説明

投写型表示装置およびスピーカー装置

【課題】スピーカーの高出力化を図っても、騒音の発生を抑えることができる投写型表示装置を提供する。
【解決手段】プロジェクタは、ランプユニット14からの光を変調する光変調ユニット15と、変調された光を被投写面へ投写する投写光学ユニット17と、音声を出力するスピーカーユニット19と、これらが配される本体キャビネット1とを備える。スピーカーユニット19は、スピーカー300を収容するスピーカーボックス400を備える。スピーカーボックス400は、フロントパネル410と、フロントパネル410に装着されたスピーカー300を背後から覆うインナーボックス430と、インナーボックス430の周囲を覆うとともに本体キャビネット1に装着されるアウターボックス440とを含む。2つのボックス430、440の間には、空間S1、S2、S3が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源からの光を変調して被投写面上に拡大投写する投写型表示装置、および投写型表示装置等の電気機器に内蔵されるスピーカー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶プロジェクタ等の投写型表示装置(以下、「プロジェクタ」という)には、スピーカー装置を内蔵したものがある。会社や学校などで用いられる、いわゆるビジネスユースのプロジェクタには、通常、スピーカー装置が内蔵されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
一般に、スピーカー装置は、スピーカーがスピーカーボックスに収容された構成となっている。スピーカーを収容したスピーカーボックスが、プロジェクタ内部の所定の位置に配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−283716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
映画の上映など、高出力・高音質が求められる使用形態では、高出力のスピーカー装置が必要となる。しかしながら、スピーカーの出力が大きくなると、スピーカーボックスが振動し、その振動が周囲の構成部品に伝わり易い。このように周囲に振動が伝わると、ビビリ音等の騒音が発生する虞がある。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、スピーカーの高出力化を図っても、騒音の発生を抑えることができる投写型表示装置を提供することを目的とする。また、本発明は、スピーカーの高出力化を図っても、スピーカーボックスの振動を抑えることができるスピーカー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係る投写型表示装置は、光源と、前記光源からの光を映像信号に基づいて変調する光変調部と、前記光変調部によって変調された光を被投写面へ投写する投写部と、音声信号に基づく音声を出力するスピーカー装置と、前記光源、前記光変調部、前記投写部および前記スピーカー装置が配される本体キャビネットとを備える。ここで、前記スピーカー装置は、スピーカーと当該スピーカーを収容するスピーカーボックスとを含む。さらに、前記スピーカーボックスは、前記スピーカーが装着されるフロントパネルと、前記フロントパネルに装着された前記スピーカーを背後から覆うインナーボックスと、前記インナーボックスの周囲を覆うとともに、前記本体キャビネットに装着されるアウターボックスとを含む。そして、前記インナーボックスと前記アウターボックスとの間には、空間が形成されている。
【0008】
第1の態様に係る投写型表示装置によれば、インナーボックスとアウターボックスとにより、スピーカーが二重に覆われる。さらに、2つのボックスの間には空間が形成されている。このため、スピーカーから後方側、即ち、インナーボックス内部に発せられた音波によってインナーボックスの壁部が振動しても、空気層による緩衝により、その周囲のアウターボックスの壁部に振動が伝わりにくい。よって、アウターボックスの振動が抑制さ
れ、結果、スピーカー装置の周囲にある構成部品への振動の伝播が抑えられる。
【0009】
なお、インナーボックスとアウターボックスは、一体的に形成されていても良い。以下の実施の形態では、たとえば図7に示すように、インナーボックス430とアウターボックス440が一体的に形成された構成が例示されている。また、図11に示す変更例では、インナーボックス430とアウターボックス440が別体となっている。
【0010】
第1の態様に係る投写型表示装置において、前記アウターボックスには、前記本体キャビネットに装着される装着部が設けられ得る。この場合、前記装着部が設けられた前記アウターボックスの壁部と、この壁部に対向する前記インナーボックスの壁部との間に前記空間が形成される。
【0011】
このような構成とすれば、装着部が設けられた壁部の振動が抑えられるので、装着部を介した本体キャビネットへの振動の伝播が抑えられる。これにより、本体キャビネットを介した周囲の構成部品への振動の伝播が抑えられる。
【0012】
第1の態様に係る投写型表示装置において、前記スピーカー装置が装着される前記本体キャビネットの内側面に対向する前記アウターボックスの壁部と、この壁部に対向する前記インナーボックスの壁部との間に、前記空間が形成される構成とされ得る。
【0013】
