説明

情報通信システム、サーバ、端末装置、更新指示送信装置、情報通信方法、及びプログラム

【課題】各端末装置のユーザが煩雑な設定を行うことなく、各端末装置に応じたコンテンツ情報の出力を実現することができる情報通信システムを提供する。
【解決手段】情報通信システムにおいて、サーバ1は、コンテンツ情報を出力するタイミングに関する情報である番組構成情報を、対応する端末装置2に送信する。端末装置2は、サーバ1から送信された番組構成情報を受信して蓄積し、その蓄積した番組構成情報で出力するタイミングが示されるコンテンツ情報を取得して蓄積し、その蓄積したコンテンツ情報を、番組構成情報の示すタイミングで出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバや端末装置の間で通信を行う情報通信システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、音声のコンテンツや、映像のコンテンツがラジオ放送やテレビ放送等のマスメディアを介して提供されていた。そのようなコンテンツの提供において、電子番組ガイド(EPG:Electric Program Guide)が活用されていた(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平1−307944号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、マスメディアによるコンテンツの提供では、近年の価値観の多様化に対応することができないという問題がある。一方、各個人がオーディオ機器や映像機器等を操作することによって、種々のコンテンツをどの順番で出力するかを設定することもできるが、その場合には、その設定をする個人に対して、煩雑な作業が強いられることとなる。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、各端末装置のユーザが煩雑な設定を行うことなく、各端末装置に応じたコンテンツ情報の出力を実現することができる情報通信システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明による情報通信システムは、サーバと、2以上の端末装置とを備えた情報通信システムであって、前記サーバは、コンテンツ情報を前記端末装置で出力するタイミングに関する情報である番組構成情報が、前記端末装置ごとに記憶される番組構成情報記憶部と、前記番組構成情報記憶部で記憶されている番組構成情報を、当該番組構成情報に対応する端末装置に送信する送信部と、を備え、前記端末装置は、前記サーバから送信された番組構成情報を受信する番組構成情報受信部と、前記番組構成情報受信部が受信した番組構成情報を蓄積する番組構成情報蓄積部と、前記番組構成情報蓄積部が蓄積した番組構成情報で出力するタイミングが示されるコンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得部と、前記コンテンツ情報取得部が取得したコンテンツ情報を蓄積するコンテンツ情報蓄積部と、前記コンテンツ情報蓄積部が蓄積したコンテンツ情報を、前記番組構成情報蓄積部が蓄積した番組構成情報の示すタイミングで出力するコンテンツ情報出力部と、を備えた、ものである。
【0006】
このような構成により、各端末装置に応じたコンテンツ情報の出力を実現することができる。したがって、従来のラジオ放送やテレビ放送のような画一的なコンテンツ情報の提供ではなく、個別的なコンテンツ情報の出力を実現可能である。したがって、端末装置の設置されている場所に適したコンテンツ情報の出力を、その端末装置ごとに行うことができうる。例えば、商店街の一方の端と、他方の端とに端末装置が設置されている場合に、各端末装置の設置されている付近の商店の宣伝のためのコンテンツ情報を、端末装置ごとに出力することができうる。一方、端末装置のユーザは、例えば、インターネット等からコンテンツ情報をダウンロードする作業等を個別に行う必要がなく、番組構成情報に応じて自動的にコンテンツ情報の取得が行われるため、端末装置のユーザに煩雑な作業が強いられることもない。
【0007】
また、本発明による情報処理システムでは、前記サーバは、前記番組構成情報記憶部で記憶されている番組構成情報を更新する指示である更新指示を受け付ける更新指示受付部と、前記更新指示受付部が受け付けた更新指示に応じて、前記番組構成情報記憶部で記憶されている番組構成情報を更新する更新部と、をさらに備えてもよい。
【0008】
このような構成により、更新指示によって、サーバで保持されている番組構成情報を変更することができる。この更新指示は、例えば、他の装置から送信されたものであってもよく、サーバのユーザ等が、入力デバイスを介して入力したものであってもよい。
【0009】
また、本発明による情報処理システムでは、前記更新指示を前記サーバに送信する更新指示送信装置をさらに備え、前記更新指示送信装置は、前記更新指示を受け付ける第2の更新指示受付部と、前記第2の更新指示受付部が受け付けた更新指示を前記サーバに送信する更新指示送信部と、を備えてもよい。
このような構成により、更新指示送信装置から、更新指示を送信することができ、その更新指示によって番組構成情報を変更することができる。
【0010】
また、本発明による情報処理システムでは、前記サーバは、コンテンツ情報が記憶されるコンテンツ情報記憶部と、コンテンツ情報を受け付け、当該受け付けたコンテンツ情報を前記コンテンツ情報記憶部に蓄積するコンテンツ情報受付部と、をさらに備え、前記送信部は、前記コンテンツ情報記憶部で記憶されているコンテンツ情報も送信してもよい。
【0011】
このような構成により、サーバから、コンテンツ情報を端末装置に送信することもできる。なお、サーバで記憶されるコンテンツ情報は、端末装置で出力されるコンテンツ情報の一部のものであってもよい。その場合には、端末装置は、サーバで記憶されていないコンテンツ情報を、他のソース(例えば、他のコンテンツサーバや、DVD等のソース)から取得することになる。
【0012】
また、本発明による情報処理システムでは、前記端末装置は、前記番組構成情報蓄積部が蓄積した番組構成情報で出力するタイミングが示されるコンテンツ情報を、前記コンテンツ情報蓄積部が蓄積したかどうか判断する判断部をさらに備え、前記コンテンツ情報取得部は、前記判断部が、前記コンテンツ情報蓄積部がまだ蓄積していないと判断したコンテンツ情報を取得してもよい。
【0013】
このような構成により、端末装置でまだ取得していないコンテンツ情報のみを取得することとなり、すでに取得しているコンテンツ情報を再度取得することを回避することができる。
【0014】
また、本発明による情報処理システムでは、前記コンテンツ情報出力部は、コンテンツ情報を、少なくとも音声出力または表示出力してもよい。
このような構成により、音声や、画像、映像等が出力されることにより、端末装置の付近にいる人たちは、そのコンテンツ情報を視聴することができる。
【0015】
また、本発明による情報処理システムでは、前記表示出力は、投影型の表示出力であってもよい。
このような構成により、画像、映像等を投影表示することができる。この場合には、投影する機器(例えば、液晶プロジェクタ等)を、人々の手の届かないところ(例えば、高いところなど)に設置することもでき、いたずら防止等の観点から、好適な表示出力である。
【0016】
また、本発明による情報処理システムでは、前記番組構成情報は、コンテンツ情報を出力する優先度を示す情報である優先度情報を含んでおり、前記コンテンツ情報出力部は、高い優先度を示す優先度情報に対応するコンテンツ情報を優先的に出力してもよい。
【0017】
このような構成により、優先度に応じたコンテンツ情報の出力を行うことができ、例えば、課金する金額に応じて優先度を設定することにより、より多く課金されているコンテンツ情報が、より優先的に出力されるようにすることができうる。
【0018】
また、本発明による情報処理システムでは、前記コンテンツ情報は、緊急の通知を示すコンテンツ情報を含んでおり、前記緊急の通知を示すコンテンツ情報に対応する優先度情報の示す優先度は、最上位であってもよい。
【0019】
このような構成により、緊急の通知を示すコンテンツ情報を、最優先で出力することができるようになる。例えば、迷子の問い合わせや、不審者に関する注意喚起等の緊急度の高い情報を含むコンテンツ情報を、他のコンテンツ情報に優先して出力することができる。このようにすることで、例えば、地域の安全等を向上させることができうる。
【0020】
また、本発明による情報処理システムでは、前記端末装置は、ユーザからの入力を受け付ける入力受付部と、前記入力受付部が受け付けた入力に応じて、所定の処理を実行する処理実行部と、をさらに備え、前記入力受付部が、前記処理実行部に対する入力を受け付けた場合には、前記コンテンツ出力部によるコンテンツ情報の出力に代えて、前記処理実行部による処理を実行してもよい。
【0021】
このような構成により、コンテンツ情報の出力以外にも、端末装置を利用することができ、端末装置の利用価値を向上させることができうる。処理実行部は、例えば、ユーザの属性と電子メールアドレスとを対応付けて有する情報であるユーザ情報と、送信先の属性とメッセージとを対応付けて有する情報であるメッセージ情報とを記録媒体において保持しており、入力受付部が送信先の属性を示す入力を受け付けた場合に、その送信先の属性に対応するメッセージを含む電子メールを作成し、その電子メールを、その入力された送信先の属性に対応する電子メールアドレスに送信してもよい。このようにすることで、例えば、いわゆる攻めの営業を行うことができうる。
【発明の効果】
【0022】
本発明による情報通信システム等によれば、各端末装置のユーザが煩雑な設定を行うことなく、各端末装置に応じたコンテンツ情報の出力を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明による情報通信システムについて、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
【0024】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による情報通信システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態による情報通信システムの構成を示すブロック図である。図1において、本実施の形態による情報通信システムは、サーバ1と、複数の端末装置2と、更新指示送信装置3と、コンテンツサーバ4とを備える。なお、サーバ1、端末装置2、更新指示送信装置3、コンテンツサーバ4は、それぞれ有線または無線の通信回線を介して接続されている。通信回線は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網等である。また、図1において、情報通信システムが更新指示送信装置3と、コンテンツサーバ4とを1個ずつ有する場合について示しているが、情報通信システムは、2以上の更新指示送信装置3を有してもよく、2以上のコンテンツサーバ4を有してもよい。
