説明

手羽付き胸肉の手羽分離方法及び装置

【課題】手羽付き胸肉から手羽を分離する工程において、手羽元と手羽先を別々に同一処理ラインで短時間に高効率で分離する。
【解決手段】手羽付き胸肉1Aの肩関節1Cを平行な2本の狭幅搬送路41aに挟んだ状態で送り装置62により搬送しながら、該狭隘搬送路の両側に位置する手羽の搬送位置に開口し搬送方向下流側に向かって徐々に狭幅となるガイド溝64eに手羽1Bを導入して手羽の位置出しを行ない、好ましくは該ガイド溝の下方に設けられ徐々に狭隘搬送路42側に近づくように配置されたガイド部材65によって手羽先1Bbを該狭隘搬送路側に折り曲げ、手羽中関節1Fを該ガイド溝を構成する内側辺に押し当てながら、該ガイド溝の先細り終端に設けられた刃部nで手羽中関節1Fを切断し、その後手羽元を該狭隘搬送路42c下流側に近接配置された回転刃2で切断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食鳥類の手羽付き胸肉から手羽を分離する方法及び装置に関し、詳しくは、前工程で胸肉側の骨(がら)が除去された手羽付き胸肉を、まず手羽中関節部で分離する第1工程と、その後手羽元(付け根部分)を胸肉から分離する第2工程とを効率良く短時間で実施可能にしたものである。
【背景技術】
【0002】
本出願人等は、先に特許文献1(特開平11−266780号公報)で、鶏肉屠体上半身から胸肉を含む手羽を剥がし、次いでササミ取りをして脱骨するまでを全自動的に行なう高歩留まりの脱骨方法及び該脱骨方法を実施する装置を提案している。
食鳥類の手羽と手羽無し胸肉は、前者が焼鳥や煮込み等に用いられるのに対し、後者がチキンカツやサラダ等に用いられ、調理用途が異なるために、食鳥類の手羽と手羽無し胸肉はしばしば分離して販売される場合が多い。
【0003】
そこで本出願人等は、特許文献2(国際公開WO2005/094596A1号公報)で、鶏肉屠体上半身から引き剥がした手羽付き胸肉から手羽をその肩関節ブロックから効率良くかつ高歩留まりで分離する方法及び装置を提案している。図7及び図8に、特許文献2に開示された手羽分離装置の概略構成を示す。
【0004】
図7及び図8において、平行に延在する2本の螺旋案内スクリュー軸(螺旋移動軸)05,05が水平面上に配設されている。螺旋移動軸05、05には、右螺旋または左螺旋の螺旋溝03と螺旋条04が夫々形成され、中心側で下方向となるように互いに反対方向に回転する。螺旋移動軸05、05の中心側斜め上方には、該螺旋移動軸と平行に夫々平板状ガイド06、06が配設されている。
【0005】
平板状ガイド06、06は、入口側を中心側に向けて屈曲させた入ロガイド06aを備え、肩関節1Cの関節組織部(上腕骨頭1Ddの胸肉側に隣接する腱部)が挿入される案内空間09を生成する。平板状ガイド06、06は、回転刃02の位置で螺旋軸線垂直上方方向に対し僅かに内側に斜めに配置されると共に、回転刃02、02が平板状ガイド06側に接近できるように、その外側面に段差状に凹設した平面凹設部06bを有している。回転刃02、02は、凹設面06bに近接配置されている。
【0006】
螺旋移動軸05の斜め下方外側には、該螺旋移動軸05と平行に棒状のガイドバー07が配設され、該ガイドバー07は回転刃02の下方で回転刃02との干渉を避けるために、外方に向けて折曲部07bが形成されている。
【0007】
かかる構成において、図8に示すように、手羽付き胸肉1は、平板状ガイド06の入ロガイド06aより左右の螺旋移動軸05、05上に導入され、螺旋移動軸05と平板状ガイド06との間に形成された案内空間09に、手羽付き胸肉1の左右の肩関節直下の肩関節組織部(腱部)が挟持される。螺旋移動軸05、05の回転により、手羽付き胸肉1は、移動方向と直交した面上に配置された姿勢で、両翼の手羽1Bを背中側から胸の前方側へ移動する。
【0008】
この移動中、手羽1Bの手羽先部分1Bbがガイドバー07に押し広げられた状態で移動するため、手羽1Bは胸肉1Aに対して自由に回転せず、位置規制される。手羽付き胸肉1は、回転刃02、02の回転により肩関節部1C内側の腱を切断され、手羽1Bを分離される。
この手羽分離装置により、両翼の手羽1Bをしっかりと位置決めした状態で回転刃02,02まで移動できるので、肩関節直下の腱部を確実に切断でき、肩関節1Cの骨部を切断することがないので、不良品の発生を低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平11−266780号公報
