説明

手首バンド

【課題】 テーブル上を軽快に滑らせることができるとともに使いつづけてもその滑り能力が低下しない、滑り振動の手への伝わりを大幅に軽減する滑り手根部保護具を提供することを目的としている。
【解決手段】 手首Bを載せる手首バンド本体3と、この手首バンド本体3から突き出すように設けられた手根部Cを乗せるための手根部載せ部4と、手首バンド本体3の一方の側から延びるように設けられたバンド部位5と、手首バンド本体3の他方の側から延びるように設けられ且つバンド部位5と重なり連結されるバンド部位6と、手首バンド本体3および手根部載せ部4のテーブル上での滑り面部を形成する、ループ側面ファスナ部材7からなる滑り面部8と、バンド部位5とバンド部位6を着脱自在に連結し且つ手首巻き付け調節が行えるフック側面ファスナ部材9からなる連結手段10とからなっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鮮明な広告などの表記を可能とした手首バンドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、マウスを滑動かし操作する動作においては手根を操作台に載せ置いた状態で行うために、皮膚が薄く敏感な部分であるためなどの理由により違和感を感じたり、人によってはストレスとなり、人によっては肩こり腕のしびれを生じ、神経系などに支障をきたす、それが腕以外の身体の他の部位に不快感や違和感を生じたいり異常をもたらす引き金になったりなどなど、身体面、精神面ないし心理面にまで悪影響を与えているという問題があった。
このような問題を解決するための技術として、マウスの使用時に手の手根がマウスパットや机に接触して擦れる違和感を無くすための技術として、特許文献1(特開2006−113619の(図7)に手載せ具の発明が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2006−113619(図7)
【非特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特開2006−113619の図7に開示された発明は、略手首に巻装着する内面(手首に接触する面)に繊維面ファスナ部材の一方の側(図示せず)を設けた手首バンド(バンド31)と、この手首バンド(バンド31)に設けられたマウスを支持した手の手根を載せる手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)とからなり、手Aとマウス2を移動させる場合に該Aの手のひらBを手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)上に載せ置いて移動させるものである。
そして、手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)の手首バンド(バンド31)に係止される部位である取付け部33には手首バンド(バンド31)の内面の繊維面ファスナ部材に係合するフック面ファスナが設けられて着脱自在とされている。
手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)は特に材質やその形態は記述されておらず、少なくともテーブル面上やマウスパット上を滑る部材である。
この従来技術には次のような解決すべき課題があった。
(1)手首バンドを手に当る部位に巻いた場合に、手首バンドの縁が手の付け根あたりの主に手の手根側面に当り違和感があるという欠点を有するものであった。
(2)前記(1)の欠点を回避するために手の手根側面から離れた腕部位に手首バンドを巻いた場合には、腕のストレートな部位への手首バンドの装着となり、
第1に、装着感を良くするために装着感を緩くした場合には、装着性が甘くなり操作中に不用意に動き移動してしまうこと頻繁に生じ使用感と操作性が大変悪いという欠点を有するとともに、その都度装着しなおしを行うとか他方の手で手首側への戻し操作を行うとか、煩雑な操作をしなければならないので使用感が悪いものになってしまう、
第2に、移動しないようにするために締め付けを強くした巻き付けとした場合には、腕への締め付けが強く違和感があるとともに、長時間締め付けたまま装着していることが血液の循環の悪化を招くなど、長時間の使用ができ難い、
第3に、手首バンドから手の手根が遠くなるので、その分だけ手根載せ滑らせ部を長くしなければならない、
という欠点を有するものである。
(3)手を洗う場合や、手に荷物を持つ場合や、装着したまま出かけるなどの場合に、手根位に被さっている手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)が邪魔になるという欠点を有するものであったし、その都度外すのが面倒であったり、外し置いために置き忘れたり、紛失してしまうことが生じるという問題があった。
(4)手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)は手首バンド(バンド31)から着脱できる構造であるが、手首バンド(バンド31)に内面に面ファスナの係合により係止する構造であるため、手首バンドを手首に巻いた状態のままでは着脱することができないものであり、別の手根載せ滑らせ部に交換する以外に、技術的意義を見出せないものである。
特に、特許宇文献1においては、マウスの非操作時には手首バンドの手首への装着はそのままにして、手根載せ滑らせ部を手の手根から退避させ、他の動作や作業等の邪魔にならないようにするという課題は何ら示唆されていないものであることからも、手根載せ滑らせ部の退避という技術的思想については全く無いものであることは明らかである。
(5)特許請求の範囲および誤記するように、本願発明の手首に巻き装着するバンド部位および手根載せ滑らせ部は、フック面ファスナ部材のフックが着脱自在に掛る多数のフック掛り部材を繊維製部材により形成されたフック掛り繊維側係着面を有する繊維面ファスナ部材からなっているものであるが、フック掛り繊維側係着面に広告などの表記を鮮明に表示することができないという問題を持つものであり、この課題を解決し鮮明な広告力を有するものにすることが、販促品的な製品にすることが課題となっているものである。
【0005】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、以下のような目的の手首バンドを提供することを目的としている。
本発明の第1の目的は、鮮明な名称、ロゴ、模様あるいは広告などを表記されたあるいは表記することができる手首バンドを提供することを目的としている。
本発明の第2の目的は、前記第1の目的に加えて、手首バンドによる手の付け根への当り違和感が生じないとともに、マウス非操作時は手根載せ滑らせ部を手の手根から手首バンドの手首への装着はそのままで退避させることができる手首バンドを提供することを目的としている。
また、本発明の第3の目的は、前記第1および第2の目的に加えて、手首バンドによる手への当り違和感が小さいとともに、手首バンドの軽い締め付け装着でも移動することが生じ難い手首バンドを提供することを目的としている。
【0006】
本発明の前記ならびのそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明は次のような構成となっている。
<請求項1記載の発明の構成>
手首に装着する手首バンドであって、キノコ形、T字形、L字形あるいはJ字形などのフック部材の多数により形成されたフック側係着面をベース体の一方の面に有するフック面ファスナ部材、このフック面ファスナ部材の前記フック部材が着脱自在に掛る多数のフック掛り部材を繊維製部材により形成されたフック掛り繊維側係着面をベース体の一方の面に有する繊維面ファスナ部材、この繊維面ファスナ部材で一方の面の全面あるいは一部面が前記フック掛り繊維側係着面とされるとともに、他方の面が接合面とされた一方の繊維面ファスナ部材と、前記繊維面ファスナ部材で一方の面の全面あるいは一部面が前記フック掛り繊維側係着面とされるとともに、他方の面が接合面とされた他方の繊維面ファスナ部材と、前記一方の繊維面ファスナ部材のベース体を含むフック掛り繊維側係着面部位および前記他方の繊維面ファスナ部材のベース体を含むフック掛り繊維側係着面部位あるいはいずれか一方のフック掛り繊維側係着面部位の一部を取り除いた形態で形成された係着面カット部位と、前記一方の繊維面ファスナ部材の前記接合面と前記他方の繊維面ファスナ部材の前記接合面を直接にあるいは他の部材を挟んで接着、融着あるいは溶着などの接合形態で一体化して形成した手首バンド本体と、この手首バンド本体に形成された、手の手根の側面が当るのを避けるための凹形態あるいは2箇所以上の切り込みにより形成された手の手根の側面に押されて外に逃げる形態の手避け部と、前記係着面カット部位内に表示された名称、ロゴ、広告あるいは模様などの表記とからなることを特徴とする手首バンドを構成している。
<請求項2記載の発明の構成>
請求項1記載の発明の構成において、他の部材がシート製部材からなるとともに、このシート製部材の係着面カット部位で露出された部位が名称、ロゴ、広告あるいは模様などが施されたあるいは施すことができる表記部位であることを特徴とする手首バンドを構成している。
<請求項3記載の発明の構成>
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、手避け部が位置する部位の手首バンドの幅が、手首の踝と手の根元の間に収まる幅に形成された手首収まり幅部としてなることを特徴とする手首バンドを構成している。
<請求4記載の発明の構成>
請求項1、2、3いずれか記載の発明の構成において、手首バンド本体と実質同一部材により一体的に形成された手の手根を載せテーブル面上を滑らせる手根載せ滑らせ部を設けてなることを特徴とする手首バンドを構成している。
<請求項5記載の発明の構成>
請求項4記載の発明の構成において、手根載せ滑らせ部が手首バンド本体と別体で形成され、該手根載せ滑らせ部の一方の面の手の根の載らない部位にフック面ファスナ部材を設け、該フック面ファスナ部材によって、前記手首バンド本体に前記手根載せ滑らせ部を着脱自在に係着することができるようにしてなることを特徴とする手首バンドを構成している。