このような構成とすれば、本体キャビネットの前記内側面に対向するアウターボックスの壁部の振動が抑えられるので、この壁部と本体キャビネットの前記内側面との間の間隔が狭くても、この壁部の振動により本体キャビネットが振動するのを抑えることができる。
【0014】
第1の態様に係る投写型表示装置において、前記スピーカー装置は、前記投写部に隣接して配されるような構成とされ得る。この場合、前記投写部側の前記アウターボックスの壁部と、この壁部に対向する前記インナーボックスの壁部との間に前記空間が形成される。
【0015】
このような構成とすれば、投写部側のアウターボックスの壁部の振動が抑えられるので、この振動により投写部が振動するのを抑制することができる。これにより、投写部が振動して被投写面上の画像にゆれが生じるのを防止することができる。
【0016】
第1の態様に係る投写型表示装置において、前記インナーボックスの壁部がリブによって補強されるような構成とされ得る。
【0017】
このような構成とすれば、インナーボックスの剛性が高められるため、インナーボックスが振動しにくくなり、結果、アウターボックスの振動が抑制される。よって、スピーカー装置の周囲にある構成部品の振動がより一層抑えられる。
【0018】
第1の態様に係る投写型表示装置において、前記アウターボックスの壁部がリブによって補強されるような構成とされ得る。
【0019】
このような構成とすれば、アウターボックスの剛性が高められるので、インナーボックスからの振動が伝わっても、アウターボックスが振動しにくい。よって、スピーカー装置の周囲にある構成部品の振動がより一層抑えられる。
【0020】
第1の態様に係る投写型表示装置において、前記フロントパネルは、前記フロントパネルの外縁の少なく2つの固定箇所において、前記アウターボックス前部に固定され得る。
この場合、前記固定箇所の間に、前記フロントパネルを前方に押圧する押圧部が形成される。
【0021】
このような構成とすれば、フロントパネルがアウターボックスに装着された状態において、フロントパネルの外縁は、押圧部により前方に押されるため、前記アウターボックスの前端部に対して反った状態に変形する。この変形の復元力によって、フロントパネル外縁は、固定箇所の間の部分が、アウターボックスに押し付けられるようになる。これにより、スピーカーからフロントパネルに伝わる振動によって、フロントパネル外縁が振動しにくくなる。よって、フロントパネルとアウターボックスとの接合面における騒音の発生を抑えることができる。
【0022】
本発明の第2の態様に係るスピーカー装置は、スピーカーと、前記スピーカーを収容するスピーカーボックスとを備える。ここで、前記スピーカーボックスは、前記スピーカーが装着されるフロントパネルと、前記フロントパネルに装着された前記スピーカーを背後から覆うインナーボックスと、前記インナーボックスの周囲を覆うアウターボックスと、を含む。そして、前記インナーボックスと前記アウターボックスとの間には、空間が形成されている。
【0023】
本発明の第2の態様に係るスピーカー装置によれば、アウターボックスが振動しにくくなるので、このスピーカー装置が投写型表示装置等の電気機器に装着された場合に、スピーカー装置の周囲の構成部品に振動が伝播するのを抑えることができる。
【発明の効果】
【0024】
以上のとおり、本発明によれば、スピーカーの高出力化を図っても、騒音の発生を抑えることができる投写型表示装置を提供することができる。また、スピーカーの高出力化を図っても、スピーカーボックスの振動を抑えることができるスピーカー装置を提供することができる。
【0025】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施の形態に係るプロジェクタの外観構成を示す図(斜視図)である。
【図2】実施の形態に係るプロジェクタの外観構成を示す図(底面図)である。
【図3】実施の形態に係るプロジェクタの内部構造を示す図である。
【図4】実施の形態に係る投写光学ユニットの構成を模式的に示す図である。
【図5】実施の形態に係るスピーカーユニットの構成について説明するための図である。
【図6】実施の形態に係るスピーカーユニットの構成について説明するための図である。
【図7】実施の形態に係るスピーカーユニットの構成について説明するための図である。
【図8】実施の形態に係るスピーカーユニットの構成について説明するための図である。
【図9】実施の形態に係るスピーカーユニットの本体キャビネットへの装着について説明するための図である。
【図10】実施の形態に係るリアボックスに装着された際のフロントパネルの状態を模式的に示す図である。
【図11】変更例に係るスピーカーユニットの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0028】
図1および図2は、プロジェクタの外観構成を示す図である。図1(a)は、前方から見たプロジェクタの斜視図であり、図1(b)は後方から見たプロジェクタの斜視図である。また、図2は、プロジェクタの底面図である。なお、説明の便宜上、図1(a)、(b)および図2には、ぞれぞれ、前後左右の方向を示す矢印や上下の方向を示す矢印が描かれている。以下、同様に、他の図面においても、必要に応じて、方向を示す矢印が描かれる。
【0029】
本実施の形態のプロジェクタは、いわゆる短焦点投写型のプロジェクタである。図1を参照して、プロジェクタは、略直方体形状を有する本体キャビネット1を備えている。本体キャビネット1は、下キャビネット2と、下キャビネット2に上方から被せられる上キャビネット3とで構成されている。
