磁性体パネルへの開口部の配置例を示す説明図である。
【図10】磁性体パネルの開口率を向上させるための穿孔パターンの例である。
【図11】磁性体パネルの開口率を向上させるための他の穿孔パターンの例である。
【図12】無線タグリーダのアンテナ切替え動作についての説明図である。
【図13】本発明に係る表示板を適用した情報表示システムの全体構成例を示すブロック図である。
【図14】行先表示板の構成及び表示カードの貼付例である。
【図15】表示情報管理サーバの機能構成例を示すブロック図である。
【図16】カード情報登録テーブルの構造及びデータ例である。
【図17】カード検出状態テーブルの構造及びデータ例である。
【図18】表示情報定義テーブルの構造及びデータ例である。
【図19】表示情報管理サーバの動作を示すフローチャートである。
【図20】利用者端末における行先表示板の画面表示例である。
【図21】行先表示板の他の構成及び表示カードの貼付例である。
【図22】アンテナパターンを多段に配置したアンテナパネルの構造とその取付け位置調整機構の模式図である。
【図23】作業表示板の構成及び表示カードの貼付例である。
【図24】作業進捗板の構成及び表示カードの貼付例である。
【図25】積込み作業指示板の構成及び表示カードの貼付例である。
【図26】積込み作業指示板の他の構成及び表示カードの貼付例である。
【図27】格子アンテナパネルの構成例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための好適な形態につき、適宜図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず始めに、図1を参照して本発明に係る表示板の基本的な構造について説明する。図1は、本発明に係る表示板の典型例を示す模式図であり、(a)は表示板の正面図、(b)はそのA−A矢視断面図、(c)がその一部を部分拡大したものである。
【0013】
図1(a)及び(b)に示すように、表示板1は、フレーム12によって保持される表示パネル11と裏カバー14との間に、無線タグリーダ15に接続される1以上のアンテナパネル13を内蔵する。各アンテナパネル13は、その取付け位置を上下に調整可能となっており、利用目的に応じて取付け位置や取付け枚数を選択することができる。表示パネル11の前面に貼付される情報表示カード(以下、「表示カード」と略記。)6に搭載される無線タグは、タグアンテナ68によって、無線タグリーダ15からアンテナケーブル134を介して各アンテナパネル13上に配設されるアンテナパターン131に出力される電磁波から動作に必要な電力の供給を受け、無線タグリーダ15と通信を行う。
【0014】
又、各表示カード6には、帯状のゴム磁石64が搭載され、表示パネル11を挟んで各アンテナパネル13に搭載されたゴム磁石132とゴム磁石64とが互いに吸引し合って、表示パネル11に吸着されるようになっている。このとき、図1(c)のように、ゴム磁石132とゴム磁石64とを、極性が逆向きの2極の帯状磁石によって構成すると、N極とS極とが吸引し合い、N極同士やS極同士は反発し合うので、両者がほぼ正対して大きな吸着力が働く位置に各表示カード6を吸着し易く、表示カード6の吸着位置の調整機能を持たせることができる。
【0015】
さらにそのとき、各アンテナパネル13に搭載されたアンテナパターン131と各表示カード6に搭載された無線タグのタグアンテナ68とが正対する位置に両者を配置することによって、両者の間で交換される電磁波の強度を大きくして、好適な通信条件を実現することができる。
【0016】
又、各表示カード6に搭載される無線タグは、アンテナパターン131の長手方向中心線付近に対向して貼り付けられている場合だけに読み取られ、他のアンテナパネル13からは検出されないようにするのが好ましい。そのためには、電磁誘導方式で通信を行う13.56MHz帯のいわゆる近傍型無線タグを利用し、無線タグリーダ15の最大読取距離を1〜5cm程度に調整するとよい。UHF(Ultra High Frequency)帯無線タグのように最大読取距離がもっと大きい無線タグを用いる場合には、無線タグリーダ15の出力電力を通常よりも小さくするとともに、各アンテナパネル13間には電磁波を遮蔽するための遮蔽板を設置するのが好ましい。
【0017】
なお、図1(a)の例では、各表示カード6は各アンテナパネル13上に3枚ずつ等間隔で配置されているが、アンテナパターン131の長手方向中心線付近であれば、各表示カード6はどのような間隔で配置してもよい。
