説明

情報表示装置、再生装置、および立体映像表示装置

【課題】ユーザが3D眼鏡を装着した場合のフリッカーの発生を抑制することのできる情報表示装置を提供すること。
【解決手段】左目用映像と右目用映像とが時系列に交互に並べられた立体映像を出力する装置に備えられる情報表示装置100であって、複数の発光部120を有し、複数の発光部120のそれぞれが、発光の開始から予め設定された期間の経過後の当該発光の停止までの状態である発光状態と、当該発光の停止から次の発光の開始までの状態である非発光状態とを繰り返すことで立体映像とは異なる情報を表示する表示部110を備え、複数の発光部120のそれぞれは、立体映像を視認するための眼鏡が備えるシャッターであって右目用および左目用のいずれか一方のシャッターが開放してから閉じるまでの期間である開期間の間に、少なくとも1回の発光状態が含まれるように発光する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報表示装置に関し、特に、3D眼鏡を装着した状態で視認される場合の情報表示に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば再生装置における再生位置を示すカウンタ値等の情報の表示のためのデバイスとしては、蛍光表示管(VFD:Vacuum Fluorescent Display)、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、およびLCD(Liquid Crystal Display)などが知られている。
【0003】
蛍光表示管は蛍光灯と同じく管内に電子が流れることにより発光する。蛍光表示管はグリッド配線で内部分割され、グリッドと呼ばれる単位で点灯する。また、蛍光表示管の点灯周期はフレーム周期と呼ばれる。
【0004】
例えば、特許文献1には、蛍光表示装置に関する発明が開示されている。特許文献1に記載された蛍光表示装置は、蛍光表示管と、この蛍光表示管に表示電圧を供給するアノードドライバおよびグリッドドライバと、このアノードドライバおよびグリッドドライバに制御信号を供給する制御回路と、外部との信号のやりとりを行うインターフェイス回路と、低電圧を所望の電圧に昇圧するDC−DCコンバータと、フィラメントに電圧を供給するフィラメント電圧供給回路と、フィラメントに供給する電圧と一画面を表示する期間とを同期させるための同期回路とを備える。
【0005】
特許文献1に記載された蛍光表示装置は、上記構成を備えることで、表示のフリッカー(表示におけるムラ、チラツキ、およびゆらぎなど)の抑制を図っている。
【0006】
昨今、3D映像(以下、「立体映像」ともいう。)をTVで観る場合に3D眼鏡を装着するようになった。3D眼鏡では左右のレンズのそれぞれに備えられたシャッターが開閉する。
【0007】
また、3D眼鏡は、TVの画面を観ていなくてもTVから3D眼鏡へシャッター開口指示パルスが届いていればシャッターが開閉する。
【0008】
図10は、従来の蛍光表示管の構成概要の一例を示す図である。
【0009】
図10に示すように、蛍光表示管500は、グリッドと呼ばれるブロックに分けられている。図10の[a]〜[f]は、複数のグリッドのそれぞれを示す記号である。
【0010】
つまり、図10の例においては、蛍光表示管500は[a]〜[f]の6つのグリッドに分割されている。
【0011】
図11は、従来の蛍光表示管における点灯波形と3D眼鏡のシャッターの開閉周期との関係の例を示す図である。
【0012】
なお、図11においてドットが付された区間は、シャッターが閉じられている閉期間であり、閉期間以外の期間は、シャッターが開放されている開期間である。
【0013】
また、図11では、3D眼鏡の右目用および左目用のいずれか一方のみのシャッターについての開期間および閉期間が示されている。また、以下では、3D眼鏡の左目用および右目用のいずれか一方のみのシャッターに着目し、当該シャッターの開閉周期と、従来の蛍光表示管における点灯波形との関係を説明する。
【0014】
図11に示すように、従来の蛍光表示管500では、例えば、[a]、[b]、[c]、[d]、[e]、[f]のグリッドがこの順番に点灯する。
【0015】
例えば、図11におけるグリッド[a]のパルスがHIGHになったときに、グリッド[a](図10参照)が点灯する。その後、グリッド[a]のパルスがLOWになったときにグリッド[a]が消灯する。[b]〜[f]のそれぞれのグリッドについても、同様の動作をする。
【0016】
これにより、[a]〜[f]のグリッドが順番に一つずつ点灯する。この動作が繰り返される事により、ユーザには[a]〜[f]のグリッドが同時に点灯しているように見える。
【0017】
一般的な表示ドライバで蛍光表示管を駆動する場合、蛍光表示管のグリッド数+1で1フレームが構成される。
【0018】
具体的には、図11の上段の図に示すように、[a]〜[f]の全てのグリッドが点灯した後に、一つのグリッドが点灯する期間(単位点灯期間)と同じ長さだけ、全てのグリッドが消灯する期間(△t)がある。そのため、蛍光表示管のグリッド数+1で1フレームとなる。
【0019】
つまり、図10に示す蛍光表示管500のように6つのグリッドがある場合、1フレームの長さ(フレーム周期)は、単位点灯期間×7となる。
【0020】
このように、複数のグリッドのそれぞれが周期的に点灯状態になる蛍光表示管500をユーザが見る場合、3D眼鏡を装着しない通常状態では両目で全ての発光が視認できる。
