説明

抗IGF−1R抗体およびその使用

本発明は、インスリン様成長因子受容体−1(IGF−1R)に結合する抗体及びその使用、特に癌の診断及び治療に関する。IGF−1R介在生存促進及び腫瘍増殖経路を阻害する特異的ヒト及びマウスモノクロナール抗体、並びにその変異体、フラグメント及び誘導体が提供される。リガンド、インスリン様成長因子受容体−1(IGF−R1)及びインスリン様成長因子受容体−2(IGF−R2)がIGF−1R、並びにこのような抗体のフラグメント、変異体及び誘導体に結合する能力を阻害する特異的ヒト及びマウスモノクロナール抗体も提供される。本発明はまた、前記抗体、あるいはそのフラグメント、変異体又は誘導体をコードするポリヌクレオチド、並びにこのようなポリヌクレオチドを含有するベクター及び宿主細胞を包含する。本発明は、さらに本発明の抗体を使用して癌を診断及び治療する方法を包含する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
M13−C06、M14−G11、M14−C03、M14−B01、M12−E01、及びM12−G04よりなる群から選択される基準モノクロナールFab抗体フラグメント、又はP2A7.3E11、20C8.3B8、P1A2.2B11、20D8.24B11、P1E2.3B12、及びP1G10.2B8よりなる群から選択されるハイブリドーマによって産生される基準モノクロナール抗体と同じインシュリン様成長因子受容体1(IGF−R1)エピトープに特異的に結合する単離抗体又はその抗原結合性フラグメント。
【請求項2】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントは、M13−C06、M14−G11、M14−C03、M14−B01、M12−E01、及びM12−G04よりなる群から選択される基準モノクロナールFab抗体フラグメント、又はP2A7.3E11、20C8.3B8、P1A2.2B11、20D8.24B11、P1E2.3B12、及びP1G10.2B8よりなる群から選択されるハイブリドーマによって産生される基準モノクロナール抗体のIGF−R1への結合を競合的に阻害する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項3】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントは、M13−C06、M14−G11、M14−C03、M14−B01、M12−E01、及びM12−G04よりなる群から選択されるモノクロナールFab抗体フラグメント、又はP2A7.3E11、20C8.3B8、P1A2.2B11、20D8.24B11、P1E2.3B12、及びP1G10.2B8よりなる群から選択されるハイブリドーマによって産生されるモノクロナール抗体の抗原結合ドメインと同一の抗原結合ドメインを含む単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項4】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントの重鎖可変領域(VH)が、配列番号:4、配列番号:9、配列番号:14、配列番号:20、配列番号:26、配列番号:32、配列番号:38、配列番号:43、配列番号:48、配列番号:53、配列番号:58、及び配列番号:63よりなる群から選択される基準アミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項5】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントの軽鎖可変領域(VL)が、配列番号:68、配列番号:73、配列番号:78、配列番号:83、配列番号:88、配列番号:93、配列番号:98、配列番号:103、配列番号:108、配列番号:113、及び配列番号:118よりなる群から選択される基準アミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項6】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVHが、20個以下の保存アミノ酸置換を除いて、配列番号:4、配列番号:9、配列番号:14、配列番号:20、配列番号:26、配列番号:32、配列番号:38、配列番号:43、配列番号:48、配列番号:53、配列番号:58、及び配列番号:63よりなる群から選択される基準アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項7】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVLが、20個以下の保存アミノ酸置換を除いて、配列番号:68、配列番号:73、配列番号:78、配列番号:83、配列番号:88、配列番号:93、配列番号:98、配列番号:103、配列番号:108、配列番号:113、及び配列番号:118よりなる群から選択される基準アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項8】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVHが、配列番号:4、配列番号:9、配列番号:14、配列番号:20、配列番号:26、配列番号:32、配列番号:38、配列番号:43、配列番号:48、配列番号:53、配列番号:58、及び配列番号:63よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項9】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVLが、配列番号:68、配列番号:73、配列番号:78、配列番号:83、配列番号:88、配列番号:93、配列番号:98、配列番号:103、配列番号:108、配列番号:113、及び配列番号:118よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項10】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVH及びVLが、それぞれ、配列番号:4及び配列番号:68;配列番号:8及び配列番号73;配列番号:14及び配列番号:78;配列番号:20及び配列番号:83;配列番号:26及び配列番号:88;配列番号:32及び配列番号:93;配列番号:38及び配列番号:98;配列番号:43及び配列番号:103;配列番号:48及び配列番号:108;配列番号:53及び配列番号:103;配列番号:58及び配列番号:113;並びに配列番号:63及び118よりなる群から選択される基準アミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項11】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVH及びVLが、それぞれ、20個以下の保存アミノ酸置換それぞれを除いて、配列番号:4及び配列番号:68;配列番号:8及び配列番号:73;配列番号:14及び配列番号:78;配列番号:20及び配列番号:83;配列番号:26及び配列番号:88;配列番号:32及び配列番号:93;配列番号:38及び配列番号:98;配列番号:43及び配列番号:103;配列番号:48及び配列番号:108;配列番号:53及び配列番号:103;配列番号:58及び配列番号:113;並びに配列番号:63及び118よりなる群から選択される基準アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項12】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVH及びVLが、それぞれ、配列番号:4及び配列番号:68;配列番号:8及び配列番号:73;配列番号:14及び配列番号:78;配列番号:20及び配列番号:83;配列番号:26及び配列番号:88;配列番号:32及び配列番号:93;配列番号:38及び配列番号:98;配列番号:43及び配列番号:103;配列番号:48及び配列番号:108;配列番号:53及び配列番号:103;配列番号:58及び配列番号:113;並びに配列番号:63及び118よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項13】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVHが、2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号:5、配列番号:10、配列番号:15、配列番号:21、配列番号:27、配列番号:33、配列番号:39、配列番号:44、配列番号:49、配列番号:54、配列番号:59、及び配列番号:64よりなる群から選択される基準重鎖相補性決定領域−1アミノ酸配列(VH−CDR1)と同一のKabat VH−CDR1アミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項14】
前記VH−CDR1アミノ酸配列が、配列番号:5、配列番号:10、配列番号:15、配列番号:21、配列番号:27、配列番号:33、配列番号:39、配列番号:44、配列番号:49、配列番号:54、配列番号:59、及び配列番号:64よりなる群から選択される、請求項13に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項15】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVHが、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号:6、配列番号:11、配列番号:16、配列番号:22、配列番号:28、配列番号:34、配列番号:40、配列番号:45、配列番号:50、配列番号:55、配列番号:60、及び配列番号:65よりなる群から選択される基準重鎖相補性決定領域−2(VH−CDR2)アミノ酸配列と同一のKabat VH−CDR2アミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項16】
前記VH−CDR2アミノ酸配列が、配列番号:6、配列番号:11、配列番号:16、配列番号:22、配列番号:28、配列番号:34、配列番号:40、配列番号:45、配列番号:50、配列番号:55、配列番号:60、及び配列番号:65よりなる群から選択される、請求項15に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項17】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVHが、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号:7、配列番号:12、配列番号:17、配列番号:23、配列番号:29、配列番号:35、配列番号:41、配列番号:46、配列番号:51、配列番号:56、配列番号:61、及び配列番号:66よりなる群から選択される基準重鎖相補性決定領域−3(VH−CDR3)アミノ酸配列と同一のKabat VH−CDR3アミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項18】
前記VH−CDR3アミノ酸配列が、配列番号:7、配列番号:12、配列番号:17、配列番号:23、配列番号:29、配列番号:35、配列番号:41、配列番号:46、配列番号:51、配列番号:56、配列番号:61、及び配列番号:66よりなる群から選択される、請求項17に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項19】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVLが、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号:69、配列番号:74、配列番号:79、配列番号:84、配列番号:89、配列番号:94、配列番号:99、配列番号:104、配列番号:109、配列番号:114、及び配列番号:119よりなる群から選択される基準軽鎖相補性決定領域−1(VL−CDR1)アミノ酸配列と同一のKabat VL−CDR1アミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項20】
