説明

情報表示装置

【課題】遊技者への質問に対して確実に回答させることができる情報表示装置を提供する。
【解決手段】情報表示装置12は、全台一斉クリック型宣伝を実行する場合は、遊技者が操作ボタン14にて回答操作を行うことで遊技者が回答可能なアンケートを、予め定められた表示タイミングとなった場合に表示すると共に、回答操作が実行されるまでアンケートの表示を維持する。これにより、遊技情報を早く見たい遊技者に対して確実に質問に回答させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場にて遊技者への質問を表示する情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、パチンコ機やパチスロ機といった遊技機が設置されるパチンコ店等の遊技場では、様々なアンケート調査が実行されている。例えば、特許文献1には、遊技機の遊技内容に関する質問を情報表示装置に表示し、遊技者に回答させることが記載されており、これにより、遊技場にてアンケート調査を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−121638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、情報表示装置にて質問(アンケート)を表示したとしても、遊技者によっては、質問の表示に気付かないことや、質問の表示に興味を抱かず、質問に対して回答をしないことが考えられる。これらの場合、アンケート調査を満足に行うことができないという不具合が発生する。従って、アンケート調査を実行する上で未だ改善の余地がある。尚、質問の内容は、遊技機や遊技場に関するものだけに限定されるものではない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、遊技者への質問に対して確実に回答させることができる情報表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、遊技場に設置された遊技機毎に対応して設けられ、遊技情報を表示可能な情報表示装置において、
遊技者に対する質問を表示する質問表示手段と、前記遊技情報を表示させるために遊技者が操作する操作手段と、を備え、前記質問表示手段は、前記質問として、遊技者が前記操作手段にて回答操作を行うことで遊技者が回答可能な質問を、予め定められた表示タイミングとなった場合に表示すると共に、前記回答操作が実行されるまで前記質問の表示が終了することがないように、前記質問の表示を維持するものである(請求項1)。
【0006】
請求項1記載の情報表示装置において、
前記質問表示手段は、遊技者が前記回答操作を実行した場合、特別サービスを付与する、又は特別サービスが付与されることを報知するサービス表示を実行するものであり、前記質問の表示を開始してから予め定められた時間が経過するまでに遊技者が前記回答操作を実行した場合、前記予め定められた時間が経過してから前記回答操作を実行した場合に比べ、前記特別サービスが大きいことにしてもよい(請求項2)。
【0007】
請求項1記載の情報表示装置において、
前記質問表示手段は、遊技場とは異なる一般店舗に関する質問を表示するものであり、遊技者が前記回答操作を実行した場合、当該遊技者が前記一般店舗に来店した際にその一般店舗にて特別サービスが付与されることを表示し、さらに、前記質問の表示を開始してから予め定められた時間が経過するまでに遊技者が前記回答操作を実行した場合、前記予め定められた時間が経過してから前記回答操作を実行した場合に比べ、前記特別サービスが大きいことにしてもよい(請求項3)。
【0008】
請求項1ないし3の何れかに記載の情報表示装置において、
前記質問表示手段は、遊技機における遊技履歴の情報を含む遊技情報を表示可能であり、前記質問を表示している場合、前記遊技情報を表示しない、又は前記遊技情報を遊技者が視認不能となる遊技情報表示抑制状態を設定するようにしてもよい(請求項4)。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、質問に回答するまでその質問が表示されることで、遊技情報を早く見たい遊技者に対して確実に質問に回答させることができる。
