説明

手摺り

【課題】掴みやすく、掴んだときに力を入れ易い、手が滑り難い等、使い勝手がよく、場所を選ばず設置できる安価な手摺りを提供する。
【解決手段】手摺り1は、その手摺り軸心Oが直線になっていて、かつ、直棒2の外周面に複数の括れ3を形成した形状になっている。括れ3は直棒の絞り加工によって形成することができ、また、直棒2としては金属パイプその他のパイプ材を採用することができる。この場合、括れ3より小径の芯材をパイプ材の内側に挿入することによって、手摺り1の強度向上を図ってもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掴みやすく、掴んだときに力を入れ易い、手が滑り難い等、使い勝手がよく、場所を選ばずに設置できる安価な手摺りを提供するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、階段やスロープなどの傾斜場所には手摺りが設置されている。この種の手摺りとしては、ステンレスやアルミニウムのストレートな金属パイプ等からなる、いわゆる直棒タイプの手摺りが市場の大半を占めている。また、特許文献1に開示されているように手摺りの全長に亘って当該手摺りの軸心が波形になっている手摺り(以下「波形手摺り」という)も市販されている。
【0003】
しかしながら、先に説明した従来の直棒タイプの手摺りは、安価で、場所を選ばず設置できるという利点がある反面、手摺りの太さと手摺りを握る手の大きさとの関係によって手摺りが太すぎたり細すぎたりして握り難い(掴み難い)ことがあり、握ったとき(掴んだとき)に手が滑り易い、力を入れ難いという欠点がある。
【0004】
また、特許文献1の波形手摺りは、傾斜場所の上りでは体を引き付けやすく、下りでは杖のように持って体を支えることができるという利点がある反面、材料費が高く、高価にならざるを得ない。この種の波形手摺りを直棒の曲げ加工により作製するとしたら、最終製品として直線距離で例えば5mの長さの波形手摺りを得るには、その材料として5m以上の長さの直棒を用意しなければならないからである。
【0005】
さらに、特許文献1の波形手摺りは、同文献1の図3および図6等に図示の通り、設置した時に鉛直方向にうねる縦波の形態になるため、鉛直方向に嵩張り、設置スペースとの関係で設置できない場所があることや、手摺りを離さず手を滑らせて使うような場所に設置する手摺りとして採用できない等、設置場所が制限されるという欠点、及び、階段などの斜面で使用する際に手摺り(軸)が直線性を有しているように見えるので、手摺りを掴み損ね、転倒・転落などの事故を誘発しやすいという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3660292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、掴みやすく、掴んだときに力を入れ易い、手が滑り難い等、使い勝手がよく、場所を選ばず設置できる安価な手摺りを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明に係る手摺りは、直棒の外周面に複数の括れを形成してなるとともに、手摺り軸心が直線になっていることを特徴とする。
【0009】
前記本発明に係る手摺りは、水平な場所に設置され、水平な場所での歩行を補助する手段として利用されるようにしてもよい。
【0010】
また、前記本発明に係る手摺りは、トイレ、風呂、玄関その他の立ち座り動作場所に設置され、その立ち座り動作を補助する手段として利用されるようにしてもよい。
【0011】
前記本発明に係る手摺りは、階段その他の傾斜場所に設置され、傾斜場所の上り降り動作を補助する手段として利用されるようにしてもよい。
【0012】
前記本発明に係る手摺りは、柵の横棒又は縦棒として設置されるようにしてもよい。
【0013】
前記本発明に係る手摺りは、前記直棒の長さ方向に前記括れが繰り返し複数設けられることにより手摺り外周面が凸凹の形状になっていて、この凸凹の形状において隣り合う2つの凸部と凸部の間隔が100mmから300mmであるものとしてもよい。
【0014】
