説明

手術台および手術台用アタッチメント

【課題】この発明の目的は、所望の位置に患者の身体の一部を載置する載置部材を所望の位置に位置させることができる手術台および手術台用アタッチメントを提供することにある。
【解決手段】この発明の手術台は、施術に際して患者が載置される手術台本体と、この手術台本体に取付けられる取付部材2を有するアタッチメント1とを備えており、アタッチメント1が、患者の身体の一部が載置される載置部材9、および、該載置部材9と前記取付部材2とを連結するためのリンク部材5を備え、且つ、該リンク部材5が、前記取付部材2に第一枢支軸4を介して回動可能に連結されるとともに載置部材9に第二枢支軸8を介して回動可能に連結されており、しかも、該リンク部材5と前記取付部材2との回動角度および該リンク部材5と前記載置部材9との回動角度が、所望の角度で固定できるように設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、手術台および手術台用アタッチメントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種、手術台としては、たとえば図3に示すように、手術台本体21は、患者の頭部、胴体部、大腿部、脚部を好ましい姿勢にできるように各部材21a,21b,…が互いに傾動角度等を調節できるように設けられている。また、この手術台本体21に、患者の腕部が載置できる図4に示すようなアタッチメント22を、着脱可能に取付けられるように設けられており、具体的には、手術台本体21には、両側部に前記アタッチメント22を取付けるためのレール部材20が設けられている。また、前記アタッチメント22は、該手術台本体21のレール部材20の所望箇所をクランプするクランプ部材23と、患者の身体の一部を載置する載置部材24とが、枢支軸25を介して回動可能に連結されて構成されている。そして、前記アタッチメント22の載置部材24には、クランプ部材23と載置部材24との回動角度を所望の角度で固定するための規制部材26がスライド可能に取付けられている。これにより、前記アタッチメント22を、手術台本体21に対して載置部材24を回動させて、一定角度で固定することによって、所望位置に位置させた載置部材24に患者の身体の一部を載置させることができる。
【0003】
上記した手術台本体21の患者の頭部、胴体部、大腿部、脚部を載置する各部材21a,21b,…は、各部材の傾動角度を調節して固定するための調節レバー27が設けられているが、この調節レバー27の存在のため、前記アタッチメント22の取付箇所に一定の制限が生ずる場合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、所望の位置に患者の身体の一部を載置する載置部材を所望の位置に位置させることができる手術台および手術台用アタッチメントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで請求項1の手術台は、施術に際して患者が載置される手術台本体と、この手術台本体に取付けられる取付部材2を有するアタッチメント1とを備えている手術台であって、前記アタッチメント1は、前記患者の身体の一部が載置される載置部材9、および、該載置部材9と前記取付部材2とを連結するためのリンク部材5を備えており、且つ、該リンク部材5は、前記取付部材2に第一枢支軸4を介して回動可能に連結されるとともに、前記載置部材9に第二枢支軸8を介して回動可能に連結されており、しかも、該リンク部材5と前記取付部材2との回動角度および該リンク部材5と前記載置部材9との回動角度が、所望の角度で固定できるように設けられていることを特徴とする。
【0006】
上記請求項1記載の手術台では、載置部材9とリンク部材5との回動角度およびリンク部材5と取付部材2との回動角度の二つの回動角度を所望に設定することによって、載置部材9を所望の位置に位置させることができる。
【0007】
また、請求項2記載の手術台は、前記リンク部材5と前記取付部材2との回動および固定を規制するとともに前記リンク部材5と前記載置部材9との回動および固定を規制する規制部材11を備え、該規制部材11は、前記リンク部材5と前記取付部材2とを回動状態とした際に前記リンク部材5と前記載置部材9との回動状態を得るとともに、前記リンク部材5と前記取付部材2とを固定状態とした際に前記リンク部材5と前記載置部材9との固定状態を得るように設けられていることを特徴とする。
【0008】
上記請求項2記載の手術台では、一つの規制手段の操作によって、載置部材9とリンク部材5との回動角度およびリンク部材5と取付部材2との回動角度の二つの回動角度を所望に設定・変更することができる。
【0009】
