説明

抗原提示細胞ターゲティング癌ワクチン

本発明は、新規な組成物の発現、分泌、及び使用のための、例えば、抗原を抗原提示細胞にデリバリーするためのワクチン及び抗原デリバリーベクターとしての使用のための組成物及び方法を含む。一実施形態では、ベクターは、ヒト化抗体を含む、抗CD40抗体又はその断片及び抗CD40抗体又はその断片に連結された1又は2以上の抗原ペプチドである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
Ab−(PL−Ag)x;
Ab−(Ag−PL)x;
Ab−(PL−Ag−PL)x;
Ab−(Ag−PL−Ag)x;
Ab−(PL−Ag)x−PL;又は
Ab−(Ag−PL)x−Agを含み、
式中、Abが、抗体又はその断片であり、
PLが、少なくとも1つのグリコシル化部位を含む少なくとも1つのペプチドリンカーであり、
Agが、少なくとも1つの癌抗原であり、且つ、
xが、1〜20の整数である、融合タンパク質。
【請求項2】
グリコシル化部位を有していない同じ融合タンパク質よりも溶液中でより大きな安定性を有する、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項3】
Agが、CEA、前立腺特異的抗原(PSA)、HER−2/neu、BAGE、GAGE、MAGE 1〜4、6及び12、MUC関連タンパク質(ムチン)(MUC−1、MUC−2など)、GM2ガングリオシド及びGD2ガングリオシド、ras、myc、チロシナーゼ、MART(黒色腫抗原)、MARCO−MART、サイクリンB1、サイクリンD、Pmel 17(gp100)、N−アセチルグルコサミントランスフェラーゼVイントロンV配列(GnT−VイントロンV配列)、前立腺Ca psm、前立腺血清抗原(PSA)、PRAME(黒色腫抗原)、β−カテニン、黒色腫遍在性突然変異遺伝子産物(MUM−1−B)、GAGE(黒色腫抗原)1、BAGE(黒色腫抗原)2〜10、c−ERB2(Her2/neu)、エプスタイン−バーウイルス核抗原(EBNA)1〜6、gp75、ヒトパピローマウイルス(HPV)E6及びE7、p53、肺抵抗性タンパク質(LRP)、Bcl−2、並びにKi−67から選択される腫瘍関連抗原から選択される、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項4】
Agが、白血病及びリンパ腫、星状細胞腫若しくは膠芽腫などの神経性の腫瘍、黒色腫、乳癌、肺癌、頭頸部癌、胃腸腫瘍、胃癌、結腸癌、肝臓癌、膵臓癌、子宮頸癌、子宮癌、卵巣癌、膣癌、精巣癌、前立腺癌、若しくは陰茎癌などの泌尿生殖器の腫瘍、骨腫瘍、血管腫瘍、又は唇、鼻咽頭、咽頭及び口腔、食道、直腸、胆嚢、胆管、喉頭、肺及び気管支、膀胱、腎臓、脳及び神経系の他の部分、甲状腺の癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、並びに白血病に由来する抗原を含む腫瘍関連抗原から選択される、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項5】
Agが、
MWVPVVFLTLSVTWIGAAPLILSRIVGGWECEKHSQPWQVLVASRGRAVCGGVLVHPQWV(配列番号74);
LTAAHCIRNKSVILLGRHSLFHPEDTGQVFQVSHSFPHPLYDMSLLKNRFLRPGDDSSHD(配列番号75);
LMLLRLSEPAELTDAVKVMDLPTQEPALGTTCYASGWGSIEPEEFLTPKKLQCVDLHVIS(配列番号76);
NDVCAQVHPQKVTKFMLCAGRWTGGKSTCSGDSGGPLVCNGVLQGITSWGSEPCALPERP(配列番号77);又は
SLYTKVVHYRKWIKDTIVANP(配列番号78)、及びその断片のうちの少なくとも1つから選択される、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項6】
Agが、
IMDQVPFSV(配列番号113);
ITDQVPFSV(配列番号114);
YLEPGPVTV(配列番号115);
YLEPGPVTA(配列番号116);
KTWGQYWQV(配列番号117);
DTTEPATPTTPVTTPTTTKVPRNQDWLGVSRQLRTKAWNRQLYPEWTEAQRLDCWRGGQVSLKVSNDGPTLIGANASFSIALNFPGSQKVLPDGQVIWVNNTIINGSQVWGGQPVYPQETDDACIFPDGGPCPSGSWSQKRSFVYVWKTWGQYWQVLGGPVSGLSIGTGRAMLGTHTMEVTVYHRRGSQSYVPLAHSSSAFTITDQVPFSVSVSQLRALDGGNKHFLRNQ(配列番号122);
PLTFALQLHDPSGYLAEADLSYTWDFGDSSGTLISRAXVVTHTYLEPGPVTAQVVLQAAIPLTSCGSSPVPAS(配列番号124);
