説明

投写型表示装置

【課題】使用形態に応じて、画像の明るさを高めたり、画像の色再現性を高めたりできる投写型表示装置を提供する。
【解決手段】プロジェクタは、第1ランプユニット110A、第2ランプユニット110B、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bの4つの光源ユニットを有する光源装置10と、光源装置10から出射された光を変調する液晶パネル212、214、218と、光源装置10を制御するCPU401と、を備える。ここで、CPU401は、4つの光源ユニットを点灯する第1制御と、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bを点灯する第2制御とを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源からの光を変調して被投写面に投写する投写型表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶プロジェクタ等の投写型表示装置(以下、「プロジェクタ」という)では、光源から出射された光が光変調素子よって変調され、変調された光が被投写面に投写される。かかるプロジェクタでは、光源として、たとえば、メタルハライドランプ、キセノンランプ等のアーク放電式ランプ(ディスチャージランプ)からなる高輝度タイプのランプ光源が用いられる。
【0003】
光源からは白色光が出射される。出射された白色光は、ダイクロイックミラー等の波長選択性の分光素子によって、赤色波長帯の光(以下「R光」という)、緑色波長帯の光(以下「G光」という)および青色波長帯の光(以下「B光」という)に分離される。分離された各光は、各光に対応する映像信号に従って、光変調素子により変調される。変調された各光は、ダイクロイックイックプリズム等の波長選択性の色合成素子により合成され、被投写面に投写される。
【0004】
かかるプロジェクタでは、さらなる高輝度化を図るために、複数の光源を備える構成が採られ得る(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−90877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、デジタルサイネージ(電子看板)としての利用、医療用の映像の表示、デジタルシネマの上映等のため、プロジェクタには、高輝度であることと同時に、高い色再現性が求められるようになってきている。即ち、ある使用形態においては、画像の明るさを高めることが求められ、ある使用形態においては、色再現性を高めることが求められ得る。
【0007】
上記のようにランプ光源を用いたプロジェクタでは、分光素子および光合成素子の特性により色再現範囲が決定される。分光素子および光合成素子による、R光、G光、B光以外の波長帯の光のカット率を高めれば、R光、G光およびB光の純度が高まる。これにより、色再現範囲が広くなり、色再現性が高められる。反面、分光素子および光合成素子によってカットされる光量が多くなるので、輝度が低下してしまう。
【0008】
よって、従来のプロジェクタでは、使用形態に応じて、画像の明るさを高めたり、色再現性を高めたりすることが難しかった。
【0009】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、使用形態に応じて、画像の明るさを高めたり、画像の色再現性を高めたりできる投写型表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の投写型表示装置は、ランプ光源および固体光源を有する光源装置と、前記光源装置から出射された光を変調する光変調部と、前記光源装置を制御する制御部と、を備え
る。ここで、前記制御部は、前記ランプ光源および前記固体光源を点灯する第1制御と、前記ランプ光源および前記固体光源のうち、前記固体光源のみを点灯する第2制御とを行う。
【0011】
ランプ光源から出射される光は、固体光源から出射される光に比べて、R光、G光およびB光以外の波長帯の光を多く含むため、R光、G光およびB光の純度が低い。よって、ランプ光源は、固体光源に比べて、輝度が高い反面、色再現範囲が狭い。固体光源は、ランプ光源に比べて輝度が低い反面、色再現範囲が広い。
【0012】
本発明の投写型表示装置によれば、第1制御が実行されることにより、ランプ光源および固体光源の双方が点灯する。これにより、被投写面に投写される画像の明るさを高めることができる。さらに、第2制御が実行されることにより、固体光源のみが点灯する。これにより、被投写面に投写される画像の色再現性を高めることができる。
【0013】
本発明の投写型表示装置において、前記ランプ光源が、第1ランプ光源および第2ランプ光源を含み、前記固体光源が、第1固体光源および第2固体光源を含むような構成とされ得る。この場合、前記制御部は、前記第1制御として、前記第1ランプ光源、前記第2ランプ光源、前記第1固体光源および前記第2固体光源を点灯し、前記第2制御として、前記第1固体光源および前記第2固体光源を点灯する。
【0014】
このような構成とすれば、第1制御または第2制御が行われた際に、被投写面に投写される画像の明るさをより高めることができる。
【0015】
