抗HER抗体
本発明は、多重特異性抗HER抗体を含む抗HER抗体、これらの抗体を含んでなる組成物及びこれらの抗体を使用する方法を提供する。ここにまた提供されるものは、伝統的なEFGRアンタゴニストよりも毒性が少ないEGFR/HER3多重特異性抗体である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
EGFR及びHER3に特異的に結合する抗原結合ドメインを含む多重特異性抗体であって、抗体の毒性がEGFRアンタゴニストの毒性より少ない抗体。
【請求項2】
毒性が皮膚科学的毒性である請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
EGFRアンタゴニストがセツキシマブである請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
抗体がEGFR及びHER3の少なくとも一方の生物学的活性を阻害する請求項1に記載の抗体。
【請求項5】
抗体がEGFのEGFRへの結合を阻害する請求項2に記載の抗体。
【請求項6】
抗体がTGF-α誘導EGFRリン酸化を阻害する請求項2に記載の抗体。
【請求項7】
抗体が腫瘍細胞増殖を阻害する請求項1に記載の抗体。
【請求項8】
抗体はEGFRのドメインIIIに結合する請求項1に記載の抗体。
【請求項9】
抗体が10−6M未満のKdでEGFR及びHER3に結合する請求項1に記載の抗体。
【請求項10】
抗体が10−6M未満のKdでEGFRに結合し、10−7M未満のKdでHER3に結合する請求項9に記載の抗体。
【請求項11】
抗体が、
(a)LSGDWIH(配列番号:48)のアミノ酸配列を含むHVR−H1;
(b)VGEISAAGGYTD(配列番号:51)のアミノ酸配列を含むHVR−H2;及び
(c)ARESRVSFEAAMDY(配列番号:53)のアミノ酸配列を含むHVR−H3;及び
(d)NIATDVA(配列番号:55)のアミノ酸配列を含むHVR−L1;
(e)SASF(配列番号:56)のアミノ酸配列を含むHVR−L2;及び
(f)SEPEPYT(配列番号:57)のアミノ酸配列を含むHVR−L3
を含む請求項1に記載の抗体。
【請求項12】
(a)配列番号:30のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン;
(b)配列番号:29のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン;又は
(c)(a)の重鎖可変ドメインと(b)の軽鎖可変ドメイン
を含んでなる請求項1に記載の抗体。
【請求項13】
配列番号:30の重鎖可変ドメインを含んでなる請求項12に記載の抗体。
【請求項14】
配列番号:29の軽鎖可変ドメインを含んでなる請求項12に記載の抗体。
【請求項15】
配列番号:30の重鎖可変ドメイン配列と配列番号:29の軽鎖可変ドメイン配列を含んでなる多重特異性抗体。
【請求項16】
抗体は完全長IgG1抗体である請求項1に記載の抗体。
【請求項17】
請求項1に記載の抗体をコードする単離された核酸。
【請求項18】
請求項17に記載の核酸を含んでなる宿主細胞。
【請求項19】
EGFR及びHER3に特異的に結合する抗原結合ドメインを含んでなる多重特異性抗体であって、
(a)LSGDWIH(配列番号:48)のアミノ酸配列を含むHVR−H1;
(b)VGEISAAGGYTD(配列番号:51)のアミノ酸配列を含むHVR−H2;及び
(c)ARESRVSFEAAMDY(配列番号:53)のアミノ酸配列を含むHVR−H3;及び
(d)NIATDVA(配列番号:55)のアミノ酸配列を含むHVR−L1;
(e)SASF(配列番号:56)のアミノ酸配列を含むHVR−L2;及び
(f)SEPEPYT(配列番号:57)のアミノ酸配列を含むHVR−L3
を含む抗体。
【請求項20】
EGFR及びHER3に特異的に結合する抗原結合ドメインを含んでなる多重特異性抗体であって、
(a)配列番号:30のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン;
(b)配列番号:29のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、又は
(c)(a)の重鎖可変ドメイン配列と(b)の軽鎖可変ドメイン
を含む抗体。
【請求項21】
配列番号:30の重鎖可変ドメイン配列を含んでなる請求項20に記載の抗体。
【請求項22】
配列番号:29の軽鎖可変ドメイン配列を含んでなる請求項20に記載の抗体。
【請求項23】
