説明

情報表示装置、情報表示方法、プログラムおよび記録媒体

【課題】操作者の行動範囲を最小限にし、画像入力装置から画像データを追加する作業の効率を良くする情報表示装置を提供する。
【解決手段】この情報表示装置は、表示画面に位置センサを備えており、ユーザにより該画面上でタッチ操作されたときに、当該情報表示装置に接続される画像入力装置からのステータス情報に基づいて決定された設定画面を、ユーザがタッチした位置の近傍に表示するものである。このときのステータス情報は、スキャナに原稿をセットした際に発生する原稿セットイベントや、赤外線受信装置からデータを受信した際に発生する接続イベントや、外部記憶装置に記憶媒体がセットされた際に発生する接続イベントである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示装置、情報表示方法、プログラムおよび記録媒体に関し、特に、ペン入力可能な大型表示画面を利用して情報表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報表示装置上で画像データの処理が可能なるアプリケーションを使用している最中に、画像データを追加入力する場合、アプリケーション操作のために立っている位置と画像データの追加入力のためのメニューまたはアイコンの表示位置とが離れていて、操作性が悪いという問題がある。
特に、大型ディスプレイを用いた場合、立っている位置からメニュー等の位置まで移動する必要が生じ、非常に作業効率が悪いという問題があった。
【0003】
このような問題点に対して、特許文献1の情報処理装置では、入力している位置の近傍にアイコンやメニュー等を表示させ、このアイコンやメニュー等を操作することによって、ユーザの移動をなくしている。
【特許文献1】特開平8−320755号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の情報処理装置は、アイコンやメニュー等の操作性の向上を目的とするものであり、情報処理装置に外部接続された画像入力装置からの画像データを追加する作業の作業効率を向上するものではない。
【0005】
本発明は、上述の実情を考慮してなされたものであって、ユーザの行動範囲を最小限にし、画像入力装置から画像データを追加する作業の効率を良くする情報表示装置、情報表示方法、表示制御プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために、本発明の情報表示装置は、表示画面に位置センサを備え、ユーザにより該画面上にタッチ操作されたときに、当該情報表示装置に接続される画像入力装置からのステータス情報に基づいて決定された設定画面を、ユーザがタッチした位置の近傍に表示するものである。ここで、前記設定画面は、アプリケーションに画像を取り込む機能に関する設定画面である。
【0007】
前記画像入力装置からのステータス情報は、(1)スキャナに原稿をセットした際に発生する原稿セットイベント、(2)スキャナのボタンを押下した際に発生するスキャン開始イベント、(3)赤外線受信装置からデータを受信した際に発生する接続イベント、(4)外部記憶装置に記憶媒体がセットされた際に発生する接続イベント等である。
【0008】
また、当該情報表示装置に接続される画像入力装置からのステータス情報が続いて送られてきたときは、それぞれのステータス情報に基づいて決定された設定画面を、それぞれ覆いつくさないように表示するものである。
【0009】
また、上述した構成の情報表示装置の上記の機能として、コンピュータを動作させるためのプログラムを作成しておき、または、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておき、このプログラムをコンピュータで実行することによっても上記課題を解決することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザの指定した位置に、画像入力装置の操作画面を表示できるので、ユーザの行動範囲が少なくなり、画像入力装置から画像データを追加する作業の効率が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明に係る好適な実施形態について説明する。
実施形態としては、インタラクティブ・ホワイトボード機能を有する大型表示画面の情報表示装置を例にして説明する。この情報表示装置は、コンピュータのデスクトップを表示する2次元表面型のデバイスであり、文字や図の書き込みや表示された対象の編集操作等を行う機能を備えており、電子黒板としての利用も可能であるが、より汎用的な対話型コンピュータスクリーンとして使用可能なものである。
このインタラクティブ・ホワイトボード機能による利用場面としては、学校、ビジネスでのプレゼンテーション、共同作業などが考えられる。
【0012】
まず、本実施形態における画像データの読み取り操作の概要について説明する。
(1)外部メモリに記憶された画像データの読み取りの場合。
ユーザは、フラッシュメモリ等の外部メモリを情報表示装置にUSB(Universal Serial Bus)で接続させた後、表示画面を指示装置(指等)でタッチする。
情報表示装置は、外部メモリが接続されたというイベントを検出し、表示画面上のタッチされた位置の近傍に、外部メモリに記憶されている画像データ一覧のダイアログを表示する。
