説明

情報通信装置、情報通信プログラム、及び情報通信システム

【課題】楽曲の歌詞の中で所望の詞が配列されている位置を示す位置情報を、サーバに送信することにより、不特定多数のユーザが著作権などの権利保護対象となる所望の詞をそのままウェブサイトで閲覧するのを防止する。また、その一方で、サーバから位置情報を取得することにより、特定のユーザが位置情報を基に所望の詞を表示部に表示することができる情報通信装置及び情報通信システムを提供することである。
【解決手段】送信側表示端末20Aは、表示された楽曲の歌詞の中から、指定された所望の詞の位置を示す位置情報を、サーバへ送信する。受信側表示端末20Bは、サーバから位置情報を取得し、位置情報に従って、所望の詞を表示する表示情報を発生し、所望の詞をディスプレイ21に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲の歌詞の中でユーザが所望する詞に関する情報を共有ウェブサイトに送信し、または、共有ウェブサイトから詞に関する情報を受信することが可能な情報通信装置、情報通信プログラム及び情報通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、再生されている楽曲に対応する歌詞のテキストがストリーミング方式でユーザの携帯電話に配信される音楽再生システムが提案されている。例えば、特許文献1には、ユーザが聞いている楽曲の歌詞のテキストが、ストリーミング方式によりユーザのウェブサイトに送信されて格納される技術が開示されている。この技術を用いることにより、他のユーザは、ユーザのウェブサイトにアクセスしてユーザが今聞いている楽曲の歌詞のテキストを見ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−175739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、歌詞のテキストを格納するウェブサイトが、不特定多数のユーザが歌詞のテキストを送信して格納することができ、また、その格納された歌詞のテキストを閲覧することができる共有ウェブサイトである場合を考える。このような共有ウェブサイトに、楽曲の歌詞のテキストが制限なく送信されて格納されると、その格納された歌詞は、不特定多数のユーザに閲覧可能な状態となる。しかしながら、楽曲の歌詞のテキストは、著作権により保護されるべき対象である場合が多い。そのため、歌詞のテキスト自体が共有ウェブサイトにおいて制限なく閲覧されることは、著作権保護の観点から適切ではない。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、楽曲の歌詞の中で所望の詞が配列されている位置を示す位置情報を、サーバに送信することにより、不特定多数のユーザが著作権などの権利保護対象となる所望の詞をそのままウェブサイトで閲覧するのを防止する。また、その一方で、サーバから位置情報を取得することにより、特定のユーザが位置情報を基に所望の詞を表示部に表示することができる情報通信装置及び情報通信システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の情報通信装置は、サーバとの間で、情報を通信する情報通信装置であって、楽曲の歌詞の中で、所望の詞を指定する指定部と、前記指定部により指定された前記所望の詞が、前記歌詞の中で配列されている位置を示す位置情報を発生する位置情報発生部と、前記位置情報発生部により発生された前記位置情報を、前記サーバへ送信する送信部と、を備えることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2記載の情報通信装置は、前記歌詞を表示する表示部を備え、前記指定部は、前記表示部に表示された前記歌詞の中で、前記所望の詞が配列された配列範囲の始点と終点との位置を指定し、前記位置情報発生部は、前記指定部により指定された前記始点と前記終点との位置を示す前記位置情報を発生することを特徴とするものである。
【0008】
請求項3記載の情報通信装置は、楽曲の演奏と歌詞の表示とを同期させるために、楽曲の演奏開始からの経過時間を示す時間情報と、歌詞を構成する文字または句を示す歌詞情報とを対応付けて記憶する記憶部を備え、前記位置情報発生部は、前記指定部により指定された前記始点と前記終点との各位置に配置された文字または句を示す歌詞情報と対応付けされた前記時間情報を前記記憶部から読み出して、前記位置情報として発生し、前記送信部は、前記位置情報発生部により発生された前記時間情報を、前記サーバへ送信することを特徴とするものである。
【0009】
請求項4記載の情報通信装置は、サーバと、楽曲の歌詞の中で所望の詞が配列されている位置を示す位置情報をサーバに送信する送信装置とが接続されたネットワークを介して、サーバとの間で情報を通信する情報通信装置であって、表示部と、前記位置情報を前記サーバから取得する取得部と、前記取得部により取得された前記位置情報に基づいて前記所望の詞を表示するための表示情報を発生する情報発生部と、前記情報発生部からの表示情報に従って、前記所望の詞を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とするものである。
【0010】
請求項5記載の情報通信装置は、楽曲の演奏と歌詞の表示とを同期させるために、楽曲の演奏開始からの経過時間を示す時間情報と、歌詞を構成する文字または句を示す歌詞情報とを対応付けて取得する歌詞情報取得部を備え、前記取得部は、楽曲の歌詞の中で所望の詞が配列されている始点と終点との各位置に配置された文字または句を示す歌詞情報と対応付けされた情報であって、楽曲の演奏開始からの経過時間を示す時間情報を、前記位置情報として取得し、前記情報発生部は、前記歌詞情報取得部により取得された前記時間情報の中で、前記取得部により取得された前記時間情報と一致する時間情報に対応付けされた歌詞情報に基づいて、前記表示情報を発生することを特徴とするものである。
【0011】
請求項6記載の情報通信装置は、サーバとの間で、情報を通信する情報通信装置であって、表示部と、楽曲の歌詞の中で、所望の詞を指定する指定部と、前記指定部により指定された前記所望の詞が、前記歌詞の中で配列されている位置を示す位置情報を発生する位置情報発生部と、前記位置情報発生部により発生された前記位置情報を、前記サーバへ送信する送信部と、前記サーバから、前記位置情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記位置情報に基づいて前記所望の詞を表示するための表示情報を発生する情報発生部と、前記情報発生部からの表示情報に従って、前記所望の詞を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備えるものである。
【0012】
請求項7記載の情報通信プログラムは、サーバとの間で、情報を通信する情報通信装置を制御するコンピュータにより実行される情報通信プログラムであって、楽曲の歌詞の中で、所望の詞を指定する指示を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにより指示が受け付けられたときに、前記歌詞の中で前記所望の詞が配列されている位置を示す位置情報を発生する位置情報発生ステップと、前記位置情報発生ステップにより発生された前記位置情報を、前記サーバへ送信する送信ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
【0013】
