説明

意思疎通支援システム、及び、医師や医療機関との連絡を支援するためのシステム

【課題】 一般人が携行可能なサイズに構成されたクライアント端末装置を利用することによって、異言語を母国語とする人同士におけるコミュニケーションを円滑にするための意思疎通支援システム、及び、この意思疎通支援システムを発展させたものであって、特に、クライアント端末装置の利用者と医師や医療機関との連絡を支援するためのシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】 クライアント端末装置のディスプレイにおいては、異言語を母国語とする人同士におけるコミュニケーションを開始する場合おいて、「事故/犯罪」「交通」「案内/確認」等、特に、頻度が高いと思われる内容をイラスト及び日本語表記と共に示した複数のアイコンが表示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般人が携行可能なサイズに構成されたクライアント端末装置(移動端末装置)を利用することによって、異言語を母国語とする人同士におけるコミュニケーションを円滑にするための意思疎通支援システム、及び、この意思疎通支援システムを発展させたものであって、特に、クライアント端末装置の利用者と医師や医療機関との連絡を支援するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、異言語を母国語とする人同士におけるコミュニケーションを円滑にするため、様々な支援ツールが開発されてきた。イラストを多用した外国語のフレーズブックや、コンピュータを利用した自動翻訳機等が、その例として知られている。また、近年では、技術の進歩により、一般人が携行可能なサイズに構成されたクライアント端末装置(移動端末装置)、すなわち、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型コンピュータ等において、これらのフレーズブックや自動翻訳機等と同等の機能を享受できるアプリケーションソフトウェアが開発され、利用できるようになってきている。
【0003】
本発明者は、このような実情のもと、一般人が携行可能なサイズに構成されたクライアント端末装置において利用可能な意思疎通支援システムであって、現在すでに存在しているものよりも、使いやすく、高機能で便利な意思疎通支援システムの開発について、鋭意検討を重ねた。その結果、本発明者は、以下に詳述する意思疎通支援システム、及び、当該意思疎通支援システムを発展させたものであって、特に、クライアント端末装置の利用者と医師や医療機関との連絡を支援するためのシステムに関する本発明を創作するに至った。
【0004】
なお、本発明を出願するにあたって、発明者や出願人において過去の特許文献等を調査したところ、意思疎通支援システム等に関する技術について、下記の文献を発見することができたが、本発明に係る技術的思想等を詳述したものについては、発見することができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−288170号公報
【特許文献2】特開2006−301968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、一般人が携行可能なサイズに構成されたクライアント端末装置を利用することによって、異言語を母国語とする人同士におけるコミュニケーションを円滑にするための意思疎通支援システム、及び、この意思疎通支援システムを発展させたものであって、特に、クライアント端末装置の利用者と医師や医療機関との連絡を支援するためのシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのための手段として、本発明に係るクライアント端末装置の利用者と医師や医療機関との連絡を支援するためのシステムは、相互に音声通話及びデータ通信が可能なクライアント端末装置と医療機関側端末装置とを含むシステムであって、前記クライアント端末装置は、これの利用者についての担当医師の氏名又は当該担当医師が所属する医療機関の名称の入力を受付ける手段、入力を受付けた担当医師の氏名又は医療機関の名称に基づいて、前記担当医師又は前記医療機関が利用することができる医療機関側端末装置を検索する手段、及び、検索した医療機関側端末装置に当該クライアント端末装置の利用者についての個人識別情報を送信する手段、を備えており、前記医療機関側端末装置は、複数の患者について、氏名、生年月日、クライアント端末装置の個人識別情報、担当医師の氏名、診療記録、及び、診療方針を、それらを相互に関連づけて、かつ、それらを検索できる患者情報データベースを利用できる手段、及び、当該患者情報データベースと前記クライアント端末装置から送信された個人識別情報と照合して、患者及び当該患者のクライアント端末装置の個人識別情報を特定する手段を備えており、その特定した患者及び当該患者のクライアント端末装置の個人識別情報に基づいて、前記クライアント端末装置との間で相互に音声通話及び/又はデータ通信を行うようにすることができる手段を備えており、また、前記クライアント端末装置が、当該クライアント端末装置自体の加速度を測定する手段、及び、現在位置情報を取得する手段を有しており、その測定した加速度の情報及びその取得した現在位置情報に基づいて、このクライアント端末装置の利用者である患者の状況を確認し、その確認した状況が、予めクライアント端末装置において任意に設定されている患者の緊急時と想定される状況と合致する場合に、現在位置情報を、緊急シグナルと共に、前記医療機関側端末装置に送信する手段、及び、前記医療機関側端末装置との間で音声通話を開始する手段を有していることを特徴とするシステム。