【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
(1)両面が通気性と柔軟性と反発弾性力のあるフック掛り繊維側係着面を両面に設けた構成であるので、
1:手首との接触が通気性のよいものとでき、手首との接触面積の少ないソフトなクッション面とできるので、肌への接触がソフトで通気性のよいものとする、
2:表面および裏面が同様なフック掛り繊維側係着面の構成であるので、いずれの面を外面、内面としてでも前記1と同様な装着感を得ることができるという作用効果を奏するものである。
5:本願発明が特許されるべき理由
マジックテープ(登録商標)などの面ファスナは、連結手段、接合手段あるいはバンドの連結調節手段として使用されることを目的としているものである。
さらに一方の面をフック掛り繊維側係着面とし他方の面をフック側係着面とした面ファスナが知られているが、これは手首バンドなどとして使用した場合にフック部材がフック掛り部材に掛り係着されて連結することを目的としているものであり、フック側係着面のフック部材は固く肌に直接接触させておくことはでき難いものである。
しかるに、本願発明のフック掛り繊維側係着面を両面に設けるという技術的思想ないし構成およびそれらを解決手段にする発明に導く課題は、従来において何ら提起されていないものであり、この技術的思想ないし構成には新規性および進歩性があるものである。
さらに、一方の面にフック掛り繊維側係着面を有していればベルトの係着による連結調節という目的が達成されるとともに、一方の面のフック掛り繊維側係着面だけを使用するのみであることから、フック掛り繊維側係着面を両面に設けることに技術的意義が見出せないとともに、単に高価になるだけのものとするだけのものであるので、従来の使用態様ないし使用形態を目的とする範囲では、フック掛り繊維側係着面を両面に設けた面ファスナを想到することには、それによって課題が解決される特別な課題への想到がない限り、当業者といえども容易に想到できないものであることはあきらかである。
まして、本願発明は、 1:手首との接触が通気性のよいものとでき、手首との接触面積の少ないソフトなクッション面とできるので、肌への接触がソフトで通気性のよいものとする、
2:表面および裏面が同様なフック掛り繊維側係着面の構成であるので、いずれの面を外面、内面としてでも前記1と同様な装着感を得ることができるという、従来技術では成し得ない顕著で格別な作用効果を奏するものである。

(2)一方の繊維面ファスナ部材、他の部材、他方の繊維面ファスナ部材を重ね接合一体化した構成であるので、予めそれぞれを打抜あるいは切断などにより所定の形状に形成しておいて重ね接合一体化して手首バンドを形成する、あるいは、大きな一方の繊維面ファスナ部材、他の部材、他方の繊維面ファスナ部材を重ね一体化して所定の形状に打抜あるいは切断などにより手首バンドを形成するものであるので、その製造コストが極めて安価であり且つ材料コストも安価であるので、広告力のある販促品などとして適した安価な手首バンドを提供することができるという効果を奏する。

(3)「手首バンド本体に形成された、手の手根の側面が当るのを避けるための凹形態あるいは2箇所以上の切り込みにより形成された手の手根の側面に押されて外に逃げる形態の手避け部」によって、
1:主に手の手根の側部が当るのを避けるための凹形態ないし押され逃げ可動の手避け部によって、手首を左右に動かしても手首バンドの前縁が手の手根側面に当ることが回避され、手首の左右動かし操作や動作を行うことが手首バンドの当り無しに違和感無く行うことができるという作用効果を奏する。
2:前記1:によて、手避け部を1cm程度は凹ませるものであるので、手首バンドに手根載せ滑らせ部を取り付ける使用形態においては、その分だけ手根載せ滑らせ部を従来のものに比べて前方に移動させるものであり、よって、その分すなわち手根載せ滑らせ部を1cm程度は従来のものより短くできるという効果を奏するものである。
3:本願発明が特許されるべき理由:
手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)は手首バンド(バンド31)から着脱できる構造であるが、手首バンド(バンド31)に内面に面ファスナの係合により係止する構造であるため、手首バンドを手首に巻いた状態のままでは着脱することができないものであり、別の手根載せ滑らせ部に交換する以外に、技術的意義を見出せないものである。
特に、特許宇文献1においては、マウスの非操作時には手首バンドの手首への装着はそのままにして、手根載せ滑らせ部を手の手根から退避させ、他の動作や作業等の邪魔にならないようにするという課題は何ら示唆されていないものであることからも、手根載せ滑らせ部の退避という技術的思想については全く無いものであることは明らかである。

(4)「フック掛り繊維側係着面部位の一部を取り除いた形態で形成された係着面カット部位」を設け「係着面カット部位内に設けられた名称、ロゴ、広告あるいは模様などを表記」としたことによって、鮮明で外れない表記を実現するという効果を奏する。

(5)一方の繊維面ファスナ部材、他の部材、他方の繊維面ファスナ部材を重ね接合一体化した構成であるので、予めそれぞれを打抜あるいは切断などにより所定の形状に形成しておいて重ね接合一体化して手首バンドを形成する、あるいは、大きな一方の繊維面ファスナ部材、他方の繊維面ファスナ部材を重ね一体化して所定の形状に打抜あるいは切断などにより手首バンドを形成するものであるので、その製造コストが極めて安価であり且つ材料コストも安価であるので、販促品などとして適した安価な手首バンドを提供することができるという効果を奏する。

<請求項2記載の発明の効果>
請求項1記載の発明の構成において、他の部材がシート製部材からなるとともに、このシート製部材の係着面カット部位で露出された部位が名称、ロゴ、広告あるいは模様などが施されたあるいは施すことができる表記部位であることを特徴とする手首バンドを構成しているので、このような構成としても請求項1記載の発明と同様な効果を奏することができるという効果を奏する。
特に、他の部材に予め広告等を印刷しておくことにができるという効果を奏する。

<請求項3記載の発明の効果>
請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、手避け部が位置する部位の手首バンドの幅が、手首の踝と手の根元の間に収まる幅に形成された手首収まり幅部としてなることを特徴とする手首バンドを構成しているので、
請求項1、2いずれか記載の発明の効果に加えて、締め付け違和感のないあるいは軽微な軽く緩やかな手首バンドの締め付けでも、手首収まり幅部が手首踝と手の根元に当り感を生じさせることなく、手首踝と手の根元の手首凹に収まるので、手首収まり幅部が軽いストッパーとなって、マウス操作時に移動することが生じないという効果を奏する。

<請求4記載の発明の効果>
請求項1、2、3いずれか記載の発明の構成において、手首バンド本体と実質同一部材により一体的に形成された手の手根を載せテーブル面上を滑らせる手根載せ滑らせ部を設けてなることを特徴とする手首バンドを構成しているので、
(1)両面が通気性と柔軟性と反発弾性力のあるフック掛り繊維側係着面を両面に設けた構成であるので、
1:手の根を載せる部位のテーブル面との接触面積を減らし滑りを良くする、
2:載せた手の根部位の載り接触する部位に通気性をよくする、
3:載せた手の根部位の接触する部位が接触面積の少ないソフトなクッション面とする、
4:手の根を載せた部位に全体のソフトなクッション性と滑り操作時の振動を吸収させる、手首に巻き装着する手首バンド部位の肌への接触がソフトで通気性のよいものとする、
5:表面および裏面が同様な構成であるので、いずれの面を外面、内面としてでも前記1:〜4:と同様な操作・使用感および装着感を得ることができるという作用効果を奏するものである。
5:本願発明が特許されるべき理由
手根載せ滑らせ部を通気性があり且つテーブル面との接触面積の小さな不織布などの部材に置き換えることは当業者にとっては容易なし得るものであると思料する。
しかし、マジックテープ(登録商標)などの面ファスナは、連結手段、接合手段あるいはバンドなどの連結調節手段として使用されることを目的とし、また本願発明の技術的分野での手首に装着するマウス操作補助具においても同ように、手首バンドの連結調節手段としての目的を果すのみものである。
さらに一方の面をフック掛り繊維側係着面とし他方の面をフック側係着面とした面ファスナが知られているが、これは手首バンドなどとして使用した場合にフック部材がフック掛り部材に掛り係着されて連結することを目的としているものであり、フック側係着面を肌側にしての使用は硬いフック部材が皮膚を突き到底使用できなものであるとともに、フック側係着面をテーブル面に当てての滑らせ使用は、滑り騒音が大きく使用しがたいものである。
しかるに、本願発明のフック掛り繊維側係着面を両面に設けるという技術的思想ないし構成およびそれらを解決手段にする発明に導く課題は、従来において何ら提起されていないものであり、この技術的思想ないし構成には新規性および進歩性があるものである。
さらに、一方の面にフック掛り繊維側係着面を有していればベルトの係着による連結調節という目的が達成されるとともに、一方の面のフック掛り繊維側係着面だけを使用するのみであることから、フック掛り繊維側係着面を両面に設けることに技術的意義が見出せないとともに、単に高価になるだけのものとするだけのものであるので、従来の使用態様ないし使用形態を目的とする範囲では、フック掛り繊維側係着面を両面に設けた面ファスナを想到することには、それによって課題が解決される特別な課題がない限り、当業者といえども容易に想到できないものであることはあきらかである。
まして、本願発明は、マウス操作補助具という技術分野において、1:手の根を載せる部位のテーブル面との接触面積を減らし滑りを良くする、2:載せた手の根部位の載り接触する部位に通気性をよくする、3:載せた手の根部位の接触する部位が接触面積の少ないソフトなクッション面とする、4:手の根を載せた部位に全体のソフトなクッション性と滑り操作時の振動を吸収させる、手首に巻き装着する手首バンド部位の肌への接触がソフトで通気性のよいものとする、5:表面および裏面が同様な構成であるので、いずれの面を外面、内面としてでも前記1:〜4:と同様な操作・使用感および装着感を得ることができるという、従来技術には無い顕著で格別な作用効果を奏するものである。