前記VL−CDR1アミノ酸配列が、配列番号:69、配列番号:74、配列番号:79、配列番号:84、配列番号:89、配列番号:94、配列番号:99、配列番号:104、配列番号:109、配列番号:114、及び配列番号:119よりなる群から選択される、請求項19に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項21】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVLが、2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号:70、配列番号:75、配列番号:80、配列番号:85、配列番号:90、配列番号:95、配列番号:100、配列番号:105、配列番号:110、配列番号:115、及び配列番号:120よりなる群から選択される基準軽鎖相補性決定領域−2(VL−CDR2)アミノ酸配列と同一のKabat VL−CDR2アミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項22】
前記VL−CDR2アミノ酸配列が、配列番号:70、配列番号:75、配列番号:80、配列番号:85、配列番号:90、配列番号:95、配列番号:100、配列番号:105、配列番号:110、配列番号:115、及び配列番号:120よりなる群から選択される、請求項21に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項23】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVLが、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号:71、配列番号:76、配列番号:81、配列番号:86、配列番号:91、配列番号:96、配列番号:101、配列番号:106、配列番号:111、配列番号:116、及び配列番号:121よりなる群から選択される基準軽鎖相補性決定領域−3(VL−CDR3)アミノ酸配列と同一のKabat VL−CDR3アミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項24】
前記VL−CDR3アミノ酸配列が、配列番号:71、配列番号:76、配列番号:81、配列番号:86、配列番号:91、配列番号:96、配列番号:101、配列番号:106、配列番号:111、配列番号:116、及び配列番号:121よりなる群から選択される、請求項23に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項25】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVHが、配列番号:5、6、及び7;配列番号:10、11、及び12;配列番号:15、16、及び17;配列番号:21、22、及び23;配列番号:27、28、及び29;配列番号:33、34、及び35;配列番号:39、40、及び41;配列番号:44、45、及び46;配列番号:49、50、及び51;配列番号:54、55、及び56;配列番号:59、60、及び61;並びに配列番号:64、65、及び66よりなる群から選択されるVH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3アミノ酸配列を含有する(但し、前記VH−CDR類の少なくとも1つにおける1個、2個、3個又は4個のアミノ酸置換を除く)、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項26】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVHが、配列番号:5、6、及び7;配列番号:10、11、及び12;配列番号:15、16、及び17;配列番号:21、22、及び23;配列番号:27、28、及び29;配列番号:33、34、及び35;配列番号:39、40、及び41;配列番号:44、45、及び46;配列番号:49、50、及び51;配列番号:54、55、及び56;配列番号:59、60、及び61;並びに配列番号:64、65、及び66よりなる群から選択されるVH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3アミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項27】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVLが、配列番号:69、70、及び71;配列番号:74、75、及び76;配列番号:79、80、及び81;配列番号:84、85、及び86;配列番号:89、90、及び91;配列番号:94、95、及び96;配列番号:99、100、及び101;配列番号:104、105、及び106;配列番号:109、110、及び111;配列番号:114、115、及び116;並びに配列番号:119、120、及び121よりなる群から選択されるVL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3アミノ酸配列を含有する(但し、前記VL−CDR類の少なくとも1つにおける1個、2個、3個又は4個のアミノ酸置換を除く)、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項28】
IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメントであって、前記抗体又はそのフラグメントのVLが、配列番号:69、70、及び71;配列番号:74、75、及び76;配列番号:79、80、及び81;配列番号:84、85、及び86;配列番号:89、90、及び91;配列番号:94、95、及び96;配列番号:99、100、及び101;配列番号:104、105、及び106;配列番号:109、110、及び111;配列番号:114、115、及び116;並びに配列番号:119、120、及び121よりなる群から選択されるVL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3アミノ酸配列を含有する、IGF−R1に特異的に結合する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項29】
VHフレームワーク領域がヒト由来のものである(但し、5個以下のアミノ酸置換を除く)、請求項1〜28のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項30】
VLフレームワーク領域がヒト由来のものである(但し、5個以下のアミノ酸置換を除く)、請求項1〜29のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項31】
非線状立体配置エピトープに結合する、請求項1〜30のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項32】
アミノ酸残基バリン−462を含有するIGF−R1エピトープに特異的に結合する単離抗体又はその抗原結合性フラグメント。
【請求項33】
アミノ酸残基ヒスチジン−464を含有するIGF−R1エピトープに特異的に結合する単離抗体又はその抗原結合性フラグメント。
【請求項34】
アミノ酸残基バリン−462及びヒスチジン−464を含有するIGF−R1エピトープに特異的に結合する単離抗体又はその抗原結合性フラグメント。
【請求項35】
残基バリン−462から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13又は14オングストロームの溶媒接触表面半径を有するIGF−R1エピトープに特異的に結合する単離抗体又はその抗原結合性フラグメント。
【請求項36】
残基ヒスチジン−464から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13又は14オングストロームの溶媒接触表面半径を有するIGF−R1エピトープに特異的に結合する単離抗体又はその抗原結合性フラグメント。
【請求項37】
残基バリン−462及びヒスチジン−464から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13又は14オングストロームの溶媒接触表面半径を有するIGF−R1エピトープに特異的に結合する単離抗体又はその抗原結合性フラグメント。
【請求項38】
ヒトIGF−1Rの残基バリン−462及びヒスチジン−464の中心から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13又は14オングストロームの溶媒接触表面半径を有するIGF−R1エピトープに特異的に結合する単離抗体又はその抗原結合性フラグメント。
【請求項39】
線状エピトープに結合する、請求項1〜30のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項40】
多価であり且つ少なくとも2個の重鎖と少なくとも2個の軽鎖を含む、請求項1〜39のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項41】
多特異性である請求項1〜40のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項42】
二重特異性である請求項41に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項43】
二重特異性である請求項1〜42のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項44】
重鎖可変領域及び軽鎖可変領域が完全にヒト由来のものである、請求項1〜43のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項45】
前記の重鎖変領域及び軽鎖可変領域が、M13−C06、M14−G11、M14−C03、M14−B01、M12−E01、及びM12−G04よりなる群から選択されるモノクロナールFab抗体フラグメントに由来する、請求項44に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項46】
重鎖可変領域及び軽鎖可変領域がマウス由来のものである、請求項1〜43のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項47】
前記の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域が、P2A7.3E11、20C8.3B8、P1A2.2B11、20D8.24B11、P1E2.3B12、及びP1G10.2B8よりなる群から選択されるハイブリドーマによって産生されるモノクロナール抗体に由来する、請求項46に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項48】
ヒト化される請求項1〜43及び46〜47のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項49】
キメラである請求項1〜43及び46〜47のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項50】