【0030】
本体キャビネット1の上面には、後方に向けて下る第1傾斜面1aと、この第1傾斜面1aに続いて後方に向けて上る第2傾斜面1bが形成されている。第2傾斜面1bは上斜め前方を向いており、この第2傾斜面1bに投写口4が形成されている。投写口4から上斜め前方へ出射された映像光が、プロジェクタの前方に配されたスクリーンに拡大投写される。
【0031】
また、本体キャビネット1の上面には、ランプ用カバー5が設けられている。本体キャビネット1の上面には、ランプユニットを交換するためのランプ用開口と、ランプユニットを冷却するファンユニットに配されたフィルタを交換するためのフィルタ開口が形成されている。ランプ用カバー5は、これらランプ用開口およびフィルタ用開口を覆うためのカバーである。さらに、本体キャビネット1の上面には、複数の操作キーからなる操作部6が設けられている。
【0032】
本体キャビネット1の右側面には、端子口部7が形成されている。端子口部7には、AV端子等の各種の端子を有する端子パネル233が配されている。端子パネル233は、後述する制御回路ユニットの一部を構成する。プロジェクタには、AV端子を通じて、映像信号や音声信号などのAV(Audio Visual)信号が入出力される。また、本体キャビネット1の右側面には、端子口部7の上方に、吸気口8が設けられている。吸気口8は多数のスリット状の孔によって構成されており、吸気口8を通じて外気が本体キャビネット1内に取り込まれる。
【0033】
本体キャビネット1の左側面には、前部に第1排気口9が設けられており、中央部に第2排気口10が設けられている。これら排気口9、10は多数のスリット状の孔によって構成されており、これら排気口9、10を通じて本体キャビネット1内部の空気が機外に排出される。また、本体キャビネット1の後面には、出音口11が形成されている。出音口11からは、投写時に映像に対応する音声が出力される。
【0034】
図2を参照して、本体キャビネット1の底面には、前部中央部に固定脚12が設けられており、後端部に2つの調整脚13が設けられている。2つの調整脚13を上下に伸縮させることにより、本体キャビネット1の前後方向および左右方向の傾きが調整できる。これにより、スクリーンに投写された画像の上下の位置や左右の傾きが調整できる。
【0035】
本実施の形態のプロジェクタでは、本体キャビネット1の底面が机や床等の設置面に設置される据え置き設置以外に、本体キャビネット1が上下逆さまにされて天井に設置され
る天吊り設置が可能である。また、本体キャビネット1の前面には、端子パネル233や吸気口8が設けられておらず、前面は平坦な面とされている。このため、本実施の形態のプロジェクタでは、本体キャビネット1の前面が設置面に設置される設置形態をとることができる。この場合、設置面自身に画像が投写される。
【0036】
図3は、プロジェクタの内部構造を示す図である。同図は、前方から見た、上キャビネット3が取り外された状態の斜視図である。なお、便宜上、図3には、光変調ユニット15および投写光学ユニット17が点線にて描かれている。また、吸気口8の位置が一点鎖線にて示されている。
【0037】
図3を参照して、下キャビネット2の前部には、ランプユニット14と、ランプユニット14からの光を変調して映像光を生成する光変調ユニット15とが配されている。
【0038】
ランプユニット14は、光源ランプと、光源ランプを保持するランプホルダにより構成されており、上方から着脱できるよう配されている。ランプユニット14の後方には、ファンユニット16が配されている。ファンユニット16は、吸気口8から取り込んだ外気(冷却風)を光源ランプに供給して、光源ランプを冷却する。ランプホルダには、ファンユニット16からの冷却風を光源ランプへ導くための通風ダクトが設けられている。
【0039】
光変調ユニット15は、カラーホイールとDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)とを含む。カラーホイールは、光源ランプからの白色光を、赤、緑、青等の各色光に時分割で分離する。DMDは、カラーホイールから出射された各色光を、映像信号に基づいて変調する。
【0040】
光変調ユニット15の後方には、投写光学ユニット17が配されている。投写光学ユニット17は、光変調ユニット15により生成された映像光を拡大し、スクリーン等の被投写面に投写する。
【0041】
図4は、投写光学ユニット17の構成を模式的に示す図である。なお、同図には、投写光学ユニット17に加えて、光変調ユニット15、制御回路ユニット23およびノイズフィルタユニット24が模式的に描かれている。
【0042】
投写光学ユニット17は、投写レンズユニット171と、反射ミラー172と、これら投写レンズユニット171および反射ミラー172を収容するハウジング173により構成されている。投写レンズユニット171は、複数のレンズ171aを有している。反射ミラー172は、曲面ミラーあるいは自由曲面ミラーである。
【0043】
図4に示すように、光変調ユニット15から出射された映像光は、投写レンズユニット171の光軸Lから本体キャビネット1の上面方向にシフトした位置において、投写レンズユニット171に入射する。入射した映像光は、投写レンズユニット171によってレンズ作用を受け、反射ミラー172に入射する。その後、映像光は、反射ミラー172によって広角化され、光線通過窓174を介して、被投写面(スクリーン面)へ投写される。