GTTDGHRPTAEAPNTTAGQVPTTEVVGTTPGQAPTAEPSGTTSVQVPTTEVISTAPVQMPTAESTGMTPEKVPVSEVMGTTLAEMSTPEATGMTPAEVSIVVLSGTTAA(配列番号126);
QVTTTEWVETTARELPIPEPEGPDASSIMSTESITGSLGPLLDGTATLRLVKRQVPLDCVLYRYGSFSVTLDIVQ(配列番号128);及び
GIESAEILQAVPSGEGDAFELTVSCQGGLPKEACMEISSPGCQPPAQRLCQPVLPSPACQLVLHQILKGGSGTYCLNVSLADTNSLAVVSTQLIVPGILLTGQEAGLGQ(配列番号130)、並びにその断片のうちの少なくとも1つから選択される、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項7】
Agが、
MEMKILRALNFGLGRPLPLHFLRRASKIGEVDVEQHTLAKYLMELTMLDY(配列番号132);及び
DWLVQVQMKFRLLQETMYMTVSIIDRFMQNNCVPKK(配列番号133)のうちの少なくとも1つから選択される、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項8】
Agが、
MEHQLLCCEVETIRRAYPDANLLNDRVLRAMLKAEETCAPSVSYFKCV(配列番号141);
QKEVLPSMRKIVATWMLEVCEEQKCEEEVFPLAMNYLDRFLSLEPVKKSRLQLLGATCMFVASKMKETIPLTAEKLCIYTDNSIRPEELLQMELL(配列番号142);
LVNKLKWNLAAMTPHDFIEHFLSKMPEAEENKQIIRKHAQTFVALCATDVKFISNPPSMV(配列番号143);及び
AAGSVVAAVQGLNLRSPNNFLSYYRLTRFLSRVIKCDPDCLRACQEQIEALLESSLRQAQQNMDPKAAEEEEEEEEEVDLACTPTDVRDVDI(配列番号144)、並びにその断片のうちの少なくとも1つから選択される、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項9】
Agが、19〜32アミノ酸長である、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項10】
Agが、17〜60アミノ酸長であり、PSA又はサイクリン1において同定される細胞傷害性Tリンパ球(CTL)エピトープから選択される、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項11】
xが、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、又は19を含む、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項12】
Agが、PLによって隔てられる異なる癌抗原に由来する2又は3以上の癌ペプチドを含む、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項13】
Agが、アラニン及びセリンを含む、少なくとも1つのPLによって隔てられる、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項14】
Agが、配列番号74〜78、79〜86、87〜92、93〜95、113〜117、122〜130、132〜133及び141〜144から選択される、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項15】
Abが、抗CD40_12E12.3F3(ATCC受託番号PTA−9854)抗体、抗CD40_12B4.2C10(ATCC寄託番号HS446、受託番号______)抗体、及び抗CD40_11B6.1C3(ATCC寄託番号HS440、受託番号______)抗体の可変領域を少なくとも含む、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項16】
Abが、配列番号40及び41を含む核酸発現ベクターによって発現される、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項17】
Abが、配列番号148、150、及び153の重鎖可変ドメインと90、95、99、又は100%の配列同一性を有する少なくとも1つの可変ドメイン、或いは配列番号149、151、152、若しくは154の軽鎖可変ドメインと90、95、99、又は100%の配列同一性を有する少なくとも1つの可変ドメイン、或いはその両方を含む、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項18】