霊長類化される請求項1〜43及び46〜47のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項51】
完全にヒト由来のものである請求項1〜45のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項52】
Fabフラグメントである、請求項1〜51のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項53】
Fab’フラグメントである、請求項1〜51のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項54】
F(ab)2フラグメントである、請求項1〜51のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項55】
Fvフラグメントである、請求項1〜51のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項56】
一本鎖抗体である、請求項1〜51のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項57】
ヒトκ定常領域及びヒトλ定常領域よりなる群から選択される軽鎖定常領域を含有する、請求項1〜54及び56のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項58】
重鎖定常領域又はそのフラグメントを含有する、請求項1〜54及び56のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項59】
前記重鎖定常領域又はそのフラグメントがヒトIgG4である、請求項58に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項60】
前記IgG4がグリコシル化部位を除去するために変異を誘発する、請求項59に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項61】
前記変異がKabatナンバリング方式を使用するS241P及びT318Aを含有する、請求項60に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項62】
IGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメント、あるいはIGF−R1変異ポリペプチドに、前記基準モノクロナール抗体の解離定数(KD)よりも小さい解離定数(KD)によって特徴づけられる親和性で、特異的に結合する、請求項1〜61のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項63】
IGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメント、あるいはIGF−R1変異ポリペプチドに、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、又は10−15M以下の解離定数(KD)によって特徴づけられる親和性で、特異的に結合する、請求項1〜62のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項64】
前記親和性が、約1×10−10〜約5×10−9Mの範囲内の解離定数(KD)によって特徴づけられる、請求項1〜63のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項65】
前記親和性が、
(a)約1.1×10−10M;
(b)約1.3×10−10M;
(c)約3.6×10−10M;
(d)約1.3×10−9M;
(e)約4.0×10−9M;及び
(f)約4.9×10−9M;
よりなる群から選択される解離定数(KD)によって特徴づけられる、請求項1〜64のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項66】
前記親和性が、
(a)1.1×10−10M;
(b)1.3×10−10M;
(c)3.6×10−10M;
(d)1.3×10−9M;
(e)4.0×10−9M;及び
(f)4.9×10−9M;
よりなる群から選択される解離定数(KD)によって特徴づけられる、請求項1〜65のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項67】
マウスIGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントあるいは非ヒト霊長類IGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントと比べて、ヒトIGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントに優先的に結合する、請求項1〜66のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項68】
ヒトIGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントに結合し、且つ非ヒト霊長類IGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントにも結合する、請求項1〜66のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項69】
細胞の表面で発現されるIGF−R1に結合する、請求項1〜68のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項70】
前記細胞が、悪性細胞、新生物細胞、腫瘍細胞、又は転移性細胞である、請求項69に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項71】
インスリン成長因子をIGF−R1に結合させないようにブロックする、請求項1〜70のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項72】
前記インスリン成長因子がインスリン成長因子−1(IGF−1)である、請求項71に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項73】
前記インスリン成長因子がインスリン成長因子−2(IGF−2)である、請求項71に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項74】
IGF−1及びIGF−2の両方をIGF−R1に結合させないようにブロックする、請求項71に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項75】
IGF−R1−介在性細胞増殖を阻害する、請求項1〜74のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項76】
IGF−1又はIGF−2−介在性IGF−R1リン酸化を阻害する、請求項1〜75のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項77】
腫瘍細胞の増殖を阻害する、請求項1〜76のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項78】
IGF−R1内部化を阻害する、請求項1〜77のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項79】
さらにそれに融合した異種ポリペプチドを含有する、請求項1〜78のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項80】
前記抗体が、細胞障害性薬物、治療剤、細胞増殖抑制薬物、生体毒素、プロドラッグ、ペプチド、タンパク質、酵素、ウイルス、脂質、生物学的反応調節剤、医薬品、リンホカイン、異種抗体又はそのフラグメント、検出可能標識、ポリエチレングリコール(PEG)、及び前記薬剤の2つ以上の組み合わせよりなる群から選択される薬剤に結合体化される、請求項1〜79のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項81】
前記細胞障害性薬物が、放射線核種、生体毒素、酵素活性毒素、細胞増殖抑制又は細胞障害性治療剤、プロドラッグ、免疫活性リガンド、生物学的反応調節剤、あるいは前記細胞障害性薬物の2つ以上の組み合わせよりなる群から選択される、請求項80に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項82】
前記検出可能標識が、酵素、蛍光標識、化学発光標識、生物発光標識、放射性標識、あるいは前記検出可能な標識の2つ以上の組み合わせよりなる群から選択される、請求項80に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項83】
請求項1〜82のいずれか1項に記載の抗体又はそのフラグメントと、担体とを含む組成物。
【請求項84】
抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含有する単離ポリヌクレオチドであって、前記VHポリペプチドのアミノ酸配列が、配列番号:4、配列番号:9、配列番号:14、配列番号:20、配列番号:26、配列番号:32、配列番号:38、配列番号:43、配列番号:48、配列番号:53、配列番号:58、及び配列番号:63よりなる群から選択される基準アミノ酸配列と少なくとも90%同一であり;且つ前記VHポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがIGF−R1に特異的に結合する、抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含有する単離ポリヌクレオチド。
【請求項85】
前記VHポリペプチドのアミノ酸配列が、配列番号:4、配列番号:9、配列番号:14、配列番号:20、配列番号:26、配列番号:32、配列番号:38、配列番号:43、配列番号:48、配列番号:53、配列番号:58、及び配列番号:63よりなる群から選択される、請求項84に記載のポリヌクレオチド。
【請求項86】
前記VHポリペプチドをコードするヌクレオチド配列が、前記VHポリペプチドのアミノ酸配列を変化させることなく発現を高めるために最適化される、請求項84又は85に記載のポリヌクレオチド。
【請求項87】
前記最適化が、スプライス供与部位及びスプライス受容部位の識別及び除去を含む、請求項86に記載のポリヌクレオチド。
【請求項88】
前記最適化が前記ポリヌクレオチドを発現する細胞のためのコドン使用頻度の最適化を含む、請求項86又は87に記載のポリヌクレオチド。
【請求項89】
前記核酸が、配列番号:3、配列番号:8、配列番号:13、配列番号:18、配列番号:19、配列番号:24、配列番号:25、配列番号:30、配列番号:31、配列番号:36、配列番号:37、配列番号:42、配列番号:47、配列番号:52、配列番号:57、及び配列番号:62よりなる群から選択されるヌクレオチド配列を含有する、請求項84〜88のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項90】
抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含有する単離ポリヌクレオチドであって、前記VLポリペプチドのアミノ酸配列が、配列番号:68、配列番号:73、配列番号:78、配列番号:83、配列番号:88、配列番号:93、配列番号:98、配列番号:103、配列番号:108、配列番号:113、及び配列番号:118よりなる群から選択される基準アミノ酸配列と少なくとも90%同一であり;且つ前記VLポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがIGF−R1に特異的に結合する、抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含有する単離ポリヌクレオチド。