請求項2,3の発明によれば、早く回答した方が遊技者への特別サービスが大きいため、遊技者に対して積極的に回答させることで、回答率を高めることができる。
請求項4の発明によれば、遊技情報の表示を望む遊技者が質問に積極的に回答するようになることで、質問の回答率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態における遊技場用システムの全体構成を示す概略図
【図2】情報表示装置の正面図
【図3】宣伝チャンネルで放送される宣伝の一例を示す図
【図4】地域密着活性化サイクルモデルを示す図
【図5】店舗紹介リーフレットの表面を示す図
【図6】店舗紹介リーフレットの裏面を示す図
【図7】全台一斉クリック型宣伝の一例を示す図
【図8】会員待受クリック型宣伝の一例を示す図
【図9】アンケート集計結果の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場には遊技機1に対応して貸出機2が設置され、管理室には管理装置3が設置されている。中継装置4は、2台の遊技機1、2台の貸出機2及び管理装置3とLAN5を介して接続されている。管理装置3は、遊技機側(遊技機1、貸出機2等)から送信される遊技信号を中継装置4を介して受信することにより遊技機1の遊技情報を管理すると共に、ディスプレイ3aに各種データを表示可能となっている。尚、図1では省略したが、実際には数百台の遊技機1が管理装置3の管理対象となる。
【0012】
遊技機1は、始動口6への入賞に応じて大当たり抽選を行い、抽選結果に基づき所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部7にて実行し、その結果に応じて大当たりを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は各4個ずつで、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。
大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/300で、大当たりの内、大当たり後に確変状態(確変)となる大当たりの割合は66.6%(2/3)であり、大当たりが発生すると対応するラウンド数(R)に応じた分だけ大入賞口8を開放する。尚、1Rの上限入賞数(上限数)は8個で、上限開放時間は30秒であり、上限数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合(終了条件が満たされた場合)に1Rを終了する。
確変中は大当たり確率が1/30に向上すると共に、始動口6への入賞率が向上する時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当たりまで継続するため、大当たり後に通常状態(通常)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続し、通常大当たりが発生した場合は通常状態へと戻る。
【0013】
遊技機1からは次の各遊技信号が出力される。
・アウト信号=使用玉を回収するアウトBOXから出力される使用媒体数(アウト)を特定可能な信号。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号でもよい。
・セーフ信号=遊技機1から出力される払出媒体数(セーフ)を特定可能な信号。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としてもよい。
・スタート入賞信号=遊技機1から出力される始動口6への入賞数を特定可能な信号。始動口6への入賞1回につき1パルスが出力されるので、「スタート入賞信号数×1」をスタート入賞個数(S1)として特定する。
・大当たり信号=遊技機1から出力される大当たり期間を特定可能な信号。大当たり中にレベル出力される状態信号なので大当たり信号受信中を大当たり中として特定する。
・確変信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号。大当たり確率が向上する確変中等の大当たりを通常状態よりも発生させ易い状態である特別状態中にレベル出力される状態信号(確変信号)なので、特別状態信号受信中を特別状態中として特定する。また、大当たり信号と確変信号のいずれも受信していない期間を通常状態として特定する。
