説明

把持角度を調整可能な入力装置及び角度調整装置

【課題】入力装置の内部における有限空間において、縦方向に沿う俯仰角度を調整できると共に横方向に沿う左右の傾斜角度を調整できるように入力装置の頂部を調整できる調整装置を提供すること。
【解決手段】上ケース体ユニット、下ケース体ユニット及び角度調整装置を含む把持角度を調整可能な入力装置及び角度調整装置を提供する。角度調整装置は、俯仰ユニットと傾斜ユニットを含む。俯仰ユニットは、頂部が上ケース体に接続される昇降可能な縦向き桿体を有する。傾斜ユニットは、縦向き桿体に接続されて横向きに設置される横向き桿体を有し、その頂部が、水平かつ横向き桿体に垂直な回動軸により上ケース体ユニットの下方に回動可能に設置されており、その底部が、横方向に移動可能に横向き桿体に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、把持角度を調整可能な入力装置及び角度調整装置に関し、特にユーザーが把持角度を自由に調整できると共に、人間工学(human-factors engineering)に基づいた入力装置及び角度調整装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
マウスは、コンピューターの表示装置におけるカーソルを制御する入力装置としてよく使用されている。しかし、今までの市販のマウスは、ほとんど把持角度を調整できないだけではなく、頂部にある把持部分が固定されていたため、人間工学に基づくものではない。
【0003】
人間の手のひらの形状と大きさは人によって異なるため、マウスを操作する時、マウスの頂部にある把持部分の角度に無理に合わせなければならない。そこで、長時間が経つと、腕などに痛みを生じさせる恐れがある。
【0004】
台湾特許公告第1294584号に係る「傾斜使用可能な入力装置の構造」には、マウスが上ケース体1と下ケース体2を含み、前記上ケース体1は少なくとも一つの支持柱14と対応設置の二つの凸リブ15を有し、前記下ケース体2には前記凸リブ15と対応する微動スイッチが設けられ、前記支持柱14が弧状頂部141を有し、前記下ケース体2は少なくとも一つのボルト22を有し、前記ボルト22が下ケース体2から前記弧状頂部141の軸心に沿って前記支持柱14の内部に挿設されることによって、前記弧状頂部141が前記下ケース体2に当接されており、前記上ケース体1を前記下ケース体2の上にねじ締めることで、前記支持柱14が前記下ケース体2に対して所定の角度位置に傾斜できると共に、前記二つの凸リブ15のうちの一つの凸リブ15が対応する前記微動スイッチをタッチしてオンさせることができる、という内容が開示されている。
【0005】
しかしながら、上述した技術は、上ケース体1を下ケース体2に対して所定の傾斜角度に固定させることができない上に、ユーザーの腕の力で上ケース体1を傾斜角度に固定させるため、ユーザーが腕でその分の力を加えなければならなくなり、ユーザーの手首に負担をかけてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】台湾特許公告第1294584号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ユーザーが把持角度を自由に調整できると共に人間工学に基づいた入力装置を提供するべく、角度調整装置が入力装置の頂部の把持部分の前後俯仰角度及び左右傾斜角度を調整することができる、把持角度を調整可能な入力装置及び角度調整装置を提供することを課題とする。
【0008】
また、本発明は、角度を微調整できると共に、入力装置のケースを取り外すことなく入力装置の外部から角度を直接に調整できる把持角度を調整可能な入力装置及び角度調整装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するために、本発明の第1の形態に係る把持角度を調整可能な入力装置は、上ケース体ユニット、下ケース体ユニット及び角度調整装置を有する。前記角度調整装置は、前記上ケース体ユニットと下ケース体ユニットの間に設けられており、俯仰ユニットと傾斜ユニットを含む。前記俯仰ユニットは、頂部が前記上ケース体に接続される昇降可能な縦向き桿体を有する。前記傾斜ユニットは、前記縦向き桿体に接続されて横向きに設置される横向き桿体を有し、その頂部が、水平かつ前記横向き桿体に垂直な回動軸により前記上ケース体ユニットの下方に回動可能に設置されており、その底部が、横方向に移動可能に前記横向き桿体に接続する。