【0018】
図2はアンテナパネルの構造とその取付け位置調整機構の模式図である。図2に示すように、アンテナパネル13には、例えば、左フレーム12L及び右フレーム12Rに所定のピッチで設けられている挿通孔16に挿通して係止するための係止ピン133が四隅に備えられ、その取付け位置が上下に調整可能となっている。
【0019】
アンテナパネル13の前面の長手方向中心線付近には、アンテナケーブル134によって無線タグリーダ15に接続される、例えば銅又はアルミ箔よりなるアンテナパターン131が配設される。又、図2の例では、アンテナパネル13の前面の上下端部に1対の帯状のゴム磁石132が備えられている。
【0020】
図3は、両面式の表示カードの構造例を示す模式図である。表示カード6は、平板状に形成された保護材62の表と裏との両面に2枚の表示シート61を貼り合わせた構造となっている。表示シート(表)61aと表示シート(裏)61bとには、目視にて認識可能な識別情報(可視情報)が記載され、又、必要に応じてシート色が選択される。表示シート61としては、ホワイトボード用のシートを用い、専用ペンで識別情報を手書きするようにしてもよいし、例えば、サーモクロミック剤としてのロイコ染料と顕色剤とを含んで形成されるサーマルリライトシートを用い、サーマルリライトプリンタで識別情報を印字するようにしてもよい。あるいは、フォトクロミックシートやエレクトロクロミックシートを用いてもよい。
【0021】
図4は、両面式の表示カードの内部構造例を示す模式図である。図4に示すように、表示カード6のそれぞれの表示シート61の裏面には、タグアンテナ68を含む無線タグインレットと帯状の1対のゴム磁石64とが保護材62に埋め込まれている。
【0022】
図5は、近傍型無線タグインレットの一般的な構造を示す模式図である。図5に示すように、無線タグインレット63には、ICチップ67とそれに接続されたタグアンテナ68とが搭載される。
【0023】
図6は両面式の表示カードの断面構造についての説明図であり、図4のA−A矢視断面を示している。図6に示すように、表示カード6の中央部付近には、表示シート(表)61aと表示シート(裏)61bとの間に、ICチップ(表)67aが搭載された無線タグインレット63a、磁性体層66、導体層65、磁性体層66、ICチップ(裏)67bが搭載された無線タグインレット63b、の5つの層がこの順に積層される。例えばアルミ箔からなる導体層65及びフェライト粉末を含む絶縁性樹脂シートからなる2つの磁性体層66によって電磁波が双方向とも遮蔽されるので、表示カード6が表示パネル11に貼り付けられたときには、貼り付けられた面に近い側、つまり表示カード6の可視情報が目視できるシート面とは反対側のICチップ67だけが電力の供給を受け、動作が可能となる。
【0024】
したがって、表示シート(表)61aに記載される情報がICチップ(裏)67bに、表示シート(裏)61bに記載される情報がICチップ(表)67aにそれぞれ対応付けられる。又、表示カード6の表側と裏側との周辺部のそれぞれに埋め込まれる上下1対のゴム磁石64は、表示カード6がどの方向に表示パネル11に貼付されても極性が同じになるように、例えば外側がN極、内側がS極となるような2極の帯状磁石によって構成される(図4参照)。
【0025】
図7は、アンテナパネルと表示カードとの磁石の配置についての説明図である。なお、図7では、表示カード6の内部構造を一部簡略化している。図7に示すように、表示カード6に備えられる上下1対のゴム磁石64間の間隔と、アンテナパネル13に備えられる上下1対のゴム磁石132間の間隔とが等しく、極性が逆となるように配置することによって、双方のゴム磁石64と132とが引き合って表示カード6が表示パネル11に吸着したときに、アンテナパネル13のアンテナパターン131と表示カード6の吸着面側のタグアンテナ68とが、丁度正対するようにすることができ、良好なる無線通信の実現が可能となる。
【0026】
又、表示カード6の吸着位置の調整機能はやや劣るが、アンテナパネル13のゴム磁石132に代えて鉄などの磁性体からなる同一形状の部材を備えるようにしてもよい。その場合には、ゴム磁石64の極性は任意となるので、図7に示すようにゴム磁石64は表側と裏側とを一体化したものでもよい。
【0027】