【0008】
以上の場合において、前記クライアント端末装置は、前記クライアント端末装置の利用者の緊急時において、前記クライアント端末装置が操作されることによって、取得した現在位置情報を、緊急シグナルと共に、前記医療機関側端末装置に送信する手段、及び、周囲の人達に緊急時であることを知らせる音声アナウンスを開始する手段を有していることも特徴としている。
【0009】
また、以上の場合において、前記医療機関側端末装置は、前記クライアント端末装置に対して、前記クライアント端末装置の利用者が服用すべき薬の情報、当該薬を服用すべき時期、及び、当該利用者が次に医師の診断を受けるべき時期を送信する手段を有しており、前記クライアント端末装置は、前記医療機関側端末装置より受信した情報を、当該クライアント端末装置が有する表示装置にカレンダー形式で表示する手段を有していることも特徴としている。
【0010】
さらに、以上の場合において、前記クライアント端末装置は、薬の服用すべき時間として、前記クライアント端末装置において予め設定された時間になると、その薬の情報と共に、当該薬を服用すべき時間が到来したことを、信号音又は音声案内によって利用者に通知する手段を有していることも特徴としている。
【0011】
また、以上の場合において、前記クライアント端末装置は、その表示装置に服用すべき薬の情報を表示する手段、及び、当該薬が服用されたことを前記患者情報データベースに送信する手段を有しており、前記患者情報データベースが、前記医療機関側端末装置から送信される薬が服用されたことについての情報に基づいて、診療記録中の薬の服用データを更新する手段を有しており、前記医療機関側端末装置が、前記患者情報データベースのデータに基づいて、服用すべき薬の服用状況を、各患者毎に、カレンダー形式によって表示する手段を有していることも特徴としている。
【0012】
さらに、以上の場合において、前記クライアント端末装置は、現在位置情報を取得する手段、及び、これの利用者についての病歴や持病の情報の入力を受付ける手段、その入力された情報、及び、前記現在位置情報から、前記クライアント端末装置の周囲において、当該利用者が緊急時に診察を受けるのに適した近隣の医療機関の情報を収集する手段を有しており、前記クライアント端末装置の利用者の緊急時において、前記クライアント端末装置が操作されることによって、その取得した現在位置情報を、緊急シグナルと共に、前記利用者が緊急時に診察を受けるのに適した近隣の医療機関に通知する手段を有していることも特徴としている。
【0013】
また、本発明に係るクライアント端末装置の利用者と医師や医療機関との連絡を支援するためのシステムは、相互に音声通話及びデータ通信が可能なクライアント端末装置と医療機関側端末装置とを含むシステムであって、前記クライアント端末装置は、これの利用者についての担当医師の氏名又は当該担当医師が所属する医療機関の名称の入力を受付ける手段、入力を受付けた担当医師の氏名又は医療機関の名称に基づいて、前記担当医師又は前記医療機関が利用することができる医療機関側端末装置を検索する手段、及び、検索した医療機関側端末装置に当該クライアント端末装置の利用者についての個人識別情報を送信する手段、を備えており、前記医療機関側端末装置は、複数の患者について、氏名、生年月日、クライアント端末装置の個人識別情報、担当医師の氏名、診療記録、及び、診療方針を、それらを相互に関連づけて、かつ、それらを検索できる患者情報データベースを利用できる手段、及び、当該患者情報データベースと前記クライアント端末装置から送信された個人識別情報と照合して、患者及び当該患者のクライアント端末装置の個人識別情報を特定する手段を備えており、その特定した患者及び当該患者のクライアント端末装置の個人識別情報に基づいて、前記クライアント端末装置との間で相互に音声通話及び/又はデータ通信を行うようにすることができる手段を備えており、また、前記クライアント端末装置が、当該クライアント端末装置自体の加速度を測定する手段、及び、現在位置情報を取得する手段を有しており、その測定した加速度の情報及びその取得した現在位置情報を、所定の時間毎に、前記医療機関側端末装置に送信する手段を有しており、さらに、前記医療機関側端末装置が、前記クライアント端末装置から所定の時間毎に受信する加速度の情報及び現在位置情報に基づいて、前記クライアント端末装置の利用者である患者の状況を確認し、その確認した状況が、予め前記医療機関側端末装置において任意に設定されている患者の緊急時と想定される状況と合致する場合に、前記クライアント端末装置に対し、前記医療機関側端末装置との間で音声通話を開始することを促す通知を送信する手段を有しており、前記クライアント端末装置が、前記医療機関側端末装置から、前記医療機関側端末装置との間で音声通話を開始することを促す通知を受信した際に、前記医療機関側端末装置との間で音声通話を開始する手段を有していることも特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、一般人が携行可能なサイズに構成されたクライアント端末装置を利用することによって、異言語を母国語とする人同士におけるコミュニケーションを円滑にするための意思疎通支援システム、及び、この意思疎通支援システムを発展させたものであって、特に、クライアント端末装置の利用者と医師や医療機関との連絡を支援するためのシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】クライアント端末装置1のディスプレイ2における表示例1
