説明

情報連携ウィンドウシステム

【課題】ウィンドウ間で引き渡される複数のデータが表示できるようにする。
【解決手段】データ処理部105は、既に属性データが記憶されている受け属性データ記憶部106に、新たにドラッグアンドドロップされた属性データを追記するので、受け属性データ記憶部106に複数の属性データが格納(追記)される。また、データ処理部105は、受け属性データ記憶部106に記憶されている全ての属性データを取り出して画面表示を行なうので、表示部109の対応するウィンドウには、複数のトレンドが表示されるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータヒューマンインタフェースに係る技術に関するものであり、製造業における生産管理および製造管理用のシステムその他のビジネスポータルとして多種多様の情報表示画面に係る情報連携ウィンドウシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータハードウェアおよびソフトウェアの進歩により、コンピュータ表示画面は高精細になり表示画素数も向上したために、一画面上に複数のウィンドウを開くことが可能になり、そのウィンドウ毎に独立したプログラムがそれぞれの機能を果たせるようになってきた。このようなウィンドウシステムにおいては、ウィンドウ間(すなわち、プログラム間)でデータを引き渡したい場合がある。ウィンドウ間のデータの引き渡しを実現するシステムとして、例えば特許文献1に開示された情報連携ウィンドウシステムがある。
【0003】
上記情報連携ウィンドウシステムでは、図4に示すように、画面400の中にプラントの構成を表示するウィンドウ401と、プロセス変数のトレンド(履歴)を表示するウィンドウ402とを備える。このウィンドウシステムでは、ウィンドウ401に、対象とするプロセスの各工程がアイコンで示されている。例えば、ポインティングデバイスとしてのマウスの操作により、画面400上のポインタをいずれかのアイコンに重ねて対応するオブジェクトを選択し、矢視線403に示すように、このオブジェクトをウィンドウ402まで移動させる操作、いわゆるドラッグアンドドロップの操作により、選択したオブジェクトの工程に属するプロセス変数の遷移の履歴(トレンド)がウィンドウ402に表示される。
【0004】
上述したドラッグアンドドロップの操作により、情報連携ウィンドウシステムでは、選択されたオブジェクトに属するプロセス変数名が、ウィンドウ402を表示しているプログラムに引き渡される。ドラッグアンドドロップ操作に対応する上述した情報の受け渡しにより、対応するプログラムが該当するプロセス変数を収集し、ウィンドウ402にトレンドを表示する。
【0005】
なお、マウス等のポインティングデバイス操作の用語として、「選択」は、あるオブジェクト領域でボタンを押下すること、「ドラッグ」は、ボタンを押したまま勾引すること、および「ドロップ」は、ある画面領域でボタンを離すこと、などを一般的に意味するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開WO2006/114880
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述した情報連携ウィンドウシステムでは、ウィンドウ間のデータの引き渡しがなされると、直前までの表示に用いられていたデータが、新たに引き渡されたデータに書き換えられる(上書きされる)。このため、時系列的に前のデータと後のデータとの比較、同じ時系列状の異なるプロセス変数の比較など、2つ以上のデータのトレンドを比較することができないという問題があった。
【0008】
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、ウィンドウ間で引き渡される複数のデータが表示できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る情報連携ウィンドウシステムは、メタ言語で記述した属性データを備えて第1ウィンドウに配置されたオブジェクトが、ポインティングデバイスにより選択されかつドラッグされたことにより、属性データを送り属性データ記憶部に記憶するドラッグ処理実行手段と、ポインティングデバイスによりオブジェクトが第2ウィンドウにドロップされたことにより、送り属性データ記憶部に記憶されている属性データを取り出して第2ウィンドウに画面表示を行うデータ処理手段とを備え、データ処理手段は、既に属性データが記憶されている受け属性データ記憶部に、新たな属性データを追記し、受け属性データ記憶部に記憶されている属性データを取り出して第2ウィンドウに画面表示を行う。