<請求項5記載の発明の効果>
請求項4記載の発明の構成において、手根載せ滑らせ部が手首バンド本体と別体で形成され、該手根載せ滑らせ部の一方の面の手の根の載らない部位にフック面ファスナ部材を設け、該フック面ファスナ部材によって、前記手首バンド本体に前記手根載せ滑らせ部を着脱自在に係着することができるようにしてなることを特徴とする手首バンドを構成しているの、
請求項4記載の発明の効果と同様な効果を奏するとともに、使用しないときは手根載せ滑らせ部を手洗いなどの邪魔にならない部位と向きで手首バンド本体上に係止しておくことができるので、手首バンドを外すことなく常に手首に装着携行し使用できるという効果を奏する。

【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面に示す発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0010】
<第1の実施の形態>
図1、図2、図3に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において1は手首バンドであった、この手首バンド1は主にコンピュータ操作をおこなうマウス2の使用時に手Aに装着する手首バンドである。
定義:キノコ形、T字形、L字形あるいはJ字形などのフック部材9の多数により形成されたフック側係着面97をベース体94の一方の面に有するフック面ファスナ部材21、このフック面ファスナ部材21の前記フック部材9が着脱自在に掛る多数のフック掛り部材7を繊維製部材により形成されたフック掛り繊維側係着面96をベース体95の一方の面に有する繊維面ファスナ部材22。

手首Bに巻き装着される表側を形成する繊維面ファスナ部材22a、裏側を形成する繊維面ファスナ部材22b、この繊維面ファスナ部材22a、22bの間に挟まれたシート製部材からなる他の部材91を重ね接合してなる手首バンド本体3と、この手首バンド本体3の一部が手の指先側に向かって突き出すように形成された、手の手根Cを乗せるための手根載せ滑らせ部4と、手首バンド本体3の一方の側を形成するバンド部位5と、手首バンド本体3の他方の側を形成するバンド部位6と、手根載せ滑らせ部4のテーブル面上での滑り面を形成するフック掛り繊維側係着面96からなる滑り面部8と、バンド部位5とバンド部位6を着脱自在に連結し且つ手首巻き付け調節が行えるフック側係着面97を有する係止手段10とからなっている。
係止手段10以外の表面、裏面の略全面がフック掛り繊維側係着面96となっている。
フック掛り繊維側係着面96は、汗による細菌の繁殖と臭気の発生を抑える抗菌繊維あるいは抗菌脱臭繊維により形成されている。
バンド部位5とバンド部位6には手根Cの側部(側面)が当るのを避けるための凹形態の手避け部11、11が形成され、この手避け部11、11により一方のバンド部位5と他方のバンド部位6には手首の踝Dと手Aの根元との間に収まる幅の手首収まり幅部12、12に形成されている。
手避け部は、手避け部11、11のごとくバンド部位5とバンド部位6をカットする形態以外に、カットせずに二つ以上の切込みにより手根側面が当る部位が外に押され動いて、手根側面への当りを弱める形態とするのもよい。
また、手首収まり幅部も同様に、ごとくバンド部位5とバンド部位6をカットする形態以外に、対応する部位の前部位および後部位あるいはいずれか一方の部位に二つ以上の切込みにより手根側面および手首踝あるいはいずれか一方が当る部位が外に押され動いて、手首の踝Dと手Aの根元との間に収まる幅の手首収まり幅部を形成するようにする形態もよい。
係止手段10は両面をフック側係着面97にして、着脱自在として手首に太さに合った位置に自在に設定できる位置にすることができるようにするのがよい。

手避け部11、11と手根載せ滑らせ部4の連絡部位が、手首の幅よりも狭い幅である狭い幅部13とされている。
狭い幅部の形態は、手避け部11、11と滑らかに連続する曲線形態とされてなる形態のもの、手避け部11、11と手根載せ滑らせ部4と連結する部位に切り込みをいれて形成してなる切り込み形態のものなどがあり、手根乗せ滑らせ部4の根元側(手首側)が持ち上がることなく平形態となるようにするためのものである。
すなわち、狭い幅部によって、手避け部11、11の役割に影響を与えることなく横幅の広い手根載せ部にできるとい効果を奏する。横幅の広い手根載せ部は手の手根部位を広い面積で受けて、手根載せ部の縁が手の手根に当り違和感を与えない形態などが実現できるものである。

手首バンド(腕部分に掛るものも含む)の手首への巻きつけ連結方法は、バンド部位5、6のように厚みがあり折畳み難い硬さであるものは、面ファスナーを係止手段としてバンド部位同士を重ね連結するのがよいが、手首バンドが折畳みやすい柔軟性のあるものである場合は、バンド部位の一方の側に他方のバンド部位を通す環あるいはバンド通し孔からなるバンド通し部を設け、面ファスナーを設けた他方のバンド部位をバンド通し部に通し折畳み締め、他方の手首バンド同士を合せ係止して連結するという形態もよいものである。

手首バンド本体3および手根載せ滑らせ部4は繊維面ファスナ部材22の厚みが略2mmであり、二枚の繊維面ファスナ部材22、22の接合面(フック掛り繊維側係着面96を有する面の反対面)間に薄いシート部材からなる他の部材91を耐水性接着剤により貼り合せて形成していて、洗剤で水洗いすることができる。

バンド部位5の裏面側を形成している繊維面ファスナ部材22aの係止手段10の裏側を含む面の一部を一部を取り除いた形態で形成された開口形態の係着面カット部位90を設け、係着面カット部位90内に露出された他の部材91面に施された名称、ロゴ、広告あるいは模様などの表記92としている。
係着面カット部位は開口穴形態に限定されず、他の部材91が露出される形態ならどのような形態でもよく、形成される場所(表面、裏面、バンド部位、手根載せ滑らせ部)や形状も多様なものがある。

【0011】
(発明を実施するための異なる形態)
次に、本発明を実施するための異なる形態について説明する。なお、これら本発明を実施するための異なる形態の説明にあたって、前述した実施の形態の説明と同じ構成には同じ符号を付しその説明を省略する。
【0012】
図4に示す本発明を実施するための最良の第2の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、
手根載せ滑らせ部4がバンド部位5、6と分離した形態とされ、該手根載せ滑らせ部4の上面の手首バンドと重ねあわされる部位にフック面ファスナ部材7からなる係止手段15が設けられ、手根載せ滑らせ部4がバンド部位5、6のどこにでもどの向きでも着脱自在に係止させておくことができるようにされ、織物形態あるいは不織布形態とループ繊維の組合せからなるフック掛り部材14が1層で消音層18が1層の手根載せ滑らせ部追加層体16を設け、手根載せ滑らせ部4、バンド部位5からバンド部位6に貫通した通気孔17を多数箇所に設けてなる手首バンド20を形成した点にある。
滑り面部8、手根載せ滑らせ部4、バンド部位5、バンド部位6などもフック掛り部材14となっている。
手根載せ滑らせ部4はフック掛り部材14を一体的に重ねた3〜4層形態とするのもよい。また、2層目ないし3層目を消音層18とするのもよい。
【0013】
図5に示す本発明を実施するための最良の第3の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、
フック掛り部材7に肌が接触しているとかぶれるなどの症状が生じる人のために、肌にかぶれなどを起さない木綿や麻や絹などの部材でできた、保護カバー24を設けた点にある。
保護カバー24は全体的に手首バンド1と同様な形で該1よりも一回り大きな形態となっていて、フック面ファスナ部材9からなる取り付け手段26、27が手首巻き部28、29に設けら、手載保護部30に手根を載せるようになっている。
【0014】
図6に示す本発明を実施するための最良の第4の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、
手首の奥側腕もテーブルに接触しないように手首バンド本体を延長した形態の腕載せ部33を設けた手首バンド34を形成した点にある。
また、フック掛り部材7に肌が接触しているとかぶれるなどの症状が生じる人のために、肌にかぶれなどを起さない木綿や麻や絹などの部材でできた、保護カバー35を設けた点にある。
保護カバー35は全体的に手首バンド34と同様な形で該34よりも一回り大きな形態となっていて、フック部材9からなる取り付け手段26、27が手首巻き部28、29に設けら、手保護部30に手を載せ、腕保護部36に腕を載せるようになっている。
【0015】
図7ないし図8に示す本発明を実施するための最良の第5の実施の形態において40は手首バンドであって、この手首バンド40はバンド部位41、バンド部位42とからなる手首に巻き装着される手首バンド本体43と、
バンド部位41の端方に設けられたバンド部位42を通すためのバンド通し部である環部材44と、
手首バンド本体43から前方に突き出すように且つ該手首バンド本体43に着脱自在な形態で設けられた、手の手根を載せてテーブル面上やマウスパット面上を滑らせる手根載せ滑らせ部45と、
バンド部位42の底面端に設けられた、環部材44にバンド部位42を通して折畳み締めてバンド部位42の底面(外面)同士を合せ、該底面を形成するフック掛り繊維側係着面50に着脱自在に係止する係止手段であるフック面ファスナ部材46と、
バンド部位41とバンド部位42に設けられた、手首バンド本体43を手首に巻き付け装着した場合に、主に手の手根の側部(手の根元)に手首バンドの縁が当るのを避けるための湾曲凹形態の手避け部47、47と、
手避け部47、47と手根載せ滑らせ部45の連絡部位を形成する、手首の幅よりも狭い幅である狭い幅部48、48と、
バンド部位41とバンド部位42の手避け部47、47の位置する部位のバンド幅が、手首の踝と手の根元の間に収まる幅に形成されてなる手首収まり幅部49、49と、
から構成されている。