【図2】クライアント端末装置1のディスプレイ2における表示例2
【図3】クライアント端末装置1のディスプレイ2における表示例3
【図4】クライアント端末装置1のディスプレイ2における表示例4
【図5】クライアント端末装置1のディスプレイ2における表示例5
【図6】本発明の実施形態に係る適用例のフローチャート1
【図7】本発明の実施形態に係る適用例のフローチャート2
【図8】クライアント端末装置1についてのブロック図
【図9】クライアント端末装置1のディスプレイ2における表示例6
【図10】クライアント端末装置1のディスプレイ2における表示例7
【図11】クライアント端末装置1のディスプレイ2における表示例8
【図12】クライアント端末装置1のディスプレイ2における表示例9
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る意思疎通支援システム、及び、医師や医療機関との連絡を支援するためのシステムを実施するための形態について説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る意思疎通支援システムにおいて使用されるクライアント端末装置1が有しているディスプレイ2において表示された内容を示したものである。図示されているように、ディスプレイ2においては、異言語を母国語とする人同士におけるコミュニケーションを開始する場合おいて、「事故/犯罪」「交通」「案内/確認」等、特に、頻度が高いと思われる内容をイラスト及び日本語表記と共に示した複数のアイコン3が表示されている。
【0018】
これらのうち、例えば、「事故/犯罪」を示すアイコン3をタッチすると、図2に示されているように、今度は、「事故/犯罪」において、特に、相手方に伝えたい内容を示すアイコン3が表示されるようになっている。ここで、このクライアント端末装置1の利用者は、「だれが」、「いつ」、「どこで」、「どうした」といったアイコンや、「暴力を受けた」、「落とし物をした」等といったアイコンに順次タッチし、コミュニケーションを望む相手方であって、その利用者とは異なる言語を母国語とする人に伝えたいことを入力する。そして、次に、「コミュニケーション開始」というアイコン3aにタッチすると、英語や中国語等の言語を選択する選択画面に表示が切り替わり(図示せず)、そこで言語を選択すると、ディスプレイ2において、利用者によって入力された内容が、選択された言語の文章に翻訳され、ディスプレイ2に表示されるようになっている。これにより、利用者とは異なる言語を母国語とする相手であっても、ディスプレイ2に表示された内容を見ることによって、利用者が伝えたいことを理解することができるようになっている。
【0019】
なお、以上においては、利用者が日本語を母国語とする者であることを想定して説明しているが、日本語以外の言語を母国語とする者であっても、利用者になることは当然可能である。例えば、ディスプレイ2の左下隅「ENGLISH」のアイコン3bをタッチすることによって、ディスプレイ2に示されたアイコンの言語を英語表記とし、英語を母国語とする者を利用者とすることも可能である。また、ここでは図示されていないが、「ENGLISH」以外の言語や、「他言語」といったアイコンをタッチすることによって言語を選択させ、あらゆる言語について対応させることも可能である。
【0020】
また、ディスプレイ2においては、「文字入力」や「フリーボード」といったアイコン3も用意されており、これらをタッチすることによって、文字を選択したり、図示したりすることによって相手方に伝えたい内容を示すこともできるようになっている。さらに、クライアント端末装置1において、音声を発する手段を付加することによって、「コミュニケーション開始」というアイコン3aにタッチした際に、ディスプレイ2に文章を表示するだけでなく、相手方の言語による音声アナウンスを行うようにすることも可能である。
【0021】
なお、日本語以外を表記したアイコン3をディスプレイ2に示した参考例として、図3に、「病気/怪我/災害」のアイコンをタッチした後のディスプレイ2の内容を英語によって示し、また、図4に、「外食」のアイコンをタッチした後のディスプレイ2の内容を中国語によって示した。さらに、図5に示したように、ディスプレイ2に人体のイラストとその英語表記等を表わすことによって、クライアント端末装置1を利用し、例えば、英語を理解する医師相手に、痛みや怪我の場所等を伝えることも可能である。
【0022】