PLが、
SSVSPTTSVHPTPTSVPPTPTKSSP (配列番号11);
PTSTPADSSTITPTATPTATPTIKG (配列番号12);
TVTPTATATPSAIVTTITPTATTKP (配列番号13);及び
TNGSITVAATAPTVTPTVNATPSAA (配列番号14)
から選択される、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項19】
PLが、アラニン及びセリンを含む、請求項1に記載の融合タンパク質。
【請求項20】
抗CD40抗体又はその断片、並びに、前記抗CD40抗体の軽鎖、重鎖、又は軽鎖及び重鎖の両方のカルボキシ末端にある2又は3以上の癌ペプチドを発現する抗原デリバリーベクターであって、2又は3以上の癌ペプチドが存在する場合、前記癌ペプチドが、少なくとも1つのグリコシル化部位を含む1又は2以上のペプチドリンカーによって隔てられる、抗原送達用ベクター。
【請求項21】
1又は2以上のペプチドリンカーが、
SSVSPTTSVHPTPTSVPPTPTKSSP(配列番号11);
PTSTPADSSTITPTATPTATPTIKG(配列番号12);
TVTPTATATPSAIVTTITPTATTKP(配列番号13);及び
TNGSITVAATAPTVTPTVNATPSAA(配列番号14)
から選択される、請求項1に記載のベクター。
【請求項22】
抗CD40抗体又はその断片、並びに、前記抗CD40抗体のカルボキシ末端にある1又は2以上の癌ペプチドを含む、抗CD40融合タンパク質であって、2又は3以上の癌ペプチドが存在する場合、前記癌ペプチドは、少なくとも1つのグリコシル化部位を含む1又は2以上のリンカーペプチドによって隔てられる、抗CD40融合タンパク質。
【請求項23】
抗体が、抗CD40_12E12.3F3(ATCC受託番号PTA−9854)抗体、抗CD40_12B4.2C10(ATCC寄託番号HS446、受託番号______)抗体、及び抗CD40_11B6.1C3(ATCC寄託番号HS440、受託番号______)抗体の可変領域を少なくとも含む、請求項22に記載の融合タンパク質。
【請求項24】
Abが、配列番号148、150、及び153の重鎖可変ドメインと90、95、99、又は100%の配列同一性を有する少なくとも1つの可変ドメイン、或いは配列番号149、151、152、若しくは154の軽鎖可変ドメインと90、95、99、又は100%の配列同一性を有する少なくとも1つの可変ドメイン、或いはその両方を含む、請求項22に記載の融合タンパク質。
【請求項25】
癌抗原が、配列番号74〜78、79〜86、87〜92、93〜95、113〜117、122〜130、132〜133、及び141〜144から選択される、請求項22に記載の融合タンパク質。
【請求項26】
癌ペプチドを安定化させる方法であって、
不安定な若しくは不溶性の1又は2以上の癌ペプチドを抗体と共に融合タンパク質の中に組み込むステップを含み、前記抗体及び前記癌ペプチドが、1又は2以上のグリコシル化部位を含む、1又は2以上のペプチドリンカーによって隔てられる、方法。
【請求項27】
融合タンパク質が、2又は3以上の癌ペプチドを含み、前記癌ペプチドが、1又は2以上のペプチドリンカーによって隔てられる、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
融合タンパク質が、2又は3以上の癌ペプチドを含み、前記ペプチドが、1又は2以上のペプチドリンカーによって隔てられる、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
融合タンパク質が、2又は3以上の癌ペプチドを含み、前記ペプチドが、アラニン及びセリンを含む1又は2以上のリンカーによって隔てられる、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
Agが、CEA、前立腺特異的抗原(PSA)、HER−2/neu、BAGE、GAGE、MAGE 1〜4、6及び12、MUC関連タンパク質(ムチン)(MUC−1、MUC−2など)、GM2ガングリオシド及びGD2ガングリオシド、ras、myc、チロシナーゼ、MART(黒色腫抗原)、MARCO−MART、サイクリンB1、サイクリンD、Pmel 17(gp100)、GnT−VイントロンV配列(N−アセチルグルコサミントランスフェラーゼVイントロンV配列)、前立腺Ca psm、前立腺血清抗原(PSA)、PRAME(黒色腫抗原)、β−カテニン、MUM−1−B(黒色腫遍在性突然変異遺伝子産物)、GAGE(黒色腫抗原)1、BAGE(黒色腫抗原)2〜10、c−ERB2(Her2/neu)、エプスタイン−バーウイルス核抗原(EBNA)1〜6、gp75、ヒトパピローマウイルス(HPV)E6及びE7、p53、肺抵抗性タンパク質(LRP)、Bcl−2、並びにKi−67から選択される腫瘍関連抗原から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