フック面ファスナ部材46は、両面をフック側係着面としするとともに、一方の面のフック側係着面を他方の面のフック側係着面より係着力を小さいものとしてもよい。
このような構成とすることにより、フック面ファスナ部材46を使用者の手首の太さに合わせた位置とすることができ、余分なバンド部位42は切り取って使用者にあった長さにできる。

バンド部位41、バンド部位42とからなる手首に巻き装着される手首バンド本体43と手根載せ滑らせ部45は、一枚のベース体98と、このベース体98の両面にはフック掛り繊維側係着面が直接形成され、一方の面をフック掛り繊維側係着面96a、他方の面をフック掛り繊維側係着面96bとしている。
ベース体98は厚みが0.1mm〜0.2mm程度の一枚であるので折畳みやすく、その両面にフック掛り繊維側係着面が直接的に植毛、融着あるいは溶着などされた構成であるので部材および製造コストが安価にできる。
またベース体98は0.1mm〜0.2mm程度と薄いので、手根載せ滑らせ部45を係着した状態において、手首と該手根載せ滑らせ部45の間に生じる段差が小さく、その段差が手首に装着した状態で該手首に当っても、違和感のないないし感じさせたとしても弱く小さいものにできるという効果を奏する。

バンド部位41の外面の一部には、フック掛り繊維側係着面96bの一部が刈り取られるあるいは熱融着ないし熱溶着により押し潰された凹形態の係着面カット部位100が形成され、該係着面カット部位100内にシート部材あるいは柔軟性のある板部材に名称、ロゴ、広告あるいは模様など表記102が施された表記部材101が貼り付けられている。

【0016】
手首バンド本体43の外面である底面に手根載せ滑らせ部45が着脱自在形態とされ、且つ、手首バンド本体43を手首から外すことなくそのままの装着状態で、手根載せ滑らせ部45を外して手首バンド本体43に場所を換えた状態でも向きを換えた状態でも係止できるよう、手根載せ滑らせ部45の上面にフック掛り繊維側係着面50に係止するフック面ファスナ部材52が設けられ、手根載せ滑らせ部45の係止位置や向き(留め置き場所や向き)を手の手根から退避させることができるようにしてある。
フック面ファスナ52に換えて、ホックによる係止や軸部材による回転可能な取り付けとして、手根載せ滑らせ部45を回して向きを180度かえて、手根載せ滑らせ部45を手の手根から退避させるようにするのもよい。
これにより、マウス操作時以外でも手首バンドを手首に装着したまま、手根載せ滑らせ部45を動作の邪魔にならないようにして、携行しつづけることができる。
手首バンド本体43および手根載せ滑らせ部45と底面は通気性のある織物形態の布製部材でフック掛り繊維側係着面50となっている。すなわち、底面全体がフック掛り繊維側係着面50となっている。
バンド通し部は環部材以外に、手首バンド41にあけた孔形態からなるもの、切り込み形態からなるものなどがある。
手根載せ滑らせ部45のマウスに向かう縁部は中央が湾曲凹形態にマウス避け部54が形成されている。マウス避け部54はマウスを操作している手を停止させた状態で、指のみの動かし操作でマウスを移動させる指のみマウス操作時において、特に引いたときの動作許容範囲を広げるものであるとともに、手根載せ滑らせ部45の手の手根の載る前後幅を狭めることなくマウスの引き許容範囲を広げることができるものである。
また、マウス避け部54部位は手の手根の凹だ部位に位置しており、手の手根が手根載せ滑らせ部45に載らない部位であるので、マウス避け部54を設けても違和感がないものである。
マウス避け部54を設けたことによって、機能性能を犠牲にすることなく手根載せ滑らせ部45の形状を単純な面白みの無い形状でないハート形とすることができる。
手首バンドは、リング形態で手を潜らせ装着するものでもよい。

<付記A>
[他の請求項1]
キノコ形、T字形、L字形あるいはJ字形などのフック部材の多数により形成されたフック側係着面をベース体の一方の面に有するフック面ファスナ部材、このフック面ファスナ部材の前記フック部材が着脱自在に掛る多数のフック掛り部材を繊維製部材により形成されたフック掛り繊維側係着面をベース体の両方の面に有する繊維面ファスナ部材からなる手首に巻き装着する手首バンドと、
この手首バンドと一体的にあるいは該手首バンドに着脱自在に設けられた、前記手首バンドと実質同一部材あるいは略同一部材により形成された手の手根を載せテーブル面上を滑らせる手根載せ滑らせ部とからなることを特徴とするマウス操作補助具。
[他の請求項2]
ベース体が一枚のシート部材であることを特徴とする請求項1記載のマウス操作補助具。
[他の請求項3]
手首バンドに形成された、手の手根の側面が当るのを避けるための凹形態あるいは2箇所以上の切り込みにより形成された手の手根の側面に押されて外に逃げる形態の手避け部を設けてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載のマウス操作補助具。
[他の請求項4]
手避け部が位置する部位の手首バンドの幅が、手首の踝と手の根元の間に収まる幅に形成された手首収まり幅部としてなることを特徴とする請求項1、2、3いずれか記載の手首バンド。

{技術分野}
本発明は、主にコンピュータを操作するマウスの使用時に手に装着して使用するマウス操作補助具に関する。
{背景技術}
従来、マウスを滑動かし操作する動作においては手根を操作台に載せ置いた状態で行うために、皮膚が薄く敏感な部分であるためなどの理由により違和感を強く感じたり、慣れで意識しないが人によってはストレスとなり、人によっては肩こり腕のしびれを生じ、神経系などに支障をきたす、それが腕以外の身体の他の部位に不快感や違和感を生じさせたりして異常をもたらす引き金になったりなどなど、身体面、精神面ないし心理面にまで悪影響を与えているという問題があった。
このような問題を解決するための技術として、マウスの使用時に手の手根がマウスパットや机に接触して擦れる違和感を無くすための技術として、特許文献1(特開2006−113619の(図7)にマウス操作補助具の発明が開示されている。
{特許文献1} 特開2006−113619(図7)
{非特許文献1} 特になし

{他の発明の開示}
{他の発明が解決しようとする課題}
特許文献1に開示された発明は、略手首に巻装着する内面(手首に接触する面)に繊維面ファスナ部材の一方の側(図示せず)を設けた手首バンド(バンド31)と、この手首バンド(バンド31)に設けられたマウスを支持した手の手根を載せる手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)とからなり、手Aとマウス2を移動させる場合に該Aの手のひらBを手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)上に載せ置いて移動させるものである。
そして、手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)の手首バンド(バンド31)に係止される部位である取付け部33には手首バンド(バンド31)の内面の繊維面ファスナ部材に係合するフック面ファスナが設けられて着脱自在とされている。
手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)は特に材質やその形態は記述されておらず、少なくともテーブル面上やマウスパット上を滑る部材である。

この従来技術には次のような解決すべき課題があった。
(1)手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)が板材であるので、テーブル上を滑らせた場合に滑らせ振動が載せた手に直接的に伝わり、違和感がある。
(2)通気性が悪く手の根が汗で濡れる。
(3)手首バンドを手に当る部位に巻いた場合に、手首バンドの縁が手の付け根あたりの主に手の手根側面に当り違和感がある。
この欠点を回避するために手の手根側面から離れた腕部位に手首バンドを巻いた場合には、腕のストレートな部位への手首バンドの装着となり、
第1に、装着感を良くするために装着感を緩くした場合には、装着性が甘くなり操作中に不用意に動き移動してしまうこと頻繁に生じ使用感と操作性が大変悪いという欠点を有するとともに、その都度装着しなおしを行うとか他方の手で手首側への戻し操作を行うとか、煩雑な操作をしなければならないので使用感が悪いものになってしまう、
第2に、移動しないようにするために締め付けを強くした巻き付けとした場合には、腕への締め付けが強く違和感があるとともに、長時間締め付けたまま装着していることが血液の循環の悪化を招くなど、長時間の使用ができ難い、
第3に、手首バンドから手の手根が遠くなるので、その分だけ手根載せ滑らせ部を長くしなければならないものである。
(4)手を洗う場合や、手に荷物を持つ場合や、装着したまま出かけるなどの場合に、手根位に被さっている手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)が邪魔になるという欠点を有するものであったし、その都度外すのが面倒であったり、外し置いために置き忘れたり、紛失してしまうことが生じる。

{他の発明の目的}
本他の発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、以下のような目的の手根保護具を提供することを目的としている。
本発明の第1の目的は、手首および手根載せ滑り部の通気性とソフトな装着感および滑り振動の軽減した操作・使用感・装着感を実現するとともに、表面と裏面のどちらの面でも同様な操作・使用感・装着感を実現するマウス操作補助具を提供することを目的としている。
本他の発明の第2の目的は、前記第1の目的に加えて手首バンドによる手の付け根への当り違和感が生じないとともに、マウス非操作時は手根載せ滑らせ部を手の手根から手首バンドの手首への装着はそのままで退避させることができる手根保護具を提供することを目的としている。
また、本他の発明の第3の目的は、前記本発明の第1、2の目的に加えて、手首バンドによる手への当り違和感が小さいとともに、手首バンドの軽い締め付け装着でも移動することが生じ難い手根保護具を提供することを目的としている。