また、請求項3記載の手術台は、前記規制部材11が、前記リンク部材5と前記取付部材2との回動および固定を規制すべく該リンク部材5または取付部材2に設けられた第一係止部3に係脱可能な第一係脱部材12、前記リンク部材5と前記載置部材9との回動および固定を規制すべく該リンク部材5または載置部材9に設けられた第二係止部6に係脱可能な第二係脱部材13、該第二係脱部材13に一体的に設けられるとともに操作者が把持して操作可能な操作部14、該操作部14と第一係脱部材12とを連結するとともに少なくとも前記第二枢支軸8付近に位置する部位が可撓性を有する連結部材16、および、前記第一係脱部材12と第一係止部3との係止状態が得られる方向に常時弾性付勢する弾性部材17を備えることを特徴とする。
【0010】
上記請求項3記載の手術台では、操作部14の操作によって、第二係脱部材13が第二係止部6から離脱され、リンク部材5と載置部材9との回動を自由にするとともに、連結部材16を介して連結された第一係脱部材12も第一係止部3から離脱され、リンク部材5と取付部材2との回動も自由にすることができる。一方、この自由にした状態で載置部材9を所望位置に移動させた後に、前記操作部14の操作を把持を解除すると、弾性部材17によって第一係脱部材12と第一係止部3との係止状態が得られ、リンク部材5と取付部材2との回動が規制されるとともに、前記第一係脱部材12には連結部材16を介して第二係脱部材13が連結されているため、この第二係脱部材13と第二係止部6との係止状態が得られ、リンク部材5と載置部材9との回動が規制されることになる。このように、一つの操作部14の操作によって、二つの回動角度を所望に設定・変更することができる。また、載置部材9とリンク部材5との回動角度が変更されることにより操作部14と第一係脱部材12との直線距離が変更されても、前記連結部材16は、少なくとも前記第二枢支軸8付近に位置する部位が可撓性を有するため、操作部14と第一係脱部材12とを連結している距離は略一定であり、該連結部材16によって操作部14と第一係脱部材12との好適な連結状態を得ることができる。なお、該連結部材16は、該操作部14と第一係脱部材12とを直接連結する方法のほか、他の部材を介して連結することも可能であり、たとえば、操作部14と連結部材16とを前記第二係脱部材13を介して連結させることも可能である。
【0011】
そこで請求項4の手術台用アタッチメントは、施術に際して患者が載置される手術台本体に取付けられる取付部材2、前記患者の身体の一部が載置される載置部材9、および、該載置部材9と前記取付部材2とを連結するためのリンク部材5を備えており、且つ、該リンク部材5は、前記取付部材2に第一枢支軸4を介して回動可能に連結されるとともに、前記載置部材9に第二枢支軸8を介して回動可能に連結されており、しかも、該リンク部材5と前記取付部材2との回動角度および該リンク部材5と前記載置部材9との回動角度が、所望の角度で固定できるように設けられていることを特徴とする。
【0012】
上記請求項4記載の手術台用アタッチメントでは、取付部材2によって手術台本体に取付けられて用いられ、載置部材9とリンク部材5との回動角度およびリンク部材5と取付部材2との回動角度の二つの回動角度を所望に設定することによって、手術台本体に対して載置部材9を所望の位置に位置させることができる。
【0013】
また、請求項5記載の手術台用アタッチメントは、リンク部材5と前記取付部材2との回動および固定を規制するとともに前記リンク部材5と前記載置部材9との回動および固定を規制する規制部材11を備え、該規制部材11は、前記リンク部材5と前記取付部材2とを回動状態とした際に前記リンク部材5と前記載置部材9との回動状態を得るとともに、前記リンク部材5と前記取付部材2とを固定状態とした際に前記リンク部材5と前記載置部材9との固定状態を得るように設けられていることを特徴とする。
【0014】
上記請求項5記載の手術台用アタッチメントでは、一つの規制手段の操作によって、載置部材9とリンク部材5との回動角度およびリンク部材5と取付部材2との回動角度の二つの回動角度を所望に設定・変更することができる。
【0015】
また、請求項6記載の手術台用アタッチメントは、前記規制部材11が、前記リンク部材5と前記取付部材2との回動および固定を規制すべく該リンク部材5または取付部材2に設けられた第一係止部3に係脱可能な第一係脱部材12、前記リンク部材5と前記載置部材9との回動および固定を規制すべく該リンク部材5または載置部材9に設けられた第二係止部6に係脱可能な第二係脱部材13、該第二係脱部材13に一体的に設けられるとともに操作者が把持して操作可能な操作部14、該操作部14と第一係脱部材12とを連結するとともに少なくとも前記第二枢支軸8付近に位置する部位が可撓性を有する連結部材16、および、前記第一係脱部材12と第一係止部3との係止状態が得られる方向に常時弾性付勢する弾性部材17を備えることを特徴とする。
【0016】