なお、前記の例では、ゴム磁石64、132及びゴム磁石132に代わる磁性体は1対の帯状のものとしたが、必要な吸着力が得られるのであれば、その個数や形状は任意であり、例えば、表示カード6の四隅に小さな円形のフェライト磁石を備え、それらと吸引し合う4つの円形の磁性体部材をアンテナパネル13に備えるようにしてもよいし、その一部又はすべてを表示カード6のフェライト磁石とは逆極性のフェライト磁石やゴム磁石としてもよい。
【0028】
図8は、表示板の他の形態として、アンテナパネルの前面に磁性体パネルを設置するときの構造の説明図である。図8において、表示カード6の上下に備えられるゴム磁石64は、鉄などの磁性体パネル17に吸引されて表示パネル11に吸着することになる。この場合、アンテナパネル13のアンテナパターン131と表示カード6のタグアンテナ68との間の通信に使用される電磁波が磁性体パネル17によって過度に遮蔽されないように、磁性体パネル17には所定値以上の開口率を有する開口部を設ける必要がある。
【0029】
図9、図10及び図11は、磁性体パネルへの開口部の設定例を示したものである。図中の斜線を施した部分が開口部であり、破線で描かれた矩形は表示カード6のタグアンテナ68の外周線を表している。図9の例では、タグアンテナ68の長手方向サイズよりも大きい幅を有する開口部を備え、表示カード6のゴム磁石64が磁性体パネル17の非開口部に吸引されて表示パネル11に吸着したときに、タグアンテナ68の上辺及び下辺のパターンの双方が開口部の直下に来るように、開口部が設定されている。又、図10及び図11の例では、表示カード6の吸着位置の調整機能をもたず、タグアンテナ68の位置に関わらずいずれも所定値以上の開口率となるように、磁性体パネル17に穿孔が施されている。このような穿孔パターンを有する磁性体パネルを用いる場合には、表示カード6がアンテナパターン131にほぼ正対して貼付されるようにするために、表示パネル11上に、表示カード6の貼付位置をガイドするような目印を付しておくことが好ましい。
【0030】
次に、表示板1における表示カード6の読取り動作について説明する。図12は、表示板1に備える無線タグリーダ15の読取り動作を説明するための模式図である。図12に示すように、無線タグリーダ15は、リーダ制御部151とアンテナ切替器152とから構成される。リーダ制御部151は、不図示のCPU(Central Processing Unit)によって実行されるプログラムによってその動作が制御される。アンテナ切替器152は、リーダ制御部151からの指示にしたがって、各アンテナパネル13上に配設されるアンテナパターン131(図1参照)によって構成される各ループアンテナ153とリーダ制御部151との接続を一定時間毎(例えば、1秒毎)に切り替える。それにより、リーダ制御部151は、各アンテナパネル13の単位で、サイクリックに無線タグの読取りを実行し、読み取った無線タグの情報をLANを経由してサーバなどに逐次送信する。
【0031】
なお、同一のループアンテナ153上に同時に複数の無線タグが存在すると、無線タグ間での信号の衝突が発生するため、標準的なアンチコリジョン方式であるバイナリツリー方式やアロハ方式やタイムスロット方式などを利用するのが好ましい。
【0032】
続いて、本発明に係る表示板の適用例について説明する。
図13は、本発明に係る表示板を適用した情報表示システムの全体構成例を示すブロック図である。情報表示システムSは、表示板1と表示カード発行端末2と利用者端末3と表示情報管理サーバ4とがLAN(Local Area Network)5に接続されて構成されている。なお、LAN5は有線、無線のいずれであってもよい。
【0033】
表示カード発行端末2は、表示板1に貼付される表示カード6とそれに対応して表示すべき表示データとの対応付けを行うための端末である。この表示カード発行端末2において前以て入力されたこれら対応付けの情報は、各表示カード6に搭載されている無線タグの識別情報とともにLAN5を経由して表示情報管理サーバ4に送信されるか、あるいは、当該無線タグに直接記録される。
【0034】
表示情報管理サーバ4は、各表示板1における無線タグの検出情報を収集して記憶部に記憶し、利用者端末3からの要求に応じて、記憶部に記憶したそれらの情報を、利用者端末3の表示部に所定形式で画面表示させる。
【0035】
図14は、8行×4列の行先表示板の使用例を示した模式図であり、以下、この行先表示板1aを例にとって情報表示システムSの動作を詳しく説明する。
【0036】
図14に示した行先表示板1aは、8名のメンバによって構成される「グループ1」の各メンバの行先を明示するために事務所の壁などに設置される表示板の例である。それぞれの行は各メンバに対応しており、表示カード6として、1列目には氏名カードが、2列目には行先カードが、3列目には帰着予定カードが、4列目には目的カードが、それぞれ貼り付けられるものとする。