ユーザがダイアログに表示された一覧から所望の画像データを指示装置でタッチして選択すると、情報表示装置は、選択された画像データをアプリケーションに引き渡す。
【0013】
例えば、画像データ一覧のダイアログは、図1に例示するような形式で表示される。
図1において、ダイアログ110には、画像データごとに、画像データのサムネイル101、チェックボックス102、回転ボタン103の3つ組みとして表示される。
ここで、チェックボックス102は、チェックすることによって取り込みたい画像として選択される。回転ボタン103は、クリックする毎に、直上に表示されたサムネイル101を90度回転(回転方向は予め決めておく。)して再表示させる。
画像データが多量のときには、スクロールバー104を移動させて、表示できない画像のサムネイルを表示する。
また、実行ボタン105は、選択された画像データを外部メモリから取り込む処理を実行させ、キャンセルボタン106は、画像データの取り込みを破棄するのに使われる。
【0014】
(2)スキャナによる原稿の読み取りの場合。
ユーザは、スキャナ202に原稿201をセットし、指示装置203でタッチパネル204をタッチする(図2)。
情報表示装置は、原稿201がスキャナ202にセットされたというイベントを検出し、タッチした位置の近傍にスキャナ202のスキャン設定ダイアログ210を表示する(図3)。ここで、スキャナで読み込まれる原稿は、複数枚であっても構わない。
【0015】
ユーザがスキャン設定ダイアログ210への設定を終えて設定実行の指示をすると、情報表示装置は、スキャン開始イベントを検出し、原稿をスキャンし、スキャンされた原稿の画像データ一覧のダイアログ220を表示する(図4)。
ユーザがダイアログ220に表示された一覧から所望の画像データを指示装置でタッチして選択すると、情報表示装置は、選択された画像データをアプリケーションに引き渡す。
【0016】
スキャン設定ダイアログ210は、例えば、図3に示すような形式である。図3において、スキャン設定ダイアログ210には、スキャン解像度を設定する解像度選択ボタン211があり、OKボタン212は、解像度選択ボタン211で選択されたスキャン解像度を決定するのに使われる。また、キャンセルボタン213は、解像度選択ボタン211で選択されたスキャン解像度からスキャン設定ダイアログ210を表示した際に選択されていたスキャン解像度に戻す場合に使われる。
【0017】
また、画像データ一覧のダイアログ220は、図4に示すような形式であり、上述の画像データの一覧のダイアログ110と同じものである。しかし、ダイアログ220は、スキャン設定ダイアログ210が完全には隠れないような表示位置に表示される。
【0018】
次に、本実施形態に係る情報表示装置のハードウェア構成について説明する。
図5は、本実施形態に係る情報表示装置のハードウェア構成を表すブロック図であり、同図において、情報表示装置10は、画像表示部11、位置センサ12、画像出力部13、主制御部14、記憶部15、インタフェース部16とからなっている。
【0019】
本実施形態では、画像表示部11、位置センサ12、画像出力部13、主制御部14、記憶部15、インタフェース部16を備えた一体型の装置によって、情報表示装置10を構成するものとして説明するが、画像表示部11と位置センサ12とからなる表示装置と、画像出力部13、主制御部14、記憶部15、インタフェース部16とからなる情報処理装置のように別々の装置として構成しても構わない。
【0020】
指示装置20は、表示画面の位置(座標値)を指示可能なポインティングデバイスである。この指示装置20としては、例えば、人間の指、鉛筆、電子ペンや棒等が考えられる。
【0021】
画像入力装置30は、情報表示装置10からの読取指示に基づいて、画像データを読み取るための装置である。この画像入力装置30としては、スキャナ、携帯電話、カメラ、ビデオカメラ、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)、フラッシュメモリ等の外部記憶装置が考えられる。
【0022】
この画像入力装置30は、情報表示装置10へ接続したり、読取開始の操作をすると、それぞれの状態をステータス情報として情報表示装置10へ送信する。このステータス情報としては、例えば、(1)スキャナに原稿をセットした際に発生する原稿セットイベント、(2)スキャナのボタンを押下した際に発生するスキャン開始イベント、(3)赤外線受信装置からデータを受信した際に発生する接続イベント、(4)外部記憶装置に記憶媒体がセットされた際に発生する接続イベント等である。
【0023】
画像出力部13は、制御プログラムや各種アプリケーションプログラムの実行時の操作メニューや、実行によって作成される画像データの生成を行い、その結果を画像表示部11へ送信する。
画像表示部11は、大型表示画面を有する液晶ディスプレイ等で構成され、画像出力部13から送られてきた画像データを表示する。本実施形態では、横長の表示画面を用いて説明するが、縦長のものであっても構わない。
【0024】
位置センサ12は、画像表示部11の表示画面上に設けられ、例えば、赤外線センサや感圧あるいは静電容量の変化により、指示装置20の接触位置と接触状況とからなる位置情報を主制御部14へ送信する。