【0010】
上記情報連携ウィンドウシステムにおいて、データ処理手段は、受け属性データ記憶部に設定されている記憶可能な属性データの量を超えると、記憶された時期が最も古い属性データを消去するようにしてもよい。また、データ処理手段は、利用者の操作を受け付けて、操作により選択指示された属性データを、受け属性データ記憶部より消去する属性データ除去手段を備えるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明によれば、データ処理手段は、既に属性データが記憶されている受け属性データ記憶部に、新たな属性データを追記し、受け属性データ記憶部に記憶されている全ての属性データを取り出して第2ウィンドウに画面表示を行うようにしたので、ウィンドウ間で引き渡される複数のデータが追記的に表示できるようになるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、本発明の実施の形態における情報連携ウィンドウシステムの構成を示す構成図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態における情報連携ウィンドウシステムの動作例を説明するフローチャートである。
【図3】図3は、本発明の実施の形態における情報連携ウィンドウシステムの表示画面の例を示す説明図である。
【図4】図4は、情報連携ウィンドウシステムの表示画面の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態における情報連携ウィンドウシステムの構成を示す構成図である。この情報連携ウィンドウシステムは、操作検出部101,操作判定部102,ドラッグ処理実行部103,送り属性データ記憶部104,データ処理部105,受け属性データ記憶部106,ポインティングデバイス107,キーボード108,および表示部109を備える。
【0014】
操作検出部101は、利用者によるポインティングデバイス107の操作を検出する。操作判定部102は、ポインティングデバイス107により表示画面(第1ウィンドウ)上のオブジェクトのドラッグ操作,およびドロップ操作などの各操作を判定する。ドラッグ処理実行部103は、ドラッグ操作が行われたときに、ドラッグ元のオブジェクトの属性データを送り属性データ記憶部104に記憶する。属性データは、メタ言語で定義されたデータ構造とされている。送り属性データ記憶部104は、プログラム間で利用可能であり共有的な性質を持つファイル、モジュールなどで構成される。一方、受け属性データ記憶部106は、データ処理部にかかる受け手プログラムの内部データでよいものである。
【0015】
例えば、オブジェクトの属性データとしては、ポイントパラメータに関する情報,データ収集先情報,日時情報,検索条件情報,イベント関連情報,収集データに関する情報,ドラッグ・ドロップ対象オブジェクトへの参照情報,およびその他の情報などがある。
【0016】
ポイントパラメータに関する情報は、当該オブジェクトがプロセスの監視ポイントなどに対応するオブジェクト(例えばプロセス構成図の中で装置や監視ポイントを表すオブジェクト)である場合に、ポイントのパラメータを示すものである。ポイントパラメータに関する情報としては、アイテムID(監視ポイントの番号など)、ポイント名、レンジ上限、レンジ下限、工業単位、フルパス、ディスクリプタ、区切り文字、ドロップ時のメニュー文字列、データタイプなどがある。
【0017】
データ収集先情報は、プロセス変数などの収集データの収集先を示すものである。データ収集先情報としては、接続先アプリケーションサーバ名、データ収集エンジン名、データ収集エンジン(プログラム)に対する識別子、データ収集エンジンに対するオブジェクト参照情報などがある。また、日時情報は、例えばポイントのプロセス変数にアラームが発生した日時を示すものである。日時情報としては、発生日時情報、開始日時情報、終了日時情報などがある。
【0018】
検索条件情報は、プロセス変数などの収集データを検索する条件を示すものである。検索条件情報としては、タイムスパン、時間間隔、最大レコード数、タイムベース、時間オフセット、時間ずれ、検索モードなどがある。また、イベント関連情報は、当該オブジェクトに関係するイベント(例えばポインティングデバイスの操作やアラーム発生など)を示すものである。イベント関連情報としては、ユニット名、イベント名などがある。
【0019】