【0037】
氏名カードには、表と裏との両面にメンバ各人の名前が記載され、表側が白色、裏側が赤色になっており、出勤時には氏名カードを表側が見えるように貼り付け、退勤時又は外出して直帰するときに氏名カードの裏側が見えるように貼り付けることで、当日の出社予定の有無をカードの色によってひと目で識別できるように運用が行われるものとする。
【0038】
行先カードとしては、当該グループのメンバの行先として設定された各行先が記載されたカードが、それぞれ複数用意され、例えば、社外の行先には赤色の、社内の行先には白色のカードが使用される。帰着予定カードとしては、帰着予定時刻や時間帯などが記載された複数のカードが用意され、目的カードとしては、離席の目的が記載された複数のカードが用意される。各メンバは、離席時には、行先、帰着予定、目的に応じて、不図示のカード置き場に置かれたこれら3種類のカードの中から各1枚ずつを選んで自身の氏名カードが貼り付けられている行内の所定の列に貼り付け、帰着時にはそれらのカードを取り外してカード置き場に戻すものとする。
【0039】
図14に示した例では、「佐藤」さんは「XX社」に営業目的で出かけていて午後に戻る予定となっており、「鈴木」さんは社内の「会議室A」で打合せを行っていて15:00に戻る予定となっている。又、氏名カードが赤色表示(図は網掛け表示)となっている2名のうち、「山田」さんは休みで、「加藤」さんは「YY社」に納品目的で出かけて今日は会社には戻らず直帰の予定となっている。又、「遠藤」さん、「三田」さん、「斉藤」さんの3名も離席中であり、現在は「工藤」さんだけが在席している状況を表している。
【0040】
図15は、表示情報管理サーバ4の機能構成例を示すブロック図である。図15に示すように、表示情報管理サーバ4は、制御部41と記憶部42とを備えるコンピュータであり、不図示のCPUが不図示のプログラムを実行することによって、これら各機能が具現化される。
【0041】
制御部41は、表示カード登録部411、表示カード検出部412、情報表示サービス部413、通信部414の各処理機能を備えて構成され、記憶部42は、カード情報登録テーブル421、カード検出状態テーブル422、カード検出履歴テーブル423、表示情報定義テーブル424の各データ記憶機能を備えて構成される。
【0042】
図15の表示カード登録部411は、表示カード発行端末2から送信される無線タグの識別情報とそれに対応して表示すべき表示データとの対応付けの情報を、カード情報登録テーブル421に記憶させる。
【0043】
図16は、カード情報登録テーブル421の構造及びデータ例である。図16に示すように、カード情報登録テーブル421には、無線タグの識別情報を記憶する「タグID」欄と、表示カード6の種別を記憶する「種別」欄と、対応付けられる表示データを記憶する「表示データ」欄と、可視情報が記載されるシート色を記憶する「シート色」欄とから構成されるレコードが、発行済みの表示カード6の数だけ登録される。
【0044】
例えば、図16の1番目のレコードは、無線タグの識別情報「1XXX001」が、「鈴木」さんの氏名カードの表側に対応し、2番目のレコードは、同じく識別情報「1XXX002」が、「鈴木」さんの氏名カードの裏側に対応する場合のデータ登録例である。
【0045】
図15の表示カード検出部412は、各表示板1の無線タグリーダ15から送信される無線タグの検出情報を、カード検出状態テーブル422及びカード検出履歴テーブル423に記憶させる。
【0046】
図17は、カード検出状態テーブル422の構造及びデータ例である。図17に示すように、カード検出状態テーブル422には、表示板1の識別情報を記憶する「表示板ID」欄と、各アンテナパネル13に対応する検出領域の識別情報を記憶する「検出領域ID」欄と、検出された無線タグの識別情報を記憶する「タグID」欄と、その無線タグの最初の検出日時を記憶する「検出日時」欄とから構成されるレコードが、すべての表示板1からなる検出領域の総数だけ登録される。
【0047】
各無線タグリーダは15は、無線タグの検出情報を表示情報管理サーバ4に送信するとき、自身が設置されている表示板1の識別情報と、各無線タグを検出したループアンテナ153(アンテナパネル13に対応)によって構成される検出領域の識別情報とを、無線タグの識別情報とともに送信し、表示カード検出部412は、それら送信された情報を受信日時とともにカード検出履歴テーブル423に追加して登録するとともに、無線ICタグの検出状態に変化があったときのみそれをカード検出状態テーブル422に反映させる。