【0025】
図2は、本実施の形態によるサーバ1の構成を示すブロック図である。図2で示されるように、本実施の形態によるサーバ1は、番組構成情報記憶部11と、送信部12と、更新指示受付部13と、更新部14と、コンテンツ情報受付部15と、コンテンツ情報記憶部16とを備える。
【0026】
番組構成情報記憶部11では、番組構成情報が端末装置2ごとに記憶される。ここで、番組構成情報とは、コンテンツ情報を端末装置2で出力するタイミングに関する情報である。コンテンツ情報とは、例えば、音声情報を含んでもよく、映像情報を含んでもよく、その両者を含んでもよい。また、コンテンツ情報は、例えば、画像情報であってもよく、テキスト情報であってもよく、ウェブサイトの情報であってもよく、広告宣伝のためのメッセージ(いわゆる、CM)であってもよい。番組構成情報は、コンテンツ情報の出力タイミングを知ることができる情報であれば、その内容を問わない。番組構成情報は、例えば、電子番組ガイドと同じように、各コンテンツが出力される時刻を示す情報であってもよく、各コンテンツが出力される頻度(例えば、1時間に1回、2時間に1回、1日に1回など)を示す情報であってもよく、あるいは、その他の情報であってもよい。また、番組構成情報には、番組構成情報で出力するタイミングが示されるコンテンツ情報を取得するための情報であるコンテンツ取得情報が含まれてもよい。コンテンツ取得情報は、例えば、コンテンツ情報にアクセスするためのURL等のアドレスであってもよく、コンテンツ情報が記憶されている記録媒体(例えば、DVD−RROMやCD−ROM等)を示す情報であってもよく、コンテンツ情報が放送される日時やチャンネルを示す情報であってもよく、端末装置2が有する記録媒体であって、コンテンツ情報が記憶されている記録媒体(例えば、ハードディスクドライブや、半導体メモリ等)におけるコンテンツ情報の格納場所を示す情報であってもよく、あるいは、その他の情報であってもよい。また、番組構成情報は、コンテンツ情報を出力する優先度を示す情報である優先度情報を含んでいてもよい。例えば、緊急の通知を示すコンテンツ情報を優先的に出力させたい場合には、そのコンテンツ情報に対応する優先度情報の示す優先度を高く設定すればよいことになる。緊急の通知を示すコンテンツ情報とは、例えば、子供が迷子になったことを通知するための情報や、不審者がいることを通知するための情報等である。また、番組構成情報が端末装置2ごとに記憶されるとは、番組構成情報と、端末装置2とが一対一に対応していることを意味してもよく、一の番組構成情報が、複数の端末装置2に対応していることを意味してもよい。
【0027】
番組構成情報記憶部11は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。番組構成情報記憶部11での記憶は、外部のストレージデバイス等から読み出した番組構成情報のRAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。本実施の形態では、後者の場合について説明する。また、本実施の形態では、後述する更新部14によって番組構成情報が更新されるものとする。
【0028】
送信部12は、番組構成情報記憶部11で記憶されている番組構成情報を、その番組構成情報に対応する端末装置2に送信する。送信部12が番組構成情報を送信するタイミングは問わない。送信部12は、例えば、定期的に番組構成情報を送信してもよく、所定のイベントが発生した場合に、番組構成情報を送信してもよく、その他のタイミングで番組構成情報を送信してもよい。所定のイベントとは、例えば、端末装置2から番組構成情報を送信する旨の指示が送信されたことであってもよく、緊急の通知を示すコンテンツ情報の出力タイミングに関する番組構成情報が新たに番組構成情報記憶部11で記憶されるようになったことであってもよく、その他のイベントであってもよい。送信部12は、例えば、電子メールにより番組構成情報を送信してもよく、FTP(File Transfer Protocol)により番組構成情報を送信してもよく、その他のIP(Internet Protocol)通信により番組構成情報を送信してもよい。また、送信部12が端末装置2に番組構成情報を送信するとは、結果として番組構成情報が端末装置2で受信されるようになればよいという意味であり、例えば、電子メールやサーバリレーにより番組構成情報を送信する場合には、実際の番組構成情報の送信先は、メールサーバや、リレーサーバ等であってもよい。
【0029】
また、送信部12は、後述するコンテンツ情報記憶部16で記憶されているコンテンツ情報も送信してもよい。そのコンテンツ情報の送信は、番組構成情報の送信と一緒でもよく、別々でもよい。後者の場合には、サーバ1が後述するコンテンツサーバ4と同様の機能を有することになる。ここで、コンテンツ情報と、番組構成情報とを一緒に送信するとは、厳密な意味において、同時に送信することを意味しなくてもよい。例えば、まず番組構成情報を送信し、次に、その番組構成情報で出力タイミングが示されるコンテンツ情報を送信してもよい。
【0030】
なお、送信部12は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、送信部12は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0031】
更新指示受付部13は、更新指示を受け付ける。ここで、更新指示とは、番組構成情報記憶部11で記憶されている番組構成情報を更新する指示である。番組構成情報の更新とは、番組構成情報記憶部11で記憶されている番組構成情報の一部を変更することであってもよく、番組構成情報を新規に番組構成情報記憶部11に蓄積することであってもよく、番組構成情報記憶部11で記憶されている番組構成情報を削除することであってもよい。
【0032】
ここで、この受け付けは、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報の受け付けでもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)から読み出された情報の受け付けでもよい。なお、更新指示受付部13は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、更新指示受付部13は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0033】
更新部14は、更新指示受付部13が受け付けた更新指示に応じて、番組構成情報記憶部11で記憶されている番組構成情報を更新する。例えば、更新指示によって、ある番組構成情報によって出力タイミングが示されるコンテンツ情報を変更する旨が示される場合には、更新部14は、その更新指示に従って、そのコンテンツ情報を変更する。
【0034】
コンテンツ情報受付部15は、コンテンツ情報を受け付ける。そして、その受け付けたコンテンツ情報を、コンテンツ情報記憶部16に蓄積する。ここで、この受け付けは、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報の受け付けでもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)から読み出された情報の受け付けでもよい。なお、コンテンツ情報受付部15は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、コンテンツ情報受付部15は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0035】
コンテンツ情報記憶部16では、コンテンツ情報が記憶される。このコンテンツ情報は、コンテンツ情報受付部15が受け付けて蓄積したものである。コンテンツ情報記憶部16は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。コンテンツ情報記憶部16での記憶は、外部のストレージデバイス等から読み出した実績データのRAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。
【0036】
なお、番組構成情報記憶部11と、コンテンツ情報記憶部16とは、同一の記録媒体によって実現されてもよく、別々の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、番組構成情報を記憶している領域が番組構成情報記憶部11となり、コンテンツ情報を記憶している領域がコンテンツ情報記憶部16となる。
【0037】
図3は、本実施の形態による端末装置2の構成を示すブロック図である。図3において、本実施の形態による端末装置2は、番組構成情報受信部21と、番組構成情報蓄積部22と、判断部23と、コンテンツ情報取得部24と、コンテンツ情報蓄積部25と、コンテンツ情報出力部26と、入力受付部27と、処理実行部28とを備える。
【0038】
番組構成情報受信部21は、サーバ1から送信された番組構成情報を受信する。なお、番組構成情報受信部21が受信する番組構成情報と、サーバ1の番組構成情報記憶部11で記憶されている番組構成情報とは、厳密に同一のものであってもよく、そうではなくてもよい。後者の場合としては、サーバ1の番組構成情報記憶部11で記憶されている番組構成情報には、管理のために必要な情報が含まれており、番組構成情報受信部21が受信する番組構成情報には、そのような情報が含まれていない場合であってもよい。また、番組構成情報受信部21は、受信を行うための受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、番組構成情報受信部21は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0039】
番組構成情報蓄積部22は、番組構成情報受信部21が受信した番組構成情報を所定の記録媒体に蓄積する。この記録媒体は、例えば、半導体メモリや、光ディスク、磁気ディスク等であり、番組構成情報蓄積部22が有していてもよく、あるいは番組構成情報蓄積部22の外部に存在してもよい。また、この記録媒体は、番組構成情報を一時的に記憶するものであってもよく、そうでなくてもよい。
【0040】