【0010】
これにより、ユーザーが前記縦向き桿体を昇降することによって前記上ケース体ユニットの一端の高度を変更できるため、前記上ケース体ユニットの俯仰角度を調整することができる。また、前記横向き桿体を回転することによって前記縦向き桿体の傾斜角度を調整できるため、前記上ケース体ユニットの傾斜角度を調整することができる。
【0011】
また、上述の課題を解決するために、本発明の第2の解決方案は、装置の俯仰角度と傾斜角度を調整するためのものであり、収容ケース、接続モジュール、俯仰ユニット及び傾斜ユニットを含む角度調整装置を提供する。前記接続モジュールは、水平面上の回動軸を中心に前記収容ケースの内部に回動可能に設置される。前記俯仰ユニットは、前記収容ケースから露出する縦向き桿体を備えており、前記縦向き桿体が垂直方向に移動可能に前記接続モジュールの内部に接続される。前記傾斜ユニットは、前記収容ケースを水平方向に貫通すると共に前記接続モジュールの底部に接続し、横向きに設置される横向き桿体を有し、前記縦向き桿体が左右揺動可能なように前記横向き桿体に接続される。
【発明の効果】
【0012】
本発明は下記の効果を有する。即ち、本発明の調整方式によれば、俯仰ユニットの縦向き桿体を調整すれば、入力装置の俯仰角度を調整でき、傾斜ユニットの横向き桿体を調整すれば、入力装置の左右傾斜角度を調整できる。また、人間工学に基づく操作状態になれるように、ユーザーが入力装置の外部から自分の手のひらに合う把持角度を直接に微調整できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る把持角度を調整可能な入力装置の立体構造図を示す。
【図2】本発明に係る把持角度を調整可能な入力装置の立体分解図を示す。
【図3】本発明における全方向回転モジュールの立体分解図を示す。
【図4】本発明に係る角度調整装置の立体構造図を示す。
【図5】本発明に係る角度調整装置の立体分解図を示す。
【図6】本発明に係る角度調整装置の一部の縦方向の断面図を示す。
【図6A】本発明に係る角度調整装置の一部の横方向の断面図を示す。
【図7A】本発明に係る把持角度を調整可能な入力装置が前方へ傾く場合の後視図を示す。
【図7B】本発明に係る把持角度を調整可能な入力装置が後方へ傾く場合の後視図を示す。
【図8A】本発明に係る把持角度を調整可能な入力装置が左方へ傾く場合の後視図を示す。
【図8B】本発明に係る把持角度を調整可能な入力装置が右方へ傾く場合の後視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1と図2は、本発明に係る把持角度を調整可能な入力装置の立体構造図と立体分解図をそれぞれ示す。本実施例において、マウスを本発明に係る把持角度を調整可能な入力装置の一例として説明すると、把持角度を調整可能な入力装置10は、上ケース体ユニット11、下ケース体ユニット12、及び上ケース体ユニット11と下ケース体ユニット12の間に設置される角度調整装置20を含む。下ケース体ユニット12には、入力装置10の移動を検知するための光学モジュール18が設けられる。ここで、「把持角度」とは、ユーザーが手で入力装置を把持する際の姿勢を指しており、水平面から入力装置10の縦方向に沿って前方又は後方へ傾く角度と、水平面から入力装置10の横方向に沿って左方又は右方へ傾く角度と、に大きく分けられる。
【0015】
図2に示すように、本実施例において、角度調整装置20を入力装置10の内部の一端に設置することによって、入力装置10の把持角度を調整する。角度調整装置20は俯仰ユニット22と傾斜ユニット26を含む。俯仰ユニット22は昇降可能な縦向き桿体221を備える(図2に例示するように、縦向き桿体221は上向きの六角凹溝を有するボルトを備える)。縦向き桿体221の頂部は、上ケース体ユニット11に接続されると共に該上ケース体ユニット11から露出する。傾斜ユニット26は横方向(水平方向)に設置される回転可能な横向き桿体261を備える(図2に例示するように、横向き桿体261は側面向きの六角凹溝を有するボルトを備える)。縦向き桿体221は左右方向に揺動可能な状態で横向き桿体261に接続される。角度調整装置20の詳細については後述する。
【0016】