【請求項91】
前記VLポリペプチドのアミノ酸配列が、配列番号:68、配列番号:73、配列番号:78、配列番号:83、配列番号:88、配列番号:93、配列番号:98、配列番号:103、配列番号:108、配列番号:113、及び配列番号:118よりなる群から選択される、請求項90に記載のポリヌクレオチド。
【請求項92】
前記VLポリペプチドをコードするヌクレオチド配列が、前記VLポリペプチドのアミノ酸配列を変化させることなく発現を高めるために最適化される、請求項90又は91に記載のポリヌクレオチド。
【請求項93】
前記最適化が、スプライス供与部位及びスプライス受容部位の識別及び除去を含む、請求項92に記載のポリヌクレオチド。
【請求項94】
前記最適化が、前記ポリヌクレオチドを発現する細胞のためのコドン使用頻度の最適化を含む、請求項92又は93に記載のポリヌクレオチド。
【請求項95】
前記核酸が、配列番号:67、配列番号:72、配列番号:77、配列番号:82、配列番号:87、配列番号:92、配列番号:97、配列番号:102、配列番号:107、配列番号:112、及び配列番号:117よりなる群から選択されるヌクレオチド配列を含有する、請求項90〜94のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項96】
抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含有する単離ポリヌクレオチドであって、前記VHポリペプチドのアミノ酸配列が、20個以下の保存アミノ酸置換を除いて、配列番号:4、配列番号:9、配列番号:14、配列番号:20、配列番号:26、配列番号:32、配列番号:38、配列番号:43、配列番号:48、配列番号:53、配列番号:58、及び配列番号:63よりなる群から選択される基準アミノ酸配列と同一であり;且つ前記VHポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがIGF−R1に特異的に結合する、抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含有する単離ポリヌクレオチド。
【請求項97】
抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含有する単離ポリヌクレオチドであって、前記VLポリペプチドのアミノ酸配列が、20個以下の保存アミノ酸置換を除いて、配列番号:68、配列番号:73、配列番号:78、配列番号:83、配列番号:88、配列番号:93、配列番号:98、配列番号:103、配列番号:108、配列番号:113、及び配列番号:118よりなる群から選択される基準アミノ酸配列と同一であり;且つ前記VLポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがIGF−R1に特異的に結合する、抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含有する単離ポリヌクレオチド。
【請求項98】
単離ポリヌクレオチドであって、2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号:5、配列番号:10、配列番号:15、配列番号:21、配列番号:27、配列番号:33、配列番号:39、配列番号:44、配列番号:49、配列番号:54、配列番号:59、及び配列番号:64よりなる群から選択される基準VH−CDR1アミノ酸配列と同一のVH−CDR1アミノ酸配列をコードする核酸を含有し;且つ前記VH−CDR1を含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがIGF−R1に特異的に結合する、単離ポリヌクレオチド。
【請求項99】
前記VH−CDR1アミノ酸配列が、配列番号:5、配列番号:10、配列番号:15、配列番号:21、配列番号:27、配列番号:33、配列番号:39、配列番号:44、配列番号:49、配列番号:54、配列番号:59、及び配列番号:64よりなる群から選択される、請求項98に記載のポリヌクレオチド又はそのフラグメント。
【請求項100】
単離ポリヌクレオチドであって、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号:6、配列番号:11、配列番号:16、配列番号:22、配列番号:28、配列番号:34、配列番号:40、配列番号:45、配列番号:50、配列番号:55、配列番号:60、及び配列番号:65よりなる群から選択される基準VH−CDR2アミノ酸配列と同一のVH−CDR2アミノ酸配列をコードする核酸を含有し;且つ前記VH−CDR2を含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがIGF−R1に特異的に結合する、単離ポリヌクレオチド。
【請求項101】
前記VH−CDR2アミノ酸配列が、配列番号:6、配列番号:11、配列番号:16、配列番号:22、配列番号:28、配列番号:34、配列番号:40、配列番号:45、配列番号:50、配列番号:55、配列番号:60、及び配列番号:65よりなる群から選択される、請求項100に記載のポリヌクレオチド又はそのフラグメント。
【請求項102】
単離ポリヌクレオチドであって、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号:7、配列番号:12、配列番号:17、配列番号:23、配列番号:29、配列番号:35、配列番号:41、配列番号:46、配列番号:51、配列番号:56、配列番号:61、及び配列番号:66よりなる群から選択される基準VH−CDR3アミノ酸配列と同一のVH−CDR3アミノ酸配列をコードする核酸を含有し;且つ前記VH−CDR3を含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがIGF−R1に特異的に結合する、単離ポリヌクレオチド。
【請求項103】
前記VH−CDR3アミノ酸配列が、配列番号:7、配列番号:12、配列番号:17、配列番号:23、配列番号:29、配列番号:35、配列番号:41、配列番号:46、配列番号:51、配列番号:56、配列番号:61、及び配列番号:66よりなる群から選択される、請求項102に記載のポリヌクレオチド又はそのフラグメント。
【請求項104】
単離ポリヌクレオチドであって、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号:69、配列番号:74、配列番号:79、配列番号:84、配列番号:89、配列番号:94、配列番号:99、配列番号:104、配列番号:109、配列番号:114、及び配列番号:119よりなる群から選択される基準VL−CDR1アミノ酸配列と同一のVL−CDR1アミノ酸配列をコードする核酸を含有し;且つ前記VL−CDRL1を含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがIGF−R1に特異的に結合する、単離ポリヌクレオチド。
【請求項105】
前記VL−CDR1アミノ酸配列が、配列番号:69、配列番号:74、配列番号:79、配列番号:84、配列番号:89、配列番号:94、配列番号:99、配列番号:104、配列番号:109、配列番号:114、及び配列番号:119よりなる群から選択される、請求項104に記載のポリヌクレオチド又はそのフラグメント。
【請求項106】
単離ポリヌクレオチドであって、2個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号:70、配列番号:75、配列番号:80、配列番号:85、配列番号:90、配列番号:95、配列番号:100、配列番号:105、配列番号:110、配列番号:115、及び配列番号:120よりなる群から選択される基準VL−CDR2アミノ酸配列と同一のVL−CDR2アミノ酸配列をコードする核酸を含有し;且つ前記VL−CDRL2を含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがIGF−R1に特異的に結合する、単離ポリヌクレオチド。
【請求項107】
前記VL−CDR2アミノ酸配列が、配列番号:70、配列番号:75、配列番号:80、配列番号:85、配列番号:90、配列番号:95、配列番号:100、配列番号:105、配列番号:110、配列番号:115、及び配列番号:120よりなる群から選択される、請求項106に記載のポリヌクレオチド又はそのフラグメント。
【請求項108】
単離ポリヌクレオチドであって、4個以下のアミノ酸置換を除いて、配列番号:71、配列番号:76、配列番号:81、配列番号:86、配列番号:91、配列番号:96、配列番号:101、配列番号:106、配列番号:111、配列番号:116、及び配列番号:121よりなる群から選択される基準VL−CDR3アミノ酸配列と同一のVL−CDR3アミノ酸配列をコードする核酸を含有し;且つ前記VH−CDR3を含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがIGF−R1に特異的に結合する、単離ポリヌクレオチド。
【請求項109】
前記VL−CDR3アミノ酸配列が、配列番号:71、配列番号:76、配列番号:81、配列番号:86、配列番号:91、配列番号:96、配列番号:101、配列番号:106、配列番号:111、配列番号:116、及び配列番号:121よりなる群から選択される、請求項108に記載のポリヌクレオチド又はそのフラグメント。
【請求項110】
抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含有する単離ポリヌクレオチドであって、前記VHポリペプチドが、配列番号:5、6、及び7;配列番号:10、11、及び12;配列番号:15、16、及び17;配列番号:21、22、及び23;配列番号:27、28、及び29;配列番号:33、34、及び35;配列番号:39、40、及び41;配列番号:44、45、及び46;配列番号:49、50、及び51;配列番号:54、55、及び56;配列番号:59、60、及び61;並びに配列番号:64、65、及び66よりなる群から選択されるVH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3アミノ酸配列を含有し;且つ前記VL−CDR3を含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがIGF−R1に特異的に結合する、抗体VHポリペプチドをコードする核酸を含有する単離ポリヌクレオチド。
【請求項111】
抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含有する単離ポリヌクレオチドであって、前記VLポリペプチドが、配列番号:69、70、及び71;配列番号:74、75、及び76;配列番号:79、80、及び81;配列番号:84、85、及び86;配列番号:89、90、及び91;配列番号:94、95、及び96;配列番号:99、100、及び101;配列番号:104、105、及び106;配列番号:109、110、及び111;配列番号:114、115、及び116;並びに配列番号:119、120、及び121よりなる群から選択されるVH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3アミノ酸配列を含有し;且つ前記VH−CDR3を含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがIGF−R1に特異的に結合する、抗体VLポリペプチドをコードする核酸を含有する単離ポリヌクレオチド。
【請求項112】
さらに、前記抗体VHポリペプチドに融合したシグナルペプチドをコードする核酸を含有する、請求項84〜111のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項113】