【0048】
例えば、図17の1〜3番目のレコードは、表示板「B001」の検出領域「01」では、現在タグID「1XXXXXX」、「2XXXXXX」、「3XXXXXX」の3つの無線タグが検出されており、1つ目のタグは08:42から、2つ目と3つ目のタグは9:25から検出されている場合のデータ登録例である。
【0049】
図15の情報表示サービス部413は、このようにしてカード検出状態テーブル422に登録された各表示板1における無線タグ、すなわち、表示カード6の検出状況を、表示情報定義テーブル424に記憶されている表示形式にしたがい、利用者端末3からの要求に応じて利用者端末3のディスプレイなどに画面表示させる。
【0050】
図18は、表示情報定義テーブルの構造及びデータ例である。図18に示すように、表示情報定義テーブル424には、表示板1の識別情報を記憶する「表示板ID」欄と、画面に表示する表示板名称を記憶する「表示板名称」欄と、それぞれ表示板1の領域数(行数)と列数とを記憶する「領域数」欄及び「列数」欄と、表示板の列数に応じた数のカード種別と見出しとを記憶する「種別」欄と「見出し」欄の繰返しとから構成されるレコードが、定義された表示形式の数だけ登録される。
【0051】
例えば、図18の1番目のレコードは、図14に例示した行先表示板1aに貼付されている表示カード6の情報を、図20に示した画面のように、ほぼ同様な形式で利用者端末3のディスプレイに表示させるためのデータ登録例である。なお、図20に示した画面の上部には、表示情報管理サーバ4が行先表示板1aから最後に表示カードの検出情報を受信した日時が表示されている。
【0052】
図15の通信部414は、LAN5を経由して、各表示板1の無線タグリーダ15、表示カード発行端末2、利用者端末3との間で各種情報の送受信を実行する。
【0053】
次に、表示情報管理サーバ4の動作について説明する。図19は、表示情報管理サーバの動作を示すフローチャートである。
【0054】
表示情報管理サーバ4は、まず始めに、ステップS1にて、表示カード発行端末2からの登録要求があるか否かを判定し、登録要求がなければステップS3に処理を進め、登録要求があればステップS2にて表示カード登録部411に要求された登録内容をカード情報登録テーブル421に記憶させる。
【0055】
続いてステップS3にて、利用者端末3からの表示要求があるか否かを判定し、表示要求がなければステップS5に処理を進め、表示要求があればステップS4にて情報表示サービス部413に要求された表示情報を編集・送信させて利用者端末3のディスプレイに画面表示させる。
【0056】
次にステップS5にて、所定の時間(例えば1分)が経過して表示カード6を検出すべき次の検出時刻になったか否かを判定し、次の検出時刻になっていなければステップS1に処理を戻し、次の検出時刻になったらステップS6にて表示カード検出部412にすべての表示板1に貼り付けられている表示カード6の位置を検出してカード検出状態テーブル422に登録させたのちにステップS1に処理を戻して、以後上記の処理を繰り返す。
【0057】
なお、以上説明した情報表示システムSでは、無線タグと表示カード6との対応付けの情報を表示情報管理サーバ4に記憶するものとしたが、書換え可能なメモリ内蔵の無線タグを利用し、各無線タグに表示カード6に対応して表示すべき表示データを記憶させ、無線タグリーダ15でそれらの情報を読み取って表示情報管理サーバ4に送信するようにしてもよい。又、表示板1は、垂直方向に複数枚のアンテナパネル13を内蔵するものとしたが、垂直方向にアンテナパターンを配設した縦長のアンテナパネルを水平方向に複数枚内蔵するようにしてもよい。
【0058】
以上説明したように、本発明に係る情報表示システムによれば、表示板に情報表示タグを貼り付けるという単純な操作によって必要な情報を入力し、それらの情報を他の利用者にも同様な形式で提供できるという顕著な効果が達成される。しかも、表示板のレイアウトが、アンテナパネルの位置の調整や増設によって容易に変更可能なため、多様な利用目的に活用することができる。
【0059】
<変形例1>
図21は、行先表示板の他の構成及び表示カードの貼付例である。又、図22は、アンテナパターンを多段に配置したアンテナパネルの構造とその取付け位置調整機構の模式図である。
【0060】