・図柄変動信号=図柄が変動したことを特定可能な信号。図柄の変動開始時、或いは変動終了時に1パルス出力されるので、「図柄変動信号数×1」をスタート回数として特定する。
【0014】
貸出機2は、硬貨投入口9に硬貨が投入された状態で、特定された有価価値に基づき貸玉を払出口10から遊技機1の受皿11に払い出し、その払い出しに伴って売上信号を中継装置4に送信する。貸出機2のタッチパネル式の情報表示装置12では貸出情報や対応する遊技機1に関する各種の遊技情報等も表示可能である。
【0015】
図2は情報表示装置12の正面を示している。情報表示装置12は、図示しないCPU、ROM、RAMを備えていると共に、前面には、表示部13(質問表示手段に相当)、複数の操作ボタン14(操作手段に相当)、呼出ボタン15が設けられている。尚、図2はメインメニューを表示した状態を示している。
【0016】
情報表示装置12には宣伝チャンネルが設定されており、宣伝チャンネルでは遊技場と契約した一般店舗(以下「宣伝対象店舗」という)の宣伝が一日中放送されている。この宣伝チャンネルは、遊技者が操作ボタン14を操作することで放送されると共に、操作しなくともメインメニュー等の表示状態が10分継続すれば自動的に宣伝チャンネルに切換わることによりスクリーンセーバーとして機能するようになっている。このスクリーンセーバーでは、遊技場のイベント情報と宣伝対象店舗の宣伝とを交互(例えば10分毎)に放送する。尚、情報表示装置12は液晶表示器であることから、ブラウン管のような本来のスクリーンセーバーとしての保護機能は必要ではないが、スクリーンセーバーと同様な動作を行うことから、以下、スクリーンセーバーとして記載する。
【0017】
図3は宣伝チャンネルで放送される宣伝の一例を示している。情報表示装置12には、宣伝対象店舗独自の宣伝として「CMを見たといえば ドリンク1杯サービス!」というメッセージが表示されている。従って、遊技者は、表示されている宣伝対象店舗に行って「CMを見た」と言えば、1杯のドリンクのサービスを受けられることを認知するようになる。
【0018】
管理装置3には宣伝対象店舗の宣伝を実行するために所要時間が10分となるように編集された宣伝映像が記憶されており、その宣伝映像が管理装置3から情報表示装置12に予めダウンロードされて記憶されている。この場合、宣伝対象店舗が追加、或いは削除したときは、編集した宣伝映像を情報表示装置12にダウンロードすることで情報表示装置12には最新の宣伝映像が記憶される。従って、遊技者は、情報表示装置12により宣伝チャンネル、或いはスクリーンセーバーとして放送された宣伝を見るようになるので、最新の宣伝対象店舗を認知するようになる。
【0019】
さて、本実施形態では、情報表示装置12に宣伝対象店舗の宣伝を放送することで、遊技者が宣伝対象店舗に来店することを促すと共に、宣伝対象店舗に来店した遊技者が遊技場に再来店することを促すことで、地域の活性化に貢献するという地域密着活性化サイクルモデルを構築することを特徴とするものであり、以下、この地域密着活性化サイクルモデルについて説明する。
【0020】
図4は地域密着活性化サイクルモデルにおける遊技者の行動を示している。遊技場に来店した遊技者が情報表示装置12にて放送される宣伝を見ることで周辺に位置する宣伝対象店舗を認知するようになる。この場合、情報表示装置12に表示される宣伝はスクリーンセーバーとして比較的長時間放送されることから、遊技者の注目度が高く、高い認知率を期待できる。
【0021】
遊技場では、後述するスタンプカードや店内ポスター、或いは会員に対するメール等の各種報知手段により宣伝対象店舗に来店することで当該宣伝対象店舗独自の特別サービスを受けられること、及び遊技者が宣伝対象店舗に来店した証拠として例えば3個以上のスタンプで遊技場が無料のドリンクサービスをすることを遊技者に対して告知している。遊技場では、このようなスタンプを押すための無料の店舗紹介リーフレット16が用意されており、来店した遊技者に対して配布されたり、自由に持ち帰り可能なようにカウンターに積まれたりしている。
【0022】