収集データに関する情報としては、ロットIDおよび実データなどがある。ドラッグ・ドロップ対象オブジェクトへの参照情報としては、ドラッグ元オブジェクト名、ドロップ先オブジェクト名などがある。その他の情報としては、任意の文字列群、任意のデータセット、任意のオブジェクト群などがある。
【0020】
データ処理部105は、アプリケーションプログラムを実行し、表示画面上の他のウィンドウ(第2ウィンドウ)に対するドロップ操作が行われたときに、ドロップ先のウィンドウのプログラムに従って、送り属性データ記憶部104に記憶されている属性データを処理する。データ処理部105は、送り属性データ記憶部104に記憶されている属性データを取り出して対応するウィンドウ(第2ウィンドウ)に対する画面表示を行なう。
【0021】
次に、本実施の形態における情報連携ウィンドウシステムの動作について説明する。図2のフローチャートに示すように、操作検出部101が、ステップS201で、マウスなどのポインティングデバイス107に対する利用者の操作を検出すると、操作判定部102が操作の判定を開始する。操作判定部102が、オブジェクトのドラッグ操作を判定すると(ステップS202のY)、ドラッグ処理実行部103が、ドラッグ元のオブジェクトの属性データを送り属性データ記憶部104に格納(記憶)する(ステップS203)。
【0022】
例えば、操作判定部102は、操作検出部101の検出結果から、ポインティングデバイス107のカーソルが画面上の選択可能なオブジェクトを指し示し、かつポインティングデバイス107のボタンが押されたことを認識した場合、まず、このオブジェクトが選択されたと判定する。次に、操作判定部102は、オブジェクトが選択された場合、ポインティングデバイス107のカーソルの画面上の現在位置を記憶し、続いて、利用者の操作によってポインティングデバイス107のボタンが押されたままカーソルが移動したことを検出する。この検出により、記憶してあるカーソル位置からの画面上の位置ずれ量を検出し、このカーソルの位置ずれ量が所定のしきい値以上の場合に、操作判定部102は、ドラッグが開始されたもの(ドラッグ動作)と判定する。なお、対象となるオブジェクトが、選択可能なものであるか否かは、各オブジェクトのプログラムに予め設定された属性データを参照することで確認できる。
【0023】
この後、操作判定部102が、オブジェクトのドロップ操作を判定すると(ステップS204のY)、データ処理部105が、ドロップ先の複数のオブジェクトの各々のプログラムに従って、送り属性データ記憶部104に記憶されている属性データを処理する(ステップS205)。
【0024】
例えば、操作判定部102は、カーソルが画面上の選択可能なオブジェクトを指し示し、かつポインティングデバイス107による選択状態が解除されたことを検出すると、ドロップされたと判定する。また、データ処理部105は、送り属性データ記憶部104に記憶されている属性情報が取り出されたドラッグ元のオブジェクトおよびドロップ先のオブジェクトの種類を考慮し、取り出す属性データの中から必要なデータを取捨選択し、ドラッグ元のオブジェクトおよびドロップ先のオブジェクトに応じた処理を実行する。この処理の結果、表示部109に、トレンドなどが表示される(ステップS206)。
【0025】
一方、ステップS204で設定された時間内にドロップ操作が検出されない場合、直前に送り属性データ記憶部104に記憶された属性データを消去する(ステップS207)。
【0026】
上述した動作を、終了の指示が入力されるまで繰り返し(ステップS208)、終了の指示が入力されると、送り属性データ記憶部104に記憶されている属性データを消去し(ステップS209)、終了する。
【0027】
ここで、本実施の形態によれば、データ処理部105は、既に属性データが記憶されている受け属性データ記憶部106に、新たな属性データを追記するので、ステップS201〜ステップS206の繰り返しにより、受け属性データ記憶部106に複数の属性データが格納(追記)される。また、データ処理部105は、受け属性データ記憶部106に記憶されている全ての属性データを取り出して画面表示を行なうので、表示部109の対応するウィンドウ(第2ウィンドウ)には、には、複数のトレンドが表示されるようになる。この結果、本実施の形態によれば、時系列的に前のデータと後のデータとの比較、同じ時系列状の異なるプロセス変数の比較など、2つ以上のデータのトレンドを比較することができるようになる。
【0028】