前記本発明に係る手摺りは、前記直棒の長さ方向に前記括れが繰り返し複数設けられることにより前記手摺りの外周面が凸凹の形状になっていて、この凸凹の形状において凸部の直径が30mmから55mm、凹部の直径が20mmから45mmであるものとしてもよい。
【0015】
前記本発明に係る手摺りは、金属、木材、樹脂のいずれかにより形成されるものであってもよいが、これらに限定されることはない。
【0016】
前記本発明に係る手摺りにおいて、前記括れは直棒の絞り加工、成形加工、削り出し加工、又は圧縮加工によって形成することができる。
【0017】
前記本発明に係る手摺りにおいて、前記直棒は金属パイプ、樹脂パイプ、木材パイプその他のパイプ材(例えば、パイプ材が肉厚方向に2層、3層等の層構造になっていて、それぞれの層の構成材料が異なるもの等)からなるものとしてもよく、また、その断面は円形であるものとしてもよいが、円形に限定されることはない。
【0018】
前記本発明に係る手摺りにおいて、前記直棒として前記パイプ材を採用する場合は、括れより小径の芯材を前記パイプ材の内側に挿入することによって、手摺りの強度向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る手摺りにあっては、手摺りの具体的な構成として、前記のように直棒の外周面に複数の括れを形成してなる形態を採用した。このため、複数の括れによって手摺りの外周面に凹凸ができるので、掴みやすく、掴んだときに力を入れやすく、凹凸がストッパになって手が滑り難い。また、かかる凹凸を利用することで、例えば傾斜場所の上りでは手摺り側に体を引き付けやすく、下りでは体をしっかりと支えることができる点で、使い勝手のよい手摺りを提供し得る。
【0020】
さらに、本発明に係る手摺りによると、その手摺り軸心が直線になっており、従来の直棒タイプの手摺りのような直線性を有するので、勾配が急な傾斜場所でも手摺りから手を離さずに済み、安全に傾斜場所の上り下りができ、この点でも使い勝手に優れるし、従来の波形手摺りのように鉛直方向に嵩張ることはなく、場所を選ばず設置できる。
【0021】
しかも、本発明に係る手摺りは、最終製品として直線距離で例えば5mの長さの手摺りを得たいなら、その材料として5mの直棒を用意すれば足りることから、材料費の削減を図ることもでき、先に説明した使い勝手のよい手摺りを安価に提供し得る。
【0022】
また、本発明に係る手摺りは、その外周面が複数の括れによって凸凹の形状になっているので、手摺りを滑り降りる等の悪戯防止効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1の実施形態である手摺りの断面図。
【図2】本発明の第2の実施形態である手摺りの断面図。
【図3】図1の手摺りを階段に設置した例の設置図。
【図4】図2の手摺りを階段に設置した例の設置図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】
図1は本発明の第1の実施形態である手摺りの断面図である。同図の手摺り1は、その手摺り軸心Aが直線になっていて、かつ、直棒2の外周面に複数の括れ3を形成した形状になっている。
【0026】
図1の手摺りでは、前記括れ3を直棒2の長さ方向に繰り返し設けることにより、手摺り1外周面全体に凹凸(凹部1A、凸部1B)が設けられるように構成してある。この構成において、手摺り1外周面の凹部1Aは括れ3による凹みであり、手摺り1の凸部1Bは両隣の括れ3との関係において凸になっているものである。
【0027】
図1の手摺り1では、直棒2として断面円形の金属パイプ(例えばステンレスやアルミニウムのパイプ材)を採用し、金属パイプの外周面に絞り加工で複数の括れ3を形成することにより、手摺り1全体の軽量化と材料コスト低減を図っている。この点は後述する図2の手摺り1でも同様である。
【0028】
図1の手摺り1では、直径34mmの直棒2を使用し、その直径を24mm〜30mmの範囲でいずれかの寸法(図1では24mm)に絞ることによって、手摺り1外周面の凸部1Bの直径φ1を34mm、手摺り1外周面の凹部1Aにおいて最大に括れた部位の直径(以下「最大括れ径φ2」という)を24mm〜30mm(図1では24mm)としているが、これらの寸法φ1、φ2に限定されることはない。