{他の発明の効果}
以上の説明から明らかなように、本他の発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<他の請求項1記載の発明の効果>
キノコ形、T字形、L字形あるいはJ字形などのフック部材の多数により形成されたフック側係着面をベース体の一方の面に有するフック面ファスナ部材、このフック面ファスナ部材の前記フック部材が着脱自在に掛る多数のフック掛り部材を繊維製部材により形成されたフック掛り繊維側係着面をベース体の両方の面に有する繊維面ファスナ部材からなる手首に巻き装着する手首バンドと、
この手首バンドと一体的にあるいは該手首バンドに着脱自在に設けられた、前記手首バンドと実質同一部材あるいは略同一部材により形成された手の手根を載せテーブル面上を滑らせる手根載せ滑らせ部とからなることを特徴とするマウス操作補助具である。
すなわち、両面が通気性と柔軟性と反発弾性力のあるフック掛り繊維側係着面を両面に設けた構成であるので、
1:手の根を載せる部位のテーブル面との接触面積を減らし滑りを良くする、
2:載せた手の根部位の載り接触する部位に通気性をよくする、
3:載せた手の根部位の接触する部位が接触面積の少ないソフトなクッション面とする、
4:手の根を載せた部位に全体のソフトなクッション性と滑り操作時の振動を吸収させる、手首に巻き装着する手首バンド部位の肌への接触がソフトで通気性のよいものとする、
5:表面および裏面が同様な構成であるので、いずれの面を外面、内面としてでも前記1:〜4:と同様な操作・使用感および装着感を得ることができる、
という作用効果を奏するものである。

:本願他の発明が特許されるべき理由:
手根載せ滑らせ部を通気性があり且つテーブル面との接触面積の小さな不織布などの部材に置き換えることは当業者にとっては容易なし得るものであると思料する。
しかし、マジックテープ(登録商標)などの面ファスナは、連結手段、接合手段あるいはバンドの連結調節手段として使用されることを目的とし、また本願発明の技術的分野での手首に装着するマウス操作補助具においても同ように、手首バンドの連結調節手段としての目的を果しているものである。
さらに一方の面をフック掛り繊維側係着面とし他方の面をフック側係着面とした面ファスナが知られているが、これは手首バンドなどとして使用した場合にフック部材がフック掛り部材に掛り係着されて連結することを目的としているものである。
しかるに、本願他の発明のフック掛り繊維側係着面を両面に設けるという技術的思想ないし構成およびそれらを解決手段にする発明に導く課題は、従来において何ら提起されていないものであり、この技術的思想ないし構成には新規性および進歩性があるものである。
さらに、一方の面にフック掛り繊維側係着面を有していればベルトの係着による連結調節という目的が達成されるとともに、一方の面のフック掛り繊維側係着面だけを使用するのみであることから、フック掛り繊維側係着面を両面に設けることに技術的意義が見出せないとともに、単に高価になるだけのものとするだけのものであるので、従来の使用態様ないし使用形態を目的とする範囲では、フック掛り繊維側係着面を両面に設けた面ファスナを想到することには、それによって課題が解決される特別な課題がない限り、当業者といえども容易に想到できないものであることはあきらかである。
まして、本願他の発明は、マウス操作補助具という技術分野において、1:手の根を載せる部位のテーブル面との接触面積を減らし滑りを良くする、2:載せた手の根部位の載り接触する部位に通気性をよくする、3:載せた手の根部位の接触する部位が接触面積の少ないソフトなクッション面とする、4:手の根を載せた部位に全体のソフトなクッション性と滑り操作時の振動を吸収させる、手首に巻き装着する手首バンド部位の肌への接触がソフトで通気性のよいものとする、5:表面および裏面が同様な構成であるので、いずれの面を外面、内面としてでも前記1:〜4:と同様な操作・使用感および装着感を得ることができるという、従来技術には無い顕著で格別な作用効果を奏するものである。

<他の請求項2記載の発明の効果>
他の請求項1記載の発明の構成において、ベース体が一枚のシート部材である構成したので、
ベース体は(一般的な面ファスナでは厚みが0.1mm〜0.2mm程度)の一枚であるので折畳みやすく、その両面にフック掛り繊維側係着面が直接的に植毛、融着あるいは溶着などされた構成であるので部材および製造コストが安価にできる。
またベース体は0.1mm〜0.2mm程度と肉薄なので、手根載せ滑らせ部が手首バンドへの着脱形態のものでは、手根載せ滑らせ部を面ファスナ同士の係着により取り付けた状態において、手首と該手根載せ滑らせ部の間に生じる段差が小さく、その段差が手首に装着した状態で該手首に当っても、違和感のないないし感じさせたとしても弱く小さいものにできるという効果を奏する。

<他の請求項3記載の発明の効果>
他の請求項1、2いずれか記載の発明の構成において、手首バンドに形成された、手の手根の側面が当るのを避けるための凹形態あるいは2箇所以上の切り込みにより形成された手の手根の側面に押されて外に逃げる形態の手避け部を設けてなる構成としたので、
(1)主に手の手根の側部が当るのを避けるための凹形態ないし押され逃げ可動の手避け部によって、手首を左右に動かしても手首バンドの前縁が手の手根側面に当ることが回避され、手首の左右動かし操作や動作を行うことが手首バンドの当り無しに違和感無く行うことができるという作用効果を奏する。
(2)前記(1)によて、手避け部を1cm程度は凹ませるものであるので、その分だけ手根載せ滑らせ部を従来のものに比べて前方に移動させるものであり、よって、その分すなわち手根載せ滑らせ部を1cm程度は従来のものより短くできるという効果を奏するものである。

:本願他の発明が特許されるべき理由:
手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)は手首バンド(バンド31)から着脱できる構造であるが、手首バンド(バンド31)に内面に面ファスナの係合により係止する構造であるため、手首バンドを手首に巻いた状態のままでは着脱することができないものであり、別の手根載せ滑らせ部に交換する以外に、技術的意義を見出せないものである。
特に、特許宇文献1においては、マウスの非操作時には手首バンドの手首への装着はそのままにして、手根載せ滑らせ部を手の手根から退避させ、他の動作や作業等の邪魔にならないようにするという課題は何ら示唆されていないものであることからも、手根載せ滑らせ部の退避という技術的思想については全く無いものであることは明らかである。

<他の請求項4記載の発明の効果>
他の請求項1、2、3いずれ記載の発明の構成において、手避け部が位置する部位の手首バンドの幅が、手首の踝と手の根元の間に収まる幅に形成された手首収まり幅部としてなるものであるので、
他の請求項1、2、3いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、締め付け違和感のないあるいは軽微な軽く緩やかな手首バンドの締め付けでも、手首収まり幅部が手首踝と手の根元に当り感を生じさせることなく、手首踝と手の根元の手首凹に収まるので、手首収まり幅部がストッパーとなって、マウス操作時に移動することが生じないという効果を奏する。