【特許文献2】国際公開WO2005/094596A1号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
図8に示すように、手羽1Bは、胸肉1Aと肩関節1Cから切断分離され、手羽元1Baと称する上腕部を構成する上腕骨1Dと手羽先1Bbを構成する尺骨1Eとが中間関節1F(以下「手羽中関節」と称する。)で接続している。
しかるに手羽元1Baと手羽先1Bbとは、用途が異なり、手羽元1Baは塩焼き、七味焼きや煮物等として調理され、手羽先1Bbは、唐揚げ等として調理されるため、通常分離されて別々に販売されている場合が多い。
【0011】
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、手羽付き胸肉から手羽を分離する工程において、胸肉から手羽を分離するだけでなく、手羽元と手羽先をも同一処理ラインで短時間に高効率で分離できる方法及び装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
かかる目的を達成するため、本発明の手羽付き胸肉の手羽分離方法は、
前工程で胸肉側の骨が除去され、肩関節を介して手羽が付着している手羽付き胸肉の手羽分離方法において、
平行に形成された2本の狭隘搬送路に手羽付き胸肉の左右手羽の肩関節を挟持させると共に、送り装置により該手羽付き胸肉を該狭隘搬送路に沿って搬送し、
該2本の狭隘搬送路の外側に形成され搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かって徐々に狭幅となる先窄まりのガイド領域に手羽を導入して手羽の位置出しを行ないつつ、該ガイド領域の少なくとも終端に設けられた切断刃により手羽中関節を切断し、
その後手羽元付き胸肉を搬送方向下流側で該狭隘搬送路に近接配置された回転刃で切断するようにしたものである。
【0013】
本発明方法は、手羽付き胸肉を2本の狭隘搬送路で挟持し、該狭隘搬送路に沿って搬送しながら、手羽中関節の切断と手羽元の切断を連続して行なうようにしている。
手羽付き胸肉は、その肩関節より胸肉側の腱部(脇の下)を2本の狭隘搬送路に挟まれた状態で搬送され、手羽部分は、該狭隘搬送路の外側に垂れ下がった状態で搬送される。
【0014】
手羽中関節の切断工程では、手羽部分は、前記先窄まりのガイド領域に導入され、該ガイド領域の終端に設けられた切断刃に案内されて手羽中関節部が切断される。その後、後手羽元付き胸肉を搬送方向下流側で該狭隘搬送路に近接配置された回転刃で切断する。これによって、手羽先と手羽元を同一処理ラインで夫々別個に短時間で効率良く分離できる。
【0015】
本発明方法において、前記ガイド領域内で手羽先を該狭隘搬送路側に折り曲げることによって、手羽中関節を該ガイド領域の内側に押し当て、該ガイド領域の内側に設けられた切断刃で手羽中関節を切断するようにするとよい。
手羽中関節をガイド領域の内側に押し当てることにより、手羽を該ガイド領域内に確実に保持できると共に、手羽中関節をガイド領域の内側に押し当てることで、手羽中関節の切断を確実に行なうことができる。
【0016】
このとき、前記送り装置の送り動作によって手羽を搬送方向に押し込むと同時に、手羽中関節を該切断刃に押し当てるようにすれば、手羽中関節の切断をさらに確実に行なうことができる。
【0017】
また、本発明方法において、前工程で、複数のステーションで各脱骨処理を行い、後段のステーションへワークをタクト送りして脱骨処理を行ない、該タクト送り動作と送り装置による送り動作とを同期させるようにするとよい。これによって、前工程から手羽分離工程までを連続したラインで行なうことができる。
【0018】
さらには、手羽先分離後の下流側で手羽元付き胸肉を回転刃の直上流側で該回転刃に該胸肉を送る回転羽根を設け、この回転羽根による手羽付き胸肉の送り動作を前記タクト送り動作及び手羽分離工程での他の送り動作と同期させることにより、食鳥類の脱骨処理から手羽分離までを連続した処理ラインの中で一括完結することができる。
【0019】
また、前記本発明方法の実施に直接使用可能な本発明の手羽分離装置は、
前工程で胸肉側の骨が除去され、肩関節を介して手羽が付着している手羽付き胸肉の分離装置において、
互いに平行に形成され手羽付き胸肉の左右手羽の肩関節を挟持して送り装置により該手羽付き胸肉を搬送する2本の狭隘搬送路と、
該2本の狭隘搬送路の外側に搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かって徐々に狭幅となる先窄まり領域を形成した手羽導入用のガイド領域、及び該ガイド領域の少なくとも終端に設けられた切断刃とからなる平板状カッタと、