【0025】
ここで、接触状況とは、「接触状態」または「非接触状態」のことを言う。「接触状態」は、指示装置20が表示画面へ接触したままの状態のことであり、「非接触状態」は、1度接触したクリック、2度接触したダブルクリック、あるいは、接触状態から指示装置20を離した状態のことを言う。
【0026】
接触位置とは、指示装置20が表示画面に接触したときの座標値か、あるいは、非接触となったときの座標値のことを言い、表示画面の座標系で表される。
また、位置センサ12は、指示装置20が接触したままとなった場合には、所定の間隔で接触状況を監視し、接触位置と接触状況とからなる位置情報を逐次、主制御部14へ送信する。
【0027】
記憶部15は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などで構成され、主制御部14で実行される制御プログラム、各種アプリケーションプログラム、これらのプログラムによって使用されるデータを格納したり、これらのプログラムの実行途中で一時的に発生するデータを格納するバッファとしても使用する。アプリケーションプログラムとしては、例えば、電子黒板システムがある。
【0028】
インタフェース部16は、画像入力装置30と情報表示装置10とを接続するためのインタフェースであり、ユーザからの設定情報や読取指示を画像入力装置30に送り、読み取った画像データを主制御部14に送る。この接続方法は、USB(Universal Serial Bus)接続、短距離無線通信(赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、Zigbee等)、シリアル接続、ネットワーク接続等のいずれであっても構わない。
【0029】
主制御部14は、例えば、CPU(中央処理ユニット)等で構成され、記憶部15に記憶された制御プログラムや各種アプリケーションプログラムを実行することによって、当該装置10の全体を制御する。
【0030】
次に、本実施形態に係る情報表示装置10の制御機能構成について、図6のブロック図に基づいて説明する。同図において、情報表示装置10の制御機能は、制御部51、画像入力部52、画像選択部53を含んで構成される。
【0031】
制御部51の機能については後述するが、画像入力装置30のステータス情報と位置センサ12からの位置情報を主制御部14から受信し、ステータス情報に応じて画像入力装置30の設定処理を行って、画像入力部52を動作させ、その後、画像選択部53を動作させて、ユーザの所望の画像データを特定させ、その特定した画像データをアプリケーション54に引き渡すという制御を行う。このアプリケーション54としては、電子黒板システムがある。
また、画像入力装置30の種類がステータス情報に含まれていれば、この種類とステータスによって設定処理のダイアログが決定できる。
【0032】
画像入力部52は、インタフェース部16を介して、画像入力装置30から画像データを受信し、特定名あるいは日時情報による名前のフォルダを記憶部15に生成する。そして、取り込んだデータは日時情報と順番号によるファイル名を付して、上記のフォルダに記録する。
【0033】
画像選択部53は、ダイアログの表示位置を渡されて制御部51から起動されると、次の動作を行う。
【0034】
(1)記憶部15のフォルダに記憶されている画像データのサムネイルを作成して、そのフォルダに記憶するとともに、画像データと作成したサムネイルとを対応付けておく。
【0035】
(2)作成されたサムネイルを用いて、図1に示すような形式の画像取り込みダイアログを画像表示部11に表示させ、指示装置20によりユーザが行う指示を処理する。
このときのダイアログは、制御部51から受け取った表示位置をダイアログの中心位置として表示する。
【0036】
(3)ユーザが回転ボタン103を押したときには、この回転ボタン103に対応する画像のサムネイルの回転画像を生成してフォルダを更新するとともに、画像取り込みダイアログを再表示させる。
【0037】
(4)ユーザが実行ボタン105を押下すると、チェックしたチェックボックス102に対応する画像データが選択されたものとする。
(5)選択された画像データのファイル名(あるいは画像データそのものであっても構わない)を制御部51に引き渡して、処理を終了する。
【0038】
次に、制御部51について、画像入力装置30の種類に分けて詳細に説明する。
この画像入力装置30の種類は、画像入力装置30が情報表示装置10に接続したときに識別可能である。
【0039】
(A)外部メモリに記憶されている画像データを読み込む場合の制御について、図7のフローチャート用いて説明する。
ここで、フラッシュメモリ、携帯電話、カメラ、ビデオカメラ、PC、PDA等を情報表示装置にUSB(Universal Serial Bus)接続、短距離無線通信(赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、Zigbee等)、シリアル接続、ネットワーク接続等によって、これらの機器を情報表示装置の外部メモリと使用できるものであれば適用可能である。
【0040】
ユーザは、取り込みたい画像データの記憶されている外部メモリ(画像入力装置30)を情報表示装置10にUSB等で接続する。