【0017】
図9に示す本発明を実施するため最良の第6の実施の形態において、60は手首バンドであって、この手首バンド60はバンド部位61、バンド部位62とからなる手首に巻き装着される手首バンド本体63と、
バンド部位61の端方に貫通孔形態で設けられた、バンド部位62を通すためのハトメ部材により形成されたバンド通し部64と、
手首バンド本体63から前方に該手首バンド本体63と一体形態で形成され突き出すように設けられた、手の手根を載せてテーブル面上やマウスパット面上を滑らせる手根載せ滑らせ部65と、
バンド部位62の底面端に設けられた、バンド通し部64にバンド部位62を潜らせ通して折り返し締めてバンド部位62の底面同士を合せ、該底面を形成する繊維面ファスナ部材70に着脱自在に係止する係止手段であるフック面ファスナ部材66と、
バンド部位61とバンド部位62に設けられた、手首バンド本体63を手首に巻き付け装着した場合に、主に手の手根の側部(手の根元)に手首バンドの縁が当るのを避けるための湾曲凹形態の手避け部67、67と、
手避け部67、67と手根載せ滑らせ部65の連絡部位を形成する、手首の幅よりも狭い幅である狭い幅部68、68と、
バンド部位61とバンド部位62の手避け部67、67の位置する部位のバンド幅が、手首の踝と手の根元の間に収まる幅に形成されてなる手首収まり幅部69、69と、
から構成されている。
【0018】
手首バンド本体63および手根載せ滑らせ部65の底面(外側面、滑らせ面)はベース体が通気性のあるベース体が織物形態の布製部材の繊維面ファスナ部材70となっている。すなわち、底面全体が反対面への通気性を有する繊維面ファスナ部材70となっている。
手首バンド本体63および手根載せ滑らせ部65の平面(内側面、手根載せ面)は、ベース体が通気性のある織物形態の布製部材の繊維面ファスナ部材71となっている。すなわち、平面全体が反対面への通気性のある繊維面ファスナ部材71となっている。
繊維面ファスナ部材70と繊維面ファスナ部材71の間にはクッション部材である厚さ2mm〜5mmのスポンジ製部材72がサンドイッチ状態で設けられ、端部は全周に渡ってソフトで肌触りの良い通気性のある布製部材の端部を内側に折込んで縫合75した端部化粧布74により覆われ化粧され、周囲端部の手への当りがソフトで違和感のないものになるようにしている。
平面を形成する繊維面ファスナ部材71は高価であり、該繊維面ファスナ部材71に換え安価な通気性の良好な木綿や化学繊維などの布製部材を使用するのが好ましい。
【0019】
図10に示す本発明を実施するための最良の第7の実施の形態において前記第6の実施の形態と主に異なる点は、手首バンドを腕側まで延びる幅広のバンド部位80、手首バンド81からなる手首バンド82とし、バンド通し部を環部材83とし、手避け部67、67に近傍する平面部位(肌に当接する部位)に柔らか形態の手首凹に入る手首凹入り突起84、84が設けられてなる手首バンド85を形成してなる点である。
手首バンド82を手首に巻き装着したとき、手首凹入り突起84、84が手首凹部位(手の根元と手首踝の間の凹)に入ることにより、軽い締め付けあるいは締め付けの殆ど感じない程度の締め付けでも、手首凹に入って(嵌って)いる手首凹入り突起48、48が手首踝と手根元に当り手首バンドが移動するのが阻止されるので、マウス操作中に手首バンドが移動してしまうことが生じないという作用効果を奏する。
【0020】
[付記B]
他の発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、テーブル面上を軽快に滑らせることができるとともに使いつづけてもその滑り能力が低下しない、滑り振動の手への伝わりを大幅に軽減する手首バンドを提供することを目的としている。
また他の発明の他の目的は、手根や手首の汗によりべたついた違和感を感じ難い、汗濡れ状態が素早く解消される手首バンドを提供することを目的としている。
また他の発明の他の目的は、汗濡れ状態となっても非汗濡れ状態での使用に素早く切り替えることができ、滑り振動の手への伝わりを大幅に軽減する手首バンドを提供することを目的としている。
また他の発明の他の目的は、汗と細菌とによる臭気の発生を抑制し、滑り振動の手への伝わりを大幅に軽減する手首バンドを提供することを目的としている。
また他の発明の他の目的は、テーブル面上を軽快に滑らせることができるとともに使いつづけてもその滑り能力が低下しない、汗濡れ状態が素早く解消され、汗濡れ状態となっても非汗濡れ状態での使用に素早く切り替えることができ、滑り振動の手への伝わりを大幅に軽減する手首バンドを提供することを目的としている。
また他の発明の他の目的は、手首への装着性が大変よく、操作中に動き移動する事態が生じない手首バンドを提供することを目的としている。

[付記C]
<他の発明1記載の発明の構成>
主にコンピュータ操作をおこなうマウスの使用時に手に装着する手首バンドであって、手首を載せる手首バンド本体と、この手首バンド本体から突き出すように設けられた手根を乗せるための手根載せ滑らせ部と、前記手首バンド本体の一方の側から延びるように設けられた一方のバンド部位と、前記手首バンド本体の他方の側から延びるように設けられ且つ前記一方のバンド部位と重なり連結される他方のバンド部位と、前記手首バンド本体および前記手根載せ滑らせ部のテーブル面上での滑り面部を形成する、繊維製部材からなる滑り面部と、前記一方のバンド部位と前記他方のバンド部位を着脱自在に連結し且つ手首巻き付け調節が行える係止手段とで手首バンドを構成している。
本願では適当な表現用語が見つからないために、その形態を最も適切に表している「繊維製部材」としていが、繊維製部材のみに技術的範囲を限定するものではない。フック形態や略キノコ形態などの引っ掛かり側面ファスナ部材の引っ掛かり体が引っ掛かる、細い繊維部材が多数のループ形態、多数の略ループ形態、不織布形態で引っ掛かり体が入り込み引っ掛かる隙間が形成されてなるもの、不織布形態で隙間が大きく通気性が極めてよくクッション性のよい形態のものを含むものであり、繊維部材が隙間多く配置されてテーブル面との接触面積がその隙間多い繊維部材により小さくて、よって摩擦が少ない滑りが良好な状態を維持しつづけ、クッション性の良いものをいう。
<他の発明2記載の発明の構成>
他の発明1記載の発明の構成において、手根載せ滑らせ部の手首載せ面、手根載せ滑らせ部の手根載せ面、一方のバンド部位の手首当接面、他方のバンド部位の手首当接面が繊維製部材で形成されてなる手首バンドを構成している。
<他の発明3記載の発明の構成>
他の発明1記載の発明の構成において、表面、裏面の略全面が繊維製部材であり、係止手段が前記繊維製部材に引っ掛かってファスナを形成する引っ掛かり側面ファスナ部材である手首バンドを構成している。
<他の発明4記載の発明の構成>
他の発明1〜3いずれか記載の発明の構成において、繊維製部材が抗菌繊維により形成されてなる手首バンドを構成している。
<他の発明5記載の発明の構成>
他の発明1〜4いずれか記載の発明の構成において、手根載せ滑らせ部が繊維製部材を3〜4層にした形態である手首バンドを構成している。
<他の発明6記載の発明の構成>
他の発明1〜4いずれか記載の発明の構成において、手根載せ滑らせ部に着脱自在にされた、繊維製部材が1〜2層の手根載せ滑らせ部追加層体を設けてなる手首バンドを構成している。
<他の発明7記載の発明の構成>
他の発明1〜6いずれか記載の発明の構成において、滑り面部の上部に消音層を設けてなる手首バンドを構成している。
<他の発明8記載の発明の構成>
他の発明1〜7いずれか記載の発明の構成において、手根載せ滑らせ部、一方のバンド部位、他方のバンド部位に貫通した通気孔を多数設けてなる手首バンドを構成している。
<他の発明9記載の発明の構成>
主にコンピュータ操作をおこなうマウスの使用時に手に装着する手首バンドであって、手首を載せる手首バンド本体と、この手首バンド本体から突き出すように設けられた手根を乗せるための手根載せ滑らせ部と、前記手首バンド本体の一方の側から延びるように設けられた一方のバンド部位と、前記手首バンド本体の他方の側から延びるように設けられ且つ前記一方のバンド部位と重なり連結される他方のバンド部位と、前記手首バンド本体および前記手根載せ滑らせ部のテーブル面上での滑り面部を形成する滑り面部と、前記一方のバンド部位と前記他方のバンド部位を着脱自在に連結し且つ手首巻き付け調節が行える係止手段と、前記一方のバンド部位と前記他方のバンド部位に設けられた、手根の側部が当るのを避けるための凹形態の手避け部と、この手避け部により形成された前記一方のバンド部位と前記他方のバンド部位の手首の踝と手との間に収まる幅の手首収まり幅部とで手首バンドを構成している。
<他の発明10記載の発明の構成>
他の発明1〜8いずれか記載の発明の構成において、一方のバンド部位と他方のバンド部位が他の発明8に記載の一方のバンド部位と他方のバンド部位である手首バンドを構成している。