上記のように、光源装置が、第1ランプ光源、第2ランプ光源、第1固体光源および第2固体光源を含む構成とされた場合、さらに、投写型表示装置は、前記光源装置からの光が入射されるフライアイインテグレータと、前記フライアイインテグレータにより分割された各々の光を前記光変調部に重畳させるコンデンサレンズと、をさらに備えるような構成とされ得る。この場合、前記光源装置は、前記第1ランプ光源、前記第2ランプ光源、前記第1固体光源および前記第2固体光源からの各光が、前記フライアイインテグレータの入射面における上下左右4つに分けられた部分領域のそれぞれに照射されるとともに、前記第1固体光源および前記第2固体光源からの各光の前記部分領域におけるスポットが、前記第1ランプ光源および前記第2ランプ光源からの各光の前記部分領域におけるスポットよりも小さく且つ前記入射面の中心に近寄る、よう構成される。
【0016】
固体光源は、ランプ光源に比べて配光バランスが良いため、光変調部に照射される光の強度を適度に均一化するために、フライアイインテグレータによって光変調部に重畳する光の数は、ランプ光源よりも少なくて済む。このため、フライアイインテグレータの入射面における固体光源からの光のスポットは、ランプ光源からの光のスポットよりも小さくできる。
【0017】
上記の構成とすれば、第1固体光源および第2固体光源からの各光のスポットが、第1ランプ光源および第2ランプ光源からの各光のスポットよりも小さくされて、フライアイインテグレータの入射面の中央に近づけられている。これにより、第1固体光源および第2固体光源から出射され、フライアイインテグレータによって分割された各々の光が、大きく斜め方向から光変調部に照射されることが抑制される。これにより、第1固体光源および第2固体光源からの各光について、光変調部に対して斜め方向から光が照射されることに起因する光変調部での強度むらが低減される。よって、第1制御または第2制御が行われた際に、光変調部に照射される光の強度の均一化を一層図ることができる。
【0018】
上記のような構成とした場合、さらに、前記光源装置は、前記第1固体光源および前記
第2固体光源からの各光が、対角となる2つの前記部分領域にそれぞれ照射されるとともに、前記第1ランプ光源および前記第2ランプ光源からの各光が、対角となる他の2つの前記部分領域にそれぞれ照射される、よう構成され得る。
【0019】
このような構成とすれば、第1固体光源および第2固体光源からの各光が、フライアイインテグレータの入射面の中心に対してほぼ対称な位置に照射される。これにより、第1固体光源からの光に係る上記の強度むらと、第2固体光源からの光に係る上記の強度むらとが相殺される。同様に、第1ランプ光源および第2ランプ光源からの各光が、フライアイインテグレータの入射面の中心に対してほぼ対称な位置に照射される。これにより、第1ランプ光源からの光に係る上記の強度むらと、第2ランプ光源からの光に係る上記の強度むらとが相殺される。よって、光変調部に照射される光の強度の均一化を、より一層図ることができる。
【0020】
本発明の投写型表示装置は、前記光源装置からの光が入射されるフライアイインテグレータと、前記フライアイインテグレータにより分割された各々の光を前記光変調部に重畳させるコンデンサレンズと、をさらに備えるような構成とされ得る。この場合、前記光源装置は、前記固体光源からの光の前記フライアイインテグレータの入射面におけるスポットが、前記ランプ光源からの光の前記部分領域におけるスポットよりも小さく且つ前記入射面の中心に近寄る、よう構成される。
【0021】
このような構成とすれば、固体光源からの光について、光変調部に対して斜め方向から光が照射されることに起因する光変調部での強度むらが低減される。よって、第1制御または第2制御が行われた際に、光変調部に照射される光の強度の均一化を一層図ることができる。
【0022】
本発明の投写型表示装置は、前記光源装置からの光が入射されるフライアイインテグレータと、前記フライアイインテグレータにより分割された各々の光を前記光変調部に重畳させるコンデンサレンズと、をさらに備えるような構成とされ得る。この場合、前記光源装置は、前記固体光源からの光が、前記フライアイインテグレータの入射面の中心に対して対称となる2つの位置に照射されるとともに、前記ランプ光源からの光が、前記入射面の中心に対して対称となる2つの位置に照射される、よう構成される。
【0023】
このような構成とすれば、固体光源からフライアイインテグレータに入射された2つの光に係る上記の強度むらが相殺されるとともに、ランプ光源からフライアイインテグレータに入射された2つの光に係る上記の強度むらが相殺される。よって、第1制御または第2制御が行われた際に、光変調部に照射される光の強度の均一化を一層図ることができる。
【0024】
本発明の投写型表示装置は、前記光源装置の点灯モードを選択する所定の選択操作を行うための操作部をさらに備えるような構成とされ得る。この場合、前記制御部は、前記選択操作に基づいて、前記第1制御または前記第2制御を行う。
【0025】
このような構成とすれば、使用状況に応じて、ユーザ自身が、ランプ光源および固体光源の双方を点灯させる点灯モードとするか、固体光源のみを点灯させる点灯モードとするかを選択することができる。
【発明の効果】
【0026】
以上のとおり、本発明によれば、使用形態に応じて、画像の明るさを高めたり、画像の色再現性を高めたりできる投写型表示装置を提供することができる。
【0027】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施の形態に係る、プロジェクタの外観を示す斜視図である。
【図2】実施の形態に係る、プロジェクタの構成を示す平面図である。
【図3】実施の形態に係る、光源装置の構成を説明するための図である。
【図4】実施の形態に係る、制御ユニットの構成を示すブロック図である。