情報表示装置10では、発生した画像入力装置30の接続イベントを、主制御部14がステータス情報として取り込んで、制御部51へ渡す(ステップS1)。
【0041】
制御部51では、画像入力部52を実行して、特定名あるいは日時情報による名前のフォルダを記憶部15に生成させ、取り込んだデータに日時情報と順番号によるファイル名を付してフォルダに記録させる(ステップS2)。
【0042】
そして、位置センサ12から送られてきた位置情報を取得し、この位置情報を画像取り込みダイアログの中心位置(表示位置という)として決定する(ステップS3)。
ここで、制御部51は、位置情報が表示画面の周辺部であって、画像取り込みダイアログが部分的にしか表示できないと判断したときには、画像取り込みダイアログの大部分または全部が表示できるように表示位置を調整する。
【0043】
次に、画像取り込みダイアログの表示位置を渡して、画像選択部53を実行させる(ステップS5)。
そして、画像選択部53で選択された画像データを記憶しているファイル位置(例えば、ファイル名)をアプリケーション54へ渡して(ステップS6)、処理を終了する。
【0044】
(B)スキャナで原稿を読み込む場合の制御について、図8のフローチャート用いて説明する。
【0045】
ユーザは、取り込みたい原稿をスキャナ(画像入力装置30)にセットする。
スキャナは、原稿がセットされると原稿セットイベントを情報表示装置10へ送る。
情報表示装置10では、発生した画像入力装置30の原稿セットイベントを主制御部14がステータス情報として取り込んで、制御部51へ渡す(ステップS11)。
【0046】
制御部51では、位置センサ12から送られてきた位置情報を取得し、この位置情報をスキャン機能設定ダイアログの中心位置(表示位置という)として決定し(ステップS12)、スキャン機能設定ダイアログを画像表示部11に表示する(ステップS13)。
ここで、制御部51は、表示位置が表示画面の周辺部であって、スキャン設定ダイアログが部分的にしか表示できないと判断したときには、スキャン設定ダイアログの大部分あるいは全部が表示できるように表示位置を調整する。
【0047】
ユーザは、表示されたスキャン機能設定ダイアログへ所定の設定パラメータ(解像度等)を設定して、実行ボタンを押下する。
制御部51では、ユーザの設定した設定パラメータを取り込んで、インタフェース部16を介して、画像入力装置30へ送信して、設定パラメータを画像入力装置30に設定させる(ステップS14)。
【0048】
スキャナ(画像入力装置30)は、設定パラメータが設定されると、スキャン開始イベントを情報表示装置10へ送る。
情報表示装置10では、発生した画像入力装置30のスキャン開始イベントを主制御部14がステータス情報として取り込んで、制御部51へ渡す。
【0049】
制御部51では、画像入力部52を実行して、特定名あるいは日時情報による名前のフォルダを記憶部15に生成させ、取り込んだデータに日時情報と順番号によるファイル名を付してフォルダに記録させる(ステップS16)。
【0050】
そして、先に決定したスキャン機能設定ダイアログの表示位置から画像取り込みダイアログの表示位置を決定する(ステップS17)。
ここで、制御部51は、画像取り込みダイアログがスキャン設定ダイアログを隠してしまうと判断した場合には、スキャン設定ダイアログの表示を隠さないように画像取り込みダイアログの表示位置を調整する。さらに、制御部51は、この表示位置が表示画面の周辺部であって、画像取り込みダイアログが部分的にしか表示できないと判断したときには、画像取り込みダイアログの大部分あるいは全部が表示できるように、スキャン設定ダイアログと画像取り込みダイアログの表示位置を調整する。
【0051】
次に、画像取り込みダイアログの表示位置を渡して、画像選択部53を実行させる(ステップS18)。
そして、画像選択部53で選択された画像データを記憶しているファイル位置(例えば、ファイル名)あるいは画像データそのものをアプリケーション54へ渡して(ステップS19)、処理を終了する。
【0052】
以上のような構成により、本実施形態は、ユーザの指定した位置に、画像入力装置の操作画面を表示できるので、ユーザの行動範囲が少なくなり、画像入力装置から画像データを追加する作業の効率が向上する。
【0053】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能であるのは勿論である。
例えば、上述した実施形態を構成する情報表示装置の各部(制御部、画像入力部、画像選択部)として、コンピュータを機能させるプログラムを作成し、予め記録媒体に書き込んでおき、この記録媒体に記録されたこれらのプログラムを当該装置に備えられたメモリあるいは記憶装置に格納し、そのプログラムを実行することによって、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
さらに、上記プログラムは、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することによって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0054】