図5は店舗紹介リーフレット16の表面を示し、図6はその裏面を示している。店舗紹介リーフレット16の表面には、図5に示すように、当該店舗紹介リーフレット16の使用方法説明欄17、有効期限を示す告知欄18、遊技場を中心とした宣伝対象店舗の位置を示す地図欄19(地図情報)、スタンプカード20(来店記録手段。例えばマイタウンパスポートと称されている)、広告スペース21が設けられている。店舗紹介リーフレット16の裏面には、図6に示すように、各宣伝対象店舗の案内及び特別サービスが記載された複数の宣伝欄22が設けられていると共にスタンプカード20に対応する部位にスタンプ欄23が設けられており、店舗紹介リーフレット16からスタンプカード20を切取ることにより例えば財布に収納可能となっている。店舗紹介リーフレット16は観音折りされており、遊技者が持ち帰り易い大きさになっている。尚、本実施形態では、1枚の店舗紹介リーフレット16にて宣伝可能な店舗数は14店舗までとなっているが、1枚の店舗紹介リーフレット16の宣伝可能な店舗数を14店舗以外としてもよいし、宣伝対象店舗が15店舗以上の場合は、異なる宣伝対象店舗が記載された2種類以上の店舗紹介リーフレット16を用意するようにしてもよい。
【0023】
遊技者が宣伝対象店舗に来店するときは、店舗紹介リーフレット16から切取ったスタンプカード20を携帯し、来店した宣伝対象店舗にてスタンプカード20に設けられた当該宣伝対象店舗に対応する位置にスタンプを押してもらう。
遊技者は、3個以上のスタンプで遊技場からドリンクのサービスを受けることを知っているので、3店舗以上の宣伝対象店舗に来店することでスタンプカード20に3個以上のスタンプを押してもらったときは、そのスタンプカード20を持って遊技場に再来店して提示する。遊技場では、所定の店舗数以上(例えば3店舗以上)のスタンプが押されたスタンプカード20を遊技者が提示した場合は、ドリンク無料券を遊技者に渡す。これにより、遊技者は、無料のドリンクサービスを受けることができる。
【0024】
以上のように、地域密着活性化サイクルモデルでは、遊技場に来店した遊技者は、情報表示装置12に表示された宣伝を見ることで宣伝対象店舗へ行く動機付けがなされる一方、宣伝対象店舗に来店した遊技者は、スタンプカード20にスタンプを押してもらうことで遊技場から特典が付与されることを知っているので、遊技場へ再来店する動機付けがなされる。これにより、遊技場にとっても宣伝対象店舗にとっても集客力を高めることができるというビジネスモデルを構築することができる。
【0025】
情報表示装置12では、宣伝対象店舗の認知度をさらに高めるために以下の宣伝オプションサービスが可能となっている。
(1)全台一斉クリック型宣伝
この全台一斉クリック型宣伝は、遊技情報を表示しているとしても、管理装置3から情報表示装置12に予め定められた表示タイミングとなった場合に割込みすることで表示内容が宣伝に切換わり、その表示タイミングは、例えば12時、15時、20時に設定されている。つまり、全台一斉クリック型宣伝は情報表示装置12にて現在の表示内容、或いは遊技情報を含む所望の表示内容に切替えるための操作ボタン14に対する操作中、さらには遊技情報の表示中か否かにかかわらず強制的に放送されるもので、換言すれば、宣伝を放送している場合、遊技情報の表示が実行されることはない。この全台一斉クリック型宣伝は遊技者が表示されたアンケート(質問)に回答するアンケート形式となっている。複数の宣伝対象店舗の宣伝を放送する場合は、順番にアンケートを表示する。例えばA店とB店とが登録されている場合は、A店のアンケートを表示し、それに対して遊技者が回答すると、B店のアンケートを表示し、それに対して遊技者が回答すると、通常状態に復帰するという流れとなる。つまり、情報表示装置12は、アンケートの回答操作が実行されるまで、アンケートの表示が終了することがないように、遊技情報を表示することなくアンケートの表示を維持するようになっている。また、情報表示装置12は、このようにアンケートを表示している場合は操作ボタン14に対する操作に関わらず遊技情報を表示しない遊技情報表示抑制状態を呈するようになっている。尚、アンケートを表示している状態で遊技者が操作ボタン14を操作した場合は、遊技情報を表示するにしてもその遊技情報を曖昧にぼかすことで遊技者が遊技情報を視認不能となる遊技情報表示抑制状態を呈するようにしてもよい。
【0026】