さらに、前記抗体VLポリペプチドに融合したシグナルペプチドをコードする核酸を含有する、請求項84〜111のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項114】
さらに、前記VHポリペプチドに融合した重鎖定常領域CH1ドメインをコードする核酸を含有する、請求項84〜113のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項115】
さらに、前記VHポリペプチドに融合した重鎖定常領域CH2ドメインをコードする核酸を含有する、請求項84〜114のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項116】
さらに、前記VHポリペプチドに融合した重鎖定常領域CH3ドメインをコードする核酸を含有する、請求項84〜115のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項117】
さらに、前記VHポリペプチドに融合した重鎖ヒンジ領域をコードする核酸を含有する、請求項84〜116のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項118】
前記重鎖定常領域がヒトIgG4である、請求項114〜117のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項119】
前記IgG4がグリコシル化部位を除去するために変異を誘発する、請求項118に記載のポリヌクレオチド。
【請求項120】
前記変異がKabatナンバリング方式を使用するS241P及びT318Aを含有する、請求項119に記載のポリヌクレオチド。
【請求項121】
さらに、前記VLポリペプチドに融合した軽鎖定常領域ドメインをコードする核酸を含有する、請求項84〜120のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項122】
前記軽鎖定常領域がヒトκ軽鎖定常領域である、請求項121に記載のポリヌクレオチド。
【請求項123】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、M13−C06、M14−G11、M14−C03、M14−B01、M12−E01、及びM12−G04よりなる群から選択される基準モノクロナールFab抗体フラグメント、又はP2A7.3E11、20C8.3B8、P1A2.2B11、20D8.24B11、P1E2.3B12、及びP1G10.2B8よりなる群から選択されるハイブリドーマによって産生される基準モノクロナール抗体と同じIGF−R1エピトープを特異的に結合する、請求項84〜122のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項124】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、M13−C06、M14−G11、M14−C03、M14−B01、M12−E01、及びM12−G04よりなる群から選択される基準モノクロナールFab抗体フラグメント、又はP2A7.3E11、20C8.3B8、P1A2.2B11、20D8.24B11、P1E2.3B12、及びP1G10.2B8よりなる群から選択されるハイブリドーマによって産生される基準モノクロナール抗体を競合的に阻害する、請求項84〜123のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項125】
前記VHポリペプチドのフレームワーク領域がヒト由来のものである(但し、5個以下のアミノ酸置換を除く)、請求項84〜124のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項126】
前記VLポリペプチドのフレームワーク領域がヒト由来のものである(但し、5個以下のアミノ酸置換を除く)、請求項84〜125のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項127】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが線状エピトープに結合する、請求項84〜126のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項128】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが非線状立体配置エピトープに結合する、請求項84〜126のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項129】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、多価であり且つ少なくとも2個の重鎖と少なくとも2個の軽鎖を含有する、請求項84〜128のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項130】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが多特異性である、請求項84〜129のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項131】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが二重特異性である、請求項84〜130のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項132】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、完全にヒトに由来する重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含有する、請求項84〜131のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項133】
前記重鎖可変領域及び軽鎖可変領域が、M13−C06、M14−G11、M14−C03、M14−B01、M12−E01、及びM12−G04よりなる群から選択されるモノクロナールFab抗体フラグメントの重鎖可変領域及び軽鎖可変領域と同一である、請求項132に記載のポリヌクレオチド。
【請求項134】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、マウスに由来する重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含有する、請求項84〜131のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項135】
前記重鎖可変領域及び軽鎖可変領域が、P2A7.3E11、20C8.3B8、P1A2.2B11、20D8.24B11、P1E2.3B12、及びP1G10.2B8よりなる群から選択されるハイブリドーマによって産生されるモノクロナール抗体の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域と同一である、請求項134に記載のポリヌクレオチド。
【請求項136】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがヒト化される、請求項84〜131及び134〜135のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項137】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがキメラである、請求項84〜131及び134〜135のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項138】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが霊長類化される、請求項84〜131及び134〜135のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項139】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが完全にヒト由来のものである、請求項84〜133のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項140】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがFabフラグメントである、請求項84〜139のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項141】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがFab’フラグメントである、請求項84〜139のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項142】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがF(ab)2フラグメントである、請求項84〜139のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項143】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントがFvフラグメントである、請求項84〜139のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項144】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが一本鎖抗体である、請求項84〜139のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項145】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、IGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメント、あるいはIGF−R1変異ポリペプチドに、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、又は10−15M以下の解離定数(KD)によって特徴づけられる親和性で、特異的に結合する、請求項84〜144のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項146】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、マウスIGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントあるいは非ヒト霊長類IGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントと比べて、ヒトIGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントに優先的に結合する、請求項84〜145のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項147】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、ヒトIGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントに結合し、且つ非ヒト霊長類IGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントにも結合する、請求項84〜145のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項148】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、細胞の表面で発現されるIGF−R1に結合する、請求項84〜147のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項149】