【0021】
図11の上段の図は、3D眼鏡を装着しない通常状態の蛍光表示管500の点灯波形を示す。このように各グリッドが点灯する蛍光表示管500を、3D眼鏡を装着せずに見た場合、3D眼鏡のシャッター周期に起因するフリッカーは発生しない。
【0022】
しかし、3D眼鏡を装着した場合、シャッターが開閉を繰り返すため、シャッターの開期間にのみ蛍光表示管500の発光の視認が可能となる。
【0023】
この場合、周期的に発生するそれぞれの開期間における、各グリッドの発光の視認の可否および程度がまばらになり、その結果、蛍光表示管のフリッカーが発生する。
【0024】
ここで、蛍光表示管のフレーム周波数は一定であっても、シャッターの開放割合(図11における開期間T2と閉期間T3との和に対する開期間T2の割合)が変化すると蛍光表示管のフリッカーに影響する。
【0025】
図11の中段と下段とに、シャッターの開放割合が互いに異なる2つのシャッターパターンの例を示す。
【0026】
図11の中段の図は、開放割合が40%の場合(シャッターパターン1)の、シャッターの開閉周期と蛍光表示管500の点灯波形との関係を示している。
【0027】
シャッターパターン1おいては、開期間T2の間において、6つのグリッドのうち少なくとも1つのグリッドは、当該開期間T2の間において発光状態になっていない。
【0028】
例えば、最初の開期間T2では、[b]〜[f]の各グリッドは1回だけ発光状態になっている。しかし、グリッド[a]は、開期間T2が始まる前に発光を開始しており、かつ、次の発光状態は閉期間T3の間である。つまり、グリッド[a]の発光状態は当該開期間T2に含まれていない。
【0029】
より詳細には、グリッド[a]は、T2の間に発光はしているものの、発光状態になった後にT2が始まっているため、このT2の間におけるグリッド[a]による光量は、相対的に低くなる。
【0030】
蛍光表示管500のこのような動作の結果、ユーザには、少なくとも1つのグリッドの明度が強弱を繰り返しているように見えるため、表示がちらついて見える。
【0031】
図11の下段の図は、は、開口期間が30%の場合(シャッターパターン2)の、シャッターの開閉周期と蛍光表示管500の点灯波形との関係を示している。
【0032】
シャッターパターン2おいても、開期間T2の間において、6つのグリッドのうち少なくとも1つのグリッドは、当該開期間T2の間において発光状態になっていない。
【0033】
具体的には、1つの開期間T2に着目すると、6つのグリッドのうち少なくとも1つのグリッドは、開期間T2の間に全く発光していない。
【0034】
また、最初の開期間T2では、グリッド[f]が全く発光せず、次の開期間T2ではグリッド[a]が全く発光せず、というように、全く発光しないグリッドの位置が移動している。そのため、ユーザには、蛍光表示管500の表示が流れているように見える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0035】
【特許文献1】特開平5−323900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0036】
上述のように、従来、ユーザが3D眼鏡を装着した場合には、蛍光表示管のフレーム周波数によっては、ユーザの視覚上、蛍光表示管による表示にフリッカーが発生する問題があった。
【0037】
また、蛍光表示管以外であっても、蛍光表示管と同じように、複数の発光部のそれぞれが発光状態と非発光状態とを繰り返すことで情報を表示する装置では、同様の問題が生じることとなる。
【0038】
そこで、本発明は、上記従来の課題を考慮し、ユーザが3D眼鏡を装着した場合のフリッカーの発生を抑制することのできる情報表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0039】
本発明の一態様に係る情報表示装置は、左目用映像と右目用映像とが時系列に交互に並べられた立体映像を出力する装置に備えられる情報表示装置であって、複数の発光部を有し、前記複数の発光部のそれぞれが、発光の開始から予め設定された期間の経過後の当該発光の停止までの状態である発光状態と、当該発光の停止から次の発光の開始までの状態である非発光状態とを交互に繰り返すことで、前記立体映像とは異なる情報を表示する表示部を備え、前記複数の発光部のそれぞれは、前記立体映像を視認するための眼鏡が備えるシャッターであって右目用および左目用のいずれか一方のシャッターが開放してから閉じるまでの期間である開期間の間に、少なくとも1回の発光状態が含まれるように発光する。
【0040】
この構成によれば、表示部が有する複数の発光部のそれぞれは、シャッターの開期間の間に、必ず一回は発光状態となる。その結果、当該眼鏡を装着したユーザの、当該シャッターに対応する右目または左目の視覚において、表示部に表示される文字等の情報がゆれて見える、または流れて見えるなどのフリッカーの発生が抑制される。
【0041】
また、例えば、左右双方のシャッターの開期間が同一であれば、ユーザの右目および左目双方の視覚におけるフリッカーの発生は抑制される。
【0042】