【0044】
上記のように、映像光は、投写レンズユニット171の光軸Lから本体キャビネット1の上面方向にシフトした位置において、投写レンズユニット171に入射するため、反射ミラー172は、投写レンズユニット171の光軸Lから本体キャビネット1の底面側にシフトするようにして配置される。ここで、反射ミラー172は、投写レンズユニット171を構成する各レンズのレンズ面よりも大きな反射面を有するため、投写レンズユニット171の光軸Lに対する反射ミラー172のシフト量は比較的大きなものとなる。この
ため、投写レンズユニット171の下方には、本体キャビネット1(下キャビネット2)の底面との間に、比較的大きな空間Gが生じる。この空間Gは、投写レンズユニット171の配置位置から光変調ユニット15の配置位置にかけて生じる。
【0045】
図3に戻り、ファンユニット16の後方には、電源ユニット18が配されている。電源ユニット18は、電源回路を備えており、プロジェクタの各電装部品に電源の供給を行う。電源ユニット18の後方には、スピーカーユニット19が配されている。スピーカーユニット19から出力された音声は、出音口11より外部に放出される。
【0046】
光変調ユニット15の右方には、DMD用冷却ファン20が配されている。DMD用冷却ファン20は、DMDを冷却するために、吸気口8から取り込んだ外気を光変調ユニット15に供給する。なお、DMDは光変調ユニット15内に密閉状態で配置されており、DMDが、送風された外気に直接触れることはない。
【0047】
ランプユニット14の左方には、第1排気ユニット21が設けられている。第1排気ユニット21は、光源ランプを冷却した後の冷却風を、第1排気口9を通じて外部に排出する。なお、DMDを冷却した空気も、第1排気ユニット21よって、第1排気口9から外部に排出される。
【0048】
電源ユニット18の左方には、第2排気ユニット22が設けられている。第2排気ユニット22は、電源ユニット18内の温まった空気を、第2排気口10を通じて外部に排出する。電源ユニット18内から第2排気ユニット22へ空気が流れることにより、新たな外気が吸気口8から取り込まれて電源ユニット18内へ供給される。
【0049】
図3および図4に示すように、本実施の形態のプロジェクタでは、投写レンズユニット171と光変調ユニット15の下方に生じた上記空間Gに、制御回路ユニット23およびノイズフィルタユニット24が配されている。
【0050】
ノイズフィルタユニット24は、ノイズフィルタやヒューズが配された回路基板を備えており、入力された商用交流電源からノイズを除去して電源ユニット18に供給する。
【0051】
制御回路ユニット23は、制御回路基板231と、制御回路基板231を保持するホルダ232と、端子パネル233と、端子パネル233を固定するための固定板234とを含む。
【0052】
制御回路基板231には、光源ランプやDMDなどの各種駆動部品を制御するための制御回路が配されている。また、制御回路基板231には、各種端子235が配されている。
【0053】
端子パネル233には、各種端子235の形状に合わせた開口が形成されており、これら開口を通じて、各種端子235が外部に臨む。なお、図示されていないが、固定板234にも、各種端子235が通る開口が形成されている。
【0054】
固定板234は、金属材料で形成されており、その上部には、シールド部236が形成されている。シールド部236には、多数の開口236aが形成されており、各開口236aには、金網(図示せず)が装着されている。シールド部236は、吸気口8の内側に配され、吸気口8から外部に漏れようとする電磁波を遮蔽する。吸気口8から取り込まれた外気は、開口236aを通って本体キャビネット1内部に流入する。
【0055】
図5〜図8は、スピーカーユニット19の構成について説明するための図である。図5
(a)は、スピーカーユニット19の分解斜視図であり、図5(b)は、スピーカーユニット19の組立斜視図である。図5(c)は、図5(b)のA−A´断面を模式的に示した図である。図6(a)は、スピーカー300が装着される前のフロントパネル410の背面図であり、図6(b)は、スピーカー300が装着されたフロントパネル410の背面図である。図7は、リアボックス420を斜め上方から見た斜視図であり、図8は、リアボックス420の正面図である。
【0056】
これらの図を参照して、スピーカーユニット19の構成について詳述する。
【0057】
スピーカーユニット19は、スピーカー300と、スピーカー300を収容するスピーカーボックス400により構成されている。
【0058】
スピーカー300は、たとえば、出力が10Wであり、プロジェクタに内蔵されるスピーカーとしては、比較的に高出力のスピーカーである。
【0059】
スピーカーボックス400は、樹脂材料で形成されており、フロントパネル410とリアボックス420によって構成されている。リアボックス420は、前面が開口しており、この前面に、スピーカー300が装着されたフロントパネル410が装着される。
【0060】