[付記D]
<他の発明1記載の発明の効果>
主にコンピュータ操作をおこなうマウスの使用時に手に装着する手首バンドであって、手首を載せる手首バンド本体と、この手首バンド本体から突き出すように設けられた手根を乗せるための手根載せ滑らせ部と、前記手首バンド本体の一方の側から延びるように設けられた一方のバンド部位と、前記手首バンド本体の他方の側から延びるように設けられ且つ前記一方のバンド部位と重なり連結される他方のバンド部位と、前記手首バンド本体および前記手根載せ滑らせ部のテーブル面上での滑り面部を形成する、繊維製部材からなる滑り面部と、前記一方のバンド部位と前記他方のバンド部位を着脱自在に連結し且つ手首巻き付け調節が行える係止手段とで手首バンドを構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
「滑り面部」としたことにより、
繊維部材が多数の隙間を形成して且つ載せた手の良好なクッション体を形成するものであるので、テーブルとの接触面積が小さいために摩擦が少なくテーブル面上を軽快に滑らせる良好な滑りを得が得られ、使いつづけてもその滑り能力が低下することがない、滑り振動の手への伝わりが大幅に軽減されるという効果を奏する。
<他の発明2記載の発明の効果><
他の発明1の構成において、手根載せ滑らせ部の手首載せ面、手根載せ滑らせ部の手根載せ面、一方のバンド部位の手首当接面、他方のバンド部位の手首当接面が繊維製部材で形成されてなる手首バンドを構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明1の効果に加えて、手との接触面側も繊維製部材で形成されるので、極めて通気性の高い肌接触形態を実現して汗を速やかに乾燥させて汗によるべた付きが生じ難いものを実現できるという効果を奏する。
また、手の接触がクッション性のある繊維織り形態(不織布形態を含む)である繊維製部材となるので、手の接触感がソフト感と適宜なクッション感を得た違和感を感じ難いものにできるという効果を奏する。
<他の発明3記載の発明の効果>
他の発明1の構成において、表面、裏面の略全面が繊維製部材であり、係止手段が前記繊維製部材に引っ掛かってファスナを形成する引っ掛かり側面ファスナ部材である手首バンドを構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明の効果に加えて、手との接触面側も繊維製部材で形成されるので、極めて通気性の高い肌接触形態を実現して汗を速やかに乾燥させて汗によるべた付きが生じ難いものを実現できるという効果を奏する。
また、手の接触がクッション性のある繊維織り形態(不織布形態を含む)である繊維製部材となるので、手の接触感がソフト感と適宜なクッション感を得た違和感を感じ難いものにできるという効果を奏する。
また、表面と裏面が同じ繊維製部材であり、手首バンドの係止手段が繊維製部材に引っ掛かってファスナを形成する引っ掛かり側面ファスナ部材であるので、汗により裏面が湿っぽくなったら裏返して表面を肌に接触するように簡単素早く切り替えて使用することが可能であり、通気性も極めて高いので、短時間の使用操作で湿っぽくたっていた裏面も乾燥状態になるので、大変便利であるという効果を奏する。
<他の発明4記載の発明の効果>
他の発明1〜3いずれか記載の発明の構成において、繊維製部材が抗菌繊維により形成されてなる手首バンドを構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明1〜3いずれか記載の発明の効果に加えて、抗菌繊維とすることにより汗で濡れた状態となっても雑菌の繁殖が抑えられることから、臭気が生じ難いという効果を奏する。
<他の発明5記載の発明の効果>
他の発明1〜4いずれか記載の発明の構成において、手根載せ滑らせ部が繊維製部材を3〜4層にした形態である手首バンドを構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明1〜4いずれか記載の発明の効果に加えて、手根載せ滑らせ部を繊維製部材を3〜4層形態としたことにより、よりクッション性がよく、滑り振動の手への伝わりが軽減され、手の高さがテーブル面から略8mm(4層 1層の厚みが略2mm)程度となって指で摘み持ったマウスの操作性が良いという効果を奏する。
<他の発明6記載の発明の効果>
他の発明1〜4いずれか記載の発明の構成において、手根載せ滑らせ部に着脱自在にされた、繊維製部材が1〜2層の手根載せ滑らせ部追加層体を設けてなる手首バンドを構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明1〜4いずれか記載の発明の効果に加えて、手根載せ滑らせ部の厚みを好みの厚さにしたり、汗で湿ったら裏返す汗による湿り気回避体として使用したりできるという効果を奏する。
<他の発明7記載の発明の効果>
他の発明1〜6いずれか記載の発明の構成において、滑り面部の上部に消音層を設けてなる手首バンドを構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明1〜6いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、消音層により滑り音を小さくできるとともに、滑り振動の吸収による軽減と良好なクッション性を得ることができるという効果を奏する。
<他の発明8記載の発明の効果>
他の発明1〜7いずれか記載の発明の構成において、 手根載せ滑らせ部、一方のバンド部位、他方のバンド部位に貫通した通気孔を多数設けてなる手首バンドを構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明1〜7いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、多数の通気孔と隙間だらけの繊維層とによりより汗を素早く乾燥させることができるという効果を奏する。
<他の発明9記載の発明の効果>
主にコンピュータ操作をおこなうマウスの使用時に手に装着する手首バンドであって、手首を載せる手首バンド本体と、この手首バンド本体から突き出すように設けられた手根を乗せるための手根載せ滑らせ部と、前記手首バンド本体の一方の側から延びるように設けられた一方のバンド部位と、前記手首バンド本体の他方の側から延びるように設けられ且つ前記一方のバンド部位と重なり連結される他方のバンド部位と、前記手首バンド本体および前記手根載せ滑らせ部のテーブル面上での滑り面部を形成する滑り面部と、前記一方のバンド部位と前記他方のバンド部位を着脱自在に連結し且つ手首巻き付け調節が行える係止手段と、前記一方のバンド部位と前記他方のバンド部位に設けられた、手根の側部が当るのを避けるための凹形態の手避け部と、この手避け部により形成された前記一方のバンド部位と前記他方のバンド部位の手首の踝と手との間に収まる幅の手首収まり幅部とで手首バンドを構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
手首バンドを凹形態の手避け部を設け、手首の踝と手との間に収まる幅の手首収まり幅部を形成したので、軽く手首に装着しても違和感の少ない装着を実現し且つ動かない安定性と安心性のある手首バンドを実現するという効果を奏する。
<他の発明10記載の発明の効果>
他の発明1〜8いずれか記載の発明の構成において、一方のバンド部位と他方のバンド部位が他の発明8に記載の一方のバンド部位と他方のバンド部位である手首バンドを構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明1〜8いずれか記載の発明の効果に他の発明9記載の発明の効果を加えた効果を有する手首バンドを実現するという効果を奏する。

【0021】
図11、12、13に示す本発明を実施するための最良の第8の実施の形態において110は手首に装着する手首バンドであって、この手首バンド110は次のような構成となっている。
定義:キノコ形、T字形、L字形あるいはJ字形などのフック部材9の多数により形成されたフック側係着面97をベース体94の一方の面に有するフック面ファスナ部材21、このフック面ファスナ部材21の前記フック部材9が着脱自在に掛る多数のフック掛り部材7を繊維製部材により形成されたフック掛り繊維側係着面96をベース体95の一方の面に有する繊維面ファスナ部材22。

手首バンド110は、繊維面ファスナ部材22で一方の面の全面がフック掛り繊維側係着面96aとされるとともに、他方の面が接合面とされた一方の繊維面ファスナ部材22aと、
繊維面ファスナ部材22で一方の面の全面がフック掛り繊維側係着面96bとされるとともに、他方の面が接合面とされた他方の繊維面ファスナ部材22bと、
一方の繊維面ファスナ部材22aのベース体95を含むフック掛り繊維側係着面96a部位にその一部を打ち抜きあるいは切り抜きなどして取り除き形成された係着面カット部位90a、90bと、
他方の繊維面ファスナ部材22bのベース体95を含むフック掛り繊維側係着面96b部位にその一部を打ち抜きあるいは切り抜きなどして取り除き形成された、係着面カット部位90bと重なる位置に形成された係着面カット部位90cと、
一方の繊維面ファスナ部材22aの接合面と他方の繊維面ファスナ部材22bの接合面をシート製部材である両面が接合面である他の部材91を挟んで接着、融着あるいは溶着などの接合形態で一体化して形成した手首バンド本体111と、
この手首バンド本体111に形成された、手の広がる手根の側面が当るのを避けるための凹形態に形成された手避け部11、11と、
他の部材91に予め印刷されて係着面カット部位90a、90b、90c内に位置される名称、ロゴ、広告あるいは模様などの表記92、92、92と、
係止手段10と、
係着面カット部位90d、該係着面カット部位90dに位置する表記92を施した他の部材91aを挟んだ手根載せ滑らせ部45aとからなっている。
【0022】
手首バンド110の製造方法には図11あるいは図12に示す二つの方法がある。
<図11に示す第1の製造方法>
手首バンド本体111がピッタリと入る雌型(図示せず省略)とこの雌型に挿入されて手首バンド本体111全体を押し圧する雄型(図示せず省略)で押し圧接合形成する。
一方の繊維面ファスナ部材22a、他方の繊維面ファスナ部材22b、係止手段10および表記92、92、92が印刷された他の部材91を予め打ち抜きあるいは切り抜きなどにより所定の形状のものにしておく。
雌型に他方の繊維面ファスナ部材22bおよび係止手段10をその接合面を上にしてセットし、その上に他の部材91をセットし、その上に一方の繊維面ファスナ部材22aをその接合面を下にしてセットし三層体を形成して、雄型を入れ押し圧して接着、融着あるいや溶着などにより接合一体化して手首バンド本体111を形成する。
雌型を深い形態として、前記三層体を多数収納して一回の押し圧操作で多数枚の手首バンドを形成するようにするのがよい。
<図12に示す第2の製造方法>
所定枚数の一方の繊維面ファスナ部材22aを打抜ける大きさの繊維面ファスナ部材シート113に予め所定の係着面カット部位90を形成しておく。
所定枚数の他の部材91を打抜ける大きさの他の部材シート114に予め所定の表記92を印刷しておく。
所定枚数の他方の繊維面ファスナ部材22bを打抜ける大きさの繊維面ファスナ部材シート115を準備しておく。
所定枚数の係止手段10を打ち抜きける係止手段シート116を準備しておく。
繊維面ファスナ部材シート113、他の部材シート114、繊維面ファスナ部材シート115、係止手段シート116を重ね接合一体化して重ねシート117を形成する。
打ち抜き型(図示せず省略)で多数の手首バンド本体111を一回で打抜形成する、あるいは複数回に分けて打ち抜き形成する、あるいは切断形成する。
重ねシート117は平シートにとどまらず、ロールに巻かれたものを重ね接合しながら同時に打抜装置あるいは切断装置で手首バンド本体111を打抜あるいは切断形成してゆくのも可能である。

図13に示す手根滑らせ部45aも前記<第1の製造方法><第2の製造方法>と同様な製造方法により形成することができる。
手根滑らせ部45aは、所定の形状に形成されるとともに係着カット部位90を予め形成してなるテーブル面と接触する滑り面となる繊維面ファスナ部材22からなる滑り面ファスナ部119と、所定の形状に形成されるとともに係着カット部位90内に位置される表記92を予め印刷表示してなる布製部材、紙製部材あるいは合成樹脂製部材などのシート製部材からなる他の部材120と、所定の形状に形成された手の根を載せる部位である繊維面ファスナ部材22からなる手の根載せ面ファスナ部121と、フック面ファスナ部材52と、これらの接合面を接合一体化してなるものである。