判断部23は、番組構成情報受信部21が受信し、番組構成情報蓄積部22が蓄積した番組構成情報で出力するタイミングが示されるコンテンツ情報を、後述するコンテンツ情報蓄積部25がすでに蓄積したかどうか判断する。この判断部23による判断によって、番組構成情報受信部21が受信した番組構成情報で出力するタイミングが示されるコンテンツ情報を、後述するコンテンツ情報取得部24が取得しなければならないかどうかがわかることになる。すでに蓄積されているのであれば、取得する必要はなく、まだ蓄積されていないのであれば、取得する必要がある。
【0041】
コンテンツ情報取得部24は、番組構成情報受信部21が受信し、番組構成情報蓄積部22が蓄積した番組構成情報で出力するタイミングが示されるコンテンツ情報を取得する。なお、コンテンツ情報取得部24は、判断部23が、コンテンツ情報蓄積部25がまだ蓄積していないと判断したコンテンツ情報を取得する。このようにすることによって、コンテンツ情報取得部24がまだ取得していないコンテンツ情報のみを取得することができ、すでに取得したコンテンツ情報を再度取得することを回避することができる。
【0042】
コンテンツ情報取得部24は、例えば、通信回線等を介してコンテンツ情報を取得してもよく、記録媒体からコンテンツ情報を取得してもよく、放送されたコンテンツ情報を受信してもよい。また、コンテンツ情報取得部24は、通信を行うための通信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)や、情報を入力する入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)等を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、コンテンツ情報取得部24は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは通信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0043】
コンテンツ情報蓄積部25は、コンテンツ情報取得部24が取得したコンテンツ情報を所定の記録媒体に蓄積する。この記録媒体は、例えば、半導体メモリや、光ディスク、磁気ディスク等であり、コンテンツ情報蓄積部25が有していてもよく、あるいはコンテンツ情報蓄積部25の外部に存在してもよい。また、この記録媒体は、コンテンツ情報を一時的に記憶するものであってもよく、そうでなくてもよい。
【0044】
コンテンツ情報出力部26は、コンテンツ情報蓄積部25が蓄積したコンテンツ情報を、番組構成情報蓄積部22が蓄積した番組構成情報の示すタイミングで出力する。コンテンツ情報出力部26は、コンテンツ情報を、少なくとも音声出力または表示出力する。音声出力とは、例えば、スピーカなどによる音声の出力である。表示出力とは、例えば、CRTや液晶ディスプレイ、プロジェクタなどの表示デバイスへの表示である。表示出力は、投影型の表示出力であってもよい。投影型の表示出力は、例えば、液晶プロジェクタやCRTプロジェクタ等による表示出力であってもよく、ホログラムの表示出力であってもよい。コンテンツ情報出力部26は、コンテンツ情報の音声出力と表示出力との両方を行ってもよい。コンテンツ情報出力部26が音声出力と表示出力とを行う場合には、例えば、映画やテレビ番組のような映像音声の出力であってもよく、音楽等を音声出力し、その音楽等に関する情報、例えば、アーティスト名や曲名等を表示出力してもよく、画像を表示出力し、その画像に関する情報、例えば、画像の説明等を音声出力してもよい。
【0045】
なお、コンテンツ情報出力部26は、高い優先度を示す優先度情報に対応するコンテンツ情報を優先的に出力してもよい。このようにすることで、優先度の順にコンテンツ情報を出力することができる。したがって、あるコンテンツ情報に緊急の通知を示すコンテンツ情報が含まれており、そのコンテンツ情報に対応する優先度情報の示す優先度が最上位に設定されている場合には、その緊急の通知を示すコンテンツ情報が優先的に出力されることになる。
【0046】
また、コンテンツ情報出力部26は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスやスピーカなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、コンテンツ情報出力部26は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0047】
入力受付部27は、ユーザからの入力を受け付ける。ここで、この受け付けは、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報の受け付けでもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信でもよい。なお、入力受付部27は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、入力受付部27は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
処理実行部28は、入力受付部27が受け付けた入力に応じて、所定の処理を実行する。この所定の処理については後述する。
【0048】
なお、入力受付部27が、処理実行部28に対する入力を受け付けた場合には、コンテンツ情報出力部26によるコンテンツ情報の出力に代えて、処理実行部28による処理を実行してもよく、あるいは、両者を並行して実行してもよい。
【0049】
また、番組構成情報蓄積部22が番組構成情報を蓄積する記録媒体と、コンテンツ情報蓄積部25がコンテンツ情報を蓄積する記録媒体とは、同一のものであってもよく、あるいは、別々のものであってもよい。
【0050】
図4は、本実施の形態による更新指示送信装置3の構成を示すブロック図である。図4において、本実施の形態による更新指示送信装置3は、更新指示受付部31と、更新指示送信部32と、コンテンツ情報受付部33と、コンテンツ情報送信部34とを備える。
【0051】
更新指示受付部31は、更新指示を受け付ける。ここで、この受け付けは、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報の受け付けでもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)から読み出された情報の受け付けでもよい。なお、更新指示受付部31は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、更新指示受付部31は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0052】
更新指示送信部32は、更新指示受付部31が受け付けた更新指示をサーバ1に送信する。更新指示送信部32は、例えば、電子メールにより更新指示を送信してもよく、FTPにより更新指示を送信してもよく、その他のIP通信により更新指示を送信してもよい。また、更新指示送信部32がサーバ1に更新指示を送信するとは、結果として更新指示がサーバ1で受信されるようになればよいという意味であり、例えば、電子メールやサーバリレーにより更新指示を送信する場合には、実際の更新指示の送信先は、メールサーバや、リレーサーバ等であってもよい。
【0053】
なお、更新指示送信部32は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、更新指示送信部32は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0054】
コンテンツサーバ4は、端末装置2のコンテンツ情報取得部24がコンテンツ情報を取得するためのサーバであり、例えば、ウェブサーバや、FTPサーバ等である。そのようなコンテンツサーバ4については、すでに一般的に知られているため、詳細な説明を省略する。コンテンツサーバ4は、例えば、コンテンツ情報の送信要求を受信し、その送信要求で要求されているコンテンツ情報を、送信要求の送信元である端末装置2に送信することによって、端末装置2にコンテンツ情報を提供する。
【0055】
次に、本実施の形態による情報通信システムを構成する各装置の動作について、フローチャートを用いて説明する。
図5は、本実施の形態によるサーバ1の動作を示すフローチャートである。
【0056】
(ステップS101)コンテンツ情報受付部15は、コンテンツ情報を受け付けたかどうか判断する。そして、コンテンツ情報を受け付けた場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、ステップS103に進む。
(ステップS102)コンテンツ情報受付部15は、受け付けたコンテンツ情報をコンテンツ情報記憶部16に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
【0057】
(ステップS103)更新指示受付部13は、更新指示を受け付けたかどうか判断する。そして、更新指示を受け付けた場合には、ステップS104に進み、そうでない場合には、ステップS105に進む。
【0058】
(ステップS104)更新部14は、更新指示受付部13が受け付けた更新指示に応じて、番組構成情報記憶部11で記憶されている番組構成情報を更新する。そして、ステップS101に戻る。
【0059】
(ステップS105)送信部12は、番組構成情報を送信するタイミングであるかどうか判断する。そして、番組構成情報を送信するタイミングである場合には、ステップS106に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
(ステップS106)送信部12は、番組構成情報記憶部11から番組構成情報を読み出し、その番組構成情報を対応する端末装置2に送信する。
【0060】
(ステップS107)送信部12は、コンテンツ情報も送信するかどうか判断する。例えば、ステップS106で送信した番組構成情報で出力タイミングが示されるコンテンツ情報が、コンテンツ情報記憶部16で記憶されている場合には、コンテンツ情報も送信すると判断してもよい。そして、コンテンツ情報を送信する場合には、ステップS108に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
【0061】
(ステップS108)送信部12は、コンテンツ情報を端末装置2に送信する。コンテンツ情報の送信先の端末装置2は、ステップS106で番組構成情報を送信した端末装置2と同じである。そして、ステップS101に戻る。