【図5】実施の形態に係る、第1ランプユニットおよび第2ランプユニットから出射される白色光のスペクトル特性、ならびに、第1LEDユニットおよび第2LEDユニットから出射される白色光のスペクトル特性を示す図である。
【図6】実施の形態に係る、全点灯モード、LED点灯モードおよびランプ点灯モードにおいて光源装置が点灯したときの色再現範囲を示す図である。
【図7】変更例に係る、光源装置の構成を説明するための図である。
【図8】変更例に係る、光源装置の構成を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面を参照して、実施の形態に係るプロジェクタについて説明する。
【0030】
図1は、プロジェクタ1の外観を示す図である。プロジェクタ1は、本体キャビネット1aを備える。本体キャビネット1aの前面からは、投写レンズユニット30の前部が外部に露出している。本体キャビネット1aの上面には、操作部1bが設けられている。操作部1bには、後述する点灯モードの選択操作に用いる操作ボタンを含む、複数の操作ボタンが配されている。
【0031】
図2は、プロジェクタの構成を示す平面図である。同図を参照して、プロジェクタ1は、光源装置10と、映像生成ユニット20と、投写レンズユニット30と、制御ユニット40とを備えている。光源装置10は、白色光を出射する。映像生成ユニット20は、光源装置10から出射された白色光を、映像信号に基づいて変調し、画像を形成する光(以下、「映像光」という)を生成する。投写レンズユニット30は、映像生成ユニット20により生成された映像光を、プロジェクタの前方に配された被投写面に拡大投写する。制御ユニット40は、光源装置10および映像生成ユニット20を駆動する。
【0032】
映像生成ユニット20について、以下、詳細に説明する。
【0033】
光源装置10から出射された白色光は、フライアイインテグレータ201、PBSアレイ202、コンデンサレンズ203を通過する。フライアイインテグレータ201は一対のフライアイレンズ201a、201bからなり、各フライアイレンズ201a、201bは蠅の目状に配列された多数の小レンズから構成されている。フライアイインテグレータ201に入射した光は、これら小レンズによって分割される。分割された各光は、コンデンサレンズ203により液晶パネル(後述する)に重畳される。これにより、液晶パネルに照射される光の強度が均一化される。また、フライアイインテグレータ201により分割された各光は、PBSアレイ202によって偏光方向が一方向に揃えられる。
【0034】
コンデンサレンズ203を通過した白色光は、ダイクロイックミラー204に入射する。ダイクロイックミラー204は、入射した光のうち、R光およびG光を反射し、青B光を透過する。
【0035】
ダイクロイックミラー204により反射されたR光およびG光は、ダイクロイックミラ
ー205に入射する。ダイクロイックミラー205は、G光を反射するとともにR光を透過する。
【0036】
ダイクロイックミラー205を通過したR光は、コンデンサレンズ203、206、凹レンズ207およびリレーレンズ208、209によるレンズ作用と、反射ミラー210、211による反射によって、適正な照射状態にて赤色用の液晶パネル212に照射される。
【0037】
ダイクロイックミラー205により反射されたG光は、コンデンサレンズ203、213によるレンズ作用によって、適正な照射状態にて緑色用の液晶パネル214に照射される。
【0038】
ダイクロイックミラー204を透過したB光は、コンデンサレンズ203、215および凹レンズ216によるレンズ作用と反射ミラー217による反射によって、適正な照射状態にて青色用の液晶パネル218に照射される。
【0039】
液晶パネル212の入射側および出射側には、それぞれ、入射側偏光板219および出射側偏光板220が配されている。R光は、入射側偏光板219を介して液晶パネル212に入射する。液晶パネル212は、赤色用の映像信号(R信号)に応じて駆動され、その駆動状態に応じてR光を変調する。
【0040】
液晶パネル214の入射側および出射側には、それぞれ、入射側偏光板221および出射側偏光板222が配されている。G光は、入射側偏光板221を介して液晶パネル214に入射する。液晶パネル214は、緑色用の映像信号(G信号)に応じて駆動され、その駆動状態に応じてG光を変調する。
【0041】
液晶パネル218の入射側および出射側には、それぞれ、入射側偏光板223および出射側偏光板224が配されている。B光は、入射側偏光板223を介して液晶パネル218に入射する。液晶パネル218は、青色用の映像信号(B信号)に応じて駆動され、その駆動状態に応じてB光を変調する。
【0042】
液晶パネル212、214、218によって変調されたR光、G光、B光は、出射側偏光板220、222、224を通過してダイクロイックプリズム225に入射する。ダイクロイックプリズム225は、R光、G光およびB光のうち、R光とB光を反射するとともにG光を透過し、これにより、R光、G光およびB光を色合成する。こうして、色合成された映像光が、ダイクロイックプリズム225から投写レンズユニット30に向けて出射される。
【0043】
なお、上記透過型の液晶パネル212、214、218に替えて、反射型の液晶パネルや、MEMSデバイスを用いることもできる。
【0044】
光源装置10について、以下、詳細に説明する。図3(a)は、光源装置10の構成を示す平面図である。
【0045】
光源装置10は、第1ランプユニット110A、第2ランプユニット110B、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bの4つの光源ユニットと、第1ミラーユニット130A、第2ミラーユニット130Bの2つのミラーユニットとを備えている。