以下、より詳細に例を挙げて説明する。まず、属性データについて説明する。属性データは、画面を表示するプログラムに依存しない形のデータ構造であり、各プログラムは、仕様に応じて必要な箇所だけデータを設定し解読してさらに表示実行する。送り手プログラムは、受け手プログラムを意識しないでデータを送信し、他方、受け手プログラムは送り手プログラムを意識しないでデータを受信する。このために、送り属性データ記憶部104が、プログラム間の情報伝達手段として備えられ、送り属性データ記憶部104からの情報を受け属性データ記憶部106に追記的に記憶する。また、必要かつ共通な部分を解読した後に、画面に表示を行う。
【0029】
これを実現するために、属性データは、メタ言語で定義する。メタ言語とは、言語を記述するための言語であり、Webページを記述するHTMLやC言語などがある。また、HTMLを拡張したXML(eXten sible Markup Language)が挙げられる。メタ言語は、基本構造が規定されたものであり、この規定の範囲内で構造を自由に決めることができる。
【0030】
以下、属性データを、メタ言語としてXMLを用いた場合について説明する。XMLの要素は、<要素名>で始まり、</要素名>で終わる一単位の情報である。要素名はプログラムが自由に定めることができるものである。また、内容が存在しない要素は<要素名/>で示す。
【0031】
例えば、図3に示すように、画面300の上に、系統図が図形で示される系統図画面301と、プロセス変数などが表示されるトレンド画面302とのウィンドウが表示されている場合を例にする。系統図画面301には、例えば、蒸留塔を示すグラフィック部品として選択可能なオブジェクト311が示されている。
【0032】
ここで、オブジェクト311は、次に示すようにXMLで記述(定義)された属性データを備えている。
【0033】
−−− 定義1 −−−
<設備名>
<エリア名>A</エリア名>
<装置名>蒸留塔A102</装置名>
<ロット名>材料投入バッチ工程</ロット名>
<時刻>2009/12/28 11:25</時刻>
<監視ポイント>
<ポイント名>A102−FLOW.PV</ポイント名>
<ポイント名>A102−TEMP1.PV</ポイント名>
<ポイント名>A102−LEVEL.PV</ポイント名>
<ポイント名>A102−TEMP2.PV</ポイント名>
</監視ポイント>
</設備名>
【0034】
一方、トレンド画面302では、処理できる属性データが次に示すようにXMLで定義されている。なお、ペン番号nは、例えば8である。n=8の場合、8つのポイントがトレンド画面302に表示可能となる。
【0035】
−−− 定義2 −−−
<エネルギー使用量トレンド>
<表示ペン>
<ペン番号1/>
<ポイント名/>
<ペン色/>
<上限値/>
<下限値/>
<工業単位/>
<ペン番号2/>
<ポイント名/>
<ペン色/>
<上限値/>
<下限値/>
<工業単位/>
<ペン番号3/>
<ポイント名/>
<ペン色/>
<上限値/>
<下限値/>
<工業単位/>



<ペン番号n/>
<ポイント名/>
<ペン色/>
<上限値/>
<下限値/>
<工業単位/>
</表示ペン>
</エネルギー使用量トレンド>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0036】
ここで、系統図画面301の中のオブジェクト311(蒸留塔)をマウスなどのポインティングデバイスで選択してドラッグすると、定義1で示された属性データが、送り属性データ記憶部104に記憶される。この後、ドラッグされたオブジェクト311が、オブジェクト311に属するプロセス変数の履歴グラフを表示するようトレンド画面302にドロップされると(矢視線303)、送り属性データ記憶部104に記憶されている定義1で示された属性データが、トレンド画面302ウィンドウで動作する受け手のプログラムにより取得される。
【0037】
受け手プログラムでは、送り属性データ記憶部104より取得した属性データのうち定義2で定義された<ポイント名>を共通の要素名定義として理解できるため、ポイント名をトレンドの表示ペン1から4に自動的に割り付けし、トレンド画面302に、現在時刻でのトレンドを表示するよう動作する。このとき、受け属性データ記憶部106に、当該<ポイント名>の4つが記憶される。
【0038】
また、次に、上述同様に、系統図画面301の中の別途のオブジェクト312(タンク)をポインティングデバイスで選択してドラッグすると、同様な定義1’で示された新たな属性データ(ポイント名などが異なる属性データ)であり、現在のオブジェクト312に係る<ポイント名>が、送り属性データ記憶部104に記憶(追記)される。この後、ドラッグされたオブジェクト312がトレンド画面302にドロップされると(矢視線304)、トレンド画面302で動作する受け手のプログラムにより、送り属性データ記憶部104に記憶されている定義1’で示された属性データが、さらに、受け属性データ記憶部106に追加される。