図2を参照して本発明の構造を説明する。図2に示す構造によれば、ユーザーが縦向き桿体221を昇降することによって上ケース体ユニット11の一端の高度を変更できるため、上ケース体ユニット11の俯仰角度を調整できる。例えば、本実施例において、縦向き桿体221は上ケース体ユニット11の後端部に接続しており、その後端部が上昇されると、入力装置10の頂部が前方へ傾くようになる一方、その後端部が降下されると、入力装置10の頂部が後方へ傾くようになる。
【0017】
また、ユーザーが横向き桿体261を回転させることによって縦向き桿体221の傾斜角度を調整できるため、上ケース体ユニット11の傾斜角度を調整できる。例えば、横向き桿体261を左方向(反時計回り)に回転させると、当該横向き桿体261に接続された縦向き桿体221のヘッド部が図8における右方向へ傾くことによって、入力装置10の頂部が右方向へ傾く。一方、横向き桿体261を右方向(時計回り)に回転させると、当該横向き桿体261に接続された縦向き桿体221のヘッド部が図8における左方向へ傾くことによって、入力装置10の頂部が左方向へ傾く。
【0018】
また、図2と図3を参照して本実施例を説明する。上ケース体ユニット11には貫通された円筒部110が設けられる。縦向き桿体221の頂部は円筒部110の内部にある。上ケース体ユニット11は、上ハーフ部11a及び該上ハーフ部11aに接続する下ハーフ部11bを含む。図2に示す円筒部110は、その一部が上ハーフ部11aに設けられ、その他の一部が下ハーフ部11bに設けられる。
【0019】
本発明に係る把持角度を調整可能な入力装置10は全方向回転モジュール14を更に含む。全方向回転モジュール14は、角度調整装置20に対抗するように下ケース体ユニット12上の前端に設けられており、その頂部が上ケース体ユニット11に接続される。全方向回転モジュール14は、主として角度調整装置20の角度調整に合わせて上ケース体ユニット11の前端の角度を対応調整させるためのものである。角度調整装置20は能動的に角度を調整するものであるのに対し、全方向回転モジュール14は角度調整装置20に合わせて受動的に動作するものである。
【0020】
全方向回転モジュール14は、支持部142と接続ユニット144を含む。支持部142は球状頂部1422を有する。接続ユニット144の底部には球状凹部1440が設けられ、当該球状凹部1440に支持部142の頂部と上ケース体ユニット11に回転可能に接続される。
【0021】
また、図2に示すように、把持角度を調整可能な入力装置10は、上ケース体ユニット11の内部にあると共に接続ユニット144の上方に設置されるタクトスイッチモジュール16を更に含む。タクトスイッチモジュール16は、ローラーや微動スイッチなどを含んでもよい。これらはマウスの分野によく使用される技術であるため、その説明を省略する。
【0022】
また、図3に示すように、支持部142の球状頂部1422は下ハーフ部11bを貫通する。接続ユニット144は支持部142の球状頂部1422と下ハーフ部11bに回動可能に接続される。本実施例において、支持部142は、下ケース体ユニット12の下方から上方へ該下ケース体ユニット12を貫通して(例えばナット(符号を付けず)などで)固定する円筒柱1421を含む。球状頂部1422は、下ハーフ部11bの上方から下方へ該下ハーフ部11bの前半部146に形成された円孔1460を貫通して円筒柱1421に接続される。接続ユニット144は、下ハーフ部11bの上方から球状頂部1422を覆い、一対のねじ1442で、下ハーフ部11bに設けられる柱体111の上に固定される。また、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、下ハーフ部11bの前半部146は、別部材として接続ユニット144に接続するようにしてもよい。
【0023】
図4と図5を参照して本実施例に係る角度調整装置20の構造を詳細に説明する。角度調整装置20は、収容ケース21と、縦方向の軸(図4のX軸)を中心に左右に揺動可能なように収容ケース21の内部に設置される接続モジュール24とを更に含む。俯仰ユニット22は接続モジュール24の内部に垂直に設置される。傾斜ユニット26は、収容ケース21の横方向から水平方向に挿設され、接続モジュール24の底部に接続される。
【0024】