該平板状カッタの後流側に該2本の狭隘搬送路に近接配置された回転刃と、を備え、
手羽付き胸肉を該2本の狭隘搬送路を搬送しながら手羽を該ガイド領域に導入し、該切断刃で手羽中関節を切断すると共に、該回転刃で手羽元を胸肉から切断するように構成したものである。
【0020】
本発明装置では、手羽付き胸肉の肩関節を2本の狭隘搬送路で挟持して搬送する。そして、該狭隘搬送路の外側に垂れ下がった状態で搬送される手羽部分を搬送しながら前記ガイド領域に導入し、該ガイド領域の終端に設けられた切断刃で切断する。次に、該切断刃の搬送方向下流側で手羽元付き胸肉を該狭隘搬送路に近接配置された回転刃で切断する。
これによって、手羽先と手羽元を同一処理ラインで夫々別個に短時間で効率良く分離できる。
【0021】
本発明装置において、前記ガイド領域の下方に手羽先を前記狭隘搬送路側に折り曲げるガイド部材を設けると共に、前記ガイド領域の内側に切断刃を設け、該ガイド領域内で手羽先を該ガイド部材により該狭隘搬送路側に折り曲げ、手羽中関節を該切断刃に押し付けて切断するように構成するとよい。これによって、手羽中関節を確実に切断できる。
【0022】
また、本発明装置において、前記送り装置が、前記ガイド領域上方の近接位置を手羽付き胸肉の搬送方向に移動可能に設けられ、該搬送方向に対して斜め上向きに配置された押し込み板で構成され、該押し込み板により手羽を該搬送方向に対し斜め下向きに押し込むことによって、手羽中関節を前記切断刃に押し当てるようにするとよい。
これによって、該押し込み板に手羽元付き胸肉の搬送作用と、手羽中関節を該切断刃に押し当てる作用とを付与できる。この押し当て作用により手羽付き胸肉をガイド溝内に確実に保持してガイド溝外への逃げをなくし、手羽付き胸肉を確実に切断刃に導くことができる。
【0023】
また、本発明装置において、前記前工程を行なう装置が、複数に脱骨処理部をロータリ状に配設したステーション群と、該ステーション群の間をワークをタクト送りするタクト送り装置とからなり、前記狭隘搬送路に設けられた手羽付き胸肉の送り装置と、前記回転刃の直上流側に設けられた手羽付き胸肉の送り羽根車とを備え、前記タクト送り装置、前記送り装置及び前記送り羽根車の動作を同期させるようにするとよい。
【0024】
これによって、前工程から手羽中関節の切断及び手羽元切断までを連続した処理ラインで構成でき、前工程から手羽元切断工程までを一貫して行なうことができる。
また、前記送り装置及び送り羽根車を設けたことにより、狭隘搬送路での手羽付き胸肉の停滞をなくし、手羽付き胸肉を確実に搬送できる。
【0025】
前記構成において、前記送り装置が、前記狭隘搬送路を横切る方向に配置された水平軸を中心に該搬送方向に回転する押し棒で構成され、前記水平軸は前記タクト送り装置と伝動装置を介して回転駆動されるように構成され、前記送り羽根車が、前記搬送路を横切る方向に配置された水平軸に接続された回転体と、該回転体から突設された複数の羽根と、該回転体を回転駆動する駆動モータとからなり、前記タクト送り装置のタクト送り動作と、該押し棒の送り動作と、該送り羽根車による送り動作とを同期させるようにするとよい。
【0026】
また、前記回転刃の近傍に配置された前記送り装置を、前記2本の狭隘搬送路に沿って夫々延設された2本の螺旋条移動軸で構成するとよい。
これによって、手羽元付き胸肉の肩関節を該狭隘搬送路で挟持しながら、該螺旋条移動軸の回転により手羽元付き胸肉を搬送するため、手羽部分は回転せず、かつ肩関節が該狭隘搬送路で位置規制されて手羽元の肩関節組織部(腱部)が該狭隘搬送路で挟持された状態で、螺旋条移動軸の回転による軸駆動力を利用して搬送されるため、肩関節部が螺旋条移動軸の螺旋溝内に引き込まれるおそれがない。そのため、該腱部に回転刃が円滑に侵入するので、誤って肩関節の上端部の骨を切断してしまうおそれがなくなり、不良品の発生が大幅に低減できる。
なお、螺旋条移動軸の回転方向を互いに内側向きとすれば、肩関節に付着する肉が胸肉側に引き込まれるために、胸肉側の歩留まりが向上する。
【発明の効果】
【0027】
本発明方法によれば、前工程で胸肉側の骨が除去され、肩関節を介して手羽が付着している手羽付き胸肉の手羽分離方法において、平行に形成された2本の狭隘搬送路に手羽付き胸肉の左右手羽の肩関節を挟持させると共に、送り装置により該手羽付き胸肉を該狭隘搬送路に沿って搬送し、該2本の狭隘搬送路の外側に形成され搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かって徐々に狭幅となる先窄まりのガイド領域に手羽を導入して手羽の位置出しを行ないつつ、該ガイド領域の少なくとも終端に設けられた切断刃により手羽中関節部を切断し、その後手羽元付き胸肉を搬送方向下流側で該狭隘搬送路に近接配置された回転刃で切断するようにしたことにより、手羽付き胸肉の手羽中関節の分離と手羽元の分離を連続した処理ラインの中で効率良くかつ短時間で行なうことができる。