尚、上述した実施形態の機能を実現するプログラムは、ディスク系(例えば、磁気ディスク、光ディスク等)、カード系(例えば、メモリカード、光カード等)、半導体メモリ系(例えば、ROM、不揮発性メモリ等)、テープ系(例えば、磁気テープ、カセットテープ等)等のいずれの形態の記録媒体で提供されてもよい。あるいは、ネットワークを介して記憶装置に格納された上記プログラムをサーバコンピュータから直接供給を受けるようにしてもよい。この場合、このサーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
このように、上述した実施形態の機能をプログラム化して流通させることによって、コストの低廉化、および可搬性や汎用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】画像取り込みダイアログの例(外部メモリから読み込む場合)である。
【図2】スキャナを用いて原稿を読み込む場合の例である。
【図3】スキャン設定画面ダイアログの例である。
【図4】画像取り込みダイアログの例である。
【図5】情報表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】実施形態に係る情報表示装置の制御機能構成を示すブロック図である。
【図7】画像の取り込み時の動作について説明するフローチャートである。
【図8】画像の取り込み時の動作について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0056】
10…情報表示装置、11…画像表示部、12…位置センサ、13…画像出力部、14…主制御部、15…記憶部、16…インタフェース部、20…指示装置、30…画像入力装置、51…制御部、52…画像入力部、53…画像選択部、54…アプリケーション、101…サムネイル、102…チェックボックス、103…回転ボタン、104…スクロールバー、105…実行ボタン、106…キャンセルボタン、110,220…画像取り込みダイアログ、201…原稿、202…スキャナ、203…指示装置(ポインティングデバイス)、204…タッチパネル、210…スキャン設定ダイアログ、211…解像度選択ボタン、212…OKボタン、213…キャンセルボタン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面に位置センサを備え、ユーザにより該画面上にタッチ操作されたときに、当該情報表示装置に接続される画像入力装置からのステータス情報に基づいて決定された設定画面を、ユーザがタッチした位置の近傍に表示することを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報表示装置において、前記画像入力装置からのステータス情報は、スキャナに原稿をセットした際に発生する原稿セットイベントであることを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報表示装置において、前記画像入力装置からのステータス情報は、スキャナのボタンを押下した際に発生するスキャン開始イベントであることを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報表示装置において、前記画像入力装置からのステータス情報は、赤外線受信装置からデータを受信した際に発生する接続イベントであることを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報表示装置において、前記画像入力装置からのステータス情報は、外部記憶装置に記憶媒体がセットされた際に発生する接続イベントであることを特徴とする情報表示装置。
【請求項6】
請求項1に記載の情報表示装置において、前記設定画面は、アプリケーションに画像を取り込む機能に関する設定画面であることを特徴とする情報表示装置。
【請求項7】
請求項1に記載の情報表示装置において、当該情報表示装置に接続される画像入力装置からのステータス情報が続いて送られてきたときは、それぞれのステータス情報に基づいて決定された設定画面を、それぞれ覆いつくさないように表示することを特徴とする情報表示装置。
【請求項8】
表示画面に位置センサを備えた情報表示装置おける情報表示方法において、ユーザにより該画面上でタッチ操作されたときに、当該情報表示装置に接続される画像入力装置からのステータス情報に基づいて決定された設定画面を、ユーザがタッチした位置の近傍に表示することを特徴とする情報表示方法。
【請求項9】
表示画面に位置センサを備えた情報表示装置のコンピュータで実行される表示制御プログラムであって、前記コンピュータを、ユーザにより該画面上でタッチ操作されたときに、当該情報表示装置に接続される画像入力装置からのステータス情報に基づいて決定された設定画面を、ユーザがタッチした位置の近傍に表示する表示手段として機能させる表示制御プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−110367(P2009−110367A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−283176(P2007−283176)
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】