図7は全台一斉クリック型宣伝の一例を示している。情報表示装置12には、「アンケート協力のお願い」のメッセージ及び宣伝対象店舗の認知度を調べるアンケート24が表示されると共に、複数の選択ボタン25が表示される。つまり、「現在CM放送中の「○○」をご存知ですか?」と遊技者に尋ね、「1.知っているし、行ったこともある」、「2.知っているが、行ったことはない」、「3.知らない」に対応した選択ボタン25を選択することによりアンケートに回答してもらうようになっている。
【0027】
このようなタッチ操作によりアンケートに回答することは極めて容易であり、遊技者が不快感を覚えることもないことから、多数の遊技者がアンケートに回答することが期待される。
遊技者がアンケートに回答した場合は、アンケート協力したことのお礼として、宣伝対象店舗の特別サービスを放送する。
【0028】
(2)会員待受クリック型宣伝
この会員待受クリック型宣伝は、会員が情報表示装置12に会員カードを挿入したときに自動的にポップアップ表示される。
図8は会員待受クリック型宣伝の一例を示している。メールを示す絵柄26、及び「メッセージが届きました。」というメッセージが表示されると共に、「今すぐ読む」ボタン27、「後から読む」ボタン28が表示されている。この場合、会員カード挿入時はまだ遊技中でないことから、多数の会員がアンケートに回答することが期待される。
会員が「今すぐ読む」ボタン27を選択したときは、宣伝対象店舗の特別サービスの内容を放送し、「後から読む」ボタン28を選択したときは、メールの開封操作を行うことで宣伝対象店舗の特別サービスを放送する。
【0029】
ここで、上記(1),(2)の各オプションでは、アンケートに早く答えた方がサービス度合を高くしている。例えば、アンケートを表示(会員待受クリック型宣伝ではメッセージを受信)してから10分以上経過した後にアンケートを答えた場合は、飲食店Aにてドリンク1杯無料のサービスを受けるために「遊技場Aで広告見たよ、と言えばドリンク1杯無料」というメッセージを表示する。これに対して10分未満でアンケートに答えた場合は、ドリンク1杯無料に加えデザート1品無料のサービスを受けるために「遊技場Aで飲食店Aで特別サービス実施中の広告見たよ、と言えば、ドリンク1杯+デザート1品無料」というメッセージを表示する。従って、遊技者は、なるべくアンケートになるべく早く回答するようになるので、アンケート回答率を一層高めることができる。
【0030】
アンケート回答率は地域密着活性化サイクルモデルが有効に機能しているかを判断するための重要な判断基準となることから、管理装置3は、上述した全台一斉クリック型宣伝により選択された割合をアンケート集計してディスプレイ3aに表示する。図9はアンケート集計結果の一例を示している。この例では、1を選択した遊技者が7.8%、2を選択した遊技者が9.6%、3を選択した遊技者が30.9%、つまりアンケートに回答した遊技者が48.3%、未回答の遊技者が51.7%であり、地域密着活性化サイクルモデルが有効に機能していることが分かる。
【0031】
このような実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
情報表示装置12は、全台一斉クリック型宣伝を実行する場合は、遊技者が操作ボタン14にて回答操作を行うことで遊技者が回答可能なアンケートを、予め定められた表示タイミングとなった場合に表示すると共に、回答操作が実行されるまでアンケートの表示を維持するようにしたので、遊技情報を早く見たい遊技者に対して確実に質問に回答させることができる。
【0032】
情報表示装置12は、アンケートの表示を開始してから予め定められた時間が経過するまでに遊技者が回答操作を実行した場合、予め定められた時間が経過してから回答操作を実行した場合に比べ、特別サービスが大きくなるようにしたので、遊技者に対して積極的に回答させることで、回答率を高めることができる。
情報表示装置12は、アンケートを表示している場合、遊技情報を表示しないようにしたので、アンケートの回答率を高めることができる。
【0033】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
宣伝実行手段としては、情報表示装置12に限らず、呼出ランプの表示部、遊技機の液晶表示部を用いるようにしてもよいし、遊技場に設けられた大型スクリーンを用いるようにしてもよい。