図5および図6に示すように、フロントパネル410は方形状を有している。フロントパネル410の中央部には、パネル装着部411が設けられている。パネル装着部411には、円形の開口部411aが形成されている。また、パネル装着部411には、開口部411aを挟んで左右両側に、取付ボス411bが形成されている。さらに、パネル装着部411の裏面には、スピーカー300の前面形状を模った枠部411cが形成されている。図6(b)に示すように、スピーカー300は、枠部411c内に嵌め込まれる。このとき、スピーカー300の両端部に設けられた挿通孔301が取付ボス411bに整合する。ネジ501が、各挿通孔301に通されて、取付ボス411bに止められる。これにより、スピーカー300がパネル装着部411に固定される。
【0061】
フロントパネル410の前面において、パネル装着部411の周囲にはパネル補強部412が形成されている。パネル補強部412は、格子状に形成された補強リブ412aにより構成されている。パネル補強部412によって、フロントパネル410の剛性が高められている。これにより、スピーカー300が動作したときのフロントパネル410の振動が抑えられる。
【0062】
また、フロントパネル410には、パネルを貫通するとともに後方に突き出る円筒形状のダクト413が形成されている。
【0063】
さらに、フロントパネル410の4つの角部には、後方に凹む取付凹部414が形成されている。これら取付凹部414には、挿通孔414aが形成されている。また、パネル補強部412内にも3箇所に挿通孔412bが形成されている。
【0064】
さらに、フロントパネル410の裏面には、3箇所にガイドリブ415、416、417が形成されている。
【0065】
図5、図7および図8に示すように、リアボックス420は、インナーボックス430と、インナーボックス430の周囲を覆うアウターボックス440により構成されている。インナーボックス430およびアウターボックス440は、一体に形成されており、ともに、ほぼ立方体形状をする。インナーボックス430の上壁および後壁は、それぞれ、アウターボックス440の上壁および後壁と共用されている。インナーボックス430の
左右の側壁および底壁と、アウターボックス440の左右の側壁および底壁との間には、それぞれ空間S1、S2、S3が形成されている。
【0066】
なお、リアボックス420の右側の下部には、窪み部450が形成されている。窪み部450は、スピーカーユニット19を本体キャビネット1に装着したときに、本体キャビネット1の底面から上方に突出する調整脚13の軸部を逃がすために形成されている。しかし、調整脚13等、他の部材がスピーカーユニット19に干渉しなければ、窪み部450は必要ない。この場合、インナーボックス430およびアウターボックス440の右側の形状は、左側の形状と同じになる。
【0067】
インナーボックス430には、左右の側壁の内側と底壁の外側に、それぞれ、取付ボス431が形成されている。また、インナーボックス430の内壁面には、4つの第1補強リブ432が形成されている。第1補強リブ432は、左右の側壁と後壁に跨るように、上下方向に適度な間隔を開けて形成されている。
【0068】
アウターボックス440には、4つの角部に、それぞれ、取付ボス441が形成されている。また、アウターボックス440の内壁面とインナーボックス430の外壁面には、2つの第2補強リブ442と、1つの第3補強リブ443と、2つの第4補強リブ444と、3つの第5補強リブ445が形成されている。
【0069】
第2補強リブ442は、アウターボックス440の左側壁および後壁とインナーボックス430の左側壁に跨るように、上下方向に適度な間隔を開けて形成されている。第3補強リブ443は、アウターボックス440の右側壁および後壁とインナーボックス430の右側壁に跨るように形成されている。第4補強リブ444は、アウターボックス440の右側壁および後壁と窪み部450の右側壁に跨るように、上下方向に適度な間隔を開けて形成されている。第5補強リブ445は、アウターボックス440の底壁および後壁とインナーボックス430の底壁に跨るように、左右方向に適度な間隔を開けて形成されている。
【0070】
第1補強リブ432、第2補強リブ442および第3補強リブ443は、何れも、左右の部位が、後方から前方に向かうに従って高さが徐々に低くなっている。また、第5補強リブ445は、上下の部位が、後方から前方に向かうに従って高さが徐々に低くなっている。これにより、リアボックス420を成形製造する際に、樹脂の流れが良好になり、また、成形されたリアボックス420を金型から円滑に抜くことが可能となる。
【0071】
アウターボックス440の上壁および底壁の前端部には、それぞれ、右左2つの角部の中間部に、前方にわずかに突出するリブ446(以下、「低リブ446」という)が形成されている。アウターボックス440の左右の側壁にも、同様に、それぞれ、上下の2つの角部の中間部に、低リブ446が形成されている。低リブ446の突出量は、10分の数ミリ程度とされている。
【0072】
アウターボックス440の左右の側壁および後壁には、それぞれ、外面側にフランジ部447が形成されている。フランジ部447には、ゴム材料で形成されたブッシュ503が装着される。なお、アウターボックス440の後壁のフランジ部447ついては、図示が省略されている。
【0073】
スピーカーユニット19を組み立てる際には、まず、図6(b)のごとく、フロントパネル410の裏面にスピーカー300が装着される。その後、フロントパネル410が、前方からリアボックス420の前面に装着される。このとき、フロントパネル410裏面のガイドリブ415がインナーボックス430の上壁に内側から接する。また、ガイドリブ