図14に例示した行先表示板1aは、水平方向に並べて貼付された表示カードを1行分だけ一括して読み取るものであったが、図21に例示する行先表示板1bのように、複数段に亙って貼り付けられた表示カードを一括して読み取るようにしてもよい。その場合には、図22に示すように、アンテナパネル13aにアンテナパターン131を複数段に亙って配設するようにするとよい。なお、ゴム磁石132又はそれと同形状の磁性体部材を各段の中間にも備えることにより、前記と同様な表示カードの貼付け位置調整機能をもたせるのが好ましい。
【0061】
又、図14に例示した行先表示板1aは、一括して読み取られる同一の行内には、同種の表示カードは1枚しか存在しなかったが、図21に例示する行先表示板1bのように、一括読み取られる領域内に同種の表示カードを2枚以上貼り付けられるようにしてもよい。
【0062】
<変形例2>
図23は、作業表示板の構成及び表示カードの貼付例である。
図23に例示した作業表示板1cは、表示カード6として、例えば、表側が白色で裏側が赤色の作業番号カードを用いることにより、グループ各人への作業の割当てを行うとともに、作業の進捗管理を行う目的で利用するものである。
【0063】
作業表示板1cには、1列目に氏名カードが、2列目に現在実行中の作業の作業番号カード(白色)が、3列目に次に実行すべき作業の作業番号カード(赤色)が貼り付けられており、新たにこのグループに割り振られた作業の作業番号カード(表が白色で裏が赤色)が配送されると、作業の割当て責任者はこの作業表示板1cの3列目が空いているところに作業番号カードを赤色を表にして貼り付けることによって各メンバへの作業を割り当てる。一方、各メンバは、現在実行中の作業が完了すると、自身の行の2列目から完了した作業番号カード(白色)を取り外したのち、3列目の作業番号カードを裏返して(白色を表にして)2列目に貼り付ける。
【0064】
それにより、表示情報管理サーバ4は、各作業のメンバへの割当て、作業の開始時刻、作業の完了時刻などの情報を収集し、図18の2番目のレコードを参照して利用者端末3のディスプレイに作業表示板1cとほぼ同様な画面(不図示)を表示する。
【0065】
<変形例3>
図24は、作業進捗板の構成及び表示カードの貼付例である。
図24に例示した作業進捗板1dは、表示カード6として、例えば、表側が白色で裏側が赤色の作業状態カードを用いることにより、グループ別の作業の進捗状況を明示する目的で利用するものである。
【0066】
作業表示板1dには、1列目にグループ名カードが、2列目にグループの作業状態を示す作業状態カードが、3列目に実行中の作業の作業番号カードが貼り付けられており、新たな作業番号カードが発行されると、作業の割当て責任者はこの作業表示板1dの2列目の作業状態カードが「完了」(赤色)となっているグループを選んで、その作業状態カードと3列目の作業番号カードとを取り外して、新たな作業番号カードを3列目に貼り付けることによって各グループへの作業を割り当てる。一方、各グループは、割り当てられた作業を開始した時点で2列目に作業状態カードを「着手」(白色)を表にして貼り付け、作業を完了すると、その作業状態カードを「完了」(赤色)に裏返す。
【0067】
それにより、表示情報管理サーバ4は、各グループへの作業の割当て、作業の開始時刻、作業の完了時刻などの情報を収集し、図18の3番目のレコードを参照して利用者端末3のディスプレイに作業表示板1dとほぼ同様な画面(不図示)を表示する。
【0068】
<変形例4>
図25は、積込み作業指示板の構成及び表示カードの貼付例である。
図25に例示した積込み作業指示板1eは、表示カード6として、荷番カードを用いることにより、荷物の積込み作業を指示する目的で利用するものである。
【0069】
積込み作業表示板1eは、垂直方向にアンテナパターンを配設した縦長のアンテナパネルを水平方向に4枚内蔵しており、2行目に車両番号カードが、4行目に運転手の氏名カードが、5行目以降に荷番カードが、積込み作業指示の担当者によって貼り付けられる。各運転手は、例えば、この積込み作業指示板1eに貼り付けられている荷番カードを取り外して、該当する荷物を集荷して車両への積込みを行い、すべての荷物の積込みが完了した時点で車両番号カードと氏名カードとを取り外す。
【0070】
それにより、表示情報管理サーバ4は、各車両の積込み作業の開始時刻、積込み作業の完了時刻などの情報を収集し、利用者端末3のディスプレイに作業表示板1eとほぼ同様な画面(不図示)を表示する。
【0071】
<変形例5>