また、本発明の一態様に係る情報表示装置において、前記複数の発光部は、前記表示部において列を形成するように配置されており、前記複数の発光部による発光パターンの周期であって、前記列の一端の発光部から多端の発光部にかけて順次行われる、発光状態および非発光状態の一方から他方への切り替えを含む発光パターンの周期が、前記開期間よりも短いことにより、前記複数の発光部のそれぞれは、前記開期間の間に、少なくとも1回の発光状態が含まれるように発光するとしてもよい。
【0043】
この構成によれば、例えば左右方向に一列に並べられた発光部により情報を表示する情報表示装置におけるフリッカーの発生が抑制される。また、発光パターンの周期を開期間よりも短くするという、現実的な手法により、複数の発光部それぞれの、開期間の間における適正な発光期間が保障される。
【0044】
また、本発明の一態様に係る情報表示装置は、さらに、前記開期間の長さを示す情報である期間情報を取得する取得部を備え、前記複数の発光部は、前記取得部によって取得された期間情報に示される前記開期間の間に、少なくとも1回の発光状態が含まれるように発光するとしてもよい。
【0045】
この構成によれば、シャッターの開期間に応じて、複数の発光部それぞれの発光動作が実行される。例えば、ユーザによる設定変更により、シャッターの開期間が短く変更された場合であっても、本態様の情報表示装置によれば、変更後の開期間の長さに応じて、複数の発光部それぞれの発光状態の繰り返しの周期を調整することができる。その結果、開期間の長さの変更後においても、当該シャッターを介した視覚におけるフリッカーの発生は抑制される。
【0046】
また、本発明の一態様に係る再生装置は、立体映像を再生する再生装置であって、上記いずれかの態様に係る情報表示装置と、前記再生装置に接続された立体映像表示装置に、前記立体映像を示す立体映像信号を出力する映像出力部とを備える。
【0047】
また、本発明の一態様に係る立体映像表示装置は、上記いずれかの態様に係る情報表示装置と、前記立体映像を示す立体映像信号を受信する受信部と、前記受信部により受信された前記立体映像信号に示される前記立体映像を表示する映像表示部とを備える。
【0048】
このように、本発明は、立体映像を出力する装置であって、上記いずれかの態様に係る情報表示装置を備える装置として実現できる。
【0049】
また、本発明は、上記いずれかの態様に係る情報表示装置が実行する特徴的な処理を含む情報表示方法として実現することもできる。また、当該情報表示方法が含む各処理をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現すること、および、そのプログラムが記録された記録媒体として実現することもできる。そして、そのプログラムをインターネット等の伝送媒体又はDVD等の記録媒体を介して配信することもできる。
【0050】
また、本発明は、上記いずれかの態様に係る情報表示装置の構成の一部または全部を含む集積回路として実現することもできる。
【発明の効果】
【0051】
本発明によれば、ユーザが3D眼鏡を装着した場合のフリッカーの発生を抑制することのできる情報表示装置、ならびに、当該情報表示装置を備える再生装置および立体映像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1は、本発明の実施の形態における情報表示装置の基本的な構成を示す図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態における情報表示装置を含む立体映像視聴システムの構成概要を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態における再生装置の基本的なハードウェア構成を示す図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態における情報表示装置が有する蛍光表示管の構成概要を示す図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態における蛍光表示管の点灯波形と3D眼鏡におけるシャッターの開閉周期との関係の一例を示す図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態における情報表示装置の基本的な動作を示す図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態における情報表示装置の構成の別の一例を示す図である。
【図8】図8は、本実施の形態における情報表示装置を備えるTVの外観の一例を示す図である。
【図9】図9は、図8に示すTVの基本的な構成を示す図である。
【図10】図10は、従来の蛍光表示管の構成概要の一例を示す図である。
【図11】図11は、従来の蛍光表示管における点灯波形と3D眼鏡のシャッターの開閉周期との関係の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0054】
図1は、本発明の実施の形態における情報表示装置100の基本的な構成を示す図である。
【0055】
図1に示すように、本発明の実施の形態における情報表示装置100は、左目用映像と右目用映像とが時系列に交互に並べられた立体映像を出力する装置に備えられる装置であり、複数の発光部120を有する表示部110を備える。
【0056】
これら複数の発光部120のそれぞれは、発光の開始から予め設定された期間の経過後の当該発光の停止までの状態である発光状態と、当該発光の停止から次の発光の開始までの状態である非発光状態とを交互に繰り返す。これにより、表示部110に、前記立体映像とは異なる情報が表示される。