宣伝実行手段としては、遊技情報を表示可能なものに限定されず、専用の機器を設けるようにしてもよい。
上記実施形態では3店舗以上行くことで遊技場にてサービスを受けることができるようにしたが、2店舗以上行くこと、或いは1店舗でも行けば遊技場にてサービスを受けることができるようにしてもよいし、全ての店舗に行くことでサービスを受けることができるようにしてもよい。また、行った店舗数に応じて遊技場からのサービスの内容を変更してもよい。さらに、サービスの内容を、遊技の勝敗には影響を与えないものとしたが、遊技の勝敗に影響を与えるものにしてもよい。例えば、全ての店舗に行った場合、遊技機の出玉率に関連した遊技機の設定値を教えるようにしてもよい。
【0034】
宣伝対象店舗に行ったことに基づく特典を受けることが可能な装置を遊技場に設けるようにしてもよい。例えば、宣伝対象店舗に行ったことを会員カードに記憶し、会員カードを端末に挿入した場合に、行った店舗数に応じて特典としての貯玉を遊技者に付与するようにしてもよい。
宣伝を見た遊技者が宣伝対象店舗に行ったとしても、その宣伝対象店舗ではサービスが受けられなくともよい。つまり、遊技場でのみ特典を行うようにしてもよい。
管理装置3に宣伝映像を編集する機能を設け、遊技者の獲得遊技媒体数(遊技者が所持している遊技価値の大きさ(獲得遊技媒体))、或いは収支(遊技者が遊技にて使用した遊技価値の大きさ(アウト)と遊技機が遊技者に付与した遊技価値の大きさ(セーフ)との差)に応じて宣伝対象店舗を自動的に変更するようにしてもよく、これらの獲得遊技媒体、アウト、セーフは遊技機側から出力される遊技信号により求めることができる。例えば、大きく勝っている遊技者には単価の高い店として焼肉屋の宣伝を放送し、負けている遊技者には単価の安い店としてうどん屋の宣伝を放送する。上記実施形態で説明したオプションの全台一斉クリック型宣伝、或いは会員待受クリック型宣伝で配信する場合は、収支に応じてアンケートする宣伝対象店舗を変更すればよいし、スクリーンセーバー及び宣伝専用チャンネルで配信する場合は、収支に応じて放送する宣伝対象店舗を変更すればよい。
【0035】
宣伝映像そのものが情報表示装置12に記憶されていなくともよい。つまり、情報表示装置12には宣伝を流すための実行プログラムのみが記憶されており、宣伝を配信する場合に、宣伝映像が記憶されたサーバにアクセスしてダウンロードすることにより宣伝を放送するようにしてもよい。
全台一斉クリック型宣伝の表示タイミングを任意に変更してもよいし、遊技場外の第3者機関と接続可能となっており、第3者期間により管理される管理装置から送信される実行情報を受信した場合に、表示タイミングとなったものとして、全台一斉クリック型宣伝を開始するようにしてもよい。この場合、表示タイミングが遊技場の意向とは独立して決定されるため、遊技情報を表示するよう遊技者が操作手段を操作している場合等に、遊技場がアンケートの表示を中止してしまうことを抑制できる。つまり、アンケートの表示頻度が極端に低下してしまうことを抑制できる。
【0036】
遊技場外にサーバを設け、そのサーバに宣伝対象店舗の店舗情報を記憶(店舗情報記憶手段)すると共に、そのサーバにより遊技場からみて所定の距離以内に含まれる宣伝対象店舗を店舗情報の中から選択(店舗情報選択手段)し、その選択した宣伝対象店舗の広告を実行するための情報を宣伝実行手段に送信(送信手段)することで、選択した宣伝対象店舗に関する宣伝を実行するようにしてもよい。
スクリーンセーバー型、専用チャンネル型、オプションの全台一斉クリック型宣伝、会員待受クリック型宣伝のうち、一部の宣伝を実行しないようにしてもよい。この場合、実施する宣伝のうち、何れかの宣伝にてアンケートを実施すればよい。つまり、アンケートの実施は、全台一斉クリック型宣伝、及び会員待受クリック型宣伝に限られるものではない。また、アンケートの内容は宣伝以外でもよい、例えば、遊技機や、遊技場に関するアンケートを実行してもよい。
【0037】
遊技者が情報表示装置12を操作している場合、宣伝の表示を中止、又は延期してもよい。
情報表示装置12にて表示する宣伝としては、遊技場の宣伝のみとしてもよい。
遊技者によるアンケートの回答が得られることなく所定時間が経過した場合、オプションの全台一斉クリック型宣伝、会員待受クリック型宣伝の表示を終了するようにしてもよい。