【0062】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。また、図2のフローチャートにおいて、複数の端末装置2に番組構成情報を送信する場合には、その端末装置2の個数分だけ、ステップS106からステップS108の処理を繰り返して実行してもよい。
【0063】
また、図5のフローチャートでは、コンテンツ情報と、番組構成情報とを一緒に送信する場合について示しているが、それらの情報を別々に送信してもよい。その場合には、コンテンツ情報の送信要求を受信した場合に、コンテンツ情報を送信する処理を実行するようにしてもよい。
【0064】
図6は、本実施の形態による端末装置2の動作を示すフローチャートである。
(ステップS201)番組構成情報受信部21は、番組構成情報を受信したかどうか判断する。そして、番組構成情報を受信した場合には、ステップS202に進み、そうでない場合には、ステップS203に進む。
(ステップS202)番組構成情報蓄積部22は、番組構成情報受信部21が受信した番組構成情報を蓄積する。そして、ステップS201に戻る。
【0065】
(ステップS203)コンテンツ情報取得部24は、番組構成情報受信部21が受信し、番組構成情報蓄積部22が蓄積した番組構成情報を参照することによって、コンテンツ情報を取得するタイミングであるかどうか判断する。例えば、コンテンツ情報を出力するタイミングの所定時間前(例えば、5分前など)になった時点で、コンテンツ情報取得部24は、コンテンツ情報を取得するタイミングであると判断してもよく、コンテンツ情報取得部24は、番組構成情報が蓄積された時点でコンテンツ情報を取得するタイミングであると判断してもよく、あるいは、コンテンツ情報が放送される場合には、コンテンツ情報取得部24は、番組構成情報におけるコンテンツ取得情報が示す放送日時が到来した時点でコンテンツ情報を取得するタイミングであると判断してもよい。なお、コンテンツ情報を出力するタイミングの所定時間前の時点で、コンテンツ情報を取得するタイミングであると判断する場合には、取得する経路に応じて、その所定時間が変更されてもよい。例えば、DVD等の記録媒体からコンテンツ情報を取得する場合には、コンテンツ情報を出力するタイミングの1分前に、コンテンツ情報を取得するタイミングであると判断し、通信回線を介してコンテンツ情報を取得する場合には、コンテンツ情報を出力するタイミングの10分前に、コンテンツ情報を取得するタイミングであると判断してもよい。また、この判断等を行うために、コンテンツ情報取得部24は、時計等の示す現在の時刻を参照可能に構成されていてもよい。コンテンツ情報を取得するタイミングである場合には、ステップS204に進み、そうでない場合には、ステップS207に進む。
【0066】
(ステップS204)判断部23は、ステップS203において取得するタイミングであると判断されたコンテンツ情報が、すでにコンテンツ情報蓄積部25によって蓄積されているかどうか判断する。そして、コンテンツ情報蓄積部25によって蓄積されている場合には、コンテンツ情報の取得が不要であるため、ステップS201に戻り、コンテンツ情報蓄積部25によって蓄積されていない場合には、コンテンツ情報の取得が必要であるため、ステップS205に進む。
【0067】
(ステップS205)コンテンツ情報取得部24は、ステップS203において取得するタイミングであると判断されたコンテンツ情報を取得する。
(ステップS206)コンテンツ情報蓄積部25は、コンテンツ情報取得部24が取得したコンテンツ情報を蓄積する。そして、ステップS201に戻る。
【0068】
(ステップS207)コンテンツ情報出力部26は、番組構成情報受信部21が受信し、番組構成情報蓄積部22が蓄積した番組構成情報を参照することによって、コンテンツ情報の出力を開始するタイミングであるかどうか判断する。そして、コンテンツ情報の出力を開始するタイミングである場合には、ステップS208に進み、そうでない場合には、ステップS209に進む。
【0069】
(ステップS208)コンテンツ情報出力部26は、コンテンツ情報蓄積部25がコンテンツ情報を蓄積した所定の記録媒体からコンテンツ情報を読み出し、そのコンテンツ情報の出力を開始する。そして、ステップS201に戻る。なお、このステップS208で出力が開始されたコンテンツ情報は、そのコンテンツ情報がすべて出力されてしまうことによって終了するか、あるいは、後述するステップS212の処理によってコンテンツ情報の出力が停止されることによって終了するまでは、継続して出力されるものとする。
【0070】
(ステップS209)入力受付部27は、ユーザからの入力を受け付けたかどうか判断する。そして、入力を受け付けた場合には、ステップS210に進み、そうでない場合には、ステップS201に戻る。
【0071】
(ステップS210)入力受付部27は、ユーザからの入力が処理実行部28での処理に関する入力であるかどうか判断する。そして、処理実行部28での処理に関する入力である場合には、その入力内容を処理実行部28に渡してステップS211に進み、そうでない場合には、その入力内容を該当する構成要素に渡してステップS214に進む。
【0072】
(ステップS211)コンテンツ情報出力部26は、コンテンツ情報を出力中であるかどうか判断する。そして、コンテンツ情報を出力中である場合には、ステップS212に進み、そうでない場合には、ステップS213に進む。
【0073】
(ステップS212)コンテンツ情報出力部26は、コンテンツ情報の出力を中止する。
(ステップS213)処理実行部28は、入力受付部27が受け付けた入力に対応する処理を実行する。そして、ステップS201に戻る。
【0074】
(ステップS214)入力受付部27が受け付けた入力に該当する構成要素は、その入力に対応する処理を実行する。そして、ステップS201に戻る。この処理は、例えば、音声出力のボリューム調整や、表示出力の画質調整等であってもよい。
【0075】
なお、図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。また、図6のフローチャートにおいて、コンテンツ情報が取得され(ステップS205)、蓄積されて(ステップS206)から、コンテンツ情報の出力が行われる(ステップS208)場合について説明したが、コンテンツ情報の取得、蓄積、出力が並行して行われてもよい。コンテンツ情報がサーバ1や、コンテンツサーバ4等からストリーミング配信される場合には、このような形式で、コンテンツ情報の取得、蓄積、出力が行われることになる。
【0076】
また、サーバ1からの番組構成情報の送信が、端末装置2からの送信要求に応じてなされる場合には、端末装置2は、番組構成情報の受信の処理(ステップS201)の前に、その送信要求をサーバ1に送信してもよい。
【0077】
図7は、本実施の形態による更新指示送信装置3の動作を示すフローチャートである。
(ステップS301)更新指示受付部13は、更新指示を受け付けたかどうか判断する。そして、更新指示を受け付けた場合には、ステップS302に進み、そうでない場合には、ステップS303に進む。
【0078】
(ステップS302)更新指示送信部32は、更新指示をサーバ1に送信する。そして、ステップS301に戻る。
(ステップS303)コンテンツ情報受付部33は、コンテンツ情報を受け付けたかどうか判断する。そして、コンテンツ情報を受け付けた場合には、ステップS304に進み、そうでない場合には、ステップS301に戻る。
【0079】
(ステップS304)コンテンツ情報送信部34は、コンテンツ情報受付部33が受け付けたコンテンツ情報をサーバ1に送信する。そして、ステップS301に戻る。
なお、図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0080】
次に、本実施の形態による情報通信システムの動作について、具体例を用いて説明する。この具体例において、端末装置2は、例えば、店の前や、商店街、駅の構内、バスの停留所等に設置されているものとする。
【0081】
この具体例において、サーバ1の番組構成情報記憶部11では、図8で示されるように、端末装置識別情報と、番組構成情報と、最終更新日時とが対応付けられて記憶されているものとする。端末装置識別情報は、端末装置2を識別する情報であり、例えば、端末装置2の製造番号であってもよく、端末装置2のアドレス(例えば、IPアドレスや、MACアドレスなど)であってもよく、端末装置2に対応する電話番号であってもよく、端末装置2を有するユーザのIDであってもよく、端末装置2を識別できる情報であればその他の情報であってもよい。最終更新日時は、更新部14が最後に更新した日時を示す情報である。図8の1番目のレコードでは、端末装置識別情報「T001」と、番組構成情報「P001」と、最終更新日時「2006年10月30日12時0分」とが対応付けられている。したがって、番組構成情報「P001」は、端末装置識別情報「T001」で識別される端末装置2に対応するものであり、その番組構成情報「P001」が最後に更新されたのは、「2006年10月30日12時0分」であることがわかる。
【0082】
図9は、番組構成情報「P001」の一例を示す図である。図9で示される番組構成情報「P001」において、出力時刻と、コンテンツ識別情報と、コンテンツ取得情報と、送信済フラグとが対応付けられている。出力時刻は、コンテンツ情報の出力を開始する時刻を示す。コンテンツ識別情報は、コンテンツ情報を識別する情報であり、ここでは、コンテンツ情報のファイル名が採用されているが、その他の情報であってもよい。例えば、コンテンツ識別情報は、コンテンツ情報の格納されている場所を示す情報であるURLなどであってもよい。コンテンツ取得情報は、コンテンツ情報を取得するための情報であり、URLや、記録媒体を識別する情報が示されている。送信済フラグは、コンテンツ情報をサーバ1から端末装置2に送信したかどうかを示す情報である。送信済フラグが「1」である場合には、すでに送信したことを示し、送信済フラグが「0」である場合には、まだ送信していないことを示す。なお、コンテンツ情報をサーバ1が有していない場合には、サーバ1がコンテンツ情報を送信することができないため、送信済フラグは「0」から変わることはない。図9の1番目のレコードでは、出力時刻「2006年10月30日15時0分」と、コンテンツ識別情報「aaaa.mp3」と、コンテンツ取得情報「http://www...aaaa.mp3」と、送信済フラグ「0」とが対応付けられている。したがって、コンテンツ識別情報「aaaa.mp3」で識別されるコンテンツ情報は、出力時刻「2006年10月30日15時0分」に出力されることが示される。また、そのコンテンツ情報は、URL「http://www...aaaa.mp3」にアクセスすることによって取得することができることも示される。さらに、そのコンテンツ情報がサーバ1から端末装置2に送信されていないことも示される。