前記細胞が、悪性細胞、新生物細胞、腫瘍細胞、又は転移性細胞である、請求項148に記載のポリヌクレオチド。
【請求項150】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、インスリン成長因子をIGF−R1に結合させないようにブロックする、請求項84〜149のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項151】
前記インスリン成長因子がインスリン成長因子−1(IGF−1)である、請求項150に記載のポリヌクレオチド。
【請求項152】
前記インスリン成長因子がインスリン成長因子−2(IGF−2)である、請求項150に記載のポリヌクレオチド。
【請求項153】
IGF−1及びIGF−2の両方をIGF−R1に結合させないようにブロックする、請求項150に記載のポリヌクレオチド。
【請求項154】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、IGF−R1介在性細胞増殖を阻害する、請求項84〜153のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項155】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、IGF−1又はIGF−2介在性IGF−R1リン酸化を阻害する、請求項84〜154のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項156】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、腫瘍細胞の増殖を阻害する、請求項84〜155のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項157】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、IGF−R1内部化を阻害する、請求項84〜156のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項158】
さらに、異種ポリペプチドをコードする核酸を含有する、請求項84〜157のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項159】
前記核酸によってコードされるポリペプチドを含有する抗体又はその抗原結合性フラグメントが、細胞障害性薬物、治療剤、細胞増殖抑制剤、生体毒素、プロドラッグ、ペプチド、タンパク質、酵素、ウイルス、脂質、生物学的反応調節剤、医薬品、リンホカイン、異種抗体又はそのフラグメント、検出可能標識、ポリエチレングリコール(PEG)、及び前記薬剤の2つ以上の組み合わせよりなる群から選択される薬剤に結合体化される、請求項84〜158のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項160】
前記細胞障害性薬物が、放射線核種、生体毒素、酵素活性毒素、細胞増殖抑制又は細胞障害性治療剤、プロドラッグ、免疫活性リガンド、生物学的反応調節剤、あるいは前記細胞障害性薬物の2つ以上の組み合わせよりなる群から選択される、請求項159に記載のポリヌクレオチド。
【請求項161】
前記検出可能な標識が、酵素、蛍光標識、化学発光標識、生物発光標識、放射性標識、あるいは前記検出可能な標識の2つ以上の組み合わせよりなる群から選択される、請求項159に記載のポリヌクレオチド。
【請求項162】
請求項84〜161のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドと担体とを含む組成物。
【請求項163】
請求項84〜161のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドを含有するベクター。
【請求項164】
前記ポリヌクレオチドがプロモーターと操作可能に結合される、請求項163に記載のベクター。
【請求項165】
請求項163又は請求項164に記載のベクターを含有する宿主細胞。
【請求項166】
IGF−1Rを特異的に結合する抗体又はそのフラグメントを製造する方法であって、請求項165に記載の宿主細胞を培養し、前記抗体又はそのフラグメントを回収することを含む、IGF−1Rを特異的に結合する抗体又はそのフラグメントを製造する方法。
【請求項167】
請求項166に記載の方法によって製造される単離ポリペプチド。
【請求項168】
請求項84〜161のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドによってコードされる単離ポリペプチド。
【請求項169】
前記ポリペプチドを含有する抗体又はそのフラグメントがIGF−1Rに特異的に結合する、請求項168に記載のポリペプチド。
【請求項170】
請求項168又は169に記載のポリペプチドを含有する単離抗体又はそのフラグメント。
【請求項171】
単離VHコード化ポリヌクレオチド及び単離VLコード化ポリヌクレオチドを含む組成物であって、前記VHコード化ポリヌクレオチド及び前記VLコード化ポリヌクレオチドが、それぞれ、配列番号:4及び配列番号:68;配列番号:8及び配列番号:73;配列番号:14及び配列番号:78;配列番号:20及び配列番号:83;配列番号:26及び配列番号:88;配列番号:32及び配列番号:93;配列番号:38及び配列番号:98;配列番号:43及び配列番号:103;配列番号:48及び配列番号:108;配列番号:53及び配列番号:103;配列番号:58及び配列番号:113;並びに配列番号:63及び118よりなる群から選択される基準アミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列をコードする核酸を含有し;且つ前記VHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントがIGF−R1を特異的に結合する、単離VHコード化ポリヌクレオチドと、単離VLコード化ポリヌクレオチドとを含む組成物。
【請求項172】
前記VHコード化ポリヌクレオチド及び前記VLコード化ポリヌクレオチドが、それぞれ、配列番号:4及び配列番号:68;配列番号:8及び配列番号:73;配列番号:14及び配列番号:78;配列番号:20及び配列番号:83;配列番号:26及び配列番号:88;配列番号:32及び配列番号:93;配列番号:38及び配列番号:98;配列番号:43及び配列番号:103;配列番号:48及び配列番号:108;配列番号:53及び配列番号:103;配列番号:58及び配列番号:113;並びに配列番号:63及び118よりなる群から選択されるアミノ酸配列をコードする核酸を含有する、請求項171に記載の組成物。
【請求項173】
単離VHコード化ポリヌクレオチド及び単離VLコード化ポリヌクレオチドを含む組成物であって、前記VHコード化ポリヌクレオチド及び前記VLコード化ポリヌクレオチドが、それぞれ、20個以下の保存アミノ酸置換を除いて、配列番号:4及び配列番号:68;配列番号:8及び配列番号:73;配列番号:14及び配列番号:78;配列番号:20及び配列番号:83;配列番号:26及び配列番号:88;配列番号:32及び配列番号:93;配列番号:38及び配列番号:98;配列番号:43及び配列番号:103;配列番号:48及び配列番号:108;配列番号:53及び配列番号:103;配列番号:58及び配列番号:113;並びに配列番号:63及び118よりなる群から選択される基準アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列をコードする核酸を含有し;且つ前記VHコード化ポリヌクレオチド及び前記VLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントがIGF−R1を特異的に結合する、単離VHコード化ポリヌクレオチド及び単離VLコード化ポリヌクレオチドを含む組成物。
【請求項174】
単離VHコード化ポリヌクレオチド及び単離VLコード化ポリヌクレオチドを含む組成物であって、前記VHコード化ポリヌクレオチドが、配列番号:5、6、及び7;配列番号:10、11、及び12;配列番号:15、16、及び17;配列番号:21、22、及び23;配列番号:27、28、及び29;配列番号:33、34、及び35;配列番号:39、40、及び41;配列番号:44、45、及び46;配列番号:49、50、及び51;配列番号:54、55、及び56;配列番号:59、60、及び61;並びに配列番号:64、65、及び66よりなる群から選択されるVH−CDR1、VH−CDR2、及びVH−CDR3アミノ酸配列を含有するVHポリペプチドをコードし;前記VLコード化ポリヌクレオチドが、配列番号:69、70、及び71;配列番号:74、75、及び76;配列番号:79、80、及び81;配列番号:84、85、及び86;配列番号:89、90、及び91;配列番号:94、95、及び96;配列番号:99、100、及び101;配列番号:104、105、及び106;配列番号:109、110、及び111;配列番号:114、115、及び116;並びに配列番号:119、120、及び121よりなる群から選択されるVL−CDR1、VL−CDR2、及びVL−CDR3アミノ酸配列を含有するVLポリペプチドをコードし;且つ前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントがIGF−R1を特異的に結合する、単離VHコード化ポリヌクレオチド及び単離VLコード化ポリヌクレオチドを含む組成物。
【請求項175】
前記VHコード化ポリヌクレオチドが、さらに、前記抗体VHポリペプチドに融合したシグナルペプチドをコードする核酸を含有する、請求項171〜174のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項176】
前記VLコード化ポリヌクレオチドが、さらに、前記抗体VLポリペプチドに融合したシグナルペプチドをコードする核酸を含有する、請求項171〜174のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項177】
前記VHコード化ポリヌクレオチドが、さらに、前記VHポリペプチドに融合した重鎖定常領域CH1ドメインをコードする核酸を含有する、請求項171〜176のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項178】
前記VHコード化ポリヌクレオチドが、さらに、前記VHポリペプチドに融合した重鎖定常領域CH2ドメインをコードする核酸を含有する、請求項171〜177のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項179】
前記VHコード化ポリヌクレオチドが、さらに、前記VHポリペプチドに融合した重鎖定常領域CH3ドメインをコードする核酸を含有する、請求項171〜178のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項180】
前記VHコード化ポリヌクレオチドが、さらに、前記VHポリペプチドに融合した重鎖ヒンジ領域をコードする核酸を含有する、請求項171〜179のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項181】
前記重鎖定常領域がヒトIgG4である、請求項177〜180のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項182】
前記IgG4がグリコシル化部位を除去するために変異を誘発する、請求項181に記載の組成物。