【0029】
図示は省略するが、例えば、直径38〜44mmの範囲内に含まれる寸法の直棒2を使用し、その直径を34mmに絞ることによって、手摺り1外周面の凸部1Bの直径φ1を38〜44mmの範囲内とし、最大括れ径φ2を34mmとすることもできる。
【0030】
また、図1の手摺り1では、括れ3(凹部1A)の幅L1を17.2mm、括れていない部位(凸部1B)の幅L2を32.8mmにすることによって、50mmのピッチ間隔Dで括れ3が繰り返し設けられるように構成しているが、これらの寸法L1、L2、Dに限定されることはなく、かかる寸法L1、L2、Dは必要に応じて適宜変更することができる。
【0031】
尚、前記「括れ3(凹部1A)の幅L1」とは、手摺り1の長さ方向において括れ3の始点Sから終点Eまでの距離寸法をいう。また、前記「括れていない部位(凸部1B)の幅L2」とは、手摺り1の長さ方向において一の括れ3の終点Eからその右隣の括れ3の始点Sまでの距離寸法、若しくは、一の括れ3の始点Sからその左隣の括れ3の終点Eまでの距離寸法をいう。前記括れ3の「ピッチ間隔D」とは、手摺り1の長さ方向において括れ3の中心として最大に括れた部位間の間隔寸法をいう。
【0032】
ところで、もし括れ3のピッチ間隔Dが極端に広すぎると、本手摺り1を使って例えば階段を上り下りするときに、最初に掴んだ凸部1Bから隣の凸部1Bへ手を延ばしても手が届かないか、届き難くなってしまい、手摺り1外周面の凸凹を上手に利用して階段の上り下りをすることができない。このため、括れ3のピッチ間隔Dは、最大でも、一の凸部1Bから隣の凸部1Bに手が届く範囲とするのが望ましい。
【0033】
図1の手摺り1における括れ3(凹部1A)の曲面形状は、径方向内向きに凸の第1の円弧面R1(曲率半径=5.0mm)と、径方向外向きに凸の第2の円弧面R2(曲率半径=4.9mm)とからなり、第1の円弧面R1の両側から第2の円弧面R2が連続する形状になっている。かかる形状の採用により、本手摺り1は、括れ3(凹部1A)から括れていない部位(凸部1B)にかけて滑らかに形状が変化するようになっている。尚、円弧面R1、R2の曲率半径も必要に応じて適宜変更することができる。
【0034】
図2は本発明の第2の実施形態である手摺りの断面図である。同図の手摺り1もまた図1の手摺り1と同様、その手摺り軸心Aが直線になっていて、かつ、直棒2の外周面に複数の括れ3を形成した形状になっている点、及び、直棒2の長さ方向に括れ3が繰り返し複数設けられることにより手摺り外周面が凸凹の形状になっている点では共通するが、括れ3の具体的な形態について以下の相違点がある。
【0035】
第1の相違点として、図1の手摺り1の括れ3は幅L1が狭く手で掴むことができないが、図2の手摺り1の括れ3は手で十分に掴める幅と太さになっている。
【0036】
第2の相違点として、隣り合う2つの括れ3間に出来る凸部1Bの外周面は、図1の手摺り1では円筒外周面のような形態になっているが、図2の手摺り1ではロープを結んだときに出来るコブのような凸円弧面の形態になっている。このようなコブ状の凸部1Bもまた、手で十分に掴める幅と太さになっている。
【0037】
尚、図2の手摺り1においては、直径34mmの直棒2を使用し、その直径を図1の手摺り1より狭く20mmに絞ることによって、手摺り1外周面の凸部1Bの直径φ1が34mm、最大括れ径φ2(凹部1Aの直径)が20mmになるように構成しているが、これらの寸法φ1、φ2も一例である。凸部1Bの直径φ1は30mm〜55mmとし、最大括れ径φ2(凹部1Aの直径)は20mm〜45mmとすることができる。
【0038】
また、図2の手摺り1において、括れ3の幅L1(隣り合う2つの凸部1Bと凸部1Bの間隔)は、図1の手摺り1の括れ3の幅より広く68.0mmとし、括れ3の曲面形状は、第1の円弧面R1の曲率半径を78.5mm、第2の円弧面R2の曲率半径を11.4mmとすることによって、いずれの曲率半径も図1の括れ3の曲率半径より大きくなるように構成している。そして、図2の手摺り1では、隣り合う2つの括れ3においてそれぞれの括れ3を構成する第2の円弧面R2、R2どうしが互いに直接繋がって連続する形態とすることにより、先に説明したコブ状の凸部1Bが隣り合う2つの括れ3間に形成されるように構成してある。なお、第1の円弧面R1の曲率半径R1と第2の円弧面R2の曲率半径R2とを同等とすることにより、凹部1Aと凸部1Bが同等の凸凹形態となるように構成することもできる。