請求項8記載の情報通信プログラムは、サーバと、楽曲の歌詞の中で所望の詞が配列されている位置を示す位置情報をサーバに送信する送信装置とが接続されたネットワークを介して、サーバとの間で情報を通信可能であり、表示部を備える情報通信装置を制御するコンピュータにより実行される情報通信プログラムであって、前記位置情報を、前記サーバから取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された前記位置情報に基づいて前記所望の詞を表示するための表示情報を発生する情報発生ステップと、前記情報発生ステップにより発生された表示情報に従って、前記所望の詞を前記表示部に表示させる表示制御ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
【0014】
請求項9記載の情報通信システムは、サーバと、そのサーバと情報を通信する第1および第2情報通信装置と、を備える情報通信システムであって、前記第1情報通信装置は、楽曲の歌詞の中で、所望の詞を指定する指定部と、前記指定部により指定された前記所望の詞が、前記歌詞の中で配列されている位置を示す位置情報を発生する位置情報発生部と、前記位置情報発生部により発生された前記位置情報を、前記サーバへ送信する送信部と、を備え、前記第2情報通信装置は、表示部と、前記サーバから、前記位置情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記位置情報に基づいて前記所望の詞を表示するための表示情報を発生する情報発生部と、前記情報発生部からの表示情報に従って、前記所望の詞を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によれば、楽曲の歌詞の中から、指定部により所望の詞が指定されると、位置情報発生部により所望の詞の配列位置を示す位置情報が発生される。発生された位置情報は、サーバに送信される。これにより、指定された所望の詞が著作権により保護されるべき対象であっても、所望の詞がそのままサーバに送信されることがない。そのため、情報通信装置のユーザは、著作権などの権利問題を気にすることなく、位置情報をサーバに送信することができる。不特定多数のユーザは、サーバが管理するウェブサイトで、所望の詞をそのまま閲覧することはできないものの、送信された位置情報を閲覧することにより、情報通信装置のユーザが気に入った所望の詞が存在することを知ることはできる。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、所望の詞が配列された配列範囲の始点と終点が、指定部により指定され、指定された始点と終点との位置を示す位置情報が、サーバへ送信される。指定部が楽曲の歌詞から所望の詞の始点と終点とを指定する構成により、所望の詞の範囲を正確に指定することができる。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、指定部により、歌詞の中で所望の詞の始点と終点とが指定される。そして、指定された始点と終点との各位置に配置された文字または句を示す歌詞情報と対応付けられた時間情報が記憶部から読み出されて、位置情報として発生される。位置情報としての時間情報が、サーバへ送信される。時間情報は、歌詞の文字または句ごとに対応付けられているため、情報通信装置のユーザが、時間情報により、所望する詞の配列範囲を細かく指定することができる。
【0018】
請求項4記載の発明によれば、サーバから取得された位置情報に基づいて所望の詞を表示するための表示情報が発生される。そして、発生された表示情報に従って、所望の詞が表示部に表示される。情報通信装置のユーザは、サーバからは位置情報を取得する。これにより、表示情報に従って表示部に表示される所望の詞が、著作権により保護されるべき対象であっても、著作権などの権利問題を気にすることなく、楽曲の歌詞の中の所望の詞を表示部に表示させることができる。
【0019】
請求項5記載の発明によれば、取得部により、所望の詞の始点と終点との各位置に配置された文字または句に関連する時間情報が取得される。歌詞情報取得部により、楽曲の歌詞を構成する文字または句を示す歌詞情報と、時間情報とが対応付けられて取得される。歌詞情報は、歌詞と同期して演奏される楽曲の演奏開始からの経過時間を示す時間情報と対応付けられている。これにより、歌詞情報取得部により取得された時間情報の中で、取得部により取得された時間情報と一致する時間情報に対応付けされた歌詞情報に基づいて、表示情報を発生することができる。また、時間情報は、所望の詞の文字または句を示す歌詞情報に対応付けられているため、位置情報としてサーバから取得された時間情報に基づいて、所望する詞の配列範囲を正確に特定して表示させる表示情報を発生することができる。
【0020】
請求項6記載の発明によれば、楽曲の歌詞の中から、指定部により所望の詞が指定されると、位置情報発生部により所望の詞の位置を示す位置情報が発生される。発生された位置情報は、サーバに送信される。また、サーバから取得された位置情報に基づいて、楽曲の歌詞の所望の詞を表示するための表示情報が発生される。そして、発生された表示情報に従って、楽曲の所望の詞が表示部に表示される。これにより、指定された所望の詞が著作権により保護されるべき対象であっても、情報通信装置のユーザは、著作権などの権利問題を気にすることなく、自分の気に入った所望の詞に関する位置情報を、サーバに送信することができる。また、そのサーバのウェブサイトで位置情報を閲覧することにより、他のユーザが気に入った所望の詞が存在することを知ることができる。情報通信装置のユーザは、ウェブサイトで所望の詞の存在を知った場合に、サーバから位置情報を取得することで、その位置情報に基づいて楽曲の歌詞から所望の詞を、著作権などの権利問題を気にすることなく表示させることができる。
【0021】
請求項7記載の発明によれば、楽曲の歌詞の中から、指定部により所望の詞が指定されると、位置情報発生部により所望の詞の位置を示す位置情報が発生される。発生された位置情報は、サーバに送信される。そのため、指定された所望の詞が著作権により保護されるべき対象であっても、不特定多数のユーザは、サーバが管理するウェブサイトで位置情報を閲覧することにより、他のユーザが気に入った所望の詞が存在することを知ることができる。
【0022】
請求項8記載の発明によれば、サーバから取得した位置情報に基づいて、楽曲の歌詞の所望の詞を表示するための表示情報が発生される。そして、発生された表示情報に従って、楽曲の所望の詞が表示部に表示される。この結果、表示情報に従って表示部に表示される所望の詞が、著作権により保護されるべき対象であっても、情報通信装置のユーザは、著作権などの権利問題を気にすることなく、サーバからは位置情報を取得することにより、その位置情報に基づいて楽曲の歌詞の中の所望の詞を表示部に表示させることができる。
【0023】