【0057】
つまり、情報表示装置100は、立体映像の表示用としてではなく、立体映像の再生位置を示すカウンタ値等の、立体映像とは異なる情報のみを表示するために、再生装置等に備えられる装置である。
【0058】
また、本実施の形態における複数の発光部120のそれぞれは、立体映像を視認するための3D眼鏡30が備えるシャッターであって右目用および左目用のいずれか一方のシャッターが開放してから閉じるまでの期間である開期間の間に、少なくとも1回の発光状態が含まれるように発光する。
【0059】
複数の発光部120のそれぞれがこのような発光動作を行うことにより、当該シャッターを介した視覚におけるフリッカーの発生を抑制することができる。
【0060】
以下、本実施の形態における情報表示装置100の適用例および具体例について、図2〜図9を用いて説明する。
【0061】
図2は、本発明の実施の形態における情報表示装置100を含む立体映像視聴システム50の構成概要を示す図である。
【0062】
立体映像視聴システム50は、立体映像表示装置であるTV10と、立体映像を再生する再生装置20と、3D眼鏡30とを備える。
【0063】
再生装置20はTV10と接続されており、TV10は再生装置20の映像出力部200から受信する立体映像信号に基づく立体映像を映像表示部11に表示する。なお、映像表示部11は、例えば、液晶パネルまたはPDP(Plasma Display Panel)などの表示デバイスによって実現される。
【0064】
再生装置20は、例えば、再生するコンテンツデータのカウンタ値などの表示装置として情報表示装置100を備えている。また、情報表示装置100は、本実施の形態では、蛍光表示管を有している。情報表示装置100詳細については、図3〜図6を用いて後述する。
【0065】
3D眼鏡30は、右目用のシャッターと左目用のシャッターを備えている。ここで、3D眼鏡30を用いた立体映像方式に対応する立体映像信号は、左目用の映像信号と右目用の映像信号とを時系列に交互に並べた映像信号である。
【0066】
TV10は、立体映像の出力時に、3D眼鏡30に、シャッターの切換のタイミングに関する情報と眼鏡のシャッターの開放割合情報とを送信する。
【0067】
眼鏡のシャッターの開放割合情報とは、3D眼鏡30のシャッターの開期間を規定する情報である。図11におけるシャッターパターン1のように、開放割合が40%である場合は、開期間:閉期間=40:60である。
【0068】
また、図11におけるシャッターパターン2のように、開放割合が30%である場合は、開期間:閉期間=30:70である。
【0069】
ここで、ユーザが3D眼鏡30を装着している間、ユーザは、TV10の出力(映像表示部11に表示された映像)だけでなく情報表示装置100に表示される情報も3D眼鏡30を介して視認する。
【0070】
図3は、本発明の実施の形態における再生装置20の基本的なハードウェア構成を示す図である。
【0071】
再生装置20は、マイクロコンピュータ203と、ディスク駆動部204と、デコーダ206と、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)出力部207と、情報表示装置100とを備える。
【0072】
マイクロコンピュータ203は、再生装置20の制御を行う。マイクロコンピュータ203の制御により、ディスク205の情報をディスク駆動部204が読み出す。ディスク205には、例えば、立体映像コンテンツが記録されており、ディスク駆動部204はその立体映像コンテンツを読み出す。
【0073】
デコーダ206はディスク駆動部204から読み出されたデータをデコードする。ディスク駆動部204により立体映像コンテンツが読み出された場合、デコーダ206は、その立体映像コンテンツをデコードすることで立体映像信号を生成し、生成した立体映像信号を出力する。
【0074】
HDMI出力部207は、再生装置20における映像出力部200としての機能を有するハードウェアであり、デコーダ206からの情報を外部の装置に出力する。
【0075】
HDMI出力部207は、デコーダ206が立体映像信号を出力した場合は、その立体映像信号を外部の装置に出力する。つまり、本実施の形態では、自装置に接続された立体映像表示装置であるTV10に対して、立体映像信号を出力する。
【0076】
情報表示装置100は、表示部110として機能する表示ドライバ150と蛍光表示管160とを有する。
【0077】
マイクロコンピュータ203は、ディスク駆動部204からの情報、再生装置20の初期設定情報、および再生装置20のモード情報等により表示仕様を決定する。マイクロコンピュータ203は、決定した表示仕様を表示ドライバ150に送信する。
【0078】
ディスク駆動部204からの情報とは、再生しているディスク205のコンテンツに対応した、蛍光表示管160に表示される情報の事である。例えば、再生中のコンテンツの再生時刻を示す時刻情報(つまり、カウンタ値)などが該当する。
【0079】
また、再生装置20の初期設定情報とは、例えば、表示ドライバ150の各ピンと蛍光表示管160との対応関係を示す情報、および、蛍光表示管160の明るさに関する情報などである。
【0080】
図4は、本発明の実施の形態における情報表示装置100が有する蛍光表示管160の構成概要を示す図である。
【0081】
本実施の形態の蛍光表示管160は、複数の発光部120として、[a]〜[f]の6つのグリッドを有する。