【0046】
第1ランプユニット110Aと第1LEDユニット120Aは、光源装置10の前側に
おいて、第1ミラーユニット130Aを挟んで向かい合うように配されている。第2ランプユニット110Bと第1LEDユニット120Bは、光源装置10の後ろ側において、第2ミラーユニット130Bを挟んで向かい合うように配されている。
【0047】
第2ランプユニット110Bは、第1LEDユニット120Aの背後に配されており、第2LEDユニット120Bは、第1ランプユニット110Aの背後に配されている。即ち、光源装置10を上方から見て、第1ランプユニット110Aと第2ランプユニット110Bとが対角の位置に配されており、第1LEDユニット120Aと第2LEDユニット120Bとが対角の位置に配されている。
【0048】
第2ランプユニット110B、第2LEDユニット120Bおよび第2ミラーユニット130Bは、光源装置10を正面から見たときに、それぞれ、第1LEDユニット120A、第1ランプユニット110Aおよび第1ミラーユニット130Aに重ならないよう、第1LEDユニット120A、第1ランプユニット110Aおよび第1ミラーユニット130Aよりも高い位置に配されている。
【0049】
第1ランプユニット110Aは、ランプ111と、リフレクター112とを備えている。ランプ111は、アーク放電式ランプであり、たとえば、メタルハライドランプである。この他、ランプ111には、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ等が用いられる。ランプ111からは白色光が出射される。出射された白色光は、リフレクター112の内面で反射され、ほぼ平行光となって第1ランプユニット110Aの前方へ出射される。
【0050】
第2ランプユニット110Bの構成は、第1ランプユニット110Aの構成と同じである。
【0051】
LEDユニット120Aは、赤色LED121と、緑色LED122と、青色LED123と、各々がこれらLED121、122、123にそれぞれ対応する3つのコリメータレンズ124、125、126と、クロスミラー127とを備えている。
【0052】
赤色LED121はR光を発する。R光は、所定の拡がり角を有する。赤色LED121から発せられたR光は、コリメータレンズ124によって平行光化され、クロスミラー127に入射する。
【0053】
緑色LED122はG光を発する。G光は、所定の拡がり角を有する。緑色LED122から発せられたG光は、コリメータレンズ125によって平行光化され、クロスミラー127に入射する。
【0054】
青色LED123はB光を発する。B光は、所定の拡がり角を有する。青色LED123から発せられたR光は、コリメータレンズ126によって平行光化され、クロスミラー127に入射する。
【0055】
クロスミラー127は、交差するように配された、第1ダイクロイックミラー128および第2ダイクロイックミラー129により構成されている。R光は、第1ダイクロイックミラー128により反射され、B光は、第2ダイクロイックミラー129により反射される。G光は、第1ダイクロイックミラー128および第2ダイクロイックミラー129を透過する。これにより、R光、G光およびB光が色合成されて白色光となり、白色光がLEDユニット120Aの前方へ出射される。
【0056】
第2LEDユニット120Bの構成は、第1LEDユニット120Aの構成と同じである。
【0057】
第1ミラーユニット130Aは、第1反射ミラー131と第2反射ミラー132により構成される。第1ミラーユニット130Aは、第1反射ミラー131と第2反射ミラー132とがほぼ90度の角度を有するように形成されている。第2ミラーユニット130Bの構成は、第1ミラーユニット130Aの構成と同じである。
【0058】
第1ミラーユニット130Aは、第1反射ミラー131が第1ランプユニット110Aからの白色光の出射方向に対してほぼ45度の角度となり、第2反射ミラー132が第1LEDユニット120Aからの白色光の出射方向に対してほぼ45度の角度となるように配されている。
【0059】
第2ミラーユニット130Bは、第1反射ミラー131が第2LEDユニット120Bからの白色光の出射方向に対してほぼ45度の角度となり、第2反射ミラー132が第2ランプユニット110Bからの白色光の出射方向に対してほぼ45度の角度となるように配されている。
【0060】
第1ランプユニット110Aから出射された白色光は、第1ミラーユニット130Aの第1反射ミラー131により反射されて光源装置10の前方へ向かう。第1LEDユニット120Aから出射された白色光は、第1ミラーユニット130Aの第2反射ミラー132により反射されて光源装置10の前方へ向かう。第2LEDユニット120Bから出射された白色光は、第2ミラーユニット130Bの第1反射ミラー131により反射されて光源装置10の前方へ向かう。第2ランプユニット110Bから出射された白色光は、第2ミラーユニット130Bの第2反射ミラー132により反射されて光源装置10の前方へ向かう。
【0061】
図3(b)は、第1ランプユニット110A、第2ランプユニット110B、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bからそれぞれ出射された白色光が、フライアイインテグレータ201へ入射したときの様子を示す図である。
【0062】
フライアイインテグレータ201を構成するフィライアイレンズ201Aの入射面は、仮想的に、上下左右4つの部分領域R1、R2、R3、R4に分けられている。