接続モジュール24は、筐体部241と、筐体部241の外周に互いに対向して設けられる一対の枢軸242とを含む。俯仰ユニット22は筐体部241の内部に設置される。収容ケース21は底ベース212とトップキャップ214を含む。本実施例において、底ベース212は、収容空間210を形成するようにほぼ筒状を呈しており、その側面には一対の枢軸242を収容するための一対の枢軸孔2122が形成される。また、本実施例において、角度調整装置20をマウスに適用するため、収容ケース21には、光学モジュール18を覆うように底ベース212から外側へ延伸してなる延伸ケース213が更に形成される。言い換えれば、本発明に係る角度調整装置20をマウス以外の装置に適用する場合、延伸ケース213は省略されてもよい。また、底ベース212は入力装置10の下ケース体ユニット12に固定される。
【0025】
また、俯仰ユニット22は、筐体部241の内部に固定されるナット222を有する。縦向き桿体221は、ナット222における螺旋部2220に対応して螺合するためのねじ山2214を有する。また、俯仰ユニット22は、縦向き桿体221の上下移動量を制限するように、縦向き桿体221に固定される一対の止め輪223、224を有する。また、一対のねじ246は、筐体部241のねじ孔2410を貫通してナット222を固定する。ユーザーは六角レンチを使用して縦向き桿体221のヘッド部2212を回すことで、上ケース体ユニット11の俯仰角度を調整することができる。
【0026】
また、図5を参照して詳しく説明する。本実施例において、縦向き桿体221を上ケース体ユニット11に固定する方法は、接続筒部216によって縦向き桿体221を上ケース体ユニット11の円筒部110に接続することである。接続筒部216は、円筒部110に一体成形してなるものであることが好ましく、接着などのその他の固定方式で円筒部110に接続するようにしてもよい。接続筒部216の内部にはストップリング(stop ring)が設けられる。接続筒部216の内部には固定内筒部225が更に設けられる。固定内筒部225の固定方法は、迅速で便利な方式としてプラスチック射出成形によって上ケース体ユニット11の下ハーフ部11bを形成するのと同時に埋め込む方式で接続筒部216の内部に直接固着することが好ましいが、接着により固着してもよい。組み立ての際は、縦向き桿体221を上方から下方へ固定内筒部225を貫通させることによって、俯仰ユニット22を上ケース体ユニット11に接続させる。組み立て後のものは図4に示すとおりである。
【0027】
また、接続モジュール24は、筐体部241の底部の端部から下方へ延伸してなる複数の脚部244を有する。傾斜ユニット26は、それらの脚部244に回転可能に接続される。
【0028】
また、図5と図6に示すように、傾斜ユニット26は、それらの脚部244に固定接続される案内ブロック262を有する。図5に示すように、これらの脚部244は、案内ブロック262の両側面(図5に示す案内ブロック262の矩形通路口)にクランプして締め付けることができる。案内ブロック262の中央にはねじ孔部2622が形成される。横向き桿体261は、ねじ孔部2622の内部に螺合するためのねじ山2614を有する。傾斜ユニット26は、横向き桿体261の左右移動量を制限するように、横向き桿体261に固定される少なくとも一つの止め輪263を有する。ユーザーが六角レンチを使用して横向き桿体261のヘッド部2612を回すことで、上ケース体ユニット11の傾斜角度を調整することができる。傾斜ユニット26の案内ブロック262には一対のレール部2620が形成される。収容ケース21の底ベース212には、一対のレール部2620に対応する一対の軌道2124が形成される。一対のレール部2620は、一対の軌道2124の上にスライド可能に設置される。また、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、レール部と軌道の数はそれぞれ少なくとも一つ設置されていればよい。
【0029】
図6Aは本発明に係る角度調整装置の一部の横方向の断面図を示す。本実施例において、案内ブロック262の移動量を制限するために、底ベース212には上方へ突出した一対の側部位置限定ブロック2126が形成される。案内ブロック262は一対の側部位置限定ブロック2126の間に設置される。一対の側部位置限定ブロック2126同士の間の距離は、案内ブロック262の幅よりも大きい。
【0030】
また、図5に示すように、収容ケース21の底ベース212に横方向に貫通して形成された組立孔2120は、案内ブロック262のねじ孔部2622に対応する。横向き桿体261は組立孔2120に挿入される。
【0031】