請求項18に記載の宿主細胞を、抗体が生産されるように培養することを含んでなる抗体の生産方法。
【請求項24】
請求項1に記載の抗体と細胞傷害性剤を含んでなるイムノコンジュゲート。
【請求項25】
請求項1に記載の抗体と薬学的に許容可能な担体を含有する薬学的製剤。
【請求項26】
癌の個体を治療する方法において、請求項1に記載の抗体の有効量を個体に投与することを含んでなる方法。
【請求項27】
癌が、EGFR及びHER3を発現する細胞を含む請求項26に記載の抗体。
【請求項28】
癌が、乳癌、結腸直腸癌、膵臓癌、頭頸部癌、メラノーマ、卵巣癌、前立腺癌、及び非小肺細胞癌からなる群から選択される請求項26に記載の抗体。
【請求項29】
個体におけるHERレセプターの生物学的活性を阻害する方法において、請求項1に記載の抗体の有効量を個体に投与してHERレセプターの生物学的活性を阻害することを含んでなる方法。
【請求項30】
医薬として使用するための請求項1に記載の抗体。
【請求項31】
癌の治療に使用するための請求項1に記載の抗体。
【請求項32】
癌が、乳癌、結腸直腸癌、膵臓癌、頭頸部癌、メラノーマ、卵巣癌、前立腺癌、又は非小肺細胞癌である請求項31に記載の抗体。
【請求項33】
HERレセプターの生物学的活性の阻害に使用するための請求項1に記載の抗体。
【請求項34】
医薬の製造における請求項1に記載の抗体の使用。
【請求項35】
医薬が癌の治療のためのものである請求項34に記載の使用。
【請求項36】
癌が、乳癌、結腸直腸癌、膵臓癌、頭頸部癌、メラノーマ、卵巣癌、前立腺癌、又は非小肺細胞癌である請求項35に記載の抗体。
【請求項37】
医薬がHERレセプターの生物学的活性を阻害するためのものである請求項34に記載の使用。
【請求項1】
EGFR及びHER3に特異的に結合する抗原結合ドメインを含む多重特異性抗体であって、抗体の毒性がEGFRアンタゴニストの毒性より少ない抗体。
【請求項2】
毒性が皮膚科学的毒性である請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
EGFRアンタゴニストがセツキシマブである請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
抗体がEGFR及びHER3の少なくとも一方の生物学的活性を阻害する請求項1に記載の抗体。
【請求項5】
抗体がEGFのEGFRへの結合を阻害する請求項2に記載の抗体。
【請求項6】
抗体がTGF-α誘導EGFRリン酸化を阻害する請求項2に記載の抗体。
【請求項7】
抗体が腫瘍細胞増殖を阻害する請求項1に記載の抗体。
【請求項8】
抗体はEGFRのドメインIIIに結合する請求項1に記載の抗体。
【請求項9】
抗体が10−6M未満のKdでEGFR及びHER3に結合する請求項1に記載の抗体。
【請求項10】
抗体が10−6M未満のKdでEGFRに結合し、10−7M未満のKdでHER3に結合する請求項9に記載の抗体。
【請求項11】
抗体が、
(a)LSGDWIH(配列番号:48)のアミノ酸配列を含むHVR−H1;
(b)VGEISAAGGYTD(配列番号:51)のアミノ酸配列を含むHVR−H2;及び
(c)ARESRVSFEAAMDY(配列番号:53)のアミノ酸配列を含むHVR−H3;及び
(d)NIATDVA(配列番号:55)のアミノ酸配列を含むHVR−L1;
(e)SASF(配列番号:56)のアミノ酸配列を含むHVR−L2;及び
(f)SEPEPYT(配列番号:57)のアミノ酸配列を含むHVR−L3
を含む請求項1に記載の抗体。
【請求項12】
(a)配列番号:30のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン;
(b)配列番号:29のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン;又は
(c)(a)の重鎖可変ドメインと(b)の軽鎖可変ドメイン
を含んでなる請求項1に記載の抗体。
【請求項13】
配列番号:30の重鎖可変ドメインを含んでなる請求項12に記載の抗体。
【請求項14】
配列番号:29の軽鎖可変ドメインを含んでなる請求項12に記載の抗体。
【請求項15】
配列番号:30の重鎖可変ドメイン配列と配列番号:29の軽鎖可変ドメイン配列を含んでなる多重特異性抗体。
【請求項16】
抗体は完全長IgG1抗体である請求項1に記載の抗体。
【請求項17】
請求項1に記載の抗体をコードする単離された核酸。
【請求項18】
請求項17に記載の核酸を含んでなる宿主細胞。
【請求項19】
EGFR及びHER3に特異的に結合する抗原結合ドメインを含んでなる多重特異性抗体であって、