【0063】
第1ランプユニット110Aから出射された白色光は、左下の部分領域R1に照射される。第1LEDユニット120Aから出射された白色光は、右下の部分領域R2に照射される。第2LEDユニット120Bから出射された白色光は、左上の部分領域R3に照射される。第2ランプユニット110Bから出射された白色光は、右上の部分領域R4に照射される。
【0064】
ここで、通常、LED等の固体光源は、ランプ光源に比べて配光バランスが良い。このため、液晶パネル212、214、218に照射される光の強度を適度に均一化するために、フライアイインテグレータ201によって液晶パネル212、214、218に重畳する光の数は、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bの方が、第1ランプユニット110Aおよび第2ランプユニット110Bよりも少なくて済む。このため、フライアイレンズ201aの入射面における第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bからの各白色光のスポットは、第1ランプユニット110Aおよび第2ランプユニット110Bからの各白色光のスポットよりも小さくできる。
【0065】
フライアイレンズ201aの中央の小レンズに入射した光は、液晶パネル212、214、218に対して正面方向から照射されるが、中央から離れた小レンズに入射した光ほど、液晶パネル212、214、218に対して、より斜め方向から照射される。液晶パ
ネル212、214、218に対して斜め方向から光が照射された場合、これに起因する強度むらが生じる。傾斜角度が大きいほど、強度むらが大きくなる。よって、フライアイレンズ201aに入射する白色光のスポットが入射面の中心から離れるほど、液晶パネル212、214、218に重畳された光(R光、G光、B光)に、斜め方向からの照射に起因する強度むらが大きく生じ易い。
【0066】
光源装置10では、図3(b)に示すように、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bからの各白色光の部分領域R2、R3におけるスポットS2A、S2Bが、第1ランプユニット110Aおよび第2ランプユニット110Bからの各白色光の部分領域R1、R4におけるスポットS1A、S1Bよりも小さくなるように、3つのLED121、122、123と、これらLED121、122、123にそれぞれ対応するコリメータレンズ124、125、126との位置関係が設定されている。さらに、光源装置10では、小さくされた第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120BによるスポットS2A、S2Bが、第1ランプユニット110Aおよび第2ランプユニット110BによるスポットS1A、S1Bよりもフライアイレンズ201aの入射面の中心Pに近寄るように、第1LEDユニット120Aと第1ミラーユニット130Aとの位置関係、および第2LEDユニット120Bと第2ミラーユニット130Bの位置関係が設定されている。
【0067】
これにより、本実施の形態の光源装置10では、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bからの各白色光によって液晶パネル212、214、218に重畳された光に生じる、斜め方向からの光の照射に起因する強度むらが低減される。よって、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bが点灯された際、または、全ての光源ユニットが点灯された際に、液晶パネル212、214、218に照射される光の強度の均一化を一層図ることができる。
【0068】
さらに、第1LEDユニット120AによるスポットS2Aおよび第2LEDユニット120BによるスポットS2Bは、フライアイレンズ201aの入射面の中心Pに対してほぼ対称な位置となるように、対角となる部分領域R2、R3に形成される。これにより、第1LEDユニット120Aからの白色光に基づく光の液晶パネル212、214、218への入射状態と、第2LEDユニット120Bからの白色光に基づく光の液晶パネル212、214、218への入射状態とが、中心Pに対してほぼ対称となる。このため、第1LEDユニット120Aに係る、斜め方向からの光の照射に起因する強度むらと、第2LEDユニット120Bに係る、斜め方向からの光の照射に起因する強度むらとは、強弱のパターンが反対となり、これら強度むらが相殺される。
【0069】
同様に、第1ランプユニット110AによるスポットS1Aおよび第2ランプユニット110BによるスポットS1Bも、フライアイレンズ201aの入射面の中心Pに対してほぼ対称な位置となるように、対角となる部分領域R1、R4に形成される。このため、第1ランプユニット110Aに係る、斜め方向からの光の照射に起因する強度むらと、第2ランプユニット110Bに係る、斜め方向からの光の照射に起因する強度むらとが相殺される。
【0070】
このように、本実施の形態の光源装置10では、第1LEDユニット120Aからの白色光と第2LEDユニット120Bからの白色光とが対角となる部分領域R2、R3に照射されるとともに、第1ランプユニット110Aからの白色光と第2ランプユニット110Bからの白色光とが対角となる部分領域R1、R4に照射されることにより、液晶パネル212、214、218に対して斜め方向から光が照射されることに起因する強度むらが低減される。よって、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bが点灯された際、または、全ての光源ユニットが点灯された際に、光液晶パネル212、