本発明に係る角度調整装置20はあらゆる装置の俯仰角度と傾斜角度の調整に適用できる。その場合、上述した入力装置の構造と同様に、俯仰ユニット22の縦向き桿体221は、収容ケース21から露出すると共に、適用されるあらゆる装置に固定接続されており、俯仰ユニット22は接続モジュール24の内部に垂直に設置される。傾斜ユニット26は、収容ケース21に水平方向に挿入されると共に接続モジュール24の底部に接続する(その接続方法は後述する)。傾斜ユニット26は、横方向(水平方向)に設置される回転可能な横向き桿体261を有する。縦向き桿体221は、横向き桿体261に左右揺動可能に接続される。これにより、ユーザーが縦向き桿体221を昇降させることによって装置の一端の高度を調整できるため、装置の俯仰角度を調整することができる。また、横向き桿体261を回転させることによって縦向き桿体221の傾斜角度を調整できるため、装置の傾斜角度を調整することができる。
【0032】
本発明は少なくとも下記の特徴と功能を有する。図7A、図7Bに示すように、ユーザーが入力装置の外部から縦向き桿体221を昇降することによって上ケース体ユニット11の一端の高度を簡単に調整できると共に上ケース体ユニット11の俯仰角度を調整することができる。図7Aに示すように、上ケース体ユニット11の後端部が上昇されると、入力装置の頂部が前方へ傾くようになる。一方、図7Bに示すように、上ケース体ユニット11の後端部が降下されると、入力装置の頂部が後方へ傾くようになる。
【0033】
また、図8Aと図8Bに示すように、ユーザーが入力装置の外部から横向き桿体261を回転させることによって、縦向き桿体221の傾斜角度を簡単に調整でき、それにより上ケース体ユニット11の傾斜角度を調整することができる。図8Aに示すように、横向き桿体261を右方向(時計回り)に回転させることによって、縦向き桿体221の底部が同図の右方向へ移動すると共にそのヘッド部が左方向へ傾斜するため、入力装置の頂部は左方向へ傾くこととなる。図8Bに示すように、横向き桿体261を左方向(反時計回り)に回転させることによって、縦向き桿体221の底部が同図の左方へ移動すると共にそのヘッド部が方向へ傾斜するため、入力装置の頂部は右方向へ傾くこととなる。
【0034】
上述した実施例は、本発明の好ましい実施態様に過ぎず、本発明の実施の範囲を限定するものではなく、本発明の明細書及び図面内容に基づいてなされた均等な変更および付加は、いずれも本発明の特許請求の範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0035】
10 入力装置
11 上ケース体ユニット
11a 上ハーフ部
11b 下ハーフ部
110 円筒部
111 柱体
12 下ケース体ユニット
14 全方向回転モジュール
142 支持部
1421 円筒柱
1422 球状頂部
144 接続ユニット
1440 球状凹部
1442 ねじ
146 前半部
1460 円孔
16 タクトスイッチモジュール
18 光学モジュール
20 角度調整装置
21 収容ケース
210 収容空間
212 底ベース
2120 組立孔
2122 枢軸孔
2124 軌道
2126 側部位置限定ブロック
213 延伸ケース
214 トップキャップ
216 接続筒部
22 俯仰ユニット
221 縦向き桿体
2212 ヘッド部
2214 ねじ山
222 ナット
2220 螺旋部
223、224 止め輪
225 固定内筒部
24 接続モジュール
241 筐体部
2410 ねじ孔
242 枢軸
244 脚部
246 ねじ
26 傾斜ユニット
261 横向き桿体
2612 ヘッド部
2614 ねじ山
262 案内ブロック
263 止め輪
2620 レール部
2622 ねじ孔部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上ケース体ユニットと、
下ケース体ユニットと、
前記上ケース体ユニットと前記下ケース体ユニットの間に設置される角度調整装置と
を具備し、
前記角度調整装置は、
頂部が前記上ケース体に接続される昇降可能な縦向き桿体を有する俯仰ユニットユニットと、
前記縦向き桿体に接続されて横向きに設置される横向き桿体を有し、その頂部が、水平かつ前記横向き桿体に垂直な回動軸により前記上ケース体ユニットの下方に回動可能に設置されており、その底部が、横方向に移動可能に前記横向き桿体に接続するように構成される傾斜ユニットと、
を有することを特徴とする把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項2】