以上に説明したように、クライアント端末装置1を利用することによって、異言語を母国語とする人同士におけるコミュニケーションを円滑に支援することができる。なお、以上の実施形態においては、異言語を母国語とする人同士におけるコミュニケーションを想定して説明しているが、コミュニケーションをしようとする双方の言語が同じ場合でも、クライアント端末装置1を利用できる。この場合、例えば、どちらか一方が、何らかの障害によって、言葉を発することができない状態となっているときなどにも、このクライアント端末装置1を利用することによって、相互にコミュニケーションをとることが可能となる。
【0023】
次に、この意思疎通支援システムを発展させたものであって、クライアント端末装置の利用者と医師や医療機関との連絡を支援するためのシステムに係る発明を実施するための形態についても説明する。
【0024】
まず、このシステムには、相互に音声通話及びデータ通信が可能なクライアント端末装置と医療機関側端末装置とが含まれている。
【0025】
クライアント端末装置は、ディスプレイを有しており、次の(1)〜(3)の手段を実現できるように構成されたアプリケーションソフトウェアが導入されている。
(1)クライアント端末装置の利用者についての担当医師の氏名又は当該担当医師が所属する医療機関の名称の入力を受付ける手段
(2)入力を受付けた担当医師の氏名又は医療機関の名称に基づいて、前記担当医師又は前記医療機関が利用することができる医療機関側端末装置を検索する手段
(3)検索した医療機関側端末装置に当該クライアント端末装置の利用者についての個人識別情報を送信する手段
【0026】
また、医療機関側端末装置は、パーソナルコンピュータからなり、次の(4)〜(6)の手段を実現できるように構成されたアプリケーションソフトウェアが導入されている。
(4)複数の患者について、氏名、生年月日、クライアント端末装置の個人識別情報、担当医師の氏名、診療記録、及び、診療方針を、それらを相互に関連づけて、かつ、それらを検索できる患者情報データベースを利用できる手段
(5)当該患者情報データベースと前記クライアント端末装置から送信された個人識別情報と照合して、患者及び当該患者のクライアント端末装置の個人識別情報を特定する手段
(6)特定した患者及び当該患者のクライアント端末装置の個人識別情報に基づいて、前記クライアント端末装置との間で相互に音声通話及び/又はデータ通信を行うようにすることができる手段
【0027】
そして、これらのクライアント端末装置、及び、医療機関側端末装置は、以下に説明する関係を持って、本発明を実施するようになっている。
【0028】
まず、クライアント端末装置の利用者は、自身の診察や健康管理を行う担当医師(いわゆる「かかりつけ医」)や、その担当医師が所属する医療機関の名称を入力する。そして、その入力を受付けたクライアント端末装置は、その入力された担当医師の氏名又は医療機関の名称に基づいて、担当医師又は医療機関が利用することができる医療機関側端末装置を検索する。なお、ここでの検索は、医師や医療機関のデータが蓄積されたデータベースを利用するが、当該データベースは、クライアント端末装置が、ネットワークを介して接続できる外部のサーバに記憶されているものでも良いし、または、クライアント端末装置内の記憶装置に予め記憶されているものであっても構わない。
【0029】
そして、この検索によって、担当医師又は医療機関が利用することができる医療機関側端末装置を特定したら、ここに、このクライアント端末装置の利用者についての個人識別情報、すなわち、各クライアント端末装置が固有に有しているナンバー等を送信する。
【0030】
このようにして、クライアント端末装置からの情報を受信した医療機関側端末装置は、上記(4)の患者情報データベースを利用し、クライアント端末装置から送信された個人識別情報と照合して、クライアント端末装置の利用者である患者及び当該患者のクライアント端末装置の個人識別情報を特定する。その後、特定した患者及び当該患者のクライアント端末装置の個人識別情報に基づいて、クライアント端末装置との間で相互に音声通話及び/又はデータ通信を行うことができるようにする。これにより、クライアント端末装置の利用者である患者は、いつでも、自身の担当医師や当該担当医師が所属する医療機関と連絡を取り合うことが可能となる。
【0031】
なお、前記医療機関側端末装置が、前記クライアント端末装置に対して、前記クライアント端末装置の利用者が服用すべき薬の情報、当該薬を服用すべき時期、及び、当該利用者が次に医師の診断を受けるべき時期を送信する手段を有しており、前記クライアント端末装置が、前記医療機関側端末装置より受信した情報を、当該クライアント端末装置が有する表示装置にカレンダー形式で表示する手段を有しているようにしても良い。このようにすることで、クライアント端末装置の利用者は、時機を失することなく、薬の服用や通院のタイミングを知ることができるからである。
【0032】
また、前記クライアント端末装置が、現在位置情報を取得する手段、及び、前記クライアント端末装置の利用者の緊急時において、前記クライアント端末装置が操作されることによって、その取得した現在位置情報を、緊急シグナルと共に、前記医療機関側端末装置に送信する手段、及び、前記医療機関側端末装置との間で音声通話を開始する手段を有しているようにしても良い。このようにすることで、クライアント端末装置の利用者の緊急時において、その利用者である患者とその医師又は当該医師が所属する医療機関と連絡を取ることができるからである。