【0083】
図10は、コンテンツ情報記憶部16で記憶されているコンテンツ情報を識別するコンテンツ識別情報を示す図である。図10で示されるように、番組構成情報に含まれるすべてのコンテンツ識別情報で識別されるコンテンツ情報が記憶されるのではなく、一部のコンテンツ情報が記憶されることになる。
【0084】
また、サーバ1において、図11で示されるように、端末装置識別情報と、IPアドレスとを対応付けて有する情報も図示しない記録媒体において保持されているものとする。この情報を参照することにより、送信部12は、所望の端末装置識別情報で識別される端末装置2に、情報を送信することができる。
【0085】
端末装置2は、定期的に(例えば、1時間ごとに)、番組構成情報を送信する旨の要求をサーバ1に送信するものとする。ここでは、端末装置識別情報「T001」で識別される端末装置2(以下、「端末装置T001」と呼ぶこともある)からの要求には、端末装置2の端末装置識別情報「T001」と、端末装置2の番組構成情報蓄積部22が最後に蓄積した番組構成情報に対応する最終更新日時「2006年10月30日8時0分」が含まれているものとする。この要求の送信は、番組構成情報受信部21が行ってもよく、その他の構成要素が行ってもよい。
【0086】
サーバ1は、端末装置2から送信された番組構成情報を送信する旨の要求を受信する。すると、サーバ1の送信部12は、図8で示される情報を用いて、その要求に含まれる端末装置識別情報「T001」に対応する最終更新日時「2006年10月30日12時0分」を取得し、その最終更新日時と、端末装置T001から送信された最終更新日時「2006年10月30日8時0分」とを比較する。その比較の結果、番組構成情報記憶部11で記憶されている番組構成情報の方が新しいため、送信部12は、番組構成情報を送信すると判断する(ステップS105)。そして、送信部12は、番組構成情報記憶部11から、端末装置T001に対応する番組構成情報「P001」と、最終更新日時「2006年10月30日12時0分」とを取得し、それらを図11で示されるテーブルにおいて、端末装置識別情報「T001」に対応付けられているIPアドレス「192.168.0.11」に送信する(ステップS106)。なお、送信部12は、番組構成情報のうち、送信済フラグについては、送信しないものとする。端末装置2において必要のない情報だからである。
【0087】
その後、送信部12は、送信した番組構成情報「P001」において、送信済フラグ「0」に対応しているコンテンツ識別情報で識別されるコンテンツ情報のうち、コンテンツ情報記憶部16で記憶されているものが存在するかどうか判断する。この場合は、存在しなかったとする。すると、送信部12は、コンテンツ情報を送信しないと判断し(ステップS107)、コンテンツ情報の送信は行われない。
【0088】
サーバ1から送信された番組構成情報「P001」は、端末装置T001の番組構成情報受信部21で受信され(ステップS201)、番組構成情報蓄積部22によって蓄積される(ステップS202)。図12は、そのようにして蓄積された番組構成情報の一例を示す図である。図12で示されるように、番組構成情報蓄積部22が蓄積した番組構成情報には、送信済フラグは含まれていない。送信済フラグが含まれていない以外は、サーバ1の番組構成情報記憶部11で記憶されている番組構成情報と同じである。なお、図12で示される番組構成情報では、コンテンツ取得情報として、「DVD001」が設定されている。したがって、端末装置T001のユーザは、DVD001で識別されるDVDのディスクをあらかじめ端末装置T001にセットしておくものとする。
【0089】
端末装置2では、コンテンツ情報の出力時刻の5分前に、取得の判断を行うタイミングであると判断するように設定されていたとする。ここで、2006年10月30日15時の5分前になったとすると、判断部23は、図12で示される番組構成情報を参照し、コンテンツ識別情報「aaaa.mp3」で識別されるコンテンツ情報の取得判断のタイミングであると判断する(ステップS203)。
【0090】
そして、判断部23は、コンテンツ識別情報「aaaa.mp3」で識別されるコンテンツ情報を、すでにコンテンツ情報蓄積部25が蓄積したかどうか判断する(ステップS204)。この場合には、まだ蓄積されていないとすると、判断部23は、コンテンツ識別情報「aaaa.mp3」で識別されるコンテンツ情報を取得する必要がある旨と、そのコンテンツ識別情報に対応するコンテンツ取得情報とをコンテンツ情報取得部24に渡す。すると、コンテンツ情報取得部24は、受け取ったコンテンツ取得情報の示すURLの示すコンテンツサーバ4にアクセスし、コンテンツ情報を取得する(ステップS205)。そのコンテンツ情報は、コンテンツ情報蓄積部25によって、所定の記録媒体に蓄積される(ステップS206)。このように、端末装置2では、番組構成情報の各レコードを、コンテンツ情報の取得のための命令のように実行することによって、コンテンツ情報の取得が行われることになる。
【0091】
2006年10月30日15時0分になると、コンテンツ情報出力部26は、番組構成情報蓄積部22が蓄積した図12で示される番組構成情報を参照し、コンテンツ識別情報「aaaa.mp3」で識別されるコンテンツ情報を出力するタイミングであると判断する(ステップS207)。そして、コンテンツ情報出力部26は、そのコンテンツ情報を読み出して、そのコンテンツ情報の出力を開始する(ステップS208)。その結果、端末装置T001から、コンテンツ識別情報「aaaa.mp3」で識別されるコンテンツ情報の音声が出力されることになる。このようにして、図12で示される番組構成情報の順番で、コンテンツ情報の出力が順次行われることになる。
【0092】
次に、更新指示送信装置3がコンテンツ情報と更新指示とをサーバ1に送信する処理について説明する。この具体例では、更新指示送信装置3が携帯電話である場合について説明するが、更新指示送信装置3が携帯電話以外の装置であってもよいことは言うまでもない。
【0093】
まず、ユーザが更新指示送信装置3において、コンテンツ情報をサーバ1に登録するソフトウェアを実行する。すると、図13で示されるように、コンテンツ登録の画面が表示される。そして、その表示において、ユーザがコンテンツ情報のID(コンテンツ識別情報)と、パスワードとを入力し、ボタン「OK」を選択すると、図14で示される画面が表示され、音声の入力が促される。この表示にしたがって、ユーザが「夕方6時よりセールを実施します。先着10名にはさらに……」というセールストークを入力したとする。すると、そのコンテンツ情報(音声情報)は、コンテンツ情報受付部33で受け付けられる(ステップS303)。そして、コンテンツ情報のIDや、パスワード、ユーザの入力したコンテンツ情報がサーバ1に送信される(ステップS304)。
【0094】
更新指示送信装置3から送信されたコンテンツ情報等は、コンテンツ情報受付部15で受け付けられる(ステップS101)。そして、パスワードによる認証が行われ、正当であると認証されると、コンテンツ情報受付部15は、受け付けたコンテンツ情報を、ファイル名を「kkkk.mp3」としてコンテンツ情報記憶部16に蓄積する(ステップS102)。なお、この蓄積において、更新指示送信装置3から送信されたコンテンツ情報がmp3形式のファイルでない場合には、コンテンツ情報をmp3ファイルに変換する処理を、コンテンツ情報受付部15、あるいは、他の構成要素が実行し、その変換後のコンテンツ情報がコンテンツ情報記憶部16に蓄積されてもよい。
【0095】
その後、更新指示送信装置3では、図15で示されるように、登録したコンテンツ情報を出力する端末装置2の端末ID(端末装置識別情報)と、そのコンテンツ情報の出力開始時刻とを入力する画面が表示される。この表示において、ユーザが端末IDと出力開始時刻とを入力すると、それらの情報は、更新指示受付部31で受け付けられ(ステップS301)、ユーザがボタン「OK」を選択すると、端末装置識別情報「T001」と、出力開始時刻「17時0分」と、コンテンツ情報の登録時に入力されたコンテンツ識別情報「kkkk.mp3」とを含む更新指示がサーバ1に送信される(ステップS302)。
【0096】
更新指示送信装置3から送信された更新指示は、サーバ1更新指示受付部13で受信される(ステップS103)。そして、更新部14は、その更新指示に応じて、番組構成情報記憶部11で記憶されている番組構成情報のうち、更新指示に含まれる端末装置識別情報「T001」に対応する番組構成情報「P001」において、その当日「2006年10月30日」の出力開始時刻「17時0分」からコンテンツ識別情報「kkkk.mp3」が出力されるように、番組構成情報「P001」を更新する(ステップS104)。その結果、番組構成情報「P001」は、図16で示されるようになる。なお、この場合には、更新指示にコンテンツ取得情報が含まれないため、コンテンツ取得情報は空欄となっており、また送信フラグとしては、初期値の「0」が設定されている。
【0097】
なお、ここでは、コンテンツ情報の登録と、番組構成情報の更新指示とを同時に行う場合について説明したが、それらは別々に行ってもよく、あるいは、番組構成情報の更新指示のみを行ってもよい。前者の場合には、コンテンツ情報は、サーバ1とは異なるコンテンツサーバ4に登録されてもよい。また、後者の場合には、更新指示にコンテンツ取得情報が含まれており、そのコンテンツ取得情報も番組構成情報に登録されるようにしてもよい。
【0098】
また、ここでは、携帯電話としての更新指示送信装置3から更新指示が送信されることによって番組構成情報が更新される場合について説明したが、番組構成情報の更新は、これに限定されない。例えば、サーバ1のユーザが、入力デバイス等を操作することによって更新指示が受け付けられ、番組構成情報が更新されてもよく、その他の方法によって番組構成情報が更新されてもよい。
【0099】
ここで、緊急の通知を示すコンテンツ情報が出力される処理について説明する。例えば、迷子の案内の情報や、不審者情報等の緊急の通知を出力したい場合には、この緊急の通知を示すコンテンツ情報をすぐに出力することができるように、上記説明と同様にして番組構成情報を更新する。例えば、4時50分ぐらいに番組構成情報を更新する場合には、その緊急の通知を示すコンテンツ情報が5時0分から出力されるように番組構成情報を設定してもよい。そのコンテンツ情報は、前述の説明のように、サーバ1に送信されてもよく、あるいは、別のコンテンツサーバ4にアップロードされてもよい。また、サーバ1で更新された番組構成情報は、端末装置2からの送信要求を待って端末装置2に送信されてもよく、緊急の通知を示すコンテンツ情報の出力タイミングを示す番組構成情報については、端末装置2からの送信要求を待たずに、サーバ1から端末装置2に送信するようにしてもよい。このようにすることで、緊急の通知を適切に端末装置2で出力することができるようになる。