図26は、積込み作業指示板の他の構成及び表示カードの貼付例である。
図26に例示した積込み作業指示板1fは、表示カード6として、方面カードとグループ名カードと荷番カードを用いることにより、荷物の積込み作業を指示する目的で利用するものである。
【0072】
積込み作業表示板1fは、図21に示した行先表示板1bと同様に、図22に示した多段形のアンテナパネル13aを垂直方向に4枚内蔵しており、対応する4つの領域には、それぞれ1枚の方面カード及びグループ名カードと、複数枚の荷番カードが、積込み作業指示の担当者によって貼り付けられる。各グループの車両の運転者は、例えば、自分が所属するグループのグループ名カードが貼り付けられている領域の方面カードによって車両の行先を把握するとともに、その領域の荷番カードを取り外して、該当する荷物を集荷して車両への積込みを行い、すべての荷物の積込みが完了した時点で方面カードとグループ名カードとを取り外す。
【0073】
それにより、表示情報管理サーバ4は、各車両の積込み作業の開始時刻、積込み作業の完了時刻などの情報を収集し、利用者端末3のディスプレイに作業表示板1fとほぼ同様な画面(不図示)を表示する。
【0074】
<変形例6>
以上に例示した表示板は、すべて水平方向又は垂直方向のいずれかの方向に貼り付けられた表示カード6を順序や位置に関係なく一括して読み取るものであったが、表示板上の表示カード6の貼付け位置を取得することによって、より多様な目的への利用が可能となる。そのためには、図27に例示する格子アンテナパネル20のように、水平方向のアンテナパネル13Hと垂直方向のアンテナパネル13Vとを格子状に配置し、各表示カード6を垂直、水平の両方向からそれぞれ読み取るようにすればよい。又、垂直方向のアンテナパネル13Vの位置調整手段としては、例えば、図27のように上下のガイドレール18U、18Lに嵌合するスライダ19U、19Lを備えるようにしてもよい。
【0075】
以上にて、本発明の実施形態の説明を終えるが、本発明はこれに限定されるものではなく、ハードウエア構成や各種テーブルの構造などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0076】
S 情報表示システム
1 表示板
1a,1b 行先表示板
1c 作業表示板
1d 作業進捗板
1e,1f 積込み作業指示板
2 表示カード発行端末
3 利用者端末
4 表示情報管理サーバ
41 制御部
411 表示カード登録部
412 表示カード検出部
413 情報表示サービス部
414 通信部
42 記憶部
421 カード情報登録テーブル
422 カード検出状態テーブル
423 カード検出履歴テーブル
424 表示情報定義テーブル
5 LAN
6 情報表示カード(表示カード)
61,61a,61b 表示シート
62 保護材
63 無線タグインレット
64,132 ゴム磁石
65 導体層
66 磁性体層
67,67a,67b ICチップ
68 タグアンテナ
11 表示パネル
12 フレーム
13,13H,13V アンテナパネル
131 アンテナパターン
133 係止ピン
134 アンテナケーブル
14 裏カバー
15 無線タグリーダ
151 リーダ制御部
152 アンテナ切替器
153 ループアンテナ
16 挿通孔
17 磁性体パネル
18U,18L ガイドレール
19U,19L スライダ
20 格子アンテナパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可視情報を保持する表示シートと、ICチップにタグアンテナが接続された無線タグと、磁石とを備える情報表示カードを、磁力によって複数吸着可能な表示板であって、
前記情報表示カードが貼付される表示パネルと、
前記表示パネルの裏面に、前記無線タグと通信するための所定形状のアンテナパターンとともに1以上の磁石及び/又は磁性体を有する1以上のアンテナパネルを備え、
前記情報表示カードの前記磁石と前記アンテナパネルの前記磁石及び/又は磁性体とが互いに吸引して前記情報表示カードが前記表示パネルに貼付されたとき、前記情報表示カードの前記タグアンテナと前記アンテナパネルの前記アンテナパターンとが正対位置となる
ことを特徴とする表示板。
【請求項2】
可視情報を保持する表示シートと、ICチップにタグアンテナが接続された無線タグと、磁石とを備える情報表示カードを、磁力によって複数吸着可能な表示板であって、
前記情報表示カードが貼付される表示パネルと、
前記表示パネルの裏面に、磁性体パネルとを備え、