214、218に照射される光の強度の均一化を、より一層図ることができる。
【0071】
制御ユニット40について、以下、詳細に説明する。図4は、制御ユニット40の構成を示すブロック図である。
【0072】
制御ユニット40は、CPU401と、メモリ402と、キー入力回路403と、映像信号入力回路404と、映像信号処理回路405と、パネル駆動回路406と、ランプ駆動回路407と、LED駆動回路408とを備えている。
【0073】
キー入力回路403は、操作部1bの操作ボタンの操作に応じた操作信号を出力する。
【0074】
映像信号入力回路404は、外部から入力された映像信号を映像信号処理回路405へ出力する。このとき、映像信号入力回路404は、映像信号がアナログ信号であればデジタル信号に変換する。
【0075】
映像信号処理回路405は、映像信号入力回路404から入力された映像信号に各種処理を施して、各液晶パネル212、214、218に適する映像信号(RGB信号)を生成し、パネル駆動回路406に出力する。
【0076】
パネル駆動回路406は、映像信号処理回路405から入力された映像信号に従って各液晶パネル212、214、218を駆動する。
【0077】
ランプ駆動回路407は、CPU401からの制御信号に従って、第1ランプユニット110Aおよび第2ランプユニット110Bを駆動する。LED駆動回路408は、CPU401からの制御信号に従って、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bを駆動する。
【0078】
メモリ402は、RAM、ROM等で構成されている。メモリ402には、CPU401に制御機能を付与するための制御プログラムが記憶されている。
【0079】
CPU401は、制御プログラムに従って、映像信号処理回路405、パネル駆動回路406、ランプ駆動回路407、LED駆動回路408等を制御する。
【0080】
本実施の形態のプロジェクタ1は、ユーザによる選択操作に基づいて、光源装置10の点灯モードを、全点灯モード、LED点灯モード、ランプ点灯モードとの間で切り替える。ユーザは、操作部1bの操作ボタンを操作して、所望の点灯モードを選択する。
【0081】
ユーザによって全点灯モードが選択されると、CPU401は、ランプ駆動回路407およびLED駆動回路408に点灯を指示するための制御信号を出力し、全ての光源ユニット110A、110B、120A、120Bを点灯させる。これにより、全ての光源ユニット110A、110B、120A、120Bからの白色光により形成された画像が、スクリーンに映し出される。
【0082】
ユーザによってLED点灯モードが選択されると、CPU401は、LED駆動回路408に点灯を指示するための制御信号を出力し、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bを点灯させる。これにより、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bからの白色光により形成された画像が、スクリーンに映し出される。
【0083】
ユーザによってランプ点灯モードが選択されると、CPU401は、ランプ駆動回路4
07に点灯を指示するための制御信号を出力し、第1ランプユニット110Aおよび第2ランプユニット110Bを点灯させる。これにより、第1ランプユニット110Aおよび第2ランプユニット110Bからの白色光により形成された画像が、スクリーンに映し出される。
【0084】
図5(a)は、第1ランプユニット110Aおよび第2ランプユニット110Bから出射される白色光のスペクトル特性を示す図である。図5(b)は、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bから出射される白色光のスペクトル特性を示す図である。図6は、全点灯モード、LED点灯モードおよびランプ点灯モードにおいて光源装置10が点灯したときの色再現範囲を示す図である。
【0085】
図5(a)、(b)に示すように、第1ランプユニット110Aおよび第2ランプユニット110Bから出射された白色光は、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bから出射された白色光に比べて、R光、G光およびB光以外の波長帯の光を多く含むため、R光、G光およびB光の純度が低い。よって、第1ランプユニット110Aおよび第2ランプユニット110Bは、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bに比べて、輝度が高い反面、色再現範囲が狭い。一方、第1LEDユニット120Aおよび第2LEDユニット120Bは、第1ランプユニット110Aおよび第2ランプユニット110Bに比べて輝度が低い反面、色再現範囲が広い。
【0086】
このため、図6に示すように、LED点灯モードにおいて、最も色再現範囲が広くなり、全点灯モードにおいて、次に色再現範囲が広くなる。ランプ点灯モードにおいて、最も色再現範囲が狭くなる。
【0087】
よって、ユーザは、LED点灯モードを選択することにより、スクリーンに投写される画像の色再現性を高めることができる。また、LED等の固体光源の寿命は、ランプ光源の寿命より長いため、LED点灯モードでの点灯により、光源装置10の寿命を延ばすことが可能となる。
【0088】
一方、ユーザは、全点灯モードを選択することにより、色再現性はLED点灯モードに比べて低下するものの、スクリーンに投写される画像の明るさを高めることができる。