【請求項183】
前記変異がKabatナンバリング方式を使用するS241P及びT318Aを含有する、請求項182に記載の組成物。
【請求項184】
前記VLコード化ポリヌクレオチドが、さらに、前記VLポリペプチドに融合した軽鎖定常領域ドメインをコードする核酸を含有する、請求項171〜183のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項185】
前記軽鎖定常領域がヒトκ軽鎖定常領域である、請求項174に記載の組成物。
【請求項186】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、M13−C06、M14−G11、M14−C03、M14−B01、M12−E01、及びM12−G04よりなる群から選択される基準モノクロナールFab抗体フラグメント、又はP2A7.3E11、20C8.3B8、P1A2.2B11、20D8.24B11、P1E2.3B12、及びP1G10.2B8よりなる群から選択されるハイブリドーマによって産生される基準モノクロナール抗体と同じIGF−R1エピトープを特異的に結合する、請求項171〜185のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項187】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、M13−C06、M14−G11、M14−C03、M14−B01、M12−E01、及びM12−G04よりなる群から選択される基準モノクロナールFab抗体フラグメント、又はP2A7.3E11、20C8.3B8、P1A2.2B11、20D8.24B11、P1E2.3B12、及びP1G10.2B8よりなる群から選択されるハイブリドーマによって産生される基準モノクロナール抗体をIGF−R1に結合させないように競合的に阻害する、請求項171〜185のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項188】
前記のVHポリペプチド及びVLポリペプチドのフレームワーク領域がヒト由来のものである(但し、5個以下のアミノ酸置換を除く)、請求項171〜187のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項189】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが線状エピトープに結合する、請求項171〜188のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項190】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが非線状立体配置エピトープに結合する、請求項171〜188のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項191】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、多価であり且つ少なくとも2個の重鎖と少なくとも2個の軽鎖を含有する、請求項171〜188のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項192】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが多特異性である、請求項171〜191のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項193】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが二重特異性である、請求項171〜192のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項194】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、完全にヒト由来のものである重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含有する、請求項171〜193のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項195】
前記重鎖可変領域及び軽鎖可変領域が、M13−C06、M14−G11、M14−C03、M14−B01、M12−E01、及びM12−G04よりなる群から選択されるモノクロナールFab抗体フラグメントの重鎖可変領域及び軽鎖可変領域と同一である、請求項194に記載の組成物。
【請求項196】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、マウス由来のものである重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含有する、請求項171〜193のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項197】
前記重鎖可変領域及び軽鎖可変領域が、P2A7.3E11、20C8.3B8、P1A2.2B11、20D8.24B11、P1E2.3B12、及びP1G10.2B8よりなる群から選択されるハイブリドーマによって産生されるモノクロナール抗体の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域と同一である、請求項196に記載の組成物。
【請求項198】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントがヒト化される、請求項171〜193及び196〜197のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項199】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントがキメラである、請求項171〜193及び196〜197のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項200】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが霊長類化される、請求項171〜193及び196〜197のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項201】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが完全にヒト由来のものである、請求項171〜195のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項202】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントがFabフラグメントである、請求項171〜201のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項203】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントがFab’フラグメントである、請求項171〜201のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項204】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントがF(ab)2フラグメントである、請求項171〜201のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項205】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントがFvフラグメントである、請求項171〜201のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項206】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが一本鎖抗体である、請求項171〜201のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項207】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、IGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメント、あるいはIGF−R1変異ポリペプチドに、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、又は10−15M以下の解離定数(KD)によって特徴づけられる親和性で、特異的に結合する、請求項171〜206のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項208】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、マウスIGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントあるいは非ヒト霊長類IGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントと比べて、ヒトIGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントに優先的に結合する、請求項171〜207のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項209】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、ヒトIGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントに結合し、且つ非ヒト霊長類IGF−R1ポリペプチド又はそのフラグメントにも結合する、請求項171〜207のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項210】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、細胞の表面で発現されるIGF−R1に結合する、請求項171〜209のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項211】
前記細胞が、悪性細胞、新生物細胞、腫瘍細胞、又は転移性細胞である、請求項210に記載の組成物。
【請求項212】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、インスリン成長因子をIGF−R1に結合させないようにブロックする、請求項171〜211のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項213】
前記インスリン成長因子がインスリン成長因子−1(IGF−1)である、請求項212に記載の組成物。
【請求項214】
前記インスリン成長因子がインスリン成長因子−2(IGF−2)である、請求項212に記載の組成物。
【請求項215】
IGF−I及びIGF−2の両方をIGF−R1に結合させないようにブロックする、請求項212に記載の組成物。