【0039】
図示は省略するが、先に説明した括れ3の幅L1(隣り合う2つの凸部1Bと凸部1Bの間隔)は、例えば34mmとすることもできる。また、第1及び第2の円弧面R1、R2の曲率半径も必要に応じて適宜変更することができる。これらの寸法は一例であり、括れ3の幅L1(隣り合う2つの凸部1Bと凸部1Bの間隔)については、100mm〜300mmとすることができる。
【0040】
文献(日本建築学会大会学術講演梗概集1990年度E分冊,p.698)によると、水平な場所に設置される手摺り(立位水平手摺り)において、軽く握ることができ、かつ、強くしっかりと握ることもできる太さ(手摺りの直径)は、38mmとされている。また、階段に設置される手摺りの場合は、その太さ(手摺りの直径)を37mmで設定すれば実用上支障なく使用できるとされている。これらのことから、図2の手摺り1は、直径45mmの凸部1B→直径35mm(最大括れ径φ2)の凹部1A→直径45mmの凸部1Bという寸法変化の繰返しで、手摺り1の外周面がなだらかなカーブを描くように凸凹変化する形態が好適である。
【0041】
以上説明した手摺り1の変形例として、図示は省略するが、例えば楕円のような円形以外の断面形状の直棒2を採用することができる。また、木材や樹脂のような金属以外の材質からなる直棒2を採用することにより、手摺り1全体を木材や樹脂等、金属以外の素材で構成することも可能であり、手摺り1の構成素材は特に限定されない。
【0042】
更に、かかる手摺り1の他の例として、直棒2を円柱形態の棒材とし、棒材の外周面に括れ3を形成する方法も考えられるが、この場合は、手摺り1全体が重くなり、手摺り1の設置作業が大変になる。
【0043】
前記括れ3は削り出し加工によって形成することもできるが、無駄な削り屑がでない絞り加工で括れ3を形成する方が材料費の低減を図れる。また、前記括れ3は成形加工又は圧縮加工によって形成することもできる。
【0044】
直棒2として金属パイプや樹脂パイプ又は木材パイプその他のパイプ材を使用し、このパイプ材の外周面に複数の括れ3を形成した構造の場合は、その括れ3よりも小径の芯材を当該パイプ材の内側に挿入することで、括れ3部分の強度向上を図ってもよい。
【0045】
この場合、芯材は括れ3を形成した後に挿入してもよいし、括れ3を形成する前に予め挿入しておいてもよい。いずれの挿入方法を採用するにしても、括れ3の内側面と芯材の外周面とが互いに接触することによって、芯材が括れ3をその内側から支えるような構造にする。
【0046】
図3は、図1の手摺り1を階段に設置した例の説明図、図4は、図2の手摺り1を階段に設置した例の説明図であり、いずれの手摺り1もそれぞれの図のように階段の勾配に合わせて設置される。
【0047】
尚、図3及び図4は階段床面に立設した支柱を使って手摺り1を設置した例を示しているが、この例に限定されることはない。例えば、手摺り1を室内に設置するなら、壁に取り付けた支持具を使って手摺り1を設置する等、別の設置方式を採用してもよい。また手摺り1は階段以外の他の傾斜場所に設置することができる。
【0048】
図3のように設置した図1の手摺り1を使って階段の登り降りをするときは、括れ3間に位置する手摺り1外周面の凸部1Bを手で掴むとよい。そうすれば、掴んだ手の人差し指、親指の内側や小指の内側が手摺り1外周面の括れ3に入り込み、手摺り1外周面の凸部1Bを全体的に包み込むようにしっかりと掴むことができる。図4のように設置した図2の手摺り1を使って階段の登り降りをするときは、括れ3間に位置する手摺り1外周面の凸部1Bを手で掴んでもよいし、括れ3自体を手で掴んでもよい。
【0049】
以上説明した図1、図2の手摺り1によると、いずれも、複数の括れ3によって手摺り1外周面に凹凸(凹部1A、凸部1B)が出来ているため、掴みやすく、掴んだときに力を入れやすいし、凹凸がストッパになって手が滑り難い。また、かかる凹凸を利用することで、階段の上りでは手摺り側に体を引き付けやすく、下りでは体をしっかりと支えることができる。