416が、空間S1、S3を構成するインナーボックス430およびアウターボックス440の壁部に内側から接する。さらに、ガイドリブ417が、空間S2を構成するインナーボックス430およびアウターボックス440の壁部に内側から接する。
【0074】
フロントパネル410がリアボックス420に装着されると、フロントパネル410の4つ角部の挿通孔414aがアウターボックス440の4つの角部の取付ボス441のネジ孔に整合する。また、パネル補強部412の3つの挿通孔412bがインナーパネル430の3つの取付ボス431のネジ孔に整合する。ネジ502が、各挿通孔414aに通されて、取付ボス441に止められる。また、ネジ502が、3つの挿通孔412bのうち、パネル装着部411の下方に位置する挿通孔412bに通されて、この挿通孔412bに対応する取付ボス431に止められる。これにより、フロントパネル410がリアボックス420に固定される。なお、本実施の形態では、パネル装着部411の2つの挿通孔412bとそれに対応する取付ボス431が使用されていないが、さらに強固な固定が必要になれば、これらの間でネジ止めがなされても良い。
【0075】
こうして、図5(b)のごとく、スピーカーユニット19が組み立てられる。スピーカーユニット19が組み立てられた状態において、図5(c)に示すように、スピーカー300は、後方をインナーボックス430によって隈なく覆われる。
【0076】
図9は、スピーカーユニット19の本体キャビネット1への装着について説明するための図である。図9(a)は、スピーカーユニット19が本体キャビネット1に装着される前の状態を示すプロジェクタ要部の分解斜視図である。図9(b)は、スピーカーユニット19が本体キャビネット1に装着された状態を示すプロジェクタ要部の分解斜視図である。
【0077】
本体キャビネット1の底面、即ち、下キャビネット2の底面には、スピーカーボックス400の3つのフランジ部447に対応する3つの取付ボス101が形成されている。なお、図9には、右側壁のフランジ部447のみが図示されている。
【0078】
スピーカーユニット19を本体キャビネット1に装着する際には、各フランジ部447に嵌め込まれたブッシュ503の孔が、対応する取付ボス101の先端部に嵌め込まれ、ブッシュの孔を通すようにしてネジ504が取付ボス101に止められる。これにより、フランジ部447が、ブッシュ503を介して取付ボス101に固定される。こうして、スピーカーユニット19が本体キャビネット1の底面に固定される。
【0079】
制御回路基板231から音声信号が入力されると、音声信号に基づいてスピーカー300が動作する。即ち、音声信号に基づいてスピーカー300のコーンが振動し、スピーカー300の前方と後方に音波が発せられる。スピーカー300の前方へ発せされた音波は、開口部411aを通ってスピーカーボックス400の前方へ放出される。一方、スピーカー300から後方に発せられた音波は、インナーボックス430の内壁面で反射し、ダクト413から放出される。これにより、低音が強調され、こもりのないクリアな音質が実現される。
【0080】
スピーカー300が動作すると、インナーボックス430の各壁には、後方に発せられた音波が衝突して振動が加えられる。しかしながら、インナーボックス430の左側壁は、内側が第1補強リブ432にて補強されており、外側が第2補強リブ442にて補強されている。また、右側壁は、内側が第1補強リブ432にて補強されており、外側が第3補強リブ443にて補強されている。さらに、後壁は、内側が第1補強リブ432にて補強されており、底壁は、外側が第5補強リブ445にて補強されている。このように、インナーボックス430の左右の側壁、後壁および底壁は、補強リブ432、442、44
3、445により補強され、剛性が高められているので、音波が衝突しても振動が抑えられる。
【0081】
また、インナーボックス430の左側壁とアウターボックス440の左側壁との間には空間S1が形成されているため、インナーボックス430の左側壁が振動しても、空間S1の空気層の緩衝により、アウターボックス440の左側壁に振動が伝わりにくい。さらに、アウターボックス440の左側壁は、内側が第2補強リブ442にて補強され、剛性が高められているので、インナーボックス430から振動が伝わったとしても振動しにくい。
【0082】
同様に、インナーボックス430の右側壁が振動しても、空間S2の空気層の緩衝により、アウターボックス440の右側壁に振動が伝わりにくい。また、アウターボックス440の右側壁は、内側が第3補強リブ443および第4補強リブ444にて補強され、剛性が高められている。よって、アウターボックス440の右側壁も、左側壁と同様、振動しにくい。
【0083】
同様に、インナーボックス430の底壁が振動しても、空間S3の空気層の緩衝により、アウターボックス440の底壁に振動が伝わりにくい。また、アウターボックス440の底壁は、内側が第5補強リブ445にて補強され、剛性が高められている。よって、アウターボックス440の底壁も、左右の側壁と同様、振動しにくい。
【0084】
このように、本実施の形態では、スピーカー300からの音波によってインナーボックス430に振動が加えられても、アウターボックス440の左右の側壁および底壁が振動しにくい。よって、左右の側壁に形成されたフランジ部447を介して本体キャビネット1の底面へ振動が伝播するのを抑えることができる。また、底壁の振動により、底壁の間隔が狭い本体キャビネット1の底面が振動するのを抑えることができる。これにより、本体キャビネット1の底面に装着された他の構成部品が振動してビビリ音等の騒音が発生するのを防止できる。