【0033】
さらに、前記クライアント端末装置が、現在位置情報を取得する手段を有しており、前記クライアント端末装置の利用者の緊急時において、前記クライアント端末装置が操作されることによって、その取得した現在位置情報を、緊急シグナルと共に、前記医療機関側端末装置に送信する手段、及び、周囲の人達に緊急時であることを知らせる音声アナウンスを開始する手段をしているようにしても良い。このようにすることで、クライアント端末装置の利用者が緊急時であることを、その利用者である患者の医師又は当該医師が所属する医療機関に知らせることができると共に、利用者の周囲にいる人に、現在、利用者が緊急時であって、助けを必要としていることを知らせることができるからである。
【0034】
また、本発明に係るクライアント端末装置の利用者と医師や医療機関との連絡を支援するためのシステムは、次のような構成としても良い。すなわち、相互に音声通話及びデータ通信が可能なクライアント端末装置と医療機関側端末装置とを含むシステムであって、前記クライアント端末装置は、これの利用者についての担当医師の氏名又は当該担当医師が所属する医療機関の名称の入力を受付ける手段、入力を受付けた担当医師の氏名又は医療機関の名称に基づいて、前記担当医師又は前記医療機関が利用することができる医療機関側端末装置を検索する手段、及び、検索した医療機関側端末装置に当該クライアント端末装置の利用者についての個人識別情報を送信する手段、を備えており、前記医療機関側端末装置は、複数の患者について、氏名、生年月日、クライアント端末装置の個人識別情報、担当医師の氏名、診療記録、及び、診療方針を、それらを相互に関連づけて、かつ、それらを検索できる患者情報データベースを利用できる手段、及び、当該患者情報データベースと前記クライアント端末装置から送信された個人識別情報と照合して、患者及び当該患者のクライアント端末装置の個人識別情報を特定する手段を備えており、その特定した患者及び当該患者のクライアント端末装置の個人識別情報に基づいて、前記クライアント端末装置との間で相互に音声通話及び/又はデータ通信を行うようにすることができる手段を備えており、また、前記クライアント端末装置が、当該クライアント端末装置自体の加速度を測定する手段、及び、現在位置情報を取得する手段を有しており、その測定した加速度の情報及びその取得した現在位置情報を、所定の時間毎に、前記医療機関側端末装置に送信する手段を有しており、さらに、前記医療機関側端末装置が、前記クライアント端末装置から所定の時間毎に受信する加速度の情報及び現在位置情報に基づいて、前記クライアント端末装置の利用者である患者の状況を確認し、その確認した状況が、予め前記医療機関側端末装置において任意に設定されている患者の緊急時と想定される状況と合致する場合に、前記クライアント端末装置に対し、前記医療機関側端末装置との間で音声通話を開始することを促す通知を送信する手段を有しており、前記クライアント端末装置が、前記医療機関側端末装置から、前記医療機関側端末装置との間で音声通話を開始することを促す通知を受信した際に、前記医療機関側端末装置との間で音声通話を開始する手段を有していることを特徴とするシステム、としても良い。このようにすることで、クライアント端末装置の利用者の緊急時において、その利用者である患者とその医師又は当該医師が所属する医療機関と連絡を取ることができるからである。なお、この場合において、予め前記医療機関側端末装置において任意に設定されている患者の緊急時と想定される状況とは、例えば、急に患者の容態が悪くなり、倒れ込んでしまったような場合である。この場合、クライアント端末装置において、加速度センサーにおいて測定した加速度が急に上昇した後0となり、その後、現在位置情報に変化が訪れない場合等が考えられる。
【0035】
さらに、前記クライアント端末装置が、薬の服用すべき時間として、前記クライアント端末装置において予め設定された時間になると、その薬の情報と共に、当該薬を服用すべき時間が到来したことを、信号音又は音声案内によって利用者に通知する手段を有しているようにしても良い。このようにすることで、クライアント端末装置の利用者は、時機を失することなく、薬の服用のタイミングを知ることができるからである。
【0036】
また、前記クライアント端末装置が、その表示装置に服用すべき薬の情報を表示する手段、及び、当該薬が服用されたことを前記患者情報データベースに送信する手段を有しており、前記患者情報データベースが、前記医療機関側端末装置から送信される薬が服用されたことについての情報に基づいて、診療記録中の薬の服用データを更新する手段を有しており、前記医療機関側端末装置が、前記患者情報データベースのデータに基づいて、服用すべき薬の服用状況を、各患者毎に、カレンダー形式によって表示する手段を有しているようにしても良い。このようにすることで、医療機関側端末装置を利用する医師は、各患者の服用状況を瞬時に確認することができるからである。
【0037】