上記請求項6記載の手術台用アタッチメントでは、操作部14の操作によってリンク部材5と載置部材9との回動を自由にするとともにリンク部材5と取付部材2との回動も自由にすることができる。一方、この自由にした状態で載置部材9を所望位置に移動させた後に前記操作部14の操作を把持を解除すると、リンク部材5と取付部材2との回動が規制されるとともにリンク部材5と載置部材9との回動が規制されることになる。このように、一つの操作部14の操作によって、二つの回動角度を所望に設定・変更することができる。また、載置部材9とリンク部材5との回動角度が変更されることにより操作部14と第一係脱部材12との直線距離が変更されても、前記連結部材16は、少なくとも前記第二枢支軸8付近に位置する部位が可撓性を有するため、操作部14と第一係脱部材12とを連結している距離は略一定であり、該連結部材16によって操作部14と第一係脱部材12との好適な連結状態を得ることができる。なお、該連結部材16は、他の部材を介して連結することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態の手術台を、図面を参酌して詳細に説明する。なお、図1は、本実施形態の手術台に用いられるアタッチメントの全体の概略構成を表す一部断面を含む概略的側面断面図で、図2は、同部材における第一係止部および第二係止部の概略的平面図である。
【0018】
本実施形態の手術台は、施術に際して患者が載置される手術台本体(図示省略)と、この手術台本体に取付けられるクランプ部材2を有するアタッチメント1とを備えている。なお、この手術台本体は、従来のものと同様に、患者の頭部、胴体部、大腿部、脚部を好ましい姿勢にできるように各部材(図示省略)が互いに傾動角度等を調節できるように設けられており、手術台本体の患者の頭部等を載置する各部材は、各部材の傾動角度を調節して固定するための調節レバー(図示省略)を備えている。さらに、この手術台本体の両側には、前記アタッチメント1のクランプ部材2にクランプされるレール部材20が設けられている。
【0019】
また、前記アタッチメント1は、前記レール部材20をクランプするクランプ部2aを有するクランプ部材2、患者の腕部等の身体の一部が載置される載置部材9、該載置部材9および前記クランプ部材2を連結するためのリンク部材5、および、該リンク部材5とクランプ部材2との回動・固定およびリンク部材5と載置部材9との回動・固定を規制する規制部材11とを備えている。そして、前記リンク部材5は、クランプ部材2に第一枢支軸4を介して回動可能に連結されるとともに、前記載置部材9に第二枢支軸8を介して回動可能に連結されている。なお、本実施形態においては、第一枢支軸4は、第二枢支軸8と、その軸心が略同一方向(たとえばZ軸方向)に沿って設けられており、前記クランプ部材2、リンク部材5、および、載置部材9は、略同一平面(XY平面)内で移動するように設けられている。
【0020】
ここで、前記クランプ部材2には、前記クランプ部2aの反対側において、ベアリング4aを介して前記第一枢支軸4が回転自在に取付けられている。そして、この第一枢支軸4が前記リンク部材5に固定されている。
【0021】
また、リンク部材5には、前記第一枢支軸4が固定された箇所の反対側において、前記第二枢支軸8が固定されている。そして、この第二枢支軸8には、ベアリング8aを介して前記載置部材9が回転自在に取付けられている。
【0022】
また、クランプ部材2には、前記第一枢支軸4の付近に、前記規制部材11が係脱される第一係止部3が設けられている。該第一係止部3は、第一枢支軸4の回転中心を中心とした円弧上に配された複数の段部から構成されており、この第一係止部3は、後述する第一係脱部材12に対向する部位に形成されている。
【0023】
また、該リンク部材5には、前記第二枢支軸8の付近に、前記規制部材11が係脱される第二係止部6が設けられている。該第二係止部6は、第二枢支軸8の回転中心を中心とした円弧上に配された複数の段部から構成されており、この第二係止部6は、後述する第二係脱部材13に対向する部位に形成されている。なお、この第二係止部6を構成する段部は、第一枢支軸4および第二枢支軸8が固定されるリンク部材本体5aの下部に固定された段部構成部材5bに形成されている。
【0024】
また、前記規制部材11は、前記第一係止部3に係脱すべくリンク部材5にスライド可能に取付けられた第一係脱部材12、および、第二係止部6に係脱すべく載置部材9にスライド可能に取付けられた第二係脱部材13を備えている。
【0025】
ここで、第一係脱部材12は、第一枢支軸4の回転中心に沿った直線方向にスライドするように設けられており、前記リンク部材5の下部には、前記第一枢支軸4と第二枢支軸8との間に、第一係脱部材12をスライド可能に支持するためのスライド部7が設けられている。
【0026】
また、第二係脱部材13は、第二枢支軸8の回転中心に沿った直線方向にスライドするように設けられており、前記載置部材9の下部には、前記第二枢支軸8よりも外側に、第二係脱部材13をスライド可能に支持するためのスライド部10が設けられている。また、この載置部材9の下部のスライド部10は、後述する操作部材14もスライド可能に支持されるように設けられている。