【0100】
次に、端末装置2の処理実行部28で実行される処理について説明する。この具体例では、処理実行部28が所定のユーザのグループにあらかじめ設定されているメッセージを電子メールで送信する場合について説明する。ここでは、ユーザのグループとして、一般客のグループ、得意客のグループ、上得意客のグループ、最上得意客のグループがあるとする。
【0101】
処理実行部28は、図示しない記録媒体において、図17で示されるユーザ情報と、図18で示されるメッセージ情報とを記憶しているとする。図17のユーザ情報において、顧客IDと、顧客の属性と、顧客の電子メールアドレスとが対応付けられている。顧客の属性によって、ユーザがどのグループに属するのかが示される。例えば、図17の1番目のレコードにより、顧客ID「C001」で識別されるユーザは、一般客のグループに属し、その電子メールアドレスが「C001@abc...com」であることが示されている。図18のメッセージ情報において、送信先属性と、メッセージとが対応付けられている。送信先属性は、ユーザのグループを示す情報である。例えば、送信先属性が「一般以上」であれば、ユーザ情報において、属性が「一般」以上、すなわち、属性が「一般」、「得意」、「上得意」、「最上得意」のグループが送信先であることを示している。
【0102】
端末装置2のユーザが、「得意以上」の顧客にメッセージを送信する旨を端末装置2に入力すると、その入力は、入力受付部27で受け付けられる(ステップS209)。なお、その入力は、例えば、ロータリースイッチ等によって指定されるものであってもよい。例えば、ロータリースイッチによって、メッセージの送信先として、「一般以上」、「得意以上」等を指定できるようになっていてもよい。
【0103】
入力受付部27は、その入力を受け付けると、メッセージを送信する旨の入力であるため、処理実行部28による処理であると判断し(ステップS210)、その入力を処理実行部28に渡す。また、その時点において、コンテンツ情報出力部26がコンテンツ情報を出力している場合には、その出力が停止される(ステップS211,S212)。その後、処理実行部28は、送信先属性「得意以上」に対応するメッセージをメッセージ情報から読み出して、そのメッセージを含む電子メールを作成する。そして、処理実行部28は、ユーザ情報の属性が「得意」以上であるレコードから電子メールアドレスを読み出し、その各電子メールアドレスを送信先のアドレスとして、その作成した電子メールを送信する(ステップS213)。このようにして、端末装置2によって、営業活動をすることもできうる。特に、端末装置2のユーザが店を経営している場合においては、待ちの営業ではなく攻めの営業を行うことができ、効果的である。
【0104】
なお、入力受付部27が処理実行部28で処理する以外の入力を受け付けた場合には、その入力に応じた処理が端末装置2において実行されることになる(ステップS214)。また、処理実行部28による処理の実行によってコンテンツ情報の出力が停止された場合には、次のコンテンツ情報の出力タイミング(ステップS207)と判断されるまでコンテンツ情報の出力が停止されていてもよく、あるいは、処理実行部28による処理の実行が終了した時点から、再度、停止していたコンテンツ情報の出力が再開されてもよい。コンテンツ情報の出力が再開される場合には、停止された時点から再開されてもよく、あるいは、コンテンツ情報の出力を停止していた時間だけコンテンツ情報を飛ばした位置からコンテンツ情報の出力を再開してもよい。
【0105】
また、この具体例では、番組構成情報が電子番組ガイドのように、出力するコンテンツ情報と、出力する時刻とを示す情報である場合について説明したが、前述のように、番組構成情報は、コンテンツ情報の出力頻度を示す情報であってもよい。図19は、コンテンツ情報の出力頻度を示す番組構成情報の一例を示す図である。図19において、出力頻度と、コンテンツ識別情報と、優先度と、配信回数と、コンテンツ取得情報とが対応付けられている。コンテンツ識別情報、コンテンツ取得情報は、上記具体例での説明と同様である。出力頻度は、コンテンツ情報を出力する頻度を示す情報である。優先度は、コンテンツ情報を出力する優先度を示す情報である。優先度は、Aに近いほど高いものとする。したがって、優先度Aのコンテンツ情報と、優先度Bのコンテンツ情報との出力が競合した場合、優先度Aのコンテンツ情報が優先的に出力されることになる。また、配信回数は、コンテンツ情報が出力される回数を示す情報である。例えば、コンテンツ識別情報「cccc.mp3」で識別されるコンテンツ情報は、5回出力されるように設定されている。
【0106】
ここで、図19で示される番組構成情報に基づいて、コンテンツ情報を出力する方法について説明する。まず、図19で示される番組構成情報から、図12で示される番組構成情報を作成する方法について図20のフローチャートを用いて説明する。ここでは、判断部23がその処理を実行する場合について説明するが、他の構成要素がその処理を実行してもよい。
【0107】
(ステップS401)判断部23は、図19で示される番組構成情報の各レコードを、優先度の高い順となるようにソートする。
(ステップS402)判断部23は、カウンタiを1に設定する。
【0108】
(ステップS403)判断部23は、ソート後の番組構成情報におけるi番目のレコードを図12の形式の番組構成情報に追加可能であるかどうか判断する。例えば、そのi番目のレコードの配信回数が0になっていた場合には、追加可能でないと判断する。また、そのi番目のレコードの出力頻度が「毎時」である場合に、図12の形式の番組構成情報において、レコードを追加する時刻より1時間以内に、すでにi番目のレコードで示されるコンテンツ識別情報が存在する場合には、追加可能でないと判断する。そして、追加可能な場合には、ステップS404に進み、追加可能でない場合には、ステップS406に進む。
【0109】
(ステップS404)判断部23は、図12の形式の番組構成情報に、i番目のレコードを追加する。具体的には、コンテンツ識別情報と、コンテンツ取得情報とを図19の番組構成情報から取得して図12の形式の番組構成情報に追加する。そして、その追加したレコードの次のレコードの出力時刻として、追加したレコードの時刻に追加したコンテンツ識別情報で識別されるコンテンツ情報の時間を足した時刻を追加する。
【0110】
(ステップS405)判断部23は、i番目のレコードの配信回数を1だけデクリメントする。なお、配信回数が∞(無限大)である場合には、1だけデクリメントしても∞のままである。
【0111】
(ステップS406)判断部23は、レコードを追加する処理を終了するかどうか判断する。例えば、コンテンツ情報を出力する最終時刻を過ぎる時刻まで、レコードの追加を行った場合には、レコードを追加する処理を終了すると判断する。そして、終了する場合には、図12の形式の番組構成情報を作成する一連の処理は終了となり、そうでない場合には、ステップS407に進む。
【0112】
(ステップS407)判断部23は、i番目のレコードを追加することによって、次にレコードを追加する出力時刻の時間の単位が、追加したi番目のレコードに対応する出力時刻の時間の単位よりも、1以上大きくなったかどうか判断することにより、1時間を超えたかどうか判断する。そして、1時間を超えた場合には、ステップS402に戻り、そうでない場合には、ステップS408に進む。
(ステップS408)判断部23は、カウンタiを1だけインクリメントし、ステップS403に戻る。
【0113】
この図20で示される処理が実行されることにより、図19で示される番組構成情報から、図21で示される番組構成情報を作成することができる。図21で示される番組構成情報は、図12の番組構成情報と同様の形式であるため、コンテンツ情報出力部26は、この図21で示される番組構成情報にしたがって、コンテンツ情報を出力することができる。その処理は、上記具体例での説明と同様であり、その説明を省略する。
【0114】
なお、図20のフローチャートのステップS407において、図19で示される番組構成情報の出力頻度の最も高い頻度が「毎時」であるため、1時間を超えたかどうかによって判断するようにしたが、例えば、最も高い頻度が「30分ごと」であれば、30分を超えたかどうかによって判断するようにしてもよい。
【0115】
また、番組構成情報において、コンテンツ情報の出力頻度が示される場合に、図12の形式の番組構成情報を作成することによって、コンテンツ情報を出力する場合について説明したが、図19で示される番組構成情報を用いて、直接、コンテンツ情報を出力するようにしてもよい。その場合には、次にどのコンテンツ情報を出力するのかについて、図20のフローチャートと類似の処理を実行することによって決定してもよい。
【0116】
ここで、緊急の通知を示すコンテンツ情報が出力される処理について説明する。例えば、迷子の案内の情報や、不審者情報等の緊急の通知を出力したい場合には、この緊急の通知を示すコンテンツ情報をすぐに出力することができるように、その緊急の通知を示すコンテンツ情報に対応する優先度情報の示す優先度を最上位にすることが好適である。そのコンテンツ情報は、前述の説明のように、サーバ1に送信されてもよく、あるいは、別のコンテンツサーバ4にアップロードされてもよい。また、サーバ1で更新された番組構成情報は、端末装置2からの送信要求を待って端末装置2に送信されてもよく、緊急の通知を示すコンテンツ情報の出力タイミングを示す番組構成情報については、端末装置2からの送信要求を待たずに、サーバ1から端末装置2に送信するようにしてもよい。このようにすることで、緊急の通知を適切に端末装置2で出力することができるようになる。なお、優先度が最上位に設定されている優先度情報を含む新たな番組構成情報のレコードがサーバ1の番組構成情報記憶部11に登録された場合には、サーバ1は、その番組構成情報を対応する端末装置2に即座に送信してもよい。また、端末装置2は、優先度が最上位に設定されている優先度情報を含む新たな番組構成情報を受信した場合には、コンテンツ情報の出力の途中であったとしても、コンテンツ情報の出力を切り替えて、その優先度が最上位に設定されている優先度情報に対応するコンテンツ情報がすぐに出力されるようにしてもよい。このようにすることで、緊急度の高いコンテンツ情報を端末装置2からすぐに出力することができるようになる。
【0117】