さらに、クライアント端末装置が、現在位置情報を取得する手段、及び、これの利用者についての病歴や持病の情報の入力を受付ける手段、その入力された情報、及び、前記現在位置情報から、前記クライアント端末装置の周囲において、当該利用者が緊急時に診察を受けるのに適した近隣の医療機関の情報を収集する手段を有しており、前記クライアント端末装置の利用者の緊急時において、前記クライアント端末装置が操作されることによって、その取得した現在位置情報を、緊急シグナルと共に、前記利用者が緊急時に診察を受けるのに適した近隣の医療機関に通知する手段を有しているようにしても良い。こうすることで、患者の緊急時において、その患者に最も適した医療機関において、診察・治療を受ける機会が付与されると認められるからである。
【0038】
また、以下では、先に説明した実施形態の適用例について、図6に示したフローチャートを利用して、さらに詳しく説明する。まず、クライアント端末装置に内蔵されたGPS受信機から現在位置情報を取得する。なお、万が一、屋内や地下などで、GPS受信機による現在位置情報を取得できない場合は、通信装置が情報通信を行う複数の基地局とのレイテンシーを利用して測量すれば良い。
【0039】
そして、現在位置情報が取得できた場合、1秒ごとにその現在位置情報の変化を監視する。この場合、先に測定した位置情報と、次に測定した位置情報の違いがわかれば良いので、その位置情報が実際の位置と比較して精密に一致している必要はない。なお、現在位置情報に変化がなければクライアント端末装置の利用者は移動していない、若しくは移動時にクライアント端末装置を所持していないことになるので、引き続き位置情報に変化が見られるまで監視が続けられる。
【0040】
次に、クライアント端末装置の利用者が移動している状況が確認できたとき、即ち現在位置情報が逐次変化しているときには、クライアント端末装置の加速度センサーにより、1秒ごとの前後、左右、上下(XYZ軸)の加速度を、それぞれ検出し、クライアント端末装置のメモリー(位置情報記憶部)に記憶する。また、記憶した加速度は、過去60秒で平均化され漸次上書きされてゆく。このように平均値を出すことで、利用者ごとに異なる運動能力から最適な加速度のレベルを推定することができ、卒倒のような急激な動きを正確に抽出できると共に、しゃがみこみなどの意図的な急動作をノイズとして除外することが効果的にできるようになる。
【0041】
その後、加速度センサーが平均加速度の2倍以上の加速度を検出したときは、通常の動作の2倍以上の動きをしたと判断し、卒倒もしくは障害の緊急回避、電車への駆け込み乗車等として認識する。このとき、抽出したいのは卒倒のみなので、次のステップでは先に検出している位置情報の変化を見る。位置情報に変化があればその後も意図的な行動を取っていると予想できるので、その場合は再び加速度センサーの異常を監視する。
【0042】
しかし、位置情報にも変化が見られない場合は、その場で卒倒している可能性が強く疑われるので、この際、クライアント端末装置は、登録されている医療機関側端末装置や、医療機関・医師の携帯電話に連絡をし、音声回線が開通したら、応答者に向けた自動音声再生を行い、利用者の氏名、持病、その他事前登録されている必要情報を医療機関や医師等に知らせる。その後、クライアント端末装置は周囲に卒倒者の救護を求める呼びかけを行う。この先、周囲の通行人等が救助のために近づいてくれば、医療機関の応答者からの呼びかけに気づくとことが予想され、その後救助者は医療機関応答者の指示に従い救急車を呼び、又は蘇生措置や応急処置を行い救急隊の到着を待つことになるので、救急車が到着するまでの間クライアント端末装置の利用者は最適かつ最善の待遇を受けることが大いに期待できる。
【0043】
さらに、以下では、その他の適用例についても、図7に示したフローチャートを利用して詳しく説明する。具体的には、クライアント端末装置の利用者が、自身の診察や健康管理を行う担当医師(いわゆる「かかりつけ医」)の連絡先を登録していない場合を想定する。このような場合、クライアント端末装置がいくら卒倒を認識し医療機関等への連絡を取ろうとしても無理なので、次のような処理方法を選択する。
【0044】
まず、クライアント端末装置はクライアント端末装置の表示部(ディスプレー)に登録情報としての個人情報や持病等を分かりやすく表示して、クライアント端末装置のスピーカーをソフトウェア制御によって最大音量に設定する。この場合、利用者が通常操作できる最大音量を設定できるようにしても良い。そうすれば、緊急時のみ装置が故障しても良いくらいの大音量を実現することができる。
【0045】
そして、周囲に救護を要請するアナウンスやクライアント端末装置の画面を見て欲しいという音声をシーケンシャルかつサイクリックに行うことで、周囲の人々(救護者)に的確に救護情報を提供することができる。
【0046】
なお、前記音声出力を行った後、クライアント端末装置は加速度センサーの検出値を監視し加速度センサーの0以外のいずれかの値を検出したとき、音量設定を通常設定状態に戻し、音声出力を停止しても良い。そうすることで、救護者がクライアント端末装置を見た後、不必要に大音量で音声を出し続けなくても良くなるからである。
【0047】
また、この先は、救護者が表示部に表示されている指名、年齢、血液型、持病などを見ながら救護のための必要な措置(消防119番への通報、対応)を行い、救急隊からの指示で適切な応急処置を行うことが期待され、クライアント端末装置の利用者は救急車の到着まで最適かつ最善の待遇を受けることができる。
【0048】