請求項9記載の発明によれば、第1情報通信装置において、楽曲の歌詞の中から、指定部により所望の詞が指定されると、位置情報発生部により所望の詞の位置を示す位置情報が発生される。発生された位置情報は、サーバに送信される。また、第2情報通信装置において、サーバから取得された位置情報に基づいて、所望の詞を表示するための表示情報が発生される。そして、発生された表示情報に従って、所望の詞が表示部に表示される。これにより、指定された所望の詞が著作権により保護されるべき対象であっても、所望の詞がそのままサーバに送信されることがない。よって、第1情報通信装置のユーザは、著作権などの権利問題を気にすることなく、位置情報をサーバに送信することができる。また、指定された所望の詞が著作権により保護されるべき対象であっても、第2情報通信装置のユーザを含む不特定多数のユーザは、サーバが管理するウェブサイトで位置情報を閲覧する。これにより、第1情報通信装置のユーザが気に入った所望の詞が存在することを知ることができる。ウェブサイトで所望の詞の存在を知った第2情報通信装置のユーザは、著作権などの権利問題を気にすることなく、サーバから位置情報を取得することにより、その位置情報に基づいて楽曲の歌詞の中の所望の詞を表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施形態に係る歌詞共有システム1の全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】表示端末20において、各種の文字を表示するディスプレイ21の表示例を示す外観図である。
【図3】送信側表示端末20Aと、受信側表示端末20Bと、共有ウェブサイトのウェブサーバ40と、歌詞管理サーバ50との間で通信される情報の流れを示すシーケンス図である。
【図4】表示端末20の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】本実施形態において、歌詞文字情報D1を記憶する歌詞文字情報記憶領域51の記憶内容を示す説明図である。
【図6】送信側表示端末20Aが実行する楽曲再生表示プログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】受信側表示端末20Bが実行する受信表示プログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の情報通信システムを、楽曲の歌詞を送受信する歌詞共有システムに適用した一実施形態について説明する。歌詞共有システムは、表示端末と、共有ウェブサイトのサーバと、歌詞管理サーバとが、インターネットなどのネットワークを介して接続されている。表示端末は、スマートフォンなどの携帯端末装置であり、多数の人が閲覧する共有ウェブサイトのウェブサーバと通信可能である。表示端末は、ユーザが所望の楽曲の歌詞の一部を他のユーザと共有するために、所望の楽曲の歌詞の一部の位置を示す歌詞位置情報をウェブサーバに送信することができる。共有ウェブサイトは、コミュニティ型のウェブサイトである。本実施形態では、共有ウェブサイトとして、「Twitter」(登録商標)などのミニブログと呼ばれる、不特定多数のユーザが短文を投稿するネットワーキングサービスを例に説明する。表示端末は、歌詞管理サーバと通信可能に接続されている。歌詞管理サーバは、サービス提供業者が管理するサーバであり、表示端末のディスプレイに楽曲の歌詞を表示させる歌詞情報を多数記憶する。表示端末は、共有ウェブサイトのウェブサーバから受信する位置情報と、歌詞管理サーバから受信する歌詞情報とを用いて、楽曲の歌詞の一部の文字をディスプレイに表示する。以下、本実施形態について図面を参照して説明する。
【0026】
[実施形態の構成]
(歌詞共有システム1の全体構成)
図1は、本実施形態の歌詞共有システム1の全体構成を示すシステム構成図である。歌詞共有システム1は、複数の表示端末20と、歌詞管理サーバ50と、共有ウェブサイトのウェブサーバ40と、を備える。複数の表示端末20は、ウェブサーバ40と、歌詞管理サーバ50とにネットワークを介して接続されており、各表示端末は、各サーバ及び他の表示端末との間で、ネットワークを介して情報を送受信する。歌詞管理サーバ50は、多数の楽曲に対応して、歌詞を表示端末20に文字表示するための歌詞文字情報D1を多数記憶している。歌詞文字情報D1の詳細については、後述する。表示端末20は、ユーザが所望する楽曲の歌詞についての歌詞文字情報D1を、歌詞管理サーバ50から取得する。
【0027】
ウェブサーバ40は、表示端末20から、ユーザが所望する投稿メッセージを受信する。投稿メッセージは、後述するユーザが所望する楽曲の歌詞の一部の位置を示す歌詞位置情報と、ユーザが表示端末20に入力するコメントとを含む。ウェブサーバ40は、複数の表示端末20から受信する投稿メッセージを蓄積する。表示端末20は、ウェブサーバ40に蓄積される投稿メッセージを取得する要求をウェブサーバ40に送信することで、ウェブサーバ40から投稿メッセージをダウンロードする。尚、本実施形態において、投稿メッセージをウェブサーバ40へ送信する表示端末20を、送信側表示端末20Aとし、ウェブサーバ40から、投稿メッセージをダウンロードする表示端末20を、受信側表示端末20Bとする。送信側表示端末20A及び受信側表示端末20Bのいずれにも共通する説明については、表示端末20と記して、以下を説明する。
【0028】
(表示端末の表示画面)
図2の(A)〜図2の(F)は、表示端末20の画面の表示内容を示す外観図である。表示端末20は、タッチパネル型のディスプレイ21を備える。表示端末20のディスプレイ21には、3つの操作ボタン21a〜21cが表示される。ボタン21a〜21cにそれぞれ割り当てられる機能は、ディスプレイ21に表示される内容に応じて、ソフトウエアプログラムにより決定される。例えば、操作ボタン21cは、図2の(B)及び図2の(C)に示す画面の表示内容において、コメントボタンとして機能し、図2の(D)に示す画面の表示内容において、送信ボタンとして機能する。図2の(A)〜図2の(D)は、送信側表示端末20Aのディスプレイ21の表示内容の一例を示す図である。送信側表示端末20Aは、楽曲再生機能を備え、ディスプレイ21に、再生される楽曲の歌詞を表示する。図2の(E)及び図2の(F)は、受信側表示端末20Bのディスプレイ21の表示内容の一例を示す図である。受信側表示端末20Bは、ディスプレイ21に、ウェブサーバ40からダウンロードする複数の投稿メッセージを表示する。
【0029】
図1〜図3を用いて、本実施形態の歌詞共有システム1を構成する送信側表示端末20Aと、受信側表示端末20Bと、ウェブサーバ40と、歌詞管理サーバ50との間で通信される情報を説明する。図2の(A)〜図2の(F)を用いて、送信側表示端末20A及び受信側表示端末20Bの各ディスプレイ21に表示される表示内容を説明する。図2の(A)〜図2の(D)は、送信側表示端末20Aのディスプレイ21の表示内容を示す遷移図である。送信側表示端末20Aは、ユーザがディスプレイ21に表示される歌詞の一部を選択すると、選択した歌詞の一部を示す情報を。投稿メッセージとして、ユーザが入力するコメントとともにウェブサーバ40へ送信する。図2の(E)及び図2の(F)は、ウェブサーバ40から投稿メッセージをダウンロードして表示する受信側表示端末20Bのディスプレイ21の表示内容を示す図である。尚、図2の(E)に示す受信側表示端末20Bと、図2の(F)に示す受信側表示端末20Bとのディスプレイ21の表示内容の差異は、後述により説明する。図3は、送信側表示端末20Aと、受信側表示端末20Bと、ウェブサーバ40と、歌詞管理サーバ50とにおいて通信される情報の流れを示すシーケンス図である。
【0030】
送信側表示端末20Aは、楽曲再生機能により楽曲「パスタ」を再生すると、図1及び図3に示すように、歌詞管理サーバ50に、楽曲「パスタ」の歌詞文字情報D1を取得する歌詞取得要求A1を送信する。そして、送信側表示端末20Aは、図1及び図3に示すように、歌詞取得要求A1により要求された楽曲「パスタ」の歌詞文字情報D1を、歌詞管理サーバ50からダウンロードする。
【0031】
送信側表示端末20Aは、歌詞管理サーバ50からダウンロードした楽曲「パスタ」の歌詞文字情報D1に従って、ディスプレイ21に歌詞を表示する。図2の(A)は、楽曲「パスタ」が再生されたとき、ディスプレイ21に楽曲「パスタ」の歌詞が表示されている状態を示す。送信側表示端末20Aのユーザは、ディスプレイ21に表示されている歌詞の文字を共有ウェブサイトのウェブサーバ40へ送信したいとき、投稿ボタン21aを操作する。