また、上記具体例において、音声情報としてのコンテンツ情報が音声出力される場合について説明したが、映像情報としてのコンテンツ情報が表示出力されてもよいことは言うまでもない。コンテンツ情報が表示出力される場合には、その表示出力は投影型の表示出力であってもよい。また、例えば、図22で示されるように、音声情報としてのコンテンツ情報が音声出力されると共に、その出力している音声情報に対応する情報、例えば、音楽のアーティスト名や、曲名、歌詞等がスクリーンや、端末装置2の付近の壁等に投影出力されてもよい。
【0118】
以上のように、本実施の形態による情報通信システムによれば、サーバ1から各端末装置2に番組構成情報を送信し、その番組構成情報の示すタイミングで、各端末装置2においてコンテンツ情報が出力されることにより、各端末装置2に応じたコンテンツ情報の出力を実現することができる。したがって、ラジオ放送や、テレビ放送などの画一的なコンテンツ情報の提供ではなく、各端末装置2に応じた個別的なコンテンツ情報の出力を実現可能である。一方、端末装置2のユーザは、例えば、インターネット等からコンテンツ情報をダウンロードする作業等を個別に行う必要がなく、番組構成情報に応じて自動的にコンテンツ情報の取得が行われるため、端末装置2のユーザに煩雑な作業が強いられることもない。
【0119】
また、このような情報通信システムを用いることによって、地域のコミュニケーションを活性化することもできうる。例えば、各端末装置2から個別の情報を発信することができるため、その個別の情報によって、地域に密着した情報発信を行うこともでき、そのような情報発信を介して、その地域のコミュニケーションを活性化することができうる。より具体的には、その地域の商店における売り出しの案内や、その地域のイベントの案内、不審者情報、迷子の案内等を、この情報通信システムを用いて簡易な方法で、迅速、的確に発信することができうる。
【0120】
また、サーバ1において番組構成情報を管理するため、より多種多様なコンテンツ情報を各端末装置2で出力することも可能となる。すなわち、各端末装置2のユーザがそれぞれ個人的に把握することができるコンテンツの種類や量は限られるが、サーバ1において集中管理することにより、種々のコンテンツ情報に精通した専門のスタッフが番組構成情報を設定することもできうる。したがって、そのような場合には、各端末装置2に応じた適切なコンテンツ情報の選択を行うことができ、効果的なコンテンツ情報の出力を実現可能となりうる。
【0121】
なお、サーバ1で記憶されている番組構成情報は、各端末装置2の設定されているところを通る人々の属性(女性、男性、主婦、ビジネスパーソン、大人、子供、高齢者等)に応じて作成されることが好適である。例えば、端末装置2の設置されているところが、女性の多く通るところであれば、女性に人気のあるコンテンツ情報が出力されるように、この端末装置2に対応する番組構成情報が設定されることが好適である。
【0122】
また、本実施の形態において、端末装置2は、他の所定の装置と組み合わされて設置されてもよい。例えば、いわゆるガチャガチャ(登録商標)や、ガシャポン(登録商標)と呼ばれるカプセル自動販売機と組み合わせられてもよい。そのような場合に、サーバ1にコンテンツ情報を登録するためのパスワードや、コンテンツID(コンテンツ識別情報)の記載されている媒体(例えば、紙片等)の入ったカプセルを、そのカプセル自動販売機で販売してもよい。カプセル自動販売機によって、サーバ1にコンテンツ情報を登録するためのパスワード等が販売される場合には、例えば、ユーザは、100円でそのカプセルを購入することによって、サーバ1に1分間のコンテンツ情報を登録する権利を購入することができる。また、端末装置2は、その他の装置、例えば、ゴミ集積所に設置されている悪臭探知装置や、飲料等の自動販売機、公衆電話ボックス等と組み合わされて設置されてもよい。
【0123】
また、本実施の形態では、番組構成情報記憶部11で記憶されている番組構成情報が更新部14によって更新される場合について説明したが、そうでなくてもよい。例えば、番組構成情報記憶部11が着脱可能な記録媒体であり、番組構成情報の記憶している記録媒体がサーバ1に装着されることによって、番組構成情報記憶部11が実現されてもよい。そのような場合には、更新指示受付部13や、更新部14をサーバ1が備えなくてもよく、情報通信システムは、更新指示送信装置3を備えなくてもよい。
【0124】
また、更新指示送信装置3は、端末装置2と一体として更新されるものであってもよい。その場合には、端末装置2から更新指示を送信することができることになる。
【0125】
また、本実施の形態では、サーバ1がコンテンツ情報を送信する場合について説明したが、サーバ1は、コンテンツ情報を送信しなくてもよい。コンテンツ情報の送信は、例えば、コンテンツサーバ4等からのみされてもよい。そのような場合には、サーバ1は、コンテンツ情報受付部15や、コンテンツ情報記憶部16を備えなくてもよい。
【0126】
また、本実施の形態では、判断部23による判断結果に応じてコンテンツ情報を取得する場合について説明したが、端末装置2は、判断部23による判断結果によらずにコンテンツ情報を取得するようにしてもよい。例えば、コンテンツ情報蓄積部25がコンテンツ情報を蓄積する記録媒体の容量が小さく、コンテンツ情報が出力されると、そのコンテンツ情報が削除されるように設定されているような場合には、コンテンツ情報を出力するタイミングでコンテンツ情報を取得しなければならないため、そのような判断を行う必要はないことになる。判断部23による判断結果によらずにコンテンツ情報を取得する場合には、端末装置2は、判断部23を備えなくてもよい。
【0127】
また、本実施の形態では、端末装置2が入力受付部27や処理実行部28を備える構成について説明したが、処理実行部28による処理を行う必要がない場合には、端末装置2は、入力受付部27や処理実行部28を備えなくてもよい。
【0128】
また、本実施の形態では、更新指示送信装置3がコンテンツ情報をサーバ1に送信する場合について説明したが、コンテンツ情報の送信先は、サーバ1でなく、その他のコンテンツサーバ4であってもよい。また、更新指示送信装置3は、コンテンツ情報を送信しないものであってもよい。その場合には、更新指示送信装置3は、コンテンツ情報受付部33、コンテンツ情報送信部34を備えなくてもよい。
【0129】
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0130】
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記実施の形態におけるサーバ1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、サーバと、2以上の端末装置とを備えた情報通信システムを構成する前記サーバとして機能させるためのプログラムであって、コンテンツ情報を前記端末装置で出力するタイミングに関する情報である番組構成情報が、前記端末装置ごとに記憶される番組構成情報記憶部で記憶されている番組構成情報を、当該番組構成情報に対応する端末装置に送信する送信部として機能させるためのものである。
【0131】
また、上記実施の形態における端末装置2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、コンテンツ情報を端末装置で出力するタイミングに関する情報である番組構成情報を受信する番組構成情報受信部と、前記番組構成情報受信部が受信した番組構成情報を蓄積する番組構成情報蓄積部と、前記番組構成情報蓄積部が蓄積した番組構成情報で出力するタイミングが示されるコンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得部と、前記コンテンツ情報取得部が取得したコンテンツ情報を蓄積するコンテンツ情報蓄積部と、前記コンテンツ情報蓄積部が蓄積したコンテンツ情報を、前記番組構成情報蓄積部が蓄積した番組構成情報の示すタイミングで出力するコンテンツ情報出力部として機能させるためのものである。
【0132】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
【0133】
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
【0134】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0135】
図23は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるサーバ1、端末装置2、更新指示送信装置3等を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現される。
【0136】
図23において、コンピュータシステム100は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ105、FD(Flexible Disk)ドライブ106を含むコンピュータ101と、キーボード102と、マウス103と、モニタ104とを備える。
【0137】
図24は、コンピュータシステムを示す図である。図24において、コンピュータ101は、CD−ROMドライブ105、FDドライブ106に加えて、CPU(Central Processing Unit)111と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)112と、CPU111に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)113と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク114と、CPU111、ROM112等を相互に接続するバス115とを備える。なお、コンピュータ101は、通信機能を有するため、例えば、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0138】
コンピュータシステム100に、上記実施の形態によるサーバ1、端末装置2、更新指示送信装置3等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM121、またはFD122に記憶されて、CD−ROMドライブ105、またはFDドライブ106に挿入され、ハードディスク114に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ101に送信され、ハードディスク114に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM113にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM121やFD122、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0139】