なお、フローチャートには記載していないが、自身の診察や健康管理を行う担当医師(いわゆる「かかりつけ医」)や医療機関情報等の登録があっても、登録されている担当医師や医療機関等が話中や(営業時間外等で)呼び出しに所定時間応答しないときは、医療機関等の情報を登録していない場合の処理に移行すると良い。
【0049】
また、参考までに、図8において、本実施形態に係るクライアント端末装置1についてのブロック図を示した。なお、このような構成からなるクライアント端末装置1は、音声通話及びデータ通信が可能なものであって、ディスプレイを有しているもの、例えば、従来から存在している、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型コンピュータ等によって代替が可能となっている。さらに、参考までに、図9〜図12において、本実施形態に係るクライアント端末装置1のディスプレイ2における表示例を示した。図9は個人情報登録フォームを、図10は医療機関登録フォームを、図11は持病情報登録フォームを、また、図12は緊急時における表示例を示したものである。
【0050】
なお、本発明においては、緊急時において、クライアント端末装置を使用することが想定される。そのため、ディスプレイ上におけるアイコンのタッチミスを防ぐため、ディスプレイ上において、二点以上の接触(タッチ)を感知した場合には、アイコンが選択されないようにすることが好ましい。
【0051】
また、本発明において、クライアント端末装置が、写真撮影機能を有するものとすることも可能である。この場合、写真撮影して得た画像を、ディスプレイ上に表示させるアイコンとし、これを利用することもできる。
【0052】
さらに、本発明は利用者の健康上の緊急時に利用されることを念頭に研究された成果であるが、小児における防犯及び緊急避難を目的に利用されても良い。この場合、例えば加速度センサーが異常値を検出したとき音声通話用のマイクを利用して周囲の音声を収集し、その中に予め登録されている言葉「いやー!、助けて!何するんですか!等)と一致する音声が検出された場合、予め登録されている連絡先(例えば親の携帯電話等)との間で音声通信回線を開通させれば、親はスピーカーから聞こえる音声に基づいて利用者(小児)に何が起きているのか容易に想像することができ、端末の位置情報と合わせて警察等に保護を求めることが実現できる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
以上に説明したように、本発明によれば、一般人が携行可能なサイズに構成されたクライアント端末装置を利用することによって、異言語を母国語とする人同士におけるコミュニケーションを円滑にするための意思疎通支援システム、及び、この意思疎通支援システムを発展させたものであって、特に、クライアント端末装置の利用者と医師や医療機関との連絡を支援するためのシステムを提供することができる。
【符号の説明】
【0054】
1:クライアント端末装置、
2:ディスプレイ、
3:アイコン、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互に音声通話及びデータ通信が可能なクライアント端末装置と医療機関側端末装置とを含むシステムであって、
前記クライアント端末装置は、これの利用者についての担当医師の氏名又は当該担当医師が所属する医療機関の名称の入力を受付ける手段、入力を受付けた担当医師の氏名又は医療機関の名称に基づいて、前記担当医師又は前記医療機関が利用することができる医療機関側端末装置を検索する手段、及び、検索した医療機関側端末装置に当該クライアント端末装置の利用者についての個人識別情報を送信する手段、を備えており、
前記医療機関側端末装置は、複数の患者について、氏名、生年月日、クライアント端末装置の個人識別情報、担当医師の氏名、診療記録、及び、診療方針を、それらを相互に関連づけて、かつ、それらを検索できる患者情報データベースを利用できる手段、及び、当該患者情報データベースと前記クライアント端末装置から送信された個人識別情報と照合して、患者及び当該患者のクライアント端末装置の個人識別情報を特定する手段を備えており、その特定した患者及び当該患者のクライアント端末装置の個人識別情報に基づいて、前記クライアント端末装置との間で相互に音声通話及び/又はデータ通信を行うようにすることができる手段を備えており、
また、前記クライアント端末装置が、当該クライアント端末装置自体の加速度を測定する手段、及び、現在位置情報を取得する手段を有しており、その測定した加速度の情報及びその取得した現在位置情報に基づいて、このクライアント端末装置の利用者である患者の状況を確認し、その確認した状況が、予めクライアント端末装置において任意に設定されている患者の緊急時と想定される状況と合致する場合に、現在位置情報を、緊急シグナルと共に、前記医療機関側端末装置に送信する手段、及び、前記医療機関側端末装置との間で音声通話を開始する手段を有していることを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記クライアント端末装置が、前記クライアント端末装置の利用者の緊急時において、前記クライアント端末装置が操作されることによって、取得した現在位置情報を、緊急シグナルと共に、前記医療機関側端末装置に送信する手段、及び、周囲の人達に緊急時であることを知らせる音声アナウンスを開始する手段を有していることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記医療機関側端末装置が、前記クライアント端末装置に対して、前記クライアント端末装置の利用者が服用すべき薬の情報、当該薬を服用すべき時期、及び、当該利用者が次に医師の診断を受けるべき時期を送信する手段を有しており、