【0032】
ユーザが投稿ボタン21aを操作すると、送信側表示端末20Aのディスプレイ21には、図2の(B)に示すようにカーソル21dが表示される。送信側表示端末20Aは、カーソル21dにより、ユーザが表示された歌詞の文字を選択することが可能な状態になる。例えば、ユーザが、ディスプレイ21に表示された歌詞の「遠」という文字の表示位置にタッチすると、図2の(B)に示すように、カーソル21dが、タッチされた文字「遠」の表示位置に配置され、文字「遠」は網掛け状態で表示される。この結果、文字「遠」は選択されている状態となる。
【0033】
ユーザは、表示された歌詞から複数の文字を選択し、選択した文字を確定させる。例えば、図2の(B)において、ユーザは、文字「遠」に配置されたカーソル21dにタッチして、文字「遠」と連続して表示されている「く遠くに 行きたい 切ない 気持ちになり」の文字列をなぞり、カーソル21dの位置を文字「り」に移動させる。この結果、図2の(C)に示すように、ディスプレイ21において、歌詞の一部の文字列「遠く遠くに 行きたい 切ない 気持ちになり」は、網掛け状態で表示され、選択されている状態となる。ユーザは、選択されている文字が、共有ウェブサイトのウェブサーバ40へ送信したい文字であるとき、指定ボタン21eを操作する。指定ボタン21eは、2文字以上選択されたときディスプレイ21に表示されるボタンである。指定ボタン21eがユーザにより操作されると、選択された文字は確定される。
【0034】
送信側表示端末20Aのユーザは、選択した歌詞の文字にコメントを付加して、共有ウェブサイトのウェブサーバ40に送信する投稿メッセージを作成する。ユーザは、図2の(C)において、選択した文字を確定した後、コメントボタン21cを操作する。コメントボタン21cが操作されると、送信側表示端末20Aのディスプレイ21には、図2の(D)に示すように、文字入力キー21fが表示される。ユーザは、文字入力キー21fに対応する文字にタッチして所望の文字を入力し、コメントを付加する。ユーザは、文字の入力が終了したら、図2の(D)に示すディスプレイ21に表示される送信ボタン21cを操作する。
【0035】
送信側表示端末20Aは、送信ボタン21cが操作されたことを検知すると、指定された歌詞の一部の文字列の最初の文字と最後の文字とについて、楽曲の再生開始時点からの経過時間を求める。送信側表示端末20Aが、歌詞管理サーバ50からダウンロードした歌詞文字情報D1には、歌詞の各文字に対して、楽曲の再生開始時点からの経過時間が対応付けられている。指定された歌詞の最初の文字と最後の文字とに対応する経過時間の求め方は、後述により説明する。
【0036】
そして、送信側表示端末20Aは、投稿メッセージを作成する。投稿メッセージは、ディスプレイ21に表示される歌詞の楽曲名と、楽曲の歌詞を識別する歌詞IDと、最初の文字に対応する経過時間を示す始点時間Tsと、最後の文字に対応する経過時間を示す終点時間Teと、歌詞を楽曲の再生経過時間により示していることをあらわす歌詞タグと、文字入力キー21fにより入力されたコメントとを含む。送信側表示端末20Aは、図1及び図3に示すように、作成した投稿メッセージA2を、共有ウェブサイトのウェブサーバ40へ送信する。ウェブサーバ40は、多数の表示端末20から送信された投稿メッセージを蓄積している。
【0037】
一方、受信側表示端末20Bは、ウェブサーバ40から投稿メッセージを取得し、ディスプレイ21に表示する。受信側表示端末20Bは、図1及び図3に示すように、ウェブサーバ40に、複数の投稿メッセージを取得するメッセージ取得要求B1を送信する。そして、受信側表示端末20Bは、図1及び図3に示すように、メッセージ取得要求B1に対応する投稿メッセージB2を、ウェブサーバ40からダウンロードする。
【0038】
図2の(E)及び図2の(F)は、受信側表示端末20Bがウェブサーバ40から取得した投稿メッセージを表示したディスプレイ21の表示例を示す図である。本実施形態では、受信側表示端末20Bが、ウェブサーバ40から、投稿メッセージB2をダウンロードした場合を例に説明する。具体的には、投稿メッセージB2は、楽曲名「パスタ」と、楽曲の歌詞を識別する歌詞ID「12345#」と、始点時間Ts「1:00」と、終点時間Te「1:19」と、歌詞タグ「#Lyrics」と、コメント「サビが素敵。」と、を含む。
【0039】
図2の(E)に示す受信側表示端末20Bは、投稿メッセージB2をウェブサーバ40からダウンロードしたとき、投稿メッセージB2に含まれる楽曲名「パスタ」の歌詞文字情報D1を保持していない。そのため、図2の(E)に示す受信側表示端末20Bは、ダウンロードした投稿メッセージB2をそのまま表示している。しかしながら、投稿メッセージB2には、歌詞タグが付加されているため、受信側表示端末20Bは、歌詞タグに従って歌詞の一部の文字を楽曲の再生開始時点からの経過時間により示した投稿メッセージであることを判別することができる。そこで、受信側表示端末20Bは、図1及び図3に示すように、楽曲「パスタ」の歌詞文字情報D1を取得する歌詞取得要求B3を歌詞管理サーバ50に送信する。歌詞取得要求B3は、歌詞ID「12345#」を含んでいる。そして、受信側表示端末20Bは、図1及び図3に示すように、歌詞ID「12345#」の歌詞文字情報D1を、ウェブサーバ40からダウンロードする。
【0040】
受信側表示端末20Bは、取得した歌詞文字情報D1と、投稿メッセージB2の始点時間Tsと、終点時間Teとに従って、楽曲の歌詞の一部の文字列を特定することができる。これにより、図2の(F)に示す受信側表示端末20Bは、ディスプレイ21に、特定した文字列「遠く遠くに・・・気持ちになり」を表示することができる。尚、本実施形態では、多数の楽曲及び歌詞IDに対応する歌詞文字情報D1を歌詞管理サーバ50から取得することが可能な専用のアプリケーションソフトウエアが、予め表示端末20にインストールされている。表示端末20は、専用のアプリケーションソフトウエアにより、歌詞文字情報D1の取得を実現することができる。
【0041】
(表示端末の電気的構成)
図4は、本実施形態の表示端末20の電気的構成を示すブロック図である。表示端末20はCPU22を備える。CPU22は、表示端末20の全体動作を制御する。また、表示端末20は、構成要素として、ROM23と、RAM24と、HDD25と、ネットワーク接続部26と、スピーカ27と、ディスプレイ21とを備える。CPU25は、これらの構成要素にそれぞれ接続される。CPU25は、ROM23、RAM24などの記憶手段と共に、表示端末20の動作を制御処理するコンピュータを構成する。HDD25は、楽曲情報記憶領域251を含む。楽曲情報記憶領域251は、楽曲情報を記憶する。楽曲情報には、楽曲名が対応付けられている。ネットワーク接続部26は、ネットワークを介して、共有ウェブサイトのウェブサーバ40、及び歌詞管理サーバ50と通信する。
【0042】
ROM23は、楽曲再生表示プログラム記憶領域231と、受信表示プログラム記憶領域232とを含む。楽曲再生表示プログラム記憶領域231は、楽曲再生表示プログラムを記憶する。表示端末20は、楽曲を再生する機能を備え、楽曲再生表示プログラムにより楽曲情報を楽曲再生信号に逐次変換することで、スピーカ27から楽曲を出力する。楽曲再生表示プログラムの実行により、楽曲情報の変換と同期して、歌詞管理サーバ50から取得された歌詞文字情報D1に従って、楽曲の歌詞がディスプレイ21に表示される。表示端末20は、楽曲の再生出力に同期して、楽曲の歌詞をディスプレイ21に表示する。受信表示プログラム記憶領域232は、受信表示プログラムを記憶する。受信表示プログラムは、ウェブサーバ40から取得した文字を、ディスプレイ21に表示させる。表示端末20は、受信表示プログラムにより、ウェブサーバ40から取得した投稿メッセージ、及び歌詞管理サーバ50から取得した歌詞文字情報D1に従う歌詞の文字を、ディスプレイ21に表示する。