前記上ケース体ユニットには、その頂部から貫通した円筒部が設けられ、
前記縦向き桿体の頂部は、前記円筒部の内部に位置することを特徴とする請求項1に記載の把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項3】
前記角度調整装置に対抗するように前記下ケース体ユニット上の前端に設けられ、その頂部が前記上ケース体ユニットに接続される全方向回転モジュールを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項4】
前記全方向回転モジュールは、支持部と接続ユニットとを有し、
前記支持部は球状頂部を有し、
前記接続ユニットは、前記支持部の球状頂部と前記上ケース体ユニットに回転可能に接続されることを特徴とする請求項3に記載の把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項5】
前記上ケース体ユニットは、上ハーフ部と、前記上ハーフ部に接続する下ハーフ部とを有し、
前記支持部の前記球状頂部は、前記下ハーフ部を貫通し、
前記接続ユニットは、前記支持部の頂部と前記下ハーフ部とに回動可能に接続されることを特徴とする請求項4に記載の把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項6】
前記接続ユニットの上方に設置されるタクトスイッチモジュールを更に含むことを特徴とする請求項4に記載の把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項7】
前記角度調整装置は、
収容ケースと、
縦方向の軸を中心に左右に揺動可能なように前記収容ケースの内部に設置される接続モジュールと、
を更に有し、
前記俯仰ユニットは、前記接続モジュールの内部に垂直に設置され、
前記傾斜ユニットは、前記収容ケースに水平方向に挿設されると共に、前記接続モジュールの底部に接続されることを特徴とする請求項1に記載の把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項8】
前記接続モジュールは、
筐体部と、
前記筐体部の外周に互いに対向して設けられる一対の枢軸と
を有し、
前記俯仰ユニットは、前記筐体部の内部に回転可能に設置され、
前記収容ケースは、底ベースとトップキャップとを有し、
前記底ベースには、前記一対の枢軸を収容するための一対の枢軸孔が形成されることを特徴とする請求項7に記載の把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項9】
前記俯仰ユニットは、前記筐体部の内部に固定されるナットを有し、
前記縦向き桿体は、前記ナットに螺合するためのねじ山を有することを特徴とする請求項8に記載の把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項10】
前記俯仰ユニットは、前記縦向き桿体に固定される止め輪を有することを特徴とする請求項9に記載の把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項11】
前記接続モジュールは、前記筐体部の底部の端部から下方へ延伸してなる複数の脚部を有し、
前記傾斜ユニットは、前記複数の脚部に回転可能に接続されることを特徴とする請求項8に記載の把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項12】
前記傾斜ユニットは、前記複数の脚部に固定接続される案内ブロックを有し、
前記案内ブロックの中央には、ねじ孔部が形成され、
前記横向き桿体は、前記ねじ孔部の内部に螺合するためのねじ山を有することを特徴とする請求項11に記載の把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項13】
前記傾斜ユニットの前記案内ブロックには、少なくとも一つのレール部が形成され、
前記収容ケースの前記底ベースには、前記少なくとも一つのレール部に対応する少なくとも一つの軌道が形成され、
前記少なくとも一つのレール部は、前記少なくとも一つの軌道上にスライド可能に設置されることを特徴とする請求項12に記載の把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項14】