【0028】
また本発明装置によれば、前工程で胸肉側の骨が除去され、肩関節を介して手羽が付着している手羽付き胸肉の分離装置において、互いに平行に形成され手羽付き胸肉の左右手羽の肩関節を挟持して送り装置により該手羽付き胸肉を搬送する2本の狭隘搬送路と、
該2本の狭隘搬送路の外側に搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かって徐々に狭幅となる先窄まり領域を形成した手羽導入用のガイド領域、及び該ガイド領域の少なくとも終端に設けられた切断刃とからなる平板状カッタと、該平板状カッタの後流側に該2本の狭隘搬送路に近接配置された回転刃と、を備え、手羽付き胸肉を該2本の狭隘搬送路を搬送しながら手羽を該ガイド領域に導入し、該切断刃で手羽中関節を切断すると共に、該回転刃で手羽元を胸肉から切断するように構成したことにより、前記本発明方法と同様の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施形態の手羽分離手順を示す説明図である。
【図2】前記実施形態の手羽分離装置を示す全体立面図である。
【図3】図2中のX−X線に沿う断面図である。
【図4】前記実施形態の手羽先分離装置の平面図である。
【図5】図2中のY−Y線に沿う断面図である。
【図6】前記実施形態の手羽元分離装置の斜視図である。
【図7】従来の手羽分離装置の詳細斜視図である。
【図8】(a)は図7のZ−Z線に沿う断面図、(b)は図7のW−W線に沿う断面図である。
【図9】手羽分離工程の前工程に当たる従来の食鳥屠体上半身の脱骨処理工程を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
【0031】
以下、本発明を図に示した一実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明をそれのみに限定する趣旨ではない。
【0032】
図1において、本実施形態は、前処理に当る脱骨工程で皮を残して切り込みhが入れられている手羽付き胸肉1をまず手羽中関節1Fで分離して手羽先1Bbを取り出し、次に残った手羽元1Baを肩関節1Cの関節組織部(腱部)で分離する工程からなる。
前記手羽分離工程の前工程に当たる食鳥屠体上半身の脱骨処理工程及びこの工程を実施するための装置は、特許文献2に開示されている。
【0033】
この脱骨処理工程は、図9(特許文献2の図4)に示すように、45度ずつの歩進運動をする回転円盤012上に8組の処理ステーション群が構成された脱骨装置で自動化されて行なわれる。
この脱骨装置は、該円盤012の周辺部位に沿って45度間隔でラジアル方向の外方向に向け正対配設した8個のコーン013が立設され、中抜き腿肉を切り離した後の食鳥屠体上半身(以下「ワーク」という)を該コーンに載置して固定し、該コーンを45度ずつの歩進運動をさせながら各処理ステーションで脱骨処理を行なう。
【0034】
これらステーション群は、ステーション1STのワーク投入部前面側に設けた前処理部030と、回転円盤012上に等角度間隔で設けたステーション群1ST〜8STよりなり、回転円盤012の断続停止位置に設けられ回転円盤012上のコーン013に固定されたワークに対し所要処理可能の位置に配設する構成にしてある。
【0035】
また前処理部030には、皮剥ぎの前処理を行う背筋カット部031、ワークの胸肉前面の皮を剥ぎ取る下面皮剥ぎ部032と、下面皮剥ぎで残った手羽元(ワキの下)付近の皮を剥ぐ側面皮剥ぎ部033と、側面皮剥ぎ部033を通過したワークを、回転円盤012のステーション1STへと自動投入される投入部020を具える。
【0036】
回転円盤012のステーション1STでコーン013に載置されたワークを、2STでコーン013上に所定高さにセットするとともに、ラジアル方向に正対固定させるワーク固定部021を設けている。このワーク固定部021で図1に示す切り込みhが入れられる。
ステーション3STには、所定位置に固定したワークの背側に筋入れをする背筋カット部022aと、肩上部の表皮に切り込みを入れる肩カット部022bとを設け、ステーション4STには、図8に示すように、肩関節1Cと上腕骨頭1Ddの間を切断する肩筋入れ部023を設け、ステーション5STには、肩筋入れにより肩関節より分離した手羽1B付き胸肉1Aを剥がす胸肉剥がし部024を設けている。