【0050】
さらに、図1、図2の手摺り1によると、いずれも、その手摺り軸心Aが直線になっており、従来の直棒タイプの手摺りのような直線性を有するので、急勾配の階段でも手摺りから手を離さずに済み、安全に階段の上り下りができる。
【0051】
しかも、図1、図2の手摺り1は、いずれも、直棒2の外周面に複数の括れ3を形成するための絞り加工だけで製造できること、および、最終製品として直線距離で例えば5mの長さの手摺り1を得たいなら、その材料として5mの直棒2を用意すれば足りることから、製造コストの低減や材料費の削減も図ることができ、安価である。
【0052】
前記実施形態では本発明に係る手摺りを階段に設置した例について説明したが、前記実施形態の手摺り1は階段以外の傾斜場所に設置することで、傾斜場所の上り降り動作を補助する手段として利用されるようにしてもよい。また、前記手摺り1は、水平な場所に設置され、水平な場所での歩行を補助する手段として利用されるようにしたり、トイレ、風呂、玄関その他の立ち座り動作場所に設置され、その立ち座り動作を補助する手段として利用されるようにしたりすることもでき、更に、柵の横棒又は縦棒として設置されるようにする等、各種の利用方法が考えられる。
【符号の説明】
【0053】
1 手摺り
1A 凹部
1B 凸部
2 直棒
3 括れ
D 括れのピッチ間隔
L1 括れ(凹部1A)の幅
L2 括れていない部位(凸部1B)の幅
R1 第1の円弧面
R2 第2の円弧面
E 括れの始点
S 括れの終点
φ1 手摺り外周面の凸部の直径
φ2 最大括れ径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直棒の外周面に複数の括れを形成してなるとともに、手摺り軸心が直線になっていることを特徴とする手摺り。
【請求項2】
前記手摺りは、水平な場所に設置され、水平な場所での歩行を補助する手段として利用されること
を特徴とする請求項1に記載の手摺り。
【請求項3】
前記手摺りは、トイレ、風呂、玄関その他の立ち座り動作場所に設置され、その立ち座り動作を補助する手段として利用されること
を特徴とする請求項1に記載の手摺り。
【請求項4】
前記手摺りは、階段その他の傾斜場所に設置され、傾斜場所の上り降り動作を補助する手段として利用されること
を特徴とする請求項1に記載の手摺り。
【請求項5】
前記手摺りは、柵の横棒又は縦棒として設置されること
を特徴とする請求項1に記載の手摺り。
【請求項6】
前記手摺りは、前記直棒の長さ方向に前記括れが繰り返し複数設けられることにより手摺り外周面が凸凹の形状になっていて、この凸凹の形状において隣り合う2つの凸部と凸部の間隔が100mmから300mmであること
を特徴とする請求項1に記載の手摺り。
【請求項7】
前記手摺りは、前記直棒の長さ方向に前記括れが繰り返し複数設けられることにより手摺り外周面が凸凹の形状になっていて、この凸凹の形状において凸部の直径が30mmから55mm、凹部の直径が20mmから45mmであること
を特徴とする請求項1に記載の手摺り。
【請求項8】
前記手摺りは、金属、木材、樹脂のいずれかにより形成されること
を特徴とする請求項1に記載の手摺り。
【請求項9】
前記括れは直棒の絞り加工、成形加工、削り出し加工、又は圧縮加工によって形成されること
を特徴とする請求項1に記載の手摺り。
【請求項10】
前記直棒は金属パイプ、樹脂パイプ、木材パイプその他のパイプ材からなること
を特徴とする請求項1に記載の手摺り。
【請求項11】
前記括れより小径の芯材を前記パイプ材の内側に挿入してなること
を特徴とする請求項10に記載の手摺り。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−137360(P2011−137360A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−173808(P2010−173808)
【出願日】平成22年8月2日(2010.8.2)
【出願人】(509333852)株式会社クリーンライフ (1)
【出願人】(510165910)日本減災対策株式会社 (1)
【出願人】(510165921)
【Fターム(参考)】