【0023】
図14に示す本発明を実施するための最良の第9の実施の形態において前記第8の実施の形態と主に異なる点は、その他の部材91を用いないで、係着面カット部位90a、90bを形成した繊維面ファスナ部材22aと係着面カット部位を設けないあるいは係着面カット部位90a、90bとかさならない係着面カット部位を形成した繊維面ファスナ部材22bを直接貼り合わせ手首バンド本体111aを形成し、係着面カット部位90a、90bに表記92が表示された表記部材101が嵌め込まれ接着固定されている。
繊維面ファスナ部材22aと繊維面ファスナ部材22bの接合一体化を粘着材による接着とすることによって、係着面カット部位90a、90bの開口底面は粘着面となるので、表記部材101を入れ押し圧するだけで接着固定することができる。これにより、手首バンド本体111aに後で好みの表記部材101を取り付け、アクセント付き、ロゴ付きあるいは広告付きなどの手首バンドとすることができる。

【0024】
図15に示す本発明を実施するための最良の第10の実施の形態において前記第8の実施の形態と主に異なる点は、係着面カット部位の形態を孔開口形態では無く縁凹形態の係着面カット部位90eとした手首バンド124を形成した点にある。

【0025】
図16に示す本発明を実施するための最良の第11の実施の形態において前記第8の実施の形態と主に異なる点は、係着面カット部位の形態をより大きく長い形態の係着面カット部位90f、90gとした手首バンド125を形成した点にある。
重ね接合の製造工程において、雌型の底部に係着面カット部位90f、90gに嵌る凸部位を設け、係着面カット部位90f、90gを形成されたの繊維面ファスナ部材22aを接合面を上にしてセットし、その上に他の部材シート114を表記92を下にしてセットし、その上に繊維面ファスナ部材22bをフック掛り繊維側係着面96bを上にしてセットして三層体を形成し、この三層体を雄型で押し圧して接合し、雌型から取り出しさらに押し圧して接合の一体化を強化して形成する。
係着面カット部位90f、90gに嵌る凸部を有する仕切り型を多数舞い用意し、前記三層体の間に仕切り型を入れた多数の三層体の重ね状態にして、それを押し圧して一回の押し圧で多数枚の手首バンド125を形成するようにするのがよい。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は主にパソコン周辺グッズ産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態を示す平面図、底面図、正面図、背面図、左側面図および右側面図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態のマウスを持っての使用状態を示す下方から観た斜視図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の使用状態を示す斜視図。
【図4】本発明を実施するための最良の第2の実施の形態を平面図、底面図および背面図。
【図5】本発明を実施するための最良の第3の実施の形態を示す手首バンドの平面図、保護カバーの平面図および取り付け状態を示す平面図。
【図6】本発明を実施するための最良の第4の実施の形態を示す手首バンドの平面図、保護カバーの平面図および取り付け状態を示す平面図。
【図7】本発明を実施するための最良の第5の実施の形態を示す底面図、平面図、手手根載せ滑らせ部を外した状態の底面図および正面図。
【図8】本発明を実施するための最良の第5の実施の形態の手根載せ滑らせ部を手首バンドの上部に向きを換えて係止舌状態の斜視図。
【図9】本発明を実施するための最良の第6の実施の形態を示す底面図および部分拡大断面図。
【図10】本発明を実施するための最良の第7の実施の形態を示す平面図および正面図。
【図11】本発明を実施するための最良の第8の実施の形態を示す組立分解斜視図(a)、組立斜視図(b)、手根載せ滑らせ部を係着した状態の斜視図(c)および第1の製造工程図。
【図12】本発明を実施するための最良の第8の実施の形態の第2の製造工程図。
【図13】本発明を実施するための最良の第8の実施の形態の手根載せ滑らせ部の組立分解斜視図(a)、組立斜視図(b)および製造工程図。
【図14】本発明を実施するための最良の第9の実施の形態の組立分解斜視図および組立図。
【図15】本発明を実施するための最良の第10の実施の形態の組立分解斜視図および組立図。
【図16】本発明を実施するための最良の第11の実施の形態の斜視図。
【符号の説明】
【0028】
A:手、
B:手首、
C:手根、
D:手首の踝、
1:手首バンド、
2:マウス、
3:手首バンド本体、
4:手根載せ滑らせ部、
5:バンド部位、
6:バンド部位、
7:フック掛り部材、
8:滑り面部、
9:フック部材、
10:係止手段、
11、11:手避け部、
12、12:手首収まり幅部、
13:狭い幅部、
14:フック掛り部材、
15:係止手段、
16:手根載せ滑らせ部追加層体、
17:通気孔、
18:消音層、
20:手首バンド、
21:フック面ファスナ部材、
22、22a、22b、22c:繊維面ファスナ部材、
24:保護保護カバー、
26:取り付け手段、
27:取り付け手段、
28:手首巻き部、
29:手首巻き部、
30:手載保護部、
33:腕載せ部、
34:手首バンド、
35:保護カバー、
36:腕保護部、
37:保護カバー、
40:手首バンド、
41:バンド部位、
42:バンド部位、
43:手首バンド本体、
44:環部材、
45、45a:手根載せ滑らせ部、
46:フック面ファスナ部材、
47:手避け部、
48:狭い幅部、
49:手首収まり幅部、
50:フック掛り繊維側係着面、
52:フック面ファスナ部材、
54:マウス避け部、
60:手首バンド、
61:バンド部位、
62:バンド部位、
63:手首バンド本体、
64:バンド通し部、
65:手根載せ滑らせ部、
66:フック面ファスナ部材、
67:手避け部、
68:狭い幅部、
69:手首収まり幅部、
70:繊維面ファスナ部材、
71:繊維面ファスナ部材、
72:スポンジ製部材、
74:端部化粧布、
75:縫合、
80:バンド部位、
81:手首バンド、
82:手首バンド、
83:環部材、
84:手首凹入り突起、
85:手首バンド、
90、90a、90b、90c、90d、90e:係着面カット部位、
91、91a:他の部材、
92:表記、
94:ベース体、
95:ベース体、
96、96a、96b:フック掛り繊維側係着面、
97:フック側係着面、
98:ベース体、
100:係着面カット部位、
101:表記部材、
110:手首バンド、
111、111a:手首バンド本体、
113:繊維面ファスナ部材シート、
114:他の部材シート、
115:繊維面ファスナ部材シート、
116:係止手段シート、
117:重ねシート、
119:滑り面ファスナ部、
120:他の部材、
121:手の根載せ面ファスナ部、
124:手首バンド、
125:手首バンド。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
手首に装着する手首バンドであって、
キノコ形、T字形、L字形あるいはJ字形などのフック部材の多数により形成されたフック側係着面をベース体の一方の面に有するフック面ファスナ部材、このフック面ファスナ部材の前記フック部材が着脱自在に掛る多数のフック掛り部材を繊維製部材により形成されたフック掛り繊維側係着面をベース体の一方の面に有する繊維面ファスナ部材、
この繊維面ファスナ部材で一方の面の全面あるいは一部面が前記フック掛り繊維側係着面とされるとともに、他方の面が接合面とされた一方の繊維面ファスナ部材と、
前記繊維面ファスナ部材で一方の面の全面あるいは一部面が前記フック掛り繊維側係着面とされるとともに、他方の面が接合面とされた他方の繊維面ファスナ部材と、
前記一方の繊維面ファスナ部材のベース体を含むフック掛り繊維側係着面部位および前記他方の繊維面ファスナ部材のベース体を含むフック掛り繊維側係着面部位あるいはいずれか一方のフック掛り繊維側係着面部位の一部を取り除いた形態で形成された係着面カット部位と、
前記一方の繊維面ファスナ部材の前記接合面と前記他方の繊維面ファスナ部材の前記接合面を直接にあるいは他の部材を挟んで接着、融着あるいは溶着などの接合形態で一体化して形成した手首バンド本体と、
この手首バンド本体に形成された、手の手根の側面が当るのを避けるための凹形態あるいは2箇所以上の切り込みにより形成された手の手根の側面に押されて外に逃げる形態の手避け部と、
前記係着面カット部位内に表示された名称、ロゴ、広告あるいは模様などの表記とからなることを特徴とする手首バンド。
【請求項2】
他の部材がシート製部材からなるとともに、このシート製部材の係着面カット部位で露出された部位が名称、ロゴ、広告あるいは模様などが施されたあるいは施すことができる表記部位であることを特徴とする請求項1記載の手首バンド。
【請求項3】
手避け部が位置する部位の手首バンドの幅が、手首の踝と手の根元の間に収まる幅に形成された手首収まり幅部としてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載の手首バンド。
【請求項4】
手首バンド本体と実質同一部材により一体的に形成された手の手根を載せテーブル面上を滑らせる手根載せ滑らせ部を設けてなることを特徴とする請求項1、2、3いずれか記載の手首バンド。
【請求項5】
手根載せ滑らせ部が手首バンド本体と別体で形成され、該手根載せ滑らせ部の一方の面の手の根の載らない部位にフック面ファスナ部材を設け、該フック面ファスナ部材によって、前記手首バンド本体に前記手根載せ滑らせ部を着脱自在に係着することができるようにしてなることを特徴とする請求項4記載の手首バンド。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−211268(P2009−211268A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−51960(P2008−51960)
【出願日】平成20年3月3日(2008.3.3)
【出願人】(000212599)
【Fターム(参考)】