【0043】
RAM24は、歌詞文字情報記憶領域241と、始点時間記憶領域242と、終点時間記憶領域243と、歌詞ID記憶領域244と、コメント番号記憶領域245とを含む。歌詞文字情報記憶領域241は、後述する歌詞管理サーバ50から取得された歌詞文字情報D1を記憶する。始点時間記憶領域242は、ディスプレイ21に表示された歌詞の一部の文字をユーザが指定するとき、ユーザが指定した歌詞の範囲の最初の文字の位置を示す、楽曲の再生開始時点からの経過時間を、始点時間Tsとして記憶する。終点時間記憶領域243は、ディスプレイ21に表示された歌詞の一部の文字をユーザが指定するとき、ユーザが指定した歌詞の範囲の最後の文字の位置を示す、楽曲の再生開始時点からの経過時間を、終点時間Teとして記憶する。歌詞ID記憶領域244は、歌詞IDを記憶する。歌詞IDは、再生される楽曲情報に対応する歌詞文字情報D1の識別番号を示す。コメント番号記憶領域245は、後述するコメント番号を記憶する。
【0044】
(ウェブサーバ及び歌詞管理サーバの構成)
共有ウェブサイトのウェブサーバ40は、不特定多数のユーザが表示端末20等を用いて送信した投稿メッセージを蓄積する。表示端末20は、ネットワーク接続部26により、ネットワークを介して、ウェブサーバ40から投稿メッセージを受信する。
【0045】
歌詞管理サーバ50は、多数の楽曲に対応付けられた多数の歌詞文字情報D1を記憶する装置である。表示端末20は、歌詞管理サーバ50から歌詞文字情報D1を受信する。図4に示すように歌詞管理サーバ50は、歌詞文字情報記憶領域51を備える。歌詞文字情報記憶領域51は、多数の楽曲に対応する多数の歌詞文字情報D1を記憶する。
【0046】
図5は、歌詞文字情報記憶領域51の記憶内容を示す概念図である。図5に示すように、歌詞文字情報D1は、楽曲名と、歌詞IDと、文字時間情報D2とを記憶する。楽曲ごとに定められている楽曲名に対応して、1つの歌詞IDと、1つの文字時間情報D2とが記憶されている。文字時間情報D2は、歌詞IDにより特定された歌詞を文字毎に分割した状態で、分割された各文字に対応付けされた時間情報である。分割された各文字に対応する時間情報は、歌詞に対応する楽曲の再生開始時点から、各文字の配列位置までの再生経過時間を示し、各文字に対応して記憶されている。
【0047】
[実施形態の動作及び作用]
図6は、送信側表示端末20Aの処理手順を示すフローチャートである。図7は、受信側表示端末20Bの処理手順を示すフローチャートである。表示端末20は、内部電源、またはコンセントを介して外部電源に接続されることにより、起動する。表示端末20は、CPU22が楽曲再生表示プログラムまたは受信表示プログラムを実行することにより、動作する。表示端末20には、アプリケーションソフトウエアがインストールされており、このアプリケーションソフトウエアに含まれる楽曲再生表示プログラムまたは受信表示プログラムが実行される。楽曲再生表示プログラムまたは受信表示プログラムは、ユーザがディスプレイ21に表示される図示外の開始ボタンにタッチすることにより、実行が開始される。図6及び図7に示す各ステップの処理はCPU22により実行される。
【0048】
(楽曲再生表示プログラム処理)
図6に示す楽曲再生表示プログラムの処理が実行されると、ステップS121では、再生する楽曲が指定されているかが判断される。再生する楽曲は、ユーザがディスプレイ21の操作ボタンを操作して再生する楽曲を指定することにより、決定される。再生する楽曲が決定されていると判断されると(ステップS121:YES)、ステップS122が実行される。
【0049】
ステップS122では、ステップS121において指定された楽曲の曲名を有する歌詞文字情報D1が、RAM24の歌詞文字情報記憶領域241に記憶されているかが判断される。送信側表示端末20Aに、再生する楽曲の歌詞文字情報D1が記憶されていると判断されると(ステップS122:YES)、ステップS125が実行される。送信側表示端末20Aに、再生する楽曲の歌詞文字情報D1が記憶されていると判断されないと(ステップS122:NO)、ステップS123が実行される。
【0050】
ステップS123では、歌詞管理サーバ50に、ステップS121において指定された楽曲の曲名が送信される。ステップS123が実行されると、図3に示すように、送信側表示端末20Aから、歌詞管理サーバ50へ、再生する楽曲に対応する歌詞文字情報D1を取得する歌詞取得要求A1が送信される。このとき、歌詞管理サーバ50は、送信側表示端末20Aから曲名を含む歌詞取得要求A1を受信することにより、どの楽曲の歌詞が要求されたのかを検知する。
【0051】
歌詞管理サーバ50は、送信側表示端末20Aからの歌詞取得要求A1を受信すると、図3に示すように、曲名に対応する歌詞文字情報D1を、送信側表示端末20Aへ送信する。
【0052】
ステップS124では、ステップS123において送信した楽曲の曲名の歌詞文字情報D1を、歌詞管理サーバ50から受信したか否かが判断される。歌詞文字情報D1を受信したと判断されると(ステップS124:YES)、ステップS125の処理が実行される。受信した歌詞文字情報D1は、RAM24の歌詞文字情報記憶領域241に記憶される。歌詞文字情報D1を受信したと判断されないと(ステップS124:NO)、ステップS124の処理は、繰り返し実行される。
【0053】
ステップS125では、歌詞文字情報記憶領域241に記憶された歌詞文字情報D1により示される楽曲の歌詞の文字が、ディスプレイ21に表示される。ディスプレイ21に表示される歌詞の各文字には、図5に示すように、歌詞文字情報D1により、楽曲の再生開始時点からの経過時間を示す文字時間情報D2が対応付けられている。
【0054】
ステップS126では、再生する楽曲を変更する指定がされたか否かが判断される。再生される楽曲を変更する指示がされたと判断されたとき(ステップS126:YES)、ステップS121の処理が実行される。再生される楽曲を変更する指示がされたと判断されないとき(ステップS126:NO)、ステップS127の処理が実行される。
【0055】
ステップS127では、ディスプレイ21に表示される歌詞の一部を、共有ウェブサイトのウェブサーバ40に送信する指示がされたか否かが判断される。図2の(A)に示す表示端末20のディスプレイ21の投稿ボタン21aがユーザにより操作されることにより、歌詞をウェブサーバ40に送信する指示がされたことが判断される。投稿ボタン21aが操作されたと判断されると(ステップS127:YES)、ステップS128の処理が行われる。投稿ボタン21aが操作されたと判断されないと(ステップS127:NO)、ステップS126の処理が行われる。ステップS127において、投稿ボタン21aが操作されると、表示端末20のディスプレイ21の各操作ボタン21a〜21cの表示は、図2の(B)に示す機能を表す表示に変化する。
【0056】
ステップS128では、ディスプレイ21に表示された歌詞の文字が、ユーザによりタッチされたか否かが判断される。ディスプレイ21の文字がタッチされたと判断されると(ステップS128:YES)、ステップS129が実行される。ディスプレイ21の文字がタッチされたと判断されないとき(ステップS128:NO)、ステップS128の処理が繰り返される。