【0085】
また、スピーカーユニット19の左隣りには、投写光学ユニット17が配されている(図3参照)。本実施の形態では、アウターボックス440の左側壁の振動が抑えられるので、左側壁の傍にある投写光学ユニット17へ振動が伝播しにくい。よって、投写光学ユニット17が振動してスクリーンに投写された画像が揺れるのを防止することができる。
【0086】
なお、本実施の形態では、スピーカーボックス400が樹脂材料で形成されており、成形製造上、形成が困難であることから、インナーボックス430の後壁とアクターボックスの後壁との間に空間が形成されていない。しかしながら、アウターボックス440の後壁は、インナーボックス430の後壁を兼ねる部分については第1補強リブ432により補強されており、その他の部分については、第2補強リブ442ないし第5補強リブ445により補強されている。このため、アウターボックス440の後壁全体として剛性が高められているので、インナーボックス430の後壁を兼ねるアウターボックス440の後壁に、直接、スピーカー300からの振動が加えられても、アウターボックス440の後壁全体として、振動を極力抑えることができる。よって、後壁に形成されたフランジ部447を介して本体キャビネット1の底面へ振動が伝播するのを極力抑えることができる。
【0087】
また、本実施の形態では、インナーボックス430の上壁とアクターボックス440の上壁との間にも空間が形成されていない。さらに、補強リブも形成されていない。このため、アウターボックス440の上壁は、他の壁部に比べて大きく振動し得る。しかしながら、本実施の形態においては、スピーカーユニット19の上方には、近くに構成部品がなく、上壁が振動しても大きな問題とならない。このように、不要な部分について空間を形
成しないようにすれば、スピーカーユニット19が必要以上に大きくなるのを抑えることができる。
【0088】
図10は、リアボックス420に装着された際のフロントパネル410の状態を模式的に示す図である。図10(a)は、本実施の形態に係るスピーカーユニット19を示し、図10(b)は、変更例に係るスピーカーユニット19を示す。なお、図10では、説明の便宜上、低リブ446が実際よりも高く描かれており、フロントパネル410が実際より極端に反った状態に描かれている。
【0089】
図10(a)に示すように、フロントパネル410がアウターボックス440に装着された状態において、フロントパネル410の外縁は、低リブ446により前方へ押されるため、アウターボックス440の前端部に対してわずかに反った状態に変形する。この変形の復元力によって、フロントパネル410の外縁は、固定された2つ角部の間の部分が、アウターボックス440に押し付けられるようになる。これにより、スピーカー300からフロントパネル410に伝わる振動によって、フロントパネル410の外縁が振動しにくくなる。
【0090】
よって、本実施の形態では、フロントパネル410とアウターボックス440との接合面における騒音の発生を抑えることができる。
【0091】
なお、低リブ446が形成されない場合には、フロントパネル410の外縁は、固定された2つ角部の間の部分が、アウターボックス440の前端部に押し付けられにくい。このため、フロントパネル410の外縁が振動しやすく、フロントパネル410とアウターボックス440との接合面で騒音が発生しやすい。
【0092】
なお、図10(b)に示すように、低リブ446が、アウターボックス440側ではなく、フロントパネル410側に形成されても良い。
【0093】
以上、本実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、また、本発明の実施形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
【0094】
<変更例>
図11は、変更例に係るスピーカーユニット19の構成を示す図である。図11(a)は、スピーカーユニット19の正面図であり、図11(b)は、図11(a)のB−B´側面図である。
【0095】
本変更例のスピーカーユニット19では、インナーボックス430とアウターボックス440が別体に形成されている。各ボックス430、440は、それぞれ、フロントパネル410の裏面にネジ等で固定される。また、インナーボックス430と上壁とアウターボックス440の上壁との間にも空間S4が形成されている。さらに、インナーボックス430と後壁とアウターボックス440の後壁との間にも空間S5が形成されている。
【0096】
このようにすれば、上記実施の形態に比べて、アウターボックス440の上壁および後壁の振動を抑えることができる。
【0097】
勿論、2つの空間S4、S5のうち、どちらかの空間のみが形成されるようにしても良い。また、本変更例においても、インナーボックス430とアウターボックス440の少なくとも何れか一方が、補強リブによって補強されても良い。
【0098】
<その他>
上記実施の形態では、インナーボックス430の左右の側壁とアウターボックス440の左右の側壁との間に空間S1、S2が形成され、さらに、インナーボックス430の底壁とアウターボックス440の底壁との間に空間S3が形成されている。しかしながら、アウターボックス440からの振動は、特に、フランジ部447を介して周囲の構成部品に伝搬され易い。よって、上記実施の形態のように、スピーカーボックス400の左右の側壁にフランジ部447が形成されている場合には、インナーボックス430と左右の側壁とアウターボックス440の左右の側壁との間の空間S1、S2のみが形成されも良い。このようにすれば、スピーカーユニット19を極力小さくできる。