Agが、白血病及びリンパ腫、星状細胞腫若しくは膠芽腫などの神経性の腫瘍、黒色腫、乳癌、肺癌、頭頸部癌、胃腸腫瘍、胃癌、結腸癌、肝臓癌、膵臓癌、子宮頸癌、子宮癌、卵巣癌、膣癌、精巣癌、前立腺癌、若しくは陰茎癌などの泌尿生殖器の腫瘍、骨腫瘍、血管腫瘍、又は唇、鼻咽頭、咽頭及び口腔、食道、直腸、胆嚢、胆管、喉頭、肺及び気管支、膀胱、腎臓、脳及び神経系の他の部分、甲状腺の癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、並びに白血病に由来する抗原を含む腫瘍関連抗原から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
Agが、
MWVPVVFLTLSVTWIGAAPLILSRIVGGWECEKHSQPWQVLVASRGRAVCGGVLVHPQWV(配列番号74);
LTAAHCIRNKSVILLGRHSLFHPEDTGQVFQVSHSFPHPLYDMSLLKNRFLRPGDDSSHD(配列番号75);
LMLLRLSEPAELTDAVKVMDLPTQEPALGTTCYASGWGSIEPEEFLTPKKLQCVDLHVIS(配列番号76);
NDVCAQVHPQKVTKFMLCAGRWTGGKSTCSGDSGGPLVCNGVLQGITSWGSEPCALPERP(配列番号77);及び
SLYTKVVHYRKWIKDTIVANP(配列番号78)
のうちの少なくとも1つから選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項33】
Agが、
IMDQVPFSV(配列番号113);
ITDQVPFSV(配列番号114);
YLEPGPVTV(配列番号115);
YLEPGPVTA(配列番号116);
KTWGQYWQV(配列番号117);
DTTEPATPTTPVTTPTTTKVPRNQDWLGVSRQLRTKAWNRQLYPEWTEAQRLDCWRGGQVSLKVSNDGPTLIGANASFSIALNFPGSQKVLPDGQVIWVNNTIINGSQVWGGQPVYPQETDDACIFPDGGPCPSGSWSQKRSFVYVWKTWGQYWQVLGGPVSGLSIGTGRAMLGTHTMEVTVYHRRGSQSYVPLAHSSSAFTITDQVPFSVSVSQLRALDGGNKHFLRNQ(配列番号122);
PLTFALQLHDPSGYLAEADLSYTWDFGDSSGTLISRAXVVTHTYLEPGPVTAQVVLQAAIPLTSCGSSPVPAS(配列番号124);
GTTDGHRPTAEAPNTTAGQVPTTEVVGTTPGQAPTAEPSGTTSVQVPTTEVISTAPVQMPTAESTGMTPEKVPVSEVMGTTLAEMSTPEATGMTPAEVSIVVLSGTTAA(配列番号126);
QVTTTEWVETTARELPIPEPEGPDASSIMSTESITGSLGPLLDGTATLRLVKRQVPLDCVLYRYGSFSVTLDIVQ(配列番号128);及び
GIESAEILQAVPSGEGDAFELTVSCQGGLPKEACMEISSPGCQPPAQRLCQPVLPSPACQLVLHQILKGGSGTYCLNVSLADTNSLAVVSTQLIVPGILLTGQEAGLGQ(配列番号130)、並びにその断片のうちの少なくとも1つから選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項34】
Agが、
MEMKILRALNFGLGRPLPLHFLRRASKIGEVDVEQHTLAKYLMELTMLDY(配列番号132);及び
DWLVQVQMKFRLLQETMYMTVSIIDRFMQNNCVPKK(配列番号133)
のうちの少なくとも1つから選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項35】
Agが、
MEHQLLCCEVETIRRAYPDANLLNDRVLRAMLKAEETCAPSVSYFKCV(配列番号141);
QKEVLPSMRKIVATWMLEVCEEQKCEEEVFPLAMNYLDRFLSLEPVKKSRLQLLGATCMFVASKMKETIPLTAEKLCIYTDNSIRPEELLQMELL(配列番号142);
LVNKLKWNLAAMTPHDFIEHFLSKMPEAEENKQIIRKHAQTFVALCATDVKFISNPPSMV(配列番号143);及び
AAGSVVAAVQGLNLRSPNNFLSYYRLTRFLSRVIKCDPDCLRACQEQIEALLESSLRQAQQNMDPKAAEEEEEEEEEVDLACTPTDVRDVDI(配列番号144)、並びにその断片のうちの少なくとも1つから選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項36】