【0057】
ステップS128で判断処理が実行されるときに、ユーザが、ディスプレイ21に表示された文字のうちの1つの文字にタッチすると、送信側表示端末20Aのディスプレイ21は、図2の(B)に示す表示状態となる。ユーザは、ディスプレイ21に表示された1つの文字にタッチした後、続けて、ディスプレイ21に表示された複数の文字をなぞることにより、連続する複数文字を選択し、歌詞の一部の文字列を指定することができる。ユーザにより歌詞の複数の文字が選択されたとき、ディスプレイ21は図2の(C)に示す表示状態になっている。
【0058】
ステップS129では、ステップS128において歌詞の文字のうちでタッチされたと判断された最初の文字の位置を示す経過時間の情報が、始点時間記憶領域242に記憶される。ステップS129では、ステップS128においてディスプレイ21に表示されている歌詞の各文字に対応する文字時間情報D2から、ステップS128においてタッチされたと判断された最初の文字の位置を示す時間情報が抽出される。抽出された時間情報は、始点時間Tsとして、始点時間記憶領域242に記憶される。
【0059】
ステップS131では、歌詞の文字の選択が終了したか否かが判断される。文字の選択が終了されたことは、文字が指定されるとディスプレイ21に表示される指定ボタン21eが、ユーザにより操作されたことにより、判断される。ステップS131で、歌詞の文字の選択が終了したと判断されると(ステップS131:YES)、ステップS132の処理が行われる。歌詞の文字の選択が終了したと判断されないと(ステップS131:NO)、ステップS131の処理が繰り返し行われる。
【0060】
ステップS132では、ステップS131において歌詞の文字の選択が終了したと判断されたときに、最後に選択されている最後の文字の位置を示す経過時間の情報が、終点時間記憶領域243に記憶される。ステップS132では、ステップS131においてディスプレイ21に表示されている歌詞の各文字に対応する文字時間情報D2から、ステップS131において最後にタッチされた最後文字の位置を示す時間情報が抽出される。抽出された時間情報は、終点時間Teとして、終点時間記憶領域243に記憶される。
【0061】
ステップS133では、ディスプレイ21のコメントボタン21cが、ユーザにより操作されたか否かが判断される。ユーザがコメントボタン21cを操作したことが判断されると(ステップS133:YES)、ステップS134の処理が実行される。コメントボタン21cを操作したことが判断されないと(ステップS133:NO)、ステップS135の処理が実行される。
【0062】
ステップS134では、ユーザにより入力されるコメントを受け付ける。ステップS134の処理が行われるとき、ディスプレイ21には文字入力キー21fが表示される。ユーザは、文字入力キー21fを用いて所望の文字を入力する。
【0063】
ステップS135では、送信指示がされたか否かが判断される。送信指示がされたことは、図2の(D)に示すディスプレイ21の送信ボタン21cが操作されたことを検知することにより、判断される。送信指示がされたと判断されると(ステップS135:YES)、ステップS136の処理が実行される。送信指示がされたと判断されないとき(ステップS135:NO)、ステップS133の処理が実行される。
【0064】
ステップS136では、歌詞ID記憶領域244に記憶されている歌詞IDと、始点時間記憶領域242に記憶されている始点文字の時間情報と、終点時間記憶領域243に記憶されている終点文字の時間情報とが読み出される。そして、ステップS136では、曲名と、歌詞IDと、始点文字の時間情報と、終点文字の時間情報と、コメントと、歌詞タグとを含む投稿メッセージが作成される。歌詞タグは、歌詞の一部を示す情報が送信されていることを示すための識別情報である。
【0065】
ステップS137では、共有ウェブサイトのウェブサーバ40に、ステップS136で作成された投稿メッセージが送信される。
【0066】
ステップS137の処理が実行されると、図3に示すように、投稿メッセージA2が、表示端末20Aから共有ウェブサイトのウェブサーバ40へ送信される。
【0067】
ステップS138では、終了指示が行われたかが判断される。インストールされたアプリケーションソフトウエアを終了する指示がされたとき、終了指示が行われたと判断する。表示端末20に備えられる図示外の終了ボタンが操作されたことが判断されると、終了指示が行われたと判断され、楽曲再生表示プログラムが終了する。具体的には、終了指示が行われたと判断されると(ステップS138:YES)、楽曲再生表示プログラムの処理が終了する。終了指示が行われたと判断されないとき(ステップS138:NO)、ステップS126の処理が行われる。
【0068】
(受信表示プログラム処理)
次に、受信側表示端末20Bにより実行される受信表示プログラムを、図7を用いて説明する。図7に示す受信表示プログラムは、共有ウェブサイトのウェブサーバ40から、共有ウェブサイトを利用するユーザから送信された情報を取得し、表示するプログラムである。
【0069】
ステップS220では、共有ウェブサイトのウェブサーバ40から、所定数分のコメントを取得する要求が行われる。本実施形態では、その要求は、10個の投稿メッセージを取得するメッセージ取得要求である。ステップS220が行われると、図3に示すように、メッセージ取得要求B1が、表示端末20Bからウェブサーバ40へ送信される。
【0070】
ステップS221では、ウェブサーバ40からステップS220において要求した数の投稿メッセージが取得されたかが判断される。ウェブサーバ40から投稿メッセージを取得したと判断されると(ステップS221:YES)、ステップS222の処理が実行される。ウェブサーバ40から投稿メッセージを取得したと判断されないと(ステップS221:NO)、ステップS221の処理は繰り返し実行される。
【0071】
ステップS222では、投稿メッセージ番号[n]に1が設定される。投稿メッセージ番号は、ステップS221において取得された表示数分の投稿メッセージの各投稿メッセージについて付される、表示される順序を示す番号である。
【0072】
ステップS223では、共有ウェブサイトのウェブサーバ40から取得した10個の投稿メッセージのうち、投稿メッセージ番号に設定されるn番目の投稿メッセージが読み出される。例えば、直前にステップS222の処理が行われるとき、ステップS223では、ステップS221において取得された10個の投稿メッセージのうちの1番目の投稿メッセージが読み出される。
【0073】
ステップS224では、ステップS223において読み出されたn番目の投稿メッセージの中に、歌詞タグが含まれているか否かが判断される。投稿メッセージに歌詞タグが含まれていると判断されると(ステップS224:YES)、ステップS225の処理が実行される。投稿メッセージに歌詞タグが含まれていないと判断されると(ステップS224:NO)、ステップS230の処理が実行される。
【0074】
ステップS225では、n番目の投稿メッセージから歌詞IDと、始点時間Tsを表す始点文字の時間情報と、終点時間Teを表す終点文字の時間情報とが取得される。取得された歌詞IDはRAM24の歌詞ID記憶領域に記憶され、始点文字の時間情報は始点時間記憶領域242に記憶され、終点文字の時間情報は終点時間記憶領域243に記憶される。
【0075】