【請求項216】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、IGF−R1−介在性細胞増殖を阻害する、請求項171〜215のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項217】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、IGF−1又はIGF−2−介在性IGF−R1リン酸化を阻害する、請求項171〜216のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項218】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、腫瘍細胞の増殖を阻害する、請求項171〜217のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項219】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、IGF−R1内部化を阻害する、請求項171〜218のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項220】
前記VHコード化ポリヌクレオチド、前記VLコード化ポリヌクレオチド、又は前記VHコード化ポリヌクレオチド及び前記VLコード化ポリヌクレオチドポリヌクレオチドの両方が、さらに、異種ポリペプチドをコードする核酸を含有する、請求項171〜219のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項221】
前記のVHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドによってコードされる抗体又はそのフラグメントが、細胞障害性薬物、治療剤、細胞増殖抑制剤、生体毒素、プロドラッグ、ペプチド、タンパク質、酵素、ウイルス、脂質、生物学的反応調節剤、医薬品、リンホカイン、異種抗体又はそのフラグメント、検出可能標識、ポリエチレングリコール(PEG)、及び前記薬剤の2つ以上の組み合わせよりなる群から選択される薬剤に結合体化される、請求項171〜220のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項222】
前記細胞障害性薬物が、放射線核種、生体毒素、酵素活性毒素、細胞増殖抑制又は細胞障害性治療剤、プロドラッグ、免疫活性リガンド、生物学的反応調節剤、あるいは前記細胞障害性薬物の2つ以上の組み合わせよりなる群から選択される、請求項221に記載の組成物。
【請求項223】
前記検出可能標識が、酵素、蛍光標識、化学発光標識、生物発光標識、放射性標識、あるいは前記検出可能な標識の2つ以上の組み合わせよりなる群から選択される、請求項221に記載の組成物。
【請求項224】
前記VHコード化ポリヌクレオチドが第1のベクター上に含有され且つ前記VLコード化ポリヌクレオチドが第2のベクター上に含有される、請求項171〜223のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項225】
前記VHコード化ポリヌクレオチドが第1のプロモーターに操作可能に結合され且つ前記VLコード化ポリヌクレオチドが第2のプロモーターに操作可能に結合される、請求項224に記載の組成物。
【請求項226】
前記第1及び第2のプロモーターが同じプロモーターのコピーである、請求項225に記載の組成物。
【請求項227】
前記第1及び第2のプロモーターが異なるものである、請求項225に記載の組成物。
【請求項228】
前記第1のベクター及び前記第2のベクターが単一の宿主細胞に含まれる、請求項224〜227のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項229】
前記第1のベクター及び前記第2のベクターが別々の宿主細胞に含まれる、請求項224〜227のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項230】
IGF−1Rを特異的に結合する抗体又はそのフラグメントの製造方法であって、請求項228に記載の宿主細胞を培養し、前記抗体又はそのフラグメントを回収することを含む、IGF−1Rを特異的に結合する抗体又はそのフラグメントの製造方法。
【請求項231】
IGF−1Rを特異的に結合する抗体又はそのフラグメントの製造方法であって、請求項229に記載の別々の宿主細胞を同時に培養し、前記抗体又はそのフラグメントを回収することを含む、IGF−1Rを特異的に結合する抗体又はそのフラグメントの製造方法。
【請求項232】
IGF−1Rを特異的に結合する抗体又はそのフラグメントの製造方法であって、請求項229に記載の別々の宿主細胞を別々に培養し、前記VHコード化ポリヌクレオチド及びVLコード化ポリヌクレオチドを一緒にし、前記抗体又はそのフラグメントを回収することを含む、IGF−1Rを特異的に結合する抗体又はそのフラグメントの製造方法。
【請求項233】
請求項230〜232のいずれか1項に記載の方法で製造されるIGF−1Rを特異的に結合する抗体又はそのフラグメント。
【請求項234】
前記VHコード化ポリヌクレオチド及び前記VLコード化ポリヌクレオチドが同じベクター上に存在する、請求項171〜223のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項235】
請求項234に記載のベクター。
【請求項236】
前記VHコード化ポリヌクレオチド及び前記VLコード化ポリヌクレオチドが、それぞれ、プロモーターに操作可能に結合される、請求項235に記載のベクター。
【請求項237】
前記VHコード化ポリヌクレオチド及び前記VLコード化ポリヌクレオチドが、フレーム内に融合され、それと操作可能に結合された単一のプロモーターから同時転写され、一本鎖抗体又はその抗原結合性フラグメントに同時翻訳される、請求項235に記載のベクター。
【請求項238】
前記VHコード化ポリヌクレオチド及び前記VLコード化ポリヌクレオチドが、これらと操作可能に結合された単一のプロモーターから同時転写されるが、別々に翻訳される、請求項235に記載のベクター。
【請求項239】
前記VHコード化ポリヌクレオチド及び前記VLコード化ポリヌクレオチドの間に配置されたIRES配列をさらに含有する、請求項238に記載のベクター。
【請求項240】
前記のVHをコードするポリヌクレオチド及び前記のVLをコードするポリヌクレオチドが別々に転写され、それぞれが別々のプロモーターに操作可能に結合される、請求項235に記載のベクター。
【請求項241】
前記別々のプロモーターが同じプロモーターのコピーである、請求項240に記載のベクター。
【請求項242】
前記別々のプロモーターが異なるものである、請求項240に記載のベクター。
【請求項243】
請求項235〜242のいずれか1項に記載のベクターを含有する宿主細胞。
【請求項244】
IGF−1Rを特異的に結合する抗体又はそのフラグメントの製造方法であって、請求項243に記載の宿主細胞を培養し、前記抗体又はそのフラグメントを回収することを含む、IGF−1Rを特異的に結合する抗体又はそのフラグメントの製造方法。
【請求項245】
請求項244の方法によって製造される、IGF−1Rを特異的に結合する抗体又はそのフラグメント。
【請求項246】
動物の過剰増殖性疾患を治療する方法であって、治療を必要とする動物に、
a)請求項1〜82、170、233及び245のいずれか1項に記載の単離抗体又はそのフラグメント;及び
b)製薬学的に許容し得る担体
を含む組成物を投与することを含む、動物の過剰増殖性疾患を治療する方法。
【請求項247】
前記過剰増殖性疾患又は障害が、癌、新生物、腫瘍、悪性腫瘍、又はこれらの転移よりなる群から選択される、請求項246に記載の方法。
【請求項248】
前記抗体又はそのフラグメントが、悪性細胞の表面で発現されるIGF−1Rに特異的に結合する、請求項247に記載の方法。
【請求項249】
前記悪性細胞に対する前記抗体又はそのフラグメントの結合が前記悪性細胞の成長阻害をもたらす、請求項248に記載の方法。
【請求項250】
前記抗体又はそのフラグメントが、IGFを前記悪性細胞に結合させないように阻害する、請求項246〜249に記載のいずれか1項に記載の方法。
【請求項251】
前記IGFがIGF−1である、請求項250に記載の方法。
【請求項252】
前記IGFがIGF−2である、請求項250に記載の方法。
【請求項253】
前記IGFがIGF−1及びIGF−2である、請求項250に記載の方法。
【請求項254】
前記抗体又はそのフラグメントが、IGF−1を前記悪性細胞に結合させないように阻害するが、IGF−2を阻害しない、請求項253に記載の方法。
【請求項255】
前記抗体又はそのフラグメントがIGF−2を前記悪性細胞に結合させないように阻害するが、IGF−1を阻害しない、請求項253に記載の方法。
【請求項256】
前記抗体又はそのフラグメントが前記悪性細胞内へのIGF−1Rの内部化を促進する、請求項246〜249のいずれか1項に記載の方法。
【請求項257】
前記抗体又はそのフラグメントがIGF−1Rリン酸化を阻害する、請求項246〜249のいずれか1項に記載の方法。
【請求項258】
前記抗体又はそのフラグメントが腫瘍細胞の増殖を阻害する、請求項246〜249のいずれか1項に記載の方法。
【請求項259】
腫瘍細胞の増殖が転移成長の阻止又は遅延によって阻害される、請求項258に記載の方法。
【請求項260】
前記抗体又はそのフラグメントが腫瘍細胞の遊走を阻害する、請求項246〜249のいずれか1項に記載の方法。
【請求項261】
腫瘍細胞の増殖が、隣接組織に広がる腫瘍の阻止又は遅延によって阻害される、請求項258に記載の方法。
【請求項262】
前記過剰増殖性疾患又は障害が、前立腺、結腸、腹部、骨、乳房、消化器系、肝臓、膵臓、腹膜、副腎腺、副甲状腺、下垂体、精巣、卵巣、胸腺、甲状腺、眼、頭部、頸部、中枢神経系、末梢神経系、リンパ系、骨盤、皮膚、軟組織、脾臓、胸部、又は生殖器系にある新生物である、請求項247に記載の方法。
【請求項263】
前記過剰増殖性疾患が、扁平上皮細胞癌、黒色腫、白血病、骨髄腫、胃癌、脳腫瘍、肺癌、膵癌、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、乳癌、大腸癌、腎臓癌、前立腺癌、精巣癌、甲状腺癌、並びに頭頸部癌よりなる群から選択される癌である、請求項247に記載の方法。
【請求項264】
前記癌が、胃癌、腎臓癌、脳腫瘍、膀胱癌、大腸癌、肺癌、乳癌、膵癌、卵巣癌、及び前立腺癌よりなる群から選択される、請求項263に記載の方法。
【請求項265】
前記動物が哺乳動物である、請求項246〜264のいずれか1項に記載の方法。
【請求項266】
前記動物がヒトである、請求項265に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5−1】
image rotate

【図5−2】
image rotate

【図5−3】
image rotate

【図5−4】
image rotate

【図5−5】
image rotate

【図5−6】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10−1】
image rotate

【図10−2】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12A】
image rotate

【図12B】
image rotate

【図13A】
image rotate

【図13B】
image rotate

【図13C】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate


【公表番号】特表2009−532027(P2009−532027A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−502971(P2009−502971)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【国際出願番号】PCT/US2007/007664
【国際公開番号】WO2007/126876
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(592221528)バイオジェン・アイデック・エムエイ・インコーポレイテッド (224)
【Fターム(参考)】