Agが、19〜32アミノ酸長である、請求項26に記載の方法。
【請求項37】
Agが、17〜60アミノ酸長であり、PSA又はサイクリン1において同定される細胞傷害性Tリンパ球(CTL)エピトープから選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項38】
xが、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、又は19を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項39】
融合タンパク質が、異なるペプチドリンカーによって隔てられる異なる抗原に由来する癌ペプチドを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項40】
融合タンパク質が、1又は2以上のペプチドリンカーによって隔てられる2又は3以上の癌ペプチドを含み、前記ペプチドリンカーが、アラニン及びセリンを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項41】
抗体が、配列番号38及び39を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項42】
融合タンパク質が、配列番号40及び41を含む核酸発現ベクターによって発現される、請求項26に記載の方法。
【請求項43】
ペプチドリンカーが、
SSVSPTTSVHPTPTSVPPTPTKSSP(配列番号11);
PTSTPADSSTITPTATPTATPTIKG(配列番号12);
TVTPTATATPSAIVTTITPTATTKP(配列番号13);及び
TNGSITVAATAPTVTPTVNATPSAA(配列番号14)
から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項44】
抗CD40抗体又はその一部分、及び前記抗CD40抗体のカルボキシ末端に連結された1又は2以上の癌ペプチドを含む融合タンパク質を含む、有効量のワクチンを用いてワクチン接種の必要のある対象を免疫するステップを含む、T細胞応答を増強するための方法。
【請求項45】
癌ペプチドが、CEA、前立腺特異的抗原(PSA)、HER−2/neu、BAGE、GAGE、MAGE 1〜4、6、及び12、MUC(ムチン)(例えばMUC−1、MUC−2など)、GM2ガングリオシド及びGD2ガングリオシド、ras、myc、チロシナーゼ、MART(黒色腫抗原)、MARCO−MART、サイクリンB1、サイクリンD、Pmel 17(gp100)、N−アセチルグルコサミントランスフェラーゼVイントロンV配列(GnT−VイントロンV配列)、前立腺Ca psm、前立腺血清抗原(PSA)、PRAME(黒色腫抗原)、β−カテニン、黒色腫遍在性突然変異遺伝子産物(MUM−1−B)、GAGE(黒色腫抗原)1、BAGE(黒色腫抗原)2〜10、c−ERB2(Her2/neu)、エプスタイン−バーウイルス核抗原(EBNA)1〜6、gp75、ヒトパピローマウイルス(HPV)E6及びE7、p53、肺抵抗性タンパク質(LRP)、Bcl−2、並びにKi−67から選択される腫瘍関連抗原から選択される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
癌ペプチドが、白血病及びリンパ腫、星状細胞腫若しくは膠芽腫などの神経性の腫瘍、黒色腫、乳癌、肺癌、頭頸部癌、胃腸腫瘍、胃癌、結腸癌、肝臓癌、膵臓癌、子宮頸癌、子宮癌、卵巣癌、膣癌、精巣癌、前立腺癌、若しくは陰茎癌などの泌尿生殖器の腫瘍、骨腫瘍、血管腫瘍、又は唇、鼻咽頭、咽頭及び口腔、食道、直腸、胆嚢、胆管、喉頭、肺及び気管支、膀胱、腎臓、脳及び神経系の他の部分、甲状腺の癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、並びに白血病に由来する抗原を含む腫瘍関連抗原から選択される、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
宿主細胞において抗CD40抗体又はその断片を含む融合タンパク質を発現させるステップであって、前記融合タンパク質が、前記抗CD40抗体又はその断片のカルボキシ末端にある1又は2以上の癌ペプチドを含み、2又は3以上の癌ペプチドは、少なくとも1つのリンカーがグリコシル化部位を含む1又は2以上のリンカーによって分離されるステップ;及び前記融合タンパク質を単離するステップを含む、抗CD40抗原融合タンパク質を作製する方法。
【請求項48】
抗体が、抗CD40_12E12.3F3(ATCC受託番号PTA−9854)抗体、抗CD40_12B4.2C10(ATCC寄託番号HS446、受託番号______)抗体、及び抗CD40_11B6.1C3(ATCC寄託番号HS440、受託番号______)抗体の可変領域を少なくとも含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