ステップS226では、ステップS225において取得された歌詞IDに対応する歌詞文字情報D1を、歌詞管理サーバ50に取得要求する。ステップS226が行われるとき、図3に示すように、歌詞IDに対応する歌詞文字情報の歌詞取得要求B3が、表示端末20Bから歌詞管理サーバ50へ送信される。
【0076】
ステップS227では、ステップS226において取得要求された歌詞文字情報D1を取得したか否かが判断される。歌詞文字情報D1を取得したと判断されると(ステップS227:YES)、ステップS228の処理が実行される。歌詞文字情報D1を取得したと判断されないとき(ステップS227:NO)、歌詞文字情報D1を取得するまでステップS227の処理が繰り返し実行される。ステップS227が実行されるとき、図3に示すように、歌詞文字情報D1は、歌詞管理サーバ50から表示端末20Bに送信される。
【0077】
ステップS228では、ステップS227において取得された歌詞文字情報D1を用いて、始点文字の時間情報が表す始点時間Tsが示す位置から、終点文字の時間情報が表す終点時間Teが示す位置までの範囲が特定される。そして、歌詞文字情報D1に従って、始点時間Tsが示す位置の文字から、終点時間Teが示す位置の文字までの範囲の歌詞の全ての文字を示す文字情報が抽出される。
【0078】
ステップS229では、ステップS228において特定された範囲の歌詞の文字情報に従って、特定された範囲の各文字をディスプレイ21に表示するための表示情報が発生する。
【0079】
ステップS230では、ステップS229において発生された表示情報に従って特定された範囲の歌詞の文字と、楽曲名と、コメントとが、取得された10個の投稿メッセージのn番目に表示される。
【0080】
ステップS231では、nに設定されている値に1を追加する処理が行われる。
【0081】
ステップS232では、ステップ220において取得を要求した数の投稿メッセージが読み出され、取得した全ての投稿メッセージについて、ステップS223からステップS231までの処理が行われたかが判断される。取得した全ての投稿メッセージの処理が終了したと判断されているとき(ステップS232:YES)、受信表示プログラムが終了される。取得した全ての投稿メッセージの処理が終了したと判断されていないとき(ステップS232:NO)、ステップS223の処理が繰り返し実行される。
【0082】
[実施形態の効果]
本実施形態では、楽曲の歌詞は、ディスプレイ21に表示される。ユーザは、送信側表示端末装置20Aのディスプレイ21に表示される歌詞の文字にタッチすることにより、歌詞のうちの所望の詞を指定する。このため、ユーザは、送信側表示端末20Aのディスプレイ21に表示される歌詞を見て、所望の詞の範囲を視覚的に指定することができる。また、送信側表示端末20Aのディスプレイ21に表示された文字をカーソル21dでなぞることにより、所望の詞の範囲を指定するため、ユーザは、所望の詞の範囲を確実に、且つ1字単位で細かく指定することができる。
【0083】
また、受信側表示端末20Bは、投稿メッセージを取得したとき、投稿メッセージA2に示される歌詞IDと、始点時間Tsを表す始点文字の時間情報と、終点時間Teを表す終点文字の時間情報とに従って、歌詞文字情報D2を取得する。そして、始点時間情報と、終点時間情報とから特定される範囲の所望の詞を、歌詞文字情報D2に従って、受信側表示端末20Bのディスプレイ21に表示させることができる。そのため、ユーザは、受信側表示端末20Bのディスプレイ21を見て、投稿メッセージに時間情報により指定された所望の詞を、知ることができる。
【0084】
また、著作権保護の対象となる歌詞テキストを、歌詞管理サーバ50が管理することが不可能なウェブサーバ40やネットワーク上の記憶装置などに、複製することも、適切ではない。本実施形態によれば、不特定多数のユーザが著作権などの権利保護対象となる所望の詞をそのまま、歌詞管理サーバ50が管理しないウェブサイトで閲覧するのを防止することができる。
【0085】
[本発明と実施形態との構成の対応関係]
本実施形態において、歌詞共有システム1が、本発明の情報通信システムの一例である。本実施形態の歌詞管理サーバ50が、本発明のサーバの一例である。本実施形態の表示端末20が、本発明の情報通信装置の一例である。本実施形態の送信側表示端末20Aが、本発明の第1情報通信装置の一例であり、受信側表示端末20Bが、第2情報通信装置の一例である。本実施形態の楽曲再生表示プログラム、及び受信表示プログラムが、本発明の位置情報をサーバへ送信する情報通信プログラム、及び位置情報をサーバから取得する情報通信プログラムの一例である。
【0086】
本実施形態のディスプレイ21が、本発明の表示部の一例である。本実施形態のカーソル21d及び指定ボタン21eが、本発明の指定部の一例である。本実施形態の歌詞文字情報の、歌詞の各文字に対応付けられた楽曲の再生開始時点からの経過時間が、本発明の位置情報及び時間情報の一例である。歌詞文字情報D1に従ってディスプレイ21に歌詞の文字を表示させる情報が、歌詞情報の一例である。本実施形態のディスプレイ21に表示された歌詞の「遠」という文字の表示位置、及び「り」という文字の表示位置が、本発明の配列範囲の始点の位置、及び終点の位置の一例である。ディスプレイ21に表示された歌詞の文字にタッチすることにより特定された文字列「遠く遠くに・・・気持ちになり」が、本発明の配列範囲の一例である。また、本実施形態のCPU22とステップS128及びS131の処理とにより、始点文字及び終点文字の指定が判断されることが、本発明の受付ステップの一例である。本実施形態のCPU22と、ステップS129、S132及びS136の処理とが、本発明の位置情報発生部の一例である。本実施形態のCPU22と、ステップS129、S132及びS136の処理とにより、始点文字と終点文字との時間情報が記憶され、また読み出されることが本発明の位置情報発生ステップの一例である。本実施形態のCPU22及びステップS137の処理と、ネットワーク接続部26とが、本発明の送信部の一例である。本実施形態のCPU22及びステップS137の処理により、ウェブサーバ40へ、始点時間Ts及び終点時間Teを送信することが、送信ステップの一例である。
【0087】
本実施形態のCPU22及びステップS227の処理と、ネットワーク接続部26とが、本発明の歌詞情報取得部の一例である。また、本実施形態のCPU22及びステップS221の処理と、ネットワーク接続部26とが、本発明の取得部の一例であり、CPU22及びステップS221の処理により、投稿メッセージを取得することが、取得ステップの一例である。本実施形態のCPU22と、ステップS228及びS229の処理とが、情報発生部の一例であり、始点時間から終点時間までの配列範囲の文字の表示情報が、本発明の表示情報の一例である。本実施形態のCPU22及びステップS230の処理が、本発明の表示制御部の一例である。本実施形態のCPU22及びステップS230の処理により、楽曲名及びコメントとともに、歌詞の文字をディスプレイに表示させることが、表示制御ステップの一例である。
【0088】
[変形例]
本実施形態において、所望の詞が配列されている位置を示す位置情報は、時間情報により示されているが、これに限らない。例えば、楽曲の歌詞の中で、所望の詞が表示される位置が、その歌詞の最初の行からの行数により示されてもよい。また、所望の詞の位置が、楽曲の歌詞の最初の文字からの文字数により示されてもよい。
【0089】
本実施形態において、ディスプレイ21に表示された歌詞から、一部の文字列の最初の文字と、最後の文字とにタッチすることにより、所望の詞が配列された配列範囲を指定するが、これに限らない。例えば、ディスプレイ21に表示された歌詞の1字をタッチすることにより、その1字を含む単語または句を、配列範囲と指定するものであってもよい。また、所望の詞として、楽曲の歌詞の全範囲が指定されてもよい。