(a)LSGDWIH(配列番号:48)のアミノ酸配列を含むHVR−H1;
(b)VGEISAAGGYTD(配列番号:51)のアミノ酸配列を含むHVR−H2;及び
(c)ARESRVSFEAAMDY(配列番号:53)のアミノ酸配列を含むHVR−H3;及び
(d)NIATDVA(配列番号:55)のアミノ酸配列を含むHVR−L1;
(e)SASF(配列番号:56)のアミノ酸配列を含むHVR−L2;及び
(f)SEPEPYT(配列番号:57)のアミノ酸配列を含むHVR−L3
を含む抗体。
【請求項20】
EGFR及びHER3に特異的に結合する抗原結合ドメインを含んでなる多重特異性抗体であって、
(a)配列番号:30のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン;
(b)配列番号:29のアミノ酸配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン、又は
(c)(a)の重鎖可変ドメイン配列と(b)の軽鎖可変ドメイン
を含む抗体。
【請求項21】
配列番号:30の重鎖可変ドメイン配列を含んでなる請求項20に記載の抗体。
【請求項22】
配列番号:29の軽鎖可変ドメイン配列を含んでなる請求項20に記載の抗体。
【請求項23】
請求項18に記載の宿主細胞を、抗体が生産されるように培養することを含んでなる抗体の生産方法。
【請求項24】
請求項1に記載の抗体と細胞傷害性剤を含んでなるイムノコンジュゲート。
【請求項25】
請求項1に記載の抗体と薬学的に許容可能な担体を含有する薬学的製剤。
【請求項26】
癌の個体を治療する方法において、請求項1に記載の抗体の有効量を個体に投与することを含んでなる方法。
【請求項27】
癌が、EGFR及びHER3を発現する細胞を含む請求項26に記載の抗体。
【請求項28】
癌が、乳癌、結腸直腸癌、膵臓癌、頭頸部癌、メラノーマ、卵巣癌、前立腺癌、及び非小肺細胞癌からなる群から選択される請求項26に記載の抗体。
【請求項29】
個体におけるHERレセプターの生物学的活性を阻害する方法において、請求項1に記載の抗体の有効量を個体に投与してHERレセプターの生物学的活性を阻害することを含んでなる方法。
【請求項30】
医薬として使用するための請求項1に記載の抗体。
【請求項31】
癌の治療に使用するための請求項1に記載の抗体。
【請求項32】
癌が、乳癌、結腸直腸癌、膵臓癌、頭頸部癌、メラノーマ、卵巣癌、前立腺癌、又は非小肺細胞癌である請求項31に記載の抗体。
【請求項33】
HERレセプターの生物学的活性の阻害に使用するための請求項1に記載の抗体。
【請求項34】
医薬の製造における請求項1に記載の抗体の使用。
【請求項35】
医薬が癌の治療のためのものである請求項34に記載の使用。
【請求項36】
癌が、乳癌、結腸直腸癌、膵臓癌、頭頸部癌、メラノーマ、卵巣癌、前立腺癌、又は非小肺細胞癌である請求項35に記載の抗体。
【請求項37】
医薬がHERレセプターの生物学的活性を阻害するためのものである請求項34に記載の使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31A】
【図31B】
【図31C】
【図32】
【図33A】
【図33B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31A】
【図31B】
【図31C】
【図32】
【図33A】
【図33B】
【公表番号】特表2012−521196(P2012−521196A)
【公表日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−501004(P2012−501004)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【国際出願番号】PCT/US2010/028023
【国際公開番号】WO2010/108127
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.UNIX
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【国際出願番号】PCT/US2010/028023
【国際公開番号】WO2010/108127
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.UNIX
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】
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