【0082】
マイクロコンピュータ203は、初期設定情報および再生装置20の動作の状況に応じて、これら6つのグリッドの中から、点灯させるべきグリッドを決定する。
【0083】
また、マイクロコンピュータ203は、点灯させるグリッドにおいて、どのセルを点灯させるかを決定する。セルとは、各グリッドを構成するそれぞれの蛍光体のことである。本実施の形態では、各グリッドは14個のセルで構成された14セグメントタイプのグリッドである。
【0084】
マイクロコンピュータ203は、点灯すべきグリッドおよびセルを決定すると、その情報を表示ドライバ150に送る。表示ドライバ150はマイクロコンピュータ203から送信された情報に応じて蛍光表示管160を駆動することで点灯させる。
【0085】
図5は、本発明の実施の形態における蛍光表示管160の点灯波形と3D眼鏡30におけるシャッターの開閉周期との関係の一例を示す図である。
【0086】
図5に示す、[a]〜[f]の6つのグリッドに対応するパルスはそれぞれ、周波数が570Hzであり、パルス幅(つまり、発光状態である期間)は同一である。
【0087】
また、例えば、図5の[a]のパルスがHIGHになっている期間は、図4におけるグリッド[a]が発光している。つまりグリッド[a]は発光状態である。また、図5の[a]のパルスがLOWになっている期間は、図4におけるグリッド[a]は発光を停止している。つまりグリッド[a]は非発光状態である。
【0088】
また、図5においてドットが付された区間は、シャッターが閉じられている閉期間であり、閉期間以外の期間は、シャッターが開放されている開期間である。
【0089】
また、図5では、3D眼鏡30の右目用および左目用のいずれか一方のみのシャッターについての開期間および閉期間が示されている。また、以下では、3D眼鏡30の左目用および右目用のいずれか一方のみのシャッターに着目し、当該シャッターの開閉周期と、従来の蛍光表示管における点灯波形との関係を説明する。
【0090】
なお、3D眼鏡30の左右のシャッターの開閉は、HDMI出力部207からTV10に入力された同期信号に基づいて制御される。つまり、3D眼鏡30の左右のシャッターは、TV10に表示される立体映像における右目用映像および左目用映像の一方から他方への切り替えと同期するように開閉が制御される。
【0091】
蛍光表示管160では、[a]、[b]、[c]、[d]、[e]、[f]のグリッドがこの順番に点灯する。
【0092】
つまり、複数のグリッドは表示部110において列を形成するように配置されており、当該列の一端のグリッドから多端のグリッドにかけて、発光状態および非発光状態の一方から他方への切り替えが順次行われる。すなわち、情報表示装置100は、このような発光パターンで動作する。
【0093】
なお、一般的な表示ドライバで蛍光表示管を駆動する場合、上述のように、蛍光表示管のグリッド数+1で1フレームが構成される。つまり、(蛍光表示管のグリッド数+1)×(1つのパルス幅)がフレーム周期となる。
【0094】
具体的には、本実施の形態の蛍光表示管160では、図5に示すように、[a]〜[f]の全てのグリッドが点灯した後に、一つのグリッドが点灯する期間(つまり、上記のパルス幅の期間)と同じ長さだけ、全てのグリッドが消灯する期間(△t)がある。
【0095】
そのため、蛍光表示管160のグリッド数+1(=7)個分のパルス幅が、1フレーム周期T1となる。
【0096】
また、フレーム周期T1は、フレーム周波数の逆数である。つまり、本実施の形態では、フレーム周波数(上述のパルスの周波数と同一)は570Hzであるため、T1=(1/570)secである。
【0097】
このように、表示ドライバ150は、マイクロコンピュータ203から出力された情報に応じて、蛍光表示管160の複数のグリッドを点灯させる。蛍光表示管160は、表示ドライバ150からの指示に従い、複数のグリッドを発光させる事により情報を表示する。
【0098】
また、これら複数のグリッドは、それぞれ、発光する場合にはフレーム周期T1で発光状態および非発光状態を繰り返す。
【0099】
ここで、ユーザは、3D眼鏡30を装着しない通常状態では、両目で、全てのグリッドによる発光を視認できる。
【0100】
しかし、ユーザが3D眼鏡30を装着した場合、シャッターが開閉を繰り返すため、シャッターの開期間にのみ蛍光表示管160の発光の視認が可能となる。
【0101】
また、蛍光表示管160のフレーム周期T1は蛍光表示管160のグリッド数と表示ドライバ150の出力パルス幅とによって決定される。
【0102】
本実施の形態においては、蛍光表示管160のフレーム周期T1を3D眼鏡30におけるシャッターの開期間よりも長くしている。
【0103】
蛍光表示管160のフレーム周期について説明する。まず、蛍光表示管160のフレーム周期とは、蛍光表示管160のグリッド数+1で構成される1フレームの長さである。図5においてはT1の期間が該当する。
【0104】
次に、3D眼鏡30におけるシャッターの開期間について説明する。まず、シャッターの開期間とは、当該シャッターが開いている期間を示す。つまり、当該シャッターが開放されてから閉じるまでの期間であり、図5においてはT2の期間が該当する。
【0105】
また、3D眼鏡30におけるシャッターの閉期間とは、当該シャッターが閉じられている期間を示す。つまり、開期間以外の期間であり、図5においてはT3の期間が該当する。