【0039】
受け手プログラムでは、受け属性データ記憶部106に記憶された2つの属性データ群の各々について、定義2で定義された<ポイント名>を共通の要素名定義とし、各々の属性データのポイント名をトレンドの表示ペン1から8に順次に割り付けし、トレンド画面302に、現在時刻でのトレンドを表示する。この結果、トレンド画面302には、8本のトレンドグラフが、上記蒸留塔および上記タンクに係るポイントデータとして、表示されるようになる。
【0040】
このように、<要素名> </要素名> で挟んだところの論理名称が、画面プログラム間で授受される。系統図画面301の送り手プログラムでは、オブジェクトに定義されたXML(属性データ)を、送り属性データ記憶部104に格納し、トレンド画面302の受け手プログラムでは、送り属性データ記憶部104に格納されているXMLから受け属性データ記憶部106にある両者に共通の論理名称のみを取り出して受け属性データ記憶部106に記憶することで、指定に従った表示を実行し、指定されたもの以外のデータは無視する。
【0041】
ここで、上述した実施の形態の情報連携ウィンドウシステムは、CPU、記憶装置および外部とのインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。このようなコンピュータにおいて、本発明の情報連携ウィンドウプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供される。CPUは、記録媒体から読み込んだプログラムを記憶装置に書き込み、プログラムに従って本実施の形態で説明した処理を実行する。
【0042】
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形が実施可能であることは明白である。
【0043】
例えば、受け属性データ記憶部には、記憶可能な属性データの量が設定されており、設定されている記憶可能な属性データの量を超えて新たな属性データが格納されると、記憶された時期が最も古い属性データを消去することで、新たな属性データを記憶するようにしてもよい。また、受け手のウィンドウ上のツールバーなどで利用者の操作を受け付けて、この操作により選択指示された属性データを、受け属性データ記憶部より消去する属性データ除去手段を設けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0044】
101…操作検出部、102…操作判定部、103…ドラッグ処理実行部、104…送り属性データ記憶部、105…データ処理部、106…受け属性データ記憶部、107…ポインティングデバイス、108…キーボード、109…表示部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メタ言語で記述した属性データを備えて第1ウィンドウに配置されたオブジェクトが、ポインティングデバイスにより選択されかつドラッグされたことにより、前記属性データを送り属性データ記憶部に記憶するドラッグ処理実行手段と、
前記ポインティングデバイスにより前記オブジェクトが第2ウィンドウにドロップされたことにより、前記送り属性データ記憶部に記憶されている属性データを取り出して前記第2ウィンドウに画面表示を行なうデータ処理手段とを備え、
前記データ処理手段は、既に属性データが記憶されている受け属性データ記憶部に、新たな属性データを追記し、
かつ、前記受け属性データ記憶部に記憶されている属性データを取り出して前記第2ウィンドウに画面表示を行なう
ことを特徴とする情報連携ウィンドウシステム。
【請求項2】
請求項1記載の情報連携ウィンドウシステムにおいて、
前記受け属性データ記憶部は、設定されている記憶可能な属性データの量を超えると、記憶された時期が最も古い属性データを消去される
ことを特徴とする情報連携ウィンドウシステム。
【請求項3】
請求項1または2記載の情報連携ウィンドウシステムにおいて、
前記データ処理手段は、利用者の操作を受け付けて、前記操作により選択指示された属性データを前記受け属性データ記憶部より消去する属性データ除去手段を備える
ことを特徴とする情報連携ウィンドウシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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