さらに、前記磁性体パネルの裏面に、前記無線タグと通信するための所定形状のアンテナパターンを搭載した1以上のアンテナパネルを備え、
前記磁性体パネルは、
前記アンテナパターンの前部に、所定値以上の開口率を有する開口部を有する
ことを特徴とする表示板。
【請求項3】
前記所定形状のアンテナパターンは、前記アンテパネルの長手方向に帯状に配設されるループアンテナである
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示板。
【請求項4】
前記所定形状のアンテナパターンは、前記アンテパネルの長手方向に帯状に配設されるループアンテナが前記アンテナパネルの短手方向に複数段に亘って接続される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示板。
【請求項5】
前記アンテナパネルの前記表示パネルに対する取付け位置を調整可能な調整手段を備える
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の表示板。
【請求項6】
前記アンテナパネルを、水平方向と垂直方向とに格子状に備える
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の表示板。
【請求項7】
可視情報を保持する表示シートと、ICチップにタグアンテナが接続された無線タグと、磁石とを備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示板に吸着可能な情報表示カード。
【請求項8】
前記表示シートは、サーマルリライトシートであって、
前記表示シートに保持される可視情報は、前記サーマルリライトシートに書き換え可能に記録される
ことを特徴とする請求項7に記載の情報表示カード。
【請求項9】
2の前記無線タグと、2の前記表示シートとを備え、
前記2の無線タグ間に電磁波遮蔽手段を備え、
表面と裏面との両面に可視情報が保持される
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の情報表示カード。
【請求項10】
請求項1から6のいずれか一項に記載の1以上の表示板と、表示情報管理サーバとを有してなる情報表示システムであって、
前記表示板は、前記アンテナパネルと接続される無線タグリーダを備え、
前記無線タグリーダは、
前記表示板に吸着された前記情報表示カードから前記無線タグに記録された情報を読み取って、前記無線タグを検出した前記アンテナパネルに対応する検出領域の識別情報とともに前記表示情報管理サーバに送信し、
前記表示情報管理サーバは、
前記無線タグリーダから受信した前記無線タグに記録された情報と、前記検出領域の識別情報とを、前記情報表示カードの前記各表示板への吸着情報として記憶部に記憶し、
利用者端末からの要求に応じて、前記記憶部に記憶した前記吸着情報を、前記利用者端末の表示部に所定形式で画面表示させる
ことを特徴とする情報表示システム。
【請求項11】
前記情報表示カードに対応して表示すべき可視情報と、前記情報表示カードに搭載された無線タグとの対応付けの情報の入力を受け付けて、その対応付けの情報を前記表示情報管理サーバに送信する表示カード発行端末をさらに備え、
前記表示情報管理サーバは、
前記表示カード発行端末から受信した前記対応付けの情報を前記記憶部にさらに記憶し、前記記憶部に記憶した前記対応付けの情報にもとづいて前記各情報表示カードに対応して表示すべき前記可視情報を含んで、前記利用者端末の表示部に画面表示させる
ことを特徴とする請求項10に記載の情報表示システム。
【請求項12】
前記無線タグは書換え可能なメモリを備え、
前記情報表示カードに対応して表示すべき可視情報を、前記情報表示カードに搭載された無線タグの前記メモリに書き込む表示カード発行端末をさらに備え、
前記無線タグリーダは、
前記無線タグの前記吸着情報とともに、前記メモリに記憶された前記可視情報を読み出して前記表示情報管理サーバに送信し、
前記表示情報管理サーバは、
前記記憶部に前記情報表示カードの前記各表示板への吸着位置とともに前記可視情報を記憶し、前記記憶部に記憶した前記可視情報を含んで、前記利用者端末の表示部に画面表示させる
ことを特徴とする請求項10に記載の情報表示システム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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