前記角度調整装置は、前記底ベースから上方へ突出した一対の側部位置限定ブロックを有し、
前記側部位置限定ブロック同士の間の距離は、前記案内ブロックの幅よりも大きく、
前記案内ブロックは、前記一対の側部位置限定ブロックの間に移動可能に設置され、
前記横向き桿体は、前記一対の側部位置限定ブロックの間を通過することを特徴とする請求項12に記載の把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項15】
前記収容ケースの前記底ベースは、その横方向に貫通して形成され前記案内ブロックの前記ねじ孔部に対応した組立孔を有し、
前記横向き桿体は前記組立孔に挿入されることを特徴とする請求項12に記載の把持角度を調整可能な入力装置。
【請求項16】
装置の俯仰角度と傾斜角度を調整するための角度調整装置であって、
収容ケースと、
水平面上の回動軸を中心に前記収容ケースの内部に回動可能に設置される接続モジュールと、
前記収容ケースから露出する縦向き桿体を有し、前記縦向き桿体が垂直方向に移動可能に前記接続モジュールの内部に接続される俯仰ユニットと、
前記収容ケースを水平方向に貫通すると共に前記接続モジュールの底部に接続し、横向きに設置される横向き桿体を有し、前記接続モジュールの底部が横方向に移動可能に前記横向き桿体に接続するように構成される傾斜ユニットと
を具備することを特徴とする角度調整装置。
【請求項17】
前記接続モジュールは、
筐体部と、
前記筐体部の外周に互いに対向して設けられる一対の枢軸と
を有し、
前記俯仰ユニットは、前記筐体部の内部に回転可能に設置され、
前記収容ケースは、底ベースとトップキャップとを有し、
前記底ベースには、前記一対の枢軸を収容するための一対の枢軸孔が形成されることを特徴とする請求項16に記載の角度調整装置。
【請求項18】
前記俯仰ユニットは、前記筐体部の内部に固定されるナットを有し、
前記縦向き桿体は、前記ナットに螺合するためのねじ山を有することを特徴とする請求項17に記載の角度調整装置。
【請求項19】
前記俯仰ユニットは、前記縦向き桿体に固定される少なくとも一つの止め輪を有し、
前記傾斜ユニットは、前記横向き桿体に固定される少なくとも一つの止め輪を有することを特徴とする請求項18に記載の角度調整装置。
【請求項20】
前記接続モジュールは、前記筐体部の底部の端部から下方へ延伸してなる複数の脚部を有し、
前記傾斜ユニットは、前記複数の脚部に回転可能に接続されることを特徴とする請求項19に記載の角度調整装置。
【請求項21】
前記傾斜ユニットは、前記複数の脚部に固定接続される案内ブロックを有し、
前記案内ブロックの中央には、ねじ孔部が形成され、
前記横向き桿体は、前記ねじ孔部の内部に螺合するためのねじ山を有することを特徴とする請求項20に記載の角度調整装置。
【請求項22】
前記傾斜ユニットの前記案内ブロックには、少なくとも一つのレール部が形成され、
前記収容ケースの前記底ベースには、前記少なくとも一つの前記レール部に対応する少なくとも一つの軌道が形成され、
前記少なくとも一つのレール部は、前記少なくとも一つの軌道上にスライド可能に設置されることを特徴とする請求項21に記載の角度調整装置。
【請求項23】
前記底ベースから上方へ突出した一対の側部位置限定ブロックを更に具備し、
前記側部位置限定ブロック同士の間の距離は、前記案内ブロックの幅よりも大きく、
前記案内ブロックは、前記一対の側部位置限定ブロックの間に移動可能に設置され、
前記横向き桿体は、前記一対の側部位置限定ブロックの間を通過することを特徴とする請求項21に記載の角度調整装置。
【請求項24】
前記収容ケースの前記底ベースは、その横方向に貫通して形成され前記案内ブロックの前記ねじ孔部に対応した組立孔を有し、
前記横向き桿体は前記組立孔に挿入されることを特徴とする請求項17に記載の角度調整装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図6A】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【公開番号】特開2013−41564(P2013−41564A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−272351(P2011−272351)
【出願日】平成23年12月13日(2011.12.13)
【出願人】(506195295)寶トク科技股フン有限公司 (3)
【Fターム(参考)】