【0037】
ステーション6STにはササミのガラとの間の薄膜に筋入れをするササミ筋入れ部025を設け、ステーション7STには、薄膜に切り込みを入れたササミの頂部をチャックしてササミを剥がすササミ取り部026a及びササミ筋切り部026bを設け、ステーション8STには、ガラ排出部027を設ける構成としている。
ワークを前記タクト送りにより断続歩進走行させ、停止時に前記各ステーションで前記各工程の処理と脱骨をし、最終ステーション8STでガラを排出する。
【0038】
図9のステーション5STの胸肉剥がし部024では、左右の両手羽1Bを一対のチャック24b(図3参照)で把持して引っ張ることにより、胸肉1Aを手羽1Bとともに胴ガラより引き剥がす。チャック24bで把持された手羽付き胸肉1は、図2に示す手羽分離装置に引き渡される。
【0039】
図2において、該手羽分離装置には、胸肉1Aが挿入可能な間隔で一対のガイドフレーム41が設けられ、その先端がステーション5STの胸肉剥がし部024に対置され、手羽付き胸肉1の受け渡し部40を構成している。ガイドフレーム41には、入口端から水平方向に配置された直線状導入路42aと該直線状導入路42aに続く円弧状導入路42bとからなる狭隘搬送路42が形成されている。
チャック24bで把持された手羽付き胸肉1は、矢印a方向から、直線状導入路42aに挿入される。このとき手羽付き胸肉1は、図3に示すように、左右ガイドフレーム41の直線状導入路42aに左右の肩関節1Cが挟まれた状態となる。
【0040】
左右ガイドフレーム41の入口近傍には、ガイドフレーム41の下方で水平に配置された回動軸44が設けられ、回動軸44は図示省略のエアシリンダにより正逆両方向に回動可能になっている。回動軸44には押し込みアーム43が固着され、左右ガイドフレーム41間に位置して、回動軸44を中心に矢印b方向に往復動する。
手羽付き胸肉1の肩関節1Cが直線状導入路42aに挿入された時、押し込みアーム43が手羽付き胸肉1を直線状導入口42aの奥側に押し込み、円弧状導入口42bとの境界にある段差部49に係止させる。
【0041】
円弧状導入路42bには、左右ガイドフレーム41を横切る方向に水平に回動軸46が配設され、該回動軸46に2本の回転アーム45が固着されている。回動軸46の一端には、チェーンホイール47が装着され、チェーンホイール47はチェーン48を介して駆動モータ50に駆動される。これによって、回転アーム45は、矢印c方向に一定回転数で回転する。押し込みアーム43と回転アーム45とは、互いに接触しないようにガイドフレーム41の幅方向にずらして配置されている。
【0042】
押し込みアーム43によって段差部49まで押し込まれた手羽付き胸肉1は、回転アーム45によって円弧状導入路42bを移動し、円弧状導入路42bの終端に配置された螺旋条移動軸5の始端部まで搬送される。
なお、駆動モータ50は、図9に示す脱骨処理装置の回転円盤012の駆動も兼ねている。回転アーム45による手羽付き胸肉1の送り速度は、図9に示す脱骨処理装置の食鳥屠体の送り速度と同期されるように構成されている。
【0043】
段差部49近傍のガイドフレーム41間の中央部には垂直方向にカッタ51が設けられ、手羽付き胸肉1Aの胸肉部分の未切断部分を両断するように構成されている。カッタ51は、エアシリンダ52のピストンロッドに接続され、該エアシリンダ52によって、胸肉切断の際に搬送方向下流側に過大な荷重を受けたとき、同方向に逃げの動きを可能とする。
【0044】
次に、主として図4及び図5により、手羽中関節1Fの分離装置を説明する。図4および図5において、螺旋条移動軸5の始端部には、手羽付き胸肉1の搬送路を構成する螺旋条移動軸5の両脇に支柱60が立設され、該支柱60に固定部61を介して取り付けられた押し込み板62及び押し込み板62と同一方向に固定された丸棒63で構成された押し込み部材が設けられている。押し込み板62及び丸棒63は、支柱60を中心に互いに逆回転(矢印d方向)するので、螺旋条移動軸5の始端部付近において手羽付き胸肉1を搬送方向eに押し込む作用をもつ。
【0045】
また、手羽付き胸肉1の狭隘搬送路41aを構成する2本のガイドフレーム41と2本の螺旋条移動軸5の両外側に螺旋条移動軸5と同一高さに水平に平板状カッタ64が配置されている。平板状カッタ64は、板状の固定板64aと該固定板64a上に載置固定される板状の移動板64bとで構成されている。固定板64aには、手羽付き胸肉1の搬送方向上流側に向かって開口し、搬送方向下流側に向かって徐々に狭幅となり、先窄まりとなるガイド溝64eが形成されている。