【0027】
また、前記規制部材11は、一端に操作者が把持してスライド操作できる把持部14aを有するとともに第二係脱部材13に連結枝15を介して一体的に連結された操作部材14、および、この操作部材14と第一係脱部材12とを連結する可撓性の連結部材16を備えている。さらに、第二枢支軸8には、該第二枢支軸8の回転中心を通り直径方向に貫通する貫通孔8bが形成されており、前記連結部材16は、該貫通孔8bに挿通されている。このため、載置部材9とリンク部材5との回動角度が第二枢支軸8において変化して、操作部材14と第一係脱部材12との直線的な間隔が変化しても、操作部材14と第一係脱部材12とを連結している距離を一定範囲内とすることができる。
【0028】
さらに、前記規制部材11は、第一係脱部材12と第一係止部3との係止状態が得られる方向に常時弾性付勢するスプリング部材17を備えている。このスプリング部材17は、一端が前記第一枢支軸4に固定され、他端が第一係脱部材12に固定されており、第一係脱部材12が第一係止部3に係入される方向に常時弾性付勢するように設けられている。
【0029】
上記実施形態の手術台にあっては、レール部材20の所望箇所にクランプ部材2を介してアタッチメント1を取付けた後に、前記操作部材14を外側方向にスライド操作することにより、第二係脱部材13が第二係止部6から離脱するとともに、操作部材14に連結部材16を介して連結される第一係止部3材も第一係止部3から離脱することになる。そして、この離脱状態においては、クランプ部材2とリンク部材5とが第一枢支軸4を中心に回動自由となり、また、リンク部材5と載置部材9とが第二枢支軸8を中心に回動自由となり、このため、載置部材9を手術台本体に対して所望の位置に移動させることができる。
【0030】
そして、載置部材9を所望の位置に移動させた後に、操作部材14の把持を解除すると、第一係脱部材12がスプリング部材17の弾性力によって第一係止部3に係入されるとともに、第一係脱部材12に連結部材16および操作部材14を介して連結される第二係脱部材13も第二係止部6に係入することになる。このため、クランプ部材2とリンク部材5との回動が規制されるとともにリンク部材5と載置部材9との回動も規制されることになり、このため、載置部材9を手術台本体に対して所望の位置に固定させることができる。
【0031】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。つまり、一つの操作部材14のスライド操作によって、クランプ部材2とリンク部材5との回動、および、リンク部材5と載置部材9との回動の双方を一括で規制できるものについて説明したが、たとえば、クランプ部材2とリンク部材5との回動を操作するための操作部と、リンク部材5と載置部材9との回動を操作する操作部とを、個別に設けることも可能である。
【0032】
また、上記実施形態は、可撓性を有する部材から前記連結部材16を構成するものについて説明したが、たとえば、連結部材16として、前記第二枢支軸8の貫通孔8bの部分だけ可撓性を有し、他の部分は可撓性を有さないものを採用することも可能である。
【0033】
また、上記実施形態においては、第一係脱部材12と操作部材14とを連結部材16によって直接連結するものについて説明したが、たとえば、操作部材14に一体的に設けられた第二係脱部材13と連結部材16の一端を連結し、連結部材16の他端を第一係脱部材12に連結するように設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本実施形態の手術台に用いられるアタッチメントの全体の概略構成を表す一部断面を含む概略的側面断面図である。
【図2】同部材における第一係止部および第二係止部の概略的平面図である。
【図3】従来例の手術台を説明するための概略的斜視図である。
【図4】同従来例の手術台に取付けられるアタッチメントの全体の概略構成を表す一部断面を含む概略的側面断面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 アタッチメント
2 クランプ部材(取付部材)
2a クランプ部
3 第一係止部(段部)
4 第一枢支軸
4a ベアリング
5 リンク部材
5a リンク部材本体
5b 段部構成部材
6 第二係止部(段部)
7 スライド部
8 第二枢支軸
8a ベアリング
8b 貫通孔
9 載置部材
10 スライド部
11 規制部材
12 第一係脱部材
13 第二係脱部材
14 操作部材
14a 把持部
15 連結枝
16 連結部材
17 弾性部材(スプリング部材)