【0090】
本実施形態において、受信側表示端末20Bは、歌詞管理サーバ50から取得する歌詞文字情報D1を用いて、投稿メッセージの始点時間及び終点時間が示す歌詞の文字列を特定するものであるが、これに限らない。歌詞文字情報D1が、受信側表示端末20Bに既に記憶されている場合は、歌詞管理サーバ50から歌詞文字情報D1を取得する必要はない。例えば本実施形態において、ステップS225が行われた後で、ステップS226が行われる前に、歌詞文字情報D1が受信側表示端末20Bに保存されているか否かを判断する処理を行うことにより、歌詞文字情報D1が取得済であるか否かを判断してもよい。この処理により、歌詞文字情報D1が記憶されていることが判断されなければ、ステップS226の処理を実行してもよい。
【符号の説明】
【0091】
1 歌詞共有システム
20 表示端末
20A 送信側表示端末
20B 受信側表示端末
21 ディスプレイ
21d カーソル
21e 指定ボタン
22 CPU
23 ROM
24 RAM
242 始点時間記憶領域
243 終点時間記憶領域
25 HDD
251 楽曲情報記憶領域
26 ネットワーク接続部
40 ウェブサーバ
50 歌詞管理サーバ
51 歌詞文字情報記憶領域
D1 歌詞文字情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバとの間で、情報を通信する情報通信装置であって、
楽曲の歌詞の中で、所望の詞を指定する指定部と、
前記指定部により指定された前記所望の詞が、前記歌詞の中で配列されている位置を示す位置情報を発生する位置情報発生部と、
前記位置情報発生部により発生された前記位置情報を、前記サーバへ送信する送信部と、
を備える情報通信装置。
【請求項2】
前記歌詞を表示する表示部を備え、
前記指定部は、前記表示部に表示された前記歌詞の中で、前記所望の詞が配列された配列範囲の始点と終点との位置を指定し、
前記位置情報発生部は、前記指定部により指定された前記始点と前記終点との位置を示す前記位置情報を発生することを特徴とする請求項1に記載の情報通信装置。
【請求項3】
楽曲の演奏と歌詞の表示とを同期させるために、楽曲の演奏開始からの経過時間を示す時間情報と、歌詞を構成する文字または句を示す歌詞情報とを対応付けて記憶する記憶部を備え、
前記位置情報発生部は、前記指定部により指定された前記始点と前記終点との各位置に配置された文字または句を示す歌詞情報と対応付けされた前記時間情報を前記記憶部から読み出して、前記位置情報として発生し、
前記送信部は、前記位置情報発生部により発生された前記時間情報を、前記サーバへ送信することを特徴とする請求項2に記載の情報通信装置。
【請求項4】
サーバと、楽曲の歌詞の中で所望の詞が配列されている位置を示す位置情報をサーバに送信する送信装置とが接続されたネットワークを介して、サーバとの間で情報を通信する情報通信装置であって、
表示部と、
前記位置情報を前記サーバから取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記位置情報に基づいて前記所望の詞を表示するための表示情報を発生する情報発生部と、
前記情報発生部からの表示情報に従って、前記所望の詞を前記表示部に表示させる表示制御部と、
を備える情報通信装置。
【請求項5】
楽曲の演奏と歌詞の表示とを同期させるために、楽曲の演奏開始からの経過時間を示す時間情報と、歌詞を構成する文字または句を示す歌詞情報とを対応付けて取得する歌詞情報取得部を備え、
前記取得部は、楽曲の歌詞の中で所望の詞が配列されている始点と終点との各位置に配置された文字または句を示す歌詞情報と対応付けされた情報であって、楽曲の演奏開始からの経過時間を示す時間情報を、前記位置情報として取得し、
前記情報発生部は、前記歌詞情報取得部により取得された前記時間情報の中で、前記取得部により取得された前記時間情報と一致する時間情報に対応付けされた歌詞情報に基づいて、前記表示情報を発生する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報通信装置。
【請求項6】
サーバとの間で、情報を通信する情報通信装置であって、
表示部と、
楽曲の歌詞の中で、所望の詞を指定する指定部と、
前記指定部により指定された前記所望の詞が、前記歌詞の中で配列されている位置を示す位置情報を発生する位置情報発生部と、
前記位置情報発生部により発生された前記位置情報を、前記サーバへ送信する送信部と、
前記サーバから、前記位置情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記位置情報に基づいて前記所望の詞を表示するための表示情報を発生する情報発生部と、
前記情報発生部からの表示情報に従って、前記所望の詞を前記表示部に表示させる表示制御部と、
を備える情報通信装置。
【請求項7】
サーバとの間で、情報を通信する情報通信装置を制御するコンピュータにより実行される情報通信プログラムであって、
楽曲の歌詞の中で、所望の詞を指定する指示を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより指示が受け付けられたときに、前記歌詞の中で前記所望の詞が配列されている位置を示す位置情報を発生する位置情報発生ステップと、
前記位置情報発生ステップにより発生された前記位置情報を、前記サーバへ送信する送信ステップと、
をコンピュータに実行させる情報通信プログラム。
【請求項8】
サーバと、楽曲の歌詞の中で所望の詞が配列されている位置を示す位置情報をサーバに送信する送信装置とが接続されたネットワークを介して、サーバとの間で情報を通信可能であり、表示部を備える情報通信装置を制御するコンピュータにより実行される情報通信プログラムであって、
前記位置情報を、前記サーバから取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記位置情報に基づいて前記所望の詞を表示するための表示情報を発生する情報発生ステップと、
前記情報発生ステップにより発生された表示情報に従って、前記所望の詞を前記表示部に表示させる表示制御ステップと、
をコンピュータに実行させる情報通信プログラム。
【請求項9】
サーバと、そのサーバと情報を通信する第1および第2情報通信装置と、を備える情報通信システムであって、
前記第1情報通信装置は、
楽曲の歌詞の中で、所望の詞を指定する指定部と、
前記指定部により指定された前記所望の詞が、前記歌詞の中で配列されている位置を示す位置情報を発生する位置情報発生部と、
前記位置情報発生部により発生された前記位置情報を、前記サーバへ送信する送信部と、を備え、
前記第2情報通信装置は、
表示部と、
前記サーバから、前記位置情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記位置情報に基づいて前記所望の詞を表示するための表示情報を発生する情報発生部と、
前記情報発生部からの表示情報に従って、前記所望の詞を前記表示部に表示させる表示制御部と、
を備える情報通信システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−45131(P2013−45131A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−180258(P2011−180258)
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】