【0089】
さらに、ユーザは、ランプ点灯モードを選択することにより、画像の明るさおよび色再現性は、全点灯モードより低下するものの、全点灯モードよりも消費電力の低減を図ることができる。なお、ランプ点灯モードは、LED点灯モードに比べて、スクリーンに投写される画像を明るくできる。
【0090】
このように、本実施の形態によれば、使用形態に応じて、画像の明るさを高めたり、色再現性を高めたりできる。
【0091】
さらに、本実施の形態によれば、ユーザ自身が、全点灯モードとするか、LED点灯モードとするかを選択することができる。
【0092】
たとえば、デジタルシネマを上映する場合、LED点灯モードを選択することにより、視聴者は、色再現性が高い、即ち、高画質のデジタルシネマを視聴できる。また、プレテーションに用いる資料画像を投写する場合、全点灯モードを選択することにより、会議室が明るい状態にあっても、視聴者は、良好に資料画像を視聴できる。
【0093】
さらに、本実施の形態によれば、光源装置10が、2つのランプユニット110A、110Bおよび2つのLEDユニット120A、120Bにより構成されているので光源装
置10が1つのランプユニットおよび1つのLEDユニットにより構成される場合に比べて、全点灯モード、LED点灯モードにおいて、スクリーンに投写される画像を明るくすることができる。
【0094】
以上のとおり、本実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施形態も、上記実施の形態以外に、種々の変更が可能である。
【0095】
たとえば、上記実施の形態では、光源装置10は、2つのランプユニット110A、110Bおよび2つのLEDユニット120A、120Bにより構成された。しかしながら、光源装置10は、このような構成に限られるものではなく、たとえば、1つのランプユニットおよび1つのLEDユニットにより構成されても良い。この場合、図7(a)に示すように、ランプユニット110、LEDユニット120、およびミラーユニット130は、たとえば、第1ランプユニット110B、第1LEDユニット120Bおよび第1ミラーユニット130Bと同様に配置される。図7(b)に示すように、フライアイレンズ201aの入射面は、仮想的に2つの部分領域R1、R2に分けられる。LEDユニット120からの白色光が左側の部分領域R1に照射され、ランプユニット110からの白色光が右側の部分領域R2に照射される。このとき、LEDユニット120からの白色光のスポットS2は、ランプユニット110からの白色光のスポットS1より小さく、且つ、入斜面の中心Pに近寄った状態となる。
【0096】
さらに、光源装置10が、1つのランプユニットと1つのLEDユニットにより構成される場合、図8(a)に示すような構成とすることもできる。即ち、上記実施の形態と異なり、ランプユニット110が、光源装置10からの白色光の出射方向に向くよう配される。また、ミラーユニット130に替えて、ハーフミラー140と反射ミラー150とが配される。
【0097】
ハーフミラー140は、ランプユニット110の光軸とLEDユニット120の光軸とが交わる位置に配される。ハーフミラー140は、ランプユニット110からの白色光の出射方向、およびLEDユニット120からの白色光の出射方向に対してほぼ45°の傾きを有する。
【0098】
反射ミラー150は、ハーフミラー140に対して、LEDユニット120と反対側に配されている。反射ミラー150は、ハーフミラー140と同様、2つの白色光の出射方向に対してほぼ45°の傾きを有する。
【0099】
LEDユニット120から出射された白色光は、ほぼ半分の光量がハーフミラー140により反射され、ほぼ半分の光量がハーフミラー140を透過する。ハーフミラー140を透過した白色光は、反射ミラー150によりに反射される。図8(b)に示すように、ハーフミラー140により反射された白色光は、フライアイレンズ201aの左側の部分領域R1に照射され、反射ミラー150によりに反射された白色光は、フライアイレンズ201aの右側の部分領域R2に照射される。
【0100】
ランプユニット110から出射された白色光は、ほぼ半分の光量がハーフミラー140を透過し、ほぼ半分の光量がハーフミラー140により反射される。ハーフミラー140により反射された白色光は、反射ミラー150によりに反射される。図8(b)に示すように、ハーフミラー140を透過した白色光は、フライアイレンズ201aの左側の部分領域R1に照射され、反射ミラー150により反射された白色光は、フライアイレンズ201aの右側の部分領域R2に照射される。
【0101】
ここで、LEDユニット120からの各白色光のスポットS2は、ランプユニット110からの各白色光のスポットS1より小さな状態となる。LEDユニット120からの各白色光のスポットS2は、フライアイレンズ201aの入射面の中心Pに対してほぼ対称となる位置に形成される。さらに、ランプユニット110からの各白色光のスポットS1も、フライアイレンズ201aの入射面の中心Pに対してほぼ対称となる位置に形成される。
【0102】
なお、図7および図8に示す変更例において、ランプユニット110とLEDユニット120の配置が入れ替えられても良い。
【0103】
さらに、上記実施の形態では、第1LEDユニット120Aおよび第1LEDユニット120Bが、赤色LED121、緑色LED122および青色LED123により構成されたが、青色LEDおよび黄色LEDにより構成されても良い。この場合、黄色LEDは、R光とB光とを含む黄色の光を発する。この黄色の光と、G光がダイクロイックミラー等により色合成され、白色光が生成される。