【0046】
図5に示すように、押し込み板62は、平板状カッタ64及び螺旋条移動軸5の上方に配置され、また図2に示すように、搬送方向下流側に対して斜め上向きに配置されている。そのため、該平板状カッタ64のガイド溝64e内に導入された手羽1Bに対して搬送方向下流側に向いた斜め下向きの押し込み力を作用させることができる。
【0047】
丸棒63は、螺旋条移動軸5及び平板状カッタ64の下方に水平に配置されている。丸棒63は、押し込み板62と一体であり、押し込み板62と同一位相で同一方向に回転するため、押し込み板62と協同して手羽1Bを搬送方向eに押し込む。
また、丸棒63の下方に、円形断面を有する一対のガイドバー65が水平方向に配置されている。図5に示すように、ガイドバー65は搬送方向上流側から下流側に向かってガイドフレーム41に徐々に接近する方向に斜めに配置されている。
【0048】
平板状カッタ64の固定板64aには、ガイド溝奥側を形成する内側辺に刃64cが形成され、刃64cに対向する移動板64bの内側辺にも刃64dが形成されている。こうして、ガイド溝64eは、開口側に手羽1Bを位置出しする位置出し部mが形成され、位置出し部mの奥側に刃部nが先窄まりとなって形成されている。なお、移動板64bの固定位置を搬送方向eに移動させることにより、刃部nの長さ又は刃間距離を調整できる。
【0049】
図2において、円弧状導入路42bの終端付近から螺旋条移動軸5の始端付近にかけて、押し込み補助としての機能をもつ押し込みアーム66及び67が設けられている。押し込みアーム66及び67は、支軸68又は69を中心に手羽分離装置の上部メインフレームFに接続されたエアシリンダ70又は71によって矢印f方向又は矢印g方向に往復動して手羽付き胸肉1の搬送を補助する。
【0050】
かかる構成において、回転アーム45によって円弧状導入路42bの終端、即ち螺旋条移動軸5の始端部に搬送されてきた手羽付き胸肉1は、主たる押し込み機能を有する押し込み板62及び丸棒63や、押し込み補助機能を有する押し込み板66及び67によって、両側の肩関節部1Cがガイドフレーム41と螺旋条移動軸5の間の狭幅搬送路に挟まれながら搬送方向eに搬送される。
【0051】
手羽1Bは、平板状カッタ64のガイド溝64e内に導入され、手羽先1Bbがガイドバー65により徐々に中央側へ折り曲げられる。そのため、手羽中関節1Fがガイド溝64eの内側辺に押し付られる。両翼の手羽中関節1Fがガイド溝64eの内側辺に押し付られながら搬送されるので、刃部nで手羽中関節1Fを確実に切断できる。
このとき押し込み板62は、搬送に向かって斜め上方に傾いているので、手羽1Bに対して搬送方向下流側に対して斜め下方に向いた力が作用する。このため手羽中1Bをガイド溝64e内に保持する力が作用し、手羽中関節部1Fの切断を確実に行なうことができる。
【0052】
手羽先1Bbを分離した手羽元付き胸肉1は、そのまま同一搬送路を進んで、次に手羽元1Baの分離工程へと向かう。この工程を図2及び図6により説明する。
図2及び図6において、手羽先分離工程では、2本の平板6及び7間に狭隘搬送路42cが形成され、こうして形成された2本の狭隘搬送路42c、42cに手羽元付き胸肉1の両肩関節1Cを挟持させる。この2本の狭隘搬送路42c、42cは、2本の狭隘搬送路42cの下流側に連続して形成される。
【0053】
また、平板6の上流側先端部6aが内側に折り曲げられて案内空間9が形成され、手羽元付き胸肉1は、該案内空間9から狭幅搬送空間42cに導入される。これら平板6,7の内側に2本の螺旋条移動軸5が並設され、螺旋条移動軸5と平板6,7の間に垂直方向に回転刃2が設けられている。
【0054】
回転刃2の直上流側の平板6のすぐ内側には送り羽根車8が設けられている。送り羽根車8は、回転本体8aと、回転軸8bと、該回転本体8aから外方に突出した送り羽根8cとからなり、回転軸8bがチェーンコンベア等の回転力伝達装置83を介して駆動モータ82に接続されている。また回転刃2の駆動モータ81が下部メインフレームFに取り付けられている。螺旋条移動軸5の回転は、駆動モータ84によって行なわれ、駆動モータ84の回転駆動力は、伝動装置85及び伝達歯車86を介して螺旋条移動軸5に伝達される。
【0055】
二本の螺旋移動軸5、5の対置間隔は、手羽元付き胸肉の肩関節1Cを2点支持できる位置に設定されている。平板6と7とで形成される狭幅搬送路42cは、ちょうど手羽元付き胸肉の肩関節1Cが挟まれて肩関節1Cの僅かに胸肉側の腱を強圧する間隔に設定されている。