プログラムは、コンピュータ101に、上記実施の形態によるサーバ1、端末装置2、更新指示送信装置3等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム100がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0140】
以上より、本発明による情報通信システム等では、各端末装置に応じたコンテンツ情報の出力を実現することができ、コンテンツ情報を出力する情報通信システム等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0141】
【図1】本発明の実施の形態1による情報通信システムの構成を示す図
【図2】同実施の形態によるサーバの構成を示すブロック図
【図3】同実施の形態による端末装置の構成を示すブロック図
【図4】同実施の形態による更新指示送信装置の構成を示すブロック図
【図5】同実施の形態によるサーバの動作を示すフローチャート
【図6】同実施の形態による端末装置の動作を示すフローチャート
【図7】同実施の形態による更新指示送信装置の動作を示すフローチャート
【図8】同実施の形態によるサーバにおいて端末装置ごとに保持されている番組構成情報の一例を示す図
【図9】同実施の形態によるサーバにおいて保持されている番組構成情報の一例を示す図
【図10】同実施の形態によるサーバにおいて保持されているコンテンツ情報を識別するコンテンツ識別情報の一例を示す図
【図11】同実施の形態によるサーバにおいて保持されている端末装置識別情報とIPアドレスとの対応の一例を示す図
【図12】同実施の形態による端末装置において保持されている番組構成情報の一例を示す図
【図13】同実施の形態による更新指示送信装置における表示の一例を示す図
【図14】同実施の形態による更新指示送信装置における表示の一例を示す図
【図15】同実施の形態による更新指示送信装置における表示の一例を示す図
【図16】同実施の形態によるサーバにおいて保持されている番組構成情報の一例を示す図
【図17】同実施の形態による端末装置において保持されているユーザ情報の一例を示す図
【図18】同実施の形態による端末装置において保持されているメッセージ情報の一例を示す図
【図19】同実施の形態における番組構成情報の他の一例を示す図
【図20】同実施の形態における番組構成情報の形式変換に関する処理を示すフローチャート
【図21】同実施の形態における番組構成情報の他の一例を示す図
【図22】同実施の形態による端末装置のコンテンツ情報の出力について説明するための図
【図23】同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観一例を示す模式図
【図24】同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
【符号の説明】
【0142】
1 サーバ
2 端末装置
3 更新指示送信装置
4 コンテンツサーバ
11 番組構成情報記憶部
12 送信部
13 更新指示受付部
14 更新部
15 コンテンツ情報受付部
16 コンテンツ情報記憶部
21 番組構成情報受信部
22 番組構成情報蓄積部
23 判断部
24 コンテンツ情報取得部
25 コンテンツ情報蓄積部
26 コンテンツ情報出力部
27 入力受付部
28 処理実行部
31 更新指示受付部
32 更新指示送信部
33 コンテンツ情報受付部
34 コンテンツ情報送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと、2以上の端末装置とを備えた情報通信システムであって、
前記サーバは、
コンテンツ情報を前記端末装置で出力するタイミングに関する情報である番組構成情報が、前記端末装置ごとに記憶される番組構成情報記憶部と、
前記番組構成情報記憶部で記憶されている番組構成情報を、当該番組構成情報に対応する端末装置に送信する送信部と、を備え、
前記端末装置は、
前記サーバから送信された番組構成情報を受信する番組構成情報受信部と、
前記番組構成情報受信部が受信した番組構成情報を蓄積する番組構成情報蓄積部と、
前記番組構成情報蓄積部が蓄積した番組構成情報で出力するタイミングが示されるコンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得部と、
前記コンテンツ情報取得部が取得したコンテンツ情報を蓄積するコンテンツ情報蓄積部と、
前記コンテンツ情報蓄積部が蓄積したコンテンツ情報を、前記番組構成情報蓄積部が蓄積した番組構成情報の示すタイミングで出力するコンテンツ情報出力部と、を備えた、情報通信システム。
【請求項2】
前記サーバは、
前記番組構成情報記憶部で記憶されている番組構成情報を更新する指示である更新指示を受け付ける更新指示受付部と、
前記更新指示受付部が受け付けた更新指示に応じて、前記番組構成情報記憶部で記憶されている番組構成情報を更新する更新部と、をさらに備えた、請求項1記載の情報通信システム。
【請求項3】
前記更新指示を前記サーバに送信する更新指示送信装置をさらに備え、
前記更新指示送信装置は、
前記更新指示を受け付ける第2の更新指示受付部と、
前記第2の更新指示受付部が受け付けた更新指示を前記サーバに送信する更新指示送信部と、を備えた、請求項2記載の情報通信システム。
【請求項4】
前記サーバは、
コンテンツ情報が記憶されるコンテンツ情報記憶部と、
コンテンツ情報を受け付け、当該受け付けたコンテンツ情報を前記コンテンツ情報記憶部に蓄積するコンテンツ情報受付部と、をさらに備え、
前記送信部は、前記コンテンツ情報記憶部で記憶されているコンテンツ情報も送信する、請求項1から請求項3のいずれか記載の情報通信システム。
【請求項5】
前記端末装置は、
前記番組構成情報蓄積部が蓄積した番組構成情報で出力するタイミングが示されるコンテンツ情報を、前記コンテンツ情報蓄積部が蓄積したかどうか判断する判断部をさらに備え、
前記コンテンツ情報取得部は、前記判断部が、前記コンテンツ情報蓄積部がまだ蓄積していないと判断したコンテンツ情報を取得する、請求項1から請求項4のいずれか記載の情報通信システム。
【請求項6】
前記コンテンツ情報出力部は、コンテンツ情報を、少なくとも音声出力または表示出力する、請求項1から請求項5のいずれか記載の情報通信システム。
【請求項7】
前記表示出力は、投影型の表示出力である、請求項6記載の情報通信システム。
【請求項8】
前記番組構成情報は、コンテンツ情報を出力する優先度を示す情報である優先度情報を含んでおり、
前記コンテンツ情報出力部は、高い優先度を示す優先度情報に対応するコンテンツ情報を優先的に出力する、請求項1から請求項7のいずれか記載の情報通信システム。
【請求項9】
前記コンテンツ情報は、緊急の通知を示すコンテンツ情報を含んでおり、
前記緊急の通知を示すコンテンツ情報に対応する優先度情報の示す優先度は、最上位である、請求項8記載の情報通信システム。
【請求項10】
前記端末装置は、
ユーザからの入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部が受け付けた入力に応じて、所定の処理を実行する処理実行部と、をさらに備え、
前記入力受付部が、前記処理実行部に対する入力を受け付けた場合には、前記コンテンツ出力部によるコンテンツ情報の出力に代えて、前記処理実行部による処理を実行する、請求項1から請求項9記載の情報通信システム。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか記載の情報通信システムを構成するサーバ。
【請求項12】
請求項1から請求項10のいずれか記載の情報通信システムを構成する端末装置。
【請求項13】
請求項3記載の情報通信システムを構成する更新指示送信装置。
【請求項14】
サーバと、2以上の端末装置とを備えた情報通信システムを構成する前記サーバで実行される情報処理方法であって、
コンテンツ情報を前記端末装置で出力するタイミングに関する情報である番組構成情報が、前記端末装置ごとに記憶される番組構成情報記憶部で記憶されている番組構成情報を、当該番組構成情報に対応する端末装置に送信する送信ステップを備えた情報処理方法。
【請求項15】
コンテンツ情報を端末装置で出力するタイミングに関する情報である番組構成情報を受信する番組構成情報受信ステップと、
前記番組構成情報受信ステップで受信した番組構成情報を蓄積する番組構成情報蓄積ステップと、
前記番組構成情報蓄積ステップで蓄積した番組構成情報で出力するタイミングが示されるコンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得ステップと、
前記コンテンツ情報取得ステップで取得したコンテンツ情報を蓄積するコンテンツ情報蓄積ステップと、
前記コンテンツ情報蓄積ステップで蓄積したコンテンツ情報を、前記番組構成情報蓄積ステップで蓄積した番組構成情報の示すタイミングで出力するコンテンツ情報出力ステップと、を備えた情報処理方法。
【請求項16】
コンピュータを、
サーバと、2以上の端末装置とを備えた情報通信システムを構成する前記サーバとして機能させるためのプログラムであって、
コンテンツ情報を前記端末装置で出力するタイミングに関する情報である番組構成情報が、前記端末装置ごとに記憶される番組構成情報記憶部で記憶されている番組構成情報を、当該番組構成情報に対応する端末装置に送信する送信部として機能させるためのプログラム。
【請求項17】
コンピュータを、
コンテンツ情報を端末装置で出力するタイミングに関する情報である番組構成情報を受信する番組構成情報受信部と、
前記番組構成情報受信部が受信した番組構成情報を蓄積する番組構成情報蓄積部と、
前記番組構成情報蓄積部が蓄積した番組構成情報で出力するタイミングが示されるコンテンツ情報を取得するコンテンツ情報取得部と、
前記コンテンツ情報取得部が取得したコンテンツ情報を蓄積するコンテンツ情報蓄積部と、
前記コンテンツ情報蓄積部が蓄積したコンテンツ情報を、前記番組構成情報蓄積部が蓄積した番組構成情報の示すタイミングで出力するコンテンツ情報出力部として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2008−109421(P2008−109421A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−290650(P2006−290650)
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(506360354)株式会社KENKO−plus (2)
【Fターム(参考)】