アンケート対象としては、商品や遊技機であってもよい。遊技機の場合、遊技場で導入した最新の遊技機のアンケートに回答してもらうことで最新機種の人気度を把握することが可能となる。
【0038】
遊技者が全台一斉クリック型宣伝のアンケートに回答した場合、或いは会員待受クリック型宣伝のメール開封した場合に、ポイントを付与するようにしてもよい。このポイントは貯めることができるもので、遊技者を特定する方法としては、会員カード、遊技者が携帯する携帯電話との通信、顔認証などを利用することで実施可能である。貯めたポイントのうち所定ポイントに対応してカードとして印字することが可能である。例えば3ポイント使用に対応したカードを印刷する場合は、ポイントから3ポイント減算すると共に、カードを3ポイントカードとして使用可能となる。この場合、サーバから携帯電話にアクセスし3ポイントのカード画像をダウンロードすることで3ポイントカードとして使用可能としてもよい。この3ポイントカードは宣伝対象店舗で使用できるもので、共通なカード(画面)として何れの店舗でも使用できる。
【0039】
全ての宣伝対象店舗に複数回行くこと、宣伝対象店舗に複数回行くこと、宣伝対象店舗と遊技場との往復を複数回行うこと等を条件とするスタンプラリーを複数回繰り返した場合に、スペシャル特典を付与するようにしてもよい。スペシャル特典としては、第3者機関から試供品を遊技者に提供するようにしてもよいが、第3者に限定する必要はない。この場合、遊技者は試供品を受けることで特典となるが、その試供品の感想を第3者機関に送り、第3者機関が試供品の感想がくる度に遊技場に歩合を払うことで遊技場にとっても特典となる。このようなシステムを管理会社が管理する場合は、管理会社に第3者機関から歩合が払い込まれるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0040】
図面中、1は遊技機、12は情報表示装置、13は表示部(質問表示手段)、14は操作ボタン(操作手段)である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技場に設置された遊技機毎に対応して設けられ、遊技情報を表示可能な情報表示装置において、
遊技者に対する質問を表示する質問表示手段と、
前記遊技情報を表示させるために遊技者が操作する操作手段と、を備え、
前記質問表示手段は、前記質問として、遊技者が前記操作手段にて回答操作を行うことで遊技者が回答可能な質問を、予め定められた表示タイミングとなった場合に表示すると共に、前記回答操作が実行されるまで前記質問の表示が終了することがないように、前記質問の表示を維持することを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
前記質問表示手段は、遊技者が前記回答操作を実行した場合、特別サービスを付与する、又は特別サービスが付与されることを報知するサービス表示を実行するものであり、前記質問の表示を開始してから予め定められた時間が経過するまでに遊技者が前記回答操作を実行した場合、前記予め定められた時間が経過してから前記回答操作を実行した場合に比べ、前記特別サービスが大きいことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記質問表示手段は、遊技場とは異なる一般店舗に関する質問を表示するものであり、遊技者が前記回答操作を実行した場合、当該遊技者が前記一般店舗に来店した際にその一般店舗にて特別サービスが付与されることを表示し、さらに、前記質問の表示を開始してから予め定められた時間が経過するまでに遊技者が前記回答操作を実行した場合、前記予め定められた時間が経過してから前記回答操作を実行した場合に比べ、前記特別サービスが大きいことを特徴する請求項1記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記質問表示手段は、遊技機における遊技履歴の情報を含む遊技情報を表示可能であり、前記質問を表示している場合、前記遊技情報を表示しない、又は前記遊技情報を遊技者が視認不能となる遊技情報表示抑制状態を設定することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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