前記クライアント端末装置が、前記医療機関側端末装置より受信した情報を、当該クライアント端末装置が有する表示装置にカレンダー形式で表示する手段を有していることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記クライアント端末装置が、薬の服用すべき時間として、前記クライアント端末装置において予め設定された時間になると、その薬の情報と共に、当該薬を服用すべき時間が到来したことを、信号音又は音声案内によって利用者に通知する手段を有していることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記クライアント端末装置が、その表示装置に服用すべき薬の情報を表示する手段、及び、当該薬が服用されたことを前記患者情報データベースに送信する手段を有しており、前記患者情報データベースが、前記医療機関側端末装置から送信される薬が服用されたことについての情報に基づいて、診療記録中の薬の服用データを更新する手段を有しており、前記医療機関側端末装置が、前記患者情報データベースのデータに基づいて、服用すべき薬の服用状況を、各患者毎に、カレンダー形式によって表示する手段を有していることを特徴とする、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記クライアント端末装置が、現在位置情報を取得する手段、及び、これの利用者についての病歴や持病の情報の入力を受付ける手段、その入力された情報、及び、前記現在位置情報から、前記クライアント端末装置の周囲において、当該利用者が緊急時に診察を受けるのに適した近隣の医療機関の情報を収集する手段を有しており、前記クライアント端末装置の利用者の緊急時において、前記クライアント端末装置が操作されることによって、その取得した現在位置情報を、緊急シグナルと共に、前記利用者が緊急時に診察を受けるのに適した近隣の医療機関に通知する手段を有していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項7】
相互に音声通話及びデータ通信が可能なクライアント端末装置と医療機関側端末装置とを含むシステムであって、
前記クライアント端末装置は、これの利用者についての担当医師の氏名又は当該担当医師が所属する医療機関の名称の入力を受付ける手段、入力を受付けた担当医師の氏名又は医療機関の名称に基づいて、前記担当医師又は前記医療機関が利用することができる医療機関側端末装置を検索する手段、及び、検索した医療機関側端末装置に当該クライアント端末装置の利用者についての個人識別情報を送信する手段、を備えており、
前記医療機関側端末装置は、複数の患者について、氏名、生年月日、クライアント端末装置の個人識別情報、担当医師の氏名、診療記録、及び、診療方針を、それらを相互に関連づけて、かつ、それらを検索できる患者情報データベースを利用できる手段、及び、当該患者情報データベースと前記クライアント端末装置から送信された個人識別情報と照合して、患者及び当該患者のクライアント端末装置の個人識別情報を特定する手段を備えており、その特定した患者及び当該患者のクライアント端末装置の個人識別情報に基づいて、前記クライアント端末装置との間で相互に音声通話及び/又はデータ通信を行うようにすることができる手段を備えており、
また、前記クライアント端末装置が、当該クライアント端末装置自体の加速度を測定する手段、及び、現在位置情報を取得する手段を有しており、その測定した加速度の情報及びその取得した現在位置情報を、所定の時間毎に、前記医療機関側端末装置に送信する手段を有しており、
さらに、前記医療機関側端末装置が、前記クライアント端末装置から所定の時間毎に受信する加速度の情報及び現在位置情報に基づいて、前記クライアント端末装置の利用者である患者の状況を確認し、その確認した状況が、予め前記医療機関側端末装置において任意に設定されている患者の緊急時と想定される状況と合致する場合に、前記クライアント端末装置に対し、前記医療機関側端末装置との間で音声通話を開始することを促す通知を送信する手段を有しており、
前記クライアント端末装置が、前記医療機関側端末装置から、前記医療機関側端末装置との間で音声通話を開始することを促す通知を受信した際に、前記医療機関側端末装置との間で音声通話を開始する手段を有していることを特徴とするシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−198623(P2012−198623A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−60890(P2011−60890)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(398010612)元気株式会社 (8)
【Fターム(参考)】