平板6,7のすぐ内側に配置された螺旋条移動軸5が矢印i方向に回転することにより、手羽付き胸肉1は、その肩関節1Cが螺旋条4間に形成される螺旋溝3に挟まれた状態で搬送方向eに搬送される。螺旋条移動軸5がi方向に回転するので、肩関節1C付近の肉は胸肉1A側に引き込まれ、胸肉の歩留まりが良くなる。
【0056】
また、送り羽根車8を設けたことで、螺旋条移動軸5に手羽元1Baが巻き付いたときでも、手羽元付き胸肉の搬送を確実に行なうことができ、送り羽根車8で手羽元付き胸肉を回転刃2に押し込むことができる。
なお送り羽根車8の駆動モータ82は、前処理工程のタクト送り駆動モータ50と同期されており、送り羽根8cによる手羽元付き胸肉の送り間隔と前処理工程のタクト送り間隔とが同一となるように構成されているので、前処理工程から手羽元分離工程までを連続した処理ラインで行なうことができる。
【0057】
このように本実施形態によれば、手羽付き胸肉1の手羽先1Bbの分離と手羽元1Baの分離を連続した処理ラインの中で効率良くかつ短時間で行なうことができる。
手羽中関節部の分離工程においては、手羽付き胸肉1の手羽1Bが、狭隘搬送路42Bの両側に設けられたガイド溝64eに導入されて位置出しが行なわれ、さらにガイドバー65で胸肉羽先1Bbを搬送路側に折り曲げ、手羽中関節1Fをガイド溝64eを構成する内側辺に押し付けた状態で刃先部nに導入するので、正確に手羽中関節1Fを切断することができる。
【0058】
また手羽元1Baの分離工程においては、肩関節部1Cを平板6、7間に形成される狭隘搬送路42cに挟んだ状態で螺旋条移動軸5の矢印i方向への回転により搬送しながら、平板6と螺旋条移動軸5との間に配置された送り羽根車8の回転により、手羽元付き胸肉1を回転刃2まで確実に搬送することができる。また螺旋条移動軸5はi方向に回転しているので、肩関節1C付近の肉は、胸肉側に取り込まれ、胸肉側の歩留まりが向上する。
【0059】
また前処理工程での円盤012のタクト送り動作と、受け渡し部40での回転アーム45の手羽付き胸肉1の送り動作と、手羽元分離工程での送り羽根車8の手羽元付き胸肉の送り動作を同期しているので、前工程の食鳥類上半身の脱骨処理工程から手羽中関節部分離、手羽元分離までを含む手羽分離工程までを連続した1連の処理ラインで連続的に効率よく行なうことができる。
なお、本実施形態では、ワーク固定部021で図1に示す切り込みhを入れ、カッタ51で手羽付き胸肉1を胸肉1Aの中央で左右に分断しているが、このように手羽付き胸肉1を2分割してもよく、また、2分割しなくともよく、また、更には一部のみ切込みを入れてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明によれば、食鳥屠体上半身の脱骨処理工程を経た後の手羽付き胸肉から、先ず手羽先を手羽中関節で分離し、その後手羽元を分離するという2段階の分離工程をひとつの処理ライン上で効率良く短時間で行なうことができる。
【符号の説明】
【0061】
1 手羽付き胸肉
2 回転刃
1B 手羽
1C 肩関節
1F 手羽中関節
5 螺旋条移動軸
6,7 平板
8 送り羽根車
41 ガイドフレーム
42a 直線状導入路(狭隘搬送路)
42b 円弧状導入路(同上)
42c 狭隘搬送路
43、66,67 押し込みアーム(押し棒)
45 回転アーム(押し棒)
46 回転軸(水平軸)
50 前処理工程のタクト送り駆動モータ
62 押し込み板
63 丸棒
64 平板状カッタ
64c、64d 刃
64e ガイド溝(ガイド領域)
65 ガイドバー(ガイド部材)
82 送り羽根車駆動モータ
e 搬送方向
m 位置出し部
n 刃部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前工程で胸肉側の骨が除去され、肩関節を介して手羽が付着している手羽付き胸肉の手羽分離方法において、
平行に形成された2本の狭隘搬送路に手羽付き胸肉の左右手羽の肩関節を挟持させると共に、送り装置により該手羽付き胸肉を該狭隘搬送路に沿って搬送し、
該2本の狭隘搬送路の外側に形成され搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かって徐々に狭幅となる先窄まりのガイド領域に手羽を導入して手羽の位置出しを行ないつつ、該ガイド領域の少なくとも終端に設けられた切断刃により手羽中関節を切断し、
その後手羽元付き胸肉を搬送方向下流側で該狭隘搬送路に近接配置された回転刃で切断するようにしたことを特徴とすることを特徴とする手羽付き胸肉の手羽分離方法。