20 レール部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施術に際して患者が載置される手術台本体と、この手術台本体に取付けられる取付部材(2)を有するアタッチメント(1)とを備えている手術台であって、前記アタッチメント(1)は、前記患者の身体の一部が載置される載置部材(9)、および、該載置部材(9)と前記取付部材(2)とを連結するためのリンク部材(5)を備えており、且つ、該リンク部材(5)は、前記取付部材(2)に第一枢支軸(3)を介して回動可能に連結されるとともに、前記載置部材(9)に第二枢支軸(8)を介して回動可能に連結されており、しかも、該リンク部材(5)と前記取付部材(2)との回動角度および該リンク部材(5)と前記載置部材(9)との回動角度が、所望の角度で固定できるように設けられていることを特徴とする手術台。
【請求項2】
前記リンク部材(5)と前記取付部材(2)との回動および固定を規制するとともに前記リンク部材(5)と前記載置部材(9)との回動および固定を規制する規制部材(11)を備え、該規制部材(11)は、前記リンク部材(5)と前記取付部材(2)とを回動状態とした際に前記リンク部材(5)と前記載置部材(9)との回動状態を得るとともに、前記リンク部材(5)と前記取付部材(2)とを固定状態とした際に前記リンク部材(5)と前記載置部材(9)との固定状態を得るように設けられていることを特徴とする請求項1の手術台。
【請求項3】
前記規制部材(11)は、前記リンク部材(5)と前記取付部材(2)との回動および固定を規制すべく該リンク部材(5)または取付部材(2)に設けられた第一係止部(3)に係脱可能な第一係脱部材(12)、前記リンク部材(5)と前記載置部材(9)との回動および固定を規制すべく該リンク部材(5)または載置部材(9)に設けられた第二係止部(6)に係脱可能な第二係脱部材(13)、該第二係脱部材(13)に一体的に設けられるとともに操作者が把持して操作可能な操作部(14)、該操作部(14)と第一係脱部材(12)とを連結するとともに少なくとも前記第二枢支軸(8)付近に位置する部位が可撓性を有する連結部材(16)、および、前記第一係脱部材(12)と第一係止部(3)との係止状態が得られる方向に常時弾性付勢する弾性部材を備えることを特徴とする請求項2の手術台。
【請求項4】
施術に際して患者が載置される手術台本体に取付けられる取付部材(2)、前記患者の身体の一部が載置される載置部材(9)、および、該載置部材(9)と前記取付部材(2)とを連結するためのリンク部材(5)を備えており、且つ、該リンク部材(5)は、前記取付部材(2)に第一枢支軸(3)を介して回動可能に連結されるとともに、前記載置部材(9)に第二枢支軸(8)を介して回動可能に連結されており、しかも、該リンク部材(5)と前記取付部材(2)との回動角度および該リンク部材(5)と前記載置部材(9)との回動角度が、所望の角度で固定できるように設けられていることを特徴とする手術台用アタッチメント。
【請求項5】
前記リンク部材(5)と前記取付部材(2)との回動および固定を規制するとともに前記リンク部材(5)と前記載置部材(9)との回動および固定を規制する規制部材(11)を備え、該規制部材(11)は、前記リンク部材(5)と前記取付部材(2)とを回動状態とした際に前記リンク部材(5)と前記載置部材(9)との回動状態を得るとともに、前記リンク部材(5)と前記取付部材(2)とを固定状態とした際に前記リンク部材(5)と前記載置部材(9)との固定状態を得るように設けられていることを特徴とする請求項4の手術台用アタッチメント。
【請求項6】
前記規制部材(11)は、前記リンク部材(5)と前記取付部材(2)との回動および固定を規制すべく該リンク部材(5)または取付部材(2)に設けられた第一係止部(3)に係脱可能な第一係脱部材(12)、前記リンク部材(5)と前記載置部材(9)との回動および固定を規制すべく該リンク部材(5)または載置部材(9)に設けられた第二係止部(6)に係脱可能な第二係脱部材(13)、該第二係脱部材(13)に一体的に設けられるとともに操作者が把持して操作可能な操作部(14)、該操作部(14)と第一係脱部材(12)とを連結するとともに少なくとも前記第二枢支軸(8)付近に位置する部位が可撓性を有する連結部材(16)、および、前記第一係脱部材(12)と第一係止部(3)との係止状態が得られる方向に常時弾性付勢する弾性部材を備えることを特徴とする請求項5の手術台用アタッチメント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−82807(P2007−82807A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−276096(P2005−276096)
【出願日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(597167748)財団法人新産業創造研究機構 (20)
【出願人】(502130043)株式会社城東熔工所 (1)
【Fターム(参考)】