【0106】
本実施の形態における再生装置20の動作について説明する。表示ドライバ150は、マイクロコンピュータ203から、蛍光表示管160に情報を表示する旨の命令を受けた場合、蛍光表示管160に対して、その情報を表示するように命令する。
【0107】
また、表示ドライバ150には、蛍光表示管160のフレーム周波数を570Hzとするように、各グリッドに出力するパルスの幅が設定されている。そのため、蛍光表示管160のフレーム周波数は570Hzとなる。
【0108】
一方、3D眼鏡30におけるシャッターの開期間は、3D眼鏡30のシャッターの開放周波数およびシャッターの開放割合によって決定される。また、3D眼鏡30のシャッターの開放周波数およびシャッターの開放割合は、再生しているコンテンツ、または、ユーザの再生装置20もしくはTV10に対する設定に応じて決まる。
【0109】
例えば、本実施の形態では、3D眼鏡30のシャッターの開放周波数は120Hzで、シャッターの開放割合が30%である。
【0110】
つまり、当該シャッターは、(1/120)secごとに開放し、開放してから(1/120)secの30%の時間の経過後に閉じる。従って、この場合、当該シャッターの開期間は、(1/400)secとなる。
【0111】
すなわち、本実施の形態では、フレーム周期T1=(1/570)secであり、シャッターの開期間T2=(1/400)secであり、T1<T2の関係が成立する。
【0112】
この場合、図5に示すように、[a]〜[f]の各グリッドは、開期間T2の間に少なくとも1回は発光状態が含まれるように発光する。
【0113】
図6は、本発明の実施の形態における情報表示装置100の基本的な動作を示す図である。
【0114】
図6に示すように、[a]〜[f]の各グリッドは、開期間T2の間に、発光を開始する(S10)。その後、当該発光を開始してから予め設定された期間の経過後であって、当該開期間T2の間に当該発光を停止する(S11)。
【0115】
より詳細には、[a]〜[f]の各グリッドは、図5に示すように、[a]〜[f]の順番で非発光状態から発光状態に切り替わる。
【0116】
なお、“開期間T2の間”とは、シャッターの開放動作の開始時刻以降であって、かつ、当該開放動作によって開放された当該シャッターが完全に閉じた時刻以前である。
【0117】
このように、本実施の形態の情報表示装置100では、HDMI出力部207からTV10に入力され表示された立体映像と同期した3D眼鏡30におけるシャッターの開期間T2の間に、複数の発光部120(グリッド[a]〜[f])のそれぞれが、少なくとも1回は発光状態となる。
【0118】
従って、本実施の形態の情報表示装置100によれば、ユーザは、3D眼鏡30のシャッターが開いている期間に全ての発光部120の発光を適切に視認できる。これにより、ユーザが3D眼鏡30を介して情報表示装置100を見た場合の、フリッカーの発生が抑制される。
【0119】
また、例えば、蛍光表示管160のフレーム周波数を高くすることにより各グリッドの点灯がまばらになった場合でも、このようにまばらになった状態が視認されにくいため、フリッカーの問題は発生し難い。
【0120】
また、例えば、3D眼鏡30において、左右双方のシャッターの開期間が同一であれば、ユーザの右目および左目双方の視覚におけるフリッカーの発生は抑制される。
【0121】
また、左右双方のシャッターの開期間が異なる場合、フレーム周期T1を、これら開期間のうちの短い方の開期間よりも短く設定することで、ユーザの右目および左目双方の視覚におけるフリッカーの発生は抑制される。
【0122】
また、情報表示装置100は、例えば、3D眼鏡30におけるシャッターの開期間の変更に応じて、複数の発光部それぞれの発光動作を変更してもよい。
【0123】
図7は、本発明の実施の形態における情報表示装置100の構成の別の一例を示す図である。
【0124】
図7に示す情報表示装置100は、取得部130を備える。取得部130は、3D眼鏡30におけるシャッターの開期間の長さを示す情報である期間情報を取得する。
【0125】
この場合、複数の発光部120は、取得部130によって取得された期間情報に示される開期間の間に、少なくとも1回の発光状態が含まれるように発光する。
【0126】
例えば、ユーザによる開放割合についての設定変更により、シャッターの開期間T2が、フレーム周期T1よりも短い期間に変更された場合を想定する。
【0127】
この場合、図7に示す情報表示装置100によれば、変更後の開期間T2の長さよりもフレーム周期T1が短くなるように、フレーム周期T1が調整される。その結果、開期間T2の長さの変更後においても、当該シャッターを介した視覚におけるフリッカーの発生は抑制される。
【0128】
つまり、図7に示す情報表示装置100は、3D眼鏡30におけるシャッターの開期間の変更に応じて、適応的にフレーム周期(フレーム周波数)を変更することができる。
【0129】
なお、取得部130による期間情報の取得は、例えば、シャッターの開期間T2に関する設定が変更されたことをトリガとして実行されてもよく、定期的に実行されてもよい。
【0130】
また、変更後の開期間T2から、その時点でのフレーム周期T1を減算した結果が、所定の値(0以上)以下である場合に、当該減算の結果が所定の値以上となるように、フレーム周期T1が決定されればよい。
【0131】