【請求項2】
前記ガイド領域内で手羽先を該狭隘搬送路側に折り曲げることによって、手羽中関節を該ガイド領域の内側に押し当て、該ガイド領域の内側に設けられた切断刃で手羽中関節を切断することを特徴とする請求項1に記載の手羽付き胸肉の手羽分離方法。
【請求項3】
前記送り装置の送り動作によって手羽を搬送方向に押し込むと同時に、手羽中関節を前記切断刃に押し当てるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の手羽付き胸肉の手羽分離方法。
【請求項4】
前記前工程が、複数のステーションで各脱骨処理を行い、後段のステーションへワークをタクト送りして脱骨処理を行なうものであり、
該タクト送り動作と前記送り装置による送り動作とを同期させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の手羽付き胸肉の手羽分離方法。
【請求項5】
前記送り装置による送り動作が、前記回転刃の直上流側に設けられた回転羽根による手羽付き胸肉の送り動作を含むことを特徴とする請求項4記載の手羽付き胸肉の手羽分離方法。
【請求項6】
前工程で胸肉側の骨が除去され、肩関節を介して手羽が付着している手羽付き胸肉の分離装置において、
互いに平行に形成され手羽付き胸肉の左右手羽の肩関節を挟持して送り装置により該手羽付き胸肉を搬送する2本の狭隘搬送路と、
該2本の狭隘搬送路の外側に搬送方向上流側から搬送方向下流側に向かって徐々に狭幅となる先窄まり領域を形成した手羽導入用のガイド領域、及び該ガイド領域の少なくとも終端に設けられた切断刃とからなる平板状カッタと、
該平板状カッタの後流側に該2本の狭隘搬送路に近接配置された回転刃と、を備え、
手羽付き胸肉を該2本の狭隘搬送路を搬送しながら手羽を該ガイド領域に導入し、該切断刃で手羽中関節を切断すると共に、該回転刃で手羽元を胸肉から切断するように構成したことを特徴とする手羽付き胸肉の手羽分離装置。
【請求項7】
前記ガイド領域の下方に手羽先を前記狭隘搬送路側に折り曲げるガイド部材を設けると共に、前記ガイド領域の内側に切断刃を設け、
該ガイド領域内で手羽先を該ガイド部材により該狭隘搬送路側に折り曲げ、手羽中関節を該切断刃に押し付けて切断するように構成したことを特徴とする請求項6に記載の手羽付き胸肉の手羽分離装置。
【請求項8】
前記送り装置が、前記ガイド領域上方の近接位置を手羽付き胸肉の搬送方向に移動可能に設けられ、該搬送方向に対して斜め上向きに配置された押し込み板で構成され、
該押し込み板により手羽を該搬送方向に対し斜め下向きに押し込むことによって、手羽中関節を前記切断刃に押し当てるようにしたことを特徴とする請求項6又は7に記載の手羽付き胸肉の手羽分離装置。
【請求項9】
前記前工程を行なう装置が、複数に脱骨処理部をロータリ状に配設したステーション群と、該ステーション群の間をワークをタクト送りするタクト送り装置とからなり、
前記狭隘搬送路に設けられた手羽付き胸肉の送り装置と、前記回転刃の直上流側に設けられた手羽付き胸肉の送り羽根車とを備え、
前記タクト送り装置、前記送り装置及び前記送り羽根車の動作を同期させたことを特徴とする請求項6記載の手羽付き胸肉の手羽分離装置。
【請求項10】
前記送り装置が、前記狭隘搬送路を横切る方向に配置された水平軸を中心に該搬送方向に回転する押し棒で構成され、前記水平軸は前記タクト送り装置と伝動装置を介して回転駆動されるように構成され、
前記送り羽根車が、前記搬送路を横切る方向に配置された水平軸に接続された回転体と、該回転体から突設された複数の羽根と、該回転体を回転駆動する駆動モータとからなり、
前記タクト送り装置のタクト送り動作と、該押し棒の送り動作と、該送り羽根車による送り動作とを同期させたことを特徴とする請求項9記載の手羽付き胸肉の手羽分離装置。
【請求項11】
前記回転刃の近傍に配置された前記送り装置が、前記2本の狭隘搬送路に沿って夫々延設された2本の螺旋条移動軸であることを特徴とする請求項6記載の手羽付き胸肉の手羽分離装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−193719(P2010−193719A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−38693(P2009−38693)
【出願日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【出願人】(000148357)株式会社前川製作所 (267)
【Fターム(参考)】