宿主が、真核細胞である、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
癌ペプチドが、CEA、前立腺特異的抗原(PSA)、HER−2/neu、BAGE、GAGE、MAGE 1〜4、6、及び12、MUC関連タンパク質(ムチン)(MUC−1、MUC−2など)、GM2ガングリオシド及びGD2ガングリオシド、ras、myc、チロシナーゼ、MART(黒色腫抗原)、MARCO−MART、サイクリンB1、サイクリンD、Pmel 17(gp100)、N−アセチルグルコサミントランスフェラーゼVイントロンV配列(GnT−VイントロンV配列)、前立腺Ca psm、前立腺血清抗原(PSA)、PRAME(黒色腫抗原)、β−カテニン、MUM−1−B(黒色腫遍在性突然変異遺伝子産物)、GAGE(黒色腫抗原)1、BAGE(黒色腫抗原)2〜10、c−ERB2(Her2/neu)、エプスタイン−バーウイルス核抗原(EBNA)1〜6、gp75、ヒトパピローマウイルス(HPV)E6及びE7、p53、肺抵抗性タンパク質(LRP)、Bcl−2、並びにKi−67から選択される腫瘍関連抗原から選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項51】
癌ペプチドが、白血病及びリンパ腫、星状細胞腫若しくは膠芽腫などの神経性の腫瘍、黒色腫、乳癌、肺癌、頭頸部癌、胃腸腫瘍、胃癌、結腸癌、肝臓癌、膵臓癌、子宮頸癌、子宮癌、卵巣癌、膣癌、精巣癌、前立腺癌、若しくは陰茎癌などの泌尿生殖器の腫瘍、骨腫瘍、血管腫瘍、又は唇、鼻咽頭、咽頭及び口腔、食道、直腸、胆嚢、胆管、喉頭、肺及び気管支、膀胱、腎臓、脳及び神経系の他の部分、甲状腺の癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、並びに白血病に由来する抗原を含む腫瘍関連抗原から選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
癌ペプチドが、
MWVPVVFLTLSVTWIGAAPLILSRIVGGWECEKHSQPWQVLVASRGRAVCGGVLVHPQWV(配列番号74);
LTAAHCIRNKSVILLGRHSLFHPEDTGQVFQVSHSFPHPLYDMSLLKNRFLRPGDDSSHD(配列番号75);
LMLLRLSEPAELTDAVKVMDLPTQEPALGTTCYASGWGSIEPEEFLTPKKLQCVDLHVIS(配列番号76);
NDVCAQVHPQKVTKFMLCAGRWTGGKSTCSGDSGGPLVCNGVLQGITSWGSEPCALPERP(配列番号77);及び
SLYTKVVHYRKWIKDTIVANP(配列番号78)
のうちの少なくとも1つから選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項53】
癌ペプチドが、
IMDQVPFSV(配列番号113);
ITDQVPFSV(配列番号114);
YLEPGPVTV(配列番号115);
YLEPGPVTA(配列番号116);
KTWGQYWQV(配列番号117);
DTTEPATPTTPVTTPTTTKVPRNQDWLGVSRQLRTKAWNRQLYPEWTEAQRLDCWRGGQVSLKVSNDGPTLIGANASFSIALNFPGSQKVLPDGQVIWVNNTIINGSQVWGGQPVYPQETDDACIFPDGGPCPSGSWSQKRSFVYVWKTWGQYWQVLGGPVSGLSIGTGRAMLGTHTMEVTVYHRRGSQSYVPLAHSSSAFTITDQVPFSVSVSQLRALDGGNKHFLRNQ(配列番号122);
PLTFALQLHDPSGYLAEADLSYTWDFGDSSGTLISRAXVVTHTYLEPGPVTAQVVLQAAIPLTSCGSSPVPAS(配列番号124);
GTTDGHRPTAEAPNTTAGQVPTTEVVGTTPGQAPTAEPSGTTSVQVPTTEVISTAPVQMPTAESTGMTPEKVPVSEVMGTTLAEMSTPEATGMTPAEVSIVVLSGTTAA(配列番号126);
QVTTTEWVETTARELPIPEPEGPDASSIMSTESITGSLGPLLDGTATLRLVKRQVPLDCVLYRYGSFSVTLDIVQ(配列番号128);及び
GIESAEILQAVPSGEGDAFELTVSCQGGLPKEACMEISSPGCQPPAQRLCQPVLPSPACQLVLHQILKGGSGTYCLNVSLADTNSLAVVSTQLIVPGILLTGQEAGLGQ(配列番号130)、並びにその断片のうちの少なくとも1つから選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項54】