また、これら一連の処理(取得部130による期間情報の取得および、取得した期間情報に基づくフレーム周期の変更)は、ユーザに何らの操作を求めることなく自動で実行されてもよい。また、当該一連の処理のいずれかの段階において、実行の可否およびフレーム周期の変更量等についてユーザに判断を仰いでもよい。
【0132】
また、本実施の形態では、情報表示装置100は、再生装置20に備えられるとしたが、情報表示装置100は、別の種類の装置に備えられてもよい。例えば、TV10に情報表示装置100が備えられてもよい。
【0133】
図8は、本実施の形態における情報表示装置100を備えるTV10の外観の一例を示す図である。
【0134】
図9は、図8に示すTV10の基本的な構成を示す図である。
【0135】
図8に示すように、情報表示装置100は、例えば蛍光表示管160が映像表示部11の下に配置されるように、TV10に内蔵される。
【0136】
また、当該TV10は、映像表示部11および情報表示装置100に加え、立体映像信号を受信する受信部15を備える。
【0137】
受信部15は、例えば再生装置20から立体映像信号を受信する。また、例えば、図示しないアンテナを介して、放送波によって送信される立体映像信号を受信することもできる。
【0138】
情報表示装置100における表示部110(蛍光表示管160)は、例えば、現在時刻を示す数字列、または、立体映像を表示している旨の文字列などを表示する。
【0139】
また、情報表示装置100は、受信部15を介して再生装置20から立体映像信号を受信する場合、再生装置20から当該立体映像信号に関する情報を取得し、取得した情報を表示してもよい。
【0140】
なお、情報表示装置100は、例えば、TV10の制御部(図示せず)の指示に従って、上記の各種の情報を表示する。
【0141】
このように、立体映像が表示される画面(映像表示部11)の近傍に情報表示装置100が配置される場合、3D眼鏡30を装着して当該立体映像を観賞するユーザの視野に、情報表示装置100によって表示される情報が含まれる可能性が高い。
【0142】
しかし、本実施の形態の情報表示装置100では、全ての発光部120のそれぞれは、上述のように、3D眼鏡30におけるシャッターの開期間の間に、少なくとも1回の発光状態が含まれるように発光する。
【0143】
そのため、情報表示装置100におけるフリッカーの発生は抑制され、これにより、例えば、情報表示装置100による情報の表示が、立体映像の観賞の妨げとなることがない。また、情報表示装置100により、立体映像を観賞中のユーザに有益な情報を提供することができる。
【0144】
以上、本発明の情報表示装置、再生装置、および、立体映像表示装置について、実施の形態に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
【0145】
例えば、本実施の形態においては、蛍光表示管160のフレーム周波数を570Hzとし、3D眼鏡30のシャッターの開放周波数は120Hzとし、シャッターの開放割合は30%であるとした。
【0146】
しかし、蛍光表示管160のフレーム周波数、3D眼鏡30のシャッターの切換の周波数およびシャッターの開放割合のそれぞれは、これら値に限られるものではない。
【0147】
つまり、複数の発光部120(グリッド[a]〜[f])のそれぞれが、3D眼鏡30のシャッター(左目用および右目用のいずれか一方)の開期間の間に、少なくとも1回の発光状態が含まれるように発光する、という関係を満たす値であれば、フレーム周波数等の値は、どのような値であってもよい。
【0148】
また、蛍光表示管160が有するグリッドの数も6以外であってもよく、各グリッドのセグメント数も14以外であってもよい。
【0149】
また、情報表示装置100が表示部110として備える表示デバイスの種類は蛍光表示管に限定されない。例えば、複数の発光部120として、有機EL(Electro−Luminescence)を備える表示デバイスが、表示部110として採用されてもよい。
【0150】
つまり、複数の発光部のそれぞれが発光状態と非発光状態とを繰り返すことで情報を表示する装置では、同様の問題(3D眼鏡を介した視覚におけるフリッカーの問題)が生じることとなる。
【0151】
しかし、本実施の形態の情報表示装置100は、上述のように、開期間T2よりも、短いフレーム周期T1で動作することができるため、表示デバイスの種類(発光部120の種類)が何であるかに関わらず、フリッカーの発生は抑制される。
【0152】
また、本実施の形態における再生装置20では、ディスク駆動部204がディスク205から、再生対象である立体映像コンテンツが読み出されている。しかし、立体映像コンテンツは他の記録媒体から読み出されてもよい。つまり、再生装置20に接続されたHDD(Hard Disk Drive)またはメモリカードなどから、再生対象の立体映像コンテンツが読み出されてもよい。
【0153】
また、本実施の形態における再生装置20では、ディスク205から再生されているコンテンツに対応した情報を、蛍光表示管160に表示する情報として、ディスク駆動部204がディスク205から読み出している。
【0154】
具体的には、本実施の形態における再生装置20では、コンテンツに対応する情報として、当該コンテンツの再生時刻を示す時刻情報(カウンタ値)が蛍光表示管160に表示されるとした。
【0155】
しかし、蛍光表示管160に表示される情報はこれに限られるものではなく、現在の時刻を示す時計情報であってもよい。つまり、蛍光表示管160に表示される情報は、立体映像とは異なる情報であればどのような情報であってもよい。