【0099】
また、上記実施の形態では、インナーボックス430とアウターボックス440の双方が補強リブ432、442〜445、によって補強されている。しかしながら、スピーカー300によって加えられる振動の強さによっては、インナーボックス430のみ、あるいはアウターボックス440のみを補強リブによって補強するような構成としても良い。
【0100】
さらに、本発明のスピーカー装置は、パソコンなど、プロジェクタ以外の他の電気機器に適用することもできる。
【0101】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0102】
1 本体キャビネット
14 ランプユニット(光源)
15 光変調ユニット(光変調部)
17 投写光学ユニット(投写部)
19 スピーカーユニット(スピーカー装置)
300 スピーカー
400 スピーカーボックス
410 フロントパネル
430 インナーボックス
432 第1補強リブ(リブ)
440 アウターボックス
447 フランジ部(装着部)
442 第2補強リブ(リブ)
443 第3補強リブ(リブ)
444 第4補強リブ(リブ)
445 第5補強リブ(リブ)
446 低リブ(押圧部)
S1、S2、S3、S4、S5 空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源からの光を映像信号に基づいて変調する光変調部と、
前記光変調部によって変調された光を被投写面へ投写する投写部と、
音声信号に基づく音声を出力するスピーカー装置と、
前記光源、前記光変調部、前記投写部および前記スピーカー装置が配される本体キャビネットと、を備え、
前記スピーカー装置は、スピーカーと当該スピーカーを収容するスピーカーボックスとを含み、
前記スピーカーボックスは、
前記スピーカーが装着されるフロントパネルと、
前記フロントパネルに装着された前記スピーカーを背後から覆うインナーボックスと、
前記インナーボックスの周囲を覆うとともに、前記本体キャビネットに装着されるアウターボックスと、を含み、
前記インナーボックスと前記アウターボックスとの間には、空間が形成されている、
ことを特徴とする投写型表示装置。
【請求項2】
前記請求項1に記載の投写型表示装置において、
前記アウターボックスには、前記本体キャビネットに装着される装着部が設けられ、
前記装着部が設けられた前記アウターボックスの壁部と、この壁部に対向する前記インナーボックスの壁部との間に前記空間が形成されている、
ことを特徴とする投写型表示装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の投写型表示装置において、
前記スピーカー装置が装着される前記本体キャビネットの内側面に対向する前記アウターボックスの壁部と、この壁部に対向する前記インナーボックスの壁部との間に前記空間が形成されている、
ことを特徴とする投写型表示装置。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れか一項に記載の投写型表示装置において、
前記スピーカー装置は、前記投写部に隣接して配され、
前記投写部側の前記アウターボックスの壁部と、この壁部に対向する前記インナーボックスの壁部との間に前記空間が形成されている、
ことを特徴とする投写型表示装置。
【請求項5】
請求項1ないし4の何れか一項に記載の投写型表示装置において、
前記インナーボックスの壁部がリブによって補強されている、
ことを特徴とする投写型表示装置。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れか一項に記載の投写型表示装置において、
前記アウターボックスの壁部がリブによって補強されている、
ことを特徴とする投写型表示装置。
【請求項7】
請求項1ないし6の何れか一項に記載の投写型表示装置において、
前記フロントパネルは、前記フロントパネルの外縁の少なく2つの固定箇所において、前記アウターボックス前部に固定され、
前記固定箇所の間に、前記フロントパネルを前方に押圧する押圧部が形成される、ことを特徴とする投写型表示装置。
【請求項8】
スピーカーと、
前記スピーカーを収容するスピーカーボックスと、を備え、
前記スピーカーボックスは、
前記スピーカーが装着されるフロントパネルと、
前記フロントパネルに装着された前記スピーカーを背後から覆うインナーボックスと、
前記インナーボックスの周囲を覆うアウターボックスと、を含み、
前記インナーボックスと前記アウターボックスとの間には、空間が形成されている、
ことを特徴とするスピーカー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−18232(P2012−18232A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−154344(P2010−154344)
【出願日】平成22年7月6日(2010.7.6)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】