癌ペプチドが、
MEMKILRALNFGLGRPLPLHFLRRASKIGEVDVEQHTLAKYLMELTMLDY(配列番号132);及び
DWLVQVQMKFRLLQETMYMTVSIIDRFMQNNCVPKK(配列番号133)
のうちの少なくとも1つから選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項55】
癌ペプチドが、
MEHQLLCCEVETIRRAYPDANLLNDRVLRAMLKAEETCAPSVSYFKCV(配列番号141);
QKEVLPSMRKIVATWMLEVCEEQKCEEEVFPLAMNYLDRFLSLEPVKKSRLQLLGATCMFVASKMKETIPLTAEKLCIYTDNSIRPEELLQMELL(配列番号142);
LVNKLKWNLAAMTPHDFIEHFLSKMPEAEENKQIIRKHAQTFVALCATDVKFISNPPSMV(配列番号143);及び
AAGSVVAAVQGLNLRSPNNFLSYYRLTRFLSRVIKCDPDCLRACQEQIEALLESSLRQAQQNMDPKAAEEEEEEEEEVDLACTPTDVRDVDI(配列番号144)、並びにその断片のうちの少なくとも1つから選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項56】
インビトロにおいて抗原特異的T細胞を増大させるための方法であって、
癌患者から末梢血単核細胞(PBMC)を単離するステップ;
前記単離されたPBMCを、免疫原性量のαCD40−(PL−Ag)x又はαCD40−(Ag−PL)xワクチンと共にインキュベートするステップであって、Agが、腫瘍関連抗原であり、且つxが、整数1〜20であるステップ;
有効量のIL−2の存在下において前記PBMCを増大させるステップ;
前記細胞を採取するステップ;及び
抗癌特異的T細胞の存在を決定するために前記細胞によるサイトカイン産生を評価するステップを含む方法。
【請求項57】
癌患者から末梢血単核細胞(PBMC)を単離するステップ;
前記単離されたPBMCを、免疫原性量のαCD40−(PL−Ag)x又はαCD40−(Ag−PL)xワクチンと共にインキュベートするステップであって、Agが、腫瘍関連抗原であり、且つxが、整数1〜20であるステップ;
有効量のIL−2の存在下において前記PBMCを増大させるステップ;
前記細胞を採取するステップ;及び
腫瘍関連抗原特異的T細胞の存在を決定するために前記細胞によるサイトカイン産生を評価するステップを含む方法によって作製される腫瘍関連抗原特異的T細胞。
【請求項58】
式:Ab−(PL−Ag)x;Ab−(Ag−PL)x;Ab−(PL−Ag−PL)x;Ab−(Ag−PL−Ag)x;Ab−(PL−Ag)x−PL;又はAb−(Ag−PL)x−Agを含み、式中Abは、抗体又はその断片であり、PLは、少なくとも1つのグリコシル化部位を含む少なくとも1つのペプチドリンカーであり、Agは、少なくとも1つの癌抗原であり、且つxは、1〜20の整数である融合タンパク質を含む治療用ワクチン。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B−1】
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【図12B−2】
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【図12C−1】
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【図12C−2】
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【図12D】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34A】
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【図34B】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公表番号】特表2012−520304(P2012−520304A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−554093(P2011−554093)
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際出願番号】PCT/US2010/026275
【国際公開番号】WO2010/104749
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(509004712)ベイラー リサーチ インスティテュート (38)
【氏名又は名称原語表記】BAYLOR RESEARCH INSTITUTE
【Fターム(参考)】