【0104】
さらに、上記実施の形態では、固体光源として、LED光源が用いられているが、これに限らず、レーザ光源が用いられても良い。
【0105】
さらに、上記実施の形態では、本体キャビネット1aに設けられた操作部1bに対するユーザの選択操作により、点灯モードが切り替えられる構成とされている。しかしながら、これに限らず、プロジェクタ1にリモートコントローラが備えられている場合には、リモートコントローラの所定のボタンが操作されることにより、点灯モードが切り替えられる構成とされても良い。
【0106】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0107】
1b 操作部
10 光源装置
110A 第1ランプユニット(ランプ光源、第1ランプ光源)
110B 第2ランプユニット(ランプ光源、第2ランプ光源)
120A 第1LEDユニット(固体光源、第1固体光源)
120B 第2LEDユニット(固体光源、第2固体光源)
20 映像生成ユニット
201 フライアイインテグレータ
203 コンデンサレンズ
212、214、218 液晶パネル(光変調部)
40 制御ユニット
401 CPU(制御部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランプ光源および固体光源を有する光源装置と、
前記光源装置から出射された光を変調する光変調部と、
前記光源装置を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記ランプ光源および前記固体光源を点灯する第1制御と、前記ランプ光源および前記固体光源のうち、前記固体光源のみを点灯する第2制御とを行う、
ことを特徴とする投写型表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の投写型表示装置において、
前記ランプ光源は、第1ランプ光源および第2ランプ光源を含み、
前記固体光源は、第1固体光源および第2固体光源を含み、
前記制御部は、
前記第1制御として、前記第1ランプ光源、前記第2ランプ光源、前記第1固体光源および前記第2固体光源を点灯し、前記第2制御として、前記第1固体光源および前記第2固体光源を点灯する、
ことを特徴とする投写型表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の投写型表示装置において、
前記光源装置からの光が入射されるフライアイインテグレータと、
前記フライアイインテグレータにより分割された各々の光を前記光変調部に重畳させるコンデンサレンズと、をさらに備え、
前記光源装置は、
前記第1ランプ光源、前記第2ランプ光源、前記第1固体光源および前記第2固体光源からの各光が、前記フライアイインテグレータの入射面における上下左右4つに分けられた部分領域のそれぞれに照射されるとともに、前記第1固体光源および前記第2固体光源からの各光の前記部分領域におけるスポットが、前記第1ランプ光源および前記第2ランプ光源からの各光の前記部分領域におけるスポットよりも小さく且つ前記入射面の中心に近寄る、よう構成される、
ことを特徴とする投写型表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の投写型表示装置において、
前記光源装置は、
前記第1固体光源および前記第2固体光源からの各光が、対角となる2つの前記部分領域にそれぞれ照射されるとともに、前記第1ランプ光源および前記第2ランプ光源からの各光が、対角となる他の2つの前記部分領域にそれぞれ照射される、よう構成される、ことを特徴とする投写型表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の投写型表示装置において、
前記光源装置からの光が入射されるフライアイインテグレータと、
前記フライアイインテグレータにより分割された各々の光を前記光変調部に重畳させるコンデンサレンズと、をさらに備え、
前記光源装置は、
前記固体光源からの光の前記フライアイインテグレータの入射面におけるスポットが、前記ランプ光源からの光の前記部分領域におけるスポットよりも小さく且つ前記入射面の中心に近寄る、よう構成される、
ことを特徴とする投写型表示装置。
【請求項6】
請求項1に記載の投写型表示装置において、
前記光源装置からの光が入射されるフライアイインテグレータと、
前記フライアイインテグレータにより分割された各々の光を前記光変調部に重畳させるコンデンサレンズと、をさらに備え、
前記光源装置は、
前記固体光源からの光が、前記フライアイインテグレータの入射面の中心に対して対称となる2つの位置に照射されるとともに、前記ランプ光源からの光が、前記入射面の中心に対して対称となる2つの位置に照射される、よう構成される、
ことを特徴とする投写型表示装置。
【請求項7】
請求項1ないし6の何れか一項に記載の投写型表示装置において、
前記光源装置の点灯モードを選択する所定の選択操作を行うための操作部をさらに備え、
前記制御部は、前記選択操作に基づいて、前記第1制御または前記第2制御を行う、
ことを特徴とする投写型表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−109225(P2013−109225A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255301(P2011−255301)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】