【0156】
蛍光表示管160に表示される情報の別の例としては、例えば、何らかのコンテンツが再生中であることを示す文字列“PLAY”などが挙げられる。
【0157】
また、本実施の形態においては、再生装置20は、TV10に立体映像信号を出力する出力手段(映像出力部)として、HDMI出力部207を備えている。しかし、再生装置20からTV10への出力手段はこれに限られるものではなく、他の種類の出力手段(出力端子)であってもよい。
【0158】
また、本実施の形態では、情報表示装置100が備えられる装置として、再生装置20とTV10とを例示した。しかし、情報表示装置100は、例えば、通信回線網を介して立体映像信号を受信し、立体映像表示装置に出力するセットトップボックス等の他の種類の装置に備えられてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0159】
本発明は、ユーザが3D眼鏡を装着した場合のフリッカーの発生を抑制することのできる情報表示装置、ならびに、当該情報表示装置を備える再生装置および立体映像表示装置を提供することができる。そのため、本発明は、据置レコーダー、据置プレーヤー、据置シアター、および、据置セットトップボックス等、ならびに、これらに備えられる情報表示装置等として有用である。
【符号の説明】
【0160】
10 TV
11 映像表示部
15 受信部
20 再生装置
30 3D眼鏡
50 立体映像視聴システム
100 情報表示装置
150 表示ドライバ
160 蛍光表示管
203 マイクロコンピュータ
204 ディスク駆動部
205 ディスク
206 デコーダ
207 HDMI出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左目用映像と右目用映像とが時系列に交互に並べられた立体映像を出力する装置に備えられる情報表示装置であって、
複数の発光部を有し、前記複数の発光部のそれぞれが、発光の開始から予め設定された期間の経過後の当該発光の停止までの状態である発光状態と、当該発光の停止から次の発光の開始までの状態である非発光状態とを交互に繰り返すことで、前記立体映像とは異なる情報を表示する表示部を備え、
前記複数の発光部のそれぞれは、前記立体映像を視認するための眼鏡が備えるシャッターであって右目用および左目用のいずれか一方のシャッターが開放してから閉じるまでの期間である開期間の間に、少なくとも1回の発光状態が含まれるように発光する
情報表示装置。
【請求項2】
前記複数の発光部は、前記表示部において列を形成するように配置されており、
前記複数の発光部による発光パターンの周期であって、前記列の一端の発光部から多端の発光部にかけて順次行われる、発光状態および非発光状態の一方から他方への切り替えを含む発光パターンの周期が、前記開期間よりも短いことにより、前記複数の発光部のそれぞれは、前記開期間の間に、少なくとも1回の発光状態が含まれるように発光する
請求項1記載の情報表示装置。
【請求項3】
さらに、前記開期間の長さを示す情報である期間情報を取得する取得部を備え、
前記複数の発光部は、前記取得部によって取得された期間情報に示される前記開期間の間に、少なくとも1回の発光状態が含まれるように発光する
請求項1または2に記載の情報表示装置。
【請求項4】
立体映像を再生する再生装置であって、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報表示装置と、
前記再生装置に接続された立体映像表示装置に、前記立体映像を示す立体映像信号を出力する映像出力部と
を備える再生装置。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報表示装置と、
前記立体映像を示す立体映像信号を受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記立体映像信号に示される前記立体映像を表示する映像表示部と、
を備える立体映像表示装置。
【請求項6】
左目用映像と右目用映像とが時系列に交互に並べられた立体映像を出力する装置に備えられる情報表示装置によって実行される情報表示方法であって、
前記情報表示装置は、
複数の発光部を有し、前記複数の発光部のそれぞれが、発光の開始から当該発光の停止までの状態である発光状態と、当該発光の停止から次の発光の開始までの状態である非発光状態とを繰り返すことで情報を表示する表示部を備え、
前記情報表示方法は、
前記複数の発光部のそれぞれが、前記立体映像を視認するための眼鏡が備えるシャッターであって右目用または左目用のシャッターが開放してから閉じるまでの期間である開期間の間に、発光を開始する発光開始ステップと、
前記複数の発光部のそれぞれが、当該発光を開始してから予め設定された期間の経過後であって、当該開期間の間に当該発光を停止する発光停止ステップと
を含む情報表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−85260(P2012−85260A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98420(P2011−98420)
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】